JP2007309270A - 燃料噴射弁 - Google Patents

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大輔 佐藤
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敦 釜洞
Rei Arioka
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Abstract

【課題】燃料噴射弁において噴射燃料の圧力損失を極力抑えて,そのペネトレーション性の向上を図る。
【解決手段】弁孔7に臨む燃料誘導部材40をインジェクタプレート10に連設して,弁座部材3及びインジェクタプレート10間に環状の拡散室39を形成し,環状の拡散室39を形成し,燃料誘導部材40の外周には,弁孔7及び拡散室39間を連通する複数の切欠き部42と,弁孔7を部分的に閉鎖する複数の閉鎖部41とを,これらが該燃料誘導部材40の周方向に沿って交互に且つ等間隔置きに配列するように設け,また複数の燃料噴孔11を燃料誘導部材40の周方向に沿って等間隔置きに配列した。
【選択図】 図3

Description

本発明は,主として内燃機関の燃料供給系に使用される燃料噴射弁に関し,特に,円錐状の弁座及びこの弁座の中心部を貫通する弁孔を有する弁座部材と,弁座と協働して弁孔を開閉する弁体と,弁孔から半径方向外方にずれて配置される複数の燃料噴孔を有して弁座部材に接合されるインジェクタプレートとを備えてなり,前記弁座部材及びインジェクタプレート間には前記弁孔及び燃料噴孔間を連通する拡散室を設けた燃料噴射弁の改良に関する。
かゝる燃料噴射弁は,下記特許文献1に開示されるように既に知られている。
特開2002−130074号公報
近年の内燃エンジンでは,低燃費及び低公害化に対する要求が益々増してきている。そこでエンジンの低燃費及び排ガス浄化のために,燃料噴射弁では,噴射燃料の微粒化と,その燃料の吸気路内壁への付着を抑制するペネトレーション性(貫通力性)が重要となる。
本発明は,かゝる事情に鑑みてなされたもので,弁座から燃料噴孔に至る燃料流路のデッドボリュームを極力小さくすると共に,その燃料流路での燃料の圧力損失を極力少なくするようにして,噴射燃料の微粒化の促進とペネトレーション性の向上をもたらし得る前記燃料噴射弁を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために,本発明は,円錐状の弁座及びこの弁座の中心部を貫通する弁孔を有する弁座部材と,弁座と協働して弁孔を開閉する弁体と,弁孔から半径方向外方にずれて配置される複数の燃料噴孔を有して弁座部材に接合されるインジェクタプレートとを備えてなり,前記弁座部材及びインジェクタプレート間には前記弁孔及び燃料噴孔間を連通する拡散室を設けた燃料噴射弁において,前記弁孔に臨む燃料誘導部材を前記インジェクタプレートの中央部に連設すると共に,前記弁座部材及びインジェクタプレート間に,前記燃料誘導部材の外周面が臨むと共に,前記弁孔より大径で前記燃料噴孔の内端が開口する環状の前記拡散室を形成し,前記燃料誘導部材の外周には,前記弁孔及び前記拡散室間を連通する複数の切欠き部と,前記弁孔を部分的に閉鎖する複数の閉鎖部とを,これら切欠き部及び閉鎖部が該燃料誘導部材の周方向に沿って交互に且つ等間隔置きに配列するように設け,また前記複数の燃料噴孔を前記燃料誘導部材の周方向に沿って等間隔置きに配列することを第1の特徴とする。
また本発明は,第1の特徴に加えて,前記複数の燃料噴孔を,前記切欠き部との対応位置に配置することを第2の特徴とする。
さらに本発明は,第1の特徴に加えて,前記複数の燃料噴孔を,前記閉鎖部との対応位置に配置することを第3の特徴とする。
さらにまた本発明は,第3の特徴に加えて,前記燃料噴孔を,前記閉鎖部の,弁孔の軸線と直交する中心線からその一側方にオフセット配置したことを第4の特徴とする。
さらにまた本発明は,第1の特徴に加えて,前記複数の燃料噴孔を,前記切欠き部及び前記閉鎖部との各対応位置に配置したことを第5の特徴とする。
さらにまた本発明は,第5の特徴に加えて,前記切欠き部との対応位置に配置されて等間隔に並ぶ燃料噴孔を前記弁孔と同心の第1ピッチ円上に配置し,また前記閉鎖部との対応位置に配置されて等間隔に並ぶ燃料噴孔を,前記第1ピッチ円とは直径を異にする,それと同心の第2ピッチ円上に配置したことを第6の特徴とする。
本発明の第1の特徴によれば,インジェクタプレートの中央部に接合される燃料誘導部材は,拡散室の中央部に位置して,拡散室をデッドスペースの少ない環状となすので,燃料の流量特性を温度変化に拘らず安定させることができる。またデッドスペースが少ないことで,燃料の噴射までの圧力損失を抑えることができ,したがって各燃料噴孔からの噴射燃料により形成される単位噴霧フォーム,並びにそれらの集合よりなる集合噴霧フォームのペネトレーション性を高めることができる。さらに複数の燃料噴孔は拡散室に等間隔置きに配列されるので,燃料噴射量を多く設定することが容易となると共に,各噴霧フォークを均質なものとして,大排気量エンジンへの適用が容易となる。
本発明の第2の特徴によれば,複数の燃料噴孔を切欠き部との対応位置に配列したことで,燃料誘導部材の切欠き部の壁面で反射した燃料の多くを,燃料噴孔に直接向わせることができ,これにより燃料噴孔から噴射されるまでの燃料の圧力損失を少なくして,単位噴霧フォーム及び集合フォームのペネトレーション性を,より効果的に高めることができる。
本発明の第3の特徴によれば,複数の燃料噴孔を,閉鎖部との対応位置に配列したことで,燃料誘導部材の切欠き部の壁面で反射した燃料を,拡散室の外周壁に沿って二手の流れに分かれさせ,これにより燃料誘導部材の閉鎖部の外周側では,二つの燃料の流れが衝突し合って互いに微粒化を促進しながら燃料噴孔から噴射され,燃料の微粒化が良好な単位噴霧フォーム及び集合フォームを形成することができる。
本発明の第4の特徴によれば,各燃料噴孔から一方の隣接切欠き部までの距離と,他方の隣接切欠き部までの距離との差により,各閉鎖部の両側の切欠き部から各燃料噴孔に到来する二つの燃料の流れの強さに差が生じ,これににより燃料噴孔周りで燃料のスワールが発生して,燃料は微粒化しながら燃料噴孔から噴射され,燃料の微粒化がより良好な単位噴霧フォーム及び集合フォームを形成することができる。
本発明の第5の特徴によれば,切欠き部及び閉鎖部との各対応位置に燃料噴孔を配置したことで,燃料噴孔の多孔化を図り,燃料噴射量をより増加させて,大排気量のエンジンに対応させることができる。
本発明の第6の特徴によれば,燃料噴孔の多孔化を図りつゝ,燃料噴孔の相互間距離を極力大きく確保して,単位噴霧フォームの相互間の干渉を回避することができ,これにより,所望の単位噴霧フォーム及び集合噴霧フォームを形成することができる。
本発明の実施の形態を,添付図面に示す本発明の好適な実施例に基づいて以下に説明する。
図1は本発明の第1実施例に係る電磁式燃料噴射弁の縦断面図,図2は図1の2部拡大図,図3は図2の3−3線断面図,図4は同燃料噴射弁におけるインジェクタプレートへの燃料誘導部材の接合状態を示す斜視図,図5は同燃料噴射弁による燃料噴霧フォームの形成説明図,図6は本発明の第2実施例を示す,図3との対応図,図7は本発明の第3実施例を示す,図3との対応図,図8は本発明の第4実施例を示す,図3との対応図,図9は本発明の第5実施例を示す,図3との対応図である。
先ず,図1〜図5に示す本発明の第1実施例の説明より始める。
図1において,図示しないエンジンの吸気系に取り付けられる本発明の電磁式燃料噴射弁Iの弁ハウジング2は,前端に弁座8を有する円筒状の弁座部材3と,この弁座部材3の後端部に同軸状に液密に結合される磁性円筒体4と,この磁性円筒体4の後端に同軸状に液密に溶接される非磁性円筒体6と,この非磁性円筒体6の後端に同軸状に液密に結合される固定コア5と,この固定コア5の後端に同軸状に連設される燃料入口筒26とで構成される。
弁座部材3は,円筒状のガイド孔9と,このガイド孔9の前端に連なる円錐状の弁座8と,この弁座8の中心部を貫通する弁孔7とを有する。
非磁性円筒体6の内周面には,その後端側から固定コア5が液密に圧入され,これによって非磁性円筒体6及び固定コア5は互いに同軸状に結合される。その際,非磁性円筒体6の前端部には,固定コア5と嵌合しない部分が残され,その部分から弁座部材3に至る弁ハウジング2内に弁組立体Vが収容される。
弁組立体Vは,前記ガイド孔9に摺動自在に嵌合されて弁座8に対し開閉動作する球状の弁部16及びそれを支持する中空の杆部17からなる弁体18と,杆部17に溶接され,磁性円筒体4の内周面に摺動自在に嵌合されて固定コア5に同軸上で対置される可動コア12とからなっている。
弁組立体Vには,可動コア12の後端面から弁部16の手前で終わる縦孔19と,この縦孔19を,杆部17の外周面に連通する複数の横孔20と,弁部16の外周面に形成されて上記横孔20に連なる複数の面取り部16aとが設けられる。縦孔19の途中には,杆部17の端壁よりなる環状のばね座24が形成される。
固定コア5は,弁組立体Vの縦孔19と連通する縦孔21を中心部に有しており,この縦孔21に圧入,固定されるパイプ状のリテーナ23と前記ばね座24との間に弁ばね22が縮設され,これにより弁組立体Vは,その弁部16と弁座8との着座方向に付勢される。可動コア12の内周面には,高硬度で円筒状のストッパ部材14が弁ばね22を囲繞するようにして固着される。このストッパ部材14は,その外端を可動コア12の吸引面から僅かに突出させていて,通常,弁組立体Vの開弁ストロークに相当する間隙を存して固定コア5の吸引面と対置される。
固定コア5の後端部外周面には,内部が前記縦孔21に連通する燃料入口筒26が嵌合して液密に溶接され,この燃料入口筒26の入口に燃料フィルタ27が装着される。
弁ハウジング2の外周には,固定コア5及び可動コア12に対応してコイル組立体28が嵌装される。このコイル組立体28は,磁性円筒体4の後端部から固定コア5にかけてそれらの外周面に嵌合するボビン29と,これに巻装されるコイル30とからなっており,このコイル組立体28を囲繞するコイルハウジング31の前端が磁性円筒体4の外周面に溶接され,その後端部内周面と固定コア5の外周面とに環状のヨーク35が嵌合されて溶接される。
コイルハウジング31,コイル組立体28,固定コア5及び燃料入口筒26は,射出成形による合成樹脂製の円筒状モールド部32に埋封される。このモールド部32の中間部には,一側方に突出するカプラ34が一体に形成され,このカプラ34は,前記コイル30に連なる通電用端子33を保持する。
弁座部材3の前端面にはインジェクタプレート10が,その外周部をレーザ溶接により環状に接合され,このインジェクタプレート10の前面外周部を覆う保護キャップ25が磁性円筒体4に嵌装される。
図2〜図4に示すように,インジェクタプレート10の中央部には,弁孔7に嵌合する燃料誘導部材40がレーザ溶接により環状に接合され,この燃料誘導部材40の外周において,弁座部材3及びインジェクタプレート10間に弁孔7より大径の環状の拡散室39が画成される。而して,この拡散室39の外周壁は弁座部材3で構成され,またその内周壁は燃料誘導部材40で構成される。
燃料誘導部材40の外周には,弁孔7及び拡散室39間を連通する半円状もしくは円弧状の複数(図示例では6つ)の切欠き部42,42…と,弁孔7を部分的に閉鎖する,切欠き部42,42…と同数の複数の閉鎖部41,41…とが交互に且つ等間隔置きに設けられる。その際,複数の切欠き部42,42…は,弁孔7と同心の仮想円Cに外接するように配置され,また各燃料噴孔11は,対応する切欠き部42の,弁孔7の軸線Yと直交する中心線K上に配置される。
インジェクタプレート10には,上記拡散室39に開口する複数切欠き部42,42…と同数の燃料噴孔11,11…が穿設されている。これら燃料噴孔11,11…は,弁孔7の軸線Yと平行になるように形成されると共に,前記仮想円Cより大径でそれと同心のピッチ円P上で等間隔置きに配列されるよう,切欠き部42,42…のとの対応位置に配置される。
次に,この実施例の作用について説明する。
コイル30を消磁した状態では,弁ばね22の付勢力で弁組立体Vは前方に押圧され,弁体18を弁座8に着座させている。この状態では,図示しない燃料ポンプから燃料入口筒26に圧送された燃料は,パイプ状のリテーナ23内部,弁組立体Vの縦孔19及び横孔20を通して弁座部材3内に待機させられる。
コイル30を通電により励磁すると,それにより生ずる磁束が固定コア5,コイルハウジング31,磁性円筒体4及び可動コア12を順次走り,その磁力により弁組立体Vの可動コア12が弁ばね22のセット荷重に抗して固定コア5に吸引され,弁体18の弁部16が図2に示すように弁座部材3の弁座8から離座するので,弁座部材3内の高圧燃料は,矢印Sで示すように弁座8に沿って弁孔7側に流れ,次いで燃料誘導部材40の切欠き部42,42…の壁面に反射して,拡散室39側に向い,そして燃料噴孔11,11…から噴射される。これら燃料噴孔11,11…からの噴射燃料は,図5に示すように,単位噴霧フォームf,f…を形成し,またこれら単位噴霧フォームf,f…が集合して,エンジンの吸気弁に向って広がる円錐状の集合噴霧フォームFを形成する。
ところで,インジェクタプレート10の中央部に接合される燃料誘導部材40は,拡散室39の中央部に位置して,拡散室39をデッドスペースの少ない環状となすので,燃料の流量特性を温度変化に拘らず安定させることができる。またデッドスペースの少ないことで,燃料の噴射までの圧力損失を抑えることができるから,単位噴霧フォームf,f…及び集合噴霧フォームFのペネトレーション性を高めることができる。
さらに複数の燃料噴孔11,11…は拡散室39に等間隔置きに配列されるので,燃料噴射量を多く設定することが容易となると共に,各単位噴霧フォークfを均質なものとして,大排気量エンジンへの適用が容易となる。
また複数の燃料噴孔11は,切欠き部42,42…との対応位置に配列されるので,切欠き部42,42…の壁面で反射した燃料の多くは,燃料噴孔11,11…に直接向うため,燃料噴孔11,11…から噴射されるまでの燃料の圧力損失が極めて少ない。したがって,単位噴霧フォームf,f…及び集合噴霧フォームFのペネトレーション性を,より効果的に高めることができる。このように燃料の噴射までの圧力損失が少ない場合には,円錐状の集合噴霧フォームFは,比較的広角度のものとなる。
次に,図6に示す本発明の第2実施例について説明する。
この第2実施例は,複数の燃料噴孔11,11…をピッチ円P上で等間隔置きに配列する際に,燃料誘導部材40の閉鎖部41,41…の,弁孔7の軸線Yと直交する中心線H上に燃料噴孔11,11…を配列したものであり,その他の構成は前実施例と同様であるので,図6中,前実施例と対応する部分には同一の参照符号を付して,その説明を省略する。
この第2実施例によれば,燃料誘導部材40の切欠き部42の壁面で反射して拡散室39に向かった燃料は,拡散室39の外周壁に沿って二手の流れSa,Sbに分かれて,それぞれ隣接する閉鎖部41,41…の外周側に向かうため,各閉鎖部41の外周側では,二つの燃料の流れSa,Sbが衝突し合って,互いに微粒化を促進させながら燃料噴孔11から噴射されることになり,これにより燃料の微粒化が良好な単位噴霧フォームf,f…及び集合噴霧フォームFを形成することができる。しかしながら,各閉鎖部41の外周における二つの燃料の流れSa,Sbの衝突は,燃料の圧力損失を多少とも低下させるので,集合噴霧フォームFは,比較的狭角度のものとなる。
次に,図7に示す本発明の第3実施例について説明する。
この第3実施例は,複数の燃料噴孔11,11…をピッチ円P1上で等間隔置きに配列する際に,燃料誘導部材40の閉鎖部41,41…外周側において,各閉鎖部41の中心線Hからピッチ円Pに沿って一定方向へ一定距離eだけオフセットして,燃料噴孔11,11…を配置したものであり,その他の構成は前記第1実施例と同様であるので,図7中,第1実施例と対応する部分には同一の参照符号を付して,その説明を省略する。
この第3実施例によれば,各閉鎖部41の外周側に配置される燃料噴孔11は,閉鎖部41の中心線Hから一定距離eオフセットしているから,その燃料噴孔11から一方の隣接切欠き部42までの距離と,その燃料噴孔11から他方の隣接切欠き部42までの距離との差に起因して,各閉鎖部41の両側の切欠き部42,42…から各燃料噴孔11に到来する二つの燃料の流れSa,Sbの強さに差が生じ,この差により燃料噴孔11周りで燃料のスワールが発生するので,燃料は微粒化しながら燃料噴孔11から噴射される。したがって,燃料の微粒化がより良好な単位噴霧フォームf,f…及び集合噴霧フォームFを形成することができる。
次に,図8に示す本発明の第4実施例について説明する。
この第4実施例は,複数の燃料噴孔11,11…をピッチ円P上で等間隔置きに配列する際に,切欠き部42及び前記閉鎖部41との各対応位置に燃料噴孔11,11…を配置する。その際,各切欠き部42を幅広に形成して,それとの対応位置においては,切欠き部42の中心線Kの両側に一対の燃料噴孔11,11…を配置したものであり,その他の構成は前記第1実施例と同様であるので,図8中,第1実施例と対応する部分には同一の参照符号を付して,その説明を省略する。
この第4実施例によれば,切欠き部42及び閉鎖部41との各対応位置に燃料噴孔11,11…を配置したことで,燃料噴孔11の多孔化を図り,燃料噴射量をより増加させて,大排気量のエンジンに対応させることができる。
しかも各切欠き部42との対応位置においては,切欠き部42の中心線Kの両側に一対の燃料噴孔11,11…を配置したことから,各切欠き部42の壁面で反射して,切欠き部42の中心線Kに沿って拡散室39に向かう燃料は,拡散室39の外周壁に衝突した後,その外周壁に沿って二手に分かれ,切欠き部42に対応する一対の燃料噴孔11,11…に接線方向からスワールを生じながら流入するので,それら流入燃料の微粒化を効果的に図ることができる。
最後に,図9に示す本発明の第5実施例について説明する。
この第5実施例では,切欠き部42との対応位置に配置されて等間隔に並ぶ燃料噴孔11を弁孔7と同心の第1ピッチ円P1上に配置し,また閉鎖部41との対応位置に配置されて等間隔に並ぶ燃料噴孔11を,第1ピッチ円P1とは直径を異にする,それと同心の第2ピッチ円P2上に配置したものであり,その他の構成は前記第1実施例と同様であるので,図9中,第1実施例と対応する部分には同一の参照符号を付して,その説明を省略する。
この第5実施例によれば,燃料噴孔11の多孔化を図りつゝ,燃料噴孔11,11…の相互間距離を極力大きく確保して,単位噴霧フォームf,f…の相互間の干渉を回避することができ,これにより,所望の単位噴霧フォームf,f…及び集合噴霧フォームFを形成することができる。
本発明は上記実施例に限定されるものではなく,その要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が可能である。
本発明の第1実施例に係る電磁式燃料噴射弁の縦断面図。 図1の2部拡大図。 図2の3−3線断面図。 同燃料噴射弁におけるインジェクタプレートへの燃料誘導部材の接合状態を示す斜視図。 同燃料噴射弁による燃料噴霧フォームの形成説明図。 本発明の第2実施例を示す,図3との対応図。 本発明の第3実施例を示す,図3との対応図。 本発明の第4実施例を示す,図3との対応図。 本発明の第5実施例を示す,図3との対応図。
符号の説明
I・・・・・燃料噴射弁
C・・・・・仮想円
H・・・・・閉鎖部の中心線
K・・・・・切欠き部の中心線
P・・・・・ピッチ円
P1,P2・・・第1,第2ピッチ円
Y・・・・・弁孔の軸線
3・・・・・弁座部材
7・・・・・弁孔
8・・・・・弁座
10・・・・インジェクタプレート
11・・・・燃料噴孔
18・・・・弁体
39・・・・拡散室
40・・・・燃料誘導部材
41・・・・燃料誘導部材の閉鎖部
42・・・・切欠き部

Claims (6)

  1. 円錐状の弁座(8)及びこの弁座(8)の中心部を貫通する弁孔(7)を有する弁座部材(3)と,弁座(8)と協働して弁孔(7)を開閉する弁体(18)と,弁孔(7)から半径方向外方にずれて配置される複数の燃料噴孔(11)を有して弁座部材(3)に接合されるインジェクタプレート(10)とを備えてなり,前記弁座部材(3)及びインジェクタプレート(10)間には前記弁孔(7)及び燃料噴孔(11)間を連通する拡散室(39)を設けた燃料噴射弁において,
    前記弁孔(7)に臨む燃料誘導部材(40)を前記インジェクタプレート(10)の中央部に連設すると共に,前記弁座部材(3)及びインジェクタプレート(10)間に,前記燃料誘導部材(40)の外周面が臨むと共に,前記弁孔(7)より大径で前記燃料噴孔(11)の内端が開口する環状の前記拡散室(39)を形成し,前記燃料誘導部材(40)の外周には,前記弁孔(7)及び前記拡散室(39)間を連通する複数の切欠き部(42)と,前記弁孔(7)を部分的に閉鎖する複数の閉鎖部(41)とを,これら切欠き部(42)及び閉鎖部(41)が該燃料誘導部材(40)の周方向に沿って交互に且つ等間隔置きに配列するように設け,また前記複数の燃料噴孔(11)を前記燃料誘導部材(40)の周方向に沿って等間隔置きに配列することを特徴とする燃料噴射弁。
  2. 請求項1記載の燃料噴射弁において,
    前記複数の燃料噴孔(11)を,前記切欠き部(42)との対応位置に配置することを特徴とする燃料噴射弁。
  3. 請求項1記載の燃料噴射弁において,
    前記複数の燃料噴孔(11)を,前記閉鎖部(41)との対応位置に配置することを特徴とする燃料噴射弁。
  4. 請求項3記載の燃料噴射弁において,
    前記燃料噴孔(11)を,前記閉鎖部(41)の,弁孔(7)の軸線(Y)と直交する中心線(H)からその一側方にオフセット配置したことを特徴とする燃料噴射弁。
  5. 請求項1記載の燃料噴射弁において,
    前記複数の燃料噴孔(11)を,前記切欠き部(42)及び前記閉鎖部(41)との各対応位置に配置したことを特徴とする燃料噴射弁。
  6. 請求項5に記載の燃料噴射弁において,
    前記切欠き部(42)との対応位置に配置されて等間隔に並ぶ燃料噴孔(11)を前記弁孔(7)と同心の第1ピッチ円(P1)上に配置し,また前記閉鎖部(41)との対応位置に配置されて等間隔に並ぶ燃料噴孔(11)を,前記第1ピッチ円(P1)とは直径を異にする,それと同心の第2ピッチ円(P2)上に配置したことを特徴とする燃料噴射弁。
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