JP2008148609A - 魚釣用電動リール - Google Patents

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【課題】電力消費を抑えると共に、回転速度の増減速を時間をかけて行うことによって、実釣時の釣糸のテンションを好ましい範囲に保持することができる構成を開示する。
【解決手段】スプールを巻き上げ駆動する直流モータをPWM制御する。デューティ比はn段階の速度レベルに分割され、さらに速度レベルを複数段一組としてm段階に分割した制御レベルを有する。制御レベルごとに適応する許容負荷を規定した対応表データと、直流モータにかかる負荷を検出する負荷検出手段を備える。検出負荷と現在の制御レベルの許容負荷とを比較して、検出負荷が現在の制御レベルの許容負荷の範囲内にあるとき、直流モータを定速制御する一方、検出負荷が現在の制御レベルの許容負荷の範囲内にないとき、制御レベルを1段ずつ変更し、その下限の速度レベルに達するまでデューティ比を段階的に大きくまたは小さくする。
【選択図】図1

Description

この発明は、負荷変動に応じて巻き上げ速度を可変することができるモータ制御を採用した魚釣用電動リールであって、詳しくは、負荷に応じてモータのトルクと回転速度を規定した複数の制御レベルを有し、且つ、制御レベルの変更に伴うモータの回転速度等の変更を時間をかけて徐々に行うようにした構成に関するものである。
電動リールはスプールをモータによって回転させるものであるが、手巻きのように釣り人が魚の挙動を正確に認識できないため、負荷に応じて人為的に巻き上げ速度をコントロールすることは難しく、特に初心者にとっては困難を極める。そこで、特許文献1に示されるように、負荷変動に依存せず、常に設定された速度を一定に保つように制御する電動リールが提案されている。
一方、巻き上げ時にモータにかかる負荷を検出し、その負荷に適応する速度にモータを制御する電動リールも公知である。一般的には、負荷が大きくなればモータ速度を減速し、過負荷を防止することで、口切れ・身切れ・釣糸(ハリス)切れ等のいわゆるバラシを回避すると同時に、モータの発熱等による損傷を防いでいる(例えば、特許文献2〜4等参照)。
特開平9−262045号公報 特開2002−238420号公報 特開平2−312534号公報 特開平3−210138号公報
しかしながら、負荷変動に関係なく設定された速度を保持する前者技術は、簡単なフィードバック回路により速度制御ができるものの、負荷の上昇に伴ってモータの端子電圧が上昇するから、消費電力が大きい。特に、電源としてバッテリーを使用する場合、蓄電量の消耗が早く、長時間の釣行はできない。また、こうしたフィードバック制御を行っても、トルクとモータ電流が比例するT−I特性に変更はないから、負荷と共にモータ電流も上昇し、モータへの負担も大きい。
一方、負荷変動に応じて回転速度を制御する後者技術は、過負荷防止機能によって前者技術よりも消費電力を抑えることができるが、負荷上昇時に現在の回転速度を急速に指令速度に変更させるものであるため、釣行感が悪いばかりでなく、負荷上昇と速度変更に時間差が生じれば釣糸のテンションが一定に保たれない。即ち、負荷上昇よりも減速時間が短い場合は釣糸のテンションが緩んで針が外れる恐れがあり、反対に減速時間が長い場合はテンションが高まって口切れ・身切れ・釣糸(ハリス)切れ等を起こす恐れがある。また、回転速度を急激に指令速度まで降下させれば、その減速時に大きな逆起電力が発生し、効率が悪化して消費電力が高まると共に、モータへの負担も大きい。
本発明は上述した課題に鑑みなされたもので、その目的とするところは、負荷変動に応じてモータの回転速度等を制御する魚釣用電動リールにおいて、電力消費を抑えると共に、回転速度の増減速を時間をかけて行うことによって、実釣時の釣糸に対する負荷を好ましい範囲に保持することができる構成を開示することである。
上述した目的を達成するために本発明では、スプールを巻き上げ駆動する直流モータと、該直流モータを回転制御するPWM手段と、該PWM手段のデューティ比をn段階の速度レベルに分割すると共に、この速度レベルを複数段一組として更にm段階に分割した制御レベルを有し、前記スプールの巻き上げ駆動開始時に任意に選択された前記制御レベル内の速度レベルに該当するデューティ比を前記PWM手段に出力する設定手段と、前記制御レベルごとに適応する許容負荷を規定した対応表データと、前記スプールの巻き上げ駆動中に前記直流モータにかかる負荷を検出する負荷検出手段と、該負荷検出手段により検出した負荷と前記対応表データを参照して現在の制御レベルの許容負荷とを比較して、検出負荷が現在の制御レベルの許容負荷の範囲内にあるとき、前記直流モータを定速制御するフィードバック手段と、検出負荷が現在の制御レベルの許容負荷の範囲内にないとき、制御レベルを1段ずつ変更し、且つ、変更した制御レベル内の速度レベルに達するまで前記PWM手段に出力する前記デューティ比を段階的に大きくまたは小さくする中央処理手段とから魚釣用電動リールを構成した。
また、中央処理手段は、設定手段により任意に選択された制御レベルをその釣行時の上限レベルとしてPWM手段を制御することが好ましい。
さらに、中央処理手段は、スプールの巻き上げ駆動開始後、設定手段により任意に選択された制御レベル内の速度レベルに到達するまでPWM手段に出力するデューティ比を分割された速度レベルの段階数に応じて段階的に逓増することが好ましい。
さらにまた、中央処理手段は、現在の制御レベルが対応表データに規定された最下限の制御レベルであって、且つ、負荷検出手段による検出負荷が前記最下限の速度レベルの許容負荷を越えたとき、PWM手段への出力を停止して直流モータへの電力供給を所定時間遮断すると共に、前記所定時間経過後にスプールの巻き上げ開始を再開することが好ましい。
なお、負荷検出手段は、直流モータのモータ電流、回転速度、またはトルクを検出するか、スプールに巻回した釣糸の張力を検出するものであることが好ましい。
また、フィードバック手段は、速度フィードバック回路をメインループとして、この速度フィードバック回路に電流フィードバック回路をマイナーループとして挿入してなることが好ましい。
さらに、釣糸の繰り出し長および巻き上げ長を検出する糸長検出手段を備えると共に、船べりに接近する所定の水深から直流モータの回転速度を強制的に徐々に減速する割り込み手段を備えることが好ましい。
さらにまた、直流モータに逆方向のモータ電流を回生するフライホールダイオードを接続することが好ましい。
上記手段を採用する本発明では、負荷変動に応じて当該負荷に適応する回転速度に変更する際、制御レベルを一段ずつ変更すると共に、その制御レベルの下限の速度レベルまで時間をかけて段階的に増速または減速するようにPWM手段を制御するため、手釣りと近似する釣行態様が実現され、釣糸のテンションが適切な範囲で保たれるから、ほとんどバラシが生じない。また、回転速度の制御として本来的に省電力制御が可能なPWM手段を採用する上、緩慢な速度変更によって端子電圧やモータ電流の急激な変化が回避されるため、効率が高まって電力消費も小さく、モータへの負担も小さい。即ち、電源としてバッテリーを使用する場合でも長時間の釣行が可能であり、製品寿命も長い。
さらに、最初に設定した速度レベルを上限とするものにあっては、魚に応じて最高速度を決定することができるため、不用意な高速巻き上げが防がれ、省エネルギーで確実に魚を釣り上げることができる。
また、巻き上げ開始時は速度レベルの段階数に応じてデューティ比を段階的に逓増することとしたので、スロースタートが可能となり、この種直流モータで最も消費電力が大きくなる起動電力の消費を抑制することができる。
さらにまた、本発明では負荷が大きくなれば速度レベルを落としていくが、最下限の速度レベルで巻き上げしているにも拘わらず、直流モータにかかる負荷が前記最下限の速度レベルの許容負荷を越えた場合は、電力供給を遮断してモータの回転を停止する。このため、モータの焼き付きやモータ電流の上昇に伴う高電力消費を回避することができる。さらに、一旦、モータへの電力供給を遮断した後、所定時間が経過すれば電力供給を開始し、このとき上述したスロースタートが再開されるため、釣行をスムーズにリスタートすることができると共に、再開時における起動電力の消費を抑えることができる。
なお、負荷検出手段としてモータ電流や回転速度、トルクまたはスプールに巻回した釣糸の張力を検出するものは、そのセンサ構成が簡易であるから、制御回路全体を簡素化することができる。
さらに、フィードバック手段として速度フィードバック回路に電流フィードバック回路を挿入したものにあっては、速度制御とトルク制御を同時に行え、カスケード制御によって安定性と速応性を向上させることができる。
また、船べり近傍において回転速度を強制的に徐々に減速する割り込み手段を備えたものにあっては、スローストップが可能となって、安全且つ確実に魚をすくい上げることができる。
さらにまた、直流モータに逆方向のモータ電流を回生するフライホールダイオードを接続したものにあっては、PWM波のオフ時にもモータに前記モータ電流が流れるため、モータを連続的且つスムーズに駆動させることができ、エネルギー効率も高まる。
以下、本発明の好ましい実施の形態を添付した図面に従って説明する。図1は、本発明リールのブロック図を示したものであって、図中、1はDCモータ(直流モータ)、2はDCモータ1と適宜減速ギアを介して接続され回転駆動するスプール、3はスプール2に巻回された釣糸である。また、4はパルス幅変調により出力されるデューティ比に応じてDCモータ1の速度制御を行うPWM手段、5はPWM手段4に速度指令を出力するフィードバック手段を備えたコントローラ、6はDCモータ1の負荷を検出する負荷検出手段、7は負荷−制御レベルの対応表データを記録してなるデータベースであって、8は後述する制御レベルを人為的に選択するレベルスイッチ(設定手段)、9は巻き上げスタート時にレベルスイッチ8により選択された制御レベルに見合った回転速度を指令速度としてPWM手段4に出力する他、実釣時にはデータベース7を参照して負荷検出手段6からの検出負荷に応じた制御レベルを抽出し、当該制御レベル内の速度レベルに相当するデューティ比をPWM手段4に出力するCPU(中央処理手段)である。さらに、10は回転速度を手動で可変制御するためのマニュアルスイッチ、11は釣糸3の繰り出し長および巻き上げ長を検出する糸長検出手段であり、その検出値をCPU9に出力することにことによって、釣糸3の繰り出しを棚位置で停止させたり、巻き上げを船べりで停止させるものである。
なお負荷検出手段6は、検出対象がモータ電流である場合には電流センサとして抵抗器等、検出対象が回転速度である場合には速度センサとしてタコ・ジェネレータやエンコーダ等、トルクである場合にはホール素子等が、さらに釣糸3の張力を検出対象とする場合には感圧素子等が該当するが、検出対象は何れであってもよく、また各センサとして他の従来構成を採用することができる。
そして、本発明では負荷検出手段6により検出された負荷の変動に応じて、DCモータ1の回転速度を増速または減速するものであり、その増減幅はPWM手段4のデューティ比0〜100%であるが、本発明ではこのデューティ比をn段階の速度レベルに分割すると共に、当該速度レベルを更に複数段一組としてm段階の制御レベルに分割している。その実施例として8ビット処理における具体例を挙げれば、デューティ比を240段階の速度レベルに分割し、さらに、この240段階の速度レベルを30段階ごとに8段階の制御レベルとして管理することができる。図2は、この関係と共に、各制御レベルごとに適応する許容負荷を規定し、データベース7に記録された対応表データの内容である。これを図3に示す負荷−制御レベルの遷移グラフに従って説明すれば、負荷検出手段6により検出された負荷が軽負荷F1であるときは最高速度である制御レベル8で対応し、DCモータ1にかかる負荷がF2に増大すれば一段低い制御レベル7が対応するというように、負荷と制御レベルを段階的に適合させた制御を行う。
このように、CPU9は中央処理手段として検出負荷とデータベース7に規定された現在の制御レベルにおける許容負荷を比較しながら、適宜制御レベルの変更を決定し、変更後の制御レベルに見合った回転速度をコントローラ5に出力するものである。そして、検出負荷が現在の制御レベルに適合したものである場合はコントローラ5をフィードバック手段として機能させるものである。図4は、フィードバック手段として機能するときのコントローラ5の回路構成を示したものであり、速度アンプ12と電流アンプ13を備える。そして、負荷検出手段6は抵抗器等の電流センサ14とタコジェネレータ等の速度センサ15を備え、これらセンサ14・15の検出値をそれぞれ速度アンプ12と電流アンプ13に帰還している。当該回路構成によれば、負荷と制御レベルが適合関係にある場合、速度アンプ12と速度センサ15からなる速度フィードバック回路によって当該制御レベルに見合った回転速度を一定に保持する。さらに、この実施形態では、前記速度フィードバック回路をメインループとして、電流アンプ13と電流センサ14とからなる電流フィードバック回路をマイナーループとして挿入することで、速度制御とトルク制御を同時に行え、制御の安定性と速応性を向上させることができる。
また、図示した実施形態では、DCモータ1の電機子に生じる逆方向のモータ電流をDCモータ1に回生するフライホールダイオード16を接続している。従って、当該構成によれば、PWM波のオフ時にもモータに前記モータ電流が流れるため、モータを連続的且つスムーズに駆動させることができ、エネルギー効率も高まる。
図5は、本発明リールの巻き上げ処理に係る手順を示したフローチャートであり、先ず電源投入後(S1)、制御レベルの設定有無を確認する(S2)。この設定は釣り人が釣りたい魚や潮流等に応じて決定するもので、上述したようにm段階(上記実施形態では8段)の中から適当なものを任意に選択する。この設定確認ステップ(S2)で、釣り人が制御レベルを設定しなかった場合は、図1におけるマニュアルスイッチ10による手動制御を選択したものとして処理する(S3)。一方、制御レベルを設定した場合は、スタートスイッチがオンされるのを待って(S4)、CPU9が当該制御レベルの下限の速度レベルを指令速度としてコントローラ5に出力する(S5)。このとき、本発明では停止状態にあるDCモータ1の回転速度をn段階に分割したデューティ比を1カウントずつ上げることによって、指令速度まで時間をかけて増速するスロースタートを実現している。
その後、巻き上げが予め設定した船べり位置まで到達したかを確認し(S6)、これが確認できたなら、モータが停止するまでデューティ比を1カウントずつ下げてスローストップする(S7)。
一方、巻き上げが船べり位置に到達するまでは負荷を検出すると共に、対応表データと照合して、検出負荷が現在の制御レベルに適合するかどうかの判断を行う(S8)。適合する場合は、ステップS6・7・8のフローを繰り返すのに対して、検出負荷が現在の制御レベルに適合しない場合は、現在の制御レベルで許容される負荷以上なのか否かの判定に入り(S9)、検出負荷が現在の制御レベルで許容される負荷以上であるときは、過負荷と判断して、制御レベルを現在よりも1段落とす(S10)。これとは逆に、検出負荷が現在の制御レベルで許容される負荷以下である場合は、巻き上げ不足と判断して、制御レベルを現在のものよりも1段上げ(S11)、速やかな巻き上げを実行する。そして、何れのステップ(S10・S11)も棚位置確認(S6)に戻って同様の処理を繰り返す。
図6は、以上の構成とフローにより処理する実釣時のタイムチャートの一例を示したものである。つまり、同チャートでは、8段階ある制御レベルのうち5段階目を選択して、巻き上げスタートしたものであり、設定された5段階目の制御レベル内の速度レベルに到達するまでPWM手段に出力するデューティ比を速度レベルの段階数に応じて段階的に逓増することで、時間T1をかけてスロースタートしている。その後、速度フィードバック制御により等速制御している間に過負荷を検出して時間T2で制御レベルを1段階低い4段階目として、回転速度(制御レベル)を降下させている。当該降下後、4段階目の制御レベルの下限速度レベルにて駆動中、負荷の軽減を検出することで、時間T3において制御レベルを元の5段階目に戻す制御を行っている。このとき、さらに負荷が軽減したとしても、この実施形態では速度レベルを上げることはしない。つまり、この実施形態では、巻き上げ開始前に設定した当初の速度レベル5を上限として制御している。ただし、負荷が魚をバラしたときや単なる仕掛けの回収に見られるような、ほぼ無負荷状態であれば、最高速度の制御レベル8で駆動するように割り込み手段を設けてもよい。この場合の割り込み手段としては、例えば図1におけるマニュアルスイッチ10を採用することができる。
なお、時間T4〜T6では連続して制御レベルを3段階下げ、また時間T7〜T9では連続して制御レベルを3段階上げているが、指令速度(制御レベル)が現在のものより2段以上乖離する場合でも、本発明では、同図に示すように、1段ずつ上下させている。急激な増減速を回避するためである。また、制御レベルの変更中に新たな負荷変動が発生した場合でも、最新の検出負荷に迅速に対応して、モータのふらつきを無くし、安定性を向上させるためである。
ここで、仮に最も低回転速度となる制御レベル1で運転中に、その許容負荷を越える負荷がかかったときは、CPU9はDCモータ1への電力供給を遮断するように制御することも可能である。このときDCモータ1は回転を停止するため、停止中は一切電力消費がない。これに加えて、例えばワンウェイクラッチ構造によってスプールの逆転を機械的に規制することで、釣糸の繰り出しが防止されると共に、DCモータの逆転による逆起電力発生が防止される。なお、この処理は、CPU9に内蔵されたタイマによって予め決められた所定時間継続され、この所定時間経過後に上述したスロースタートにより電力供給を開始することが好ましい。
そして、巻き上げが所定水深まで到達したことを受けて、時間T10からは、船べり停止のために、制御レベルに関係なく、割り込み処理によってスローストップする処理を行っている。
このように、本発明では、スロースタートおよびスローストップを実行して、スムーズな巻き上げを実現すると共に、モータの負担を軽減している。さらに、定常時には検出負荷に応じて制御レベルの見直しを行い、変更の必要がある場合は、回転速度をやはり時間をかけて指令速度まで導いている。特に、デューディ比を240段階の速度レベルに分割し、これを更に8段階の制御レベルに分割した場合、制御レベルは1段で30段階もの速度レベルを内包しており、制御レベルを1段変更するだけでも、図7に示したように、30もの階段を上下するように回転速度が変更されるから、非常に滑らかな制御が可能であり、しかも、急激な速度変更がないから消費電力も小さくて済む。
本発明リールのブロック図 同、対応表データの概要を示した適合表 同、対応表データの概要を示した遷移グラフ 同、フィードバック手段を示したブロック図 同、巻き上げ処理のフローチャート 同、巻き上げ処理の一例を示したタイムチャート 同、制御レベルの1段変更時の速度レベルを示した遷移グラフ
符号の説明
1 DCモータ
2 スプール
3 釣糸
4 PWM手段
5 コントローラ
6 負荷検出手段
7 データベース
8 レベルスイッチ
9 CPU
10 マニュアルスイッチ
11 糸長検出手段

Claims (11)

  1. スプールを巻き上げ駆動する直流モータと、該直流モータを回転制御するPWM手段と、該PWM手段のデューティ比をn段階の速度レベルに分割すると共に、この速度レベルを複数段一組として更にm段階に分割した制御レベルを有し、該制御レベルごとに適応する許容負荷を規定した対応表データと、前記スプールの巻き上げ駆動開始時にn段階のうち一の制御レベルを任意に選択する設定手段と、前記スプールの巻き上げ駆動中に前記直流モータにかかる負荷を検出する負荷検出手段と、該負荷検出手段により検出した負荷と前記対応表データを参照して現在の制御レベルの許容負荷とを比較して、検出負荷が現在の制御レベルの許容負荷の範囲内にあるとき、前記直流モータをその現在の制御レベルに該当する速度レベルで定速制御するフィードバック手段と、検出負荷が現在の制御レベルの許容負荷の範囲内にないとき、その現在の制御レベルを1段ずつ変更し、且つ、変更した制御レベル内の速度レベルに達するまで前記PWM手段に出力する前記デューティ比を段階的に大きくまたは小さくする中央処理手段とからなることを特徴とした魚釣用電動リール。
  2. 中央処理手段は、設定手段により任意に選択された制御レベルをその釣行時の上限レベルとしてPWM手段を制御する請求項1記載の魚釣用電動リール。
  3. 中央処理手段は、スプールの巻き上げ駆動開始後、設定手段により任意に選択された制御レベル内の速度レベルに到達するまでPWM手段に出力するデューティ比を速度レベルの段階数に応じて段階的に逓増する請求項1または2記載の魚釣用電動リール。
  4. 中央処理手段は、現在の制御レベルが対応表データに規定された最下限の制御レベルであって、且つ、負荷検出手段による検出負荷が前記最下限の制御レベルの許容負荷を越えたとき、PWM手段への出力を停止して直流モータへの電力供給を所定時間遮断すると共に、前記所定時間経過後にスプールの巻き上げ開始を再開する請求項3記載の魚釣用電動リール。
  5. 負荷検出手段は、直流モータのモータ電流を検出する請求項1から4のうち何れか一項記載の魚釣用電動リール。
  6. 負荷検出手段は、直流モータの回転速度を検出する請求項1から4のうち何れか一項記載の魚釣用電動リール。
  7. 負荷検出手段は、直流モータのトルクを検出する請求項1から4のうち何れか一項記載の魚釣用電動リール。
  8. 負荷検出手段は、スプールに巻回した釣糸の張力を検出する請求項1から4のうち何れか一項記載の魚釣用電動リール。
  9. フィードバック手段は、速度フィードバック回路をメインループとして、この速度フィードバック回路に電流フィードバック回路をマイナーループとして挿入してなる請求項1から8のうち何れか一項記載の魚釣用電動リール。
  10. 釣糸の繰り出し長および巻き上げ長を検出する糸長検出手段を備えると共に、船べりに接近する所定の水深から直流モータの回転速度を強制的に徐々に減速する割り込み手段を備えた請求項1から9のうち何れか一項記載の魚釣用電動リール。
  11. 直流モータに逆方向のモータ電流を回生するフライホールダイオードを接続した請求項1から10のうち何れか一項記載の魚釣用電動リール。
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