JP2008114801A - ハブ固定構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、ベアリングに作用する力の調整が容易に可能であるとともに、部品の接触部分における磨耗の発生を抑制することが可能なハブ固定構造を提供することを目的とする。
【解決手段】ハブ固定構造1は、産業車両のアクスルシャフト10に、車輪を取付けるためのハブ20を固定したもので、前記ハブ20の一部を覆うように設置されたハブケース30と、前記ハブケース30に対して前記ハブ20を回転自在に支持するベアリング40と、前記ハブ30に当接しつつ前記アクスルシャフト10に対して締め付けられる締付手段50と、前記締付手段50と前記アクスルシャフト10との間に配置され当該締付手段50と前記アクスルシャフト10の間隔を調整するシム手段60と、前記ハブ20と前記締付手段50との当接部を外部から覆うように密閉するためのシール手段70と、を備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、産業車両において車輪を取付けるためのハブをアクスルシャフトに固定したハブ固定構造に関する。
従来、車輪取付用のハブをアクスルシャフト(車軸)に設置したハブ固定構造として、特許文献1に記載のものが知られている。これは、特許文献1における図1に示すように、ハブホイール25は、ころがり軸受20を介してハブケース11に対して回転自在に支持されており、車軸40の車輪側の端部において、ハブホイール25の抜け止めのためのナット44が螺止されたものである。また、車軸40の車輪側の端部近傍において、車軸40とハブホイール25との間にOリングが設置されており、車軸40とハブホイール25との隙間を通過して潤滑油が漏れることを防止している。
特開2006−240469号公報
しかしながら、特許文献1に記載されたハブ固定構造は、ナット44を締め上げることで、ころがり軸受20に過大な与圧が作用するのでナット44を強固に締め上げることができない構成となっている。したがって、ナット44の締め付けトルクの調整に手間がかかってしまう。
また、ハブホイール25と車軸40とはスプライン嵌合しているが、例えば、車両が前進後進を繰り返した場合、スプラインのガタ分だけ微小すべりが生じることで、ナット44の座面や、ねじ面が磨耗する虞がある。ナットの座面やねじ面に磨耗が生じると、車軸とハブとの芯ずれが発生する場合があり、芯ずれした状態で車軸を回転させると、大きな走行騒音が発生する虞があり問題となる。特に、Oリング42によりナット44への潤滑油の流れがシールされているため、磨耗しやすく問題となる。
本発明は、上記実情に鑑みることにより、ベアリングに作用する力の調整が容易に可能であるとともに、部品の接触部分における磨耗の発生を抑制することが可能なハブ固定構造を提供することを目的とする。また、他の目的としては、ハブとアクスルシャフトとのがたつきを低減することである。
課題を解決するための手段及び効果
本発明は、産業車両において車輪を取付けるためのハブをアクスルシャフトに固定したハブ固定構造に関する。そして、本発明に係るハブ固定構造は、上記目的を達成するために以下のようないくつかの特徴を有している。すなわち、本発明のハブ固定構造は、以下の特徴を単独で、若しくは、適宜組み合わせて備えている。
上記目的を達成するための本発明に係るハブ固定構造における第1の特徴は、産業車両のアクスルシャフトに、車輪を取付けるためのハブを固定したハブ固定構造において、前記ハブの一部を覆うように設置されたハブケースと、前記ハブケースに対して前記ハブを回転自在に支持するベアリングと、前記ハブに当接しつつ前記アクスルシャフトに対して締め付けられる締付手段と、前記締付手段と前記アクスルシャフトとの間に配置され当該締付手段と前記アクスルシャフトとの間隔を調整するシム手段と、前記ハブと前記締付手段との当接部を外部から覆って密閉するためのシール手段と、を備えることである。
この構成によると、シム手段により、締付手段によってハブが付勢されることにより、ハブからベアリングに対して作用する力を適正に調整することが可能となる。そのため、締付手段を締め上げたときに適正な力がベアリングに作用するように、シム手段により調整することで、アクスルシャフトに締付手段を締め付ける締付工程において、ベアリングに過剰な力が作用することを防ぐことができる。これにより、ベアリングに作用する力の調整が容易に可能となる。更に、シール手段を有することにより、ハブと締付手段との当接部までオイル等の潤滑材を導き、外部に漏らさない構成とすることが可能になる。これにより、部品の接触部分における磨耗の発生を抑制することが可能である。
また、本発明に係るハブ固定構造における第2の特徴は、前記アクスルシャフトの径方向における、当該アクスルシャフトと前記ハブとの隙間を一定に保持するスペーサ手段を更に備えていることである。
この構成によると、スペーサ手段により、アクスルシャフトの径方向における、アクスルシャフトとハブとのがたつきを抑制することが可能である。これにより、騒音の発生が抑制できるとともに、部品間の当接部における磨耗を減少させることが可能となる。
また、本発明に係るハブ固定構造における第3の特徴は、前記スペーサ手段は、前記アクスルシャフトの径方向における、当該アクスルシャフトと前記ハブとの隙間に圧入されていることである。
この構成によると、スペーサ手段により、アクスルシャフトの径方向における、アクスルシャフトとハブとのがたつきを抑制することが可能であるとともに、圧入されることにより、アクスルシャフトの回転方向における、アクスルシャフトとハブとの相対すべりを低減することが可能である。これにより、騒音の発生が抑制できるとともに、部品間の当接部における磨耗を減少させることが可能となる。
また、本発明に係るハブ固定構造における第4の特徴は、前記スペーサ手段は、前記アクスルシャフトの径方向における前記ハブと前記アクスルシャフトとの間に、中心軸が前記アクスルシャフトと同軸となるように圧入されたリング状部材であることである。
この構成によると、リング状部材により、アクスルシャフトの径方向における、アクスルシャフトとハブとのがたつきを抑制することが可能であるとともに、圧入されることにより、アクスルシャフトの回転方向における、アクスルシャフトとハブとの相対すべりを低減することが可能である。また、リング状であることで、アクスルシャフト及びハブとの接触面を大きく確保することができる。したがって、より確実に前記相対すべりを抑制することができる。これにより、騒音の発生が抑制できるとともに、部品間の当接部における磨耗を減少させることが可能となる
また、本発明に係るハブ固定構造における第5の特徴は、前記スペーサ手段が前記ハブ又はアクスルシャフトに一体的に形成されていることである。
この構成によると、部品点数を増加させることなく、アクスルシャフトの径方向における、アクスルシャフトとハブとのがたつきを低減することが可能である。これにより、騒音の発生が抑制できるとともに、部品間の当接部における磨耗を減少させることが可能となる。また、ハブ又はアクスルシャフトと一体に形成されたスペーサ手段が、他の部材(アクスルシャフト又はハブ)に対して圧入されて固定される場合は、アクスルシャフトの回転方向における、アクスルシャフトとハブとの相対すべりを低減することが可能である。
また、本発明に係るハブ固定構造における第6の特徴は、前記シール手段は、前記締付手段を全て覆うように前記ハブの車輪側端部に設置されていることである。
この構成によると、シール手段を有することにより、ハブと締付手段との当接部までオイル等の潤滑材を導くことが可能になるとともに、締付手段全体に潤滑材を導き、外部に漏らさない構成とすることが容易に可能となる。したがって、締付手段と他の部品との接触部の磨耗を確実に抑制することが可能となる。また、締付手段が、シール手段に覆われているため、外部から力が作用して締付手段の締付が緩むことを抑制できるなど、締付手段を保護することも可能となる。
また、本発明に係るハブ固定構造における第7の特徴は、前記アクスルシャフトの前記締付手段による締付部分において、軸方向に延びる溝が形成されていることである。
この構成によると、当該溝を通って、オイル等の潤滑材が移動することができ、締付部分全体に潤滑材が導入されやすくすることができる。これにより、締付部分における磨耗をより少なくすることができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を参照しつつ説明する。
図1は、本発明の実施形態に係るハブ固定構造を示す図である。ハブ固定構造1は、例えば、バッテリ式フォークリフト(産業車両)のフロントアクスルにハブを固定したハブ固定構造であり、アクスルシャフト10と、図示しない車輪が取り付けられるハブホイール20(ハブ)と、ハブホイール20の一部を覆うハブケース30と、このハブケース30に対してハブホイール20を回転自在に支持するころがり軸受40と、ハブホイール20に当接しつつアクスルシャフト10に対して締め付けられる締付手段50と、締付手段50と前記アクスルシャフト10との間に配置され当該締付手段50と前記アクスルシャフト10との間隔を調整するシム60(シム手段)と、ハブホイール20と締付手段50との当接部を外部から覆って密閉するためのシールキャップ70(シール手段)と、を備えている。
(ハブケース)
ハブケース30は、ハブホイール20の一部である筒状体22を覆うケースであり、図1においてハブケース30の右側が車輪側であり、左側が駆動源側となっている。尚、駆動源側において図示しない駆動モータの出力軸の回転を遊星歯車機構を介してアクスルシャフト10に伝達している。
このハブケース30は、車輪側に向かうに連れて縮径する外径部31と、駆動源側から車輪側へ貫通する挿通孔32を備えた内径部33を有している。また、ハブケース30の車輪側の端部は外径部31と内径部33とが接近している。
挿通孔32は、ハブケース30を軸芯C方向に貫通する孔であり、ハブケース30の内径部33には、ころがり軸受40(ベアリング)を装着する軸受面34が設けられている。尚、当該軸芯C方向においてころがり軸受40を2つ並べて装着するため、軸受面34は軸芯C方向における2箇所となっている。
軸芯C方向における2つの軸受面34の間には、突条35が形成されており、ころがり軸受40を当該突条35に当接するように設置することで、ころがり軸受40の位置決めを容易に可能としている。従って、ころがり軸受40は駆動源側から軸受面34に装着され、別のころがり軸受40は車輪側から装着されることになる。
また、ハブケース30は、その内径部33における車輪側端部36付近に潤滑油の漏洩を防止するためのオイルシール91と当接するシール当接面37を有する。
このように、ハブケース30の内径部33には、車輪側端部36から順番にシール当接面37、軸受面34、突条35、軸受面34が形成されている。そして、シール当接面37と軸受面34は挿通孔32の貫通方向(軸芯C方向)と平行に形成されている。
尚、駆動源側に位置する軸受面34よりも更に駆動源側においては、十分な空間部が形成されるようにハブケース30の内径部33が拡径されている。
(ころがり軸受)
次に、ハブホイール20を回転自在に支持するころがり軸受40について説明する。
ころがり軸受40は、主に外輪41と内輪42と転動体(円すいころ)43から構成されている。この実施形態では、転動体43の軸芯方向がアクスルシャフト10の軸芯C方向に対して傾斜した、所謂、接触角を有する円すいころがり軸受である。
また、この実施形態では、2個のころがり軸受40を軸芯Cの方向において並べて配置し、互いの接触角が対称となっている。
そして、内輪42にハブホイール20が装着されるとともに、外輪41がハブケース30に支持されることにより、ハブホイール20はハブケース30に対して回転自在に支持される。
(ハブホイール)
次に、ハブホイール20について説明する。
ハブホイール20は、軸孔21を有する筒状体22と、筒状体22の車輪側において拡径により延設されたフランジ体23とを備えている。そして、筒状体22の外径面はころがり軸受40が当接する軸受面24を含み、筒状体22とフランジ体23の境には段部25が形成されている。フランジ体23には、軸芯Cから離れた位置において車輪を固定するためのボルト90を固定するためのボルト孔28が設けられており、図示しないナットにより車輪をハブホイール20に取付けることが可能になっている。
段部25の駆動源側の側面は、ころがり軸受40の内輪42の側面に当接し、段部25の外周面はオイルシール91の一部が当接する。オイルシール91は、環状シール部材であり、ころがり軸受40側に収容される潤滑油が外部に漏洩することを防止することができる。また、同時に、外部からの異物の侵入を防止する。尚、本実施形態においては、オイルシール91の一部はフランジ体23の駆動源側に当接して密封性を高めている。
また、筒状体22における軸孔21には、雌スプライン20aが形成されている。このため、ハブホイール20は外周に雄スプライン11を形成したアクスルシャフト10とスプライン嵌合されている。従って、アクスルシャフト10はハブホイール20とのスプライン嵌合によりアクスルシャフト10の回転をハブホイール20に伝達することができる。
また、フランジ体23の車輪側端部には、後述する締結手段50の周囲を囲むように軸芯Cの方向に向かって突出して形成された筒状部26が形成されている。この筒状部26にはシールキャップ70が嵌め込まれている。このシールキャップ70は、鉄等の金属で形成された蓋部71と、当該蓋部71の裾部を覆うように取付けられたゴム製のパッキン72とからなり、前記筒状部26の内壁面(軸芯Cに向かう面)に対してパッキン72を当接させながら駆動源側に向かって圧入されている。これにより、締結手段50が位置する側を、外側(車輪側)に対して密閉している。
(アクスルシャフト)
アクスルシャフト10は駆動源から動力を受けて回転する軸であり、車両の幅方向とアクスルシャフト10の軸芯Cの方向とが一致する。
アクスルシャフト10に形成された雄スプライン11の車輪側端部には、例えば鉄管からなるリング状部材80(スペーサ手段)が圧入され当該リング状部材80の内壁面が当接する圧入面13が形成されている。
リング状部材80は、例えば、鉄管等で構成される。そして、アクスルシャフト10及びハブホイール20に対して取付ける前の状態において、リング状部材80の内径がアクスルシャフト10の圧入面13における外径よりも小さくなるように、また、リング状部材80の外径がハブホイール20の軸孔21における車輪側端部近傍の内径よりも大きくなるように形成されており、アクスルシャフト10に対して内壁面の少なくとも一部を当接させ、また、ハブホイール20に対して外壁面の少なくとも一部を当接させながら、中心軸をアクスルシャフト10の軸芯Cと同軸として圧入により取付けられる。ここで、リング状部材80とアクスルシャフト10及びハブホイール20とは、部分的に隙間を有しており、リング状部材80を挟んで、駆動源側から車輪側に潤滑油が流動可能となっている。
尚、取付け前の状態において、リング状部材80の内径または外径のいずれか一方がアクスルシャフト10またはハブホイール20とすきまばめ状態となるように形成されている場合であっても、他方の径を圧入可能(しまりばめ状態)に形成して、取付け時においてリング状部材80が圧入されて変形することにより、アクスルシャフト10及びハブホイール20の両方に対して圧入状態となるように形成してもよい。
また、アクスルシャフト10の車輪側端部近傍は、圧入面13における軸径よりも縮径して車輪側に向かって軸芯Cの方向に延び、外周にねじが螺刻された雄ねじ部14を備えている。圧入面13と雄ねじ部14との間の段部において、軸芯Cの方向と垂直な面をなし、雄ねじ部14に装着されたリング状のシム60が当接する当接面15が形成されている。
雄ねじ部14には、ナット51とワッシャ52とからなる締付手段50が取付けられている。即ち、雄ねじ部14には、アクスルシャフト10の当接面15から順に、シム60、ワッシャ52、ナット51が装着されている。
また、雄ねじ部14には、外周において雄ねじ部14の先端部から軸芯Cの方向と平行に延びる溝部12、及び、当該溝部12よりも長さが短い溝部16が形成されている。ワッシャ52は、内径側に1つの凸部52aを有しており、この凸部52aを当該溝部12に案内させながらアクスルシャフト10に対して装着される。そして、ワッシャ52は、ハブホイール20の端部に当接するように配置される。そして、ナット51を雄ねじ部14に締め付けることにより、ワッシャ52をハブホイール20側に付勢可能に構成されている。
このとき、ワッシャ52とアクスルシャフト10の当接面15との間に設置されているシム60により、ワッシャ52とアクスルシャフト10との間隔が調整されるため、ナット51を完全に締め上げても、ワッシャ52を介してハブホイール20に作用する付勢力が過度に大きくなることはなく、略一定の所定量に保たれる。本実施形態においては、ワッシャ52を介して当該所定の付勢力をハブホイール20に与えたときに、ころがり軸受40に適正なプレロードが作用するように設計されている。
尚、ナット51は、車輪側に位置する端部51aを軸芯Cに近づくようにかしめることが可能な、かしめナットであり、締付後に当該端部51aをアクスルシャフト10の端部に形成された溝部12、16に入り込むようにかしめることにより、締付の緩みが生じないように確実に固定することが可能である。
次に、潤滑油の分布状態について説明する。
潤滑油は、駆動源側におけるアクスルシャフト10の軸芯Cの略同じ高さの位置にある図示しない注入口から注入され、ハブケース30の内部空間に所定量満たされることになる。このとき、潤滑油は、ハブケース30とアクスルシャフト10との間の空間Aまで誘導され、ころがり軸受40に潤滑油が供給される。また、空間Aの潤滑油は、ころがり軸受40とアクスルシャフト10との隙間を通過して、アクスルシャフト10とハブホイール20とのスプライン嵌合部分11・20aに供給される。そして、更に車輪側に流動して、リング状部材80とアクスルシャフト10との隙間、又は、リング状部材80とハブホイール20との隙間を介してハブホイール20とワッシャ52との当接部まで達する。また、潤滑油は、例えば、アクスルシャフト10とナット51との螺合部分などの部品接触部の隙間や、アクスルシャフト10に形成された溝部12などを通って、シールキャップ70により密閉された内部空間Bにまで達することになる。即ち、シールキャップ70により密閉された内部空間Bには、軸芯Cと略同じ高さレベルまで潤滑油が存在し、アクスルシャフト10が回転駆動することにより、内部空間B内の部品全てが潤滑油に浸されることになる。
以上説明したように、本実施形態に係るハブ固定構造1は、産業車両のアクスルシャフト10に、車輪を取付けるためのハブホイール20を固定したものであって、前記ハブホイール20の一部を覆うように設置されたハブケース30と、前記ハブケース30に対して前記ハブホイール20を回転自在に支持するころがり軸受40と、前記ハブホイール20に当接しつつ前記アクスルシャフト10に対して締め付けられる締付手段50と、前記締付手段50と前記アクスルシャフト10との間に配置され当該締付手段50と前記アクスルシャフト10の当接面15との間隔を調整するシム60と、前記ハブホイール20と前記締付手段50との当接部を外部から覆うように密閉するためのシールキャップ70と、を備えることである。
この構成によると、シム60により、締付手段50によってハブホイール20が付勢されることにより、ハブホイール20からころがり軸受40に対して作用する力を適正に調整することが可能となる。そのため、締付手段50を締め上げたときに適正な力がころがり軸受40に作用するように、シム60により調整することで、アクスルシャフト10に締付手段50を締め付ける締付工程において、ころがり軸受40に過剰な力が作用することを防ぐことができる。このように、ころがり軸受40に作用する力の調整が容易に可能となる。また、締付手段50をアクスルシャフト10に対して大きなトルクで締め上げることも可能になるため、締付手段50とアクスルシャフト10との間で発生するガタを抑制することが可能となる。
更に、シールキャップ70を有することにより、ハブホイール20と締付手段50との当接部まで潤滑油(潤滑材)を導き、外部に漏らさない構成とすることが可能になる。これにより、部品の接触部分における磨耗の発生を抑制することが可能である。
このように、シム調整によりガタを防止するだけでなく、異なる部品の接触部位に潤滑材を導くことができる構造であるため、例え、経時劣化等によりガタが生じ、微小すべりが発生した場合でも、繰り返し変動によるフレッチング磨耗の発生を抑制することが可能である。
また、本実施形態に係るハブ固定構造1は、前記アクスルシャフト10の径方向における、当該アクスルシャフト10と前記ハブホイール20との隙間を一定に保持するスペーサ手段としてのリング状部材80を備えた構成である。
この構成によると、リング状部材80により、アクスルシャフト10の径方向における、アクスルシャフト10とハブホイール20とのがたつきを抑制することが可能である。これにより、騒音の発生が抑制できるとともに、部品間の当接部における磨耗を減少させることが可能となる。尚、スペーサ手段としてのリング状部材80は、アクスルシャフト10及びハブホイール20との接触面には潤滑油が誘導されるように構成されている。したがって、当該部分における磨耗の発生を抑制することが可能となっている。
また、本実施形態に係るハブ固定構造1において、スペーサ手段としてのリング状部材80は、前記アクスルシャフト10の径方向における、当該アクスルシャフト10と前記ハブホイール20との隙間に圧入されている。
この構成によると、リング状部材80により、アクスルシャフト10の径方向における、アクスルシャフト10とハブホイール20とのがたつきを抑制することが可能であるとともに、圧入されることにより、リング状部材80とアクスルシャフト10及び、リング状部材80とハブホイール20との間の最大静止摩擦力が大きくなり、アクスルシャフト10の回転方向における、アクスルシャフト10とハブホイール20との相対すべりを低減することが可能である。これにより、騒音の発生が抑制できるとともに、部品間の当接部における磨耗を減少させることが可能となる。
また、本実施形態に係るハブ固定構造1は、前記アクスルシャフト10の径方向における前記ハブホイール20と前記アクスルシャフト10との間に、中心軸が前記アクスルシャフト10の軸芯Cと同軸となるように圧入されたリング状部材80を備えた構成である。
この構成によると、円柱状に形成された外周面を有するアクスルシャフト10と円筒状の内面として形成された内周面を有するハブホイール20との間に圧入される部材がリング状であることで、アクスルシャフト10及びハブホイール20との接触面を大きく確保することができる。したがって、より確実に前記相対すべりを抑制することができる。これにより、騒音の発生が抑制できるとともに、部品間の当接部における磨耗を減少させることが可能となる。
尚、潤滑油による潤滑を促進するため、当該接触面にスプライン嵌合側から車輪側に向かって潤滑油が通過可能な溝を形成してもよい。
また、本実施形態に係るハブ固定構造1において、前記シールキャップ70は、前記締付手段50を全て覆うように前記ハブホイール20の車輪側端部に設置されている。
この構成によると、シールキャップ70を有することにより、ハブホイール20と締付手段50との当接部まで潤滑油を導くことが可能になるとともに、締付手段50全体に潤滑油を導き、外部に漏らさない構成とすることが容易に可能となる。したがって、締付手段50と他の部品との接触部の磨耗を確実に抑制することが可能となる。また、締付手段50を構成するナット51が、シールキャップ70に覆われているため、外部からナット51に力が作用してナット51の締付が緩むことを抑制できるなど、締付手段50を保護することも可能となる。
また、本実施形態に係るハブ固定構造1において、前記アクスルシャフト10にナット51を締め付けるための雄ねじ部14に、軸方向に延びる溝部12が形成されている。
この構成によると、当該溝部12を通って、潤滑油がシールキャップ70によりシールされた内部空間Bに移動することができ、締付部分全体に潤滑油が導入されやすくすることができる。これにより、締付部分における磨耗をより少なくすることができる。
次に、本実施形態の変形例について説明する。
図2に、図1に示す実施形態の変形例に係るハブ固定構造を示す。この変形例に係るハブ固定構造2は、以下に説明する二点において、実施形態に係るハブ固定構造1と異なる。尚、同一部材には同一符号を付し、説明を省略する。
相違点の一つ目は、ハブホイール20の軸孔21の内壁面における車輪側端部において、アクスルシャフト10の軸芯Cに向かう方向に突出する突条27が形成されていることである。この突条27は、軸孔21の内周に連続して形成されたものであってもよいし、断続的に形成されるものであってもよい。そして、アクスルシャフト10の車輪側端部に当該突条27が圧入された状態で固定されている。
即ち、本実施形態(図1参照)のハブ固定構造1において、リング状部材80がハブホイール20の軸孔21の内壁に一体的に形成された構成となっている。
この構成によると、部品点数を増加させることなく、アクスルシャフト10の径方向における、アクスルシャフト10とハブホイール20とのがたつき、及び、アクスルシャフト10の回転方向における、アクスルシャフト10とハブホイール20との相対すべりを低減することが可能である。これにより、騒音の発生が抑制できるとともに、部品間の当接部における磨耗を減少させることが可能となる。
相違点の二つ目は、シールキャップ70の蓋部71が、Oリング73を介してハブホイール20の車輪側端部に位置する筒状部26の内壁面に設置されていることである。また、筒状部26の内壁面には、周方向に連続する溝が形成されており、Oリング73による密封性を高めることを可能としている。尚、蓋部71をハブホイール20に対して強固に固定するため、内部の密閉性を保持しながら、適宜、ねじ、接着剤等の固定部材を用いてハブホイール20に対して蓋部71を固定することも可能である。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施の形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々に変更して実施することができるものである。例えば、以下のように実施することもできる。
(1)シールキャップ70が締付手段50を全て覆うような構成に限らず、ハブホイール20と締付手段50との当接部、及び、シム手段60、スペーサ部材80の他の部材との接触部分等に潤滑油(潤滑材)を導くことができる構成とした上で、例えば、ハブ取付け構造の車輪側表面における潤滑油の漏洩箇所のみを樹脂等の封止材で覆うことも可能である。この場合、ハブ取付け構造の車輪側端部をよりコンパクトに形成しながら、部品の接触部分における磨耗の発生を抑制することが可能となる。
(2)ハブホイール20の車輪側端部から突出した筒状部26の内壁に対してシールキャップ70を圧入する場合に限らず、ハブホイール20の車輪側端部にシールキャップ70の裾部の形状に対応した溝を形成して、当該溝にシールキャップ70の裾部を挿入して固定することも可能である。これにより、より強固にシール部材をハブホイール20に固定することが可能となる。
本発明の実施形態に係るハブ固定構造を示す断面模式図である。 図1に示すハブ固定構造の変形例を示す図である。
符号の説明
1 ハブ固定構造
10 アクスルシャフト
20 ハブホイール(ハブ)
30 ハブケース
40 ころがり軸受(ベアリング)
51 ナット(締結手段)
52 ワッシャ(締結手段)
60 シム(シム手段)
70 シールキャップ(シール手段)
80 リング状部材(スペーサ手段)

Claims (7)

  1. 産業車両のアクスルシャフトに、車輪を取付けるためのハブを固定したハブ固定構造において、
    前記ハブの一部を覆うように設置されたハブケースと、
    前記ハブケースに対して前記ハブを回転自在に支持するベアリングと、
    前記ハブに当接しつつ前記アクスルシャフトに対して締め付けられる締付手段と、
    前記締付手段と前記アクスルシャフトとの間に配置され当該締付手段と前記アクスルシャフトとの間隔を調整するシム手段と、
    前記ハブと前記締付手段との当接部を外部から覆って密閉するためのシール手段と、
    を備えることを特徴とするハブ固定構造。
  2. 前記アクスルシャフトの径方向における、当該アクスルシャフトと前記ハブとの隙間を一定に保持するスペーサ手段を更に備えていることを特徴とする請求項1に記載のハブ固定構造。
  3. 前記スペーサ手段は、前記アクスルシャフトの径方向における、当該アクスルシャフトと前記ハブとの隙間に圧入されていることを特徴とする請求項2に記載のハブ固定構造。
  4. 前記スペーサ手段は、前記アクスルシャフトの径方向における前記ハブと前記アクスルシャフトとの間に、中心軸が前記アクスルシャフトと同軸となるように圧入されたリング状部材であることを特徴とする請求項3に記載のハブ固定構造。
  5. 前記スペーサ手段が前記ハブ又は前記アクスルシャフトに一体的に形成されていることを特徴とする請求項2に記載のハブ固定構造。
  6. 前記シール手段は、前記締付手段を全て覆うように前記ハブの車輪側端部に設置されていることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載のハブ固定構造。
  7. 前記アクスルシャフトの前記締付手段による締付部分において、軸方向に延びる溝が形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載のハブ固定構造。
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