JP2007319327A - 読影支援システム - Google Patents

Abstract

【課題】 読影業務において、読影者が見ている画像に関して、見ている部分と見ていない部分を識別し、識別された見ていない部分に対し読影漏れを指摘して、精度の高い読影業務を支援をする。
【解決手段】 読影者の視線を計測するカメラ1及び視線解析手段2と、その計測された視線と、GUIの操作記録を時系列に沿って記録する操作記録手段3とを有する。
【選択図】 図１

Description

本発明は、医療における画像診断の読影業務を支援する読影支援システムに属する。

医用画像の読影で、読影漏れを防止する方法は無かった。従来は、画像を操作した記録から、読影したということを間接的に保証するに過ぎなかった。
特許文献1は、読影作業において、操作を時系列データにそって保存し、後で読影作業を再生可能とするものである。
医用画像の読影では、読影する画像数が多くなると、読影に漏れが発生する可能性があった。仮に読影漏れが発生すると、患者の病変を見逃すおそれがある。
特開2002-253545号公報

しかしながら、画像を表示したということがすなわち、画像を読影したということにはならないため、画像を見たことを証明し、かつ見ていない部分を指摘して確実な読影を支援する必要がある。

本発明の目的は、読影業務において、読影者が見ている画像に関して、見ている部分と見ていない部分を識別し、識別された見ていない部分に対し読影漏れを指摘して、精度の高い読影業務を支援する読影支援システムを提供することにある。

上記目的は、医用画像の読影レポートをグラフィカルユーザインターフェース(GUI)を介して作成する読影レポーティングシステムにおいて、読影者の視線を計測する手段と、前記GUIの操作記録と共に前記計測された視線を時系列に沿って記録する手段とを備えた。

本発明によれば、読影業務において、読影者が見ている画像に関して、見ている部分と見ていない部分を識別し、識別された見ていない部分に対し読影漏れを指摘して、精度の高い読影業務を支援をする読影支援システムを提供できる。

図1を用いて、本発明の実施例について説明する。
読影レポーティングシステムにおいて、読影者の視線を計測するカメラ1と視線解析手段2、GUI操作記録手段3を有し、視線計測の記録と操作記録から画像に関する読影漏れを検出する読影漏れ検出手段5を有する。医用画像の読影において、読影者の操作及び、視線の計測結果を時系列に沿って記録する。視線の計測手段は、カメラ1と視線解析手段2よりなる。カメラ1で撮影した読影者の眼球の状態を視線解析手段2で解析して、読影端末上の視線の計測を行う。視線位置の計測結果は、レポーティングシステム上における2次元座標として検出する。GUIの操作記録は、マウス等のポインティングデバイスのポインタの座標と、マウスボタンやキーボード等の操作イベントを記録する。
ここで視野解析手段は、例えばhttp://www.creact.co.jp/jpn/j_n_tobii01.htmlで公知とされているディバイスを用いる。

視線位置、ポインティングデバイスの座標、操作イベントは、時系列に沿って記録する。このとき、アクセスしたデータやファイル、通信ログ、コマンドログも同時に記録する。つまり、任意の時刻において読影者が行っていた処理と読影者の見ていた部分を記録する。

記録された情報から読影者が見落とした部分の抽出方法に関して、図2で説明する。視線の中心座標を含む一定の範囲を注目視野とし、注目視野が画像中を走査した領域を観察済みの領域とする。画像中から観察済み領域を除くことで、未観察領域を抽出する。画像の四隅等のように臨床的に意味の無い領域は、予め観察が必要な領域(要観察領域)を設定し、未観察領域の候補から排除しておくことで、読影者の余分な手間を防ぐことが出来る。1枚の画像を表示してから該当画像に対する読影終了の操作をするまでに観察した領域を記録し、1画像を読影する毎に、観察済み領域と観察に要観察領域との差を取ることで、画像中の未観察領域を抽出する。そして、読影終了操作をする時に画像上にオーバーレイ表示することで、読影者に未観察領域を知らしめる。

図3では、読影漏れを防止する方法を説明する。基本的には、未観察領域が全て観察済みとなるまで、読影を完了しないことで、読影漏れ防止する。しかしながら、視野の境などの曖昧さがあることから未観察領域が、予め規定した面積よりも大きい場合、又は予め規定した重要部位を含んでいる場合には、読影完了としないように設定することが出来る。面積は、未観察領域の画総数を計測して求めることが出来る。また、予め設定する重要部位は、画像の中心付近の領域としても良いし、標準的な画像における重要臓器の位置に設定することも出来る。読影が終了できない時に読影終了捜査を行った場合には、アラートを音やダイアログによって表示することで、再度観察を要求する。

図4では、読影者が注視した部位を検出する例を示す。時系列と共に記録した視線の記録において、予め設定した領域における視線の合計滞留時間が、一定時間以上の場合、当該部位を含む一定の範囲をROIとして記録する。視線の滞留時間、当該部位を含む範囲は予め設定することが出来る。ROIの検出は視線の滞留時間の合計で判断し、例えば、視線の滞留時間を6秒とすると、6秒以上当該部位を凝視した場合だけでなく、2秒ずつ3回、当該部位を観察した場合もROIとして抽出する。もちろん、この設定は、ユーザにより変更可能であり、合計滞留時間を連続滞留時間とすることで、視線が通過しただけの場合は勘案せず、所定の時間以上凝視した場合のみをROIとして取り上げることも出来る。どちらの場合でも、時系列に沿って視線位置を記録することで、設定値との比較によって可能となる。
上記の様に記録されたROIは、ROIを示すマークを、画像上にスーパーインポーズして表示する。表示されたROIは、後から読影者の判断で、編集することが出来る。

図5では、記録した読影状態を再生する実施例に関して説明する。前述までの実施例では、読影過程の視線と操作、読影対象を時系列に沿って記録データに記録する。記録データには、読影過程で利用された画像などのデータや、読影の結果生成した所見なども読影対象として記録している為、読影開始時点に立ち戻って、同じ読影対象に対して、同じ操作を行えば、同じ読影過程が再現できる。本発明では、このような読影過程の再現に対して、ディスプレィ上に読影者の視線の軌跡を表示することが特長である。GUI再生手段は、読影過程の再現(再生)時に、時系列データを一致させた視線の軌跡を表示することで、読影者が、どういう順番で画像を観察したか、画像のどの部位を見て所見を書いたか等を明確に出来る。読影者の視線の軌跡を含めた読影過程を再生することで、研修医等の学習、訴訟時の証拠に役立てる。

本発明の構成図。 本発明の未観察領域の表示例。 本発明の読影漏れ防止例。 本発明のROI設定の例。 本発明の画面操作の再生例。

符号の説明

１ カメラ、２ 視線解析手段、３ 操作記録手段、４ 操作再生手段、５ 読影漏れ検出手段

Claims (1)

1. 医用画像の読影レポートをグラフィカルユーザインターフェース(ＧＵＩ)を介して作成する読影レポーティングシステムにおいて、
   読影者の視線を計測する手段と、
   前記ＧＵＩの操作記録と共に前記計測された視線を時系列に沿って記録する手段と、
   を備えたことを特徴とする読影支援システム。

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