JP2007331272A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】キャリッジを側板に突き当ててホーム位置検出を行うとき、側板が衝撃で変形したり、検出精度が低下したり、キャリッジ速度を低速化することによってホーム位置検出に時間がかかる。
【解決手段】キャリッジ23の側面23aには、キャリッジ23のホーム位置を検出するときに、キャリッジ23を固定部材としての装置筺体を構成する側板101Rに突き当てる突き当て面401aを形成した突き当て部材401を設け、装置筺体の側板101Rには、キャリッジ23のホーム位置検出を行うときに、側板101R側に向かって移動するキャリッジ23の移動速度をキャリッジ23の側面23aに当接することで減速させる減速手段402を設けた。
【選択図】図4

Description

本発明は画像形成装置に関し、特に記録ヘッドを搭載したキャリッジを固定部材に突き当ててキャリッジのホーム位置を検出する画像形成装置に関する。
一般に、プリンタ、ファックス、コピア、プロッタ、或いはこれらの内の複数の機能を複合した画像形成装置としては、例えば、記録液(液体)の液滴を吐出する液体吐出ヘッドで構成した記録ヘッドを含む液体吐出装置を用いて、媒体(以下「用紙」ともいうが材質を限定するものではなく、また、被記録媒体、記録媒体、転写材、記録紙なども同義で使用する。)を搬送しながら、液体としての記録液(以下、インクともいう。)を用紙に付着させて画像形成(記録、印刷、印写、印字も同義語で用いる。)を行なうものがある。
なお、「画像形成装置」は、紙、糸、繊維、布帛、皮革、金属、プラスチック、ガラス、木材、セラミックス等の媒体に液体を吐出して画像形成を行う装置を意味し、また、「画像形成」とは、文字や図形等の意味を持つ画像を媒体に対して付与することだけでなく、パターン等の意味を持たない画像を媒体に付与することをも意味する。また、「液体」とは、記録液、インクに限るものではなく、吐出されるときに流体となるものであれば特に限定されるものではない。
ところで、画像形成装置としては、記録ヘッドをキャリッジに搭載し、キャリッジを主走査方向に移動走査し、主走査方向と直交する方向に媒体を間歇的に搬送しながら、記録ヘッドから液滴を吐出して画像形成を行うシリアル型画像形成装置が知られている。
このようなシリアル型画像形成装置においては、移動体であるキャリッジの移動量及び移動速度を制御するために、キャリッジの主走査領域に沿って張り渡したリニアスケールと、このリニアスケールのスケールを検知するエンコーダセンサとで構成されたリニアエンコーダを備え、キャリッジの移動に応じてリニアエンコーダから出力される信号に基づいてキャリッジを駆動するモータの駆動制御を行うようにしている。
また、キャリッジをホーム位置に戻したときに、記録ヘッドの性能を維持回復する維持回復機構によって、記録ヘッドのノズル面をキャッピング部材でキャッピングしたり、記録ヘッドのノズルから記録液を吸引するなどの回復動作を行ったりするようにしている。
ここで、キャリッジのホーム位置検出に関しては、特許文献1に記載されているように、キャリッジのホーム位置を検知するホームポジションセンサを設けたり、或いは、リニアスケールに絶対基準位置を設けてエンコーダセンサを検知したりすることなどが行われている。
特開2003−094753号公報
また、キャリッジを装置筺体の側板に突き当たるまで移動させ、キャリッジが側板に突き当たった位置をホーム位置とし、或いは、キャリッジが側板に突き当たった位置を基準として所要ステップ数反対方向に移動させた位置をホーム位置とする(このようにしてホーム位置を決めることを「ホーム位置の検出」という。)ようにした画像形成装置も知られている。
ところで、上述したようなキャリッジを装置筺体の側板に突き当たるまで移動させ、キャリッジが側板に突き当たった位置を基準としてホーム位置を検出する画像形成装置にあっては、キャリッジのホーム位置を検出する度にキャリッジを側板に突き当てるために、突き当て時の衝撃によって側板が変形して、経時的にホーム位置がずれるおそれがあるという課題がある。
この場合、キャリッジのホーム位置を検出するときには、キャリッジを低速で側板に向けて移動させることで突き当て時の衝撃を緩和することができるものの、キャリッジが側板と反対側の端に位置するような場合にはホーム位置検出までに時間がかかるという課題が生じる。
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、キャリッジを突き当てる固定部材側の変形を防止しつつホーム位置検出に要する時間を短縮した画像形成装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明に係る画像形成装置は、キャリッジのホーム位置を検出するとき、キャリッジが固定部材に突き当たる前にキャリッジの移動速度を減速させる減速手段を設けた構成とした。
ここで、減速手段はキャリッジ、装置筺体側、記録ヘッドの性能を維持回復する維持回復機構側に設けられている構成とできる。また、キャリッジ側には固定部材側に突き当たる突き当て面が設けられている構成、装置筺体側にはキャリッジに突き当たる突き当て面が設けられている構成、記録ヘッドの性能を維持回復する維持回復機構側にはキャリッジに突き当たる突き当て面が設けられている構成とできる。
また、減速手段はキャリッジに設けられ、減速手段には固定部材側に突き当たる突き当て面が設けられている構成、減速手段は装置筺体側に設けられ、減速手段にはキャリッジ側に突き当たる突き当て面が設けられている構成、減速手段は記録ヘッドの性能を維持回復する維持回復機構側に設けられ、減速手段にはキャリッジ側に突き当たる突き当て面が設けられている構成とできる。
また、減速手段はキャリッジの移動を案内するロッド近傍の位置に配置されている構成、減速手段はキャリッジの重心に対応する位置近傍の位置に配置されている構成、キャリッジと固定部材とはキャリッジの移動を案内するロッド近傍の位置で突き当たる構成、キャリッジと固定部材とはキャリッジの重心に対応する位置近傍の位置で突き当たる構成とできる。
また、キャリッジには固定部材に当接することでキャリッジの移動速度を減速させる減速手段が設けられるとともに、キャリッジ及び固定部材の少なくともいずれか一方に他方と突き当たる突き当て面が設けられ、減速手段は突き当て面が他方に突き当たる前に固定部材に当接する構成、装置筺体にはキャリッジに当接することでキャリッジの移動速度を減速させる減速手段が設けられるとともに、キャリッジ及び固定部材の少なくともいずれか一方に他方と突き当たる突き当て面が設けられ、減速手段は突き当て面が他方に突き当たる前にキャリッジに当接する構成、記録ヘッドの性能を維持回復する維持回復機構にはキャリッジに当接することでキャリッジの移動速度を減速させる減速手段が設けられるとともに、キャリッジ及び固定部材の少なくともいずれか一方に他方と突き当たる突き当て面が設けられ、減速手段は突き当て面が他方に突き当たる前にキャリッジに当接する構成とできる。
また、キャリッジには固定部材に当接することでキャリッジの移動速度を減速させる減速手段が設けられるとともに、キャリッジ及び固定部材の少なくともいずれか一方に他方と突き当たる突き当て面が設けられ、記録ヘッドがこの記録ヘッドのノズル面をキャッピングするキャップ部材と対向するとき減速手段が固定部材に当接していない構成、装置筺体にはキャリッジに当接することでキャリッジの移動速度を減速させる減速手段が設けられるとともに、キャリッジ及び固定部材の少なくともいずれか一方に他方と突き当たる突き当て面が設けられ、記録ヘッドがこの記録ヘッドのノズル面をキャッピングするキャップ部材と対向するとき減速手段がキャリッジに当接していない構成、記録ヘッドの性能を維持回復する維持回復機構にはキャリッジに当接することでキャリッジの移動速度を減速させる減速手段が設けられるとともに、キャリッジ及び固定部材の少なくともいずれか一方に他方と突き当たる突き当て面が設けられ、記録ヘッドがこの記録ヘッドのノズル面をキャッピングするキャップ部材と対向するとき減速手段がキャリッジに当接していない構成とできる。
また、キャリッジを移動させる駆動モータに対する出力値が予め定めた値以上になった位置、キャリッジの移動速度が予め定めた値以下になった位置、キャリッジの移動に応じて出力されるエンコーダの出力パルス数が予め定めた値以下になった位置、又は、キャリッジの加速度が予め定めた値以上になった位置を基準としてキャリッジのホーム位置を検出する構成とできる。
本発明に係る画像形成装置によれば、キャリッジのホーム位置を検出するとき、キャリッジが固定部材に突き当たる前にキャリッジの移動速度を減速させる減速手段を設けた構成としたので、キャリッジを突き当てる固定部材側の変形を防止しつつホーム位置検出に要する時間を短縮できる。
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照して説明する。本発明に係る画像形成装置の一例について図1ないし図3を参照して説明する。なお、図1は同画像形成装置の全体構成を示す概略構成図、図2は同装置の画像形成部及び副走査搬送部の平面説明図である。
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照して説明する。本発明に係る画像形成装置の一例について図1及び図2を参照して説明する。なお、図1は同画像形成装置の全体構成を示す概略構成図、図2は同装置の画像形成部及び副走査搬送部の平面説明図である。
この画像形成装置は、装置本体1の内部(筺体内)に、画像を形成するための画像形成部(手段)2、副走査搬送部(手段)3等を有し、装置本体1の底部に設けた収容手段である給紙部(手段)4から被搬送部材である被記録媒体(以下「用紙」というが、材質を紙に限定するものではない。)5を1枚ずつ分離して給紙し、副走査搬送部3によって用紙5を画像形成部2に対向する位置で間歇的に搬送しながら、画像形成部2によって用紙5に液滴を吐出して所要の画像を形成(記録)した後、排紙搬送部6を通じて装置本体1の上面に形成した排紙トレイ7上に用紙5を排紙する。なお、画像形成部2及び副走査搬送部3はユニット化してエンジンユニット100とし、装置本体1に対して着脱自在に装着している。
また、この画像形成装置は、画像形成部2で形成する画像データ(印刷データ)の入力系として、装置本体1の上部で排紙トレイ7の上方には画像を読み取るための画像読取部(スキャナ部)11を備えている。この画像読取部11は、照明光源13とミラー14とを含む走査光学系15と、ミラー16、17を含む走査光学系18とが移動して、コンタクトガラス12上に載置された原稿の画像の読み取りを行い、走査された原稿画像がレンズ19の後方に配置した画像読み取り素子20で画像信号として読み込まれ、読み込まれた画像信号はデジタル化され画像処理され、画像処理した印刷データを印刷することができる。なお、コンタクトガラス12上には原稿を押えるための圧板10を備えている。
ここで、この画像形成装置の画像形成部2は、図2にも示すように、前側板101Fと後側板101Rとの間に横架したキャリッジガイド(ガイドロッド)21と後ステー101Bに設けた図示しないガイドステーで、キャリッジ23を主走査方向に移動可能に保持し、主走査モータ27で駆動プーリ28Aと従動プーリ28B間に架け渡したタイミングベルト29を介して主走査方向に移動走査する。
そして、このキャリッジ23上には、それぞれブラック(K)インクを吐出する2個の液滴吐出ヘッドからなる記録ヘッド24k1、24k2と、シアン(C)インク、マゼンタ(M)インク、イエロー(Y)インクを吐出するそれぞれ1個の液滴吐出ヘッドからなる記録ヘッド24c、24m、24y(色を区別しないとき及び総称するときは「記録ヘッド24」という。)の計5個の液滴吐出ヘッドを搭載し、キャリッジ23を主走査方向に移動させ、副走査搬送部3によって用紙5を用紙搬送方向(副走査方向)に送りながら記録ヘッド24から液滴を吐出させて画像形成を行うシャトル型としている。
また、キャリッジ23には各記録ヘッド24に所要の色の記録液を供給するためにサブタンク25を搭載している。一方、図1に示すように、装置本体1の前面からカートリッジ装着部26Aに、ブラック(K)インク、シアン(C)インク、マゼンタ(M)インク、イエロー(Y)インクをそれぞれ収容した記録液カートリッジである各色のインクカートリッジ26を着脱自在に装着でき、各色のインクカートリッジ26から各色のサブタンク25に図示しないチューブを介してインク(記録液)を補充供給する。なお、ブラックインクは1つのインクカートリッジ26から2つのサブタンク25に供給する構成としている。
なお、記録ヘッド24としては、インク流路内(圧力発生室)のインクを加圧する圧力発生手段(アクチュエータ手段)として圧電素子を用いてインク流路の壁面を形成する振動板を変形させてインク流路内容積を変化させてインク滴を吐出させるいわゆるピエゾ型のもの、或いは、発熱抵抗体を用いてインク流路内でインクを加熱して気泡を発生させることによる圧力でインク滴を吐出させるいわゆるサーマル型のもの、インク流路の壁面を形成する振動板と電極とを対向配置し、振動板と電極との間に発生させる静電力によって振動板を変形させることで、インク流路内容積を変化させてインク滴を吐出させる静電型のものなどを用いることができる。
また、図2にも示すように、キャリッジ23の主走査方向に沿って前側板101Fと後側板101Rとの間に、スリットを形成したリニアスケール128を張装し、キャリッジ23にはリニアスケール128のスリットを検知する透過型フォトセンサからなるエンコーダセンサ129を設け、これらのリニアスケール128とエンコーダセンサ129によってキャリッジ23の移動を検知するリニアエンコーダを構成している。
さらに、キャリッジ23の走査方向一方側の非印字領域には、図2に示すように、記録ヘッド24のノズルの状態を維持し、回復するための維持回復機構(装置)121を配置している。この維持回復機構121は、5個の記録ヘッド24の各ノズル面24aをキャッピングするキャップ部材である、1個の保湿用を兼ねた吸引用キャップ122aと、4個の保湿用キャップ122b〜122eと、記録ヘッド24のノズル面24aをワイピングするためのワイピング部材であるワイパーブレード124と、空吐出を行うための空吐出受け125とが配置されている。
さらに、キャリッジ23の走査方向の他方側の非印字領域には、空吐出を行うための空吐出受け126を配置している。この空吐出受け126には開口127a〜127eを形成している。
副走査搬送部3は、下方から給紙された用紙5を略90度搬送方向を転換させて画像形成部2に対向させて搬送するための、駆動ローラである搬送ローラ32とテンションローラである従動ローラ33間に架け渡した無端状の搬送ベルト31と、この搬送ベルト31の表面を帯電させるために交番電圧であるACバイアス電圧が印加される帯電手段である帯電ローラ34と、搬送ベルト31を画像形成部2の対向する領域でガイドするガイド部材35と、用紙5を搬送ローラ32に対向する位置で搬送ベルト31に押し付ける押さえコロ(加圧コロ)36と、画像形成部2によって画像が形成された用紙5を搬送ベルト31から分離するための分離爪37と、分離された用紙5を排紙搬送部6に送り出すための搬送ローラ38を備えている。
この副走査搬送部3の搬送ベルト31は、副走査モータ131からタイミングベルト132及びタイミングローラ133を介して搬送ローラ32が回転されることで、図2の用紙搬送方向(副走査方向)に周回するように構成している。
給紙部4は、装置本体1に抜き差し可能で、多数枚の用紙5を積載して収納する収容手段である給紙カセット41と、給紙カセット41内の用紙5を1枚ずつ分離して送り出すための給紙コロ42及びフリクションパッド43と、給紙される用紙5を副走査搬送部3に対して搬送するレジストローラ対44とを有している。給紙コロ42は図示しない給紙クラッチを介してHB型ステッピングモータからなる給紙モータ(駆動源)45によって回転され、またレジストローラ対44も給紙モータ45によって回転駆動される。
排紙搬送部6は、画像形成が行われた用紙5を搬送する排紙搬送ローラ対61、62と、用紙5を排紙トレイ7へ送り出すための排紙搬送ローラ対63及び排紙ローラ64とを備えている。
次に、この画像形成装置の制御部の概要について図3に示すブロック説明図を参照して説明する。
この制御部は、この画像形成装置全体の制御を司る、CPU、ROM、RAM、VRAM、I/Oなどを含むマイクロコンピュータで構成した主制御部301及び印刷制御を司るマイクロコンピュータで構成した印刷制御部302とを備えている。
そして、主制御部301は、通信回路303から入力される印刷処理の情報に基づいて用紙5に画像を形成するために、主走査モータ27や副走査モータ131を主走査モータ駆動回路311及び副走査モータ駆動回路312を介して駆動制御するとともに、印刷制御部302に対して印刷用データを送出するなどの制御を行う。
また、主制御部301には、キャリッジ23の位置を検出するキャリッジ位置検出回路313からの検出信号が入力され、主制御部301はこの検出信号に基づいてキャリッジ23の移動位置及び移動速度を制御する。キャリッジ位置検出回路313は、キャリッジ23の走査方向に配置されたリニアスケール(エンコーダシート)128のスリット数を、キャリッジ23に搭載されたフォトセンサ(エンコーダセンサ)129で読み取って計数することで、キャリッジ23の位置を検出する。主走査モータ駆動回路311は、主制御部301から入力されるキャリッジ移動量に応じた出力値、例えばPWM制御を行う場合にはPWM出力値に応じて主走査モータ27を回転駆動させて、キャリッジ23を所定位置に所定の速度で移動させる。
また、主制御部301には搬送ベルト31の移動量を検出する搬送量検出回路314からの検出信号が入力され、主制御部301はこの検出信号に基づいて搬送ベルト31の移動量及び移動速度を制御する。搬送量検出回路314は、搬送ローラ32の回転軸に取り付けられたエンコーダホイールのスリット数を、フォトセンサ(エンコーダセンサ)で読み取って計数することで搬送量を検出する。副走査モータ駆動回路312は、主制御部301から入力される搬送量に応じて副走査モータ131を回転駆動させて、搬送ローラ32を回転駆動して搬送ベルト31を所定位置に所定の速度で移動させる。
また、主制御部301は、ACバイアス供給部315を介して帯電ローラ34に対してACバイアスを与えることで搬送ベルト31を帯電する制御を行う。主制御部301は、給紙モータ駆動回路316を介して給紙モータ45を回転駆動する。主制御部301は、維持回復機構駆動用モータ駆動回路317を介して維持回復機構121の図示しないモータを回転駆動することにより、キャップ122の昇降、ワイパーブレード124の昇降、図示しない吸引ポンプの駆動などを行わせる。
また、主制御部301は、スキャナ制御部318を介して画像読取装置11を制御する。主制御部301は、操作パネル319との間で所要の表示情報の送出や入力されるキー情報の取り込みなどを行う。
印刷制御部302は、主制御部301からの信号とキャリッジ位置検出回路313及び搬送量検出回路314などからのキャリッジ位置や搬送量に基づいて、記録ヘッド24の液滴を吐出させるための圧力発生手段を駆動するためのデータを生成して、上述した画像データをシリアルデータでヘッド駆動回路321に転送するとともに、この画像データの転送及び転送の確定などに必要な転送クロックやラッチ信号、滴制御信号(マスク信号)などをヘッド駆動回路321に出力する以外にも、ROMに格納されている駆動信号のパターンデータをD/A変換するD/A変換器及び電圧増幅器、電流増幅器等で構成される駆動波形生成部及びヘッドドライバに与える駆動波形選択手段を含み、1の駆動パルス(駆動信号)或いは複数の駆動パルス(駆動信号)で構成される駆動波形を生成してヘッド駆動回路321に対して出力する。
ヘッド駆動回路321は、シリアルに入力される記録ヘッド24の1行分に相当する画像データに基づいて印刷制御部302から与えられる駆動波形を構成する駆動信号を選択的に記録ヘッド7の液滴を吐出させるエネルギーを発生する駆動素子(例えば前述したような圧電素子)に対して印加することで記録ヘッド24を駆動する。このとき、駆動波形を構成する駆動パルスを選択することによって、例えば、大滴(大ドット)、中滴(中ドット)、小滴(小ドット)など、大きさの異なるドットを打ち分けることができる。
このように構成したこの画像形成装置においては、搬送ベルト31を駆動する搬送ローラ32の回転量を検出して、この検出した回転量に応じて副走査モータ131を駆動制御するとともに、ACバイアス供給部315から帯電ローラ34に交番電圧である正負極の矩形波の高電圧を印加し、これによって、搬送ベルト31には正と負の電荷が搬送ベルト31の搬送方向に対して交互に帯状に印加され、搬送ベルト31上に所定の帯電幅で帯電が行われて不平等電界が生成される。
そこで、用紙5が給紙部4から給紙されて、搬送ローラ32と押えコロ36との間に送り込まれて、正負極の電荷が形成されることによって不平等電界が発生している搬送ベルト31上へと送り込まれると、用紙5は電界の向きにならって瞬時に分極し、静電吸着力で搬送ベルト31上に吸着され、搬送ベルト31の移動に伴って搬送される。
そして、この搬送ベルト31で用紙5を間歇的に搬送しながら、用紙5上に記録ヘッド24から記録液の液滴を吐出して画像を記録(印刷)し、印刷が行われる用紙5の先端側を分離爪37で搬送ベルト31から分離して搬送ローラ38で排紙搬送部6に送り出す。
また、印字(記録)待機中にはキャリッジ23は維持回復機構121側に移動されて、キャップ122で記録ヘッド24のノズル面がキャッピングされて、ノズルを湿潤状態に保つことによりインク乾燥による吐出不良を防止する。また、吸引及び保湿用キャップ122aで記録ヘッド24をキャッピングした状態でノズルから記録液を吸引し(「ノズル吸引」又は「ヘッド吸引」という。)し、増粘した記録液や気泡を排出する回復動作を行い、この回復動作によって記録ヘッド24のノズル面に付着したインクを清掃除去するためにワイパーブレード124でワイピングを行なう。また、記録開始前、記録途中などに記録と関係しないインクを空吐出受け125に向けて吐出する空吐出動作を行う。これによって、記録ヘッド24の安定した吐出性能を維持する。
そこで、この画像形成装置に適用した本発明の第1実施形態について図4を参照して説明する。なお、図4は同実施形態の説明に供する要部模式的説明図である。
キャリッジ23の側面23aには、キャリッジ23のホーム位置を検出するときに、キャリッジ23を固定部材としての装置筺体を構成する側板101Rに突き当てる突き当て面401aを形成した突き当て部材401を設けている。
そして、装置筺体の側板101Rには、キャリッジ23のホーム位置検出を行うときに、側板101R側に向かって移動するキャリッジ23の移動速度をキャリッジ23の側面23aに当接することで減速させる減速手段402を設けている。減速手段402としては、スプリングなどの弾性体や緩衝器(ショックアブソーバ)などを用いて構成することができる。この減速手段402は、キャリッジ23の突き当て面401aが側板101Rに突き当たる前にキャリッジ23の側面23aに当接することで、キャリッジ23の移動速度を減速させる。
この画像形成装置において、キャリッジ23のホーム位置を検出するときには、キャリッジ23の突き当て面401aが側板101Rに突き当たるまでキャリッジ23を移動させる。そして、キャリッジ23の突き当て面401aが側板101Rに突き当たったことを検出した位置をホーム位置とし、或いは、検出した位置を基準として所定移動量反対側にキャリッジ23を移動させた位置をホーム位置とする。
ここで、キャリッジ23を側板101Rに突き当てるとき、減速手段402によってキャリッジ23の移動速度が減速され、キャリッジ23が側板101Rに突き当たるときの衝撃が緩和ないし減衰して、側板101Rの変形が防止される。また、キャリッジ23の移動速度が速くても減速手段402によって減速されるので、ホーム位置検出を行うときのキャリッジ移動速度を減速手段がない場合に比べて相対的に速い速度とすることが可能となり、ホーム位置検出に要する時間を短縮することができる。さらに、キャリッジ23の移動速度が減速されることによって低速で側板101Rに突き当たるので、検知精度も向上する。
このように、キャリッジのホーム位置を検出するとき、キャリッジが固定部材に突き当たる前にキャリッジの移動速度を減速させる減速手段を設けたので、固定部材の変形が防止ないし低減され、経時的に高い精度でホーム位置検知を行うことができ、また、ホーム位置検出に要する時間を短縮することが可能になり、ホーム位置検出精度も向上する。
また、装置筺体側に減速手段を設けることによって、変形などによる位置ずれが小さく、繰り返しによる位置誤差を少なくすることができると特有の効果が得られる。
次に、本発明の第2実施形態について図5を参照して説明する。なお、図5は同実施形態の説明に供する模式的斜視説明図である。
ここでは、キャリッジ23の側面23aには、キャリッジ23のホーム位置を検出するときに、キャリッジ23を側板101Rに突き当てる突き当て面401aを形成した突き当て部401を設けるとともに、側板101R側に向かって移動するキャリッジ23の移動速度を減速させる減速手段402を設けている。
このように構成したので、特有の効果を除く第1実施形態と同様の作用効果が得られるとともに、減速手段をキャリッジ側に設けたので、減速手段の取り付け位置の自由度が増し、最適な位置を選択できることで、高精度な位置決めが可能になる。
次に、本発明の第3実施形態について図6を参照して説明する。なお、図6は同実施形態の説明に供する模式的説明図である。
ここでは、維持回復機構121のフレーム121Aに設けた固定部材である固定部121Bに、側板101R側に向かって移動するキャリッジ23の移動速度を固定部121Bに当接することで減速させる減速手段402を設けている。なお、前記各実施形態と同様に、キャリッジ23の側面23aには、キャリッジ23のホーム位置を検出するときに、キャリッジ23を固定部材である固定部121Bに突き当てる突き当て面401aを形成した突き当て部401を設けている。なお、突き当て面401aを側板101Rに突き当てる構成とすることもできる。
このように構成したので、特有の効果を除く第1実施形態と同様の作用効果が得られるとともに、減速手段を維持回復機構側に設けたので、キャリッジと維持回復機構のキャップ部材との間の部品点数が少なく、2部品間の位置を高精度に決めることができる。
次に、本発明の第4実施形態について図7を参照して説明する。なお、図7は同実施形態の説明に供する模式的斜視説明図である。
ここでは、キャリッジ23の側面23aには、側板101R側に向かって移動するキャリッジ23の移動速度を側板101Rに当接することで減速させる減速手段402を設けている。そして、この減速手段402と一体で、キャリッジ23のホーム位置を検出するときに、キャリッジ23を側板101Rに突き当てる突き当て面401aを形成した突き当て部401を設けている。
この突き当て部401は、減速手段402に外装又は内装され、減速手段402が所定量以上縮んだ時に後端側がキャリッジ23の側面23aに当接した状態なり、この状態で突き当て面401aが側板101Rに突き当たる。
このように構成したので、第2実施形態と同様の作用効果が得られるとともに、減速手段と突き当て面を同じ位置に配置したので、部品点数の削減を図れる。
次に、本発明の第5実施形態について図8を参照して説明する。なお、図8は同実施形態の説明に供する要部模式的説明図である。
ここでは、装置筺体の側板101Rには、キャリッジ23のホーム位置検出を行うときに、側板101R側に向かって移動するキャリッジ23の移動速度をキャリッジ23の側面23aに突き当て部401を介して当接することで減速させる減速手段402を設けている。そして、この減速手段402と一体で、キャリッジ23のホーム位置を検出するときに、キャリッジ23の側面23aに突き当たる突き当て面401aを形成した突き当て部401を設けている。
この突き当て部401は、減速手段402に外装又は内装され、減速手段402が所定量以上縮んだ時に後端側が側板101Rに当接した状態なり、この状態で突き当て面401aがキャリッジ23の側面23aに突き当たる。
このように構成したので、第1実施形態と同様の作用効果が得られるとともに、減速手段と突き当て面を同じ位置に配置したので、部品点数の削減を図れる。
次に、本発明の第6実施形態について図9を参照して説明する。なお、図9は同実施形態の説明に供する模式的説明図である。
ここでは、維持回復機構121のフレーム121Aに設けた固定部121Bに、側板101R側に向かって移動するキャリッジ23の移動速度をキャリッジ23の側面23aに突き当て部401を介して当接することで減速させる減速手段402を設けている。そして、この減速手段402と一体で、キャリッジ23のホーム位置を検出するときに、キャリッジ23の側面23aに突き当たる突き当て面401aを形成した突き当て部401を設けている。
この突き当て部401は、減速手段402に外装又は内装され、減速手段402が所定量以上縮んだ時に後端側がフレーム部材121Aの固定部121Bに当接した状態なり、この状態で突き当て面401aがキャリッジ23の側面23aに突き当たる。
このように構成したので、第3実施形態と同様の作用効果が得られるとともに、減速手段と突き当て面を同じ位置に配置したので、部品点数の削減を図れる。
次に、本発明の第7実施形態について図10を参照して説明する。なお、図10は同実施形態の説明に供する模式的斜視説明図である。
ここでは、キャリッジ23の側面23aには、側板101R側に向かって移動するキャリッジ23の移動速度を側板101R(或いは維持回復機構121の固定部121B)に当接して減速させる減速手段402を設けている。この減速手段402は、キャリッジ23の移動をガイドするガイド部材であるガイドロッド21の近傍に配置している。
このように構成したので、第2実施形態と同様の作用効果が得られるとともに、減速手段による作用力がガイド部材の近傍でキャリッジに作用することでキャリッジの変形量ないし変位量が少なく、高精度な位置決めをすることができる。
次に、本発明の第8実施形態について図11を参照して説明する。なお、図11は同実施形態の説明に供する模式的斜視説明図である。
ここでは、キャリッジ23の側面23aには、側板101R側に向かって移動するキャリッジ23の移動速度を側板101R(或いは維持回復機構121の固定部121B)に当接して減速させる減速手段402を設けている。この減速手段402は、キャリッジ23の重心付近に配置している。
このように構成したので、第2実施形態と同様の作用効果が得られるとともに、減速手段による作用力が重心位置近傍に作用することで、キャリッジ側面に対して全体的に均一な力が作用し、キャリッジの突き当てによる変形が少なく、高精度な位置決めをすることができる。
なお、減速手段を装置筺体側(側板101R側)や維持回復機構121のフレーム部材121Aの固定部121Bに設ける場合、キャリッジ23の側面23aに当接したときの位置が前述したガイドロッド21の近傍或いはキャリッジ23の重心近傍になる位置に設けることで同様の作用効果が得られる。
次に、本発明の第9実施形態について図12を参照して説明する。なお、図12は同実施形態の説明に供する模式的斜視説明図である。
ここでは、キャリッジ23の側面23aには、キャリッジ23のホーム位置を検出するときに、キャリッジ23を側板101Rに突き当てる突き当て面401aを形成した突き当て部401を設けている。この突き当て部401の突き当て面401aは、キャリッジ23の移動をガイドするガイド部材であるガイドロッド21の近傍に配置している。
このように構成したので、第2実施形態と同様の作用効果が得られるとともに、突き当てによる作用力がガイド部材の近傍でキャリッジに作用することでキャリッジの変形量ないし変位量が少なく、高精度な位置決めをすることができる。
次に、本発明の第10実施形態について図13を参照して説明する。なお、図13は同実施形態の説明に供する模式的斜視説明図である。
ここでは、キャリッジ23の側面23aには、キャリッジ23のホーム位置を検出するときに、キャリッジ23を側板101Rに突き当てる突き当て面401aを形成した突き当て部401を設けている。この突き当て部401の突き当て面401aは、キャリッジ23の重心付近に配置している。
このように構成したので、第2実施形態と同様の作用効果が得られるとともに、突き当てによる作用力が重心位置近傍に作用することで、キャリッジ側面に対して全体的に均一な力が作用し、キャリッジの突き当てによる変形が少なく、高精度な位置決めをすることができる。
次に、本発明の第11実施形態について図14を参照して説明する。なお、図14は同実施形態の説明に供する模式的説明図である。
ここでは、キャリッジ23の側面23aには、キャリッジ23のホーム位置を検出するときに、キャリッジ23を側板101Rに突き当てる突き当て面401aを形成する突き当て部401を設けるとともに、側板101R側に向かって移動するキャリッジ23の移動速度を側板101Rに当接することで減速させる減速手段402を設けている。
そして、記録ヘッド24(図2の例ではイエロー用ヘッド24y)を基準として、突き当て面401aまでの距離をL1、減速手段402の当接面402aまでの距離をL2としたとき、L1<L2の関係にしている。。
これにより、ホーム位置を検出するためにキャリッジ23を側板101R側に向けて移動させるとき、キャリッジ23の突き当て面401aが側板101Rに突き当たる前に、減速手段402の当接面402aが側板101Rに当接することになり、減速手段402による減速が行われた後突き当て面401aが側板101Rに突き当たり、減速手段402が有効に機能することができる。
また、減速手段402の当接面402aは、図15に示すように、記録ヘッド24がキャップ部材122に対向した位置にキャリッジ23があるとき、側板101Rに当接していない状態になる位置としている。言い換えれば、記録ヘッド24を基準として側板101Rまでの距離をL4、記録ヘッド24とヘッドキャップ122までの距離をL3(記録ヘッド24より側板側をプラス、側板と反対側をマイナスとする)とし、L4=L1のとき(減速手段402の当接面402aが側板101Rに当接した時)、L3<0の関係を満たすことになる。
これにより、記録ヘッド24のノズル面(ノズルが形成された面)をキャップ部材122でキャッピングしたときに、減速手段402による作用力がキャリッジ23に作用しないので、キャップ部材122によるキャッピングがずれることがなく、信頼性が向上する。
次に、本発明の第12実施形態について図16を参照して説明する。なお、図16は同実施形態の説明に供する模式的説明図である。
ここでは、側板101Rには、キャリッジ23のホーム位置を検出するときに、キャリッジ23側に突き当てる突き当て面401aを形成する突き当て部401を設けるとともに、キャリッジ23の側面23aに当接して側板101R側に向かって移動するキャリッジ23の移動速度をキャリッジ23の側面23aに当接することで減速させる減速手段402を設けている。
一方、キャリッジ23の側面には、突き当て面401aに突き当たる当て面421aを形成した当て部材421と、減速手段402の当接面402aが当接する減速手段当て面422aを形成する当て部材422を設けている。
そして、側板101R内壁面を基準として減速手段402の当接面402aまでの距離をL5、突き当て面401aまでの距離をL6とし、記録ヘッド24(図2の例ではイエロー用ヘッド24y)を基準として、減速手段用の当て面422aまでの距離をL8、突き当て面用の当て面421aまでの距離をL9としたとき、L6+L9<L5+L8の関係にしている。
これにより、ホーム位置を検出するためにキャリッジ23を側板101R側に向けて移動させるとき、キャリッジ23の当て面421aが突き当て面401aに突き当たるよりも前に、減速手段402の当接面402aがキャリッジ23の当て面422aに当接することになり、減速手段402による減速が行われた後突き当て面401aがキャリッジ23側の当て面421aに突き当たる。この場合、距離L5が距離L6よりも短い構成としても、距離L8をそれに応じて長く構成すれば、上記の条件式は満足される。
また、前記第11実施形態と同様に、減速手段402の当接面402aは、記録ヘッド24がキャップ部材122に対向した位置にキャリッジ23があるとき、キャリッジ23の当て面422aに当接していない状態になる位置としている。言い換えれば、記録ヘッド24を基準として減速手段402の当接面402aまでの距離をL10、記録ヘッド24とヘッドキャップ122までの距離をL7(記録ヘッド24より側板側をプラス、側板と反対側をマイナスとする)とし、L10=L8のとき(減速手段402の当接面402aが当て面422aに当接したとき)、L7<0の関係を満たすことになる。
これにより、記録ヘッド24のノズル面をキャップ部材122でキャッピングしたときに、減速手段402による作用力がキャリッジ23に作用しないので、キャップ部材122によるキャッピングがずれることがなく、信頼性が向上する。
次に、本発明の第13実施形態について図17を参照して説明する。なお、図17は同実施形態の説明に供する模式的説明図である。
ここでは、側板101Rの内側に位置する維持回復機構121のフレーム121Aの固定部121Bには、キャリッジ23のホーム位置を検出するときに、キャリッジ23側に突き当てる突き当て面401aを形成する突き当て部401を設けるとともに、側板101R側に向かって移動するキャリッジ23の移動速度をキャリッジ23側に当接することで減速させる減速手段402を設けている。
一方、キャリッジ23の側面23aには、突き当て面401aに突き当たる当て面421aを形成した当て部材421と、減速手段402が当接する減速手段当て面422aを形成する当て部材422を設けている。
そして、フレーム121A内壁側を基準として減速手段402の当接面402aまでの距離をL11、突き当て面401aまでの距離をL12とし、記録ヘッド24(図2の例ではイエロー用ヘッド24y)を基準として、減速手段用の当て面422aまでの距離をL14、突き当て面用の当て面421aまでの距離をL15としたとき、L12+L15<L11+L14の関係にしている。
これにより、ホーム位置を検出するためにキャリッジ23を側板101R側に向けて移動させるとき、キャリッジ23の当て面421aが突き当て面401aに突き当たるよりも前に、減速手段402の当接面402aがキャリッジ23の当て面422aに当接することになり、減速手段402による減速が行われた後突き当て面401aがキャリッジ23側の当て面421aに突き当たる。
また、第11実施形態と同様に、減速手段402の当接面402aは、記録ヘッド24がキャップ部材122に対向した位置にキャリッジ23があるとき、キャリッジ23の当て面422aに当接していない状態になる位置としている。言い換えれば、記録ヘッド24を基準として減速手段402の当接面402aまでの距離をL16、記録ヘッド24とヘッドキャップ122までの距離をL13(記録ヘッド24より側板側をプラス、側板と反対側をマイナスとする)とし、L16=L14のとき(減速手段402の当接面402aが当て面422aに当接したとき)、L13<0の関係を満たすことになる。
これにより、記録ヘッド24のノズル面をキャップ部材122でキャッピングしたときに、減速手段402による作用力がキャリッジ23に作用しないので、キャップ部材122によるキャッピングがずれることがなく、信頼性が向上する。
次に、主制御部が実行するホーム位置決定処理の第1例について図18を参照して説明する。
キャリッジ23のホーム位置を検出するときには、キャリッジ23をホーム位置方向に移動させ、主走査モータ駆動回路311に与える出力値(PWM値)が予め定めた値A以上であるか否かを判別し、出力値が値A以上のときには、その時のキャリッジ23の位置をホーム位置(ホームポジション)として、絶対位置カウンタをリセットした後、キャップ部材122によるキャッピング位置にキャリッジを移動させる。なお、出力値が値A以上になった時の位置から反対方向に所要移動量移動させた位置をホーム位置とすることもできる(以下の例でも同様である。)。
次に、ホーム位置決定処理の第2例について図19を参照して説明する。
キャリッジ23のホーム位置を検出するときには、キャリッジ23をホーム位置方向に移動させ、キャリッジ23の移動速度が予め定めた速度B(mm/s)以下であるか否かを判別し、移動速度が速度B以下のときには、その時のキャリッジ23の位置をホーム位置(ホームポジション)として、絶対位置カウンタをリセットした後、キャップ部材122によるキャッピング位置にキャリッジを移動させる。
次に、ホーム位置決定処理の第3例について図20を参照して説明する。
キャリッジ23のホーム位置を検出するときには、キャリッジ23をホーム位置方向に移動させ、エンコーダセンサ129から出力される所定時間内のパルス数が予め定めたパルス数C以下であるか否かを判別し、出力パルス数がパルス数C以下のときには、その時のキャリッジ23の位置をホーム位置(ホームポジション)として、絶対位置カウンタをリセットした後、キャップ部材122によるキャッピング位置にキャリッジを移動させる。
次に、ホーム位置決定処理の第4例について図21を参照して説明する。
キャリッジ23のホーム位置を検出するときには、キャリッジ23をホーム位置方向に移動させ、キャリッジ23の移動速度の加速度(単位時間当たりの速度変化)が予め定めた加速度D(mm/s)以上であるか否かを判別し、加速度が加速度D以上のときには、その時のキャリッジ23の位置をホーム位置(ホームポジション)として、絶対位置カウンタをリセットした後、キャップ部材122によるキャッピング位置にキャリッジを移動させる。
なお、上記各実施形態においては突き当て面を備える構成で説明しているが、減速手段に当接するだけの構成として、上記各例のホーム位置決定処理のようにPWM出力値、キャリッジの移動速度、パルス数、加速度が所定の条件になった位置を基準位置とする構成とすることもできる。
なお、上記各実施形態においては、本発明を複数の機能を有する複合機としての画像形成装置に適用した例で説明しているが、例えば、プリンタ、ファクシミリ、印刷装置、プロッタ、複写装置などの単機能の画像形成装置にも同様に適用することができる。
本発明に係る画像形成装置の説明に供する概略構成図である。 同じく画像形成部及び副走査搬送部の平面説明図である。 同装置の制御部の概要を示すブロック説明図である。 本発明の第1実施形態を示す要部模式的説明図である。 本発明の第2実施形態を示すキャリッジ部分の模式的斜視説明図である。 本発明の第3実施形態を示す要部模式的説明図である。 本発明の第4実施形態を示すキャリッジ部分の模式的斜視説明図である。 本発明の第5実施形態を示す要部模式的説明図である。 本発明の第6実施形態を示す要部模式的説明図である。 本発明の第7実施形態を示すキャリッジ部分の模式的斜視説明図である。 本発明の第8実施形態を示すキャリッジ部分の模式的斜視説明図である。 本発明の第9実施形態を示すキャリッジ部分の模式的斜視説明図である。 本発明の第10実施形態を示すキャリッジ部分の模式的斜視説明図である。 本発明の第11実施形態を示す要部模式的説明図である。 同実施形態の説明に供する要部模式的説明図である。 本発明の第12実施形態を示す要部模式的説明図である。 本発明の第13実施形態を示す要部模式的説明図である。 主制御部によるホーム位置検出処理の第1例の説明に供するフロー図である。 主制御部によるホーム位置検出処理の第2例の説明に供するフロー図である。 主制御部によるホーム位置検出処理の第3例の説明に供するフロー図である。 主制御部によるホーム位置検出処理の第4例の説明に供するフロー図である。
符号の説明
1…装置本体
2…画像形成部
3…副走査搬送部
4…給紙部
5…用紙(被記録媒体)
6…排紙搬送部
7…排紙トレイ(排紙部)
11…画像読取部
23…キャリッジ
24…記録ヘッド
27…主走査モータ
28A…駆動プーリ
28B…従動プーリ
29…タイミングベルト
101R…側板
401…突き当て部
401a…突き当て面
402…減速手段
402a…当接面

Claims (24)

  1. 記録ヘッドを搭載したキャリッジを固定部材に突き当てて前記キャリッジのホーム位置を検出する画像形成装置において、
    前記キャリッジのホーム位置を検出するとき、前記キャリッジが前記固定部材に突き当たる前に前記キャリッジの移動速度を減速させる減速手段を設けた
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1に記載の画像形成装置において、前記減速手段は前記キャリッジに設けられていることを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項1に記載の画像形成装置において、前記減速手段は装置筺体側に設けられていることを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項1に記載の画像形成装置において、前記減速手段は前記記録ヘッドの性能を維持回復する維持回復機構側に設けられていることを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項1ないし4のいずれかに記載の画像形成装置において、前記キャリッジ側には前記固定部材側に突き当たる突き当て面が設けられていることを特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項1ないし5のいずれかに記載の画像形成装置において、装置筺体側には前記キャリッジに突き当たる突き当て面が設けられていることを特徴とする画像形成装置。
  7. 請求項1ないし5のいずれかに記載の画像形成装置において、前記記録ヘッドの性能を維持回復する維持回復機構側には前記キャリッジに突き当たる突き当て面が設けられていることを特徴とする画像形成装置。
  8. 請求項1に記載の画像形成装置において、前記減速手段は前記キャリッジに設けられ、前記減速手段には前記固定部材側に突き当たる突き当て面が設けられていることを特徴とする画像形成装置。
  9. 請求項1に記載の画像形成装置において、前記減速手段は装置筺体側に設けられ、前記減速手段には前記キャリッジ側に突き当たる突き当て面が設けられていることを特徴とする画像形成装置。
  10. 請求項1に記載の画像形成装置において、前記減速手段は前記記録ヘッドの性能を維持回復する維持回復機構側に設けられ、前記減速手段には前記キャリッジ側に突き当たる突き当て面が設けられていることを特徴とする画像形成装置。
  11. 請求項1ないし10のいずれかに記載の画像形成装置において、前記減速手段は前記キャリッジの移動を案内するロッド近傍の位置に配置されていることを特徴とする画像形成装置。
  12. 請求項1ないし10のいずれかに記載の画像形成装置において、前記減速手段は前記キャリッジの重心に対応する位置近傍の位置に配置されていることを特徴とする画像形成装置。
  13. 請求項1ないし12のいずれかに記載の画像形成装置において、前記キャリッジと前記固定部材とは前記キャリッジの移動を案内するロッド近傍の位置で突き当たることを特徴とする画像形成装置。
  14. 請求項1ないし12のいずれかに記載の画像形成装置において、前記キャリッジと前記固定部材とは前記キャリッジの重心に対応する位置近傍の位置で突き当たることを特徴とする画像形成装置。
  15. 請求項1に記載の画像形成装置において、前記キャリッジには前記固定部材に当接することで前記キャリッジの移動速度を減速させる減速手段が設けられるとともに、前記キャリッジ及び前記固定部材の少なくともいずれか一方に他方と突き当たる突き当て面が設けられ、前記減速手段は前記突き当て面が他方に突き当たる前に前記固定部材に当接することを特徴とする画像形成装置。
  16. 請求項1に記載の画像形成装置において、装置筺体には前記キャリッジに当接することで前記キャリッジの移動速度を減速させる減速手段が設けられるとともに、前記キャリッジ及び前記固定部材の少なくともいずれか一方に他方と突き当たる突き当て面が設けられ、前記減速手段は前記突き当て面が他方に突き当たる前に前記キャリッジに当接することを特徴とする画像形成装置。
  17. 請求項1に記載の画像形成装置において、前記記録ヘッドの性能を維持回復する維持回復機構には前記キャリッジに当接することで前記キャリッジの移動速度を減速させる減速手段が設けられるとともに、前記キャリッジ及び前記固定部材の少なくともいずれか一方に他方と突き当たる突き当て面が設けられ、前記減速手段は前記突き当て面が他方に突き当たる前に前記キャリッジに当接することを特徴とする画像形成装置。
  18. 請求項1に記載の画像形成装置において、前記キャリッジには前記固定部材に当接することで前記キャリッジの移動速度を減速させる減速手段が設けられるとともに、前記キャリッジ及び前記固定部材の少なくともいずれか一方に他方と突き当たる突き当て面が設けられ、前記記録ヘッドがこの記録ヘッドのノズル面をキャッピングするキャップ部材と対向するとき前記減速手段が前記固定部材に当接していないことを特徴とする画像形成装置。
  19. 請求項1に記載の画像形成装置において、装置筺体には前記キャリッジに当接することで前記キャリッジの移動速度を減速させる減速手段が設けられるとともに、前記キャリッジ及び前記固定部材の少なくともいずれか一方に他方と突き当たる突き当て面が設けられ、前記記録ヘッドがこの記録ヘッドのノズル面をキャッピングするキャップ部材と対向するとき前記減速手段が前記キャリッジに当接していないことを特徴とする画像形成装置。
  20. 請求項1に記載の画像形成装置において、前記記録ヘッドの性能を維持回復する維持回復機構には前記キャリッジに当接することで前記キャリッジの移動速度を減速させる減速手段が設けられるとともに、前記キャリッジ及び前記固定部材の少なくともいずれか一方に他方と突き当たる突き当て面が設けられ、前記記録ヘッドがこの記録ヘッドのノズル面をキャッピングするキャップ部材と対向するとき前記減速手段が前記キャリッジに当接していないことを特徴とする画像形成装置。
  21. 請求項1ないし20のいずれかに記載の画像形成装置において、前記キャリッジを移動させる駆動モータに対する出力値が予め定めた値以上になった位置を基準として前記キャリッジのホーム位置を検出することを特徴とする画像形成装置。
  22. 請求項1ないし20のいずれかに記載の画像形成装置において、前記キャリッジの移動速度が予め定めた値以下になった位置を基準として前記キャリッジのホーム位置を検出することを特徴とする画像形成装置。
  23. 請求項1ないし20のいずれかに記載の画像形成装置において、前記キャリッジの移動に応じて出力されるエンコーダの出力パルス数が予め定めた値以下になった位置を基準として前記キャリッジのホーム位置を検出することを特徴とする画像形成装置。
  24. 請求項1ないし20のいずれかに記載の画像形成装置において、前記キャリッジの加速度が予め定めた値以上になった位置を基準として前記キャリッジのホーム位置を検出することを特徴とする画像形成装置。
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