JP2007325663A - セーフティカッターナイフ - Google Patents

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Abstract

【課題】切断対象物に対してブレードを押し当てたときに生じる切断対象物からの反力を利用して、ブレードスライドのアクチュエータスライドに対する係止機構の係止解除をする。
【解決手段】 両スライド2,3が押出位置にある状態において、ハウジング1から突出しているブレード4の刃先4aが切断対象物Wに押し込まれたとき、ブレード4がブレードスライド3とともに、切断対象物Wからの反力によりかつスプリング5の付勢力に抗して、ハウジング長手方向に対して略直交方向Xに回転することによりブレードスライド3とアクチュエータスライド2の係合が解除されるようにしたブレード回転機構を備える。ブレード4が切断対象物Wから開放されたとき、スプリング5の付勢力によりブレードスライド3が押出位置から引込位置に自動復帰する。
【選択図】図1-3

Description

本発明は、一般に、段ボール紙等の比較的柔らかい切断対象物を切断するのに適したカッターナイフに関し、特に、切断対象物の切断が終了した瞬間に、ブレードが自動的にハウジング内に復帰するタイプのセーフティカッターナイフに関する。
この種セーフティカッターナイフの従来例として、以下に示した特許文献1に開示されたものを挙げることができる。
特許第3409177号公報(米国特許第6,148,520号明細書に対応)
この特許文献1に開示されたセーフティカッターナイフは、使用に際しての安全性が高い。このカッターナイフは、通常の使用態様では、カッターナイフを紙面に対して略斜めにした状態で、ハウジングから押し出したブレードを切断対象物に突き刺して、カッターナイフを後方に引くことによって切断対象物を切断する。このとき、ブレードは、切断対象物の切断摩擦抵抗を受けてハウジングからさらに単独で引き出され、これによりハウジング内のロック機構が解除される。そして、切断終了後、すなわちブレードが切断摩擦抵抗から開放されたときに、ブレードがスプリングの付勢力により自動復帰する。
しかし、この自動復帰機構の場合は、使用態様によっては、切断対象物の切断が終了した時点で自動的に復帰しないことがある。例えば、一枚の段ボール紙の端縁に、ハウジングから押し出したブレードの刃先を紙面に対して直角に当てて、そのままの状態で紙面に沿ってカッターナイフを押し下げて切断した場合、押し出されたブレードは切断終了時に自動復帰しないことがある。このような使用態様では、ブレードをさらに引き出す力が発生しない結果、自動復帰機構が作動しないのである。
ユーザはカッターナイフを用途に応じて様々な使用態様で使用するものである。様々の使用態様に対応できるより安全なカッターナイフの出現が待たれている。上記自動復帰機構の非作動の技術的問題点は、自動復帰機構を作動させるために、ブレードに対する切断対象物の摩擦抵抗を利用している点にある。
従って、本発明の解決すべき技術的課題は、ブレードの自動復帰機構を改良して、自動復帰のための作用力を切断対象物の摩擦抵抗に代わる他の力、すなわち、切断対象物に対してブレードを押し当てたときに生じる切断対象物からの反力を利用してロック機構の解除をすることにより、ブレードのさらなる引き出しがなくてもブレードが自動復帰するようにすることにある。
課題を解決するための手段・作用・効果
(請求項11の発明) 上記課題を解決するための本発明に係るセーフティカッターナイフは、ブレードスライドとアクチュエータスライドの両者が押出位置にある状態において、ハウジングから突出しているブレードの刃先が切断対象物に押し込まれたとき、ブレードがブレードスライドとともに、切断対象物からの反力により、ハウジングの長手方向に対する略直交方向に回転することによりブレードスライドとアクチュエータスライドの係合が解除されるようにしたブレード回転機構を備え、ブレードが切断対象物から開放されたとき、スプリングの付勢力によりブレードスライドが押出位置から引込位置に自動復帰するようにしたことを基本的特徴としている。
(請求項1の発明) 本発明の具体的実施形態によれば、セーフティカッターの基本構成は、ハウジングと、: ハウジング内に、その長手方向沿いに引込位置と押出位置の2位置間で移動可能に収納され、かつ、先端部にブレードを保持するブレードスライドと、: ハウジングに、その長手方向沿いに引込位置と押出位置の2位置間で移動可能に、かつ、ユーザがハウジングの外部よりアクセスして指操作により引込位置から押出位置の方向に移動可能に設けられたアクチュエータスライドと、: ブレードスライドを常時引込位置の方向に付勢する第1スプリングと、: アクチュエータスライドを常時引込位置の方向に付勢する第2スプリングと、を備えてなる。そして、ブレードスライドは、アクチュエータスライドと協働する第1係止部を備える。一方、アクチュエータスライドは、引込位置から押出位置に移動するとき、第1係止部に後方より係止してブレードスライドを引込位置から押出位置に押し出す第2係止部を備える。そしてさらに、両スライドが押出位置にある状態において、ハウジングから突出しているブレードの刃先が切断対象物に押し込まれたとき、ブレードがブレードスライドとともに、切断対象物からの反力により、ハウジングの長手方向に対する略直交方向に回転することにより第1及び第2の係止部の係止状態が解除されるようにしたブレード回転機構を備え、ブレードが切断対象物から開放されたとき、第1スプリングの付勢力によりブレードスライドが押出位置から引込位置に自動復帰する構成としている。
上記構成によれば、カッターナイフの使用時には、ユーザがハウジングを把持するとともに、指操作によりアクチュエータスライドを、第2スプリングの付勢力に抗して、引込位置から押出位置の方向に押し出す。このとき、アクチュエータスライドの第2係止部がブレードスライドの第1係止部を後ろ側から係止(当接)することにより、ブレードスライドを、第1・第2スプリングの付勢力に抗して、引込位置から押出位置に向けて押し出し、ブレードの先端部(刃先)を外部に露出させる。次いで、ブレードの先端部刃先を切断対象物に押し込む。このとき、切断対象物からは押し込みに対する反力がブレードに対して生じる。この反力によりブレードスライドの回転が引き出される。ブレードスライドがブレードとともに、回転すると、上記第1・第2係止部の係合が解除され、たとえアクチュエータスライドが指操作により押出位置に保持されていても、ブレードスライドは引込位置に自動復帰できる体勢となる。しかし、切断対象物に切り込まれているブレードは、切断継続中は、切断対象物の摩擦力によりニップされるので、ブレードスライドは自動復帰することはない。
切断が終了して、ブレードが切断対象物から解放された瞬間、ブレードスライドは第1スプリングの付勢力により自動復帰することになる。従って、切断終了後、切断作業の勢いでカッターナイフがユーザに触れても、ユーザがブレードにより怪我をするといった危険が防止される。本発明によれば、ブレードスライドの回転の作用により、第1と第2の係止部の係合を解除するものであるので、前記従来のカッターナイフに必要とした切断対象物のブレードニップ力によるブレードの引き出し力は不要である。カッターナイフにより切断対象物を切断する場合は例外なく切断対象物からの反力がブレードに加わるので、カッターナイフの使用態様の如何に拘わらず確実に第1・第2係止部の係止解除を保証でき、以て、切断終了後には、ブレードスライドが元の引込位置に確実に復帰させることができ、安全性が向上する。
(請求項2の発明) 上記回転機構は種々の態様で実施することができる。好ましい1つの実施形態はピン方式回転機構である。この方式によれば、上記回転機構は、上記ブレードスライドに設けたピンと、上記ハウジングの内面に形成されて、ブレードスライドの上記押出位置において、ピンに当接してピンの回転を許容する回転支点手段とで構成される。
(請求項3の発明) 好ましい1つの態様によれば、この回転支点手段は、ハウジングに形成され、上記ピンを受け入れて上記ブレードスライドを<上記引込位置−上記押出位置>間移動を案内するスライドガイドスロットで構成される。そして、スライドガイドスロットの上記押出位置側の端部がピンのための回転支点手段を構成する。
上記態様の構成においては、アクチュエータスライドとともに引込位置から押出位置に移動するブレードスライドはこのスライドガイドスロットにより案内され、また、自動復帰の際も、このスライドガイドスロットにより押出位置から引込位置まで案内される。上記ピンは丸ピンとし、スライドガイドスロットの両端はともに半円端面に構成することが好ましい。ピンはブレードスライドやブレードとともに、スライドガイドスロットの半円端面に当接した状態で回転することができる。
(請求項4の発明) 上記ピン方式回転機構に対して他の方式としてシーソ方式回転機構とすることもできる。この方式の回転機構によれば、上記アクチュエータスライドは、上記ハウジングの上部において上記2位置間で移動可能に配置されるとともに、ハウジングの長手方向に延在する直線状底面を備える。上記ブレードスライドは、ハウジング内で、アクチュエータスライドの下方において上記2位置間で移動可能に配置され、かつ、中央頂部を境界として前方に延在する前方傾斜面と後方に延在する後方傾斜面から構成されてアクチュエータスライドの直線状底面に摺接するクラウン上面を備える。非切断状態にあっては、上記第1スプリングの付勢力によりブレードスライドの後方傾斜面がアクチュエータスライドの底面に接するようにブレードスライドが傾く一方、ブレードの刃先が切断対象物に押し込まれたとき、ブレードがブレードスライドとともに、切断対象物からの反力によりかつ第1スプリングの付勢力に抗して、クラウン上面の頂部を中心に回転して、前方傾斜面がアクチュエータスライドの底面に接するように傾くことにより上記第1及び第2の係止部の係止状態が解除される。
(請求項5の発明) 本発明は、さらに、上記ブレードスライドが、上記切断対象物の切断時に、切断対象物からの反力を受けて上記押出位置において回転した状態を維持するための仮留機構を設け、上記ブレードが切断対象物から開放されて、上記第1スプリングの付勢力により上記アクチュエータスライドが押出位置から上記引込位置に自動復帰するときに、第1スプリングの付勢力により仮留機構の仮留が解除されるようにすることが好ましい。この構成によれば、切断作業中、切断対象物からの反力が僅かでもブレードに作用している限りは、仮留機構が働くことにより、ブレードスライドが不用意に自動復帰することが防止される。切断作業中に、何らかの原因で、切断対象物のブレードに対するニップ力が弱くなると、第1スプリングの付勢力により、ユーザの意図に反してブレードが自動復帰して作業が中断される事態が発生することは作業能率の低下を招くことになる。上記仮留機構を設けることにより、このような不具合を防止できる。
(請求項6の発明) 本発明の第1・第2係止部の具体的構成の1つの好ましい態様は次のようなものである。すなわち、上記アクチュエータスライドは、ユーザがハウジングの外部より指操作可能なノブと、ノブから後方に延在するノブ延長部と、を備える。上記第2係止部は、ノブ延長部の後端で下方にL字状に屈曲して形成されたフックで構成される。一方、上記ブレードスライドは、ノブの下方に位置して上記ブレードを保持するブレード保持部と、アクチュエータスライドの延長部の下方に位置してこれと略平行に、ブレード保持部から後方に延在するブレード延長部とを備える。上記第1係止部は、ブレード延長部の後端面に形成されてアクチュエータスライドのフックが後方より当接するようにした受圧係止面で構成されてなる。
(請求項7の発明) 上記ブレードスライドの第1係止部は、上記ブレード延長部の後端部に形成したバネ係止片で構成することが好ましい。すなわち、アクチュエータスライドを引込位置から押出位置まで押し出すとき、バネ係止片は、フックで押圧されて僅か前方に弾力的に撓み、切断対象物の切断時に、ブレードスライドが回転してバネ係止片がフックから外れたとき、バネ係止片は弾力的に後方に復帰してフックの下方に位置するように構成するのがよい。
このようなバネ係止片を使用することにより、ブレードスライドが第1スプリングで瞬間的に押出位置から引込位置まで一気に引き戻されるとき、ブレードスライドの第1係止部がアクチュエータスライドの第2係止部に再度係止する可能性を確実に回避することができる。
(請求項8の発明) 上記ブレードスライドのバネ係止片に代えて、上記ブレードスライドが上記押出位置において切断時に上記回転をした時点より、上記切断終了後ブレードスライドが引込位置の手前まで復帰する時点まで、ブレードスライドの上記回転の位置を保持する一方、引込位置においては、ブレードスライドを開放する回転位置保持機構を備えてもよい。
(請求項9の発明) 上記回転位置保持機構の1実施形態は、上記ハウジングの内面であってかつ上記ブレードスライドの対抗面に、ハウジングの長手方向に延在するように形成されたリブと、ブレードスライドの上記対抗面に、リブと協働すべく形成されたクリックバネ片と、で構成される。そして、ブレードスライドが引込位置にあるときは、クリックバネ片はリブから開放され、ブレードスライドが引込位置より若干前方に移動した位置より上記押出位置まで移動する間、クリックバネ片のクリック突起がリブの上方を通過し、ブレードスライドが押出位置において上記回転をする際に、クリックバネ片が弾性的に撓んで、そのクリック突起がリブを乗り越えて当該リブの上方から下方に移動し、ブレードスライドが押出位置から引込位置直前まで移動するとき、クリック突起がリブの下方を通過することによって、ブレードスライドの回転位置を保持するように構成される。この構成を採用することにより、ユーザは第1及び第2の係止部の係止解除を、クリック突起のリブ乗り越え時に生じるクリック感により知覚することができる。また、ブレードスライドの自動復帰時には、ブレードスライドの第1係止部がアクチュエータスライドの第2係止部に再度係止する可能性を確実に回避することができる。
(請求項10の発明) 上記ブレードの上記ブレードスライドに対する取付においてその刃先の上下位置を選択することにより、ユーザの右利きと左利きの両者に対応可能とすることが好ましい。そのためには、請求項8において、ハウジングは、実質的に上下対称型に形成するとともに、上記回転機構は、ブレードスライドを、その押出位置において、上下何れの方向にも回転可能とする。上記回転位置保持機構は、上記ハウジングの内面の上下両側にかつ上記ブレードスライドの対抗面に、ハウジングの長手方向に延在するように形成された一対の上下リブと、ブレードスライドの上記対抗面に、各リブと協働すべく形成された一対の上下クリックバネ片と、で構成する。そして、ブレードスライドが引込位置にあるときは、各クリックバネ片は各対応リブから開放され、ブレードスライドが引込位置より若干前方に移動した位置より上記押出位置まで移動する間、上クリックバネ片のクリック突起が上リブの上方を通過する一方、下クリックバネ片のクリック突起が下リブの下方を通過し、ブレードスライドが押出位置において上下何れかの方向に回転する際に、回転方向と同方向のクリックバネ片が弾性的に撓んで、そのクリック突起が対応リブを乗り越えて当該リブの上下何れかの方からハウジングの上下方向中心側に移動し、ブレードスライドが押出位置から引込位置直前まで移動するとき、クリック突起が当該リブに対してハウジングの上下方向中心側を通過することによって、ブレードスライドの回転位置を保持するように構成する。この構成を採用することにより、ブレードの刃先の向きを上下逆転することにより、ハウジング把持感触を変更することなく、右利き左利きの両ユーザの使用を可能にする。
以下に、本発明の複数の実施形態を添付図面に従って順次詳細に説明する
[第1実施形態]--請求項1,2,3,6,11の発明に対応--
図1群に第1実施形態を示している。この実施形態は尤もシンプルでかつ基本的なものである。このセーフティカッターの基本構成は、ハウジング1(1a+1b)と、該ハウジング内に、その長手方向沿いに引込位置(図1-1、1-5,1-6)と押出位置(図1-2、1-3,1-4)の2位置間で移動可能に収納され、かつ、先端部にブレード4を保持するブレードスライド3と、ハウジング1内に、その長手方向沿いに引込位置と押出位置の2位置間で移動可能に、かつ、ユーザがハウジング1の外部よりアクセスして指操作により引込位置から押出位置の方向に移動可能に収納されたアクチュエータスライド2と、ブレードスライド3を常時引込位置の方向に付勢する第1スプリング5と、アクチュエータスライド2を常時引込位置の方向に付勢する第2スプリング6とを備えてなる。
ハウジング1は、図1によく示されるように、ハウジング本体1aに蓋体1bを被せて構成する。蓋体1bは単なる平板で構成する一方、ハウジング本体1aの方に各種部材の収納空間1cを形成している。この収納空間1cは、上側壁1dと下側壁1hと平板壁1iとで形成している。上側壁1dの前方部には、アクチュエータスライド2のノブ2aが摺動するためのノブガイドスロット1fを形成している。平板壁1iの前方部(図面において左方向)には、ブレードスライド3の移動を案内するためのスライドガイドスロット1eを形成している。スライドガイドスロットの両端はともに半円状に形成している。平板壁の内面後方部には1対の係止ピン1gを設けている。この係止ピン1gは第1・第2のコイルスプリング5,6の後端を引っかけて止めるためのものである。
アクチュエータスライド2は、ユーザがハウジングの外部より指操作可能なノブ2aと、該ノブから後方に延在する延長部2bとを備えている。延長部2bの後端には、下方にL字状に屈曲して形成された第2係止部すなわちフック2cが構成されている。ノブ2aの下方両側にはガイド段部2dが形成されている。ノブ2aとガイド段部2dは、ハウジング本体のノブガイドスロット1fと、その下方に形成されたガイド溝1n内に嵌め込まれて、ハウジング長手方向に移動自在とされる。ユーザは、ハウジングの外部からこのノブ2aにアクセスして、親指でアクチュエータスライドを移動させることができる。フック2cの前方の面は、ブレードスライド3の第1係止部すなわち受圧係止面3eを押圧可能な押圧係止面2gとして構成している。
一方、ブレードスライド3は、ノブ2aの下方に位置して上記ブレードを保持するブレード保持部3aと、アクチュエータスライドの延長部の下方に位置してこれと略平行に、ブレード保持部から後方に延在する延長部3cとを備えている。延長部3cの後端面は、アクチュエータスライドのフックの押圧係止面2gが後方より当接するようにした第1係止部すなわち受圧係止面3eとして構成されている。ブレード保持部3aの正面側にはブレード収納部3bを形成している。このブレード収納部3bにはブレード止め突起3dを形成している。略長方形のブレード4は、このブレード収納部3b内に収納され、ブレード止め突起3dがブレードの係止孔4bに嵌合することにより、位置決めされる。ブレード保持部3aの背面側には、ハウジング本体に形成したスライドガイドスロット1eに摺動自在に丁度嵌合する丸ピン3gを突設している。ブレードスライド3は、このスロット1eの範囲内でハウジング長手方向に移動できる。
第1・第2スプリング5,6はコイルスプリングで構成されている。第1スプリング5の後端はハウジング本体の下方の係止ピン1gに止められ、その前端はブレードスライドのブレード収納凹部3bより若干後方に形成した係止ピン3fに止められる。一方、第2スプリング6の後端は、ハウジング本体の上方の係止ピン1gに止められ、その前端はアクチュエータスライド2のフック2cに形成した係止ピン2hに止められる。従って、両スライド2,3は、両スプリング6,5により常時ハウジング内に引き込まれるべく付勢される。
以上が、第1実施形態に係るカッターナイフの構成であるが、次に、上記構成のカッターナイフの作動とさらなる詳細構造を図1-1〜1-6に沿って説明する。図1-1は、図1のカッターナイフの初期状態(非使用状態)を示す作動説明図である。アクチュエータスライド2は第2スプリング6により、また、ブレードスライド3は第1スプリング5により、それぞれ引込位置に引き込まれている。アクチュエータスライドのノブ2aはノブガイドスロット1fの図中右端に当止められている。また、ブレードスライドの丸ピン3gはスライドガイドスロット1eの図中右端に当止められている。図1-1の状態において、ユーザが親指により、ノブ2aを操作してこれをハウジング長手方向押込位置の方向(図中左方向)に押し出すと、フック2cの押圧係止面2gはブレードスライドの受圧係止面3eを前方に押し出すので、両スライド2,3は図1-2の押出位置に至る。これにより、ブレード4の前方部分は十分に外部に露出する。この状態において、ノブ2aはノブガイドスロット1fの端面に当接する一方、丸ピン3gがスライドガイドスロット1eの半円端面(支点手段)1mに当接する。なお、長方形ブレード4の刃先は図示のように下辺に形成されている。
切断対象物Wを切断する場合は、まず、図1-3のように、ブレードの刃先4aを切断対象物Wに押し当てるとともに、一気に、図1-4のように押し込む。そうすれば、切断対象物Wからの反力で、半円端面1mに当接している丸ピン3gを中心として、ブレード4がブレードスライド3とともに、第1スプリング5の付勢力に抗して、図中上方向Xに僅か回転する。この回転により、図1-3、1-4に示されるように、ブレードスライドの受圧係止面3eはフック2cより外れる。つまり、第1,第2の係止部3e、2cの係止が解除され、ブレードスライド3は第1スプリング5の引っ張り力により引込位置に復帰し得る状態になる。しかし、ブレード4は切断対象物Wに食い込んでいるために、また、カッターナイフが切断対象物に沿ってY方向に切断されるため、切断対象物Wのブレード4に対する摩擦力により、ブレード4は自動復帰しない。
切断が終了すると(図1-5の状態)、ブレード4は切断対象物Wから解放されるので、開放された瞬間に、ブレードスライド3は初期位置たる引込位置に自動復帰する。この自動復帰は、図1-5に示されるように、たとえ、ノブ2aにユーザの親指が係っていても、ノブの位置とは無関係に生じる。このように、切断が終了した瞬間に、ブレードがハウジング内に収納されるので、切断動作の勢いが余ってユーザの身体等をブレードで傷つけるような危険な事態を確実に防止できる。次いで、図1-6に示すように、ユーザがノブ2aから指を開放すると、アクチュエータスライド2が第2スプリング6の引っ張り力により元の引込位置まで自動復帰する。このとき、フック2cはブレードスライドの延長部3cの上面を摺動する。第1スプリング5はブレードスライド3を、丸ピン3gを中心として図中左回転方向Vに付勢しているので、最終段階では、ブレードスライド3が左回転方向Vに回転して、受圧係止面(第1係止部)3eがフック(第2係止部)の押圧係止面2gに係合するようになる。
[第2実施形態]--請求項3,4,5,6の発明に対応--
上記第1実施形態においては、ブレードスライド3の回転機構としてピン方式回転機構を採用したが、他の好ましい1つの態様として、図2群に示したシーソ方式回転機構を提供する。第2実施形態も、基本構造は第1実施形態と同様である。第1実施形態と相違する点を中心に以下説明する。
アクチュエータスライド2は、ハウジング1の長手方向に延在する直線状底面2fを備えている。一方、上記ブレードスライド3は、中央頂部3jを境界として前方に延在する前方傾斜面3tと後方に延在する後方傾斜面3uから構成されて、アクチュエータスライドの直線状底面2fに摺接するクラウン上面3iを備えている。本実施形態においても、ブレードスライド3はその背面に丸ピン3g'を備えているが、この丸ピン3g'は第1実施形態における丸ピン3gとは若干相違している。すなわち、この丸ピン3g'が嵌合するところのハウジングに形成されるガイドスロット1e'は、丸ピン3g'の直径寸法より相当大きく構成しており、ピン3g'は上下方向に移動自在に構成している。第2実施形態の<丸ピン3g':ガイドスロット1e'>が第1実施形態の<丸ピン3g:ガイドスロット1e>と共通する機能は、ブレードスライド3の引込位置及び押出位置を規制する点である。すなわち、ブレードスライド3が引込位置にあるときは、ピン3g'はガイドスロット1e'の引込位置側端部に当接する一方、ブレードスライド3が押出位置にあるときは、ピン3g'はガイドスロット1e'の押出位置側端部に当接する(図2-1、2-2参照)。
第2実施形態に係るカッターナイフは、切断時にブレードスライドが回転した状態を仮留する仮留機構を備えることを1つの特徴としている。すなわち、ブレードスライド3が、切断対象物Wの切断時に、切断対象物からの反力を受けて上記押出位置において回転した状態を維持するための仮留機構を備え、上記ブレード4が切断対象物Wから開放されて、上記第1スプリング5の付勢力により上記ブレードスライド3が押出位置から上記引込位置に自動復帰するときに、第1スプリング5の付勢力により仮留機構の仮留が解除されるように構成している。具体的には、ブレードスライド3は、その前方部上面に、上方に向けて突出する係止突起3hを備えている。一方、アクチュエータスライド2は、ブレードスライド3が切断時に回転する際、その前方部底面に、上記係止突起3hを受け入れる係止ノッチ2eを備えている。このノッチ2eは、その幅寸法を上記係止突起3hより僅か大きく形成している。
第2実施形態の格別の作用効果について図2-1〜図2-6に従って説明する。 図2-1の引込状態においては、第1スプリング5の付勢力によりブレードスライド3全体が図中左回転方向に付勢されている。従って、ブレードスライド3の後方傾斜面3uがアクチュエータスライドの直線状底面2fに接するように、ブレードスライドが傾く。この状態で、ノブ操作によりアクチュエータ2とともにブレードスライド3が引込位置から押出位置に移動する(図2-1から図2-2への移動)。図2-3において、ブレード4の刃先が切断対象物Wに押し付けられ、図2-4のように切断対象物に切り込まれると、切断対象物Wからの反力によりかつ第1スプリング5の付勢力に抗して、クラウン上面の中央頂部3jを中心に回転して、前方傾斜面3tがアクチュエータスライドの底面2fに接するように傾く。これにより上記第1及び第2の係止部3e、2cの係止状態が解除される一方、係止突起3hが係止ノッチ2eに嵌合する(図2-3参照)。そして、係止ノッチ2eは係止突起3hよりも図中右方向にやや大きく形成してあるため、第1及び第2の係止部3e、2cの係止状態が解除されると同時に、第1スプリング5の付勢力によりブレードスライド3が図中右方向にわずかに移動する事になり、その結果、第1係止部3eは第2係止部2cの下方に位置するようになる(図2-4参照)。
この構成によれば、切断作業中、切断対象物からの反力が僅かでもブレードに作用している限りは、仮留機構が働くことにより、ブレードスライドが不用意に自動復帰することが防止される。切断作業中に、何らかの原因で、切断対象物のブレードに対するニップ力が弱くなると、第1スプリングの付勢力により、ユーザの意図に反してブレードが自動復帰することになると、作業が中断されるのは好ましくない。仮留機構を設けることにより、このような不具合を防止できる。また、このセーフティカッターの本来の使用方法ではないが、このカッターナイフを用いて、堅い台の上で例えば少数枚の紙を切断する場合、ブレード4は台に食い込むことはなく、また、紙にブレードのニップ力はないために、第1実施形態のように仮留機構がなければ、ブレードの台に対する押し付け力が僅かでも甘くなると、その瞬間、第1スプリング5の付勢力でブレードスライド3が引込位置に自動復帰する不具合が生じる。この点、第2実施形態においては、係止突起3hが係止ノッチ2eに僅か引っ掛かっていることにより、ブレードスライドが不用意に自動復帰することが防がれる。図2-5図に示すように、切断対象物Wの切断が終了して、ブレードが切断対象物から解放されたときは、第1実施形態の場合と同様に、ブレードスライド3が、第1スプリング5の付勢力によりその中央頂部3jを中心に反X方向に回転することにより、上記仮留機構が解除される。仮留機構が解除されたのち、ブレードスライド3は、収納空間1cの下方を移動して引込位置へと復帰する。図2-6に示すように、ユーザがノブ2aから指を開放すると、アクチュエータスライド2が引込位置に復帰する。この復帰位置では、ブレードスライド3は上昇し、後方傾斜面3uがアクチュエータスライド2の直線状底面2fに接し、第1及び第2の係止部3e、2cが再び係止状態となる。
[第2実施形態の変形例1]--請求項5の発明に対応--
上記実施形態においては、係止突起3hをブレードスライド3に形成する一方、係止ノッチ2eをアクチュエータスライド2に形成したが、これらの突起とノッチはどちらに形成してもよく、また、一方をハウジングの内面に構成してもよい。図2-8は1つの変形例を示している。この変形例では、係止突起3h’をハウジン1の上側壁1dの内面に形成する一方、係止ノッチ2e’をブレードスライド3に形成している。凹凸関係が第1実施形態と場合と逆になっているだけであるので、その仮留機構の作用は第1実施形態の場合と実質的に同様である。
[第1,2実施形態の変形例2]--請求項6,7の発明の対応--
上記第1,2実施形態においては、実際のカッターナイフの設計の仕方によっては、ブレードスライド3が自動復帰する前に、第1係止部3eが第2係止部2cに再係合するおそれがある。この再係合を確実に回避するためには、図3群に示した変形例に示されるように、ブレードスライドの第1係止部3eは、ブレード延長部3cの後端部に形成したバネ係止片3mで構成することが好ましい。このバネ係止片3mの前後方向撓みを保証するために、これに隣接して切欠溝3kを形成している。バネ係止片3mは、固定端である下方基部に対してその上方の自由端がハウジングの前後方向に弾力的に傾動自在に構成される。そして、その受圧係止面3eは、上方向かつ後方に僅か傾斜した受圧傾斜面eaにより構成される。一方、上記フック2cの押圧係止面2g'は、フックの受圧傾斜面eaに対応して、下方向かつ前方に僅か傾斜した押圧傾斜面gaより構成される。なお、フック2cの外面下部は下方向かつ前方に僅か傾斜した傾斜面2iとして構成しており、また、ブレードスライド3の延長部の後端部には、下方向かつ前方に僅か傾斜した傾斜面3vを形成している。
上記構成によれば、アクチュエータスライド2を引込位置から押出位置まで押し出すとき、バネ係止片3mは、図3-2に示すように、フック2cで押圧されて僅か前方に弾力的に撓む。そして、図3-3に示すように、切断対象物Wの切断時に、ブレードスライド3が回転してバネ係止片3mがフック2cから外れたとき、バネ係止片3mは弾力的に後方に復帰してフック2cの下方に位置する。従って、ブレードスライド3が、切断終了時点で、反X方向に回転しようとするとき、バネ係止片3mがフック2cに再係止することなく、第1スプリング5の付勢力でブレードスライド3が一気に引込位置に復帰させられる(図3-5参照)。最後に、アクチュエータスライド2が開放されると、第2スプリング6の付勢力によりアクチュエータスライド2が一気に引込位置に向けて復帰する。このとき、フックの傾斜面2iがブレードスライド3の傾斜面3vを押し下げる。ブレードスライド3は丸ピン3gがスライドガイドスロット1eの引込端部に当接した状態で回転することにより、ブレードスライド3全体がX方向に回転し、これにより、フックは傾斜面3vとバネ係止片3mを乗り越えて図3-1の初期状態に戻る。
[第3実施形態]--請求項8,9の発明に対応--
本発明の第3実施形態に係るセーフティカッターナイフを図4群に示している。図4は分解斜視図、図4-1から図4-6は作動説明図である。第3実施形態に係るカッターナイフも、基本構造は第1実施形態と実質的に同一である。前記図3群の変形例は、前記したように、ブレードスライドが押出位置において回転した後引込位置に復帰するとき、復帰初期の段階でブレードスライドの第1係止部がアクチュエータスライドの第2係止部2cに再係合することを防止するためのものであるが、本第3実施形態は、これをさらに確実化するための構成を提供するものである。
図4及び図4-7を中心としてその構成を説明する。第1実施形態と実施的に同一の構成は説明を省略する。このカッターナイフは、さらに、ブレードスライド3が押出位置において切断時に上記回転をした時点より、上記切断終了後ブレードスライド3が引込位置の手前まで復帰する時点まで、ブレードスライドの上記回転位置を保持する一方、引込位置においては、ブレードスライドを開放する回転位置保持機構を備えたことを特徴としている。この回転位置保持機構は、ハウジングの平板壁1iの内面であってかつブレードスライド3の対抗面に、ハウジングの長手方向に延在するように形成されたリブ1kと、ブレードスライド3の上記対抗面に、リブ1kと協働すべく形成されたクリックバネ片3nと、で構成される。リブ1kは、ハウジング平板壁1iの所定箇所に形成した凹部1j内に形成している。このリブは、図4-2等によく示されるように、傾斜面1sを有している。
一方、クリックバネ片3nは、ブレードスライド3のブレード保持部3aの一部に形成されている。このクリックバネ片は、その下方基部が固定端として構成されており、その上部が自由端として、ブレードスライド3の表裏方向に弾性的に撓む可撓性を有している。その自由端背面側にはリブ1kと協働するクリック突起3sを有している。
次に、図4-1から図4-6に従ってその作動及びその他の構成を説明する。ブレードスライド3が、図4-1に示すように引込位置にあるときは、クリックバネ片3nはリブ1kから開放されている。すなわち、リブ1kの引込位置側端部はクリックバネ片3nのところまでは延在していない。ブレードスライド3が引込位置から、図4-2の押出位置まで移動するとき、クリックバネ片のクリック突起3sはリブの上方、すなわち、リブの傾斜面1sに沿って移動する。図4-3の状態において、ブレード4の刃先が切断対象物Wに押し当てられ、さらに、図4-4のように押し込まれると、ブレードスライド3が矢印X方向に回転する。このとき、クリックバネ片のクリック突起3sがリブ1kを弾力的に乗り越えて、上方から下方に図中Z方向に移動する。このとき、ユーザはクリック感を覚える。ブレードスライド3のこの回転姿勢は、丸ピン3gがスライドガイドスロット1eに嵌合する一方、クリック突起3sがリブ1kに下方から係合することによって保持される。勿論この状態では、図4-3から図4-4に示すように、第1と第2の係止部3e、2cは互いに外れている。ブレードスライド3は、切断終了後、第1スプリング5の付勢力により瞬時に自動復帰するが、このとき、クリック突起3sはリブ1kの下方を通過する。従って、ブレードスライドはその回転状態が保持されたままで復帰することになる。そして、ブレードスライド3が最終位置である引込位置まで復帰すると、クリック突起3sはリブ1kから開放されるので、図4-1の初期位置に戻る(図4-5参照)。次いで、ユーザがアクチュエータスライド2を開放すると、このアクチュエータスライド2も図4-1の初期位置に戻る。
[第4実施形態]--請求項8,10の発明に対応--
上記第3実施形態では、ハウジングに形成したリブ1kと、ブレードスライドに形成したクリックバネ片3nとで、ブレードスライド3の押出位置における回転位置を保持する機構を提供したが、この第3実施形態をさらに改良した第4実施形態について図5群に従って以下に説明する。
第4実施形態に係るカッターナイフも、基本構造は第1実施形態や第3実施形態と実質的に同一である。本第4実施形態は、上記ブレードの上記ブレードスライドに対する取付においてその刃先上下位置を選択することにより、右利きと左利きの両者ユーザに対応可能としたセーフティカッターであって、上記回転機構が、ブレードスライドをその押出位置において上下何れの方向にも回転可能としたものである。
前記図4群の第3実施形態においては、ハウジングの先端部が傾斜開口とされていて、ブレードの下方刃先4aが当該傾斜開口より十分突出するようになっている。図示の第3実施形態は右利きユーザ用に設計したものであるが、左利きユーザであっても使用は可能である。しかし、ハウジングを握った場合、右利きユーザの場合とはその表裏が反対になるので、通常は、ハウジングを握った場合の感触が悪い。従って、ブレードのブレードスライドに対する取付においてその刃先の上下位置を選択することにより、ユーザの右利きと左利きの両者に対応可能とするとともに、切断作業にも支障をきたさない機構とすることが好ましい。図5群に、第4実施形態の変形例に係るセーフティカッターナイフの分解斜視図を示し、図5-1から図5-6に当該カッターナイフの作動説明図を示している。
図に示すように、本実施形態においては、ユーザの右利きと左利きの両者に対応可能とするために、ハウジング本体1a、蓋体1b、ブレードスライド3、アクチュエータスライド2の何れも実質的に上下方向中心線に対して対称型に形成している。
このセーフティカッターの基本構成は、ハウジング1(1a+1b)と、該ハウジング内に、その長手方向沿いに引込位置(図5-1、図5-6)と押出位置(図5-2)の2位置間で移動可能に収納され、かつ、先端部にブレード4を保持するブレードスライド3と、ハウジング内に、その長手方向沿いに引込位置と押出位置の2位置間で移動可能に、かつ、ユーザがハウジングの外部よりアクセスして指操作により引込位置から押出位置の方向に移動可能に収納されたアクチュエータスライド2と、該ブレードスライドを常時引込位置の方向に付勢する第1スプリング5と、アクチュエータスライドを常時引込位置の方向に付勢する第2スプリング6と、を備えてなる。この基本構成は、第1実施形態と変わるところはない。
ハウジングは、図5によく示されるように、ハウジング本体1aに蓋体1bを後方から前方に押し込んで構成するようになっている。蓋体1bは、板状部7aと、該板状部の後方でL字状に突設したストッパ部7bとで構成されていて、この蓋体1b上をアクチュエータスライド2が摺動する構成としている。一方、ハウジング本体1aには、ブレード4、ブレードスライド3,第1,第2のスプリング5,6等の各種部材を収納する収納空間1cを形成している。この収納空間1cは、上側壁1dと下側壁1hと平板壁1iとで形成される。ハウジングの蓋体1bは、その上下幅方向両側につば部7cを有している。このつば部7cは、蓋体1bがハウジング本体1aにその後方から挿入されるとき、ハウジング本体に形成された一対の押さえガイド7kの下方に位置する。蓋体のストッパ部7bは、ハウジング本体1aの後端に形成した嵌合部7jに丁度嵌合するようになっている。蓋体1bの4カ所には、アクチュエータスライド2の4つの係止爪8aが挿入されて前後方向に摺動するノブガイドスロット1fを形成している。平板壁1iの前方部には、ブレードスライド3の移動を規制するための隆起部7fを形成している。この隆起部7fの前方には第1凹部7dが形成され、その後方には第2凹部7gが形成される。上下側壁1d,1hの各内面7pは、互いに平行に対面している。そして、それらの各内面の前方部分でかつ隆起部7fより上で、かつ、第1凹部7dより上の部分には、間隔が先細りとなるテーパ面7mを形成している。一方、第1凹部の両側壁ガイド側面7eは互いに平行に形成している。平板壁1iの内面後方部には上下中心線O上に係止フック1g'を設けている。この係止フック1g'は第1のコイルスプリング5の後端を引っ掛けて止めるためのものである。
ハウジング本体1aの後半部には、上下側壁1d,1hから中心線Oの方向に張り出す一対の庇状ガイド7hを形成している。この庇状ガイド7hと平板壁1iとの間には一定の隙間7mを形成している。各庇状ガイド7hの平板壁対抗面にはハウジングの長手方向に延在するように形成された各リブ1kを有している。このリブ1kは、後方で終了しており、庇状ガイド7hのリブ後端より後方には、開放切欠7iを形成している。これらのリブ1kや開放切欠7iは後述するブレードスライド3のクリックバネ片3nと協働するものである。
アクチュエータスライド2は、ユーザがハウジングの外部より親指操作可能なノブ2aと、該ノブから後方に延在する延長部2bとを備えてなる。延長部2bの後端部中心線O沿いには、蓋体1bの方向に向けて突出する第2係止部すなわちフック2cを設けている。フック2cの前方の面は、後述するブレードスライド3の第1係止部すなわち受圧係止面3eを押圧可能な押圧係止面2gとして構成している。前記したように、アクチュエータスライド2の4カ所に形成された各係止爪8aは、蓋体1bの各ノブガイドスロット1fに挿入されて、蓋体に対して前後方向、すなわちその引込位置と押出位置間で摺動自在になっている。ユーザはこのノブ2aにアクセスして、親指でアクチュエータスライド2を移動させることができる。
ブレードスライド3は、上記ブレードを保持するブレード保持部3aと、アクチュエータスライドのノブ延長部の下方に位置してこれと略平行に、ブレード保持部から後方に延在する延長部3cとを備えている。延長部の後端部には、アクチュエータスライドのフック2cと協働するフック9cを設けている。このフック9cは、その後部に、フック2cの押圧係止面2gが後方より当接するようにした第1係止部すなわち受圧係止面3eを形成している。ブレード保持部3aの正面側にはブレード収納凹部3bを形成している。このブレード収納凹部3bは、両側の側壁9eとブレード止ブロック9dとで構成している。このブレード収納部3bには一対のブレード止め突起3dを形成している。略長方形のブレード4は、このブレード収納凹部3b内に収納されるとともに、各止め突起3dはブレードの係止孔4bに嵌合する。ブレード保持部3aの前部は先端半円弧壁9aで構成している。そして、ブレード保持部3aの背面側には、前記ハウジングの隆起部7fが嵌る凹部9bを形成しており、その前方に前方段部9gを、その後方に後方段部9fを形成している。ブレードスライド3はこの凹部9bの前後幅の範囲内で、換言すると、引込位置と押出位置の間で、前後移動することができる。
ブレードスライドの後端部背面側には、係止フック3f'を設けている。この係止フック3f'は第1コイルスプリング5の前端が係止されるようになっている。一方、該第1コイルスプリング5の後端は、ハウジング本体1aの平板壁1iの後部に突設した係止フック1g'に係止している。従って、ブレードスライド3は、第1コイルスプリング5により常時引込位置の方向に付勢されている。なお、第2スプリング6の後端は、蓋体1bの係止フック1g'に止められ、その前端はアクチュエータスライド2に形成した係止フック2h'に止められる。従って、両スライド2,3は、両スプリング6,5により常時ハウジング内に引き込まれるべく付勢される。
ブレードスライド3の後端部には、さらに、上記リブ1kと協働すべく形成された一対の上下クリックバネ片3nを形成している。そして、各クリックバネ片3nの端部には爪型クリック突起3s'を形成している。これらの一対のリブ1kと一対のクリックバネ片3mとで一対の回転位置保持機構を構成している。ブレードスライド3がハウジング本体1a内に収納された状態においては、各クリックバネ3nの爪型クリック突起3s'は、対応する庇状ガイド7hの下方、すなわち、各リブ1kの外側に位置している。
次に、上記構成のカッターナイフの作動とさらなる詳細構造を図5-1〜図5-6に沿って説明する。
図5-1は、図5のカッターナイフの初期状態を示す作動説明図である。アクチュエータスライド2は第2スプリング6により、また、ブレードスライド3は第1スプリング5により、それぞれ引込位置に引き込まれている。アクチュエータスライドの各係止爪8aは、対応するノブガイドスロット1fの引込位置側端に当止められている。また、ブレードスライドの前方段部9gはハウジング本体1aの隆起部7fに当止められている。このとき、一対の爪型クリック突起3s'は庇状ガイド7hに形成した開放切欠7iの位置にある。図5-1の状態において、ユーザが親指により、ノブ2aを操作してこれをハウジング長手方向押込位置の方向に押し出すと、両スライド2,3はそれぞれの押出位置(図5-2の状態)に至る。フック2cの押圧係止面2gはブレードスライドの受圧係止面3eを前方に押し出す。これにより、ブレード4の前方部分は十分に外部に露出する。この状態において、アクチュエータスライドの各係止爪8aは各ノブガイドスロット1fの前端に当接する。引込位置から押出位置までの移動時、ブレードスライド3は、第1凹部7dの両側のガイド側面により案内される。すなわち、ブレードスライド3の先端半円弧壁9aの幅寸法は両ガイド側面間距離にほぼ一致するように構成されているのである。また、一対のクリックバネ片3nの各爪型クリック突起3s'は、庇状ガイド7hの下方でかつ各リブ1kの外側を移動する。ブレードスライド3が押出位置にあるとき、ブレードスライド3の先端半円弧壁9aの両端部は、両側のテーパ面7mにもほぼ接するようになる。
切断対象物Wを切断する場合は、まず、図5-3のように、ブレード4の刃先を切断対象物Wに押し当てるとともに、一気に、図5-4のように押し込む。そうすれば、切断対象物Wからの反力で、一方のテーパ面7mの先端部分に当接しているブレードスライド3の半円弧壁9aの所定端部を中心として、ブレード4がブレードスライド3とともに、第1スプリング5の付勢力に抗して、図中上方向Xに僅か回転しようとする。このとき、両テーパ面7mは、ブレードスライド3の後端が横に振れることを許容する。
また、このとき、上方クリックバネ片のクリック突起3s'が上方リブ1kを弾力的に乗り越えて、上方から下方に移動する。このとき、ユーザはクリック感を覚え、ブレードが回転したことを知覚する。ブレードスライド3のこの回転姿勢又は回転位置は、クリック突起3s'がリブ1kに下方から係合することによって保持される。なお、この場合、他方のクリックバネ片のクリック突起は対応リブからさらに下方に移動するだけである。
この回転により、図5-3及び図5-4に示されるように、ブレードスライドの受圧係止面3eはフック2cより外れる。つまり、第1,第2の係止部3e、2cの係止が解除され、ブレードスライド3は第1スプリング5の引っ張り力により引込位置に復帰し得る状態になる。しかし、ブレード4は切断対象物Wに食い込んでいるために、また、カッターナイフ全体が切断対象物Wに沿ってY方向に引かれるため、切断対象物のブレードに対する摩擦力により、ブレードは自動復帰しない。切断が終了すると(図5-5の状態)、ブレードは切断対象物から解放されるので、開放された瞬間に、ブレードスライド3は初期位置(引込位置)に自動復帰する。この自動復帰は、図5-5に示されるように、たとえ、ノブ2aにユーザの親指が係っていても、ノブの位置とは無関係に生じる。つまり、切断終了が終了するとブレードがハウジング内に収納されるので、切断動作の勢いが余ってユーザの身体等をブレードで傷つけるような危険な事態を防止できる。
ブレードスライド3が引込位置へと移動するとき、リブ1kを乗り越えたクリック突起3s'は当該リブ1kの下方を通過する。従って、ブレードスライドはその回転状態が保持されたままで復帰することになる。そして、ブレードスライド3が最終位置である引込位置まで復帰すると、クリック突起3s'は開放切欠7iの位置に来てリブ1kから開放される。しかし、ブレードスライド3のフック9cがアクチュエータスライド2のフック2cの横腹に当たっているので(図5-5参照)、引込位置においても回転状態が保たれている。ユーザが、最終段階で、アクチュエータスライドのノブ2aから親指を離すと、アクチュエータスライド2は第2スプリング6の引っ張り力により引込位置に復帰し、フック9cがフック2cから開放されるので、ブレードスライド3は図5-1の非回転状態に戻る(図5-6)。ブレードスライド3が非回転状態に戻ると、受圧係止面(第1係止部)3eがフック(第2係止部)2cの押圧係止面2gに係合するようになる。
上記説明は、ブレード4をブレードスライド3に対して右利きユーザ用にセットした例についてのものであるが、左利きユーザのためには、ブレードを、その刃先4aが図5-1において上方を向くように上下逆転させればよい。上記説明の場合は、図5群において、上方のクリックバネ片と上方のリブとがブレード回転時に機能したが、左利き用にブレードをセットした場合は、他の組の下方のクリックバネ片と下方のリブとが機能することになる。
本発明の第1実施形態に係るセーフティカッターナイフの分解斜視図である。 図1のカッターナイフの初期状態を示す作動説明図である。両スライドは引込位置にある。 図1-1と同様の作動説明図である。両スライドは押出位置にある。 図1-1と同様の作動説明図である。両スライドは押出位置にあり、ブレードが切断対象物に押し当てられ、ブレードスライドが回転した状態を示している。 図1-1と同様の作動説明図である。ブレードが切断対象物に押し込まれた切断開始状態を示している。 図1-1と同様の作動説明図である。切断が終了して、ブレードスライドが初期位置すなわち引込位置に自動復帰した状態を示している。 図1-1と同様の作動説明図である。両スライドが引込位置に復帰した状態を示している。 図1のカッターナイフの部品であるブレードスライドを背面から見た斜視図である。 本発明の第2実施形態に係るセーフティカッターナイフの分解斜視図である。 図2のカッターナイフの初期状態を示す作動説明図である。両スライドは引込位置にある。 図2-1と同様の作動説明図である。両スライドは押出位置にある。 図2-1と同様の作動説明図である。両スライドは押出位置にあり、ブレードが切断対象物に押し当てられ、ブレードスライドが回転した状態を示している。 図2-1と同様の作動説明図である。ブレードが切断対象物に押し込まれた切断開始状態を示している。 図2-1と同様の作動説明図である。切断が終了して、ブレードスライドが引込位置に自動復帰した状態を示している。 図2-1と同様の作動説明図である。両スライドが引込位置に復帰した状態を示している。 図2のカッターナイフの部品であるブレードスライドを背面から見た斜視図である。 図2のカッターナイフの変形例に係る仮留機構を示す図である。 本発明の第1及び第2の実施形態の変形例に係るセーフティカッターナイフの分解斜視図である。 図3のカッターナイフの初期状態を示す作動説明図である。両スライドは引込位置にある。 図3-1と同様の作動説明図である。両スライドは押出位置にある。 図3-1と同様の作動説明図である。両スライドは押出位置にあり、ブレードが切断対象物に押し当てられ、ブレードスライドが回転した状態を示している。 図3-1と同様の作動説明図である。ブレードが切断対象物に押し込まれた切断開始状態を示している。 図3-1と同様の作動説明図である。切断が終了して、ブレードスライドが初期位置すなわち引込位置に自動復帰した状態を示している。 図3-1と同様の作動説明図である。ブレードスライドが引込位置に自動復帰しているが、アクチュエータスライドは引込位置の一歩手前の位置にある状態を示している。 本発明の第3実施形態に係るセーフティカッターナイフの分解斜視図である。 図4のカッターナイフの初期状態を示す作動説明図である。両スライドは引込位置にある。全体縦断面図(I)と要部縦断面図(II)の両者を示している。 図4-1と同様の作動説明図である。両スライドは押出位置にある。 図4-1と同様の作動説明図である。両スライドは押出位置にあり、ブレードが切断対象物に押し当てられ、ブレードスライドが回転した状態を示している。 図4-1と同様の作動説明図である。ブレードが切断対象物に押し込まれた切断開始状態を示している。但し、要部縦断面図(II)は省略している。 図4-1と同様の作動説明図である。切断が終了して、ブレードスライドが初期位置すなわち引込位置に自動復帰した状態を示している。但し、要部縦断面図(II)は省略している。 図4-1と同様の作動説明図である。ブレードスライドが引込位置に自動復帰しているが、アクチュエータスライドは引込位置の一歩手前の位置にある状態を示している。但し、要部縦断面図(II)は省略している。 図4のカッターナイフの部品であるブレードスライドを背面から見た斜視図である。 本発明の第4実施形態に係るセーフティカッターナイフの分解斜視図である。 図5のカッターナイフの初期状態を示す作動説明図である。両スライドは引込位置にある。全体縦断面図(I)、横断面図(II)、さらには、要部断面図(III)を一緒に示している。 図5-1と同様の作動説明図である。両スライドは押出位置にある。 図5-1と同様の作動説明図である。両スライドは押出位置にあり、ブレードが切断対象物に押し当てられ、ブレードスライドが回転した状態を示している。 図5-1と同様の作動説明図である。ブレードが切断対象物に押し込まれた切断開始状態を示している。 図5-1と同様の作動説明図である。切断が終了して、ブレードスライドが初期位置すなわち引込位置に自動復帰した状態を示している。ブレードスライドは、回転状態を保持している。 図5-1と同様の作動説明図である。アクチュエータスライドが引込位置に自動復帰して、ブレードスライドが非回転状態に復帰した状態を示している。
符号の説明
1 ハウジング
1a ハウジング本体
1b 蓋体
1c 収納空間
1d 上側壁
1e,1e' スライドガイドスロット
1f ノブガイドスロット
1g 係止ピン
1g' 係止フック
1h 下側壁
1i 平板壁
1j 凹部
1k リブ
1m 半円端面(支点手段)
1n ガイド溝
1s 傾斜面

2 アクチュエータスライド
2a ノブ
2b 延長部
2c フック(第2係止部)
2d ガイド段部
2e,2e' 係止ノッチ
2f 直線状底面
2g,2g' 押圧係止面
2h 係止ピン
2h' 係止フック
2i 傾斜面
ga 押圧傾斜面

3 ブレードスライド
3a ブレード保持部
3b ブレード収納凹部
3c 延長部
3d ブレード止め突起
3e 受圧係止面(第1係止部)
3f 係止ピン
3f' 係止フック
3g,3g' 丸ピン
3h,3h' 係止突起
3i クラウン上面
3j 中央頂部
3k 切欠溝
3m バネ係止片
ea 受圧傾斜面
3n クリックバネ片
3s クリック突起
3s' 爪型クリック突起
3t 前方傾斜面
3u 後方傾斜面
3v 傾斜面

4 ブレード
4a 刃先
4b 係止孔

5 第1コイルスプリング
6 第2コイルスプリング

7a 板状部
7b ストッパ部
7c つば部
7d 第1凹部
7e ガイド側面
7f 隆起部
7g 第2凹部
7h 庇状ガイド
7i 開放切欠
7j 嵌合部
7k 押さえガイド
7m テーパ面
7n 隙間
7p 内面

8a 係止爪

9a 先端半円弧壁
9b 凹部
9c フック
9d ブレード止ブロック
9e 側壁
9f 後方段部
9g 前方段部

O 上下方向中心線
X ブレード回転方向
Y 切断方向
Z 上から下への方向
W 切断対象物(段ボール紙等)
V 左回転方向

Claims (11)

  1. ハウジングと、
    ハウジング内に、その長手方向沿いに引込位置と押出位置の2位置間で移動可能に収納され、かつ、先端部にブレードを保持するブレードスライドと、
    ハウジングに、その長手方向沿いに引込位置と押出位置の2位置間で移動可能に、かつ、ユーザがハウジングの外部よりアクセスして指操作により引込位置から押出位置の方向に移動可能に設けられたアクチュエータスライドと、
    ブレードスライドを常時引込位置の方向に付勢する第1スプリングと、
    アクチュエータスライドを常時引込位置の方向に付勢する第2スプリングと、
    を備えてなるセーフティカッターナイフにおいて、
    ブレードスライドは、アクチュエータスライドと協働する第1係止部を備え、
    アクチュエータスライドは、引込位置から押出位置に移動するとき、第1係止部に後方より係止してブレードスライドを引込位置から押出位置に押し出す第2係止部を備え、
    さらに、両スライドが押出位置にある状態において、ハウジングから突出しているブレードの刃先が切断対象物に押し込まれたとき、ブレードがブレードスライドとともに、切断対象物からの反力により、ハウジングの長手方向に対する略直交方向に回転することにより第1及び第2の係止部の係止状態が解除されるようにしたブレード回転機構を備え、
    ブレードが切断対象物から開放されたとき、第1スプリングの付勢力によりアクチュエータスライドが押出位置から引込位置に自動復帰することを特徴とするセーフティカッターナイフ。
  2. 上記回転機構は、上記ブレードスライドに設けたピンと、上記ハウジングの内面に形成されて、ブレードスライドの上記押出位置において、ピンに当接してピンの回転を許容する回転支点手段とで構成されたことを特徴とする請求項1記載のセーフティカッターナイフ。
  3. 上記回転支点手段は、ハウジングに形成され、上記ピンを受け入れて上記ブレードスライドの<上記引込位置−上記押出位置>間移動を案内するスライドガイドスロットで構成され、スライドガイドスロットの上記押出位置側の端部がピンのための回転支点手段を構成することを特徴とする請求項2記載のセーフティカッターナイフ。
  4. 上記アクチュエータスライドは、上記ハウジングの上部において上記2位置間で移動可能に配置されるとともに、ハウジングの長手方向に延在する直線状底面を備え、
    上記ブレードスライドは、ハウジング内で、アクチュエータスライドの下方において上記2位置間で移動可能に配置され、かつ、中央頂部を境界として前方に延在する前方傾斜面と後方に延在する後方傾斜面から構成されてアクチュエータスライドの直線状底面に摺接するクラウン上面を備え、
    非切断状態にあっては、上記第1スプリングの付勢力によりブレードスライドの後方傾斜面がアクチュエータスライドの底面に接するようにブレードスライドが傾く一方、ブレードの刃先が切断対象物に押し込まれたとき、ブレードがブレードスライドとともに、切断対象物からの反力によりかつ第1スプリングの付勢力に抗して、クラウン上面の頂部を中心に回転して、前方傾斜面がアクチュエータスライドの底面に接するように傾くことにより上記第1及び第2の係止部の係止状態が解除されるようにしたことを特徴とする請求項1記載のセーフティカッターナイフ。
  5. さらに、上記ブレードスライドが、上記切断対象物の切断時に、切断対象物からの反力を受けて上記押出位置において回転した状態を維持するための仮留機構と、
    上記ブレードが切断対象物から開放されて、上記第1スプリングの付勢力により上記アクチュエータスライドが押出位置から上記引込位置に自動復帰するときに、第1スプリングの付勢力により仮留機構の仮留が解除されるようにしたことを特徴とする請求項1又は4記載のセーフティカッターナイフ。
  6. 上記アクチュエータスライドは、
    ユーザがハウジングの外部より指操作可能なノブと、
    ノブから後方に延在するノブ延長部と、を備え、
    上記第2係止部が、ノブ延長部の後端で下方にL字状に屈曲して形成されたフックで構成され、
    上記ブレードスライドは、
    ノブの下方に位置して上記ブレードを保持するブレード保持部と、
    アクチュエータスライドのノブ延長部の下方に位置してこれと略平行に、ブレード保持部から後方に延在するブレード延長部と、を備えてなり、
    上記第1係止部が、ブレード延長部の後端面に形成されてアクチュエータスライドのフックが後方より当接するようにした受圧係止面で構成されてなることを特徴とする請求項1記載のセーフティカッターナイフ。
  7. 上記ブレードスライドの第1係止部は、上記ブレード延長部の後端部に形成したバネ係止片で構成され、
    アクチュエータスライドを引込位置から押出位置まで押し出すとき、バネ係止片は、フックで押圧されて僅か前方に弾力的に撓み、切断対象物の切断時に、ブレードスライドが回転してバネ係止片がフックから外れたとき、バネ係止片は弾力的に後方に復帰してフックの下方に位置するようにしたことを特徴とする請求項6記載のセーフティカッターナイフ。
  8. さらに、上記ブレードスライドが上記押出位置において切断時に上記回転をした時点より、上記切断終了後ブレードスライドが引込位置の手前まで復帰する時点まで、ブレードスライドの上記回転の位置を保持する一方、引込位置においては、ブレードスライドを開放する回転位置保持機構を備えたことを特徴とする請求項1記載のセーフティカッターナイフ。
  9. 上記回転位置保持機構は、
    上記ハウジングの内面であってかつ上記ブレードスライドの対抗面に、ハウジングの長手方向に延在するように形成されたリブと、
    ブレードスライドの上記対抗面に、リブと協働すべく形成されたクリックバネ片と、で構成され、
    ブレードスライドが引込位置にあるときは、クリックバネ片はリブから開放され、ブレードスライドが引込位置より若干前方に移動した位置より上記押出位置まで移動する間、クリックバネ片のクリック突起がリブの上方を通過し、ブレードスライドが押出位置において上記回転をする際に、クリックバネ片が弾性的に撓んで、そのクリック突起がリブを乗り越えて当該リブの上方から下方に移動し、ブレードスライドが押出位置から引込位置直前まで移動するとき、クリック突起がリブの下方を通過することによって、ブレードスライドの回転位置を保持するようにしたことを特徴とする請求項8記載のセーフティカッターナイフ。
  10. 上記ブレードの上記ブレードスライドに対する取付においてその刃先の上下位置を選択することにより、ユーザの右利きと左利きの両者に対応可能とした、セーフティカッターであって、
    上記ハウジングは、実質的に上下対称型に形成し、
    上記回転機構は、ブレードスライドを、その押出位置において、上下何れの方向にも回転可能とし、
    上記回転位置保持機構は、
    上記ハウジングの内面の上下両側にかつ上記ブレードスライドの対抗面に、ハウジングの長手方向に延在するように形成された一対の上下リブと、
    ブレードスライドの上記対抗面に、各リブと協働すべく形成された一対の上下クリックバネ片と、で構成され、
    ブレードスライドが引込位置にあるときは、各クリックバネ片は各対応リブから開放され、ブレードスライドが引込位置より若干前方に移動した位置より上記押出位置まで移動する間、上クリックバネ片のクリック突起が上リブの上方を通過する一方、下クリックバネ片のクリック突起が下リブの下方を通過し、ブレードスライドが押出位置において上下何れかの方向に回転する際に、回転方向と同方向のクリックバネ片が弾性的に撓んで、そのクリック突起が対応リブを乗り越えて当該リブの上下何れかの方からハウジングの上下方向中心側に移動し、ブレードスライドが押出位置から引込位置直前まで移動するとき、クリック突起が当該リブに対してハウジングの上下方向中心側を通過することによって、ブレードスライドの回転位置を保持するようにしたことを特徴とする請求項8記載のセーフティカッターナイフ。
  11. ブレードスライドとアクチュエータスライドの両者が押出位置にある状態において、ハウジングから突出しているブレードの刃先が切断対象物に押し込まれたとき、ブレードがブレードスライドとともに、切断対象物からの反力により、ハウジングの長手方向に対する略直交方向に回転することによりブレードスライドとアクチュエータスライドの係合が解除されるようにしたブレード回転機構を備え、
    ブレードが切断対象物から開放されたとき、スプリングの付勢力によりブレードスライドが押出位置から引込位置に自動復帰することを特徴とするセーフティカッターナイフ。
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