JP2008008547A - 加熱調理器 - Google Patents

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Abstract

【課題】庫内の給排気経路をドア部へ、被加熱物から発生した水蒸気が直接に当たらない経路を取るように変更することで、ドアハンドルの露付きを防止することができる加熱調理器を提供する。
【解決手段】調理器本体1に形成されている加熱室2には、食品のような水分を含む被加熱物が収容可能である。被加熱物の調理時には、加熱室2の開口はハンドル18付きドア7で封鎖され、被加熱物からは水蒸気が発生する。加熱室2に流入する気流F21はドア4の内面に沿って流入し、水蒸気を含んだ気流F22は加熱室2の天壁面に沿って流れ排気部に排出され、排気ファン25を設ける場合には強制的に庫外へ排気される。気流F21,22は、正面のハンドル付きドア7に向かって流れず、したがって加熱室2の開口とドア7との間に形成される隙間から庫外に流れ出ることもないので、ハンドル18の上面に触れて露付きを生じることも回避される。
【選択図】図1

Description

この発明は、調理器本体に形成されており被加熱物を収容可能な加熱室の開口をハンドル付きドアで封鎖可能な加熱調理器に関する。
従来、電子レンジ、電気オーブン、食器洗浄乾燥機などのように、単独の機器として或いは複合加熱調理器のコンポーネントとしてキャビネット内に組み込まれるビルトイン型キッチン機器が提案されている。
ビルトイン型キッチン機器の一例として、本出願人は、既に、吸気部及び排気部を集約し、吸気及び排気の効率を改善し、電気部品の冷却及び庫内排気を効率よくし、且つキッチン機器の設計及び配置の制約を緩和することができるビルトイン型キッチン機器を提案している(特願2005−37477)。このキッチン機器においては、冷却用給排気部のスペースを節約するために、吸気部及び排気部は、吸気部の吸入口及び排気部の排気口を前面側に向けてキッチン機器本体の上下左右の何れかの一辺部に集約されている。また、吸気部と排気部とを一辺部において分離することにより、互いの混合を回避し、吸気及び排気の効率の改善、電気部品の冷却及び庫内排気の効率の良化、並びにキッチン機器の設計及び配置の自由度を高めることを図っている。
このビルトイン型キッチン機器の一例が図3〜図5に示されている。図3に示されているキッチン機器は、加熱室を手前側に引き出し可能な電子レンジのような引出し式加熱調理器である。引出し式加熱調理器の調理器本体50は、全体的にボックス(直方体)状の形状を備えており、内部には被加熱物が入れられるレンジ庫内としての加熱室2が形成されている。調理器本体50内の奥方位置には、加熱室2に入れられた被加熱物をマイクロ波加熱するマイクロ波発生装置として、上部のマグネトロン4と、下部に設けられており且つマグネトロン4への高電圧発生装置としての高圧トランス(HVT)5とが備わっている。マグネトロン4で発生したマイクロ波は、詳細には図示しないが導波管によって伝搬されて給電口から加熱室2に照射される。マグネトロン4と高圧トランス5とは、高周波加熱調理器の稼働中には電磁的な作用によって高温になる。また、被加熱物がマイクロ波加熱されることによって被加熱物に含まれる水分が加熱蒸発するので、加熱室2には高温の水蒸気が発生する。
調理器本体50の下辺部9には、下辺部9の一側に寄った位置に冷却用空気のためのダクトとして吸気部10が設けられているとともに、下辺部9の他側に寄った位置において、調理器本体1からの排気を行う第1排気部11と第2排気部12とが設けられている。吸気部10の吸気口13と、第1排気部11と第2排気部12の各排気口14、15は調理器本体1の前面に向かって開口しており、吸気部10、第1排気部11及び第2排気部12は、調理器本体50の正面から実質的に奥壁部まで前後方向に延びる態様で設けられている。
第1排気部11は、後述するように、加熱室2に発生した高温蒸気を含む熱い空気を機外に排気するための排気ダクトであり、吸気部10から最も遠い側、即ち、最外側に配置されている。また、第2排気部12は、調理器本体50内の高温になった高圧トランス4を冷却した高温であるが乾燥した空気のための排気ダクトであり、吸気部10と第1排気部11とに間に配置されている。吸気部10の奥方上部には、吸気部10に吸込み側が繋がる態様で冷却用ファンモータ6が設けられている。
上記のように構成された高周波加熱調理器を作動させると、冷却用ファンモータ6が作動し、外気は、吸気部10を通して吸い込むことで機内に取り入れられる。吸気部10を通る流れが冷却用の気流F1として示され、吸気部10の最奥部分から冷却用ファンモータ6に向かう流れが気流F2として示されている。冷却用ファンモータ6の吹き出し側の気流は、一つの流れが奥方上部のマグネトロン4に向かう気流F3として、もう一つの流れが奥方下部の高圧トランス5に向かう気流F4として示されている。即ち、吸気部10を通じて吸い込まれた冷却用空気は、一部がマグネトロン4に吹き付けられてこれを冷却し、残る部分が高圧トランス5に吹き付けられてこれを空冷する。
マグネトロン4を空冷した気流F3は、その冷却の際にマグネトロン4から熱を受けて適度に加温されて加熱室2へと誘導される気流F5となり、加熱室2にはその後方から流入する。加熱室2内に流入した空気は、加熱室2内で更に加熱されるとともに、被加熱物を加熱した際に発生する高温の水蒸気を含み込む。水蒸気を含むこの気流F6は、加熱室2内を前方に移動しながら上昇するので、調理器本体50の上方の水平ダクト16に流れ込む。水平ダクト16は、加熱室2の天井部に配置されていて全体的にL字形の形状の構造を持ち、後方に加熱室2の最奥位置まで延びる第1部分16aと、最奥位置で横方向に延びる第2部分16bとから成っている。水平ダクト16には、調理器本体50の奥方を下方に延びる接続ダクトとしての垂直ダクト17が接続されている。水平ダクト16は、加熱室2の天井部において、第1部分16aで直ちに後方に向かっているので、前面(正面)に配置されている操作部、制御部或いは表示部に及ぶ高温の気流の影響を可及的に少なくしている。水平ダクト16に入った気流F7は、気流F8,F9を経て、垂直ダクト17内を気流F10として流れ、更に第1排気部11において排気流れF11として機外へ排気される。
一方、高圧トランス5を冷却する気流F4は、空冷する際に高圧トランス5から熱を受けて高温になるが、湿分の供給を受けることはない。高圧トランス5を冷却した高温且つ乾燥した気流F12は、第2排気部12へと誘導され(気流F13)、第2排気部12を通じて気流F14として機外へと排気される。なお、本例は、ビルトインタイプの加熱調理器であるので、吸気部と排気部とは前面に開口している。
上記のように、吸気部10から流入した冷却用空気は調理器本体50の内部で分岐された冷却経路を経て各排気部11,12を通じて機外に排気される。その際に、冷却経路途中にて、調理器本体50内の部品を冷却する。吸気部10と排気部11,12とは、設置場所が下辺部9の1ヵ所と制限されているが、左右方向に2分されて設けられているので、吸気と排気とはそれぞれ個別の冷却経路を流れることができ、排気部11,12を通る高温の排気が吸気部10を通る低温の吸気に混ざることがない。また、第1排気部11と第2排気部12とが隣り合わせに配置されており、第1排気部11と吸気部10とは第2排気部12を介して互いに分離されているので、第1排気部11を流れる高温蒸気が吸気部10を流れる低温空気によって冷やされるということがなく、むしろ、第1排気部11を流れる高温蒸気を含む気流はマグネトロン4を冷却した後の高温空気で加熱される。その結果、第1排気部11を流れる高温蒸気が排気口15に近づくに従って急激に冷却されて露垂れ(結露)が防止される。即ち、第1排気部11を流れる高温蒸気は、ビルトインボックスの内部(電子レンジ内部)で水滴状態にされることがなく、ビルトインボックス外に排気される。
上記の引出し式加熱調理器の自動開閉扉機構は、左右及び下部に配設したレールによる引出し方向の案内をしつつ、ラック・ピニオン機構によって、駆動モータの回転をレールの長手方向の直線移動に変換して開閉ドア(以下、「ドア」と略す)7を開閉させている。そのため、加熱庫内への吸気は、後方から入りオーブン天面に排気する構造を採用している。その結果、ドア7に加熱庫内の水蒸気が直接に吹き付けられ、そのときの気流の勢いによって前板とドア7との間の僅かな隙間から水蒸気が漏れ、水蒸気が比較的に温度が低いドアハンドル18に触れて凝結し、ドアハンドル18の上面に露付きが生じる。
ドアハンドル18への露付きの状況が図4に示されている。即ち、上記の各気流のうちマグネトロン4に吹き付けられてこれを冷却した気流F5は、加熱室2の背面から入り、正面のドア7に向かって流れる。ドア7に向かう間に、被加熱物の加熱の際に発生する高温の水蒸気を含んだ気流F6は、加熱室2内を前方に移動しながら上昇する。気流F6は、ドア7の内壁面に当たり、一部の気流F6aがドア上部からハンドル18の上面18aに流れて庫外へ流れる。比較的温度が低いハンドル18の上面を通過時に、気流F6a中の水蒸気は凝結してハンドル18に露19となって付着する。また、気流の残りF6bはドア7に跳ね返って加熱室2の上面を通り抜け、水蒸気排気様の水平ダクト16を通って、第1排気部11から庫外へ排気される。
この対策の一例として、ドアハンドルの上面に熱い空気を通すことが挙げられる。しかしながら、このような高温空気のための特殊な通気構造は製造コストの上昇を招く。また、ユーザーが温度上昇したドアハンドルを掴んだ際に、違和感を覚える場合もある。
ビルトイン電子レンジにおいて、制御部と電子レンジの前面との間の切り欠き又は長孔による冷却空気吹出し用隙間から空気を排気することで排気口を別途設ける必要がなくなり装置が嵩張らなくなると共に、エアカーテンを形成されるので、制御部の液晶表示器が曇ることを防止し、また冷却空気の吹き出しを装置前面の上部で行うことで塵埃を巻き上げることを無くすることを図ったものが提案されている(特許文献1)。また、ロースタ加熱時の加熱効率及び触媒の脱臭、脱煙効率を向上させるとともに、高周波加熱時に発生する水蒸気を効率良く排気することのできる加熱調理器が提案されている(特許文献2)。
特開2005−3316号公報(段落[0002]〜[0008]、図9〜図10) 特開2000−274693号公報(段落[0060]〜[0069]、図1〜図7)
そこで、ドアハンドルの露付きの原因となっていた水蒸気を含み庫内後ろから前部のドアへ向かって流れる気流の庫内における経路を変更し、庫内の水蒸気を含む気流がドア部へ直接当たらないようにする点で解決すべき課題がある。
この発明の目的は、庫内の気流の経路をドア部へ直接水蒸気が当たらないように経路を変更することで、ドアハンドル上面への高温空気の流れがなく、ドアハンドルの露付きを防止することができる加熱調理器を提供することである。
上記の課題を解決するため、この発明による加熱調理器は、被加熱物を収容可能な加熱室が形成されている調理器本体、前記加熱室の開口を封鎖可能なハンドル付きドア、及び前記調理器本体に吸気されて前記加熱室に流入し且つ前記被加熱物の加熱処理に際して発生した水蒸気を含む気流を排出する排気部を備え、前記加熱室に流入する気流は、前記加熱室を前記ドアの内面に沿って流入し、前記水蒸気を含んだ気流として前記排気部から排気されることから成っている。
この加熱調理器によれば、調理器本体に形成されている加熱室には、食品のような水分を含む被加熱物が収容可能である。被加熱物を調理するときには、加熱室の開口はハンドル付きドアで封鎖可能である。被加熱物の加熱処理に際して被加熱物からは水蒸気が発生するが、調理器本体に吸気されて加熱室に流入する気流は、発生した水蒸気を含む気流となって排気部に排出される。この際、加熱室に流入する気流は、加熱室をハンドル付きドアの内面に沿って流入し、水蒸気を含んだ後に前記排気部から排気される。この気流は、従来の加熱調理器のように、正面のハンドル付きドアに向かって流れ込むことはないので、加熱室の開口とドアとの間に僅かに形成される隙間から庫外に流れ出ることがなく、ハンドルの上面に触れて露付きになることも回避される。
この加熱調理器において、前記被加熱物を加熱するためのマイクロ波発生用のマグネトロンを備えており、前記調理器本体に吸い込まれた気流は、前記マグネトロンを冷却した後に前記加熱室内に流入させることができる。調理器本体に吸い込まれた気流は、被加熱物を加熱するためのマイクロ波発生用のマグネトロンを冷却した後に加熱室内に流入される。マグネトロンを冷却する気流は、高温になったマグネトロンの熱を奪って温度が上昇するが、湿分を含むのではないので、湿度はかえって低下する。加熱室内に流入した高温気流は多量の水蒸気を含むことができる。
この加熱調理器において、前記加熱室内への気流は、前記加熱室の一方の側壁部の前記ドア寄り部分に形成された流入孔を通して前記加熱室内を左右に横切る方向に流入させることができる。加熱室内には、加熱室の一方の側壁部ドア寄り部分に形成されている流入孔を通って気流が流れ込むために、加熱室内に流れ込んだ気流は、ドアを正面に向かって流れる流れではなく、ドアの内面に沿う方向に流れとなる。したがって、加熱室の開口とドアとの間に僅かに形成される隙間からの庫外への水蒸気の流出を一層抑えることができる。
一方の側壁部に形成した流入孔を通して気流が加熱室内に流入する加熱調理器において、前記加熱室の側方には、前記マグネトロンを冷却した気流が流入され且つ前記流入孔に接続されるダクトを配設することができる。この場合、マグネトロンを冷却した気流は、加熱室の側方に配設されたダクトを通じて、無駄なく又他の気流と混合することなく高温乾燥した気流として、流入孔から加熱室内に流入することができる。
一方の側壁部に形成した流入孔を通して気流が加熱室内に流入する加熱調理器において、前記加熱室内に流入され且つ被加熱物から発生した水蒸気を含んだ前記気流は、前記加熱室の前記一方の側壁部とは反対側の側壁部で跳ね返って前記加熱室の天壁部を通り抜けて前記排気部に流出させることができる。一方の側壁部に形成した流入孔を通して加熱室内に流入した気流は、加熱室内において一層加熱される可能性があり、水蒸気を含んだ後、加熱室の一方の側壁部とは反対側の側壁部で跳ね返って上方への流れとなるので、排気部に流出の際のも、加熱室の天壁部を通り抜けて排出されるのが好ましい。
一方の側壁部に形成した流入孔を通して気流が加熱室内に流入する加熱調理器において、前記加熱室内に流入され且つ被加熱物から発生した水蒸気を含んだ前記気流は、前記加熱室の前記一方の側壁部とは反対側の側壁部に形成された流出孔を通り抜けて前記排気部に流出させることができる。一方の側壁部に形成した流入孔を通して加熱室内に流入した気流は、加熱室内において水蒸気を多量に含むことになるので、加熱室の一方の側壁部とは反対側の側壁部に形成された流出孔を通り抜けて排気部に流出させることで、水蒸気を多量に含むこの気流を他の気流と区分して排出することができる。
反対側の側壁部に形成された流出孔を通り抜けて排気部に流出させる加熱調理器において、前記加熱室の前記反対側の側壁部には、その側方に、前記流出孔に接続された排気ダクトを付設することができる。流出孔から排出される先に排気ダクトを加熱室の前記反対側の側壁部に付設することで、水蒸気を多量に含む気流を、所定の設計排気個所まで、ダクトで案内して排気することができる。
この加熱調理器において、前記加熱室内への前記気流は、上下の方向、又は左右から上下への流れとなる経路を採ることから成る。即ち、加熱室内での気流は、ドアの内壁に向かって直接に吹き付ける流れがなければよいので、加熱室を左右方向に横切る流ればかりでなく、上下方向に吹き上げ・吹き下ろしの流れであっても、或いは左右から上下に方向を変える流れであってもよい。
この加熱調理器において、前記排気部は、流入した前記気流を庫外に排気する強制的排気手段を備えることができる。排気部に強制的排気手段を備えることで、多量の水蒸気を含む気流を庫外に積極的に排気することができる。
この加熱調理器において、前記加熱調理器は、前記調理器本体に対して前記被加熱物を載置した状態で引き出し・収容可能な引き出し体を更に備えており、前記ハンドル付きドアは、前記引き出し体に備わり且つ前記引き出し体の前記調理器本体への収容状態で前記加熱室の開口を封鎖可能であることができる。即ち、加熱調理器は、引き出し体を備え、被加熱物を加熱調理するために収容状態で、開口部を封鎖して、マイクロ波の庫外への漏出を防止した引出し式加熱調理器とすることができる。
この発明による加熱調理器は上記のように構成されているので、加熱室内への気流の流入を加熱室をハンドル付きドアの内面に沿う方向とし、水蒸気を含んだ後の気流を排気部から排気している。加熱室内への前記気流は、ハンドル付きドアの内面において左右の方向のみならず、上下の方向、又は左右から上下への流れとなる経路を採ることもできる。したがって、この気流は、従来の加熱調理器のように、正面のハンドル付きドアに向かって直接に流れ込むことはないので、加熱室の開口とドアとの間に僅かに形成される隙間から庫外に流れ出ることがなく、ハンドルの上面に触れて露付きになることも回避される。このように、庫内の給排気経路をドア部へ直接水蒸気が当たらない経路を取るように変更することで、ドアハンドル上面への高温空気を送ることなく、ドアハンドルの露付きを防止することができる加熱調理器を提供することができる。
以下、添付した図面に基づいて、この発明による引出し式加熱調理器の実施形態を説明する。図1はこの発明による引出し式加熱調理器の一実施形態においてその要部を示す平断面概略図である。図1に示す引出し式加熱調理器について、その基本的な構造については、従来図として示した図3に記載の加熱調理器に付された符号をそのまま援用して、重複する説明を省略する。
図1に示す引出し式加熱調理器によれば、マグネトロン4(図3参照)を冷却した空気の流れである気流F5(図3参照)は、調理器本体1において、加熱室2の側方に側壁部21で仕切られたダクト23に流れ込む気流F20となる。気流F20はダクト23内を前方に移動し、側壁部21の前方部分に形成された流入孔24から気流F21となって加熱室2内に流入する。加熱室2内に流入した気流F21は、加熱室2の前方部を横切って、被加熱物から発生する水蒸気を含み、加熱室2の反対側の側壁部22に向かう。側壁部22に跳ね返った気流F22は、加熱室2の上部をその天壁面に沿って通り抜け、庫外へ流れ出る。
加熱室2の天壁部に排気ファン25のような強制排気手段を配設することができる。排気ファン25を配設した場合には、側壁部22によって跳ね返った気流F22は、加熱室2の上部をその天壁面に沿って流れた(気流F23)後、排気ファン25を通じて強制的に庫外に排気される。
このように、本実施形態では、気流F20は、加熱室2の後方から側方のダクト23を通り、加熱室2にはその前方の側面から流入する。水蒸気を含む気流F22は、加熱室2内を直接に正面のドア7に向かって流れず、隙間から漏れ出てドアハンドル18の上面を通過することがない。したがって、気流中の水蒸気はドアハンドル18の上面に凝結して露付きを生じることがない。
この発明による引出し式加熱調理器の別の実施形態を、図2を参照して説明する。図2はこの発明による引出し式加熱調理器の別の実施形態においてその要部を示す平断面概略図である。図2においては、図1に示した実施形態を構成する同じ要素及び部位と同等のものには同じ符号を付すことで再度の説明を省略する。
図2に示す実施形態では、図1に示す実施形態と同様、マグネトロン4(図3参照)を冷却した空気の流れである気流F5(図3参照)は、調理器本体1において、加熱室2の側方に側壁部21で仕切られたダクト23に流れ込む気流F20となる。気流F20はダクト23内を前方に移動し、側壁部21の前方部分に形成された流入孔24から気流F21となって加熱室2内に流入する。加熱室2内に流入した気流F21は、加熱室2の前方部を横切って、被加熱物から発生する水蒸気を含み、加熱室2の反対側の側壁部22に向かう。この実施形態では、調理器本体1において、加熱室2の側壁部22に流出孔26が形成されており、加熱室2の側壁部22の外方には流出孔26に繋がるように排気用のダクト27が付設されている。側壁部22を通り抜けた気流F24はダクト27に流れ込み、ダクト27内を気流F25として流れて、最終的には加熱室2の上面を通り抜けて庫外に排気される。
ダクト27の好ましくは出口27aには排気ファン28のような強制排気手段を配設することができる。排気ファン28を配設した場合には、ダクト27に関して気流24及び気流F25を吸い込み気流として生じさせ、排気ファン28は、吸い込んだ気流を強制的に庫外に強制的に排気する。
この実施形態においても、気流F21は、加熱室2の側方のダクト23を通りその側面から加熱室2に流入する。水蒸気を含む気流F24は、加熱室2内を直接に正面のドア7に向かって流れず、隙間から漏れ出てドアハンドル18の上面を通過することがない。したがって、気流中の水蒸気はドアハンドル18の上面に凝結して露付きを生じることがない。
これらの実施形態では、引出し式加熱調理器はビルトインタイプの加熱調理器であるとして説明したが、本発明において、ビルトインタイプという型式は必ずしも必須でなく、吸気部と排気部とは都合の良い適宜の場所において開口させることができる。
この発明による引出し式加熱調理器の一実施形態の要部を示す平断面概略図。 この発明による引出し式加熱調理器の別実施形態の要部を示す平断面概略図。 先願に係る引出し式加熱調理器の一例を示す斜視概略図。 図3に示す引出し式加熱調理器の加熱室内の気流の流れを示す説明図。 図3に示す引出し式加熱調理器のドアを示す正面概略図。
符号の説明
1 調理器本体 2 加熱室
3 被加熱物
4 マグネトロン 5 高圧トランス(HVT)
6 冷却用ファンモータ 7 開閉扉
8 操作パネル
9 下辺部 10 吸気部
11 第1排気部 12 第2排気部
13 吸気口 14,15 排気口
16 水平ダクト
16a 第1部分 16b 第2部分
17 垂直ダクト(接続ダクト)
18 ハンドル 19 露
21,22 側壁部 23,27 ダクト
24 流入孔 25,28 排気ファン
26 流出孔
F1〜F25 気流
F6a 一部の気流 F6b 残りの気流

Claims (10)

  1. 被加熱物を収容可能な加熱室が形成されている調理器本体、前記加熱室の開口を封鎖可能なハンドル付きドア、及び前記調理器本体に吸気されて前記加熱室に流入し且つ前記被加熱物の加熱処理に際して発生した水蒸気を含む気流を排出する排気部を備え、
    前記加熱室に流入する気流は、前記加熱室を前記ドアの内面に沿って流入し、前記水蒸気を含んだ気流として前記排気部から排気されることから成る加熱調理器。
  2. 前記被加熱物を加熱するためのマイクロ波発生用のマグネトロンを備えており、前記調理器本体に吸い込まれた気流は、前記マグネトロンを冷却した後に前記加熱室内に流入されることから成る請求項1に記載の加熱調理器。
  3. 前記加熱室内への気流は、前記加熱室の一方の側壁部の前記ドア寄り部分に形成された流入孔を通して前記加熱室内を左右に横切る方向に流入されることから成る請求項1又は2に記載の加熱調理器。
  4. 前記加熱室の側方には、前記マグネトロンを冷却した気流が流入され且つ前記流入孔に接続されるダクトが配設されていることから成る請求項3に記載の加熱調理器。
  5. 前記加熱室内に流入され且つ被加熱物から発生した水蒸気を含んだ前記気流は、前記加熱室の前記一方の側壁部とは反対側の側壁部で跳ね返って前記加熱室の天壁部を通り抜けて前記排気部に流出されることから成る請求項3又は4に記載の加熱調理器。
  6. 前記加熱室内に流入され且つ被加熱物から発生した水蒸気を含んだ前記気流は、前記加熱室の前記一方の側壁部とは反対側の側壁部に形成された流出孔を通り抜けて前記排気部に流出されることから成る請求項3又は4に記載の加熱調理器。
  7. 前記加熱室の前記反対側の側壁部には、その側方に、前記流出孔に接続された排気ダクトが付設されていることから成る請求項6に記載の加熱調理器。
  8. 前記加熱室内への前記気流は、上下の方向、又は左右から上下への流れとなる経路を採ることから成る請求項1又は2に記載の加熱調理器。
  9. 前記排気部は、流入した前記気流を庫外に排気する強制的排気手段を備えていることから成る請求項1〜8のいずれか1項に記載の加熱調理器。
  10. 前記加熱調理器は、前記調理器本体に対して前記被加熱物を載置した状態で引き出し・収容可能な引き出し体を更に備えており、前記ハンドル付きドアは、前記引き出し体に備わり且つ前記引き出し体の前記調理器本体への収容状態で前記加熱室の開口を封鎖可能であることから成る請求項1〜9のいずれか1項に記載の加熱調理器。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108332256A (zh) * 2018-04-17 2018-07-27 中山市巨伦厨具设备有限公司 一种厨房蒸汽处理设备
WO2019045301A1 (ko) * 2017-08-31 2019-03-07 삼성전자주식회사 빌트인 타입 전자레인지

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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