JP2008073105A - 天板ユニット付きキャビネット - Google Patents

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Katsuhiro Arai
克洋 荒井
Takaharu Kamata
敬治 鎌田
Keita Shibata
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Abstract

【課題】机の内部に部分的に入り込ませて使用できるキャビネットにおいて、独立して使用したり机と並設したりする場合の使い勝手を向上させる。
【手段】キャビネットは、平面視で長方形の本体1と、本体1の長手方向に分離して配置された2枚の天板ユニット2,3とを備えている。2枚の天板ユニット2,3は4本の支持足9〜12を備えている。他方、本体1の第1エリア5aと第2エリア52とには、天板ユニット2,3の前後位置を変えることで支持足9〜12を嵌め変えできる低位置用支持穴13,15と高位置用支持穴14,16の群が形成されている。2枚の天板ユニット2,3を備えており、かつ、両天板ユニット2,3は任意に高さ変更できるため、キャビネットを単独で使用する場合に重宝である。
【選択図】図1

Description

本願発明は、高さ変更可能な天板ユニットを有するキャビネットに関するものである。
机とセットで使用するキャビネットにおいて、当該キャビネットの天板を机天板の高さと略同じと成すことにより、いわばキャビネットの天板を机天板の補助天板のような状態で使用できるようになっているものがある。その一例として本願出願人は、特許文献1において、キャビネットの天板を本体に昇降自在に取り付けられた天板ユニットと成すことにより、天板ユニットが机の外側に露出した使用状態と、天板ユニット(或いはキャビネットの全体)が机天板の下方に入り込んだ使用状態とに選択できるキャビネットを開示した。
他方、特許文献2には、キャビネットの本体を、a.机天板の下方に入り込む高さにする、b.平面視で机の奥行き方向に細長い形態と成す、c.机天板の間口方向(或いは机の使用者の方向)に向けて開口させる、という構成にして、この本体に、当該本体の間口寸法の略半分程度の幅寸法の1枚の天板ユニットを、机天板と略同じ高さにした状態で本体の左半部と右半部とに選択的に取り付けできるようにしたキャビネット(什器)が開示されている。
キャビネットを机とセットで使用する場合、キャビネットを使用者の右に配置する右使いと使用者の左に配置する左使いとがあるが、特許文献2では、天板ユニットを左右に付け替えできるため、1種類で右使いと左使いとに使用できる利点がある。
特開2002−142877号公報 特許第3622151号公報
ところで、キャビネットは常に机とセットで使用するとは限らず、独立して使用する場合も有り得る。また、机とセットで使用する場合でも、机の内部に入り込ませずに、机とキャビネットとを左右に並べて配置する場合もあり得る。このように独立して使用したり机に並設したりする場合、キャビネットの上面に物を置くにおいて上面の全体が同じ高さになっているのが使い勝手が良い。
しかし、前記特許文献2は本体の間口寸法の半分程度の横幅の天板ユニットを1枚備えているに過ぎないため、独立して使用する場合に頗る不便であるという問題があった。特に、特許文献2の実施形態のように本体が上向きに開口していると、独立した使用は実質的に不可能と言える。
本願発明は、この問題を解消することを課題とするものである。
本願発明のキャビネットは、「物品が収納される本体と、前記本体の上方に配置される可動天板とを備えており、平面視で略半分程度を机類における机天板の下方の空間に格納し他の略半分程度は机類の外側に露出させるという配置が可能になっている。」、という基本構成になっている。
そして、請求項1の発明は、特徴として、「前記可動天板は複数に分離した天板ユニットで構成されており、これら複数の天板ユニットは、平面視直線状に延びる境界線を境にして並んでいると共に、前記机天板の下方に入り得る低位置と机天板と略同一面を成し得る高位置とに高さ変更自在である、
」という構成を備えている。
請求項2の発明は、請求項1をより具体化したもので、この発明では、前記複数の天板ユニットは、略同じ大きさの第1天板ユニットと第2天板ユニットとの2枚で構成されており、前記第1天板ユニットと第2天板ユニットとはそれぞれ下向きに延びる支持足を備えている一方、前記本体には、天板ユニットを前記境界線に沿った方向にずらした複数の位置において前記支持足を選択的に嵌め得る複数セットの支持穴が上向きに開口しており、天板ユニットをずらした複数の位置において足体が支持穴に嵌まり込む深さを変えることにより、第1及び第2の天板ユニットの高さが任意に変更可能となっている。
本願発明では、複数枚の天板ユニットによって本体の略全体が覆われており、かつ、各天板ユニットは高さを揃えることができる。従って、キャビネットを独立して使用するにおいて使い勝手が良い。また、各天板ユニットは独立して高さを変更できるため、机とセットで使用する(すなわち、一部又は前部の机天板の下方に入り込ませた状態で使用する。)ことは何ら支障はない。
天板ユニットの高さを変える機構は様々の態様を採用できるが、請求項2のように構成すると、天板ユニットの支持足を本体の支持穴に嵌め変えるだけで良いため、高さ変更の作業をワンタッチ的に行える利点がある。
次に、本願発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
(1).概要
図1は全体の外観斜視図であり、この図に示すように、キャビネットは、平面視で長方形の本体1と、本体1の上方に配置した第1天板ユニット2及び第2天板ユニット3とを主要構成要素としており、本体1は、長手方向に広がる一つの開口部を有している。以下の説明で「前,後,左,右」の文言を使用するが、この左右は、本体1の開口部と対向した方向(A方向)から見た状態を基準にしており、従って、本体1の間口方向が左右方向となり、本体1の奥行き方向が前後方向となる。
本体1は、左右の側板4と上面を構成する上板(固定天板)5と底板(図示せず)及び背板(図示せず)を備えており、開口部には2枚の引き戸式扉6,7がスライド自在に配置されている。本体1及び扉6,7はスチール製であるが、全体を木製としたり、例えば上板5のみ木製として他の部分はスチール製とするなど、素材は様々に選択できる。
以下の説明では、便宜上、本体1の上面のうち第1天板ユニット2で覆われる部分を第1エリア5aと称し、第2天板ユニット3で覆われる部分を第2エリア5bと称する。また、便宜上、本体1の奥側に位置した扉を第1扉6と称し、手前側に位置した扉を第2扉7と称する。第1扉6の右端部には錠8を取り付けている(錠8の詳細は後述する。)。
両天板ユニット2,3は平面視四角形でかつ同じ大きさであり、それぞれ左右の側部下面から2本ずつ支持足9,10,11,12を下向きに突設している。便宜上、本体1の左右外側寄りに位置した支持足9,12は「外側支持足」と称し、本体1の中間部寄りに位置した支持足10,11は「内側支持足」と称する。天板ユニット2,3は木製であるが、スチール製とすることも可能である。
本体1の上面の第1エリア5aには、第1天板ユニット2の支持足9,10が嵌まる支持穴13a〜13d,14a〜14dが空いており、本体1の上面の第2エリア5bには、第1天板ユニット2の支持足11,12が嵌まる支持穴15a〜15d,16a〜16dが空いている。13a〜13dで示す4つの支持穴、14a〜14dで示す4つの支持穴、15a〜15dで示す4つの支持穴、16a〜16dで示す4つの支持穴がそれぞれ1セットになっている。
以下の説明では、符号13,15を付した支持穴は低位用支持穴と称し、符号14,16を付した支持穴は高位用支持穴と称することがあり、また、符号13〜16は、それぞれa〜dを省略して4つの穴群の総称として使用することもある(例えば、13a〜13dを13と総称することがある。)。更に、本体1の左右外側寄りに位置した支持穴13a,13b,14a,14b,15c,15d,16c,16dを外側支持穴と称し、本体1の左右中心線寄りに位置した支持穴13c,13d,14c,14d,15a,15g,16a,16bを内側支持穴と称することがある。
両エリア5a,5bとも、低位用支持穴13a〜13d,15a〜15dの配置態様と高位用支持穴14a〜14d,16a〜16dの配置態様とは相似形になっており、前後方向にずれている。そして、低位用支持穴13,15には支持足9〜12が深く嵌まり込んで天板ユニット2,3は低い高さとなり、高位用支持穴14,16には支持足9〜12が浅く嵌まり込んで天板ユニット2,3は高い高さになる。以下、図2以下の図面も参照して詳述する。
(2).支持穴の配置態様及び天板ユニットの形態の詳細
図2のうち(A)は本体1の平面図、(B)は(A)の正面図であり、特に図2(A)に基づいて支持穴の配置を説明する。
既述のとおり、両天板ユニット2,3は同じ大きさであり、本体1を左右に二分する前後長手の境界線18を挟んで左右に配置されており、また、本体1の第1エリア5aと第2エリア5bも境界線18によって区画されている。図2(A)では両天板ユニット2,3の間にかなりの間隔が空いているように描いているが、これは作図上の便宜のためであり、実際には、両天板ユニット2,3は密接(又は密着)している。
第1エリア5aにおける外側支持穴13a,13b,14a,14bから本体1の左端までの間隔e1と、第2エリア5bにおける外側支持穴15c,15d,16c,16dから本体1の右端までの間隔e2とは同じ寸法であり、他方、第1エリア5aにおける内側支持穴13c,13d,14c,14dから境界線18までの間隔e3は、第2エリア5bにおける内側支持穴15a,15b,16a,16bから境界線18までの間隔寸法e4よりも大きい寸法になっている。
従って、第1エリア5aにおける内外支持穴の間隔寸法L1は第2エリア5bにおける内外支持穴の間隔寸法L2よりも小さくなっており、このため、第1天板ユニット2は第1エリア5aにしか配置できず、第2天板ユニット3は第2エリア5bにしか配置できない。すなわち、両天板ユニット2,3はそれぞれ左右に付け替えることはできない。もちろん、L1=L2とすることで両天板ユニット2,3を左右に付け替えできるようにすることも可能である。敢えて述べるまでもないが、第1天板ユニット2における内外支持足9,10の間隔寸法はL1と等しく、第2天板ユニット2における内外支持足11,12の間隔寸法はL2と等しい。
いずれのエリア5a,5bにおいても、低位用支持穴13,15の群と高位用支持穴14,16の群との前後方向のずれ寸法は同じであり、このずれ寸法をe5で表示している。また、両エリア5a,5bとも、内側支持穴13c,3d,14c,14d,15a,15b,16a,16bは外側支持穴13a,13b,14a,14b,15c,15d,16c,16dよりも若干の寸法e6だけ後方にずれている。
両天板ユニット2,3とも、左右横幅寸法は本体1の間口寸法の半分の寸法よりも若干の寸法e7だけ大きい、また、奥行き寸法(前後幅寸法)は本体1の奥行き寸法よりも若干の寸法e8だけ大きくなっている。従って、天板ユニット2,3は平面視で本体1の左右両側に常にはみ出ており、また、本体1の手前側又は後ろ側にはみ出ている。e7<e8になっている。
(e2+e7)>e4に設定されており、従って、第2天板ユニット3を前後逆の姿勢にすると、第2天板ユニット3はその端面が第1天板ユニット2の右端に当たって支持足11,12を支持穴15〜16に嵌めることはできない。また、(e1+e7)>e3に設定しており、従って、第2天板ユニット3を正規の姿勢で取り付けていても、第1天板ユニット2を前後逆の姿勢に取り付けることはできない(第2天板ユニット3の端面に当たって支持足9,10を支持穴13,14に嵌め込むことができない。)。結局、両天板ユニット2,3は、いずれにしても前後逆の姿勢で同時に取り付けることができず、両天板ユニット2,3を本体1に同時に取り付ける場合は、2枚の天板ユニット2,3は正規の姿勢でしか取り付けることはできない。
次に、天板ユニット2,3のはみ出し態様を図3,4に基づいて説明する。
図3は天板ユニットを仮想線で示した状態での使用状態の平面図、図4は天板ユニットを実線で示した状態での図3の正面図であり、また、図3では支持足9〜11が支持穴14,15に嵌まっている状態を黒丸で示している。この図3,4から理解できるように、支持足9〜12が高位用支持穴14,16に嵌まっている状態では、天板ユニット2,3は本体1の後方に大きくはみ出ており、支持足9〜12が低位用支持穴13,15に嵌まっている状態では、天板ユニット2,3は本体1の手前側に大きくはみ出ている(その意義は後述する。)。
図2(A)及び図3(A)では、天板ユニット2,3は高位状態においてもごく僅かながら本体1の手前にはみ出した状態に描いているが、これは作図上の便宜のためであり、実際にははみ出ていない(勿論、多少ははみ出しても良い。)。また、e8>e6に設定しているため、両天板ユニット2,3とも、高位置では、天板ユニット2,3は前後両側にはみ出ている。
(3).支持足及び支持穴の具体的構造
次に、主として図5及び図6に基づいて支持足9〜12と支持穴13〜16の具体的な構成を説明する。図5は図3の V-V視断面図、図6のうち(A)の図5の VIA-VIA視断面図、(B)は支持足を構成するスリーブの断面図である。
本実施形態では、支持足9〜12は、ボルト20とこれに外側から嵌まったスリーブ21とで構成されている。ボルト20は上部のみに雄ねじが切られたものを使用しており、上端に当て板22を溶接によって固着し、当て板22をビス(図示せず)で天板ユニット2,3の下面に固定している。
スリーブ21はボルト20にねじ込まれているが、この場合、図6(B)に示すように、スリーブ21の上部のみに雌ねじ21aを形成している。ボルト20及びスリーブ21ともねじは上部にしか形成されていないため、ねじ込みの手間を軽減できる。スリーブ21は樹脂成形品又は金属の切削加工品のいずれも採用できるが、雌ねじ21aは上部のみに形成しているため、いずれにしても製造コストを抑制できる。
本実施形態ではスリーブ21はボルト20よりも短い長さになっており、このためボルト20の下端部はスリーブ21の下方に露出している。もちろん、ボルト20はスリーブ21の下方に露出していなくても良い。スリーブ21は天板ユニット2,3の高さを微調整するアジャスタの役割も備えている。
支持穴13〜16は樹脂製のブッシュ23で構成されており、ブッシュ23を上板5に空けた取り付け穴に装着している。この場合、1つのブッシュ23に前後近接した2つの支持穴を設けている。
本体1の内部には、ボルト20が貫通すると共にスリーブ21を支持するストッパーブラケット24,25が配置されている。低位用支持穴13,15の箇所のストッパーブラケットには符号24を付し、高位用支持穴14,16の箇所のストッパーブラケットには符号25を付している。言うまでないが、低位用支持穴13,15の箇所におけるストッパーブラケット24は、高位用支持穴14,16の箇所のストッパーブラケット25よりも低い高さになっている。
ストッパーブラケット24,25は金属板製で断面L字状に形成されており(他の形態でもよい)、外側支持穴13a,13b,14a,14b,15c,15d,16c,16dの箇所のストッパーブラケット24,25は、本体1の内側板26に溶接によって固着されており、内側支持穴13c,13d,14c,14d,15a,15g,16a,16bの箇所におけるストッパーブラケット24,25は、本体1の内部を左右に仕切る2枚の仕切り板27の相対向する内面に溶接によって固着されている。
ストッパーブラケット24,25にボルト20の下向き露出部がずれ不能に嵌まっているため、支持足9〜12はブッシュ23とストッパーブラケット24,25とにて上下でずれ不能に保持されており、このため高い直立安定性を確保できる。言うまでもないが、ストッパーブラケット24,25の取り付け構造は本体1の構造に応じて任意に設定できる。ストッパーブラケットを採用せずに、例えば底付きのブッシュを装着して、ブッシュに支持足9〜12の支持機能を保持せしめることも可能である。
なお、本体1の内側板26と左右の仕切り板27とには、棚板(図示せず)を高さ調節自在に装架するための角形の切欠き穴が多段に形成されている。また、本体1の上部でかつ前部にはカマチ部28が形成されており、カマチ部28に、扉6,7の上部をスライド自在にガイドするための上レール29を装着している。図示していないが、底板の前部には下レールを装着している。
(4).まとめ
次に、使用例について図7も参照して説明する。図7(A)は机(平机)31を仮想線で表示した斜視図、(B)は一部破断平面図である。
机31は、左右の脚32で机天板33を支持してなる平机のタイプになっており、キャビネットは使用者の右側に配置されており、キャビネットの左半分は机天板33の下方に入り込み、右半分は机天板33の手前側に露出している。そして、第1天板ユニット2は低位置にあって机天板33との干渉は回避されており、他方、第2天板ユニット3は高位置にあって机天板33と同じ高さになっている。
そして、キャビネットにおける本体1の背面は机31における脚32の内側面に密着しているが、天板ユニット2,3が高位置において本体1の後方にはみ出る寸法e8は、机31における脚32の内側面から天板33の端面までの平面視間隔e9と略同じ寸法になっており、このため、第2天板ユニット3の後端面と机天板33の右側面とが略同一面状に揃っている。このため体裁が良いと共に使い勝手も良い。キャビネットを使用者の左に配置する場合は、第1天板ユニット2を高位置として第2天板ユニット3を低位置としたら良い。
キャビネットを机とセットで使用する場合、キャビネットの全体又は大部分を天板33の下方の空間に入り込ませたい場合があり、この使用態様の場合、特許文献2では天板ユニットを取り外さねばならず、すると天板ユニットき置き場に困るという問題がある。これに対して本願発明では、両天板ユニット2,3とも低位置に設定することができるため、天板ユニット2,3は本体1に取り付けたままでキャビネットの全体又は大部分を机天板33の下方の空間に収納することができる。この点も本願発明の利点である。
キャビネットは、机31とセットで使用することには限らず、独立して使用することがある。この場合は上面の全体が露出している。この使用態様では、両天板ユニット2,3は、高位置又は低位置に揃えて使用したり高さを変えて使用したりすることができ、このため、用途に応じて態様を選択できるため使い勝手が良い。両天板ユニット2,3の面積は本体1の半分の面積よりも大きいため、独立して使用するにおいて広い載置面積を得ることができる。また、両天板ユニット2,3は高さを変えると前後方向にずれるため、例えば物品の陳列に用いる場合、メリハリの利いた陳列と成すことが可能になる。
机31と併用した使用態様の一つとして、机3とキャビネットとを左右に並設することが有り得るが、この場合は、両方の天板ユニット2,3を高位置に設定することにより、机天板33と天板ユニット2,3を同一面の状態と成すことができる。この点も本願発明の利点の一つである。
(5).錠の詳細
次に、図8に基づいて錠8の構造と取り付け構造とを説明しておく。図8のうち(A)は扉6,7を仮想線で表示した正面図、(B)は扉6,7を実線で表示した状態での(A)のB−B視断面図、(C)は(B)のC−C視断面図である。
内扉6の右端部と外扉7の左端部とは正面視で重複しており、錠8は、内扉6の右端寄りの部位に取り付けている。本実施形態において、錠8は、内扉6の右端部に裏側に配置された錠本体35と、錠本体35に内蔵されてキーで回転するロータ36と、ロータ36と一体に回動する閂板(デッドボルト)37と、錠本体35の後面に固定した取り付け片38とを備えている。
内扉6の裏面に固着した平面視後ろ向き開口コ字状の受け片39に取り付け片38が嵌め込み装着されており、これにより、錠本体35はずれ不能に保持されている。更に述べると、取り付け片38を(B)に矢印で示すように受け片39に対して裏側から方向に押し込むと、取り付け片38が受け片39に弾性に抗しての変形によって係合し、かつ、錠本体35の前向き突出部が内扉6に空けた丸穴に嵌合し、このため、錠本体35はワンタッチ的な操作によって内扉6に離脱不能に保持される。
閂板37は、施錠すると上昇動し解錠すると下降動するように配置されており、この閂板37に、内扉6の端部と折り返し部6aとに設けたスリット6bを貫通して外扉7における左端部の裏面に向けて延びる前向き部37aが一体に形成されており、かつ、前向き部37aの前端には上向きのストッパー部37bが形成されている。なお、外扉6の折り返し縁部6aには閂板37の前向き部37aが上下動自在に嵌まる長穴が形成されている。
他方、外扉7の裏面には、閂板37のストッパー部37bが係脱するロック体40が溶接によって固着されている。ロック体40は板金製であって平面視袋状に形成されており、後ろ片40aと側片40bとを有している。解錠状態では、閂板37のストッパー部37bはロック体40の下方に位置しており、このため両扉6,7は開くことができる。
そして、両扉6,7を閉じた状態で施錠すると、閂板37のストッパー部37bがロック体40の内部に入り込むため、扉6,7はいずれも開けることができない。
錠8の配置態様としては、錠8を内扉6の左端部又は外扉7の右端部に設けることが考えられるが、この配置態様では、キャビネットを机の内部に部分的に入り込ませて使用するにおいて、右使いの場合には解施錠しやすいが左使いの場合には錠が机の奥に位置して解施錠しにくくなったり、逆に、左使いの場合には解施錠しやすいが右使いの場合には解施錠しにくいというように、右使いと左使いとで解施錠の容易性が大きく異なる問題である。これに対して本実施形態では錠8は間口方向の略中間部に配置されているため、右使いでも左使いでも容易に解施錠できる。
なお、扉6,7のスライドを阻止するためには、ロック体40は側片40bのみを備えておれば足りると言えるが、側片40bのみしか備えていない場合、外扉7を手前に引っ張るとストッパー部37bと側片40bとの引っ掛かり(ロック状態)が解除されてしまう可能性がある。これに対して、本実施形態のようにロック体40に後ろ片40aも設けると、外扉7を手前に引っ張ってもロック状態が保持される利点がある。
ところで、内外の引き戸式扉を備えたキャビネットにおいて、錠をキャビネットの間口方向の略中間部に配置した先行文献として実公昭41−8717号公報がある。この公報において、錠は外扉の端部に設けており、閂板の先端のストッパー部を内扉のロック部に係脱させている。
しかるに、錠はロック機能を高めるにはある程度の前後寸法が必要であるため、実公昭41−8717号公報のように錠を外扉に設けると、外扉は必然的に前後厚さを大きくせねばならず、すると、錠を設けたことに基因して外扉が厚くなって体裁が悪くなる虞がある。これに対して本実施形態のように錠を内扉に設けると、両扉を厚くすることなくしっかりした錠を採用できるため、ロック機能を損なうことなく扉を薄型化できる利点がある(錠8は本体の内部空間に望んでいるため内扉6を厚くする必要はない。)。
また、施錠状態で扉を強引に開き動させることがあるが、実公昭41−8717号公報では閂板は単に内扉のロック部に係合させているに過ぎず、閂板の姿勢を保持する措置を講じていないため、強引な開扉操作によって閂板が変形したり破損したりする虞がある。
これに対して本実施形態では、閂板37の前向き部37aは内扉6の端部と折り返し部6aとのスリット6bに貫通しているため、扉6,7を強引に空けようとしても前向き部37aが内扉6のスリット6bで左右動不能に保持されており、このため変形や破損を防止又は著しく抑制できる利点がある。なお、スリット6bは少なくとも内扉6の端部(正確には内扉6のうちその前面を構成する基板の端部)に形成すれば足りるが、折り返し部6aにも設けるとより好ましい。
(6).他の実施形態
図9では天板ユニット2,3の高さ調節(変更)手段の別例を示している。このうち(A)に示すのは第2実施形態であり、この実施形態では、支持足9〜12を構成するボルト20に調節リング42をねじ込み、調節リング42の高さを変えることで天板ユニット2,3の高さを変えている。なお、ボルト20は頭20aを備えてものが使用されており、頭20aを当て板22に溶接している。この実施形態では調節リング42は微調整用アジャスタも兼用している。
(B)(C)に示す第3実施形態では、ブッシュ23に、フランジ23aを挟んだ上下に高さH1,H2が異なる筒部23b,24cを一体に設け、ブッシュ23を上下姿勢を変えて上板5に嵌め変えることにより、天板ユニット2,3の支持高さを変えている。支持足9〜12を構成するロッド33の上部には、アジャスタナット44が螺合しており、このアジャスタナット44がブッシュ23で支持される。この例の場合、ロッド43の雄ねじは少なくとも上部に形成すれば足りる。
(7).その他
本願発明は上記の各実施形態の他にも様々に具体化できる。例えばキャビネットの本体は、扉を備えていない片面開口のオープン式のもの、前後に開口したオープン式のもの、四周が開放されたオープン式もの、上面も開放したもの、片開き又は観音開き式の回動式扉を備えたもの、抽斗を備えたもの、等の多くの形態を選択できる。
また、天板ユニットの高さを変える高さ変更手段しては、支持足を本体の支持穴に上下摺動自在に嵌めると共に、高位置状態で支持足を下降不能に保持するロック装置を備えて、レバー等の操作でロックを解除する構成とすることにより、前後位置を変えずに昇降させることも可能である。また、キャビネットにはキャスターを設けることも可能である。更に、可動天板を直列に配置した3枚以上の天板ユニットで構成して、各天板ユニットを任意に高さ変更可能とすることも可能である。
第1実施形態の分離斜視図である。 本体の平明図である。 使用状態の一例を示す一部省略平面図である。 図3のIV−IV視正面図である。 図4の V-V視断面図である。 (A)は図5の VIA-VIA視断面図、(B)は支持足を構成するスリーブの断面図である。 机とセットで使用している状態の一例を示す図である。 錠の構造及び取り付け手段を示す図である。 他の実施形態を示す図である。
符号の説明
1 キャビネットの本体
2 可動天板を構成する第1天板ユニット
3 可動天板の構成する第2天板ユニット
5 上板
5a 第1エリア
5b 第2エリア
9〜12 支持足
13〜16 支持穴
18 境界線
20 支持足を構成するボルト(ロッド)
21 支持足を構成するスリーブ
23 ブッシュ

Claims (2)

  1. 物品が収納される本体と、前記本体の上方に配置される可動天板とを備えており、平面視で略半分程度を机類における机天板の下方の空間に格納し他の略半分程度は机類の外側に露出させるという配置が可能になっている、
    というキャビネットであって、
    前記可動天板は複数に分離した天板ユニットで構成されており、これら複数の天板ユニットは、平面視直線状に延びる境界線を境にして並んでいると共に、前記机天板の下方に入り得る低位置と机天板と略同一面を成し得る高位置とに高さ変更自在である、
    天板ユニット付きキャビネット。
  2. 前記複数の天板ユニットは、略同じ大きさの第1天板ユニットと第2天板ユニットとの2枚で構成されており、前記第1天板ユニットと第2天板ユニットとはそれぞれ下向きに延びる支持足を備えている一方、前記本体には、天板ユニットを前記境界線に沿った方向にずらした複数の位置において前記支持足を選択的に嵌め得る複数セットの支持穴が上向きに開口しており、天板ユニットをずらした複数の位置において足体が支持穴に嵌まり込む深さを変えることにより、第1及び第2の天板ユニットの高さが任意に変更可能となっている、
    請求項1に記載した天板ユニット付きキャビネット。
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