JP2007313601A - ワーク移し替え方法、ワーク移し替え装置及びワーク移し替えシステム - Google Patents

ワーク移し替え方法、ワーク移し替え装置及びワーク移し替えシステム Download PDF

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Abstract

【課題】ワークの種類が増えた場合でも作業者による手作業をすることなくワークの移し替え作業を容易に行うことができ、且つサイクルタイムを最小に抑えることのできるワーク移し替え装置を提供する。
【解決手段】第1エリアA1に第1のパレット4A〜4Dと第1ハンドリングロボット1を配置し、第2エリアA2に第1のパレット4E〜4Hと第2ハンドリングロボット2を配置すると共に、これら第1エリアA1と第2エリアA2の間に第2のパレット5Bを配置する。そして、何れかのロボット1が第2のパレット5Bにワーク3A〜3Hを移し替える際に、そのロボット1に向けて第2のパレット5Bを回転させるようにする。一方のロボット1による第2のパレット5Bへの移し替えが終了したら、他方のロボット2に向けて第2のパレット5Bを回転させる。
【選択図】図4

Description

本発明は、ワーク移し替え方法、ワーク移し替え装置及びワーク移し替えシステムに関する。
車両の組立ラインを自動化するための技術として、既に自動化されている工程と、技術の進歩による将来の自動化が予測される工程と、将来においても自動化が困難と判断される工程とが存在することを考慮し、将来の自動化が予測される工程については当面は人間による作業とし、自動化が可能となった時点でライン設備を変更することなく直ちに自動化作業に切り替えることができるようにする技術が開示されている(例えば、特許文献1など参照)。
車両の組立ラインにおいては、複数ある組み立て部品のうち、例えばフロントガラス或いはリアガラスを専用パレットから車両の組立生産順序に従って、シンクロパレットに移し替える作業(ピッキング作業)を自動化ではなく作業者の人でにより行っている。
特公平6−83938号公報
作業者は、多車種,多仕様の組み付け部品が存在することから広大なエリアで作業を行っている。そのため、作業者は、所定の部品を求めてその広いエリアを歩く必要があり、歩行数が増え作業性が悪化する。また、ガラスなどの重量部品の場合は、パレットへの移し替え作業が大変であり、作業者への負担が大きい。
そこで、本発明は、部品の仕様数(種類)が増えた場合でも作業者による手作業をすることなくワークの移し替え作業を容易に行うことができ、またサイクルタイムを最小に抑えることのできるワーク移し替え方法、ワーク移し替え装置及びワーク移し替えシステムを提供することを目的とする。
本発明のワーク移し替え方法は、異なる種類の製品毎に異なる種類のワークを取り付ける組み立て工程で、同一種類のワークが複数配置され且つ各パレット毎で異なる種類のワークが配置された複数の第1のパレットから、ワーク取り出し手段が取り付けられたロボットにより所定のワークを取り出した後、前記製品の生産順番となるように、前記ワークを第2のパレットへ移し替えて配列させるワーク移し替え方法であって、第1エリアに複数配置された第1のパレットにアクセスし得る第1のロボットと、第2のパレットを挟んで前記第1エリアと反対側の第2エリアに複数配置された第1のパレットにアクセスし得る第2のロボットとにより、前記製品の生産順番に応じて所定の第1のパレットからワークを取り出して前記第2のパレットに移し替えることを特徴とする。
本発明のワーク移し替え装置は、異なる種類の製品毎に異なる種類のワークを取り付ける組み立て工程で、同一種類のワークが複数配置され且つ各パレット毎で異なる種類のワークが配置された複数の第1のパレットから、前記製品の生産順番となるように前記ワークを配列させる第2のパレットへ、前記ワークを移し替えるワーク移し替え装置であって、第1エリアに複数配置された第1のパレットと、前記第1エリアの第1のパレットと第2のパレットにアクセスし得る第1のロボットと、第2エリアに複数配置された第1のパレットと、前記第2エリアの第1のパレットと第2のパレットにアクセスし得る第2のロボットと、前記第1エリアと前記第2エリアの間に配置され、各エリアに配置される第1のロボット及び第2のロボットに向けて回転自在とされた第2のパレットと、前記第1のロボット及び前記第2のロボットが前記第1のパレットから前記第2のパレットにワークを移し替える動作と、何れかのロボットが第2のパレットにワークを移し替える際にそのロボットに向けて前記第2のパレットを回転させる動作とを行わせる制御部とを備えたことを特徴とする。
本発明のワーク移し替えシステムは、異なる種類の製品毎に異なる種類のワークを取り付ける組み立て工程で、同一種類のワークが複数配置され且つ各パレット毎で異なる種類のワークが配置された複数の第1のパレットから、前記製品の生産順番となるように前記ワークを配列させる第2のパレットへ、前記ワークを移し替えるワーク移し替えシステムであって、第1エリアに複数配置された第1のパレットと第2のパレットにアクセスし得る第1のロボットと、第2エリアに複数配置された第1のパレットと第2のパレットにアクセスし得る第2のロボットと、第1エリアと第2エリアの間に配置され、各エリアに配置される第1のロボットまたは第2のロボットに向けて回転自在とされた第2のパレットとを備えており、前記ワークの種類が増えた場合、前記第1エリアまたは前記第2エリアの何れかに隣接する第3エリアに複数配置された第1のパレットと、ワーク仮置き台と、このワーク仮置き台と第3エリアの第1のパレットにアクセスし得る第3のロボットとからなるパッケージを追加し、前記第1及び第2のロボットのワーク移し替え動作と共に、前記第3のロボットが組み立て生産順番となる次のワークを前記第3エリアの第1のパレットから取り出して前記ワーク仮置き台に配置させることを特徴とする。
本発明のワーク移し替え方法によれば、作業者の人でによらずワーク(部品)をロボットにより第1のパレットから第2のパレットへ組み立て生産順番となるように移し替える作業を自動化することができると共に、製品の生産順番に応じて第1のパレットから第2のパレットへ2台のロボットで効率良くワークを移し替えて配列させることができ、ワーク移し替え作業のサイクルタイムを大幅に短縮することができる。すなわち、本発明方法によれば、一方のロボットが第2のパレットにワークを移し替える動作中に、他方のロボットも次のワークを第1のパレットに取りに行き第2のパレットへと移し替える動作を行うことができるからワーク移し替え作業を効率良く行うことができる。
本発明のワーク移し替え装置によれば、何れかのロボットが第2のパレットにワークを移し替える際にそのロボットに向けて第2のパレットを回転させる動作を行うため、2台のロボットによるワーク移し替え動作をロスなく行うことができ、効率良くワークを移し替えることができる。
本発明のワーク移し替えシステムによれば、第1エリアまたは第2エリアの何れかに隣接する第3エリアに複数配置された第1のパレットと、ワーク仮置き台と、このワーク仮置き台と第3エリアの第1のパレットにアクセスし得る第3のロボットとからなるパッケージを追加することで、ワークの種類が増えた場合でもシステム構成を大幅に変更することなくワークの種類増加に容易に対応することができる。
以下、本発明を適用した具体的な実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。本実施の形態では、自動車(製品)に組み付ける自動車用部品の一つであるガラス(ワーク)を第1のパレットから第2のパレットに組み立て生産順番となるように移し替える例としたものである。
「ワーク移し替え装置の説明」
図1はワーク移し替え装置の一例を示すレイアウト図、図2は第1のパレットからワーク取り出し手段でワークを取り出し第2のパレットへ移し替える前にワーク保持位置をロボットの基準位置に合致させる補正動作を行うための位置合わせ手段を示す斜視図である。
ワーク移し替え装置は、2台のハンドリングロボット1、2と、各ハンドリングロボット1、2(一方のハンドリングロボット1を第1ハンドリングロボット(第1のロボット)1、他方のハンドリングロボット2を第2ハンドリングロボット(第2のロボット)2とする)がそれぞれアクセスし得るエリアA(第1エリアA1と第2エリアA2)に置かれ、同一種類の矩形状をなすワーク(ガラス)3(3A〜3H)が複数配置された複数台の第1のパレット4(4A〜4H)と、第1エリアA1と第2エリアA2の間に配置され、第1ハンドリングロボット1及び第2ハンドリングロボット2がその周囲にあるアクセス可能な第1のパレット4A〜4Hの中から所定のワーク3を取り出し、そのワーク3を移し替える第2のパレット5(5A〜5C)と、第1ハンドリングロボット1及び第2ハンドリングロボット2が保持したワーク保持位置をロボットの基準位置に合致させる位置合わせ手段を有している。
さらに、このワーク移し替え装置は、第1ハンドリングロボット1及び第2ハンドリングロボット2が第1のパレット4から第2のパレット5にワーク3を移し替える動作と、何れかのロボット1、2が第2のパレット5にワーク3を移し替える際にそのロボット1、2に向けて前記第2のパレット5を回転させる動作とを行わせる制御部6とを備えている。
第1のパレット4は、ワーク3を製造しているワーク製造メーカとそのワーク3を使用して自動車を組み立てる車両生産工場間を巡回する専用パレットであって、台車の上に配置された状態で作業フロアの所定位置に配置される。本実施の形態では、第1ハンドリングロボット1がアクセスし得る第1エリアA1に、この第1ハンドリングロボット1を取り囲むようにして第1のパレット4A〜4Dが4箇所に配置されている。同様に、第2ハンドリングロボット2がアクセスし得る第2エリアA2に、この第2ハンドリングロボット2を取り囲むようにして第1のパレット4E〜4Hが4箇所に配置されている。図1では、各ハンドリングロボット1、2がそれぞれ4つの第1のパレット4にアクセスするようになされており、トータルで8台の第1のパレット4を第1エリアA1と第2エリアA2に配置させている。
第1のパレット4は、作業フロア上に設けられたパレット位置決め部7にパレットの角部を突き当てることで、その配置位置が決められるようになっている。4つある角部のうち一つの角部のみをパレット位置決め部7に突き当てているため、第1ハンドリングロボット1に対するワーク3の配置位置には多少のバラツキがある。また、第1のパレット4は、組み立て精度や部品精度のバラツキによって、各パレット4A〜4H毎でその大きさや各部位寸法などにバラツキを有している。
そして、これら第1のパレット4には、同一種類のワーク3が所定間隔を置いて複数配置されると共に、各第1のパレット4のそれぞれには車種又は仕様によって異なる種類のワーク3が配置されている。例えば、第1エリアA1には、搬入側の第2のパレット5Aに一番近い第1のパレット4CにはC車用のワーク3C、その左隣りの第1のパレット4AにはA車用のワーク3A、搬出側の第2のパレット5Cに一番近い第1のパレット4DにはD車用のワーク3D、その左隣りの第1のパレット4BにはB車用のワーク3Bが配置されている。
本実施の形態では、ワークの移し替え作業効率を高めるために、第1エリアA1と第2エリアA2に配置されるワーク3は、どちらか一方が他方に対して、車両を組み立てる生産量の多いワークを配置する。この場合、2台のロボット1、2でワーク移し替え作業を同時進行するので、生産量の多いワーク3をどちらのエリアに配置しても構わない。
第2のパレット5は、第1ハンドリングロボット1及び第2ハンドリングロボット2の手首部分10に取り付けられたワーク取り出し手段11によって第1のパレット4から取り出されたワーク3を順次配列させるためのいわば生産順列パレットである。この第2のパレット5には、各第1のパレット4A〜4H毎で異なる種類とされたワーク3A〜3Hの中から車体組み立て生産順番に従って取り出されたワーク3A〜3Hをパレット奥から手前側に所定間隔を置いて配列させる。例えば、車体生産順番がE車、C車、G車、A車の順番であるとした場合には、第2のパレット5Bには、パレット奥よりA車、G車、C車、E車用のワーク3A、3G、3C、3Eを順に配置して行き、パレット手前から奥に向かって車体生産順番となるように配列される。
第2のパレット5(5A〜5C)は、第1エリアA1と第2エリアA2の間に設けられており、第1エリアA1に設けられた第1ハンドリングロボット1で第1のパレット4A〜4Dから取り出されたワーク3A〜3Dと、第2エリアA2に設けられた第2ハンドリングロボット2で第1のパレット4E〜4Hから取り出されたワーク3E〜3Hが配置される。この第2のパレット5は、第1ハンドリングロボット1及び第2ハンドリングロボット2より移し替えられる位置であるガラス移し替え位置と、その上のパレット搬入位置と、その下のパレット搬出位置にそれぞれ設けられており、上から順に下へと流れるようになっている。
これら第2のパレット5は、作業フロアーに敷設された一対のレール8に沿ってスライド自在とされるスライドプレート9上に位置決め固定された状態で、パレット搬入位置とガラス移し替え位置とパレット搬出位置へ順に移動するようになされている。第2のパレット5は、各位置において位置ズレが生じないように図示を省略するロック機構でその位置が保持されるようになっている。パレット搬入位置には、作業者が空のパレットを搬入し、パレット搬出位置には、作業者が組み立て生産順番に配列し終えたパレットを搬出するようになっている。ガラス移し替え位置には、第2のパレット5を、第1ハンドリングロボット1または第2ハンドリングロボット2に向けて回転させるパレット回転手段が設けられている。
パレット回転手段は、作業フロアー下であって一対のレール8間に設けられ、第2のパレット5を載せたスライドプレート9をレール8よりも高い位置に上昇させた後、ガラス投入口を第1ハンドリングロボット1または第2ハンドリングロボット2に向けて回転させる昇降回転機構部100とされている。この昇降回転機構部100は、その上に配置させるスライドプレート9に対して位置ずれが生じないように図示しない位置決めロック機構部を有しており、当該第2のパレット5の回転動作を確実に行うことができるようになっている。
ハンドリングロボット1、2は、各エリアA1、A2に配置された4つの第1のパレット4に対してそれぞれアクセス可能な位置に配置されており、第1エリアA1の第1のパレット4A〜4Dにアクセスして取り出したワーク3A〜3Dをガラス移し替え位置に配置された第2のパレット5Bに移し替える第1ハンドリングロボット1と、第2エリアA2の第1のパレット4E〜4Hにアクセスして取り出したワーク3E〜3Hを第2のパレット5Bに移し替える第2ハンドリングロボット2とからなる。
第1ハンドリングロボット1及び第2ハンドリングロボット2は、何れも手首部分10に取り付けらたワーク取り出し手段11を有している。ワーク取り出し手段11は、ワーク3を吸着保持する吸着パッド12を複数有した吸着保持機構部からなり、その吸着パッド12でワーク3の表面を吸着して保持するようになっている。また、このワーク取り出し手段11は、手首部分10に対して三次元方向(X方向,Y方向,Z方向)並びにZ軸を中心とする回転方向であるθz方向に可動自在とされている。
位置合わせ手段は、ワーク取り出し手段11で保持したワーク3の保持位置を撮像する撮像手段である第1カメラ13及び第2カメラ14と、撮影箇所をこれらカメラ13,14で認識し易くするレーザ光やLED光を照射する光源15と、第1カメラ13及び第2カメラ14で撮像したワーク保持位置と正規の保持位置(第2のパレット5に位置ずれなく載置するための適正なワーク保持位置)とのずれ量を算出しそのずれ量を求めて第1及び第2ハンドリングロボット1、2にフィードバックし、該ワーク保持位置を前記第1及び第2ハンドリングロボット1、2の基準位置(第2のパレット5に位置ずれなく載置するための適正な位置)に合致させるように該第1及び第2ハンドリングロボット1、2に指示するずれ量検出指示手段16とを備えている。
第1カメラ13は、ガラス移し替え位置のほぼ真上の天井から吊り下げられたカメラ取付ポール17の先端に取り付けられている。この第1カメラ13は、車両高さ方向(Z方向)におけるワーク上端縁(ワーク端縁部)3aの2箇所に光源15から光を照射し、その照射部分の画像を撮像してその画像データをずれ量検出指示手段16に送りモニターに映し出す。第2カメラ14は、車両前後方向(Y方向)であって前記ワーク3と対面する位置となるように前記カメラ取付ポール17に取り付けられている。この第2カメラ14は、ワーク取り出し手段11に取り付けられた光源(図示は省略する)からワーク上端縁角部3bに照射された部位の画像を撮像し、その画像データをずれ量検出指示手段16に送りモニターに映し出す。このように、ワーク3の端縁部に光を照射して発光させることにより、透明体であるガラスが第2カメラ14により認識しずらいという問題を防ぐことができる。
ずれ量検出指示手段16は、第1カメラ13で撮像した画像データからY方向及びθz方向におけるワーク保持位置(ワーク取り出し手段11で保持している実際のワーク保持位置)と正規の保持位置とを比較してそのずれ量を求める(これを、第1ずれ量検出動作とする)。また、ずれ量検出指示手段16は、第2カメラ14で撮像した画像データからX方向及びZ方向におけるワーク保持位置と正規の保持位置とを比較してそのずれ量を求める(これを、第2ずれ量検出動作とする)。
そして、ずれ量検出指示手段16は、これら第1カメラ13と第2カメラ14で撮影した画像データから求めたそれぞれのずれ量を第1及び第2ハンドリングロボット1、2にフィードバックし、前記ワーク保持位置を該第1及び第2ハンドリングロボット1、2の基準位置に合致させるように該ロボットに指示する。この指示を受けた第1及び第2ハンドリングロボット1、2は、ワーク取り出し手段11にて保持しているワーク3をそのずれ量に応じて動かして補正し、正規の保持位置にワーク3を保持させる。このずれ量検出動作は、第1ずれ量検出動作を行った後、第2ずれ量検出動作を行い、さらに第1ずれ量検出動作を行うことで、ずれ量検出の精度を高める。
制御部6は、第1ハンドリングロボット1と、第2ハンドリングロボット2と、パレット回転手段である昇降回転機構部100とをそれぞれ制御する。ここでは、制御部6は、第1及び第2ハンドリングロボット1、2がその周囲にあるアクセス可能な第1及び第2エリアA1、A2のそれぞれに配置された所定の第1のパレット4A〜4Hから所定のワーク3A〜3Hを取り出して第2のパレット5に移し替える動作を、当該第1及び第2ハンドリングロボット1、2に指令する。
これら第1及び第2ハンドリングロボット1、2に指令する動作は、自動車の組み立て生産順番に応じた指令が制御部6から出される。例えば、第1エリアA1にある第1のパレット4A〜4Dの所定のワーク3A〜3Dを取り出す指令が第1ハンドリングロボット1に出されその第1ハンドリングロボット1が取り出し動作又は移し替え動作をしている間に、次に移し替えるワーク3が第2エリアA2の第1のパレット4E〜4Hにある場合は、第2ハンドリングロボット2が第1のパレット4E〜4Hから所定のワーク3E〜3Hを取り出す動作を同時に行う。また、制御部6は、第1ハンドリングロボット1または第2ハンドリングロボット2の何れかが取り出したワーク3を第2のパレット5に移し替える場合、そのワーク3を保持したロボットに向けて第2のパレット5を回転させて移し替える準備を昇降回転機構部100に指令する。
なお、本実施の形態のワーク移し替え装置では、第1エリアA1または第2エリアA2内に誤って作業者が入ったことを知らせるためのセンサー20が、それぞれのエリアA1、A2の四隅にそれぞれ設けられている。第1エリアA1または第2エリアA2内に作業者などが入り込むとセンサー20が作動し、サイレンが鳴ると共に警報用ランプが点灯して第1ハンドリングロボット1及び第2ハンドリングロボット2によるワーク3の移し替え作業が一時停止する。移し替え作業が一時停止した場合には、電源まで落ちてシステム全体が停止する訳ではない。また、第1エリアA1と第2エリアA2には、それぞれ安全柵18が配置されている。
本実施の形態のワーク移し替え装置によれば、第1ハンドリングロボット1または第2ハンドリングロボット2の何れかのロボットが第2のパレット5にワーク3を移し替える際に、そのロボット1、2に向けて第2のパレット5を回転させる動作を行うため、2台のロボット1、2によるワーク移し替え動作をロスなく行うことができ、効率良くワークを移し替えることができる。
また、本実施の形態のワーク移し替え装置によれば、第1ハンドリングロボット1または第2ハンドリングロボット2の何れか一方が所定のワーク3を第2のパレット5に移し替える動作中に、他方のロボットが次に移し替えるワーク3を第1のパレット4から取り出す動作を行うため、無駄な停止時間を無くすことができる。
また、本実施の形態のワーク移し替え装置によれば、ワーク取り出し手段11でワーク3を保持したワーク保持位置をロボットの基準位置に合致させる位置合わせ手段を備えているので、第1のパレット4を第1及び第2エリアA1、A2にラフに配置し、また第1のパレット4の上にワーク3をラフに置いたとしてもワーク保持位置をロボットの基準位置に合わせることができるから、第1のパレット4の第1及び第2エリアA1、A2への配置精度及び第1のパレット4へのワーク3の配置精度を高める必要が無くなる。
また、本実施の形態のワーク移し替え装置によれば、位置合わせ手段として撮像手段を使用しているので、目視により位置ずれを確認することができると共に装置コストを低減することもできる。
「ワーク移し替え方法の説明」
次に、上述のように構成されたワーク移し替え装置を使用し、第1のパレットの中から所定のワークを取り出して組み立て生産順番となるように第2のパレットに移し替えるワーク移し替え方法について説明する。以下、図3のワーク移し替えフローチャートを参照しながら説明するものとする。
図3のワーク移し替えフローチャートは、制御部6が生産指示を受けることでスタートする。なお、フローチャートの中では、ワークをガラスとして表記してある。そして、ステップS1の処理で、第2のパレット5に移し替えるワーク3としてN枚目のワーク3が指示された場合、ステップS2の処理で、制御部6はN枚目のワーク3が第1ハンドリングロボット1がアクセス可能な第1エリアA1の第1のパレット4A〜4Dにあるか否かを判断する。第1ハンドリングロボット1側にN枚目のワーク3が無ければ、ステップS3の処理で、第2ハンドリングロボット2がアクセス可能な第2エリアA2の第1のパレット4E〜4HにN枚目のワーク3があるか否かを判断する。
ステップS2の処理において、第1ハンドリングロボット1側(第1エリアA1)にN枚目のワーク3が有れば、次のステップS4の処理で、制御部6は昇降回転機構部100を駆動制御して第2のパレット5を図4に示すように180度回転させ、ガラス投入口を第1ハンドリングロボット1に向ける。また、ステップS3の処理において、第1ハンドリングロボット1側には無く第2ハンドリングロボット2側(第2エリアA2)にN枚目のワーク3が有れば、ステップS4の処理で、制御部6は昇降回転機構部100を駆動制御して第2のパレット5を回転させ、ガラス投入口を第2ハンドリングロボット2に向ける。
なお、ステップS3の処理において、N枚目のワーク3が第1ハンドリングロボット1側及び第2ハンドリングロボット2側のパレットに無ければ、制御部6はステップS5の処理で異常であると判断し、このワーク移し替え処理を終了する。
ステップS4の処理が終了すると、次のステップS6の処理で、制御部6はそのN枚目のワーク3があるパレットにワーク3が残っているか否か(パレット内ワーク残数ゼロか否か)を判断する。パレット内ワーク残数ゼロの場合は、制御部6はステップS7の処理でアラームを発生した後、作業者に空パレットを第1エリアA1または第2エリアA2外へ搬出させる動作を促す。そして、次のステップS8の処理で、作業者101は、空になったパレットを第1エリアA1または第2エリアA2外へと搬出させた後、新たなワーク3を配置したパレットを搬入するパレット交換を行う。
ステップS6の処理において、ワーク3がパレットに残っていれば、ステップS9の処理で、制御部6はN−1枚目のワーク3の第2のパレット5への移し替えが終了しているか否か(整列完了か否か)を判断する。整列完了でなければ、次のステップS10の処理で、制御部6はN−1枚目のワーク3が第2のパレット5に移し替えられるまで次の動作を待つ。
そして、ステップS9の処理で、N−1枚目のワーク3の第2のパレット5への移し替えが完了した場合、ステップS11のワーク取り出し処理を行う。このワーク取り出し処理は、指定されたN枚目のワーク3を第1ハンドリングロボット1または第2ハンドリングロボット2が把持しに行く。この時、ワーク3は第1のパレット4にラフに位置決めされているため、ワーク取り出し手段11に取り付けられた超音波センサ等でワーク3のY方向量(車両進行方向であるワーク厚み方向におけるずれ量)を補正してワーク取り出し手段11にて当該ワーク3を把持する。このように、超音波センサ等でY方向のずれを計測することにより第1のパレット4内に配置されるワーク3の歯抜けにも対応できる。
そして、ステップS12の処理でN枚目のワーク3の取り出しが完了すると、ステップS13の処理で、制御部6は次に取り出すN+1枚目のワーク3の取り出し要求(N+1部品指示要求)を指示し、このワーク移し替えフローチャートをステップS2の処理に戻す。
そして、ワーク取り出し手段11にて保持されたワーク3は、移し替え位置に配置された第2のパレット5Bへ移し替る前に、制御部6はステップS14の処理を行う。ステップS14の処理は、前記ワーク取り出し手段11で保持したワーク3の保持位置と第2のパレット5に載置するためのワーク保持位置である正規の所定位置とのずれ量を求め、そのずれ量に応じてワーク保持位置を第1ハンドリングロボット1または第2ハンドリングロボット2の基準位置に合致させる視覚補正動作を行う。
次に、制御部6はステップS15の処理を第1ハンドリングロボット1または第2ハンドリングロボット2に指示し、保持したワーク3を第2のパレット5Bの所定位置に整列させる。そして、ステップS16の処理でワーク3の第2のパレット5Bへの整列を完了する。以上が本実施の形態のワーク移し替え装置を使用したワーク移し替え方法の動作処理である。
なお、図3のフローチャートには記載していないが、例えば第1エリアA1の第1のパレット4A〜4Dから移し替えるべきワーク3A〜3Dを第1ハンドリングロボット1が取り出して第2のパレット5に移し替える動作を行っている間に、これと同時進行または少し時間を遅らせて、第2エリアA2の第1のパレット4E〜4Hから次に移し替えるワーク3E〜3Hを取り出して第2のパレット5に移し替える動作を行う処理がなされる。なお、ワーク移し替えプログラムとしては、第1ハンドリングロボット1と第2ハンドリングロボット2が交互に第2のパレット5にワーク3を移し替える動作をするように、予めワーク3を第1エリアA1と第2エリアA2に分けて配置することが望ましい。
本実施の形態のワーク移し替え方法によれば、作業者の人でによらずワーク3をロボット1、2により第1のパレット4から第2のパレット5へ組み立て生産順番となるように移し替える作業を自動化することができると共に、製品の生産順番に応じて第1のパレット4から第2のパレット5へ2台のロボットで効率良くワーク3を移し替えて配列させることができ、ワーク移し替え作業のサイクルタイムを大幅に短縮することができる。
また、本実施の形態のワーク移し替え方法によれば、2台のロボット1、2の何れかが所定のワーク3を第2のパレット5に移し替える場合、そのワーク3を保持したロボット1、2に向けて第2のパレット5を回転させるようにしているので、2台のロボット1、2で効率良くワーク3を移し替えることができる。
また、本実施の形態のワーク移し替え方法によれば、何れか一方のロボット1、2が所定のワーク3を第2のパレット5に移し替える動作中に、他方のロボット1、2が次に移し替えるワーク3を第1のパレット4から取り出す動作を行うため、ロボットによるワーク移し替え作業を停止させることなく連続して行うことができる。
また、本実施の形態のワーク移し替え方法によれば、作業効率を考慮して第1エリアA1と第2エリアA2に配置されるワーク3を、どちらか一方が他方に対して取り付けられる車両の生産量が多いものとすることもできる。
また、本実施の形態のワーク移し替え方法によれば、ワーク取り出し手段11でワーク3を保持したワーク保持位置をロボットの基準位置に合致させるワーク保持位置補正動作を行ってから第2のパレットへワークを配置しているので、ワーク3の第2のパレット5への位置ずれを無くすことができる。
また、本実施の形態のワーク移し替え方法によれば、ワーク取り出し手段11で保持したワーク3の保持位置を撮像し、その画像から所定位置に対する前記ワーク保持位置のずれ量を算出し、そのずれ量に応じてワーク3の保持位置を補正して位置出しを行うので、第2のパレット5に対してワーク3を正確に配列させることができる。また、ワーク保持位置のずれ量を補正できるため、作業者が第1のパレット4を作業エリア9にセットするセット位置を意識せずにセットすることができると共に、ワーク3も第1のパレット4にラフにセットすることができる。
「ワーク移し替えシステム」
図5はワークの種類(仕様数)が増えたときに各エリアに第1のパレットを増やすことでワーク種類増加に対応させたワーク移し替えシステムの一例を示すレイアウト図である。
図5では、第1エリアA1と第2エリアA2に、それぞれ仕様数が増えたワーク3I、ワーク3Jを配置した第1のパレット4I、4Jを配置する。これら第1のパレット4I、4Jを配置する位置は、第1ハンドリングロボット1及び第2ハンドリングロボット2がアクセスし得る位置とする。
このようにすれば、各エリアA1、A2にそれぞれ5つの第1のパレット4が配置されることになるため、システム全体で合計10個の第1のパレット4を配置することができる。さらに、ワークの種類が増えた場合は、第1ハンドリングロボット1及び第2ハンドリングロボット2がアクセスし得る範囲内で第1のパレット4を増やすことができる。
図6はワークの種類(仕様数)が増えたときにパッケージを追加することでワーク種類増加に対応させたワーク移し替えシステムの一例を示すレイアウト図である。
ワーク3の種類が増えた場合、第1エリアA1または第2エリアA2の何れかに隣接する第3エリアA3に、第3ハンドリングロボット200と、この第3ハンドリングロボット200がアクセスし得る複数台の第1のパレット4I〜4Lと、ロボット間(第2ハンドリングロボット2と第3ハンドリングロボット200間)に配置されるワーク仮置き台201とからなるパッケージを、図1のワーク移し替え装置に追加する。第3ハンドリングロボット200は、第1ハンドリングロボット1と第2ハンドリングロボット2と同一直線上に配置されるように設け、その第2ハンドリングロボット2と第3ハンドリングロボット200の間にワーク仮置き台201を配置する。
前記パッケージ202を追加することで、例えば、第1ハンドリングロボット1または第2ハンドリングロボット2が第1のパレット4A〜4Dまたは第1のパレット4E〜4Hから取り出した所定のワーク3(N番目のワークとN+1番目のワーク)を第2のパレット5に移し替える動作を行っている際に、これと同時に、組み立て生産順番となる次のワークであるN+2番目のワーク3が、パッケージ202として追加されたロボット(第3ハンドリングロボット200)側にある場合は、その第3ハンドリングロボット200の周囲にあるアクセス可能な第1のパレット4I〜4Lの中からN+2番目のワーク3を取り出してワーク仮置き台201に配置する。そして、ワーク仮置き台201に配置されたワーク3は、第2ハンドリングロボット2にて保持された後、第2のパレット5に移し替えられる。
なお、図6では、ワーク3の種類をトータルで12としたが、ワーク3の仕様数がさらに増えた場合には、このワーク移し替え装置に対して前記パッケージ202をさらに追加するようにする。
このように、本実施の形態のワーク移し替えシステムによれば、ロボットと、このロボットがアクセスする複数台の第1のパレットと、ロボット間に配置されるワーク仮置き台をパッケージ化すれば、ワーク3の仕様数が増えた場合でもそのパッケージ202を追加するだけで、簡単にワーク仕様数の増加に対応することができる。
また、このワーク移し替えシステムによれば、パッケージ202毎に車両を組み立てる生産量の多いワーク3とそれよりも生産量の少ないワーク3とに分類し、第2のパレット5に近いエリアA1、A2には生産量の多いワーク3を配置し、第2のパレット5から離れるに従って次第に生産量の少ないワーク3を配置するようにすれば、さらにワーク移し替え作業のサイクルタイムを短縮することができる。
「その他の実施の形態」
前記した実施の形態では、位置合わせ手段として撮像手段を使用してワーク保持位置と正規の保持位置に対するずれ量を算出しそのずれ量を求めてワーク保持位置をロボットの基準位置に合致させるようにしたが、撮像手段を使用することなく機械的手段にて補正動作を行わせるようにしてもよい。
機械的手段による位置合わせ手段としては、ワーク取り出し手段11で保持した矩形状のワーク3を、基準ピンに接触させてワーク奥行き方向、ワーク幅方向及びワーク縦方向のそれぞれの位置出しを行う。この位置合わせ手段を備えたワーク取り出し手段11の構造について以下に説明する。
ワーク取り出し手段11には、図7〜図9に示すように、ワーク3を吸着保持する吸着保持機構部と、該ワーク3の奥行き方向のワーク保持位置をロボットの基準位置に合致させる位置調整機構部とを備えた吸着保持位置調整手段41と、この吸着保持位置調整手段41で吸着したワーク3の有無を検知するワーク有無検知手段42と、吸着保持位置調整手段41で保持したワーク3の幅方向及び縦方向のワーク保持位置を、ロボット2の基準位置に合致させるワーク保持位置調整手段43とが設けられている。なお、前記吸着保持位置調整手段41とワーク保持位置調整手段43が、本実施の形態の位置合わせ手段に相当する。
吸着保持位置調整手段41は、ハンドリングロボット1の手首部分10に取り付けられたハンドフレーム44に設けられる一対の取付アーム部45のそれぞれに3つずつ取り付けられている。さらに詳しく説明すると、各取付アーム部45に固定されたブラケット46に、前記吸着保持位置調整手段41がそれぞれ取り付けられている。この吸着保持位置調整手段41は、ワーク3を吸着保持する吸着保持機構部47と、該ワーク3の奥行き方向のワーク保持位置を前記ロボットの基準位置に合致させる位置調整機構部48とを備える。
吸着保持機構部47は、図10に示すように、ワーク3を吸着保持する吸着パッド49と、この吸着パッド49をワーク3の曲面に合わせて追従揺動可能とする揺動機構(図示は省略する)とを備えている。これら吸着パッド49と揺動機構は、図示は省略する空圧回路から送り込まれる圧縮空気の導出入によって動作するようになっており、圧縮空気が導入されると吸着パッド49によるワーク3への吸着は行われず且つワーク面に対して揺動自在となる。この一方、圧縮空気が空圧回路によって負圧にされると、吸着パッド49によりワーク3が吸引されると共にその吸着パッド49の揺動動作が停止しロックされる。
位置調整機構部48は、先端に吸着保持機構部47を保持したスライド軸50と、このスライド軸50のスライド位置をロックするロック機構を内蔵するスライドガイド51と、スライド軸50の周囲に配置されたコイルスプリング52とからなる。
このスライド軸50には、先端に吸着保持機構部47が取り付けられ、後端にスライド軸50の最突出位置を規制するストッパ53が取り付けられている。吸着パッド49が最もワーク3から離れた状態では、図10(A)の如くスライドガイド51の上面から上方に突き出た位置にストッパ53が位置し、吸着パッド49が最もワーク3に接近(接触)する状態では、図10(B)の如くスライドガイド51の上面にストッパ53が接触する。
スライドガイド51は、前記したフランジ46に固定されており、スライド軸50を図10の上下方向においてスライド自在にガイドする。このスライドガイド51の内部には、スライド軸50のスライド位置をロックするロック機構が設けられている。ロック機構は、図示を省略する空圧回路から送り込まれる圧縮空気の導出入によって動作するようになっており、圧縮空気が導入されるとロック機構が解除されてスライド軸50が前記コイルスプリング52によって図10(B)で示す吸着パッド49をワーク3に接近させる最突出位置となす。この一方、圧縮空気が空圧回路によって負圧にされると、ロック機構が作動しスライド軸50のスライド位置がロックされる。
ワーク有無検知手段42は、図11に示すように、ワーク3の有無を検知する検出スイッチ54と、この検出スイッチ54をオンオフさせる検出ロッド55と、この検出ロッド55の上方に配置される間接検出体56及び圧縮スプリング57とからなる。
検出ロッド55の先端にワーク3が接触すると、この検出ロッド55が検出本体58内に押し込まれ、間接検出体56を圧縮スプリング57の付勢力に抗して上昇して検出スイッチ54をオンする。この間接検出体56が圧縮スプリング57によって下方へ付勢されると検出スイッチ54から離れてオフになる。検出スイッチ54がオンになった場合は、ワーク3が有りと判断され、オフとなった場合は、ワーク3が無いと判断される。
なお、本実施の形態では、ワーク3が傾いて配置されている場合でもワーク3の有無を検知することができるように、ワーク有無検知手段42を対角の位置に配置している。
ワーク保持位置調整手段43は、前記した吸着保持位置調整手段41で保持したワーク3の幅方向及び縦方向のワーク保持位置を、ロボットの基準位置に合致させる機能をするX−Yテーブルからなる。X−Yテーブルは、ハンドフレーム44上に固定される第1テーブル59と、ロボットの手首部分10に固定される第2テーブル60と、第1テーブル59の上にワーク幅方向(X方向)に沿って固定された一対のX軸ガイドレール61と、第2テーブル60の下面にワーク縦方向(Y方向)に沿って固定された一対のY軸ガイドレール62と、X軸ガイドレール61とY軸ガイドレール62の両方にスライド自在に設けられるリニアガイド63と、X−YテーブルのX方向とY方向へのスライドをロックするロック機構とから構成される。
ロック機構は、図示を省略した空圧回路から供給される圧縮空気の導出入により、第1テーブル59の第2テーブル60に対するX方向またはY方向へのスライド移動を可能とする一方で、そのスライド移動を不可能にロックする。これら第1テーブル59の第2テーブル60に対するスライドは、リニアガイド63を共有しているため、一方向へのスライドをロックさせてからでないと、他方向にスライドできないようになっている。このため、例えば第1テーブル59を第2テーブル60に対してX方向に移動させるには、Y方向のスライドをロックした後に行い、第1テーブル59を第2テーブル60に対してY方向に移動させるには、逆にX方向のスライドをロックさせた後に行う必要がある。
また、前記ロボットの手首部分10の先端には、ワーク移し替え装置11を回転させる回転手段64が設けられている。かかる回転手段64は、吸着保持位置調整手段41で吸着したワーク3のワーク保持位置補正動作を行うときに、当該ワーク3の向きを90度に変える機能をする。
このように構成されたワーク移し替え装置11を備えた前記ロボットは、制御部6からの指令を受けて作動し、手首部分10に取り付けたワーク移し替え装置11をその指令に応じて動かすようになっている。
次に、前記した機械的手段による位置合わせ手段を備えたワーク取り出し手段11をロボットに装着したワーク移し替え装置で、第1のパレット4からワーク3を第2のパレット5に移し替える動作について説明する。
図12はワーク保持位置とロボットの基準位置を示す状態図であり、(A)はワーク保持位置とロボットの基準位置が一致した状態、(B)はそれらの位置がワーク幅方向左にずれている状態、(C)はそれらの位置がワーク幅方向右にずれいている状態、図13はワーク幅方向及びワーク縦方向におけるワーク保持位置とロボットの基準位置とを位置調整する調整方法を示し、(A)はワーク幅方向の位置調整、(B)はワーク縦方向の位置調整を示す図である。
先ず、制御部6からの指令を受けて組み立て生産順番に従い所望の第1のパレット4へ第1ハンドリングロボット1または第2ハンドリングロボット2が移動し、その手首部分10に取り付けられたワーク取り出し手段11を、その第1のパレット4に配置されたワーク3に対して接近させる。
ワーク取り出し手段11がワーク3に接近すると、図7及び図8に示すように、吸着保持位置調整手段41の吸着パッド49がワーク3に接触する。このとき、吸着保持位置調整手段41では、吸着保持機構部47及び位置調整機構部48におけるロックがそれぞれ解除状態にあるため、ワーク3の曲面に合わせて吸着パッド49が首振り方向及びワーク3に対する進退方向に追従し揺動することになる。そして、吸着パッド49がワーク3の曲面に倣うと、吸着保持機構部47がロックされ、ワーク3が吸着パッド49によって吸着保持される。
その後、吸着パッド49で保持したワーク3を、第1のパレット4の上方へと持ち上げ、その第1のパレット4の上方位置に設けられた基準ピンであるワーク奥行き方向位置調整用基準ピン65にワーク3を押し付ける。ワーク3がこのワーク奥行き方向位置調整用基準ピン65に押し付けられると、ワーク奥行き方向でのワーク保持位置がハンドリングロボット1、2の基準位置(手首部分10のセンタ位置C)と合致する。このワーク保持位置とハンドリングロボット1、2の基準位置が合致したら前記位置調整機構部48をロックし、ワーク保持位置を固定する。
このようにして前記吸着保持位置調整手段41によってワーク3が吸着保持される形態としては、ワーク3を実際に吸着保持したワーク保持位置と、ハンドリングロボット1、2の基準位置(手首部分10のセンタ位置C)とが一致した形態(図12(A))、ワーク保持位置とハンドリングロボット1、2の基準位置とがワーク幅方向である左側または右側にずれた形態(図12(B)、(C))の何れかになる。この位置ずれは、第1のパレット4の組み立て精度の誤差、各第1のパレット4の大きさのバラツキ、第1のパレット4に配置されるワーク3の配置バラツキ、第1のパレット4の各エリアA1、A2への配置バラツキなどによって生じる。
次に、ワーク有無検知手段42の検出ロッド55がワーク3に接触し、前記吸着保持位置調整手段41でワーク3を保持できたか否かを検知する。ワーク3の検知が確認されない場合は、ワーク3を吸着保持できていないため、もう一度ワーク3を吸着保持する作業を繰り返す。
ワーク3が吸着保持機構部47にて吸着保持されたことが確認されると、ワーク保持位置調整手段43のワーク幅方向(図7X方向)へのロックを解除(ワーク縦方向はロック状態のまま)し、前記ワーク取り出し手段11をワーク幅方向に移動自在なようにフリー状態にする。その結果、第1テーブル59が手首部分10に固定された第2テーブル60に対してワーク幅方向にのみ移動自在なフリー状態となる。
そして、前記吸着保持位置調整手段41で吸着保持したワーク3の幅方向における両端縁3c、3dを、図13(A)に示すように、第1のパレット4の上方位置に設けた基準ピンであるワーク幅縦方向位置調整用基準ピン66、67に向かってロボットが予め決められた同じ量だけ移動する。例えば、図12(B)、(C)に示すようにワーク保持位置とハンドリングロボット1、2の基準位置とがずれていた場合は、このワーク3の幅方向両側にそれぞれ2つずつ配置されたワーク幅縦方向位置調整用基準ピン66、67の何れか片方に接触することになるので、第1テーブル59が第2テーブル60に対してワーク幅方向に相対的にスライドして、前記ワーク保持位置が前記ハンドリングロボット1、2の基準位置に対して合致する。
次に、ワーク3の向きを回転手段64にて90度回転させた後、今度は、ワーク保持位置調整手段43のワーク縦方向(図7Y方向)へのロックを解除(ワーク幅方向はロック状態)し、前記ワーク取り出し手段11をワーク縦方向に移動自在なようにフリー状態にする。その結果、第1テーブル59が手首部分10に固定された第2テーブル60に対してワーク縦方向にのみ移動自在なフリー状態となる。
そして、前記吸着保持位置調整手段41で吸着保持したワーク3の縦方向における両端縁3c、3dを、図13(B)に示すように、第1のパレット4の上方位置に設けたワーク幅縦方向位置調整用基準ピン66、67に向かってロボットが予め決められた同じ量だけ移動する。このワーク幅縦方向位置調整用基準ピン66、67に片方ずつワーク3の両端縁3c、3dを接触させると、第1テーブル59が第2テーブル60に対してワーク縦方向に相対的にスライドして、前記ワーク保持位置が前記ハンドリングロボット1、2の基準位置に対して合致する。
そして、ワーク幅方向及びワーク縦方向のワーク保持位置とハンドリングロボット1、2との基準位置とが一致したら、ワーク保持位置調整手段43をロックして第2テーブル60に対する第1テーブル59のワーク幅方向及びワーク縦方向のスライド移動を停止させる。その結果、ワーク奥行き方向、ワーク幅方向及びワーク縦方向におけるそれぞれのワーク保持位置とハンドリングロボット1、2の基準位置とが、前記第2のパレット5に移し替える前に位置補正される。これで、ワーク保持位置補正動作が終了することになる。
次に、ワーク3を正規の位置に位置決めしたらハンドリングロボット1、2によって第2のパレット5にワーク3を移し替える。第2のパレット5の所定位置にワーク3を配置したら吸着パッド49による吸着を解除し、当該ワーク3を第2のパレット5上に置く。
このように、本実施の形態によれば、機械的手段による位置合わせ手段を使用してワーク保持位置をロボットの基準位置に合致させるようにしているので、機械的精度に応じた補正を行うことができ、また装置コストも抑えることができる。
また、本実施の形態によれば、ワーク位置補正動作は、ワーク奥行き方向、ワーク幅方向及びワーク縦方向のそれぞれの位置出しを行うため、正確な位置補正を行うことができ、第2のパレット5にバラツキ無くワーク3を整列させることができる。
以上、本発明を適用した具体的な実施の形態について説明したが、上述の実施の形態は本発明の一例であり、これら実施の形態に制限されることはない。
前記したように、基準ピン65,66,67を第1のパレット4の上方位置にそれぞれ設ける例に限らず、第2のパレット5の搬入口前段に設けて該第2のパレット5へワーク3を投入する直前で位置決めを行うようにしてもよい。
また、本実施の形態では、ワーク3としてガラスを例にとり説明したが、ガラス以外の組み付け部品であるパネルやトリム部品などを、本発明の移し替え対象であるワークに適用することができる。
ワーク移し替え装置の一例を示すレイアウト図である。 第1のパレットからワーク取り出し手段でワークを取り出し第2のパレットへ移し替える前にワーク保持位置をロボットの基準位置に合致させる補正動作を行うための位置合わせ手段を示す斜視図である。 本実施の形態のワーク移し替えフローチャートである。 ワークの種類が増えたときにパッケージを追加したワーク移し替えシステムの一例を示すレイアウト図である。 ワークの種類(仕様数)が増えたときに各エリアに第1のパレットを増やすことでワーク種類増加に対応させたワーク移し替えシステムの一例を示すレイアウト図である。 ワークの種類(仕様数)が増えたときにパッケージを追加することでワーク種類増加に対応させたワーク移し替えシステムの一例を示すレイアウト図である。 ワーク取り出し手段の平面図である。 ワーク取り出し手段の正面図である。 ワーク取り出し手段の側面図である。 吸着保持位置調整手段の拡大図である。 ワーク有無検知手段の拡大図である。 ワーク保持位置とロボットの基準位置を示す状態図であり、(A)はワーク保持位置とロボットの基準位置が一致した状態、(B)はそれらの位置がワーク幅方向左にずれている状態、(C)はそれらの位置がワーク幅方向右にずれいている状態を示す。 ワーク幅方向及びワーク縦方向におけるワーク保持位置とロボットの基準位置とを位置調整する調整方法を示し、(A)はワーク幅方向の位置調整、(B)はワーク縦方向の位置調整を示す図である。
符号の説明
1…第1ハンドリングロボット(第1のロボット)
2…第2ハンドリングロボット(第2のロボット)
3…ワーク(3A〜3L)
4(4A〜4L)…第1のパレット
5(5A〜5C)…第2のパレット
6…制御部
8…レール
10…ロボットの手首部分
11…ワーク取り出し手段
12、49…吸着パッド
13…第1カメラ(撮像手段)
14…第2カメラ(撮像手段)
15…光源
16…ずれ量検出指示手段
41…吸着保持位置調整手段
42…ワーク有無検知手段
43…ワーク保持位置調整手段
44…ハンドフレーム
47…吸着保持機構部(保持機構部)
48…位置調整機構部
59…第1テーブル
60…第2テーブル
66,67…ワーク幅縦方向位置調整用基準ピン(基準ピン)
65…ワーク奥行き方向位置調整用基準ピン(基準ピン)
100…昇降回転機構部(パレット回転手段)
200…第3ハンドリングロボット
201…ワーク仮置き台
202…パッケージ

Claims (16)

  1. 異なる種類の製品毎に異なる種類のワークを取り付ける組み立て工程で、同一種類のワークが複数配置され且つ各パレット毎で異なる種類のワークが配置された複数の第1のパレットから、ワーク取り出し手段が取り付けられたロボットにより所定のワークを取り出した後、前記製品の生産順番となるように、前記ワークを第2のパレットへ移し替えて配列させるワーク移し替え方法であって、
    第1エリアに複数配置された第1のパレットにアクセスし得る第1のロボットと、第2のパレットを挟んで前記第1エリアと反対側の第2エリアに複数配置された第1のパレットにアクセスし得る第2のロボットとにより、前記製品の生産順番に応じて所定の第1のパレットからワークを取り出して前記第2のパレットに移し替える
    ことを特徴とするワーク移し替え方法。
  2. 請求項1に記載のワーク移し替え方法であって、
    前記第1のロボットまたは前記第2のロボットの何れかが所定のワークを前記第2のパレットに移し替える場合、そのワークを保持したロボットに向けて前記第2のパレットを回転させる
    ことを特徴とするワーク移し替え方法。
  3. 請求項1または請求項2に記載のワーク移し替え方法であって、
    前記第1のロボットまたは前記第2のロボットの何れか一方が所定のワークを前記第2のパレットに移し替える動作中に、他方のロボットが次に移し替えるワークを第1のパレットから取り出す動作を行う
    ことを特徴とするワーク移し替え方法。
  4. 請求項1から請求項3の何れか一つに記載のワーク移し替え方法であって、
    前記第1エリアと前記第2エリアに配置されるワークは、どちらか一方が他方に対して取り付けられる製品の生産量が多い
    ことを特徴とするワーク移し替え方法。
  5. 請求項1から請求項4の何れか一つに記載のワーク移し替え方法であって、
    前記ワーク取り出し手段で前記ワークを保持したワーク保持位置を、前記ロボットの基準位置に合致させるワーク保持位置補正動作を行ってから第2のパレットへワークを配置する
    ことを特徴とするワーク移し替え方法。
  6. 請求項5に記載のワーク移し替え方法であって、
    前記ワーク保持位置補正動作は、前記ワーク取り出し手段で保持した前記ワークの保持位置を撮像し、その撮像した画像から所定位置に対するワーク保持位置のずれ量を算出し、そのずれ量に応じて前記ワーク保持位置を補正して位置出しを行う
    ことを特徴とするワーク移し替え方法。
  7. 請求項6に記載のワーク移し替え方法であって、
    前記ワークは透明体であり、前記ワークの端縁部に光を照射して発光させ、その発光部を前記撮像手段で撮像する
    ことを特徴とするワーク移し替え方法。
  8. 請求項5に記載のワーク移し替え方法であって、
    前記ワークは矩形状であり、前記ワーク保持位置補正動作は、前記ワーク取り出し手段で保持した前記ワークに基準ピンを接触させてワーク奥行き方向、ワーク幅方向及びワーク縦方向のそれぞれの位置出しを行う
    ことを特徴とするワーク移し替え方法。
  9. 異なる種類の製品毎に異なる種類のワークを取り付ける組み立て工程で、同一種類のワークが複数配置され且つ各パレット毎で異なる種類のワークが配置された複数の第1のパレットから、前記製品の生産順番となるように前記ワークを配列させる第2のパレットへ、前記ワークを移し替えるワーク移し替え装置であって、
    第1エリアに複数配置された第1のパレットと、
    前記第1エリアの第1のパレットと第2のパレットにアクセスし得る第1のロボットと、
    第2エリアに複数配置された第1のパレットと、
    前記第2エリアの第1のパレットと第2のパレットにアクセスし得る第2のロボットと、
    前記第1エリアと前記第2エリアの間に配置され、各エリアに配置される第1のロボット及び第2のロボットに向けて回転自在とされた第2のパレットと、
    前記第1のロボット及び前記第2のロボットが前記第1のパレットから前記第2のパレットにワークを移し替える動作と、何れかのロボットが第2のパレットにワークを移し替える際にそのロボットに向けて前記第2のパレットを回転させる動作とを行わせる制御部とを備えた
    ことを特徴とするワーク移し替え装置。
  10. 請求項9に記載のワーク移し替え装置であって、
    前記制御部は、前記第1のロボットまたは前記第2のロボットの何れか一方が所定のワークを前記第2のパレットに移し替える動作中に、他方のロボットが次に移し替えるワークを第1のパレットから取り出す動作を行わせる
    ことを特徴とするワーク移し替え装置。
  11. 請求項9または請求項10に記載のワーク移し替え装置であって、
    前記ワーク取り出し手段で前記ワークを保持したワーク保持位置を、前記ロボットの基準位置に合致させる位置合わせ手段を備えた
    ことを特徴とするワーク移し替え装置。
  12. 請求項11に記載のワーク移し替え装置であって、
    前記位置合わせ手段は、前記ワーク取り出し手段で保持した前記ワークの保持位置を撮像する撮像手段と、撮像手段で撮像したワークの保持位置と正規の保持位置とのずれ量を算出しそのずれ量を求めて前記ロボットにフィードバックし、該ワーク保持位置を前記基準位置に合致させるように該ロボットに指示するずれ量検出指示手段とを備えた
    ことを特徴とするワーク移し替え装置。
  13. 請求項12に記載のワーク移し替え装置であって、
    前記ワークは透明体であり、前記ワークの端縁部に光を照射して発光させる照射手段を備え、その発光部を前記撮像手段で撮像する
    ことを特徴とするワーク移し替え装置。
  14. 請求項11に記載のワーク移し替え装置であって、
    前記ワークは矩形状であり、前記位置合わせ手段は、前記ワーク取り出し手段で保持した前記ワークに基準ピンに接触させてワーク奥行き方向、ワーク幅方向及びワーク縦方向のそれぞれの位置出しを行い、前記ワーク保持位置を前記ロボットの基準位置に合致させる
    ことを特徴とするワーク移し替え装置。
  15. 異なる種類の製品毎に異なる種類のワークを取り付ける組み立て工程で、同一種類のワークが複数配置され且つ各パレット毎で異なる種類のワークが配置された複数の第1のパレットから、前記製品の生産順番となるように前記ワークを配列させる第2のパレットへ、前記ワークを移し替えるワーク移し替えシステムであって、
    第1エリアに複数配置された第1のパレットと第2のパレットにアクセスし得る第1のロボットと、第2エリアに複数配置された第1のパレットと第2のパレットにアクセスし得る第2のロボットと、第1エリアと第2エリアの間に配置され、各エリアに配置される第1のロボットまたは第2のロボットに向けて回転自在とされた第2のパレットとを備えており、
    前記ワークの種類が増えた場合、前記第1エリアまたは前記第2エリアの何れかに隣接する第3エリアに複数配置された第1のパレットと、ワーク仮置き台と、このワーク仮置き台と第3エリアの第1のパレットにアクセスし得る第3のロボットとからなるパッケージを追加し、
    前記第1及び第2のロボットのワーク移し替え動作と共に、前記第3のロボットが組み立て生産順番となる次のワークを前記第3エリアの第1のパレットから取り出して前記ワーク仮置き台に配置させる
    ことを特徴とするワーク移し替えシステム。
  16. 請求項15に記載のワーク移し替えシステムであって、
    前記ワークの種類がさらに増えた場合、前記パッケージをさらに追加する
    ことを特徴とするワーク移し替えシステム。
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