JP2008063115A - エアコンを備えた産業車両 - Google Patents

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Fumihiro Shibahara
文裕 柴原
Takaharu Nakano
隆治 中野
Takashi Murase
貴司 村瀬
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Abstract

【課題】車両の後部に配置されたエアコンと、運転室の前側に設けられた冷気の吹き出し口との間を接続するダクトが車両の乗降性に悪影響を与えない産業車両を提供する。
【解決手段】ハイブリッドフォークリフトは、運転室にドア19が設けられている。運転室の後部に配置されたフード32内にエアコンが設けられ、運転室の前側に冷気の吹き出し口41が配置されている。エアコンと吹き出し口41とを接続するダクトは、吹き出し口41側のダクトである支持ダクト43と、ドア19の内側に設けられてドア19と共に移動可能なドア付属ダクト44と、エアコン側の固定ダクトとで形成されている。ドア付属ダクト44は、ドア19が閉じた状態ではドア付属ダクト44の入口が固定ダクトの出口と連通状態となり、かつドア付属ダクト44の出口が支持ダクト43の入口と連通状態となるように構成されている。
【選択図】図4

Description

本発明は、エアコンを備えた産業車両に係り、詳しくはエアコンを備えるとともに運転室にドアが設けられたフォークリフト等の産業車両に関する。
フォークリフト等の産業車両において、オペレータの作業環境を良くするために運転席の周囲を外部と隔離した空間とする構成、即ち運転室(キャビン)を設けたものがある。また、運転室内の環境を快適にするため、エアコンを装備したものもある(例えば、特許文献1参照。)。特許文献1に記載のフォークリフトでは、エアコンを構成するコンプレッサ(圧縮機)、コンデンサ(凝縮器)、エキスパンダ(膨張器)、エバポレータ(蒸発器)の4つの基本主要機器のうち、機械的駆動力を必要とするコンプレッサはエンジンルームに設けられているが、その他の機器はヘッドガードに設置されている。
特開2000−118981号公報。
ところが、エアコンを構成する主要機器がヘッドガードに設置された構成では、見栄えが悪い。そこで、本願発明者等はエアコンを構成する主要機器をエンジンフード内等、車両後方の外部から目立たない位置に配置する構成を考えた。その場合、冷気の吹き出し口を運転席の前側に配置するには、エアコンと吹き出し口との間を接続するためのダクトを車両の後方から運転席の前側にわたって配置する必要がある。しかし、産業車両、特にフォークリフトは、車高をできるだけ低くしたいので、フロアの下には種々の部品が配置されており、ダクトを運転席のフロアの下面に配置しようとしても、そのスペースを確保するのが難しい。その結果、ダクトをフロアの上面あるいは運転室の天井等に配置する必要がある。
ダクトをフロアの上面に設けた場合、ダクトが車両の乗降性に悪影響を与える。ダクトを運転室の天井等に配置した場合は、ダクトが車両の乗降性に悪影響を与えることはない。しかし、ダクトが目立って見栄えが悪くなるとともに、ダクトの長さが長くなるという問題がある。
本発明は前記従来の問題に鑑みてなされたものであって、その目的は、車両の後部に配置されたエアコンと、運転室の前側に設けられた冷気の吹き出し口との間を接続するダクトが車両の乗降性に悪影響を与えない産業車両を提供することにある。
前記の目的を達成するため請求項1に記載の発明は、運転室にドアが設けられるとともにエアコンを備えた産業車両である。そして、車両の後部に配置されたエアコンと、前記運転室の前側に配置された冷気の吹き出し口と、前記エアコンと前記吹き出し口とを接続するダクトと、前記ダクトの一部を構成するとともに前記ドアの内側に設けられてドアと共に移動可能なドア付属ダクトとを備えている。前記ドア付属ダクトは、前記ドアが閉じた状態では前記ドア付属ダクトの入口がエアコン側のダクトの出口と連通状態となり、かつ前記ドア付属ダクトの出口が前記吹き出し口側のダクトの入口と連通状態となるように構成されている。
この発明では、車両の後部に配置されたエアコンと運転室の前側に配置された冷気の吹き出し口とを接続するダクトの一部が、ドアと共に移動可能なドア付属ダクトとしてドアの内側に設けられているため、ドアを開けるとオペレータが乗降する通路の部分にはダクトが存在しない状態になる。その結果、ダクトがフロア上に固定された場合と比べて車両に対する乗降性が良くなる。また、エアコンは、車両の後部、例えばフード内に配置されるため、エアコンの主要機器がヘッドガード上に配置された場合に比較して見栄えが良くなる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記ドア付属ダクトの出口は、前記ドアの内面と対向する面と反対側に開口するように設けられ、前記吹き出し口側のダクトの入口は、閉じた状態のドアと対向する側に設けられ、前記ドア付属ダクトの出口の周縁と、前記吹き出し口側のダクトの入口の周縁の少なくとも一方にシール部材が設けられている。
この発明では、ドアが閉じた状態でドア付属ダクトの出口と、吹き出し口側のダクトの入口とがドアの面と直交する方向、即ち車両の前後方向と直交する方向において対向し、その隙間はシール部材によりシールされ、シール部材はドアの閉じる方向の力により、ダクトとの密閉性が確保される。従って、ドア付属ダクトの出口と、吹き出し口側のダクトの入口とが、ドアの面と平行な方向、即ち車両の前後方向において対向する場合に比較して、シール構造が簡単になる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の発明において、前記吹き出し口側のダクトは、タッチパネルを兼ねたディスプレイ部が設けられたインストルメントパネルを支持する支持部の役割を果たすように設けられ、前記吹き出し口は前記インストルメントパネルと一体に構成されるとともに、フロントパネルより後方に位置するように配置されている。
この発明では、吹き出し口をオペレータの近くに配置することができ、同じ冷気の吹き出し量でも効率よくオペレータに冷気が作用する。また、エアコン操作等の指示を行う操作部(タッチパネル)が座席に着座したオペレータ(作業者)に近くなり、操作がし易くなる。
本発明によれば、車両の後部に配置されたエアコンと、運転室の前側に設けられた冷気の吹き出し口との間を接続するダクトが車両の乗降性に悪影響を与えない産業車両を提供することができる。
以下、本発明をハイブリッドフォークリフトに具体化した一実施形態を図1〜図9にしたがって説明する。
図1に示すように、ハイブリッドフォークリフト(以下、単にフォークリフトと称す場合もある。)10の車体を構成する機台フレーム11の前側にはマスト12が装備されている。マスト12にはフォーク13がリフトブラケット14を介して昇降可能に装備され、リフトシリンダ15の伸縮作動によりフォーク13がリフトブラケット14とともに昇降される。機台フレーム11には4本の支柱16が立設され、前側の支柱16はヘッドガード17と一体に形成されている。支柱16及びヘッドガード17に囲まれた空間によって運転室18が構成されている。運転室18は、前側及び後側は透明な壁により、左右両側は開閉可能なドア19によりそれぞれ外部と区画されており、運転室18は、ドア19を介して開放可能なキャビンとして設けられている。
車体の前側下部には駆動輪(前輪)20が設けられ、車体の後側下部には操舵輪(後輪)21が設けられている。図2に示すように、駆動輪20は、車軸22に装備された差動装置22a及び図示しないギヤを介して走行用モータ23により駆動される。また、操舵輪21は、ハンドルHの操作量に応じて操舵される。
機台フレーム11は、フロントフレーム部11a、サイドフレーム部11b及びリヤフレーム部11cから構成されている。フロントフレーム部11a及びサイドフレーム部11bは厚板(鋼板)で形成されるとともに、溶接で一体化されている。リヤフレーム部11cは鋳物で形成され、サイドフレーム部11bの左右両側の後部に対して図示しないボルトにより締結されている。カウンタウェイト部24は、リヤフレーム部11cと別体に形成され、リヤフレーム部11cの後部に図示しないボルトにより締結されている。
リヤフレーム部11cには、下部前側にエンジン25が固定され、上部後側にはエアコン26が設けられている。図2に示すように、エンジン25にはクラッチ27を介してモータジェネレータ(発電電動機)28が連結されている。モータジェネレータ28は、エンジン25によって駆動されて発電を行い、バッテリ(二次電池)29に蓄電(充電)する発電モードと、バッテリ29から駆動電力を受けてモータとして油圧ポンプ30を駆動するモータモードとの間で適宜切り換え可能とされている。この切り換え制御は、いずれも図示しないインバータアッセンブリを介して制御装置の指令に基づいて行われるようになっている。
モータジェネレータ28が発電モードにある場合は、エンジン25はモータジェネレータ28と油圧ポンプ30の駆動源となる。一方、モータジェネレータ28がモータモードにある場合には、エンジン25とモータジェネレータ28とが油圧ポンプ30の駆動源となる。但し、モータモードにおいてクラッチ27を切り、エンジン25ではなくモータジェネレータ28のみを油圧ポンプ30の駆動源とすることも可能である。クラッチ27の断接制御は制御装置の制御信号によって行われる。即ち、モータジェネレータ28は、モータモードにおいて油圧ポンプ30の駆動手段としてのモータとして機能する。
バッテリ29は、発電モードのモータジェネレータ28によって発電された電気を蓄電するとともに、フォークリフト10の走行動作や荷役動作のために、必要に応じて適宜駆動電力を供給する。バッテリ29への蓄電及びバッテリ29からの放電は、制御装置に接続されたインバータアッセンブリを介して制御される。
カウンタウェイト部24に形成された収容部には、エンジン25の冷却水を冷却するラジエータ31が収容されている。
リヤフレーム部11cの上方には、エンジン25及びエアコン26を覆うようにフード32が、開閉可能に設けられている。フード32上には座席(シート)33が設けられている。座席33には、その右方側に、作業者の腕を置くためのアームレスト34が装着されている。アームレスト34は、腕を置く部位が水平に配置される使用位置(例えば、図1の状態)と、腕を置く部位が後方に傾動される退避位置との間で回動(変位)するように構成されている。アームレスト34の前部には、リフトシリンダ15やティルトシリンダ等の荷役用アクチュエータを操作するための複数本の荷役用操作部35等が配設されている。荷役用操作部35は、レバー形式で構成され、フォーク昇降操作用のリフトレバーやマスト前後傾操作用のティルトレバーを含む。
図3に示すように、エアコン26は、電動コンプレッサ36、コンデンサ(凝縮器)37、レシーバ38及びユニット体39が一体的にまとめてモジュール化された構成となっている。電動コンプレッサ36、コンデンサ37、レシーバ38及びユニット体39は配管26aを介して接続されている。コンデンサ37は、モータにより駆動されるファンを備えている。なお、ユニット体39は、エキスパンダ、エバポレータ及びブロアを一体にまとめたものである。図1に示すように、車体の後部寄り側部には、エアコン26のコンデンサ冷却用空気の吐き出し口40が設けられている。エアコン26は、コンデンサ37が吐き出し口40と対応する位置に配置される。
図4に示すように、運転室18の前側には、エアコン26の冷気の吹き出し口41が設けられている。エアコン26と吹き出し口41とを接続するダクト42は、吹き出し口41を備えた吹き出し口側のダクトとしての支持ダクト43と、ドア19と共に移動可能なドア付属ダクト44と、ドア付属ダクト44とエアコン26とを接続するエアコン側のダクトとしての固定ダクト45(図1及び図5に図示)とから構成されている。
図6に示すように、支持ダクト43は、インストルメントパネル46の支持部の役割を果たすように設けられ、断面矩形状に形成されるとともにフロア47から立設された状態に設けられている。支持ダクト43の上端部には、吹き出し口41及びインストルメントパネル46が一体的に構成されている。図4に示すように、インストルメントパネル46はディスプレイ部46aを備え、ディスプレイ部46aはタッチパネルも兼ねている。吹き出し口41には冷風の吹き出し方向を調整可能なルーバ41aが設けられている。吹き出し口41は、インストルメントパネル46と一体に構成されるとともに、フロントパネル48より後方に位置するように配置されている。
図5に示すように、支持ダクト43の下部には、ドア19と対向する面に入口43aが形成されている。入口43aは矩形状に形成されている。また、固定ダクト45はフード32内に設けられ、出口45aがドア19と対向する面に形成されている。出口45aは円形に形成されている。なお、図5はドア19を省略した状態の車体の概略部分側面図である。
図7に示すように、ドア付属ダクト44はドア19の内側に設けられ、断面ほぼ四角筒状に形成されるとともに、一端(後部側)のドア19に面する側と反対側の面に入口44aが形成され、他端(前部側)のドア19に面する側と反対側の面に出口44bが形成されている。即ち、ドア付属ダクト44の入口44a及び出口44bは、ドア19の内面と対向する面と反対側に開口するように設けられている。ドア付属ダクト44は、ドア19が閉じた状態ではドア付属ダクト44の入口44aが固定ダクト45の出口45aと連通状態となり、かつドア付属ダクト44の出口44bが支持ダクト43の入口43aと連通状態となるように構成されている。
ドア付属ダクト44は樹脂製のドアトリム49と一体に形成されており、図8に示すように、ドアガラス19aの内面がドア付属ダクト44の一部を構成するように形成されるとともに、ドアガラス19aに接着されて固定されている。また、支持ダクト43の入口43aの周縁にはシール部材50が貼り付けられている。また、図示しないが、固定ダクト45の出口45aの周縁にもシール部材50が貼り付けられている。シール部材50は、スポンジで形成されている。そして、ドア19が閉じた状態ではドア付属ダクト44の入口44aがシール部材50を介して固定ダクト45の出口45aと密閉状態となり、かつドア付属ダクト44の出口44bがシール部材50を介して支持ダクト43の入口43aと密閉状態となるように構成されている。なお、ドアトリム49には骨格部としてパイプ49aが一体に固着されている。
バッテリ29は、フード32より前側においてフロア47の下方に設けられたバッテリ収容部に収容されている。バッテリ収容部は、車体の幅方向に延びるように設けられ、機台フレーム11によって形成されている。図2に示すように、バッテリ29は車体の全幅にわたって延びるように配置されるのではなく、この実施形態では車体の右寄りに設けられ、車体の左側には燃料タンク及び作動油タンク(図示せず)が設けられている。バッテリ29は、バッテリケース内に複数のバッテリセルが収容されて構成されている。バッテリ29には、例えば、ニッケル水素蓄電池が使用されている。
フロア47の下のバッテリ収容部の近傍には、バッテリ29に冷却風を送風する送風手段(図示せず)が設けられている。送風手段は、ブロアと、ブロアの空気吸い込み側に連結された空気取り入れ部と、ブロアの空気吹き出し側に連結された送風部とで構成されている。この実施形態では、空気取り入れ部は運転室18内の空気を取り入れるように、フード32の前側下部に形成された開口部の近傍に配置されている。
次に、前記のように構成されたフォークリフト10の作用を説明する。フォークリフト10は、走行用モータ23を駆動して走行し、荷役作業時にはモータジェネレータ28及びエンジン25で油圧ポンプ30を駆動する。モータ又はエンジン25の一方だけを備えたフォークリフトの場合は、最大負荷に対応した大型のモータ又はエンジンを搭載する必要がある。そして、常には低出力の状態でモータ又はエンジンを駆動することになり、効率が悪くなる。しかし、このフォークリフト10の場合は、走行用モータ23、モータジェネレータ28及びエンジン25は効率よく駆動する出力範囲で駆動されるため、燃費が向上するとともに、エンジンフォークリフトに比較してエンジン25の駆動時間が短くなるため、排気ガス(二酸化炭素やNOx)の排出量が少なくなる。
気温が高くなり、エアコン26が駆動されると、エアコン26から送り出された冷気は、固定ダクト45、ドア付属ダクト44及び支持ダクト43を経て吹き出し口41から吹き出す。そして、運転室18内はエアコン26で冷却された冷気で冷房されて、運転室18内の空気の温度は、外気の温度より低くなる。吹き出し口41に設けられたルーバを操作することにより、冷気を運転者の好みの方向に向けることができる。
運転者がハイブリッドフォークリフト10から降りる際は、アームレスト34を後方に傾動させた退避位置に回動させた後、ドア19を開ける。図9に示すように、ドア19を開けると、ドア付属ダクト44もドア19と一緒に移動し、運転者の降車及び乗車に支障とならない退避位置に移動する。その状態で運転者は、運転室18への出入りを行う。
この実施の形態では以下の効果を有する。
(1)ハイブリッドフォークリフト10は、ドア19を備えた運転室18と、車両の後部に配置されたエアコン26とを備えている。冷気の吹き出し口41は運転室18の前側に配置され、エアコン26と吹き出し口41とを接続するダクト42は、ダクト42の一部を構成するとともにドア19の内側に設けられてドア19と共に移動可能なドア付属ダクト44を備えている。ドア付属ダクト44は、ドア19が閉じた状態ではドア付属ダクト44の入口44aがエアコン側のダクト(固定ダクト45)の出口45aと連通状態となり、かつドア付属ダクト44の出口44bが吹き出し口側のダクト(支持ダクト43)の入口43aと連通状態となるように構成されている。したがって、ドア19を開けるとオペレータが乗降する通路の部分にはダクト42が存在しない状態になる。その結果、ダクト42がフロア上に固定された場合と比べて車両に対する乗降性が良くなる。
(2)ドア付属ダクト44の出口44bは、ドア19の内面に対向する面と反対側に開口するように設けられ、支持ダクト43の入口43aは、閉じた状態のドア19と対向する側に設けられ、ドア付属ダクト44の出口44bの周縁にシール部材が設けられている。即ち、ドア19が閉じた状態でドア付属ダクト44の出口44bと、支持ダクト43の入口43aとがドア19の面と直交する方向、即ち車両の前後方向と直交する方向において対向し、その隙間はシール部材50によりシールされ、シール部材50はドア19が閉じる方向の力により、支持ダクト43との密閉性が確保される。従って、ドア付属ダクト44の出口44bと、支持ダクト43の入口43aとが、ドア19の面と平行な方向、即ち車両の前後方向において対向する場合に比較して、シール構造が簡単になる。
(3)支持ダクト43は、タッチパネルを兼ねたディスプレイ部46aが設けられたインストルメントパネル46を支持する支持部の役割を果たすように設けられ、吹き出し口41はインストルメントパネル46と一体に構成されるとともに、フロントパネル48より後方に位置するように配置されている。したがって、吹き出し口41をオペレータの近くに配置することができ、同じ冷気の吹き出し量でも効率よくオペレータに冷気が作用する。また、エアコン操作等の指示を行う操作部(タッチパネル)が座席33に着座したオペレータに近くなり、操作がし易くなる。
(4)エアコン26は、車両の後部のフード32内に配置されるため、エアコン26の主要機器がヘッドガード17上に配置された場合に比較して見栄えが良くなる。
(5)ドア付属ダクト44は、ドアトリム49と一体に樹脂で形成されているため、ドアトリム49と独立して形成したドア付属ダクト44をドア19に固着する構成に比較して、製造及び組み付けが簡単になる。また、ドアトリムの部分がドア付属ダクト44を支持するため、ドア付属ダクト44を樹脂で完全な筒状に形成せずに、ドアガラス19aがドア付属ダクト44の一部を構成するように形成することも容易になり、樹脂使用量を少なくすることができる。
(6)支持ダクト43を流れる冷気の抵抗を考えると、断面形状が円形の方が好ましい。しかし、断面形状を円形にした場合は、断面積が同じ場合、支持ダクト43の座席33側に突出する体積が増え、座席33に座ったオペレータの足回りが狭くなる。この実施形態では、支持ダクト43は、断面形状が矩形状に形成されているため、断面積が同じ場合、座席33に座ったオペレータの足回りが広くなる。
実施形態は前記に限定されるものではなく、例えば、次のように具体化してもよい。
○ ドア付属ダクト44はドアトリム49と一体形成された構成に限らない。例えば、ドア付属ダクト44をドアトリム49と別部品として形成し、ドア19をドアトリム49に接着剤で接着したり、ねじや嵌合部でドアトリム49に固定したりしてもよい。
○ ドア付属ダクト44の出口44bの形状は矩形に限らず他の形状、例えば、円形でもよい。また、入口44aの形状も円形に限らず、他の形状、例えば、矩形であってもよい。
○ ドア付属ダクト44の出口44bは、ドア19の内面と対向する面と反対側に開口する構成に限らない。例えば、図10に示すように、ドア付属ダクト44の出口44bをドア19の面に対して斜めに向くように(例えば、30°〜45°の角度を成すように)形成し、支持ダクト43の下部には、入口43aが出口44bに向かって突出するように設けてもよい。しかし、支持ダクト43の入口43aと、ドア付属ダクト44の出口44bとが、ドア19が閉じた状態で車両の前後方向と直交する方向において対向する構成の方が、シール構造が簡単になる。なお、図10においては、シール部材の図示を省略している。
○ シール部材50はスポンジに限らず、単純な環状のゴムであってもよい。
○ シール部材50は、支持ダクト43の入口43a側及び固定ダクト45の出口45a側に設ける構成に限らず、ドア付属ダクト44の入口44a及び出口44b側に設けたり、支持ダクト43の入口43a側及び固定ダクト45の出口45a側と、ドア付属ダクト44の入口44a及び出口44b側との両方に設けたりしてもよい。
○ シール部材50を省略してもよい。
○ ドア付属ダクト44の高さはフロア47の上面より高くてもよい。
○ 吹き出し口41とインストルメントパネル46とを別体に形成し、吹き出し口41のみをフロントパネル48より後方に位置するように配置してもよい。
○ エアコン26の配置位置は、フード32内に限らず、リヤフレーム部11c及びカウンタウェイト部24の上に配置してもよい。
○ バッテリ29はニッケル水素蓄電池に限らず、鉛蓄電池、リチウムイオンバッテリ等他の二次電池であってもよい。
○ モータジェネレータ28を設ける代わりに、発電機と油圧ポンプ駆動用モータとを別々に設け、油圧ポンプ30をエンジン25及び油圧ポンプ駆動用モータで駆動する構成としてもよい。しかし、モータジェネレータ28を設ける方が構成が簡単になり、配置スペースを小さくすることができる。
○ 荷役用操作部35をアームレスト34に設ける構成に代えて、例えば、運転室18の前側でハンドルHの近くに設けてもよい。
○ ハイブリッドフォークリフト10に限らず、走行用の駆動手段と作業用の駆動手段とを備え、農業用、土木建設用、荷役用等に使用される車両である産業車両全般に適用してもよい。即ち、走行用の駆動手段をモータとし、作業用の駆動手段をエンジン及びモータとするハイブリッド産業車両に適用してもよい。
○ ハイブリッド産業車両に限らず、走行用の駆動手段と作業用の油圧ポンプ30の駆動手段とに、二次電池を動力源とするモータを使用するバッテリ車に適用してもよい。
以下の技術的思想(発明)は前記実施形態から把握できる。
(1)請求項2に記載の発明において、前記ドア付属ダクトの入口は、前記ドアの内面と対向する面と反対側に開口するように設けられ、前記エアコン側のダクトの出口は、閉じた状態のドアと対向する側に設けられ、前記ドア付属ダクトの入口の周縁と、前記エアコン側のダクトの出口の周縁の少なくとも一方にシール部材が設けられている。
(2)請求項1〜請求項3及び前記技術的思想(1)に記載の発明において、前記ドア付属ダクトはドアトリムと樹脂で一体形成されている。
(3)請求項1〜請求項3及び前記技術的思想(1)及び(2)のいずれか一項に記載の発明において、前記エアコンはフード内に配置されている。
(4)請求項1〜請求項3及び前記技術的思想(1)〜(3)のいずれか一項に記載の発明において、前記エアコンはコンプレッサがモータで駆動される電動コンプレッサと、他の機器とがモジュール化されたものである。
一実施形態におけるハイブリッドフォークリフトの概略側面図。 バッテリ、エンジン等の配置を示す一部省略模式平面図。 エアコンの模式斜視図。 ドア、ダクト、吹き出し口等の関係を示す運転室の部分概略斜視図。 ドアを省略した状態の車体の概略部分側面図。 支持ダクトとインストルメントパネルの概略斜視図。 ドアの概略斜視図。 支持ダクトとドア付属ダクトとのシール構造を示す部分断面図。 ドアが開いた状態のドア、ダクト等の関係を示す運転室の部分概略斜視図。 別の実施形態の支持ダクト及びドア付属ダクトを示す模式部分断面図。
符号の説明
10…ハイブリッド産業車両としてのハイブリッドフォークリフト、18…運転室、19…ドア、26…エアコン、41…吹き出し口、42…ダクト、43…吹き出し口側のダクトとしての支持ダクト、43a,44a…入口、44…ドア付属ダクト、44b,45a…出口、45…エアコン側のダクトとしての固定ダクト、46…インストルメントパネル、46a…ディスプレイ部、48…フロントパネル、50…シール部材。

Claims (3)

  1. 運転室にドアが設けられるとともにエアコンを備えた産業車両であって、
    車両の後部に配置されたエアコンと、
    前記運転室の前側に配置された冷気の吹き出し口と、
    前記エアコンと前記吹き出し口とを接続するダクトと、
    前記ダクトの一部を構成するとともに前記ドアの内側に設けられてドアと共に移動可能なドア付属ダクトと
    を備え、
    前記ドア付属ダクトは、前記ドアが閉じた状態では前記ドア付属ダクトの入口がエアコン側のダクトの出口と連通状態となり、かつ前記ドア付属ダクトの出口が前記吹き出し口側のダクトの入口と連通状態となるように構成されていることを特徴とする産業車両。
  2. 前記ドア付属ダクトの出口は、前記ドアの内面と対向する面と反対側に開口するように設けられ、前記吹き出し口側のダクトの入口は、閉じた状態のドアと対向する側に設けられ、前記ドア付属ダクトの出口の周縁と、前記吹き出し口側のダクトの入口の周縁の少なくとも一方にシール部材が設けられている請求項1に記載の産業車両。
  3. 前記吹き出し口側のダクトは、タッチパネルを兼ねたディスプレイ部が設けられたインストルメントパネルを支持する支持部の役割を果たすように設けられ、前記吹き出し口は前記インストルメントパネルと一体に構成されるとともに、フロントパネルより後方に位置するように配置されている請求項1又は請求項2に記載の産業車両。
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EP2889253B1 (de) 2013-12-30 2018-08-08 STILL GmbH Flurförderzeug mit Anzeige- und Bedienvorrichtung

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