JP2008010619A - エッチング方法及び記録媒体 - Google Patents

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Abstract

【課題】反応生成物の除去に要する時間を短縮し、シリコン酸化物を効率良くエッチングできるエッチング方法及び記録媒体を提供する。
【解決手段】シリコン酸化物をエッチングする工程において、シリコン酸化物に対してハロゲン元素を含むガス及び塩基性ガスを供給し、シリコン酸化物とハロゲン元素を含むガス及び塩基性ガスとを化学反応させ、シリコン酸化物を変質させて反応生成物を生成させる変質工程と、反応生成物を除去する除去工程とを行い、前記除去工程は、反応生成物の昇温を促進させる第一の工程S3bと、前記反応生成物の気化を促進させる第二の工程S3dとを有することとした。
【選択図】図10

Description

本発明は、エッチング方法及び記録媒体に関する。
例えば半導体デバイスの製造プロセスにおいては、半導体ウェハ(以下、「ウェハ」という。)の表面に存在するシリコン酸化膜(二酸化シリコン(SiO))をエッチングする処理が行われている。かかるエッチング方法の一種として、ハロゲン元素を含むガスと塩基性ガスとを用いたドライエッチングが知られている(特許文献1、2、3、4参照。)。このエッチング方法においては、先ずシリコン酸化膜を変質させる変質工程、即ち、処理室内を真空状態に近い低圧状態とし、ウェハを所定温度に温調しながら、処理室内に例えばハロゲン元素を含むガスであるフッ化水素ガス(HF)と塩基性ガスであるアンモニアガス(NH)とを供給して、シリコン酸化膜を変質させ、反応生成物を生成する工程が行われる。その後、当該反応生成物をウェハから除去する除去工程、即ち、ウェハを加熱(アニール処理)することにより、反応生成物を気化(昇華)させ、処理室から排出させる工程が行われる。
特許第2981243号公報 米国特許出願公開第2004/0182417号公報 米国特許出願公開第2004/0184792号公報 特開2005−39185号公報
ところで、上記除去工程におけるウェハ(反応生成物)の加熱は、例えばウェハが載置される載置台に内蔵したヒータによって、載置台の温度を調節し、載置台からウェハに対して熱を伝達させることにより行われる。しかしながら、上記のように処理室内の圧力を低圧状態にすると、ウェハと載置台との間に存在するガスが希薄になり、ガスを媒介する伝熱効果が減少するので、加熱効率が悪くなる問題があった。この場合、反応生成物が気化し始める温度に昇温するまでに長時間を要するため、スループットを向上させることが難しかった。一方、処理室内の圧力を高めにすると、ガスを媒介する伝熱効果を高めることは可能であるが、反応生成物が気化する速度が遅くなり、ウェハから反応生成物が除去されるまでに長時間を要するため、この場合も、スループットの向上を図ることができない問題があった。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、反応生成物の除去に要する時間を短縮し、シリコン酸化物を効率良くエッチングできるエッチング方法及び記録媒体を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明によれば、シリコン酸化物をエッチングする方法であって、前記シリコン酸化物に対してハロゲン元素を含むガス及び塩基性ガスを供給し、前記シリコン酸化物と前記ハロゲン元素を含むガス及び前記塩基性ガスとを化学反応させ、前記シリコン酸化物を変質させて反応生成物を生成させる変質工程と、前記反応生成物を除去する除去工程とを有し、前記除去工程は、前記反応生成物の周囲の圧力を所定の圧力にして行う第一の工程と、前記反応生成物の周囲の圧力を前記第一の工程における前記反応生成物の周囲の圧力よりも低くして行う第二の工程とを有することを特徴とする、エッチング方法が提供される。
ここで、変質工程とは、例えばCOR(Chemical Oxide Removal)処理(化学的酸化物除去処理)工程である。COR処理は、ハロゲン元素を含むガスと塩基性ガスを処理ガスとしてシリコン酸化物に供給することで、シリコン酸化物と処理ガスのガス分子とを化学反応させ、反応生成物を生成させるものである。ハロゲン元素を含むガスとは例えばフッ化水素ガスであり、塩基性ガスとは例えばアンモニアガスであり、この場合、主にフルオロケイ酸アンモニウム((NHSiF)や水分(HO)を含む反応生成物が生成される。また、除去工程とは、例えばPHT(Post Heat Treatment)処理である。PHT処理は、COR処理によって生成された反応生成物を加熱することにより気化(昇華)させる処理である。
前記ハロゲン元素を含むガスはフッ化水素ガスであっても良い。また、前記塩基性ガスはアンモニアガスであっても良い。さらに、前記シリコン酸化物は、基板の表面に存在するシリコン酸化膜であっても良い。
前記第一の工程においては、前記基板と載置台との間に隙間を形成した状態で、前記基板を支持しても良い。そして、前記載置台の温度を調節することにより、前記基板の温度を調節するようにしても良い。前記載置台の温度は、80℃〜200℃にしても良い。
前記第一の工程においては、前記反応生成物の周囲の圧力を500mTorr〜10Torrにしても良い。前記第二の工程においては、前記反応生成物の周囲の圧力を100mTorr〜1Torrにしても良い。また、前記第二の工程においては、前記反応生成物を処理室内に収納し、前記処理室内に不活性ガスを供給しながら、前記処理室内を排気するようにしても良い。
また、本発明によれば、シリコン酸化物をエッチングする方法であって、前記シリコン酸化物に対してハロゲン元素を含むガス及び塩基性ガスを供給し、前記シリコン酸化物と前記ハロゲン元素を含むガス及び前記塩基性ガスとを化学反応させ、前記シリコン酸化物を変質させて反応生成物を生成させる変質工程と、前記反応生成物を除去する除去工程とを有し、前記除去工程は、前記反応生成物の昇温を促進させる第一の工程と、前記反応生成物の気化を促進させる第二の工程とを有することを特徴とする、エッチング方法が提供される。
このエッチング方法にあっては、前記第二の工程における前記反応生成物の周囲の圧力を、前記第一の工程における前記反応生成物の周囲の圧力よりも低くしても良い。
さらに、本発明によれば、処理システムの制御コンピュータによって実行することが可能なプログラムが記録された記録媒体であって、前記プログラムは、前記制御コンピュータによって実行されることにより、前記処理システムに、シリコン酸化物をエッチングするエッチング方法を実現させるものであって、前記エッチング方法は、前記シリコン酸化物に対してハロゲン元素を含むガス及び塩基性ガスを供給し、前記シリコン酸化物と前記ハロゲン元素を含むガス及び前記塩基性ガスとを化学反応させ、前記シリコン酸化物を変質させて反応生成物を生成させる変質工程と、前記反応生成物を除去する除去工程とを有し、前記除去工程は、前記反応生成物の周囲の圧力を所定の圧力にして行う第一の工程と、前記反応生成物の周囲の圧力を前記第一の工程における前記反応生成物の周囲の圧力よりも低くして行う第二の工程とを有するものであることを特徴とする、記録媒体が提供される。
また、本発明によれば、処理システムの制御コンピュータによって実行することが可能なプログラムが記録された記録媒体であって、前記プログラムは、前記制御コンピュータによって実行されることにより、前記処理システムに、シリコン酸化物をエッチングするエッチング方法を実現させるものであって、前記エッチング方法は、前記シリコン酸化物に対してハロゲン元素を含むガス及び塩基性ガスを供給し、前記シリコン酸化物と前記ハロゲン元素を含むガス及び前記塩基性ガスとを化学反応させ、前記シリコン酸化物を変質させて反応生成物を生成させる変質工程と、前記反応生成物を除去する除去工程とを有し、前記除去工程は、前記反応生成物の昇温を促進させる第一の工程と、前記反応生成物の気化を促進させる第二の工程とを有するものであることを特徴とする、記録媒体が提供される。
本発明によれば、第一の工程においては反応生成物の昇温を促進させ、第二の工程において反応生成物の気化を促進させるようにすることで、反応生成物を効率良く短時間で除去することができる。従って、除去工程の効率を向上させることができ、ひいては、エッチング工程全体の効率を向上させることができる。第一の工程においては、反応生成物の周囲の圧力を第二の工程よりも高くすることで、ガスを媒介する伝熱効果を高め、加熱効率を向上させることができる。第二の工程においては、反応生成物の周囲の圧力を第一の工程よりも低くすることで、反応生成物を効率的に気化させることができる。
以下、本発明の好適な実施形態を説明する。先ず、本実施の形態にかかるエッチング方法によって処理される被処理体である基板としてのウェハWの構造について説明する。図1は、半導体デバイスとして例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory)が形成される途中におけるウェハWの構造の一例であり、ウェハWの表面(デバイス形成面)付近の一部分を示している。ウェハWは、例えば略円盤形に形成された薄板状をなすシリコンウェハであり、Si(シリコン)層L1の上面には、シリコン酸化物(二酸化シリコン(SiO))からなる絶縁膜L2が、Si層L1を覆うように形成されている。絶縁膜L2の上面には、例えばゲート電極L3、WSi層L4、HM層L5、側壁部L6等からなるゲート部Gが、2つ並べて設けられている。そして、これら絶縁膜L2及び2つのゲート部G全体を覆うようにして、層間絶縁膜L7が形成されている。層間絶縁膜L7には、コンタクトホールHが設けられている。コンタクトホールHは、2個のゲート部G同士の間を貫通するように形成されており、コンタクトホールHの底部においては、絶縁膜L2の表面が露出させられている。なお、層間絶縁膜L7の上方には未だ膜が形成されておらず、層間絶縁膜L7の上面が露出された状態になっている。
各ゲート部Gは、例えばゲート電極L3、WSi(タングステンシリサイド)層L4、ハードマスク(HM)層L5及び側壁部(サイドウォール)L6をそれぞれ備えている。図示の例では、絶縁膜L2の上面においてゲート電極L3、WSi層L4、HM層L5が下からこの順に積層された状態になっている。側壁部L6は、ゲート電極L3、WSi層L4及びHM層L5の両側面をそれぞれ覆うように形成されている。
なお、絶縁膜L2は、例えばBPSG(Boron−Doped Phospho Silicate Glass)膜、即ち、ボロン(B)とリン(P)が入れられたシリコン酸化膜等からなる層であっても良く、例えば熱CVD(Chemical Vapor Deposition)法によりウェハWの表面上に形成されたCVD系のシリコン酸化膜であっても良い。ゲート電極L3は、例えばPoly−Si(多結晶シリコン)等からなる層であっても良い。HM層L5は、例えばSiN(窒化シリコン)等の絶縁体からなる層であっても良い。側壁部L6は、例えばSiN等の絶縁体からなる層であっても良い。層間絶縁膜L7は、例えばバイアス高密度プラズマCVD法(HDP−CVD法)を用いて形成されたCVD系のシリコン酸化膜(プラズマCVD酸化膜)からなる層であっても良い。
次に、ウェハWに対してエッチング処理及び成膜処理を行う処理システムについて説明する。図2に示す処理システム1は、処理システム1に対するウェハWの搬入出を行う搬入出部2、ウェハWの搬送を行う共通搬送部3、ウェハWに対してCOR(Chemical Oxide Removal)処理を行う第一の基板処理装置としてのCOR処理装置5、ウェハWに対してPHT(Post Heat Treatment)処理を行う第二の基板処理装置としてのPHT処理装置6、SiGe層の成膜処理を行う第三の基板処理装置としての複数台、例えば2台の成膜装置7A、7B、処理システム1の各部に制御命令を与える制御コンピュータ8を備えている。
搬入出部2は、ウェハWを搬送する第一のウェハ搬送機構11が内部に設けられた搬送室12を有している。ウェハ搬送機構11は、ウェハWを略水平に保持する2つの搬送アーム11a、11bを有しており、これら搬送アーム11a、11bのいずれかによってウェハWを保持しながら搬送する構成となっている。搬送室12の側方には、ウェハWを複数枚並べて収容可能なキャリア13aが載置される載置台13が備えられている。図示の例では、載置台13には、キャリア13aを複数、例えば3つ載置できるようになっている。また、搬入出部2には、ウェハWを回転させて偏心量を光学的に求めて位置合わせを行うオリエンタ14が設置されている。
搬送室12と共通搬送部3は、真空引き可能な2つのロードロック装置20A、20Bを介して互いに連結させられている。さらに、各ロードロック装置20A、20Bと搬送室12との間、及び、各ロードロック装置20A、20Bと共通搬送部3との間には、開閉可能なゲートバルブ21がそれぞれ備えられている。なお、これら2つのロードロック装置20A、20Bは、いずれか一方(例えばロードロック装置20A)が、ウェハWを搬送室12から搬出して共通搬送部3に搬入する際に用いられ、他方(例えばロードロック装置20B)は、ウェハWを共通搬送部3から搬出して搬送室12に搬入する際に用いられるとしても良い。
共通搬送部3は、例えば平面視において略多角形状(図示の例では六角形状)をなすように形成された密閉可能な構造の搬送室チャンバー(筐体)31を備えており、この搬送室チャンバー31の内部空間が、共通搬送室32となっている。共通搬送室32には、ウェハWを搬送する第二のウェハ搬送機構33が設けられている。ウェハ搬送機構33は、ウェハWを略水平に保持する2つの搬送アーム33a、33bを有しており、これら搬送アーム33a、33bのいずれかによってウェハWを保持しながら搬送する構成となっている。なお、図示はしないが、共通搬送室32の雰囲気を強制的に排気(真空引き)する排気路と、共通搬送室32に例えば不活性ガス等のガスを供給するガス供給路とが設けられており、これらによって共通搬送室32内の圧力を調節できるように構成されている。即ち、排気路によって排気することにより、共通搬送室32を減圧でき、また、ガス供給路によってガスを供給することにより、共通搬送室32を昇圧できるようになっている。なお、共通搬送部3は、共通搬送室32を略真空状態まで減圧した状態を維持できるように構成されている。
搬送室チャンバー31の外側には、COR処理装置5、PHT処理装置6、成膜装置7A、成膜装置7B、ロードロック装置20B、ロードロック装置20Aが、搬送室チャンバー31の周囲を囲むように、例えば上方からみて時計回転方向においてこの順に並ぶように、また、搬送室チャンバー31の6つの側面部に対してそれぞれ対向するようにして配置されている。前述のように、搬送室チャンバー31の側面部と各ロードロック装置20A、20Bとの間には、それぞれゲートバルブ21が設けられており、搬送室チャンバー31の側面部とCOR処理装置5との間、PHT処理装置6との間、各成膜装置7A、7Bとの間には、それぞれ開閉可能なゲートバルブ35が設けられている。
次に、COR処理装置5について説明する。図3に示すように、COR処理装置5は、密閉可能な構造のチャンバー(筐体)50を備えており、チャンバー50の内部空間は、ウェハWが収納されCOR処理が行われる処理室51となっている。さらに、COR処理装置5は、ウェハWを処理室51に対して搬入出させるための搬入出口52、ウェハWが載置される載置台53、載置台53の温度を調節する温度調節機構55、処理室51に後述するフッ化水素ガス、アンモニアガス、不活性ガス等の所定のガスを供給するガス供給機構56、処理室51内の雰囲気を排気する排気機構57を備えている。
搬入出口52は、チャンバー50の側壁に設けられている。また、搬入出口52には、前述したゲートバルブ35が設けられており、このゲートバルブ35によって搬入出口52が開閉され、処理室51と共通搬送室32とが互いに連通した状態と遮断された状態とが切り換えられるようになっている。
載置台53は、処理室51内に設置されている。載置台53の上面には、ウェハWが略水平な姿勢で保持されるようになっている。また、図示の例では、載置台53は、載置台本体53aと、載置台本体53aの上面に設けられた複数の支持体53bとを備えた構成になっている。載置台本体53aは、例えば平面視において略円形をなすように形成されており、上面は略水平面になっている。即ち、ウェハWは支持体53bの上端部に下面を当接させた状態で、載置台本体53aの上方に、略水平な姿勢にして支持され、ウェハWの下面と載置台本体53aの上面との間に、所定の幅(高さ)を有する隙間58が形成されるようになっている。また、載置台本体53aの内部には、後述する管路61が内蔵されている。
温度調節機構55は、例えば温調用の流体(例えば水等)が循環させられる管路61、ポンプ62、温調用の流体の温度を調節する液温調節部63等を備えた構成となっている。管路61は、例えば載置台53の上面近傍では、平面視において渦巻状をなすように配設されている。また、管路61内の温調用の流体が、載置台本体53aの周縁部側から載置台本体53aの中央部を中心として所定の回転方向に沿って流れながら、載置台53の中心部に向かうように配設されている。ポンプ62と液温調節部63は、チャンバー50の外側において、管路61の上流側に介設されている。即ち、温調用の流体は、ポンプ62の作動により、管路61を流れ、液温調節部63によって温調された後、載置台本体53a内を通り、載置台本体53aとの間で熱交換が行われた後、載置台本体53aから導出される。こうして載置台本体53aと温調用の流体との間で熱交換が行われることにより、載置台本体53aの温度が調節されるようになっている。そして、隙間58に存在するガスを媒介して、載置台53と載置台53上に載置されたウェハWとの間で熱伝達が行われることにより、ウェハWの温度が調節される構成となっている。なお、温度調節機構55の構成はかかるものには限定されず、例えば抵抗熱を利用して載置台本体53aを加熱する電気ヒータ等を用いた構成であっても良い。
ガス供給機構56は、チャンバー50の天井部に設けられたシャワーヘッド71、ガスボックス72、ハロゲン元素を含むガスであるフッ化水素ガス(HF)を第一の処理ガスとして処理室51に供給する第一の処理ガス供給ラインとしてのフッ化水素供給ライン73、塩基性ガスであるアンモニアガス(NH)を第二の処理ガスとして処理室51に供給する第二の処理ガス供給ラインとしてのアンモニア供給ライン74、不活性ガス(例えば窒素ガス(N))を処理ガス又は希釈用ガス等として処理室51に供給する不活性ガス供給ライン75を備えている。
シャワーヘッド71の内部には、フッ化水素供給ライン73から供給されたフッ化水素ガス、アンモニア供給ライン74から供給されたアンモニアガス、不活性ガス供給ライン75から供給された不活性ガスが導入される内部空間81が設けられている。シャワーヘッド71の下面には、内部空間81に導入されたガスを処理室51内に向かって吐出させる複数の吐出口82が、シャワーヘッド71の下面全体に分布させられた状態で設けられている。即ち、内部空間81内のガスが、載置台53上に載置されたウェハWの上方において、複数の吐出口82を介して吐出され、処理室51全体に拡散するように配置されている。
ガスボックス72は、チャンバー50の外側において、例えばシャワーヘッド71の上方に設置されている。なお、ガスボックス72は、チャンバー50やシャワーヘッド71とは異なるユニットとして構成しても良い。即ち、チャンバー50及びシャワーヘッド71は、同一のユニット(基板処理ユニット)に含まれる構造(換言すれば、処理システム1に対して一体的に組み込み及び取り外し可能な構造)とし、ガスボックス72は、チャンバー50及びシャワーヘッド71が含まれるユニットとは別のユニット(供給ユニット)に含まれるものとしても良い。
フッ化水素供給ライン73は、流体としてのフッ化水素を供給する流体供給源としてのフッ化水素供給源91、フッ化水素供給源91とシャワーヘッド71との間に配設された配管92、配管92の内部流路であって、フッ化水素供給源91から導出されたフッ化水素をシャワーヘッド71を介して処理室51に導入させる流体供給路としてのフッ化水素供給路93を備えている。さらに、フッ化水素供給路93内のフッ化水素の圧力を調節(減圧)する第一の圧力調節器としてのレギュレータ(減圧弁)101、第一の圧力調節器よりも下流側においてフッ化水素供給路93内のフッ化水素の圧力を調節(減圧)する第二の圧力調節器としてのレギュレータ(減圧弁)102、フッ化水素供給路93内のフッ化水素の流量調節及びフッ化水素供給路93の開閉動作を行う流量調節器103、フッ化水素供給路93内のフッ化水素の温度を調節する温度調節器(供給路用温度調節器)105を備えている。
フッ化水素供給源91は、例えばシリンダーキャビネット(C/C)110内に収納された貯留容器であるボンベ(高圧ガスボンベ)111を備えており、ボンベ111の内部空間である貯留部111aに液体状のフッ化水素が貯留された状態になっている。即ち、フッ化水素は、常温(例えば約23℃程度)で液体状になるような圧力(例えば0.04MPa(ゲージ圧)程度)に加圧された状態で、貯留部111aに貯留されている。なお、大気圧下(0.00MPa(ゲージ圧))におけるフッ化水素の沸点は、約19.5℃程度であり、0.04MPaにおけるフッ化水素の沸点は、約27℃程度である。即ち、常温(約23℃)のフッ化水素は、大気圧下においてはガス状になるが、0.04MPa程度に加圧することで液体状になる性質を有している。
ボンベ111には、配管92の上流端が接続されている。配管92の下流側は、ガスボックス72内に配設されており、さらに、配管92の下流端は、シャワーヘッド71の天井部に接続されている。即ち、貯留部111aは、フッ化水素供給路93を介して、シャワーヘッド71の内部空間81に接続されており、さらには、内部空間81及び吐出口82を介して、処理室51に接続されている。
図4に示すように、配管92の本体92aは、例えばステンレス鋼(SUS)等の金属によって形成された管体であり、配管本体92aの内周面は、例えばフッ素樹脂等の耐食性を有する材料からなる被覆層92bによって被覆されている。即ち、金属製の配管本体92aに対してフッ化水素が接触することを防止することにより、配管本体92aの腐食を防止し、また、フッ化水素供給路93内のフッ化水素に、配管本体92aから発生したパーティクル(金属性の汚染物質)が混入することを防止し、さらには、処理室51や処理室51内のウェハWが金属によって汚染されることを防止するようになっている。また、配管本体92aは、後述するように、温度調節器105によって覆われている。
レギュレータ101、レギュレータ102、流量調節器103は、フッ化水素供給源91側(上流側)からシャワーヘッド71側(下流側)に向かう方向においてこの順に、配管92に対して介設されている。なお、フッ化水素供給源91及びレギュレータ101は、ガスボックス72の外部に設置されているが、レギュレータ102及び流量調節器103は、ガスボックス72の内部に設置されている。流量調節器103としては、例えば株式会社フジキン製のFCS(Flow Control System)(登録商標)等を用いても良い。
温度調節器105は、図示の例では、ガスボックス72の外側の部分、即ち、ボンベ111とレギュレータ101との間、レギュレータ101とガスボックス72との間において、配管本体92aの外周面全体に渡って設けられている。また、温度調節器105は、例えば細長い帯状のテープヒータ(加熱用テープ)105aを、配管本体92aの外周面に沿って螺旋状に巻回することにより、略筒状に形成されたものである。なお、テープヒータ105aの内部には、電熱線が通されており、かかる電熱線に電流を通電させることにより抵抗熱が生じて、テープヒータ105aが発熱し、テープヒータ105aの熱が配管92を介して、フッ化水素供給路93内のフッ化水素に伝熱するようになっている。
上記のような構成を有するフッ化水素供給ライン73においては、後述するように処理室51内にフッ化水素を供給する際、フッ化水素供給路93内の圧力と温度(即ち、フッ化水素供給路93内を流れるフッ化水素の圧力と温度)は、レギュレータ101、102、流量調節器103、及び、温度調節器105により、それぞれ適切な値に調節できるようになっている。即ち、フッ化水素供給路93内の圧力を減圧することで、あるいは、フッ化水素供給路93内を加熱することで、フッ化水素供給源91において液体状になっていたフッ化水素をガス化させることができる。また、例えば図5及び図6に示すように、フッ化水素供給路93内にフッ化水素を通過させたとき、フッ化水素供給路93内の圧力が、レギュレータ101の上流側(一次側)よりも下流側(二次側)のほうが低圧、レギュレータ102の上流側よりも下流側のほうが低圧、流量調節器103の上流側よりも下流側のほうが低圧になるように、また、フッ化水素供給路93内の温度が、レギュレータ101の上流側(一次側)よりも下流側(二次側)のほうが高温になるように設定されている。即ち、フッ化水素供給源91側から処理室51側に向かうほど、フッ化水素供給路93内の圧力が低くなるように、また、フッ化水素供給路93内の温度が高くなるように設定される。このようにすると、減圧によりフッ化水素の温度が低下することを、温度調節器105の加熱により防止できる。従って、フッ化水素ガスがフッ化水素供給路93内において再液化してしまうことを好適に防止できる。
因みに、従来の技術においては、流体供給源で液体状になっている流体をガス化して処理室内に供給する構成として、例えば特許第3144665号公報に示されているように、流体供給源と処理室内との間に配設された配管に減圧弁を介設する構成、即ち、配管内の流体を減圧弁によって減圧することで、流体をガス化する構成が提案されていた。しかしながら、このような構成にあっては、減圧弁の減圧により配管内で断熱膨張が生じ、流体の温度が急激に低下して、流体の一部が再液化してしまう(ミスト状になってしまう)おそれがあった。このように流体が完全にガス化されないまま供給されると、配管内における流体の流れが阻害され、流体の供給流量が不安定になり、処理室におけるウェハの処理性能も不安定になる問題があった。特に、例えば本実施形態のように、フッ化水素を流体として供給する場合は、液化したフッ化水素によって配管92の腐食が促進され、配管92の寿命が短くなる懸念があった。また、配管92の腐食により発生した金属性の物質によって、フッ化水素が汚染され、これにより処理室やウェハが汚染されるおそれ、即ち、メタルコンタミネーションが発生するおそれがあった。また、例えば本実施形態のように、フッ化水素とアンモニアとを混合して処理室に供給する場合は、液化したフッ化水素とアンモニアとが、ウェハに供給される前に反応しやすいおそれがあり、その結果、いわゆるデポ物(Deposition)(反応物、即ち、例えばフッ化アンモニウム(NHF)等)が生じ、処理室やウェハ等が、デポ物の付着により汚染される懸念もあった。特に、例えば本実施形態のように、フッ化水素とアンモニアをシャワーヘッド内で混合してから処理室に供給するような構成の場合、シャワーヘッド内でデポ物が生成されやすく、シャワーヘッドの吐出口がデポ物によって塞がれるおそれがあった。この場合、フッ化水素とアンモニアの供給流量が不安定になり、ウェハの処理性能が悪化することが懸念された。
即ち、上記のような課題を解決するため、本実施形態においては、基板を処理する装置であって、基板を処理する処理室と、流体を液体状にして貯留する流体供給源と、前記流体供給源から前記処理室に流体を導入させる流体供給路とを備え、前記流体供給路内の流体の圧力を調節する圧力調節器と、前記流体供給路内の流体の流量を調節する流量調節器と、前記流体供給路内の流体の温度を調節する温度調節器とを備えた基板処理装置が構成されている。かかる構成によれば、流体供給路内の流体の圧力を圧力調節器によって調節するとともに、温度調節器によって流体の温度を調節することができる。即ち、流体供給路内における流体の状態(圧力、温度、相等)を好適に制御することができる。例えば圧力調節器において流体が減圧されても、圧力調節器の上流側又は下流側において、温度調節器によって流体を加熱することにより、流体の温度が低下することを防止できる。即ち、流体が再液化することを防止でき、流体を確実にガス化させることができる。
この基板処理装置にあっては、前記流体供給路に複数の圧力調節器を介設しても良い。そして、これら複数の圧力調節器によって、前記流体供給路内の流体の圧力が段階的に調節されるように調節しても良い。そうすれば、流体の急激な圧力変化や温度変化が生じることを抑制できる。例えば流体の圧力が上流側から次第に低くなるように、複数の圧力調節器によって順次調節して、最終的に所望の圧力になるようにすれば、流体の急激な減圧や急激な温度低下を防止できる。従って、流体の再液化をより効果的に防止できる。また、前記流体供給路内の流体の圧力は、前記流体供給源側よりも前記処理室側ほど低くなるようにしても良い。前記流体供給路内の流体の温度は、前記流体供給源側よりも前記処理室側ほど高くなるようにしても良い。前記温度調節器は、例えばテープヒータであっても良い。前記流体はフッ化水素であっても良い。
図3に示すように、アンモニア供給ライン74は、アンモニア供給源121、アンモニア供給源121とシャワーヘッド71との間に配設された配管122、配管122の内部流路であって、アンモニア供給源121から導出されたアンモニアをシャワーヘッド71を介して処理室51に導入させるアンモニア供給路123を備えている。アンモニア供給路123には、アンモニア供給路123内のアンモニアの流量調節及びアンモニア供給路123の開閉動作を行う流量調節器125が介設されている。
不活性ガス供給ライン75は、不活性ガス供給源131、不活性ガス供給源131とシャワーヘッド71との間に配設された配管132、配管132の内部流路であって、不活性ガス供給源131から導出された不活性ガスをシャワーヘッド71を介して処理室51に導入させる不活性ガス供給路133を備えている。不活性ガス供給路133には、不活性ガス供給路133内の不活性ガスの流量調節及び不活性ガス供給路133の開閉動作を行う流量調節器135が介設されている。
排気機構57は、処理室51に接続された排気路141、排気路141の開閉動作を行う開閉弁142、強制排気を行うための排気ポンプ143を備えている。開閉弁142、排気ポンプ143は、排気路141に介設されている。
次に、PHT処理装置6について説明する。図7に示すように、PHT処理装置6は、密閉可能な構造のチャンバー(筐体)160を備えており、チャンバー160の内部空間は、ウェハWが収納されPHT処理が行われる処理室161となっている。さらに、PHT処理装置6は、ウェハWを処理室161に対して搬入出させるための搬入出口162、ウェハWが載置される載置台163、載置台163の温度を調節する温度調節機構165、処理室161に後述する不活性ガス等の所定のガスを供給するガス供給機構166、処理室161内の雰囲気を排気する排気機構167を備えている。
搬入出口162は、チャンバー160の側壁に設けられている。また、搬入出口162には、前述したゲートバルブ35が設けられており、このゲートバルブ35によって搬入出口162が開閉され、処理室161と共通搬送室32とが互いに連通した状態と遮断された状態とが切り換えられるようになっている。
載置台163は、処理室161内に設置されている。載置台163の上面には、ウェハWが略水平な姿勢で保持されるようになっている。また、図示の例では、載置台163は、載置台本体163aと、載置台本体163aの上面に設けられた複数の支持体163bとを備えた構成になっている。載置台本体163aは、例えば平面視において略円形をなすように形成されており、上面は略水平面になっている。支持体163bはそれぞれピン状になっている。即ち、ウェハWは各支持体163bの上端部に下面を当接させた状態で、載置台本体163aの上方に、略水平な姿勢にして支持され、ウェハWの下面と載置台本体163aの上面との間に、所定の幅(高さ)を有する隙間168が形成されるようになっている。
温度調節機構165は、例えば抵抗熱を利用して載置台本体163aを加熱する電気ヒータ165aを備えている。電気ヒータ165aは、載置台本体163aの内部において、例えば載置台本体163aの上面付近に配置されており、チャンバー160の外部に設けられた電源165bに電気的に接続されている。この温度調節機構165によって載置台165の上面付近の温度を調節することにより、載置台165上のウェハWの温度を調節するようになっている。即ち、隙間168に存在するガスを媒介して、載置台165とウェハWとの間で熱伝達が行われることにより、ウェハWの温度が調節される構成となっている。
ガス供給機構166は、例えば加熱された窒素ガスを不活性ガスとして供給する不活性ガス供給源171、不活性ガス供給源171とチャンバー160との間に配設された配管172、配管172の内部流路であって、不活性ガス供給源171から導出された不活性ガスをシャワーヘッド71を介して処理室161に導入させる不活性ガス供給路173を備えている。さらに、不活性ガス供給路173内の不活性ガスの流量調節及び不活性ガス供給路173の開閉動作を行う流量調節器175を備えている。流量調節器175は、不活性ガス供給路173に介設されている。
排気機構167は、排気路181、排気路181の開閉動作を行う開閉弁182、強制排気を行うための排気ポンプ183を備えている。排気路181は処理室161に接続されており、開閉弁182、排気ポンプ183は、排気路181に介設されている。
処理システム1の各機能要素は、処理システム1全体の動作を自動制御する制御コンピュータ8に、信号ライン等を介して接続されている。ここで、機能要素とは、例えば前述したゲートバルブ35、温度調節機構55のポンプ62、液温調節部63、ガス供給機構56のレギュレータ101、102、流量調節器103、温度調節器105、排気機構57の開閉弁142、排気ポンプ143、温度調節機構165の電気ヒータ165a、ガス供給機構166の流量調節器175、排気機構167の開閉弁182、排気ポンプ183等の、所定のプロセス条件を実現するために動作する総ての要素を意味している。制御コンピュータ8は、典型的には、実行するソフトウェアに依存して任意の機能を実現することができる汎用コンピュータである。
図2に示すように、制御コンピュータ8は、CPU(中央演算装置)を備えた演算部8aと、演算部8aに接続された入出力部8bと、入出力部8bに挿着され制御ソフトウェアを格納した記録媒体8cと、を有する。この記録媒体8cには、制御コンピュータ8によって実行されることにより処理システム1に後述するエッチング工程S1(COR処理工程S2、PHT処理工程S3)、成膜工程S4等を含む所定の基板処理方法(図8参照)を行わせる制御ソフトウェア(プログラム)が記録されている。制御コンピュータ8は、該制御ソフトウェアを実行することにより、処理システム1の各機能要素を、所定のプロセスレシピにより定義された様々なプロセス条件(例えば、処理室51の圧力、処理室161の圧力等)が実現されるように制御する。
記録媒体8cは、制御コンピュータ8に固定的に設けられるもの、あるいは、制御コンピュータ8に設けられた図示しない読み取り装置に着脱自在に装着されて該読み取り装置により読み取り可能なものであっても良い。最も典型的な実施形態においては、記録媒体8cは、処理システム1のメーカーのサービスマンによって制御ソフトウェアがインストールされたハードディスクドライブである。他の実施形態においては、記録媒体8cは、制御ソフトウェアが書き込まれたCD−ROM又はDVD−ROMのような、リムーバブルディスクである。このようなリムーバブルディスクは、制御コンピュータ8に設けられた図示しない光学的読取装置により読み取られる。また、記録媒体8cは、RAM(Random Access Memory)又はROM(Read Only Memory)のいずれの形式のものであっても良い。さらに、記録媒体8cは、カセット式のROMのようなものであっても良い。要するに、コンピュータの技術分野において知られている任意のものを記録媒体8cとして用いることが可能である。なお、複数の処理システム1が配置される工場においては、各処理システム1の制御コンピュータ8を統括的に制御する管理コンピュータに、制御ソフトウェアが格納されていても良い。この場合、各処理システム1は、通信回線を介して管理コンピュータにより操作され、所定のプロセスを実行する。
次に、以上のように構成された処理システム1におけるウェハWの処理方法について説明する。先ず、コンタクトホールHが形成された状態のウェハWを複数枚収納したキャリア13aが、処理システム1の外部から搬送されて載置台13上に載置される(図2参照)。そして、ウェハ搬送機構11によってキャリア13aから1枚のウェハWが取り出され、ロードロック装置20A内に搬入される。ロードロック装置20A内にウェハWが搬入されると、ロードロック装置20A内が密閉され、減圧される。その後、ロードロック装置20A内と大気圧に対して減圧された状態(例えば略真空状態)の共通搬送室32とが連通させられる。そして、ウェハ搬送機構33によって、ウェハWがロードロック装置20Aから搬出され、共通搬送室32に搬入される。
共通搬送室32に搬入されたウェハWは、先ずエッチング工程S1(図8参照)によって処理される。即ち、COR処理装置5のゲートバルブ35が開かれて処理室51に搬入され、変質工程としてのCOR処理工程S2が開始される。処理室51において、ウェハWはデバイス形成面を上面とした状態で載置台53に載置される。ウェハWが搬入されるとゲートバルブ35が閉じられ、処理室51が密閉され、処理室51の圧力が大気圧よりも低い所定の圧力(例えば−0.1MPa(ゲージ圧)程度)に減圧される。かかる処理室51内に、ガス供給機構56によってフッ化水素ガスとアンモニアガスがそれぞれ所定の流量で供給される。こうしてフッ化水素ガスとアンモニアガスの混合ガスがウェハWに対して減圧下で供給されることにより、即ち、コンタクトホールHの底部に存在する絶縁膜L2に対して供給されることにより、絶縁膜L2とフッ化水素ガスの分子及びアンモニアガスの分子とが化学反応させられる。その結果、図9に示すように、コンタクトホールHの底部に存在する絶縁膜L2の一部が変質させられ、主にフルオロケイ酸アンモニウム((NHSiF)や水分(HO)を含む反応生成物が生成される。
なお、処理室51内の圧力は、フッ化水素ガスの供給流量、アンモニアガスの供給流量、不活性ガスの供給流量、排気流量等がそれぞれ調節されることにより制御される。各供給流量の調節は、流量調節器103、125、135によって行われる。排気流量の調節は、排気機構57によって行われる。また、温度調節機構55によってウェハWの温度が調節される。なお、フッ化水素ガス及びアンモニアガスとの化学反応は、圧力や温度が調節された所定の条件下では、絶縁膜L2に対して選択的に活発に行われ、その他の層では化学反応が生じることを抑制できる。従って、COR処理とPHT処理によって施されるエッチングを、絶縁膜L2に対して選択的に行うことができる。
また、フッ化水素供給ライン73からフッ化水素が供給される際、フッ化水素は、図5に示すように段階的に減圧されながら、かつ、図6に示すように段階的に昇温されながら、フッ化水素供給路93内を通過し、シャワーヘッド71を介して処理室51に供給される。図5に示す例では、フッ化水素供給路93内のフッ化水素の圧力は、レギュレータ101の上流側においては所定の圧力P1となっているが、レギュレータ101によって圧力P1から圧力P2に減圧され、さらにレギュレータ102によって圧力P3に減圧された後、流量調節器103によってフッ化水素の流量が調節される際に、圧力P4に減圧されるようになっている(P1>P2>P3>P4)。こうして、フッ化水素はレギュレータ101、102、流量調節器103によって順次減圧された後、シャワーヘッド71に導入される。また、図6に示す例では、フッ化水素供給路93内のフッ化水素の温度は、レギュレータ101の上流側においては所定の温度T1となっているが、レギュレータ101の下流側においては、温度T2に昇温される(T1>T2)。そして、温度調節器105によって加熱(保温)されながら、シャワーヘッド71側に向かって送出される。
なお、仮に温度調節器105による加熱を行わなかった場合、フッ化水素の温度はレギュレータ101によって減圧されることにより低下するおそれがあるが、レギュレータ101の下流側において(レギュレータ101を通過した直後に)温度調節器105による加熱を行うことにより、減圧されたフッ化水素の温度低下を防止できる。これにより、フッ化水素の液化を防止できる。従って、フッ化水素を確実にガス化させた状態で、処理室51に導入させることができる。また、フッ化水素を一気に減圧させず、複数のレギュレータ101、102によって段階的に、徐々に減圧させることにより、急激な減圧及び温度低下が生じることを抑制でき、これにより、フッ化水素の再液化をより効果的に防止できる。
なお、圧力P1は、例えば約0.04MPa程度であっても良く、圧力P2は、例えば約0.00MPa(大気圧)〜0.04MPa程度であっても良く、圧力P3は、例えば約−0.002MPa〜−0.015MPa程度であっても良く、圧力P4は、例えば約−0.008MPa〜−0.1MPa程度(いずれもゲージ圧)であっても良い。例えば、各圧力P1、P2、P3、P4は、それぞれ約0.04MPa、0.00MPa、−0.015MPa、−0.1MPa程度(いずれもゲージ圧)であっても良い。
COR処理工程S2が終了すると、フッ化水素ガスとアンモニアガスの供給が停止され、不活性ガスが供給される。これにより、フッ化水素ガスとアンモニアガスが処理室51から排出され、処理室51が窒素ガスによってパージされる。その後、処理室51がさらに減圧されて略真空状態にされた後、ゲートバルブ35が開かれ、ウェハ搬送機構33によって処理室51からウェハWが搬出される。処理室51から搬出されたウェハWは、PHT処理装置6の処理室161に搬入される。
PHT処理装置6においては、先ず、処理室161が略真空状態の圧力P0(図10参照)まで減圧された状態にしてから、ゲートバルブ35が開かれる。ウェハWはデバイス形成面を上面とした状態で載置台163に載置される。ウェハWが搬入されるとゲートバルブ35が閉じられ、処理室161が密閉され、PHT処理工程S3が開始される。なお、載置台163は、ウェハWが処理室161に搬入される前から、電気ヒータ165aの発熱によって、予め所定の温度(約80℃〜200℃程度、例えば175℃程度)に温度調節された状態になっている。
ところで、ウェハWと載置台本体163aとの間には、隙間168(図7参照)が形成されており、これにより、ウェハWに載置台本体163aからパーティクルが付着することを防止できるようになっているが、支持体163bとウェハWとの接触面積は非常に小さく、載置台163の熱がウェハWに効率的に熱伝導することは期待できない。また、上記のように処理室161が略真空状態になっている場合、即ち、隙間168に気体が殆ど存在しない状態では、気体を媒介した熱伝導も殆ど行われない。さらに、載置台163の温度は、熱放射(輻射)による熱伝達が期待できるほどの高温ではない。このように、ウェハWが処理室161に搬入された直後においては、載置台163が予め加熱されていても、ウェハWを効率的に加熱することは難しい状態になっている。そのため、PHT処理工程S3においては、以下に説明する昇圧工程S3aと反応生成物昇温工程S3bが行われるようになっている。
即ち、このPHT処理工程S3は、図10及び図11に示すように、処理室161の圧力(即ち、反応生成物の周囲の圧力)を略真空状態の圧力P0から所定の圧力P1まで上昇させる昇圧工程S3aと、ウェハW(反応生成物)の昇温を促進させる第一の工程としての反応生成物昇温工程S3bと、処理室161の圧力を圧力P1から所定の圧力P2まで減圧させる第一の減圧工程S3cと、反応生成物の気化を促進させる第二の工程としての反応生成物気化工程S3dと、処理室161の圧力を圧力P2から略真空状態の圧力P0まで減圧させる第二の減圧工程S3eとを有している。
上記のようにウェハWが搬入された処理室161が密閉されると、先ず、昇圧工程S3aが行われる。即ち、ガス供給機構166から処理室161に不活性ガスが供給されることにより、処理室161の圧力が、圧力P1に昇圧される。圧力P1は大気圧よりも低い値であって、例えば約500mTorr〜10Torr程度(約66.7Pa〜1.33kPa程度(絶対圧))、例えば約2Torr程度であっても良い。
なお、圧力P1が低すぎると、次に行われる反応生成物昇温工程S3bにおいて、隙間168に存在する不活性ガスを媒体とした熱伝達が十分に効率的に行われないおそれがある。かかる熱伝達の効率を向上させるためには、圧力P1は高いほうが良いと考えられるが、逆に圧力P1が高すぎると、昇圧と降圧に要する時間が長くなる懸念がある。即ち、例えば当該昇圧工程S3aにおいて、処理室161内が十分に昇圧されるまでに長時間を要し、また、後に行われる減圧工程S3cにおいて、処理室161内が十分に減圧されるまでに長時間を要する懸念がある。このように、圧力P1が低すぎる場合も高すぎる場合も、PHT処理工程S3全体の処理時間が長くなり、スループットの向上が図れなくなるおそれがある。従って、圧力P1の値は、反応生成物昇温工程S3bにおける熱伝達効率、圧力P0や圧力P1との差、昇圧・減圧に要する時間等を考慮して、適切に選択することが望ましいと考えられ、例えば上述した約500mTorr〜10Torrの範囲内において選択しても良い。
次に、反応生成物昇温工程S3bが行われる。反応生成物昇温工程を行う間、処理室161は圧力P1に維持され、載置台163上のウェハWは、載置台163から伝達される熱によって、次第に昇温される。即ち、昇圧工程S3aにおいて処理室161に不活性ガスが供給され、隙間168に不活性ガスが侵入したことにより、隙間168に存在する不活性ガスの量が昇圧工程S3a前より増加しているため、隙間168に存在する不活性ガスを媒体として、載置台163の熱がウェハWに対して効率的に伝達されるようになる。こうして所定時間、載置台163によって加熱されることにより、ウェハWは載置台163の温度とほぼ同じ程度(即ち、約80℃〜200℃程度、例えば約175℃程度)まで昇温させられ、反応生成物は、例えば後述する圧力P2下における反応生成物の昇華点程度まで昇温させられる。なお、この反応生成物昇温工程S3bの処理時間は、ウェハWの熱容量を考慮して設定しても良く、例えば約30秒間程度にしても良い。また、反応生成物昇温工程S3b中のガス供給機構166からの不活性ガスの供給流量は、例えば約2000sccm程度としても良い。
なお、反応生成物昇温工程S3bによる昇温後のウェハWの温度は、低すぎると後に行われる反応生成物気化工程S3dにおける反応生成物の気化が行われず、高すぎるとウェハW中にフッ素が逆拡散する現象等が生じる懸念がある。また、PHT処理装置6から搬出した後のウェハWの温度が高すぎると、ウェハWの冷却に時間を要し、スループットの低下の原因になるおそれがある。従って、載置台163の温度は以上の点を考慮して、適切に設定することが望ましいと考えられ、例えば上記の約80℃〜200℃程度の範囲内で選択しても良い。
反応生成物昇温工程S3bが終了すると、減圧工程S3cが行われる。即ち、排気機構167によって処理室161内の不活性ガスが強制的に排気されることにより、処理室161の圧力が圧力P1より低い圧力P2(P0<P2<P1)まで減圧させられる。すると、隙間168内の不活性ガスが、反応生成物昇温工程S3bのときよりも希薄になるため、載置台163からのウェハWに対する熱伝達の効率は、反応生成物昇温工程S3bのときよりも少なくなる。しかしながら、ウェハWは反応生成物昇温工程S3bにおいて既に十分に高い温度に加熱されているので、次の反応生成物気化工程S3dにおける反応生成物の気化を好適に開始させることができる。なお、圧力P2は、例えば約100mTorr〜1Torr程度(13.3Pa〜133.3Pa程度(絶対圧))、例えば約400mTorr程度であっても良い。
因みに、圧力P2が高すぎると、次に説明する反応生成物気化工程S3dにおいて、反応生成物の気化が促進されにくく、反応生成物が十分に気化するまでに長時間を要するおそれがある。逆に、圧力P2が低すぎると、当該減圧工程S3cにおいて処理室161内が十分に減圧されるまでに長時間を要する懸念がある。また、次に説明する反応生成物気化工程S3dにおいて、隙間168における不活性ガスの濃度が希薄になりすぎると、載置台163からの熱伝達が殆ど行われなくなり、気化の途中で反応生成物の温度が低下しすぎてしまうことが考えられる。即ち、気化速度の低下、気化の停止といった問題が懸念される。このように、圧力P2が高すぎる場合も低すぎる場合も、スループットの向上が図れなくなる等、悪影響が生じるおそれがある。従って、圧力P2の値は、圧力P0や圧力P1との差、昇圧・減圧に要する時間、反応生成物気化工程S3dにおける熱伝達効率等を考慮して、適切に選択することが望ましいと考えられ、例えば上述した約100mTorr〜1Torrの範囲内において選択しても良い。
減圧工程S3cの後、反応生成物気化工程S3dが行われる。反応生成物気化工程S3dを行う間、処理室161は圧力P2に維持される。かかる反応生成物気化工程S3dにおいては、ウェハW上の反応生成物は前述した反応生成物昇温工程S3bによって既に十分に昇温されており、また、反応生成物の周囲の圧力が圧力P1から圧力P2に減圧されたことにより、反応生成物が効率的に気化しやすい条件に、また、気化した反応生成物が処理室161から効率的に排気されやすい状態になっている。従って、反応生成物が短時間で気化し、ウェハW上から除去され、処理室161から迅速に排気される。また、反応生成物気化工程S3dにおいては、ガス供給機構166によって処理室161内に不活性ガスが供給されながら、排気機構167によって処理室161内の排気が行われる。従って、気化した後の反応生成物は、反応生成物の周囲に供給された不活性ガスによって希釈されながらウェハWから離れ、処理室161内から排出される。こうして、気化した反応生成物の排出を不活性ガスによって促進することでも、反応生成物の気化を促進させることができる。
以上のようにして、反応生成物が絶縁膜L2から除去されることにより、図12に示すように、絶縁膜L2には、反応生成物が存在していた部分に空間H’が形成される(絶縁膜L2がエッチングされる)。即ち、コンタクトホールHの下端部と連通する空間H’が形成され、Si層L1の表面が露出させられる。なお、この反応生成物気化工程S3bに要する処理時間の長さは、反応生成物の量に応じて変化させても良いが、例えば約1分30秒間程度にしても良い。また、反応生成物気化工程S3b中のガス供給機構166からの不活性ガスの供給流量は、例えば約500sccm程度としても良い。
因みに、前述した反応生成物昇温工程S3bが行われている間においても、ウェハW上の反応生成物の一部が気化する可能性はあると考えられるが、その気化速度は、反応生成物気化工程S3dにおける気化速度に比べると、かなり遅いと考えられる。即ち、反応生成物昇温工程S3bでは、処理室161の圧力P1は圧力P2よりも高いので、また、反応生成物は昇温されている途中であり、未だ十分な温度に達していないので、反応生成物の気化は比較的緩やかに進行すると考えられる。また、前述した減圧工程S3cが行われている間においても、ウェハW上の反応生成物の一部は気化する可能性があると考えられるが、その気化速度も、反応生成物気化工程S3dにおける気化速度に比べると、かなり遅いと考えられる。即ち、減圧工程S3cでは、反応生成物は昇温されているものの、処理室161の圧力は減圧されている途中であり、未だ十分な低圧に達していないので、反応生成物の気化は比較的緩やかに進行すると考えられる。つまり、反応生成物昇温工程S3bや減圧工程S3cにおける処理室161や反応生成物等の条件は、反応生成物気化工程S3dにおける条件と比較すると、反応生成物が昇温されやすいが、反応生成物が気化しにくい条件であるといえる。一方、反応生成物気化工程S3dにおける処理室161や反応生成物等の条件は、反応生成物昇温工程S3bや減圧工程S3cにおける条件と比較すると、反応生成物が昇温されにくいが、反応生成物が気化しやすい条件であるといえる。
即ち、仮に反応生成物気化工程S3dを行わずに、反応生成物昇温工程S3bの条件だけでPHT処理工程を行うとすると、本実施形態のPHT処理工程S3と比較して、反応生成物を十分に除去するまでに長時間を要することになる。一方、反応生成物気化工程S3dの条件だけでPHT処理工程を行うと、本実施形態のPHT処理工程S3と比較して、反応生成物の昇温に長時間を要するので、この場合も、反応生成物を十分に除去するまでに長時間を要することになる。これに対し、本実施形態のPHT処理工程S3によれば、反応生成物を昇温させやすい条件を有する反応生成物昇温工程S3bと、反応生成物を気化させやすい条件を有する反応生成物気化工程S3dとを組み合わせることで、反応生成物を短時間で十分に除去することができる。
反応生成物気化工程S3dが終了すると、不活性ガスの供給が停止され、第二の減圧工程S3eが行われる。即ち、排気機構167によって処理室161内の不活性ガスが強制的に排気されることにより、処理室161の圧力が圧力P2から圧力P0に減圧させられる。このように、反応生成物気化工程S3dの後に真空引きを行うことにより、気化した反応生成物等を処理室161内から十分に排出することができる。即ち、処理室161からウェハWを搬出する際に搬入出口162を開いたとき、処理室161から共通搬送室32に気化した反応生成物等が流出することを防止できる。従って、共通搬送室32内の汚染を防止できる。
減圧工程S3eが終了すると、排気機構167による排気が停止され、ゲートバルブ35が開かれ、ウェハ搬送機構33によって処理室161からウェハWが搬出される。以上のようにして、COR処理工程S2とPHT処理工程S3とを含むエッチング工程S1が終了する。
処理室161から搬出されたエッチング後のウェハWは、成膜装置7A、7Bのいずれかに搬入される。そして、成膜装置7A、7Bにおいて成膜工程S4が行われる。これにより、図13に示すように、コンタクトホールH及び空間H’が埋めるようにして、キャパシタCが形成される。その後、ウェハ搬送機構33によって再び共通搬送室32に戻され、ロードロック装置20Bを介してウェハ搬送機構11に受け渡され、キャリア13aに収納される。
かかる処理システム1及びエッチング方法によれば、PHT処理工程S3において、複数に分割された工程(例えば4つの工程S3a、S3b、S3c、S3d)を行うことにより、即ち、PHT処理工程をいわゆるマルチステップにすることにより、反応生成物の除去を効率的に行うことができる。前半に行われる反応生成物昇温工程S3bにおいては、反応生成物を昇温させやすい条件にし、反応生成物の気化よりも反応生成物の昇温を優先的に促進させ、後半に行われる反応生成物気化工程S3dにおいては、反応生成物を気化させやすい条件にし、反応生成物の気化を促進させることで、反応生成物を効率良く短時間で除去できる。反応生成物昇温工程S3bにおいては、反応生成物の周囲の圧力を反応生成物気化工程S3dにおける圧力P2よりも高い圧力P1にすることで、ウェハWと載置台163との間に隙間168を形成した状態でも、ガスを媒介する伝熱効果を高め、加熱効率を向上させることができる。従って、反応生成物を昇温する時間を短縮できる。反応生成物気化工程S3dにおいては、反応生成物の周囲の圧力を反応生成物昇温工程S3bにおける圧力P1よりも低い圧力P2にすることで、反応生成物を効率的に気化させることができる。従って、PHT処理工程S3の効率を向上させることができ、ひいては、COR処理工程S2とPHT処理工程S3からなるエッチング工程S1全体の効率、及び、処理システム1における工程全体の効率を向上させることができる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる例に限定されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到しうることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば以上の実施形態では、基板としてはシリコンウェハWを例示し、基板に形成される半導体デバイスとしてはDRAMを例示したが、基板やデバイス形成面の構造等は、かかるものには限定されない。例えば、基板はLCD用ガラス基板、CD基板、プリント基板、セラミック基板等であっても良い。
また、エッチング処理されるシリコン酸化物としては、デバイス形成面に存在するBPSGからなる絶縁膜L2を例示したが、かかるものには限定されない。例えば、ボロンやリン等がドープされていない通常のシリコン酸化膜であっても良い。また、CVD系のシリコン酸化膜以外のもの、例えば、熱酸化法により形成された熱酸化膜であっても良い。さらには、基板の表面に発生した自然酸化膜、レジスト除去工程等における薬液処理によって生じたケミカル酸化膜等であっても良い。即ち、本発明は、キャパシタ等を形成する際に行われるエッチング方法には限定されず、様々なエッチング方法に適用できる。例えば、基板から自然酸化膜やケミカル酸化膜を除去するために行われるエッチング(ドライ洗浄)等に適用することもできる。
COR処理装置5の構成は、以上に説明したものには限定されない。例えば処理室51に供給されるガスの種類は、以上の実施形態に示した組み合わせには限定されない。例えば、処理室51に供給される不活性ガスはアルゴンガス(Ar)等であっても良い。また、かかる不活性ガスは、その他の不活性ガス、例えば、ヘリウムガス(He)、キセノンガス(Xe)のいずれかであっても良く、または、アルゴンガス、窒素ガス、ヘリウムガス、キセノンガスのうち2種類以上のガスを混合したものであっても良い。
また、流体供給路としてはフッ化水素供給路93を例示し、流体はフッ化水素としたが、かかるものには限定されない。さらに、流体供給路には2個の圧力調節器、即ち、レギュレータ101、102を設けるとしたが、流体供給路に設ける圧力調節器の個数は、1個又は3個以上であっても良い。この場合も、流体供給路内の流体の圧力を、流れ方向において、圧力調節器の個数に応じた数だけ段階的に、複数の値に調節することができる。また、流体供給路に設ける流量調節器の個数も、実施の形態に示した1個には限定されず、2個以上であっても良い。また、以上の実施形態では、流体を処理室に供給する際、流体供給路内の流体の圧力が、3個の調節器、即ちレギュレータ101、102と流量調節器と103とによって、4段階に変化させられる場合を説明したが、勿論、3段階以下、あるいは、5段階以上に変化させられるとしても良い。
流体供給路用の温度調節器の構造も、以上の実施形態に示した温度調節器105には限定されない。例えば以上の実施形態では、温度調節器105はガスボックス72の外側まで、フッ化水素供給路93に沿って設けられているとしたが、勿論、ガスボックス72の内部にも温度調節器を設け、ガスボックス72内においても、フッ化水素ガスの温度を任意に調節できるようにしても良い。例えば、レギュレータ102と流量調節器103との間に沿って、温度調節器105を設けても良い。そうすれば、フッ化水素ガスの温度をさらに細かく段階的に、複数の値に調節することができる。
また、以上の実施形態では、フッ化水素供給路93を通過するフッ化水素ガスの温度は、流れ方向において、2段階に調節することとしたが、3段階以上の複数の値に段階的に調節するようにしても良い。例えば、フッ化水素ガスが圧力調節器や流量調節器を通過する都度、フッ化水素ガスの温度を調節するようにしても良い。即ち、上流側のレギュレータ101の直後だけでなく、例えば下流側のレギュレータ102を通過した直後においても、レギュレータ102を通過する前より昇温させるように、即ち、一次側よりも二次側の温度を昇温させるようしても良い。また、流量調節器103を通過した直後においても、流量調節器103を通過する前よりも昇温させるようにしても良い。換言すれば、フッ化水素ガスが減圧される都度、減圧前よりも昇温させるようにしても良い。そうすれば、レギュレータ102の下流側や流量調節器103の下流側等においても、フッ化水素ガスの再液化を好適に防止できる。さらに、フッ化水素ガスが圧力調節器や流量調節器を通過した後に昇温させる方法には限定されず、例えば、フッ化水素ガスが圧力調節器や流量調節器を通過する直前に昇温させるようにしても良い。この場合も、圧力調節器や流量調節器の下流側におけるフッ化水素ガスの再液化の抑制を図ることができる。
PHT処理装置6の構成も、以上に説明したものには限定されない。例えば処理室161に供給されるガスの種類は、窒素ガスには限定されず、その他の不活性ガス、例えばアルゴンガス等であっても良い。
また、処理システム1の構造も、以上の実施形態に示したものに限定されない。例えば、基板処理装置として成膜装置7A、7Bを備えず、COR処理装置5とPHT処理装置6のみを備えた構造であっても良い。さらに、以上の実施形態では、COR処理工程S2とPHT処理工程S3を別々の基板処理装置によって行う構成を説明したが、例えば一つの基板処理装置(処理室)内で、COR処理工程S2とPHT処理工程S3を連続的に行うことができる構成としても良い。
本発明者らは、本実施形態において説明したガス供給機構の効果を確認するため、以下のような実験を行った。先ず、実施の形態において説明したCOR処理装置5と実質的に同一のCOR処理装置を、2台用意した。そして、各COR処理装置のチャンバーPM1、PM2に対して、フッ化水素ガスの供給をそれぞれ行い、図14の表に示すような各種の条件下において、レギュレータ102と流量調節器103との間の圧力PGTを測定するとともに、デポ物が発生するか否かを確認した。
本実験においては、上流側のレギュレータ101の調圧条件は、条件1、2において互いに同一とした。下流側のレギュレータ102の調圧条件は、条件1と条件2とで互いに異なるものとし、条件1よりも条件2のほうが、レギュレータ102の一次側と二次側との差圧が大きくなるように設定した。さらに、各条件1、2において、流量調節器103(FCS)の開度を大流量(Large)に設定した場合と小流量(Small)に設定した場合とで、それぞれ圧力PGTの測定を行った。また、フッ化水素供給ライン73によってフッ化水素を供給している状態と、フッ化水素供給ライン73によるフッ化水素の供給を停止させた直後と、フッ化水素供給ライン73によるフッ化水素の供給を停止させてから5時間後の3つの場合において、それぞれ圧力PGTの測定を行った。
図14は、上記実験の条件と結果を示している。図15は、チャンバーPM1の条件1において、フッ化水素供給ライン73によるフッ化水素の供給を停止させてから5時間後におけるフッ化水素供給路93内の温度と圧力を示している。図16は、チャンバーPM1の条件2において、フッ化水素供給ライン73によるフッ化水素の供給を停止させてから5時間後におけるフッ化水素供給路93内の温度と圧力を示している。
以上のような実験の結果、チャンバーPM1、PM2のいずれにおいても、条件1ではデポ物が発生したが、条件2ではデポ物が発生しないことがわかった。即ち、条件1では、フッ化水素の一部が液化した状態(ミスト状のフッ化水素が混入した状態)で供給された可能性があるが、条件2では液化が抑制されたと考えられる。
なお、レギュレータ102は、流体の通過を停止させてから時間が経過するに従い、二次側の圧力(PGT)が次第に上昇する特性がある。そのため、いずれのチャンバーPM1、PM2、条件1、2においても、フッ化水素の供給を停止させた直後の圧力PGTより、5時間経過した後の圧力PGTの方が、高い測定値になっている。
以上の結果より、フッ化水素供給路93内のフッ化水素の圧力と温度を、レギュレータ101、102、温度調節器105によって適宜調節することで、デポ物の発生、即ち、フッ化水素の液化を防止できることがわかった。
本発明は、エッチング方法及び記録媒体に適用できる。
エッチングを行う前のウェハの構造を示した概略断面図である。 処理システムの概略平面図である。 COR処理装置の構成を示した説明図である。 フッ化水素ガス供給ラインの配管、フッ化水素ガス供給路、温度調節器の構成を示した部分断面図である。 フッ化水素ガス供給時のフッ化水素ガス供給路内の流れ方向における圧力分布を概略的に示したグラフである。 フッ化水素ガス供給時のフッ化水素ガス供給路内の流れ方向における温度分布を概略的に示したグラフである。 PHT処理装置の構成を示した説明図である。 処理システムで行われる工程のフロー図である。 COR処理工程後のウェハの状態を示した概略断面図である。 PHT処理工程における処理室の圧力変化を示したグラフである。 PHT処理工程で行われる工程のフロー図である。 PHT処理工程後のウェハの状態を示した概略断面図である。 成膜工程後のウェハの状態を示した概略断面図である。 実施例にかかる実験の条件と結果を示した表である。 チャンバーPM1、条件1において、フッ化水素の供給停止から5時間後のフッ化水素ガス供給路内の流れ方向における圧力分布と温度分布を概略的に示したグラフである。 チャンバーPM1、条件2において、フッ化水素の供給停止から5時間後のフッ化水素ガス供給路内の流れ方向における圧力分布と温度分布を概略的に示したグラフである。
符号の説明
L1 Si層
L2 絶縁膜
S1 エッチング工程
S2 COR処理工程
S3 PHT処理工程
S3a 昇圧工程
S3b 反応生成物昇温工程
S3c 第一の減圧工程
S3d 反応生成物気化工程
S3e 第二の減圧工程
W ウェハ
1 処理システム
5 COR処理装置
6 PHT処理装置
8 制御コンピュータ
8c 記録媒体
163 載置台
165 温度調節機構
166 ガス供給機構
167 排気機構
168 隙間

Claims (12)

  1. シリコン酸化物をエッチングする方法であって、
    前記シリコン酸化物に対してハロゲン元素を含むガス及び塩基性ガスを供給し、前記シリコン酸化物と前記ハロゲン元素を含むガス及び前記塩基性ガスとを化学反応させ、前記シリコン酸化物を変質させて反応生成物を生成させる変質工程と、
    前記反応生成物を除去する除去工程とを有し、
    前記除去工程は、前記反応生成物の周囲の圧力を所定の圧力にして行う第一の工程と、前記反応生成物の周囲の圧力を前記第一の工程における前記反応生成物の周囲の圧力よりも低くして行う第二の工程とを有することを特徴とする、エッチング方法。
  2. 前記ハロゲン元素を含むガスはフッ化水素ガスであって、
    前記塩基性ガスはアンモニアガスであることを特徴とする、請求項1に記載のエッチング方法。
  3. 前記シリコン酸化物は、基板の表面に存在するシリコン酸化膜であることを特徴とする、請求項1又は2に記載のエッチング方法。
  4. 前記第一の工程において、前記基板と載置台との間に隙間を形成した状態で、前記基板を支持し、
    前記載置台の温度を調節することにより、前記基板の温度を調節することを特徴とする、請求項3に記載のエッチング方法。
  5. 前記載置台の温度を80℃〜200℃にすることを特徴とする、請求項4に記載のエッチング方法。
  6. 前記第一の工程において、前記反応生成物の周囲の圧力を500mTorr〜10Torrにすることを特徴とする、請求項1〜5のいずれかに記載のエッチング方法。
  7. 前記第二の工程において、前記反応生成物の周囲の圧力を100mTorr〜1Torrにすることを特徴とする、請求項1〜6のいずれかに記載のエッチング方法。
  8. 前記第二の工程において、前記反応生成物を処理室内に収納し、前記処理室内に不活性ガスを供給しながら、前記処理室内を排気することを特徴とする、請求項1〜7のいずれかに記載のエッチング方法。
  9. シリコン酸化物をエッチングする方法であって、
    前記シリコン酸化物に対してハロゲン元素を含むガス及び塩基性ガスを供給し、前記シリコン酸化物と前記ハロゲン元素を含むガス及び前記塩基性ガスとを化学反応させ、前記シリコン酸化物を変質させて反応生成物を生成させる変質工程と、
    前記反応生成物を除去する除去工程とを有し、
    前記除去工程は、前記反応生成物の昇温を促進させる第一の工程と、前記反応生成物の気化を促進させる第二の工程とを有することを特徴とする、エッチング方法。
  10. 前記第二の工程における前記反応生成物の周囲の圧力を、前記第一の工程における前記反応生成物の周囲の圧力よりも低くすることを特徴とする、請求項9に記載のエッチング方法。
  11. 処理システムの制御コンピュータによって実行することが可能なプログラムが記録された記録媒体であって、
    前記プログラムは、前記制御コンピュータによって実行されることにより、前記処理システムに、シリコン酸化物をエッチングするエッチング方法を実現させるものであって、
    前記エッチング方法は、前記シリコン酸化物に対してハロゲン元素を含むガス及び塩基性ガスを供給し、前記シリコン酸化物と前記ハロゲン元素を含むガス及び前記塩基性ガスとを化学反応させ、前記シリコン酸化物を変質させて反応生成物を生成させる変質工程と、
    前記反応生成物を除去する除去工程とを有し、
    前記除去工程は、前記反応生成物の周囲の圧力を所定の圧力にして行う第一の工程と、前記反応生成物の周囲の圧力を前記第一の工程における前記反応生成物の周囲の圧力よりも低くして行う第二の工程とを有するものであることを特徴とする、記録媒体。
  12. 処理システムの制御コンピュータによって実行することが可能なプログラムが記録された記録媒体であって、
    前記プログラムは、前記制御コンピュータによって実行されることにより、前記処理システムに、シリコン酸化物をエッチングするエッチング方法を実現させるものであって、
    前記エッチング方法は、前記シリコン酸化物に対してハロゲン元素を含むガス及び塩基性ガスを供給し、前記シリコン酸化物と前記ハロゲン元素を含むガス及び前記塩基性ガスとを化学反応させ、前記シリコン酸化物を変質させて反応生成物を生成させる変質工程と、
    前記反応生成物を除去する除去工程とを有し、
    前記除去工程は、前記反応生成物の昇温を促進させる第一の工程と、前記反応生成物の気化を促進させる第二の工程とを有するものであることを特徴とする、記録媒体。
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