JP2008049803A - 車両用エアバッグ装置 - Google Patents

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Yuichi Onishi
勇一 大西
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Abstract

【課題】工数やコストをかけずに有効な打音対策を行い得るようにする。
【解決手段】インストルメントパネル1に取付けられたエアバッグリッド3と、車体側メンバ4に取付けられてエアバッグリッド3に対し相対移動可能とされたエアバッグモジュール5とを備えた車両用エアバッグ装置であって、エアバッグリッド3に、エアバッグモジュール5に対する接触時のエネルギーを吸収可能な毛状突起31を一体形成するようにしている。
【選択図】図1

Description

この発明は、車両用エアバッグ装置に関するものである。
自動車などの車両には、図4に示すように、車室内の前部にインストルメントパネル1が設けられている。このインストルメントパネル1の助手席側の部分には、助手席用のエアバッグ装置2が設けられている(例えば、特許文献1参照)。
この助手席用のエアバッグ装置2は、図5に示すように、インストルメントパネル1に取付けられたエアバッグリッド3と、車体側メンバ4に取付けられてエアバッグリッド3に対し相対移動可能とされたエアバッグモジュール5とを備えている。
ここで、上記インストルメントパネル1には、単層構造のものと多層構造のものとが存在している(ここでは単層構造の例が示されている)。また、エアバッグリッド3は、インストルメントパネル1と一体型のものと、別体型のものとが存在している(ここでは別体型の例が示されている)。
そして、このエアバッグリッド3は、インストルメントパネル1に形成された開口部8に取付けられている。このエアバッグリッド3は、上記開口部8を閉塞可能な閉塞面部9と、この閉塞面部9の裏面側から突設された脚部10とを備えている。そして、上記開口部8の周縁部には内方段差部11が設けられ、この内方段差部11に、上記閉塞面部9の周縁部12が上方から当接・係止されている。内方段差部11は、閉塞面部9の周縁部12の肉厚とほぼ等しい段差量を有しており、当接・係止状態でインストルメントパネル1の表面と閉塞面部9の表面とがほぼ面一となるように構成されている。また、エアバッグリッド3には、閉塞面部9の周縁部12や脚部10などに特に図示しない爪部が設けられており、この爪部を、内方段差部11の縁部や内方段差部11などに形成された特に図示しない爪孔に係止させることにより、インストルメントパネル1にエアバッグリッド3が係止固定されるようになっている。
一方、エアバッグリッド3の内部には、車幅方向へ延びて左右の車体パネル間を連結する上記した車体側メンバ4などの強度部材が配設されている。この車体側メンバ4は、例えば、ステアリングコラムを支持するステアリングサポートメンバなどとして利用されている。そして、この車体側メンバ4に上記エアバッグモジュール5が固定されている。車体側メンバ4とエアバッグモジュール5との固定は、例えば、車体側メンバ4に取付けられたブラケット15と、エアバッグモジュール5の底部や側部に取付けられたブラケット16とを図示しないボルトなどの締結具で連結することなどにより行われる。ここで、エアバッグモジュール5は、図示しないエアバッグ本体を折り畳んで収納すると共に、このエアバッグ本体を展開・膨出させるため作動流体を発生する図示しないインフレータを備えたものである。なお、エアバッグモジュール5の内部では、インフレータはエアバッグ本体よりも下側に配置される。
そして、エアバッグモジュール5は、エアバッグリッド3の脚部10に上部や側部を包囲された状態で配設される。脚部10は、展開時にエアバッグ本体をガイドするガイド機能などを備えており、例えば、エアバッグモジュール5の周囲を所要の間隙20を有して取囲む周壁状を呈している。そして、脚部10には図示しない係止孔が設けられ、エアバッグモジュール5の側部には、図示しないフック部が上記係止孔と対応する位置に設けられており、係止孔にフック部を遊嵌させることにより、上記したようにエアバッグモジュール5はエアバッグリッド3に対して非接触状態で且つ相対移動可能に支持されている。なお、閉塞面部9の裏面における脚部10の内側部分には、エアバッグ本体によって開裂されるドア部を画成する開裂溝37が形成されている。
特開2000−255364号公報
しかしながら、上記車両用エアバッグ装置では、エアバッグモジュール5が、エアバッグリッド3に対して非接触状態で且つ相対移動可能に支持されているため、走行中の振動により、エアバッグモジュール5が振動し、エアバッグリッド3に接触して打音を発生するおそれがあった。そこで、この打音対策として、図6に示すように、エアバッグモジュール5の側面にスポンジ材などのエネルギー吸収材22を貼付けることが行われているが、エネルギー吸収材22の貼付けには工数やコストがかかるという問題があった。
上記課題を解決するために、請求項1に記載された発明では、インストルメントパネル1に取付けられたエアバッグリッドと、車体側メンバに取付けられてエアバッグリッドに対し相対移動可能とされたエアバッグモジュールとを備えた車両用エアバッグ装置において、前記エアバッグリッドに、エアバッグモジュールに対する接触時のエネルギーを吸収可能な毛状突起を一体形成した車両用エアバッグ装置を特徴としている。
請求項1の発明によれば、エアバッグリッドに、毛状突起を一体形成したことにより、毛状突起が、エアバッグモジュールに対する接触時のエネルギーを吸収するので、エネルギー吸収材を貼付ける工数やコストを無くすと共に、有効な打音対策を得ることができる。
工数やコストをかけずに有効な打音対策を行い得るようにするという目的を、エアバッグリッドに、エアバッグモジュールに対する接触時のエネルギーを吸収可能な毛状突起を一体形成する、という手段で実現した。
以下、本発明を具体化した実施例について、図示例と共に説明する。
図1〜図3は、この発明の実施例を示すものである。
まず、構成を説明すると、自動車などの車両における、車室内の前部にはインストルメントパネル1が設けられている。このインストルメントパネル1の助手席側の部分に、助手席用のエアバッグ装置2を設ける。
この助手席用のエアバッグ装置2は、インストルメントパネル1に取付けられたエアバッグリッド3と、車体側メンバ4に取付けられてエアバッグリッド3に対し相対移動可能とされたエアバッグモジュール5とを備えている。
ここで、上記インストルメントパネル1には、単層構造のものと多層構造のものとが存在している(ここでは単層構造の例が示されているが、多層構造であっても良い)。また、エアバッグリッド3は、インストルメントパネル1と一体型のものと、別体型のものとが存在している(ここでは別体型の例が示されているが、一体型であっても良い)。なお、エアバッグリッド3は、エラストマー材等の弾性を有する、弾性材から形成されている。
そして、このエアバッグリッド3は、インストルメントパネル1に形成された開口部8に取付けられている。このエアバッグリッド3は、上記開口部8を閉塞可能な閉塞面部9と、この閉塞面部9の裏面側から突設された脚部10とを備えている。そして、上記開口部8の周縁部には内方段差部11が設けられ、この内方段差部11に、上記閉塞面部9の周縁部12が上方から当接・係止されている。内方段差部11は、閉塞面部9の周縁部12の肉厚とほぼ等しい段差量を有しており、当接・係止状態でインストルメントパネル1の表面と閉塞面部9の表面とがほぼ面一となるように構成されている。また、エアバッグリッド3には、閉塞面部9の周縁部12や脚部10などに特に図示しない爪部が設けられており、この爪部を、内方段差部11の縁部や内方段差部11などに形成された特に図示しない爪孔に係止させることにより、インストルメントパネル1にエアバッグリッド3が係止固定されるようになっている。なお、エアバッグリッド3は、振動溶着等による溶着にてインストルメントパネル1に固定しても良い。
一方、エアバッグリッド3の内部には、車幅方向へ延びて左右の車体パネル間を連結する上記した車体側メンバ4などの強度部材が配設されている。この車体側メンバ4は、例えば、ステアリングコラムを支持するステアリングサポートメンバなどとして利用されている。そして、この車体側メンバ4に上記エアバッグモジュール5が固定されている。車体側メンバ4とエアバッグモジュール5との固定は、例えば、車体側メンバ4に取付けられたブラケット15と、エアバッグモジュール5の底部や側部に取付けられたブラケット16とを図示しないボルトなどの締結具で連結することなどにより行われる。ここで、エアバッグモジュール5は、図示しないエアバッグ本体を折り畳んで収納すると共に、このエアバッグ本体を展開・膨出させるため作動流体を発生する図示しないインフレータを備えたものである。なお、エアバッグモジュール5の内部では、インフレータはエアバッグ本体よりも下側に配置される。
そして、エアバッグモジュール5は、エアバッグリッド3の脚部10に上部や側部を包囲された状態で配設される。脚部10は、展開時にエアバッグ本体をガイドするガイド機能などを備えており、例えば、エアバッグモジュール5の周囲を所要の間隙20を有して取囲む周壁状を呈している。そして、脚部10には図示しない係止孔30(図3参照)が設けられ、エアバッグモジュール5の側部には、図示しないフック部が上記係止孔30と対応する位置に設けられており、係止孔30にフック部を遊嵌させることにより、上記したようにエアバッグモジュール5はエアバッグリッド3に対して非接触状態で且つ相対移動可能に支持されている。なお、閉塞面部9の裏面における脚部10の内側部分には、エアバッグ本体によって開裂されるドア部を画成する開裂溝37が形成されている。
以上のような基本的構成に対し、この実施例のものでは、エアバッグリッド3に、エアバッグモジュール5に対する接触時のエネルギーを吸収可能な毛状突起31を一体形成する。この毛状突起31は、脚部10の内面部分で、且つ、少なくともエアバッグモジュール5の側面と対向する位置に設けられる。この毛状突起31は、ブラシ状に設けられた複数の毛状体からなり、各毛状体はエアバッグモジュール5の側面とほぼ面直に設けるのが好ましい。
ここで、エアバッグリッド3は、図2に示すようなキャビティ型33とコア型32とを備えた成形金型装置34を用いて成形される。図2の成形金型装置34では、キャビティ型33とコア型32とは図中上下方向へ開閉されることとなる。このような成形金型装置34を用いて上記毛状突起31をエアバッグリッド3と一体成形し得るようにする。そのために、コア型32における毛状突起31を成形する部分に、毛状突起31の延設方向(図2中左右方向)へ型抜可能なスライド型35を設ける。このスライド型35は、図示しないシリンダ装置で駆動される楔状部材36によって移動される。なお、図2のエアバッグリッド3は、図面の都合上、図1のエアバッグリッド3とは多少形状が異なっている。
次に、この実施例の作用について説明する。
エアバッグ装置2は、車体に規定値以上の衝撃荷重が作用した場合に、インフレータからの作動流体によってエアバッグモジュール5に折畳んで収容されたエアバッグ本体が展開され、展開されたエアバッグ本体は、脚部10にガイドされて閉塞面部9裏面の脚部10の内側部分を押圧し、開裂溝37を開裂してドア部を開成し、車室内乗員側へ膨出されて乗員を保護するように機能する。
エアバッグ装置2の非作動時においては、エアバッグモジュール5が、エアバッグリッド3に対して非接触状態で且つ相対移動可能に支持されているため、走行中の振動により、エアバッグモジュール5が振動し、エアバッグリッド3に接触して、打音を発生するおそれがある。
これに対し、この実施例によれば、エラストマー材等の弾性を有する弾性材から形成されているエアバッグリッド3に毛状突起31を一体形成したことにより、毛状突起31が、エアバッグモジュール5に対する接触時のエネルギーを吸収するので、エアバッグモジュール5の側部にエネルギー吸収材22を貼付ける工数やコストを無くすと共に、有効な打音対策を得ることができる。
この毛状突起31は、図2、図3に示すようなスライド型を用いることにより、容易に一体成形することができる。また、毛状突起31部が多少のアンダーカット形状となっても、エラストマー等の弾性部材で形成されているため、エアバッグリッド3の脱型時には、無理抜きで対応することができる。
以上、この発明の実施例を図面により詳述してきたが、実施例はこの発明の例示にしか過ぎないものであるため、この発明は実施例の構成にのみ限定されるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があってもこの発明に含まれることは勿論である。また、複数の実施例や変形例が示されている場合には、これらの可能な組合せが含まれることは勿論である。
本発明の実施例にかかるエアバッグ装置の側方断面図である。 図1のエアバッグリッドを成形する成形金型装置の側方断面図である。 図2の部分拡大図である。 従来例の説明に用いたインストルメントパネルの斜視図である。 図4に設けられるエアバッグ装置の側方断面図である。 スポンジ材などのエネルギー吸収材を貼付けた従来のエアバッグモジュールを示す図5と同様の側方断面図である。
符号の説明
1 インストルメントパネル
3 エアバッグリッド
4 車体側メンバ
5 エアバッグモジュール
31 毛状突起

Claims (1)

  1. インストルメントパネルに取付けられたエアバッグリッドと、車体側メンバに取付けられてエアバッグリッドに対し相対移動可能とされたエアバッグモジュールとを備えた車両用エアバッグ装置において、
    前記エアバッグリッドに、エアバッグモジュールに対する接触時のエネルギーを吸収可能な毛状突起を一体形成したことを特徴とする車両用エアバッグ装置。
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