JP2008133661A - 木造建築物用補強部材 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】木造建築物の柱50と柱50の間に取り付けて用いる木造建築物用補強部材10であって、端面を突き合わせて並列に配置された補強用板材20と、並列に配置された補強用板材20の外周を囲むようにして設けられた枠体30とを有し、補強用板材20どうしおよび補強材20と枠体30とは、それぞれほぞ40により連結されていることを特徴とする。
【選択図】図1
Description
また、前記枠体の板厚方向の寸法は、前記柱の幅寸法の半分以下であることを特徴とする。
これらにより、柱間の配線スペースを従来と同等に確保することができる。
ここで、前記第1の枠体および前記第2の枠体の板厚寸法は、前記柱の幅寸法の2/3以上であることが強度上好ましい。
さらには、間伐材を原材料として使用しているので、林業の振興や地球環境の保護にも有効である。
以下、添付図面に基づいて本発明にかかる木造建築物補強部材の実施の形態について説明する。図1は本実施の形態にかかる木造建築物補強部材の分解正面図である。図2は図1の木造建築物用補強部材を組み付けした状態を示す正面図である。図3は、本実施の形態におけるほぞを示す斜視図である。
本実施の形態における木造建築物用補強部材10は図1に示すように、縦長の長方形状に形成された複数の補強用板材20と、複数の補強用板材20の外周に配設される枠体30と、補強用板材20どうし、または、補強用板材20と枠体30とを連結するための連結体であるほぞ40により構成されている。
ほぞ穴26の深さ寸法は、補強用板材20どうし、または、補強用板材20と枠体30とを連結するための連結体であるほぞ40の長さ寸法の半分の寸法である。ほぞ穴26の径寸法は、ほぞ40の径寸法より若干小径に形成されている。
各枠部材32,34に設けられたほぞ穴36も、補強用板材20に設けられたほぞ穴26の寸法と等しい寸法に形成されている。
ほぞ40の木目44は、図3に示すようにほぞ40の軸線CLの方向に沿ってあらわれるように形成されている。
第1実施形態においては、ほぞ40の軸線を補強用板材20の木口側22および木端側24と枠部材32,34の木端側の面に対して直交させた向きに配設する形態について説明しているが、本実施の形態においては、図4に示すように、ほぞ40の配設方向を変更した形態について説明する。図4は、本実施の形態における補強用板材と枠部材を連結させる状態を示す正面図である。図5は、本実施の形態におけるほぞを示す斜視図である。
また、本実施の形態で用いられるほぞ40は、図5に示すようにほぞ40の軸線CLに対して、木目44が直交する方向にあらわれるように形成されている。これは第1実施形態におけるほぞ40と同様に、ほぞ40に作用するせん断力に対してほぞ40のせん断耐荷力が大きくなるようにするためである。
木造建築物用補強部材10は、柱50と梁60の間に形成される空間80内に配設される。木造建築物用補強部材10は取付金具70を用いて柱50および梁60に取り付けられる。先にも説明したように、木造建築物用補強部材10の部材厚さは、柱50の幅寸法Wの半分程度となるように形成されている。よって、柱50,50および梁60により形成される空間80内に木造建築物用補強部材10を取り付けても、空間80の壁厚方向における寸法が狭くなるだけで、配線などを取り回しする程度であれば十分なスペースがある。このことから柱50,50間に木造建築物用補強部材10を配設することによる不都合はないといえる。むしろ、柱50,50間に配設されていた筋交いを省略することができるので、窓の配設位置等といった木造建築物における設計の自由度が高まるためかえって好都合でさえある。
また、せん断力等の機械的強度が異方性を示す材料を用いてほぞ40を形成する場合には、ほぞ40に作用する力に対して有利な方向となるようにしてほぞ40を形成すればよい。
さらには、図10に示すように、柱50,50と梁60と土台90により形成される空間80のすべてを覆うようにして木造建築物用補強部材10を取り付けすれば、より強固に木造建築物を補強することができるため更に好適である。
具体的には、柱50どうしと、柱50間を連結する水平部材である梁60と土台90が互いに対向する面に沿って配設可能に形成された外枠体(第1の枠体)37と、外枠体37の内側に沿ってほぞ40を用いて連結された内枠体(第2の枠体)38とにより木造建築物用補強部材10を構成する形態である。外枠体37と内枠体38を構成する枠材32,34,32a,34aの板厚寸法は、柱50の幅寸法W(図7参照)の2/3以上であることが好ましい。
このようにして形成された木造建築物用補強部材10は、先に説明した実施形態と同様に、取付金具70を用いて、柱50と梁60および土台90に取り付けることができる。
また、補強用板材20を用いていないため、木造建築物用補強部材10の取り付け部分であっても窓等を配設することが可能になり、更に建築自由度を高めることも可能であるため好都合である。
20 補強用板材
22 木口側
24 木端側
26 ほぞ穴
30 枠体
32,32a,34,34a 枠部材
36 ほぞ穴
37 外枠体(第1の枠体)
38 内枠体(第2の枠体)
40 ほぞ
42 面取り加工部
44 木目
46 細径部
48 太径部
50 柱
60 梁
70 取付金具
80 空間
90 土台
Claims (7)
- 木造建築物の柱と柱の間に取り付けて用いる木造建築物用補強部材であって、
端面を突き合わせて並列に配置された補強用板材と、
前記並列に配置された補強用板材の外周を囲むようにして設けられた枠体とを有し、
前記補強用板材どうしおよび前記補強材と前記枠体とは、それぞれほぞにより連結されていることを特徴とする木造建築物用補強部材。 - 前記補強用板材の板厚寸法は、前記柱の幅寸法の半分以下であることを特徴とする請求項1記載の木造建築物用補強部材。
- 前記枠体の板厚方向の寸法は、前記柱の幅寸法の半分以下であることを特徴とする請求項1または2に記載の木造建築物用補強部材。
- 柱と、柱間を連結する水平部材とにより形成される空間内に取り付けて用いる木造建築物用補強部材であって、
前記柱と柱の対向面および前記水平部材の対向面に沿って配設可能に形成された第1の枠体と、
該第1の枠体の内側にほぞを用いて連結された第2の枠体と、により構成されていることを特徴地する木造建築物用補強部材。 - 前記第1の枠体および前記第2の枠体の板厚寸法は、前記柱の幅寸法の2/3以上であることを特徴とする請求項4記載の木造建築物用補強部材。
- 前記ほぞは、前記補強用板材および前記枠体よりも硬質の木材により形成されていると共に、各連結部分に作用する力の方向に対して木目方向が直交する状態に配設されていることを特徴とする請求項1〜5のうちのいずれか一項に記載の木造建築物用補強部材。
- 前記枠体、前記ほぞ、前記補強板のうち少なくとも1つが間伐材により形成されていることを特徴とする請求項1〜6のうちのいずれか一項に記載の木造建築物用補強部材。
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