JP2008143157A - 射出成形用複合ノズル - Google Patents

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Abstract

【課題】プラスチック射出成形のランナーレス金型、ゲート部においてはノズルが使用されるが、このノズル先端部は金型に接触されているため冷却の影響を受けやすい。内部において材料溶融に熱不足が生じやすく,流動の不連続によって成形品に品質不良が発生し,射出抵抗の増大のため生産性にも影響している。したがってゲート排出部までプラスチック材料を熱保護しながら流動性を確保する必要がある。
【解決手段】熱保護のための導管を中軸内部と、外周部とで複合的な構造を形成することにより近接金型9の冷却による熱の排出を保護しながらゲート8まで確実に溶融熱を供給する方式をとるものであり、かつ冷却された金型9との断熱構造がとられている。射出成形用ノズルのトーピード部分を複合化し,トーピード4内で溶融熱を保護しながら材料を溶融撹拌,均質化しつつゲートへ排出することを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明はプラスチック等の射出成形においてランナーレス金型に使用される射出成形用ノズルに関しており,ランナー内において成形材料が硬化しないよう温度制御を行いながら加熱手段を有している射出成形用ノズルに関する発明である
プラスチックの射出成形に際して使用される射出成形金型の中でランナーレス金型はホットランナー金型とも呼ばれプラスチック等のスプルやランナーの部分を加熱することにより,その中にある溶けた材料を固まらないように、常にプラスチックを流動状態に保っておき,射出操作毎に製品だけを取り出すようにしたものであり,このためランナー部分が射出毎に固まってしまうコールド金型に比較した場合に,廃棄処分されてしまうスプルやランナーの成形材料が節約されるという利点をもつ成形方法である。
かかるランナーレス金型を使用するに際しては,ランナー先端に形成され,金型の成形品内(図14−17)に成形材料を射出するノズルと呼ばれる部分により適正な温度調整を行なうことによって材料の流出遮断を射出成形機の圧力を利用しながら行っている。ノズル内においては材料の溶融と流動性の確保のため十分な熱の供給が必要であり、反面、周辺の金型においては成形品への熱影響を避けるため断熱構造をとったり、冷却水孔(18)を設け,金型温度を適正に降下すような手段がとられる。このためゲート周辺(19)においてはノズル側と金型側とでは温度差に極端な違いが生じており、お互い影響し合う環境に置かれている。
このようなことから、材料が排出されるゲート周辺は材料の流動と金型面が直接に接する面であり金型の冷却の影響を直接受ける部分である。またノズルの保持固定のため、カラー(10)またはブッシュのような部品をノズルの外周部に設ける方法が取られるが,冷却された金型に接触固定せざるを得ない。
例えば一般的な射出成形用ノズルとして、非特許文献、TGKカタログEH型ノズルを図14にもとずいて説明する。
従来技術である図14のノズル外筒(1)から伝熱をうけたトーピード(4)のランナー(12)から排出された材料はキャップと称するカラー及び金型内面部(26)を通過してゲート(8)に排出される。このカラー周辺は冷却された金型との接続部分になり温度が低下が激しい部分である。問題は、トーピードの開口部出口にもなっており、材料の通路部分にも当たり、材料はその影響を直接受けることである。このため材料温度低下による成形品質の悪化を引き起こしており,ともすると材料がキャビテイに排出される以前にカラー及び金型内面部(26)で固化が始まり異質な材料に変化し製品の外観不良となったり、流動抵抗となって生産性に大きく影響している。またトーピードのランナー(12)から排出された材料は数ヶ所の出口から排出されているため流れに強弱があり一様ではない。これが溶融温度の低下による固化の進行と相まって、排出された成形品の品質に不均一の悪影響を与える原因になっている。
また特許文献、特開昭62−21514「高温通路工具における移送ノズル」に関して、図15にもとずいて説明する。特許文献において「円筒形の加熱できる中央部分と,軸線方向にこれに接続するノズル先端および注入円錐部分とからなるノズル体が,ノズル先端(20)および注入円錐部分(21)を少くともその長さの一部で包囲するスリーブ形状のカラー(10)を備え,これが、一方では支持バスケット(22)で他方では工具部分(23)が支持され・」とあり,金型との接続周辺(24)さらにその前方の円錐台部分(25)は,「ノズル円錐部分(20)により温められ材料は継続的に新しく流入する材料に置き換る」と明記されてあるが、現実にはゲート部に近い円錐台部分(25)は水冷却管(18)で冷却された金型(9)に直に接触しているため冷えやすく,また金型との接続周辺いわゆるカラー(10)も冷却されている金型に接続しており、距離も遠く伝熱は十分伝わって来ない。このためゲート部に近い円錐台部分(16)は材料流動部の最も重要な部分であるにもかかわらず、材料の冷却固化が著しい構造になっている。
参考文献
TGKホットランナーシステム EHシリーズ カタログ
特開昭62−21514 「高温通路工具における移送ノズル」
ランナーレス成形において金型のゲート排出口近辺はノズル、トーピードから排出された材料がゲートにいたるまでの間、冷却された金型(9)の内面やブッシュ,カラー(10)等に接触しながら流動せざるをえない環境にある。この部分は加熱されたノズルと冷却された金型との境界にあるため材料の熱保護の難しい部分である。
このような状態において,キャップやカラー(10)のみで囲ったノズルにおいては、そのノズルと材料排出までの通路部分(16)において材料は冷却の影響を受けざるをえない。よって材料射出時より射出が終了して次の射出までの流動が止まっている間に,材料自体が保有している熱が奪われノズル内での固化の進行、材料流動の断面積の狭窄、射出時間の増大により生産性の低下に大きい影響を与える。また次の射出のときにこの固化した材料が抉り取られるようにゲートから排出され成形品中に異物的な形状をきたし品質の低下をきたす、所謂コールドスラグという現象を生ずる。
これらのことより,ゲート周辺のノズル先端部おいては溶融のための熱が十分確保された状態がゲート排出部までつながっていることが重要であり、材料が金型内面やカラー(10)などの冷却された部品に接触せず、何らかの保温された状態の導管でゲート(8)に導かれることが必要である。
以上の課題を解決するため本発明者は,トーピード(4)から排出された材料を冷却された金型内面へそのまま流動させるのではなく,溶融保持された材料を中に含む導管、つまりプロテクターとトーピードを一体化したものをゲート近くまで延長し、更にその導管が材料溶融化に十分な熱量が確保されていることが必要であると判断し、この射出成形用複合ノズルを考案するに至ったものである。
以下、請求項1〜6について図面に沿って説明する。
請求項1においては、図1〜3に示したように、ノズル内材料を熱保護するため加熱されているノズル外筒(1)の伝熱を受けるよう、円筒状かつ先端を鋭角に絞ったプロテクター(2)がノズル外筒とトーピードの間に挿入される。これにより中心部トーピード(4)はノズル外筒と一部、面接触されながら,プロテクター、トーピードとも複合的に熱が伝熱され先端まで熱供給される構造となる。材料は複合化されたトーピード及びプロテクターの内部を流動しゲート(8)まで導かれる。このプロテクター(2)は金型及び金型に接するカラー(10)とは直接、接触部をもたず、ノズル外筒(1)によって固定保持されている。ゲートに近い先端部においてはプロテクターは中空的に存在し他の部品とは無接触の状態に置かれている。
請求項2においては、図1〜3に示したように、ノズル内に装填されたプロテクターは先端部分(6)で鋭角的に絞られ、トーピード先端部(5)鋭角部分と囲まれた間に通路を形成し、材料は保温されながら流動される。更にその先端部出口はトーピードとの間に円形リング状断面隙間(11)が形成されているため、トーピード数ヶ所の開口部から排出された材料は流動に強弱があるが、材料流体は強制的にリング状に絞られ均質調整化させた後に、ゲート(8)へ排出させられることになる。
請求項3においては、図4〜図6に示したように、トーピード先端部(5)と鋭角的に絞ったプロテクター先端部(6)に囲まれた間に円形乃至、楕円形の通路(7)である空隙部を形成し、トーピード開口部のランナー(12)を通過する材料が直接、ゲート(8)へ向かわないよう、0°〜90°のランナー角度をもってプロテクター内面(13)に当たるようにする。トーピードの1〜数ヶ所の開口部から排出された材料は,この空隙部において一旦滞留し,円形的に回転流動しながら撹拌される。更に出口先端部でプロテクター先端(6)とトーピード先端(5)との間で先端へいくほど狭められる形で円錐形隙間(14)を形成し、円錐角度の垂線の方向がゲート(8)へ向かっており、材料は次第に絞られゲート(8)へ排出される構造となる。
請求項4においては、図7〜8にみられるようにトーピード(4)はプロテクター(2)の完全に内面に位置しノズル外筒(1)からプロテクター(2)そしてトーピード(4)という順に熱伝導をうける。請求項1〜3と同様にプロテクター、トーピードとも複合的に熱が伝熱され先端まで熱供給される。トーピード先端部(5)と鋭角的に絞ったプロテクター先端部(6)に囲まれた間に円形乃至、楕円形の通路(7)である空隙部を形成し、トーピード開口部のランナー(12)を通過する材料が直接、ゲート(8)へ向かわないよう、0°〜90°のランナー角度をもってプロテクター内面(13)に当たるようにする。先端部出口はトーピードとの間に円形リング状断面隙間(11)及び円錐形隙間(14)が形成されている。
請求項5においては、図9〜10にみられるようにプロテクター(6)はトーピード先端部に位置しトーピードから熱伝導を受ける構造である。請求項1〜4と同様にプロテクター、トーピードとも複合的に熱が伝熱され先端まで熱供給される。そしてプロテクターはトーピードのみに接合し、他の部品とは一切接触せず中空状態にあり、またトーピードはノズル外筒にのみ接続されている。トーピード先端部(5)と鋭角的に絞ったプロテクター(6)に囲まれた間に円形乃至、楕円形の通路(7)である空隙部を形成し、トーピード開口部のランナー(12)を通過する材料が直接、ゲート(8)へ向かわないよう、0°〜90°のランナー角度をもってプロテクター内面(13)に当たるようにする。先端部出口はトーピードとの間に円形リング状断面隙間(11)及び円錐形隙間(14)が形成されている。
請求項6においては、図11〜12にみられるようにプロテクターとトーピードは直接に金型(9)に接するのでなくノズル外筒(1)及びカラー(10)を介して金型(9)と連結保持されており、プロテクターはカラー(10)とも接続部をもつことを特徴とする。トーピード開口部のランナー(12)から排出された材料はカラー(10)の内面部(16)の冷却された部分を通過するのでなく、中空状に保温されたプロテクター先端部(6)とトーピード先端部(5)の間の通路(7)を通過した後にゲート(8)に排出される構造である。先端部出口はトーピードとの間に円形リング状断面隙間(11)が形成されている。
課題を解決するための手段〔0010〕のとおり、請求項1においてはプロテクター、トーピードとも複合的に熱が伝熱され先端まで供給され、材料は複合化されたプロテクター、トーピード間の通路を流動しゲート(8)まで導かれる。内部と外部から熱が供給される構造であるため,熱の供給スピードが非常に速く、且つ材料は内部で熱保護される構造となる。プロテクター(2)は金型には接触されておらず、加熱されたノズル外筒(1)によって介され固定保持されておりゲートに近い先端部においてはプロテクターは中空的に存在し他の部品とは無接触の状態に置かれている。これらのことより熱の伝熱ロスは極めて少なくなり溶融熱が十分保持されながら、材料は冷却された金型に接触することなく保護された状態でゲートまで導かれる。
課題を解決するための手段〔0011〕のとおり、請求項1及び2において、プロテクター先端部(6)においてはトーピード先端部(5)鋭角部分と囲まれた間に通路を形成され、材料は保温されながら流動される。更にその先端部出口はトーピードとの間に円形リング状断面隙間(11)が形成され、ここを材料を通過させることにより、トーピード開口ランナーから排出された強弱のある偏流的な流動も強制的に流れが絞られ均質調整化させた後にゲートへ導かれることになる。従来の技術においては開口部から排出された強弱のある材料流動は,冷却された金型面に直接接触するためその時点で冷却固化が進行し,流れの強弱,偏流が更に激しくなり流動断面積も狭くなっていた。
課題を解決するための手段〔0012〕のとおり、請求項3においてはトーピード開口部のランナー(12)を通過する材料が直接、ゲート(8)へ向かわないよう、ランナーに角度をもってプロテクター内面(13)に当たるようにするため、材料は,この空隙部において一旦滞留し,強弱のある材料流体を円形的に回転流動しながら撹拌され均質化される。従来の技術においては壁面が冷却により材料の固化が進行し壁状を成していたが、この方法によれば溶融温度が十分確保されているため壁面が固化することがなく流動のための容積も拡大される。更に出口先端部でプロテクター先端部(6)とトーピード先端部(5)との間で先端へいくほど狭められる形の円錐形隙間(14)を通過するため、材料流体の均質調整を更に徹底化した後、図6に見るように円錐角度の垂線の方向でゲート(8)へ排出させることができる。
課題を解決するための手段〔0013〕のとおり、請求項4においては材料の流動はプロテクターでゲートまで完全に保護されている。プロテクターそしてトーピードにより複合的に熱が先端まで供給され伝熱効果が高い。材料は複合化されたプロテクター、トーピード間の通路を流動しゲート(8)まで導かれるため熱の保持力が非常に大きい。このプロテクター(2)は金型及び金型に接するカラー(10)とは直接、接触部をもたず、ノズル外筒(1)によって固定保持されている。ゲートに近い先端部においてはプロテクターは中空的に存在し他の部品とは無接触の状態に置かれている。このため熱の伝熱ロスは極めて少なく溶融熱が十分保持され、材料は冷却された金型に接触することなく保護された状態でゲートまで導かれる。
課題を解決するための手段〔0014〕のとおり、請求項5においてはプロテクターはトーピードより熱を伝熱され、材料は複合化されたプロテクター、トーピード間の通路を熱保護を受けながら流動しゲート(8)まで導かれる。プロテクターはトーピードのみに接合しており、またトーピード(4)及びプロテクター先端部(6)は金型及び金型に接するカラー(10)には接触されておらず、ノズル外筒(1)によって介され固定保持されている。ゲートに近い先端部においてはプロテクター、ゲートとも中空的に存在し他の部品とは無接触の状態に置かれている。このため熱の伝熱ロスは極めて少なく溶融熱が十分保持され、材料は冷却された金型に接触することなく保護された状態でゲートまで導かれる。
課題を解決するための手段〔0015〕のとおり、キャップやカラー(10)のみのノズルにおいては、そのノズルと材料排出までの通路部分(16)において冷却の影響を受けざるをえないが、請求項6においてはプロテクター(2)及びトーピード(4)は加熱されたノズル外筒(1)及びキャップ(10)によって介され連結保持されているため、材料は冷却された部分を通過するのでなく、中空状態に置かれ保温されたプロテクター先端部(6)とトーピード先端部(5)の間の通路(7)を通過した後にゲート(8)に排出されるようになる。
材料排出までの通路部分において冷却の影響を受けず材料射出時より射出が終了して次の射出までの流動が止まっている間においても材料自体が保有している熱が奪われことなくノズル内での固化の進行、材料流動の断面積の狭窄を防ぐことができる。
図1〜3に示されるように、射出成形用ランナーレス金型において射出成形用ノズルが組み込まれる。ノズル外筒には加熱手段(15)がセットされている。このノズル外筒(1)内面に円筒状に面接触されているプロテクター(2)と、更にその内面に面接触し、ランナー構造(3)をもつ先端鋭角なトーピード(4)とで一体複合的に伝熱機能をもった導管が形成されこの導管に囲まれた間に材料を通過させる通路(7)をもち材料を熱保護しながらゲート(8)まで誘導できる構造をなしている。
ゲートに近い先端部においてはプロテクターは中空的に存在し他の部品とは無接触の状態に置かれており、且つこのプロテクターとトーピードは直接に金型(9)とは接触せず、スリーブ状のカラー(10)にて金型(9)と介され連結保持されている。
ノズル内に装填されたプロテクターは先端部分(6)で鋭角的に絞られ、トーピード先端(5)鋭角部分と囲まれた間に通路を形成し、材料は保温されながら流動される。更にその先端部出口はトーピードとの間に円形リング状断面隙間(11)が形成され、材料を通過させることにより、トーピードの数ヶ所の開口部から排出された強弱のある材料流体を強制的に流れをリング状に絞り均質調整化させた後に、ゲート(8)に排出される。
図4〜6においては、トーピード先端部(5)と鋭角的に絞ったプロテクター先端部分(6)に囲まれた間に円形乃至、楕円形の通路(7)である空隙部を形成し、トーピード開口部のランナー(12)を通過する材料が直接、ゲート(8)へ向かわないよう、0°〜90°の角度をもったランナーを通過することによりプロテクター内壁(13)に材料が当たるようにする。トーピードの1〜数ヶ所の開口部から排出された材料を,この空隙部において一旦滞留し,円形的に回転流動を起こさせることにより撹拌し更にその先端部でプロテクター先端部(6)とトーピード先端部(5)との間で先端へいくほど狭められる形の円錐形隙間(14)を通過させることにより材料を均質化させる。
スリーブ状のカラー(10)、そしてノズル外筒(1)とに介されてから金型(9)と連結保持する。トーピード開口部のランナー(12)から排出された材料はカラー(10)の内面部の冷却された部分を通過するのでなく、保温されたプロテクター先端部(6)とトーピード先端部(5)の間の通路(7)を通過した後にゲート(8)に排出される構造とする。
図7〜8の方式はプロテクターとトーピードを合わせもつ方式であるが、トーピードの大きさを小さくしたものである。ノズル外筒(1)内面に円筒状に面接触されているプロテクター(2)と、更にその内面に面接触し、ランナー構造(3)をもつ先端鋭角なトーピード(4)とで一体複合的に伝熱機能をもった導管が形成され、この導管に囲まれた間に材料を通過させる通路(7)をもち材料を熱保護しながらゲート(8)まで誘導できる構造をなしている。トーピードの1〜数ヶ所の開口部から排出された材料を,この空隙部において一旦滞留し,円形的に回転流動しながら撹拌し更にその先端部でプロテクター先端部(6)とトーピード先端部(5)との間のリング状隙間(11)を通過したのちゲートへ排出される。
図9〜10の方式はプロテクターとトーピードを合わせもつ方式であるが、図7〜8の方式とは逆にプロテクターの大きさを小さくし、このプロテクター(6)はトーピード先端部(5)にのみ連結されている。ノズル外筒(1)内面に円筒状に面接触されているトーピード(2)と、このトーピード先端部(5)の外周部にあるプロテクター(6)によって保護しながら一体複合的に伝熱機能をもつ導管を形成し、この導管に囲まれた間に材料を通過させる通路(7)をもち材料を熱保護しながらゲート(8)まで誘導できる構造をなしている。トーピードの1〜数ヶ所の開口部から排出された材料を,この空隙部において回転流動しながら撹拌し更にその先端部でプロテクター(6)とトーピード先端部(5)との間のリング状隙間(11)を通過したのちゲートへ排出される。
図11〜12の方式はプロテクターとトーピードは直接に金型(9)とは連結固定されず、ノズル外筒(1)及びカラー(10)に連結保持されている。トーピード開口部のランナー(12)から排出された材料はカラー(10)の内面部の冷却された部分を通過するのでなく、保温されたプロテクター先端部(6)とトーピード先端部(5)の間の通路(7)を通過し先端へいくほど狭められる形の円形リング状断面隙間(11)または円錐形隙間(14)を通過した後ゲート(8)に排出される構造である。
図1〜12に示したものは、基本的なノズルの形態であるが、金型の方式によっては図13に表示したようにカラー(10)の部分をゲート部まで延長し、ノズル全体を金型に組み込み易くする方法も取られる。
この方式においても、射出成形複合ノズルの構造、機能、効果は図1〜12の方式となんら変わりなく同じであるが、カラーに相当する部分が金型のゲート部と一体になり、この部分で金型に固定されている。
図14に示した方式はカラー延長部をさらに延伸し、成形品のスプルー部も一体で構成したものである。この方式はノズルを成形品にダイレクトに落とさず、スプルーやランナーを介してノズルを装填し、サブランナー方式、サイドゲート方式と言われる場合に用いられ一般的な方式である。この方式においても、射出成形複合ノズルの構造、機能、効果は図1〜12の方式となんら変わりなく同じであり、カラーに相当する部分が金型のゲート部及びスプルー部と一体になり、この部分で金型に固定されている。
一つの金型に射出成形用ノズルを複数個装填する場合も多い。この事例を図15に示す。この場合、ノズルはマニホルド(27)という分岐機能をもった部品を通して各ゲートに設置される。つまりゲートの数に応じて射出成形複合ノズルが設定され、射出成形機ノズル(28)より導入された材料はマニホルドランナー(29)を通して各ノズルへ分岐されている。各ゲートのノズルの形状は実施例1〜2のように様々なノズルの形状が取られる。
産業上の利用分野
射出成形用ノズルはプラスチック射出成形の製造現場において多用されており,自動車,家電,事務機,医療機器,建材,容器等の日用品などの成形の合理化機器としてに広く使用されている。ここにおいて射出成形用ノズルの性能は製品全般の品質,生産性に深く係っており,その性能の向上,技術の向上がより一層望まれており,有力な方式として寄与できるものと思われる。
本発明の第1の実施の形態に係る射出成形用ノズルの縦断面図である。(請求項1〜2にかかわるもの) 図1のノズルのトーピード部の横断面図である。(切断部A−B) 図1の先端部の拡大図である。 本発明の第2の実施の形態に係る射出成形用ノズルの縦断面図である。(請求項3にかかわるもの) 図4のノズルのトーピード部の横断面図である。(切断部C−D) 図4のノズルの先端部の拡大図である。 本発明の第3の実施の形態に係る射出成形用ノズルの縦断面図である。(請求項4にかかわるもの) 図7のノズルのトーピード部の横断面図である。(切断部E−F) 本発明の第4の実施の形態に係る射出成形用ノズルの縦断面図である。(請求項5にかかわるもの) 図9のノズルのトーピード部の横断面図である。(切断部G−H) 本発明の第5の実施の形態に係る射出成形用ノズルの縦断面図である。(請求項6にかかわるもの) 図11のノズルのトーピード部の横断面図である。(切断部I−J) 本発明の実施例1の形態に係る射出成形用ノズルの縦断面図である。 本発明の実施例2の形態に係る射出成形用ノズルの縦断面図である。 本発明の実施例3の形態に係る射出成形用ノズルの縦断面図である。 従来技術を示す縦断面図である TGK HOT RUNNER SYSTEM EHシリーズカタログより 従来技術を示す外形図である 特開昭62−21514 「高温通路工具における移送ノズル」
符号の説明
1 ノズル外筒
2 プロテクター
3 ランナー
4 トーピード
5 トーピード先端部
6 プロテクター先端部
7 通路
8 ゲート
9 金型
10 カラー
11 円形リング状断面隙間
12 トーピード開口部のランナー
13 プロテクター内面
14 円錐形隙間
15 加熱手段
16 プロテクター外周部
17 成形品内
18 冷却水孔
19 ゲート周辺
20 ノズル先端
21 注入円錐部分
22 支持バスケット
23 工具部分
24 金型との接続周辺
25 円錐台部分
26 カラー及び金型内面部
27 マニホルド
28 射出成形機ノズル
29 マニホルドランナー
30 スプルー

Claims (6)

  1. 射出成形用ランナーレス金型に使用される射出成形用ノズルにおいて、加熱されたノズル外筒(1)の内面に円筒状に面接触して伝熱されている円筒形のプロテクター(2)をもち、更にその内部にあってプロテクター(2)の内面と一部外筒(1)内面にも面接触したランナー(3)構造をもつ円筒状かつ先端鋭角な形状のトーピード(4)とによって一体複合的に伝熱機能をもつ導管を形成すること、またこのトーピード先端部(5)とプロテクター先端部(6)の伝熱導管に囲まれた間にプラスチック材料(以下、材料と呼ぶ)を通過させる通路(7)を内部にもつことで材料を熱保護しながらゲート(8)まで誘導できる導管形状をもつこと、そしてこのプロテクターとトーピードが金型(9)及び金型と接する保持のためのカラー(10)によって接続保持されるのでなく、加熱されたノズル外筒にのみ接続連結されていることを特徴とする射出成形用複合ノズル。
  2. 射出成形用ランナーレス金型に使用される射出成形用ノズルにおいて、加熱されたノズル外筒(1)の内面に円筒状に面接触して伝熱されている円筒形のプロテクター(2)をもち、更にその内部にあってプロテクター(2)の内面と一部外筒(1)内面にも面接触したランナー(3)構造をもつ円筒状かつ先端鋭角な形状のトーピード(4)とによって一体複合的に伝熱機能をもつ導管を形成すること、また軸心に位置するトーピード先端部(5)とプロテクター先端部(6)に囲まれた間に形成された通路が先端にいくほど断面積が絞られた形状をもつこと、そして通路出口が円形リング状断面隙間(11)を形成し材料流体が強制的に均質調整化させた後に、ゲート(8)へ排出される構造をもつことを特徴とする請求項1に記載の射出成形用複合ノズル。
  3. 射出成形用ランナーレス金型に使用される射出成形用ノズルにおいて、加熱されたノズル外筒(1)の内面に円筒状に面接触して伝熱されている円筒形のプロテクター(2)をもち、更にその内部にあってプロテクター(2)の内面と一部外筒(1)内面にも面接触したランナー(3)構造をもつ円筒状かつ先端鋭角な形状のトーピード(4)とによって一体複合的に伝熱機能をもつ導管を形成すること、また軸心に位置するトーピード先端部(5)とプロテクター先端部(6)に囲まれた間に円形乃至、楕円形の通路(7)を形成すること、トーピード開口ランナー(12)を通過する材料が直接ゲート(8)へ向かわないよう、0〜90°のランナー角度をもってプロテクター内面(13)に当たるようにした後、材料を回転流動を起こす形状とすること、更にその先端部でプロテクター先端部(6)とトーピード先端部(5)との間に先端へいくほど狭められた円錐形隙間(14)を形成し、円錐角度の垂線の方向がゲート(8)へ向かっていることを特徴とする請求項1〜2に記載の射出成形用複合ノズル。
  4. 射出成形用ランナーレス金型に使用される射出成形用ノズルにおいて、加熱されたノズル外筒(1)の内面に円筒状に面接触して伝熱されている円筒形のプロテクター(2)をもち、更にその内部にあってプロテクター(2)の内面と面接触したランナー開口部(12)をもつ先端鋭角な形状のトーピード(4)とによって一体複合的に伝熱機能をもつ導管を形成すること、また軸心に位置するトーピード先端部(5)とプロテクター先端部(6)に囲まれた間に形成された通路が先端にいくほど断面積が絞られた形状をもつこと、そして通路出口が円形リング状断面隙間(11)を形成し材料流体が強制的に均質調整化させた後に、ゲート(8)へ排出される構造をもつことを特徴とする請求項1〜3に記載の射出成形用複合ノズル。
  5. 射出成形用ランナーレス金型に使用される射出成形用ノズルにおいて、加熱されたノズル外筒(1)の内面に円筒状に面接触して伝熱されているランナー(3)構造をもつ円筒で先端鋭角な形状のトーピード(4)と共に、このトーピード先端部(5)において外周を囲った円筒プロテクター(6)によって材料通過の通路(7)をもつ導管を形成し一体複合的に伝熱機能を発揮することにより材料をゲート(8)まで誘導できる構造をもつこと、そしてこのトーピードが金型(9)及び金型と接する保持のためのカラー(10)によって接続保持されるのでなく、加熱されたノズル外筒(1)によってのみ連結保持されていること、そしてプロテクターはトーピードのみに接合し、他の部品とは一切接触せず中空状態にあることを特徴とする請求項1〜4に記載の射出成形用複合ノズル。
  6. 射出成形用ランナーレス金型に使用される射出成形用ノズルにおいて、ランナー内の成形材料の冷却硬化を抑制する加熱手段(15)を有し、加熱されたノズル外筒(1)内面に円筒状に面接触して伝熱されているプロテクター(2)と、更にその中心部に先端鋭角なトーピード(4)とで一体複合的に伝熱機能をもち、トーピード先端部(5)とプロテクター先端部(6)に囲まれた間に材料を通過させる通路(7)を内部にもち、材料を熱保護しながらゲート(8)まで誘導できる導管形状をもつことと、このプロテクターとトーピードが直接に金型(9)と接続せず金型への保持のためのカラー(10)とノズル外筒(1)を介して連結保持されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の射出成形用複合ノズル。
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