JP2008104703A - 天井懸垂式x線管保持装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】X線管の昇降量に比べて操作部の昇降量を小さくしてX線管の昇降操作を容易に行えるようにする。
【解決手段】検査室の天井に設けた固定レール1に、そのレール長手方向に移動可能に移動レール2を設け、移動レール2に、そのレール長手方向に移動可能に天井側支持部材3を設け、その天井側支持部材3に、上下方向に伸縮自在な支柱4を設ける。支柱4を、天井側支持部材3に一体の固定支柱4aと、最上段の伸縮部材4bと、中段の伸縮部材4cと、最下段の伸縮部材4dとから構成し、最下段の伸縮部材4dの下端側に、X線管6を設け、最上段の伸縮部材4bの下端に一体的に、X線管6を手動で昇降操作する操作部7を設ける。
【選択図】図1
Description
A.第1従来例
検査室の天井に固定レールが設けられるとともに、固定レールに、そのレール長手方向に移動可能に、固定レールのレール長手方向に直交する方向に長い移動レールが設けられている。移動レールには、そのレール長手方向に移動可能にキャリッジ部が設けられるとともに、そのキャリッジ部に、上下方向に伸縮自在な支柱が設けられている。
操作パネルには、キャリッジ部の水平面移動、支柱の伸縮、X線管の回動(旋回)及び回転のロック解除用の操作スイッチと操作ハンドルが備えられている。
支柱の伸縮用の操作スイッチは、支柱の上下動に対するロック/解除制御用の操作スイッチで構成され、ロックを解除した後に支柱を伸縮して上下動させ、所定位置でロックするように構成されている(特許文献1参照)。
検査室の天井にX−Y方向に、固定レールと移動レールとが設けられ、移動レールに、縦横に走行可能に天井懸垂装置が設けられ、その天井懸垂装置に、上下方向に伸縮自在な支柱が設けられている。
操作盤には、操作スイッチと操作ハンドルが備えられている。
操作スイッチでは、「天井走行のX方向の移動ロック解除」、「天井走行のY方向の移動ロック解除」、「上下移動ロック解除」、「X線管装置の垂直軸回りのロック解除」、「X線管装置の水平軸回りのロック解除」などのスイッチが設けられている。
すなわち、水平式撮影台に被検体を載せた場合には、「天井走行のX方向の移動ロック解除」、「天井走行のY方向の移動ロック解除」、「上下移動ロック解除」を選択して押し、天井懸垂装置を走行させるとともに、支柱を伸縮させ、X線管装置を被検体の撮影部位方向に向けて固定する。更に、「X線管装置の垂直軸回りのロック解除」、「X線管装置の水平軸回りのロック解除」を押し、X線管装置の可動絞りを被検体の撮影部位方向に向け、照準装置によって位置決めして固定する。これらの作業を繰り返して正確に照準してX線撮影を行う。
しかしながら、身長が低い操作者では、操作部を操作しながらX線管を高い位置まで上昇させる場合に、操作部もX線管と一体的に高い位置まで上昇し、操作が行いづらい問題があった。
また、操作部に設けられた表示部も上昇し、表示が見づらくなる問題があった。特に、被検体をケアしながら撮影を行わなければならないような場合に、このような操作の行いづらさや表示の見づらさは、時間と労力を必要以上に要し、改善が望まれていた。
すなわち、被検体をX線撮影する検査室の天井に天井側支持部材を設け、前記天井側支持部材に、上下方向に伸縮可能な複数段の伸縮部材を介して最下段の伸縮部材に被検体にX線を照射するX線管を設け、前記X線管を手動昇降操作する操作部を備えた天井懸垂式X線管保持装置であって、
前記最下段の伸縮部材よりも上方の伸縮部材の下端または上端に、それと一体的に昇降可能に前記操作部を設けたことを特徴としている。
複数段の伸縮部材が下側の伸縮部材ほど細くなる構成の場合には、操作部を最下段の伸縮部材よりも上方の伸縮部材の下端側に設ける。一方、複数段の伸縮部材が上側の伸縮部材ほど細くなる構成の場合には、操作部を最下段の伸縮部材よりも上方の伸縮部材の上端側に設ける。
請求項1に係る発明の天井懸垂式X線管保持装置の構成によれば、複数段の伸縮部材が互いに連動して同一またはほぼ同一の比率で伸縮するように構成されている場合には、最下段の伸縮部材に設けたX線管の昇降ストロークに比べて最下段の伸縮部材よりも上方の伸縮部材の昇降ストロークが小さくなり、FFDを大きくとるために、X線管を高位置まで上昇させても、操作部の上昇量を小さくできる。
また、複数段の伸縮部材を独立して伸縮させるように構成されている場合には、操作部を設けた伸縮部材よりも下方の伸縮部材をその昇降ストロークの全量分上昇させてからX線管を上昇した後に、操作部を設けた伸縮部材を上昇させて更にX線管を上昇させることができ、FFDを大きくとるために、X線管を高位置まで上昇させても、操作部の上昇量を小さくできる。
したがって、身長が低い操作者でも、操作を容易に行うことができる。また、操作部に設けられた表示部の位置も低くでき、表示が見づらくなることを回避できる。特に、被検体をケアしながらの撮影を、操作容易にかつ楽に行うことができる。
請求項1に記載の天井懸垂式X線管保持装置において、
天井側支持部材を、天井に水平二次元方向に移動可能に設けて構成する。
請求項2に係る発明の天井懸垂式X線管保持装置の構成によれば、FFDを大きくとりながら水平方向でのX線管の位置を調整する場合に、操作部の位置を低くした状態で水平方向に移動でき、表示も見やすく、水平方向の移動操作を容易かつ楽に行うことができる。
また、複数段の伸縮部材を独立して伸縮させるように構成されている場合には、操作部を設けた伸縮部材よりも下方の伸縮部材をその昇降ストロークの全量分上昇させてからX線管を上昇した後に、操作部を設けた伸縮部材を上昇させて更にX線管を上昇させることができ、FFDを大きくとるために、X線管を高位置まで上昇させても、操作部の上昇量を小さくできる。
したがって、身長が低い操作者でも、操作を容易に行うことができる。また、操作部に設けられた表示部の位置も低くでき、表示が見づらくなることを回避できる。特に、被検体をケアしながらの撮影を、操作容易にかつ楽に行うことができる。
図1は、この発明に係る天井懸垂式X線管保持装置の実施例を示す一部省略全体斜視図であり、被検体をX線撮影する検査室の天井に磁性材料製の固定レール1が設けられるとともに、その固定レール1に、コロ(図示せず)を介してそのレール長手方向に移動可能に磁性材料製の移動レール2が設けられている。移動レール2の所定箇所に永電磁石(図示せず)が設けられ、通電により固定レール1との吸着(ロック)を解除し、非通電状態で固定レール1に吸着してその位置に固定できるように構成されている。
また、最下段の伸縮部材4dの上端側に永電磁石(図示せず)が設けられ、通電により昇降を固定するための吸着(ロック)を解除し、非通電状態で吸着により昇降を阻止してその位置に固定できるように構成されている。
操作部7は、最上段の伸縮部材4bに鉛直方向の軸心P1周りで回転のみ可能に設けられるとともに下方に延ばされた支持アーム8と、支持アーム8に設けられた操作盤9と、操作盤9に設けられた操作ハンドル10とから構成されている。
支持アーム8には、図2の要部の正面図に示すように、鉛直方向に長いガイド穴11が設けられ、そのガイド穴11内に、取付ブロック5に一体的に設けたガイドロッド12が挿入され、X線管6の昇降を案内するとともに、操作ハンドル10を鉛直方向の軸心P1周りで回転するに伴ってX線管6を回転操作できるように構成されている。
前述したように、「上下移動ロック解除」スイッチを押しながら、操作ハンドル10を上下動させる。その昇降に際して、図4の動作説明に供する側面図に示すように、例えば、X線管6を最下降位置[図4の(a)]から最上昇位置[図4の(b)]まで上昇させた場合に、X線管6の上昇量Aに比べて操作ハンドル10の上昇量Bを小さくできる。
2…移動レール
3…天井側支持部材
4b…最上段の伸縮部材
4c…中段の伸縮部材
4d…最下段の伸縮部材
6…X線管
7…操作部
8…支持アーム(操作部)
9…操作盤(操作部)
10…操作ハンドル(操作部)
Claims (2)
- 被検体をX線撮影する検査室の天井に天井側支持部材を設け、前記天井側支持部材に、上下方向に伸縮可能な複数段の伸縮部材を介して最下段の伸縮部材に被検体にX線を照射するX線管を設け、前記X線管を手動で昇降操作する操作部を備えた天井懸垂式X線管保持装置であって、
前記最下段の伸縮部材よりも上方の伸縮部材の下端または上端に、それと一体的に昇降可能に前記操作部を設けたことを特徴とする天井懸垂式X線管保持装置。 - 請求項1に記載の天井懸垂式X線管保持装置において、
天井側支持部材が、天井に水平二次元方向に移動可能に設けられている天井懸垂式X線管保持装置。
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