JP2008011327A - 撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】SMA(あるいは高分子アクチュエータ)の張力を用いた機構によって被駆動物を移動させる駆動部と画像を表示する画像表示部とを備えた撮像装置における、SMA(あるいは高分子アクチュエータ)への通電開始前後の被駆動物の位置のずれによる画像表示開始時の画像のボケや飛びといった違和感を防止できる撮像装置を提供すること。
【解決手段】撮像素子によって撮像された画像を画像表示部に表示するに先立って、張力を用いた機構に用いられるSMA(あるいは高分子アクチュエータ)に代表されるアクチュエータへの通電を開始することで、アクチュエータへの通電開始前後の被駆動物の位置のずれによる画像表示開始時の画像のボケや飛びといった違和感を防止できる撮像装置を提供することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、撮像装置に関し、特に、アクチュエータの張力を用いた機構によって被駆動物を移動させる駆動部と画像を表示する画像表示部とを備えた撮像装置に関する。
近年、携帯電話へのデジタルカメラ機能の内蔵が進み、機能的にも一般のデジタルカメラと同様にオートフォーカス(AF)機能や手振れ補正機能が搭載されてきている。これらの機能を実現するためには、レンズや撮像素子を移動させるための小型で高性能のアクチュエータが必要となる。そこで用いられるのが、SIDM(Smooth Impact Drive Mechanism)と呼ばれる圧電素子を用いたリニアアクチュエータ(以下、SIDMと言う)や、形状記憶合金(以下、SMAと言う)、さらに、最近では、シリコン樹脂やアクリル系樹脂等の誘電ポリマからなる高分子アクチュエータといったアクチュエータである。
例えばアクチュエータとしてSIDMを用いる場合、SIDMが摩擦を利用したアクチュエータであるため、SIDMの非駆動時に振動や衝撃が加わることで摩擦部分が滑ってずれてしまい、その結果として、被駆動物(レンズあるいは撮像素子)の位置がずれてしまい、次回の撮像での画像表示開始時に画像が急にボケたり、画像の位置が飛んでしまったりという現象が発生し、撮影者に違和感を与えることがある。
そこで、SIDMを用いた手振れ補正手段で、手振れ補正以外のモード時に手振れ補正用部材の位置を監視し、初期位置からずれれば初期位置に戻すことで、次回の撮像での画像表示開始時に画像がポンと飛んでしまう違和感を防止する方法(例えば、特許文献1参照)や、撮像開始時に手振れ補正用部材の位置を検出して、初期位置からずれていれば初期位置に戻す動作を画像表示前に行うことで画像表示開始時の違和感を防止する方法(例えば、特許文献2参照)、さらには、デジタルカメラにカメラを把持するとオンするグリップスイッチを設け、グリップスイッチオンで手振れ補正手段のセンタリングを行うことで画像表示開始時の違和感を防止する方法(例えば、特許文献3参照)等が提案されている。
これらの提案は、いずれもSIDMが摩擦を利用したアクチュエータであるため、SIDMの非駆動時に振動や衝撃が加わることで摩擦部分が滑ってずれてしまうことに起因した被駆動物の初期位置からのズレを補正するための方法である。
一方、例えばSMAを用いた両引っ張り方式の手振れ補正手段が提案されている(例えば、特許文献4参照)。この例では、SMAが摩擦を利用したアクチュエータではないためにSIDMのような非駆動時の振動や衝撃によるずれは発生しない。しかし、SMAを用いた両引っ張り方式の手振れ補正手段では、SMAへの通電開始時のSMAの応力の釣り合いによって撮像素子(あるいはレンズ)の位置が決まり、通電開始前の位置から中心位置がずれる現象が発生する。高分子アクチュエータを用いる場合においても同じことが言える。
特開2003−222922号公報 特開2003−222923号公報 特開2004−241922号公報 特開2003−111458号公報
特許文献4にはSMAを用いた両引っ張り方式の手振れ補正手段が提案されているが、上述したSMAへの通電開始前後の撮像素子(あるいはレンズ)の位置のずれによる画像表示開始時の違和感についての記述はなされていない。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、特許文献4に示された両引っ張り方式の手振れ補正手段に代表される、SMA(あるいは高分子アクチュエータ)の張力を用いた機構によって被駆動物を移動させる駆動部と画像を表示する画像表示部とを備えた撮像装置において、SMA(あるいは高分子アクチュエータ)への通電開始前後の被駆動物の位置のずれによる画像表示開始時の画像のボケや飛びといった違和感を防止できる撮像装置を提供することを目的とする。
本発明の目的は、下記構成により達成することができる。
1.撮像光学系と、
前記撮像光学系によって結像された被写体像を撮像する撮像素子と、
アクチュエータと、
前記アクチュエータの張力を用いた機構によって被駆動物を移動させる駆動部と、
前記アクチュエータに通電することにより前記駆動部の動作を制御する駆動制御部と、
画像を表示する画像表示部とを備えた撮像装置において、
前記撮像素子によって撮像された画像を前記画像表示部に表示するに先立って、前記駆動制御部に前記アクチュエータへの通電を開始させる撮像装置制御部を備えることを特徴とする撮像装置。
2.前記アクチュエータは、形状記憶合金から形成されていることを特徴とする1に記載の撮像装置。
3.前記アクチュエータは、高分子アクチュエータであることを特徴とする1に記載の撮像装置。
4.前記被駆動物は、前記撮像光学系の一部または全部であることを特徴とする1乃至3のいずれか1項に記載の撮像装置。
5.前記被駆動物は、前記撮像素子であることを特徴とする1乃至3のいずれか1項に記載の撮像装置。
6.前記張力を用いた機構は、両引っ張り構成であることを特徴とする1乃至5のいずれか1項に記載の撮像装置。
7.前記張力を用いた機構は、片側引っ張り−片側バネ構成であることを特徴とする1乃至5のいずれか1項に記載の撮像装置。
本発明によれば、撮像素子によって撮像された画像を画像表示部に表示するに先立って、張力を用いた機構に用いられるSMA(あるいは高分子アクチュエータ)に代表されるアクチュエータへの通電を開始することで、アクチュエータへの通電開始前後の被駆動物の位置のずれによる画像表示開始時の画像のボケや飛びといった違和感を防止できる撮像装置を提供することができる。
以下、図面に基づき本発明の実施の形態を説明する。なお、図中、同一あるいは同等の部分には同一の番号を付与し、重複する説明は省略する。
まず最初に、手振れ補正の原理について、図6を用いて説明する。図6は、手振れ補正の原理を説明するための模式図である。
図6において、撮像装置1は、レンズ211aとレンズ211bとから構成される撮像光学系211、撮像素子162および手振れ検知手段301とを備えている。手振れにより、撮像光学系211の光軸200が上下方向(以後、P方向と言う:Pitchの意)、左右方向(以後、Y方向と言う:Yawの意)あるいはその合成された方向に振れた場合、手振れ検知手段301が手振れの方向と量を検知し、撮像素子162あるいは撮像光学系211の一部であるレンズ211bが、P方向、Y方向あるいはその両方向に動かされて手振れが打ち消され、撮像素子162上の被写体像が常に一定となるように保たれる。これが手振れ補正の原理である。
次に、本発明における撮像装置について、図1を用いて説明する。図1は、撮像装置1の構成を示す模式図である。
図1において、撮像装置1は、撮像部350と撮像回路300とで構成される。撮像部350は、撮像ユニット330、手振れ検知手段301および温度検知手段321とで構成される。撮像ユニット330は、レンズ211aとレンズ211bからなる撮像光学系211、撮像素子162および手振れ補正手段331で構成され、手振れ検知手段301は上下振れセンサ301Pと左右振れセンサ301Yとで構成される。温度検知手段321は手振れ補正手段331の近傍に配置され、手振れ補正手段331近傍の温度Tを検知する。手振れ補正手段331は本発明における駆動部として機能する。
撮像回路300は、手振れ補正部320、撮像制御部161、アナログデジタル(A/D)変換器163、画像処理部165、撮像装置制御部150、画像記録部181、操作部111および画像表示部131で構成される。手振れ補正部320は、手振れ検出部305、アクチュエータ制御部309、手振れ補正制御部311およびアクチュエータ駆動回路313からなり、例えばマイクロコンピュータ等により実現される。手振れ補正部320は本発明における駆動制御部として機能する。
図1の撮像装置1は大きく2つの機能に分かれる。一つは撮像機能であり、他は手振れ補正機能である。まず撮像機能について説明すると、被写体の像が撮像光学系211により撮像素子162の撮像面上に結像され、被写体像が撮像素子162により光電変換されて撮像データ162kとして出力される。出力された撮像データ162kはA/D変換器164でデジタルデータに変換され、画像処理部165でホワイトバランス処理やガンマ変換等の画像処理が施されて画像データ165aとして撮像制御部161に送られ、画像記録部181に記録されるとともに、画像表示部131に適宜表示される。これらの一連の撮像動作は、撮像装置制御部150の制御下で、撮像制御部161により制御される。
手振れ補正機能は、手振れ検知手段301の上下振れセンサ301Pと左右振れセンサ301Yおよび手振れ量検出部305により上下および左右の手振れの量が検出され、アクチュエータ制御部309およびアクチュエータ駆動回路313により手振れ補正手段331を構成するアクチュエータに通電されて、撮像光学系211のレンズ211bが光軸200に垂直な面内で移動されて手振れが補正される。レンズ211bの位置は、手振れ補正手段331に内蔵される位置センサにより検出され、位置信号331sとして手振れ補正制御部311に入力され、制御にフィードバックされる。これらの一連の手振れ補正動作は、撮像装置制御部150の制御下で、手振れ補正制御部311により制御される。
次に、本発明における手振れ補正手段331の第1の実施の形態について、図2乃至図4を用いて説明する。図2は、手振れ補正手段331の第1の実施の形態の構成を示す模式図である。本第1の実施の形態においては、アクチュエータとしてSMAを用い、両引っ張り構成のメカニズムで撮像光学系211を構成するレンズ211bを移動させることで手振れ補正を行う例を示す。
図2において、撮像光学系211のレンズ211bは、レンズ枠213内に保持されている。レンズ枠213には、レンズ枠213を介してレンズ211bをP方向に移動させるためのPガイド枠215とPスライド枠217とが、レンズ211bを挟んで対面に設けられている。Pガイド枠215には貫通穴であるPガイド穴215aが設けられ、Pガイド穴215aにはPガイド軸342が通され、Pガイド軸342の両端はP台板341に固定されている。P台板341上には、ホール素子やフォトリフレクタ等のP位置センサ215bが配置され、Pガイド枠215の位置、すなわちレンズ211bのP方向の位置が検出される。
同様に、Pスライド枠217には貫通穴であるPスライド穴217aが設けられ、Pスライド穴217aにはPスライド軸343が通され、Pスライド軸343の両端はP台板341に固定されている。また、Pスライド枠217には両引っ張り構成のメカニズムでレンズ211bをP方向に移動させるための2本のSMA(以下、P−SMAと言う)344aおよび344bの一端が固定され、2本のP−SMA344aおよび344bの他端はPスライド枠217を+P方向および−P方向に引っ張る方向、つまりPスライド軸343に平行に張られてP台板341に固定されている。Pガイド枠215は、Pガイド軸342に沿ってレンズ211bの移動をガイドするとともに、レンズ211bがP方向に移動する時に図の紙面垂直方向に傾くのを防止する。
P台板341にはP台板341を介してレンズ211bをY方向に移動させるためのYガイド枠345とYスライド枠346とが、レンズ211bを挟んで対面に設けられている。Yガイド枠345には貫通穴であるYガイド穴345aが設けられ、Yガイド穴345aにはYガイド軸347が通され、Yガイド軸347の両端はY台板340に固定されている。Y台板340上には、ホール素子やフォトリフレクタ等のY位置センサ345bが配置され、Yガイド枠345の位置、すなわちレンズ211bのY方向の位置が検出される。
同様に、Yスライド枠346には貫通穴であるYスライド穴346aが設けられ、Yスライド穴346aにはYスライド軸348が通され、Yスライド軸348の両端はY台板340に固定されている。また、Yスライド枠346には両引っ張り構成のメカニズムでレンズ211bをY方向に移動させるための2本のSMA(以下、Y−SMAと言う)349aおよび349bの一端が固定され、2本のY−SMA349aおよび349bの他端はYスライド枠346を+Y方向および−Y方向に引っ張る方向、つまりYスライド軸348に平行に張られてY台板340に固定されている。Yガイド枠345は、Yガイド軸347に沿ってレンズ211bの移動をガイドするとともに、レンズ211bがY方向に移動する時に図の紙面垂直方向に傾くのを防止する。
図3は、SMAへの通電とレンズ211bの移動方向の関係を示すタイミングチャートで、図3(a)はP方向の移動を、図3(b)はY方向の移動を示す図である。ここでは、両引っ張り構成のメカニズムでのPWM(パルス幅変調)方式によるSMAの駆動方法について説明する。
図3(a)において、タイミングT1では、P−SMA344aとP−SMA344bとが例えば共にデューティ比50%で通電されることにより加熱され、記憶長さに戻ろうとして収縮し、P−SMA344aがPスライド枠217を+P方向に引っ張り、P−SMA344bがPスライド枠217を−P方向に引っ張り、結果として、Pスライド枠217つまりレンズ211bは、P−SMA344aとP−SMA344bとの力のバランスする釣り合い位置0(ゼロ)に静止する。これが両引っ張り構成のメカニズムである。
タイミングT2では、P−SMA344aが例えばデューティ比75%で通電されることにより加熱され、P−SMA344bが例えばデューティ比25%で通電されることにより加熱されることで、P−SMA344aの方がP−SMA344bよりもより大きく収縮するために、結果としてPスライド枠217つまりレンズ211bは+P方向に引っ張られて、P−SMA344aとP−SMA344bとの力のバランスする位置+Pに移動される。
逆に、タイミングT3では、P−SMA344aが例えばデューティ比25%で通電されることにより加熱され、P−SMA344bが例えばデューティ比75%で通電されることにより加熱されることで、Pスライド枠217つまりレンズ211bは−P方向に引っ張られて、P−SMA344aとP−SMA344bとの力のバランスする位置−Pに移動される。
図3(a)の例のPWM方式では、2つのSMAは必ずどちらか一方のみが通電されている駆動方法、つまりデューティが100%の駆動方法を例示している。
図3(b)において、タイミングT4では、Y−SMA349aとY−SMA349bとが例えば共にデューティ比30%で通電されることにより加熱され、Yスライド枠346つまりレンズ211bは、Y−SMA349aとY−SMA349bとの力のバランスする釣り合い位置0(ゼロ)に静止する。
タイミングT5では、Y−SMA349aが例えばデューティ比40%で通電されることにより加熱され、Y−SMA349bが例えばデューティ比20%で通電されることにより加熱されることで、Yスライド枠346つまりレンズ211bは+Y方向に引っ張られて、Y−SMA349aとY−SMA349bとの力のバランスする位置+Yに移動される。
逆に、タイミングT6では、Y−SMA349aが例えばデューティ比20%で通電されることにより加熱され、Y−SMA349bが例えばデューティ比40%で通電されることにより加熱されることで、Yスライド枠346つまりレンズ211bは−Y方向に引っ張られて、Y−SMA349aとY−SMA349bとの力のバランスする位置−Yに移動される。
図3(b)の例のPWM方式では、2つのSMAはどちらか一方のみが通電されているかどちらも通電されていない状態の駆動方法、つまりデューティが100%以下の駆動方法を例示している。逆に、2つのSMAのどちらにも通電されている状態が存在するような駆動方法、つまりデューティが100%以上の駆動方法も考えられる。
例えばタイミングT2とT5の通電動作を同時に行うと、レンズ211bは+P/+Y方向に移動され、タイミングT2とT6の通電動作を同時に行うと+P/−Y方向に、タイミングT3とT5の通電動作を同時に行うと−P/+Y方向に、タイミングT3とT6の通電動作を同時に行うと−P/−Y方向に移動される。
なお、図3はSMAへの通電動作を簡略的に説明するためのタイミングチャートであり、実際の手振れ補正に適用する場合には手振れの量に応じてSMAの縮み量を制御する必要があるので、図2で説明したように、位置センサ等でレンズ211bの位置を検知し、2本のSMAのデューティ比を可変に制御することによってSMAの縮み量を制御することになる。また、SMAの駆動はPWM方式に限るものではなく、例えば2つのSMAに振幅の異なるサイン波状の駆動波形を印加する方法等のアナログ的な駆動方法や、2つのSMAに一定な幅のパルスをパルス数を変えて印加するパルス数変調方式等のデジタル的な駆動方法も可能である。
ここで、本発明の課題について、図2および図3を用いて再確認する。図2において、例えばP方向について考えると、P−SMA344aおよび344bへの通電前には、Pスライド枠217はP−SMA344aおよび344bの持つ一定の応力で+Pおよび−P方向に引っ張られ、釣り合い位置に静止している。次に、P−SMA344aおよび344bへの通電が開始されると、P−SMA344aおよび344bが加熱により記憶形状に戻ろうとして収縮し、それぞれにPスライド枠217を引っ張る張力が発生する。
しかしながら、P−SMA344aおよび344bの元々持っている応力、長さ等の誤差により発生する張力が異なるために釣り合い位置がずれ、Pスライド枠217すなわちレンズ211bは通電前に静止していた釣り合い位置から移動してしまう。そのために、撮像素子162上の被写体像が大きく移動し、通電前から画像表示部131に画像が表示されている場合には画像が大きく動くために、撮影者に違和感を与える。これが本発明の課題である。
図4は、手振れ補正手段331の第1の実施の形態における動作の流れを示すフローチャートである。図4において、ステップS101で撮像装置1の電源がオンされ、ステップS103で、撮像装置1の動作モードが撮像モードに設定されているか否かが確認される。動作モードが撮像モード以外のモードに設定されている場合(ステップS103;No)には他のモードの制御に移行する。ここでは、その説明は省略する。
動作モードが撮像モードに設定されている場合(ステップS103;Yes)には、ステップS111で手振れ補正モードがオンされているか否かが確認される。オンされていない場合(ステップS111;No)には通常撮像モードの制御に移行する。ここでは、その説明は省略する。
オンされている場合(ステップS111;Yes)には、ステップS121で、撮像素子162によって撮像された動画像の画像表示部131への表示動作(所謂ライブビュー表示)が一旦中止される。あるいは、例えば設定画面等のライブビュー表示以外の画面表示に切り換えてもよい。ステップS123で各SMAへのデューティ比50%の通電が開始されて、レンズ211bが各SMAの張力の釣り合う位置に移動される。ステップS125で手振れ補正動作が開始され、図3で示した制御により各SMAへの通電が制御されて手振れ補正が行われる。
ステップS127で一旦中止されていた画像表示部131への動画像表示が再開され、ステップS129で撮像動作が行われる。ステップS131で撮像を終了するか否かが確認され、終了する場合(ステップS131;Yes)にはそのまま動作を終了する。終了しない場合(ステップS131;No)にはステップS129に戻って撮像動作を継続する。
以上に述べたように、本発明の第1の実施の形態によれば、撮像素子によって撮像された画像を画像表示部に表示するに先立ってSMAへの通電を開始することで、SMAへの通電開始前後の被駆動物の位置のずれによる画像表示開始時の画像のボケや飛びといった違和感を防止できる撮像装置を提供することができる。
続いて、本発明における手振れ補正手段331の第2の実施の形態について、図5を用いて説明する。図5は、手振れ補正手段331の第2の実施の形態を示す図で、図5(a)は手振れ補正手段331の構成を示す模式図、図5(b)は手振れ補正手段331の駆動方法を示すタイミングチャートである。
本第2の実施の形態においては、アクチュエータとして高分子アクチュエータを用い、片側引っ張り(実動作的には押し)−片側バネ構成のメカニズムにより撮像素子162をP方向およびY方向に移動させることで手振れ補正を行う例を示す。ただし、高分子アクチュエータの動作原理や基本的な構造等については、本件出願人による他の出願(例えば、特願2006−149537号)に譲り、ここでの説明は省略する。
図5(a)において、手振れ補正手段331は、固定部331a、固定部331aに固定された規制部材331b、付勢バネ331cと高分子アクチュエータ401とからなり、撮像素子162がその内部に配置される。図5(a)に示した状態は、高分子アクチュエータ401に電界を印加していない状態を示しており、撮像素子162は付勢バネ331cの付勢力により移動範囲の−P/+Y方向の端に押しつけられている。
高分子アクチュエータ401は、P変位部401bp、Y変位部401byおよび平面部401aを備え、P変位部401bpの頂上部が撮像素子162の側面の図の下辺側に接し、Y変位部401byの頂上部が撮像素子162の側面の図の下辺側に接している。P変位部401bpの頂上部およびY変位部401byの頂上部の撮像素子162と接する面の裏面は固定部331aに設けられた突起部の先端に接している。P変位部401bpおよびY変位部401byの頂上部以外の側部と平面部401aとは、固定部331aと規制部材331bとに挟まれ、電界が印加されても伸張できないように規制されている。
高分子アクチュエータ401の電極は、固定部331aに接する面の全面および規制部材331bに接する面の全面に設けられ、これらの2面の電極間に電界を印加することでP変位部401bpおよびY変位部401byの頂上部が+P方向および−Y方向に変位し、付勢バネ331cの付勢力に抗して撮像素子162を+P方向および−Y方向に移動させる。
図5(b)において、タイミングT11でP変位部401bpに+Eの電界が印加されると、P変位部401bpは+P方向に伸張し、撮像素子162を+P方向に移動させる。移動量は電界Eの大きさと付勢バネ331cのバネ力とで決まる。同様に、タイミングT12でY変位部401byに+Eの電界が印加されると、Y変位部401byは−Y方向に伸張し、撮像素子162を−Y方向に移動させる。タイミングT13でタイミングT11とT12の電界を同時に印加すれば、撮像素子162は+P/−Y方向に移動される。
図3と同様に、図5は高分子アクチュエータへの通電動作を簡略的に説明するためのタイミングチャートであり、実際の手振れ補正に適用する場合には手振れの量に応じて高分子アクチュエータの伸張量を制御する必要があるので、図2で説明したように、位置センサ等で撮像素子162の位置を検知し、通電はアナログ的(デジタル信号によるデューティ制御を含む)にサーボ制御され、それによって高分子アクチュエータの伸張量を制御することになる。
以上に述べたように、本発明の第2の実施の形態によれば、撮像素子によって撮像された画像を画像表示部に表示するに先立って高分子アクチュエータへの通電を開始することで、高分子アクチュエータへの通電開始前後の被駆動物の位置のずれによる画像表示開始時の画像のボケや飛びといった違和感を防止できる撮像装置を提供することができる。
本発明の第1および第2の実施の形態では、手振れ補正手段を例にとって説明したが、冒頭で述べたようにオートフォーカス(AF)機能の起動時にも本発明を適用することで、SMA(あるいは高分子アクチュエータ)への通電開始前後のピントのずれによる画像表示開始時の画像のボケや飛びといった違和感を防止することができる。また、絞り駆動機構の動作に本発明を適用することで、SMA(あるいは高分子アクチュエータ)への通電開始前後の絞り径のずれによる画像表示開始時の画像の明るさの変化の違和感を防止することもできる。
以上に述べたように、本発明によれば、撮像素子によって撮像された画像を画像表示部に表示するに先立って、張力を用いた機構に用いられるSMA(あるいは高分子アクチュエータ)に代表されるアクチュエータへの通電を開始することで、アクチュエータへの通電開始前後の被駆動物の位置のずれによる画像表示開始時の画像のボケや飛びといった違和感を防止できる撮像装置を提供することができる。
尚、本発明に係る撮像装置を構成する各構成の細部構成および細部動作に関しては、本発明の趣旨を逸脱することのない範囲で適宜変更可能である。
撮像装置の構成を示す模式図である。 手振れ補正手段の第1の実施の形態の構成を示す模式図である。 SMAへの通電とレンズの移動方向の関係を示すタイミングチャートである。 手振れ補正手段の第1の実施の形態における動作の流れを示すフローチャートである。 手振れ補正手段の第2の実施の形態を示す図である。 手振れ補正の原理を説明するための模式図である。
符号の説明
1 撮像装置
111 操作部
131 画像表示部
150 撮像装置制御部
161 撮像制御部
162 撮像素子
164 アナログデジタル(A/D)変換器
165 画像処理部
181 画像記録部
200 光軸
211 撮像光学系
211a レンズ
211b レンズ
213 レンズ枠
215 Pガイド枠
215b P位置センサ
217 Pスライド枠
300 撮像回路
301 手振れ検知手段
305 手振れ検出部
309 アクチュエータ制御部
311 手振れ補正制御部
313 アクチュエータ駆動回路
320 手振れ補正部
321 温度検知手段
330 撮像ユニット
331 手振れ補正手段
331a 固定部
331b 規制部材
331c 付勢バネ
340 Y台板
341 P台板
342 Pガイド軸
343 Pスライド軸
344a P−SMA
344b P−SMA
345 Yガイド枠
345b Y位置センサ
346 Yスライド枠
349a Y−SMA
349b Y−SMA
350 撮像部
401 高分子アクチュエータ
401a 平面部
401bp P変位部
401by Y変位部

Claims (7)

  1. 撮像光学系と、
    前記撮像光学系によって結像された被写体像を撮像する撮像素子と、
    アクチュエータと、
    前記アクチュエータの張力を用いた機構によって被駆動物を移動させる駆動部と、
    前記アクチュエータに通電することにより前記駆動部の動作を制御する駆動制御部と、
    画像を表示する画像表示部とを備えた撮像装置において、
    前記撮像素子によって撮像された画像を前記画像表示部に表示するに先立って、前記駆動制御部に前記アクチュエータへの通電を開始させる撮像装置制御部を備えることを特徴とする撮像装置。
  2. 前記アクチュエータは、形状記憶合金から形成されていることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記アクチュエータは、高分子アクチュエータであることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  4. 前記被駆動物は、前記撮像光学系の一部または全部であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の撮像装置。
  5. 前記被駆動物は、前記撮像素子であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の撮像装置。
  6. 前記張力を用いた機構は、両引っ張り構成であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の撮像装置。
  7. 前記張力を用いた機構は、片側引っ張り−片側バネ構成であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の撮像装置。
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