JP2007504504A - 放射線ビームの強度を空間制御するプログラム可能な光学構成要素 - Google Patents

放射線ビームの強度を空間制御するプログラム可能な光学構成要素 Download PDF

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Abstract

放射線ビーム(b)の強度を空間制御するプログラム可能な光学構成要素(10)において、プログラム可能な素子(4、6、8)に分割されるプログラム可能な層を有するプログラム可能な光学構成要素であって、各プログラム可能な素子は、駆動界によって非屈曲状態(8)と屈曲状態(8’)の間で切替え可能な屈曲可能なナノ素子(8)を有することを特徴とする。屈曲状態において、ナノ素子は放射線を吸収する。プログラム可能な素子は、切替え可能な回折格子又はプログラム可能なマスクでありうる。

Description

本発明は、放射線ビームの強度を空間制御するプログラム可能な光学構成要素に係り、この構成要素は、プログラム可能な素子に分割されるプログラム可能な層を有する。本発明は更に、そのような構成要素を有する光学走査装置、及びそのような構成要素が用いられるリソグラフィック処理に係る。
空間制御は、素子に入射する放射線ビームの個別の部分の強度の制御と、ビームからの放射線の伝搬方向の制御の両方を意味するものと理解する。
プログラム可能な光学構成要素の一例は、切替え可能な回折構成要素、即ち、オン状態とオフ状態に設定可能な回折素子であり、これにより、オフ状態では、回折層、即ち、プログラム可能な層は、平面平行層を形成する。プログラム可能な光学構成要素のもう1つの例は、プログラム可能なマスク、例えば、リソグラフィックマスクである。
周知の回折構成要素は、光学回折格子であり、これは、光学分野において、スタンドアロン素子として又は他の光学構成要素と組み合わされて広く使用されている。回折格子は、入射ビームを、偏光されていないゼロ次サブビーム、1対の偏光された1次サブビーム、及び対のサブビームに分割する。これらのサブビームは、高い回折次数で偏光される。主なタイプの回折格子が2つある。振幅格子と位相格子である。振幅格子は、入射した放射線を吸収し、且つ、入射した放射線を透過又は反射する中間ストリップと交互にされる格子ストリップを有する。位相格子は、格子ストリップ上に入射するビーム部と中間ストリップ上に入射するビーム部分との間に位相又は光路長の差をもたらす。これは、格子ストリップは、別の屈折率を有するか又は中間ストリップとは別のレベルに位置付けられるからである。
例えば、小型化された柔軟性のある光学装置又は光学記録技術における新しい適用を考慮するに、容易に切替え可能であり、また、好適には従来の格子よりも実質的に小さい格子周期を有する回折格子の需要が着実に増えている。
光学リソグラフィは、基板層に装置特徴を形成するようその基板層に設計パターンをプリントする技術である。この技術は、通常、多数のこのように形成された層を有する装置を製造するために使用され、これらの層はまとめられて装置の必要な機能性を与える。装置は、集積回路(IC)、液晶ディスプレイ(LCD)パネル、印刷回路基板(PCB)等でありうる。従来の光学リソグラフィは、基板層内に形成されるべき特徴のパターンに対応するパターンを有するフォトマスクを使用する。このマスクパターンは、リソグラフィックプロジェクション機器によって基板層の上層のレジスト層内に結像される。
フォトマスクの製造は、時間がかかりまた扱いにくい処理であり、それによりマスクを高価にしてしまっている。フォトマスクに多くの再設計が必要な場合、又は、顧客固有装置、即ち、相対的に少量の同じ装置が製造されなければならない場合、フォトマスクを用いたリソグラフィック製造方法は、費用のかかる方法である。従って、そのパターンが容易に変更可能であるマスクが必要である。
本発明は、他の光学構成要素のなかで、プログラム可能な格子として、又は、プログラム可能という意味で柔軟であるリソグラフィックマスクとして使用可能であるプログラム可能な光学構成要素を提供することを目的とする。
この構成要素は、各プログラム可能な素子は、屈曲可能なナノ素子を有し、これら全てのナノ素子は、1つの方向に実質的に配列される対称軸を有し、この方向は、駆動界によって、非屈曲状態と屈曲状態との間で切替え可能である。
駆動界は、曲げ素子の性質に依存して電界又は磁界であり得る。1つの方向に実質的に配列されるとは、原則的に、プログラム可能な素子における全てのナノ素子の対称軸が同じ向き又は方向、即ち、上述した1つの方向を有することを意味するが、この1つの方向からの小さな偏差は、プログラム可能な素子の光学挙動に影響を与えることなく可能である。直線回折格子の場合、この1つの方向は、格子ストリップの方向と平行か又は格子ストリップの方向に垂直である。
ナノ素子は、ナノチューブ及びナノワイヤの一般的な用語であり、ウィスカ及び小さなプリズムとも呼ばれる。ナノ素子は、非常に小さな本体であり、最小の寸法、例えば、ナノメートル範囲の直径を有する幾分中空(ナノチューブ)か又は充填された(ナノワイヤ)円筒型又はプリズム型を有する。これらの本体は、対称軸を有し、対称軸の向きが、ナノ素子が埋め込まれる材料の吸収特性といった電気的及び光学的特性を決定する。以下においてナノ素子の向きについて述べる場合、これは、ナノ素子の円柱軸又はプリズム軸の向きに関連する。
ナノ素子は、リン化インジウム(InP)、酸化亜鉛(ZnO)、セレン化亜鉛(ZnS)、ガリウムヒ素(GaAs)、ガリウム燐(GaP)、炭化ケイ素(SiC)、シリコン(Si)、窒化ホウ素(BN)、塩化ニッケル(NiCL)、二硫化モリブデン(MoS)、二硫化タングステン(WS)、及び炭素(C)といった様々な材料について幾つかの文献において記載されている。
特に、カーボンナノチューブはよく研究されている。カーボンナノチューブは基本的にグラファイト(sp2−)で構成された炭素の単層又は多層の円筒炭素構造である。金属及び半導体の両方のナノチューブの存在が、実験的に確認されている。更に、AIPO−5単結晶のチャンネル内に配列される、例えば、4オングストロームの厚さを有するシングルウォールカーボンナノチューブ(SWCNT)が光学異方性を示すことが最近分かった。カーボンナノチューブは、200nmから1.5μmの範囲における波長を有し、チューブ軸に垂直な偏光方向を有する放射線に対しては略透過性である。カーボンナノチューブは、200nmから600nm間での範囲における波長を有し、チューブ軸に平行な偏光方向を有する放射線に対しては強く吸収を示す(Li, Z. M. et al. Phys. Rev. Lett. 87 (2001),1277401-1 ‐ 127401-4)。
同様の特性が、炭素で構成されるナノチューブ以外のナノチューブ(又はナノワイヤ)についても見つけられている。従って、ナノチューブは、以下の特徴を最も好都合に組み合わせる。ナノチューブは、広い範囲における波長を有する放射線を、その放射線の偏光方向に対するナノチューブの向きに依存して吸収し、また、ナノチューブの向きは、機械的に、及び/又は、電界又は磁界によって方向付けられる及び/又は安定化されることが可能である。
その全ての対称軸が配列される、即ち、同じ方向にある複数のナノ素子を有し、透明中間ストリップと交互にされる直線ストリップの構成は、従って、その偏光方向が配列方向に垂直である直線偏光光線用の振幅格子として作用する。
同様に、配列されたナノ素子が設けられ、透明領域と交互にされる領域(ナノ素子領域)の2次元パターンを有する光学構成要素は、従って、その偏光方向が配列方向に垂直である直線偏光光線用のマスクとして使用されることが可能である。
本発明は、ナノ素子は化学的に修飾可能であるという事実を利用する。例えば、カーボンナノチューブは、Z. Lie et alによってLangmuirの第16巻、第8号、2000年、p3569−3573に記載される「Organizing Single-Walled Carbon nanotubes on Gold Using a Wet Chemical Self-Assembling Technique」なる文献に記載されるようにチオ化反応によって修飾されることが可能である。これにより、全てのカーボンナノチューブが表面に対して垂直に向く自己組織化された構造が得られる。本発明は、これらのナノチューブ、又は、他の材料のナノ−チューブ又は素子は、例えば、プログラム可能な構成要素内に組み込まれた電極によって発生される電界である駆動界の力線に沿って屈曲可能であるという見識を使用する。湾曲状態では、ナノ素子は、入射放射線の伝搬方向にもはや平行ではなく、従って、ナノ素子は、適切な偏光方向を有する放射線を吸収する。駆動界がオフに切り替えられると、ナノ素子は最初の向き、即ち、表面に対し垂直な向きを再び取り、これにより、同じ放射線は妨げられることなく通過することが可能になる。このように、プログラム可能な構成要素の一部分、即ち、プログラム可能な素子は、透過状態と吸収状態との間で切替えることが可能である。
DE−A10059685は、反射又は検出面と好適にはカーボンナノチューブである屈曲可能素子が設けられた基板を有する装置を開示することを述べておく。これらのナノチューブは、直接取り付けを介して第1の電極に接続される。第1の電極及び屈曲可能素子にかかる電圧とは異なる電圧が第2の電極に供給されると、これらの素子は、それぞれの先端を第2の電極に向けて曲げる。これらの素子は、このとき、コーティングを形成する。このコーティングは、局所的に表面の反射性が弱まる又は透過性が弱まり、ビームの一部分が遮断されるように表面を覆う。第2の電圧が第2の電極から取り除かれると、これらのビームの一部分は、再び反射又は透過性となる。
公知の装置においてナノチューブを曲げる為に必要な電圧は、比較的大きい。何故なら、ナノチューブは、表面を局所的に完全に覆うためには、幾分完全に、即ち、表面に垂直な向きから、表面に実質的に平行な向きに曲げられるべきだからである。大きい角度に亘っての屈曲は、ナノチューブが高い機械的要件を満足する場合にのみ可能である。
本発明のプログラム可能な構成要素は、DE−A10059685の装置からは少なくとも3つの特徴及び/又は見識において異なる。即ち、
a.ナノ素子は、基板表面に対して実質的に垂直に向けられた場合、少なくとも大きい度合いにおいて透過性である。従って、本発明のプログラム可能な構成要素において、屈曲可能なナノ素子は、透過状態と吸収状態の間で切り替わるべき完全な局所的な表面部分全体に配置される。公知の装置では、屈曲可能な素子は、電極の上部と透過状態の表面部分以外にのみ配置される。公知の装置における屈曲可能な素子は、実質的な角度に亘って屈曲した場合にのみ、表面部分を覆う。
本発明のプログラム可能な装置では、表面部分は、その表面部分におけるナノ素子が小さな角度だけ屈曲された場合でも、適切な偏光方向を有する放射線に対し吸収性となるという事実を利用する。DE−A10059685には、偏光に依存するナノチューブの挙動は記載されていない。
本発明のプログラム可能な装置では、ナノ素子は、電極の一部を形成せず、2つの電極間の電界又は磁界内に配置される。ナノ素子の挙動を左右する物理的原理は、エネルギー的に最も好適な向きを得るようナノ素子のそのような界に対する配列である。
従って、ナノ素子は、入射放射線の方向に対して部分的に向きがずれる度合いに屈曲される又は湾曲される必要がある。従って、プログラム可能な素子の表面全体を覆うよう完全に屈曲する必要がない。一般的に、屈曲角度は、5°乃至80°の範囲にあり、好適には、15°乃至60°の範囲にあり、最も好適には30°乃至45°の範囲にある。屈曲角度は、放射線の伝搬方向及び偏光方向によって決定される平面において決定される。好適には伝搬方向は、基板に対し垂直である。
屈曲角度は比較的小さいので、ナノ素子に対して設定される機械的要件はあまり厳しくなくてよい。これは、実質的な実用的な利点を与える。ナノ素子は、公知の装置におけるよりも短くてもよく、また、これらの素子の接着はあまり困難ではない。接着があまり困難ではないのは、第1に、小さい屈曲角度と、第2に、ナノ素子を屈曲するのに必要な界の強度が弱められることによる。より弱い力がこれらの素子上に、特に、これらの素子と表面との相互作用面において加えられる。この相互作用面は、機械的に弱い部分である。
DE−A10059685の装置と比較するに、本発明のプログラム可能な構成要素は、2つの利点を提供する。第1の利点は、本発明のプログラム可能な構成要素は、高い度合いの小型化を可能にすることである。これは、ナノ素子用に空間を取る必要がないことによる。これは、ナノ素子は、プログラム可能な素子の表面領域全体に亘って配置されるからである。DE−A10059685の装置では、ナノ素子は、放射線を透過させる又は遮断させるべき領域の外側に配置されるべきであり、これらのナノ素子によって占められた領域は、他の目的に使用することができない。第2の利点は、駆動界の界強度は、相当に小さいことである。
その構成について、本発明のプログラム可能な構成要素は更に、基板と、第1の電極部分及び第2の電極部分を有し、プログラム可能な素子の領域を画成する電極構成と、電極構成の上のナノ素子が埋め込みされた媒体とを有することを特徴とする。
これは、多くの適用に適しているプログラム可能な構成要素の最も単純な実施例である。
プログラム可能な構成要素は、電極構成と、ナノ素子が埋め込みされた媒体との間に絶縁層が配置されることを特徴とすることが好適である。
絶縁層は、電気ショートと、それによる電流の流れを防止する。電流は、正確な被制御切替えに影響を与えうる。絶縁層は、誘電体層であることが好適である。
ナノ素子の屈曲は、ナノ素子のタイプに依存して、双極子相互作用か又は磁気相互作用に基づく。これは、DE−A10059685の装置に使用される静電屈曲とはかなり異なる。静電屈曲では、屈曲可能な素子は、電極に電気接触且つ好適には直接取り付けされるべきである。これは、電気ショートと、特に屈曲可能な素子が有機材料から構成される場合又は例えばカーボンナノチューブが使用される場合に屈曲可能な素子の焼き付けの危険性をもたらしてしまう。
誘電体層は、任意の無機及び有機誘電体材料を有しうる。例えば、酸化アルミニウム、酸化ケイ素、窒化ケイ素、又はいわゆる高K材料を有しうる。
プログラム可能な光学構成要素は更に、第1の電極部分と第2の電極部分は、1対の互いにかみ合わされる電極を形成することを特徴とすることが好適である。
これは、高効率での電界の高発生を可能にする。電極は交互にかみ合わされるので、その間にチャネルが形成される。このチャネルの幅は小さいが、同時に、このチャンネルは非常に長くてもよい。従って、比較的低い電圧が、屈曲に必要な電界強度(V/μM)を供給するのに十分である。
相互にかみ合わされた電極が使用される場合、ナノ素子屈曲の方向は、全ての場所において同じではなくなる。即ち、屈曲角度+γ及び屈曲角度−γがある。
しかし、これは、吸収の度合いには全く影響がない。
プログラム可能な構成要素は更に、電極構成は、平坦化層に埋め込みされ、ナノ素子が埋め込まれた層は、平坦化層上に配置されることを特徴とすることが好適である。
電極構成は、基板と一体にされ、ナノ素子に平面の表面を与えるよう平坦化層で覆われうる。ナノ素子が埋め込みされた媒体は空気であってもよいが、ナノ素子が埋め込みされた媒体は絶縁流体であることを特徴とするプログラム可能な構成要素が好まれる。
この適用の為の好適な流体は、液体、蒸気、及び気体である。流体は、対抗力を与えることができるよう特定の度合いの粘性を有することが好適である。これは、ナノ素子のより正確で機械的に安定した屈曲を可能にする。このような流体のもう1つの利点は、ナノ素子が互いにくっつくことを阻止することである。当業者は、プログラム可能な構成要素の特定の適用に応じて流体の材料及び粘性を適応しうる。
一般的に、屈曲可能なナノ素子は、電界又は磁界の除去後に、最初の非屈曲位置に戻る。この戻りは、ナノ素子の剛性及びその接着接触、即ち、ナノ素子の表面との接触によって影響されうる。
ナノ素子のそれらの最初の非屈曲状態への戻りは、ナノ素子を屈曲状態に設定するためにあるべき電界又は磁界の期間より短い時間の間電界又は磁界の向きを逆にすることによって強制されることが可能である。電界又は磁界の反転を用いることなく強制的に戻すことは、プログラム可能な素子が、第2の電極構成が、基板に面するナノ素子が埋め込みされた媒体の片面から離れたナノ素子が埋め込みされた媒体の片面に配置されることを特徴とする場合に可能となる。
請求項8乃至13に記載されたような様々なタイプのナノ素子が、プログラム可能な構成要素に用いられうる。ナノ素子は、カーボンナノチューブ、金属又は半導体ナノワイヤ、金属又は半導体ナノチューブ、又は、磁性ナノワイヤ或いは任意の(強)磁性材料で充填されたナノチューブでありうる。ナノ素子の直径は、好適には150nm未満、より好適には50nm未満、更に好適には0.3nm乃至10nmの間であることが好適である。ナノ素子の長さは、好適には5nm乃至10μmの範囲にあり、より好適には、10乃至500nmの範囲にあり、更に好適には、50乃至300nmの範囲にある。
ナノワイヤの相互スクリーニングは最大限に抑制されることを考慮すべきである。相互スクリーニングは、所与の表面領域におけるナノワイヤのうちの1つが、局所電界の主な部分を引きつけてしまい、それによりその表面におけるその他のナノワイヤに小さい電界しか残らない、即ち、その他のナノワイヤは電界から遮蔽されてしまう影響である。この点について、半導体ナノワイヤはあまり相互スクリーニングを示さないので、金属ナノワイヤよりも好まれる。
ナノ素子、特にカーボンナノチューブは、基板表面へのその取付け又は接着を改善するよう化学的に官能化されうる。このようにすると、カーボンナノチューブは、Langmuirにおける上述した文書においてLiu et alにより説明されるように金の表面上に取り付けられることが可能である。酸化物表面(SiO、Al、又はガラス)に適した官能基は、例えば、SiCl又はSi(OR)である。Rは、アルキル、好適には、イソプロピル又はブチル又はフェニルである。金表面に適した官能基は、チオール又はチオール−エーテル(Z−SH、Z−S−S−Z、Z−CH−S−CH−Z、Zはカーボンナノチューブである)。プラチナ表面に適した官能基は、−OH又は−NHといった塩基である。銀又はSiO2表面に適した官能基は、−COOHといった酸である。非酸化ケイ素表面に適した官能基は、1−エチレン基(−CH=CH2)である。雲母表面に適した官能基は、リン化物基又はアルキルジホスホン酸(alkyldiphonic acid)(PO 2−)である。
ナノワイヤ及びナノチューブは、それらをテンプレートで成長させることによっても生成可能である。テンプレートは、
(外1)
Figure 2007504504
によってJ. Phys. Gem., B,第101巻(1997)、p.5497−5505に説明されるように、簡単且つ良好に制御可能な方法でナノ素子のパターンを決定することを可能にする。テンプレートには、好適には3nm乃至200nmの範囲にあり、より好適には5nm乃至15nmの範囲にある直径を有する孔が設けられる。均一に直径を有する孔は、従来の技術を用いて生成可能である。孔間の距離は、孔直径の1乃至10倍のオーダでありうる。孔は、表面に対して実質的に垂直であり、また、好適な条件を与えることによって、又は、例えば、Eビーム又はインプリンティングによる局所表面前処理によって横に整えられる。ナノワイヤは、電気化学的成長及びVLS(気体−液体−固体)方法といった周知の方法によって成長されることが可能である。ナノワイヤの電気化学的成長は、III−V材料、II−VI材料、及び金属について可能である。VLS方法は、例えば、III−V材料と及びカーボンナノチューブに適しており、また、Science、第279巻(1998)、p.208−211の記載されるMorales及びLieberによる研究論文から公知であるように、一般的に400°乃至800℃の範囲における温度において行われる。成長後、テンプレートは、例えば、ウェットエッチング又はドライエッチングによって、少なくとも部分的に除去される。
更に別の成長方法も使用可能である。更に、ナノワイヤは、必要なパターンに応じて半導体基板をエッチングすることによって生成されてもよい。多数の半導体ナノワイヤのアレイを生成するために、半導体基板、時にシリコン基板の陽極エッチングが用いられ得る。
プログラム可能な光学構成要素は更に、各ナノ素子は、絶縁領域内に配置されることを特徴としうる。
この実施例では、電極構成とナノ素子との間に絶縁層が必要ではない。絶縁領域は、VLS方法を用い、ナノ素子の成長次に室内の気体組成を変更することによって生成可能である。成長処理時に処理パラメータが変更される成長処理は、セグメント化成長として知られる。
プログラム可能な構成要素は、それは透過型構成要素であることを特徴としうる。
この実施例では、基板と電極構成の両方が透明であるべきである。電極に適している透明導電性材料は、非常に薄い金属層であり、特に、インジウム・スズ酸化物(ITO)、ルテニウム酸化物、鉛・ルテニウム酸化物(PbRu)、ストロンチウム・ランタン・コバルト酸化物、及び、EP−A689294から公知である他の材料といった酸化物導体である。或いは、ポリ−(3,4−エチレンジオキシ)チオフェン(PEDOT)又はポリアニリン(PAN)といった透明導電有機材料を用いてもよい。
或いは、プログラム可能な光学構成要素は、それは反射型構成要素であることを特徴としうる。このような構成要素は、透過型構成要素と同じでありうるが、反射性基板か又は基板と電極構成との間に配置される反射性層を有する。
プログラム可能な素子の形状及びパターン構成に依存して、プログラム可能な構成要素は、様々な用途に使用可能である。第1の用途では、構成要素は、切替え可能な回折格子を形成し、ここでは、プログラム可能な素子は細長く、格子ストリップを構成する。この格子ストリップは、ナノ素子を有さない中間ストリップと交互にされる。
プログラム可能な素子を、オンオフと切り替えることによって、格子機能がオン及びオフに設定可能である。そのような切替え可能な格子は、2つのビームが同じ経路に沿って進行する光学記録担体を読出しする及び/又は書込みする機器といった機器において使用可能であり、このような機器は、2つのビームのうちの1つのビームに対してのみ格子を有する。
プログラム可能な格子は、直線格子であってもよく、ここでは、プログラム可能な素子は全て同じ方向に延在する。
或いは、プログラム可能な格子は、第1の方向に延在する第1のプログラム可能な素子と、第1の方向とは異なる第2の方向に延在する第2のプログラム可能な素子を有し、第1のプログラム可能な素子は、第1の表面領域内に配置され、第2のプログラム可能な素子は、第1の表面領域と交互にされる第2の表面領域内に配置される2次元格子であってもよい。
本発明のプログラム可能な構成要素のもう1つのタイプは、切替え可能なフレネルレンズであって、ここでは、プログラム可能な素子は、環状形状を有し、また、フレネルレンズゾーンを構成する。このフレネルレンズゾーンは、ナノ素子のない中間環状ストリップと交互にされる。
もう1つの用途として、構成要素は、変更可能なマスクパターンを有するマスクを形成する。ここでは、プログラム可能な素子は画素を、構成し、これらの画素は、2次元構造に配置される。
プログラム可能な素子を個別にオンオフ切り替えることによって、任意のマスクパターンが作成可能である。このようなプログラム可能なマスクをICや他の装置のリソグラフィによる製造処理において使用する場合、この処理は、柔軟となり、また、少量の装置又はカスタマイズされた装置を生産するのに非常に適している。
本発明は更に、第1の情報密度を有する第1のタイプの光学情報担体と、第2の情報密度を有する第2のタイプの光学情報担体とを走査する装置において、第1のタイプの情報担体と協働するための第1の波長を有する第1の放射線ビームと、第2のタイプの情報担体と協働するための第2の波長を有する第2の放射線ビームとを供給する放射線源ユニットと、第1のビーム及び第2のビームを、第1のタイプの情報担体及び第2のタイプの情報担体の情報層内に第1の走査スポット及び第2の走査スポットをフォーカスさせる対物系とを有する装置にも関連する。この装置は、少なくとも1つの上述したような構成要素を有することを特徴とする。
この回折格子は、ビーム組合せ回折格子であり得、また、放射線源ユニットと対物系との間、又は、対物系と情報層からの放射線を受信する放射線感受検出システムとの間のいずれか1つの光路部分に配置されうる。
回折格子は更に、放射線源ユニットと対物系との間に配置される3スポット回折格子でありうる。
本発明は更に、基板の少なくとも1つの層内に装置特徴を形成するリソグラフィック方法において、プロジェクション機器によって基板層内にマスクパターンを転写する段階を有するリソグラフィック方法にも関連する。この方法は、上述したようなプログラム可能なマスクを使用することを特徴とする。
プロジェクション機器とは、プロジェクションシステムの1つの側に配置されるマスクパターンを、そのシステムのもう1つの側に配置される基板上に結像するためのプロジェクションシステムを有する機器を意味すると理解するものとする。しかし、マスクと基板が互いに近くに配置される近接印刷機器も意味する。
本発明のこれらの及び他の面は、以下に説明し添付図面に図示する実施例を参照しながら非限定的な例から明らかとなろう。また、これらの非限定的な例によって説明する。
図面は、縮尺比が取られているわけではなく純粋に概略的である。様々な図面における同じ参照番号は、同じ素子を示す。
図1に部分的に示す構成要素は、例えば、ガラスといった透明基板又は透明プラスチック基板である基板2を有する。基板の上面には、第1の電極4及び第2の電極6がそれぞれ設けられ、更に、電極間に配置される屈曲可能なナノ素子8が設けられる。電極4及び6は、交互に嵌合されうる。即ち、第1の電極の一部が、第2の電極の一部の間に配置される。このような電極構造は、回折格子を形成するのに非常に適しており、これにより、屈曲可能ナノ素子を有するストリップが格子ストリップを形成し、電極部分は中間ストリップを形成する。図1に示す電極4及び6は、それぞれ4つの指片と、3つの指片を有する。しかし、指片の数は自由に選択可能であり、実際には、回折格子用には非常に大きい数である。電極は透明であり、例えば、インジウム・スズ酸化物(ITO)から形成されうる。
図2の断面図に示すように、電極構成4、6は、例えば、SiO層である誘電体層10によって覆われてもよい。この層は、ソルゲル法によって被覆されることが可能であり、この方法では、テトラエトキシオルトシリケートの溶液が塗布され続けて硬化される。誘電体層10は、2つの機能を有する。第1の機能は、ナノ素子のために平面表面を与えることである。これは、後から、屈曲可能ナノ素子8を正しい位置に配置することを簡単にする。第2の機能は、電極4、6とナノ素子との間に絶縁層を形成することである。このようにすると、直線又は曲線のナノ素子の位置は、電界又は磁界によって決定されることになり、電極との直接接触では決定されないことになる。誘電体層10は、化学気相堆積又は任意の他の堆積方法によって供給されることが可能である。堆積方法が平らな層表面をもたらさない場合、追加の平面層が供給されてもよい。
この実施例において、ナノ素子8は、Si(OR)基によって官能化されたカーボンナノチューブである。ここでは、Rはメチルである。好適な末端基を用いたカーボンナノチューブの官能化自体は、上述した文献であるLangmuir(第16巻(2000年)、p.3569−3573)から周知である。この文献では、所望の長さのシングルウォールナノチューブは、アルコール中にウルトラソニフィケーション(ultrasonification)と共に懸濁される。カーボンナノチューブは、酸化によるカルボン酸末端基を有する。この末端基は、Si(OR)との化学反応を介して置換される。パターンが付けられた堆積を得る為に、基板は、フォトレジスト材料で覆われる。このフォトレジスト材料は、所望のパターンに応じて成長される。次に、フォトレジスト材料及び基板はプラズマ処理され、それにより、基板をより親水性にし且つフォトレジストをより疎水性にする。好適な処理は、酸素プラズマ処理、蛍光プラズマ(fluor plasma)処理、及び酸素プラズマ処理の手順である。カーボンナノチューブの束は、個々のカーボンナノチューブ間の疎水性相互作用によって表面全体に整列する。
フォトレジストではなく、別の材料のマスクも必要とされるパターンを得るために使用されてもよい。パターンは、例えば、十分な強度を有するレーザビームによって表面の一部からカーボンナノチューブを焼き払うことによっても得られる。
結果として得られる構成要素は、図2に示すような透過型構成要素である。放射線ビームbは、妨げられることなく構成要素を通過する。何故なら、ナノチューブは、放射線の伝搬方向と平行に配列されるからであり、この場合は、表面に対して垂直である。これは、電極に電圧が供給されていない場合、即ち、電界がない場合である。電界がオンにされると、ナノ素子は曲がり、図3に示すような屈曲した素子8’となる。屈曲したナノ素子は、今度は、電極4と6間の領域の少なくとも実質的な部分を覆い、屈曲ナノ素子の接線に平行な偏光方向を有するビームbの成分を吸収する。入射ビームbの吸収は、ビームが屈曲ナノチューブに接する偏光方向を有する直線偏光ビームである場合に最大である。
ナノチューブは、0.1乃至5V/μmの範囲にある強度を有する電界によって曲げられることが可能である。電界を発生するための電圧はDC電圧でありうる。しかし、電圧範囲の大きい値に対しては、電圧が、好適には数Hzから数KHzの範囲にある周波数、より好適には50Hzを有するAC電圧である場合に最良の結果が達成されることが示されている。
ストリップ形の電極4及び6は、図2及び3に示すよりも実質的に長い。即ち、電極の長さは、電極間の距離より実質的に大きい。これらの電極は透明であり、また、電極間のナノチューブ領域は放射線を吸収するので、構成要素はアクティブにされ、即ち、駆動電界が存在し、構成要素は、好適な偏光方向を有する放射線用の回折格子として作用する。この格子の特殊性は、電界又は別の駆動界を単純に切り替えることによって、格子機能をオンオフに切り替えることが可能である点である。
図2及び3の透過型格子は、反射型基板を用いることによって、又は、基板と電極構成との間に反射層を配置することによって反射型格子に転換可能である。或いは、基板及び電極の両方を反射性とすることも可能である。
図4eは、例えば、フォトリソグラフィにおけるプログラム可能な即ち柔軟性のあるマスクとして使用可能な新規の構成要素の別の実施例の断面図を示す。それぞれ、対向する電極部4、6の1つ又は2つの対と、その間のナノ素子領域から構成されるプログラム可能な素子は、今度は、画像素子(画素)を構成する。これらはまとめられて、半導体基板の上面上のフォトレジスト層内に投影されるべきICパターン像といったパターンを形成する。像の内容は、個々の画素のオン又はオフという状態によって決定される。このような画素は通常は、1つのプログラム可能な素子から構成されるが、状況によって画素は、1つ以上のプログラム可能な素子を有しうる。画素構成は、今度は2次元である。
図4a−4dは、図4eに示す構成要素の製造における段階を示す。電極4及び6は、図1に示すのと同様に、互いにかみ合うようにされ、電極の各部分はその電極の他の部分と接続される。この実施例におけるナノ素子は、ナノワイヤである。これは、電気化学的に成長され、例えば、プラスチックであるスペーサ22とカバー24によって形成された空洞内に配置されてもよい。
屈曲可能なナノワイヤ26は、図4a−4dを参照しながら説明するテンプレート成長によって供給される。図4aは、幾つかの層を有する中間生成物を示し、これは、半導体製造技術によって形成される。この生成物は、例えば、ガラスの基板2、電極4及び6、及び、例えば、窒化ケイ素のエッチストップ層28を有する。層28は、アルミニウム層30によって覆われてもよい。
図4bは、アルミニウムの陽極酸化エッチングによるアルミニウム層30内の孔の形成の開始を示す。これにより、アルミニウムは、酸化アルミニウム(Al)に変化される。アルミニウムの陽極酸化エッチングは従来の技術である。孔23は、図4cに示すようにエッチストップ層28に到達するまでO発生によって深くされる。これは、例えば、30%の気孔率を有するアルミニウム層をもたらす。孔密度は、例えば、5.1010/cmのオーダである。
図4dは、それら自体は周知である幾つかの更なる処理段階が行われ、また、ナノワイヤが成長させられた後の生成物を示す。Cuナノワイヤは、CuSOから成長可能であり、Auナノワイヤは、KAu(CN)から成長可能であり、Niナノワイヤは、NiSO/NiClから成長可能であり、CdSeナノワイヤは、CdCl及び水中のHSeOから成長可能である。図4dに示す処理段階では、アルミニウムマトリクスも少なくとも部分的に溶解される。アルミニウムマトリクスの数ナノメートルの厚さである底部は保持されることが好適である。このようにすると、ナノワイヤの基板への改善された接着が得られる。Alのスペーサを保持するために、選択的にエッチングするようマスクが使用される。これらのスペーサ22は多孔性であるが、壁として使用されるにも十分に強い。
図4eに示すように、カバー24は、スペーサ22の上面に配置され、ガラスフリットによって取り付けられうる。所望される場合は、カバー24は、その表面のうちの1つに、好適にはナノ素子に面する表面上に電極層が設けられうる。この電極は、屈曲状態から非屈曲状態へのナノワイヤの素早い戻りの為に使用されうる。別の電極が基板の一部を形成しうる。更に、ナノ素子を含む空洞は、液体で充填されてもよい。
テンプレート成長を用いてナノワイヤを供給する別の方法を用いてもよい。例えば、金又はプラチナといった貴金属層が、窒化ケイ素層28の上面上に堆積されることが可能である。このような層は、エッチストップ層として作用し、また、同時にメッキ基盤として使用することも可能である。貴金属の層は、必要とされるパターンに応じて形成され、また、最終的には、追加の電極として使用されることが可能である。このような実施例において、貴金属層は、電極4と6の間の領域のみに存在し、ナノ素子は、電極の上面まで延在しない。
或いは、金属、又は、ニッケル又は銅といった任意の他の材料の層は、ナノワイヤが供給され、アルミニウムマトリクスが除去された後取り除かれてもよい。この段階は、電気化学的に又はVLS法を用いて堆積された半導体材料を有する場合に特に好適である。貴金属の層は、次に、ナノワイヤに対して選択的にエッチングされることが可能である。即ち、ナノワイヤを有する領域全体がエッチマスクとして機能する。ナノワイヤの機械的安定性は、この実施例については具体的な問題ではなく、何故なら、特定の機械的安定性は屈曲可能素子を配置する際に一般的に必要だからである。
代替の実施例では、電極4、6は、反対側に動かされ、貴金属層は、基板2の上面に直接的に堆積される。反対側とは、カバー板24の内面でありうる。
最も好適なのは、基板搬送方法が使用される、即ち、オリジナルの基板が最終的に除去されアルミニウムマトリクスが上側からではなく基板側から溶解される実施例である。ナノワイヤの成長後、また、アルミニウムマトリクスの溶解前に、誘電体材料の層及び電極はマトリクスの上面上に配置される。このことは、湿式化学堆積、スパッタリング、及び化学気相堆積といった任意の薄膜処理によって行われる。更に、相互接続層も、例えばガラス又はポリマーからなる保護カバー層と共に堆積されてもよい。次に、生成物は、ひっくり返され、基板、エッチストップ層(別の場合には、メッキ用基盤)、及びアルミニウムマトリクスが除去される。ガラス基板は、ガラス基板とエッチストップ層との間に配置されるUV解放可能接着剤層に化学UV線を照射することによって除去可能である。
ナノワイヤのパターンは、触媒CVD成長方によっても生成可能である。
ナノワイヤの生成用に上述した処理は、ナノチューブの生成にも使用可能である。
図4eのプログラム可能なマスクは、リソグラフィックプロジェクション機器において非常に有利に使用されることが可能である。図5は、そのような機器の非常に概略的な斜視図を示す。この機器の主要なモジュールは、照射システム42、マスクテーブル50、プロジェクションシステム60、及び基板(ウェーハ)テーブル70である。照射システム42は、例えば、UV線又は極端UV(EUV)線のプロジェクションビーム46を供給するためのHgランプ又はエキシマレーザといった放射線源44を有する。プロジェクションビームは、折り畳みミラー47及び48、及びダイアフラム49を介してマスクテーブルに案内される。照明ビームは更に、ビーム強度をその断面において均一にする手段(図示せず)と、ビーム整形レンズ及び/又はミラーを有する。機器は更に、X線又は荷電粒子ビームといった他のタイプの放射線を用いてもよい。
マスクテーブル50には、例えば、マスク53を保持するためのマスクホルダ52が設けられる。マスクは、プロジェクションビーム46によって基板上に投影されるべきマスクパターンを有する。この投影は、プロジェクションシステム60によって行われる。このプロジェクションシステムは、レンズシステム、ミラーシステム、レンズとミラーを有するシステム、又は、荷電粒子結像システムでありうる。プロジェクションシステムは、マスク53の照射された部分を、基板74のターゲット部分(ダイ)76上に結像する。基板、即ち、ウェーハは、基板テーブル70の一部をなす基板ホルダ72内に収容される。基板は、その中にマスクパターンの像が形成されるべきレジスト層によって被覆される。ステッパ型機器では、マスクパターン全体が照射され、ターゲット部分76上に投影される。ターゲット部分全体をマスクパターンで露光するには、基板テーブルは、連続露光間に、段階的に進められ、即ち、駆動手段78によってX及びY方向において所定の距離に亘って具後化される。ステップアンドスキャン型機器では、マスクパターンの小さな部分(矩形又は環状セグメント)と、ターゲットの対応する部分は、任意の時に照射される。マスクパターン全体を照射し、ターゲット領域76全体を露光するためには、マスクテーブル及び基板テーブルは、照射システム及びプロジェクションシステムに対して同時に動かされる(走査される)。そのような走査を可能にするために、マスクテーブルには駆動手段が設けられ、基板テーブル用の駆動手段78は適応されるべきである。
従来では、マスクは、決められたマスクを有し、これは、製造される装置、及び、この装置の様々な層のパターンの設計者の指定によってマスク製造業者によって製造されてきている。マスクは高価な構成要素であり、また、マスクによって製造されるべき装置の数が減少すると相対的により高価となる。更に、装置のパイロット製造において、マスクパターンの再設計がしばしば必要であり、これは、時間及び費用における相当の増加を結果としてもたらす。
本発明では、従来のマスク53は、上述したようなプログラム可能なマスク20、また、図5に示すようにこのマスクの制御装置56を含むことによって置き換えることが可能である。制御装置は、例えば、マイクロコンピュータといった別個のモジュールであっても、リソグラフィック機器の全機能を制御する制御モジュールの一部を形成してもよい。このようにすると、フォトリソグラフィック技術は非常に柔軟となる。何故なら、マスクパターンが任意の瞬間において、必要とされるマスクパターンに応じて、マスクパターンの個々の画素、即ちプログラム可能な素子を、単純にオンオフを切り替えることによって変更可能だからである。パイロット製造処理において、このマスクは、容易に補正されることが可能であり、また、補正が必要な場合に交換する必要がない。このマスクは、非常に様々なタイプの装置の製造に適しており、カスタマイズされた装置といった少量の装置にかかる必要を相当に低減することを可能にする。
プログラム可能なマスクは、近接印刷機器においても使用可能であり、この場合、プロジェクションシステム60は用いられず、マスクと基板は、小さな空隙によってのみ離される。
リソグラフィにおけるプログラム可能なマスクの使用の特別な利点は、マスクは、遠UV(DUV)線といった投影放射線に敏感ではないということである。
上述した切替え可能格子は、従来の振幅格子に取って代わることが可能であり、また、それは、製造が容易且つ安価であるという利点を示し、また、格子ストリップと中間ストリップとの間に高いコントラストを示す。この格子の能力は、同じ放射線経路に従う2つの放射線ビームが使用され、そのうちの1つのビームのみが回折されもう1つは回折されるべきではない光学システム又は装置において最大限に使用されることが可能である。このことは、新規の格子を共通放射線経路内に配置し、1つのビームに対して格子をオンにしもう1つのビームに対して格子をオフに切り替えることによって実現可能である。
そのような機器の一例は、第1の情報密度を有する第1のタイプの光学情報担体と、第2の情報密度を有する第2のタイプの光学情報担体を読出し及び記録するための光学走査装置である。この装置は、第1のタイプの情報担体と協働する第1の波長を有する第1の放射線ビームと、第2のタイプの情報担体と協働する第2の波長を有する第2の放射線日ビームを供給する放射線源ユニットと、第1及び第2のビームを、第1及び第2のタイプの記録担体の情報層にそれぞれ集束させる対物系を有する。
公開された米国特許出願番号2002/0027844A1は、第1のHD情報層を有する第1の記録担体を第1の動作モードで走査し、第2のLD情報層を有する第2のタイプの記録担体を第2の動作モードで走査する光学走査装置の例を記載する。この装置は、幾つかの回折格子を有しうる。HDは、高密度を意味し、高密度記録担体は、例えば、DVD(デジタルバーサタイルディスク)型の記録担体である。このような記録担体は、HDビームによって走査される。LDは、低密度を意味し、低密度記録担体は、例えば、CD(コンパクトディスク)型の記録担体である。このような記録担体は、LDビームによって走査される。HDビームは例えば650nmであり、例えば、780nmであるLDビームより小さい波長を有する。従って同じ対物系が、HDビームを、CDビームよりも小さいスポットに集束する。
図6は、組合せ(コンビ)プレイヤとも呼ばれるそのようなタイプの走査装置の実施例を示す。装置80の光路は、2波長ダイオードレーザパッケージの形である放射線源82を有する。これは、半導体モジュールから形成され、これは、異なる波長を有する放射ビーム86及び87をそれぞれ放射する2つの素子83及び84を有する。このモジュールは、2つの放射素子を有するシングルダイオードレーザチップか、又は、1つのパッケージ内に配置された2つのダイオードレーザチップを有しうる。放射素子間の距離は可能な限り小さくされるが、ビーム86及び87の主光線は、一致しない。しかしながら、図6では、HDビーム86及びLDビーム87は、明瞭にするために単一の放射線ビームによって表す。
放射線源ユニット82によって放射されるビーム86又は87は、例えば半透明のミラーであり、ビームの一部をコリメータレンズ90に向けて反射するビームスプリッタ88上に入射する。このレンズは、発散ビームを平行ビームに変換する。このビームは、対物レンズ系92を通過する。対物レンズ系92は、HDビームを走査スポット94に、LDビームを走査スポット96に焦点を合わせる。
スポット94によって走査されるべきHD記録担体100は、例えば、0.6mmの厚さを有する透明層101と、情報層102を有する。スポット96によって走査されるべきLD記録担体105は、例えば、1.2mmの厚さを有する透明層106と、情報層107を有する。
各情報層によって反射されたビーム86又は87の放射線は、このビームの光路に沿って戻り、ビームスプリッタ88を通過し、コリメータレンズ90によって、放射線感受検出システム97上のスポット98及び99にそれぞれ集束される。この放射線感受検出システムは、ビームを電気検出器信号に変換する。走査された情報層に格納された情報を表す情報信号と、情報層102又は107に直交する方向において(焦点制御)、且つ、トラック方向に直交する方向において(トラッキング制御)焦点94又は96を位置決めするための制御信号は、検出器信号から導出可能である。
図6に概略的に示すタイプの装置では、回折格子は、放射線経路における様々な位置及び様々な目的のために使用されうる。ビーム組合せ格子が、ビーム86、87のうちの1つのビームを、その軸がもう1つの回折されていないビームの軸と一致するよう回折するよう放射線源ユニット82の付近に配置され得る。それにより、2つのビームが装置内で全く同じ経路を従うようになる。格子が1つのビームだけに効果的であるべき要件は、本発明の格子を用いて、また、この格子を、回折されるべきビームを供給する放射線源83又は84と共に、オンに切り替える、即ち、格子におけるナノ素子を屈曲することによって満足可能である。尚、このビームは、その偏光方向が屈曲されたナノ素子の平均方向と平行である直線偏光ビームであることに留意されたい。図6は、概略的に示されるそのような格子110と、この格子と放射線源ユニット82の制御入力との間の線112を示し、この線は、格子と関連する放射線源の同時切替えを象徴的に表す。
ビーム組合せ格子は、ビームスプリッタ88と放射線感受検出システム97との間にも配置され、関連の情報層によって反射されたビームのうちの1つのビームを、このビームがもう1つの情報層から反射されたもう1つのビームと同軸となるよう回折する。放射線感受検出システム上にこれらのビームによって形成されたスポット98及び99は、2つのビームに対して同じ検出素子が使用可能であるよう同じ位置を有する。ビームのうちの1つのみが回折されるべきであり、もう1つのビームは回折されるべきではないので、本発明の回折格子は、この目的の為に有利に使用することが可能である。このような格子は、図6に素子114として示す。
図6に示すタイプの装置では、トラック追随、即ち、走査スポットを、刻々と走査される情報トラック上に維持することが、3スポット方法によって行われることが可能である。この方法を使用する装置は、走査ビームを、情報層に主スポットを形成する主ビームと、情報層に2つの衛星スポットを形成する2つの補助ビームに分割する回折格子を有する。この主スポットは、情報を読出しする及び/又は記録するために使用され、衛星スポットは、情報トラックの中心線に対して主スポットの位置を測定するために使用される。3スポット方法が1つのビーム、例えば、情報を記録するビームにのみ使用される場合、3スポット格子は、もう1つのビームには不可視であるべきである。これは、従来の回折格子を本発明による切替え可能格子によって置き換えることによって実現可能である。本発明による切替え可能格子では、格子は、上述のもう1つのビームがある時にはオフに切り替えられる。このような3スポット格子116は、放射線源ユニット82とビームスプリッタ88との間に配置されることが可能である。ビーム組合せ格子110もある場合、格子110及び116は、図6に示すように1つの基板118の異なる面に構成されることが可能である。
装置は、例えば、2つのビームがそれぞれの情報面内に情報を記録すべきである場合に、ビームのそれぞれに対して1つの回折格子といったように、2つの3スポット回折格子を有してもよい。その場合、装置の動作の任意の時間において、当該の格子に対するビームと共に、3スポット格子のうちの1つがオンに切り替えられ、もう1つがオフに切り替えられる。
本発明の2つの適用を説明した。即ち、プログラム可能なリソグラフィックマスクと、光学記録技術用の切替え可能直線回折格子である。これは本発明はこれらの適用に限定されることを意味しない。本発明の切替え可能直線回折格子は、同じ経路に沿って進行する2つのビームが用いられ、そのうちの1つが回折されなくてはならずもう1つは回折される必要はない任意の光学システム、より一般的には、切替え可能格子が使用される任意の光学システムにおいて使用することが可能である。プログラム可能な格子は、2次元格子、即ち、第1の格子ストリップと第2の格子ストリップを有し、これらは、異なる方向、例えば、相互に垂直な方向に延在する点で互いから異なる格子でありうる。第1の格子ストリップは、その中間ストリップと共に、第1の表面面積内に配置され、第2の格子ストリップは、その中間ストリップと共に、第1の表面領域とは交互にされる第2の表面領域内に配置される。第1及び第2の表面領域は、四角形でありえ、これらの領域の境界は、格子全体の境界と平行又は斜めでありうる。
本発明は、回折格子だけではなく、ストリップ型の又はそうでなければ整形された第1の領域から構成され、その第1の領域は、第2の領域と交互にされ、第1の領域と第2の領域は異なる吸収率を示す任意の回折素子に使用可能である。そのような回折素子の周知の例は、フレネル(ゾーン)レンズである。図7は、本発明によるフレネルレンズ120の実施例を示す。このレンズは、第1の環状ストリップ122から構成され、この第1の環状ストリップは、第2の環状ストリップ124と交互にされる。第1の環状ストリップは、ナノ素子126を有し、一方で第2のストリップは有さない。ナノ素子は、屈曲位置にあるとして示される。即ち、レンズは、オンに切り替えられ、第1のストリップは、適切な偏光を有する放射線を吸収する。第2のストリップは、放射線を吸収しないので、この構成要素は、フレネルレンズとして作用する。この構成要素がオフに切り替えられると、即ち、ナノ素子は、図面の平面に対して垂直に方向付けられ、第1のストリップは吸収せず、構成要素は面が平行な板である。明確とするために、図7には幾つかのストリップしか示さないが、実際にはストリップの数は非常に多い。このことは、ナノ素子についても言えることである。フレネル構造は、直線格子について上述した方法と同じ方法で製造されうる。
本発明のプログラム可能な構成要素の第1の実施例の一部を示す斜視図である。 非屈曲位置にある屈曲可能なナノ素子を有する構成要素のプログラム可能な素子を示す断面図である。 屈曲位置にある屈曲可能なナノ素子を有する素子を示す図である。 プログラム可能な構成要素の第2の実施例の断面と製造段階のうちの1つを示す図である。 プログラム可能な構成要素の第2の実施例の断面と製造段階のうちの1つを示す図である。 プログラム可能な構成要素の第2の実施例の断面と製造段階のうちの1つを示す図である。 プログラム可能な構成要素の第2の実施例の断面と製造段階のうちの1つを示す図である。 プログラム可能な構成要素の第2の実施例の断面と製造段階のうちの1つを示す図である。 本発明のプログラム可能なマスクを有するリソグラフィックプロジェクション機器を示す図である。 1つ以上の本発明の回折格子が使用されうる、光学記録担体を走査する装置を示す図である。 本発明によるフレネルレンズを示す図である。

Claims (25)

  1. 放射線ビームの強度を空間制御するプログラム可能な光学構成要素において、プログラム可能な素子に分割されるプログラム可能な層を有するプログラム可能な光学構成要素であって、
    各プログラム可能な素子は、駆動界によって非屈曲状態と屈曲状態の間で切替え可能な屈曲可能なナノ素子を有することを特徴とする構成要素。
  2. 基板と、
    第1の電極部分及び第2の電極部分を有し、前記プログラム可能な素子の領域を画成する電極構成と、
    前記電極構成上のナノ素子が埋め込みされた媒体と、
    を有することを特徴とする請求項1記載の構成要素。
  3. 前記電極構成と、前記ナノ素子が埋め込みされた媒体との間に絶縁層が配置されることを特徴とする請求項2記載の構成要素。
  4. 各ナノ素子は、絶縁領域内に配置されることを特徴とする請求項2記載の構成要素。
  5. 前記ナノ素子が埋め込みされた媒体は、絶縁流体であることを特徴とする請求項2記載の構成要素。
  6. 前記第1の電極部分と前記第2の電極部分は、1対の互いにかみ合わされる電極を形成することを特徴とする請求項2乃至5のうちいずれか一項記載の構成要素。
  7. 前記電極構成は、平坦化層に埋め込みされ、
    前記ナノ素子が埋め込まれた層は、前記平坦化層上に配置されることを特徴とする請求項2乃至6のうちいずれか一項記載の構成要素。
  8. 第2の電極構成が、前記基板に面する前記ナノ素子が埋め込みされた媒体の片面から離れた前記ナノ素子が埋め込みされた媒体の片面に配置されることを特徴とする請求項2乃至7のうちいずれか一項記載の構成要素。
  9. 前記ナノ素子は、1nm乃至50nmの範囲の直径を有することを特徴とする請求項1乃至8のうちいずれか一項記載の構成要素。
  10. 前記ナノ素子は、ナノワイヤであることを特徴とする請求項1乃至9のうちいずれか一項記載の構成要素。
  11. 前記ナノ素子は、ナノチューブであることを特徴とする請求項1乃至9のうちいずれか一項記載の構成要素。
  12. 前記ナノ素子は、半導体材料を有することを特徴とする請求項1乃至11のうちいずれか一項記載の構成要素。
  13. 前記ナノチューブは、カーボンナノチューブであることを特徴とする請求項11記載の構成要素。
  14. 前記ナノチューブは、シングルウォールナノチューブであることを特徴とする請求項13記載の構成要素。
  15. 透過型構成要素であることを特徴とする請求項1乃至14のうちいずれか一項記載の構成要素。
  16. 反射型構成要素であることを特徴とする請求項1乃至14のうちいずれか一項記載の構成要素。
  17. 切替え可能な回折格子を形成し、
    前記プログラム可能な素子は、細長い形状を有し、且つ、格子ストリップを構成し、
    該格子ストリップは、ナノ素子のない中間ストリップと交互にされる、請求項1乃至16のうちいずれか一項記載の構成要素。
  18. 直線格子を形成し、
    前記プログラム可能な素子は、全て同じ方向に延在する請求項17記載の構成要素。
  19. 第1の方向に延在する第1のプログラム可能な素子と、前記第1の方向とは異なる第2の方向に延在する第2のプログラム可能な素子を有し、前記第1のプログラム可能な素子は、第1の表面領域内に配置され、前記第2のプログラム可能な素子は、前記第1の表面領域と交互にされる第2の表面領域内に配置される2次元格子を形成する請求項17記載の構成要素。
  20. 切替え可能なフレネルレンズを形成し、
    前記プログラム可能な素子は、環状形状を有し、且つ、フレネルレンズゾーンを構成し、
    該フレネルレンズゾーンは、ナノ素子のない中間環状ストリップと交互にされる請求項1乃至16のうちいずれか一項記載の構成要素。
  21. 変更可能なマスクパターンを有するマスクを形成し、
    前記プログラム可能な素子は、画素を構成し、
    該画素は、2次元構造に配置される請求項1乃至16のうちいずれか一項記載の構成要素。
  22. 第1の情報密度を有する第1のタイプの光学情報担体と、第2の情報密度を有する第2のタイプの光学情報担体とを走査する装置において、前記第1のタイプの情報担体と協働するための第1の波長を有する第1の放射線ビームと、前記第2のタイプの情報担体と協働するための第2の波長を有する第2の放射線ビームとを供給する放射線源ユニットと、前記第1のビーム及び前記第2のビームを、前記第1のタイプの情報担体及び前記第2のタイプの情報担体の情報層内に第1の走査スポット及び第2の走査スポットをフォーカスさせる対物系とを有する装置であって、
    少なくとも1つの請求項18に記載するような構成要素を有することを特徴とする装置。
  23. 前記構成要素は、ビーム組合せ回折格子であり、
    該格子は、前記放射線源ユニットと前記対物系との間、又は、前記対物系と前記情報層からの放射線を受信する放射線感受検出システムとの間のいずれか1つの光路部分に配置されることを特徴とする請求項22記載の装置。
  24. 前記構成要素は、3スポット回折格子であり、前記放射線源ユニットと前記対物系との間に配置されることを特徴とする請求項22又は23記載の装置。
  25. 基板の少なくとも1つの層内に装置特徴を形成するリソグラフィック方法において、プロジェクション機器によって前記基板層内にマスクパターンを転写する段階を有するリソグラフィック方法であって、
    請求項21に記載のマスクを使用することを特徴とするリソグラフィック方法。
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