JP2008065966A - 不揮発性半導体記憶装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】動作電圧を低電圧化した場合のデータ読出動作の安定性向上を実現する。
【解決手段】フラッシュメモリで構成されたメモリセルアレイ102には、互いに逆相のデータが書き込まれる正メモリセル100と負メモリセル101の対が複数設けられており、データ読出対象のメモリセル100,101に接続されたビット線105,107、I/O線124,129を充電した後に、データ読出対象のメモリセル100,101に接続されたワード線103の電位WLを上昇させる。これにより、書き込まれているデータに応じてデータ読出対象のメモリセル100,101に流れる電流によりI/O線124,129の電位BL,BLNの一方が低下し始める。電位BL,BLNの一方がセンスアンプ148の回路閾値以下に低下すると読出データが確定し、確定した読出データがセンスアンプ出力信号SAOUTとして出力される。
【選択図】図1

Description

本発明は不揮発性半導体記憶装置に係り、特に、フラッシュメモリ等の不揮発性半導体記憶装置に関する。
図5を参照し、従来のフラッシュメモリ記憶装置の構成の一例を説明する。図5に示すフラッシュメモリ記憶装置20はフラッシュメモリで構成されたメモリセルアレイ22を備え、メモリセルアレイ22には、浮遊ゲートを有するトランジスタから成るフラッシュメモリのメモリセル24がマトリクス状に多数個配置されている。また、メモリセルアレイ22には複数本のワード線26が設けられ、個々のメモリセル24のゲート電極は何れかのワード線26に各々接続されている。ワード線26はワード線ドライバ28を介して複数本のワードアドレス信号線30の何れかに各々接続されている。また、メモリセルアレイ22には複数本のソース線32も設けられ、個々のメモリセル24のソース電極は複数本のソース線32の何れかに各々接続されている。またメモリセルアレイ22には複数本のビット線34も設けられ、個々のメモリセル24のドレイン電極は複数本のビット線34の何れかに各々接続されている。
複数本のビット線34はビット線選択ゲート36に各々接続されている。個々のビット線選択ゲート36は、ソース電極にビット線34が接続され、ゲート電極に複数本の正ビットアドレス信号線38の何れかが接続され、ドレイン電極にI/O線40が接続されたN型トランジスタ42と、各々インバータ44を介して正ビットアドレス信号線38に接続された複数本の負ビットアドレス信号線46の何れかがゲート電極に接続され、ドレイン電極にビット線34が接続され、ソース電極に基準電圧Vssが供給されるN型トランジスタ48から構成されている。
また、I/O線40はセンスアンプ50に接続されている。センスアンプ50は、センスアンプ活性化信号SAENが入力されるインバータ52と、ゲート電極にセンスアンプ活性化信号SAENが入力され、ドレイン電極にI/O線40が接続され、ソース電極に基準電圧Vssが供給されるN型トランジスタ54と、ゲート電極にインバータ52の出力端が接続され、ドレイン電極がセンスノードSNに接続され、ソース電極にI/O線40が接続されたN型トランジスタ56と、ゲート電極にインバータ52の出力端が接続され、ドレイン電極がセンスノードSNに接続され、ソース電極に電源電圧Vddが供給されるP型トランジスタ58と、入力端がセンスノードSNに接続されたインバータ60と、ゲート電極及びドレイン電極がセンスノードSNに接続され、ソース電極に電源電圧Vddが供給されるP型トランジスタ62から構成されている。
図6を参照し、上記構成のフラッシュメモリ記憶装置20におけるメモリセルアレイ22からのデータ読出動作を説明する。図6に示す時刻t=t0ではフラッシュメモリ記憶装置20がスタンバイ状態となっており、ワード線ドライバ28に供給されるワード線電圧VWL、個々のワード線26の電位WLは何れも基準電圧Vssになっている。またスタンバイ状態では、複数本のワードアドレス信号線30を伝送されるワードアドレス信号PX、複数本の正ビットアドレス信号線38を伝送される正ビットアドレス信号PYは何れも基準電圧Vssになっており、個々のビット線選択ゲート36のN型トランジスタ42が何れもオフ、N型トランジスタ48が何れもオンとなっていることで、個々のビット線34の電位BLは何れも基準電圧Vssになっている。またスタンバイ状態では、センスアンプ50に供給されるセンスアンプ活性化信号SAENが電源電圧Vddになっており、センスアンプ50のN型トランジスタ54がオンに、N型トランジスタ56がオフになっていることで、I/O線40の電位IOは基準電圧Vssになっている。また、P型トランジスタ58がオンになっていることで、センスノードSNの電位は電源電圧Vddになっており、センスアンプ出力信号SAOUTは基準電圧Vssになっている。
ここで、時刻t=t1のデータ読出動作開始時には、ワード線ドライバ28に供給されるワード線電圧VWLが、図示しない昇圧回路によって昇圧されることで電圧Vrd迄上昇し始める(但し、Vrd>メモリセル24の閾値Vt)。また、時刻t=t1では読出対象のメモリセル24を指定するワードアドレス信号PXがワードアドレス信号線30を伝送される。これにより、読出対象のメモリセル24に接続されたワード線26がワード線ドライバ28によって選択され、選択されたワード線26にワード線電圧VWLが供給されることで、選択されたワード線26の電位WLも電圧Vrd迄上昇し始める。また、時刻t=t1では読出対象のメモリセル24を指定する正ビットアドレス信号PYが正ビットアドレス信号線38を伝送される。これにより、読出対象のメモリセル24に接続されたビット線34と接続されているビット線選択ゲート36では、N型トランジスタ42がオン、N型トランジスタ48がオフになることで、読出対象のメモリセル24に接続されたビット線34をI/O線40と接続する。
更に、時刻t=t1ではセンスアンプ活性化信号SAENが電源電圧Vddから基準電圧Vssに切り替わる。これにより、センスアンプ50のN型トランジスタ54及びP型トランジスタ58がオフに、N型トランジスタ56がオンに切り替わり、センスノードSNは電源電圧Vddの供給が遮断される一方でI/O線40と接続される。このときのセンスノードSNの電位は、センスノードSNの容量に蓄積された正電荷と、ビット線34及びI/O線40の容量に蓄積された負電荷との差引きによって定まるが、センスノードSNの容量はビット線34及びI/O線40の容量よりも大幅に小さいので、センスノードSNの容量に蓄積された正電荷が放電されることでセンスノードSNの電位はセンスアンプ50の回路閾値以下に低下する。
また、時刻t=t2では読出対象のメモリセル24に接続されたワード線26の電位WLがメモリセル24の閾値Vt未満となっているため、読出対象のメモリセル24に書き込まれているデータの値に拘わらず読出対象のメモリセル24はオンにはならないが、センスノードSNの電位がセンスアンプ50の回路閾値以下に低下することで、P型トランジスタ62がオンになり、P型トランジスタ62を流れる電流によってセンスノードSN、I/O線40及びビット線34が充電されることで、センスノードSNの電位、I/O線40の電位IO及びビット線34の電位BLは上昇する。
また、時刻t=t3では読出対象のメモリセル24に接続されたワード線26の電位WLがメモリセル24の閾値Vt以上となり、読出対象のメモリセル24にデータ1が書き込まれている場合には読出対象のメモリセル24がオンになる。この場合、センスノードSNの電位、I/O線40の電位IO及びビット線34の電位BLは、オンしたメモリセル24を流れる電流とP型トランジスタ62を流れる電流の比率によって定まるが、オンしたメモリセル24を流れる電流に比べてP型トランジスタ62を流れる電流の方が小さいため、センスノードSNの電位は低下し、センスアンプ50の回路閾値以下になる。これにより、インバータ60からセンスアンプ出力信号SAOUTとして電源電圧Vdd(読出データ=1)が出力される。
一方、読出対象のメモリセル24にデータ0が書き込まれている場合には読出対象のメモリセル24がオフ状態になり、この場合、センスノードSNの電位、I/O線40の電位IO及びビット線34の電位BLは、オフ状態のメモリセル24を流れる電流とP型トランジスタ62を流れる電流の比率によって定まるが、P型トランジスタ62を流れる電流に比べてオフ状態のメモリセル24を流れる電流の方が小さいため、センスノードSNの電位は上昇し、センスアンプ50の回路閾値よりも大きくなる。これにより、インバータ60からセンスアンプ出力信号SAOUT(読出データ)として基準電圧Vss(読出データ=0)が出力される。
上記に関連して特許文献1には、フラッシュメモリセルが、蓄積ゲートを有する蓄積トランジスタと、選択ゲートを有する選択トランジスタとを備えた構成において、第1電圧から第2電圧へ選択ゲートがスイッチングされる間、スイッチング回路によって蓄積ゲートをフローティングのままとし、第1電圧を第2電圧よりも低くした技術が開示されている。
特表2005−512268号公報
最近、不揮発性メモリであるフラッシュメモリは、低コスト化に伴って用途が多様化してきているが、特に各種の携帯機器用のフラッシュメモリに対しては、消費電流(消費電力)の低減を目的として動作電圧の低電圧化が求められている。これに対し、図5に示すような構成のフラッシュメモリ記憶装置は、動作電圧を低電圧化するとデータ読出動作が不安定になるという問題がある。
すなわち、図5に示すフラッシュメモリ記憶装置20において、メモリセルアレイ22から正しくデータを読み出すためには、P型トランジスタ62を流れる電流をIp、オン状態のメモリセル24を流れる電流Ionの最小値をIonmin、オフ状態のメモリセル24を流れる電流Ioffの最大値をIoffmaxとすると、
Ioffmax<Ip<Ionmin
なる条件を常に満足するように回路を設計する必要がある。電流Ion,Ioffは動作電圧や周囲温度に応じて変化するが、動作電圧(電源電圧Vdd)が十分に高ければ電流Ionと電流Ioffの差を大きくすることができ、これに伴い電流Ioffmaxと電流Ionminにも十分な差を確保できるので、上記条件を満足するように回路を設計することは容易である。
しかし、動作電圧を低電圧化すると電流Ionは低下する。また、電流Ionはメモリセル24の閾値電圧Vtcによっても変化するが、動作電圧を低電圧化すると閾値電圧Vtcの変化が電流Ionに与える影響が大きくなる(閾値電圧Vtcの変化に対する電流Ionの変化の傾きが大きくなる)ので、メモリセルアレイ22の製造ばらつきに起因する個々のメモリセル24の閾値電圧Vtcのばらつきの影響も受け、動作電圧の低電圧化に伴って電流Ionminはかなり小さな値となる。従って、動作電圧の低電圧化に伴って電流Ioffmaxと電流Ionminの差は非常に小さくなる。
更に、P型トランジスタ62を流れる電流IpもP型トランジスタ62の閾値電圧Vtpによって変化するが、動作電圧を低電圧化すると閾値電圧Vtpの変化が電流Ipに与える影響が大きくなる(閾値電圧Vtpの変化に対する電流Ipの変化の傾きが大きくなる)ので、P型トランジスタ62の製造ばらつきに起因する個々のP型トランジスタ62の閾値電圧Vtpのばらつきの影響により、動作電圧の低電圧化に伴って電流Ipの変動範囲も大きくなる。従って、動作電圧を低電圧化すると、前述の条件を常に満足するように回路を設計することが困難となり、データ読出動作が不安定化することになる。
これに対して特許文献1には、フラッシュメモリセルを2個のトランジスタ(蓄積トランジスタと選択トランジスタ)で構成することが開示されているものの、動作電圧を低電圧化した場合のデータ読出動作の安定性向上を実現する技術については何ら記載されていない。
本発明は上記事実を考慮して成されたもので、動作電圧を低電圧化した場合のデータ読出動作の安定性向上を実現できる不揮発性半導体記憶装置を得ることが目的である。
上記目的を達成するために請求項1記載の発明に係る不揮発性半導体記憶装置は、互いに逆相のデータが書き込まれる記憶セル対が複数設けられた不揮発性の記憶部と、前記データ読出対象の記憶セル対に選択信号が各々入力されることで、前記データ読出対象の記憶セル対の各々に流れる、前記データ読出対象の記憶セル対の各々に書き込まれているデータに応じた電流によって、前記データ読出対象の記憶セル対のうちの互いに異なる記憶セルに接続された第1信号線及び第2信号線の一方の電圧が閾値を越えて変化した後の前記第1及び第2信号線の電圧の大小関係に基づいて、前記データ読出対象の記憶セル対に書き込まれているデータを検知する検知手段と、を含んで構成されている。
請求項1記載の発明に係る不揮発性の記憶部には、互いに逆相のデータが書き込まれる記憶セル対が複数設けられている。また請求項1記載の発明では、データ読出対象の記憶セル対に選択信号が各々入力される。これにより、データ読出対象の記憶セル対の各々には、当該記憶セル対の各々に書き込まれているデータに応じた電流が流れる。本発明によれば、互いに逆相のデータが記憶セル対に書き込まれているので、選択信号が入力されることでデータ読出対象の記憶セル対の各々に流れる電流の大きさは相違するものの、動作電圧を低電圧化した場合、データ読出対象の記憶セル対の各々に流れる電流の差は小さくなる。
一方、記憶セルに電流が流れると、記憶セルに接続された信号線の電圧が記憶セルに流れる電流の大きさに応じた速度で変化するので、データ読出対象の記憶セル対の各々に流れる電流の差が小さい場合にも、データ読出対象の記憶セル対のうちの互いに異なる記憶セルに接続された第1信号線及び第2信号線の電圧は、接続されている記憶セルを流れる電流の時間積分に相当する変化を示し、時間をおくことで明瞭な差を生ずる。上記に基づき請求項1記載の発明に係る検知手段は、データ読出対象の記憶セル対の各々に流れる、データ読出対象の記憶セル対の各々に書き込まれているデータに応じた電流によって、データ読出対象の記憶セル対のうちの互いに異なる記憶セルに接続された第1信号線及び第2信号線の一方の電圧が閾値を越えて変化した後の第1及び第2信号線の電圧の大小関係に基づいて、データ読出対象の記憶セル対に書き込まれているデータを検知している。
このように請求項1記載の発明では、従来のように記憶セルを流れる電流自体の大きさに基づいて、データ読出対象の記憶セルに書き込まれているデータを検知することに代えて、データ読出対象の記憶セル対の各々を流れる電流によって第1及び第2信号線の電圧を変化させることを、一方の電圧が閾値を越えて変化する迄継続させることで、データ読出対象の記憶セル対の各々に流れる電流の差を増幅して第1及び第2信号線の電圧の差に反映させており、第1及び第2信号線の一方の電圧が閾値を越えて変化した後の第1及び第2信号線の電圧の大小関係に基づいて、データ読出対象の記憶セル対に書き込まれているデータを検知しているので、動作電圧の低電圧化に伴ってデータ読出対象の記憶セル対の各々に流れる電流の差が小さくなったとしても、データ読出対象の記憶セル対に書き込まれているデータを確実に検知することができ、動作電圧を低電圧化した場合のデータ読出動作の安定性向上を実現することができる。
なお、請求項1記載の発明において、例えば請求項2に記載したように、データ読出対象の記憶セル対のうちの互いに異なる記憶セルに接続された第1信号線及び第2信号線を充電する充電手段を更に設け、検知手段を、充電手段によって第1及び第2信号線が充電された後に、データ読出対象の記憶セル対に選択信号を各々入力するように構成してもよい。この場合、第1及び第2信号線の電圧は、充電手段によって充電されることで或る値迄上昇された後に、接続されている記憶セルを流れる電流の大きさに応じた速度で低下することになり、第1及び第2信号線の一方の電圧が閾値以下に低下した後の第1及び第2信号線の電圧の大小関係に基づいて、データ読出対象の記憶セル対に書き込まれているデータが検知されることになる。
また、請求項1記載の発明において、検知手段は、例えば請求項3に記載したように、第1及び第2信号線の電圧が各々閾値を越えて変化していない間は、第1出力信号及び第2出力信号として同レベルの信号を出力し、第1及び第2信号線の一方の電圧が閾値を越えて変化すると、第1及び第2出力信号のレベルを相違させると共に、電圧が閾値を越えて変化した信号線が第1信号線か第2信号線かに応じて第1及び第2出力信号のレベルの大小関係を切り替える検知回路を備え、第1及び第2出力信号の一方(又はそれを反転させた信号)を読出データとして出力するように構成することが好ましい。これにより、検知手段の検知回路から出力される第1及び第2出力信号のレベルに基づいて、第1及び第2信号線の一方の電圧が閾値を越えて変化したか否か(すなわち読出データが確定したか否か)を、検知手段の外部の回路が判断することが可能となる。
また、請求項1記載の発明において、例えば請求項4に記載したように、第1及び第2信号線の一方の電圧が閾値を越えて変化したことをトリガとして、充電手段及び検知手段を含む周辺回路の動作を停止させる動作停止制御手段を更に設けることが好ましい。なお、第1及び第2信号線の一方の電圧が閾値を越えて変化したことは、例えば検知手段が請求項3に記載した構成であれば、検知手段の検知回路から出力される第1及び第2出力信号のレベルが、同レベルからレベルが相違している状態に切り替わったか否かを検出することで検知することができる。請求項4記載の発明では、第1及び第2信号線の一方の電圧が閾値を越えて変化して読出データが確定すると、充電手段及び検知手段を含む周辺回路の動作が動作停止制御手段によって停止されるので、本発明に係る不揮発性半導体記憶装置の消費電流(消費電力)を低減することができる。
また、請求項1記載の発明において、例えば請求項5に記載したように、検知手段から出力された読出データを、第1及び第2信号線の一方の電圧が閾値を越えて変化したことをトリガとしてラッチするラッチ手段を更に設けることが好ましい。なお、第1及び第2信号線の一方の電圧が閾値を越えて変化したことは、例えば検知手段が請求項3に記載した構成であれば、検知手段の検知回路から出力される第1及び第2出力信号のレベルが、同レベルからレベルが相違している状態に切り替わったか否かを検出することで検知することができ、例えば請求項4に記載した動作停止制御手段が設けられている構成であれば、当該動作停止手段から周辺回路の動作を停止させる信号が出力されたか否かを検出することで検知することも可能である。請求項5記載の発明では、第1及び第2信号線の一方の電圧が閾値を越えて変化して読出データが確定すると、検知手段から出力された読出データがラッチ手段によってラッチされるので、例えば読出データが確定すると請求項4に記載した動作停止制御手段によって周辺回路の動作が停止される構成であっても、読出データを確実に保持することができる。
ところで、不揮発性の記憶部に複数本のビット線が設けられ、互いに逆相のデータが書き込まれる記憶セル対を成す一対の記憶セルが複数本のビット線のうちの互いに異なるビット線に接続されるように、不揮発性の記憶部に設けられた個々の記憶セルが複数本のビット線の何れかに各々接続されている構成において、前述した請求項2記載の発明のように、データ読出対象の記憶セル対に選択信号を各々入力する前に、データ読出対象の記憶セル対のうちの互いに異なる記憶セルに接続された第1信号線及び第2信号線を予め充電する場合、データ読出対象の記憶セル対に選択信号を各々入力する前に、不揮発性の記憶部に設けられたビット線も予め(選択信号入力前に)充電することが望ましい。
ここで、ビット線の充電は、不揮発性の記憶部に設けられた全てのビット線を対象として行うことも可能であるが、不揮発性の記憶部には、一般に複数の記憶セルがマトリクス状に配列され、記憶セルに選択信号を入力するために不揮発性の記憶部に設けられる信号線(ワード線)の各々にも、互いに異なるビット線に接続された複数の記憶セルが接続されていることが多い。このため、不揮発性の記憶部に設けられた全てのビット線を予め充電する構成を採用したとすると、データ読出対象の記憶セル対と同一のワード線に接続されたデータ読出対象でない記憶セルにも選択信号が入力され、当該記憶セルに書き込まれているデータに応じた電流(放電電流)が流れてしまうことで、データ読み出し時の消費電流(電力)が大きいという問題がある。
上記を考慮すると、請求項2記載の発明において、不揮発性の記憶部に複数本のビット線が設けられ、互いに逆相のデータが書き込まれる記憶セル対を成す一対の記憶セルが複数本のビット線のうちの互いに異なるビット線に接続されるように、不揮発性の記憶部に設けられた個々の記憶セルが複数本のビット線の何れかに各々接続されている場合は、請求項6に記載したように、充電手段を、不揮発性の記憶部に設けられた複数のビット線のうちデータ読出対象の記憶セル対に接続された一対のビット線のみを第1信号線及び第2信号線を介して充電すると共に、検知手段によるデータ読出対象の記憶セル対に書き込まれているデータの検知が完了すると、前記一対のビット線を放電させて基準電圧にするように構成することが好ましい。
これにより、データ読出対象の記憶セル対からデータが読み出される(データ読出対象の記憶セル対に書き込まれているデータが検知手段によって検知される)際に、不揮発性の記憶部に設けられた複数のビット線のうちデータ読出対象の記憶セル対に接続された一対のビット線が充電手段により第1又は第2信号線を介して充電される一方で、それ以外のビット線は充電されないので、不揮発性の記憶部が、データ読出対象の記憶セル対以外の記憶セルにも選択信号が入力される構成であったとしても、選択信号が入力されたデータ読出対象の記憶セル対以外の記憶セルに、書き込まれているデータに応じた電流(放電電流)が流れることを防止することができるので、不揮発性の記憶部からのデータの読み出し時の消費電力を低減することができる。
また、請求項6記載の発明において、データ読出対象の記憶セル対に接続された一対のビット線の電圧は、データ読出対象の記憶セル対からのデータ読み出し時に、第1信号線及び第2信号線と同じく、時間をおくことで明瞭な差を生ずる変化を示すが、不揮発性の記憶部は集積回路化されることが一般的であるので、不揮発性の記憶部上ではビット線を含む各配線が元々接近しており、不揮発性の記憶部上でのデータ読出対象の記憶セル対に接続された一対のビット線の間隔が比較的小さかったとすると、データ読み出し時に一対のビット線の電圧が前述のように変化することで、一対のビット線を流れる電流(電圧の変化)が干渉し合って電圧が変動し、データの誤読み出しが発生する等のように、不揮発性の記憶部からのデータ読み出しの安定性が低下するという問題がある。
上記を考慮すると、請求項6記載の発明において、記憶セル対が複数設けられた不揮発性の記憶部は、例えば請求項7に記載したように、個々の記憶セル対を成す一対の記憶セルに接続された一対のビット線の間に、別の記憶セル対の記憶セルに接続されたビット線が位置しているように、複数の記憶セル対及び複数のビット線が配置されていることが好ましい。これにより、前記一対の記憶セルに接続された一対のビット線の間に位置している別の記憶セル対の記憶セルに接続されたビット線がシールド線として作用することになるので、前記当該一対のビット線を流れる電流(電圧の変化)が干渉し合って電圧が変動することを防止することができ、不揮発性の記憶部からのデータ読み出しの安定性を向上させることができる。
以上説明したように本発明は、互いに逆相のデータが書き込まれたデータ読出対象の記憶セル対に選択信号を各々入力されることで、データ読出対象の記憶セル対の各々に流れる、データ読出対象の記憶セル対の各々に書き込まれているデータに応じた電流によって、データ読出対象の記憶セル対のうちの互いに異なる記憶セルに接続された第1及び第2信号線の一方の電圧が閾値を越えて変化した後の第1及び第2信号線の電圧の大小関係に基づいて、データ読出対象の記憶セル対に書き込まれているデータを検知するようにしたので、動作電圧を低電圧化した場合のデータ読出動作の安定性向上を実現できる、という優れた効果を有する。
以下、図面を参照して本発明の実施形態の一例を詳細に説明する。
〔第1実施形態〕
図1には本第1実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置10が示されている。不揮発性半導体記憶装置10は不揮発性の記憶部としてフラッシュメモリで構成されたメモリセルアレイ102を備えている。メモリセルアレイ102には、浮遊ゲートを有するトランジスタから成るフラッシュメモリのセルがマトリクス状に多数個配置されており、メモリセルアレイ102に設けられた多数個のメモリセルのうち、半数のメモリセルが正メモリセル100として用いられ、残りのメモリセルが負メモリセル101として用いられる。個々の負メモリセル101は互いに異なる正メモリセル100に対応しており、個々の負メモリセル101には、対応する正メモリセル100に書き込まれるデータを反転させた逆相のデータが各々書き込まれる。
メモリセルアレイ102には、複数本のワード線103から成るワード線群104が設けられており、対応する正メモリセル100と負メモリセル101が同一のワード線103に各々接続されるように、個々のメモリセル100,101のゲート電極は複数本のワード線103の何れかに各々接続されている。また、メモリセルアレイ102には複数本(ワード線103と同数)のソース線109から成るソース線群110も設けられており、対応する正メモリセル100と負メモリセル101が同一のソース線109に各々接続されるように、個々のメモリセル100,101のソース電極は複数本のソース線109の何れかに各々接続されている。またメモリセルアレイ102には、複数本の正ビット線105から成る正ビット線群106及び複数本(正ビット線105と同数)の負ビット線107から成る負ビット線群108も設けられており、個々の正メモリセル100のドレイン電極は複数本の正ビット線105の何れかに各々接続され、個々の負メモリセル101のドレイン電極は複数本の負ビット線107の何れかに各々接続されている。
なお、メモリセルアレイ102に設けられた多数個のメモリセルのうち、半数の正メモリセル100は、全ての正メモリセル100がマトリクス状に配置されて成る正メモリセル群を形成し、残りの半数の負メモリセル101は、全ての負メモリセル101がマトリクス状に配置されて成り前記正メモリセル群の隣に配置された負メモリセル群を形成している。このように、メモリセルアレイ102上では正メモリセル100の配置領域と負メモリセル101の配置領域が分けられており、これにより、メモリセルアレイ102に設けられた対応する正メモリセル100と負メモリセル101の個々の対は、メモリセルアレイ102上において、正メモリセル100に接続された正ビット線105と、負メモリセル101に接続された負ビット線107の間に、別のメモリセルに接続されたビット線が各々複数本配置されている状態とされている。このように、メモリセルアレイ102は詳しくは請求項7に記載の不揮発性の記憶部に対応している。
また、メモリセルアレイ102のワード線群104はワード線ドライバ群117に接続されている。不揮発性半導体記憶装置10には、ワードアドレス信号PXを伝送するワードアドレス信号線114がワード線103と同数だけ設けられて成るワードアドレス信号線群115が設けられており、ワード線ドライバ群117はワード線103及びワードアドレス信号線114と同数のワード線ドライバ116を備えている。個々のワード線ドライバ116は、入力端が複数本のワードアドレス信号線114のうちの互いに異なるワードアドレス信号線114に各々接続されると共に、出力端が複数本のワード線103のうちの互いに異なるワード線103に各々接続されている。不揮発性半導体記憶装置10は、ポンプ活性化信号PUMPENが入力されワード線電圧VWLを出力するワード線電圧昇圧回路113を備えており、ワード線電圧昇圧回路113から出力されたワード線電圧VWLは正電源電圧として個々のワード線ドライバ116に各々供給される。
また不揮発性半導体記憶装置10には、正ビットアドレス信号PYを伝送する正ビットアドレス信号線118が正ビット線105及び負ビット線107と同数設けられて成る正ビットアドレス信号線群119と、負ビットアドレス信号線120が正ビットアドレス信号線118(及び正ビット線105、負ビット線)と同数設けられて成る負ビットアドレス信号線群121が各々設けられている。負ビットアドレス信号線群121の個々の負ビットアドレス信号線120は、正ビットアドレス信号線群119のうちの互いに異なる正ビットアドレス信号線118に対応している。正ビットアドレス信号線群119と負ビットアドレス信号線群121の間には、正ビットアドレス信号線118及び負ビットアドレス信号線120と同数のインバータ122を備えたインバータ群123が接続されている。インバータ群123の個々のインバータ122は、入力端が正ビットアドレス信号線群119のうちの互いに異なる正ビットアドレス信号線118に各々接続されており、個々のインバータ122の出力端は、負ビットアドレス信号線群121のうちの互いに異なる負ビットアドレス信号線120(入力端に接続された正ビットアドレス信号線118に対応する負ビットアドレス信号線120)に接続されている。これにより、負ビットアドレス信号線群121の個々の負ビットアドレス信号線120には、対応する正ビットアドレス信号線118に供給された正ビットアドレス信号PYのレベルを反転した負ビットアドレス信号PYNがインバータ群123より供給される。
また、メモリセルアレイ102の正ビット線群106には正ビット線選択ゲート群128が接続されており、メモリセルアレイ102の負ビット線群108には負ビット線選択ゲート群133が接続されている。正ビット線選択ゲート群128は、正ビット線群106と同数設けられ互いに異なる正ビット線105、互いに異なる正ビットアドレス信号線118、及び、互いに異なる負ビットアドレス信号線120と接続された正ビット線選択ゲート127を備えており、個々の正ビット線選択ゲート127は、正ビットアドレス信号線118がゲート電極に接続され、正I/O線124がドレイン電極に接続され、正ビット線105がソース電極に接続されたN型トランジスタ125と、負ビットアドレス信号線120がゲート電極に接続され、正ビット線105がドレイン電極に接続され、ソース電極に基準電圧Vssが供給されるN型トランジスタ126から構成されている。なお、同一の正ビット線選択ゲート127に設けられたN型トランジスタ125,126には、対応するビットアドレス信号線118,120が接続されている。
また、負ビット線選択ゲート群133は、負ビット線107と同数設けられ互いに異なる負ビット線107、互いに異なる正ビットアドレス信号線118、及び、互いに異なる負ビットアドレス信号線120と接続された負ビット線選択ゲート132を備えており、個々の負ビット線選択ゲート132は、正ビットアドレス信号線118がゲート電極に接続され、負I/O線129がドレイン電極に接続され、負ビット線107がソース電極に接続されたN型トランジスタ130と、負ビットアドレス信号線120がゲート電極に接続され、負ビット線107がドレイン電極に接続され、ソース電極に基準電圧Vssが供給されるN型トランジスタ131から構成されている。なお、個々の負ビット線選択ゲート132は、対応する正ビット線選択ゲート127(接続されている負ビット線107に対応する正ビット線105(本実施形態では、対応するメモリセル100,101が接続されているビット線105,107を「対応する」と称している))と同一のビットアドレス信号線118,120に接続されている。
また、不揮発性半導体記憶装置10はプリチャージ回路141を備えている。プリチャージ回路141は、センスアンプ活性化信号SAEN及びプリチャージ活性化信号PRENが各々入力される2入力2入力ANDゲート136と、ゲート電極に2入力ANDゲート136の出力端が接続され、ドレイン電極に正I/O線124が接続され、ソース電極に基準電圧Vssが供給されるN型トランジスタ137と、ゲート電極に2入力ANDゲート136の出力端が接続され、ドレイン電極に負I/O線129が接続され、ソース電極に基準電圧Vssが供給されるN型トランジスタ138と、ゲート電極にプリチャージ活性化信号PRENが入力され、ドレイン電極に正I/O線124が接続され、ソース電極に電源電圧Vddが供給されるP型トランジスタ139と、ゲート電極にプリチャージ活性化信号PRENが入力され、ドレイン電極に負I/O線129が接続され、ソース電極に電源電圧Vddが供給されるP型トランジスタ140と、から構成されている。なお、プリチャージ回路141は請求項2に記載の充電手段に対応している。また、プリチャージ回路141は、正ビット線選択ゲート群128及び負ビット線選択ゲート群133と共に請求項6に記載の充電手段に対応している。
更に、不揮発性半導体記憶装置10はセンスアンプ148を備えている。センスアンプ148は、3個の入力端のうちの第1入力端が負I/O線129に接続され、第2入力端にセンスアンプ活性化信号SAENが入力され、第3入力端に正データ出力信号DN(後述する3入力NORゲート145の出力信号)が入力され、負データ出力信号DNNを出力する3入力NORゲート144と、3個の入力端のうちの第1入力端が正I/O線124に接続され、第2入力端にセンスアンプ活性化信号SAENが入力され、第3入力端に負データ出力信号DNNが入力され、正データ出力信号DNを出力する3入力NORゲート145と、正データ出力信号DNが入力されセンスアンプ出力信号SAOUTを出力するバッファ147と、から構成されている。なお、センスアンプ148は請求項1に記載の検知手段(詳しくは請求項2,3に記載の検知手段)に対応している。
次に本第1実施形態の作用として、不揮発性半導体記憶装置10のメモリセルアレイ102に記憶されているデータの読出動作について、図2を参照して説明する。なお、説明の簡略化のため、ソース線群110の個々のソース線109は全て基準電圧Vssに固定されているものとする。また図2において、データの読出動作は時刻t=t1より開始されるが、以下ではデータ読出動作の説明に先立ち、時刻t=t1以前(時刻t=t0)の期間(スタンバイ状態となっている期間)における不揮発性半導体記憶装置10の動作について説明する。
スタンバイ状態の期間には、ポンプ活性化信号PUMPENが電源電圧Vddになっている。このため、ポンプ活性化信号PUMPENが入力されるワード線電圧昇圧回路113はスタンバイ状態では非活性状態になっており、ワード線電圧VWLとして基準電圧Vssをワード線電圧昇圧回路113へ供給する。またスタンバイ状態では、ワードアドレス信号線群115の個々のワードアドレス信号線114を伝送されるワードアドレス信号PXが全て基準電圧Vssになっており、ワード線ドライバ群117の個々のワード線ドライバ116は全て非選択状態となり、ワード線群104の個々のワード線103に基準電圧Vssを出力している(個々のワード線103の電位WLを全て基準電圧Vssにしている)。
またスタンバイ状態では、正ビットアドレス信号線群119の個々の正ビットアドレス信号線118を伝送される正ビットアドレス信号PYが全て基準電圧Vssになっており、この正ビットアドレス信号PYのレベルがインバータ群123の個々のインバータ122によって各々反転されることで、負ビットアドレス信号線群121の個々の負ビットアドレス信号線120を伝送される負ビットアドレス信号PYNは全て電源電圧Vddになっている。これに伴い、正ビット線選択ゲート群128の個々の正ビット線選択ゲート127は、スタンバイ状態ではN型トランジスタ125がオフ、N型トランジスタ126がオンになっており、オンになっているN型トランジスタ126によって正ビット線群106の個々の正ビット線105が基準電圧Vssに各々接続されることで、個々の正ビット線105の電位BLは全て基準電圧Vssになっている。また負ビット線選択ゲート群133の個々の負ビット線選択ゲート132についても、同様にN型トランジスタ130がオフ、N型トランジスタ131がオンになっており、オンになっているN型トランジスタ131によって負ビット線群108の個々の負ビット線107が基準電圧Vssに各々接続されることで、個々の負ビット線107の電位BLNも全て基準電圧Vssになっている。
更に、スタンバイ状態では、センスアンプ活性化信号SAEN及びプリチャージ活性化信号PRENが各々電源電圧Vddになっており、プリチャージ回路141のP型トランジスタ139,140が各々オフに、N型トランジスタ137,138が各々オンになっている。従って、オンになっているN型トランジスタ137によって正I/O線124が基準電圧Vssに接続されることで、正I/O線124の電位IOは基準電圧Vssになっており、オンになっているN型トランジスタ138によって負I/O線129が基準電圧Vssに接続されることで、負I/O線129の電位IONも基準電圧Vssになっている。また、正I/O線124の電位IO及び負I/O線129の電位IONが各々基準電圧Vssになっていることに伴い、正I/O線124及び負I/O線129に接続されたセンスアンプ148では、正データ出力信号DN、負データ出力信号DNN及びセンスアンプ出力信号SAOUTが各々基準電圧Vssになっている。
メモリセルアレイ102に記憶されているデータの読出動作は、時刻t=t1より正ビット線105及び負ビット線107を充電するプリチャージ動作が行われることで開始される。すなわち、時刻t=t1ではプリチャージ活性化信号PRENが基準電圧Vssへ変化し、このプリチャージ活性化信号PRENのレベル変化に伴い、プリチャージ回路141のN型トランジスタ137,138がオンからオフへ切り替わる一方、P型トランジスタ139,140がオフからオンへ切り替わり、オンになったP型トランジスタ139によって正I/O線124が電源電圧Vddに接続されると共に、オンになったP型トランジスタ140によって負I/O線129が電源電圧Vddに接続される。
また時刻t=t1では、正ビットアドレス信号線群119の個々の正ビットアドレス信号線118を伝送される正ビットアドレス信号PYのうち、読出対象のメモリセル100,101に対応する(読出対象のメモリセル100,101に接続された)特定の正ビットアドレス信号線118を伝送される正ビットアドレス信号PY<j>のみが基準電圧Vssから電源電圧Vddに切り替わり(正ビットアドレス信号PY<j>を伝送する特定の正ビットアドレス信号線118が選択され)、この正ビットアドレス信号PY<j>のレベルが、インバータ群123のうちの対応するインバータ122によって反転されることで、特定の正ビットアドレス信号線118に対応する特定の負ビットアドレス信号線120を伝送される負ビットアドレス信号PYN<j>が電源電圧Vddから基準電圧Vssに切り替わる(図示省略)。
これに伴い、正ビット線選択ゲート群128のうち、選択された正ビットアドレス信号線118及び対応する負ビットアドレス信号線120に接続された正ビット線選択ゲート127では、N型トランジスタ125がオフからオンに切り替わる一方、N型トランジスタ126がオンからオフに切り替わり、当該正ビット線選択ゲート127に接続されている正ビット線105が正I/O線124と接続される。また、負ビット線選択ゲート群133のうち、選択された正ビットアドレス信号線118及び対応する負ビットアドレス信号線120に接続された負ビット線選択ゲート132では、N型トランジスタ130がオフからオンに切り替わる一方、N型トランジスタ131がオンからオフに切り替わり、当該負ビット線選択ゲート132に接続されている負ビット線107が負I/O線129と接続される。
これにより、プリチャージ回路141によって正I/O線124及び負I/O線129に電流が供給され、図2に正I/O線電位IO、負I/O線電位ION、正ビット線電位BL<j>及び負ビット線電位BLN<j>として示すように、正I/O線124及び負I/O線129が電源電圧Vddに充電され、読出対象のメモリセル100,101に対応する(読出対象のメモリセル100,101に接続された)正ビット線105及び負ビット線107が(Vdd−Vtn)に充電される(但し、VtnはN型トランジスタの閾値電圧Vt)。なお、このときの正ビット線105及び正I/O線124と、負ビット線107及び負I/O線129は、一方が請求項1に記載の第1信号線に、他方が請求項1に記載の第2信号線に対応している。
一方、その他の正ビットアドレス信号線118(読出対象のメモリセル100,101に対応する特定の正ビットアドレス信号線118以外の正ビットアドレス信号線118)を伝送される正ビットアドレス信号PY<x>は基準電圧Vssのまま維持されるので、その他の負ビットアドレス信号線120(特定の正ビットアドレス信号線118に対応する特定の負ビットアドレス信号線120以外の負ビットアドレス信号線120)を伝送される負ビットアドレス信号PYN<x>は電源電圧Vddのまま維持される。従って、正ビット線選択ゲート群128のうち、その他の正ビットアドレス信号線118及びその他の負ビットアドレス信号線120に接続された個々の正ビット線選択ゲート127では、N型トランジスタ125がオフ、N型トランジスタ126がオンのまま維持され、これらの正ビット線選択ゲート127に接続されているその他の正ビット線105は正I/O線124と接続されない。また、負ビット線選択ゲート群133のうち、その他の正ビットアドレス信号線118及びその他の負ビットアドレス信号線120に接続された個々の負ビット線選択ゲート132では、N型トランジスタ130がオフ、N型トランジスタ131がオンのまま維持され、これらの負ビット線選択ゲート132に接続されているその他の負ビット線107も負I/O線129と接続されない。
これにより、図2に正ビット線電位BL<j-1>, BL<j+1>及び負ビット線電位BLN<j-1>, BLN<j+1>として示すように、読出対象のメモリセル100,101に対応しない(読出対象のメモリセル100,101に接続されていない)正ビット線105及び負ビット線107の電位は基準電圧Vssのまま維持されるので、メモリセルアレイ102に設けられた正ビット線群106及び負ビット線群108のうち、読出対象のメモリセル100,101に対応する正ビット線105及び負ビット線107のみが、正I/O線124及び負I/O線129を介して(Vdd−Vtn)に充電されることになる。
また、時刻t=t1〜t2の期間におけるプリチャージ動作により、正I/O線124の電位IO及び負I/O線129の電位IONが電源電圧Vddに達すると共に、読出対象のメモリセル100,101に対応する正ビット線105の電位BL<j>及び負ビット線107の電位BLN<j>が(Vdd−Vtn)に達することで、時刻t=t2になると、読出対象のメモリセル100,101に対応する正ビット線105及び負ビット線107へのプリチャージ動作が終了され、センスアンプの活性化動作及びVWLポンプ活性化動作が行われる。
すなわち時刻t=t2になると、ポンプ活性化信号PUMPENが電源電圧Vddから基準電圧Vssへ切り替わり、これに伴い活性状態となったワード線電圧昇圧回路113がワード線電圧VWLの昇圧動作を開始することで、ワード線電圧VWLが基準電圧Vssから上昇し始め、最終的には電圧Vrd(Vrd>Vdd:但し図2も参照)に達する。また、時刻t=t2になると、センスアンプ活性化信号SAENが電源電圧Vddから基準電圧Vssへ切り替わると共に、プリチャージ活性化信号PRENが基準電圧Vssから電源電圧Vddへ切り替わる。これにより、プリチャージ回路141のP型トランジスタ139,140がオンからオフへ切り替わり、正I/O線124及び負I/O線129と電源電圧Vddとの接続が切断されることで、読出対象のメモリセル100,101に対応する正I/O線124及び負I/O線129への電流供給(プリチャージ)が停止される。
また、時刻t<t2の期間にはセンスアンプ活性化信号SAENが電源電圧Vddになっているので、センスアンプ148の2入力NORゲート145から出力される正データ出力信号DN及び2入力NORゲート144から出力される負データ出力信号DNNは、無条件に(他の入力端から入力される信号のレベルに拘わらず)基準電圧Vssになっているが、時刻t=t2になりセンスアンプ活性化信号SAENが電源電圧Vddから基準電圧Vssへ切り替わると、正データ出力信号DN及び負データ出力信号DNNは、2入力NORゲート145,144の他の入力端から入力される信号のレベルに応じて切り替わる状態(活性状態)となる。但し、センスアンプ148の2入力NORゲート145,144に入力される正I/O線124の電位IO及び負I/O線129の電位IONは、前述のプリチャージ動作によって電源電圧Vddになっているので、センスアンプ148の正データ出力信号DN及び負データ出力信号DNNは、センスアンプ活性化信号SAENのレベルの変化に拘わらず時刻t<t2の期間と同様に基準電圧Vssに維持され、これに伴いセンスアンプ出力信号SAOUTも基準電圧Vssに維持される。
また、時刻t=t3になるとワード線の選択動作が行われる。すなわち時刻t=t3になると、ワードアドレス信号線群115の個々のワードアドレス信号線114を伝送されるワードアドレス信号PXのうち、読出対象のメモリセル100,101に対応する特定のワードアドレス信号線114を伝送されるワードアドレス信号PX< i >のみが選択的に基準電圧Vssから電源電圧Vddに切り替わる(ワードアドレス信号PX< i >を伝送する特定のワードアドレス信号線114が選択される)。これにより、ワード線ドライバ群117のうち選択されたワードアドレス信号線114と接続されたワード線ドライバ116は、ワード線電圧昇圧回路113より供給されているワード線電圧VWLを、ワード線ドライバ116に接続されているワード線103(読出対象のメモリセル100,101が接続されたワード線103)に供給(出力)する。
また、時刻t=t3に行われたワード線の選択動作により、当該ワード線103の電位WLは、図2に示すように時刻t=t4にはメモリセル100,101の閾値電圧である電圧Vtを越え、最終的には電圧Vrdまで上昇する。なお、読出対象のメモリセル100,101が接続されたワード線103の電位WLの上昇は、請求項1に記載の選択信号の入力に対応している。ワード線103の電位WLが電圧Vtを越えると(時刻t=t4になると)、センスアンプ148による読出対象のメモリセル100,101からのデータ読出動作が行われる。
すなわち、対応する正メモリセル100、負メモリセル101には逆相のデータが書き込まれており、ワード線103の電位WLが電圧Vtを越えると、読出対象のメモリセル100,101のうちデータ1が書き込まれているメモリセルはオンになり、データ0が書き込まれているメモリセルはオフのままとなる。例えば読出対象の正メモリセル100にデータ1が、読出対象の負メモリセル101にデータ0が書き込まれていた場合、オンになった読出対象の正メモリセル100のドレイン電極と接続された正ビット線105、及び、当該正ビット線105と接続された正I/O線124は、正メモリセル100を流れるオン電流により放電されることで、正ビット線105の電位BL<j>及び正I/O線124の電位IOは図2に実線で示すように低下していき、放電が終了した時点では共に基準電圧Vssになる。また、オフのままとなっている読出対象の負メモリセル101を流れるオフ電流は微小であるので、オフのままとなっている読出対象の負メモリセル101のドレイン電極と接続された負ビット線107、及び、当該負ビット線107と接続された負I/O線129は放電されず、図2に実線で示すように、負ビット線107の電位BLN<j>は電圧(Vdd−Vtn)のまま、負I/O線129の電位IONは電源電圧Vddのまま保持される。
一方、例えば読出対象の正メモリセル100にデータ0が、読出対象の負メモリセル101にデータ1が書き込まれていた場合、オンになった読出対象の負メモリセル101のドレイン電極と接続された負ビット線107、及び、当該負ビット線107と接続された負I/O線129は、負メモリセル101を流れるオン電流により放電されることで、負ビット線107の電位BLN<j>及び負I/O線129の電位IONは図2に破線で示すように低下していき、放電が終了した時点では共に基準電圧Vssになる。また、オフのままとなっている読出対象の正メモリセル100を流れるオフ電流は微小であるので、オフのままとなっている読出対象の正メモリセル100のドレイン電極と接続された正ビット線105、及び、当該正ビット線105と接続された正I/O線124は放電されず、図2に破線で示すように、正ビット線105の電位BL<j>は電圧(Vdd−Vtn)のまま、正I/O線124の電位IOは電源電圧Vddのまま保持される。
このように、本第1実施形態では、対応する正メモリセル100と負メモリセル101に逆相のデータを書き込んでおき、読出対象の正メモリセル100に接続された正ビット線105の電位BL<j>及び読出対象の負メモリセル101に接続された負ビット線107の電位BLN<j>を各々(Vdd−Vtn)に、正ビット線105に接続された正I/O線124の電位IO及び負ビット線107に接続された負I/O線129の電位IONを各々Vddに充電した後に、それぞれのメモリセル100,101に接続されたワード線103の電位WLをメモリセル100,101の閾値電圧Vtよりも大きくすることで、メモリセル100,101のうちデータ1が書き込まれている一方のメモリセルをオンさせるので、ビット線105,107の電位BL<j>,BLN<j>及びI/O線124,129の電位IO,IONは、接続されているメモリセルを流れる電流(オン電流又はオフ電流)を時間積分したに相当する変化を示し、不揮発性半導体記憶装置10の動作電圧(電源電圧Vdd)の低電圧化に伴い、読出対象のメモリセル100,101を流れるオン電流とオフ電流の差が小さくなっていたとしても、ワード線103の電位WLが電圧Vtを越え、読出対象のメモリセル100,101の一方がオンになったタイミング(時刻t=t4)より一定時間が経過した後には(例えば時刻t=t5となったタイミングには)、正ビット線105を介して正メモリセル100と接続されている正I/O線124の電位IOと、負ビット線107を介して負メモリセル101と接続されている負I/O線129の電位IONには大きな差が生ずる(オンしたメモリセルに接続されているビット線及びI/O線の電位のみが大きく低下する)。
そして、時刻t=t5となり、正I/O線124の電位IO及び負I/O線129の電位IONの一方がセンスアンプ148の回路閾値以下に低下すると、読出対象のメモリセル100,101に書き込まれていたデータがセンスアンプ148でラッチされる。すなわち、例えば読出対象のメモリセル100,101のうち正メモリセル100にデータ1が書き込まれていた場合、図2に実線で示すように、時刻t=t5には正I/O線124の電位IOのみがセンスアンプ148の回路閾値以下に低下する。これにより、3入力NORゲート145から出力される正データ出力信号DNが図2に実線で示すように電源電圧Vddに切り替わる一方、3入力NORゲート145から出力される負データ出力信号DNNは図2に実線で示すように基準電圧Vssのまま保持され、読出対象のメモリセル100,101から読み出されたデータが3入力NORゲート145,144から成るラッチ回路にラッチされる。また、センスアンプ出力信号SAOUTも電源電圧Vddになり、読み出されたデータがセンスアンプ出力信号SAOUTとして出力される。
また、例えば読出対象のメモリセル100,101のうち正メモリセル100にデータ0が書き込まれていた場合、図2に破線で示すように、時刻t=t5には負I/O線129の電位IONのみがセンスアンプ148の回路閾値以下に低下する。これにより、3入力NORゲート144から出力される負データ出力信号DNNが図2に破線で示すように電源電圧Vddに切り替わる一方、3入力NORゲート144から出力される正データ出力信号DNは図2に破線で示すように基準電圧Vssのまま保持され、読出対象のメモリセル100,101から読み出されたデータが3入力NORゲート145,144から成るラッチ回路にラッチされる。また、センスアンプ出力信号SAOUTも基準電圧Vssのままになり、読み出されたデータがセンスアンプ出力信号SAOUTとして出力される。
また、時刻t=t7になるとデータ読出動作が終了される。すなわち、時刻t=t7になるとポンプ活性化信号PUMPENが基準電圧Vssから電源電圧Vddへ切り替わり、これに伴い、ワード線電圧昇圧回路113が不活性状態となることでワード線電圧VWLが基準電圧Vss迄低下し、ワードアドレス信号線群115の全てのワードアドレス信号線114を伝送されるワードアドレス信号PX(読出対象のメモリセル100,101に対応する特定のワードアドレス信号線114を伝送されるワードアドレス信号PX< i >を含む)が基準電圧Vssになる。これにより、読出対象のメモリセル100,101のうちデータ1が書き込まれていることでオンしたメモリセルがオフになる。
また、時刻t=t7になると正ビットアドレス信号線群119の全ての正ビットアドレス信号線118を伝送される正ビットアドレス信号PY(読出対象のメモリセル100,101に対応する特定の正ビットアドレス信号線118を伝送される正ビットアドレス信号PY<j>を含む)が基準電圧Vssになり、これに伴い、負ビットアドレス信号線群121の全ての負ビットアドレス信号線120を伝送される負ビットアドレス信号PYN(特定の正ビットアドレス信号線118に対応する特定の負ビットアドレス信号線120を伝送される負ビットアドレス信号PYN<j>を含む)が電源電圧Vddになる。
これにより、正ビット線選択ゲート群128の全ての正ビット線選択ゲート127でN型トランジスタ125がオフ、N型トランジスタ126がオンになり、読出対象の正メモリセル100と接続された正ビット線105が正I/O線124から切り離されると共に基準電圧Vssに接続されることで、当該正ビット線105の電位BL<j>は基準電圧Vssになる(放電される)。また、負ビット線選択ゲート群133の全ての負ビット線選択ゲート132においても、N型トランジスタ130がオフ、N型トランジスタ131がオンになり、読出対象の負メモリセル101と接続された負ビット線107が負I/O線129から切り離されると共に基準電圧Vssに接続されることで、当該負ビット線107の電位BLN<j>が基準電圧Vssになる(放電される)。
更に、時刻t=t7になると、センスアンプ活性化信号SAENが電源電圧Vddに切り替わることで、プリチャージ回路141のN型トランジスタ137,138が各々オンになり、オンになったN型トランジスタ137によって正I/O線124が基準電圧Vssに接続されることで、正I/O線124の電位IOが基準電圧Vssになり(放電され)、オンになったN型トランジスタ138によって負I/O線129が基準電圧Vssに接続されることで、負I/O線129の電位IONも基準電圧Vssになる(放電される)。また、正I/O線124の電位IO及び負I/O線129の電位IONが各々基準電圧Vssになったことに伴い、正データ出力信号DN、負データ出力信号DNN及びセンスアンプ出力信号SAOUTが各々基準電圧Vssになる。従って、以上の動作により不揮発性半導体記憶装置10がスタンバイ状態に戻ることになる。
このように、本第1実施形態によれば、対応する正メモリセル100と負メモリセル101に逆相のデータを書き込んでおき、データの読み出し時には、それぞれのメモリセルを流れる電流の時間積分をそれぞれのメモリセルに接続されたビット線(及びI/O線)の電位に変換し、時間が経過し一方のメモリセルに接続されたI/O線の電位が所定値以下に低下した時点でのそれぞれのI/O線の電位を読み出しデータとして保持するので、メモリセルのVt値のばらつきやトランジスタの動作電圧帯域のばらつきの影響を排除した、より安定な低電圧読み出し動作を実現することができる。
また、本実施形態に係るメモリセルアレイ102は、メモリセルアレイ102上での正メモリセル100の配置領域と負メモリセル101の配置領域が分けられており、メモリセルアレイ102に設けられた対応する正メモリセル100と負メモリセル101の個々の対は、メモリセルアレイ102上において、読出対象の正メモリセル100に接続された正ビット線105と、読出対象の負メモリセル101に接続された負ビット線107の間に、別のメモリセルに接続されたビット線が各々複数本配置されている。これにより、読出対象のメモリセル100,101に接続されたビット線105,107の間に配置された、別のメモリセルに接続された複数本のビット線がシールド線として作用することになるので、読出対象のメモリセル100,101に接続されたビット線105,107のうち、オンしたメモリセルに接続されているビット線の電位のみが大きく低下する際にも、ビット線105,107を流れる電流(電圧の変化)が干渉し合って電圧(電位)が変動することで、データの誤読み出し等が発生することを防止することができる。
また、本実施形態では、メモリセルアレイ102からのデータ読み出し時のワード線の選択動作により、読出対象のメモリセル100,101が接続されたワード線103の電位WLが上昇され、上昇された電位WLは読出対象のメモリセル100,101と同一のワード線103に接続された他のメモリセル100,101のゲート電極にも供給される。これに対して本実施形態では、正ビット線群106及び負ビット線群108のうち、読出対象のメモリセル100,101に対応しない正ビット線105及び負ビット線107は、データ読出動作の間中、正I/O線124及び負I/O線129とは接続されず、電位が基準電圧Vssのまま維持されるので、読出対象のメモリセル100,101と同一のワード線103に接続された他のメモリセル100,101のゲート電極に、ワード線の選択動作によって上昇された電位WLが供給されても、前記他のメモリセル100,101に無駄なオン電流又はオフ電流(放電電流)が流れることを防止することができる。従って、メモリセルアレイ102からデータを読み出す際の消費電流(消費電力)を低減することができる。
〔第2実施形態〕
次に本発明の第2実施形態について説明する。なお、第1実施形態と同一の部分には同一の符号を付し、説明を省略する。本第2実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置は、第1実施形態で説明した不揮発性半導体記憶装置10に対し、フラッシュメモリからのデータ読み出し時の消費電力を更に削減することを目的として、図3に示すセンスアンプ制御回路258、ワードアドレス制御回路263、ビットアドレス制御回路268、ポンプ活性化信号制御回路271及びデータラッチ回路280が各々付加されて構成されている。
センスアンプ制御回路258は、主センスアンプ活性化信号MSAENが入力されるインバータ251と、センスアンプ148で生成された正データ出力信号DN及び負データ出力信号DNNが各々入力される2入力NORゲート252と、2個の入力端の一方がインバータ251の出力端に接続された2入力NANDゲート253と、2個の入力端の一方が2入力NORゲート252の出力端に接続されると共に2個の入力端の他方が2入力NANDゲート253の出力端に接続され、出力端が2入力NANDゲート253の2個の入力端の他方に接続された2入力NANDゲート254と、入力端が2入力NANDゲート253の出力端に接続され、センスアンプ停止信号SAENDを出力するインバータ256と、2個の入力端の一方に主センスアンプ活性化信号MSAENが、他方にセンスアンプ停止信号SAENDが各々入力され、センスアンプ活性化信号SAENを出力する2入力ORゲート257から構成されている。
また、本第2実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置には、ワードアドレス信号線114と同数の主ワードアドレス信号線260から成り、主ワードアドレス信号MPXを伝送する主ワードアドレス信号線群261が設けられており、ワードアドレス制御回路263は、センスアンプ停止信号SAENDが入力されるインバータ259と、主ワードアドレス信号線260と同数設けられた2入力ANDゲート262から構成されている。個々の2入力ANDゲート262は、2個の入力端の一方がインバータ259の出力端に各々接続され、2個の入力端の他方が主ワードアドレス信号線群261のうちの互いに異なる主ワードアドレス信号線240に各々接続されると共に、ワードアドレス信号線群115のうちの互いに異なるワードアドレス信号線114に各々接続されている。
また、本第2実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置には、正ビットアドレス信号線118と同数の主ビットアドレス信号線265から成り、主ビットアドレス信号MPYを伝送する主ビットアドレス信号線群266も設けられており、ビットアドレス制御回路268は、センスアンプ停止信号SAENDが入力されるインバータ264と、主ビットアドレス信号線265と同数設けられた2入力ANDゲート267から構成されている。個々の2入力ANDゲート267は、2個の入力端の一方がインバータ264の出力端に各々接続され、2個の入力端の他方が主ビットアドレス信号線群266のうちの互いに異なる主ビットアドレス信号線265に各々接続されると共に、出力端が正ビットアドレス信号線群119のうちの互いに異なる正ビットアドレス信号線118に各々接続されている。
また、ポンプ活性化信号制御回路271は、主ポンプ活性化信号MPMPEN及びセンスアンプ停止信号SAENDが各々入力され、ポンプ活性化信号PMPENを出力する2入力ORゲート270から構成されている。
更に、データラッチ回路280は、センスアンプ停止信号SAENDが入力され信号SAENDNを出力するインバータ273と、P型ゲート入力としてセンスアンプ停止信号SAENDが、N型ゲート入力として信号SAENDNが、通常入力としてセンスアンプ出力信号SAOUTが各々入力され、信号SAOUTBを出力するトランスファーゲート275と、信号SAOUTBが入力され信号DOUTを出力するバッファ277と、信号DOUTが入力され信号DOUTを出力するバッファ278と、P型ゲート入力として信号SAENDNが、N型ゲート入力としてセンスアンプ停止信号SAENDが、通常入力として信号DOUTが各々入力され、信号SAOUTBを出力するトランスファーゲート279と、から構成されている。
なお、上述したセンスアンプ制御回路258、ワードアドレス制御回路263、ビットアドレス制御回路268及びポンプ活性化信号制御回路271は請求項4に記載の動作停止制御手段に対応しており、データラッチ回路280は請求項5に記載のラッチ手段に対応している。
次に本第2実施形態の作用として、本第2実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置におけるデータの読出動作について、図4を参照し、第1実施形態と異なる部分についてのみ説明する。
本第2実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置では、時刻t=t1以前(時刻t=t0)のスタンバイ状態において、主ポンプ活性化信号MPMPEN、主センスアンプ活性化信号MSAENが電源電圧Vddになっている一方、主ワードアドレス信号線群261の個々の主ワードアドレス信号線260を伝送される主ワードアドレス信号MPXが全て基準電圧Vssになっており、主ビットアドレス信号線群266の個々の主ビットアドレス信号線265を伝送される主ビットアドレス信号MPYも全て基準電圧Vssになっている。
第1実施形態で説明したように、センスアンプ148から出力される正データ出力信号DN及び負データ出力信号DNNは、スタンバイ状態では何れも基準電圧Vssになっているので、センスアンプ制御回路258の2入力NANDゲート253,254で構成されるフリップフロップがリセットされ、インバータ256はセンスアンプ停止信号SAENDとして基準電圧Vssを出力している。また、バッファとして機能する2入力ORゲート257は、センスアンプ停止信号SAENDが基準電圧Vssとなっている一方で、主センスアンプ活性化信号MSAENが電源電圧Vddになっていることで、センスアンプ活性化信号SAENとして電源電圧Vddを出力している。
また、スタンバイ状態では、前述のように主ワードアドレス信号線群261の個々の主ワードアドレス信号線260を伝送される主ワードアドレス信号MPXが全て基準電圧Vssになっているので、ワードアドレス制御回路263の個々の2入力ANDゲート262は、ワードアドレス信号線群115の個々のワードアドレス信号線114へワードアドレス信号PXとして各々基準電圧Vssを出力している。
また、スタンバイ状態では、前述のように主ビットアドレス信号線群266の個々の主ビットアドレス信号線265を伝送される主ビットアドレス信号MPYも全て基準電圧Vssになっているので、ビットアドレス制御回路268の個々の2入力ANDゲート267は、正ビットアドレス信号線群119の個々の正ビットアドレス信号線118へ、正ビットアドレス信号PYとして各々基準電圧Vssを出力している。
更に、スタンバイ状態では、センスアンプ停止信号SAENDが基準電圧Vssになっている一方で、主ポンプ活性化信号MPMPENが電源電圧Vddになっているので、ポンプ活性化信号制御回路271の2入力ORゲート270はポンプ活性化信号PMPENとして電源電圧Vddを出力している。
また、スタンバイ状態ではセンスアンプ停止信号SAENDが基準電圧Vssになっており、第1実施形態で説明したようにセンスアンプ出力信号SAOUTも基準電圧Vssになっているので、データラッチ回路280では、トランスファーゲート275がオンに、トランスファーゲート279がオフになり、入力されたセンスアンプ出力信号SAOUTが信号DOUTとして出力され、信号DOUTは基準電圧Vssになっている。
なお、本第2実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置において、スタンバイ状態での他の部分の状態は第1実施形態で説明した通りである。
時刻t=t1のデータ読出動作の開始時には、プリチャージ活性化信号PRENが基準電圧Vssへ変化し、また、主ビットアドレス信号線群266の個々の主ビットアドレス信号線265を伝送される主ビットアドレス信号MPYのうち、読出対象のメモリセル100,101に対応する特定の主ビットアドレス信号線265を伝送される主ビットアドレス信号MPY<j>のみが基準電圧Vssから電源電圧Vddに切り替わる(主ビットアドレス信号MPY<j>を伝送する特定の主ビットアドレス信号線265が選択される)。
時刻t=t1ではセンスアンプ停止信号SAENDが基準電圧Vssに維持されているので、ビットアドレス制御回路268の複数個の2入力ANDゲート267のうち、選択された主ビットアドレス信号線265と接続されている特定の2入力ANDゲート267は、接続されている正ビットアドレス信号線118(選択された主ビットアドレス信号線265に対応する正ビットアドレス信号線118)へ、正ビットアドレス信号PY<j>として電源電圧Vddを出力する。
なお、時刻t=t1において、プリチャージ活性化信号PRENが基準電圧Vssへ変化したことに伴い、正I/O線124及び負I/O線129を電源電圧Vddに充電すると共に、読出対象のメモリセル100,101に接続された正ビット線105及び負ビット線107を(Vdd−Vtn)に充電するプリチャージ動作が行われることは第1実施形態で説明した通りである。
時刻t=t2では、プリチャージ活性化信号PRENが基準電圧Vssから電源電圧Vddに切り替わることで、第1実施形態で説明した通りプリチャージ動作が停止される。また時刻t=t2では、主センスアンプ活性化信号MSAENが電源電圧Vddから基準電圧Vssに切り替わり、センスアンプ制御回路258では、2入力NANDゲート253,254から成るフリップフロップのリセットが解除されるが、時刻t=t2ではセンスアンプ148から出力される正データ出力信号DN及び負データ出力信号DNNが基準電圧Vssのまま維持されているので、インバータ256から出力されるセンスアンプ停止信号SAENDも基準電圧Vssのまま維持される。また、主センスアンプ活性化信号MSAENが電源電圧Vddから基準電圧Vssに切り替わる一方で、センスアンプ停止信号SAENDが基準電圧Vssのまま維持されていることで、2入力ORゲート257から出力されるセンスアンプ活性化信号SAENは電源電圧Vddから基準電圧Vssに切り替わる。
また時刻t=t2では、主ポンプ活性化信号MPMPENが電源電圧Vddから基準電圧Vssに切り替わり、前述のようにセンスアンプ停止信号SAENDが基準電圧Vssのまま維持されていることで、ポンプ活性化信号制御回路271の2入力ORゲート270が出力するポンプ活性化信号PMPENは電源電圧Vddから基準電圧Vssに切り替わる。なお、時刻t=t2において、センスアンプ148の活性化動作及びVWLポンプ活性化動作が行われることは第1実施形態で説明した通りである。
時刻t=t3では、主ワードアドレス信号線群261の個々の主ワードアドレス信号線260を伝送される主ワードアドレス信号MPXのうち、読出対象のメモリセル100,101に対応する特定の主ワードアドレス信号線260を伝送される主ワードアドレス信号MPX< i >のみが基準電圧Vssから電源電圧Vddに切り替わる(主ワードアドレス信号MPX< i >を伝送する特定の主ワードアドレス信号線260が選択される)。
センスアンプ停止信号SAENDは時刻t=t3でも基準電圧Vssに維持されているので、ワードアドレス制御回路263の複数個の2入力ANDゲート262のうち、選択された主ワードアドレス信号線260と接続されている特定の2入力ANDゲート262は、接続されているワードアドレス信号線114(選択された主ワードアドレス信号線260に対応するワードアドレス信号線114)へ、ワードアドレス信号PX< i >として電源電圧Vddを出力する。なお、時刻t=t3でワード線選択動作が行われることは第1実施形態で説明した通りである。
また、時刻t=t4では第1実施形態と同様に、センスアンプ148により読出対象のメモリセル100,101からのデータ読み出し動作が行われる。
そして時刻t=t5では、第1実施形態でも説明したように、正I/O線124の電位IO又は負I/O線129の電位IONがセンスアンプ148の回路閾値以下に低下することで、読出データがセンスアンプ148の3入力NORゲート145,144から成るラッチ回路にラッチされ、正メモリセル100にデータ1(負メモリセル101にデータ0)が書き込まれていた場合は、正データ出力信号DNが電源電圧Vddに、負データ出力信号DNNが基準電圧Vssに、センスアンプ出力信号SAOUTが電源電圧Vddになり、正メモリセル100にデータ0(負メモリセル101にデータ1)が書き込まれていた場合は、正データ出力信号DNが基準電圧Vssに、負データ出力信号DNNが電源電圧Vddに、センスアンプ出力信号SAOUTが基準電圧Vssになる。
ここで、上記のように正データ出力信号DN又は負データ出力信号DNNが基準電圧Vssから電源電圧Vddに切り替わると、正データ出力信号DN又は負データ出力信号DNNが基準電圧Vssから電源電圧Vddに切り替わったことが、センスアンプ制御回路258の2入力NANDゲート253,254から成るフリップフロップに記憶され、時刻t=t6において、インバータ256から出力されるセンスアンプ停止信号SAENDが基準電圧Vssから電源電圧Vddに切り替わり、2入力ORゲート257から出力されるセンスアンプ活性化信号SAENが基準電圧Vssから電源電圧Vddに切り替わる。
また、データラッチ回路280では、センスアンプ停止信号SAENDが基準電圧Vssから電源電圧Vddに切り替わったことに伴い、トランスファーゲート275がオフに、トランスファーゲート279がオンになり、直前に入力されていたセンスアンプ出力信号SAOUTがデータ(信号DOUT)としてラッチされる。
また、ワードアドレス制御回路263では、センスアンプ停止信号SAENDが基準電圧Vssから電源電圧Vddに切り替わったことに伴い、個々の2入力ANDゲート262からワードアドレス信号線群115の個々のワードアドレス信号線114へ出力されるワードアドレス信号PXが全て基準電圧Vssになる。同様に、ビットアドレス制御回路268は、個々の2入力ANDゲート267から正ビットアドレス信号線群119の個々の正ビットアドレス信号線118へ出力される正ビットアドレス信号PYが全て基準電圧Vssになる。更に、ポンプ活性化信号制御回路271では、センスアンプ停止信号SAENDが基準電圧Vssから電源電圧Vddに切り替わったことに伴い、時刻t=t7で2入力ORゲート270から出力されるポンプ活性化信号PMPENが電源電圧Vddに切り替わり、ワード線電圧昇圧回路113によるワード線電圧VWLの昇圧動作が停止される。
このように、本第2実施形態では、読出対象のメモリセル100,101からのデータ読出動作に伴い、正データ出力信号DN又は負データ出力信号DNNが基準電圧Vssから電源電圧Vddに切り替わったことをトリガとして、不揮発性半導体記憶装置の各部分をスタンバイ状態に戻しているので、第1実施形態で説明した不揮発性半導体記憶装置10と比較して、メモリセルアレイ102からデータを読み出す際の消費電流(消費電力)を低減することができる。
なお、上記では、本発明に係る不揮発性の記憶部としてフラッシュメモリで構成されたメモリセルアレイ102を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、書き込まれているデータに応じてメモリセルのオン/オフが切り替わる他の不揮発性メモリにも適用可能である。
また、上記ではスタンバイ状態でビット線105,107及びソース線109を各々基準電圧Vssにしておき、読出動作時に読出対象のメモリセル100,101に接続されたビット線105,107を充電する態様を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えばスタンバイ状態でビット線105,107及びソース線109を電源電圧Vddにしておき、読出動作時に読出対象のメモリセル100,101に接続されたソース線109を選択的に基準電圧Vssにする読み出し方式にも適用可能である。
また、ワード線アドレス信号PX及びビット線アドレス信号PYは上記で説明した信号構成や信号数に限定されるものではなく、本発明を逸脱しない範囲で適宜変更可能であることは言うまでもない。
また、上記で説明したワード線ドライバ28、ビット線選択ゲート127,132、ワード線電圧昇圧回路113、プリチャージ回路141、センスアンプ148、センスアンプ制御回路258、ワードアドレス制御回路263、ビットアドレス制御回路268、ポンプ活性化信号制御回路271、データラッチ回路280の各々の回路構成は単なる一例であり、本発明を逸脱しない範囲で適宜変更可能であることは言うまでもない。
また、上記では、本発明に係る不揮発性の記憶部として、正メモリセル100の配置領域と負メモリセル101の配置領域が分けられ、メモリセルアレイ上の、正メモリセル100に接続された正ビット線105と、対応する負メモリセル101に接続された負ビット線107の間に、別のメモリセルに接続されたビット線が各々複数本配置されている構成のメモリセルアレイ102を例に説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、メモリセルアレイ上で、正メモリセルに接続された正ビット線と、対応する負メモリセルに接続された負ビット線が隣り合っている構成のメモリセルアレイを用いてもよい。但し、データ読出時に正ビット線と負ビット線を流れる電流(電圧の変化)の干渉を回避するために、メモリセルアレイが、正メモリセルに接続された正ビット線と、対応する負メモリセルに接続された負ビット線の間に、別のメモリセルに接続されたビット線が位置しているように、個々のメモリセル及び個々のビット線が配置された構成であることが望ましい。
第1実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置の回路図である。 第1実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置の動作を説明するタイミングチャートである。 第2実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置のうち、図1の装置に対する追加部分の回路図である。 第2実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置の動作を説明するタイミングチャートである。 従来のフラッシュメモリ記憶装置の構成の一例を示す回路図である。 図5に示すフラッシュメモリ記憶装置の動作を説明するタイミングチャートである。
符号の説明
10 不揮発性半導体記憶装置
100 正メモリセル
101 負メモリセル
102 メモリセルアレイ
128 ビット線選択ゲート群
133 負ビット線選択ゲート群
141 プリチャージ回路
148 センスアンプ
258 センスアンプ制御回路
263 ワードアドレス制御回路
268 ビットアドレス制御回路
271 ポンプ活性化信号制御回路
280 データラッチ回路

Claims (7)

  1. 互いに逆相のデータが書き込まれる記憶セル対が複数設けられた不揮発性の記憶部と、
    前記データ読出対象の記憶セル対に選択信号が各々入力されることで、前記データ読出対象の記憶セル対の各々に流れる、前記データ読出対象の記憶セル対の各々に書き込まれているデータに応じた電流によって、前記データ読出対象の記憶セル対のうちの互いに異なる記憶セルに接続された第1信号線及び第2信号線の一方の電圧が閾値を越えて変化した後の前記第1及び第2信号線の電圧の大小関係に基づいて、前記データ読出対象の記憶セル対に書き込まれているデータを検知する検知手段と、
    を含む不揮発性半導体記憶装置。
  2. データ読出対象の記憶セル対のうちの互いに異なる記憶セルに接続された第1信号線及び第2信号線を充電する充電手段を更に備え、
    前記検知手段は、前記充電手段によって前記第1及び第2信号線が充電された後に、前記データ読出対象の記憶セル対に選択信号を各々入力することを特徴とする請求項1記載の不揮発性半導体記憶装置。
  3. 前記検知手段は、前記第1及び第2信号線の電圧が各々前記閾値を越えて変化していない間は、第1出力信号及び第2出力信号として同レベルの信号を出力し、前記第1及び第2信号線の一方の電圧が閾値を越えて変化すると、前記第1及び第2出力信号のレベルを相違させると共に、電圧が閾値を越えて変化した信号線が前記第1信号線か前記第2信号線かに応じて前記第1及び第2出力信号のレベルの大小関係を切り替える検知回路を備え、前記第1及び第2出力信号の一方を読出データとして出力することを特徴とする請求項1記載の不揮発性半導体記憶装置。
  4. 前記第1及び第2信号線の一方の電圧が閾値を越えて変化したことをトリガとして、前記充電手段及び前記検知手段を含む周辺回路の動作を停止させる動作停止制御手段を更に備えたことを特徴とする請求項1記載の不揮発性半導体記憶装置。
  5. 前記検知手段から出力された読出データを、前記第1及び第2信号線の一方の電圧が閾値を越えて変化したことをトリガとしてラッチするラッチ手段を更に備えたことを特徴とする請求項1記載の不揮発性半導体記憶装置。
  6. 前記不揮発性の記憶部には複数本のビット線が設けられ、互いに逆相のデータが書き込まれる前記記憶セル対を成す一対の記憶セルが前記複数本のビット線のうちの互いに異なるビット線に接続されるように、前記不揮発性の記憶部に設けられた個々の記憶セルが前記複数本のビット線の何れかに各々接続されており、
    前記充電手段は、前記不揮発性の記憶部に設けられた複数のビット線のうちデータ読出対象の記憶セル対に接続された一対のビット線のみを前記第1信号線及び前記第2信号線を介して充電すると共に、前記検知手段による前記データ読出対象の記憶セル対に書き込まれているデータの検知が完了すると、前記一対のビット線を放電させて基準電圧にすることを特徴とする請求項2記載の不揮発性半導体記憶装置。
  7. 前記記憶セル対が複数設けられた前記不揮発性の記憶部は、個々の記憶セル対を成す一対の記憶セルに接続された一対のビット線の間に、別の記憶セル対の記憶セルに接続されたビット線が位置しているように、前記複数の記憶セル対及び前記複数のビット線が配置されていることを特徴とする請求項6記載の不揮発性半導体記憶装置。
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