JP2008031733A - 橋の架設工法 - Google Patents

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Abstract

【課題】架設作業の省力化が可能であると共に施工面の効率化を図ることが可能な橋の架設工法を提供すること。
【解決手段】橋の架設工法において、コンクリート製のトラス部材の芯材として埋め込まれる鋼材で構成された芯材トラス7を組み、その芯材トラス7を先に架設した後、前記芯材トラス7を埋め込むコンクリート12を打設する橋の架設工法。芯材トラス7を、クレーンにより吊り上げて複数架設されて結合一体化された芯材トラス桁8が下部工2間に架設される。また、クレーンにより吊り上げる架設工法、押し出し架設工法、張出し架設工法により架設する。
【選択図】図1

Description

本発明は、橋の架設工法に関し、特に、鋼材によるトラス構造の鋼製芯材トラスを使用した、鋼・コンクリート構造の橋の架設工法に関する。
従来、単純桁構造のコンクリート橋あるいは複数径間にわたるコンクリート橋を架設する場合、プレキャストコンクリート製部材など、そのままで完成された橋の部材として利用される完成系の部材を組立てて、橋を架設することが知られている。
例えば、(1)クレーンによる吊り上げ架設工法においては、前記のような完成系の部材を吊り上げ架設することが知られている。この場合には、完成系の部材をクレーンにより吊り上げるようになるので、完成系の部材の重量は重く、クレーンが大型化するという問題がある。
前記(1)の場合、架設された完成系の部材を支持するためには、PC鋼材は同数必要になるが、架設される部材がトラス部材であると、その部材を支持部材として利用できるために、架設用のPC鋼材を少なくすることができる利点が生じてくる。
また、例えば、(2)従来の張り出し架設工法では、ワーゲン(移動式作業車)により作業足場を支持すると共に型枠を支持して、床版部を構築すべく鉄筋の配筋およびPC鋼材配設を含む鉄筋工、型枠工、コンクリート打設、コンクリートの養生、PC鋼材の緊張定着、ワーゲンの移動を順次施工時期または施工開始時期をずらして1サイクルの工程とし、橋軸方向にこの1サイクルの工程を順次繰り返して、コンクリート橋を構築する方法が知られている。しかし、この工法では、前記工程を1サイクルとしているため、複数の施工工程を同時に施工することができないため、工期の短縮が難しいという問題があった。
また、(3)従来の押出し架設工法では、コンクリート等により被覆一体化された完成系の部材による桁を押出す一方、その後方で、前記桁に結合一体化される後続桁を順次製作し、逐次結合一体化した後、押出していた。
しかし、前記(3)のような工法では、完成系の部材を組立て一体化された桁を押し出すため、次の支点に到着する前に、最大応力が桁に働くため、その最大応力に耐えうる断面力の完成系の部材が必要とされていた。そのため、部材はその断面が大きな断面になったり、完成系に比べると、完成系において本来必要のないPC鋼材が、前記の大きな断面の完成系の部材を架設するために、架設用のPC鋼材として余計に配置されていた。
このように、トラス橋の架設工法としては、これまで完成系の部材を組立て架設していたため、完成系の部材を組立て架設する事は、架設機が大掛かりになったり、架設用の部材断面又はPC鋼材を必要とするようになっていた。
また、本設構造体の一部を手延べ桁として利用することも知られている(例えば、特許特許文献1参照)。しかし、この場合には、手延べ桁を架設した後に、さらに手延べ桁部分に接続するように、幅方向に構造軸材を接続するように増設するようになり、鋼製軸組み構造材の組立効率が悪いという問題がある。
特開2006−22595号公報 特開2006−9449号公報 特開2004−116060号公報
前記のように、従来の場合は、完成系の部材を組立て架設していたため、完成系の部材を組立て架設する事は、架設機が大掛かりになったり、架設用の部材断面又はPC鋼材を必要とするようになっていた。また、押し出し架設工法においては、支点直前において、最大応力が桁に働き、その応力に耐えうる断面力が部材に必要とされているため、部材の断面が大きな断面になったり、完成系に比べると架設用のPC鋼材が配置されているため、工期の短縮および施工コストが高価になるという課題があった。
本発明は、前記の課題を有利に解決し、従来の場合より、小型の架設機を使用して、架設作業の省力化が可能であると共に施工面の効率化を図り、より経済的に施工することが可能な橋の架設工法を提供することを目的とする。
前記の課題を有利に解決するために、第1発明の橋の架設工法では、橋の架設工法において、トラス部材の芯材として埋め込まれる鋼材で構成された芯材トラスを組み、その芯材トラスを先に架設した後、前記芯材トラスを埋め込むコンクリートを打設することを特徴とする。
また、第2発明では、第1発明の橋の架設工法において、先行して架設される芯材トラスを、クレーンにより吊り上げて複数架設されて結合一体化された芯材トラス桁が下部工間に架設されていることを特徴とする。
また、第3発明では、第1発明の橋の架設工法において、押し出し架設工法による橋の架設工法において、先に芯材トラスを結合一体化した芯材トラス桁を下部工間に架設することを特徴とする。
また、第4発明では、第1発明の橋の架設工法において、張り出し架設工法による橋の架設工法において、芯材トラスを埋め込むコンクリートの打設に先立って、少なくとも1ブロック先の芯材トラスを架設することを特徴とする。
また第5発明の橋の架設工法では、トラス部材の芯材として埋め込まれる鋼材で構成された芯材トラスを組み、結合された複数の芯材トラスによるトラス構造の芯材トラス桁を先行して下部工間に架設した後、前記芯材トラス桁にコンクリートを打設することを特徴とする。
また、第6発明では、第1〜第5発明のいずれかの橋の架設工法において、芯材トラスが、コンクリート打設荷重を除く荷重に耐え得る剛性を有する構造とされていることを特徴とする。
第1発明によると、コンクリート等により被覆された完成系のトラス部材を組立て架設しないで鋼材による軽量な芯材トラスを架設するようになるので、芯材トラスの部材断面を大きくすることなく、またはPC鋼材を必ずしも必要としないので、芯材トラスの架設に小型の架設機を利用して架設することができ、施工が容易になる。また、先行して芯材トラスの架設と、後方における芯材トラスへのコンクリート打設とを同時に平行して行うことができるようになるので、作業性が向上し、橋の架設工期を短縮することができ、施工コストを低減することができる。
第2発明によると、クレーンを利用して複数の芯材トラスを結合一体化した芯材トラス桁を下部工間に容易に構築することができるので、クレーンを利用して軽量な芯材トラスを吊り上げて、下部工間に容易にトラス構造の鋼製フレームを構築することができ、施工工期を短縮すると共に、安価な鋼材による芯材トラスで強固な鋼製フレームを下部工間に先行して構築するので、軽量な鋼製フレーム先端部を一種の手延べ桁として利用して、下部工間に渡って鋼製フレームを架設することができる。
第3発明によると、芯材トラスを結合一体化した芯材トラス桁を下部工間に架設するので、鋼材による芯材トラスで強固な鋼製フレームを下部工間に先行して構築するので、軽量な芯材トラス桁先端部に手延べ桁を設けることなく、芯材トラス桁本体先端部を手延べ桁のごとく利用して、下部工間に渡って芯材トラス桁を架設することができる。また、手延べ桁が不要であるので、橋の架設を安価に架設することができる。
また、本発明を押出し工法に適用した場合、完成系のPC鋼材と架設時のPC鋼材が通常同じ位必要であるが、芯材トラスによるトラス桁を先行して架設しているので、架設時のPC鋼材をブロックにコンクリートを打設するとき必要なだけで大きく減らす事が出来る。
第4発明によると、張り出し架設工法において、少なくとも1ブロック以上先の芯材トラスを組立てるので、先行して組立てられる芯材トラスに、ワーゲン荷重などの鉛直荷重が作用することはなく、コンクリート打設荷重のみを負担すればよい構造になるので、芯材トラスの軽量化を図ることができる。
本発明を、張り出し工法に適用した場合には、完成系のPC鋼材は従来の場合と同じだけ必要であるが、トラス芯材を使用したトラス材があるので、架設時の張出し用のPC鋼材を減らす事ができる。
第5発明によると、橋における構造体としての鋼製フレームを先行して架設するので、下部工間に架設する構造体を格段に軽量化でき、鋼製フレームをクレーンによる吊り上げ架設、押し出し架設工法による架設あるいは張出し架設工法による架設等適宜の架設工法により鋼製フレームを架設した後、鋼製フレームの各部、例えば、床版コンクリート、斜材部コンクリートを設けて、施工工期および施工コストを低減して、鋼・コンクリートの橋を構築することができる。
第6発明によると、芯材トラスが、コンクリート打設荷重を除き、荷重に耐え得る剛性を有する構造であるので、架設された芯材トラスによりこれに負荷される配筋荷重等を負担させ、コンクリート打設荷重については、PC鋼材あるいはワーゲン等により別個に負担する構造とすればよいので、芯材トラスの軽量化を図ることができる。
次に本発明を図示の実施形態に基づいて詳細に説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態のトラス構造のコンクリート橋1の架設工法(構築方法)を示す説明図であって、この形態では、単純桁構造のコンクリート橋1を架設する場合で、図1(a)に示すように、最初に、各下部工2の支承部3に渡って、鋼材からなり上弦材5または下弦材4と斜材6からなるトラス構造の鋼製フレーム(すなわち、芯材トラス)7を架設する。前記の芯材トラスとしての鋼製フレーム7は、橋軸方向に、1ブロック毎にユニット化され、橋軸直角方向の幅は、施工場所により適宜設定される。
前記の鋼製フレーム7の架設にあたっては、少なくとも橋軸方向あるいは橋軸直角方向に1単位のトラス構造を備えた鋼製フレーム7であり、例えば橋軸方向から見た正面は、図4(a)(b)に示すような構造である。橋軸方向に隣接する鋼製フレーム7相互は、ボルト・ナットにより連結される。また、橋軸直角方向に隣接する鋼製フレーム7相互は、鋼製フレーム7の架設と共に上部横連結材9または下部横連結材(床桁)13により連結され一体化されたものであってもよい。
鋼製フレーム7の接合端部相互の接合、または橋軸直角方向に間隔をおいて隣接する鋼製フレーム7相互を連結する上下の横連結材9,13との接合端部相互の接合、鋼製フレーム7を構成する鋼材の接合端部同士の接合手段としては、例えば、縦向きに当接される接合端部相互の接合構造となる場合には、横向きのボルト孔を備えた接合端部として、接合端部相互のボルト孔に渡ってボルトを挿通し、ナットにより固定することにより、接合端部相互を一体に接合すればよい。また、同面上に接合端部が配置される場合には、添板を接合端部に渡って配置して、ボルト・ナットによる接合方法によってもよい。
前記の鋼製フレーム7の架設にあたっては、コンクリート床版部、上下の弦材4,5あるいは斜材6などの鋼材を被覆するコンクリート、その他の付属物を備えていないので、格段に軽量化された鋼製フレーム7とすることができる。したがって、従来ではコンクリートと鋼材とが複合一体化された完成系のフレームでは、重量が重くクレーンにより吊り上げ架設する工法が採用できない構造体の場合でも、本発明では容易に鋼製フレーム7を図示省略のクレーンにより下部工2間にわたって架設することができる。なお、下部工間においては適宜、支保工(図示を省略した)により、架設途中の構造体および鋼製フレーム7を支持して、芯材トラス桁8が下部工2間に渡って架設される。
なお、前記の鋼製フレーム7を構成する部材としては、鋼管、形鋼等の圧縮力および引張力を負担可能な軸組用鋼材でよく、前記の軸組み用鋼材を、橋の構造設計計算時に構造材として、評価してもよい。鋼管の場合には、例えば、両端部に接合用フランジを備えた鋼管としておいてもよい。形鋼の場合には、部材端部に部材長手方向あるいはこれと直角方向に接合端部を付属させ、各接合端部にボルト孔を設けて、適宜ワッシャを介在させて、部材相互をボルト・ナットにより連結一体化するようにすればよい。
前記のように鋼製フレーム7を複数、橋軸方向に架設して一体化した芯材トラス桁8を下部工2間に架設した後、図1(c)(d)に示すように、支点(支承部)側から順に、各上弦材5と下弦材4と、上部横連結材9および下部連結材13とに、必要に応じ斜材6に、それぞれ、型枠組および鉄筋組並びにPC鋼材を配置した後、上弦材5および上部横連結材9を被覆するようにコンクリート12を打設し、また、下弦材4および下部横連結材13を被覆するようにコンクリート12を打設し、また、斜材6を被覆するようにコンクリート12を打設して、コンクリート製上床版部14、コンクリート製下床版部15、コンクリート製斜材16を形成して、芯材トラス桁8をコンクリートで被覆したトラス構造のコンクリート橋1にする。
この場合、適宜、図6に示すように、PC鋼材17を、コンクリート製上床版部14(またはコンクリート製下床版部15)の端部に緊張定着して、コンクリート製上床版部14(またはコンクリート製下床版部15)にプレストレスを導入する。あるいは鋼製芯材トラス桁8の端部
前記実施形態の特徴として、鋼材による軸組み構造の複数の鋼製フレーム7を先行して架設した後、前記芯材トラス桁8にコンクリート12を打設等により設けて、コンクリート床版部14(15)を設けるようにしている。また、鋼製斜材6を被覆するようにコンクリート12を打設し、一体化してコンクリート橋を架設構築するようにしている。
(第2実施形態)
図2および図3は、本発明の第2実施形態のコンクリート橋1の架設工法を示す説明図であって、この形態では、桁を押し出す後方において、完成系とされていない図1(b)に示すような芯材トラス桁8を製作し、その芯材トラス桁8を、下部工2上に設置される図示省略の押し出して、下部工2間に芯材トラス桁8を架設して、コンクリート橋1を構築する場合で、図2(a)に示すように、最初に、次の下部工2の支承部3に向かって、芯材トラス桁8を押し出し、図2(b)に示すように下部工2間に渡って芯材トラス桁8を押し出す、次いで図2(c)に示すように、2径間に渡り連続した芯材トラス桁8を架設する。
前記のように芯材トラス桁8の架設にあたっては、芯材トラス桁8は、コンクリート床版部、鋼製フレーム7を構成する鋼材を被覆するコンクリート12、その他の付属物を備えていないので、格段に軽量化された鋼製の芯材トラス桁8とすることができる。このような軽量化された芯材トラス桁8を先に架設することにより、完成系におけるPC鋼材を減らすことはできないが、架設用のPC鋼材の本数を減らすことが可能になる(例えば、従来の完成系の部材を架設する場合に、架設用のPC鋼材17(図6参照)が5本のところ、本発明では、架設用のPC鋼材17を3本にする)。したがって、その分、施工が容易になると共に、施工工期の短縮、施工コストの低減、構造の簡素化が可能になる。
これに対して、従来工法では、完成系の部材による桁を架設するために、支点に到着する前に最大応力が桁に働きその応力に耐えうる断面力が必要とされていたため、部材断面が大きな断面になったり、完成系より多くの架設用のPC鋼材が必要であるので、架設用のPC鋼材が少なくなる点でも本発明は利点がある。
前記のように、押出し工法の場合、完成系のPC鋼材と架設時のPC鋼材が、通常同じ位必要であるが、芯材トラス桁を先行して架設しているので、架設時のPC鋼材をブロック毎のコンクリートを打設するとき必要なだけで、大きく減らす事が出来る。
前記のように、この本発明の形態では、芯材トラス桁8を最初に架設するため、芯材トラスが大きな断面になったり、完成系に比べると架設用のPC鋼材を従来のように余計に配置することはなく、コンクリート部材としてコンクリートに埋め込まれる鋼材で芯材トラス7を組み、軽い芯材トラス桁8の状態で押出し、必要な支点(支承部3)10に到着した後、芯材トラス桁8に足場及び型枠を組みコンクリートを打設することで、不必要な断面又はPC鋼材を省く事ができ、従来の問題点を合理的に解決している。
すなわち、本発明でも、完成系のPC鋼材は、従来の場合と同じ本数だけ必要であるが、本発明では芯材トラス桁8があるので、架設時の張出し用のPC鋼材を減らす事ができる。なお、前記の架設時の張り出し用のPC鋼材17は、図示のように内ケーブルまたは外ケーブル(図示省略)で構成される。
前記のように芯材トラス桁8を2径間に渡り架設した後、図3(a)(b)(c)に示すように、支点10側から順に、各上弦材5(および上部横連結材9)と下弦材4(および下部横連結材13)と必要に応じ斜材6に、それぞれ、型枠組および鉄筋組並びにPC鋼材を配置した後、上弦材5(および上部横連結材9)を被覆するようにコンクリート12を打設し、また、下弦材4(および下部横連結材13)を被覆するようにコンクリート12を打設し、また、必要に応じ斜材6を被覆するようにコンクリート12を打設して、コンクリート製上床版部14、コンクリート製下床版部15、必要に応じコンクリート製斜材16を形成し、すなわち、芯材トラス桁8にコンクリートを被覆してコンクリート橋1を架設・構築する。
なお、この形態でも、前記と同様に、前記の鋼製フレーム7を構成する部材としては、鋼管、形鋼等の圧縮力および引張力を負担可能な鋼材でよく、前記の軸組み用の鋼材を、橋の構造設計計算時に構造材として、評価してもよい。
なお、前記と同様に、適宜、上床版部あるいは下床版部に前記PC鋼材17を配置して、コンクリート製上床版部14(またはコンクリート製下床版部15)の端部あるいは芯材トラス桁8の端部に緊張定着して、コンクリート製上床版部14(またはコンクリート製下床版15)にプレストレスを導入するようにしてもよい。
(第3実施形態)
図5は、本発明の第3実施形態のコンクリート橋1の架設工法(構築方法)を示す説明図であって、この形態では、張り出し架設工法により、トラス構造の鋼製フレーム7(芯材トラス)を、既設のトラス構造の鋼製フレーム7にコンクリートを打設する位置より、少なくとも橋軸方向に1ブロック以上先に張り出し架設して、順次、芯材トラス桁8を橋軸方向に張り出すように架設し、張り出し方向基端側に位置をずらして、前記鋼製フレーム7を含む1ブロック以上前の基端側で、鋼製フレーム7における上弦材5(および上部横連結材9)または下弦材4(および下部横連結材13)、必要に応じ斜材6に、コンクリート12を打設して、コンクリートで被覆された芯材トラス7を構築し、順次橋軸方向に張り出して、下部工2間中央で接合するようにして、芯材トラス桁8を架設すると同時にコンクリートで被覆して、コンクリート橋1を架設構築する形態である。
このような形態では、図5(a)(b)(c)に示すように、橋体上に敷設されたレール(図示を省略)上を走行し、位置固定可能なワーゲン(移動式架設作業車)18における一対の傾斜支持フレーム19aに一体の支持アーム19を橋軸方向に2ブロック位先に長く張り出す支持用アーム19とし、この支持アーム19の先端側において、吊り下げ支持部材20の上端部を昇降可能に吊り下げ支持し、その吊り下げ支持部材20の下端側において、2ブロックを超える長さを有し、1ブロックくらい長く張り出す長尺の作業足場21および型枠22等を支持するようにすればよい。
なお、前記ワーゲン18の基端側は、築造された橋体本体に反力をとるように、着脱自在可能なネジ付き縦PC鋼材およびナットなどの連結手段23により、反力をとるようにされる。
前記のような張り出し架設工法では、トラス構造の鋼製フレーム7の架設と、すでに架設されて構造物の一部となっている基端側の鋼製フレーム7部分でのコンクリート12の打設とを並行して同時に作業することが可能になり、すなわち、橋軸方向に位置をずらして同時に作業が可能で、より具体的には、先行する鋼製フレーム7の架設作業と、コンクリート打設等、後施工する部材の施工作業を、橋軸方向に位置をずらして並行して行えるため、コンクリート橋を1架設・構築する作業効率を格段に向上させ、工期の短縮を図ることができる。また、架設された鋼製フレーム7で、後施工分の重量を負担できるため、ワーゲン18の能力を低減して小型化が可能になり、施工コストを低減することが可能になる。
なお、張り出すように架設されるトラス構造の鋼製フレーム7を構成する上弦材5(上部横連結材9)および下弦材4(下部横連結材13)の鋼材には、補強鉄筋24が設けられ、コンクリート12により埋め込まれる。
ここで、前記従来の張り出し架設工法の工程と、本発明の工程とを簡単に比較すると、例えば、図7のようになる。
図7の上部欄では、ワーゲン(移動式作業車)18により作業足場21を支持すると共に型枠22を支持して、床版部を構築すべく鉄筋の配筋およびPC鋼材の配設を含む鉄筋工、型枠工、コンクリート打設、コンクリートの養生、PC鋼材の緊張定着、ワーゲン18の移動を、順次時期をずらして1サイクルの工程とし、橋軸方向にこの1サイクルの工程を順次繰り返す従来の工法の工程図を示し、図7の下部では、橋軸方向におけるn番目のブロックにおける作業(コンクリートの打設、コンクリートの養生、ワーゲン18の移動)と、少なくとも橋軸方向1ブロック先のn+1番目のブロックの位置における鋼製フレーム7の架設、鋼製フレーム7への鉄筋工、型枠工を並行して同時に作業可能になることで、大幅な工期の短縮が可能になる。
なお、図7下欄の本発明では、場所の異なる位置で鉄筋工あるいは型枠工を同時に行うなど、作業工程の組み方次第では、更に型枠組(型枠工)も、さらに他の作業(鉄筋工)と重複することが可能となり、大幅に工期を短縮できる。
本発明を実施する場合、芯材トラス7(芯材トラス桁8)が、コンクリート打設荷重を除き、荷重に耐え得る剛性を有する構造とされていると、架設された芯材トラス7によりこれに負荷される配筋荷重等を負担させ、コンクリート打設荷重については、PC鋼材あるいはワーゲン等により別個に負担する構造とすればよいので、芯材トラス(芯材トラス桁8)の軽量化を図ることができる。
本発明を実施する場合、トラスの斜材、弦材を被覆するコンクリートトラス橋でもよく、弦材のみコンクリートで被覆し、斜材はコンクリートで被覆しない、鋼・コンクリート複合トラス橋としても良い。
本発明を実施する場合、張り出し架設工法による橋の架設工法において、芯材トラスを埋め込むコンクリートの打設に先立って、橋軸方向の距離が短い場合には、2ブロック先の芯材トラスを架設するようにしてもよい。
本発明の一形態の架設工法の工程図であり、(a)はクレーンにより鋼製フレームを架設している状態を示す側面図、(b)は下部工間に鋼製フレームを架設して芯材トラス桁を架設した状態を示す側面図、(c)は、支点側からコンクリートを順に打設して上下床版部を構築している状態を示す概略側面図、(d)はさらに桁中央に向かって順次上下床版部を構築している状態を示す概略側面図、(e)は芯材トラス桁全体にわたってコンクリートを打設して上下床版部を構築した状態を示す概略側面図である。 本発明の他の架設工法の工程図であり、(a)は押し出し工法により鋼製芯材トラス桁を隣接する下部工に向かって押し出して架設している状態を示す概略側面図、(b)は鋼製芯材トラス桁の後部に鋼製フレームを接続しながら、さらに前方に押し出している状態を示す概略側面図、(c)は2径間に渡り鋼製芯材トラス桁を押し出して架設した状態を示す概略側面図である。 (c)は、支点側からコンクリートを順に打設して上下床版部を構築している状態を示す概略側面図、(d)はさらに桁中央に向かって順次上下床版部を構築している状態を示す概略側面図、(e)は芯材トラス桁全体にわたってコンクリートを打設して上下床版部を構築した状態を示す概略側面図である。 (a)および(b)は、鋼製芯材トラス桁の正面形態を示す正面図である。 (a)(b)(c)は、ワーゲンを使用して張り出し工法により橋を架設する工程を示す概略側面図である。 芯材トラス桁にコンクリートを打設して上床版部および下床版部を形成する場合のPC鋼材の緊張定着構造の一端側を示す概略側面図である。 従来の張り出し工法と本発明の張り出し工法との施工工程を、施工時期との関係で比較説明するための図である。
符号の説明
1 コンクリート橋
2 下部工
3 支承部
4 下弦材
5 上弦材
6 斜材
7 鋼製フレーム(芯材トラス)
8 芯材トラス桁
9 上部横連結材
10 支点
12 コンクリート
13 下部横連結材(床桁)
14 コンクリート製上床版
15 コンクリート製下床版
16 コンクリート製斜材
17 PC鋼材
18 ワーゲン
19 支持アーム
20 吊り下げ支持部材
21 作業用足場
22 型枠
23 連結手段
24 補強鉄筋

Claims (6)

  1. 橋の架設工法において、コンクリート製のトラス部材の芯材として埋め込まれる鋼材で構成された芯材トラスを組み、その芯材トラスを先に架設した後、前記芯材トラスを埋め込むコンクリートを打設することを特徴とする橋の架設工法。
  2. 先行して架設される芯材トラスを、クレーンにより吊り上げて複数架設されて結合一体化された芯材トラス桁が下部工間に架設されていることを特徴とする請求項1に記載の橋の架設工法。
  3. 押し出し架設工法による橋の架設工法において、先に芯材トラスを結合一体化した芯材トラス桁を下部工間に架設することを特徴とする請求項1に記載の橋の架設工法。
  4. 張り出し架設工法による橋の架設工法において、芯材トラスを埋め込むコンクリートの打設に先立って、少なくとも1ブロック先の芯材トラスを架設することを特徴とする請求項1に記載の橋の架設工法。
  5. トラス部材の芯材として埋め込まれる鋼材で構成された芯材トラスを組み、結合された複数の芯材トラスによるトラス構造の芯材トラス桁を先行して下部工間に架設した後、前記芯材トラス桁にコンクリートを打設することを特徴とする橋の架設工法。
  6. 芯材トラスが、コンクリート打設荷重を除く荷重に耐え得る剛性を有する構造とされていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のコンクリート橋の架設工法。
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