JP2007277953A - セグメントの連結構造及び配置構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】トンネル内空面側への引張力として作用する大きな曲げモーメントに対抗することができ、狭隘な現場スペースでも確実に接続作業することができ、継手の構造仕様をより合理化することが可能な、高耐力、高剛性を兼ね備えたセグメントの連結構造を提供する。
【解決手段】
隣接するセグメント3を互いに周方向へ連結する際に用いられるセグメントの連結構造において、セグメント3の周方向当接面において地山側に形成された継手板23同士がボルトで接合され、トンネルの軸方向に直交するとともにウエブと少なくともその内空面側に形成されたフランジとを有する主桁24が、セグメント3の軸方向両端並びに少なくともその中間に配設され、周方向に隣接するセグメント3における上記各主桁24間には添接板25が架設されるとともに、添接板25と主桁24とは互いにボルト接合されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、隣接するセグメントを互いに周方向へ連結してトンネルを構成する際に用いられるセグメントの連結構造及び配置構造に関し、特に2本のトンネルが分岐又は合流するトンネル分岐合流部の外周を構成する際に好適なセグメントの連結構造及び配置構造に関する。
従来、シールド工法に基づいて構築されるいわゆるシールドトンネルは、構造的に安定した円形断面のトンネルが主流である。しかし、近年における都市部の地下道路網の整備が進展するにつれて、2本のトンネルが分岐又は合流するトンネル分岐合流部が必要となるケースが増加している。特にこのトンネル分岐合流部は、1本の本線トンネルに対して1本のランプトンネルを連結させるケースにおいて頻繁に利用されている。
従来においてトンネル分岐合流部は、地表から地面を掘り下げて施工を行う開削工法が主流であった。この開削工法では、トンネル間の地盤を取り除くために施工時にトンネルに作用する土水圧を比較的小さくすることができるというメリットはある。
しかしながら、この開削工法では、トンネル分岐合流部の施工箇所が地表からの開削工事ができる場所に限定されてしまう。即ち、開削工法に基づいて施工を行う場合には、トンネル分岐合流部を構築するための用地を確保しなければならないという問題点があった。また大深度地下においてこのようなトンネル分岐合流部を施工しなければならないときには、かかる開削の掘削労力が過大となり、地下水対策も含めて工費が割高になるという問題点があった。
このため、用地節約の問題や、大深度のトンネル施工に適するという観点から、特に近年におけるトンネル分岐合流部の構築方法は、上述した開削工法からいわゆる非開削工法へと移行しつつある。
この非開削工法は、図18に示すように、地表から地盤を掘削することなく、あくまで地中に開けた横穴201を利用して本線トンネル202とランプトンネル203を連結するためのトンネル分岐合流部を構築する。このとき、トンネル202、203上部の地盤204からの上載荷重が作用するために、トンネル分岐合流部の施工時に各トンネル202、203に作用する土水圧が大きく発生する。なお、この非開削工法に基づいてトンネル分岐合流部を構築する方法は、例えば非特許文献1において開示されているが、いずれの工法においても、限られたスペースの中で確実にセグメント同士を現場接続可能な高耐力の連結構造が必要とされていた。
図19(a)は、この非開削工法に基づいて構築された、本線トンネル202とランプトンネル203とが分岐又は合流するためのトンネル分岐合流部206の完成図を示している。このトンネル分岐合流部206が、地盤204における土被りが50mを超える大深度トンネルに適用される場合には、土圧に加えて0.5MPa以上の大きな地下水圧が作用することになる。図19(b)は、トンネル分岐合流部206に作用する曲げモーメントの分布を示している。トンネル分岐合流部206は、本線トンネル202並びにランプトンネル203を包含する横長形状のトンネル断面として構成されるところ、当該横長形部に大きな正曲げが発生する。この正曲げはトンネル内空面側へ引張力が負荷される形で作用することになる。このため、トンネル分岐合流部206では、このような大きな正曲げに対抗し得る、高耐力、高剛性のセグメント間連結構造を確立する必要があり、更には高止水性能をも兼ね備えたセグメント間連結構造とする必要もあった。
従来においては、上述の如きトンネル分岐合流部206の連結構造に求められるニーズに応えるべく、周方向に隣接するセグメントの周方向当接面を溶接固定することで、セグメント本体と同等の耐力、剛性を確保する工法が提案されている。この工法においては、セグメント間の溶接線を連続させることにより止水構造を構成することも可能となる。しかしながら、かかる溶接作業は、多大な労力と時間を要するという問題点がある。具体的には、1箇所あたりの継手接続作業に数時間以上も要する場合があり、継手の接続箇所が多い場合には、工期が著しく延長されてしまう虞があった。また、特に、高強度鋼や厚さ50〜100mmもの厚板を採用するときには、溶接接続部の予熱温度や溶接パス間温度等、現場での管理が煩雑となるという問題点も生じていた。
また、従来においては、隣接するセグメントの周方向当接面に形成された継手板同士をボルト接合することにより連結構造の高耐力化を図る方法も提案されている。この方法では、継手板間に止水材を配置して継手の止水を確保することが可能となる。またボルトの締結作業をトンネルの内空面側から行うことも可能となる。しかしながら、大きな曲げモーメントが作用する箇所において連結構造を構築する際に、かかる継手の耐力や剛性はボルトと継手板の仕様に左右され、中でもボルト配置に関しては所定の制約がかかることから、十分に大きな耐力、剛性を確保することができないという問題点がある。
また、上述したボルトの太径化、ボルトの多段配置、さらには継手板の板厚を増大させることにより高耐力化、高剛性化を図る方法も提案されている。しかしながら、かかるボルトの太径化を図る場合には、例えばM20mm程度のボルト径をM56mm程度まで太くしなければならず、特注品の製作に伴うコスト上昇を免れることができないばかりか、これを螺着させるための締め付け作業において作業者の負担が増大してしまうという弊害も発生する。またボルトを締め付けるためにボルト締め付け機器を利用する方法もあるが、ボルトの太径化に応じてボルト締め付け機器は大型化してしまうため、作業スペースを十分に確保することができなくなるという問題点があった。また、ボルトを2段、さらには3段、4段と、多段配置させる場合には、隣接するボルトの間隔が例えば数十mm程度と極めて狭小となり、現場における締結作業が困難になるとともに、構造高耐力化を図ることができなくなるという問題点があった。
さらに、従来においては、セグメントの周方向当接面に形成された継手板同士をボルト接合することに加え、さらに添接板をボルトにより摩擦接合することにより、連結構造の高耐力化、高剛性化を図る方法も提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
一般に継手部の高耐力化、高剛性化を図る技術としては、建築構造物のH形鋼の現場継手として頻繁に用いられる添接板を利用したボルト接合方法が提案されているが、継手部に隙間が生じてしまうため、止水性能が著しく悪化してしまうという問題点があった。また地山側の継手ボルトの締結をトンネル内空面側から行うのが困難になるという問題点があった。
そこで、この特許文献1の開示技術としての鋼製セグメントの連結構造は、かかる問題点を解決するために案出されたものである。即ち、この連結構造は、例えば図20に示すように、周方向に隣接するセグメントの接合面としての端板112を中立軸よりも上方のみに設置している。そして、この端板112は、隣接する他のセグメントとの間で短ボルト113により接合される。中立軸よりも下方の開放部には、トンネルの軸方向と直交する主桁111が配設され、さらにこの主桁111には添接板115の一端がボルトにより固定される。また、この添接板115の他端を隣接するセグメントの主桁のウエブにボルト止めする。これにより、継手部は、曲げに対して主桁111と同等以上の十分な剛性を発揮することになる。
即ち、この特許文献1に記載の連結構造は、セグメント間継手の高耐力及び高剛性化を図ることが可能となり、更に端板112に止水材を配置することで止水構造を実現することが可能となる。
しかしながら、この特許文献1に記載の連結構造は、応力の伝達をセグメント継手間で全て行わせる必要があるため、添接板や接続ボルトの仕様が大きくなり、ひいてはセグメント製作費、材料費等のコスト増を免れることができず、更には現場接続時間が増大してしまうという問題点があった。また、この特許文献1に記載の連結構造では、あくまで主桁111で耐力を持たせる構成としているため、大断面トンネルや大深度トンネル等の分岐合流部の如き、大きな曲げモーメントが負荷される箇所に関しては適用が困難になるという問題点があった。
特開平11−22393号公報 「建設機械」日本工業出版 2005年11月号 P1〜P56
そこで本発明は、上述した問題点に鑑みて案出されたものであり、その目的とするところは、2本のトンネルが分岐又は合流するトンネル分岐合流部の外周を構成するセグメントの連結構造及び配置構造において、トンネル内空面側への引張力として作用する大きな曲げモーメントに対抗することができ、狭隘な現場スペースでも確実に接続作業することができ、継手の構造仕様をより合理化することが可能な、高耐力、高剛性を兼ね備えたセグメントの連結構造及び配置構造を提供することにある。
請求項1に記載のセグメントの連結構造は、隣接するセグメントを互いに連結する際に用いられるトンネル用のセグメントの連結構造において、上記セグメントの周方向当接面において地山側に形成された継手板同士がボルトで接合され、トンネルの軸方向に直交するとともに、ウエブと当該ウエブの少なくとも内空面側に形成されたフランジとを有する主桁が、上記セグメントの軸方向両端及び少なくともその中間に配設され、周方向に隣接する上記セグメントにおける上記各主桁間には添接板が架設されるとともに、当該添接板と上記主桁とは互いにボルト接合されていることを特徴とする。
請求項2に記載のセグメントの連結構造は、請求項1記載のセグメントの連結構造において、互いに軸方向に隣接するセグメントの軸方向両端に配設される各主桁のウエブ同士は、少なくとも継手部近傍において複数段に亘りボルト接合されていることを特徴とする。
請求項3に記載のセグメントの連結構造は、請求項1又は2に記載のセグメントの連結構造において、上記添接板は、上記主桁における下フランジの底面、上記主桁における下フランジの上面、上記主桁におけるウエブの何れか1以上において架設されることを特徴とする。
請求項4に記載のセグメントの連結構造は、請求項1〜3のうち何れか1項記載のセグメントの連結構造において、上記継手板及び主桁には連続して、地山側から内空面側への地下水の漏洩を防止するための止水材が設けられていることを特徴とする。
請求項5に記載のセグメントの連結構造は、請求項1〜4のうち何れか1項記載のセグメントの連結構造において、上記添接板は、上記主桁における下フランジの底面において架設されてなるとともに、互いに軸方向に隣接するセグメントリングを跨るように軸方向へ拡幅されてなることを特徴とする。
請求項6に記載のセグメントの連結構造は、請求項1〜5のうち何れか1項記載のセグメントの連結構造において、上記各主桁における下フランジは、上記周方向当接面より離間する位置において互いに隙間を空けて構成され、上記周方向当接面に近接する位置において一枚の鋼板として構成され、上記添接板は、一枚の鋼板からなるとともに、上記一枚の鋼板として構成される下フランジの底面に架設されてなる。
請求項7に記載のセグメントの連結構造は、請求項6記載のセグメントの連結構造において、上記互いに隙間を空けて構成されている下フランジと、上記一枚の鋼板としての下フランジとの間で形成される角部に嵌合可能な三角形状の補強ピースが固着されていることを特徴とする。
請求項8に記載のセグメントの連結構造は、請求項1〜7のうち何れか1項記載のセグメントの連結構造において、上記セグメントの周方向当接面に形成された継手板同士を接合するボルト、及び/又は上記各主桁のウエブ同士を接合するボルトは、弾性座金を介して接合されることを特徴とする。
請求項9に記載のセグメントの連結構造は、請求項1〜8のうち何れか1項記載のセグメントの連結構造において、上記セグメントの軸方向両端に配設された主桁のフランジは、ウエブの軸方向外側から突出しない構成とされていることを特徴とする。
請求項10に記載のセグメントの連結構造は、請求項1〜9のうち何れか1項記載のセグメントの連結構造において、上記セグメントは、第1のトンネルと第2のトンネルとが分岐又は合流するトンネル分岐合流部の外周を構成することを特徴とする。
請求項11に記載のセグメントの連結構造は、請求項10記載のセグメントの連結構造において、第1のトンネル並びに第2のトンネルの残置部を構成する残置部セグメントと、上記セグメントは、互いの接合面が軸方向に向けて一直線状になるように配置され、さらに上記分岐合流部の外周を構成する上記セグメント間は、互いに千鳥状となるように配置されていることを特徴とする。
本発明を適用したセグメントの継手構造では、周方向に隣接するセグメント間で当
接すべき継手板同士で圧縮力を伝達させ、主桁に架設されている添接板により引張力を伝達させることが可能となる。セグメントに負荷されるせん断力は、継手板のボルト用孔に挿入されて螺着される図示しないボルトを介して伝達させることが可能となる。その結果、周方向の応力伝達性能を向上させることが可能となり、セグメントに負荷される曲げモーメントにも対抗することが可能となる。
また、本発明を適用したセグメントの連結構造は、全てボルト接合で構成することができるため、1箇所当りの継手接続時間は1時間程度以内で対応可能となり、また現場での管理項目をも少なくすることが可能となり、工期短縮を図ることが可能となる。また、従来技術の如く連結構造の構成を複雑化させる必要もなくなることから、コストの低減をも図ることが可能となる。
以下、本発明を実施するための最良の形態として、2本のトンネルが分岐又は合流するトンネル分岐合流部の外周を構成するセグメントの連結構造について、図面を参照しながら詳細に説明する。
本発明を適用したセグメントの連結構造が適用されるトンネル分岐合流部1は、例えば図1に示すように、本線トンネル11とランプトンネル12とが合流して1本のトンネル13へと連結する。換言すれば、1本のトンネル13から本線トンネル11とランプトンネル12へ分岐する部分である。因みに、この図1(a)は、1本のトンネル13から、本線トンネル11並びにランプトンネル12へと2本に分岐するまでの構成を示しており、図1(b)は、この図1(a)におけるA−A断面図、図1(c)は、B−B断面図、図1(d)は、C−C断面図、図1(e)は、D−D断面図である。
ここで、本線トンネル11とランプトンネル12とが合流して1本のトンネル13へと連結する場合を例に挙げて説明をする。本線トンネル11とランプトンネル12は、D−D断面図で示されるように、円形筒状のセグメントリングをトンネル軸方向に連続させる形で地中に埋設されている。ここで図1(a)に示す対象区間k1は、本線トンネル11並びにランプトンネル12が合流する区間である。対象区間k1に入り、トンネル11、12を互いに合流させる場合には、例えばC−C断面図に示すように、本線トンネル11の外周を構成していたセグメントの残置部11aと、ランプトンネル12の外周を構成していたセグメントの残置部12aとの間に、新たにセグメントを新設し、さらに仕切壁15を設けていくことになる。この新設されたセグメントが連続する領域を新設部14という。
この対象区間k1においては、本線トンネル11とランプトンネル12の各中心軸が徐々に接近してゆき、これに伴って新設部14の長さは、B−B断面図に示すように徐々に短縮化され、また仕切壁15も取り外される。そして、最終的にA−A断面図に示されるような1本の円形筒状のトンネル13へと連結され、対象区間k1は終了することになる。
本発明を適用したセグメントの連結構造は、この新設部14において新設された互いに隣接するセグメント周方向へ連結する際に用いられる。
図2は、本発明を適用したセグメントの連結構造2の斜視図である。この連結構造2は、セグメント3の周方向当接面21において中立軸22よりも上方に形成された継手板23と、トンネルの軸方向に直交する主桁24a〜24cと、周方向に隣接する他のセグメントにおける各主桁24間に架設される添接板25a〜25cとを備えている。
セグメント3は、鋼板を組立て或いは鋳造により製造される鋼殻セグメント、又は鋼殻の内部にコンクリートを充填した合成セグメントである。この図2の例は、鋼殻セグメントを示しており、地山側表面をスキンプレート26により被覆している。このセグメント3を合成セグメントで構成する場合には、コンクリート内部に図示しない鉄筋や異形棒鋼を配置した補強構造を採用するようにしてもよい。
このセグメント3には、3本の主桁24a〜24cが更に配置される。主桁24a並びに主桁24cは、セグメント3の軸方向両端に配設されている。また主桁24bは、少なくとも、この主桁24a及び主桁24cの中間に配設されている。この主桁24a〜24cは、それぞれウエブ31a〜31cと、ウエブ31a〜31cの上下に形成された上フランジ32a〜32c並びに下フランジ33a〜33cとを有している。上下フランジの板厚や板幅は、主に軸力と曲げモーメントの大きさにより最適な組み合わせを設計計算により設定する。場合によっては、地山側のフランジは無くしてスキンプレートの板厚を増大させる方が製造コスト削減につながり合理的となる場合もある。
この上フランジ32a〜32cは、中立軸22より上方において固着され、下フランジ33a〜33cは、中立軸22より下方において固着されている。また、下フランジ33a〜33c間は、互いに隙間が開いた状態で配置されることになる。ちなみに、この軸方向両端に設けられた主桁24a並びに主桁24cは、コ字状となるように上フランジ32a、32c、並びに下フランジ33a、33cがウエブ31a、31cの軸方向外側から突出しない構成とされている。これに対して、軸方向略中央に形成された主桁24bは、上フランジ32b、下フランジ33bがウエブ31bを介して両側に突き出るような形状で固着されている。また、各下フランジ33には、ボルト用孔41が穿設されている。
ウエブ31は、その高さを500〜2000mm程度とするが、実際にはトンネルの深度やトンネル径等に応じて必要な寸法が決定される。軸方向両端に形成されているウエブ31a並びにウエブ31cには、少なくとも継手部近傍において複数段に亘りボルト用孔43が形成されている。このボルト用孔43は、互いに軸方向に隣接するセグメント3のウエブ31a、31c同士を接合するために使用される。このボルト用孔43は、設計から求められる軸方向の伝達力に応じて本数や径、配置が決定される。主桁24の高さが500mm程度のセグメントであれば、このセグメント3のリング間を接続するためのボルトを挿通させるボルト用孔43は、3段程度×3列程度とすることが、ボルト締結の施工面から適切であるといえる。
セグメントリング間の相対的なズレ変形は、この継手部近傍において最も大きく、継手部から離間するにつれて小さくなる。このため、セグメント3のリング間を接続するためのボルトを挿通させるボルト用孔43の設置位置としては、継手部近傍において多数配置することが望ましい。しかしながら、このボルト用孔43を継手部近傍に多数配置するための設置スペースは限りがあるものであり、太径ボルトの締結に必要となる大型の締結機の施工スペースにも限りがあるものであることから、これらを念頭に置きつつボルト用孔43の配置を決定する必要が出てくる。この継手部近傍とは、およそセグメント高さの2倍程度までの範囲をいう。このボルト用孔43の間隔は、ボルトの締結作業性の観点から、最小でも100mm〜150mm程度で構成することが望ましい。また、このボルト用孔43の間隔は、段方向、列方向ともに略等間隔で構成することが望ましい。
また主桁24aにおけるフランジ32a、33aと、主桁24bにおけるフランジ32b、33bとの間隔、並びに主桁24bにおけるフランジ32b、33bと主桁24cにおけるフランジ32c、33cとの間隔は、作業性の観点から、それぞれ最小でも200〜300mm程度確保する必要があるところ、その寸法を確保した上で、ボルト用孔43の設置段数を決定し、その後に必要伝達力を満足するようにボルトの列数を決定することになる。なお、ボルトの設置段数は最低でも2段とする。このとき、ボルトの外径は、構造性能面から太径(例えばM48など)が望ましいが、太径とすると、ボルト用孔43の欠損も大きくなり、セグメント3の断面欠損も大きくなり、ひいてはセグメント3の性能を大幅に低下させる原因となることから、必要なセグメント3の構造性能を満足する最大のボルト径を選択することになる。なお、このボルト用孔43は、この継手部近傍から離間した位置においても、一定の間隔毎に形成されていてもよい。
また、このウエブ31の板厚は、中央のウエブ31bの厚さを、軸方向両端のウエブ31a、31cの厚さの2倍で構成するようにしてもよい。その理由は、外側の主桁24a、24cは、軸方向に隣接するセグメント3の主桁24c、24aと接合されるところ、主桁24bの断面特性と整合をとるためである。
継手板23は、ウエブ31aとウエブ31bとの間に、またウエブ31bとウエブ31cとの間に設けられている。この継手板23は、周方向に隣接するセグメント3同士で互いに当接するように配置されるものであり、その高さは圧縮力が作用する断面範囲とすることが好ましいことから、少なくとも中立軸22よりも上方に設けられる。また、後述する下フランジ33と添接板25とのボルト接合作業を容易に行うことができるように、この継手板23の下端は、下フランジ33から200mm程度離間する高さまで延長されていることが望ましい。
この継手板23は短ボルトを螺着させるためのボルト用孔42が2段に亘って設けられている。このボルト用孔42は、隣接するセグメント3の継手板23同士を突き合わせて、図示しない短ボルトを挿通させて接合するために利用されるものである。ボルト用孔42の配置は、ボルトの必要耐力と止水材44の締め付けに必要となる間隔で決定されるものであり、止水材44の膨張反力を均等に抵抗させるためにボルトの間隔は最大でも500mm程度となるように配置することが望ましい。また、ボルトの締結作業に支障が生じないように、ボルト用孔42の間隔は、最小でも100mm程度とする。
添接板25aは下フランジ33aの底面に、また添接板25bは、下フランジ33bの底面に、さらに添接板25cは、下フランジ33cの底面に架設される。各添接板25は、ボルト用孔46がそれぞれ穿設されており、このボルト用孔46と下フランジ33のボルト用孔43とを合わせ込んでボルト接合される。即ち、各添接板25は、それぞれ周方向に相互に隣接するセグメント3における下フランジ33が接合される状態となる。この接合のためのボルトの必要配置本数は、伝達すべき引張力に基づいてボルト1本の伝達耐力から決定する。また、添接板25の長さは、ボルトの必要配置本数を満足する長さとなるように調整される。また、添接板25の厚さは、伝達すべき設計伝達力によって決定する。
また、ボルト用孔46の間隔は、施工性を考慮して最小でも100〜150mm程度の間隔をあける。セグメント3の軸方向に配列するボルトの列数は、2〜10列程度とすることが望ましい。
なお、セグメント3の周囲には止水材44を設けるようにしてもよい。この止水材44は、地山側から内空面側への地下水の漏洩を防止するためのゴム製のシール部材等で構成してもよいし、また水膨潤性のものを使用し、地下水と反応して体積を膨張させて水を遮断させるものであってもよい。この止水材44は、周方向及び軸方向に隣接するセグメント同士で対面するように配設されるものであり、必要に応じて1〜2条配置される。この止水材44は、予め形成された図示しない溝部に形成するようにしてもよい。この止水材44は、継手板23から主桁24の外面に連続して設けるようにする。主桁24外面に、この止水材44を配置する場合には、当該止水材44の膨張反力を均等に抵抗させるために、ボルト43同士の間隔は最大でも500mm程度となるように配置することが望ましい。
また、上述した例では、3本の主桁24を設ける場合を例にとり説明をしたが、かかる場合に限定されるものではなく、4本以上の主桁24で構成されていてもよい。
次に、本発明を適用したセグメントの連結構造の他の構成例について図面を参照しながら説明をする。以下の構成例において、上述した図2に示す連結構造と同一の構成要素、部材に関しては、同一の番号を付すことにより以下での説明を省略する。
図3に示す連結構造5は、添接板51を下フランジ33の上面に接合する例について示している。即ち、下フランジ33の各上面に形成されたボルト用孔41に、添接板51に穿設されたボルト用孔46を合わせ、図示しないボルトをこれらに挿入して螺着することにより、下フランジ33と添接板51とを接合していくことになる。主桁24aにおける下フランジ33aには、添接板51aが接合される。また主桁24bにおける下フランジ33bには、添接板51b、51cがウエブ31bの両側に接合される。さらに主桁24cにおける下フランジ33cには、添接板51dが接合される。
図4に示す連結構造6は、添接板52を主桁24のウエブ31に接合する例について示している。即ち、各ウエブ31a〜31cに形成されている図示しないボルト用孔に、添接板52に穿設されたボルト用孔46を合わせ、図示しないボルトをこれらに挿入して螺着することにより、ウエブ31と添接板52とを接合していくことになる。主桁24aにおけるウエブ31aには、添接板52aが接合される。また主桁24bにおけるウエブ31bの両面には、添接板52b、52cが接合される。さらに主桁24cにおけるウエブ31cには、添接板51dが接合される。なお、ウエブ31a、31cに穿設されているボルト用孔43をこの添接板52との接合に共用するようにしてもよい。
図5に示す連結構造7は、添接板25を下フランジの底面に、添接板51を下フランジ33の上面に、添接板52を主桁24のウエブ31に接合する例について示している。即ち、この連結構造7では、一の主桁24に対して、添接板25、51、52の3枚本が接合されることになる。なお、連結構造7では、一の主桁24に対して3枚本の添接板25、51、52が接合される場合に限定されるものではなく、何れか2枚本以上の添接板25、51、52が接合されていればよい。
上述の如き構成からなる連結構造3、5〜7は、トンネル分岐合流部1の外周を構成するセグメント3の継手として用いられたとき、トンネル内空面側への引張力として作用する大きな曲げモーメント等に対して対抗することが可能となる。
図6は、連結構造7が適用されるセグメント3の横断面構造を示している。このようなセグメント3に対しては、内空面側から地山側にかけて図中矢印で示されるような曲げモーメントが負荷する。その結果、中立軸22より上方は圧縮力が負荷されることになり、中立軸22より下方は引張力が負荷されることになる。この圧縮力に対しては、周方向に隣接するセグメント3間で当接すべき継手板23同士で伝達させることが可能となる。また、この引張力に対しては、主桁24に架設されている添接板25、51、52により伝達されることになる。また、このセグメント3にはせん断力が負荷されることになるが、この負荷されるせん断力は、継手板42のボルト用孔23に挿入され、螺着される図示しないボルトを介して伝達されることになる。
また軸方向に関しては、ウエブ31a並びにウエブ31cに穿設されたボルト用孔43を介して軸方向に螺着される図示しないボルトにより応力伝達を行うことが可能となる。これによりセグメント3の継手部周辺の軸方向の応力伝達耐力を補強することが可能となる。このボルト用孔に螺着される図示しないボルトを継手部近傍に多段、多列配置することにより、軸方向に隣接するリングへの応力伝達性能を向上させることができる。
ちなみに、この図6では、連結構造7を例に挙げて説明をしたが、他の連結構造3、5〜6においても同様に耐力、剛性を向上させることが可能となる。しかし、特にこの連結構造7では、一の主桁24に対して複数の添接板25、51、52が架設されるため、曲げモーメントに対する抵抗力をより顕著に向上させることが可能となる。
特にこの連結構造7では、一の主桁24に対して複数の添接板25、51、52が架設されるため、曲げモーメントに対する抵抗力を向上させることが可能となる。即ち、本発明に係る連結構造3、5〜7は、耐力、剛性をともに高めることが可能となる。
図7に示す連結構造8は、主桁24における下フランジ33の底面において添接板53を架設するとともに、当該添接板53が互いに軸方向に隣接するセグメント3のリングを跨るように軸方向へ拡径されている例を示している。この添接板53は、板厚9mm程度から70mm程度が適する。このようにリング間に亘って拡径された添接板53を軸方向に隣接するセグメント3の下フランジ33に接合することにより、軸方向のせん断応力伝達性能を向上させることが可能となる。
なお、この連結構造8には、例えば図8に示すように、添接板51をさらに周方向に隣接する下フランジ33間に架設するようにしてもよい。これにより、曲げモーメントに対する抵抗力をより向上させることが可能となる。なお、軸方向への応力伝達性能をさらに高めるためには、例えば添接板54をセグメント3のリングを跨いで接合するようにしてもよい。
図9に示す連結構造10は、各主桁24における下フランジ33dを、セグメント3における周方向当接面に向けて互いに一体化された一枚の鋼板として構成している。また、この下フランジ33dの底面において周方向に架設される添接板55は、一体化された一枚の鋼板からなる。この添接板55には、ボルト用孔46が穿設され、このボルト用孔46と適合可能なボルト用孔41を下フランジ33dに形成しておく。下フランジ33dに添接板55を架設する際には、これらのボルト用孔46とボルト用孔41とを合わせ込み、図示しないボルトをこれに挿通して螺着固定することになる。
この連結構造10では、添接板55の面積を増加させ、ひいてはボルトの本数を増加させることができるため、伝達耐力を増加させることが可能となる。
図10は、この連結構造10の内空面側からの背面図である。周方向当接面21より離間した位置においては、主桁24a〜24cを構成するフランジ33a〜33cは、互いに隙間が空いた状態で配設されている。これに対して周方向当接面21の近傍においては、これらフランジ33a〜33cを互いに一体化した一枚の鋼板としてのフランジ33dで構成されることになる。そして、このフランジ33dの底面から添接板55が架設されることになる。因みに、ボルト用孔46にボルトを挿通して螺着させる際には、フランジ33a〜33c間に形成された間隙から手を伸ばして行うことも可能となる。
各主桁24a〜24cにおける下フランジ33a〜33cと、一枚の鋼板として構成される下フランジ33dとの間には隅角部60が形成される。この隅角部60は90°となるのが一般的である。この隅角部60に嵌合可能な、直角三角形状の補強ピース58を各隅角部60に固着するようにしてもよい。これにより、下フランジ33a〜33cと下フランジ33dとの間における応力の伝達をスムーズに行うことが可能となる。
図11(a)は、連結構造3、5〜9において、周方向に隣接する継手板23を突き合わせて短ボルトで接合する際の拡大構成を示している。継手板23に穿設されたボルト用孔42に短ボルト62を挿入し、これをナット63により螺合し、互いを固定する。このとき、この短ボルト62と継手板23との間隙、並びにナット63と継手板23との間隙には、弾性座金64を介装するようにしてもよい。この弾性座金64を構成する材質は、硬質ゴムを利用するようにしてもよい。
特に繰り返し応力が負荷される地震時において、例えば図11(b)に示すように、連結構造7に対しては、地山側から内空面側にかけて図中矢印で示されるような曲げモーメントが負荷する場合もある。その結果、中立軸22より上方は引張力が負荷されることになり、中立軸22より下方は圧縮力が負荷されることになる。短ボルト62に対して、上述の如き弾性座金64を介装しておくことにより、引張力が作用した場合においても弾性座金64の圧縮により、地震による継手板23の目開き変位を吸収することができ、ボルト破壊を抑制することが可能となる。ちなみに、この短ボルト62の配置本数は、地震外力より決定されることになる。
次に、連結構造3、5〜9を適用したトンネル分岐合流部1の施工方法について図面を参照しながら詳細に説明をする。図12に示すように、先ず本線トンネル11において、残置部11aと撤去部11bを切り分ける。同様にランプトンネル12においても残置部12aと撤去部12bとを切り分ける。次に、この撤去部11b、12bを構成するセグメントを除去する。
次に、この本線トンネル11とランプトンネル12との間の地盤を地中において開削し、この開削により形成された図13に示すような空洞部70の地面71と天井72をそれぞれ凍結させる。この凍結させる理由としては、この空洞部70内部に水が浸入しないようにするためである。
次に、図14に示すように残置部11aと残置部12aとの間に新たに新設部14を設けていく。この新設部14は、トンネル分岐合流部1の外周を構成するものである。この新設部14を構成するセグメント3の周方向の連結に関しては、本発明に係る連結構造3を適用する。
この新設部14を設置していく際には、予め工場においてセグメント3の鋼殻を組立て、ボルト穴加工及び止水材44配設用のシール溝加工を実施して現場に搬入する。ボルト及び穴あけ加工を実施した添接板、さらには弾性座金を現場に搬入し、その後、シール溝に止水材44を配設する。
また、現場においては、セグメント3の継手板23を互いに突き合わせる。そして、ボルト用孔42に短ボルトを挿入してこれを締結させる。次に、添接板25、51、52に対してボルトを締結させることになる。
この新設部14の施工方法を更に詳細に説明をする。図15、16は、このトンネル分岐合流部1の断面図を左側に示し、また、このトンネル分岐合流部1における上面図を右側に示している。この上面図では、図中左側から右側にかけて1〜6列のセグメントリングで構成している場合を示しており、ステップS11からステップS15に至るまでに、1列から6列へ向けて新設部14を構築していく場合を示している。
ステップS11では、未だ本線トンネル11における残置部11aと、撤去部11bとの切り分け、並びにランプトンネル12における残置部12aと、撤去部12bとの切り分けが終了してない状態にあり、地山77がそのまま残存している状態にある。かかる場合には図中矢印で示されるトンネル周方向の力の流れは、セグメントリングを跨ぐことなく互いに平行になる。
次にステップS12へ移行し、1〜2列目を構成する撤去部11b_1、11b_2並びに12b_1、12b_2を構成するセグメントを撤去する。このステップS12における断面図は、この撤去部11b_1、11b_2並びに12b_1、12b_2を構成するセグメントが撤去され、さらに空洞部70の地面71と天井72をそれぞれ凍結させた状態を示している。ちなみに、このステップS12において、3〜6列目においては、撤去部11b、12b間において地山77が残存している状態となる。
このステップS12において1〜2列目を流れる応力は、撤去部12b_3〜12b_6へと流れ込むことになる。
次にステップS13へと移行し、1列目において新設部14_1を構築していく。ここでは、この新設部14_1につき、周方向に2本のセグメント3を連結させる場合を例示している。このセグメント3の継手部には、上述した連結構造3、5〜9の何れかを適用していくことになる(以下の説明では、連結構造3を適用していく場合を例にとり説明をする)。ちなみに、このステップS13において示してある断面図は、新設部14_1を構築した1列目のセグメントリングの断面を示している。
次にステップS14へと移行し、3列目を構成する撤去部11b_3並びに12b_3を構成するセグメントを撤去する。このステップS14において、4〜6列目においては、撤去部11b、12b間において未だ地山77が残存している状態にある。このステップS14において2列目を伝播してきた応力は、1列目の新設部14_1へと流れ込み、3列目を伝播してきた応力は、4列目へと流れ込むことになる。
次にステップS15へと移行し、2列目において新設部14_2を配設していく。この新設部14_2を構成するセグメント3は、新設部14_1を構成するセグメントとの間で互いに千鳥状になるように配設される。この新設部14_2を構成するセグメント3は、新設部14_1を構成するセグメントとの間で、残置部12aに対していわゆるイモ継手となるように配置される。これにより、残置部12aを構成するセグメントと、上記新設部14_1、14_2を構成するセグメント3は、互いの接合面が軸方向に向けて一直線状になるように配置されることになる。
特に、この残置部12aと新設部14_1との取り合い部では、隣接するリングのセグメント3を順次新設していく必要性から、接続作業に優れる継手とする必要があり、また曲げモーメントも大きくないのでイモ継手とすることが望ましい。これに対して、新設部14を構成するセグメントの中央部では、曲げモーメントが大きく、残置部11a、12aとの取り合いも無くなることから、千鳥配置で構成することが望ましい。
この新設部14_2の構築が終了した後に4列目の地山77の開削が開始されることになる。即ち、この施工方法においては、実際に新設部14を施工する列の次列の撤去部11b、12bを先に撤去しておくことにより、例えば、連結構造8の如きセグメント3のリングを跨るような添接板53への接合工事を容易に行うことが可能となる。なお、新設部14を構成するセグメント3と残置部11a、12aを構成するセグメントとの連結は、上述した連結構造3を適用することなく、他の従来の連結構造を適用するようにしてもよい。
なお、上述した施工方法においては、例えば図17(a)に示すように、残置部11a、12aを構成するリング間に添接板53を予め架設しておくようにしてもよい。これにより、この図17(a)でいう3列目の周方向の応力を、この添接板53を介して軸方向へと分散して伝達させることが可能となる。
また、上述した施工方法においては、例えば図17(b)に示すように、新設部14を構成するセグメント3のリング間に添接板53を架設した、上述した連結構造8を適用した場合について示している。この図17(a)でいう3列目の周方向の応力は、この添接板53を介して軸方向へと分散して伝達させることが可能となる。
土被り50m程度の大深度トンネルの分岐合流部1を例にとり、連結構造2の仕様を試算してみる。
分岐合流部1の断面は、全幅22m、高さ15mの横長トンネル断面とする。非開削工法により分岐合流部1を施工する場合、施工途中に撤去部11b、12bを構成するセグメント3を撤去する場合を想定する。
図19に示すトンネル分岐合流部206に作用する正曲げ最大点において、トンネルに発生する断面力は、軸力が6000kN、曲げモーメントが9000kNm、せん断力が3000kN発生する(奥行き1m当り)。
また、主桁24の高さを1000mm、セグメント3の幅を1200mm、主桁24のフランジ32、33の厚さを75mm、フランジ32a、33a並びにフランジ32c、33cの幅を170mm、フランジ32b、33bの幅を340mmとし、ウエブ31a、31cの厚さを30mm、ウエブ31bの厚さを60mm、スキンプレート26の厚さを8mmとする。
トンネルに発生する断面力(軸力が6000kN、曲げモーメントが9000kNm、せん断力が3000kN)のうち、曲げモーメント及びせん断力の30%につきリング間ボルトを用いて隣接リングへと伝達すると仮定する。
セグメント継手において負担、伝達する断面力は軸力が6000kN、曲げモーメント6300kNm、せん断力が2100kNとなる。軸力は圧縮力であるため、継手板の当接により伝達し、以下のボルト設計に関与しない。継手の曲げモーメントは、トンネル内空面側の添接板25a〜25cにより、またせん断力は、地山側のボルト用孔42に挿通させる短ボルトにより伝達するものであるため、各々の仕様は、曲げモーメント及びせん断力が低減する分に相当する仕様が低減可能になる。
即ち、曲げモーメント及びせん断力の70%伝達分に相当する仕様は以下のとおりである。
継手板23の高さ5500mm、板厚21mm、ボルト用孔42は、一の継手板23において2段×6列、ボルト用孔42に挿通すべき短ボルトはM36。また、添接板25a〜25cの長さは750mm、板厚25mm×2枚(両面)、ボルト用孔46の配置は、6段×5列でボルト径はM30。
次に、リング間ボルトの仕様について説明する。先ず、曲げモーメント及びせん断力の30%をボルト用孔43に挿通すべきリング間ボルトを介して隣接するリングへと伝達する場合を考えてみる。この隣接するリングへの伝達力Pを算定する。即ち、この伝達力Pが隣接リングに集中荷重として作用する時に発生する曲げモーメントとして算出をする。その結果、隣接リングへの伝達曲げモーメントは2700kNm、せん断力は900kNとなる。
図19に示すトンネル分岐合流部206に作用する正曲げモーメントが負荷されているスパン長を10mとしたとき、スパン中央位置における発生曲げモーメントから、2700kNm=1/4×10m×PkNより、Pは1080kNとなる。リング間ボルトは、ボルト径M30mm、SHTBボルト1本あたりの面摩擦耐力161kN/本を使用し、必要本数は、1080kN/161kN=6.7本となる。せん断力についての必要本数は、同様に900kN/161kN=5.6本となり、合計12.3本となる。従って、セグメント継手周囲4箇所に配分してボルトを配置すると、1箇所あたりリング間ボルトを4本配置すればよい。ボルト間隔を150mm確保する場合には、桁高さ1000mに対して4段配置×1列で対応可能である。
本発明を適用したセグメントの連結構造が適用されるトンネル分岐合流部の構成図である。 本発明を適用したセグメントの連結構造の斜視図である。 添接板を下フランジの上面に接合する例について示す図である。 添接板を主桁のウエブに接合する例について示す図である。 添接板を下フランジの底面、下フランジの上面、主桁のウエブに接合する例を示す図である。 本発明を適用した連結構造が適用されるセグメントの断面図である。 添接板が互いに軸方向に隣接するセグメントリングを跨るように軸方向へ拡径される例を示す図である。 図7の構成に加えて、添接板をさらに周方向に隣接する上フランジ間に架設する例を示す図である。 本発明を適用した連結構造の他の構成例について説明するための図である。 図9に示す連結構造を内空面側から視認した図である。 短ボルトと継手板との間隙に弾性座金を介装する場合について説明するための図である。 本発明に係る連結構造を適用したトンネル分岐合流部の施工方法について説明をするための図である。 本線トンネルとランプトンネルとの間の地盤を開削することにより得られた空洞部を示す図である。 残置部間に新たに新設部を設ける場合について示す図である。 本発明に係る連結構造を適用したトンネル分岐合流部の施工方法をさらに詳細に説明するための図である。 本発明に係る連結構造を適用したトンネル分岐合流部の施工方法をさらに詳細に説明するための他の図である。 リング間に添接板を架設する場合における応力の流れについて説明するための図である。 非開削工法の従来例について説明するための図である。 非開削工法に基づいて構築された本線トンネルとランプトンネルとのトンネル分岐合流部の完成図を示す図である。 ボルト並びに添接板を利用した連結構造の従来例を示す図である。
符号の説明
1 トンネル分岐合流部
2 連結構造
3 セグメント
11 本線トンネル
12 ランプトンネル
13 トンネル
14 新設部
15 仕切壁
21 周方向当接面
22 中立軸
23 継手板
24 主桁
25 添接板
26 スキンプレート
31 ウエブ
32 上フランジ
33 下フランジ
41〜43、46 ボルト用孔
44 止水材

Claims (11)

  1. 隣接するセグメントを互いに連結する際に用いられるトンネル用のセグメントの連結構造において、
    上記セグメントの周方向当接面において地山側に形成された継手板同士がボルトで接合され、
    トンネルの軸方向に直交するとともに、ウエブと当該ウエブの少なくとも内空面側に形成されたフランジとを有する主桁が、上記セグメントの軸方向両端及び少なくともその中間に配設され、
    周方向に隣接する上記セグメントにおける上記各主桁間には添接板が架設されるとともに、当該添接板と上記主桁とは互いにボルト接合されていること
    を特徴とするセグメントの連結構造。
  2. 互いに軸方向に隣接するセグメントの軸方向両端に配設される各主桁のウエブ同士は、少なくとも継手部近傍において複数段に亘りボルト接合されていること
    を特徴とする請求項1記載のセグメントの連結構造。
  3. 上記添接板は、上記主桁における下フランジの底面、上記主桁における下フランジの上面、上記主桁におけるウエブの何れか1以上において架設されること
    を特徴とする請求項1又は2記載のセグメントの連結構造。
  4. 上記継手板及び主桁には連続して、地山側から内空面側への地下水の漏洩を防止するための止水材が設けられていること
    を特徴とする請求項1〜3のうち何れか1項記載のセグメントの連結構造。
  5. 上記添接板は、上記主桁における下フランジの底面において架設されてなるとともに、互いに軸方向に隣接するセグメントリングを跨るように軸方向へ拡幅されてなること
    を特徴とする請求項1〜4のうち何れか1項記載のセグメントの連結構造。
  6. 上記各主桁における下フランジは、上記周方向当接面より離間する位置において互いに隙間を空けて構成され、上記周方向当接面に近接する位置において一枚の鋼板として構成され、
    上記添接板は、一枚の鋼板からなるとともに、上記一枚の鋼板として構成される下フランジの底面に架設されてなること
    を特徴とする請求項1〜5のうち何れか1項記載のセグメントの連結構造。
  7. 上記互いに隙間を空けて構成されている下フランジと、上記一枚の鋼板としての下フランジとの間で形成される角部に嵌合可能な三角形状の補強ピースが固着されていること
    を特徴とする請求項6記載のセグメントの連結構造。
  8. 上記セグメントの周方向当接面に形成された継手板同士を接合するボルト、及び/又は上記各主桁のウエブ同士を接合するボルトは、弾性座金を介して接合されること
    を特徴とする請求項1〜7のうち何れか1項記載のセグメントの連結構造。
  9. 上記セグメントの軸方向両端に配設された主桁のフランジは、ウエブの軸方向外側から突出しない構成とされていること
    を特徴とする請求項1〜8のうち何れか1項記載のセグメント間の連結構造。
  10. 上記セグメントは、第1のトンネルと第2のトンネルとが分岐又は合流するトンネル分岐合流部の外周を構成すること
    を特徴とする請求項1〜9のうち何れか1項記載のセグメントの連結構造。
  11. 第1のトンネル並びに第2のトンネルの残置部を構成する残置部セグメントと、上記セグメントは、互いの接合面が軸方向に向けて一直線状になるように配置され、さらに上記分岐合流部の外周を構成する上記セグメント間は、互いに千鳥状となるように配置されていること
    を特徴とする請求項10記載のセグメントの配置構造。
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