JP2008131314A - 通信システム - Google Patents

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Abstract

【課題】画像形成装置とセンターPCが電話回線を介して接続され、画像形成装置から複数の装置情報をセンターPCにリアルタイムに送信する通信システムにおいて、通信時間の短縮化を図りつつセキュリティを適正に行えるシステムを提供すること。
【解決手段】画像形成装置は、センターPCと通信が確立すると、各装置情報について暗号化するか否かを示す個別暗号化情報を読み出す(S111)。n番目の装置情報について暗号化が選択されていることを判断すると(S113で「YES」)、当該装置情報を暗号化してセンターPCに送信し(ステップS114、S115)、暗号化しないことが選択されていると判断すると(S113で「NO」)、暗号化せずにセンターPCに送信する(ステップS115)。
【選択図】図9

Description

本発明は、管理装置と被管理装置とがネットワークを介して接続されている通信システムに関し、被管理装置が管理装置に対し通信を確立した状態で管理情報を通信する場合におけるセキュリティの向上を図るための技術に関する。
従来、会社のオフィスなどに設置された複写機等の多数の画像形成装置と、遠隔に位置する管理センターに設置されたセンターPCとを電話回線等のネットワークを介して接続し、各画像形成装置からコピー枚数やトラブルの状況などの情報(管理情報)をセンターPCに送信して、管理センターにおいて各画像形成装置の稼動状況等を一括管理する遠隔診断システムが実用化されている。
遠隔診断システムには、画像形成装置がセンターPCと通信を確立した状態で管理情報を送信する、いわゆるリアルタイム通信方式を用いるものがあり、この方式を用いれば、管理センターは通信時における管理情報を取得でき、例えば画像形成装置にトラブルが発生していることなどを即時に把握できる。
特開平11−327957号公報
従来からネットワークによる通信ではセキュリティが重要視されている。このことは遠隔診断システムにおいても同じである。画像形成装置の状況把握の即時性とセキュリティ向上を図るには、例えば送信の際に管理情報を暗号化して送信することが考えられるが、暗号化処理に時間を要すればそれだけ全ての情報を送信するための時間が増えることになる。近年では画像形成装置の多機能化が進み、機能毎に送信すべき情報が増えるなど管理情報として送信すべき情報量が多くなっている。通信時間が増えると、通信費の増大やネットワークの占有時間の増大などを招いてしまう。
このような問題は、画像形成装置に限られず、遠隔診断の対象とされる装置(被管理装置)とセンター側の管理装置とがネットワークを介して接続されてなる通信システムにおいて生じ得る。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであって、管理情報をリアルタイム通信方式により通信するシステムにおいて通信時間の短縮化を図りつつセキュリティを適正に行える通信システムを提供することを目的としている。
上記目的を達成するため、本発明に係る通信システムは、管理装置と被管理装置とがネットワークを介して接続され、前記被管理装置から管理情報を前記管理装置に送信する通信システムであって、前記管理情報は、前記被管理装置の状況を表す、種類の異なる複数の装置情報を含み、前記被管理装置は、前記装置情報毎に暗号化するか否かについてユーザによる選択を受け付ける個別暗号化選択受付手段と、前記管理装置と通信を確立した状態で、暗号化しないことが選択されている装置情報を暗号化せず、暗号化することが選択されている装置情報を暗号化して、前記管理装置に送信するリアルタイム送信手段と、を備えることを特徴とする。
このように暗号化要否の選択結果に応じて各装置情報を暗号化または暗号化せずに送信するので、被管理装置の状況把握の即時性を図りつつ暗号化が選択された装置情報についてはセキュリティを確保でき、また非暗号化が選択された装置情報については暗号化処理に要する時間が不要になって、全ての装置情報を単に暗号化して送信するよりも全体の通信時間の短縮化を図ることができる。
また、前記リアルタイム送信手段は、前記個別暗号化選択受付手段により暗号化しないことが選択されている装置情報のうち、所定条件を満たす装置情報だけを送信し、所定条件を満たさない装置情報の送信を禁止することを特徴とする。
このようにすれば、暗号化されないことが選択された装置情報といえども所定条件を満たさないものについては送信されないので、その分さらにセキュリティを確保できる。
ここで前記各装置情報には、送信についての優先順位が対応付けされており、前記所定条件は、優先順位が所定順位以上であることを特徴とする。
さらに、前記被管理装置は、前記各装置情報に対する優先順位の入力を受け付ける優先順位受付手段を備えることを特徴とする。
このようにすれば、ユーザは非暗号化の装置情報であって送信を禁止したいものを選択入力することが可能になり便宜である。
さらに、前記被管理装置は、前記複数の装置情報を種類に関係なく暗号化するか否かについてユーザによる選択を受け付ける全体暗号化選択受付手段を備え、前記リアルタイム送信手段は、前記全体暗号化選択受付手段により暗号化しないことが選択されている場合には、前記個別暗号化選択受付手段により暗号化することが選択されている装置情報の送信を禁止することを特徴とする。
また、前記管理装置は、前記装置情報の受信中に発生したデータ受信待ちの状態が所定時間を越えると受信待ち状態を解除して受信待ちとは別の所定の処理を実行し、前記所定時間は、暗号化されていない装置情報については第1の値に設定され、暗号化されている装置情報については前記第1の値よりも大きい第2の値に設定されることを特徴とする。
このように受信待ち状態を解除するまでの時間を暗号化される場合の方を長くとるようにすれば、被管理装置において装置情報の暗号化を行うのにある程度の時間を要してもその途中で管理装置において受信待ち状態が解除されてしまうといったことを抑制できる。
さらに、前記管理装置は、前記装置情報の受信を開始してから所定時間を越えても受信中の状態にある場合には当該装置情報の受信を中断して別の所定の処理を実行し、前記所定値は、暗号化されていない装置情報については第1の値に設定され、暗号化されている装置情報については前記第1の値よりも大きい第2の値に設定されることを特徴とする。
このように受信中断とするまでの時間を暗号化される場合の方を長くとるようにすれば、被管理装置において装置情報の暗号化を行うのにある程度の時間を要してもその途中で管理装置において受信を中断してしまうといったことを抑制できる。
また、前記被管理装置は、シート上に画像を形成する画像形成装置であり、前記ネットワークは、電話回線を含み、前記複数の装置情報を、画像形成の総実行回数、使用されたシートのサイズ、シートの種類、装置のトラブル、消耗品の交換に関する情報のうちの2以上の情報とすることができる。
以下、本発明に係る通信システムの実施の形態について図面を参照しながら説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、通信システム1の全体構成の一例を示す図である。
同図に示すように、通信システム1は、多機能複合機である複数のMFP(Multiple Function Peripheral)10、10・・と、センターPC(パーソナルコンピュータ)20とが電話回線2を含むネットワークを介して接続されてなる。各MFP10とセンターPC20は、モデム3を介して電話回線2を通じてデータを送受信することができる。
MFP10は、原稿画像を読み取って画像データを得るスキャンジョブ、読み取って得られた画像データに基づいてシート上に画像を形成するコピージョブ等の各種ジョブを実行する機能を有する。また、MFP10は、電話回線2を介してセンターPC20に管理情報を送信する機能を有する。管理情報には、自装置の状況を表わす、種類の異なる複数の装置情報、例えばコピー枚数、トラブル発生、装置内温度等の情報が含まれる。各装置情報は、装置情報毎に予め選択された暗号化要否の設定に従って暗号化され、または暗号化されずにセンターPC20に送信される。
センターPC20は、ハードディスクなどを有するコンピュータ本体と、この本体に接続されるモニタ、キーボードなどのほか、上記ハードディスクに予めインストールされたネットワーク対応のOS(Operating System)などを有している。センターPC20は、各MFP10からの装置情報を受信すると、複数の装置情報のうち、暗号化されているものについては復号化し、暗号化されていないものについてはそのままの状態でハードディスクに格納する。センターPC20の利用者(管理者)は、各MFP10からの装置情報をモニタに表示させて参照することで、通信時点における各MFP10の状況、例えばコピー枚数がメンテナンスに必要な枚数に達していること、トラブルが発生していることなどを即時に知ることができる。
図2は、MFP10の構成を示す図である。
同図に示すように、MFP10は、スキャナ部11、プリンタ部12、操作パネル13および制御部14を備えている。
スキャナ部11は、セットされた原稿の画像を読み取って、原稿の画像データを得るものである。プリンタ部12は、公知の電子写真方式等により画像データに基づいて当該画像を用紙等のシートに印刷するものである。
操作パネル13は、スタートキーやテンキーなどの各種キーのほか、液晶表示部15を備えている。液晶表示部15の表面にはタッチパネルが積層されており、ユーザによる選択等のタッチ入力を受け付けるための画面等が表示されると共に当該画面を介してユーザからの入力を受け付ける。
制御部14は、主な構成要素として通信制御部101、CPU102、制御に必要なプログラムが格納されたROM103、プログラム実行時のワークエリアとなるRAM104、装置情報格納部105、送信データ生成部106、暗号化処理部107、全体暗号化設定部108、個別暗号化設定部109、全体暗号化情報格納部110および個別暗号化情報格納部111を備えており、各部はバス100を介してデータのやりとりを行えるようになっている。
通信制御部101は、モデム3に接続するためのインターフェースの機能を有し、電話回線2を介してのセンターPC20との通信を統括的に制御する。
装置情報格納部105は、不揮発性メモリからなり、装置情報が格納される。
図3は、装置情報が格納されている装置情報テーブル115の構成を示す図である。同図は、コピー枚数カウンタ、用紙サイズカウンタ、トラブル、装置内温度などが複数の装置情報として格納されている例を示している。
コピー枚数カウンタは、コピー等のジョブにより過去に使用された用紙の総計(累積値)を示す情報であり、用紙サイズカウンタは、用紙サイズ毎の用紙の総計を示す情報である。トラブルは、紙詰まりや故障等が発生した場合のその内容を示す情報である。また、装置内温度は、装置内の温度を示す情報である。
コピー枚数カウンタと用紙サイズカウンタは、ジョブにより1枚の用紙が使用される毎に更新される。具体的には、装置情報テーブル115の現在値に「1」をインクリメントした値に書き換えられる。トラブルは、紙詰まり等が検出されると、検出された内容が装置情報テーブル115に書き込まれ、紙詰まり等が解除されると、トラブルが発生していない旨に書き換えられる。また、装置内温度は、MFP10の内部に配された温度検出手段(不図示)により温度が検出される毎に更新される。これら装置情報の更新は、その起因の発生毎にCPU102により即時に実行される。なお、装置情報が上記のものに限られないことはいうまでもなく、例えば使用されるシートの種類や、消耗品に関する情報、具体的にはトナーの交換要否や交換時期に近づいていることを示す情報等とすることもできる。
図2に戻り、送信データ生成部106は、管理情報を送信する際にそのデータを生成する。暗号化処理部107は、暗号化することが選択されている装置情報を暗号化する。暗号化は、公知の方法が用いられる。
全体暗号化設定部108は、全ての装置情報を種類に関係なく暗号化するか否かについて利用者、例えばサービスマンによる選択を受け付けて設定する。ここでは、サービスマンからの指示、例えば操作パネル13上に配された当該選択のための専用キーが押下されると、全体暗号化設定部108は、図4に示す画面121を液晶表示部15に表示させる。サービスマンは、画面121上の暗号化要否を示すチェックボックス122の要または否のボックスにタッチ入力等でチェックを入れることで要否を選択することができる。全体暗号化設定部108は、画面121のOKキーが押されると、選択を受け付けて、選択結果を全体暗号化情報として全体暗号化情報格納部110に格納する。これにより、暗号化要否が設定される。
図5は、全体暗号化情報が格納されている全体暗号化情報テーブル131の構成を示す図である。同図は、暗号化することが選択された例を示している。なお、設定方法としては、テーブルを用いる構成に限られず、例えば要否を示すフラグを立てる方法を用いるとしても良い。このことは後述の個別暗号化情報の設定について同様である。
図2に戻り、個別暗号化設定部109は、各装置情報を個別に暗号化するか否かについてサービスマンによる選択を受け付けて設定する。ここでは、サービスマンからの指示、例えば操作パネル13上に配された個別選択のための専用キーが押下されると、個別暗号化設定部109は、図6に示す画面125を液晶表示部15に表示させる。サービスマンは、画面125上におけるチェックボックス126の各装置情報に対応する要または否のボックスにタッチ入力等でチェックを入れることで装置情報毎に個別に要否を選択することができる。また、頁アップ/ダウンキー127の押下により前後の頁を表示させることができる。
サービスマンは、例えばコピー枚数やトラブルなどの秘密にすべきであると判断する装置情報について暗号化を選択し、装置内温度など機密性が低いと判断する装置情報については暗号化しないことを選択することができる。
個別暗号化設定部109は、画面125のOKキーが押されると、選択を受け付けて、選択結果を個別暗号化情報として個別暗号化情報格納部111に格納する。
図7は、個別暗号化情報が格納されている個別暗号化情報テーブル132の構成を示す図である。同図は、コピー枚数カウンタ、用紙サイズカウンタ、トラブルを示す各装置情報について暗号化することが選択され、装置内温度を示す装置情報について暗号化しないことが選択された例を示している。このように装置情報を全体と個別で分けて暗号化要否の選択を行えるようにしている理由については、後述する。
以下、装置情報の種類に関係なく暗号化するか否かを選択することを、装置情報全体を暗号化するか否かを選択するといい、装置情報毎に暗号化するか否かを選択することを、装置情報を個別に暗号化するか否かを選択するという。
図1に戻って、CPU102は、ROM103の制御プログラムに基づいて、スキャナ部11、プリンタ部12の各部の動作を制御し、円滑なコピー等の動作を実現する。また、必要な画面を液晶表示部15に表示させると共に画面を介して利用者によるキー入力等を受け付ける。さらに、センターPC20に管理情報を送信する送信処理を実行する。
図8は、送信処理の内容を示すフローチャートである。この処理は、例えば所定時間毎、トラブル発生時/解除時、トナー等の消耗品の消費により交換/補充が必要になった時などに実行される。これらの1つであっても良いし複数を実行時期としても良い。これら以外を実行時期としても良い。
同図に示すように、送信の実行時期であることを判断すると(ステップS101で「YES」)、センターPC20に電話回線2を通じて発呼して(ステップS102)、センターPC20との間で所定の信号をやりとりしてネゴシエーションを行い、通信を確立する(ステップS103)。
全体暗号化情報格納部110に格納されている全体暗号化情報を読み出し(ステップS104)、読み出した情報から装置情報全体の暗号化の要否についていずれが選択されているかを判断する(ステップS105)。図5に示す例の場合には、暗号化することが選択されていると判断される。
暗号化が選択されていることを判断すると(ステップS105で「YES」)、第1送信処理を実行して(ステップS106)、ステップS101に戻る。一方、非暗号化が選択されてことを判断すると(ステップS105で「NO」)、第2送信処理を実行して(ステップS107)、ステップS101に戻る。
図9は、第1送信処理のサブルーチンの内容を示すフローチャートである。
同図に示すように、まず個別暗号化情報格納部111に格納されている個別暗号化情報を読み出す(ステップS111)。そして、変数nの値を「1」に設定する(ステップS112)。このnの値は、図7に示す装置情報の番号(No)に相当する。
n番目の装置情報を暗号化することが選択されているか否かを判断する(ステップS113)。n=1とすると、図7に示す例の場合、1番目の装置情報は、コピー枚数カウンタであるので、暗号化が選択されていると判断される。例えばn=4の場合には4番目の装置情報は装置内温度であるので、暗号化しないことが選択されていると判断される。
暗号化が選択されていることを判断すると(ステップS113で「YES」)、n番目の装置情報を暗号化して(ステップS114)、センターPC20に送信する(ステップS115)。具体的には、n番目の装置情報を装置情報格納部105から読み出し、読み出した装置情報を暗号化処理部107で暗号化する。ここで装置情報は、情報名とその内容とを示す文字や数値等のデータからなる。暗号化は、装置情報を構成する文字や数値等のデータについてN(所定値)バイト毎に実行される。送信データ生成部106では暗号化された装置情報に図10に示すような所定のコマンドを付加したデータブロック135を生成する。生成されたデータブロック135のデータは、ビット単位で通信制御部101を介して送信される。
図10は、公知のベーシック手順によるデータ構成例の概略図であり、STXはデータブロックのスタートを識別するためのコマンド、ETXは終了を識別するためのコマンドである。DSは、暗号化されているか否かを示すコマンドであり、暗号化されていることはDS1で、暗号化されていないことはDS0で示されるようになっている。同図は、暗号化されていることを示している。他のコマンドは省略されている。装置情報は、DSコマンドとETXコマンドで挟まれた部分に挿入される。このことは暗号化されている場合も、暗号化されていない場合も同様である。
なお、データブロック135は、ビット単位で順次送信されるが、上記のように本実施の形態の暗号化はNバイト分を1単位に実行されるので、Nバイト分の暗号化の開始から終了するまでの間はデータが送信されていない時間が実際には存在することになる。暗号化されない場合には、基本的にこのような未送信の時間が存在せず順次送信される。ここではベーシック手順による例を説明したが、センターPC20との間で取り決めされて管理情報を送受信できると共に暗号化の有無を確認できればこれに限られず、別の手順、方式等を用いるとしても良い。
図9に戻り、ステップS113で暗号化しないことが選択されていることを判断すると、n番目の装置情報を暗号化せずにセンターPC20に送信する(ステップS115)。すなわち、送信データ生成部106において、暗号化していないn番目の装置情報の前後にSTX等の所定のコマンドを付加したデータブロック135を生成する。この場合、DSコマンドはDS0にされる。
ステップS116では、(n+1)番目の装置情報が存在するか否か、すなわち全ての装置情報を送信したか否かを判断する。
(n+1)番目の装置情報が存在することを判断すると(ステップS116で「YES」)、現在のnの値に「1」をインクリメントして(ステップS117)、ステップS113に戻り、ステップS113以降の処理を実行する。
ステップS116で(n+1)番目の装置情報が存在しない、すなわち全ての装置情報が送信されたことを判断するまで、ステップS113〜S117の処理が繰り返し実行される。これにより、1番目からn番目までの装置情報が装置情報毎に暗号化要否の選択に応じて暗号化され、または暗号化されずに順次センターPC20に送られることになる。
センターPC20は、受信した装置情報のデータのDSコマンドを参照することにより、装置情報毎に当該装置情報が暗号化されたものであるか否かを判別することができる。
(n+1)番目の装置情報が存在しないことが判断されると(ステップS116で「NO」)、メインルーチンにリターンする。第1送信処理では、サービスマンによる暗号化の選択通りに装置情報が送信されることになる。
従って、例えば装置情報全体を暗号化すること、かつ個別に秘密にすべき装置情報の暗号化を選択すると共に機密性が低い装置情報を暗号化しないことを選択しておけば、秘密にすべき装置情報については仮に送信時にネットワーク上で漏洩したとしても暗号化により秘密を守ることができ、機密性が低い装置情報については暗号化処理に要する時間が不要になる分、全ての装置情報を暗号化する場合に比べて通信時間全体の短縮化を図ることができる。
図11は、第2送信処理のサブルーチンの内容を示すフローチャートである。
同図に示すように、個別暗号化情報を読み出し(ステップS121)、変数nの値を「1」に設定した後(ステップS122)、n番目の装置情報を暗号化することが選択されているか否かを判断する(ステップS123)。これらの処理は、上記ステップS111〜S113と同じである。
n番目の装置情報の暗号化が選択されていることを判断すると(ステップS123で「YES」)、n番目の装置情報の送信を禁止して(ステップS124)、ステップS126に移る。一方、暗号化しないことが選択されていることを判断すると(ステップS123で「NO」)、n番目の装置情報を暗号化せずにセンターPC20に送信する(ステップS125)。この処理は、上記ステップS113で「NO」、S115の処理と同様である。
ステップS126では、(n+1)番目の装置情報が存在するか否かを判断する。(n+1)番目の装置情報が存在することを判断すると(ステップS126で「YES」)、現在のnの値に「1」をインクリメントして(ステップS127)、ステップS123に戻り、ステップS123以降の処理を実行する。
ステップS126で(n+1)番目の装置情報が存在しないことを判断するまで、ステップS123〜S127の処理を繰り返し実行する。このことは、上記第1の送信処理と同様である。ステップS126で(n+1)番目の装置情報が存在しないことを判断すると、メインルーチンにリターンする。
第2の送信処理では、個別に暗号化しないことが選択されている装置情報についてはサービスマンの選択通りに暗号化されずにセンターPC20に送信されるが、暗号化することが選択された装置情報については送信されない。装置情報全体を暗号化しないことが選択されているので、本来であれば暗号化せずに送信すべきであるが、個別に暗号化することが選択されているので、この個別の選択の方を優先したものである。
従って、例えばMFP10の顧客が外部(センターPC20)への送信を許可しても良いデータを当該顧客が把握できるものに制限しているような場合には、装置情報全体を暗号化しないことを選択すれば、暗号化されない装置情報だけが送信され、暗号化すべき装置情報は送信されないので漏洩を防止でき、暗号化されない装置情報であれば、電話回線上の信号の種類を検出、解析する公知のテスターにより解析することが可能になり、顧客は、その解析結果を見ることで送信されているデータが自己の画像情報等ではないことを確認することができ、顧客の希望に沿うものにすることができる。
図12は、センターPC20の構成を示す図である。
同図に示すように、センターPC20は、本体制御部21、ディスプレイ22、キーボード23およびマウス24を備えている。
本体制御部21は、主な構成要素として通信制御部201、全体制御部202、装置情報格納部203、復号化処理部204およびタイムアウト情報格納部205を備えており、各部はバス200を介してデータのやりとりを行えるようになっている。
通信制御部201は、モデム3に接続するためのインターフェースの機能を有し、電話回線2を介しての各MFP10との通信を統括的に制御する。
全体制御部202は、後述する装置情報の受信処理を実行する。
装置情報格納部203は、ハードディスクなどの不揮発性メモリからなり、各MFP10からの装置情報が格納される。復号化処理部204は、各MFP10から受信した装置情報のうち、暗号化されているものを復号化する。復号化された装置情報は、装置情報格納部203に格納される。
タイムアウト情報格納部205は、不揮発性メモリからなり、装置情報を受信するときの最大待ち時間(タイムアウト)を示すタイムアウト情報が格納される。
図13は、タイムアウト情報が格納されているタイムアウト情報テーブル211の構成を示す図である。同図に示すタイムアウトTwは、MFP10からのデータ受信の際に次のデータを受信するまでの待ち時間として許容できる時間の最大値を示しており、Tzは、MFP10との1回の通信に要する時間として許容できる時間の最大値を示している。ここでは、Tz>Twの関係になっている。データ受信の際にタイムアウトが検出されると、何らかの異常があったとして後述のように再送要求や回線断等の別の処理が実行される。
タイムアウトTw、Tzは、暗号化された装置情報を受信する場合には値Twd、Tzdが適用され、暗号化されていない装置情報を受信する場合には、値Twn、Tznが適用される。これら値は、Twd>Twn、Tzd>Tznの関係になっている。このような関係にしているのは、次の理由による。
すなわち、上記のようにMFP10では暗号化がNバイト単位で行われ、暗号化後にデータが順次送信されるので、暗号化処理中にデータ送信が行われていない時間が存在する。一方で暗号化されていない場合にはそのような時間がほとんど存在しない。従って、暗号化する場合と暗号化しない場合とでタイムアウトの検出条件を同じとすると、タイムアウトが頻繁に検出されるおそれが生じる。また、暗号化しない場合の値を暗号化する場合に合わせて長くすると暗号化しない場合の本来のタイムアウトによる再送要求等が遅延することになるからである。
タイムアウト情報は、予め適切な値が求められて、タイムアウト情報格納部205に格納される。なお、各値をキーボード23等から変更可能なように構成しても良い。
図14〜図16は、装置情報の受信処理の内容を示すフローチャートである。この処理は、MFP10との間で通信が確立されている間に実行される。
図14に示すように、まずタイムアウトTw、Tzの値を非暗号化データ用の値Twn、Tznに設定する(ステップS201)。
全体制御部202内部のデータ待ち時間タイマーT1とデータ受信中タイマーT2のカウントを開始する(ステップS202)。データ受信待ちであるか否かを判断する(ステップS203)。受信待ちでない、すなわちデータが送信されて来たことを判断すると(ステップS203で「NO」)、図15に示すように送信されて来たデータを受信し(ステップS212)、受信したデータが制御用のデータであるか否かを判断する(ステップS213)。この制御用のデータとは、上記の図10に示す所定のコマンド、すなわち装置情報以外のデータに相当する。
制御用のデータであることを判断すると(ステップS213で「YES」)、開始用のものか否かを判断する(ステップS218)。開始用とは、装置情報よりも前に付加されたコマンドであり、図10の例ではSTX、DS等に相当する。
開始用のデータであることを判断すると(ステップS218で「YES」)、全体制御部202内に配されたRAM(不図示)等の記憶領域内における受信データ格納用の領域をクリアし(ステップS221)、図14のステップS209に移り、タイマーT1、T2をリセットした後、ステップS201に戻り、ステップS201以降の処理を実行する。ステップS202でタイマーT1、T2の再カウントが開始される。
受信したデータが開始用ではなく(ステップS218で「NO」)、終了用でもなく(ステップS219で「NO」)、暗号化識別用、すなわちDSコマンドであることを判断すると(ステップS222で「YES」)、図16のステップS223に移り、DSコマンドを参照して装置情報が暗号化されているか否かを判断する。DSコマンドがDS1である、すなわち暗号化されていることを判断すると(ステップS223で「YES」)、これから受信する装置情報のデータが暗号化データであることを記憶、例えば暗号化を示すフラグを立てておき(ステップS224)、タイムアウトTw、Tzの値を暗号化データ用の値Twd、Tzdに設定し(ステップS225)、ステップS227に移る。
一方、DSコマンドがDS0である、すなわち暗号化されていないことを判断すると(ステップS223で「NO」)、これから受信する装置情報のデータが暗号化データでないことを記憶、例えば非暗号化を示すフラグを立てておき(ステップS226)、ステップS227に移る。
ステップS227では、タイマーT2の値がTzの値を越えているか否かを判断する。このTzの値は、暗号化されたデータであればTzdになっており、暗号化されていないデータであればTznである。T2>Tzであるということは、今回のMFP10との通信における通信時間が閾値を越えていることを意味する。T2>Tzであることを判断すると、図14のステップS207に移る。ステップS207以降の処理については後述する。
T2≦Tzと判断すると(ステップS227で「NO」)、図14のステップS203に戻る。ステップS203以降の処理において装置情報の受信を判断すると(ステップS212、S213で「NO」)、暗号化データであるか否かを判断する(ステップS214)。この判断は、上記暗号化を示すフラグを参照することなどにより行われる。
暗号化データであることを判断すると(ステップS214で「YES」)、Nバイト分を受信したか否かを判断する(ステップS215)。このNとは、上記の暗号化時における単位とされたNバイトのNに相当する。
Nバイト分をまだ受信していないことを判断すると(ステップS215で「NO」)、ステップS212に戻る。Nバイト分を受信したことを判断すると(ステップS215で「YES」)、受信したNバイト分のデータを復号化して(ステップS216)、復号化後のデータを装置情報として上記クリアされた格納領域に格納して(ステップS217)、図14のステップS203に戻る。
一方、暗号化されていないデータであることを判断すると(ステップS214で「NO」)、受信したデータを装置情報として順次、上記格納領域に格納して(ステップS217)、図14のステップS203に戻る。
受信データが制御用であり、データブロックの最後(終了)を示すもの、図7の例ではETXコマンドであることを判断すると(ステップS219で「YES」)、格納された装置情報の解析を行う(ステップS220)。例えば、受信した装置情報にトラブルの内容が含まれていた場合には、緊急の可能性が高いのでその旨をディスプレイ22に表示等させて管理者に通知する。また、格納された装置情報を装置情報格納部203に格納するためのデータ形式に変換した後、装置情報格納部203の所定の格納領域に格納する。
受信データの解析後、ステップS221の処理の後、ステップS209に移り、次のデータブロックの受信を待つ。なお、受信データが制御用であるが開始用、終了用、暗号化識別用のいずれでもないことを判断すると(ステップS222で「NO」)、当該受信コマンドに基づく処理を実行して、図16のステップS227に移る。
図14のステップS203においてデータ受信待ちの状態になったことを判断すると、タイマーT1の値がTwの値を越えているか否かを判断する(ステップS204)。このTwの値は、暗号化されたデータであればTwdになっており、暗号化されていないデータであればTznのままである。T1>Twであるということは、データ受信中において前にデータを受信してから次のデータを受信するまでの時間が閾値を越えていることを意味する。
T1>Twではない、すなわちT1≦Twであることを判断すると(ステップS204で「NO」)、T2>Tzであるか否かを判断する(ステップS205)。このTzは、上記のように暗号化されたデータであればTzd、暗号化されていないデータであればTwnである。T2>Tzではないことを判断すると(ステップS205で「NO」)、ステップS203に戻り、データ受信待ちか否かを判断する。
T1>Tw、T2>Tzになったことを判断する前にデータを受信して受信待ちの状態が解除されると(ステップS203で「NO」)、ステップS212に移り、以降の処理を実行する。センターPC20は、MFP10からの装置情報の全てを受信すると、通信を終了すべく、MFP10との間で通信終了のためのネゴシエーションを行い、当該処理を終了すると共に回線を切断する。
一方、データ受信待ちの状態が継続して、T1>Twになったことを判断すると(ステップS204で「YES」)、タイマーT1のタイムアウトを検出し(ステップS206)、送信元のMFP10に対しデータの再送要求を行って(ステップS208)、ステップS209に移る。そして、ステップS201に戻り、ステップS202の後、S203に移る。MFP10からデータが送信されて来るまで、ステップS203〜S209、S201〜S203の処理を繰り返し実行して再送要求を行う。また、タイマーT2の値がTzの値を越える、すなわちT2>Tzになったことを判断すると(ステップS205で「YES」)、タイマーT2のタイムアウトを検出する(ステップS207)。検出回数がM回目(Mは所定値)でなければ(ステップS210で「NO」)、ステップS208に移り、MFP10に対しデータの再送要求を行う(ステップS208)。
再送要求してもデータが送られて来ない状態が続き、T2のタイムアウトの検出回数がM回目に達したことを判断すると(ステップS210で「YES」)、これ以上の時間を受信待ちに費やしても受信ができないとみなして強制的に通信を切断して(ステップS211)、処理を終了する。この際、管理者に強制切断した旨をディスプレイ22に表示等することで通知するとしても良い。
このように装置情報を受信する際のタイムアウト検出のための時間Tw、Tzを暗号化されていない場合よりも暗号化されている場合の方を長くとることで、通信が確立した状態で送信元のMFP10側で暗号化処理が行われても暗号化の時間待ちによりタイムアウトが検出されるといったことが生じ難く、装置情報を円滑に受信することができる。また、暗号化されていない場合にタイムアウト検出の時間を可能な範囲で短くすることで1回の通信にかかる時間を短縮でき、1台のセンターPC20においてより多くのMFPを管理することが可能になる。
なお、上記所定値Mのデータは、ROM103に予め格納されるが、例えばサービスマン等が操作パネル13から設定可能なように構成するとしても良い。
(第2の実施の形態)
上記第1の実施の形態では、MFP10が全ての装置情報を送信するとしたが、本実施の形態では、所定条件を満たす装置情報だけを送信するとしており、この点が第1の実施の形態と異なっている。以下、説明の重複を避けるため、第1の実施の形態と同じ内容についてはその説明を省略し、同じ構成要素については、同符号を付すものとする。
図17は、本実施の形態に係る個別暗号化情報テーブル133の構成例を示す図である。同図の情報名、暗号化の要否は、第1の実施の形態に係る個別暗号化情報テーブル132と同じものであるが、本実施の形態では優先順位、送信時期が追加されている。
優先順位は、装置情報の送信についての優先順位の意味であり、後述のように優先順位に応じて送信されるものと送信されないものが選択される。
送信時期は、装置情報を送信する時期の具体例を示しており、同図では、(a)一定時間が経過する毎、(b)トラブルにより装置が使用不可の状態になったとき、(c)トナー等の消耗材が消耗されて交換の時期に達したときとしている。各送信時期について丸印が付された装置情報が当該送信時期で送信される場合の送信対象とされる。例えば、No.3のトラブルは、(a)と(b)のいずれかの時期に達した場合に送信される。
優先順位と送信時期は、例えばサービスマン等が操作パネル13から設定できるように構成しても良いし、ROM103に予め格納する構成をとるとしても良い。このことは、後述する所定値Tについて同様である。
図18は、本実施の形態に係る第1送信処理のサブルーチンの内容を示すフローチャートである。同図は、第1の実施の形態に係る第1送信処理と基本的に同じであるが、ステップS112とS113の間にS131が実行され、S113とS116の間にS132、S133が実行される点が異なっている。本実施の形態の送信処理は、上記送信時期(a)〜(c)のいずれかに達したときに実行されるものとする。
ステップS131では、n番目の装置情報が送信対象になっているか否かを判断する。n=1とすると、図17に示す例の場合、コピー枚数カウンタは、送信時期(a)〜(c)のいずれでも送信対象となっているので送信対象であることを判断する。また、n=2とすると、送信時期が(b)の場合には、送信対象ではないことを判断する。
送信対象ではないことを判断すると(ステップS131で「NO」)、ステップS116に移る。この場合、n番目の装置情報は送信されない。
一方、送信対象であることを判断すると(ステップS131で「YES」)、ステップS113に移る。ステップS113では、暗号化が選択されているか否かを判断する。ここで、暗号化が選択されていることを判断すると(ステップS113で「YES」)、ステップS114以降の処理を実行する。この処理は、第1の実施の形態と同様である。
暗号化が選択されていないことを判断すると(ステップS113で「NO」)、n番目の装置情報の優先順位を個別暗号化情報テーブル133の優先順位欄を参照して判定する(ステップS132)。例えば、n=3の場合には優先順位が2と判定される。
判定した優先順位が所定値T(例えば、T=3)番以内に入っているか否かを判断する(ステップS133)。3番以内であることを判断すると(ステップS133で「YES」)、ステップS115に移り、n番目の装置情報をセンターPC20に暗号化せずに送信する。この場合は、第1の実施の形態と同じである。
判定した優先順位が3番以内に入っていない、すなわち4番以降であることを判断すると(ステップS133で「NO」)、ステップS116に移る。この場合、n番目の装置情報は送信されない。暗号化されない複数の装置情報のうち、特定のものだけを送信するためである。暗号化が選択されていない装置情報は、機密性が低い情報ということができるが、ネットワーク上で盗み見られても良いというものでもない。そこで、必要なものだけを優先順位から特定して送信することで、仮に盗み見られたとしても全部が見られてしまうことを防止できる。優先順位と所定値Tは、必要最小限の装置情報だけが送信されるように決めることができる。
上記では第1送信処理について説明したが、第2送信処理についても同様である。すなわち、まず送信時期から装置情報毎に送信対象の情報であるか否かを判断する。送信対象と判断された装置情報かつ暗号化されないことが選択されている装置情報について、優先順位に基づいて送信するか否かを判断する。送信することが判断された場合にだけ当該装置情報が送信される。
このように本実施の形態では、暗号化が選択されていない装置情報のうち、特定のものだけを送信するので、その分、送信される装置情報の量が少なくなるが盗み見られたときのダメージを低減できる。また、送信時期に応じて装置情報を送信するか否かを決めるので、送信すべき時期に必要な装置情報を送信でき、通信に要する時間の短縮化を図れる。
なお、装置情報の送信時期が上記(a)〜(c)に限られないことはいうまでもない。装置情報に基づく管理を行うに際し、装置情報の送信が必要になると考えられる適当な時期とすることができる。
本発明は、通信システムに限られず、当該システムに含まれるMFP(被管理装置)やセンターPC(管理装置)にも適用することができる。また、装置情報の通信方法であるとしてもよい。さらに、その方法をコンピュータが実行するプログラムであるとしてもよい。また、本発明に係るプログラムは、例えば磁気テープ、フレキシブルディスク等の磁気ディスク、DVD−ROM、DVD−RAM、CD−ROM、CD−R、MO、PDなどの光記録媒体、フラッシュメモリ系記録媒体等、コンピュータ読み取り可能な各種記録媒体に記録することが可能であり、当該記録媒体の形態で生産、譲渡等がなされる場合もあるし、プログラムの形態でインターネットを含む有線、無線の各種ネットワーク、放送、電気通信回線、衛星通信等を介して伝送、供給される場合もある。
また、本発明に係るプログラムは、上記に説明した処理をコンピュータに実行させるための全てのモジュールを含んでいる必要はなく、例えば通信プログラムやオペレーティングシステム(OS)に含まれるプログラムなど、別途情報処理装置にインストールすることができる各種汎用的なプログラムを利用して、本発明の各処理をコンピュータに実行させるようにしても良い。従って、上記した本発明の記録媒体に必ずしも上記全てのモジュールを記録している必要はないし、また必ずしも全てのモジュールを伝送する必要もない。さらに所定の処理を専用ハードウェアを利用して実行させるようにすることができる場合もある。
(変形例)
以上、本発明を実施の形態に基づいて説明してきたが、本発明は、上述の実施の形態に限定されないのは勿論であり、以下のような変形例が考えられる。
(1)上記実施の形態では、電話回線2を含むネットワークを利用して管理情報を送信する通信システムの構成例を説明したが、通信を確立した状態で管理情報を送信するリアルタイム通信方式を用いるシステムであれば、これに限られることはない。例えば、ITU勧告H.38や323等を用いて管理情報をネットワークを介して送信する構成に適用できる。
(2)上記実施の形態では、被管理装置をMFP、管理装置をセンターPCとした場合の通信システムの構成例を説明したが、被管理装置の状況を表わす装置情報に基づいて被管理装置を管理する通信システムであれば,これに限られないことはいうまでもない。例えば、被管理装置をプリンタ、複写機、ファクシミリ装置等の画像形成装置とすることができる。
また、上記実施の形態及び上記変形例をそれぞれ組み合わせるとしても良い。
本発明は、管理装置と被管理装置とがネットワークを介して接続され、前記被管理装置から管理情報を前記管理装置に送信する通信システムにおいて、管理情報の送信の即時性と共にセキュリティ性の向上を図りつつ通信時間の短縮化を図る技術として有用である。
第1の実施の形態に係る通信システム1の全体構成の一例を示す図である。 通信システム1に含まれるMFP10の構成を示す図である。 MFP10の装置情報テーブル115の構成を示す図である。 MFP10の液晶表示部15に表示される画面121の表示例を示す図である。 MFP10の全体暗号化情報テーブル131の構成を示す図である。 MFP10の液晶表示部15に表示される画面125の表示例を示す図である。 MFP10の個別暗号化情報テーブル132の構成を示す図である。 MFP10が実行する送信処理の内容を示すフローチャートである。 上記送信処理における第1送信処理のサブルーチンの内容を示すフローチャートである。 装置情報のデータ構成例の概略図である。 上記送信処理における第2送信処理のサブルーチンの内容を示すフローチャートである。 通信システム1に含まれるセンターPC20の構成を示す図である。 センターPC20のタイムアウト情報テーブル211の構成を示す図である。 センターPC20が実行する受信処理の一部の内容を示すフローチャートである。 上記受信処理における一部の続きの内容を示すフローチャートである。 上記受信処理における一部のさらに続きの内容を示すフローチャートである。 第2の実施の形態に係る個別暗号化情報テーブル133の構成例を示す図である。 第2の実施の形態に係る第1送信処理のサブルーチンの内容を示すフローチャートである。
符号の説明
1 通信システム
2 電話回線
10 MFP
20 センターPC
105、203 装置情報格納部
107 暗号化処理部
108 全体暗号化設定部
109 個別暗号化設定部
115 装置情報テーブル
131 全体暗号化情報テーブル
132、133 個別暗号化情報テーブル
202 全体制御部
211 タイムアウト情報テーブル

Claims (8)

  1. 管理装置と被管理装置とがネットワークを介して接続され、前記被管理装置から管理情報を前記管理装置に送信する通信システムであって、
    前記管理情報は、前記被管理装置の状況を表す、種類の異なる複数の装置情報を含み、
    前記被管理装置は、
    前記装置情報毎に暗号化するか否かについてユーザによる選択を受け付ける個別暗号化選択受付手段と、
    前記管理装置と通信を確立した状態で、暗号化しないことが選択されている装置情報を暗号化せず、暗号化することが選択されている装置情報を暗号化して、前記管理装置に送信するリアルタイム送信手段と、
    を備えることを特徴とする通信システム。
  2. 前記リアルタイム送信手段は、
    前記個別暗号化選択受付手段により暗号化しないことが選択されている装置情報のうち、所定条件を満たす装置情報だけを送信し、所定条件を満たさない装置情報の送信を禁止することを特徴とする請求項1に記載の通信システム。
  3. 前記各装置情報には、送信についての優先順位が対応付けされており、
    前記所定条件は、優先順位が所定順位以上であることを特徴とする請求項2に記載の通信システム。
  4. 前記被管理装置は、
    前記各装置情報に対する優先順位の入力を受け付ける優先順位受付手段を備えることを特徴とする請求項3に記載の通信システム。
  5. 前記被管理装置は、
    前記複数の装置情報を種類に関係なく暗号化するか否かについてユーザによる選択を受け付ける全体暗号化選択受付手段を備え、
    前記リアルタイム送信手段は、
    前記全体暗号化選択受付手段により暗号化しないことが選択されている場合には、前記個別暗号化選択受付手段により暗号化することが選択されている装置情報の送信を禁止することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の通信システム。
  6. 前記管理装置は、
    前記装置情報の受信中に発生したデータ受信待ちの状態が所定時間を越えると受信待ち状態を解除して受信待ちとは別の所定の処理を実行し、
    前記所定時間は、
    暗号化されていない装置情報については第1の値に設定され、暗号化されている装置情報については前記第1の値よりも大きい第2の値に設定されることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の通信システム。
  7. 前記管理装置は、
    前記装置情報の受信を開始してから所定時間を越えても受信中の状態にある場合には当該装置情報の受信を中断して別の所定の処理を実行し、
    前記所定値は、
    暗号化されていない装置情報については第1の値に設定され、暗号化されている装置情報については前記第1の値よりも大きい第2の値に設定されることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の通信システム。
  8. 前記被管理装置は、シート上に画像を形成する画像形成装置であり、
    前記ネットワークは、電話回線を含み、
    前記複数の装置情報は、画像形成の総実行回数、使用されたシートのサイズ、シートの種類、装置のトラブル、消耗品の交換に関する情報のうちの2以上の情報であることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の通信システム。
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