JP2007529724A - 多重にゼロクロスが検出される超音波フローセンサにおける伝搬時間差の決定 - Google Patents

多重にゼロクロスが検出される超音波フローセンサにおける伝搬時間差の決定 Download PDF

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Abstract

本発明は、例えば流体(1)のボリュームフローまたはマスフローを測定する超音波フローセンサに関し、ここでこの超音波フローセンサは、流れ方向(2)にずらした配置された超音波変換器(A,B)と、制御および評価回路(4)とを有しており、上記超音波変換器(A,B)により、1つずつの周期的な超音波信号(S1,S2)が別の超音波変換器(B,A)に送信され、
上記の超音波変換器(A,B)のうちの一つにおいて超音波信号(S1,S2)が受信されると上記の制御および評価回路(4)により、超音波信号(S1,S2)当たりに複数の受信時点(ti′,ti″)が検出され、これらの受信時点から測定量(5)が求められる。前記制御および評価ユニット(4)が、少なくとも2つのカウンタ(5a,5b)を含んでおり、これらの2つのカウンタのうちの第1カウンタ(5a)によって、信号(S2,P)の最初の切換ないしは受信時点(t1′)から超音波信号(S1)の少なくとも最初の受信時点(t1″)までの持続時間(Δt′)がカウントされ、第2カウンタによって、前記信号(S1,S2,P)のペアにまとめた複数の切換時点ないしは受信時点のうちの第1の切り換えないしは受信時点と、第2の切り換えないしは受信時点(ti′,ti″)との間の時間(Δt″)それぞれが求められる場合、上記の測定の精度が格段に改善される。

Description

本発明は、請求項1の上位概念に記載された超音波フローセンサ、ならびにこのような超音波フローセンサにおいて超音波信号を評価する、請求項9の上位概念に記載された方法に関する。
超音波フローセンサは、例えば、ボリュームフロー(Volumenstrom)またはマスフロー(Massestrom)または管路を通って流れる気体状の媒体または流体の媒体の流れ速度を測定するために使用される。既知のタイプの超音波フローセンサには、流れ方向にずらして配置された2つの超音波変換器が含まれ、これらの超音波変換器により、それぞれ超音波信号が形成され、これらの信号がそれぞれ別の超音波変換器に送信される。これらの超音波信号は、それぞれ別の変換器によって受信されて電子回路によって評価される。この際に流れの方向の超音波信号と、逆方向の超音波信号との間の伝搬時間差は、流れ速度に対する尺度である。ここから所望の測定量、例えば、ボリュームフローの流れを計算することができるのである。
図1には2つの超音波変換器A,Bを有する超音波フローセンサの典型的な配置構成が示されている。これらの超音波変換器は、管路3内に配置されており、間隔Lで向かい合っている。管路3では矢印2の方向に速度vで流体1が流れている。測定区間Lは流れ方向2に対して角度αだけ傾いている。測定中、超音波変換器A,Bは互いに、流れの方向に応じて遅くなるかまたは加速される超音波パルスを送信し合う。ここで信号伝搬時間は、決定すべき流れ速度に対する尺度である。
図2には、制御および評価電子回路4が接続された変換装置の極めて簡略化された概略図が示されている。このセンサは、いわゆる「シングアラウンド」(sing-around)方式で動作する。ここでは変換器A,Bのうちの1つにおいて超音波信号S1ないしはS2を受信すると直ちに、超音波信号が反対方向にトリガされる。
流れ測定は実質的につぎのように行われる。すなわち、電子装置4は、電気的なパルスを変換器Aに送出し、この変換器はこれに基づいて超音波信号S1を生成して第2の変換器Bに送信するのである。区間伝搬時間t12の後、信号S1は第2の変換器Bによって受信される。これに引き続いて直ちに第2の変換器Bにより、超音波信号S2が生成され、この信号は区間伝搬時間t21の後、第1の変換器Aに到着する。t12およびt21がAからBへの、ないしはその逆の信号の音波伝搬時間であるとすると、ここから伝搬時間差Δt=t12−t21が得られる。最終的に流れ速度vは、
Figure 2007529724
にしたがって計算することができる。ここでΣt=t12+t21は、1周する間の伝搬時間の合計または周期(Umlaufzeit)であり、またsは、s=1−(Δt/Σt)2なる補正係数である。
図3には個々の超音波信号S1,S2の信号経過と、このような信号において受信時点を決定する仕方とが示されている。ここで図示されているのは、いわゆるゼロクロス検出(Zero-Crossing-Detection)である。信号の「受信時点」は、振幅があらかじめ定めた閾値SW(いわゆるプリトリガレベル)を上回った後、この信号が最初にゼロクロスした時点として定められる。したがってこの例における受信時点は時点t0ということになる。
しかしながら信号に重畳されているノイズ成分Rに起因して、このゼロクロス検出により、パルスエッジ検出において、比較的大きな時間的な不正確さΔtjが発生してしまうのである。ふつうこの不正確さΔtjは、殊に流れ速度が小さい場合、1回の測定では、使用可能な測定精度に達し得ないほど大きいのである。
したがって測定精度を高めるため、図4に示したように有利には長き引き延ばされた超音波信号を超音波変換器において形成する。この場合、このような信号S1,S2を別の変換器で受信すると、超音波信号当たりに複数の受信時点が検出される。したがって1つの測定で複数の伝搬時間情報が得られ、これらの伝搬時間情報から測定値を高い精度で決定できるのである。ここで測定時間は、複数の個々の測定に比べて格段に短い。
図4には信号P,S1,S2が拡大されて示されており、励起信号Pは上側に、またこれによって形成された超音波信号S1ないしはS2はこの図の下側に示されている。ここからわかるように、超音波A1,B1の周波数は、励起信号Pの周波数に相応する。さらに超音波信号A1,B1は、複数の周期にわたり、最大振幅は実質的に同じままである。
信号S1,S2の検出に関しては制御および評価回路4を実現して、例えば(信号の振幅があらかじめ定めた閾値SWを上回った後)超音波信号S1ないしはS2がゼロクロスする毎に受信時点t1−tnが検出されるようにする。
図5には超音波変換器A,Bに到着する順序で信号S1,S2の受信時点が示されている。この例において信号S2は、信号S1が変換器Bに到着するよりも、数信号周期だけ早く変換器Aに到着する。対応する受信時点t1′,t1″…tn′,tn″から1つずつの伝搬時間差Δt1…Δtnが求められる。このためにふつうn個のカウンタが必要であり、これらのカウンタによって、対応する受信イベントの伝搬時間差Δtiが計算される。これは比較的コストがかかり、また繁雑である。
したがって本発明の課題は、超音波フローセンサないしは相応する方法を提供して、これによって、長く引き延ばされた2つの超音波信号の伝搬時間を、可能な限りにわずかな技術的なコストで決定できるようにすることである。ここでは伝搬時間が、流れの条件が不利である場合、または流れ方向が逆転する場合にも決定できるようにしたい。
この課題は、本発明により、請求項1ならびに請求項9の特徴部分に記載した特徴的構成によって解決される。本発明の別の実施形態は従属請求項に記載されている。
本発明の重要な1様相は、2つのカウンタを有する制御および評価ユニットを設けることであり、これらのカウンタのうちの第1カウンタによって、第1の信号(例えば基準信号または第1の超音波信号)のフルのインターバルの数を、超音波信号の少なくとも最初の受信時点までカウントし、また第2カウンタによってそれぞれ、2つの信号のペアにまとめた複数の切換時点ないしは受信時点のうちの1つずつの第1および第2の切換ないしは受信時点間の時間をカウントする。超音波信号の伝搬時間差ないしは伝搬時間を互いに重ならない複数の期間から求めることによって、伝搬時間ないしは伝搬時間差を2つのカウンタだけで、ひいては極めてわずかな技術的なコストで求めることができる。
上で説明した測定原理で動作する超音波フローセンサは、さまざまな仕方で作動させることが可能である。第1には2つの超音波変換器に同時に1つずつの超音波信号を送信して、超音波信号の伝搬時間差を2つのカウンタを用いて測定することができる。第2にはまずこれらの変換器のうちの1つだけに超音波信号を送信して、クロック信号を考慮してその伝搬時間を測定し、その後、同じ伝搬時間を別の変換器において測定するのである。
以下では、まず複数の超音波信号が上記の変換器から同時に送信される、フローセンサの動作モードについて検討する。この場合、第1カウンタにより、はじめに到着する超音波信号の(連続する2つずつの受信時点によって定められる)フルのインターバルの数を、遅れて到着する超音波信号の少なくとも最初の受信時点までカウントし、第2カウンタにより、異なる超音波信号のペアにまとめた複数の受信時点のうちの1つずつの第1の受信時点と第2の受信時点との間の時間をそれぞれカウントする。
時間が第2カウンタによって測定され、ペアにまとめられる受信時点(受信ペア)には有利には、超音波信号の受信時点およびこれに直ちに続く別の超音波信号の受信時点が1つずつ含まれる。これらの受信ペアは有利には、これらが直接続き、その際に個々の受信時点が抜け落ちないように選択される。上記の評価および制御ユニットにより、受信ペア間の測定した時間から有利には平均値が形成される。したがって第1カウンタのカウントおよび第2カウンタの平均したカウントから、超音波信号の伝搬時間差に対する比較的精確な値を決定することができるのである。
本発明の有利な実施形態によれば、2つずつの受信時点のペアでの対応付けはつぎのようなルールにしたがって実行される。すなわち、上記の制御および評価ユニットはまず、遅れて到着する信号の最初の受信時点が、はじめに到着した超音波信号の先行する受信時点または後続の受信時点にあらかじめ設定した時間閾値よりも時間的に近いか否かがテストされるのである。ここで第1のケースでは第1カウンタにより、第1の信号の最初の受信時点から、遅れて到着する超音波信号の最初の受信時点に先行する、第1信号の受信時点までの持続時間(ないしはフルのインターバルの数)が決定され、別のケースでは、遅れて到着する超音波信号の最初の受信時点に続く第1の超音波信号の受信時点まで決定される。すなわち、第1カウンタは、遅れて到着する超音波信号の第1の受信時点の、第1の超音波信号のインターバルにおける位置に応じて、遅れて到着する超音波信号の最初の受信時点または1インターバルだけ余分に第1の超音波信号のフルのインターバルの数をカウントするのである。
第2カウンタは有利には、異なる信号の連続する2つずつの受信時点間の持続時間をカウントする。(受信ペアが形成される受信時点の順序は、信号のずれに起因して測定中に変化することがある)。
第1のケースでは伝搬時間差は、第1カウンタのカウントと、第2カウンタのカウントの平均値とから加算によって形成され、また第2のケースでは減算によって形成される。この際に2つのカウンタの重みの違いを考慮すべきである。遅れて到着する超音波信号の最初の受信時点の相対的な位置に依存して第1の受信ペアを異なって選択することの大きな利点は、信号ジッタ(ノイズまたは信号の揺れ)または乱流に対して上記の評価が極めてロバストになることである。これによってエラーの発生する可能性が格段に低減される。
第2カウンタは、有利にはカウントアップ/カウントダウンカウンタとして実現されており、このカウンタは、ペアにまとめた受信時点の順序に依存してカウント方向が変化してカウントアップまたはカウントダウンを行う。これにより、例えば乱流に起因した、長く引き伸ばされた超音波信号におけるずれを殊に考慮することができる。
有利には、2つのカウントの明示的な加算または減算を省略することができ、これは第1カウンタもカウントアップ/カウントダウンカウンタとして実現することによって行われ、ここでこのカウンタは、第2カウンタのカウンタ限界値を越えた場合に、キャリーを正または負の方向に第2カウンタから受け取るのである。
本発明の有利な実施形態では、第2カウンタは、受信時点からなるp個のペアの時間を累算する。ここでpは2のべきである。この場合、第2カウンタのカウントの平均値は、pによる除算によって得られる。pを2のべきとして選択した場合、上記の平均値はシフトレジスタ演算によって簡単に形成することができ、小数点位置がlog2p箇所だけシフトされる。
さて以下では、超音波信号を順次に送信しかつ基準信号を考慮して信号伝搬時間を求めるフローセンサの動作モードを検討する。第1の動作モードにおけるの同様に、長く引き延ばされた超音波信号がクロック信号(励起信号)によって形成される。このクロック信号はそれ自体、基準信号として使用可能である。択一的にはこのクロック信号から基準信号を導き出すことができ、これはクロック信号の正のエッジにおいても、負のエッジにおいても共に、(例えば正の)所定のエッジを有する電圧パルスを形成することによって行われる。この超音波信号は、まず2つの変換器のうちの1つだけから送信されて、別の変換器によって受信される。
つぎに第1カウンタは、到着する超音波信号の少なくとも最初の受信時点まで、基準信号のフルのインターバルの数をカウントし、第2カウンタは、ペアにまとめた信号の複数の切換ないしは受信時点の1つずつの切換ないしは受信時点間の時間をそれぞれカウントする。すなわち、第1カウンタは、フルのクロック周期の数をカウントし、第2カウンタは、複数のクロックエッジ−受信時点ペア(受信ペア)を考慮して、超音波信号が到着するまでの数を残り時間をカウントするのである。この測定の結果は、1方向における超音波信号の伝搬時間である。この後、超音波信号の伝搬時間を他の方向に測定し、これらの2つの伝搬時間から、求める測定量を計算するのである。
第1の動作モードに関連して上で説明した実施例は、第2の動作モードに対しても相応に当てはまる。
超音波信号の受信イベントを検出した際(例えば、ゼロクロス)、評価回路ではふつう、受信イベントの精確な受信時点を示すデジタル信号が(例えばlowからhighに)セットされる。この信号のエッジは、時間的な不正確さ(ジッタ)を伴っている。サンプリング信号のクロックレートを十分に高く選択しなかった場合、信号をサンプリングすると、エイリアシング作用が発生する(ナイキスト判定条件)。本発明によって提案されるのは、受信イベントの時間的な不正確さの逆数よりも格段に高いサンプリングレートで電気信号をサンプリングすることである。これによって流れ測定の精度を格段に高めることができる。
以下では添付の図面に基づき、本発明を例示的に詳しく説明する。ここで、
図1は、2つの超音波変換器を有する超音波フローセンサの従来技術による典型的な例を示しており、
図2は、所属の制御および評価回路を有する超音波フローセンサを示しており、
図3は、従来技術による典型的な超音波信号および受信時点の検出を示しており、
図4は、時間に測定に利用される複数のゼロクロスを有する長く引き延ばされた超音波信号を示しており、
図5は、n個のカウンタによってn個の差分伝搬時間を求め例を示しており、
図6は、本発明の第1実施形態により、2つのカウンタを用いて超音波信号の差分伝搬時間を求める例を示しており、
図7は、図6にしたがって伝搬時間差を決定する制御および評価回路を示しており、
図8は、本発明の別の実施形態にしたがって2つの超音波信号の伝搬時間差を決定する例を示しており、
図9は、図8の方法にしたがって2つの超音波信号の伝搬時間差を決定する制御および評価回路を示しており、
図10は、受信時点に互いにずれている場合に伝搬時間差が誤って評価される例を示しており、
図11は、本発明の有利な実施形態により、2つの超音波信号が不均等な場合に伝搬時間差を評価する例を示しており、
図12は、図11の方法にしたがって2つの超音波信号の伝搬時間差を決定する制御および評価回路を示しており、
図13は、個々の受信イベントの概略を示しており、
図14は、比較的低いおよび比較的高い周波数のサンプリング信号を示しており、
図15は、個々の受信イベントを検出する際の時間の不確かさの正規分布を示している。
図1〜5の説明については、冒頭の説明を参照されたい。
図6には、超音波変換器A,Bにおいて受信される超音波信号S1,S2の時間経過の例を示しており、ここでこれらの超音波信号は、同時にそれぞれ別の変換器B,Aで送信されたものである。デジタルパルスA1〜AnないしはB1〜Bnの正のエッジは、時点ti′ないしはti″における超音波信号S1ないしはS2のゼロクロスの受信をそれぞれ表す。2つの超音波信号S1,S2の伝搬時間差Δtは、パルスA1からパルスB1までの持続時間に等しい。
この伝搬時間差は、パルスA1からA3までの持続時間Δt′と、パルスA3とB1との間の残りの値Δt″との和として表すことができ、Δt=Δt′+Δt″が成り立つ。統計的な測定誤差を低減するため、ここでは信号S1,S2のできる限り多くのゼロクロスが考慮され、また複数の残り持続時間Δt″が測定されて、最終的にはこれらの残り持続時間の平均値が計算される。したがって超音波信号S1,S2の伝搬時間差Δtは、Δt′および時間Δti″の平均値の値から得られるのである。
時間Δt′ないしはΔti″の長さは、2つのカウンタ5a,5bを用いて簡単に測定することができる。第1カウンタ5aは、遅れて到着する超音波信号S1の最初のパルスB1が到着するまでのフルのインターバルをカウントする(インターバルは、同じ超音波信号の連続する2つのパルス、例えばA1,A2間の長さに等しい)。第1カウンタ5aのカウントは、2つの超音波信号S1,S2の伝搬時間差Δtの大まかな推定値である。
第2カウンタは、引き続いて、2つずつペアにまとめられたパルスA4,B2;A5,B3等の間の時間Δti″をそれぞれ計測し、またこれによって同時に測定値を合計する。ここでパルスペアは互いに連続するように選択される。最終的なカウント値から最終的に平均値が形成され、これが第1カウンタ5aのカウントに加算される。デジタルカウンタ5a,5bを使用する場合、第1カウンタ5aのカウントは、有利には上位ビット(hsb:high significant bits)を形成し、第2カウンタのカウントは下位ビット(lsb:least significant bits)を形成する。第1に第1カウンタ5aおよび第2カウンタ5bのビット幅が互いに正しく適合されており、また第2にlsbカウンタのカウントクロックから、2のべきによって分周することにより、超音波周波数を形成されているという2つの前提の元では、第2カウンタのlsbビットを第1カウンタのhsbビットに直接続けて1つのバイナリ数にまとめることができる。ここでこのバイナリ数は、伝搬時間差Δtに比例する。
さらに第2カウンタ5bのカウントは、全部でp回のp個のインターバルΔti″の測定を行いかつ数pが2のべきである場合、殊に簡単に平均値を求めることができる。この場合、バイナリのカウンタ値の平均(pによる除算)は、log2pのシフトレジスタ演算に等しくなり、小数点位置はlog2p回左にシフトされる。図6に示した例ではp=25=32回のΔti″の測定が行われて、小数点位置は5ビット左にシフトされる。これによって最終的な伝搬時間差Δtは、第1カウンタ5aのカウントと、第2カウンタ5bの上位のビット(ここでは10ビット)から、lsbカウンタクロックの周期の単位で得られる。ここで第2カウンタの下位5ビットは、相応する小数点以下である。
図6に示したものとは択一的に信号S1,S2の伝搬時間差Δtを、時間[A1からA4]と[B1からA4]との差分として表すことも可能である。第1カウンタ5aは、最初のパルスB1が到着するまでよりも1インターバル多く、すなわちA1からA4までカウントし、第2カウンタ5bはB2,A5;B3,A6;等の間のインターバルをカウントしなければならない。ここではΔt=t[A1,A4]−t[B1,A4]が成り立つ。
超音波信号S1,S2が同時でなく順次に送信される超音波フローセンサの第2の動作モードにおいて、図6〜15について説明するのと同じ原理が当てはまる。しかしながらこの場合には、まず超音波信号(例えばS1)の伝搬時間Δtが一方の方向に測定され、その後、超音波信号(例えばS2)の伝搬時間Δtが逆方向に基準信号(P)を考慮して測定される。図6,8,10または11において信号S2は、同じクロック信号から導出された基準信号Pと見なすことができ、ここでこの信号によって、長く伸ばされた超音波信号S1が形成される。ここで受信時点A1はこの場合、基準信号Pの切換時点(例えば正のエッジ)である。(したがって別に図示することは省略した)。
第1カウンタ5aは、第1の動作モードと同様に、到着する超音波信号S1の少なくとも最初の受信時点B1まで、基準信号Pのフルのインターバルの数をカウントする。また第2カウンタ5bは、信号P,S1のペアにまとめられた複数の切換ないしは受信時点のうちのそれぞれの第1および第2の切換ないしは受信時点Ai,Bi間の時間Δti″を測定する。つまり第1カウンタは、基準信号のフルの周期の数をカウントし、第2カウンタは、超音波信号が到着するまでの残りの時間Δti″をカウントするのである。この測定の結果が、超音波信号S1の伝搬時間Δtである。その後、超音波信号S2の伝搬時間を反対の方向に測定して、2つの伝搬時間Δtから、求める測定量を計算する。
図7には伝搬時間差分Δtを決定するための2つのデジタルカウンタ5a,5bを有する制御および評価回路4の実施例が示されている。この回路は、信号S2に対する入力側Input Aおよび信号S1に対する入力側Input Bを有する。回路モジュール6は、変換器A,Bから入力側"Input A"ないしは"Input B"においてパルスAiおよびBiを受け取り、はじめに到来した複数のパルス(ここではA1〜A3)から最初のパルスを除いて(すなわちここではA2〜A3)通過させ、これらを第1カウンタ5aに転送する。この転送は、遅れて到着する超音波信号S1の最初のパルス(ここではB1)が別の入力側"Input B"に到着するまで続けられる。したがって第1カウンタは、2(2フルインターバル)までカウントし、その後、カウントを止める。第1カウンタ5aのカウントhsbは、参照符号14で示されている。第1カウンタ5aのカウントレートは、超音波信号S1,S2の周波数に相当する。
信号S1の最初のパルスB1が到着した後、モジュール6によって第2モジュール7が、信号"enable"によってアクティブ化される。第2モジュール7も同様に入力側"Input A"ないしは"Input B"においてパルスAi,Biを受け取り、時間A4,B2;A5,B3などの間にそれぞれ第2カウンタ5bをアクティブ化する。(出力側"cnt enable"はこの場合highになる)。出力側"cnt enable"は、ANDゲート10に接続されており、その出力側は、第2カウンタ5bのクロック入力側Clkに接続されている。これによって第2カウンタ5bは、入力側16に供給されるクロック"clock"と共にカウントアップし、これは第2のモジュール7の出力側"cnt enable"がhighでありかつ測定したインターバルΔti″の数があらかじめ定めたインターバルΔti″の数よりも小さい限り継続される。ここでこのあらかじめ定めたインターバルΔti″の数は、入力側11においてあらかじめ設定することができる。すでに測定したインターバルΔti″の数は、カウンタ12によってカウントされる。このカウンタは第2のモジュール7の出力側"cnt enable"に接続されている。フリップフロップ9の反転出力側は、インターバルΔti″の測定した数が、入力側11においてあらかじめ設定されたインターバルの数に等しい限りhighである。数が等しいことは論理ゲート8によって識別され、この論理ゲートによってフリップフロップ9がセットされる。したがって反転出力側IQは、low状態に移行し、第2カウンタ5bはカウントを中止する。第2カウンタ5bのカウントlsbは、最終的に出力側13において読み出され、上で説明したように、シフトレジスタ演算によって平均化することができる。この回路は、入力側"start"を介してリセットされて、新たな測定を開始することができる。
上で説明した第2の動作モードにしたがって測定が行われる場合、モジュール6,7は例えば、入力側"Input A"において変換器出力信号S2の代わりに基準信号Pを受け取る。その他の点では図7の回路は第1の動作モードと同じように動作する。
図8には変換器A,Bにおいて受信される2つの超音波信号S1,S2が示されており、それらの受信時点A1〜A8ないしはB1〜B8は、信号S1,S2の経過に伴って互いにずれている。このような信号のずれは、例えば、乱れた流れの状況によって発生することがあり、このような状況により、信号ジッタ(時間的なノイズまたは揺れ)が信号S1,S2に発生する。これによってパルスB1〜B6に対する個々のパルスA1〜A8の順序も変わってしまうことがある。図6の手法にしたがってインターバルΔti″を評価する際には第2カウンタ5bは、インターバルA4,B2;A5,B4;A6,B5などを評価し、ひいては誤ったインターバルを評価してしまうことがあり、これによって大きな測定誤差が生じ得るのである。
したがって図8に示した手法において提案したのは、第1信号S2のパルスAiと第2信号S1のパルスBiをここでもそれぞれペアでまとめて、異なる信号の連続する2つずつのパルスAi,Biからパルスペアが形成されるようにし、かつ2つのパルスAi,Biが発生した順序にしたがって各パルスペアA4,B2;B3,A5;などに、符号(+/−)が割り当てられるようにすることである。この場合、第2カウンタ5bにより、この符号(+/−)に依存して、パルスペアAi,Biの対応する時間Δti″の間、カウントアップまたはカウントダウンが行われる。時間Δti″に対する個々のカウント値は、第2カウンタ5bによって有利には累算される。第2カウンタ5bのカウントが、カウンタ5bのカウンタ限界値を越えた場合(0またはカウンタのビット幅によって決まる最大カウントのいずれか)、第1カウンタ5aへのキャリーが発生する。すなわち、第1カウンタ5aは、1つだけカウントアップないしはカウントダウンされるのである。
p個の時間インターバルΔti″を評価した後、第2カウンタ5bのカウントlsbはここでも平均化される。pが2のべきであれば、hsbカウンタ5aおよびlsbカウンタ5bのカウントは、付加的な算術演算なしに容易に個々のバイナリ数にまとめることができる。これは図8の下側に示したとおりである。ここでこのバイナリ数は、伝搬時間差または流れの速度(Durchflussrate)に比例する。
図9には、図8に関連して上で説明した手法を実施する評価ユニット4の実施形態が示されている。ここでは見やすくするために水晶発振器のクロックから超音波信号S1,S2を形成すること、ならびに測定過程全体の流れ制御は省略されている。
上記の評価回路の重要な部分は、図7の評価回路と同じように構成されており、これについてはこの図を参照されたい。変換器A,Bによって形成される電気パルスAi,Biは、モジュール6および7の入力側"Input A"および"Input B"に供給される。回路モジュール7は、最も最初に到着したものを除いてはじめに到着したパルス(A2〜A3)を通過させ、相応する信号を第1カウンタ5aに転送し、この転送は、別の超音波信号S1のはじめのパルスB1が到着するまで続けられる。第1カウンタ5aのカウント方向は、モジュール6により、出力側+/−を介して設定される。(カウント方向は、S1,S2のどの信号が最初に到着したかに応じて正または負になる)。
モジュール7もパルスペアAi,BiのパルスAi,Biの順序も識別し、相応してパルスペア毎に個別に正または負の符号を出力側+/−に出力する。この符号は、XOR素子17およびNOT素子18を介して第2カウンタ5bに導かれ、このカウンタは相応にカウントアップまたはカウントダウンを行う。入力側16におけるクロック"clock"は、すでに図7について示したように時間インターバルΔti″中にだけ、ANDゲート10を介して第2カウンタ5bに到達する。クロック"clock"は、時間インターバルΔti″中にモジュール7により、出力側"Cnt enable"においてイネーブルされ、ひいては第2カウンタ5bに到達する。
図10には超音波変換器AないしはBに順次に到着する2つの超音波信号S2ないしはS1が示されており、それらゼロクロスは均等に変換器A,Bに到着するのではなく、互いにずれている。ここでパルスA1〜A8ないしはB1〜B8は、パルスペアA5,B3およびA6,B4のインターバルΔti″が時間的に互いに重なるように到着する。しかしながら時間的に重なるインターバルΔti″は、ただ1つのカウンタによってカウントすることはできない。したがって第1カウンタ5aないしは第2カウンタ5bのカウントhsbおよびlsbに基づいて識別すべき評価誤りが生じる。
第1カウンタ5aは、これまでと同様に最初に到着する信号S2の(A1〜A3の)フルのインターバルをカウントし、これは最初のパルスB1が到着するまで続けられ、その後、カウントを中止する。第1カウンタ5aの最終的なカウントは、したがってhsb=2である。この場合に第2カウンタ5bは、インターバルA4,B2の間に8カウントだけ、インターバルA5,B3の間にさらに9カウントをカウントアップし、パルスA6を飛ばし、つぎにインターバルA7,B4において再び2カウントだけカウントアップするため、全体カウントはlsb=19である。
評価が誤った理由は、この場合、信号S1の最初のパルスB1が、別の信号S2のつぎの信号A4の少し前にはじめて到着し、わずかな信号のずれによってすでに、重なり合った時間(A5,B3およびA6,B4)が形成されることにある。
図11には改善された評価手法が示されており、ここでは上記のような時間的な重なり合いを回避することができる。このために評価ユニット4によってテストされるのは、遅れて到着する超音波信号S1の最初のパルスB1が、別の信号S2の先行するパルスA3の時間的に近くに、またはつぎのパルスA4の近くにあるか否かである。この例においてインターバルA3,A4の中間にある時間閾値tsはこの場合に比較の基準として使用される。遅れて到着する超音波信号S1の最初の受信時点B1の、第1の超音波信号S2のインターバルにおける位置に応じて、第1カウンタ5aは、最初の受信時点B1まで、または1インターバル余分にフルのインターバルの数をカウントする。この評価に対して、Δt=Δt1′+Δt1″(図示せず、例えば図6と比較可能である)またはΔt=Δt′−Δt″が成り立ち、ここでΔt′は3つのインターバルを含むことになる。
第1のケース(パルスB1は時間的にtsの前にあるが図示せず、例えば図8と比較可能である)において、第1カウンタ5aは、最初のパルスB1が到着するまでフルのインターバルの数をカウントする。その後、後続のすべてのパルスは、到着の順序に応じて、パルスペアAi,Biとして解釈され、それらの対応する時間インターバル[Ai,Bi]は、第2カウンタ5bによって測定される。図8では例えばA4,B2がこれらのパルスペアの最初のパルスペアである。この方法は図8または図10の方法に相応する。第1カウンタ5aおよび第2カウンタ5bのカウントは、(平均化の後)最終的に2つのカウンタの重みの違いが考慮されて加算ないしは単純にまとめられる。
第2のケース(最初のパルスB1は、時間閾値tsの時間的な後に到着する)において第1カウンタ5aは、1インターバル余計にカウントする。すなわち、信号S2のインターバル[A3,A4]までを含めたすべてのフルのインターバル[Ai,Ai+1]をカウントする。ここでインターバル[A3,A4]には、遅れている超音波信号S1の最初のパルスB1が入る。これによってここでは第1カウンタ5Aのカウントhsbにより、3までカウントされる。この時点から、後続のすべてのパルスが再び、到着した順序でペアAi,Biとして互いに対応付けられる。つまり図11の例では、B2,A5がこれらのパルスペアの最初のパルスペアである。その後、第2カウンタ5bは再び、パルスペアAi,Biの時間の間、カウントし、そのカウントは、パルスAi,Biの順序に応じてカウントアップまたはカウントダウンされるのである。
順序Bi,Aiのパルスペアはカウントアップされ、順序Ai,Biのパルスペアはカウントダウンされる。したがって第2カウンタ5bのカウントlsbは、最初は負(例えばlsb=−2)であり、つぎに第2のインターバルA6,B3の間、0に戻り、第3のインターバルA7,B4の間に2カウントだけカウントアップして例えばlsb=2になる。第1カウンタ5aは、第2カウンタ5bがカウンタ限界値を超えた場合、1つずつキャリーを受け取って、これによってまずカウントhsb=2に戻り、その後、再びカウントhsb=3になる。
図12には図9の評価回路とほとんど同じに構成された制御および評価回路4の実施例が示されている。図7および9の場合と同じように水晶発振器のクロックから超音波信号S1,S2を形成すること、ならびに流れの制御は見易くするために省略されている。同じ構成部分には同じ参照符号が付されている。
図9とは異なり、図12の評価回路のモジュール6には、付加的なクロック入力側"clock"が含まれており、これによって付加的な時間測定が可能になり、遅れて到着する超音波信号S1の最初のパルスB1が、図11に書き込まれた時間閾値tsの前または後に到着したか否かが判定される。時間測定のため、ここでもカウンタを設けることができ、これはモジュール6に組み込むことが可能である。したがってモジュール6の出力側"enable"は、信号S1の最初の受信時点B1の位置に応じて、より早くまたはより遅くアクティブになるのである。
図13には評価回路4の内部信号が示されており、この内部信号は、受信した超音波信号S1,S2の受信イベント(例えばゼロクロス)を検出した場合、lowからhighに切り換えられる。立ち上がり信号エッジの時点は、信号ジッタ(信号揺れないしは信号ノイズ)に起因してある程度の時間的な不正確さΔtjを有する。
図15には、相次いで複数の測定を行う場合に、ゼロクロスに対して検出した時点がジッタの影響を受ける頻度分布が示されている。ここでは標準偏差は、+/−Δtjによって示されている。この頻度分布は、例えば、相応のガウス関数の特性を有する標準分布に相当し得る。
図13の内部的な検出信号は、ふつう周波数の高いクロックによってサンプリングされる。これは図14の上側に示されている通りである。このクロックは、図9および図12のclock入力側のクロックに相当する。比較的低い周波数f1を有するクロック信号が選択される場合、伝搬時間を測定する際に比較多くのエイリアシング誤差が生じ得る。この場合、受信イベントは、時間Δtaの後、はじめて評価回路4によって検出される。エイリアシング誤差を回避するために提案されるのは、個々の受信イベントを検出する際に時間的な不正確さ(ジッタ)の逆数よりも格段に高い周波数f2のサンプリング周波数(図14の下側を参照されたい)を使用することである。測定の精度は、このオーバーサンプリング(Ueberabtastung)によってさらに上げることができるが、図15入力測定量の頻度分布の分布幅+/−Δtjは変わらず大きいままである。上で説明したパルス評価手法によって超音波センサの測定精度を格段に改善し、例えば誤った測定を阻止することができる。
2つの超音波変換器を有する超音波フローセンサの従来技術による典型的な例を示す図である。 所属の制御および評価回路を有する超音波フローセンサを示す図である。 従来技術による典型的な超音波信号および受信時点の検出を示す図である。 時間に測定に利用される複数のゼロクロスを有する長く引き延ばされた超音波信号を示す図である。 n個のカウンタによってn個の差分伝搬時間を求める例を示すである。 本発明の第1実施形態により、2つのカウンタを用いて超音波信号の差分伝搬時間を求める例を示す図である。 図6にしたがって伝搬時間差を決定する制御および評価回路を示す図である。 本発明の別の実施形態にしたがって2つの超音波信号の伝搬時間差を決定する例を示す図である。 図8の方法にしたがって2つの超音波信号の伝搬時間差を決定する制御および評価回路を示す図である。 受信時点に互いにずれている場合に伝搬時間差が誤って評価される例を示す図である。 本発明の有利な実施形態により、2つの超音波信号が不均等な場合に伝搬時間差を評価する例を示す図である。 図11の方法にしたがって2つの超音波信号の伝搬時間差を決定する制御および評価回路を示す図である。 個々の受信イベントの概略図である。 比較的低いおよび比較的高い周波数のサンプリング信号を示す図である。 個々の受信イベントを検出する際の時間の不確かさの正規分布を示す図である。
符号の説明
1 流体、 2 流れの方向、 3 管路、 4 制御および評価回路、 5a 第1カウンタ、 5b 第2カウンタ、 6 第1カウンタを駆動制御するモジュール、 7 第2カウンタを駆動制御するモジュール、 8 比較ゲート、 9 RSフリップフロップ、 10 ANDゲート、 11 パルスペアの数、 12 パルスペアカウンタ、 13 カウントlsb、 14 カウントhsb、 15 Ready出力側、 16 クロック入力側、 17 XORゲート、 18 NOTゲート、 19 ORゲート、 20 ゼロクロス信号、 t1′ はじめに到着する信号S2の受信時点、 ti″ 遅れて到着する信号S1の受信時点、 Δt′ 伝搬時間差の大まかな推定値、 Δti″ パルスペアの時間インターバル、 Δt 伝搬時間差、 Ai はじめに到着する信号S2のパルス、 Bi 遅れて到着する信号S1のパルス

Claims (12)

  1. 例えば、管路(3)を流れる流体(1)のボリュームフローまたはマスフローを測定する超音波フローセンサであって、
    前記超音波フローセンサは、流れ方向(2)にずらして配置された超音波変換器(A,B)と、制御および評価回路(4)とを有しており、
    前記超音波変換器により、1つずつの周期的な超音波信号(S1,S2)が別の超音波変換器(A,B)に送信され、
    当該超音波変換器(A,B)のうちの1つにて超音波信号(S1,S2)が受信されると、前記制御および評価回路により、超音波信号(S1,S2)当たりに複数の受信時点(ti′,ti″)が検出され、当該の受信時点から測定量(5)が形成される形式の超音波フローセンサにおいて、
    前記制御および評価ユニット(4)は、少なくとも2つのカウンタ(5a,5b)を含んでおり、
    当該の2つのカウンタのうちの第1カウンタ(5a)によって、超音波信号(S1)の少なくとも最初の受信時点(t2″)まで、第1の信号(S2,P)のフルのインターバル([ti′,ti+1′])がカウントされ、
    第2カウンタ(5b)によって、前記信号(S1,S2,P)のペアにまとめた複数の切換時点ないしは受信時点(ti′,ti″)のうちの第1の切り換えないしは受信時点(A4)と、第2の切り換えないしは受信時点(B2)との間の1つずつの時間(Δt″)が求められることを特徴とする
    超音波フローセンサ。
  2. 前記の第1信号(S2,P)は、第1の動作モードでは別の超音波信号(S1)と同時に送信される超音波信号(S2)であるか、または第2の動作モードでは、超音波信号(S1)が形成されるのと同じクロック信号から形成される基準信号(P)である、
    請求項1に記載の超音波フローセンサ。
  3. 前記のペアにまとめた受信時点(ti′,ti″)には、信号(S2,P)の1つずつの切換ないしは受信時点(Ai)と、これに続く超音波信号(S1)の受信時点(Bi)とが含まれる、
    請求項1または2に記載の超音波フローセンサ。
  4. 前記の制御および評価回路(4)によって、超音波信号(S1)の最初の受信時点(t1″)が、信号(S2,P)の先行する切換ないしは受信時点(t3′)または後続の切換ないしは受信時点(t4′)に、あらかじめ設定した時間閾値(t0)よりも近くにあるか否かがテストされ、
    第1のケースでは、第1カウンタ(5a)により、第1の切換ないしは受信時点(t1′)から、超音波信号(S1)の受信時点(t1″)に先行する信号(S2,P)の切換ないしは受信時点(t3″)までの時間(Δt′)がカウントされ、別のケースでは、超音波信号(S1)の最初の受信時点(t1″)に続く切換ないしは受信時点(t4″)までカウントされる、
    請求項1から3までのいずれか1項に記載の超音波フローセンサ。
  5. 前記の第2カウンタ(5b)は、カウントアップ/カウントダウンカウンタであり、
    該カウンタは、ペアにまとめられた受信時点の順序(ti′,ti″)ないしは(ti″,ti′)に依存してカウントアップまたはカウントダウンする、
    請求項1から4までのいずれか1項に記載の超音波フローセンサ。
  6. 前記の第1カウンタ(5a)は、カウントアップ/カウントダウンカウンタであり、
    該カウンタは、第2カウンタ(5b)から正のキャリーも負のキャリーも共に受け取る、
    請求項5に記載の超音波フローセンサ。
  7. 前記の第2カウンタにより、受信時点(ti′,ti″)のp個のペアから形成されるインターバルの時間(Δt″)が累算され、
    ここでpは2のべきである、
    請求項1から6までのいずれか1項に記載の超音波フローセンサ。
  8. p個のペアから形成されるインターバルの持続時間を測定した後、シフトレジスタ演算することにより、またはバイナリ箇所を除去することにより、またはバイナリ箇所の重みの解釈を変更することによって第2カウンタ(5b)のカウントが平均化される、
    請求項7に記載の超音波フローセンサ。
  9. 流れ方向(2)にずらして配置された2つの超音波変換器(A,B)と、制御および評価回路(4)を有する超音波フローセンサの2つの超音波信号(S1,S2)の伝搬時間差(Δt)を求める方法であって、
    前記超音波変換器に(A,B)より、1つずつの超音波信号(S1,S2)を別の超音波変換器(B,A)に送信し、
    前記制御および評価回路により、超音波変換器(A,B)のうちの一つにて超音波信号(S1,S2)が受信されると、超音波信号(S1,S2)当たりに複数の受信時点(ti′,ti″)を検出し、当該の受信時点から測定量(5)を形成する形式の、超音波信号の伝搬時間差を求める方法において、
    第1カウンタ(5a)によって、超音波信号(S1)の少なくとも最初の受信時点(t1′)まで、信号(S2,P)のフルのインターバル([ti′,ti+1′])の持続時間(Δt′)をカウントし、
    第2カウンタ(5b)によって、ペアにまとめた複数の受信時点(ti′,ti″)のうちの第1の受信時点と第2の受信時点との間の時間(Δt″)をそれぞれ求めることを特徴とする、
    超音波信号の伝搬時間差を求める方法。
  10. 前記の第2カウンタ(5b)によって、ペアにまとめた複数の時点(ti′,ti″)間の持続時間(Δti″)を測定し、
    該持続時間には信号(S2,P)の切換ないしは受信時点(ti′)および超音波信号(S1)の受信時点(ti″)が1つずつ含まれている、
    請求項9に記載の方法。
  11. 超音波信号(S1)の最初の受信時点(t1″)が、信号(S2,P)の先行する切換ないしは受信時点(t3′)または後続の切換ないしは受信時点(t4′)に、あらかじめ設定した時間閾値(t0)よりも近くにあるか否かをテストし、
    第1のケースでは、第1カウンタ(5a)により、最初の切換ないしは受信時点(t1′)から、超音波信号(S1)の受信時点(t1″)に先行する信号(S2,P)の切換ないしは受信時点(t3″)まで持続時間(Δt′)をカウントし、別のケースでは、超音波信号(S1)の最初の受信時点(t1″)に続く切換ないしは受信時点(t4″)までカウントする、
    請求項9または10に記載の方法。
  12. 受信イベント(Ai,Bi)の受信を示す評価回路(4)のデジタル信号を、信号の時間的な不正確さ(Δtj)の逆数よりも格段に高い周波数のサンプリング信号でサンプリングする(20)、
    請求項9から11までのいずれか1項に記載の方法。
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