JP2008143164A - 積層体 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】調湿層の上に装飾層が積層された積層体において、前記調湿層は、吸放湿性粉粒体及びガラス転移温度−50〜50℃の有機質結合材を含有するものとし、前記装飾層は、平均粒子径0.01〜1mmの有色骨材、及びガラス転移温度−50〜50℃の有機質結合材を含有するものであり、当該装飾層の表面のうち5〜80%を占める領域には、有色骨材に対する有機質結合材の重量比率が30重量%以下であって、その重量比率が周辺領域よりも相対的に低く設定された粒子凝集型通気体が埋設されたものとする。
【選択図】なし
Description
このような問題点に対し、水硬性物質に替えて、比較的軟質の有機質結合材を使用すれば、可とう性を高めることは可能である。しかしながら、単にこのような有機質結合材を採用しただけでは、十分な調湿性能が得られ難くなる。
すなわち、本発明積層体は、下記の特徴を有するものである。
前記調湿層は、吸放湿性粉粒体及びガラス転移温度−50〜50℃の有機質結合材を含有するものであり、
前記装飾層は、平均粒子径0.01〜1mmの有色骨材、及びガラス転移温度−50〜50℃の有機質結合材を含有するものであり、
当該装飾層の表面のうち5〜80%を占める領域には、
有色骨材に対する有機質結合材の重量比率が30重量%以下であって、その重量比率が周辺領域よりも相対的に低く設定された粒子凝集型通気体が埋設されていることを特徴とする積層体。
2.前記装飾層における粒子凝集型通気体が、その周辺領域とは異色であることを特徴とする1.記載の積層体。
吸放湿性粉粒体と有機質結合材の比率は通常、吸放湿性粉粒体100重量部に対し、有機質結合材が固形分換算で5〜500重量部程度となるように調製すればよい。
装飾層における有色骨材と結合材の比率は、有色骨材100重量部に対して、結合材を固形分換算で3〜100重量部(好ましくは5〜80重量部)とすることが望ましい。装飾層の厚みは、通常0.5〜5mm程度である。
このような粒子凝集型通気体は、装飾層に複数散在していることが望ましい。粒子凝集型通気体の形状は、特に限定されるものではないが、例えば島状、筋状、亀甲状、幾何学模様状等が挙げられる。
例えば、前記調湿層の上に前記装飾層が積層されたシート状の積層体等が挙げられる。
1.型枠の内面に、有色骨材の集合体を島状、筋状、亀甲状、幾何学模様状等の状態で散在させた後、装飾層形成用組成物を塗付し、次いで調湿層形成用組成物を積層し、乾燥後に脱型する方法、
2.シート状基材に調湿層形成用組成物を塗布し、次いで装飾層形成用組成物を積層し、その表面に有色骨材の集合体を島状、筋状、亀甲状、幾何学模様状等の状態で散在させる方法、
等により製造できる。
このような製造方法では、島状、筋状等の状態で散在させた有色骨材集合体の部分に、装飾層形成用組成物の有機質結合材が一部流入することにより、有色骨材に対する有機質結合材の重量比率が周辺領域よりも相対的に低い粒子凝集型通気体が形成される。ここで、装飾層形成用組成物の粘度を3〜100Pa・s(5〜80Pa・s)程度に設定しておけば、目的とする粒子凝集型通気体が容易に得られる。なお、ここに言う粘度は、BH型粘度計による20rpmにおける粘度であり、測定温度は23℃である。
本発明では、下層の調湿層による吸放湿性が、最終的な仕上面においても発揮される。最終的な仕上面における吸放湿量は、このような性能が発揮される限り特に限定されないが、通常は、30g/m2以上であればよい。本発明では、複数の調湿層を用いたり、あるいは装飾層に調湿性能を付与する等の手段により、70g/m2以上(さらには100g/m2以上)とすることも可能である。
吸放湿性物質100重量部、有機質結合材35重量部(固形分)、骨材A140重量部、造膜助剤3重量部、及び水100重量部を均一に攪拌・混合することにより、調湿層形成用組成物1を製造した。この調湿層形成用組成物1の硬化膜(乾燥厚み1.5mm)の吸放湿量を、JIS A6909:2003「建築用仕上塗材」7.32.2の手順によって測定したところ、150g/m2であった。
骨材B100重量部、有機質結合材30重量部(固形分)、造膜助剤2重量部及び水25重量部を均一に攪拌・混合することにより、装飾層形成用組成物1を製造した。
・有機質結合材:アクリル樹脂エマルション(ガラス転移温度15℃、固形分50重量%)
・吸放湿性物質:ベーマイト(平均粒子径150μm)
・骨材A:珪砂(平均粒子径120μm)
・骨材B:着色珪砂(淡黄色、平均粒子径120μm)
・骨材C:着色珪砂(茶色、平均粒子径120μm)
・骨材D:着色珪砂(茶色、平均粒子径800μm)
・造膜助剤:2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオールモノイソブチレート
離型剤を塗布した型枠(縦300mm×横300mm×深さ5mm)の内面に、骨材Cを約50mm間隔で筋状に散布した後、水希釈により粘度を12Pa・sに調製した装飾層形成用組成物1を流し込み、24時間後、調湿層形成用組成物1を流し込み、こてを用いて平滑にならした。23℃下で24時間乾燥後、脱型して積層体を得た。この積層体の調湿層の厚みは1.5mm、装飾層の厚みは0.5mmであり、骨材Cを主成分とする粒子凝集型通気体が占める面積は装飾層表面の38%であった。得られた積層体は、適度な可とう性を有するものであり、またその積層体のみの調湿性能を、JIS A6909:2003「建築用仕上塗材」7.32.2の手順によって測定したところ146g/m2であった。
粒子凝集型通気体が占める面積が装飾層表面の12%となるように骨材Cを散布した以外は、実施例1と同様の方法で積層体を得た。得られた積層体は適度な可とう性を有するものであり、その積層体のみの調湿性能は138g/m2であった。
粒子凝集型通気体が占める面積が装飾層表面の68%となるように骨材Dを散布した以外は、実施例1と同様の方法で積層体を得た。得られた積層体は適度な可とう性を有するものであり、その積層体のみの調湿性能は148g/m2であった。
ガラス不織布(縦300mm×横300mm×厚さ0.3mm)上に、水希釈により粘度を12Pa・sに調製した装飾層形成用組成物1を塗付し、骨材Cを約50mm間隔で筋状散布した。23℃下で24時間乾燥後、積層体を得た。この積層体の厚みは0.7mmであり、骨材Cを主成分とする粒子凝集型通気体が占める面積が装飾層表面の38%であった。得られた積層体は、十分な可とう性を有するものであり、この積層体を調湿性を有する接着剤(調湿層形成用組成物成分)を用いて、ステンレス板に貼り付けた。このときの積層体の調湿性能は146g/m2であった。(なお、このときの接着剤の乾燥後の厚みは1.5mmであった。)
粒子凝集型通気体が占める面積が装飾層表面の2%となるように骨材Cを散布した以外は、実施例1と同様の方法で積層体を得た。得られた積層体は、実施例1に比べ可とう性に乏しく、その調湿性能は96g/m2であった。
粒子凝集型通気体が占める面積が装飾層表面の95%となるように骨材Cを散布した以外は、実施例1と同様の方法で積層体を得た。得られた積層体は、実施例1に比べ可とう性に乏しく、その調湿性能は149g/m2であった。
離型剤を塗布した型枠(縦300mm×横300mm×深さ5mm)の内面に、装飾層形成用組成物1を流し込み、24時間後、調湿層形成用組成物1を流し込み、こてを用いて平滑にならした。23℃下で24時間乾燥後、脱型して積層体を得た。この積層体の調湿層の厚みは1.5mm、装飾層の厚みは0.5mmであった。得られた積層体は、実施例1に比べ可とう性に乏しく、その調湿性能は93g/m2であった。
Claims (2)
- 調湿層の上に装飾層が積層された積層体であって、
前記調湿層は、吸放湿性粉粒体及びガラス転移温度−50〜50℃の有機質結合材を含有するものであり、
前記装飾層は、平均粒子径0.01〜1mmの有色骨材、及びガラス転移温度−50〜50℃の有機質結合材を含有するものであり、
当該装飾層の表面のうち5〜80%を占める領域には、
有色骨材に対する有機質結合材の重量比率が30重量%以下であって、その重量比率が周辺領域よりも相対的に低く設定された粒子凝集型通気体が埋設されていることを特徴とする積層体。 - 前記装飾層における粒子凝集型通気体が、その周辺領域とは異色であることを特徴とする請求項1記載の積層体。
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JP2003220657A (ja) * | 2002-01-29 | 2003-08-05 | Toto Ltd | 機能性シート及び機能性シート形成用コーティング組成物 |
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