JP2007536065A - 蒸気透過性液体バリア層を具備する通気性吸収性物品及び複合物 - Google Patents
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Abstract
本発明は、蒸気透過性液体バリア層を使うことにより、防護及び快適性を改善する吸収性物品並びに複合物に関するものである。具体的には、この層は、バリア層の1以上の領域上にバリアコーティングを付着させることから得られ、物品全体の選択領域が液体に対するバリアを示す一方、物品全般が依然として通気性であるとみなされる。
Description
本発明は、各々がバリア層を包含する吸収性物品及び複合物に関し、バリア層は、1)衝撃又は持続的圧力から典型的に生じる湿り気の裏抜けに対して改善された防護性を、2)改善された湿気管理特性を、3)皮膚の健康及び快適性効果のための高い対流性蒸気貫流を、提供するのに役立つ。
おむつ、失禁用物品、女性用衛生製品、及びトレーニングパンツなどの多くの既知の吸収性物品は、典型的には、身体側の液体透過性ライナー又はトップシートと、蒸気透過性液体不透過性バックシートとの間に位置する吸収性コア材料を具備する。身体側のライナーは、体液を吸収性コアに向って容易に貫流させる。吸収性コアは、液体を急速に吸い上げる。従って、吸収性物品の身体面表面上では、液体の過度の貯留が起こらない。外側カバーは、典型的には、吸収性物品からの漏れが無いように液体不透過性である。しかし、使い捨て吸収性物品は、着用者の身体からの身体滲出物及び汗と接触した後に何時間も着用される可能性があるので、吸収性コアから逸出した液体蒸気が、吸収性物品と着用者の皮膚との間の空間内に封じ込められ、結果として閉塞区域内の相対湿度が高まることも多い。当該技術分野において既知のとおり、相対湿度の増加は、不快感及び皮膚の過剰水和を引き起こし、このことが皮膚の健康問題、とりわけ発疹並びに他の接触性皮膚炎を起こす傾向がある。
かかるバックシートは、体液(尿、経血又は糞便など)が、吸収材料から着用者の外衣に漏れることを防ぐのに大変適している。残念なことに、かかる不透過性バックシートの使用は、吸収性物品の使用中に吸収性物品内に高い湿度をもたらし、皮膚の比較的高い水和度が生じる可能性がある。
この問題を改善する試みとしては、ミクロ孔質又はモノリシックフィルムのバックシート材を利用することが挙げられ、これにより空気及び水蒸気を拡散させる。他方では、例えば吸収性コアに孔をあけることにより、或いはコアのその他の部分内よりも実質的に少ない高吸収性材料を含む部分をコア内に生み出すことにより、吸収性コア内に高透過性区域を組み込む試みが行われてきた。これらの技術に依存している吸収性物品は、物品が液体で充填されたときに着用者の皮膚と物品との間で著しく増加した相対湿度を示す傾向が依然としてある。
充填された又はぬれた吸収性物品に影響を及ぼす特に興味深い1つの現象は、座る、歩く、屈む、及び倒れるなどの、着用者の動作に起因する何らかの圧力又は衝撃力である。既知の吸収性物品は、その吸収容量まで充填されたとき、とりわけ充填された吸収性物品が着用者の動作に起因する圧力又は衝撃の下にあるとき、液体を保持し損ねる傾向が依然としてある。
湿った吸収性物品コアが存在するとき、対流する蒸気の流れは、拡散性の蒸気の流れよりもはるかに有効であることを出願人は観察している。従って、着用者に利益を組み合わせて提供する吸収性物品の必要性がある。これらの利益は、改善された液体衝撃性能、通気性(すなわち、対流を介した空気蒸気の流れ)、水蒸気送達(すなわち、拡散による)、及び衝撃又は持続的圧力の下での漏れへの耐性を包含すべきである。
本発明は、使い捨て吸収性物品であって、
a.液体透過性トップシートと、
b.液体不透過性外側カバーと、
c.前記トップシートと外側カバーとの間に配置された、第1及び第2領域を具備する吸収性コア、とを具備し、前記物品が、
d.前記トップシートとコアとの間か、又は前記コアと外側カバーとの間のどちらかに配置されたバリア層をさらに具備し、前記バリア層が、
1)第1領域と、
2)前記バリア層の前記第1領域に隣接して配置された第2領域と、
3)前記バリア層の前記第1領域の1以上の表面上に配置されたバリアコーティング、とを具備し、前記バリアコーティングが、前記バリア層の第2領域における液体の流れに比べて、前記バリア層の第1領域において液体の流れを抑制し、
前記バリア層の前記第1領域が、約100〜約50,000gsm/日の水蒸気透過度(WVTR)及び少なくとも約0.01cfmの対流空気透過性を示す、使い捨て吸収性物品に関する。
a.液体透過性トップシートと、
b.液体不透過性外側カバーと、
c.前記トップシートと外側カバーとの間に配置された、第1及び第2領域を具備する吸収性コア、とを具備し、前記物品が、
d.前記トップシートとコアとの間か、又は前記コアと外側カバーとの間のどちらかに配置されたバリア層をさらに具備し、前記バリア層が、
1)第1領域と、
2)前記バリア層の前記第1領域に隣接して配置された第2領域と、
3)前記バリア層の前記第1領域の1以上の表面上に配置されたバリアコーティング、とを具備し、前記バリアコーティングが、前記バリア層の第2領域における液体の流れに比べて、前記バリア層の第1領域において液体の流れを抑制し、
前記バリア層の前記第1領域が、約100〜約50,000gsm/日の水蒸気透過度(WVTR)及び少なくとも約0.01cfmの対流空気透過性を示す、使い捨て吸収性物品に関する。
別の実施形態では、本発明は、使い捨て複合物であって、少なくとも1つのバリア層を具備し、前記バリア層は、
a.第1領域と、
b.第2領域と、
c.前記バリア層の前記第1領域の1以上の表面上に配置されたバリアコーティングと、をさらに備え、前記バリアコーティングが、前記バリア層の第2領域における液体の流れに比べて、前記バリア層の第1領域において液体の流れを抑制し、
前記バリア層の前記第1領域が、約100〜約50,000gsm/日の水蒸気透過度(WVTR)及び少なくとも約0.01cfmの対流空気透過性を示す使い捨て複合物に関する。
a.第1領域と、
b.第2領域と、
c.前記バリア層の前記第1領域の1以上の表面上に配置されたバリアコーティングと、をさらに備え、前記バリアコーティングが、前記バリア層の第2領域における液体の流れに比べて、前記バリア層の第1領域において液体の流れを抑制し、
前記バリア層の前記第1領域が、約100〜約50,000gsm/日の水蒸気透過度(WVTR)及び少なくとも約0.01cfmの対流空気透過性を示す使い捨て複合物に関する。
定義
本明細書で使用する時、用語「吸収性物品」とは、身体滲出物を吸収及び収容するデバイスを指し、より具体的には、着用者の身体に接触させるか又は隣接されて、身体から放出される様々な滲出物を吸収及び収容するデバイスを指す。吸収性物品としては、おむつ、トレーニングパンツ、成人用失禁下着、女性用衛生製品、胸パッド、ケアマット、よだれ掛け、創傷包帯製品、及び同種のものを挙げることも可能である。本明細書で使用する時、用語「体液」又は「身体滲出物」とは、尿、血液、膣排泄物、母乳、汗、及び糞便を包含するが、これらに限定されない。
本明細書で使用する時、用語「吸収性物品」とは、身体滲出物を吸収及び収容するデバイスを指し、より具体的には、着用者の身体に接触させるか又は隣接されて、身体から放出される様々な滲出物を吸収及び収容するデバイスを指す。吸収性物品としては、おむつ、トレーニングパンツ、成人用失禁下着、女性用衛生製品、胸パッド、ケアマット、よだれ掛け、創傷包帯製品、及び同種のものを挙げることも可能である。本明細書で使用する時、用語「体液」又は「身体滲出物」とは、尿、血液、膣排泄物、母乳、汗、及び糞便を包含するが、これらに限定されない。
本明細書で使用する時、用語「吸収性コア」とは、体液の獲得、移送、分配、及び貯蔵を含む、物品の流体処理特性に主として関与する吸収性物品の構成要素を指す。そのようなものとして、吸収性コアは、典型的には吸収性物品のトップシート、バックシート又は外側カバーを含まない。
本明細書で使用する時、用語「接合した」とは、少なくともその一部において(粘着又は接着して)取り付けられた異なる材料を指す。取り付け部分は、ランダムであってもよく、或いはストライプ、螺旋、点、及び同種のものなどの模様を有してもよい。取り付け部分は、周辺部に、表面区域に亘り、或いはその両方に位置してもよい。当該技術分野において既知の好適な取り付け手段を使用してもよく、接着剤、熱、圧力、クリンピング、超音波、化学的(水素結合又は他の粘着力を介して)、機械的(例えば、締結具、絡み)、液圧利用装置、真空、並びにこれらの組み合わせを含むがこれらに限定されない。
本明細書で使用する時、用語「複合構造」とは、多域を含む材料を作動的に連合又は接合してもよい多域構造を指す。多域は、更に、複合物が単一構造を有するほど密接に接触している。更に、該領域を層状(向かい合わせ)配置、又は並列配置で配置してもよい。
本明細書で使用する時、用語「使い捨て」とは、その通常の意味において、様々な期間に亘る限られた使用回数、好ましくは約20回未満、より好ましくは約10回未満、さらにより好ましくは約5回未満、最も好ましくは約2回未満の後、処分又は廃棄される物品を意味するために使用される。
本明細書で使用する時、用語「結合された」とは、ある要素を他方の要素に直接固着することによって、その要素が他方の要素に直接固定された構成、並びに、ある要素を中間部材に固着し、それを次に他の要素に固着することによって、その要素が他方の要素に間接的に固定された構成を包含する。
用語「マクロ孔質」とは、細孔が大きすぎて流体の毛管移送ができない材料を指し、一般に直径が約0.5mmよりも大きい孔を有し、より具体的には、直径が約1.0mmよりも大きい孔を有する。
本明細書で使用する時、用語「メルトブロウン」及び「メルトブロウンウェブ」とは、溶融した熱可塑性材料を、溶融した糸又はフィラメントとして、複数個の微細で通常は円形をした金型毛管を通して、溶融フィラメントを弱めてその直径を減少させる収束高速加熱ガス/空気の流れの中に押し出すことにより形成される繊維を有するウェブを指す。繊維直径の減少は、スパンボンディング法における繊維直径の減少よりも実質的に大きく、0.2ミクロンよりも大きく、典型的には0.6〜10ミクロンの範囲内である平均繊維直径を有する超極細繊維が得られる。その後、メルトブロー繊維は、高速ガス流によって移動し、収集面上に付着して、無作為に分布した繊維のウェブを形成する。種々のメルトブロー法が、当該技術分野において既知である。
本明細書で使用する時、用語「ミクロ孔質の」とは、流体を、曲がりくねった通路を持つ比較的小さい孔を通して移送することのできる材料を指す。
本明細書で使用する時、用語「不織布」又は「不織布ウェブ」とは、マトリックスを形成してインターレイされているが、識別できる繰り返し性がない、個別の繊維の構造を有するウェブを指す。不織布ウェブは、当業者に既知の種々の方法、例えば、メルトブローイング、スパンボンディング、ウェットレイイング、エアレイイング、並びに様々なボンディング−カーディング法により形成されてもよい。
本明細書で使用する時、用語「作動的に連合した」とは、使用中に少なくとも互いに部分的に接触して配置される異なる材料を含む構造を指す。材料は、物理的に分離可能であり、各々は個々に測定できる特性を示す。材料は、z次元において向かい合わせの関係で、或いはxy次元において並列の関係で配置してもよい。
本明細書で使用する時、用語「パルプ」又は「セルロース繊維」とは、樹木若しくは植物(例えば、広葉樹材繊維、針葉樹繊維、麻、コットン、亜麻、エスパルト草、トウワタ、わら、バガス、及び同種のもの)、それらの加工/再生繊維(例えば、レーヨン(登録商標))、又は化学的に誘導体化された繊維(例えば、セルロースエステル)、並びにこれらの組み合わせに由来する天然繊維を包含する。好適な広葉樹材繊維としては、ユーカリ繊維が挙げられる。好適な広葉樹材繊維を、クラフト紙又は他の化学パルプ化手法により準備してもよい。好適な針葉樹繊維としては、南方針葉樹(SS)繊維及び北方針葉樹(NS)繊維が挙げられる。本明細書で使用するための針葉樹繊維は、化学的に(例えば、制限するものではないが、クラフトパルプ)、或いは機械的にパルプ化(例えば、制限するものではないが、ケミサーモメカニカルパルプ(CTMP)及びサーモメカニカルパルプ(TMP))することができる。
本明細書で使用する時、用語「領域」とは、周囲の又は隣接した材料と物理的に、化学的に、又は視覚的に区別できる材料を含む地帯又は区域を指す。材料の種々の領域は、その間に移行領域を包含してもよい。領域は、z次元において、又はxy次元において配置され得る。本明細書で使用する時、用語「z次元」とは、構造体又は物品の長さ及び幅に直交する次元を指す。z次元は、通常、構造体又は物品の厚さに一致する。本明細書で使用する時、用語「xy次元」とは、部材、コア又は物品が平らに展開した状態にあるとき、部材、コア又は物品の厚さに直交する平面を指す。xy次元は、通常、平らに展開した状態にある構造体又は物品のそれぞれ長さ及び幅に一致する。
本明細書で使用する時、用語「スパンボンド」及び「スパンボンドウェブ」とは、溶融した熱可塑性材料を、複数個の円形又は他の形体を有する紡糸口金の微細な毛管からフィラメントとして押し出し、次いで押し出されたフィラメントの直径を、流体延伸若しくは他の周知のスパンボンディングメカニズムにより急速に縮めることにより形成される繊維を有するウェブを指す。スパンボンド繊維は収集面に沈着するときに急冷されて、概して粘着性はない。スパンボンド繊維は、概して連続的であり、約10〜約30ミクロンの平均値を有することが多い。
本明細書で使用する時、用語「単一構造」とは、互いに結合して一体物を形成する異なる性質を有する材料を含む構造を指し、材料は実質的に物理的に分離できず、単一構造はその中の材料の組み合わせから得られる特性を示す。材料を、z次元において向かい合わせの関係で、或いはxy次元において並列の関係で配置してもよい。
次の詳細な説明は、吸収性物品を対象とする。しかしながら、開示された物品は、本明細書で開示された全体概念を同様に適用して、包帯、包帯剤、拭き取り用品、よだれ掛け、外科用ドレープ、手術衣、及び同種のものなど他の衛生又は健康ケア製品として使用できるように変更可能と思われる。
吸収性物品の構成要素
図1は、本発明の特定の吸収性物品の一部破断された平面図である。この物品は、本発明のバリア層10を含むおむつ20である。おむつ20は、平らに展開した状態であり、おむつ20の構成をより明瞭に示すために構造体の部分が一部切り取られている。おむつ20の衣類面表面は、見る人から離れた方を向いている。
図1は、本発明の特定の吸収性物品の一部破断された平面図である。この物品は、本発明のバリア層10を含むおむつ20である。おむつ20は、平らに展開した状態であり、おむつ20の構成をより明瞭に示すために構造体の部分が一部切り取られている。おむつ20の衣類面表面は、見る人から離れた方を向いている。
図1に示すように、おむつ20は、液体透過性トップシート24;トップシート24の少なくとも一部分と外側カバー22との間に配置された吸収性コア28;吸収性コア28と外側カバー22との間に配置されたバリア層10;サイドパネル30;弾性レッグカフ32;弾性的ウエスト機構34;及び締結装置40を備える。
図1に示すおむつ20は、前側ウエスト領域36、前側ウエスト領域36に対向する後側ウエスト領域38、及び前側と後側ウエスト領域との間に位置している股領域37を有する。おむつ20の周辺部は、おむつ20の外縁によって画定され、長手方向縁部50がおむつ20の長手方向中心線100に概ね平行に延びており、末端縁部52が長手方向縁部50の間でおむつ20の横方向中心線110に概ね平行に延びている。
おむつ20の本体は、少なくとも吸収性コア28と、トップシート24とを備える。外側カバー22はシャーシを形成しており、シャーシの上におむつ20のその他の構成要素が加えられて、おむつの単一構造を形成する。
図1は、トップシート24が、吸収性コア28及びバリア層10のものよりも概ね短くはない長さ及び幅寸法を有する、おむつ20の実施形態を示している。トップシート24は、おむつ20の周辺部に延びてもよい。別の実施形態では、バリア層10が、吸収性コア28の縁部を越えて、おむつ20の周辺部又は縁部に延びてもよい。
おむつ20の構成要素を種々の周知の構成で組立ててもよいものの、好ましいおむつの構成が、米国特許第3860003号、第5151092号、第5221274号、第5554145号、第5569234号、第5580411号、及び第6004306号に概ね記載されている。
代替実施形態では、製造業者が物品を予備成形してパンツを作り出してもよい。本明細書で使用する時、用語「パンツ」とは、乳幼児又は成人の着用者のために設計されたウエスト開口及び脚部開口を有する使い捨て衣類を指す。パンツは、着用者の脚を脚部開口部に挿入して、パンツを着用者の胴体下部周囲の位置まで滑らせることにより、着用者の定位置に置かれてもよい。パンツは、物品の部分を再締結可能な及び/又は再締結可能ではない結合材(例えば、縫い目、溶接、接着剤、粘着性結合材、締結具等)を用いて互いに接合することが挙げられるがこれに限定されない何れかの好適な技術によって予備形成されてもよい。本明細書では用語「パンツ」が用いられるが、パンツはまた通常「閉じたおむつ」、「前もって締結されたおむつ」、「プルオンおむつ」、「トレーニングパンツ」、及び「おむつパンツ」とも言われる。好適なパンツが、米国特許第5246433号;第5569234号、第6120487号、第6120489号、第4940464号、第5092861号、第5897545号、第5957908号、並びに米国特許公報2003/0233082A1に開示されている。
トップシート
トップシートは、可撓性があり、柔らかい感触で、着用者の皮膚に刺激がない。トップシート材料はまた、一方向又は二方向に弾性的に伸縮可能であり得る。さらに、トップシートは流体透過性であり、その厚さを通って流体(例えば、尿、経血、その他の体液)が容易に浸透する。好適なトップシートは、織布及び不織布材料、孔あき又はハイドロフォーミングされた熱可塑性フィルム、多孔質発泡体、網状発泡体、網状熱可塑性フィルム、及び熱可塑性スクリムなど、広範囲の材料から製造することができる。好適な織布及び不織布材料は、木質繊維又は綿繊維などの天然繊維;ポリエステル、ポリプロピレン、若しくはポリエチレン繊維などの合成繊維;又はそれらの組み合わせを含むことが可能である。トップシートが繊維を包含するならば、当該技術分野で既知のように、繊維を、スパンボンド、カード、湿式、メルトブロウン、水流交絡、ないしは別の方法で加工してもよい。ステープル長のポリプロピレン繊維のウェブを含む1つの好適なトップシートは、BBAノンウォーブンズ(BBA Nonwovens)(米国テネシー州オールドヒッコリー)により製造され、P−8という名称で入手できる。
トップシートは、可撓性があり、柔らかい感触で、着用者の皮膚に刺激がない。トップシート材料はまた、一方向又は二方向に弾性的に伸縮可能であり得る。さらに、トップシートは流体透過性であり、その厚さを通って流体(例えば、尿、経血、その他の体液)が容易に浸透する。好適なトップシートは、織布及び不織布材料、孔あき又はハイドロフォーミングされた熱可塑性フィルム、多孔質発泡体、網状発泡体、網状熱可塑性フィルム、及び熱可塑性スクリムなど、広範囲の材料から製造することができる。好適な織布及び不織布材料は、木質繊維又は綿繊維などの天然繊維;ポリエステル、ポリプロピレン、若しくはポリエチレン繊維などの合成繊維;又はそれらの組み合わせを含むことが可能である。トップシートが繊維を包含するならば、当該技術分野で既知のように、繊維を、スパンボンド、カード、湿式、メルトブロウン、水流交絡、ないしは別の方法で加工してもよい。ステープル長のポリプロピレン繊維のウェブを含む1つの好適なトップシートは、BBAノンウォーブンズ(BBA Nonwovens)(米国テネシー州オールドヒッコリー)により製造され、P−8という名称で入手できる。
本発明における使用に好ましいトップシートは、嵩高不織布トップシート及び孔あきフィルムトップシートから選択される。孔あきフィルムトップシートは、典型的には身体滲出物を透過させるにもかかわらず、非吸収性であり、流体が逆戻りして着用者の皮膚を再浸潤させる傾向が低い。好適な孔あきフィルムとしては、米国特許第5,628,097号、米国特許第5,916,661号、PCT国際公開特許WO00/69382A2、米国特許第6545197号、及び米国特許第6107539号に記載されたものが挙げられる。
さらに、その上に固体排泄物を付着させるのに適したトップシート材料としては、開口を有する不織布を挙げてもよく、その開口は、少なくとも物品の糞便付着領域と位置整合された部分にある。好適な孔あき不織布は、米国特許第6414215号、第5342338号、及び第5941864号、並びに米国特許公報2002/017376に更に詳細に記載されている。糞便処理物品の別の実施形態では、かかるトップシートは糞便処理部材と、例えば、下に位置するトップシートと組み合わせることができ、これは上述の特許文献に更に記載されている。
好適な成形フィルムトップシートは、米国特許第3,929,135号、第4,324,246号、第4,342,314号、第4,463,045号、第5,006,394号に記載されている。その他の好適なトップシートは、米国特許第4,609,518号及び第4,629,643号に従って作製することも可能である。かかる成形フィルムは、「DRI−WEAVE」及び「CLIFF−T」として入手でき、トレデガー社(Tredegar Corporation)(本拠地バージニア州リッチモンド)から入手できる。
着用者の皮膚を吸収性コア28に収容された液体から隔てるためには、好ましくは、トップシート24の少なくとも一部分を疎水性材料で作製するか、又は疎水性となるように処理する。トップシート24を疎水性材料で作製するならば、好ましくはトップシート24の上面の少なくとも一部分を親水性になるよう処理して、液体がトップシートを通ってより迅速に移動するようにする。トップシート24は、界面活性剤で処理することにより、或いはトップシート内に界面活性剤を組み込むことにより、親水性になり得る。トップシート24を界面活性剤で処理する好適な方法としては、トップシート24材料に界面活性剤を噴霧する、及び/又は材料を界面活性剤に浸漬する方法が挙げられる。かかる処理及び親水性のより詳細な考察は、米国特許第4988344号、第4988345号、及び第4950254号に含まれている。トップシート24中に界面活性剤を組み込むための、いくつかの好適な方法のより詳細な考察は、米国法定発明登録番号H1670(アジズ(Aziz)らの名前で1997年7月1日公開)に見出すことができる。或いは、トップシート24は、疎水性の孔あきウェブ又はフィルムを含むことが可能である。これは、以下のように、生産プロセスから親水性化処理工程を省くことにより、及び/又はスコッチガード(SCOTCHGUARD)のようなポリテトラフルオロエチレン化合物又は疎水性ローション組成物など、トップシート24に疎水処理を施すことにより、成し遂げることも可能である。このような実施形態では、開口は、尿のような水性流体が著しい抵抗を伴うことなく浸透するよう、十分大きいことが好ましい。
トップシート24の何れかの部分を、当該技術分野で既知のローションでコーティングしてもよい。好適なローションの例としては、米国特許第5607760号、第5609587号、第5635191号、第5643588号、及び第5968025号に記載されているものが挙げられる。ローションは、単独で或いは他の剤と組み合わせて、上述の疎水化処理として機能可能である。トップシートはまた、抗菌剤を含有しても、抗菌剤で処理してもよく、その幾つかの例がPCT公報第WO95/24173に開示されている。さらに、より布様外観を与えるために、トップシート、外側カバー、又はトップシート若しくは外側カバーの何れかの部分にエンボス加工及び/又はつや消し仕上げを施してもよい。
トップシートは、尿及び/又は糞便(固体、半固体、又は液体)など、それを通る排出物の浸透を容易にするための一つ以上の開口を含んでもよい。少なくとも一次開口のサイズは、所望の排泄物封入性能を獲得するために、重要である。一次開口が小さ過ぎると、排泄物は、排泄物源と開口配置の配列が良くないことが原因で、或いは開口より大きい直径を有する糞便の塊が原因で、開口を通過しないことがある。開口が大き過ぎると、(物品からの)「再浸潤」により汚染される可能性のある皮膚区域が広がる。一般的に開口は、約10cm2から約50cm2までの区域を有するべきである。好ましくは、開口は、約15cm2から35cm2までの区域を有する。
さらに、トップシートは、トップシートとコアとの間に空間を与えるために、全体的に若しくは部分的に伸縮性を持たせても、収縮させてもよい。伸縮性又は収縮性トップシートを包含する代表的な構造体が、米国特許第4892536号、第4990147号、第5037416号、及び第5269775号にさらに詳細に記載されている。
吸収性コア
吸収性コアは、おむつと適合性のある何れの大きさ又は形状を取ってもよい。おむつの1つの好ましい実施形態は、第1ウエスト領域に耳部を有するが第2ウエスト領域では概ね長方形の形状を有する、非対称の改善されたT字形の吸収性コアを有する。幅広い支持を得、商業的に成功した本発明の吸収性コアとして使用される代表的な吸収性構造体が、米国特許第4610678号、第4673402号、第4888231号、第4834735号、第5137537号、第5147345号、第5342338号、第5260345号、第5387207号、第5234423号、及び第5625222号に記載されている。
吸収性コアは、おむつと適合性のある何れの大きさ又は形状を取ってもよい。おむつの1つの好ましい実施形態は、第1ウエスト領域に耳部を有するが第2ウエスト領域では概ね長方形の形状を有する、非対称の改善されたT字形の吸収性コアを有する。幅広い支持を得、商業的に成功した本発明の吸収性コアとして使用される代表的な吸収性構造体が、米国特許第4610678号、第4673402号、第4888231号、第4834735号、第5137537号、第5147345号、第5342338号、第5260345号、第5387207号、第5234423号、及び第5625222号に記載されている。
吸収性コアは、典型的には、通常「ヒドロゲル」、「超吸収性」、「ヒドロコロイド」材料と呼ばれる吸収性ゲル材料を包含する吸収性材料を含む。吸収性ゲル材料は、体液のような水性流体と接触するときに、かかる流体を吸収し、ヒドロゲルを形成する材料である。これらの吸収性ゲル材料は、典型的には大量の水性体液を吸収することができ、更にそのような吸収した流体を適度の圧力下で保持することができる。これらの吸収性ゲル化材料は、典型的には離散した非繊維性粒子の形態である。繊維、発泡体、シート、ストリップ、又は他のマクロ構造などの、他の形態もまた、本明細書に用いるのに適している。連続気泡発泡体の形態をとる好適な吸収性ゲル材料としては、米国特許第3563243号、第4554297号、第4740520号、及び第5260345号に開示されたものを挙げてもよい。
本発明で用いられるのに適した吸収性ゲル材料は、実質的に水不溶性で、僅かに架橋し、部分的に中和したポリマーゲル材料を含んでもよい。この材料は水に接触するとヒドロゲルを形成する。好適な吸収性ゲル材料としては、米国特許第4654039号、第5562646号、第5599335号、及び第5669894号に開示されたものが挙げられる。
かかる吸収性ゲル材料は、フラッフパルプ及び/又は(本明細書に記載されるような)合成繊維と均一混合して構成することができ、或いは、エアレイドされた材料又は不織布材である場合は特に、ティッシュなどの多孔質材料の適切に開いた浸透性層の間で層状にすることができる。
特に好適な材料は、超吸収体/フラッフ混合物の重量に基づいて、超吸収体約50%、好ましくは約80%、さらにより好ましくは約90%を超える濃度で従来のフラッフパルプと均一ブレンドで構成されたときの、米国特許第5599335号の超吸収体材料である。好適な混合物は、約0.1g/cm3〜約0.3cm3、好ましくは約0.15cm3〜約0.2cm3の密度をさらに示し得る。
特定の実施形態では、かかる混合物は、とりわけ乾燥状態において混合物の一体性を向上させる手段を含み得る。従って、混合物に少量の接着剤、又は熱結合可能な合成繊維のような他の結合剤を加えてもよい。
コア内の液体貯蔵要素に加えて、コアは、例えば流体獲得又は分配を向上させるための、その他の液体処理部材を含んでもよい。
コア内に包含される好適なキャリア材料としては、フラッフの形態をとった、セルロース繊維、ティッシュ又は紙が挙げられる。(例えば、剛化された、化学的に処理された、架橋された)変性セルロース繊維も使用してもよい。合成繊維も使用してもよい。好適な合成繊維は、酢酸セルロース、ポリフッ化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、アクリル(オーロン(登録商標)など)、ポリ酢酸ビニル、不溶性ポリビニルアルコール、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリアミド(ナイロン(登録商標)など)、ポリエステル、その二成分又は三成分繊維、並びにこれらの材料の混合物で作製してもよい。好ましくは、繊維表面は親水性であるか、又は親水性になるように処理される。
典型的には、コアは、キャリア材料内に分散した約15〜約100重量%の吸収性ゲル材料を含む。好ましくは、コアは、約30〜約95重量%、より好ましくは約60〜約90重量%の吸収性ゲル材料を含む。キャリア材料は、典型的には約0〜約85重量%、好ましくは約5〜約70重量%、より好ましくは約10〜約40重量%の貯蔵層を含む。
本発明のある実施形態では、吸収性物品は、トップシートと外側カバーとの間に配置された副層も包含してよい。副層は、身体滲出物を受容する、貯蔵する、又は固定化することのできるいかなる材料又は構造体であってもよい。従って副層は、単一材料、又は相互に作動的に連合する多くの材料を包含してもよい。さらに副層は、吸収性物品の他の要素と一体であることも、物品の1以上の要素と直接的に若しくは間接的に接合した1以上の独立した要素であることもある。更に、副層は、コアから独立した構造体を包含してもよく、コアの少なくとも一部分を包含するか又は一部分であってもよい。
副層として使用するのに好適な材料としては、大形連続気泡発泡体、マクロ孔質耐圧縮不織布嵩高品、連続気泡発泡体及び閉塞気泡発泡体の大形サイズ粒子状成形物(マクロ及び/又はミクロ孔質)、嵩高不織布、ポリオレフィン、ポリスチレン、ポリウレタン発泡体又は粒子、多数の垂直配向のループ状繊維ストランドを含む構造体、打ち抜き穴又は窪みを有する上述の吸収性コア構造体、などを挙げてもよい。副層の一実施形態は、非圧縮厚さ約1.5mmを有する、機械的に締結するループランディング要素(XPL−7124として3M社(ミネソタ州ミネアポリス)から入手できる)を包含する。別の実施形態は、1平方メートル当たり110グラムの坪量及び7.9ミリメートルの非圧縮厚みを有する6デニールのけん縮され、樹脂結合された嵩高不織布を包含し、その材料は、グリット社(Glit Company)(ジョージア州レンス(Wrens))から入手できる。その他の好適な吸収性及び非吸収性副層が、米国特許第6680422号及び第5941864号に記載されている。さらに、副層又は副層の何れかの部分は、その要素の性能又は他の性質を加え、高め、又は変更するための、ローション若しくは他の既知の物質を包含するか又はそれらでコーティングされていてもよい。
外側カバー
本明細書で使用する時、用語「外側カバー」とは、吸収性物品の衣類面表面上に配置された構造要素を意味する。外側カバーは、典型的には、その上におむつの他の構成要素が加えられるシャーシを形成する。しかし、外側カバーは、吸収性物品の衣類側上の単なるコーティング層であってもよい。
本明細書で使用する時、用語「外側カバー」とは、吸収性物品の衣類面表面上に配置された構造要素を意味する。外側カバーは、典型的には、その上におむつの他の構成要素が加えられるシャーシを形成する。しかし、外側カバーは、吸収性物品の衣類側上の単なるコーティング層であってもよい。
外側カバー用に適した材料は、吸収性物品に肌着のようなフィット特性をもたらし、並びにバリア層及び吸収性コアのための構造的支持をもたらす、不織布ウェブを提供すべきである。外側カバーは、吸収性物品を通る気体又は蒸気移送に対する速度制限要素となるべきではない。好ましくは、外側カバーは、比較的、対流空気を又は気体透過性を受け入れやすい構造を有する。好適な外側カバーは、典型的には、少なくとも約5000gsm/日、より好ましくは少なくとも約15,000gsm/日、最も好ましくは少なくとも約30,000gsm/日の水蒸気透過度(WVTR)を有する。加えて、外側カバーは、材料特性により、又はその表面をテクスチャ加工若しくはエンボス加工することにより、或いはその両方により、皮膚に柔らかく心地よい感触を与える。
外側カバーは、均質又は多構成成分材料の単層であっても、種々の材料の層の複合物であってもよい。本明細書に用いるのに適した外側カバーは、(例えば、複数個の成形開口部又は角度のある毛管を有する)孔あきフィルム、編んだウェブ、多孔質織布又は不織布ウェブ、発泡体、或いはその組み合わせ又は積層体などの、多孔質材料を含む。一実施形態では、外側カバーは、スパンボンド不織布(SB)、スパンボンド/メルトブロウン不織布(SB/MB)、スパンボンド/メルトブロウン/スパンボンド(SBS)不織布などの、不織布ウェブ又は多層不織布を含む。
ある実施形態では、外側カバーは、約0.012mm(0.5ミル)〜約0.051mm(2.0ミル)の厚さを有する熱可塑性フィルムなどの、薄い孔あきプラスチックフィルムで作られたバックシートを包含してもよい。好適なバックシートフィルムとしては、トレデガー(Tredegar)社(本拠地バージニア州リッチモンド)により製造され、商標名CPC2フィルムとして販売されるものが挙げられる。他の好適なバックシート材料としては、吸収性物品から蒸気を逃す一方で、滲出物がバックシートを通過することを尚も防ぐ通気性材料を挙げてもよい。幾つかの通気性複合材料が、米国特許第5938648号、第5865823号、及び第5571096号により詳細に記載されている。
外側カバー、又は外側カバーの何れかの部分は、1以上の方向に弾性的に伸張可能であってもよい。一実施形態では、外側カバーは、構造的に弾性様のフィルム(「SELF」)ウェブを含んでもよい。SELFウェブは、追加の弾性材料を使わずに伸長方向において弾性様挙動を示す伸張可能な材料であり、米国特許第5518801号にさらに詳細に記載される。代替実施形態では、外側カバーは、エラストマ−構成要素(フィルム、発泡体、ストランド、或いはそれらの組み合わせなど)を、不織布又は合成フィルムと組み合わせてもよい。
別の実施形態では、外側カバーは、必要とされる水準の液体不透過性を提供するように構成された不織布ウェブであってもよい。例えば、スパンボンド又はメルトブローされているポリマー繊維の不織布ウェブを、少なくとも部分的に疎水性コーティングで処理してもよい。フルオロカーボンを使用した代表的な処理が、米国特許第5876753号、第5888591号、第6045877号、及び米国特許出願99/20504に記載されている。
吸収性物品は、バリア層によって吸収性コアから少なくとも部分的に分離されると共に、好ましくは、当該技術分野において周知の取り付け手段によってバリア層及び/又は吸収性コアに結合された、外側カバーを含んでもよい。
吸収性物品は、バリア層によって吸収性コアから少なくとも部分的に分離されると共に、好ましくは、当該技術分野において周知の取り付け手段によってバリア層及び/又は吸収性コアに結合された、外側カバーを含んでもよい。
外側カバーは、当該技術分野において既知のいかなる取り付け手段によって、バリア層、トップシート、吸収性コア、又は吸収性物品の他の何れかの要素に固定されてもよい。例えば、取り付け手段としては、均質な連続層の接着剤、模様付き層の接着剤、或いは分離した線、渦巻き、又は点の配列の接着剤が挙げられる。1つの好ましい取り付け手段は、米国特許第4573986号に開示されたような接着剤のフィラメントの開放パターン網状組織を含む。その他の好適な取り付け手段としては、米国特許第3911173号、第4785996号、及び第4842666号に示された装置及び方式によって例示されたような、螺旋模様に巻かれた接着剤フィラメントの幾つかの線が挙げられる。満足のいくものであることが判明した接着剤は、H.B.フラー社(H.B.Fuller Company)(ミネソタ州セントポール)により製造され、HL−1620及びHL−1358−XZPとして市販されている。或いは、取り付け手段は、熱接着、圧力接着、超音波接着、動的機械的接着、又は当該技術分野で既知の他のいかなる好適な取り付け手段、若しくはこれら取り付け手段の組み合わせを含んでもよい。
外側カバー材料は、吸収性物品の対流空気透過性を著しく低下させるべきではない。さらに重要なことには、バリア層と外側カバーの組み合わせ体(以下、「複合構造体」又は「組み合わせ体」と呼ぶ)は、バリア特性及び対流空気透過性を含むがこれらに限定されない、望ましい特性のバランスを提供する。
バリア層
本発明の吸収性物品は、衝撃又は連続的な加圧の際、通気性を維持する一方で液体又は湿り気の裏抜けに対して改善されたバリア機能を提供する。この利点は、吸収性物品内にバリア層を含めることによってもたらされる。このバリア層は、その上にバリアコーティングが配置された第1領域と、その上に実質的にバリアコーティングが配置されていない第2領域とを具備する。バリアコーティングは、バリア層の第2領域における液体の流れに比べて、バリア層の第1領域において液体及び/又は水蒸気の流れを制御し、このバリア層の第1領域が、約100〜約50,000gsm/日の水蒸気透過度(WVTR)及び少なくとも約0.01cfmの対流空気透過性を示す。バリア層は、対流空気又は水蒸気を複合構造全体に透過させる一方、そのバリア層の第2領域に比べて、部分的に閉塞された(又はコーティングされた)第1領域を通過できる実際の液体の量を最小限にする。特に、本明細書で請求している吸収性物品及び/又は複合物のこの層は、染み通しに対するバリア防護を犠牲にすることなく、望ましい対流空気の流れ容量を達成する。故に、バリア層を含めた吸収性物品は、吸収性物品と着用者との間の空間内で相対湿度の効果的な低下を示し、故に、皮膚の健康及び着用者の快適性を改善及び/又は維持する。
本発明の吸収性物品は、衝撃又は連続的な加圧の際、通気性を維持する一方で液体又は湿り気の裏抜けに対して改善されたバリア機能を提供する。この利点は、吸収性物品内にバリア層を含めることによってもたらされる。このバリア層は、その上にバリアコーティングが配置された第1領域と、その上に実質的にバリアコーティングが配置されていない第2領域とを具備する。バリアコーティングは、バリア層の第2領域における液体の流れに比べて、バリア層の第1領域において液体及び/又は水蒸気の流れを制御し、このバリア層の第1領域が、約100〜約50,000gsm/日の水蒸気透過度(WVTR)及び少なくとも約0.01cfmの対流空気透過性を示す。バリア層は、対流空気又は水蒸気を複合構造全体に透過させる一方、そのバリア層の第2領域に比べて、部分的に閉塞された(又はコーティングされた)第1領域を通過できる実際の液体の量を最小限にする。特に、本明細書で請求している吸収性物品及び/又は複合物のこの層は、染み通しに対するバリア防護を犠牲にすることなく、望ましい対流空気の流れ容量を達成する。故に、バリア層を含めた吸収性物品は、吸収性物品と着用者との間の空間内で相対湿度の効果的な低下を示し、故に、皮膚の健康及び着用者の快適性を改善及び/又は維持する。
バリアコーティングは、浸し塗り、ブラシがけ、コーティング、印刷、スロットコーティング、パウダーコーティング、並びにこれらの組み合わせを含むがこれらに限定されない、種々の仕方で第1領域に適用されてもよい。しかし好ましくは、バリアコーティングは、浸し塗り、ブラシがけ、コーティング、印刷、スロットコーティング、並びにこれらの組み合わせから成る群から選択されるメカニズムを介して塗布される。
本発明のコーティングされた第1領域は、少なくとも約0.01cfm、好ましくは少なくとも約0.05cfm、最も好ましくは少なくとも約0.1cfmの対流空気透過性を有するように構成されてもよい。対流空気透過性は、水蒸気を吸収性物品の内側から除去する際にとりわけ有効であり、皮膚に隣接した局所環境における湿度を低下させ、これにより皮膚の炎症又は発疹の発生を低下させると共に皮膚の健康を促進する。その一方、コーティングされていない第2領域は、約0.1cfmを超える、好ましくは約1cfmを超える、最も好ましくは約10cfmを超える、対流空気透過を示すように構成されてもよい。
その上、バリア層のこのコーティングされた部分は、約100〜約50,000gsm/日、より好ましくは約200〜約25,000gsm/日、さらにより好ましくは約300〜約15,000gsm/日、より一層好ましくは約400〜約10,000gsm/日、最も好ましくは約500〜約5,000gsm/日のWVTRを示すことが重要である。
これらの特徴を組み合わせると、本明細書で開示されるような使い捨ての複合物は、消費者が身体滲出物封入用、防護着用物用、又は個人衛生ケア用の通気性吸収性物品を求めるとき、望ましいと思われる利益を提供するのに極めて効果的であることが見出された。
好ましい実施形態では、本発明の複合物及び吸収性物品のコーティングされた第1領域は、好ましくは、約60gsm以下、より好ましくは約40gsm以下、さらにより好ましくは約20gsm以下、最も好ましくは約7gsm以下の動的液体衝撃値を有する。対照的に、第2領域は、好ましくは、約70gsmを超える動的液体衝撃値を有する。
他の好ましい実施形態では、コーティングされた第1領域は、以下に説明する水頭圧試験によって測定されるバリア特性を示す。バリアコーティングでコーティングされた第1領域の水頭値は、第2領域又はバリアコーティングが存在しない同じ構成要素の何れかの追加的領域のそれよりも高くなるべきである。好ましくは、同じ構成要素のバリアコーティングされた第1領域とコーティングされていない第2領域との水頭値におけるこの差異は、少なくとも約0.1kPa(1mbar)、より好ましくは少なくとも約0.5kPa(5mbar)、さらにより好ましくは少なくとも約1kPa(10mbar)である。バリアコーティングは、好ましくは、本発明の(吸収性コア及びあらゆるティッシュ層を除いた)吸収性物品に全体的な液体抵抗を付与し、バリア層のコーティングされた第1領域は、少なくとも約6kPa(60mbar)、好ましくは少なくとも約7kPa(70mbar)、より好ましくは少なくとも約8kPa(80mbar)、最も好ましくは少なくとも約9kPa(90mbar)の水頭値を示す。
もしバリア層が繊維ウェブをさらに含むならば、バリア層のコーティングされた第1領域の水頭値は影響を受けてもよい。かかる繊維ウェブバリア層の水頭値は、繊維直径の微細化、繊維の高密度化、坪量の増加、又はそれらの組み合わせに伴って増加するであろう。その上にバリアコーティングを配置してもよい好適な繊維ウェブは、典型的には、少なくとも約2gsm、好ましくは約5〜約100gsm、より好ましくは約10〜約75gsm、最も好ましくは約15〜約55gsmの坪量を有する。
理論によって制限されるものではないが、対流性移送能力は、拡散性移送能力とは異なる。対流性の(すなわち、外力による自由な)移送は、気体又は空気の圧力差によって起こり、典型的には、分子のランダム運動によって運ばれる拡散性移送よりもはるかに早い移送速度である。拡散性移送の典型例としては、当該技術分野においてバックシート材として既知のものなどのミクロ孔質フィルムの孔を通る水分移行、或いはハイトレル(登録商標)(デュポン(デラウェア州ウィルミントン)から入手可能)から作製されたものなどの、多孔性でないモノリシックフィルムの分子構造を通る水分移行が挙げられる。その一方、対流性移送は、物品の内側と外側との間の空気の圧力差によって方向付けられる。局所的圧力(すなわち、物品と着用者との間の空間内の局所的圧力)と周囲(すなわち、物品の外側)の圧力はほぼ同じであるものの、局所的圧力の小さな変化が、典型的には着用者と物品との間の間隙を通る対流空気の流れを引き起こすことがある。対流性移送をもたらす可能性のある要因としては、着用者による動作、局所環境と外部環境との圧力及び/又は温度の小さな差異、並びに同種のものが挙げられるが、これらに限定されない。
弾性材及び弾性構成要素を使用した吸収性物品の進歩と共に、吸収性物品は現在、着用者の身体に接してよりタイトな封止性(すなわち、より少ない間隙)を提供して、外側への流体漏れを最小限にしている。その結果、間隙を通る対流性の蒸気の流れが実質的に少なくなり、物品と着用者との間の空間内において高温多湿の局所環境がもたらされる。吸収性コアは典型的には空気透過性であるものの、空気透過率は、典型的にはコアが液体を吸収する(すなわち、充填される)ときに低下する。この空気透過率は、物品内にミクロ孔質フィルムバックシートが包含されるとき、さらに著しく影響を受ける。充填されたコアは、典型的には通気手段によって、比較的容易に通気する(すなわち、空気透過性にする)ことができる。或いは、特定の配置の透過性材料を選択することにより、コア構造体の開放性を達成することができる。
これらの通気孔式又は開放構造のコアは、一般に漏れ防護構成要素を必要とし、この構成要素は、典型的にはミクロ孔質フィルムバックシート、又は液体不透過性及び漏れ防護性を提供する比較的厚い不織布である。しかし、これらの液体不透過性構成要素は、かかる構成要素の対流空気透過性を実質上検知することができない程、吸収性物品全体の空気透過率を激しく低下させる傾向がある。対照的に、本物品のバリア層は、対流空気の流れが層自体を通って、故に物品全体を通って流動することを許容する。
典型的には、バリア層は、吸収性コアと外側カバーとの間に、好ましくは吸収性コアの衣類に面する側に隣接して、配置されている。ある実施形態では、バリア層は、例えば、ダスティング層として働くコアの構成要素ですらあってもよい。バリア層は、単一構造であってもよい。或いは、該層は、結合した材料又は互いに作動的に連合した材料の複数個の個別領域を具備する、複合構造であってもよい。吸収性物品の必要条件に応じて、バリア層の個別領域は、同一の広がりを持っていても、同一の広がりを持っていなくてもよい。当該技術分野において周知のものなどの取り付け手段によって、個別領域を結合してもよい。
例えば、接着剤の均一的な連続層又は一連の別々な線、螺旋、或いは接着剤の液滴若しくは滴によって、該領域を互いに固定してもよい。接着剤を連続的に又は断続的に塗布してもよい。例えば、接着剤の各々の塗布は、バリア層の長さにわたると共に、選択された距離で互いに隔てられている。組立てプロセスにおいて、ウェブを扱うために接着剤を塗布して領域を互いに留める。好ましくは、空気/蒸気透過性のための十分な開放(すなわち、接着剤のない)表面区域を残しながら、バリア層の表面の部分に接着剤を塗布する。或いは、接着剤を塗布して、液体不透過性を加減してもよい。典型的には、開放された又は接着剤のない表面区域は、バリア層の全表面区域の約50%以上、好ましくは約70%以上、より好ましくは約80%以上、最も好ましくは約90%以上である。好適な接着剤は、H.B.フラー社(H.B. Fuller Company)(ミネソタ州セントポール)によって製造され、HL−1258として市販されており、またアト−フィンドリー(Ato-Findley Inc.)(ウィスコンシン州ミルウォーキー)によって、販売名 H2031Fで市販されている。
或いは、取り付け手段は、熱ボンド、圧力接着、超音波接着、(例えば、絡み、粘着力、電荷又は静電荷を介した)機械的接着、若しくはその他何れかの好適な取り付け手段、又は当該技術分野において既知であるようなこれらの取り付け手段の組み合わせを含んでもよい。
液体は、主に吸収性コアによって吸収されるものの、バリア層が、吸収性コアによって吸収されないか又は吸収性コアから放出される逸出した液体に対する追加的な漏れ防護性を提供する。従って、二次吸収体又はコアへの封入手段としての役目を果たすための追加的な吸収層を、本発明の吸収性物品内に包含してもよいことが予測できる。
液体吸収力は、吸収性コア内において使用される材料、吸収力試験を受ける液体の表面張力、及び試験液体と材料との間の接触角に応じて変化することがある。
バリア層の厚さ及び坪量は、使用される材料、望ましい特性、使用目的、構造、並びに同種のものに応じて、変化することがある。例えば、厚さ及び/又は坪量は、物品の内部と外側との間の拡散通気性及び/又は対流空気透過性、物品の吸収力及び/又は漏れ防護性、物品の着用者の身体へのフィット、着用者の快適性、並びに典型的には構造体の厚さに関する同様の効果に影響を及ぼす可能性がある。典型的には、本発明のバリア層は、約1.5mm未満、好ましくは約1.2mm未満、より好ましくは約1.0mm未満の厚さを有する吸収性物品内で使用することを意図する。吸収性物品内で使用するのに適したバリア層の厚さはまた、約0.1mmを超える、好ましくは約0.2mmを超える最小限の厚さを有するべきである。本明細書に用いるのに適した材料が、米国特許第6413344号、第6521555号、及び第6488801号(全てファースト・クオリティ・ノンウォーヴンズ社(First Quality Nonwovens, Inc.(FQN))に譲渡)に開示されている。特に、FQNからの20gsmのメルトブロウンが、本明細書に用いるのに好ましい。
バリアコーティング、従って第1領域は、水、母乳、尿、経血、並びに他の体液を包含する液体に対して「実質的に不透過性」である。用語「実質的に不透過性」とは、バリアコーティングが、液体浸透への耐性を示すが、必ずしも液体の染み通しを排除しないことを意味する。換言すれば、液体は、衝撃力、高圧印加の下、又は一定期間持続した(すなわち、連続的に加えられた)圧力下など、通常の着用条件下でバリアコーティングに浸透及び貫流することが可能である。例えば、バリア層の第1領域は、典型的には汚損時に液体で充填された吸収性コアの領域に隣接して配置されるとき、特に、液体充填レベルが高いとき及び/又は充填された吸収性コアが突然の高衝撃力若しくは持続的な力/圧力の下にあるとき、染み通しに対する追加的な防護性を提供する。
この更なる染み通し防護性は、液体充填レベルが(女性用衛生製品と比較して)かなり高くなる可能性があり、また突然の衝撃又は持続的な圧力(例えば、乳児若しくは失禁症状のある成人が倒れる、座る、転がる、眠る)が起こる見込みも高い、おむつ、トレーニングパンツ、プルオンおむつ、又は成人用失禁製品においてとりわけ有益である。本明細書で請求している吸収性物品及び複合物のバリア層は、吸収性コアが液体の噴出に曝されるときに有益であることが判明している。バリアコーティングがもたらす液体染み通しへの耐性は、液体の噴出を一時的に減速させる働きをし、場合によっては、吸収性コアとバリアコーティングとの間の境界面に液体を貯留する。減速した流れ及び貯留は、吸収性コアが液体を捕捉して汚損地点を越えてコアの他の領域に分配するための、追加的な時間を与える。その結果、吸収性コアが、その完全な吸収能力を達成することが可能になる。
次の実例図を参照することにより、本発明のバリア層構成要素の機能をより明確に理解することができる。図2は、本発明の物品の複合物の平面図を示す。バリア層10は、バリアコーティング12と一致する第1領域14と、コーティングされていない第2領域16とを具備する。先の考察で示したとおり、バリアコーティングされた第1領域は、着用者の身体滲出物によって最も汚損しやすい区域において(おむつ又は女性用ケア製品の場合)、或いは、湿り気に接触する可能性が最も高い区域において(他の使い捨て衣類の場合)、典型的にはバリア層上に配置される。
バリア層におけるバリアコーティングの様々な配置が、図3に示されている。図3において、第1領域14は、バリア層内の第2領域に関してストライプ状であり、複数の領域が形成されている。図3において、バリアコーティング12は、第1領域内に別個のストライプ形状の形態で配置されており、これは同様に、円形、楕円、正方形、アニメキャラクターなどの代替形状又は非連続的な模様であり得る。
本発明の好ましい実施形態では、バリアコーティングの少なくとも一部分は、吸収性コアの衣類に面する側に隣接して配置されている。一実施形態では、バリアコーティングは、吸収性コアのほぼ全ての部分を通って延びてもよく、或いは、バリアコーティングは、吸収性コアの部分に延びるストライプ又は断片であってもよい。別の実施形態では、バリア層は、吸収性コアの外縁を越えて、或いは、吸収性コアの中央部の長さ及び幅のみを通って、延びてもよい。バリアコーティングが吸収性コアの少なくとも同じ長さ及び幅を有する形体が、非常に好ましい。さらにより好ましい実施形態としては、着用者が最も汚損しやすい(吸収性物品の場合)バリア層の領域上をバリアコーティングすることが挙げられる。
更に、バリアコーティングされた第1領域は、バリア層の全域の少なくとも約5%の広がりを覆ってもよい。より好ましくは、バリアコーティングは、全域の少なくとも約15%に配置される。さらにより好ましくは、バリアコーティングは、全域の少なくとも約25%に配置される。しかし最も好ましくは、バリアコーティングは、バリア層の全域の少なくとも約50%を覆う。
加えて、バリアコーティングによって覆われる区域の量にかかわらず、コーティングを、横断方向、機械方向、又は両方向に勾配をつけて塗布してもよい。同様に、バリアコーティングにより形成される模様は、上記のように、層の幅又は長さに沿ってストライプ、点などを有する形で連続的であっても、断続的であってもよい。
望ましい水頭値又は「バリア様の」特性を提供するためには、バリアコーティングが、その上にバリアコーティングが付着するバリア層の部分の孔の開口部(全長とは対照的に)を実質的に閉止又は封鎖する、1以上の材料を含む。さらに具体的には、バリアコーティングは、熱可塑性材料(ホットメルト接着剤など)、溶液、エマルション、分散物、並びにこれらの組み合わせから成る群から選択される、1以上の材料を含む。例えば、好適なバリアコーティングは、マイクロクリスタリンワックス、ベヘン酸ステアリル、ショ糖脂肪酸、ポリイソブチレン、エチレンビニルアセテートコポリマー樹脂、ポリエチレンワックス、脂肪族アルコール、ショ糖脂肪酸エステル、ステアリルアルコール、107未満(好ましくは90未満)のヨウ素価を有するショ糖硬化大豆エステル、天然アルコール残渣、ワックスエステル(例えば、ソルビタンワックスエステル、脂肪族−脂肪族ワックスエステル、ショ糖ワックスエステル)、60℃を超える融点を有するアルドール縮合生成物、天然石油ワックス、潤滑剤ベースストック、オゾケライトワックス、合成石油ワックス、蜜蝋、ステアリン酸、鯨蝋、カルナウバ蝋、硬化大豆油、未硬化大豆油、トウモロコシ油、パーム油、ココナツ油、ヒマシ油、亜麻仁油、ベニバナ油、ヒマワリ油、菜種油、シリコーン、キサンタンガム、アラビアゴム、セルロース、化学的及び酵素修飾デンプン、ワセリン、鉱油、ビニル共重合体、ビニル乳化剤、ソルビトール、プロピレングリコール、グリセリン、固体エステル、並びにこれらの組み合わせから成る群から選択される材料を含む。より好ましくは、バリアコーティングは、マイクロクリスタリンワックス、熱可塑性材料、ベヘン酸ステアリル、ステアリルアルコール、シリコーン、シリコーンワックス、及びこれらの組み合わせから成る群から選択される1以上の材料を含む。さらにより好ましくは、バリアコーティングは、マイクロクリスタリンワックス、ホットメルト接着剤、及びこれらの組み合わせから成る群から選択される1以上の材料を含む。好適なホットメルト接着剤としては、H.B.フラー(H.B. Fuller)のHL−1258が挙げられる。
バリアコーティングとして最も好ましいのは、マイクロクリスタリンワックスである。本発明で使用するのに適したワックスは、マルチワックス(Multiwax)W−835であり、これはC.P.ホール・カンパニー(The C.P. Hall Company)から市販されている。この材料は、飽和した分枝状及び環状の非極性炭化水素から成る、高度に精製された高分子量マイクロクリスタリン石油ワックスである。
ある実施形態では、コーティングされた第1領域の坪量が、約5〜約200gsm、より好ましくは約10〜約100gsm、さらにより好ましくは約15〜約75gsm、最も好ましくは約25〜約50gsmの範囲となるよう、かかるバリアコーティング材料をバリア層の第1領域上に配置することが好ましい。
バリアコーティングは、バリア層自体が他の処理(例えば、プラズマで処理したポリプロピレンウェブ、疎水性の表面コーティング等)で変更されているときでさえ、第1領域におけるバリア層を湿らすことが望ましい。
その他の構成要素
本明細書で開示した吸収性物品を最大限に活用するためには、吸収性物品が、後述の特徴の1以上を確実に包含することが望ましい。
本明細書で開示した吸収性物品を最大限に活用するためには、吸収性物品が、後述の特徴の1以上を確実に包含することが望ましい。
吸収性物品はまた、締結装置40を包含してもよい。締結装置40は、第1ウエスト領域36及び第2ウエスト領域38を、吸収性物品の周囲付近で横方向の引っ張りを与えて吸収性物品を着用者上に保持するような構成に維持することが好ましい。締結装置は、好ましくはテープ状ひも、マジックテープ締結構成要素などの締結具、タブ&スロット、バックル、ボタン、スナップなどの連結締結具、並びに/又は雌雄同体型締結構成要素を備えるが、その他の何れかの既知の締結手段が一般に容認可能である。幾つかの代表的な表面締結装置が、米国特許第3848594号、第4662875号、第4846815号、第4894060号、第4946527号、第5151092号、及び第5221274号に開示されている。代表的な連結締結装置が、米国特許第6432098号に開示されている。締結装置はまた、物品を、米国特許第4963140号に開示されるような処分形体での物品に保持するための手段を提供することも可能である。締結装置はまた、米国特許第4,699,622号に開示されるような、或いは米国特許第5242436号、第5499978号、第5507736号、及び第5591152号に開示されるようなフィットを改善するための、一次及び二次締結装置を包含してもよい。
吸収性物品はまた、サイドパネルを備えてもよい。サイドパネルは、弾性又は延伸性であってもよく、伸縮性サイドパネルがおむつの側部を拡張及び収縮させるので、まずおむつを着用者にぴったりとフィットさせ、おむつが排出物で充填されてからかなり後の着用期間中もそのフィットを維持することによって、より快適で体形に合ったフィットをもたらす。たとえおむつ着用者が適用中に一方の伸縮性サイドパネルをもう一方より遠くに引っ張ったとしても、おむつは着用中に「自己調整」するので、サイドパネル30はまた、おむつのより有効な適用を提供することが可能である。
本発明のおむつは、好ましくは、第2ウエスト領域内に配置されたサイドパネルを有するが、おむつは、第1ウエスト領域内、又は第1ウエスト領域及び第2ウエスト領域内の両方に配置されたサイドパネルを備えてもよい。サイドパネル30を、あらゆる好適な構成で構築してもよい。伸縮性サイドパネルを有するおむつの例が、米国特許第4857067号、第4381781号、第4938753号、第5151092号、第5221274号、第5669897号、及び第6004306号に開示されている。
好ましい実施形態では、吸収性物品は、液体及び他の身体滲出物の封入性を改善するための少なくとも第1カフ;フィット及び封入性を改善する弾性的ウエスト機構;並びに吸収性物品の周囲付近に横向きの張力を維持して吸収性物品を着用者上に維持するよう、第1ウエスト領域及び第2ウエスト領域を重ね合わせた構成に維持する横腹の閉鎖を形成する締結装置、をさらに具備する。吸収性物品はまた、ウエスト領域内に伸縮性サイドパネル(図示せず)を具備して、より快適で体型に合ったフィット及び吸収性物品のより有効な適用を提供する伸縮自在に伸ばせる機構を提供してもよい。
弾性脚部カフ32は、多くの異なる構成で構築でき、それには、米国特許第3860003号、第4636207号、第4695278号、第4704115号、第4795454号、第4900317号、第4909803号(USRE34920として再発行)、第5085654号、第5492751号、第6476288号、及びSIR H1630に記載されるものが挙げられる。
例えば、吸収性物品は、液体及び他の身体滲出物の封入性を改善する1以上の第1カフを包含してもよい。また第一カフは、外側レッグカフ、レッグバンド、サイドフラップ、レッグカフ、又は弾性カフと呼んでもよい。米国特許第3860003号には、弾性レッグカフをもたらすためにサイドフラップ及び1以上の弾性部材を有する伸縮性脚部開口部を備える、使い捨ておむつが記載されている。
加えて、本発明の吸収性物品は、同様に液体及び他の身体滲出物の封入性を改善する1以上の第2カフを包含してもよい。また第2カフは、バリアレッグカフ、内側レッグカフ、又は「立ち上がった」伸縮性フラップと呼んでもよい。米国特許第4808178及び第4909803号には、脚部領域の封入性を改善する「立ち上がった」伸縮性フラップを有する使い捨ておむつが記載されている。
第1カフ及び第2カフは共に、米国特許第4695278号及び第4795454号に例示されるような二重カフとして提供されてもよい。1997年1月7日に公開された、米国法定発明登録(US Statutory Invention Registration)H1630に詳細に記載されるように、追加的カフが、本発明の物品に提供されてもよい。
本発明の物品又は複合物内に含めてもよい別の構成要素は、同時係属中の米国仮出願第11/055743号(P&Gケース 9528M)に開示されるような疎水性表面コーティングである。この疎水性表面コーティングを、バリア層上で本発明のバリアコーティングと組み合わせてもよく、或いは本発明の吸収性物品又は複合物の1以上の追加的な構成要素に隣接して配置してもよい。例えば、この疎水性表面コーティングを、1以上のレッグカフ、ウエスト部分、又は吸収性物品の他の区域の内面上に配置してもよい。
本発明の実施形態はまた、排泄物を受け取って収容するためのポケット、排泄物のための空隙を形成するスペーサ、物品内での排泄物の移動を制限するためのバリア、おむつ内に堆積された排泄物質を受容して収容する隔室若しくは空隙、及び同種のもの、又はこれらのあらゆる組み合わせも包含してもよい。吸収性製品で使用するためのポケット及びスペーサの例が、米国特許第5514121号、第5171236号、第5397318号、第5540671号、第6168584、第5306266号、第5997520号に記載されている。隔室又は空隙の例が、米国特許第4968312号、第4990147号、第5062840号、第5269755号に開示されている。好適な横方向バリアの例が、米国特許第5,554,142号、PCT特許WO94/14395、及び米国特許第5653703号に記載されている。低粘度糞便の管理にとりわけ適した他の構造の例が、米国特許第5941864号、第5977430号、及び第6013063号に開示されている。
滲出物増粘剤
本発明はまた、有効量の滲出物増粘剤を含んでもよい。滲出物増粘剤は、流体の粘度を増加させてかかる流体の流れを制御することにより、吸収性物品内で遊離流体を管理するのに有用である。滲出物増粘剤を、第1及び第2領域の一方又は両方の中にあるバリア層の1以上の表面上に配置してもよい。ある実施形態では、滲出物増粘剤を有するこのバリア層を、物品内でコアと外側カバーとの間に配置する。他の実施形態では、滲出物増粘剤を、典型的には滲出物によって汚損される吸収性物品の他の構成要素上に配置してもよい。例えば、滲出物増粘剤を、獲得層、吸収性コア、外側カバー、バックシート、1以上のレッグカフ、不織布ダスティング層、トップシート、並びにこれらの組み合わせから成る群から選択される構成要素内に配置してもよい。ほとんどの場合、増粘剤は、増粘効果を著しく提供するための有効な量で、吸収性物品内において乾燥形体、例えば粉体又はドライコーティングとして存在する。典型的には、有効量とは、約1gsmを超える、約3gsmを超える、約4gsmを超える、又は約1gsm〜約50gsm、約2gsm〜約30gsm、若しくは約2.5gsm〜約25gsmとして解釈される。或いは、増粘剤は、上記の付着度を生じる水溶液の形態で、物品内のバリア層又は他の好適な基材上に付着してもよい。典型的には、増粘剤を溶液内に適用すると、包装の前及び着用者が物品を利用する前に、溶液が乾くことが予想される。
本発明はまた、有効量の滲出物増粘剤を含んでもよい。滲出物増粘剤は、流体の粘度を増加させてかかる流体の流れを制御することにより、吸収性物品内で遊離流体を管理するのに有用である。滲出物増粘剤を、第1及び第2領域の一方又は両方の中にあるバリア層の1以上の表面上に配置してもよい。ある実施形態では、滲出物増粘剤を有するこのバリア層を、物品内でコアと外側カバーとの間に配置する。他の実施形態では、滲出物増粘剤を、典型的には滲出物によって汚損される吸収性物品の他の構成要素上に配置してもよい。例えば、滲出物増粘剤を、獲得層、吸収性コア、外側カバー、バックシート、1以上のレッグカフ、不織布ダスティング層、トップシート、並びにこれらの組み合わせから成る群から選択される構成要素内に配置してもよい。ほとんどの場合、増粘剤は、増粘効果を著しく提供するための有効な量で、吸収性物品内において乾燥形体、例えば粉体又はドライコーティングとして存在する。典型的には、有効量とは、約1gsmを超える、約3gsmを超える、約4gsmを超える、又は約1gsm〜約50gsm、約2gsm〜約30gsm、若しくは約2.5gsm〜約25gsmとして解釈される。或いは、増粘剤は、上記の付着度を生じる水溶液の形態で、物品内のバリア層又は他の好適な基材上に付着してもよい。典型的には、増粘剤を溶液内に適用すると、包装の前及び着用者が物品を利用する前に、溶液が乾くことが予想される。
滲出物増粘剤の分子量の増加は、増粘剤とひとたび接触した滲出物の、得られる粘度の増加に一致することも判明した。その上、増粘剤の可溶化度の増加は、滲出物増粘剤の溶解度の増加に合わせて並進する。この溶解度の増加は、増粘剤が、さらに滲出物をより急速に溶解及びゲル化できることを意味する。好適な滲出物増粘剤は、キサンタンガム、カルボキシメチルセルロース(CMC)、粘土、デンプン、アルギネート、並びにこれらの組み合わせから成る群から選択される。これらの増粘剤材料の好適な型としては、ヘラクレス−アクアロン(Hercules-Aqualon)からCMC 9H4F又はCMC 7Fとして市販されるカルボキシメチルセルロース;R.T.ヴァンダービルト(R. T. Vanderbilt)からヴァンザン(Vanzan)NF−ST又はヴァンザンNFとして入手可能なキサンタンガム;ステイリー(Staley)によりテンダージェル(Tender-Jel)434の名称で販売される食品用デンプン、が挙げられる。出願人は、上記列挙された量のある種の滲出物増粘剤の組み合わせが、有効且つコスト効率の高い結果を生むことを見出している。例えば、CMCをキサンタンガム、粘土又はデンプンと組み合わせて、水溶液内にCMCのみを使用するのに比べて顕著にコスト節約した状態で、滲出物の粘度を許容範囲で増加させてもよい。
「発明を実施するための最良の形態」で引用したすべての文献は、関連部分において本明細書に参考として組み込まれるが、何れの文献の引用も、それが本発明に関して先行技術であることを容認するものとして解釈されるべきではない。
試験方法
対流空気透過性
対流空気透過性は、標準体積の空気が、一定の圧力及び温度における試験片に引き込まれる時間を測定することによって決定される。この試験は、不織布、孔あきフィルム、及び同種のものなど、比較的高い気体透過性を有する材料に特に適している。
対流空気透過性
対流空気透過性は、標準体積の空気が、一定の圧力及び温度における試験片に引き込まれる時間を測定することによって決定される。この試験は、不織布、孔あきフィルム、及び同種のものなど、比較的高い気体透過性を有する材料に特に適している。
空気透過性試験機テクステスト(TexTest)FX3300を使用する。試験方法はASTM D737に従う。試験は、典型的には約23±2℃及び約30%±15%の相対湿度の実験室環境で行われる。試験片は少なくとも2時間調湿されなくてはならない。試験圧は125パスカル、試験面積は38cm2である。この試験では、器具が試料を横切る一定の差圧を作り、その差圧が空気を試料に引き込む。試料を通る空気流の割合をcfmで測定する。各試料につき5回の反復を行い、平均結果を空気透過性の値として報告するべきである。
静水頭(水頭)圧試験
水頭圧又は水頭値は、材料の液体バリア特性(又は液体不透過性)の尺度である。具体的には、本明細書に記載された試験は、水の透過が起きるときに材料が支持する静水圧を測定する。
水頭圧又は水頭値は、材料の液体バリア特性(又は液体不透過性)の尺度である。具体的には、本明細書に記載された試験は、水の透過が起きるときに材料が支持する静水圧を測定する。
テクステスト(TexTest)静水頭試験機FX3000(アドバンスト・テスティング・インストゥルメンツ社(Advanced Testing Instruments, Corp.)(サウスカロライナ州スパータンバーグ)から入手可能)を使用する。試験方法はEdana 120.1−18(同様にINDA IST80.6)に従う。この試験に関しては、水が試料に貫通するまで、画定された試料部分に対して徐々に圧力を加える。
試験は、典型的には約23℃±2℃(73°F±2.0°F)及び約30±15%の相対湿度の実験室環境で行われる。適切なガスケット材(Oリング形態)を使用して試料をカラム固定具の上にクランプし、試験中の横漏れを防止する。バリア層のバリアコーティングされた第1領域の水頭圧を決定するためには、試験中にバリア層のバリアコーティングされた領域が水カラムに面するようにバリア層の試料を配向する。試料に接触する水の面積は水カラムの断面積に等しく、それは28cm2又は100cm2に等しい。同様に、コーティングされていない第2領域の水頭圧は、試験中にこの領域を水カラムに面して配向することにより決定される。
どちらの場合も、0.3kPa/分(3mbar/分)又は6kPa/分(60mbar/分)の圧力上昇を達成する速度で水を水カラムにポンプ注入する。このようにして試料の一方の表面に徐々に水圧を加えていく。試料の他方の表面上の3箇所で水の浸透が現れる時、3番目の浸透が起きる圧力を記録する。水が直ちに試料に浸透する(すなわち、試料が抵抗を全く示さない)場合は、示数ゼロを記録する。各材料につき5つの標本を試験し、結果をミリバールで平均化して報告する。
動的液体衝撃値
この試験方法の目的は、乳児が立位から座位に突然移るときに乳児が飽和コア/バックシート構造体に与える動荷重/動的区域(エネルギー)を模擬することである。平均9kg(20ポンド)の乳児が立位からおむつ上に「倒れる」場合の、乳児が飽和したおむつに与える衝撃エネルギーに基づいて、動的液体衝撃(g/m2)を計算する。該乳児を、既知の質量及び長さの2つの剛性リンクとしてモデル化した。該リンクは、衝撃区域がおむつの下の領域となった状態で、静止状態から「倒れる」という仮説を立てる。その結果は、平均的な乳児の「座部」面積0.0087m2(約13.5in2)又は2300J/m2を超えて、およそ20ジュール(14.75フィートポンド)となる。この方法を実施するためには、動的液体衝撃試験機が必要である。この試験機を図4に図示する。
この試験方法の目的は、乳児が立位から座位に突然移るときに乳児が飽和コア/バックシート構造体に与える動荷重/動的区域(エネルギー)を模擬することである。平均9kg(20ポンド)の乳児が立位からおむつ上に「倒れる」場合の、乳児が飽和したおむつに与える衝撃エネルギーに基づいて、動的液体衝撃(g/m2)を計算する。該乳児を、既知の質量及び長さの2つの剛性リンクとしてモデル化した。該リンクは、衝撃区域がおむつの下の領域となった状態で、静止状態から「倒れる」という仮説を立てる。その結果は、平均的な乳児の「座部」面積0.0087m2(約13.5in2)又は2300J/m2を超えて、およそ20ジュール(14.75フィートポンド)となる。この方法を実施するためには、動的液体衝撃試験機が必要である。この試験機を図4に図示する。
試験装置及び供給業者
1.底板214(305mm×305mm鋼板、厚さ25.5mm);
2.中央に差し込んだ5mmのピン220を有する衝撃板212(白色ナイロン(マクマスター・カー(McMaster Carr) #8538K34)直径61mm、厚さ12.7mm);
3.レキサン(Lexan)試料プレート206(案内管204を差し込むための円形の切り取り区域を含む153mm×153mmのレキサンプラスチック塊、厚さ19mm);
4.レキサン案内管204(厚さ3mm及び内径64mmのレキサンプラスチック管);
5.衝撃おもり209(3370g±5gのステンレス鋼円筒、長さ149mm、衝撃おもりを案内管204内で垂直方向に自由に動かすために案内管204の直径よりもわずかに小さい直径);
6.真空カップ208;
7.衝撃パッド222(シリコンゴムシート、ジュロ硬度50A、15.24cm×15.24cm×厚さ0.95cm(6インチ×6インチ×3/8インチ));
8.濾紙(ワットマン(Whatman)の#4濾紙1004−070、直径70mm、VWRカタログ #28460−041);
9.濾紙を充填するために使用する液体(0.9%塩化ナトリウム溶液);
10.10mlのプラスチックシリンジ又は同等物;
11.スターレット(Starrett)の定規(スターレットの150mm定規、スターレットの300mm定規);及び
12.制御材(125mm×125mm エクサエール・エクソン(Exxaire Exxon) XBF 110W)。
1.底板214(305mm×305mm鋼板、厚さ25.5mm);
2.中央に差し込んだ5mmのピン220を有する衝撃板212(白色ナイロン(マクマスター・カー(McMaster Carr) #8538K34)直径61mm、厚さ12.7mm);
3.レキサン(Lexan)試料プレート206(案内管204を差し込むための円形の切り取り区域を含む153mm×153mmのレキサンプラスチック塊、厚さ19mm);
4.レキサン案内管204(厚さ3mm及び内径64mmのレキサンプラスチック管);
5.衝撃おもり209(3370g±5gのステンレス鋼円筒、長さ149mm、衝撃おもりを案内管204内で垂直方向に自由に動かすために案内管204の直径よりもわずかに小さい直径);
6.真空カップ208;
7.衝撃パッド222(シリコンゴムシート、ジュロ硬度50A、15.24cm×15.24cm×厚さ0.95cm(6インチ×6インチ×3/8インチ));
8.濾紙(ワットマン(Whatman)の#4濾紙1004−070、直径70mm、VWRカタログ #28460−041);
9.濾紙を充填するために使用する液体(0.9%塩化ナトリウム溶液);
10.10mlのプラスチックシリンジ又は同等物;
11.スターレット(Starrett)の定規(スターレットの150mm定規、スターレットの300mm定規);及び
12.制御材(125mm×125mm エクサエール・エクソン(Exxaire Exxon) XBF 110W)。
パーツ1〜7を図4に示すように組み立てる。衝撃おもり209の底部から衝撃パッド212の底部までの距離を40mm±3.0mmに設定する。
この方法では2枚の濾紙を使用して、試験試料を通って移動する水分を記録することに留意することが重要である。この方法はまた、濡れた媒体を担持するための5枚の濾紙の積み重ね体を必要とする。
2枚の「受け取る」濾紙は重さ±0.1mgの範囲内であり、その質量の記録をとる。5枚の濾紙の積み重ね体は、重さがわずか、±0.01gの範囲内である必要がある。
試験工程
1.直径70mmの2片の濾紙を、0.0001グラムまで精確な秤の上に置く。約1分後又は秤の示数が安定した時に濾紙の質量の記録をとる。
2.5片の直径70mm濾紙を0.01グラムまで精確な秤の上に置く。「乾燥」質量が確実に1.72g±0.10gとなるようにする。
3.衝撃おもりの最底部を、基板の頂部から290mm±2mmの高さまで上げる。
4.レキサン試料プレートを取り除いて5枚の濾紙を衝撃パッド上の中央に置き、衝撃パッドを基板上の中央に置く。
5.2つのタイマーをセットする:一方は2分、もう一方は3分にセットする。2分のタイマーは、衝撃おもりを上げるべき時を合図する。3分のタイマーは、2枚の濾紙の最終重量を記録すべき時を合図する。
6.2.0ml(±0.05ml)の0.9%NaCl溶液を目盛り付きのシリンジに引き込む。NaCl溶液を5枚の濾紙に塗布する。
7.ぬれた濾紙を確実に「積み重ねた」位置に保ったままで、飽和した濾紙の上に125mm×125mmの試験材の断片を置く。吸収性物品の外側にある材料の側面は、上を向く必要がある。(試験材をぬれた濾紙上に置いてから衝撃おもりを放すまでの時間は、最小限でなければならないことに留意されたい。全ての作業、すなわち、タイマーのセット、濾紙の計量を終えたことを確認する)
8.レキサン試料プレートを、プレート内に含まれる開口が衝撃おもりの底部と一直線になるよう確認しながら試験材の上方に配置する。
9.ピンセット/挟み具を使用して、2枚の受け取る計量済濾紙を試験材の上に配置する。
10.衝撃おもりを放して両方のタイマーを始動させる。
11.2分のタイマーが合図する時に衝撃おもりを上げて固定する。
12.(ピンセット/挟み具を使用して)2枚の濾紙を0.0001gまで有効な秤に即座に移動させる。
13.3分のタイマーが合図する時に濾紙の質量を0.0001g単位で記録する。
14.レキサン試料プレート、試験材、及びぬれた濾紙をLITから取り除く。ゴムパッド及びレキサン試料プレートをバウンティー(Bounty)タオル(又は同等物)で乾燥させる。次の試験で工程1〜2と5〜14を繰り返す。
1.直径70mmの2片の濾紙を、0.0001グラムまで精確な秤の上に置く。約1分後又は秤の示数が安定した時に濾紙の質量の記録をとる。
2.5片の直径70mm濾紙を0.01グラムまで精確な秤の上に置く。「乾燥」質量が確実に1.72g±0.10gとなるようにする。
3.衝撃おもりの最底部を、基板の頂部から290mm±2mmの高さまで上げる。
4.レキサン試料プレートを取り除いて5枚の濾紙を衝撃パッド上の中央に置き、衝撃パッドを基板上の中央に置く。
5.2つのタイマーをセットする:一方は2分、もう一方は3分にセットする。2分のタイマーは、衝撃おもりを上げるべき時を合図する。3分のタイマーは、2枚の濾紙の最終重量を記録すべき時を合図する。
6.2.0ml(±0.05ml)の0.9%NaCl溶液を目盛り付きのシリンジに引き込む。NaCl溶液を5枚の濾紙に塗布する。
7.ぬれた濾紙を確実に「積み重ねた」位置に保ったままで、飽和した濾紙の上に125mm×125mmの試験材の断片を置く。吸収性物品の外側にある材料の側面は、上を向く必要がある。(試験材をぬれた濾紙上に置いてから衝撃おもりを放すまでの時間は、最小限でなければならないことに留意されたい。全ての作業、すなわち、タイマーのセット、濾紙の計量を終えたことを確認する)
8.レキサン試料プレートを、プレート内に含まれる開口が衝撃おもりの底部と一直線になるよう確認しながら試験材の上方に配置する。
9.ピンセット/挟み具を使用して、2枚の受け取る計量済濾紙を試験材の上に配置する。
10.衝撃おもりを放して両方のタイマーを始動させる。
11.2分のタイマーが合図する時に衝撃おもりを上げて固定する。
12.(ピンセット/挟み具を使用して)2枚の濾紙を0.0001gまで有効な秤に即座に移動させる。
13.3分のタイマーが合図する時に濾紙の質量を0.0001g単位で記録する。
14.レキサン試料プレート、試験材、及びぬれた濾紙をLITから取り除く。ゴムパッド及びレキサン試料プレートをバウンティー(Bounty)タオル(又は同等物)で乾燥させる。次の試験で工程1〜2と5〜14を繰り返す。
水蒸気透過度
水蒸気透過度は、水蒸気が可撓性バリア材料を通って流れる割合の尺度である。従って、不織布及びプラスチックバリアを通る500〜100,000gsm/日の水蒸気透過度の標準試験法であるINDA IST 70.4(01)を使用して、吸収性物品全体の厚さのWVTRを決定する。
水蒸気透過度は、水蒸気が可撓性バリア材料を通って流れる割合の尺度である。従って、不織布及びプラスチックバリアを通る500〜100,000gsm/日の水蒸気透過度の標準試験法であるINDA IST 70.4(01)を使用して、吸収性物品全体の厚さのWVTRを決定する。
(実施例1)
本発明による複合物を準備する。
ノードソン(Nordson)ホットメルトスロット塗布機を33gsmの付加度で使用して、マイクロクリスタリンワックスのバリアコーティング(C.P.ホール・カンパニー(The C.P. Hall Company)から商標名ウィトコ(Witco)W−835で市販)を、ファースト・クオリティ・ノンウォーヴンズ社(First Quality Nonwovens, Inc.)からの寸法142mm×132mmの20gsmのメルトブロウンに塗布する。このコーティングは、バリア層の区域の約25%を覆って該層の幅にわたって延びる。
本発明による複合物を準備する。
ノードソン(Nordson)ホットメルトスロット塗布機を33gsmの付加度で使用して、マイクロクリスタリンワックスのバリアコーティング(C.P.ホール・カンパニー(The C.P. Hall Company)から商標名ウィトコ(Witco)W−835で市販)を、ファースト・クオリティ・ノンウォーヴンズ社(First Quality Nonwovens, Inc.)からの寸法142mm×132mmの20gsmのメルトブロウンに塗布する。このコーティングは、バリア層の区域の約25%を覆って該層の幅にわたって延びる。
(実施例2)
本発明による複合物を準備する。
実施例1の複合物を、ワックスバリアコーティングの付加に先立ち、メルトブロウンに付加される疎水性表面コーティングをさらに包含するように変更する。この疎水性表面コーティングは、およそ0.1gsmの(遷移金属触媒を含有する)水性シリコーン混合物を、少なくとも第1領域におけるメルトブロウン上にキスロールを介して付着させるために、ビニルで終端したポリジメチルシロキサンとメチル水素ポリジメチルシロキサンが30:1の比率である水性混合物である。メルトブローしたバリア層を120℃で1〜3分間乾燥させる。その後、上記で詳述したように実施例1のバリアコーティングを塗布する。
本発明による複合物を準備する。
実施例1の複合物を、ワックスバリアコーティングの付加に先立ち、メルトブロウンに付加される疎水性表面コーティングをさらに包含するように変更する。この疎水性表面コーティングは、およそ0.1gsmの(遷移金属触媒を含有する)水性シリコーン混合物を、少なくとも第1領域におけるメルトブロウン上にキスロールを介して付着させるために、ビニルで終端したポリジメチルシロキサンとメチル水素ポリジメチルシロキサンが30:1の比率である水性混合物である。メルトブローしたバリア層を120℃で1〜3分間乾燥させる。その後、上記で詳述したように実施例1のバリアコーティングを塗布する。
(実施例3)
本発明による吸収性物品を準備する。
複数片のおむつであって、それは、吸収性コアの各末端部を10mm越えてガスケットするレッグカフ部分まで延び、吸収性コアより長く幅広いバリアコーティングを有するバリア層で組み立てられる。実施例1又は2の複合物は、米国特許第3860003号、第4636207号、第4695278号、第4704115号、第4795454号、第4900317号、第4909803号(USRE34920として再発行)、第5085654号、第5492751号、第6476288号、第6627787号、第5507760号、第5609587号、第5635191号、第5643588号、第6118041号、及びSIR H1630の何れか1つに詳述されるように、バリアコーティングがおむつ内のコアに面した状態で吸収性コアと外側カバーとの間に配置される。
本発明による吸収性物品を準備する。
複数片のおむつであって、それは、吸収性コアの各末端部を10mm越えてガスケットするレッグカフ部分まで延び、吸収性コアより長く幅広いバリアコーティングを有するバリア層で組み立てられる。実施例1又は2の複合物は、米国特許第3860003号、第4636207号、第4695278号、第4704115号、第4795454号、第4900317号、第4909803号(USRE34920として再発行)、第5085654号、第5492751号、第6476288号、第6627787号、第5507760号、第5609587号、第5635191号、第5643588号、第6118041号、及びSIR H1630の何れか1つに詳述されるように、バリアコーティングがおむつ内のコアに面した状態で吸収性コアと外側カバーとの間に配置される。
(実施例4)
本発明の吸収性物品を準備する。
実施例1又は2の複合物を、実施例3で詳述したように準備されたおむつの外側カバーに面する表面上に、22gsmのインターレイク(Interlake)ティッシュ(吸収層)を包含するように変更する。
本発明の吸収性物品を準備する。
実施例1又は2の複合物を、実施例3で詳述したように準備されたおむつの外側カバーに面する表面上に、22gsmのインターレイク(Interlake)ティッシュ(吸収層)を包含するように変更する。
(実施例5)
本発明のプルオン型吸収性物品を準備する。
米国特許第5246433号、第5769838号、第5899895号、第5899896号、及び第6120487号の何れか1つに詳述されるプルオン型吸収性物品を、実施例1又は2の複合物を包含するように変更する。
本発明のプルオン型吸収性物品を準備する。
米国特許第5246433号、第5769838号、第5899895号、第5899896号、及び第6120487号の何れか1つに詳述されるプルオン型吸収性物品を、実施例1又は2の複合物を包含するように変更する。
(実施例6)
本発明のプルオン型吸収性物品を準備する。
実施例1又は2の複合物を、実施例5のプルオン物品の外側カバーに面して配置された複合物の表面上に、22gsmのインターレイクティッシュ(吸収層)を包含するように変更する。
本発明のプルオン型吸収性物品を準備する。
実施例1又は2の複合物を、実施例5のプルオン物品の外側カバーに面して配置された複合物の表面上に、22gsmのインターレイクティッシュ(吸収層)を包含するように変更する。
「発明を実施するための最良の形態」で引用したすべての文献は、関連部分において本明細書に参考として組み込まれるが、何れの文献の引用も、それが本発明に関して先行技術であることを容認するものとして解釈されるべきではない。
本発明の特定の実施形態について説明し記載したが、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく他の様々な変更及び修正が可能であることが当業者には自明である。従って、本発明の範囲内にあるそのようなすべての変更及び修正を、添付の特許請求の範囲で扱うものとする。
Claims (11)
- 使い捨て吸収性物品であって、
a.液体透過性トップシートと、
b.液体不透過性外側カバーと、
c.前記トップシートと外側カバーとの間に配置された、第1及び第2領域を具備する吸収性コア、とを具備し、前記物品が、
d.前記トップシートとコアとの間か、又は前記コアと外側カバーとの間のどちらかに配置されたバリア層をさらに具備することを特徴とし、前記バリア層が、
1)第1領域と、
2)前記バリア層の前記第1領域に隣接して配置された第2領域と、
3)前記バリア層の前記第1領域の1以上の表面上に配置されたバリアコーティング、とを具備し、前記バリアコーティングが、前記バリア層の第2領域における液体の流れに比べて、前記バリア層の第1領域において液体の流れを抑制し、
前記バリア層の前記第1領域が、約100〜約50,000gsm/日の水蒸気透過度(WVTR)及び少なくとも約0.01cfmの対流空気透過性を示す、使い捨て吸収性物品。 - 前記コーティングを、噴霧、浸し塗り、ブラシがけ、コーティング、印刷、スロットコーティング、並びにこれらの組み合わせから成る群から選択されるメカニズムを介してバリア層の第1領域に塗布する、請求項1に記載の物品。
- 前記バリア層が吸収層をさらに具備する、請求項1に記載の物品。
- 第1と第2領域の水頭値の差異が、約0.1kPa(1mbar)よりも大きい、請求項1に記載の物品。
- 前記バリア層の前記第1領域が、約60gsm以下の動的液体衝撃値を示す、請求項1に記載の物品。
- 前記バリア層の前記第1領域が、約60gsm以下の動的液体衝撃値を示す、請求項4に記載の物品。
- 使い捨て複合物であって、少なくとも1つのバリア層を具備し、前記バリア層は、
a.第1領域と、
b.第2領域と、
c.前記バリア層の前記第1領域の1以上の表面上に配置されたバリアコーティングと、をさらに備え、前記バリアコーティングが、前記バリア層の第2領域における液体の流れに比べて、前記バリア層の第1領域において液体の流れを抑制し、前記バリア層の前記第1領域が、約100〜約50,000gsm/日の水蒸気透過度(WVTR)及び少なくとも約0.01cfmの対流空気透過性を示す、ことを特徴とする使い捨て複合物。 - 第1と第2領域の水頭値の差異が、約1mbarよりも大きい、請求項7に記載の複合物。
- 前記バリア層の前記第1領域が、約60gsm以下の動的液体衝撃値を示す、請求項7に記載の複合物。
- 使い捨て吸収性物品であって、前記物品が、請求項7に記載の複合物を具備する、使い捨て吸収性物品。
- 前記製品が、おむつ、トレーニングパンツ、成人用失禁製品、女性用ケアナプキン、よだれ掛け、ケアマット、胸パッド、創傷包帯製品、並びにこれらの組み合わせから成る群から選択される、請求項10に記載の物品。
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