以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
本実施の形態の通信端末装置は、PCおよびPDA(Personal Digital Assistance)であるとする。なお、通信端末装置は、PCおよびPDAに限定されることなく、通信機能を備えた装置であればどのような装置でもよい。
(システムの構成)
図1は、本実施の形態におけるネットワークシステム1000の構成を示す図である。図1を参照して、ネットワークシステム1000には、通信端末装置500Aと、通信端末装置500Bと、通信端末装置500Cと、通信端末装置600と、通信部50とが含まれる。
通信端末装置500A,500B,500Cは、PCである。なお、通信端末装置500A,500B,500Cは、PCに限定されることなく、通信機能を備えた装置であればどのような装置でもよい。
通信端末装置600は、PDAである。なお、通信端末装置600は、PDAに限定されることなく、通信機能を備えた装置であればどのような装置(たとえば、PC)でもよい。通信端末装置600は、通信端末装置500Aと、無線または有線によりデータ通信を行なう機能を有する。なお、通信端末装置600は、通信端末装置500Aだけでなく、通信端末装置500Bおよび通信端末装置500Cとも、無線または有線によりデータ通信を行なう機能を有する。
通信部50は、通信端末装置500A、通信端末装置500B、通信端末装置500C、通信端末装置600およびネットワーク70と、データ通信を行なう機能を有する。ネットワーク70は、インターネットなどの外部のネットワークである。
通信部50は、無線LANの規格であるIEEE802.11a、IEEE802.11b、IEEE802.11gまたはその他無線技術を利用してデータ通信を行なう機能を有する。したがって、通信部50は、通信端末装置500A、通信端末装置500B、通信端末装置500C、通信端末装置600およびネットワーク70と、無線でデータ通信を行なうことが可能である。
また、通信部50は、さらに、イーサネット(登録商標)を利用した通信用インターフェースの機能(たとえば、ルータ機能)を有する。したがって、通信部50は、たとえば、LANケーブルを介して、通信端末装置500A、通信端末装置500B、通信端末装置500C、通信端末装置600およびネットワーク70とデータ通信を行なうことができる。すなわち、通信部50は、通信端末装置500A、通信端末装置500B、通信端末装置500C、通信端末装置600およびネットワーク70と、有線でデータ通信を行なうことが可能である。
なお、通信端末装置500A、通信端末装置500B、通信端末装置500Cおよび通信端末装置600の各々の記憶部には、通信端末装置500A、通信端末装置500B、通信端末装置500C、通信端末装置600の各々が、互いにデータアクセス可能な共有データが記憶されている。
また、通信端末装置500A、通信端末装置500B、通信端末装置500Cおよび通信端末装置600の各々は、ネットワーク70に接続されたDHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)サーバを使用している。したがって、通信端末装置500A、通信端末装置500B、通信端末装置500Cおよび通信端末装置600の各々のIPアドレスは、DHCPサーバにより自動的に割り当てられる。すなわち、通信端末装置500A、通信端末装置500B、通信端末装置500Cおよび通信端末装置600の各々のIPアドレスは、動的IPアドレスとなる。なお、通信端末装置500A、通信端末装置500B、通信端末装置500Cおよび通信端末装置600の各々は、DHCPサーバを使用しなくてもよい。
また、通信端末装置500A、通信端末装置500B、通信端末装置500Cおよび通信端末装置600の識別名は、それぞれ、PC500A,PC500B、PC500C、PDA600である。
(通信端末装置)
図2は、本実施の形態における通信端末装置500Aの内部の構成を示すブロック図である。なお、図2には、説明のために、記録媒体555、通信端末装置600も示している。記録媒体555には、後述するプログラム180が記録されている。すなわち、プログラム180は、媒体等に記録されてプログラム製品として流通される。また、記録媒体555もプログラム製品として流通される。
図2を参照して、通信端末装置500Aには、表示部530と、マウス542と、キーボード544とが接続される。
表示部530は、ユーザに各種情報を参照可能とするために、文字や画像等を表示する機能を有する。表示部530は、通信端末装置500Aから出力された画像データに基づいた画像を表示する。表示部530は、液晶ディスプレイ(LCD(Liquid Crystal Display))、CRT(Cathode Ray Tube)、FED(Field Emission Display)、PDP(Plasma Display Panel)、有機ELディスプレイ(Organic Electro luminescence Display)、ドットマトリクス等その他の画像表示方式の表示機器のいずれであってもよい。
マウス542は、ユーザが通信端末装置500Aを操作するためのインターフェースである。キーボード544は、ユーザが通信端末装置500Aを操作するためのインターフェースである。なお、表示部530およびキーボード544は、通信端末装置500Aの内部に設けられる構成であってもよい。また、マウス542は、たとえば、タッチパッド等として、通信端末装置500Aの内部に設けられる構成であってもよい。また、通信端末装置500Aには、ペンタブレットが入力機器として接続されていてもよい。
通信端末装置500Aは、制御部510と、一時記憶部522と、記憶部520と、通信部560と、通信部562と、VDP(Video Display Processor)532と、CGROM(Character Graphic Read Only Memory)534と、VRAM(Video Random Access Memory)536と、入力部540と、記録媒体アクセス部550とを備える。
CGROM534には、フォントデータ、図形データなど、VDP532が、表示部530で表示される画像を生成するための画像データが記憶されている。
記憶部520には、制御部510に後述する処理を行なわせるためのプログラム180、メタデータファイル、設定情報、元データ、その他各種プログラムおよびデータ等が記憶されている。元データは、他の装置がアクセス可能な共有データである。共有データである元データは、記憶部520に設定された共有ドライブ内に記憶されているデータである。ここで、共有ドライブとは、他の装置がアクセス可能なドライブである。なお、共有データである元データは、記憶部520に設定された共有ドライブに限定されることなく、記憶部520に設定されたドライブ内の共有フォルダに記憶されているデータであってもよい。ここで、共有フォルダとは、他の装置がアクセス可能な共有フォルダである。
なお、メタデータファイルは、複数のメタデータを含むファイルである。メタデータファイルは、後述する処理により、記憶部520に記憶されるデータファイルである。すなわち、記憶部520には、予めメタデータファイルは記憶されていない。プログラム180は、後述する、メタデータファイル生成設定プログラム、メタデータファイル生成プログラム、データ取得プログラム、メタデータファイル管理プログラム、およびデータ受信時処理プログラムを含む。
記憶部520は、制御部510によってデータアクセスされる。記憶部520は、大容量のデータを記憶可能なハードディスクである。なお、記憶部520は、ハードディスクに限定されることなく、電源を供給されなくてもデータを不揮発的に保持可能な媒体(たとえば、フラッシュメモリ)であればよい。
制御部510は、記憶部520に記憶されたプログラム180に従って、通信端末装置500Aの内部の各機器に対する各種処理や、演算処理等を行なう機能を有する。制御部510は、マイクロプロセッサ(Microprocessor)、FPGA(Field Programmable Gate Array)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、その他の演算機能を有する回路のいずれであってもよい。
なお、制御部510は、メタデータ更新部510A、データ編集部510B、データ変換部510Cおよび読出しデータ拡張部510Dとして動作する。メタデータ更新部510Aは、メタデータを更新する機能を有する。データ編集部510Bは、データを編集する機能を有する。データ変換部510Cは、データを、指定された形式に変換する機能を有する。
読出しデータ拡張部510Dは、データ処理可能なデータを増やすためのプラグインプログラムに基づいて動作する。たとえば、読出しデータ拡張部510Dが、プラグインプログラムが必要な動画像データAを読み出して、データ処理するには、記憶部520に、対応するプラグインプログラムがインストールされていればよい。これにより、読出しデータ拡張部510Dは、動画像データAを読み出して、データ処理(たとえば、再生処理)することができるようになる。
また、制御部510は、記憶部520に記憶されたプログラム180に従って、VDP532に対し、画像を生成させ、当該画像を表示部530に表示させる指示(以下においては、「描画指示」ともいう)をだす。
VDP532は表示部530と接続されている。VDP532は、制御部510からの描画指示に応じて、CGROM534から必要な画像データを読出し、VRAM536を利用して画像を生成する。そして、VDP532は、VRAM536に記憶された画像データを読出し、表示部530に、当該画像データに基づく画像を表示させる。
VRAM536は、VDP532が生成した画像を一時的に記憶する機能を有する。一時記憶部522は、制御部510によってデータアクセスされ、一時的にデータを記憶するワークメモリとして使用される。
一時記憶部522は、RAM(Random Access Memory)、SRAM(Static Random Access Memory)、DRAM(Dynamic Random Access Memory)、SDRAM(Synchronous DRAM)、DDR−SDRAM(Double Data Rate SDRAM)、RDRAM(Rambus Dynamic Random Access Memory)、Direct−RDRAM(Direct Rambus Dynamic Random Access Memory)、その他、データを揮発的に記憶保持可能な構成を有する回路のいずれであってもよい。
入力部540には、マウス542と、キーボード544とが接続されている。ユーザは、マウス542またはキーボード544を利用して、通信端末装置500Aに指示を与える。マウス542またはキーボード544からの入力指示は、入力部540を介して制御部510へ送信される。制御部510は、入力部540からの入力指示に基づいて所定の処理を行なう。以下においては、ユーザによる、マウス542またはキーボード544の操作を、インターフェース操作Pともいう。
記録媒体アクセス部550は、プログラム180が記録された記録媒体555から、プログラム180を読出す機能を有する。記録媒体555に記憶されているプログラム180は、制御部510の動作(インストール処理)により、記録媒体アクセス部550により読み出され、制御部510が、記憶部520に記憶させる。
このインストール処理用プログラムは、予め、記憶部520に格納されており、インストール処理は、制御部510が、インストール処理用プログラムに基づいて行なう。
なお、記憶部520には、プログラム180がインストールされていなくてもよい。この場合、制御部510は、記録媒体アクセス部550を介して、記録媒体555に記憶されたプログラム180を読み出して、プログラム180に基づいた所定の処理を行なう。
記録媒体555は、DVD−ROM(Digital Versatile Disk Read Only Memory)、DVD−R(Digital Versatile Disk Recordable)、DVD−RAM(Digital Versatile Disk Random Access Memory)、DVD+RW(Digital Versatile Disk Re-Writable)、DVD−RW、CD−ROM(Compact Disk Read Only Memory)、MO(Magneto Optical Disk)、フロッピー(登録商標)ディスク、CF(Compact Flash) カード、SM(Smart Media(登録商標))、MMC(Multi Media Card)、SD(Secure Digital)メモリーカード、メモリースティック(登録商標)、xDピクチャーカードおよびUSBメモリ、磁気テープ、その他不揮発性メモリのいずれであってもよい。
通信部560は、制御部510とデータの送受信を行なう。また、通信部560は、通信端末装置600と有線または無線で、データの送受信を行なう。このデータの送受信の処理は、通信端末装置500Aと通信端末装置600とが近接しており、通信端末装置500Aが通信端末装置600と直接データ通信する場合に行なわれる処理である。一般的には、後述の通信部562および通信部50を介し、通信端末装置500Aは他の通信端末装置とデータの送受信を行なうことになる。
通信部560は、USB(Universal Serial Bus)1.1、USB2.0またはその他シリアル転送を行なう通信用インターフェースの機能を有する。なお、通信部560は、セントロニクス仕様、IEEE1284(Institute of Electrical and Electronic Engineers 1284)、その他パラレル転送を行なう通信用インターフェースの機能を有していてもよい。また、通信部560は、IEEE1394、その他SCSI規格を利用した通信用インターフェースの機能を有していてもよい。
また、通信部560は、さらに、無線データ通信機能を有する。無線データ通信機能は、ブルートゥース(Bluetooth)(登録商標)を使用して、無線でデータ通信を行なう機能を有する。なお、無線データ通信は、ブルートゥース(登録商標)を使用した方式に限定されることなく、たとえば、赤外線等を使用した他の通信方式であってもよい。通信部560は、制御部510からの制御指示に応じて、他の端末と無線でデータ通信を行なう。
通信部562は、制御部510と、データの送受信を行なう。通信部562は、無線LANの規格であるIEEE802.11a、IEEE802.11b、IEEE802.11gまたはその他無線技術を利用してデータ通信を行なう機能を有する。
また、通信部562は、さらに、イーサネット(登録商標)を利用した通信用インターフェースの機能を有する。したがって、通信部562は、たとえば、LANケーブルを介して、通信部50とデータ通信を行なうことができる。
したがって、本実施の形態における通信端末装置500Aは、ネットワーク70から、通信部50および通信部562を介して、プログラムのダウンロード処理を行ない、記憶部520に格納することもできる。この場合、当該ダウンロードしたプログラムは、プログラム180である。
制御部510は、ネットワーク70からダウンロードしたプログラム(プログラム180)に従って、所定の処理を行なう。このダウンロード用プログラムは、予め、記憶部520に格納されており、ダウンロード処理は、制御部510が、ダウンロード用プログラムに基づいて行なう。
再び、図1を参照して、通信端末装置500Bおよび通信端末装置500Cも、通信端末装置500Aと同様な構成および機能を有するので詳細な説明は繰り返さない。
図3は、本実施の形態における通信端末装置600の内部の構成を示すブロック図である。なお、図3には、説明のために、記録媒体555、通信端末装置500Aも示している。記録媒体555には、後述するプログラム180Aが記録されている。すなわち、プログラム180Aは、媒体等に記録されてプログラム製品として流通される。また、記録媒体555もプログラム製品として流通される。
図3を参照して、通信端末装置600は、表示部630と、入力部640とを備える。表示部630は、前述の表示部530と同様な表示機器である。なお、表示部630は、ユーザが、画面に直接触れることで、情報入力可能なタッチパネル機能を有するものである。表示部630は、ユーザが画面にタッチした位置情報を、制御部610へ送信する。制御部610は、受信した位置情報に基づいて、所定の処理を行なう。
入力部640は、図示されない複数のボタンを含む。複数のボタンは、通信端末装置600の外部に設けられている。複数のボタンのうち、いずれかのボタンがユーザにより押下操作されると、入力部640は、押下操作されたボタンに対応するボタン信号を、制御部610へ送信する。制御部610は、受信したボタン信号に基づいて、所定の処理を行なう。なお、入力部640は、複数のボタンの代わりに、他の入力インタフェースを含んでもよい。以下においては、ユーザによる、入力部640のボタン操作または表示部630に対するタッチ操作を、インターフェース操作Mともいう。
通信端末装置600は、さらに、制御部610と、一時記憶部622と、記憶部620と、通信部660と、通信部662と、VDP632と、CGROM634と、VRAM636と、記録媒体アクセス部650とを備える。
CGROM634には、CGROM534と同様、フォントデータ、図形データなど、VDP632が、表示部630で表示される画像を生成するための画像データが記憶されている。
記憶部620には、制御部610に後述する処理を行なわせるためのプログラム180A、メタデータファイル、設定情報、元データ、その他各種プログラムおよびデータ等が記憶されている。元データは、他の装置がアクセス可能な共有データである。共有データである元データは、記憶部620に設定された共有ドライブ内に記憶されているデータである。なお、共有データである元データは、記憶部620に設定された共有ドライブに限定されることなく、記憶部620に設定されたドライブ内の共有フォルダに記憶されているデータであってもよい。
なお、メタデータファイルは、後述する処理により、記憶部620に記憶されるデータファイルである。すなわち、記憶部620には、予めメタデータファイルは記憶されていない。プログラム180Aは、後述する、メタデータファイル生成設定プログラム、メタデータファイル生成プログラム、データ取得プログラム、メタデータファイル管理プログラム、およびデータ受信時処理プログラムを含む。
記憶部620は、制御部610によってデータアクセスされる。記憶部620は、前述の記憶部520と同様なものであるので詳細な説明は繰り返さない。
制御部610は、記憶部620に記憶されたプログラム180Aに従って、通信端末装置600の内部の各機器に対する各種処理や、演算処理等を行なう機能を有する。制御部610は、前述の制御部510と同様なものであるので詳細な説明は繰り返さない。
なお、制御部610は、メタデータ更新部610A、データ編集部610B、データ変換部610Cおよび読出しデータ拡張部610Dとして動作する。メタデータ更新部610A、データ編集部610B、データ変換部610Cおよび読出しデータ拡張部610Dは、前述のメタデータ更新部510A、データ編集部510B、データ変換部510Cおよび読出しデータ拡張部510Dとそれぞれ同様な機能を有するので詳細な説明は繰り返さない。
また、制御部610は、記憶部620に記憶されたプログラム180Aに従って、VDP632に対し、画像を生成させ、当該画像を表示部630に表示させる描画指示を出す。
VDP632は表示部630と接続されている。VDP632は、制御部610からの描画指示に応じて、CGROM634から必要な画像データを読出し、VRAM636を利用して画像を生成する。そして、VDP632は、VRAM636に記憶された画像データを読出し、表示部630に、当該画像データに基づく画像を表示させる。
VRAM636は、VDP632が生成した画像を一時的に記憶する機能を有する。一時記憶部622は、制御部610によってデータアクセスされ、一時的にデータを記憶するワークメモリとして使用される。一時記憶部622は、前述の一時記憶部522と同様なものであるので詳細な説明は繰り返さない。
記録媒体アクセス部650は、プログラム180Aが記録された記録媒体555から、プログラム180Aを読出す機能を有する。記録媒体555に記憶されているプログラム180Aは、制御部610の動作(インストール処理)により、記録媒体アクセス部650により読み出され、制御部610が、記憶部620に記憶させる。
このインストール処理用プログラムは、予め、記憶部620に格納されており、インストール処理は、制御部610が、インストール処理用プログラムに基づいて行なう。
なお、記憶部620には、プログラム180Aがインストールされていなくてもよい。この場合、制御部610は、記録媒体アクセス部650を介して、記録媒体555に記憶されたプログラム180Aを読み出して、プログラム180Aに基づいた所定の処理を行なう。
通信部660および通信部662は、それぞれ、前述の通信部560および通信部562と同様な機能を有するので詳細な説明は繰り返さない。
したがって、本実施の形態における通信端末装置600は、ネットワーク70から、通信部50および通信部662を介して、プログラムのダウンロード処理を行ない、記憶部620に格納することもできる。この場合、当該ダウンロードしたプログラムは、プログラム180Aである。
制御部610は、ネットワーク70からダウンロードしたプログラム(プログラム180A)に従って、所定の処理を行なう。このダウンロード用プログラムは、予め、記憶部620に格納されており、ダウンロード処理は、制御部610が、ダウンロード用プログラムに基づいて行なう。
(メタデータファイルの説明)
次に、前述のメタデータファイルについて説明する。メタデータファイルは、メタデータファイル生成設定情報データに基づいて、通信端末装置500Aが生成する。メタデータファイル生成設定情報データは、メタデータファイルを生成するための各種設定情報を含む。メタデータファイル生成設定情報データは、初期設定情報として、予め、記憶部520に記憶されている。なお、通信端末装置600の記憶部620にも、メタデータファイル生成設定情報データが、初期設定情報として、予め、記憶されている。
メタデータファイルは、前述したように、複数のメタデータを含むファイルである。メタデータは、以下に説明するメタデータ生成項目テーブルに基づいて生成される。なお、メタデータ生成項目テーブルのデータは、予め、記憶部520に記憶されている。なお、通信端末装置600の記憶部620にも、メタデータ生成項目テーブルが、予め、記憶されている。
図4は、一例としてのメタデータ生成項目テーブルT100を示す図である。図4を参照して、ドキュメントデータは、文書作成ソフトにより生成されたデータである。表計算データは、表計算ソフトにより生成されたデータである。動画像データは、たとえば、MPEG2(Moving Picture Experts Group)方式で圧縮されたデータである。静止画像データは、たとえば、スキャナで読み込まれた画像データ、デジタルスチルカメラで撮影された画像データ、静止画像生成ソフトで生成された画像データ等である。音声データは、たとえば、WAVE形式の音声データ、MP3(MPEG Audio Layer-3)方式で圧縮された音声データである。
メタデータを生成するための元データが異なると、メタデータに記述される情報が異なる。なお、メタデータを生成するための元データが異なっても、ファイル名、パスネーム、ファイルサイズおよび変更量は、メタデータに記述される。変更量は、既に生成された元データが変更された場合、変更後の元データのファイルサイズと、変更前のファイルサイズとの差分の絶対値である。変更量は、対応する元データが新規に生成されたデータ(以下、新規生成元データともいう)であれば、元データのファイル容量そのものになる。
また、メタデータを生成するための元データが異なっても、作成日時または更新日時は、メタデータに記述される。作成日時は、元データが新規に生成された日時ある。更新日時は、生成された元データが、変更(更新)された日時である。以下においては、更新(変更)された元データを更新後元データともいう。なお、本実施の形態では、元データは、前述した共有データである。
元データがドキュメントデータまたは表計算データの場合、メタデータには、タイトル、作成者、最終編集者の情報が記述される。最終編集者は、元データを最後に編集した人の情報である。
また、元データが動画像データの場合、メタデータには、画像サイズ、再生時間、動画像ビットレート、音声ビットレートの情報が記述される。画像サイズは、動画像データに基づいて再生される動画像(以下、再生動画像ともいう)の画像のサイズである。画像サイズは、たとえば、再生動画像の縦および横の画素数により表現される。再生時間は、再生動画像の再生可能な時間である。動画像ビットレートは、再生動画像のビットレートである。音声ビットレートは、動画像データにより再生される音声のビットレートである。なお、元データが動画像データの場合、メタデータには、動画像データを生成したコーデックの情報が記述されてもよい。
また、元データが静止画像データの場合、メタデータには、画像サイズ、使用色数の情報が記述される。画像サイズは、静止画像のサイズである。画像サイズは、たとえば、静止画像データに基づく静止画像の縦および横の画素数により表現される。使用色数は、静止画像データに基づく静止画像を生成するのに使用された、色の数である。使用色数は、たとえば、8ビット(256色)、24ビット(1677万色)等で表現される。
また、元データが音声データの場合、メタデータには、タイトル、アーティスト、ジャンル、再生時間、音声ビットレートの情報が記述される。タイトルは、音声データが、曲のデータである場合、当該曲のタイトルとなる。アーティストは、音声データが、曲のデータである場合、当該曲を歌うアーティストとなる。ジャンルは、音声データが、曲のデータである場合、当該曲のジャンルとなる。ジャンルは、ロック、ポップス、クラシック等などのジャンルである。なお、アーティスト、ジャンルは、音声データが曲のデータでない場合、メタデータには記述されない。
再生時間は、音声データに基づいて再生される音声(以下、再生音声ともいう)の再生可能な時間である。音声ビットレートは、再生音声のビットレートである。なお、元データが音声データの場合、メタデータには、音声データを生成したコーデックの情報が記述されてもよい。
メタデータは、上記情報が記述されることにより生成される。メタデータファイルは、生成された複数のメタデータの情報が、記述されたデータファイルである。すなわち、メタデータファイルは、複数のメタデータを含むファイルとなる。
次に、メタデータファイルを生成するためのメタデータファイル生成設定情報データについて説明する。
図5は、一例としてのメタデータファイル生成設定情報データD100を示す図である。
次に、メタデータファイル生成設定情報データを変更する処理について説明する。通信端末装置500Aにおいて、プログラム180のファイル生成設定プログラムを実行するためのインターフェース操作Pがあったとする。この場合、制御部510がプログラム180のファイル生成設定プログラムを実行し、表示部530に、記憶部520に記憶されているメタデータファイル生成設定情報データに基づいたメタデータファイル生成設定画像が表示される。
メタデータファイル生成設定情報データは、表示部530にメタデータファイル生成設定画像が表示された状態で、ユーザにより以下の操作が行なわれた場合に変更される。メタデータファイル生成設定画像は、初期設定情報として予め設定されているメタデータファイル生成設定情報データを変更するための画像である。なお、以下に説明するメタデータファイル生成設定情報データを変更する処理は、通信端末装置600においても同様に行なうことが可能である。
図6は、一例としてのメタデータファイル生成設定画像G100を示す図である。図6を参照して、メタデータファイル生成設定画像G100は、制御部510が、メタデータファイル生成設定情報データD100に基づいて生成した画像である。
メタデータファイル生成設定画像G100には、チェックボックス画像C110と、生成間隔設定画像G110,G112とが配置される。チェックボックス画像C110は、定期的にメタデータファイルを生成するか否かを設定するための画像である。チェックボックス画像C110内にチェックマークが表示されている場合は、定期的にメタデータファイルを生成することが許可される。チェックボックス画像C110内にチェックマークが表示されていない場合は、定期的にメタデータファイルを生成することが許可されない。
チェックボックス画像C110内のチェックマークの表示および表示の解除は、チェックボックス画像C110に対する、インターフェース操作Pにより行なわれる。なお、以下に説明するチェックボックス画像についても、チェックボックス画像C110に対する上記操作により、チェックマークの表示および表示の解除が行なわれる。
チェックボックス画像C110内にチェックマークが表示されている場合、メタデータファイルが生成される間隔の設定が可能となる。生成間隔設定画像G110,G112は、メタデータファイルの生成間隔を設定するための画像である。生成間隔設定画像G110は、インターフェース操作Pにより、たとえば、“1”〜“90”の範囲で数値を設定するための画像である。
生成間隔設定画像G112は、インターフェース操作Pにより、単位を設定するための画像である。当該単位には、分、時、日等がある。メタデータファイル生成設定画像G100では、一例として、メタデータファイルの生成間隔は、1日に設定されている。
メタデータファイル生成設定画像G100には、さらに、パスネーム表示画像G120と、ボタン画像G122が配置される。パスネーム表示画像G120は、生成されるメタデータファイルが出力されるフォルダを表示する画像である。具体的には、パスネーム表示画像G120は、生成されるメタデータファイルが記憶される記憶部520おけるパスネームを表示する画像である。
ボタン画像G122は、インターフェース操作Pにより、押下処理されることで、フォルダ選択可能状態にするための画像である。フォルダ選択可能状態とは、たとえば、表示部530に、メタデータファイルを記憶させるためのフォルダを選択するためのウインドウ画像を表示した状態である。フォルダ選択可能状態のときに、ユーザはインターフェース操作Pにより、メタデータファイルを記憶させるためのフォルダを選択することができる。メタデータファイルを記憶させるためのフォルダが選択されると、選択されたフォルダに対応するパスネームが、パスネーム表示画像G120に表示される。
メタデータファイル生成設定画像G100には、さらに、チェックボックス画像C130と、ボタン画像G132、ファイルサイズ表示画像G134とが配置される。チェックボックス画像C130は、電子メールを利用してデータを送受信する処理を許可するか否かを設定するための画像である。送受信するデータが、メタデータファイルである場合、メタデータファイルは、電子メールに添付されて送受信される。メタデータファイルだけでなく、元データファイルそのものを添付するようにしても良い。
チェックボックス画像C130内にチェックマークが表示されている場合は、電子メールを利用してデータを送受信する処理が許可される。たとえば、生成したメタデータファイルを電子メールに添付して送受信する処理が許可される。この場合、生成間隔設定画像G110,G112により表示されている時間(たとえば、1日、1時間、20分等)毎に、生成されたメタデータファイルを添付した電子メールを、後述する送信先のメールアドレスへ送信する。
また、チェックボックス画像C130内にチェックマークが表示されている場合は、所定時間(たとえば、20分等)毎に、通信端末装置500Aは、メールサーバにアクセスして、後述する送信元のメールアドレス宛ての電子メールがある場合、当該電子メールを受信する。なお、メールサーバは、ネットワーク70に接続されている。すなわち、端末500Aは、通信部50、ネットワーク70を介して、メールサーバにアクセスする。
チェックボックス画像C130内にチェックマークが表示されていない場合は、チェックボックス画像C130内にチェックマークが表示されている場合に行なわれる前述の処理は行なわれない。
メタデータファイル生成設定画像G100に表示されている「送信先」の右に記述されているメールアドレスは、データ(たとえば、メタデータファイル)を添付した電子メールの送信先のメールアドレスを示す。以下においては、「送信先」の右に記述されているメールアドレスを送信先メールアドレスともいう。
ボタン画像G132は、インターフェース操作Pにより、押下処理されることで、送信先メールアドレスを編集可能状態にし、送信先メールアドレスを変更するための画像である。送信先メールアドレスが編集可能状態のときに、ユーザはキーボード544の操作により、送信先メールアドレスを任意に変更できる。なお、送信先メールアドレスを変更する際は、誤入力を防ぐため、変更後の送信先メールアドレスを、ユーザのキーボード544の操作により、2度入力させるようにする。
メタデータファイル生成設定画像G100に表示されている「送信元」の右に記述されているメールアドレスは、通信端末装置500Aに設定されているメールアドレスである。以下においては、「送信元」の右に記述されているメールアドレスを送信元メールアドレスともいう。
ファイルサイズ表示画像G134は、メタデータファイルを添付した電子メールデータの最大サイズ、元データを添付した電子メールデータ、または通信端末装置500Aが送受信するデータ(たとえば、元データ)の最大サイズを設定するための画像である。設定された最大ファイルサイズより、送受信するデータのサイズが大きい場合、エラーメッセージが表示部530に表示される。エラーメッセージは、たとえば、「データ通信するデータのサイズが設定されたサイズを超えています」というメッセージである。
ファイルサイズ表示画像G134は、インターフェース操作Pにより、送受信するデータの最大ファイルサイズを編集可能状態にし、送受信するデータの最大ファイルサイズを変更するための画像である。送受信するデータの最大ファイルサイズが編集可能状態のときに、ユーザはキーボード544の操作により、送受信するデータの最大ファイルサイズを任意に変更できる。
メタデータファイル生成設定画像G100では、一例として、メタデータファイルもしくは元データファイルを添付した電子メールデータのサイズが3000kバイトより大きい場合、電子メールを送信する処理を行なう際、エラーメッセージが表示部530に表示される。
メタデータファイル生成設定画像G100には、さらに、チェックボックス画像C140と、ボタン画像G140とが配置される。チェックボックス画像C140は、電子メールに添付するメタデータファイルもしくは元データファイルを暗号化する処理を許可するか否かを設定するための画像である。暗号化には、トリプルDES(Data Encryption Standard)を用いる。トリプルDESは、秘密鍵暗号化アルゴリズムを三重に適用した暗号化方式である。なお、メタデータファイルもしくは元データファイルを暗号化する方式は、トリプルDESに限定されることなく、他の暗号化方式であってもよい。
チェックボックス画像C140内にチェックマークが表示されている場合、電子メールに添付するメタデータファイルもしくは元データファイルを暗号化する処理が許可される。チェックボックス画像C140内にチェックマークが表示されていない場合、暗号化する処理が行なわれない。
ボタン画像G140は、インターフェース操作Pにより、暗号化に使用するためのパスワードを設定可能な状態にするための画像である。パスワードを設定可能な状態とは、たとえば、表示部530に、パスワードを入力するためのウインドウ画像を表示した状態である。パスワードを設定可能な状態のときに、ユーザはキーボード544の操作により、暗号化に使用するための任意なパスワードを設定することができる。
なお、既にパスワードが設定されている場合に、ボタン画像G140を押下処理するためのインターフェース操作Pがあると、現在設定されているパスワード、新しいパスワード、確認用パスワードをユーザに入力させるためのウインドウ画像が表示部530に表示される。
メタデータファイル生成設定画像G100には、さらに、チェックボックス画像C150,C160が配置される。チェックボックス画像C150は、メタデータファイルに、通信端末装置500Aに設定されている動的IPアドレスを記述することを許可するか否かを設定するための画像である。
チェックボックス画像C150内にチェックマークが表示されている場合、メタデータファイルに動的IPアドレスを記述することが許可される。チェックボックス画像C150内にチェックマークが表示されていない場合、メタデータファイルに動的IPアドレスは記述されない。
ここで、メタデータに動的IPアドレスを記述しているのは、通信端末装置500AのIPアドレスを明示的に知らせることにより、ネットワーク70を通じて他の通信端末装置とダイレクトに接続することを想定したためである。もちろん、通信端末装置の環境によっては(例えば、ファイヤーウォールによる外部からのアクセスが禁止されている場合)、ダイレクトに接続できないこともありうる。
チェックボックス画像C160は、ユーザが最近(たとえば、現在から過去3日までの期間)使用したデータのメタ−データの情報を、メタデータファイルに記述することを許可するか否かを設定するための画像である。チェックボックス画像C160内にチェックマークが表示されている場合、最近使用されたデータファイルのメタ−データの情報を、メタデータファイルに記述することが許可される。チェックボックス画像C160内にチェックマークが表示されていない場合、最近使用されたデータファイルのメタ−データの情報は、メタデータファイルに記述されない。
メタデータファイル生成設定画像G100には、さらに、ボタン画像G180,G182が配置される。ボタン画像G180は、変更されたメタデータファイル生成設定情報データを記憶部520に記憶させるための画像である。
ボタン画像G180を押下処理するためのインターフェース操作Pがあると、制御部510は、前述したユーザの操作により、メタデータファイル生成設定情報データの変更があった場合、変更したメタデータファイル生成設定情報データを、記憶部520に記憶されているメタデータファイル生成設定情報データに対し、上書き記憶させる。その結果、記憶部520には、変更されたメタデータファイル生成設定情報データが記憶されることになる。なお、メタデータファイル生成設定情報データの変更がない場合、制御部510は、上記処理を行なわない。そして、制御部510は、表示部530に表示されていたメタデータファイル生成設定画像G100を、表示部530から消去する。
ボタン画像G182を押下処理するためのインターフェース操作Pがあると、メタデータファイル生成設定情報データの変更の有無に関わらず、制御部510は、表示部530に表示されていたメタデータファイル生成設定画像G100を、表示部530から消去する。その結果、メタデータファイル生成設定情報データに変更があっても、変更されたメタデータファイル生成設定情報データは、記憶部520には記憶されない。
(メタデータファイルの生成)
次に、メタデータファイルを生成するための処理(以下、メタデータファイル生成処理ともいう)について説明する。メタデータファイル生成処理は、インターフェース操作Pにより、制御部510がプログラム180のメタデータファイル生成プログラムを実行することで行なわれる処理である。
図7は、メタデータファイル生成処理のフローチャートである。図7を参照して、ステップS110では、メタデータファイルの生成が行なわれる。まず、制御部510は、図4のメタデータ生成項目テーブルT100に基づいて、記憶部520内に設定された共有ドライブ内の全ての元データ(共有データ)にそれぞれ対応した複数のメタデータを生成する。
生成された複数のメタデータの各々には、対応する元データのファイル名、パスネーム、ファイルサイズおよび変更量が記述される。また、メタデータに対応する元データが新規生成元データである場合、メタデータには、作成日時が記述される。また、メタデータに対応する元データが、既に生成されたデータが変更されたデータである場合、メタデータには、更新日時が記述される。
また、生成された複数のメタデータの各々には、対応する元データの種類により、メタデータ生成項目テーブルT100に基づいた情報が、さらに記述される。なお、元データが、メタデータ生成項目テーブルT100にないデータである場合は、メタデータ生成項目テーブルT100に基づいた情報は、メタデータに記述されない。
そして、制御部510は、生成した複数のメタデータの各々が有する複数の情報を記述したメタデータファイルを生成する。また、制御部510は、メタデータファイル生成設定情報データD100を参照して、IPアドレスの書込みが許可されている場合、現時点で通信端末装置500Aに設定されているIPアドレスを、メタデータファイルに記述する。なお、IPアドレスの書込みが許可されていない場合、制御部510は、現時点で通信端末装置500Aに設定されているIPアドレスを、メタデータファイルに記述しない。
さらに、制御部510は、通信端末装置500Aの識別名である「PC500A」を、メタデータファイルに記述する。その後、ステップS120に進む。
ステップS120では、制御部510は、メタデータファイル生成設定情報データD100により指定されたメタデータファイル出力フォルダであって、記憶部520内に設定されたメタデータファイル出力フォルダに、生成したメタデータファイルを記憶させる。以上により、このメタデータファイル生成処理は終了する。
図8は、一例として、生成されたメタデータファイルに記述された情報を示す図である。
なお、上記において説明した通信端末装置500Aの処理は、通信端末装置500Bおよび通信端末装置500Cにおいても同様に行なわれる。したがって、通信端末装置500A、通信端末装置500Bおよび通信端末装置500Cの各々の記憶部520にもメタデータファイルが記憶される。
次に、通信端末装置600が、通信端末装置500Aの記憶部520に記憶された、共有ドライブ内の全ての元データ(以下、共有全元データともいう)と、メタデータファイルとを取得する処理(以下、データ取得処理ともいう)について説明する。元データは、メタデータファイルと比較して、ファイルサイズもかなり大きくなる。そのため、まず、通信端末装置600は、通信部50を介してではなく、直接、通信端末装置500Aとデータ通信することにより、共有全元データおよびメタデータファイルを、高速に取得することが可能となる。
上記のデータ通信において、共有全元データに関するメタデータのみを取得していれば、共有全元データを取得しなくても良い。これは通信端末装置600がPDAなどの場合、通信端末装置500Aと比較して記録可能な容量が少ないことが想定されるからである。後述のように、必要に応じて元データを取得するようにすれば、全ての元データを持ち歩く必要はなく、通信端末装置自身の盗難などにより、機密情報が漏洩してしまう危険性も少なくなる。
なお、通信端末装置600と、通信端末装置500Aとのデータ通信は、無線および有線のいずれで行なわれてもよい。通信端末装置600と、通信端末装置500Aとのデータ通信を、有線(たとえば、USBケーブル)で行なえば、他の通信端末装置から不正にデータを取得されるのを防ぐことができる。
データ取得処理は、インターフェース操作Mにより、制御部610がプログラム180Aのデータ取得プログラムを実行することで行なわれる処理である。
図9は、データ取得処理のフローチャートである。図9を参照して、ステップS210では、共有全元データおよびメタデータファイルの取得が行なわれる。まず、制御部610は、通信部660を介して、共有全元データおよびメタデータファイルの取得要求を、通信端末装置500Aに送信する。通信端末装置500Aは、共有全元データおよびメタデータファイルの取得要求を受信すると、記憶部520に記憶されている共有全元データおよびメタデータファイルを、通信端末装置600へ送信する。
なお、通信端末装置500Aは、通信端末装置600に固有に割り当てられたID等を使用して認証処理を行なってもよい。これにより、通信端末装置500Aは、不正アクセスを防止することができる。
制御部610は、通信端末装置500Aから送信された共有全元データおよびメタデータファイルを、通信部660を介して受信する。その後、ステップS220に進む。
ステップS220では、制御部610は、受信した共有全元データおよびメタデータファイルを記憶部620に記憶させる。以上により、このデータ取得処理は終了する。
なお、データ取得処理は、通信端末装置600だけでなく、通信端末装置500Bおよび通信端末装置500Cの各々も、ユーザのインターフェース操作Pに応じて行なう。この場合のデータ取得処理は、通信端末装置600が行なう処理と同様なので詳細な説明は繰り返さない。制御部510は、データ取得処理を行なった通信端末装置を特定する情報を、記憶部520に記憶させる。以下においては、データ取得処理を行なった通信端末装置を、データ取得済み通信端末装置ともいう。
(メタデータファイルの管理)
次に、通信端末装置500Aが、メタデータファイルを生成した後に行なう、メタデータファイル管理処理について説明する。メタデータファイル管理処理は、インターフェース操作Pにより、制御部510がプログラム180のメタデータファイル管理プログラムを実行することで行なわれる処理である。なお、メタデータファイル管理処理の開始と同時に、制御部510は、メタデータファイル管理処理とは独立して、メタデータファイル管理処理が開始されてからの経過時間を測定する。
図10は、メタデータファイル管理処理のフローチャートである。図10を参照して、ステップS305では、制御部510が、測定されている経過時間が、所定期間を経過したか否かを判定する。ここで、所定期間は、メタデータファイル生成設定情報データD100に設定されているメタデータファイルの生成間隔(たとえば、1日)に対応する。
ステップS305において、YESならば、制御部510は、測定している経過時間を0に設定して、ステップS310に進む。なお、経過時間の測定は、メタデータファイル管理処理とは、独立に行なわれるので、経過時間が0に設定された後も、測定される経過時間は、時間経過とともに変化し続ける。一方、ステップS305において、NOならば、再度、ステップS305の処理が繰り返される。なお、初めてステップS305の処理が行なわれる場合は、ステップS305の判定結果に関わらず、ステップS310に進んでもよい。
ステップS310では、更新状況チェック処理が行なわれる。更新状況チェック処理では、制御部510が、共有ドライブ内の全ての元データに対し、元データが更新されたか否かをチェックする。まず、制御部510は、共有ドライブ内の全ての元データにそれぞれ対応した複数のメタデータを生成する。以下においては、新規で生成されるメタデータを新規生成メタデータともいう。なお、制御部510は、新規生成メタデータには、元データのファイル名、パスネーム、ファイルサイズを記述する。制御部510は、対応する元データが新規で生成された場合、新規生成メタデータに、さらに、作成日時を記述する。また、制御部510は、対応する元データが更新されたデータである場合、新規生成メタデータに、さらに、更新日時を記述する。
更新のチェックには、生成された複数の新規生成メタデータと、記憶部520に記憶されているメタデータファイルに記述されている複数のメタデータとの比較処理により行なわれる。
比較する情報は、ファイル名、パスネーム、ファイルサイズ、作成日時および更新日時である。比較処理により、1つのメタデータの1つの情報(たとえば、パスネーム)が異なっていれば、制御部510は更新ありと判定する。この場合、制御部510は、更新された1以上の元データが、新規生成元データ、更新後元データおよび削除された元データのいずれに該当するか特定できる。また、比較処理により、全てのメタデータが一致していれば、制御部510は更新なしと判定する。
なお、更新のチェックの対象は、共有ドライブに限定されることなく、たとえば、共有フォルダであってもよい。その後、ステップS320に進む。
ステップS320では、更新があるか否かが判定される。具体的には、制御部510が、ステップS310の更新状況チェック処理により、更新ありと判定したか否かを判定する。ステップS320において、YESならば、ステップS322に進む。一方、ステップS320において、NOならば、後述するステップS330に進む。
ステップS322では、メタデータファイル更新処理が行なわれる。メタデータファイル更新処理では、制御部510が、更新された1以上の元データの各々に対し、図4のメタデータ生成項目テーブルT100に基づいて、1以上のメタデータを生成する。
生成された1以上のメタデータの各々には、対応する元データのファイル名、パスネーム、ファイルサイズおよび変更量が記述される。変更量は、前述したように、既に生成された元データが変更された場合、変更後の元データのファイルサイズと、変更前のファイルサイズとの差分の絶対値である。
また、メタデータに対応する元データが新規生成元データである場合、メタデータには、作成日時が記述される。また、メタデータに対応する元データが、更新後元データである場合、メタデータには、更新日時が記述される。また、生成された1以上のメタデータの各々には、対応する元データの種類により、メタデータ生成項目テーブルT100に基づいた情報が記述される。
そして、制御部510は、生成した1以上のメタデータの各々が有する複数の情報に基づいて、記憶部520に記憶されているメタデータファイルを更新する処理(以下、更新処理ともいう)を行なう。更新処理では、生成したメタデータに対応する元データが新規生成元データである場合、制御部510は、生成したメタデータの情報を、メタデータファイルに追記する。
また、更新処理では、生成したメタデータに対応する元データが、更新後元データである場合、メタデータファイル内の、対応するメタデータの情報を、生成したメタデータの情報に変更する。
上記に更新処理より更新されたメタデータファイルは、現在の共有ドライブ内の全ての元データの各々に対応するメタデータを記述したデータファイルとなる。その後、ステップS324に進む。
ステップS324では、制御部510が、更新したメタデータファイル(以下、更新済メタデータファイルともいう)を、記憶部520に記憶されているメタデータファイルに上書き記憶させる。その結果、記憶部520には、既にあったメタデータファイルはなくなり、更新済メタデータファイルが記憶されることになる。その後、ステップS326に進む。
ステップS326では、メタデータファイル送信処理が行なわれる。メタデータファイル送信処理では、制御部510が、記憶部520に記憶されているメタデータファイル生成設定情報データD100に基づいて、更新済メタデータファイルを、データ取得済み通信端末装置へ送信する。ここで、データ取得済み通信端末装置は、通信端末装置600であるとする。なお、データ取得済み通信端末装置は、通信端末装置500B,500Cである場合もある。
また、メタデータファイルをたとえば、更新前と更新後の2種類で管理して、更新前後における差分のみを送信するようにしても良い。このようにすれば、更新のない元データのメタデータまで、不必要に送らなくても良くなる。
メタデータファイル生成設定情報データD100において、暗号化が許可されていれば、制御部510は、更新済メタデータファイルを、暗号化パスワードを使用して、トリプルDESに基づいて暗号化する。なお、更新済メタデータファイルを暗号化する方式は、トリプルDESに限定されることなく、他の暗号化方式であってもよい。
また、メタデータファイル生成設定情報データD100において、メールを利用したデータの送受信が許可されていれば、制御部510は、暗号化した更新済メタデータファイルまたは暗号化していない更新済メタデータファイルを添付した電子メールを生成する。生成した電子メールアドレスの「件名」欄には、“[META]info”が記述される。
そして、制御部510は、生成した電子メールを、データ取得済み通信端末装置(通信端末装置600)に設定された送信先となるメールアドレスへ送信する。
なお、メタデータファイル生成設定情報データD100において、メールを利用したデータの送受信が許可されていなければ、暗号化した更新済メタデータファイルまたは暗号化していない更新済メタデータファイルを、通信部50を介して、直接、データ取得済み通信端末装置(通信端末装置600)へ送信する。なお、更新済メタデータファイルを送信する処理は、上記処理に限定されることはなく、たとえば、インスタントメッセージ等により行なわれてもよい。その後、ステップS330に進む。
ステップS330では、終了指示があるか否かを判定する。具体的には、制御部510が、メタデータファイル管理プログラムを終了させるための終了操作があったか否かを判定する。終了操作とは、メタデータファイル管理プログラムを終了させるためのインターフェース操作Pである。ステップS330において、YESならば、このメタデータファイル管理処理は終了する。一方、ステップS330において、NOならば、再度、ステップS305の処理が行なわれる。
(データの受信)
次に、データ取得済み通信端末装置において行なわれる処理(以下、データ受信時処理ともいう)について説明する。ここで、データ取得済み通信端末装置は、通信端末装置600であるとする。データ受信時処理は、インターフェース操作Mにより、制御部610がプログラム180Aのデータ受信時処理プログラムを実行することで行なわれる処理である。
なお、データ取得済み通信端末装置は、現在の日時を管理する日時管理処理も行なう。日時管理処理は、他の処理とは独立して行なわれる処理である。データ取得済み通信端末装置が、通信端末装置600である場合、日時管理処理は、制御部610が行なう。なお、データ取得済み通信端末装置は、通信端末装置500Bまたは通信端末装置500Cであってもよい。
また、各々の通信端末装置間で、日時の値が統一されるように、電波やネットワークを通じて時刻合わせをする構成にしてもよい。電波を用いる例としては、標準時報局(日本の場合はJJY)からの電波信号、TV局から送信される時報、GPS(Global Positioning System)衛星からの電波信号等を受信して、時刻を校正する方法がある。ネットワークを用いる例としては、NTP(Network Time Protocol)サーバに自動接続して、時刻を校正する方法がある。
図11は、データ受信時処理のフローチャートである。図11を参照して、ステップS405では、制御部610が、図9のデータ取得処理により、記憶部620に記憶されたメタデータファイルに記述された情報に基づいて、データ表示画像を生成する。
図12は、一例としてのデータ表示画像G200を示す図である。図12を参照して、データ表示画像G200には、ボタン画像G210と、情報表示画像G220と、情報表示画像G240と、スクロールボタン画像B240,B242と、ボタン画像G290とが配置される。
ボタン画像G210は、インターフェース操作Mにより押下処理されることにより、他の通信端末装置からメタデータファイルを受信するための画像である。
なお、データ取得済み通信端末装置が、通信端末装置500Bまたは通信端末装置500Cの場合、ボタン画像G210は、インターフェース操作Pにより押下処理されることにより、他の通信端末装置からメタデータファイルを受信するための画像である。データ取得済み通信端末装置が通信端末装置500Bまたは通信端末装置500Cの場合、以下の説明は、制御部610、記憶部620、VDP623、表示部630およびインターフェース操作Mは、それぞれ、制御部510、記憶部520、VDP523、表示部530およびインターフェース操作Pと置き換えた説明とする。
情報表示画像G220は、受信したメタデータファイルの情報を表示するための画像である。情報表示画像G220には、一例として、図9のデータ取得処理で共有全元データおよびメタデータファイルを送信した通信端末装置の端末名と、通信端末装置600が共有全元データおよびメタデータファイルを受信した日時が表示されている。
情報表示画像G240は、受信したメタデータファイルの詳細な情報を表示するための画像である。情報表示画像G240内の「状態」の列において、「取得済」となっている行に対応する元データは、既に記憶部620に記憶されている。
スクロールボタン画像B240,B242は、インターフェース操作Mにより、情報表示画像G240に表示されていない情報をスクロールして表示させるための画像である。
ボタン画像G290は、インターフェース操作Mにより、表示方法選択画像G292を表示させるための画像である。
再び、図11を参照して、ステップS405の処理が終了すると、ステップS410に進む。
ステップS410では、制御部610が、ステップS405で生成したデータ表示画像G200を、表示部630に表示させる処理を行なう。
再び、図12を参照して、表示方法選択画像G292は、インターフェース操作Mにより「一覧」と「詳細」が選択可能な画像である。「一覧」が選択されると、情報表示画像G240に表示されている情報は、データ表示画像G200に表示されているように、リスト形式で一覧表示される。「詳細」が選択されると、表示部630に表示される画像は、データ表示画像G200から、以下のデータ表示画像G200Aに変更される。
図13は、一例としてのデータ表示画像G200Aを示す図である。図13を参照して、データ表示画像G200Aは、データ表示画像G200と比較して、情報表示画像G240の代わりに情報表示画像G240Aが配置されている点が異なる。それ以外は、データ表示画像G200と同様なので詳細な説明は繰り返さない。
情報表示画像G240Aは、情報表示画像G240にリスト形式で表示されていた情報を、さらに詳細に表示した画像である。なお、表示方法選択画像G292において、前述した操作により「一覧」が選択されると、表示部630には、前述のデータ表示画像G200が表示される。
なお、前述のステップS405で生成されるデータ表示画像は、データ表示画像G200およびデータ表示画像G200Aのいずれであってもよい。すなわち、ステップS410の処理により、表示部630に表示される画像は、データ表示画像G200およびデータ表示画像G200Aのいずれであってもよい。
再び、図11を参照して、ステップS410の処理が終了すると、ステップS420に進む。
ステップS420では、制御部610が、データ受信操作があるか否かを判定する。データ受信操作は、データ表示画像G200のボタン画像G210を押下処理するためのインターフェース操作Mである。ステップS420において、YESならば、ステップS422に進む。一方、ステップS420において、NOならば、再度、ステップS420の処理が行なわれる。
ステップS422では、データ受信処理が行なわれる。データ受信処理では、制御部610が、記憶部620に記憶されているメタデータファイル生成設定情報データに基づいて、データ受信処理を行なう。メタデータファイル生成設定情報データは、図5のメタデータファイル生成設定情報データD100であるとする。メタデータファイル生成設定情報データD100において、メールを利用したデータの送受信が許可されていれば、制御部610は、ネットワーク70に接続されているメールサーバにアクセスして、通信端末装置600に設定されたメールアドレス宛ての電子メールがある場合、当該電子メールを受信する。なお、受信した電子メールに添付データがあり、かつ、添付データが暗号化されている場合は、暗号化されている方式に基づいて、復号化を行なう。
なお、メタデータファイル生成設定情報データD100において、メールを利用したデータの送受信が許可されていなければ、制御部610は、通信部50を介して、データを、直接、図9のデータ取得処理によりデータを取得した通信端末装置から受信する。なお、受信したデータが暗号化されている場合は、暗号化されている方式に基づいて、復号化を行なう。その後、ステップS430に進む。
なお、このデータ受信時処理では、前述のステップS405,S410,S420が行なわれず、ステップS422から処理が開始されてもよい。これにより、ユーザによる操作がなくても、自動で、メタデータファイルが添付された電子メールを取得することができる。
ステップS430では、制御部610が、メタデータファイルを受信したか否かを判定する。なお、ステップS422において、データが添付された電子メールを受信した場合、制御部610は、受信した電子メールの「件名」に“[META]info”が記述されているか否かを判定する。ステップS430において、YESならば、ステップS432に進む。一方、ステップS430において、NOならば、後述するステップS460に進む。
以下においては、ステップS422の処理により受信したメタデータファイルを受信メタデータファイルともいう。また、既に記憶部620に記憶されているメタデータファイルを旧メタデータファイルともいう。ここでは、メタデータファイルを受信したとして、ステップS432に進む。
ステップS432では、メタデータファイル比較処理が行なわれる。メタデータファイル比較処理では、制御部610が、受信メタデータファイルに記述された複数のメタデータの情報と、旧メタデータファイルに記述された複数のメタデータの情報とを比較する。制御部610は、旧メタデータファイルにはなく、受信メタデータファイルにのみ記述されているメタデータを、前述した新規生成元データに対応するメタデータ(以下、新規メタデータともいう)と判定する。
また、旧メタデータファイルと、受信メタデータファイルとに互いに対応するメタデータ(以下、対応メタデータともいう)が存在するとする。この場合、旧メタデータファイルの対応メタデータの作成日時または更新日時より、受信メタデータファイルの対応メタデータの更新日時が新しい場合、制御部610は、受信メタデータファイルの対応メタデータを、更新後元データに対応するメタデータと判定する。以下においては、更新後元データに対応するメタデータを、更新メタデータともいう。その後、ステップS434に進む。
ステップS434では、制御部610が、受信メタデータファイルを、記憶部620に記憶されている旧メタデータファイルに上書き記憶させる。その結果、記憶部620には、既にあった旧メタデータファイルはなくなり、受信メタデータファイルが記憶されることになる。その後、ステップS436に進む。
ステップS436では、制御部610が、ステップS432により判定した、新規メタデータ、更新メタデータ、受信メタデータファイルに基づいて、以下の更新データ表示画像を生成する。
図14は、一例としての更新データ表示画像G300を示す図である。図14を参照して、更新データ表示画像G300は、図12のデータ表示画像G200と比較して、情報表示画像G240の代わりに情報表示画像G340が配置される点が異なる。それ以外は、データ表示画像G200と同様なので詳細な説明は繰り返さない。
情報表示画像G340において、「状態」の列の「NEW!」と表示されている行に対応する情報が、新規メタデータの情報である。情報表示画像G340において、「状態」の列の「UPDATE」と表示されている行に対応する情報が、更新メタデータの情報である。
再び、図11を参照して、ステップS436の処理が終了すると、ステップS438に進む。
ステップS438では、制御部610が、ステップS436で生成した更新データ表示画像G300を、表示部630に表示させる処理を行なう。その後、ステップS440に進む。
ステップS440では、制御部610が、元データの取得操作があるか否かを判定する。元データの取得操作は、更新データ表示画像G300内の「NEW!」または「UPDATE」の文字列に対する、インターフェース操作Mである。すなわち、元データの取得操作は、「NEW!」の文字列に対応する新規メタデータに対応する新規生成元データを取得するための操作である。また、元データの取得操作は、「UPDATE」の文字列に対応する更新メタデータに対応する更新後元データを取得するための操作である。本実施の形態では、一例として、取得する元データは、新規生成元データであるとする。
ステップS440において、YESならば、ステップS442に進む。一方、ステップS440において、NOならば、後述するステップS490に進む。
ステップS442では、元データ取得要求処理が行なわれる。元データ取得要求処理では、制御部610が、「件名」欄に“[META]REQUEST”と記述し、取得する元データ(新規生成元データ)に対応するメタデータ(新規メタデータ)を添付した電子メールを生成する。生成した電子メールは、元データを取得するための取得要求(以下、元データ取得要求ともいう)である。
なお、電子メールに添付するメタデータ(新規メタデータ)は、メタデータファイル生成設定情報データ100において、暗号化が許可されていれば、制御部610により、暗号化パスワードを使用して、トリプルDESに基づいて暗号化されたデータとなる。
そして、制御部610は、生成した電子メールを、受信メタデータファイルに記述されている通信端末装置(PC500A(通信端末装置500A))に設定された送信先となるメールアドレスへ送信する。
なお、メタデータファイル生成設定情報データD100において、メールを利用したデータの送受信が許可されていなければ、通信部50を介して、直接、受信メタデータファイルに記述されている通信端末装置(PC500A(通信端末装置500A))に、元データ(新規生成元データ)を取得するための要求指示を送信する。当該要求指示には、元データ(新規生成元データ)を特定するための情報(たとえば、パスネーム)が含まれる。
通信端末装置500Aでは、以下に説明するデータリクエスト対応処理が、他の処理とは独立して行なわれる。
図15は、データリクエスト対応処理のフローチャートを示す。図15を参照して、ステップS510では、データ受信処理が行なわれる。データ受信処理では、制御部510が、記憶部520に記憶されている図5のメタデータファイル生成設定情報データD100に基づいて、データ受信処理を行なう。メタデータファイル生成設定情報データD100において、メールを利用したデータの送受信が許可されていれば、制御部510は、ネットワーク70に接続されているメールサーバにアクセスして、通信端末装置500Aに設定されたメールアドレス宛ての電子メールであって、「件名」欄に“[META]REQUEST”と記述された電子メールがある場合、当該電子メールを受信する。
そして、制御部510は、電子メールに添付されているメタデータ(新規メタデータ)を読み出す。なお、制御部510は、メタデータが暗号化されている場合は、メタデータが暗号化されている方式に基づいて、復号化する。これにより、制御部510は、メタデータ(新規メタデータ)を取得できる。
なお、メタデータファイル生成設定情報データD100において、メールを利用したデータの送受信が許可されていなければ、制御部510は、通信部50を介して、直接、元データ(新規生成元データ)を取得するための要求指示を受信する。その後、ステップS520に進む。
ステップS520では、元データ送信処理が行なわれる。元データ送信処理では、制御部510が、ステップS510により取得したメタデータ(新規メタデータ)または受信した要求指示に基づいて、対応する元データ(新規生成元データ)を記憶部520から読み出す。なお、読み出される元データは、共有データである。そして、制御部510は、「件名」欄に“[META]DATA”と記述し、メタデータ(新規メタデータ)に対応する元データ(新規生成元データ)を添付した電子メールを生成する。
なお、電子メールに添付する元データは、メタデータファイル生成設定情報データ100において、暗号化が許可されていれば、制御部510により、暗号化パスワードを使用して、トリプルDESに基づいて暗号化されたデータとなる。
そして、制御部510は、生成した電子メールを、元データの取得を要求した通信端末装置(通信端末装置600)に設定された送信先となるメールアドレスへ送信する。
なお、メタデータファイル生成設定情報データD100において、メールを利用したデータの送受信が許可されていなければ、通信部50を介して、元データ(新規生成元データ)を、直接、元データの取得を要求した通信端末装置(通信端末装置600)へ送信する。なお、暗号化が許可されていれば、元データは、暗号化されたものとなる。その後、再度、ステップS510の処理が行なわれる。
再び、図11を参照して、通信端末装置600では、ステップS442の処理が終了すると、ステップS490に進む。
ステップS490では、終了指示があるか否かを判定する。具体的には、制御部610が、データ受信時処理プログラムを終了させるための終了操作があったか否かを判定する。終了操作とは、データ受信時処理プログラムを終了させるためのインターフェース操作Mである。ステップS490において、YESならば、このデータ受信時処理は終了する。一方、ステップS490において、NOならば、再度、ステップS422の処理が行なわれる。
ステップS422では、前述したデータ受信処理が行なわれる。ここでは、データ受信処理において、「件名」欄に“[META]DATA”が記述され、元データ(新規生成元データ)が添付された電子メールを受信したとする。ステップS422の処理が終了すると、ステップS430に進む。
ステップS430では、前述した処理が行なわれる。受信したデータは、メタデータファイルではないので、ステップS460に進む。
ステップS460では、制御部610が、共有データとしての元データを受信したか否かを判定する。なお、ステップS422でデータが添付された電子メールを受信した場合、制御部610は、受信した電子メールの「件名」に“[META]DATA”が記述されているか否かを判定する。ステップS460において、YESならば、ステップS464に進む。一方、ステップS460において、NOならば、前述したステップS440に進む。
ステップS464では、制御部610は、受信した、共有データとしての元データ(新規生成元データ)を、記憶部620に記憶させる。その後、ステップS465に進む。
ステップS465では、メタデータファイル更新処理Aが行なわれる。メタデータファイル更新処理Aでは、受信した、共有データとしての元データが、新規生成元データである場合、制御部610が、メタデータファイルに記述されている新規メタデータの情報に、記憶部620に記憶させた新規生成元データのパスネームと、前述の日時管理処理により管理されている現在の日時とを記述する。この場合、記述される現在の日時は、ステップS422の処理により、共有データとしての元データを受信した日時(以下、受信日時ともいう)である。
また、受信した元データが、更新後元データである場合、制御部610が、メタデータファイルに記述されている更新メタデータの情報に、日時管理処理により管理されている現在の日時(受信日時)を記述する。これにより、記憶部620に記憶されているメタデータファイルが更新される。その後、ステップS466に進む。
ステップS466では、制御部610が、取得した元データに対応するメタデータの状態を「取得済」に変更した更新データ表示画像を生成する。具体的には、取得した元データが新規生成元データである場合、新規生成元データに対応する新規メタデータの状態を「NEW!」から、「取得済」に変更した更新データ表示画像を生成する。また、取得した元データが更新後元データである場合、更新後元データに対応する更新メタデータの状態を「UPDATE」から、「取得済」に変更した更新データ表示画像を生成する。
たとえば、図14の更新データ表示画像G300の情報表示画像G340において、取得した新規生成元データのファイル名が「CCCC.txt」である場合、制御部610は、「CCCC.txt」に対応する行の「状態」を「NEW!」から、「取得済」に変更した更新データ表示画像を生成する。その後、ステップS468に進む。
ステップS468では、制御部610が、ステップS466で生成した更新データ表示画像を、表示部630に表示させる処理を行なう。その後、前述したステップS440に進む。
上記処理においては、新規生成元データを取得する処理について説明した。なお、更新後元データを取得する処理は、新規生成元データを取得する処理と同様である。
(元データの削除の設定)
次に、元データを削除するためのデータ削除設定データについて説明する。データ削除設定データは、予め、初期データとして、データ取得済み通信端末装置の記憶部に記憶されている。データ取得済み通信端末装置が通信端末装置600である場合、データ削除設定データは、記憶部620に記憶される。データ取得済み通信端末装置が通信端末装置500Bまたは通信端末装置500Cである場合、データ削除設定データは、通信端末装置500Bまたは通信端末装置500Cの記憶部520に記憶される。
図16は、一例としてのデータ削除設定データD200を示す図である。図16を参照して、データ削除設定データD200において、「データの自動削除」とは、元データを自動的に削除することを許可するか否かを示す。「データの保存期間」とは、「データの自動削除」の項目が「許可」である場合、元データの保存期間を示す。
次に、データ削除設定データを変更するための処理(以下、データ削除設定処理ともいう)について説明する。なお、前述のプログラム180およびプログラム180Aの各々は、さらに、削除設定プログラムを含む。ここで、データ取得済み通信端末装置は、通信端末装置600であるとする。この場合、データ削除設定処理は、インターフェース操作Mにより、制御部610が削除設定プログラムを実行することで行なわれる処理である。
データ削除設定処理では、制御部610が、VDP632を利用して、記憶部620に記憶されているデータ削除設定データに基づいて、以下のデータ削除設定画像G400を生成し、表示部630にデータ削除設定画像G400を表示させる。ここで、記憶部620に記憶されているデータ削除設定データは、一例として、図16のデータ削除設定データD200であるとする。
データ削除設定データD200は、表示部630にデータ削除設定画像G400が表示された状態で、ユーザによる以下の操作が行なわれた場合に変更される。なお、以下に説明するデータ削除設定データD200を変更する処理は、通信端末装置500Bまたは通信端末装置500Cにおいても同様に行なうことが可能である。
データ取得済み通信端末装置が通信端末装置500Bまたは通信端末装置500Cの場合、以下の説明は、制御部610、記憶部620、VDP623、表示部630およびインターフェース操作Mは、それぞれ、制御部510、記憶部520、VDP523、表示部530およびインターフェース操作Pと置き換えた説明とする。
図17は、一例としてのデータ削除設定画像G400を示す図である。図17を参照して、データ削除設定画像G400には、チェックボックス画像C410と、保存期間設定画像G410,G412とが配置される。
チェックボックス画像C410は、元データを自動的に削除することを許可するか否かを設定するための画像である。チェックボックス画像C410内にチェックマークが表示されている場合、元データを自動的に削除することが許可される。チェックボックス画像C410内にチェックマークが表示されていない場合、元データを自動的に削除することが許可されない。
チェックボックス画像C410内のチェックマークの表示および表示の解除は、チェックボックス画像C410に対する、インターフェース操作Mにより行なわれる。
チェックボックス画像C410内にチェックマークが表示されている場合、元データの保存期間の設定が可能となる。保存期間設定画像G410,G412は、元データの保存期間を設定するための画像である。保存期間設定画像G410は、インターフェース操作Mにより、たとえば、“1”〜“60”の範囲で数値を設定するための画像である。保存期間設定画像G412は、インターフェース操作Mにより、単位を設定するための画像である。当該単位には、分、時、日等がある。データ削除設定画像G400では、一例として、元データの保存期間は、1日に設定されていることを示す。
データ削除設定画像G400には、さらに、ボタン画像G480,G482が配置される。ボタン画像G480は、上記操作により、変更されたデータ削除設定データを記憶部620に記憶させるための画像である。
ボタン画像G480を押下処理するためのインターフェース操作Mがあると、制御部610は、前述したユーザの操作により、データ削除設定データの変更があった場合、変更したデータ削除設定データを、記憶部620に記憶されているデータ削除設定データに対し、上書き記憶させる。その結果、記憶部620には、変更されたデータ削除設定データが記憶されることになる。なお、データ削除設定データの変更がない場合、制御部610は、上記処理を行なわない。
そして、制御部610は、表示部630に表示されているデータ削除設定画像G400を、表示部630から消去する。そして、このデータ削除設定処理は終了する。
ボタン画像G482を押下処理するためのインターフェース操作Mがあると、データ削除設定データの変更の有無に関わらず、制御部610は、表示部630に表示されているデータ削除設定画像G400を、表示部630から消去する。その結果、データ削除設定データに変更があっても、変更されたデータ削除設定データは、記憶部620には記憶されない。
(元データの削除の処理)
次に、データ削除設定データに基づいて行なわれる処理について説明する。ここで、データ取得済み通信端末装置は、通信端末装置600であるとする。また、データ削除設定データは、図16のデータ削除設定データD200であるとする。この場合、記憶部620にはデータ削除設定データD200が記憶されることになる。データ削除設定データD200では、元データを自動的に削除することが許可されているので、通信端末装置600では、元データを削除するための処理(以下、元データ削除処理ともいう)が行なわれる。
なお、元データ削除処理は、前述のデータ受信時処理において元データを受信したときに自動的に行なわれる処理である。また、元データ削除処理は、他の処理とは独立して行なわれる処理である。なお、通信端末装置600では、前述した日時管理処理が他の処理とは独立して行なわれているとする。
以下においては、通信端末装置600の記憶部620に記憶されている元データを元データMともいう。ここで、説明を簡単にするために、記憶部620には、一例として、1つの元データMが記憶されているとする。また、記憶部620に記憶されている1つの元データMは、図11のステップS422の処理により受信された、共有データとしての元データであるとする。当然のことながら、通信端末装置600の記憶部620には、複数の元データMが記憶されていてもよい。
また、記憶部620に記憶されているメタデータファイルにおいて、元データMに対応するメタデータ(以下、メタデータMともいう)には、図11のステップS465の処理により元データMの受信日時が記述されているとする。
なお、記憶部620に記憶されている元データMが、通信端末装置600において編集等により更新された場合、制御部610は、記憶部620に記憶されているメタデータファイルにおいて、元データMに対応するメタデータMに記述されている作成日時または更新日時を、元データMの更新があった日時(更新日時)に変更する。
データ取得済み通信端末装置が通信端末装置500Bまたは通信端末装置500Cの場合、以下の説明は、制御部610、記憶部620、VDP623、表示部630およびインターフェース操作Mは、それぞれ、制御部510、記憶部520、VDP523、表示部530およびインターフェース操作Pと置き換えた説明とする。
図18は、元データ削除処理のフローチャートである。図18を参照して、ステップS610では、制御部610が、日時管理処理により管理されている現在の日時が、元データMの受信日時から所定期間TA経過した日時であるか否かを判定する。元データMの受信日時は、記憶部620に記憶されているメタデータファイルにおいて、元データMに対応するメタデータMに記述されている受信日時である。また、所定期間TAは、データ削除設定データD200に示されるデータの保存期間“1日”である。ステップS610において、YESならば、ステップS611に進む。一方、ステップS610において、NOならば、再度、ステップS610の処理が行なわれる。
ステップS611では、元データの変更があるか否かが判定される。具体的には、制御部610が、記憶部620に記憶されているメタデータファイルにおいて、元データMに対応するメタデータMに更新日時が記述されており、かつ、メタデータMに記述されている更新日時が、前述の元データMの受信日時と、日時管理処理により管理されている現在の日時との間の日時であるか否かを判定する。すなわち、ステップS611では、元データMの受信日時から所定期間TA経過した現在の日時までの期間において、元データMの変更があったか否かが判定される。
すなわち、ステップS611では、元データMを受信したときにおける元データMのメタデータと、元データMを受信したときから所定期間TA経過したときの記憶部620に記憶されている元データMのメタデータとに基づいて、元データの変更の有無が判定される。
ステップS611において、YESならば、後述するステップS620に進む。一方、ステップS611において、NOならば、ステップS612に進む。ここでは、元データの変更がなかったとして、ステップS612に進む。
ステップS612では、データ削除処理が行なわれる。データ削除処理では、制御部610が、記憶部620に記憶されている元データMを削除する。削除される元データMは、自動削除の対象となったデータである。そして、ステップS612の処理は終了し、この元データ削除処理は終了する。
前述のステップS611において、YESならば、ステップS620に進む。
ステップS620では、消去確認処理が行なわれる。消去確認処理では、制御部610が、VDP632を利用して、以下の消去確認画像G500を生成し、表示部630に、消去確認画像G500を表示させる。その後、ステップS620の処理は終了する。
図19は、一例としての消去確認画像G500を示す図である。図19を参照して、消去確認画像G500には、消去確認メッセージが表示される。消去確認メッセージは、一例として、「自動削除の対象となったデータは変更されています。自動削除の対象となったデータを削除しますか?」というメッセージである。消去確認画像G500には、さらに、ボタン画像BG580,BG582が配置される。
ボタン画像BG580は、押下処理されることにより、元データを削除するためのボタン画像である。ボタン画像BG582は、押下処理されることにより、元データを保存しておくためのボタン画像である。
再び,図18を参照して、ステップS620の処理の後、ステップS621に進む。
ステップS621では、制御部610が、消去操作があるか否かを判定する。消去操作は、ボタン画像BG580を押下処理するためのインターフェース操作Mである。ステップS621において、YESならば、ステップS622に進む。一方、ステップS621において、NOならば、ステップS623に進む。
ステップS622では、データ削除処理が行なわれる。データ削除処理では、制御部610が、記憶部620に記憶されている元データMを削除する。削除される元データMは、自動削除の対象となったデータである。そして、ステップS622の処理は終了し、この元データ削除処理は終了する。
ステップS623では、制御部610が、データ保存操作があるか否かを判定する。データ保存操作は、ボタン画像BG582を押下処理するためのインターフェース操作Mである。ステップS623において、YESならば、ステップS623の処理は終了し、この元データ削除処理は終了する。一方,ステップS623において、NOならば、再度、ステップS621の処理が行なわれる。
以上の元データ削除処理により、元データMの受信日時から、予め設定した期間を経過しても、元データMに変更がない場合、自装置の記憶部620に記憶されている元データMは自動的に削除される。したがって、元データMが、機密データ等の場合、自装置の盗難等による情報漏洩の危険性を防ぐことができるという効果を奏する。また、元データMは、ネットワークにおいて共有されている共有データと同じデータである。したがって、ネットワークにおいて共有されている共有データを安全に管理できるという効果を奏する。
また、元データMが自動的に削除されることで、記憶領域の無駄な消費を防ぐことができるという効果を奏する。
なお、元データ削除処理は、通信端末装置500Bまたは通信端末装置500Cで行なわれても、通信端末装置600が行なう場合と同様な効果を得ることができる。
(元データの削除の処理の他の例1)
次に、データ削除設定データに基づいて行なわれる処理の他の例について説明する。ここで、通信端末装置500Aの記憶部520には、説明を簡単にするために1つの元データ(以下、元データMともいう)が、共有データとして記憶されているとする。通信端末装置500Aは、前述の図10のメタデータファイル管理処理を行なう。この場合、共有データとしての元データMに変更があった場合、図10のステップS326の処理により、更新済メタデータファイルが、データ取得済み通信端末装置へ送信される。この場合、更新済メタデータファイルは、更新後元データである元データMの更新日時が記述されたメタデータの情報が記述されたファイルとなる。
また、ここで、データ取得済み通信端末装置は、通信端末装置600であるとする。また、データ削除設定データは、図16のデータ削除設定データD200であるとする。この場合、記憶部620にはデータ削除設定データD200が記憶されることになる。データ削除設定データD200では、元データを自動的に削除することが許可されているので、通信端末装置600では、元データを削除するための処理(以下、元データ削除処理A)が行なわれる。
なお、元データ削除処理Aは、前述のデータ受信時処理において元データを受信したときに自動的に行なわれる処理である。また、元データ削除処理Aは、他の処理とは独立して行なわれる処理である。なお、通信端末装置600では、前述した日時管理処理が他の処理とは独立して行なわれているとする。
以下においては、通信端末装置600の記憶部620に記憶されている元データを元データMともいう。ここで、説明を簡単にするために、記憶部620には、一例として、1つの元データMが記憶されているとする。また、記憶部620に記憶されている1つの元データMは、図11のステップS422の処理により受信された、共有データとしての元データであるとする。記憶部620に記憶されている元データMは、通信端末装置500Aの記憶部520に記憶されている共有データとしての元データMと同じデータであるとする。
また、記憶部620に記憶されているメタデータファイルにおいて、元データMに対応するメタデータ(以下、メタデータMともいう)には、図11のステップS465の処理により元データMの受信日時が記述されているとする。
データ取得済み通信端末装置が通信端末装置500Bまたは通信端末装置500Cの場合、以下の説明は、制御部610、記憶部620、VDP623、表示部630およびインターフェース操作Mは、それぞれ、制御部510、記憶部520、VDP523、表示部530およびインターフェース操作Pと置き換えた説明とする。
図20は、元データ削除処理Aのフローチャートである。図20を参照して、ステップS710では、図18のステップS610と同様な処理が行なわれるので詳細な説明は繰り返さない。この処理により、日時管理処理により管理されている現在の日時が、元データMの受信日時から所定期間TA経過した日時であるか否かが判定される。前述したように、所定期間TAは、データ削除設定データD200に示されるデータの保存期間“1日”である。ステップS710において、YESならば、ステップS711に進む。一方、ステップS710において、NOならば、再度、ステップS710の処理が行なわれる。
ステップS711では、元データMの受信日時と、日時管理処理により管理されている現在の日時との期間において、通信端末装置500Aから送信される更新済メタデータファイルを受信したか否かが判定される。元データMの受信日時は、前述したように、記憶部620に記憶されているメタデータファイルにおいて、元データMに対応するメタデータMに記述されている受信日時である。なお、更新済メタデータファイルを受信する処理は、元データ削除処理Aとは、独立して行なわれる図11のデータ受信時処理のステップS422において行なわれる。
すなわち、ステップS711では、元データMの受信日時から所定期間TA経過した現在の日時までの期間において、データ受信時処理のステップS422において、更新済メタデータファイルを受信したか否かが判定される。前述したように、更新済メタデータファイルは、更新後元データである元データMの更新日時が記述されたメタデータの情報が記述されたファイルである。すなわち、更新済メタデータファイルは、通信端末装置500Aの記憶部520に記憶されている、共有データとしての元データMと、記憶部620に記憶されている元データMとが、異なるデータとなったことを示す。すなわち、更新済メタデータファイルを受信した場合、通信端末装置500Aの記憶部520に記憶されている元データMと、記憶部620に記憶されている元データMとが、異なるデータとなったことが分かる。
すなわち、ステップS711では、通信端末装置500Aの記憶部520に記憶されている、共有データとしての元データMが変更された場合に通信端末装置500Aが送信する、変更後の元データMのメタデータを記述した更新済メタデータファイルを、元データMを受信したときから所定期間TA内に受信したか否かが判定される。
ステップS711において、YESならば、後述するステップS720に進む。一方、ステップS711において、NOならば、ステップS712に進む。ここでは、更新済メタデータファイルを受信しなかったとして、ステップS712に進む。
ステップS712では、ステップS612のデータ削除処理と同様な処理が行なわれるので詳細な説明は繰り返さない。この処理により、記憶部620に記憶されている元データMが削除される。そして、ステップS712の処理は終了し、この元データ削除処理Aは終了する。
前述のステップS711において、YESならば、ステップS720に進む。
ステップS720では、ステップS620の消去確認処理と同様な処理が行なわれるので詳細な説明は繰り返さない。この処理により、表示部630に図19の消去確認画像G500が表示される。その後、ステップS721に進む。
ステップS721では、ステップS621と同様な処理が行なわれるので詳細な説明は繰り返さない。ステップS721において、YESならば、ステップS722に進む。一方、ステップS721において、NOならば、ステップS723に進む。
ステップS722では、ステップS622のデータ削除処理と同様な処理が行なわれるので詳細な説明は繰り返さない。この処理により、記憶部620に記憶されている元データMが削除される。そして、ステップS722の処理は終了し、この元データ削除処理Aは終了する。
ステップS723では、ステップS623と同様な処理が行なわれるので詳細な説明は繰り返さない。ステップS723において、YESならば、ステップS723の処理は終了し、この元データ削除処理Aは終了する。一方,ステップS723において、NOならば、再度、ステップS721の処理が行なわれる。
以上の元データ削除処理Aにより、元データMの受信日時から、予め設定した期間を経過しても、通信端末装置500Aの記憶部520に記憶されている元データMと、記憶部620に記憶されている元データMとが、異なるデータとなったことを示す更新済メタデータファイルを受信しなかった場合、自装置の記憶部620に記憶されている元データMは自動的に削除される。したがって、元データ削除処理Aにおいても、前述の図18の元データ削除処理により得られる効果を得ることができる。
なお、元データ削除処理Aは、通信端末装置500Bまたは通信端末装置500Cで行なわれても、通信端末装置600が行なう場合と同様な効果を得ることができる。
(元データの削除の処理の他の例2)
次に、データ削除設定データに基づいて行なわれる処理のさらに他の例について説明する。ここで、通信端末装置500Aの記憶部520には、説明を簡単にするために1つの元データ(以下、元データMともいう)が、共有データとして記憶されているとする。通信端末装置500Aは、前述の図10のメタデータファイル管理処理を行なう。この場合、共有データとしての元データMに変更があった場合、ステップS322の処理により、メタデータファイルが更新され更新済メタデータファイルとなる。この場合、更新済メタデータファイルは、更新後元データである元データMの更新日時が記述されたメタデータの情報が記述されたファイルとなる。
また、ここで、データ取得済み通信端末装置は、通信端末装置600であるとする。また、データ削除設定データは、図16のデータ削除設定データD200であるとする。この場合、記憶部620にはデータ削除設定データD200が記憶されることになる。データ削除設定データD200では、元データを自動的に削除することが許可されているので、通信端末装置600では、元データを削除するための処理(以下、元データ削除処理B)が行なわれる。
なお、元データ削除処理Bは、前述のデータ受信時処理において元データを受信したときに自動的に行なわれる処理である。また、元データ削除処理Bは、他の処理とは独立して行なわれる処理である。なお、通信端末装置600では、前述した日時管理処理が他の処理とは独立して行なわれているとする。
以下においては、通信端末装置600の記憶部620に記憶されている元データを元データMともいう。ここで、説明を簡単にするために、記憶部620には、一例として、1つの元データMが記憶されているとする。また、記憶部620に記憶されている1つの元データMは、図11のステップS422の処理により受信された、共有データとしての元データであるとする。記憶部620に記憶されている元データMは、通信端末装置500Aの記憶部520に記憶されている共有データとしての元データMと同じデータであるとする。
また、記憶部620に記憶されているメタデータファイルにおいて、元データMに対応するメタデータ(以下、メタデータMともいう)には、図11のステップS465の処理により元データMの受信日時が記述されているとする。
データ取得済み通信端末装置が通信端末装置500Bまたは通信端末装置500Cの場合、以下の説明は、制御部610、記憶部620、VDP623、表示部630およびインターフェース操作Mは、それぞれ、制御部510、記憶部520、VDP523、表示部530およびインターフェース操作Pと置き換えた説明とする。
図21は、元データ削除処理Bのフローチャートである。図21を参照して、ステップS810では、図18のステップS610と同様な処理が行なわれるので詳細な説明は繰り返さない。この処理により、日時管理処理により管理されている現在の日時が、元データMの受信日時から所定期間TA経過した日時であるか否かが判定される。前述したように、所定期間TAは、データ削除設定データD200に示されるデータの保存期間“1日”である。ステップS810において、YESならば、ステップS810Bに進む。一方、ステップS810において、NOならば、再度、ステップS810の処理が行なわれる。
ステップS810Bでは、制御部610が、通信端末装置500Aの記憶部520に記憶されている、共有データである元データMのメタデータの取得要求を、通信端末装置500Aへ送信する。その後、ステップS810Cに進む。
通信端末装置500Aにおいて、制御部510は、元データMのメタデータの取得要求を受信すると、取得要求を受信した時点において記憶部520に記憶されているメタデータファイルに記述されている、共有データとしての元データMのメタデータを、取得要求を送信した装置(通信端末装置600)へ送信する。
ステップS810Cでは、制御部610が、ステップS810Bの処理の後から所定時間(たとえば、10分)内に、通信端末装置500Aから、共有データとしての元データMのメタデータを受信したか否かを判定する。ステップS810Cにおいて、YESならば、ステップS811に進む。一方、ステップS810Cにおいて、NOならば、この元データ削除処理Bは終了する。ここでは、通信端末装置500Aから、共有データとしての元データMのメタデータを受信したとして、ステップS811に進む。
ステップS810Cにおいて、NOと判定されるのは、たとえば、通信端末装置500Aの電源がオフである場合、通信端末装置500Aが故障している場合等である。
ステップS811では、通信端末装置500Aの記憶部520に記憶されている元データMが変更されたか否かが判定される。具体的には、受信した共有データとしての元データMのメタデータと、記憶部620に記憶されている元データMのメタデータとが一致するか否かを判定する。ステップS811において、YESならば、後述するステップS820に進む。一方、ステップS811において、NOならば、ステップS812に進む。ステップS811において、NOと判定される場合は、たとえば、通信端末装置500Aの記憶部520に記憶されている元データMが変更されたことにより、記憶部520に記憶されているメタデータファイルに記述されるメタデータに記述されている元データMの更新日時が変更されている場合である。
ここでは、受信した元データMのメタデータと、記憶部620に記憶されている元データMのメタデータとが一致するとして、ステップS812に進む。この場合、通信端末装置500Aの記憶部520に記憶されている、共有データとしての元データMは変更されていないことになる。すなわち、通信端末装置500Aの記憶部520に記憶されている、共有データとしての元データMは、通信端末装置600の記憶部620に記憶されている元データMと同じデータである。
ステップS812では、ステップS612のデータ削除処理と同様な処理が行なわれるので詳細な説明は繰り返さない。この処理により、記憶部620に記憶されている元データMが削除される。そして、ステップS812の処理は終了し、この元データ削除処理Bは終了する。
前述のステップS811において、YESならば、ステップS820に進む。
ステップS820では、ステップS620の消去確認処理と同様な処理が行なわれるので詳細な説明は繰り返さない。この処理により、表示部630に図19の消去確認画像G500が表示される。その後、ステップS821に進む。
ステップS821では、ステップS621と同様な処理が行なわれるので詳細な説明は繰り返さない。ステップS821において、YESならば、ステップS822に進む。一方、ステップS821において、NOならば、ステップS823に進む。
ステップS822では、ステップS622のデータ削除処理と同様な処理が行なわれるので詳細な説明は繰り返さない。この処理により、記憶部620に記憶されている元データMが削除される。そして、ステップS822の処理は終了し、この元データ削除処理Bは終了する。
ステップS823では、ステップS623と同様な処理が行なわれるので詳細な説明は繰り返さない。ステップS823において、YESならば、ステップS823の処理は終了し、この元データ削除処理Bは終了する。一方,ステップS823において、NOならば、再度、ステップS821の処理が行なわれる。
以上の元データ削除処理Bにより、元データMの受信日時から、予め設定した期間を経過しても、通信端末装置500Aの記憶部520に記憶されている、共有データとしての元データMが、通信端末装置600の記憶部620に記憶されている元データMと同じデータである場合、自装置の記憶部620に記憶されている元データMは自動的に削除される。したがって、元データ削除処理Bにおいても、前述の図18の元データ削除処理により得られる効果を得ることができる。
なお、元データ削除処理Bは、通信端末装置500Bまたは通信端末装置500Cで行なわれても、通信端末装置600が行なう場合と同様な効果を得ることができる。
(機能ブロック図)
図22は、本実施の形態における制御部610の機能ブロック図である。図22を参照して、制御部610は、要求部611と、受信部612と、削除部613と、判定部614とを含む。
要求部611は、共有データの取得要求を、共有データを記憶する端末装置へ送信する。受信部612は、共有データの取得要求に応じて端末装置から送信される共有データを受信する。削除部613は、所定条件が満たされた場合、記憶部620に記憶されている、共有データとしての元データを削除する。判定部614は、記憶手段に記憶されている共有データとしての元データの変更の有無を判定する。
なお、制御部610に含まれる、要求部611、受信部612、削除部613および判定部614の全てまたは一部は、ハードウエアで構成されてもよい。
図23は、本実施の形態における制御部510の機能ブロック図である。図23を参照して、制御部510は、要求部511と、受信部512と、削除部513と、判定部514とを含む。
要求部511は、共有データの取得要求を、共有データを記憶する端末装置へ送信する。受信部512は、共有データの取得要求に応じて端末装置から送信される共有データを受信する。削除部513は、所定条件が満たされた場合、記憶部520に記憶されている、共有データとしての元データを削除する。判定部514は、記憶手段に記憶されている共有データとしての元データの変更の有無を判定する。
なお、制御部510に含まれる、要求部511、受信部512、削除部513および判定部514の全てまたは一部は、ハードウエアで構成されてもよい。
以上説明したように、本実施の形態では、複数の通信端末装置の各々が互いにアクセス可能な複数の共有データに対し、以下の処理が行なわれる。具体的には、複数の共有データの各々のメタデータを自動で生成し、複数のメタデータを含むメタデータファイルを通信端末装置600へ送信する処理を、通信端末装置500Aが、自動で所定期間毎に行なう。通信端末装置600は、予め、通信端末装置500Aから、共有データである元データを全て受信している。
したがって、通信端末装置600は、メタデータファイルの更新があると、通信端末装置500Aにおいて、元データが新規に生成されたことまたは元データが更新されたことを容易に認識することができるという効果を奏する。
また、受信するメタデータファイルのファイルサイズは、元データよりも、データサイズが小さい場合が一般的なので、元データをいちいち受信することに比べれば、通信端末装置600がメタデータファイルを受信する時間は非常に短くて済む。
したがって、通信端末装置500Aにおいて、元データが新規に生成されたことまたは元データが更新されたことを即座に認識することができるという効果を奏する。さらに、使用する通信網のデータ伝送スピードが遅くても、元データが新規に生成されたことまたは元データが更新されたことを容易に認識することができるという効果を奏する。
また、通信端末装置600は、元データが新規に生成されたことまたは元データが更新されたことを認識して、通信端末装置から、必要とする、新規に生成された元データまたは更新された元データのみを取得することができる。
したがって、通信端末装置600内の記憶部を有効に活用することができる。
また、元データを取得するために行なう通信端末装置間の通信には、電子メールを使用するので、通信先の通信端末装置に電子メールを送信する際、送信先の通信端末装置が電源オフであっても、電子メールを送受信することができる。
また、元データを取得するために行なう通信端末装置間の通信処理では、暗号化されたデータを使用するので、セキュリティを確保することができる。
また、本実施の形態では、メタデータファイルの管理は、サーバ装置が一元管理するのではなく、各通信端末装置が管理する。したがって、サーバ装置を使用する必要がないので、所定期間毎に、サーバ装置の保守管理等を行なう手間が不要である。
また、本実施の形態では、各通信端末装置のメタデータファイルを、サーバ装置が一元管理するのではないので、事故等により、サーバ装置の電源がオフになってしまい、サーバ装置が管理している全てのメタデータファイルを失ってしまう可能性もない。
以上により、本実施の形態では、複数の端末装置間で共有するデータを効率的に管理することができるという効果を奏する。
また、本実施の形態では、元データ削除処理、元データ削除処理Aおよび元データ削除処理Bのいずれかが行なわれることにより、自装置(通信端末装置600)の記憶部620に記憶されている元データMは自動的に削除される。
したがって、元データMが、機密データ等の場合、自装置の盗難等による情報漏洩の危険性を防ぐことができるという効果を奏する。また、元データMは、ネットワークにおいて共有されている共有データと同じデータである。したがって、ネットワークにおいて共有されている共有データを安全に管理できるという効果を奏する。
(発明の展開)
なお、本実施の形態では、メタデータファイルを自動で生成する処理を行なう通信端末装置は、通信端末装置500Aとし、元データを受信する処理を行なう通信端末装置は、通信端末装置600とした。しかしながら、本実施の形態は、通信端末装置600が、メタデータファイルを自動で生成し、通信端末装置500Aが、通信端末装置600から元データを受信してもよい。
すなわち、前述の説明で通信端末装置500Aが行なった処理を、通信端末装置600でも行ない、前述の説明で通信端末装置600が行なった処理を、通信端末装置500Aでも行なうことも可能である。これにより、通信端末装置500Aと通信端末装置600との間で、双方向に元データファイルの送受信を行なうことができる。
なお、本実施の形態では、LANで接続された通信端末装置間で元データファイルの送受信を行なっていたが、これに限定されることなく、WAN(Wide Area Network)で接続された通信端末装置間で元データファイルの送受信を行なってもよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
50 通信部、180,180A プログラム、500A,500B,500C,600 通信端末装置、510,610 制御部、520,620 記憶部、530,630 表示部、555 記録媒体、1000 ネットワークシステム。