JP2008102153A - 経毛吸収定量方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】薬剤などの被検物が作用点に到達し、所望する効果を十分に発揮するか否かの直接的な指標となり得る、経毛吸収性を簡便・的確に定量できる手段を見出すこと。
【解決手段】毛包組織に浸透した被検物量を、生体の擬似状態が保持されている皮膚モデルに、被検物を作用させ、その皮膚の真皮層から摘出した毛包組織における被検物の収着量を測定することにより、あるいは、毛包組織に浸透した被検物量を、ヒトの頭皮から回収した毛包組織に、被検物を作用させ、当該毛包組織における被検物の収着量を測定することにより、上記の課題が解決されることを見出した。
【選択図】 なし

Description

本発明は、頭髪に作用する成分などのスクリーニング法に関する発明である。
養毛剤を開発する場合、その有効成分が、優れた養毛作用を有することは勿論のこと、その有効成分が作用点に的確に到達する浸透性を有することが重要である。この作用点に的確に到達するか否かは、その有効成分の性質や養毛剤の基剤の性質に依るところが大きい。
また、毛包からの薬剤吸収は、養毛剤のみならず、ワクチンや遺伝子などへの投与チャネルとしても注目されるところである。現在のところ、毛包からの薬剤の浸透性については、(1)蛍光ラベル・ラジオアイソトープによる組織切片観察[Suzuki,M.,et.al.,J.Soc.Cosmet Chem.(1978)、Nicholau,G.,et.al.,Xenobiolica(1987)、Lieb,L.M.,et.al.,J.Invest.Dermatol.(1995) 〕や、(2)有毛皮膚と無毛皮膚での薬剤経皮透過性の比較〔ヘアレスラットと有毛ラットとの比較:Illel,B.,et.al.,J.Pherm.Sci.(1991);ヒト通常皮膚と火傷治癒皮膚との比較:Hueber,F.,et.al.,J.Skin Phermacol.(1994)〕などによって検討されている。
しかしながら、上記(1)の方法は、定量的な方法ではなく定性的な方法であり、さらに組織切片の調製に手間がかかるなどの欠点がある。また、上記(2)の方法は、あくまで薬剤の吸収を経皮吸収の観点から検討しているのみであり、養毛剤として重要な「経毛吸収」を直接的に検討し得る方法ではない。
そこで、本発明が解決すべき課題は、薬剤などの被検物が作用点に到達し、所望する効果を十分に発揮するか否かの直接的な指標となり得る、経毛吸収性を簡便・的確に定量できる手段を見出すことにある。
本発明者は、鋭意検討の末、毛包組織に浸透した被検物量を、経毛吸収された被検物量の指標として、in vitroまたはin vivo で関連付けることにより、簡便かつ的確に、被検物の経毛吸収性を定量的に把握することが可能であることを見出し、本発明を完成した。
すなわち、本発明は、毛包組織に浸透した被検物量を、経毛吸収された被検物量の指標として関連付けて被検物の経毛吸収量を定量する、経毛吸収定量方法(以下、本定量法ともいう)を提供する発明である。また、本明細書において言及される、本定量法に基づいて見出される、I.O.B.値が、0.06〜4.0である油分を含有する頭皮頭髪用組成物を、以下、本組成物ともいう。
ここで、I.O.B.値(Inorganic Organic Balance の略)は、いわばその油分(広義の油分を意味し、油脂、ロウ類、炭化水素油、高級脂肪酸、高級アルコール、エステル類などの狭義の油分は勿論のこと、一般のアルコールや脂肪酸などもその範疇に含まれる。以下、同様である)の極性の度合いを示す指標で、無機性の有機性に対する比率を表す値〔その油分の分子中の炭素原子1個について「有機性値」を20とし,同水酸基1個について「無機性値」を100として,これを基準とした他の置換基(無機性基)の無機性値に基づいて算出される値:〔(1)藤田著「有機分析」(1930年)カニヤ書店,(2)同著「有機化合物の予測と有機概念図(化学の領域11−10)」(1957年)719〜725頁,(3)藤田および赤塚著「系統的有機定性分析(純粋物篇)」487頁(1970年)風間書店,(4)甲田著「有機概念図−基礎と応用」227頁(1984年)三共出版,(5)矢口著「有機概念図による乳化処方設計」98頁(1985年)日本エマルジョン株式会社,(6)R.H.Ewell,J.M.Harrison,L.Berg:Ind Eng Chem 36,871(1944) 〕であり、具体的には、I.O.B.値=その油分の無機性値/その油分の有機性値で表される。
本定量法は、(1)毛包組織および皮膚組織の各部位に浸透した被検物量を、生体の擬似状態が保持されている皮膚モデルに、被検物を作用させ、その皮膚の真皮層から摘出した毛包組織(皮膚組織も可)の各部位における被検物の収着量を測定することにより定量する、in vitroの定量法(以下、本定量法1ともいう)および(2)毛包組織に浸透した薬剤などの被検物量を、被検物を作用させたヒトの頭皮から回収した毛包組織における被検物の収着量を測定することにより定量するin vivo の定量法(以下、本定量法2ともいう)の2つの態様に大別される。
本発明において、「経毛吸収」とは、「経皮吸収」が皮膚全面における吸収であるのに対し、毛穴を通じての吸収を意味する概念である。後述するように、たとえ経皮吸収作用が認められる薬剤であっても、その薬剤に必ずしも経毛吸収が認められるとは限らない。しかも、多くの養毛剤の作用点が毛包組織付近にあることを鑑みると、薬剤の「経毛吸収性」を検討する意義が非常に大きいことは明らかである。
さらに、「経毛吸収」という現象を、吸収の機能に着目すると、被検物の毛包組織への浸透は、概ね、毛穴を通じて行われる。それ故、本発明においては、「経毛吸収」という用語は、「経毛包吸収」という用語と、ほぼ同意義の用語として用いることとする。
よって、本定量法は、毛包組織に浸透した被検物量を、経毛包吸収された被検物量の指標として関連付けて被検物の経毛包吸収量を定量する、経毛吸収定量法としても提供される。
また、頭皮頭髪用組成物とは、文字通り、頭皮や頭髪に対して用いる組成物であり、代表的な製品形態として養毛剤を挙げることができるが、これに必ずしも限定されるものではなく、脱毛剤、染毛剤、毛髪脱色剤などの毛髪処理用組成物;シャンプー、リンスインシャンプーなどの頭髪洗浄料組成物;リンス、トリートメントなどの頭髪保護用組成物;さらには、白髪防止剤などとしての製品形態をも採り得る。さらには、頭部以外の皮膚より吸収させる一般化粧料、また、ワクチンや遺伝子製剤などの医薬品の形態も採り得る。
本発明により、被検物の経毛吸収性を簡便・的確に定量する手段が見出された。これにより、薬剤などの経毛吸収を促進して、養毛剤などのターゲット部位である毛包組織に、効果的に薬剤を到達させる手段が提供される。
以下、本発明の実施の形態について説明する。
A.本定量法について
〔本定量法1〕
本定量法1は、本定量法のin vitroの態様の一つである。本定量法1で用いる、皮膚モデルとしては、モデル動物の皮膚を用いることも、細胞などからの皮膚の再構成物を用いることも可能である。皮膚モデルの提供源となるモデル動物は、特に限定されず、ブタ、ヒト、ウシ、マウス、ラットなどを用いることができる。ただし、本定量法は、毛穴を通じた毛包組織への薬剤の浸透性を検討する必要上、有毛動物であることが、通常は必要である。よって、無毛化させた突然変異体などは、上記モデル動物としては、通常は不適当である。また、本定量法1は、通常は、究極的にはヒトに適用する薬剤のスクリーニング法として用いられる定量法であるから、モデル動物の皮膚が可能な限りヒトに近似していることが好ましい。よって、ヒト以外であれば、ブタをモデル動物として用いることが好ましい。
本定量法1における「生体の擬似状態」とは、皮膚が生体の一部として存在している状態と同一視可能な状態であり、この条件が満足される限り、特にその態様が限定されるものではない。例えば、後述する実施例のように、皮膚モデルをコラーゲンゲル上に固定するなどの手段を挙げることができる。
このように、生体の擬似状態が保持されている皮膚モデルに、薬剤などの被検物を作用させ、その皮膚の真皮層から摘出した毛包組織における被検物の収着量を定量し、この収着量を被検物の経毛吸収性の指標とすることができる。
この薬剤などの被検物の作用条件は、被検物の種類や目的などに応じて自由に設定することが可能である。通常は、ヒトの体温に近い37℃付近で、想定される被検物の使用態様に応じた時間にわたり、インキュベーションを行う。
被検物の収着量を測定する部位が、皮膚の真皮層に限定されているのは、皮膚の角層や表皮層では、毛包組織に、表皮組織や皮脂腺などのコンタミがあることが想定され、正確な被検物の収着量を測定するには好ましくないからである。
また、被検物の収着量の測定方法は特に限定されず、例えば、液体クロマトグラフィー(高速液体クロマトグラフィーを含む)や蛍光ラベルした抗体を用いた蛍光抗体法、質量分析、ラジオアイソトープなどを例示することが可能であるが、簡便である故、前記液体クロマトグラフィーを用いることが好ましい。
このようにして測定した被検物の毛包組織における収着量が多ければ多いほど、その被検物が経毛吸収性に優れていることが判明する。なお、従来の定性的な方法では、被検物に経毛吸収性が認められるか否かの二者択一の情報しか得ることができなかった。
また、毛包組織における被検物の収着量を、本定量法1で定量すると共に、角層、表皮、真皮などの他の皮膚組織の被検物の収着量を定量して、これらの定量値を、経毛吸収および経皮吸収された被検物量の指標として関連付けて、被検物の皮膚吸収を定量することも可能である。このようにして、本定量法1により、被検物の皮膚吸収を測定することができる。
〔本定量法2〕
本定量法2において、薬剤などの被検物をヒトの頭皮に作用させる方法は、その被検物の性質や想定される使用態様によって自由に選択することが可能である。
また、被検物を作用させた後の被検者の毛包組織は、抜去した毛髪の毛幹および/または外毛根鞘として確保することができる。すなわち、被検者の毛髪の皮下部分の毛幹および/または外毛根鞘に収着した被検物量を測定し、この収着量を被検物の経毛吸収性の指標とすることができる。
なお、被検物の収着量の測定は、本定量法2における測定と同様に行うことができる。このようにして、本定量法2により、被検物の皮膚吸収を測定することができる。
本定量法2は、ヒトの毛髪を直接抜去することが必要であるため、多くの種類の被検物の経毛吸収性を評価する際には、必ずしも適当ではない。よって、経毛吸収性についての第一次的なスクリーニングは、本定量法1を用いて行い、これにより、経毛吸収性が認められる被検物をある程度絞り込んで、この被検物の最終的な評価手段として、本定量法2を用いることが想定される。
B.本組成物について
後述する実施例において示すように、I.O.B.値が、0.06〜4.0である油分が、本定量法により、薬剤などの経毛吸収促進効果が認められる成分として見出された。
すなわち、養毛剤などの形態を採り得る頭皮頭髪用組成物に、I.O.B.値が、0.06〜4.0である油分の1種または2種以上を配合することにより、養毛成分などが、毛穴を通じてターゲット部位である毛包組織へ浸透することを促進することができる。このI.O.B.値が、0.06未満であるか、または、4.0を超えると、所望する経毛吸収促進効果が認められなくなる傾向が強い。
具体的には、上記のI.O.B.値が、0.06〜4.0である油分は、有機性値が100〜750であり、かつ、無機性値が50〜400、特に、この無機性値が100〜400である油分であることが好適である。
また、このI.O.B.値が、0.06〜4.0である油分が、常温で液状の、炭素原子数が6〜18の炭化水素を基本骨格とする、炭化水素誘導体であることが好適である(これらの炭化水素誘導体は、常温で液体の両親媒性物質であることが、特に好適である。「常温で液体」という条件を満たす炭化水素誘導体は、概ね、その物質全体の炭素原子数が、24程度以下であることが多い)。かかる炭化水素誘導体の種類としては、例えば、脂肪酸、アルコール、アミドまたはエステルなどが挙げられるが、これらに限定されるものではない。アルコールまたは脂肪酸であることが好ましい。
このような油分のうち、好適なものの具体例を記載すると、例えば、ラウリルアルコール(I.O.B.値 0.41:有機性値240、無機性値100)、ラウリン酸(I.O.B.値 0.68:有機性値220、無機性値150)、ラウリン酸エタノールアミド(I.O.B.値1.25:有機性値240、無機性値300)、ラウリン酸ジエタノールアミド(I.O.B.値 1.53:有機性値260、無機性値400)、ラウリン酸モノグリセリド(I.O.B.値 0.92:有機性値280、無機性値260)、ラウリン酸ジグリセリド(I.O.B.値 0.32:有機性値500、無機性値160)、オレイルアルコール(I.O.B.値 0.28:有機性値360、無機性値102)、オレイン酸(I.O.B.値0.45:有機性値340、無機性値152)、オレイン酸エタノールアミド(I.O.B.値 0.83:有機性値360、無機性値302)、オレイン酸ジエタノールアミド(I.O.B.値 1.05:有機性値380、無機性値402)、オレイン酸モノグリセリド(I.O.B.値0.66:有機性値400、無機性値262)、オレイン酸ジグリセリド(I.O.B.値0.30:有機性値740、無機性値222)、イソステアリルアルコール(I.O.B.値 0.29:有機性値350、無機性値100)、イソステアリン酸(I.O.B.値 0.45:有機性値330、無機性値150)、イソステアリン酸エタノールアミド(I.O.B.値0.86:有機性値350、無機性値300)、イソステアリン酸ジエタノールアミド(I.O.B.値 1.08:有機性値370、無機性値400)、イソステアリン酸モノグリセリド(I.O.B.値 0.66:有機性値390、無機性値260)、イソステアリン酸ジグリセリド(I.O.B.値 0.30:有機性値730、無機性値220)、ステアリルアルコール(I.O.B.値 0.27:有機性値360、無機性値100)、ステアリン酸(I.O.B.値 0.44:有機性値340、無機性値150)、ステアリン酸エタノールアミド(I.O.B.値0.83:有機性値360、無機性値300)、ステアリン酸ジエタノールアミド(I.O.B.値1.05:有機性値380、無機性値400)、ステアリン酸モノグリセリド(I.O.B.値 0.67:有機性値390、無機性値260)、ステアリン酸ジグリセリド(I.O.B.値 0.30:有機性値740、無機性値220)またはベンジルアルコール(I.O.B.値 0.96:有機性値120、無機性値115)などが挙げられる。これらの中でも、ラウリルアルコール、ラウリン酸、イソステアリン酸、イソステアリルアルコール、イソステアリン酸モノグリセリドまたはイソステアリン酸エタノールアミドが好適であり、特に、イソステアリルアルコールが好適である。
また、テルペン類は、上記の「I.O.B.値が、0.06〜4.0」という条件には必ずしもあてはまらないが、優れた経毛吸収促進作用が認められる傾向が強い。特に、カンファーは、テルペン類の中でも、経毛吸収促進作用に優れている。
本組成物は、少なくとも、イソステアリルアルコールなどのI.O.B.値が、0.06〜4.0である油分が、経毛吸収を促進させる成分として配合された剤(カンファーなどのテルペン類が、経毛吸収成分として、I.O.B.値が、0.06〜4.0である油分なしに、または、かかる油分と共に配合されていてもよい)であるが、他の目的でこれらの成分を配合することもできる。例えば、イソステアリルアルコールは、油剤、薬剤の溶媒、皮脂溶解剤などとして配合することも可能であり、カンファーなどのテルペン類は、清涼剤、血行促進剤などとして配合することも可能である。
本組成物におけるI.O.B.値が、0.06〜4.0である油分の配合量は、本組成物がどのような態様をとるか、また、どのような目的で配合されるかによって異なり、特に限定されるものではない。
本組成物が、養毛剤としての形態をとり、かつ、上記成分に少なくとも経毛吸収を促進させる機能を発揮させることを企図する場合には、概ね組成物の1ppm〜20質量%、好ましくは同0.01〜5質量%の範囲で配合され得る。
本組成物には、I.O.B.値が、0.06〜4.0である油分の他に、その具体的な態様に応じた薬効成分や基剤成分が配合され得る。例えば、本組成物が養毛剤である場合には、薬効成分として、センブリエキス、セファランチン、ビタミンE類、γ−オリザノール、キイチゴエキスなどの血行促進剤;トウガラシチンキ、ショウキョウチンキ、カンタリスチンキ、ニコチン酸ベンジルエステルなどの局所刺激剤;各種ビタミン類やアミノ酸類に代表される栄養剤;エストラジオール、エチニルエストラジオールなどの女性ホルモン剤;パントテン酸類、プラセンタエキス、アラントイン、感光素301などの毛根賦活剤;グリチルレチン酸、グリチルリチン酸などの消炎剤などを配合することができる。
組成物中に必須成分として配合されているI.O.B.値が、0.06〜4.0である油分により、これらの薬効成分の経毛吸収を促進させ、毛包組織への浸透性を向上させることができる。
その他、公知の成分、例えば、保湿剤、角質溶解剤、清涼剤、油分、界面活性剤、シリコーン、紫外線吸収剤、香料、水などを配合することができる。
以下、本発明を実施例により、具体的に説明するが、これらの実施例により、本発明は限定されない。なお、特に断わらない限り、配合量は、配合対象に対する質量%である。
本定量法1
1.本定量法1の精度の検討
被験試料として、0.5%パントテニルエチルエーテル(90%エタノール製剤)を用いた。皮膚モデルとして、ミニブタの皮膚(Yucatan Micropig Skin Set:Charles River 社)を用いた。
すなわち、第1図に示すように、2×2cmのミニブタの皮膚標本10(角層11,表皮12,真皮13が保持されている)を調製して、これをコラーゲンゲル上に固定して、生体の擬似状態を形成させた。この毛穴14を含む皮膚標本に対して、直径1.5cmの範囲(シリコングリースを塗布したアッセイリング内)に20μl の被験試料を塗布した。この状態を保ったまま、37℃で16時間放置した後、皮膚標本10を洗浄して、これを角層11、表皮12および真皮13に分離した。これらの皮膚分離層のうち、真皮13の毛包組織15を取り出し、この毛包組織に存在するパントテニルエチルエーテルの量を、単位重量あたりの収着量として、液体クロマトグラフィー〔NANOSPACE(株式会社資生堂製)、移動層(CH3 CN:H2 O=3:7)、検出波長210nm〕を用いて測定した。
なお、ミニブタの皮膚標本10は、ミニブタの背上方および背下方において調製した(n=3)。この精度の検討試験の結果を、第2図に示す(第2図において、縦軸は、パントテニルエチルエーテルの毛包組織収着量である)。第2図により、本定量法1により得られる結果は、ミニブタの皮膚の部位によってほとんどバラツキがなく、本定量法1により、再現性に優れたデータが得られることが判明した。
2.本定量法1による成分評価
(1)成分評価試験1
下記第1表に示す被験試料〔コントロール製剤(エタノール製剤)および5%イソステアリルアルコール製剤〕を調製した。
この2種類の被験試料(コントロール製剤とイソステアリルアルコール製剤)の経毛吸収量を、上記の精度の検討試験と同様の方法(実験数n=5における、ミニブタの背上方と背下方の皮膚標本での検討)で検討した。その結果を第3図に示す。第3図により、イソステアリルアルコールにより、パントテニルエチルエーテルの毛包組織収着量が有意差をもって増大していることが判明した。
同時に、用いた各々の皮膚標本の角層〔第4図(1)〕、表皮〔同(2)〕および真皮〔同(3)〕におけるパントテニルエチルエーテルの収着量を、上記と同様の液体クロマトグラフィーにより検討した。
この第4図の結果から、真皮における収着量の若干の増加はあるものの(絶対量は少ない)、角層と表皮については、収着量がむしろ減少していることが明らかになった。これにより、イソステアリルアルコールは、パントテニルエチルエーテルの経毛吸収を特異的に促進するが、経皮吸収の促進は認められないことが判明した。
また、本試験では、経毛吸収が経皮吸収とは異なる皮膚吸収の指標であることが示されると同時に、第3図に示した結果を、毛包組織における被検物の収着量とし、第4図に示した結果を、ミニブタの他の皮膚組織(角層、表皮および真皮)の被検物の収着量として、これらの定量値を、経毛吸収および経皮吸収された被検物量の指標として用いて、被検物の皮膚吸収を測定することが可能であることが示される。
(2)成分評価試験2
下記第2表に示す、I.O.B.値が、0.06〜4.0である油分を含有させた被験試料を調製した。
これらの6種類の被験試料におけるパントテニルエチルエーテルの経毛吸収量を、上記の精度の検討試験と同様の方法(実験数n=5における、ミニブタの背上方と背下方の皮膚標本での検討)で検討した。その結果を第5図に示す。第5図により、コントロール製剤との比較において、I.O.B.値が、0.06〜4.0である油分を含有させることにより、パントテニルエチルエーテルの毛包組織収着量が増大していることが判明した。特に、イソステアリルアルコール製剤とイソステアリン酸製剤におけるパントテニルエチルエーテルの毛包組織収着量が増大していた。
(3)成分評価試験3
I.O.B.値が、0.06〜4.0である油分として、ラウリルアルコール、ラウリン酸、ラウリン酸エタノールアミド、ラウリン酸ジエタノールアミド、ラウリン酸モノグリセリド、ラウリン酸ジグリセリド、オレイルアルコール、オレイン酸、オレイン酸エタノールアミド、オレイン酸ジエタノールアミド、オレイン酸モノグリセリド、オレイン酸ジグリセリド、イソステアリルアルコール、イソステアリン酸、イソステアリン酸エタノールアミド、イソステアリン酸ジエタノールアミド、イソステアリン酸モノグリセリド、イソステアリン酸ジグリセリド、ステアリルアルコール、ステアリン酸、ステアリン酸エタノールアミド、ステアリン酸ジエタノールアミド、ステアリン酸モノグリセリドおよびステアリン酸ジグリセリドを選択して、これを含有させた被験試料を調製した。かかる被験試料の処方は、上記の成分評価試験2において用いた処方に準じた。すなわち、コントロール製剤は、成分評価試験2において用いたものと同一とし、各種の油分は、コントロール製剤における99%エタノール含有量を87%として、各々1%ずつ含有させた。
これらの24種類の被験試料におけるパントテニルエチルエーテルの経毛吸収量を、上記の精度の検討試験と同様の方法(実験数n=5における、ミニブタの背上方と背下方の皮膚標本での検討)で検討した。その結果を第6図に示す。第6図により、コントロール製剤との比較において、I.O.B.値が、0.06〜4.0である油分は、一般的に、パントテニルエチルエーテルの毛包組織収着量を増大させ得ることが判明した。
本定量法2
上記の本定量法1の結果の妥当性を確認するために、ヒトの毛髪を用いた本定量法2で、イソステアリルアルコールの経毛吸収促進効果について検討した。男性パネル30名の頭部に、被験試料(上記の成分評価試験1の被験試料におけるパントテニルエチルエーテル量を共に1%としたもの)を、頭皮1cm2 あたり0.5mlの割合で塗布し、そのままで16時間放置した後、頭皮を洗浄後、パネル1人あたり20本の割合で、被験試料を適用した毛髪を抜去した。これらの抜去毛髪の毛根部を切取り、この毛根部の毛幹及び外毛根鞘に収着したパントテニルエチルエーテル量(毛髪20本分)を、上記と同様の液体クロマトグラフィーにより測定した。
結果を第7図に表す。この結果から、本定量法2においても、イソステアリルアルコールがパントテニルエチルエーテルの毛包組織収着量を増大させること、すなわち、パントテニルエチルエーテルの経毛吸収を促進することが明らかになった。
3.経皮吸収剤との比較検討試験
本試験は、経皮吸収剤として知られている特定のアミンオキシドを比較試料として用いて、本定量法1における傾向を検討した。
具体的には、第3表に示す処方の被験試料で、上記と同様の本定量法1による試験を、β−グリチルレチン酸とミノキシジルそれぞれの毛包組織収着量を液体クロマトグラフィー(条件は上記と同じ)で測定することにより行った。
結果を第8図〔第8図(1):β−グリチルレチン酸の毛包組織収着量、同(2):ミノキシジルの毛包組織収着量〕に示す。この結果により、イソステアリルアルコール製剤は、アミンオキシド製剤に比べても明らかに経毛吸収を促進し、また、経皮吸収と経毛吸収は全く別個の現象であることが示された。
4.清涼剤における検討試験
本試験は、清涼剤として知られている種々のテルペン化合物を被験試料(配合は、第4表に示す)として用いて、本定量法における傾向を検討した。
第9図に示す結果は、上記の被験試料を本定量法2で評価した結果を示している。この図から、清涼剤の中でも、カンファーのみがパントテニルエチルエーテルの経毛吸収を促進することが明らかになった。
また、第10図〔第10図(1):パントテニルエチルエーテルの毛包組織収着量、同(2)パントテニルエチルエーテルの表皮と真皮における収着量〕は、上記の被験試料を本定量法1で評価した結果を示している。この図においても、第9図の結果を裏付ける結果が得られた。
5.本組成物の処方例
以下、典型的な本組成物(養毛剤、シャンプー、白髪防止剤、脱毛剤)の処方例を記載する。なお、これらの処方例は、常法により調製された。
〔処方例1〕 養毛剤
配合成分 配合量(質量%)
パントテニルエチルエーテル 0.5
β−グリチルレチン酸 0.5
センブリ抽出ペースト 0.5
ニコチン酸アミド 0.5
ビタミンEアセテート 0.5
エタノール 70.0
イオン交換水 21.41
イソステアリルアルコール 5.0
ラウリルジメチルアミンオキサイドオレイン酸ナトリウム 0.49
硬化ヒマシ油エチレンオキシド(40モル付加物) 0.5
〔処方例2〕 シャンプー
配合成分 配合量(質量%)
ヤシ油脂肪酸アシルメチルタウリンナトリウム 10.0
ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン 5.0
グリセリン 1.0
クエン酸 1.0
イソステアリルアルコール 5.0
タウリン 1.5
メチルタウリン 0.5
カチオン化セルロース 0.5
香料 適 量
イオン交換水 残 量
〔処方例3〕 リンス・トリートメント
配合成分 配合量(質量%)
塩化ステアリルトリメチルアンモニウム 1.0
イソステアリルアルコール 3.0
パルミチン酸 1.0
L−グルタミン 0.1
精製水 残 量
〔処方例4〕 コンディショニングシャンプー
配合成分 配合量(質量%)
N−ココイル−N−メチルタウリンナトリウム 7.0
ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン 7.0
ステアリン酸ジメチルアミノプロピルアミド 0.1
イソステアリルアルコール 0.25
精製水 残 量
〔処方例5〕 白髪防止剤
配合成分 配合量(質量%)
95%エタノール 55.0
サンショウエキス 5.0
ニコチン酸アミド 0.5
ヒノキチオール 0.2
1,3−ブチレングリコール 1.5
硬化ヒマシ油エチレンオキシド(60モル付加物) 1.0
イソステアリルアルコール 5.0
コハク酸 適 量
香料 適 量
色素 適 量
精製水 残 量
〔処方例6〕 脱毛剤
配合成分 配合量(質量%)
95%エタノール 55.0
チオグリコール酸カルシウム 5.0
1,3−ブチレングリコール 1.5
硬化ヒマシ油エチレンオキシド(60モル付加物) 1.0
イソステアリルアルコール 5.0
コハク酸 適 量
香料 適 量
色素 適 量
本定量法1の解説図である。 本定量法1の精度の検討試験の結果を示す図面である。 本定量法1による成分評価の結果を示す図面である。 皮膚標本の角層、表皮および真皮におけるパントテニルエチルエーテルの収着量を、本定量法1により検討した結果を示す図面である。 I.O.B.値が、0.06〜4.0である油分のパントテニルエチルエーテルの経毛吸収促進効果を検討した結果を示す図面である。 I.O.B.値が、0.06〜4.0である、多種類の油分のパントテニルエチルエーテルの経毛吸収促進効果を検討した結果を示す図面である。 本定量法2における検討試験の結果を示す図面である。 経皮吸収剤との比較検討試験の結果を示す図面である。 清涼剤における本定量法2による検討結果を示す図面である。 清涼剤における本定量法1による検討結果を示す図面である。

Claims (6)

  1. 毛包組織に浸透した被検物量を、生体の擬似状態が保持されている皮膚モデルに、被検物を作用させ、その皮膚の真皮層から摘出した毛包組織における被検物の収着量を測定することにより定量する、経毛吸収定量方法。
  2. 生体の擬似状態が保持されている皮膚モデルが、コラーゲンゲル上に固定された皮膚モデルである、請求項1に記載の経毛吸収定量方法。
  3. 皮膚モデル上の被検物を作用させる場を、当該皮膚モデル上に載置されているグリースが塗布されたリングの内側の領域とする、請求項1又は2に記載の経毛吸収定量方法。
  4. 皮膚モデルのモデル動物がブタである、請求項1〜3のいずれかに記載の経毛吸収定量方法。
  5. 毛包組織に浸透した被検物量を、ヒトの頭皮から回収した毛包組織に、被検物を作用させ、当該毛包組織における被検物の収着量を測定することにより定量する、経毛吸収定量方法。
  6. 経毛吸収が、経毛包吸収である、請求項1〜5のいずれかに記載の定量方法。
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