JP2008021920A - 半導体基板のエッチング装置及びエッチング方法 - Google Patents

半導体基板のエッチング装置及びエッチング方法 Download PDF

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Abstract

【課題】半導体基板を効率良く及び/又は局所的にウェットエッチングすることができる半導体基板のエッチング装置及びエッチング方法を提供すること。
【解決手段】半導体基板2のエッチング方法は、半導体基板2をエッチング加工するエッチング装置の加工面4aを半導体基板2の被加工面2aに対して平行に配置する工程と、加工面4aに形成された開口9aからエッチング液10を供給する工程と、毛細管効果により加工面4aと被加工面2aとの間にエッチング液10を浸透させ、かつエッチング液10の表面張力により加工面4a又は被加工面2aの端部においてエッチング液10の浸透を終端させると共にエッチング液10を終端位置で保持することにより、半導体基板2をエッチング加工する工程と、を含む。
【選択図】図5

Description

本発明は、半導体基板をウェットエッチング加工するエッチング装置及びエッチング方法に関する。
半導体装置の製造において、半導体基板に付着した汚染物質及び汚染物質による製品精度のばらつきは、製品の歩留まり及び信頼性を低下させる。そこで、半導体基板上の汚染物質の除去がウェットエッチング(ウェット洗浄)によって行われている。半導体基板をウェットエッチング加工するエッチング装置は、例えば特許文献1及び特許文献2に開示されている。
特許文献1に記載の半導体基板エッチング処理装置の概略平面図を図18に示す。また、特許文献1に記載のエッチング処理装置51によって処理される半導体基板(ウェハ)52の平面図を図19に示す。特許文献1に記載のエッチング処理装置51においては、ノズル55によりローラ54の溝部54aにエッチング液57を供給し、溝部54a内にエッチング液57を保持する。半導体基板52をウェハチャック53で保持し、半導体基板52の端部52aが溝部54a内に入る位置にセットする。ローラ54とウェハチャック53とを回転軸53a、54bにより互いに異なる方向に回転させて、溝部54aに保持したエッチング液57により、半導体基板52の端部(外縁部)52a(図19に示す斜線部分)のみをウェットエッチングする。エッチング後、洗浄用ノズル56から純水を吐出させて、半導体基板52及び周辺部の洗浄を行う。
また、特許文献2に記載のエッチング装置の一部の概略断面を図20に示す。特許文献2に記載のエッチング装置においては、エッチング液供給管62の先端よりエッチング液63の液面を表面張力によって突出させ、エッチング液63の突出液面を半導体基板(ウェハ)61のエッチング部位に接触させてエッチング加工する。
特開平1−316936号公報 特開2004−6518号公報
近年、半導体装置の微細化及び半導体基板の大口径化が進行している。したがって、半導体基板(ウェハ)のエッチング加工は、半導体基板の所望の領域に対して、選択的かつ局所的に処理可能であること及び/又は一度の過程で全体的に処理可能であることが望まれている。しかしながら、特許文献1に記載のエッチング処理装置51においては、エッチング処理可能な領域は、ローラ54の溝部54aに入れることのできる部分、すなわち半導体基板52の端部(外縁部)52aに限定されている。
また、特許文献2に記載のエッチング装置においては、エッチング処理1回当たりのエッチング面積は、エッチング液供給管62の管径に依存するため限定されている。そこで、1回の処理におけるエッチング面積を拡大しようとすると、エッチング液供給管62の管径を大きくするか、エッチング液供給管62の本数を増やす必要がある。しかしながら、エッチング液供給管62の本数を増やすことは、エッチング装置の複雑化を招く。また、端面面積に対して開口面積の大きいエッチング液供給管62の直径を単純に大きくしただけでは、エッチング液供給管62の端面から突出するエッチング液63の高さが低くなってしまう。エッチング液63の突出高さが低いままでは、エッチング液供給管62と半導体基板61が接触するおそれがある。エッチング液63の突出高さを高くするためには、エッチング液63の供給圧力を高める必要があるが、エッチング液供給管62の端面上にエッチング液63を支持する面積が小さいため、エッチング液63がエッチング液供給管62の端面上からこぼれないようにエッチング液63の突出高さを高くすることは困難である。したがって、特許文献2に記載のように、エッチング液供給管62の先端において半導体基板61と接触させるエッチング装置においては、一度のエッチング加工で処理可能な面積は限定されることになると考えられる。すなわち、大面積のエッチング加工において、スループットが極端に落ちる問題が起こることになる。
本発明の第1視点によれば、半導体基板(ウェハ)の被加工面に平行に対向する加工面を備え、加工面は、液体を供給する少なくとも1つの開口を有し、少なくとも1つの開口の面積は、少なくとも1つの開口の面積を含む加工面の面積に対して、0.1%〜85%である半導体基板のエッチング装置を提供する。
本発明の第2視点によれば、半導体基板をエッチング加工するエッチング装置の加工面を半導体基板の被加工面に対して平行に配置する工程と、加工面に形成された開口からエッチング液を供給する工程と、毛細管効果により加工面と被加工面との間にエッチング液を浸透させ、かつエッチング液の表面張力により加工面又は被加工面の端部においてエッチング液の浸透を終端させると共にエッチング液を終端位置で保持することにより、半導体基板をエッチング加工する工程と、を含む半導体基板のエッチング方法を提供する。
本発明において、「毛細管効果」とは、物理的な力としての表面張力(=液体が表面をできるだけ小さくしようとする力)を原動力として、液体(例えばエッチング液)に対しエッチング装置の加工面及び半導体基板の被加工面がもつ濡れ性(例えば水系エッチング液の場合の「親水性」)によって、液体がエッチング装置の加工面と半導体基板の被加工面との間を浸透(拡散)する効果のことをいう。
本発明の半導体基板のエッチング装置及びエッチング方法においては、毛細管効果を利用して、エッチングヘッドと半導体基板とが対向する部分にエッチング液を浸透させると共に、表面張力を利用して、エッチングヘッド又は半導体基板の端部でエッチング液の浸透を終端させると共に終端位置においてエッチング液を保持させる。これにより、本発明の半導体基板のエッチング装置及びエッチング方法によれば、大面積を効率良くエッチング加工することもできれば、所望の箇所を局所的にエッチング加工することもできる。さらに、リソグラフィ工程を要することなく、所望の箇所をエッチング加工することができる。
まず、本発明のエッチング装置の全体の構成について説明する。図1は、エッチング装置の一例を示す概略全体図である。エッチング装置1は、ウェハチャック3、エッチングヘッド4、XYステージ機構5、Zステージ機構6、エッチング液供給管7、及びコック8を備える。被加工物である半導体基板2は、ウェハチャック3上に置かれ、被加工面の裏面において吸着固定される。図1に示す形態においては、エッチングヘッド4は、XYステージ機構5によって半導体基板2に対し任意の速度かつ任意の経路で任意の位置に平行移動され、Zステージ機構6によって半導体基板2との間隔が制御される。図1に示す形態においては、XYステージ機構5及びZステージ機構6はエッチングヘッド4に配置されているが、半導体基板2を移動させてエッチングヘッド4と半導体基板2との間隔及び位置関係を制御する同様の機構をウェハチャック3に配置してもよい。さらに、XYステージ機構5及びZステージ機構6に加え、エッチングヘッド4又は半導体基板2を回転させる機構を配置してもよい。エッチングヘッド4は、半導体基板2の被加工面に対向する平滑な平面(加工面)、及びエッチング液を半導体基板2の被加工面に供給するための少なくとも1つの供給孔を有する。該少なくとも1つの供給孔は、エッチング液供給管7に通じており、エッチング液の供給量は、コック8によって制御される。エッチング装置1は、種々の液体(例えば異なる種類のエッチング液、水等)のタンクに接続して、エッチングヘッド4の供給孔から各液体を選択的に切替可能に使用することを可能にする供給機構(不図示)や半導体基板2の被加工面に供給したエッチング液を回収する回収機構(不図示)、例えば吸収体ないし吸引機構、をさらに備えることもできる。
次に、本発明の第1実施形態に係るエッチング装置について説明する。図2は、第1実施形態に係るエッチング装置において、半導体基板をエッチング加工するエッチングヘッドの加工面の平面図である。図3は、図2に示すエッチングヘッド4と半導体基板2の間にエッチング液を保持した状態の概略断面図である。エッチングヘッド4の加工面4aは円形の平面であり、エッチングヘッド4は、加工面4aの中心に、エッチング液を供給するための1つの開口9aを有する。
開口9aの大きさは、所望の面積に設定することができるが、加工面4aを下向きにして使用する場合には、表面張力によりエッチング液10の液面高さを制御可能な大きさ(エッチング液10の自重によってエッチング液が滴り落ちない大きさ)に設定すると好ましい。エッチングヘッド4の加工面4aの面積(開口9aの面積含む)に対する開口9aの面積は、例えば、0.1%〜85%、1%〜62%、又は1%〜51%とすることができる。ここで、下限の数値は、典型的なエッチング装置の構成において、エッチングヘッド4の加工面4aへのエッチング液10の許容可能な供給時間を基に定めることができる。エッチングヘッド4の加工面の面積をS(m)、エッチングヘッド4の加工面4aの面積(開口9aの面積含む)に対する開口9aの面積比をa、エッチングヘッド4の加工面4aと半導体基板2の被加工面2aとの面間隔をH(m)、開口9aからのエッチング液10の供給速度をz(m/s)とすると、エッチング液10の供給に要する時間t(s)は、以下の数1の式で表される。H=0.001m、z=0.01m/sと仮定して、最大許容時間t=100s及びエッチングの均一性の観点から定められる許容時間t=10sとして、それぞれにおける面積比aを算出すると、a=0.1及びa=1%が得られる。また、上限の数値は、典型的なエッチング装置の構成において、エッチング液10の吸着力を基に定めることができる。以下に説明するエッチング液10の吸着力の数6の式において、エッチング液10の表面張力係数γ=0.072N/m、液密度ρ=1000kg/m、エッチング液10の端面とエッチングヘッド4の加工面4aないし半導体基板2の被加工面2aとがなす接触角θ=45°、面間隔H=0.001mとするとき、エッチングヘッド4の加工面4aの面積S=0.0025m、周囲長L=0.2mの場合、面積比a≦0.853が算出され、面積S=0.0001m、周囲長L=0.04mの場合、a≦0.625が算出され、そしてさらに安定した条件を設定するためにエッチング液の自重と同じ大きさの外力が余計に加わった系(数5の右辺を2倍にした系)において面積S=0.0001m、周囲長L=0.04mの場合、a≦0.517が算出される。
Figure 2008021920




さらに、エッチングヘッド4の加工面4aの面積(開口9aの面積含む)に対する開口9aの好ましい面積は、0.15%〜32%、より好ましくは、1.5%〜8%である。
この数値は、面間隔Hをより好ましい値(0.0015m)に仮定して算出される。下限の数値は、上記数1の式から、上記と同様にして時間t=100sとするとa=0.0015と算出され、t=10sとするとa=0.015と算出される。また、上限の数値は、上記と同様にしてγ=0.072N/m、ρ=1000kg/m、θ=45°、H=0.0015m、面積S=0.0001m、周囲長L=0.04mとするとa=0.32と算出され、さらに重力と同等の外力が加わった系を想定する(計算上gを2倍する)とa=0.08と算出される。
エッチングヘッド4の加工面4aと半導体基板2の被加工面2aは、平行に設定される。その間隔は、Zステージ機構6の機能によって、エッチング液10を毛細管効果によってエッチングヘッド4の加工面4aと半導体基板2の被加工面2aとの間に浸透させ、表面張力により加工面4a又は被加工面2aの少なくとも一方の端部においてエッチング液10の浸透を停止させ、かつその位置でエッチング液を保持することができるように調節される。毛細管効果は、液体(エッチング液10)の表面張力及び密度、エッチングヘッド4の加工面4aと半導体基板2の被加工面2aの濡れやすさ、等によって影響されるため、エッチングヘッド4の加工面4aと半導体基板2の被加工面2aとの間隔は、エッチング条件に応じて適宜決定すると好ましい。
エッチング加工時において、エッチングヘッド4の加工面4aと半導体基板2の被加工面2aとの面間隔Hは、好ましくは、以下の数2を満たすように設定する。ここで、γはエッチング液10の表面張力係数(N/m)、Hはエッチングヘッド4の加工面4aと半導体基板2の被加工面2aとの面間隔(m)、Sはエッチングヘッド4の加工面4aの面積(m)、Lはエッチングヘッド4の加工面4aの周囲長(m)、aはエッチングヘッド4の加工面4aの面積(開口の総面積含む)に対する開口の総面積の比率である。
Figure 2008021920

上記数2について簡単に説明する。エッチングヘッド4の加工面4aと半導体基板2の被加工面2a間にエッチング液10が介在すると、毛管接着作用による吸着力が働く。この吸着力は、エッチングヘッドの加工面4aと半導体基板2の被加工面2a間の間隔が狭いほど大きく、この2面が対向している面積が大きいほど大きくなる(ただし、供給孔9の開口9aの面積は、吸着力には寄与しないと考えられる)。一般的に、エッチング液10の吸着力Fは以下の数3で示される(エッチング液10に対して内向きの方向(吸着方向)を正にとる)。図4は数3を説明するための概略側面図である。ここで、θは、エッチング液10の端面とエッチングヘッド4の加工面4aないし半導体基板2の被加工面2aとがなす接触角(°)である。
Figure 2008021920

このとき、数3の吸着力Fが、エッチングヘッド4の加工面4aと半導体基板2の被加工面2aとの間に存在するエッチング液10自体の重力Fより大きければ、すなわち以下の数4を満たせば、エッチング液10がエッチングヘッド4の加工面4aと半導体基板2の被加工面2aとの間隙に保持されることが可能となる。ここで、Fは、以下の数5の式で表される。gは、重力加速度(m/s)、ρは液密度(g/m)である。
Figure 2008021920

Figure 2008021920
数3〜数5より、面間隔Hについてまとめると、数6に示すHの2次関数となる不等式が得られる。この数6を満たす面間隔H(ただし、H>0)が、エッチングヘッド4の加工面4aと半導体基板2の被加工面2aとの間にエッチング液10を保持するための面間隔となる。ここで、数6において、接触角θを45°と仮定すれば、数2の式が得られることになる。
Figure 2008021920

上記数6において、典型的な条件として、上記と同様にして、例えば、γ=0.072N/m、ρ=1000kg/m、θ=45°、面積S=0.0001m、周囲長L=0.04mとして、開口面積比aを変動させながら面間隔Hの上限を算出すると、1.9mmが得られる。また、面間隔Hの下限を、エッチングヘッドと半導体基板が直接接触しないための機械的マージン間隔、例えば1mm、に設定すると、この場合の好適な面間隔Hは1mm〜1.9mmである。
さらに好ましくは、エッチングヘッド4の加工面4aと半導体基板2の被加工面2aとの面間隔H(ただし、H>0)は、以下の数7を満たすように設定する。ここで、Fは、半導体基板2の重力である。面間隔Hが数7を満たすと、エッチングヘッド4は、エッチング液10の吸着力により、半導体基板2を持ち上げる(保持する)ことができる。
Figure 2008021920

上記数7について説明する。エッチングヘッド4がエッチング液10の吸着力により半導体基板2を持ち上げる(保持する)ためには、エッチング液10の吸着力がエッチング液10自体にかかる重力に加えて、半導体基板2にかかる重力を支える必要がある。すなわち、数3に示すエッチング液10の吸着力Fがエッチング液10の重力Fと半導体基板2の重力Fの和より大きいことが必要となる。これを式で表現すると以下の数8となる。そこで、数3、数5及び数8から、数9の式を導くことができる。ここで、数9において、接触角θを45°と仮定すれば、数7の式が得られることになる。
Figure 2008021920


Figure 2008021920

エッチングヘッド4の材質は、エッチング液10に対して毛細管効果を発揮できるような濡れ性を有する材料が好ましい。例えば、フッ酸等の水系エッチング液に対して、疎水性かつ耐腐食性を有する有機材料をエッチングヘッド4に用いる場合、プラズマ処理によりエッチングヘッドの加工面4aに親水基を作製し、濡れ性を確保することができる。別の方法としては、エッチングヘッド4の加工面4aに、エッチング液により腐食を受けるが濡れ性の良い材料、例えばシリコンやガラス等、を使用し、加工面4aがエッチング液によって腐食したら、消耗品として加工面4aを交換することができるように構成することもできる。
第1実施形態に係るエッチング装置におけるエッチング液の供給過程を示す概略断面図を図5に示す。まず、エッチングヘッド4の加工面4aと半導体基板2の被加工面2aとを所定の間隔になるまで接近させる(図5(a))。次に、供給孔9にエッチング液10を導入する(図5(b))。なお、図5(a)に示す工程と図5(b)に示す工程とが逆になるように、供給孔9に(好ましくは開口9aまで)エッチング液10を導入した後に、エッチングヘッド4と半導体基板2を接近させても構わない。次に、供給孔9を通じて、エッチングヘッド4の加工面4aと半導体基板2の被加工面2aとの間隙にエッチング液10を供給する(図5(c))。このとき、エッチングヘッド4の加工面4aと半導体基板2の被加工面2aとの間隔は、エッチング液10に毛細管効果が作用するほど(好ましくは上記数2及び数7を満たすように)狭くなっており、エッチング液10は、エッチングヘッド4の加工面4aと半導体基板2の被加工面2aとの間隙に入り込み(拡散し)、半導体基板2の被加工面2a全体に行き渡ることができる(図5(d))。
図1〜図5に示すエッチング装置においては、エッチングヘッド4が上側(加工面4aが下向き)であり、半導体基板2が下側(被加工面2aが上向き)になっているが、エッチングヘッド4が下側(加工面4aが上向き)に、半導体基板2が上側(被加工面4aが下向き)に配置されるように構成することも可能である。この構成におけるエッチング液の供給過程を示す概略断面図を図6に示す。まず、エッチングヘッド4の加工面4a上に予めエッチング液10を突出させる(図6(a))。このとき、エッチング液10をあふれさせることがないように、供給孔9の開口9aの周りの加工面4aの大きさに応じて圧力をエッチング液10にかけるようにする。これにより、エッチング液10は、表面張力によりエッチングヘッド4の加工面4a上に突出する。このように、予めエッチング液を突出させておくと、エッチングヘッド4と半導体基板2とを接近させて、エッチング液10が半導体基板2の被加工面2aに接触した段階で(図6(b))、エッチング液10は毛細管効果によりエッチングヘッド4の加工面4a全体に行き渡ることができる(図6(c))。
次に、本発明の第2実施形態に係るエッチング装置について説明する。図7は、第2実施形態に係るエッチング装置において、エッチングヘッドの加工面の概略平面図である。第1実施形態においては、エッチングヘッド4は、エッチング液の供給孔9を、エッチングヘッドの加工面4aの中心部分に1つだけ有していたが、第2実施形態においては、エッチングヘッド14は複数の供給孔19(19、19及び19)を有している。図7に示す形態においては、複数の供給孔19は、エッチングヘッド14の加工面14aの中心にある供給孔19を中心にして、同心円状に配置されている。図7には、各供給孔の19及び19の開口19b、19cに沿った同心円(点線)が示してある。図8に、図7に示すエッチングヘッド14と半導体基板2の間にエッチング液を保持した状態の概略断面図を示す。エッチングヘッド14の加工面14a上における複数の供給孔19、19、19の開口19a、19b、19cの総面積は、エッチングヘッド14の加工面14aの面積(開口19a、19b、19cの総面積含む)に対して、例えば0.1%〜85%、1%〜62%、又は1%〜51%とすることができ、好ましくは0.15%〜32%、より好ましくは、1.5%〜8%である。各開口の大きさは、すべて一定でもよいし、それぞれ異ならせても良い。また、エッチングヘッド14の加工面14aと半導体基板2の被加工面2aとの間隔は、第1実施形態と同様に、毛細管効果によりエッチング液10を両面間に浸透可能であり、かつ表面張力によりエッチング液10の終端及び保持可能な程度まで狭める。エッチング加工時において、エッチングヘッド14の加工面14aと半導体基板2の被加工面2aとの間隔は、上記数2又は数7を満たすように設定すると好ましい。
第2実施形態に係るエッチング装置におけるエッチング液の好ましい供給過程を示す概略断面図を図9に示す。エッチングヘッド14と半導体基板2を所定の距離まで接近させた後、まず、エッチングヘッド14の加工面14aの中心にある供給孔19からエッチング液10を半導体基板2へ供給する(図19(a))。このとき、供給孔19、19からはエッチング液10は供給していないが、供給孔19、19の開口19b、19cまでエッチング液10で満たしておく(液面を開口19b、19cに露出させておく)と好ましい。これにより、エッチングヘッド14の加工面14aと半導体基板2の被加工面2aとの間への空気の混入を防止することができる。次に、半導体基板2上に供給されたエッチング液10が供給孔19の開口19bまで到達したら、供給孔19からもエッチング液10を供給する(図9(b))。同様に、エッチング液10が供給孔19の開口19cに到達したら、供給孔19からもエッチング液10を供給する(図9(c))。このように、エッチングヘッド14の中心側から外側に向けて段階的にエッチング液10を順次供給することにより、エッチングヘッド14と半導体基板2との間に空気の入り込みを防止することができる。
図2及び図7に示すエッチングヘッド4、14においては、円形の加工面4a、14aを示してあるが、エッチングヘッド4、14の加工面4a、14aは、円形に限定されることなく、半導体基板2の被加工面2aの形状、面積等に応じて種々の形状、例えば矩形、にすることができる。また、開口9a、19a〜19cの形状も円形になっているが、円形に限定されることなく、種々の形状を適用することができる。
第2実施形態に係るエッチング装置によれば、第1実施形態に係るエッチング装置よりもより迅速にエッチング液を供給することができ、第2実施形態に係るエッチング装置は広い加工面を有するエッチングヘッドに好適である。
次に、本発明の第3実施形態に係るエッチング装置について説明する。図10は、第3実施形態に係るエッチング装置の第1形態において、エッチングヘッドの加工面の概略平面図である。図11は、図10に示すエッチングヘッド24と半導体基板2の間にエッチング液を保持した状態の概略断面図である。第3実施形態においては、エッチングヘッド24の加工面24aは、エッチング処理する部分の形状に形成されている。例えば、エッチングヘッド24の加工面24aの形状は、1つの半導体基板2における被加工面2a全体と同じ形状等にすることができる。図10に示すエッチングヘッドの形状は、半導体基板2上にチップを作りこむ領域の外縁となる領域の形状に合わせて作製している。第1〜第2実施形態のように、エッチング液10をエッチングヘッド24の加工面24aと半導体基板2の被加工面2a間に保持させると、図11に示すように、エッチング液10は、エッチングヘッド24の加工面24a部分にのみ保持されるので、半導体基板2の被加工面2aを選択的にエッチング処理することができる。例えば、図10に示す形状のエッチングヘッド24の場合、図12に示す半導体基板22の外周部にある被加工面22a(斜線部分)を1回の処理でエッチング加工することができる。
開口29aは、エッチングヘッド24の加工面24aの形状に合わせて、適宜好適な箇所に1以上形成する。また、開口29aの総面積の加工面24aに対する可能な比率は、上記の第1実施形態と同様である。
第3実施形態のように環状形状のエッチングヘッド24においても、数2(又は数7)より面間隔を設定することができる。図10のような環状形状エッチングヘッド24の場合、周囲長Lには、エッチングヘッド24の外周長と内周長の和を代入する。
エッチングヘッドの形状が複雑な場合又はエッチング液10の接触部分が複雑な形状には、エッチング液10の吸着力Fは、仮想的に分割したエッチングヘッドから算出することもできる。図10に示すエッチングヘッド24を例にして説明する(エッチング液10は、エッチングヘッド24の全面と接触しているものとする)。まず、図13に示すように、計算しやすいようにエッチングヘッド24を仮想的に部分24b〜24iに分割する。次に、式2から各部分について吸着力F24b〜F24iを算出する。この際、エッチングヘッドの周囲長成分Lには、図13に示したような仮想的な分割によって発生した仮想辺成分(図13に示す細線の辺部分)は含めずに計算を行う。すなわち、図13に示す太線の辺部分の長さのみを考慮して計算する。そして、エッチングヘッド24全体の吸着力Fは吸着力F24b〜F24iの合計であるので、数4の代わりに以下の数10を用いて面間隔Hを設定する。
Figure 2008021920

次に、本発明の第3実施形態に係るエッチング装置の第2形態について説明する。図14は、第3実施形態に係るエッチング装置の第2形態において、エッチングヘッドの加工面の概略平面図である。第2形態においては、エッチングヘッド34の加工面34aの形状は、半導体基板上に作製するデバイスの一作製単位となっている。例えば図14に示すエッチングヘッド34の形状は、半導体基板2に作製する複数のチップのうちの1つのチップと同じ大きさの矩形形状となっている。開口39aの面積比率及び加工面34aと半導体基板との面間隔は、第1実施形態と同様に設定することができる。また、図14に示す形態においては、開口39aは加工面34aの中心に1つ形成されているが、開口の数は、加工面34aの大きさや所望の加工速度に応じて適宜設定することもできる。
次に、本発明のエッチング方法を本発明のエッチング装置の動作と合わせて説明する。まず、本発明の第4実施形態に係るエッチング方法について説明する。図15に、本発明の第4実施形態に係るエッチング方法を説明するための工程図を示す。まず、半導体基板2をウェハチャック3で保持し、エッチングヘッド4を、エッチング処理を開始する所望の位置の上方に配置する(図15(a))。図15に示す形態においては、エッチングヘッド4として、所望の形状及び大きさを有するエッチングヘッドを使用することができる。
次に、Zステージ機構6により、エッチングヘッド4と半導体基板2の間隔が所定の距離になるように、エッチングヘッド4を降下させる。そして、図5又は図9に示すようにエッチングヘッド4の加工面4aと半導体基板2の被加工面2aとの間にエッチング液10を供給する。このとき、図3又は図8に示すように、毛細管効果によりエッチングヘッド4の加工面4aと半導体基板2の被加工面2aとの間の全面に亘ってエッチング液10が拡散され、かつ表面張力によりエッチング液10の拡散がエッチングヘッド4又は半導体基板2の端部で終端すると共に、エッチングヘッド4の加工面4aと半導体基板2の被加工面2aとの間の全面に亘ってエッチング液10が保持されるように、エッチングヘッド4の加工面4aと半導体基板2の被加工面2aとの間隔を調節すると共に、コック8によりエッチング液10の供給量を調節する(図15(b))。好ましくは、エッチングヘッド4の加工面4aと半導体基板2の被加工面2aとの面間隔は、数6に示す面間隔H(ただし、H>0)を満たすように設定する。
また、図15(a)から図15(b)への別の動作としては、エッチングヘッド4を降下させる前に、エッチングヘッド4の加工面をエッチング液10で濡らした状態にしておくこともできる。この場合、コック8により、エッチング液10が表面張力によりエッチングヘッド4に保持され、かつ滴らないようにエッチング液10の供給量を調節する。そして、Zステージ機構6によってエッチングヘッド4を降下し、エッチングヘッド4と半導体基板2との間にエッチング液10が浸透しかつ保持されるように、エッチングヘッド4と半導体基板2との間隔及びエッチング液10の供給量を調節する。
次に、エッチングヘッド4の加工面4aと半導体基板2の被加工面2aとの間にエッチング液10を保持した状態において、XYステージ機構5によりエッチングヘッド4を所定の経路で(半導体基板2の所定の被加工面上を)平行移動させる(図15(c))。これにより、エッチング液10を選択的に所定の箇所に塗布し、所望の箇所をエッチング加工することができる。エッチングヘッド4を移動させるときは、コック8を制御することによって、エッチング加工の間、エッチングヘッド4の加工面4aと半導体基板2の被加工面2a間にエッチング液10が保持されるように、エッチング液10の供給量を調節する。また、エッチングヘッド4の移動に合わせて、エッチング液を回収する回収機構(不図示)も移動させて、エッチング処理後のエッチング液10を半導体基板2面から回収することもできる。
したがって、第4実施形態によれば、半導体基板の被加工面が、図12に示すような複雑な形状である場合であっても、リソグラフィ工程を用いることなく任意の箇所を選択的にエッチング加工を行うことができる。例えば、矩形形状の加工面を有するエッチングヘッドを用いて、被加工面22aと内側の非被加工面との直線的な境界部分においてはエッチングヘッドを直線的に移動させ、半導体基板22の曲線的な縁端部分においてはエッチングヘッドを曲線的に移動させてエッチング処理をする。半導体基板22の縁端部分の処理において、エッチングヘッドの一部が半導体基板22面からはみ出したとしても、エッチング液の供給量を調節する(又エッチング液を一部回収する)ことによって、半導体基板22の被加工面22aとエッチングヘッドの加工面とが対向している部分にのみにエッチング液を保持することができる。また、このように、エッチングヘッドの加工面の一部が半導体基板の被加工面からはみ出す場合には、エッチングヘッドの加工面と半導体基板の被加工面とが対向している領域(加工面のはみ出した部分を除いた領域)に関して、数6が満たされる必要がある。
第4実施形態に係るエッチング方法に使用可能なエッチングヘッドは、被加工面の形状や大きさに応じて適宜設計することができる。例えば、図2、図7及び図14に示すようなエッチングヘッドを使用することができる。この他にも、扇型上のエッチングヘッドや矩形の一辺が曲線状となっているエッチングヘッド等、種々の形状のエッチングヘッドを使用することができる。
次に、本発明の第5実施形態に係るエッチング方法について説明する。第4実施形態に係るエッチング方法においては、半導体基板にエッチング液を接触させながらエッチングヘッドを平行移動させてエッチング加工を行ったが、第5実施形態に係るエッチング方法においては、エッチングヘッドの加工面の形状を1つの半導体基板の被加工面の形状と同一にして一度の処理(接触)でエッチング加工を完了させる。第5実施形態においては、エッチングヘッドは、半導体基板の被加工面を水平移動することなく一度の処理で加工できるような形状、すなわち被加工面と同一形状、の加工面を有するものを使用する。エッチング液を供給する開口の数は加工面の形状や大きさに応じて適宜設計する。例えば、図12に示すような被加工面22aをエッチング処理する場合には、図10に示すような加工面24aを有するエッチングヘッドを使用する。
図16に、本発明の第5実施形態に係るエッチング方法を説明するための工程図を示す。まず、第4実施形態と同様にして、エッチングヘッド4の加工面4aと半導体基板2の被加工面2aとの間にエッチング液10を介在させる(図16(a)及び図16(b))。このとき、エッチングヘッド4の加工面4aと半導体基板2の被加工面2aとの間に空気が入らないようにする。これにより、所望の被加工面を一括処理することができる。
さらに、エッチングヘッド4の加工面4aと半導体基板2の被加工面2aからエッチング液10が漏れ出さないようにすると共に、エッチングヘッド4の加工面4aと半導体基板2の被加工面2aとの面間隔H(ただし、H>0)は、好ましくは上記数6を満たすように、より好ましくは上記数9を満たすように設定する。上記数9を満たすように面間隔Hを設定すると、エッチングヘッド4は、エッチング液10により、吸盤のごとく半導体基板2を吸着することができる。したがって、図16(b)の状態において、エッチングヘッド4を上昇させると、半導体基板2を吸着保持しながら上昇させることができる。半導体基板2がウェハチャック3から離れた後、半導体基板2を吸着保持したままエッチングヘッド4を平行移動させ、半導体基板2をリンス槽11上まで移動させる(図16(c))。そして、エッチングヘッド4の供給孔から液体(例えばエッチング液、リンス液、水等)を半導体基板2の吸着力を超える圧力で放出すれば、半導体基板2をエッチングヘッド4から外し、リンス液12が入ったリンス槽11に入れ、エッチング加工を終了することができる。
したがって、第5実施形態によれば、エッチング液は、その表面張力により、半導体基板の選択的エッチング及び半導体基板の保持の2つの役割を果たすことができる。すなわち、エッチング加工する被加工面が予め判明していれば、被加工面に合う形状を有するエッチングヘッドを作製することにより、エッチングヘッドを水平移動させることなく、所望の箇所を1回の処理で選択的にエッチングすることができる。これにより、エッチング加工の処理効率を向上させることができる。また、エッチングヘッド4の加工面4aと半導体基板2の被加工面2aとの面間隔Hが上記数9を満たせば、エッチング液により半導体基板をエッチングヘッドに吸着させて、エッチング処理したまま半導体基板を移動させることができるので、エッチング工程からリンス工程への移行機構を簡略化することができる。
次に、本発明の第6実施形態に係るエッチング方法について説明する。第4実施形態及び第5実施形態に係るエッチング方法においては、広面積を効率よくエッチングすることができる方法を示したが、第6実施形態に係るエッチング方法においては、任意の箇所を局所的に、各箇所に適した異なる仕様でエッチングすることができる。例えば、半導体基板2に作製する複数のチップのうちの1つのチップ部分を選択的にエッチングすることができる。この場合、エッチングヘッドには図14に示すようなエッチングヘッドを使用すると好ましい。第6実施形態に係るエッチング方法においては、エッチングヘッドの形状及び開口の数は、図14に限定されることなく、条件に応じて適宜設計することができる。
図17に、第6実施形態に係るエッチング方法を説明するための工程図を示す。まず、エッチングヘッド4を、エッチング加工する所望の箇所の上に移動させ、半導体基板2の被加工面2aとエッチングヘッド4の加工面4aを所定の間隔まで(好ましくは数6を満たすように)接近させる(図17(a))。第4実施形態と同様にしてエッチングヘッド4の加工面4aと半導体基板2の被加工面2aとの間にエッチング液10を介在させ、所定の箇所を局所的にエッチング加工する。その後、エッチング液10を吸い取り又は吸引等により除去すると共に、エッチングヘッド4と半導体基板2とを離す。エッチングヘッド4は、半導体基板2から離した状態で、次のエッチング箇所上に水平移動する(図17(b))。そして、図17(a)〜図17(b)と同様にして、エッチングヘッド4の加工面4aと半導体基板2の被加工面2aとを所定の間隔まで接近させ、エッチングヘッド4の加工面4aと半導体基板2の被加工面2aとの間にエッチング液10を介在させる(図17(c)、(d))。このとき、図17(b)に示す1箇所目のエッチング加工と図17(d)に示す2箇所目のエッチング加工とにおいて、エッチング加工時間、エッチング液10の種類などを変更することにより、各箇所に適した条件でエッチング加工を行うことができる。
したがって、第6実施形態に係るエッチング方法によれば、リソグラフィ工程を追加することなく、同一の半導体基板内において、異なる条件のエッチング加工を局所的な任意の箇所において実施することができる。これにより、半導体基板における面内傾向の調整等、プロセスのコントロールを容易に行うことができる。
なお、第4〜第6実施形態に係るエッチング方法についての上記説明及び図15〜図17においては、第1実施形態に係るエッチング装置についての上記説明及び図1〜図6と同じ符号を使用しているが、これは便宜上のものであり、第4〜第6実施形態に係るエッチング方法に使用するエッチング装置は、第1実施形態に係るエッチング装置に限定することを意図するものではない。
本発明のエッチング装置及びエッチング方法において、エッチング液は、所望のエッチング加工に適した種々のエッチング液を使用することができるが、表面張力及び毛細管効果の観点から特に好ましくは水系のエッチング液である。
本発明のエッチング装置及びエッチング方法は、上記実施形態に限定されることなく、本発明の範囲内において種々の変形、変更、改良等を含むことは言うまでも無い。
エッチング装置の構成の一例を示す概略全体図。 本発明の第1実施形態に係るエッチング装置において、エッチングヘッドの加工面の概略平面図。 図2に示すエッチングヘッドと半導体基板の間にエッチング液を保持した状態の概略断面図。 数3を説明するための概略側面図。 第1実施形態に係るエッチング装置におけるエッチング液の供給過程を示す概略断面図。 図5に示す形態とは異なる供給過程を示す概略断面図。 本発明の第2実施形態に係るエッチング装置において、エッチングヘッドの加工面の概略平面図。 図7に示すエッチングヘッドと半導体基板の間にエッチング液を保持した状態の概略断面図。 第2実施形態に係るエッチング装置におけるエッチング液の供給過程を示す概略断面図。 本発明の第3実施形態に係るエッチング装置の第1形態において、エッチングヘッドの加工面の概略平面図。 図10に示すエッチングヘッドと半導体基板の間にエッチング液を保持した状態の概略断面図。 本発明のエッチング装置によって加工される半導体基板の一例を示す平面図。 第3実施形態において吸着力を算出する方法を説明するための仮想平面図。 本発明の第3実施形態に係るエッチング装置の第2形態において、エッチングヘッドの加工面の概略平面図。 本発明の第4実施形態に係るエッチング方法を説明するための工程図。 本発明の第5実施形態に係るエッチング方法を説明するための工程図。 本発明の第6実施形態に係るエッチング方法を説明するための工程図。 特許文献1に記載の半導体基板エッチング処理装置の概略平面図。 特許文献1に記載のエッチング処理装置によって処理される半導体基板の平面図。 特許文献2に記載のエッチング装置の一部の概略断面図。
符号の説明
1 エッチング装置
2,22 半導体基板(ウェハ)
2a,22a 被加工面
3 ウェハチャック
4,14,24,34 エッチングヘッド
4a,14a,24a,34a 加工面
24b〜24i 仮想分割面
5 XYステージ機構
6 Zステージ機構
7 エッチング液供給管
8 コック
9,19,29 供給孔
9a,19a〜19c,29a,39a 開口
10 エッチング液
11 リンス槽
12 リンス液
51 エッチング処理装置
52 半導体基板(ウェハ)
52a エッチング加工部分(端部)
53 ウェハチャック
53a 回転軸
54 ローラ
54a 溝部
54b 回転軸
55 ノズル
56 洗浄用ノズル
57 エッチング液
61 半導体基板(ウェハ)
62 エッチング液供給管
63 エッチング液

Claims (20)

  1. 半導体基板の被加工面に平行に対向する加工面を備え、
    前記加工面は、液体を供給する少なくとも1つの開口を有し、
    前記少なくとも1つの開口の面積は、前記少なくとも1つの開口の面積を含む前記加工面の面積に対して、0.1%〜85%であることを特徴とする半導体基板のエッチング装置。
  2. 前記加工面は、前記液体に対し、前記半導体基板の前記被加工面との間に毛細管効果によって前記液体を浸透させるような濡れ性を有することを特徴とする請求項1に記載の半導体基板のエッチング装置。
  3. エッチング加工時において、前記液体の表面張力係数をγ(N/m)、前記加工面の面積をS(m)、前記加工面の周囲長をL(m)、重力加速度をg(m/s)、前記液体の液密度をρ(g/m)、及び前記加工面の面積(前記少なくとも1つの開口の面積含む)に対する前記少なくとも1つの開口の面積の比率をaとするとき、前記加工面と前記半導体基板の前記被加工面との面間隔H(m)(ただし、H>0)は、以下の数1を満たすことを特徴とする請求項1又は2に記載の半導体基板のエッチング装置。
    Figure 2008021920

  4. エッチング加工時において、前記液体の表面張力係数をγ(N/m)、前記加工面の面積をS(m)、前記加工面の周囲長をL(m)、重力加速度をg(m/s)、前記液体の液密度をρ(g/m)、前記加工面の面積(前記少なくとも1つの開口の面積含む)に対する前記少なくとも1つの開口の面積の比率をa、及び前記半導体基板の重力をFとするとき、前記加工面と前記半導体基板の前記被加工面との面間隔H(m)(ただし、H>0)は、以下の数2を満たすことを特徴とする請求項1又は2に記載の半導体基板のエッチング装置。
    Figure 2008021920

  5. 前記加工面は、前記液体を供給するための複数の開口を有し、
    前記複数の開口は、同心状に配されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の半導体基板のエッチング装置。
  6. 任意の速度かつ任意の経路で、前記半導体基板の前記被加工面に対し任意の位置に前記加工面を水平移動させることができる移動機構をさらに備えることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の半導体基板のエッチング装置。
  7. 前記加工面及び前記半導体基板のうち少なくとも一方を垂直移動させて、前記加工面と前記被加工面との間隔を前記面間隔Hに制御する移動機構をさらに備えることを特徴とする請求項3〜6のいずれか一項に記載の半導体基板のエッチング装置。
  8. 前記加工面は、1つの前記半導体基板における被加工面と同じ形状であることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の半導体基板のエッチング装置。
  9. 前記加工面は、前記半導体基板に作製する一チップと同じ形状を有していることを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載の半導体基板のエッチング装置。
  10. 前記少なくとも1つの開口から、複数の種類のうち任意の種類の前記液体を選択的に供給することができる供給機構をさらに備えることを特徴とする請求項1〜9のいずれか一項に記載の半導体基板のエッチング装置。
  11. 前記被加工面に供給した前記液体を回収する回収機構をさらに備えることを特徴とする請求項1〜10のいずれか一項に記載の半導体基板のエッチング装置。
  12. 半導体基板をエッチング加工するエッチング装置の加工面を半導体基板の被加工面に対して平行に配置する工程と、
    前記加工面に形成された開口からエッチング液を供給する工程と、
    毛細管効果により前記加工面と前記被加工面との間に前記エッチング液を浸透させ、かつ前記エッチング液の表面張力により前記加工面又は前記被加工面の端部において前記エッチング液の浸透を終端させると共に前記エッチング液を終端位置で保持することにより、前記半導体基板をエッチング加工する工程と、を含むことを特徴とする半導体基板のエッチング方法。
  13. 前記加工面と前記被加工面との間隔は、エッチング液に毛細管効果が作用するように設定することを特徴とする請求項12に記載の半導体基板のエッチング方法。
  14. 前記エッチング液の表面張力係数をγ(N/m)、前記加工面の面積をS(m)、前記加工面の周囲長をL(m)、重力加速度をg(m/s)、前記エッチング液の液密度をρ(g/m)、前記加工面の面積(前記開口の総面積含む)に対する前記開口の総面積の比率をa、及び前記エッチング液の端面と前記加工面とがなす接触角をθ(°)とするとき、前記加工面と前記被加工面との間隔H(m)(ただし、H>0)は、以下の数3を満たすように設定することを特徴とする請求項12又は13に記載の半導体基板のエッチング方法。
    Figure 2008021920

  15. 前記加工面と前記被加工面との間に前記エッチング液を介在させながら、前記加工面を前記被加工面に対して水平移動させる工程、をさらに含むことを特徴とする請求項12〜14のいずれか一項に記載の半導体基板のエッチング方法。
  16. 前記エッチング液を供給する工程において、前記加工面に形成された複数の開口のうち、前記加工面の中心側にある開口から前記開口面の外側にある開口に向かってエッチング液を順次供給することを特徴とする請求項12〜15のいずれか一項に記載の半導体基板のエッチング方法。
  17. 前記半導体基板をエッチング加工する工程において、1つの前記半導体基板における被加工面と同じ形状を有する前記加工面を使用してエッチング加工することを特徴とする請求項12〜16のいずれか一項に記載の半導体基板のエッチング方法。
  18. 前記加工面と前記被加工面との間に前記エッチング液を介在させた状態において、前記加工面で前記半導体基板を吸着保持して前記半導体基板を移動する工程をさらに含むことを特徴とする請求項12又は13に記載の半導体基板のエッチング方法。
  19. 前記エッチング液の表面張力係数をγ(N/m)、前記加工面の面積をS(m)、前記加工面の周囲長をL(m)、重力加速度をg(m/s)、前記エッチング液の液密度をρ(g/m)、前記加工面の面積(前記開口の総面積含む)に対する前記開口の総面積の比率をa、前記エッチング液の端面と前記加工面とがなす接触角をθ(°)、及び前記半導体基板の重力をFとするとき、前記加工面と前記被加工面との間隔H(m)(ただし、H>0)は、以下の数4を満たすように設定することを特徴とする請求項18に記載の半導体基板のエッチング方法。
    Figure 2008021920

  20. 前記半導体基板を移動する工程後、前記半導体基板を吸着保持した状態において前記加工面の前記開口から液体を供給し、前記半導体基板を前記加工面から外す工程をさらに含むことを特徴とする請求項18又は19に記載の半導体基板のエッチング方法。
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