JP2008078257A - 半導体積層構造および半導体素子 - Google Patents

半導体積層構造および半導体素子 Download PDF

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Abstract

【課題】実効アクセプタ濃度の高い半導体積層構造を提供する。
【解決手段】基板10の一面側に、バッファ層11、p型半導体層12およびp型コンタクト層13がこの順に積層されている。p型半導体層12は、バッファ層11上に、酸化物半導体を主成分とする第1の半導体層12Aと、非酸化物半導体からなり、p型の電気伝導性を示す第2の半導体層12Bとを交互に繰り返し積層して構成されており、第1の半導体層12Aおよび第2の半導体層12Bは超格子構造をなしている。これにより、第2の半導体層12B中の正孔が第1の半導体層12Aの価電子帯に励起される。
【選択図】図1

Description

本発明は、p型の電気伝導性を示す半導体積層構造およびこれを備えた半導体素子に関する。
可視域から紫外域までの光を発することの可能な材料の1つとして、酸化亜鉛(ZnO)系の半導体が注目されている。このZnO系の半導体は、例えば、Bex1Cdx2Mgx3Zn(1−x1−x2−x3)O混晶(0≦x1<1,0≦x2<1,0≦x3<1,1−x1−x2−x3>0)を含むものであり、可視域から紫外域までの光を発することの可能な他の材料と比べて安価であること、励起子による高効率発光の可能があること、単結晶製作が比較的容易なことなどから発光素子への応用が期待されており、各所で研究が進められている。
発光素子を実現するためには、n型のZnO系の半導体とp型のZnO系の半導体とによるPN接合を形成することが必要となる。しかし、ZnO系の半導体は非常にn型化しやすい性質を持っており、良質なp型のZnO系の半導体を得ることが容易ではない。そのため、ZnO系の半導体を用いた実用的な発光素子はまだ実現されていない。
この問題を克服するために、例えば、特許文献1では、結晶成長の際にドナーとアクセプタとを同時に供給し、さらにこれらを断続的に供給することにより、p型ZnOを得ることができるとしている。また、特許文献2および非特許文献1では、結晶成長の際に成長温度を短時間で変調することによりp型ZnOを得ることができるとしている。
特開2002−289918号公報 特開2005−223219号公報 Nature materials, 4(2005), p42
しかし、これらの方策では、実効アクセプタ濃度が最大でも1×1017cm−3までしか達しておらず、発光強度やスペクトルがまだ実用レベルとは言えない。そのため、これらを実用レベルにするためには、さらにアクセプタ濃度の高いp型のZnO系の半導体を実現しなければならないという問題があった。また、このような問題は、ZnO系以外の酸化物の半導体においても同様に生じていた。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、実効アクセプタ濃度の高い半導体積層構造およびこれを備えた半導体素子を提供することにある。
本発明の第1の半導体積層構造は、酸化物半導体を主成分とする第1の半導体層と、非酸化物半導体からなり、p型の電気伝導性を示す第2の半導体層とを交互に繰り返し積層して構成されている。本発明の第1の半導体素子は、上記第1の半導体積層構造を備えたものである。
本発明の第1の半導体積層構造および第1の半導体素子では、酸化物半導体を主成分とする第1の半導体層と、非酸化物半導体からなり、p型の電気伝導性を示す第2の半導体層とが交互に繰り返し積層されているので、第2の半導体層中の正孔が第1の半導体層の価電子帯に励起される。
本発明の第2の半導体積層構造は、酸化物半導体を主成分とする第1の半導体層と、第1の半導体層の材料とは異なる材料からなり、p型の電気伝導性を示す第2の半導体層とを交互に繰り返し積層して構成されている。本発明の第2の半導体素子は、上記第2の半導体積層構造を備えたものである。
本発明の第2の半導体積層構造および第2の半導体素子では、酸化物半導体を主成分とする第1の半導体層と、第1の半導体層の材料とは異なる材料からなり、p型の電気伝導性を示す第2の半導体層とが交互に繰り返し積層されているので、第2の半導体層中の正孔が第1の半導体層の価電子帯に励起される。
本発明の第1の半導体積層構造および第1の半導体素子によれば、酸化物半導体を主成分とする第1の半導体層と、非酸化物半導体からなり、p型の電気伝導性を示す第2の半導体層とを交互に繰り返し積層するようにしたので、第2の半導体層中の正孔を第1の半導体層の価電子帯に励起させることができる。これにより、酸化物半導体を主成分とする半導体層を単にp型化した場合と比べて、第1の半導体積層構造全体の実効アクセプタ濃度を高くすることができる。
本発明の第2の半導体積層構造および第2の半導体素子によれば、第1の半導体層の材料とは異なる材料からなり、p型の電気伝導性を示す第2の半導体層とを交互に繰り返し積層するようにしたので、第2の半導体層中の正孔を第1の半導体層に励起させることができる。これにより、酸化物半導体を主成分とする半導体層を単にp型化した場合と比べて、第1の半導体積層構造全体の実効アクセプタ濃度を高くすることができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
[第1の実施の形態]
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る半導体素子1の断面構成を表すものである。この半導体素子1は、エピタキシャル成長法、例えば、分子線エピタキシー(MBE)法や、有機金属化学気相成長(MOCVD,MOVPE)法により形成されたものであり、基板10の結晶と特定の結晶学的方位関係を保ちつつ結晶膜を堆積成長させたものである。
半導体素子1は、基板10の一面側に、バッファ層11、p型半導体層12(半導体積層構造)およびp型コンタクト層13をこの順に積層して構成されている。
基板10は、絶縁性基板、例えばサファイア基板である。バッファ層11は、p型半導体層12の結晶成長性を良くするために基板10の表面に形成されたものであり、酸化物半導体(例えば酸化亜鉛(ZnO)系の半導体)により構成されている。ここで、ZnO系の半導体とは、Bex1Cdx2Mgx3Zn(1−x1−x2−x3)O混晶(0≦x1<1,0≦x2<1,0≦x3<1,1−x1−x2−x3>0)を含む化合物半導体であり、その結晶構造はウルツ鉱型結晶(六方晶)となっている。
このバッファ層11には、製造過程において、Alなどの不純物材料がドーパントとしてドーピングされておらず、導電帯端部の近傍にはドナー準位が存在しない。つまり、本実施の形態では、n型の導電性を示す半導体層が設けられていない。
p型半導体層12は、バッファ層11上に、第1の半導体層12Aと第2の半導体層12Bとを交互に繰り返し積層して構成されており、この積層構造の最上層には第1の半導体層12Aが形成されている。これにより、第1の半導体層12Aおよび第2の半導体層12Bは超格子構造をなしている。
第1の半導体層12Aは、主成分として酸化物半導体(例えば上記したZnO系の半導体)を含んで構成されている。なお、第1の半導体層12Aは、バッファ層11の組成比と同じ組成比の材料により構成されていてもよいし、バッファ層11の組成比と異なる組成比の材料により構成されていてもよい。
この第1の半導体層12Aには、製造過程において、N,P,As,Sb,Li,Na,Kなどの不純物材料がドーパントとしてドーピングされておらず、価電子帯端部の近傍にはアクセプタ準位が存在しない。加えて、ZnO系の半導体は、p型になりにくい性質を有している。そのため、第1の半導体層12Aはp型の導電性を示さないとも思われる。しかし、後述するように、第2の半導体層12Bからの正孔が第1の半導体層12Aの価電子帯を自由に行き来することができるので、第1の半導体層12Aはp型の導電性を実質的に有しているといえる。
第2の半導体層12Bは、第1の半導体層12Aの材料とは異なる材料、具体的には非酸化物半導体により構成されている。ここで、非酸化物半導体とは、Bex4Mgx5Zn(1−x4−x5)x6Sex7Te(1−x6−x7)混晶(0≦x4<1,0≦x5<1,1−x4−x5>1,0≦x6<1,0≦x7<1,1−x6−x7>1)などの化合物半導体であり、その結晶構造は閃亜鉛型結晶(立方晶)となっている。この第2の半導体層12Bには、N,P,As,Sb,Li,Na,Kの少なくとも1つがドーパントとしてドーピングされており、価電子帯端部の近傍にアクセプタ準位が存在する。そのため、第2の半導体層12Bはp型の電気伝導性を示す。
ここで、非酸化物半導体は、p型になり易い性質を有している。そのため、これに上記したようなドーパントをドープして、非酸化物半導体のp型キャリア濃度を1019cm−3オーダーにすることが可能である。
ところで、p型半導体層12の全体としての性質を第1の半導体層12Aを構成する材料の性質に近づけたい場合には、第2の半導体層12Bの厚さを第1の半導体層12Aの厚さよりも薄くすることが好ましい。これにより、例えばn型のZnO系の半導体層を用いてPN接合を構成する素子など、主としてZnO系の半導体により構成される素子に対して親和性を持たせることが可能となる。また、第1の半導体層12Aと第2の半導体層12Bとの間の格子不整合による歪を緩和したい場合には、第1の半導体層12Aおよび第2の半導体層12Bのそれぞれの厚さを薄くすることが好ましく、具体的には、50nm以下にすることが好ましく、10nm以下にすることがより好ましい。もっとも、いずれの場合においても、第1の半導体層12Aおよび第2の半導体層12Bのそれぞれの厚さを少なくとも臨界膜厚よりも小さくしておくことが必要である。
p型コンタクト層13は、非酸化物半導体、具体的にはBex4Mgx5Zn(1−x4−x5)x6Sex7Te(1−x6−x7)混晶などの化合物半導体により構成されている。このp型コンタクト層13は、N,P,As,Sb,Li,Na,Kの少なくとも1つをドーパントとして含んでおり、p型の電気伝導性を示す。なお、p型コンタクト層13は、第2の半導体層12Bの組成比と同じ組成比の材料により構成されていてもよいし、異なる組成比の材料により構成されていてもよい。
このような構成の半導体素子1は、例えば次のようにして製造することができる。
上記の構成で例示した各半導体層を分子線エピタキシー(MBE)法により形成する。この際、Znについてはクヌーセンセルで、OおよびNについてはRFプラズマセルで、Teについてはバルブクラッカーセルでそれぞれ供給する。
まず、基板10の表面に対して前処理を行う。具体的には、基板10としてc面サファイア基板を用意し、この基板10の表面をアセトンなどの溶媒で洗浄して脱脂、乾燥したのち、MBEチャンバー(図示せず)内に載置する。続いて、基板10の表面に対してサーマルクリーニングを行う。具体的には、基板10の温度を750℃に上げて10分間維持したのち、500℃に下げ、基板10の表面を酸素プラズマに10分間曝す。これにより、基板10の表面がエピタキシャル成長に適した状態となる。
次に、基板10の温度を250℃に下げると共に原料としてZn,Oを供給して、ZnOを約10nm成長させたのち、基板10の温度を再び750℃に上げて10分間維持する。これにより、基板10の表面にバッファ層11が形成される(K.Ogata 他,Journal of Crystal Growth 251(2003),p623参照) 。
次に、図2に示したように、基板10の温度を400℃に上げると共に原料としてZn,Oを供給して、ZnOを所定の数の原子層(モノレイヤー)だけ成長させたのち、原料供給をZn,Te,Nに切り換えて、不純物材料としてNを含有するZnTeをZnOよりも少ない数の原子層だけ成長させる。これにより、バッファ層11上に、第1の半導体層12Aおよび第2の半導体層12Bがこの順に積層される。そして、第1の半導体層12Aと第2の半導体層12Bとを、積層構造全体の厚さが所定の厚さ、例えば0.5μmになるまで交互に繰り返し積層し、最上層に第1の半導体層12Aを形成する。これにより、p型半導体層12が形成される。
そして、最後に、Zn,Te,Nを供給して、p型半導体層12(第1の半導体層12A)上に、不純物材料としてNを含有するZnTeを約5nm成長させる。これにより、p型コンタクト層13が形成される。このようにして、本実施の形態の半導体素子1が製造される。
次に、本実施の形態の半導体素子1の作用・効果について説明する。
通常、p型にドーピングされた半導体は、その価電子帯端部の近傍にアクセプタ準位が形成され、そこから正孔が放出されてp型の導電性を示す。一方、本実施の形態では、p型半導体層12中に積層された第2の半導体層12Bには、上記したようにドーパントが存在しないので、p型半導体層12が全体として実用的なレベルのp型の導電性を示さないとも思われる。しかし、p型半導体層12は、上記したように、第1の半導体層12Aと第2の半導体層12Bとを交互に繰り返し積層して構成されており、第1の半導体層12Aおよび第2の半導体層12Bは超格子構造をなしている。このとき、図3および図4に示したように、第1の半導体層12Aおよび第2の半導体層12Bの周期構造に対応して周期的に変化する禁制帯幅が、伝導体端部21と価電子帯端部22との間に形成されている。
これにより、図3に示したように、p型キャリア濃度の高い第2の半導体層12Bの価電子帯端部22の近傍にアクセプタ準位24が形成され、そこから正孔23が第1の半導体層12Aの価電子帯に熱的に励起され、自由キャリアとして振る舞う。その結果、p型半導体層12の全体としてのp型キャリア濃度が1×1017cm−3を超える大きさになり、p型半導体層12全体が実用的なレベルのp型の導電性を示すと考えられる。また、図4に示したように、各第2の半導体層12Bが量子井戸として作用し、そこに閉じ込められた正孔23の波動関数が互いに隣接する第2の半導体層12Bにおける波動関数と互いに重なり合うことにより、ミニバンド25が形成される。そして、そのミニバンド25に正孔23が励起されることにより、p型半導体層12の全体としてのp型キャリア濃度が1×1017cm−3を超える大きさになり、p型半導体層12全体が実用的なレベルのp型の導電性を示すと考えられる。
このように、本実施の形態では、エピタキシャル成長法により、第1の半導体層12Aと第2の半導体層12Bとを交互に繰り返し積層して構成したので、p型半導体層12の全体としての実効アクセプタ濃度を1×1017cm−3を超える大きさにすることができる。これにより、p型半導体層12全体が実用的なレベルのp型の導電性を示すので、例えば、n型のZnO系の半導体層を用いてPN接合を構成する発光素子など、主としてZnO系の半導体により構成される素子において、p型半導体層12をp型のZnO系の半導体層として用いることが可能となる。
[第1の実施の形態の変形例]
上記実施の形態では、第1の半導体層12Aには、製造過程において、N,P,As,Sb,Li,Na,Kなどの不純物材料がドーパントとしてドーピングされていなかったが、第1の半導体層12Aにこれらの不純物材料のうち少なくとも1つ(図5ではN)をドーパントとしてドーピングしてもよい。
例えば、図5に示したように、第2の半導体層12Bを成長させている期間だけでなく、第1の半導体層12Aを成長させている期間にもp型不純物を連続して供給することにより、第1の半導体層12Aにp型不純物をドーピングすることが可能である。
このように、第2の半導体層12Bだけでなく、第1の半導体層12Aにもp型不純物をドーピングした場合には、p型半導体層12全体にp型不純物がドープされていることとなる。このとき、第1の半導体層12Aはそれ単独では十分なp型キャリア濃度を示すものではないが、第1の半導体層12Aにp型不純物をドープしなかった場合と比べて、第1の半導体層12Aのn型の性質が抑制されている。これにより、本変形例では、p型半導体層12全体が、上記実施の形態の場合よりも高いp型の導電性を示す。
[第1の実施の形態の実施例]
次に、半導体素子1の具体的な実施例について説明する。
本実施例では、膜厚比(d2/(d1+d2))が0.167、0.200および0.250のp型半導体層12を各々1つずつ備えた3種類の半導体素子1を用意した。ここで、d1は第1の半導体層12Aの厚さであり、d2は第2の半導体層12Bの厚さである。なお、各半導体素子1における第1の半導体層12Aの厚さd1および第2の半導体層12Bの厚さd2の組み合わせを表1に示す。
Figure 2008078257
図6は、膜厚比(d2/(d1+d2))と、実効アクセプタ濃度との関係を表したものであり、図6には、膜厚比(d2/(d1+d2))が0.167、0.200および0.250のときのp型半導体層12のそれぞれの実効アクセプタ濃度がプロットされている。
図6から、膜厚比(d2/(d1+d2))を0.14よりも大きくした場合には、p型半導体層12の実効アクセプタ濃度が1×1017cm―3よりも大きくなることがわかる。また、膜厚比(d2/(d1+d2))を大きくするにつれて実効アクセプタ濃度が大きくなることもわかる。
このように、本実施例に係る半導体素子1では、従来の上限とされていた実効アクセプタ濃度(1×1017cm―3)を大幅に上回ることができた。
[第2の実施の形態]
図7は、本発明の第2の実施の形態に係る半導体素子3の断面構成を表すものである。本実施の形態の半導体素子3は、スパッタリング法や、レーザ・アブレーション(PLA)法、化学気相成長(CVD)法、蒸着法などにより形成されたものであり、基板10の結晶学的方位関係とは無関係に、各半導体層を基板10上に堆積させたものである点で上記実施の形態等と相違する。なお、上記実施の形態と共通する構成・作用・効果についての説明は適宜省略する。
半導体素子3は、基板10の一面側に、バッファ層31、p型半導体層32(半導体積層構造)およびp型コンタクト層33をこの順に積層して構成されている。
バッファ層31は、p型半導体層32の堆積性を良くするために基板10の表面に形成されたものであり、酸化物半導体(例えば酸化亜鉛(ZnO)系の半導体)により構成されている。ここで、ZnO系の半導体とは、Bex1Cdx2Mgx3Zn(1−x1−x2−x3)O混晶(0≦x1<1,0≦x2<1,0≦x3<1,1−x1−x2−x3>0)を含む化合物半導体である。
p型半導体層32は、上記実施の形態のp型半導体層12と同様、バッファ層31上に、第1の半導体層32Aと第2の半導体層32Bとを交互に繰り返し積層して構成されているが、第1の半導体層32Aおよび第2の半導体層32Bは上記した方法により形成されているので、必ずしもエピタキシャルに積層されるものではなく、その意味で超格子構造になっているとは限らない。
第1の半導体層32Aは、主成分として酸化物半導体(例えば上記したZnO系の半導体)を含んで構成されている。なお、第1の半導体層32Aは、バッファ層31の組成比と同じ組成比の材料により構成されていてもよいし、バッファ層31の組成比と異なる組成比の材料により構成されていてもよい。
第2の半導体層32Bは、第1の半導体層32Aの材料とは異なる材料、具体的には非酸化物半導体により構成されている。ここで、非酸化物半導体とは、Bex4Mgx5Zn(1−x4−x5)x6Sex7Te(1−x6−x7)混晶(0≦x4<1,0≦x5<1,1−x4−x5>1,0≦x6<1,0≦x7<1,1−x6−x7>1)などの化合物半導体である。この第2の半導体層32Bは、N,P,As,Sb,Li,Na,Kの少なくとも1つを含んでおり、p型の電気伝導性を示す。
ここで、非酸化物半導体は、p型になり易い性質を有している。そのため、これに上記したような不純物材料をドープして、非酸化物半導体のp型キャリア濃度を1019cm−3オーダーにすることが可能である。
ところで、p型半導体層32の全体としての性質を第1の半導体層32Aを構成する材料の性質に近づけたい場合には、第2の半導体層32Bの厚さを第1の半導体層32Aの厚さよりも薄くすることが好ましい。これにより、例えばn型のZnO系の半導体層を用いてPN接合を構成する素子など、主としてZnO系の半導体により構成される素子に対して親和性を持たせることが可能となる。
p型コンタクト層33は、非酸化物半導体、具体的にはBex4Mgx5Zn(1−x4−x5)x6Sex7Te(1−x6−x7)混晶などの化合物半導体により構成されている。このp型コンタクト層33は、N,P,As,Sb,Li,Na,Kの少なくとも1つを含んでおり、p型の電気伝導性を示す。なお、p型コンタクト層33は、第2の半導体層32Bの組成比と同じ組成比の材料により構成されていてもよいし、異なる組成比の材料により構成されていてもよい。
このような構成の半導体素子3は、例えば次のようにして製造することができる。
上記の構成で例示した各半導体層をスパッタリング法により形成する。この際、チャンバー内に、ターゲットとして、ZnOからなるタブレットと、ZnTeからなるタブレットとをそれぞれ用意し、Nについてはチャンバー内にガス成分として供給する。
まず、上記実施の形態と同様、基板10の表面に対して前処理を行う。次に、ZnOからなるタブレットをスパッタリングして、ZnOを約10nm堆積させる。これにより、基板10の表面にバッファ層13が形成される。
次に、ZnOからなるタブレットをスパッタリングして、ZnOを所定の数の原子層(モノレイヤー)だけ堆積させたのち、ターゲットをZnTeからなるタブレットに替え、それをスパッタリングすると共にNガスをチャンバー内に供給して、不純物材料としてNを含有するZnTeをZnOよりも少ない数の原子層だけ堆積させる。これにより、バッファ層31上に、第1の半導体層32Aおよび第2の半導体層32Bがこの順に積層される。そして、第1の半導体層32Aと第2の半導体層32Bとを、積層構造全体の厚さが所定の厚さ、例えば0.5μmになるまで交互に繰り返し積層し、最上層に第1の半導体層32Aを形成する。これにより、p型半導体層32が形成される。
そして、最後に、ZnTeからなるタブレットをスパッタリングすると共にNガスをチャンバー内に供給して、p型半導体層32(第1の半導体層32A)上に、不純物材料としてNを含有するZnTeを約5nm堆積させる。これにより、p型コンタクト層33が形成される。このようにして、本実施の形態の半導体素子3が製造される。
次に、本実施の形態の半導体素子8の作用・効果について説明する。
本実施の形態では、p型半導体層32は、スパッタリング法や、レーザ・アブレーション(PLA)法、化学気相成長(CVD)法、蒸着法などにより形成されているので、第1の半導体層32Aおよび第2の半導体層32Bは超格子構造になっているとは限らない。そのため、ミニバンドによって正孔が自由に行き来することは容易ではない。しかし、第1の半導体層32Aおよび第2の半導体層32Bは共に上記した不純物材料を含んでおり、さらに、第2の半導体層32Bには不純物材料が高濃度にドープされているので、第2の半導体層32Bからの正孔がp型半導体層32内を自由に行き来することができる。これにより、p型半導体層12の全体としての実効アクセプタ濃度が1×1017cm−3を超える大きさになり、p型半導体層12全体が実用的なレベルのp型の導電性を示すと考えられる。
このように、本実施の形態では、スパッタリング法等により、第1の半導体層12Aと第2の半導体層12Bとを交互に繰り返し積層して構成したので、p型半導体層12の全体としての実効アクセプタ濃度を1×1017cm−3を超える大きさにすることができる。これにより、p型半導体層12全体が実用的なレベルのp型の導電性を有するので、例えば、n型のZnO系の半導体層を用いてPN接合を構成する発光素子など、主としてZnO系の半導体により構成される素子において、p型半導体層12をp型のZnO系の半導体層として用いることが可能となる。
[第3の実施の形態]
図8は本発明の第3の実施の形態に係る半導体発光素子4の断面構成を表すものである。この半導体発光素子4は、第1の実施の形態またはその変形例に係るp型半導体層12を用いてPN接合を構成した発光素子であり、エピタキシャル成長法、例えば、分子線エピタキシー(MBE)法や、有機金属化学気相成長(MOCVD,MOVPE)法により形成されたものである。以下、上記第1の実施の形態と共通する構成・作用・効果についての説明は適宜省略する。
半導体発光素子4は、基板10の一面側に、バッファ層11、n型半導体層44、活性層45、p型半導体層12(半導体積層構造)およびp型コンタクト層13をこの順に積層して構成されている。
n型半導体層44は、主成分として酸化物半導体(例えば上記したZnO系の半導体)を含んで構成されている。なお、n型半導体層44は、バッファ層11の組成比と同じ組成比の材料により構成されていてもよいし、バッファ層11の組成比と異なる組成比の材料により構成されていてもよい。
このn型半導体層44には、製造過程において、例えばAlがドーパントとしてドーピングされており、導電帯端部の近傍にドナー準位が存在する。そのため、n型半導体層44はn型の電気伝導性を示す。
なお、酸化物半導体は、Oの欠損などに起因してn型になり易い性質を有しているので、酸化物半導体に対して何もドープしなくても酸化物半導体がn型化する場合もある。従って、酸化物半導体のうちn型化し易い材料を用いる場合にはアンドープでもよいが、Alなどをドープすると抵抗率を下げることができるので、このような場合であっても、Alなどをドープすることが好ましい。
活性層45は、アンドープのZnO系の半導体、例えばZn1−x8Cdx8O(0<x8<1)により構成されている。
p型半導体層12は、活性層45上に、第2の半導体層12Bと第1の半導体層12Aとを交互に繰り返し積層して構成されており、この積層構造の最上層には第1の半導体層12Aが形成されている。これにより、第1の半導体層12Aおよび第2の半導体層12Bは超格子構造をなしている。
ここで、第1の半導体層12AのバンドギャップをE1、第1の半導体層12Aの原子層の数をn1、第2の半導体層12BのバンドギャップをE2、第2の半導体層12Bの原子層の数をn2とすると、p型半導体層12における平均のバンドギャップE3を単純に見積もると、次の式のようになる。従って、活性層45に効率良くキャリアを注入するためには、活性層45のバンドギャップをE3よりも小さくすることが必要となる。
E3=E1×n1/(n1+n2)+E2×n2/(n1+n2)
例えば、第1の半導体層12Aが原子層数8のZnOからなり、第2の半導体層12Bが原子層数2のZnTeからなるとすると、E1が3.2eV、n1が8、E2が2.3eV、n2が2となるので、これらを上記の式に代入するとE3は3.0eVとなる。そして、CdOのバンドギャップは2.5eVであり、これとZnOのバンドギャップ3.2eVとから、ボウイングがないものとしてZn1−x8Cdx8OのバンドギャップがE3(3.0eV)になるx8を求めると、x8=0.28となる。従って、この場合に、活性層45のバンドギャップをE3よりも小さくするためには、活性層45を、x8が28よりも大きいZn1−x8Cdx8Oにより構成することが必要となる。
このように、第1の半導体層12Aおよび第2の半導体層12Bのそれぞれの組成や厚さ、ならびに活性層45の組成を適切に調整することにより、発光素子としての条件を満たすことができる。
なお、本実施の形態では、基板10が導電性を有していない材料により構成されているので、半導体発光素子4は、p型コンタクト層13側からn型半導体層44の一部までを選択的にエッチングしてn型半導体層44の一部を露出させ、その露出した部分にn側電極46を設けている。また、p型コンタクト層13の表面にはn側電極46と対をなすp側電極47が設けられている。ここで、n側電極46は、例えば、TiAu合金などからなり、p側電極47は、例えば、NiAu合金などからなる。
本実施の形態の半導体発光素子4では、n側電極46とp側電極47との間に所定の電圧が印加されると、p型半導体層12とn型半導体層44とが活性層45を挟んでPIN接合を構成しているので、n側電極46から電子がn型半導体層44を介して活性層45へ注入され、他方、p側電極47から正孔がp型半導体層12を介して活性層45へ注入される。そして、この活性層45に注入された電子と正孔が再結合することにより活性層45から光子が発生し、その結果、発光光が基板10の裏面から外部に射出される。
このとき、p型半導体層12の実効アクセプタ濃度は1×1017cm−3を超えており、基板10の裏面から射出された発光光の発光強度やスペクトルは十分に実用レベルに達している。
従って、例えば、n型のZnO系の半導体層を用いてPN接合を構成する発光素子など、主としてZnO系の半導体により構成される素子において、p型半導体層12をp型のZnO系の半導体層として用いることが可能となる。
[第3の実施の形態の変形例]
上記実施の形態では、基板10としてサファイア基板を用いていたが、n型の酸化物半導体基板(例えば上記したZnO系の半導体からなる基板)を用いるようにしてもよい。このようにした場合には、基板10とn型半導体層44との格子定数のずれが極めて少なくなるので、バッファ層11を設けないで、直接、基板10上にn型半導体層44を成長させることができる。また、基板10としてn型のZnO系の半導体基板を用いるようにした場合には、図9に示したように、n側電極46を基板10の裏面側に設けることが可能となる。
[第3の実施の形態の実施例]
次に、半導体発光素子4の具体的な実施例について説明する。
本実施例では、基板10上の各半導体層を分子線エピタキシー(MBE)法により形成した。この際、Znについてはクヌーセンセルで、OおよびNについてはRFプラズマセルで、Teについてはバルブクラッカーセルで、Mgについてはクヌーセンセルまたはバルブクラッカーセルでそれぞれ供給した。
まず、cサファイア基板からなる基板10の表面に対して前処理およびサーマルクリーニングを行った。次に、基板10の温度を250℃に下げると共に、原料としてZn,Oを供給して、ZnOを約10nm成長させたのち、基板10の温度を再び750℃に上げて10分間維持し、バッファ層11を形成した。
次に、基板10の温度を400℃に上げると共に原料としてZn,Mg,Oを供給して、Zn1−x9Mgx9O(0<x9<1)を約1μm成長させて、n型半導体層44を形成したのち、Zn,Oを供給して、ZnOを20nm成長させて、活性層45を形成した。
引き続いて、原料供給をZn,Te,Nに切り換えて、不純物材料としてNを含有するZnTeを2原子層だけ成長させたのち、原料供給をZn,Mg,Oに切り換えて、Zn1−x10Mgx10O(0<x10<1)を8原子層だけ成長させて、第2の半導体層12Bおよび第1の半導体層12Aをこの順に積層した。そして、第2の半導体層12Bと第1の半導体層12Aとを、積層構造全体の厚さが100nmになるまで交互に繰り返し積層し、最上層に第1の半導体層12Aを成長させて、p型半導体層12を形成した。
次に、Zn,Te,Nを供給して、p型半導体層12(第1の半導体層12A)上に、不純物材料としてNを含有するZnTeを約5nm成長させて、p型コンタクト層13を形成したのち、p型コンタクト層13側からn型半導体層44の一部までを選択的にエッチングすることによりメサ形状を形成すると共に、n型半導体層44の一部を露出させた。
次に、そのn型半導体層44の露出部分にn側電極46を形成すると共に、メサ形状の上面にp側電極47を形成した。このようにして、半導体発光素子4を製造した。
ところで、活性層45に効率良くキャリアを注入するためには、上記したように、活性層45のバンドギャップをp型半導体層12における平均のバンドギャップE3およびn型半導体層44のバンドギャップよりも小さくすることが必要となる。そこで、これらのバンドギャップ差が0.2eVとなるようにした。
具体的には、MgOのバンドギャップは約7.8eVであり、これとZnOのバンドギャップ3.2eVとから、ボウイングがないものとしてZn1−x9Mgx9Oのバンドギャップが3.4eVになるx9を求めると、x9=0.04となる。従って、x9を0.04とすることにより、n型半導体層44のバンドギャップが活性層45のそれよりも0.2eV高い3.4eVとなる。
また、p型半導体層12における平均のバンドギャップE3が3.4eVとなるためには、第1の半導体層12Aを構成するZn1−x10Mgx10Oのバンドギャップは3.68であることが好ましい。第1の半導体層12Aのバンドギャップがこの値になるようなx10を求めると、x10=0.1となる。従って、x10を0.1とすることにより、p型半導体層12における平均のバンドギャップE3が活性層45のそれよりも0.2eV高い3.4eVとなる。
このようにして製造された半導体発光素子4のn側電極46とp側電極47との間に所定の電圧を印加すると、活性層45のバンドギャップ(3.2eV)に対応した約390nmをピークとする発光を実用レベルの発光強度で得ることができた。
このように、各半導体層の材料を適宜選択することにより、短波長の光を発する素子を作製することができる。また、p型半導体層12をZnO系の半導体層によってPN接合を構成する発光素子に用いることができる。
[第4の実施の形態]
図10は本発明の第4の実施の形態に係る半導体発光素子5の断面構成を表すものである。この半導体発光素子5は、第2の実施の形態に係るp型半導体層32を用いてPN接合を構成した発光素子であり、スパッタリング法や、レーザ・アブレーション(PLA)法、化学気相成長(CVD)法、蒸着法などにより形成されたものである。以下、上記第2の実施の形態と共通する構成・作用・効果についての説明は適宜省略する。
半導体発光素子5は、基板10の一面側に、バッファ層31、n型半導体層54、活性層55、p型半導体層32(半導体積層構造)およびp型コンタクト層33をこの順に積層して構成されている。
n型半導体層54は、主成分として酸化物半導体(例えば上記したZnO系の半導体)を含んで構成されている。なお、n型半導体層54は、バッファ層31の組成比と同じ組成比の材料により構成されていてもよいし、バッファ層31の組成比と異なる組成比の材料により構成されていてもよい。
このn型半導体層54には、製造過程において、例えばAlがドーパントとしてドーピングされており、n型の電気伝導性を示す。なお、酸化物半導体は、上記したように、Oの欠損などに起因してn型になり易い性質を有しているので、酸化物半導体に対して何もドープしなくても酸化物半導体がn型化する場合もある。従って、酸化物半導体のうちn型化し易い材料を用いる場合にはアンドープでもよいが、Alなどをドープすると抵抗率を下げることができるので、このような場合であっても、Alなどをドープすることが好ましい。
活性層55は、アンドープのZnO系の半導体、例えばZn1−x8Cdx8O(0<x8<1)により構成されている。
p型半導体層32は、活性層55上に、第2の半導体層32Bと第1の半導体層32Aとを交互に繰り返し積層して構成されており、この積層構造の最上層には第1の半導体層32Aが形成されている。しかし、第1の半導体層32Aおよび第2の半導体層32Bは上記した方法により形成されているので、必ずしもエピタキシャルに積層されるものではなく、その意味で超格子構造になっているとは限らない。
なお、本実施の形態では、基板10が導電性を有していない材料により構成されているので、半導体発光素子5は、p型コンタクト層33側からn型半導体層54の一部までを選択的にエッチングしてn型半導体層54の一部を露出させ、その露出した部分にn側電極46を設けている。また、p型コンタクト層33の表面にはn側電極46と対をなすp側電極47が設けられている。ここで、n側電極46は、例えば、TiAu合金などからなり、p側電極47は、例えば、NiAu合金などからなる。
本実施の形態の半導体発光素子5では、n側電極46とp側電極47との間に所定の電圧が印加されると、p型半導体層32とn型半導体層54とが活性層55を挟んでPIN接合を構成しているので、n側電極46から電子がn型半導体層54を介して活性層55へ注入され、他方、p側電極47から正孔がp型半導体層32を介して活性層55へ注入される。そして、この活性層55に注入された電子と正孔が再結合することにより活性層55から光子が発生し、その結果、発光光が基板10の裏面から外部に射出される。
このとき、p型半導体層32の実効アクセプタ濃度は1×1017cm−3を超えており、基板10の裏面から射出された発光光の発光強度やスペクトルは十分に実用レベルに達している。
従って、例えば、n型のZnO系の半導体層を用いてPN接合を構成する発光素子など、主としてZnO系の半導体により構成される素子において、p型半導体層32をp型のZnO系の半導体層として用いることが可能となる。
なお、上記実施の形態では、基板10としてサファイア基板を用いていたが、上記第3の実施の形態の変形例と同様、基板10としてn型の酸化物半導体基板(例えば上記したZnO系の半導体からなる基板)を用いるようにしてもよい。
以上、実施の形態、変形例および実施例を挙げて本発明を説明したが、本発明は上記の実施の形態等に限定されるものではなく、種々変形可能である。
本発明の第1の実施の形態に係る半導体素子の断面構成図である。 図1の半導体素子の製造工程を説明するためのタイミング図である。 図1のp型半導体層の導電性を説明するための一の概念図である。 図1のp型半導体層の導電性を説明するための他の概念図である。 一変形例に係る半導体素子の製造工程を説明するためのタイミング図である。 図1のp型半導体層の膜厚比と実効アクセプタ濃度との関係を説明するための関係図である。 本発明の第2の実施の形態に係る半導体素子の断面構成図である。 本発明の第3の実施の形態に係る半導体発光素子の断面構成図である。 一変形例に係る半導体発光素子の断面構成図である。 本発明の第4の実施の形態に係る半導体発光素子の断面構成図である。
符号の説明
1,3…半導体素子、4,5…半導体発光素子、10…基板、11,31…バッファ層、12,32…p型半導体層、12A,32A…第1の半導体層、12B,32B…第2の半導体層、13,33…p型コンタクト層、21…伝導帯端部、22…価電子帯端部、23…正孔、24…アクセプタ準位、25…ミニバンド、44,54…n型半導体層、45,55…活性層、46…n側電極、47…p側電極。

Claims (11)

  1. 酸化物半導体を主成分とする第1の半導体層と、非酸化物半導体からなり、p型の電気伝導性を示す第2の半導体層とを交互に繰り返し積層して構成されている
    ことを特徴とする半導体積層構造。
  2. 前記第1の半導体層は、II族元素と、Oを主成分とするVI族元素とからなる化合物半導体により構成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の半導体積層構造。
  3. 前記第1の半導体層は、Bex1Cdx2Mgx3Zn(1−x1−x2−x3)O混晶(0≦x1<1,0≦x2<1,0≦x3<1,1−x1−x2−x3>0)により構成されている
    ことを特徴とする請求項2に記載の半導体積層構造。
  4. 前記第2の半導体層は、N,P,As,Sb,Li,Na,Kの少なくとも1つをドーパントとして含むBex4Mgx5Zn(1−x4−x5)x6Sex7Te(1−x6−x7)混晶(0≦x4<1,0≦x5<1,1−x4−x5>1,0≦x6<1,0≦x7<1,1−x6−x7>1)により構成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の半導体積層構造。
  5. 前記第1および第2の半導体層の厚さはそれぞれ50nm以下である
    ことを特徴とする請求項1に記載の半導体積層構造。
  6. 前記第1および第2の半導体層は超格子構造をなしている
    ことを特徴とする請求項1に記載の半導体積層構造。
  7. 酸化物半導体を主成分とする第1の半導体層と、前記第1の半導体層の材料とは異なる材料からなり、p型の電気伝導性を示す第2の半導体層とを交互に繰り返し積層して構成されている
    ことを特徴とする半導体積層構造。
  8. 酸化物半導体を主成分とする第1の半導体層と、非酸化物半導体からなり、p型の電気伝導性を示す第2の半導体層とを交互に繰り返し積層してなる半導体積層構造を備える
    ことを特徴とする半導体素子。
  9. 前記半導体積層構造と共にPN接合を構成するn型半導体層を備える
    ことを特徴とする請求項8に記載の半導体素子。
  10. 酸化物半導体を主成分とする第1の半導体層と、前記第1の半導体層の材料とは異なる材料からなり、p型の電気伝導性を示す第2の半導体層とを交互に繰り返し積層してなる半導体積層構造を備える
    ことを特徴とする半導体素子。
  11. 前記半導体積層構造と共にPN接合を構成するn型半導体層を備える
    ことを特徴とする請求項10に記載の半導体素子。
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