JP2008064413A - ガス流量制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】従来のガス流量制御装置では一つの閉子に一つの貫通穴が開いており、そこを通過したガスが装置外に排出されるため、流路は一系統しかなく、ガス調理器のグリルなどで、上バーナと下バーナの流量を別々に制御することが出来ず、魚を載置する焼き網の高さを魚の種類によって使い分けたり、アルミホイルなどを敷いて焼き加減の調節をしなければならなかった。
【解決手段】ガス流量調節機能とガスの開閉を行うガス閉止機能とを有するガス流量制御部と、前記ガス流量制御部を駆動するモータ7とを備え、前記ガス流量制御部として回転式の閉子1を使用し、前記回転式閉子を通過したのちガスの排出流路を少なくとも2流路以上設け、前記排出経路に流れる流量の制御を前記閉子にて同時に切替える。
【選択図】図1
【解決手段】ガス流量調節機能とガスの開閉を行うガス閉止機能とを有するガス流量制御部と、前記ガス流量制御部を駆動するモータ7とを備え、前記ガス流量制御部として回転式の閉子1を使用し、前記回転式閉子を通過したのちガスの排出流路を少なくとも2流路以上設け、前記排出経路に流れる流量の制御を前記閉子にて同時に切替える。
【選択図】図1
Description
本発明は、ガスストーブ、ガスコンロ、ガステーブル、ガスオーブン等のガス器具に使用可能なガス流量制御装置に関する。
従来、この種のガス流量制御装置はガス流量調節機能とガス通路の開閉を行うガス閉止機能を有するガス流量制御装置にスライド式の閉子が用いられている(例えば、特許文献1参照)。
図16は、特許文献1に記載された従来のガス流量制御装置の断面図である。図16に示すように、閉子1はコックボディ2の中に開けられたガス通路3を遮断するようにコックボディ2の内面に載置されている。そして、閉子1はシャフト4が連結され、該シャフト4はギア機構としての送りナット5とスクリューネジ6を介し、該スクリューネジ6に連結固定されたモータ7によってスライド方向に動き、それにより閉子1も同時にコックボディ2上をスライドして動く。
閉子1のコックボディ2の一面と対向する反対の上面には、ガス通路3を流れるガスの流量を調整する板状の流量チップ8が載置され、流量チップ8は押さえバネ9により下方である閉子1の上面に押さえられている。閉子1には、ガスを通す貫通穴10が開いており、貫通穴10がコックボディ2によって塞がれているときにはガスは閉止され、貫通穴10とガス通路3が合致するとガスが流れ、ガスの流量は閉子1のスライド方向に沿って流量チップ8の長手方向にガス流量の切換段数に応じ開けられた複数の穴8aによって決められた量が流れる。
また、シャフト4にはピン11が連結固定されており、ピン11に連結されたエンコーダ12によって閉子1の位置が検出される。
特開2000−161656号公報
しかしながら、前記従来の構成では一つの閉子1に一つの貫通穴10が開いており、そこを通過したガスが装置外に流出されるため、流出路は一系統しかなく、このようなガス流量制御装置を使用したガス調理器のグリルなどでは、上バーナと下バーナの流量を別々に制御することが出来ず、例えば火力を強くした場合は上バーナと下バーナは同時に強くなり、火力を弱くした場合は上バーナと下バーナは同時に弱くなってしまう。
このようにグリルで上下のバーナの火力を別々に調整できない場合、鯛などの身が厚い魚を焼く場合、上バーナに近づき魚の上部分が焦げてしまい、逆にカレイなどの身が薄い魚を焼く場合、上バーナから遠ざかるため、上部分の焼き色が薄くなってしまう。そして、このような不具合を防ぐため、魚を載置する焼き網の高さを魚の種類によって使い分けたり、アルミホイルなどを敷いて焼き加減の調節をしなければならず、ユーザーの使い勝手が悪く、調理の失敗も多くなっていた。
上記従来の技術の問題点に鑑み、本発明が解決しようとする課題は、器具の使い勝手が向上するガス流量制御装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のガス流量制御装置は、ガス流量調節機能とガスの開閉を行うガス閉止機能とを有するガス流量制御部と、前記ガス流量制御部を駆動するモータとを備え、前記ガス流量制御部は回転式の閉子を使用し、前記閉子の下流に複数のガスの流出路を設け、前記各流出路に流れるガス流量の制御を前記閉子にて同時に切替えることを可能にしたものである。
これによって、一つのガス流量制御装置で別々の流出路に流れるガス量の制御を前記閉子にて同時に別々に切替えることが可能になり制御範囲を広げることができ、該装置を搭載した器具の使い勝手を向上させられる。
例えば、本ガス流量制御装置を使用したガス調理器のグリルなどでは、上バーナと下バーナの流量を別々に制御することが出来、鯛などの身が厚い魚を焼く場合、上バーナを弱め下バーナを強くし、逆にカレイなどの身が薄い魚を焼く場合、上バーナを強く、下バーナを弱くすることで、焼き加減の調節が可能となり、魚を載置する焼き網の高さを魚の種類によって使い分けたり、アルミホイルなどを敷いて焼き加減の調節をする必要がなくなり、ユーザーの使い勝手を大幅に向上させられる。
本発明のガス流量制御装置は、一つの流量制御部で別々のガスの流出路に流れる流量の制御を前記流量制御部の閉子にて同時に切替えるので、別々の流出路に流れるガス量を別々に変えることが可能となり、制御範囲を広げることができるとともに、該装置を搭載した器具の使い勝手を向上させることができる。
第1の発明は、ガス流量調節機能とガス通路の開閉を行うガス閉止機能とを有するガス流量制御部と、前記ガス流量制御部を駆動するモータとを備え、前記ガス流量制御部は回転式の閉子を使用し、前記閉子の下流に複数のガスの流出路を設け、前記流出路に流れる流量の制御を前記閉子にて同時に切替えることを特徴とし、これによって一つの流量制御部で別々の流出路に流れる流量の制御を前記閉子にて別々に切替えることも可能となる。
したがって、ガス流量の制御範囲を広げることができ、例えば、本ガス流量制御装置を搭載するガス調理器のグリルなどでは、上バーナと下バーナの流量を別々に制御することが出来、上バーナを弱く下バーナを強くしたり、上バーナを強く下バーナを弱くすることができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の第1の実施形態におけるガス流量制御装置の断面図である。図1に示すように、金属で円盤型に形成した閉子1は、コックボディ下13の内部における当接面13aに回転自在に載置され、閉子1の上面には円形板の流量チップ8が載置されている。そして、ガス流量調節機能を構成する閉子1と流量チップ8とは押さえバネ9によって下方に押され、閉子1はコックボディ下13の当接面13aと当接され、前記当接面13aにてコックボディ下13の流入口44から流入したガスが、コックボディ下13内の独立した流出路となる複数のガス通路3へ流れるガスを遮断するガス閉止機能を有する。
図1は、本発明の第1の実施形態におけるガス流量制御装置の断面図である。図1に示すように、金属で円盤型に形成した閉子1は、コックボディ下13の内部における当接面13aに回転自在に載置され、閉子1の上面には円形板の流量チップ8が載置されている。そして、ガス流量調節機能を構成する閉子1と流量チップ8とは押さえバネ9によって下方に押され、閉子1はコックボディ下13の当接面13aと当接され、前記当接面13aにてコックボディ下13の流入口44から流入したガスが、コックボディ下13内の独立した流出路となる複数のガス通路3へ流れるガスを遮断するガス閉止機能を有する。
閉子1にはシャフト4が連結され、シャフト4はモータシャフト14に連結固定されており、モータ7が回転することにより、閉子1も同時に回転する。閉子1の上にはガスの流量を調整する流量チップ8がシャフト4に当接しないように載置されている。閉子1に
は、図3に示すようにガスを通す第一経路の貫通穴17と第二経路の貫通穴18が中心半径r上に180度の間隔で相対向した位置に同じ大きさで開いている。
は、図3に示すようにガスを通す第一経路の貫通穴17と第二経路の貫通穴18が中心半径r上に180度の間隔で相対向した位置に同じ大きさで開いている。
そして、閉子1は回転することで、第一経路の貫通穴17と第二経路の貫通穴18の両方が、コックボディ下13の当接面13aに対向することよって塞がれている時にはガスの流れは閉止され(ガス閉止機能)、第一経路の貫通穴17と第二の経路の貫通穴18がコックボディ下13によって塞がれていない時は(図1)、各貫通穴17、18をガスが流れ、ガスの流量は流量チップ8に開けられた複数の大きさの異なる穴8aによって決められた量が流れる(ガス流量調節機能)。
そして、第一経路の貫通穴17を通ったガスは流出路のガス通路3より流出路の第一経路のガス通路19を通って装置外に排出される。同様に第二経路の貫通穴18を通ったガスは流出路のガス通路3より流出路の第二経路のガス通路20を通って装置外に排出される。モータシャフト14はOリング16を介してコックボディ下13に閉蓋したコックボディ上15に挿入され、ガスが外に漏れるのを遮断している。
なお、上記実施の形態ではコックボディ下13には、独立したガス通路3をそれぞれ設けたが、これを無くして直接にガス通路19を第一経路の貫通穴17に、ガス通路20を第二経路の貫通穴18にそれぞれ接続する形態にコックボディ下13を加工してもよいが、その際にはコックボディ下13との当接面13aの増える閉子1の回転抵抗を少なくしてモータ7の負荷を軽減してやることが必要となる。
図2は、本発明の実施の形態1におけるガス流量制御装置の流量チップ8の平面図である。図2に示すように、流量チップ8は円周上の一部に突起24を設け、これをコックボディ下13の内部に設けた溝45に嵌めて回り止めとしている。また、流量チップ8には同一半径r上を中心とした大きさの異なる複数個の穴8aが相対向した位置に開けられている。また、流量チップ8はその中心部にシャフト4が当接しないように逃げ穴46が開けられている。
図3は、本発明の実施の形態1におけるガス流量制御装置の閉子の平面図である。図3に示すように、閉子1にはエンドミルによって小判型の第一経路の貫通穴17と第二の経路の貫通穴18が同形状で相対向して開けられ、中心部にはシャフト4を連結するための窪み47が開いており、これによりシャフト4の回転が閉子1に伝わるようになっている。
また、回転式の閉子1の回転位置を検出する位置検出装置は、モータシャフト14に回転板21が連結固定され、回転板21上にはエンコーダブラシ22が接合され、エンコーダブラシ22の先端がエンコーダ基板23に押し付けられた状態で組み込まれている。
図4は本発明の実施の形態1におけるガス流量制御装置のエンコーダ基板の平面図で、図5は同じくエンコーダ基板とエンコーダブラシの位置関係を示す図である。図4に示すように、エンコーダ基板23には同心円上にエンコーダパターンが4本の銅箔(黒塗部)で敷かれており、外側からトラック(1)、トラック(2)、トラック(3)、トラック(4)、COMを示している。
トラック(1)の端面を基点(0°)とし、トラック(2)は39°、トラック(3)は68°から92°、トラック(4)は116°の位置から銅箔が敷かれており、COMは全周銅箔が敷かれている。また、図5に示すようにエンコーダブラシ22は5本の端子22aから構成され、それぞれの端子22aが各エンコーダパターンの真上になるように配置されており、銅箔上にエンコーダブラシ22の端面が位置した場合にはCOMと導通
しONのエンコーダ信号、銅箔がない上にエンコーダブラシ22の端面が位置した場合はCOMと導通しないためOFFのエンコーダ信号が出力される。
しONのエンコーダ信号、銅箔がない上にエンコーダブラシ22の端面が位置した場合はCOMと導通しないためOFFのエンコーダ信号が出力される。
次に図6〜図10は、流量チップ8、閉子1、コックボディ下13の位置関係を示す図である。各図中の斜線部分は閉子1とコックボディ下13の当接面13aを示している。図6はガスを閉止している時の流量チップ8、閉子1、コックボディ下13の位置関係を示している。図6に示すように閉子1に開けられた第一経路の貫通穴17と第二経路の貫通穴18はコックボディ下13によって塞がれ、ガスの流れは閉止される。
図7は、第一、第二経路の両方に大流量のガスが流れている時の流量チップ8、閉子1、コックボディ下13の位置関係を示している。図7に示すように閉子1は図6に示したガス閉止位置から右回りに39°回転し、閉子1に開けられた第一経路の貫通穴17と第二経路の貫通穴18の上に流量チップ8に開けられた大口径の穴8aが位置し、第一、第二経路両方に流量チップ8の穴8aの口径に比例した大流量のガスが流れる。
図8は、第一経路に大流量、第二経路に小流量のガスが流れている時の流量チップ8、閉子1、コックボディ下13の位置関係を示している。図8に示すように閉子1は図6に示したガス閉止位置から右回りに68°回転し、閉子1に開けられた第一経路の貫通穴17上に流量チップ8に開けられた大口径の穴8aが位置し、第二経路の貫通穴18上に流量チップ8に開けられた小口径の穴8aが位置し、第一経路に流量チップの穴8aの口径に比例した大流量のガスが流れ、第二経路に小流量のガスが流れる。
図9は、第一経路に小流量、第二経路に大流量のガスが流れている時の流量チップ8、閉子1、コックボディ下13の位置関係を示している。図9に示すように閉子1は図6に示したガス閉止位置から右回りに92°回転し、閉子1に開けられた第一経路の貫通穴17上に流量チップ8に開けられた小口径の穴8aが位置し、第二経路の貫通穴18上に流量チップ8に開けられた大口径の穴8aが位置し、第一経路に流量チップ8の穴8aの口径に比例した小流量のガスが流れ、第二経路に流量チップ8の穴8aの口径に比例した大流量のガスが流れる。
図10は、第一、第二経路両方に小流量のガスが流れている時の流量チップ8、閉子1、コックボディ下13の位置関係を示している。図10に示すように閉子1は図6に示したガス閉止位置から右回りに116°回転し、閉子1に開けられた第一経路の貫通穴17と第二経路の貫通穴18の上に流量チップ8に開けられた小口径の穴8aがそれぞれ位置し、第一、第二経路の両方に流量チップ8の穴8aの口径に比例した小流量のガスが流れる。なお、流量チップ8の穴8aにおける大小の大きさと配置位置は、本発明の装置を搭載する器具の制御に合わせて変えればよいものである。
次に図11は、閉子1を通るガス流量とエンコーダブラシ22の回転位置、エンコーダ信号の関係を示す図である。エンコーダ信号のトラック(1)がONからOFFになる位置は図6で示した閉子1の位置とし、ガス流量は第一経路、第二経路共に0である。トラック(1)がONからOFFになる位置を基点とし、エンコーダブラシ22が39°回転した位置は図7に示した最大流量のガスが流れる閉子1の位置となり、第一、第二経路の両方に大流量のガスが流れる。そのときトラック(2)の信号がOFFからONになる。
また、トラック(1)がONからOFFになる位置を基点とし、エンコーダブラシが68°回転した位置は図8で示した第一経路に大流量、第二経路に小流量のガスが流れる閉子1の位置となり、第一経路に大流量のガスが流れ、第二経路に小流量のガスが流れる。そのときトラック(3)の信号がOFFからONになる。
また、トラック(1)がONからOFFになる位置を基点とし、エンコーダブラシ22が92°回転した位置は図9で示した第一経路に小流量、第二経路に大流量のガスが流れる閉子1の位置となり、第一経路に小流量のガスが流れ、第二経路に大流量のガスが流れる。そのときトラック(3)の信号がONからOFFになる。
さらに、トラック(1)がONからOFFになる位置を基点とし、エンコーダブラシ22が116°回転した位置は図10で示した第一、第二経路の両方に最小流量のガスが流れる閉子1の位置となり、第一、第二経路ともに小流量のガスが流れ、そのときトラック(4)の信号がOFFからONになる。
このようにエンコーダ信号により要求される流量が流れるように最適位置に閉子1を動かすことができる。また、モータ7を回転させているにもかかわらず、エンコーダ信号が変化しない場合は、モータ7もしくは閉子1がロックしていると判断でき、機器の使用を停止することができる。
以上のように構成されたガス流量制御装置について、以下にその動作、作用を説明する。図12は、本発明のガス流量制御装置を搭載したガス調理器を示す。図12に示すように、本発明のガス流量制御装置を搭載したガス調理器には左下に魚などを収納して焼くグリル25、左上には鍋などを載置して加熱する左コンロ26、同じく右上には右コンロ27がそれぞれ搭載されており、機器の右下には本機器の左右のコンロとグリルの操作を行う操作部28が設けられている。
図13は、本発明のガス流量制御装置を搭載したガス調理器のグリルの構造図を示す。ガス流量制御装置に流入したガスは、閉子1の上に搭載された流量チップ8に開けられた穴8aを通り、閉子1に開けられた第一経路の貫通穴17を通ったガスは第一経路のガス通路19を通りガス流量制御装置外に排出される。第一経路のガス通路19を通りガス流量制御装置外に排出されたガスは2経路に分岐され、グリル25であるグリル庫内29の上に設置されている左上バーナ30、右上バーナ31にそれぞれ供給され、点火により各バーナ上に火炎が形成される。
また、閉子1に開けられた第二経路の貫通穴18を通ったガスは第二経路のガス通路20を通りガス流量制御装置外に排出される。第二経路のガス通路20を通りガス流量制御装置外に排出されたガスは2経路に分岐され、グリル25であるグリル庫内29の下に設置されている左下バーナ32、右下バーナ33にそれぞれ供給され、点火により各バーナ上に火炎が形成される。
グリル庫内29の中央部には、被加熱物である魚34を載置する焼網35が設置されている。また、グリル庫内29の下方には魚34から垂れ落ちる脂を溜めるグリル皿36が装備される。左上バーナ30と右上バーナ31は魚34の上面を焼き、左下バーナ32と右下バーナ33は魚34の下面を焼くようになっている。
従って、ガス流量制御装置の第一経路の貫通穴17と第二経路の貫通穴18を通るガス流量を流量チップ8によって調節することにより、左右の上バーナ30、31と左右の下バーナ32、33に供給されるガス量が別々に調整できる。
例えば、第一経路の流量を少なく、第二経路の流量を多くすると、それに応じて左右の上バーナ30、31の火力は弱くなり、左右の下バーナ32、33は火力が強くなり、魚の上面の焼き加減は弱く、下面は強くなる。反対に、第一経路の流量を多く、第二経路の流量を少なくすると、それに応じて左右の上バーナ30、31の火力は強くなり、左右の下バーナ32、33は火力が弱くなり、魚の上面の焼き加減は強く、下面は弱くなる。
したがって、鯛などの身が厚い魚を焼く場合、火力が上バーナを弱め下バーナを強くし、逆にカレイなどの身が薄い魚を焼く場合、火力が上バーナを強く、下バーナを弱くすることで、焼き加減の調節が可能となり、魚を載置する焼き網の高さを魚の種類によって使い分けたり、アルミホイルなどを敷いて焼き加減の調節をする必要がなくなり、ユーザーの使い勝手を大幅に向上させられる。
また、閉子1をモータ7で回転させ、閉子1に開けられた第一経路の貫通穴17と第二経路の貫通穴18をコックボディ下13で閉塞させることにより、第一、第二経路のガス通路に流れるガスが遮断され、左右の上バーナ30、31と左右の下バーナ32、33にはガスが供給されず、グリルの燃焼を停止することが可能となる。
図14は、本発明のガス調理器の操作部の拡大図を示す。図14に示すように、操作部28の左にはガス調理器の運転を入り切りする運転スイッチ37、運転スイッチ37から右方向にグリル操作部38、左コンロ操作部39、右コンロ操作部40がそれぞれ配置されている。グリル操作部38にはグリルの点火、消火をするグリル点消火スイッチ41、グリルの火力を切替えるグリル火力切替スイッチ42、グリルの火力を表示するグリル火力表示部43がそれぞれ配置されている。
図15は、グリル火力表示の切替パターンを示す。運転スイッチ37を押し機器を運転状態にした後、グリル点消火スイッチ41を押すと、ガス流量制御装置は閉子と流量チップの位置関係を図7の位置までモータを右回りに回転して閉子を動かし、ガスの第一経路、第二経路の両方の流量を多く流し、左右の上バーナと左右の下バーナそれぞれに放電によるスパーク点火をさせ火炎を形成させる。
点火終了後にグリル火力表示を図15の左端のように上火の強のLEDを2個、下火の強のLEDを2個それぞれ点灯させ、上火、下火の両方が強火になっていることを表示する。次にグリル火力切替スイッチ42を押すと、ガス流量制御装置は閉子と流量チップの位置関係を図8の位置までモータを回転して閉子を動かし、ガスの第一経路には多く、第二経路には少なく流量を流す。これにより左右の上バーナは強火に左右の下バーナ弱火になり、同時に火力表示を図15のように上火の強のLEDを2個、下火の弱のLEDを1個それぞれ点灯させ、上火が強火、下火が弱火になっていることを表示する。
さらにグリル火力切替スイッチ42を押すと、ガス流量制御装置は閉子と流量チップの位置関係を図9の位置までモータを回転して閉子を動かし、ガスの第一経路には少なく、第二経路には多く流量を流す。これにより左右の上バーナは弱火に左右の下バーナ強火になり、同時に火力表示を図15のように上火の弱のLEDを1個、下火の強のLEDを2個それぞれ点灯させ、上火が弱火、下火が強火になっていることを表示する。
また、グリル火力切替スイッチ42を押すと、ガス流量制御装置は閉子と流量チップの位置関係を図10の位置までモータを回転して閉子を動かし、ガスの第一経路、第二経路の両方の流量を少なくする。これにより左右の上バーナ、左右の下バーナがともに弱火になり、同時に火力表示を図15のように上火の弱のLEDを1個、下火の弱のLEDを1個それぞれ点灯させ、上火と下火がともに弱火になっていることを表示する。
さらにグリル火力切替スイッチ42を押すと、ガス流量制御装置は閉子と流量チップの位置関係を図7の位置までモータを左回りに回転して閉子を動かし、点火直後の流量位置まで戻し、同時に火力表示も上火の強のLEDを2個、下火の強のLEDを2個それぞれ点灯させる。
また、燃焼途中にグリル点消火スイッチ41を押すと、ガス流量制御装置は閉子と流量チップの位置関係を図6の位置までモータを左回りに回転して閉子を動かし、閉子1に開けられた第一経路の貫通穴17と第二経路の貫通穴18をコックボディ下13の当接面13aで閉塞させることにより、第一、第二経路のガス通路に流れるガスを遮断し、燃焼を停止させる。
以上のように、本実施の形態においてはガス流量調節機能とガスの開閉を行うガス閉止機能とを有するガス流量制御部と、前記ガス流量制御部を駆動するモータとを備え、前記ガス流量制御部は回転式の閉子を使用し、前記回転式閉子を通過したのちガスの排出流路となる流出路を少なくとも2流路以上設けることにより、前記流出路に流れる流量の制御を前記閉子にて同時に切替えることができ、これによりガス調理器のグリルなどで、上バーナと下バーナの流量を別々に制御することが出来、上バーナを弱く下バーナを強くしたり、上バーナを強く下バーナを弱くすることができる。これにより魚を載置する焼き網の高さを魚の種類によって使い分けたり、アルミホイルなどを敷いて焼き加減の調節をしなくても焼き加減の調節が可能となり、ユーザーの使い勝手が向上する。
以上のように、本発明にかかるガス流量制御装置は、一つの流量制御部で別々のガスの流出路に流れる流量の制御を前記流量制御部の閉子にて同時に切替えられ、別々の流出路に流れるガス量を別々に変えることが可能となり、制御範囲を広げることができるとともに、該装置を搭載した器具の使い勝手を向上させることができ、種々のガス器具に適用できる。
1 閉子
2 コックボディ
3 ガス通路(流出路)
7 モータ
8 流量チップ
9 押さえバネ
13 コックボディ下
17 第一経路の貫通穴
18 第二経路の貫通穴
19 第一経路のガス通路(流出路)
20 第二経路のガス通路(流出路)
21 回転板
22 エンコーダブラシ
23 エンコーダ基板
2 コックボディ
3 ガス通路(流出路)
7 モータ
8 流量チップ
9 押さえバネ
13 コックボディ下
17 第一経路の貫通穴
18 第二経路の貫通穴
19 第一経路のガス通路(流出路)
20 第二経路のガス通路(流出路)
21 回転板
22 エンコーダブラシ
23 エンコーダ基板
Claims (1)
- ガス流量調節機能とガス通路の開閉を行うガス閉止機能とを有するガス流量制御部と、前記ガス流量制御部を駆動するモータとを備え、前記ガス流量制御部は回転式の閉子を使用し、前記閉子の下流に複数のガスの流出路を設け、前記各流出路に流れるガス流量の制御を前記閉子にて同時に切替えることを特徴とするガス流量制御装置。
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012520975A (ja) * | 2009-03-17 | 2012-09-10 | ダンフォス アクチ−セルスカブ | 蒸気圧縮システム用の弁 |
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2006
- 2006-09-11 JP JP2006245210A patent/JP2008064413A/ja active Pending
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