JP2007294379A - 照明装置 - Google Patents

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Kiyoko Kawashima
淨子 川島
Masami Iwamoto
正己 岩本
Iwatomo Moriyama
厳與 森山
Akiko Nakanishi
晶子 中西
Masahiro Toda
雅宏 戸田
Hisayo Uetake
久代 植竹
Tomohiro Sanpei
友広 三瓶
Akiko Saito
明子 斉藤
Nobuhiro Tamura
暢宏 田村
Mitsuru Shiozaki
満 塩崎
Masahiro Izumi
昌裕 泉
Nobuo Shibano
信雄 柴野
Koichi Honda
宏一 本多
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Abstract

【課題】
本発明は、発光ダイオードチップから放射される青色光にばらつきがあっても照射される白色光に色むらが生じにくい照明装置を提供する。
【解決手段】
請求項1に記載の発明は、照明器具本体19と;青色光を放射する複数の発光ダイオード13を有し、当該発光ダイオードから放射された青色光が所定方向を照射するように、前記照明器具本体に配設された発光部12と; 前記発光ダイオードから放射された青色光により励起されて、主として黄色光を発光する黄色系蛍光体を有し、前記青色光および黄色光が混色されることにより白色光を放射する色変換部18と;を具備することを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、発光ダイオード(LED)を用いた照明装置に関する。
一般に、劇場やテレビスタジオ等の照明用に使用されるスポットライトの光源には、ハロゲン電球や放電ランプが使用されている。これは、光源がレンズに対して十分に小さく、光源からの光を効率よく照射することができるからである。一方、近年、白色の発光ダイオードの高光度化に伴い、スポットライトの光源としてこれらの素子を使用することが注目されている。この種の発光ダイオードは、実質的な発光領域の大きさに対して相対的に高出力の光量が得られ、また発光領域が小さいために配光の制御が容易で、樹脂レンズ等と組み合わせることによって光の指向性が決め易い利点がある。
発光ダイオード(LED)を用いたスポットライトでは、この利点を生かして指向性のある多数のLEDを光源として配置し、各LEDの照射ビームを一点に集光させて仮想の単一点光源ユニットを構成し、この光源ユニットとレンズとの位置関係を可変にして被照射面の照度及び照度分布を変化させるようにしたものが開発されている(例えば、特許文献1参照)。上述したように、スポットライトには、多数の白色LEDが使用されているので、個々の白色LEDにおいて生じる発光ダイオードチップから放射される青色光のばらつきや白色に変換する黄色蛍光体の特性のばらつき等を吸収して、できるだけ所定の色や色温度に近づけるようにしている。そして、スポットライトではないが、色変換材として蛍光体を含んだシリコーン樹脂をシート状にして精度良く形成し、色変換材から放射される光色のバラツキを低減するようにした発光装置も開示されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2001−307502号公報(図2、図3) 特開2005−136006号公報(段落番号0018等)
しかしながら、個々の白色LEDから生じる発光色を同一にするには、多くの時間と労力が生じる。すなわち、まず、発光ダイオードチップから放射される青色光を一定にし、さらに、白色に変換する黄色蛍光体の特性を一定にすることは、とても難しく、結果として色むらなどが発生するものである。
そこで、本発明は、発光ダイオードチップから放射される青色光にばらつきがあっても照射される白色光に色むらが生じにくい照明装置を提供することを目的とする。
請求項1記載の発明は、照明器具本体と;青色光を放射する複数の発光ダイオードを有し、当該発光ダイオードから放射された青色光が所定方向を照射するように、前記照明器具本体に配設されてなる発光部と;アパーチャを備え、青色光が照射される所定方向に設けられたアパーチャ部と;アパーチャ部に配設され、前記発光ダイオードから放射された青色光により励起されて、主として黄色光を発光する黄色系蛍光体を有し、前記青色光および黄色光が混色されることにより白色光を放射する色変換部と;を具備することを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の照明装置において、発光ダイオードの青色光により励起されて、主として赤色光を発光する赤色発光蛍光体を有していることを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の照明装置において、色変換部から放射された白色光の配光を制御する光制御部を有し、スポットライトを構成することを特徴とする。
請求項4記載の発明は、照明器具本体と;紫外域の光を主として放射する複数の発光ダイオードを有し、当該紫外光が所定方向を照射するように、前記照明器具本体に配設されてなる発光部と;前記紫外光により励起されて、主として赤色光、緑色光および青色光を発光する蛍光体を有し、前記各発光色が混色されることにより白色光を放射する色変換部と;を具備することを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項1乃至3いずれか一記載の照明装置において、前記色変換部の発光部側には、青色透過黄色系反射層が設けられていることを特徴とする。
請求項6記載の発明は、請求項1乃至3いずれか一記載の照明装置において、前記色変換部は、ガラス、ガラスの一面側に設けられた黄色系蛍光体を含むシリコーン樹脂及びガラスの他面側に設けられた青色透過黄色系反射層を有してなることを特徴とする。
本発明において、複数の発光ダイオードから放射された青色光には、紫外光も含まれていてもよい。また、色変換部は、例えば、黄色系蛍光体を含む樹脂をシート状にしたものが考えられる。黄色系蛍光体は、黄色光から橙色光間の光を発光する蛍光体が主として用いられ、さらに、緑色光も発光するものであってもよい。この場合には、色再現性がさらによくなる。また、演色性等の向上を図るために、黄色系蛍光体に加えて赤色発光蛍光体を使用してもよい。さらに、樹脂には黄色系蛍光体が均等に含まれるようにして成形するのがよい。当該色変換部に照射される青色光の照射強度は均等であることが望ましい。均等であれば、色変換部のどこの部分でも均一に黄色光を発光するとともに、色変換部から透過する青色光も均一に透過することができるので、黄色光と青色光が均等に混色し所定の白色光を放射することができる。また、アパーチャは、その面積を変化させることができるものがよい。色変換部の中央部と周辺部で照射される青色光の強度にばらつきがある場合には、アパーチャによって周辺部の青色光が色変換部に到達しないようにカットすることができ、色変換部に到達する青色光を均一なものにすることができる。また、光制御部は、例えばレンズであり、色変換部からの白色光を集光させたり、拡大させたりして、所定の配光のスポットライトを生成することができるものである。
なお、請求項4に記載の発明では、紫外光は主として紫外域の光であり、放射方向に配設されている色変換部をほぼ均一に照射するものである。また、紫外光は、照明器具本体から外部に漏れないように、照明器具本体内に発光部が配設されている。色変換部は、例えば、紫外光により、主として赤色光、緑色光および青色光に発光する蛍光体を含む樹脂をシート状にしたものが考えられる。または、主として赤色光発光蛍光体を含む樹脂をシート状にしたもの、主として緑色光発光蛍光体を含む樹脂をシート状にしたもの、主として青色光発光蛍光体を含む樹脂をシート状にしたもの、を各一枚ずつ重ねたものでもよい。なお、樹脂には各蛍光体が均等に含まれるようにして成形するのがよい。さらに、当該色変換部に照射される紫外光の照射強度は均等であることが望ましい。均等であれば、色変換部のどこの部分でも均一に色変換して所定の白色光を放射することができる。さらに、上記のようにシートを樹脂で成形したものは、紫外光により劣化することもあるので、紫外光を透過するガラスに含有させたものでもよい。または蛍光体をガラスによりサンドイッチした構造であってもよい。
請求項1記載の発明によれば、青色光により励起されて、主として黄色光を発光する黄色系蛍光体を含む色変換部を有し、アパーチャにより当該色変換部に照射される青色光を制御することにより色むらが低減された白色光を放射することができる。
請求項2記載の発明によれば、さらに、赤色光蛍光体の赤色光により平均演色評価数Raを向上させることができる。
請求項3記載の発明によれば、色変換部から放射された白色光の配光を制御して色むらの少ないスポットライトを構成することができる。
請求項4記載の発明によれば、発光ダイオードから放射された紫外光により励起されて、主として赤色光、緑色光および青色光を発光する蛍光体を有し、各色が混色されることにより白色光を放射するように構成されているので、色むらを低減することができる。
請求項5記載の発明によれば、前記色変換部の発光部側には、青色透過黄色系反射層が設けられているので、発光部の発光ダイオードからの青色発光は青色透過黄色系反射層を透過して黄色発光蛍光体層へ入射される。ここで、青色光の一部はさらに透過し、残りの青色光は黄色系蛍光体を励起して黄色光以上の光(黄色系光)を発光し、この黄色系光が上記透過した青色光と混色し、白色光して放射される。そして、この黄色系蛍光体で放射された光の一部が発光ダイオード側へ反射されると、この反射光は青色透過黄色系反射層により黄色系蛍光体層側へ再び反射される。このために、黄色系蛍光体へ再び入射された光は、ここで、吸収されずに、再び黄色系光を発光する。これにより、黄色光以上の波長の光の発光量が増加するので、その分、この黄色光以上の波長の光と青色光との混合よりなる白色光の取出し効率を向上させることができる。
請求項6記載の発明によれば、ガラス基材の一面側に黄色系蛍光体を含むシリコーン樹脂を設け、他面側に設けられた青色透過黄色系反射層を形成することが製造上、容易にできる。
以下、本発明の一実施形態である照明装置としてのスポットライトについて、図面を参照して説明する。図1は本発明の一実施形態に係るスポットライトの内部構成図、図2は同じく断面図、図3は同じく正面図である。図において、スポットライト11は、照明器具本体19、発光部12、アパーチャ部15、色変換部18、および光制御部17を含んで構成されている。照明器具本体19は、例えば金属製の箱体で形成され、内部には発光部12、アパーチャ部15、色変換部18、および光制御部17を収容している。発光部12は、青色光を放射する複数の発光ダイオード(LED)13を有し、当該LED13から放射された青色光が所定方向を照射するように配列されている。
ここで、LED13は、砲弾型のものや、光出力が相対的に大きい高出力型パワーLEDを使用することができる。また、LED13の青色光照射方向に拡散シート又はレンズ14を配置してもよい。青色光が均等に後述するアパーチャ方向を照射するためである。拡散シート14を配設するとLED13からの光束が低下するので、高出力型パワーLEDと組み合わせて使用するのが好ましい。また、拡散シート14の代わりにレンズを使用した場合には、青色光はアパーチャ方向に配光制御され効率よく色変換部18を照射できるようになる。
アパーチャ部15は、LED13の青色光が照射する所定方向に設けられ、アパーチャ部15には、アパーチャ16が形成されている。複数のLED13は、アパーチャ16が位置する領域で照射された青色光が混光されるようにアパーチャ16の中心に向けてビームを射出するように配列されている。アパーチャ部15は、発光部12に取り付けられた複数個のLED13の青色光のうち、アパーチャ16の領域外にある均質でない光を遮断し、アパーチャ16を介して、例えば、スポットライトの光制御部としての集光レンズ17に向けてLED13の放射光を通過させる。なお、アパーチャ16の開口面積を可変して、上記均質でない光を遮断する割合を制御してもよい。このように、発光部12に取り付けられた複数個のLED13の青色光ビームが集光する所定位置にアパーチャ16が位置するようにアパーチャ部15は設けられているため、このアパーチャ16が疑似光源とみなすことができる。
色変換部18は、アパーチャ部15のアパーチャ16に配設されている。この色変換部18には、LED13から放射された青色光により励起されて、主として黄色光を発光する黄色系蛍光体が含まれている。そして、前記青色光および黄色光が混色されることにより白色光を放射するようになっている。したがって、複数のLED13のうち一つでも壊れた場合でもそのLEDさえ交換すれば、色変換部18は再度使用することができるものであり、メンテナンスし易い構成となっている。
色変換部18は、LED13から所望の光量を得る上で、例えばシリコーン樹脂等の透明樹脂に対して蛍光体を5〜20重量%、好ましくは10〜15重量%添加、混合した後、シート状に成形している。このように形成された色変換部18は、400〜800μm、好ましくは500〜600μmの厚さを有する。400μm未満であると、所望の光量を得るのに十分な量の蛍光体量を配合すると、色変換部18において蛍光体の粒間が狭くなる。したがって、LED13から放射される青色光が色変換部18を通過し難くなり、LED13から放射される光と、この光で励起され発光する色変換部18中の蛍光体自体の黄色光とに基づく所望の光量が得られ難くなり、LED13の発光効率の低下を招く。一方、800μmを越えると、LED13から放射される光が色変換部18の上部(例えば白色光放出側)まで届かず、色変換部18中の蛍光体を十分に励起し難くなり、所望の光量を得ることが困難になる。なお、粒径が10〜15μmの範囲の蛍光体粒子を使用することが好ましいが、30μm程度のものも使用可能であり、この場合には発光効率が向上する。蛍光体粒子の粒径は、例えば製造工程で篩い分け等の分級処理を実施することにより制御することができる。
また、色変換部18中に含有された蛍光体は、LED13から放射される光、例えば青色光や紫外線により励起されて可視光を発光するものである。青色光タイプのLED13を使用して白色発光を得る場合には、黄色光から橙色光間の光を発光する黄色系蛍光体が主として用いられ、さらに、緑色光も発光するものであってもよい。この場合には、色再現性がさらによくなる。また、演色性等の向上を図るために、黄色系蛍光体に加えて赤色発光蛍光体を使用してもよい。黄色光から橙色光間の光を発光する黄色系蛍光体としては、例えばRE3(Al,Ga)512:Ce蛍光体(REはY、GdおよびLaから選ばれる少なくとも1種を示す。以下同じ)等のYAG蛍光体、AE2SiO4:Eu蛍光体(AEはSr、Ba、Ca等のアルカリ土類元素である。以下同じ)等の珪酸塩蛍光体が用いられる。また、紫外発光タイプのLED13を使用して白色光を得る場合には、RGB蛍光体が主として用いられる。青色発光蛍光体としては、例えばAE10(PO46Cl12:Eu蛍光体のようなハロ燐酸塩蛍光体や(Ba,Mg)Al1017:Eu蛍光体のようなアルミン酸塩蛍光体等が用いられる。緑色発光蛍光体としては、(Ba,Mg)Al1017:Eu,Mn蛍光体のようなアルミン酸塩蛍光体等が用いられる。赤色発光蛍光体としては、La22S:Eu蛍光体のような酸硫化物蛍光体等が用いられる。さらに、上記したような蛍光体に代えて、組成に応じて種々の発光色が得られる窒化物系蛍光体(例えばAE2Si58:Eu)、酸窒化物系蛍光体(例えばY2Si334:Ce)、サイアロン系蛍光体(例えばAEx(Si,Al)12(N,O)16:Eu)等を適用してもよい。なお、窒化物系蛍光体は、耐熱性がありスポットライト内部等比較的高温にさらされる使用環境下では好適である。また、色変換部18中に含有された蛍光体は、白色微粒子であり前記青色光や黄色光等の光を拡散させることができるので、色むら改善に効果がある。
光制御部17としての集光レンズ17は、色変換部18からの白色光を放射する方向であって、照明器具本体19に配設され、色変換部18からの白色光を集光して、被照射対象を照明する面積等を制御する。なお、集光レンズ17は球面レンズや平坦状レンズで構成することができる。本実施形態では1個のフレネルレンズを用いた場合を示している。また、集光レンズ17とアパーチャ16または発光部12との距離を相対的に可変とするように移動機構20が設けられている。この移動機構20は、光源フォーカスハンドル20a及びレンズフォーカスハンドル20bを含み、この移動機構20により、発光部12と集光レンズ17との離間距離を相対的に変動させることにより、被照射面での光照射面積が変化し、また光量が変化するように構成されている。また、集光レンズ17側の照明器具本体19にはバンドア21が設けられており、このバンドア21の開閉角を調節することにより、スポットライト11からの光の照射範囲を所望により遮光し調節することができる。
さらに、LED13に適合する点灯電力を供給する点灯装置は、照明器具本体19の下部に位置する点灯装置収納部19a内に収納されている。この点灯装置は、供給される商用電源をLED13に適合した低ワットの直流に変換し、また、外部から出力されたDMX信号などの調光信号に応じて、LED13から放射される青色光の強度を調整して白色光を調光できるように構成されている。
次に、本発明の第2の実施形態である照明装置としてのスポットライトについて、図面を参照して説明する。図4は本発明の第2の実施形態に係る色変換部を示す断面図である。本実施形態のスポットライトの全体構成は、上述した一実施形態のスポットライトと同一であるため、図1〜3を参照して詳細なる説明は省略する。ここで、発光部12は、LED13を有し、主として紫外光を所定方向に照射する。また、色変換部18は、前記紫外光により励起されて、主として赤色光、緑色光および青色光を発光する蛍光体を有し、前記各発光色が混色されることにより白色光を放射する。図4に示すように、色変換部18は、主として赤色光、緑色光および青色光に発光する蛍光体を含む樹脂をシート状にしたものをガラスによりサンドイッチした構造にしている。樹脂は紫外光で劣化しにくいものがよい。
シートは、透明樹脂51aに対して蛍光体粒子51bを5〜20質量%、好ましくは10〜15質量%添加、混合した後、シート状に形成されている。このシートは、平板状の2枚のガラス(光透過部材)52によりサンドイッチされている。なお、側面には、開口52aを有する箱型のガラス52を使用してもよく、この場合には、シート51を入れ、開口52aをシール部材53により塞ぐようにする。ガラスは耐水性及び光透過性に優れているから好ましい。また、ガラス52の表面を荒らした場合には、拡散シートとしての機能をも有する。
シール部材53は、蛍光体シート51の全ての側面51dを覆うように設けられている。さらに、シール部材53において、蛍光体シート51と対向する面には白色反射層を形成してもよく、この場合には蛍光体シート51から放射される光を蛍光体シート51内に反射して戻すことができ、光の取り出しの低下を抑制することができる。シール部材53は、必ずしも蛍光体シート51の全ての側面51dを覆うように設けられている必要はない。例えば、蛍光体シート51の側面51dの一部がガラス52により覆われている場合には、シール部材53は蛍光体シート51のガラス52で覆われていない側面51dを覆っていればよい。シール部材53は、蛍光体シート51の側面51dから離間して設けられ、シール部材53と蛍光体シート51の側面51dとの間には隙間が存在しているので、色変換部18が光で熱くなって蛍光体シート51が膨張しても逃げられるようになっている。
固定部材6は、色変換部18を所定の位置に固定するものであり、色変換部18の外周縁部に取り付けられている。固定部材6は、ガラス52を両側から挟持して、固定するものである。この固定部材6を設けることにより、色変換部18を所定の位置に固定することができるとともに蛍光体シート51の主面51cとガラス52とを密着させることができる。なお、固定部材6は、ガラス52を両側から挟持するものでなくともよい。
次に、本発明の第3の実施形態である照明装置としてのスポットライトについて、図面を参照して説明する。図5は本発明の第3の実施形態に係る色変換部を示す断面図である。本実施形態のスポットライトの全体構成は、上述した実施形態のスポットライトと同一であるため、図1〜4を参照して詳細なる説明は省略する。色変換部18は、ガラス70、ガラス70の一面側に設けられた黄色系蛍光体層71及びガラス70の他面側に設けられた青色透過黄色系反射層72を有して構成されている。さらに、色変換部18の端面には白色反射層が形成され、この場合には、色変換部18から放射される光を色変換部18内に反射して戻すことができ、光の取り出しの低下を抑制することができる。なお、青色透過黄色系反射層は、前記色変換部の発光ダイオード13側に設けられる。そして、黄色系蛍光体層71は、発光ダイオード13から所望の光量を得る上で、例えばシリコーン樹脂等の透明樹脂に対して上述したような蛍光体を5〜20質量%、好ましくは10〜15質量%添加、混合した後、ドクターブレード法等によりガラス70基材の一面側に均一な厚みで成形されている。なお、シリコーン樹脂の硬度は硬めの方がゴミ等の付着がなく好適である。
また、ガラス70の他面側(黄色系蛍光体層71の背面側)、すなわち、複数の発光ダイオード13と対向する面には、所要層厚の青色透過黄色系反射層72を密着させて形成している。
青色透過黄色系反射層72は発光ダイオード13の青色光(例えば主波長450〜470nm)を透過する一方、波長が480nm以上の黄色系光を反射する光フィルターである。青色透過黄色系反射層72は、これにより反射するフィルター吸収端が480nmであることが望ましいが、500nmでもよい。青色透過黄色系反射層72は、例えばZnS−MgFやTiO−SiO等の光学多層膜であり、発光ダイオードチップの青色光の波長域では、透過率が95%、黄色光の波長域では透過率が10%、反射率が85%であった。
本実施形態によれば、黄色系蛍光体層71の背面側に青色透過黄色系反射層72を設けているので、この黄色系蛍光体層71から発光部12側へ放射された波長480nm以上の黄色系光を青色透過黄色系反射層72により黄色系蛍光体層71側へ反射させることができる。このために、黄色系蛍光体層71よりも前方の照明対象上の光束を増大させることができる。例えば、照度実験によれば、青色透過黄色系反射層72を具備しない場合に比して照明対象の照度面の照度を約50%向上させることができた。但し、この照度向上のためには、主波長450〜470nmの青色発光を青色透過黄色系反射層72によりカットしないことが重要であり、青色透過黄色系反射層72の吸収端が480nmのときの照明対象上の照度は、この青色透過黄色系反射層71を具備しないときの照度を100%とすると、ほぼ120%であり、吸収端が500nmのときの照度は150%であった。また、複数の発光ダイオード13からの青色光を1枚の黄色系蛍光体層71により黄色系光に変換するので、仮に複数の発光ダイオード13自体の発光性能等にばらつきがあっても、黄色系蛍光体層71からはそのばらつきが低減された黄色系光が放射されるので、この黄色系光と青色の混色よりなる白色光のばらつきを低減することができる。
本発明の一実施形態に係るスポットライトの内部構成図。 同じく断面図。 同じく正面図。 本発明の第2の実施形態に係る色変換部の断面図。 本発明の第3の実施形態に係る色変換部の断面図。
符号の説明
11…照明装置、12…発光部、13…LED、15…アパーチャ部、16…アパーチャ、17…集光レンズ、18…色変換部、19…照明器具本体、71…黄色系蛍光体層、72…青色透過黄色系反射層。

Claims (6)

  1. 照明器具本体と;
    青色光を放射する複数の発光ダイオードを有し、当該発光ダイオードから放射された青色光が所定方向を照射するように、前記照明器具本体に配設されてなる発光部と;
    アパーチャを備え、青色光が照射される所定方向に設けられたアパーチャ部と;
    アパーチャ部に配設され、前記発光ダイオードから放射された青色光により励起されて、主として黄色光を発光する黄色系蛍光体を有し、前記青色光および黄色光が混色されることにより白色光を放射する色変換部と;
    を具備することを特徴とする照明装置。
  2. 発光ダイオードの青色光により励起されて、主として赤色光を発光する赤色発光蛍光体を有していることを特徴とする請求項1記載の照明装置。
  3. 色変換部から放射された白色光の配光を制御する光制御部を有し、スポットライトを構成することを特徴とする請求項1又は2記載の照明装置。
  4. 照明器具本体と;
    紫外域の光を主として放射する複数の発光ダイオードを有し、当該紫外光が所定方向を照射するように、前記照明器具本体に配設されてなる発光部と;
    前記紫外光により励起されて、主として赤色光、緑色光および青色光を発光する蛍光体を有し、前記各発光色が混色されることにより白色光を放射する色変換部と;
    を具備することを特徴とする照明装置。
  5. 前記色変換部の発光部側には、青色透過黄色系反射層が設けられていることを特徴とする請求項1乃至3いずれか一記載の照明装置。
  6. 前記色変換部は、ガラス、ガラスの一面側に設けられた黄色系蛍光体層及びガラスの他面側に設けられた青色透過黄色系反射層を有してなることを特徴とする請求項1乃至3いずれか一記載の照明装置。
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JP2010044874A (ja) * 2008-08-08 2010-02-25 Sharp Corp 照明装置、照明システム及び照明装置の製造方法
JP2011077056A (ja) * 2010-12-28 2011-04-14 Casio Computer Co Ltd 光源装置及びプロジェクタ
JP2011215531A (ja) * 2010-04-02 2011-10-27 Seiko Epson Corp プロジェクター
JP2014526770A (ja) * 2011-09-09 2014-10-06 ヘルベルト ヴァルトマン ゲーエムベーハー ウント コー カーゲー 放射特性変更のためのフィルムを備えた照明灯

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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