JP2008126508A - 印刷機のロール支持構造及び印刷機 - Google Patents

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史人 梶谷
Shigeo Makino
重雄 牧野
Yukikazu Shoji
幸和 小路
Yoshiaki Kanda
義昭 神田
Yasunori Tanabe
康紀 田邊
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Abstract

【課題】印刷機のインキ供給経路を構成するロール間において、安定してインキを供給すること。
【解決手段】インキ元ロール10とインキ受渡ロール11とは互いに接触しており、インキ受渡ロール11は、インキ元ロール10からインキが受け渡される。インキ受渡ロール11は、インキ受渡部20と、インキ受渡ロール胴21と、弾性部材22と、インキ受渡ロール回転軸23とを含んで構成される。そして、インキ受渡ロール回転軸23とインキ受渡ロール胴21との間には、弾性部材22が設けられる。
【選択図】 図4−2

Description

本発明は、印刷機のインキ供給経路を構成するロールの支持に関する。
印刷機は、被記録媒体(紙)に画線が印刷されるまでには、インキの供給源から供給されたインキが複数のロールで構成されるインキの供給経路を通過する。特許文献1には、インキ溜からインキをくみ上げて表面にインキ被膜を形成する元ロールと、この元ロールからのインキの受け渡しを行うインキ受渡ロールとを備えるインキ装置において、インキ受渡ロールが芯金とこの芯金の表面に形成されるゴム等の母材層とからなり、母材層の表面には複数の球状の凹部が形成され、かつ内部には複数の中空微小球が形成されているインキ装置が開示されている。
特開平1−93397号公報((3)ページ右上欄〜(3)ページ左下欄、図1、図2)
特許文献1に開示されたインキ装置は、インキ溜からインキをくみ上げる元ロールとインキ受渡ロールとが接触して、インキ受渡ロールへインキが供給される。この場合、元ロールとインキ受渡ロールとの間の周速差によって両者の間には摩擦熱が発生し、この摩擦熱によって元ロールやインキ受渡ロールが膨張する。
その結果、元ロールとインキ受渡ロールとの接触部分における圧力が変化して、インキ受渡ロールの表面に形成されるインキの膜厚が変化したり、インキ受渡ロールへインキの転移不良が発生したりして、インキを安定して供給できないという問題があった。この問題は、元ロールとインキ受渡ロールとの関係にとどまらず、インキ供給経路を構成するロールにおいて、互いに接触する少なくとも一対のロール間では発生するおそれがある。そして、インキ供給経路において一箇所でもこのようなインキの供給不良が発生すると、印刷品質の低下を招いてしまう。
そこで、この発明は、上記に鑑みてなされたものであって、印刷機のインキ供給経路を構成するロール間において、安定してインキを供給できる印刷機のロール支持構造及び印刷機を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る印刷機のロール支持構造は、印刷機のインキ供給経路に配置される少なくとも一対のロールのうち、少なくとも一方のロールの回転軸を支持する印刷機の支持部と、前記一対のロールの接触部との間に、弾性部材を設けることを特徴とする。
この印刷機のロール支持構造は、印刷機のインキ供給経路に配置される少なくとも一対のロールのうち、少なくとも一方のロールの回転軸を支持する印刷機の支持部と、前記一対のロールの接触部との間に、前記接触部の圧力を所定の大きさに保持するための手段として、弾性部材を設ける。これによって、印刷機の運転中にロールが熱膨張した場合でも、前記弾性部材が変形して前記熱膨張を吸収するので、ロール同士の接触部における圧力を熱膨張の前後で略一定に維持できる。その結果、印刷機のインキ供給経路を構成するロール間において、安定してインキを供給できる。
次の本発明に係る印刷機のロール支持構造のように、前記記載の印刷機のロール支持構造において、前記弾性部材が設けられるロールは、ロール胴部と回転軸とを含んで構成され、前記弾性部材は、前記ロール胴部と前記回転軸との間に設けるようにしてもよい。
次の本発明に係る印刷機のロール支持構造は、印刷機のインキ供給経路に配置される少なくとも一対のロールのうち、少なくとも一方のロールの回転軸を支持する軸受と、前記回転軸との間に弾性部材を設けることを特徴とする。
この印刷機のロール支持構造は、印刷機のインキ供給経路に配置される少なくとも一対のロールのうち、少なくとも一方のロールの回転軸を支持する軸受と、ロールの回転軸との間に、弾性部材を設ける。これによって、印刷機の運転中にロールが熱膨張した場合でも、軸受とロールの回転軸との間に設けた弾性部材が変形して前記熱膨張を吸収するので、ロール同士の接触部における圧力を熱膨張の前後で略一定にすることができる。その結果、印刷機のインキ供給経路を構成するロール間において、安定してインキを供給できる。
次の本発明に係る印刷機のロール支持構造は、印刷機のインキ供給経路に配置される少なくとも一対のロールのうち、少なくとも一方のロールの回転軸を支持する軸受と、前記軸受を支持する印刷機の支持部との間に弾性部材を設けることを特徴とする。
この印刷機のロール支持構造は、印刷機のインキ供給経路に配置される少なくとも一対のロールのうち、少なくとも一方のロールの回転軸を支持する軸受と、この軸受を支持する印刷機の支持部との間に弾性部材を設ける。これによって、印刷機の運転中にロールが熱膨張した場合でも、軸受とこの軸受を支持する印刷機の支持部との間に設けた弾性部材が変形して前記熱膨張を吸収するので、ロール同士の接触部における圧力を熱膨張の前後で略一定にすることができる。その結果、印刷機のインキ供給経路を構成するロール間において、安定してインキを供給できる。
次の本発明に係る印刷機のロール支持構造は、印刷機のインキ供給経路に配置される少なくとも一対のロールのうち、少なくとも一方のロールの回転軸と、前記回転軸を支持する印刷機の支持部との間に、前記回転軸を加圧する加圧手段を設けることを特徴とする。
この印刷機のロール支持構造は、印刷機のインキ供給経路に配置される少なくとも一対のロールのうち、少なくとも一方のロールの回転軸を、例えばエアシリンダのような加圧手段で加圧しながら支持する。これによって、印刷機の運転中にロールが熱膨張した場合でも、前記加圧手段によってロール同士の接触部における圧力を熱膨張の前後で略一定にすることができる。その結果、印刷機のインキ供給経路を構成するロール間において、安定してインキを供給できる。
次の本発明に係る印刷機は、前記印刷機のロール支持構造により、インキ供給元から被記録媒体までの経路に存在する少なくとも一対のロールが支持されることを特徴とする。これによって、ロールが熱膨張した場合でも、ロール同士の接触部における圧力を熱膨張の前後において略一定にすることができるので、印刷機のインキ供給経路を構成するロール間において、安定してインキを供給できる。
この発明に係る印刷機のロール支持構造及び印刷機は、印刷機のインキ供給経路を構成するロール間において、安定してインキを供給できる。
以下、この発明につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この発明を実施するための最良の形態(以下実施形態という)によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、いわゆる均等の範囲のものが含まれる。本発明は、使用するインキの種類を問わず適用することができる。また、本発明の適用対象は、オフセット印刷に限定されるものではない。
本実施形態は、次の点に特徴がある。すなわち、印刷機のインキ供給経路に配置される少なくとも一対のロールのうち、少なくとも一方のロールの回転軸を支持する印刷機の支持部と、前記一対のロールの接触部との間に、前記接触部の圧力を所定の大きさに保持するための手段(例えば、弾性部材やエアシリンダ)を設ける。ここで、インキ供給経路とは、複数のロール(例えば、インキ供給ロールやインキ付けロール)群で構成される、インキが通過する経路であり、印刷機のインキ溜め(例えばインキ壺)からインキを受け取って被記録媒体にインキを転写するまでにインキが通過する経路である。
図1は、本実施形態に係る印刷機のロール支持構造が適用された印刷機を備える印刷システムの全体構成を示す説明図である。本実施形態に係る印刷機1は、版に形成された画線部にインキが付着することにより形成される画線像(インキによる画線像)を、ブランケットを介して被印刷媒体に転写するオフセット印刷機である。
図1に示す印刷システム2は、印刷する各色に対して本実施形態に係る印刷機1を備える。印刷においては、通常C(Cyan)、M(Magenta)、Y(Yellow)及びK(Black)の4色を用いるため、印刷システム2は、C用、Y用、M用及びK用の、計4台の印刷機1を備える。印刷機1は、被印刷媒体である紙Pmの表面に画線像を印刷する。図1に示す印刷機1は、被記録媒体である紙Pmの片面に印刷ユニットを設けて紙Pmの片面に印刷するものであるが、被記録媒体である紙Pmの両面に印刷ユニットを設けて紙Pmの両面へ印刷できるように構成してもよい。
図2は、本実施形態に係る印刷機の構成を示す説明図である。本実施形態に係る印刷機1は、インキ壺IS、インキ元ロール10、インキ受渡ロール11、ゴム(例えばニトリルゴム:NBR)製のインキ付けロール12、版ロール13及びゴム製のブランケットが取り付けられるブランケットロール14を含んで構成される。なお、印刷機1の構成は図2に示すものに限られず、必要に応じて他のロールを備えていてもよい。
インキ元ロール10には、インキ壺ISからインキIが供給され、インキ元ロール10と接触するインキ受渡ロール11に、インキ壺ISのインキIが供給される。ここで、インキ受渡ロール11は、支持腕16によって支持される。図2に示す印刷機では、インキ受渡ロール11として、表面が微細加工されたロール(例えば、アニロックスロール)が用いられる。なお、インキ受渡ロール11ロールの種類はアニロックスロールに限定されるものではなく、例えば、ゴムロールや表面に細孔を有するロール等を用いてもよい。また、インキ受渡ロール11へは、スプレー等を用いてインキ受渡ロール11へインキの噴霧を吹き付ける、噴霧供給方式を用いてもよい。
インキ受渡ロール11とインキ付けロール12とは接触しており、インキ受渡ロール11の表面に塗布されたインキIが、インキ付けロール12に転写される。インキ付けロール12と版ロール13とは接触しており、インキ付けロール12の表面に塗布されたインキIは、版ロール13に取り付けられる版(平版)の画線部に転写される。インキIは、版ロール13に取り付けられた版上で紙Pmに印刷すべき画線を形成する。紙Pmは、バックアップロール15によってブランケットロール14に押しつけられており、版ロール13に取り付けられた版上のインキIは、ブランケットロール14の取り付けられるブランケットに転写された後、紙Pmに転写される。次に、本実施形態に係るロールの支持構造を説明する。
図3は、一対のロールにおいて、一方のロールが本実施形態に係る印刷機のロール支持構造によって支持される状態を示す平面図である。図4−1は、本実施形態に係る印刷機のロール支持構造を示す模式図である。図4−2は、本実施形態に係る印刷機のロール支持構造の作動状態を示す模式図である。本実施形態に係る印刷機のロール支持構造は、ロール間の摩擦に起因して発生する熱によりロールの径が変化し(熱膨張)、これによってロール間におけるインキの転移状態が変化することを抑制するものである。したがって、このような問題が発生する部分であれば、本実施形態に係る印刷機のロール支持構造を適用することができる。
次の説明では、インキ元ロール10とインキ受渡ロール11との間で、インキ受渡ロール11を本実施形態に係る印刷機のロール支持構造で支持する例を説明する。本実施形態において、インキ受渡ロール11は、インキ受渡部20と、インキ受渡ロール胴21と、弾性部材22と、インキ受渡ロール回転軸23とを含んで構成される。インキ受渡部20は、表面が微細加工された円筒状の構造物であり、同じく円筒状のインキ受渡ロール胴21の外周部へ取り外し可能に取り付けられる。インキ受渡部20が摩耗した場合には、インキ受渡ロール胴21から取り外し、新しいインキ受渡部20に交換できるので、経済的である。なお、インキ受渡部20と、インキ受渡ロール胴21とを一体とする構成を除外するものではない。
インキ元ロール10は、回転中心軸Ziを中心として回転できるように、インキ元ロール回転軸10Sがインキ元ロール軸受10B(図3参照)に支持される。また、インキ受渡ロール11は、回転中心軸Zsを中心として回転できるように、インキ受渡ロール回転軸23がインキ受渡ロール軸受11B(図3参照)に支持される。図3に示すように、インキ元ロール軸受10B及びインキ受渡ロール軸受11Bは、印刷機の支持部であるフレーム3で支持される。このような構成により、インキ元ロール10及びインキ受渡ロール11は、フレーム3で支持される。ここで、図3、図4−2に示すように、インキ元ロール10の回転中心軸Ziとインキ受渡ロール11の回転中心軸Zsとの距離(以下ロール軸間距離という)はlである。
インキ受渡ロール回転軸23とインキ受渡ロール胴21との間には、弾性部材22が配置されており、インキ受渡部20と、インキ受渡ロール胴21とは、弾性部材22を介してインキ受渡ロール回転軸23に支持される。すなわち、弾性部材22は、フレーム3と、インキ元ロール10とインキ受渡ロール11との接触部との間に配置されることになる。弾性部材22は、弾性材料で構成されており、ロール軸間距離lが変化した場合、自身の変形によって、前記軸間距離変化分を吸収することにより、インキ元ロール10とインキ受渡ロール11との接触部における圧力Pを一定に維持する。
印刷機1の運転中には、インキ元ロール10とインキ受渡ロール11とが接触して回転する。両者の間には周速差があるので、両者の接触部では摩擦熱が発生し、これによって、インキ元ロール10やインキ受渡ロール11が径方向に熱膨張する。この熱膨張分が、図3−2に示す軸間距離変化分Δlである。軸間距離がlで一定なので、前記軸間距離変化分Δlが発生すると、インキ元ロール10とインキ受渡ロール11との接触部における圧力が上昇する。これによって、インキIの膜圧が変化したり、インキの供給が途切れたりして、インキの供給が不安定になる。
そこで、本実施形態に係る印刷機のロール支持構造では、インキ受渡ロール胴21とインキ受渡ロール回転軸23との間に、弾性部材22を介在させる。これによって、図4−2に示すように、インキ元ロール10やインキ受渡ロール11の発熱に起因する熱変形によって前記軸間距離変化分Δlが発生しても、軸間距離変化分Δlが発生した方向に弾性部材22が変形して、軸間距離変形分Δlを吸収する。これによって、ロール軸間距離lが一定であっても、インキ元ロール10とインキ受渡ロール11との接触部における圧力Pを略一定に保持して、前記圧力Pの上昇を抑制する。その結果、インキIの膜圧を一定に保持でき、また、インキの供給中断を回避できるので、インキを安定して供給することができる。また、適正な接触圧力が異なるインキに対して、弾性部材22を圧縮性の異なるものと交換することにより、異なるインキ間において、適切な接触圧力を発生させることができる。なお、弾性部材22は、インキ受渡部20とインキ受渡ロール胴21との間に配置してもよい。
弾性部材22には、例えば、ゴムやエラストマ、あるいは樹脂材料を用いることができる。このような材料としては、例えば、NBRやウレタン等がある。弾性部材22にゴム材料を用いる場合、硬度Hsを25度以上50度以下の範囲とすることが好ましい。これによって、インキ受渡ロール11を支持しつつ、ロール軸間距離の変化を吸収して、両ロール間の接触部における圧力を、より確実に一定に維持することができる。ここで、硬度は、JIS K 6253:加硫ゴム及び熱可塑性ゴムの硬さ試験方法によって求められるゴム硬度である。次に、本実施形態の第1変形例に係る印刷機のロール支持構造を説明する。
図5−1、図5−2は、本実施形態の第1変形例に係る印刷機のロール支持構造に用いる軸受の構成を示す説明図である。図6は、一対のロールにおいて、一方のロールが本実施形態の第1変形例に係る印刷機のロール支持構造によって支持される状態を示す平面図である。上記実施形態に係る印刷機のロール支持構造では、ロールの回転軸とロールの胴との間(より具体的には、インキ受渡ロール11のインキ受渡ロール胴21とインキ受渡ロール回転軸23との間)に、変位を吸収可能な弾性部材を配置した。本変形例では、一対のロールのうち、少なくとも一方のロールを支持する軸受に、弾性部材を設ける。
図5−1に示す印刷機のロール支持構造では、インキ受渡ロール11のインキ受渡ロール回転軸23を回転可能に支持するインキ受渡ロール軸受30に、弾性部材を備える。図6に示すように、インキ受渡ロール軸受30は、印刷機の支持部であるフレーム3で支持される。インキ受渡ロール軸受30は、いわゆる転がり軸受であり、環状の外枠31と前記外枠31の内部に配置される環状の内枠33との間に、例えば、複数の鋼球32を配置する。なお、鋼球以外にも、円筒ころや円錐ころ等を配置してもよい。そして、内枠33内に弾性部材34を設け、弾性部材34を介してインキ受渡ロール11のインキ受渡ロール回転軸23を支持する。これによって、インキ受渡ロール回転軸23は、インキ受渡ロール11の回転中心軸Zsを中心に回転可能に支持される。このように、図5−1に示す印刷機のロール支持構造では、インキ受渡ロール軸受30と、インキ受渡ロール回転軸23との間に弾性部材34が設けられる。
図5−2に示す印刷機のロール支持構造で用いるインキ受渡ロール軸受30aは、図5−1に示すインキ受渡ロール軸受30と略同様の構成であるが、外枠31の外側に弾性部材34が設けられる点が異なる。図6に示すように、インキ受渡ロール軸受30aは、印刷機の支持部であるフレーム3で支持される。このように、弾性部材34は、インキ受渡ロール軸受30aと、フレーム3との間に弾性部材34が設けられる。
弾性部材34は、弾性材料で構成されており、ロール軸間距離lが変化した場合、その軸間距離変化分を吸収することにより、インキ元ロール10とインキ受渡ロール11との接触部における圧力Pを略一定に維持する。これによって、インキの膜圧を一定に保持でき、また、インキの供給中断を回避できるので、インキを安定して供給することができる。ここで、インキ受渡ロール軸受30、30aが備える弾性部材34は、上述したインキ受渡ロール11が備える弾性部材22(図4−1、図4−2)と同様の材料で構成することができる。
図7は、一対のロールにおいて、一方のロールが本実施形態の第2変形例に係る印刷機のロール支持構造によって支持される状態を示す平面図である。本変形例では、一対のロールのうち、少なくとも一方のロールの回転軸へ加圧手段を設け、この加圧手段の加圧力を調整することにより、一対のロール間における接触部の圧力を一定に保持する。本変形例においては、加圧手段として2本のエアシリンダ40a、40bを用いる。そして、エアシリンダ40a、40bによってインキ受渡ロール11のインキ受渡ロール回転軸23の両端を加圧する。
本変形例では、エアシリンダ40a、40bの一端が印刷機の支持部であるフレーム3に取り付けられ、もう一端がインキ受渡ロール回転軸23の両端の設けられるインキ受渡ロール軸受11Bに取り付けられる。このように、エアシリンダ40a、40bは、インキ受渡ロール回転軸23と、インキ受渡ロール軸受11Bを介してインキ受渡ロール回転軸23を支持するフレーム4との間に設けられる。そして、エアシリンダ40a、40bは、インキ受渡ロール回転軸23の両端の設けられるインキ受渡ロール軸受11Bを介して、インキ受渡ロール11のインキ受渡ロール回転軸23の両端を加圧する。
エアシリンダ40a、40bの加圧力は、圧力供給手段であるコンプレッサ41から加圧した空気を供給することにより生み出される。コンプレッサ41は、制御装置42によって圧力が調整される。制御装置42は、それぞれのエアシリンダ40a、40bに取り付けた圧力センサ43a、43bによってエアシリンダ40a、40bの圧力を取得し、インキ元ロール10とインキ受渡ロール11との接触部における圧力Pが一定となるように、コンプレッサ41が発生する圧力を調整し、エアシリンダ40a、40bへ供給する。すなわち、制御装置42は、それぞれのエアシリンダ40a、40b内の圧力(エアシリンダ40a、40bへ供給する圧力)が一定になるように制御する。
これによって、インキ元ロール10とインキ受渡ロール11との接触部における圧力Pを略一定に維持できるので、インキの膜圧を一定に保持でき、また、インキの供給中断を回避できるので、インキを安定して供給することができる。さらに、適正な接触圧力が異なるインキに対しては、それぞれのエアシリンダ40a、40b内の圧力を変更することにより、異なるインキ間において、適切な接触圧力を発生させることができる。
なお、図4−1に示す、インキ受渡部20とインキ受渡ロール胴21との間に弾性部材22を設ける支持構造や、図5−1等に示す、弾性部材34を備えるインキ受渡ロール軸受30、30aと、エアシリンダ40a、40bとを併用してもよい。このようにすれば、弾性部材22、34が経時変化を、エアシリンダ40a、40bによって補正できるので、インキ元ロール10とインキ受渡ロール11との接触部における圧力を、より正確に一定の値に保持しやすくなる。
以上、本実施形態及びその変形例では、印刷機のインキ供給経路に配置される少なくとも一対のロールのうち、少なくとも一方のロールの回転軸を支持する印刷機の支持部と、前記一対のロールの接触部との間に、前記接触部の圧力を所定の大きさに保持するための手段(例えば、弾性部材やエアシリンダ)を設ける。これによって、ロールが熱膨張した場合でも、ロール同士の接触部における圧力を熱膨張の前後で略一定にすることができるので、印刷機のインキ供給経路を構成するロール間において、安定してインキを供給できる。また、ロールが熱膨張しても、ロール同士の接触部における圧力を略一定に保つことができるので、ロールが高速回転して発熱量が大きくなった場合でも、安定してインキを供給できる。
以上のように、本発明に係る印刷機のロール支持構造及び印刷機は、印刷機のインキ供給経路を構成するロールの支持に有用であり、特に、印刷機のインキ供給経路を構成するロール間において、安定してインキを供給することに適している。
本実施形態に係る印刷機のロール支持構造が適用された印刷機を備える印刷システムの全体構成を示す説明図である。 本実施形態に係る印刷機の構成を示す説明図である。 一対のロールにおいて、一方のロールが本実施形態に係る印刷機のロール支持構造によって支持される状態を示す平面図である。 本実施形態に係る印刷機のロール支持構造を示す模式図である。 本実施形態に係る印刷機のロール支持構造の作動状態を示す模式図である。 本実施形態の第1変形例に係る印刷機のロール支持構造に用いる軸受の構成を示す説明図である。 本実施形態の第1変形例に係る印刷機のロール支持構造に用いる軸受の構成を示す説明図である。 一対のロールにおいて、一方のロールが本実施形態の第1変形例に係る印刷機のロール支持構造によって支持される状態を示す平面図である。 一対のロールにおいて、一方のロールが本実施形態の第2変形例に係る印刷機のロール支持構造によって支持される状態を示す平面図である。
符号の説明
1 印刷機
2 印刷システム
3、4 フレーム
10 インキ元ロール
10B インキ元ロール軸受
10S インキ元ロール回転軸
11 インキ受渡ロール
11B インキ受渡ロール軸受
12 インキ付けロール
13 版ロール
14 ブランケットロール
15 バックアップロール
16 支持腕
20 インキ受渡部
21 インキ受渡ロール胴
22 弾性部材
23 インキ受渡ロール回転軸
30、30a インキ受渡ロール軸受
31 外枠
32 鋼球
33 内枠
34 弾性部材
40a、40b エアシリンダ
41 コンプレッサ
42 制御装置
43a、43b 圧力センサ

Claims (6)

  1. 印刷機のインキ供給経路に配置される少なくとも一対のロールのうち、少なくとも一方のロールの回転軸を支持する印刷機の支持部と、前記一対のロールの接触部との間に、弾性部材を設けることを特徴とする印刷機のロール支持構造。
  2. 前記弾性部材が設けられるロールは、ロール胴部と回転軸とを含んで構成され、
    前記弾性部材は、前記ロール胴部と前記回転軸との間に設けられることを特徴とする請求項1に記載の印刷機のロール支持構造。
  3. 印刷機のインキ供給経路に配置される少なくとも一対のロールのうち、少なくとも一方のロールの回転軸を支持する軸受と、前記回転軸との間に弾性部材を設けることを特徴とする印刷機のロール支持構造。
  4. 印刷機のインキ供給経路に配置される少なくとも一対のロールのうち、少なくとも一方のロールの回転軸を支持する軸受と、前記軸受を支持する印刷機の支持部との間に弾性部材を設けることを特徴とする印刷機のロール支持構造。
  5. 印刷機のインキ供給経路に配置される少なくとも一対のロールのうち、少なくとも一方のロールの回転軸と、前記回転軸を支持する印刷機の支持部との間に、前記回転軸を加圧する加圧手段を設けることを特徴とする印刷機のロール支持構造。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の印刷機のロール支持構造により、インキ供給元から被記録媒体までの経路に存在する少なくとも一対のロールが支持されることを特徴とする印刷機。
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