JP2007276460A - 液体吐出装置および液体吐出ヘッドの駆動方法 - Google Patents
液体吐出装置および液体吐出ヘッドの駆動方法 Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】1つの液室29内には、複数のヒータ2、3a、3bが配置され、第1のヒータ2の駆動と第2のヒータ3a、3bの駆動とが切替可能となっている。液体吐出装置は、第1のヒータ2をメインヒータとし第2のヒータ3a、3bを待機ヒータとして吐出を行う第1の動作と、第1のヒータ2を待機ヒータとし第2のヒータ3a、3bをメインヒータとして吐出を行う第2の動作とを交互に切り替えできるように構成されている。第1及び第2のヒータ2、3a、3bの重心は一致しており、耐キャビテーション膜は、金属、貴金属、およびそれらの合金のいずれかを含んでいる。
【選択図】図2
Description
[液体吐出ヘッドの構造]
図1は、本発明の液体吐出ヘッド(インクジェット記録ヘッド)の一実施形態を示しており、図1(a)は斜視図であり、図1(b)は上面図である。
[液体吐出装置]
図9に、本発明の代表的な実施形態である液体吐出装置(インクジェット記録装置)の概観図を示す。図9において、インクジェットカートリッジIJCが搭載されたキャリッジHCは、キャリッジモータ5013で矢印a,b方向に往復移動される。インクジェットカートリッジIJCは、液体吐出ヘッドIJH(以下、ヘッド)及びヘッドから吐出される液体を貯蔵するタンクITを具備する。プラテン5000は記録紙(記録媒体)Pを搬送する。ヘッドの前面をキャップするキャップ部材5022のキャップ内を吸引する吸引手段5015は、キャップ内開口5023を介してヘッドの吸引回復を行う。また、液体吐出装置はクリーニングブレード5017を備えている。なお、図示しないが、液体吐出装置は、各ヒータに駆動信号を付与するためのドライバや、吐出回数をカウントするカウント装置を備えている。
第1の例として、図4に記載の駆動シーケンスで図2に示した液体吐出ヘッド20を駆動する例について説明する。
素子基板上に配置された複数のヒータにおいて、メインヒータと待機ヒータとの素子基板面における重心が一致することが望ましい。本実施形態おいて、第1のヒータ2及び第2のヒータ3のそれぞれが、切替えにより、インクの吐出に関わるため、吐出液体の吐出方向を一定に保つ必要があるからである。このように、メインヒータと待機ヒータとの素子基板面における重心を一致させることで、メインヒータと待機ヒータが切り替えられても、吐出液滴の吐出方向が一定に保たれる。その結果、紙面における着弾位置ずれが抑制され、高品位高画質の印字、及び長寿命化が可能となる。
第2の例として、図6の駆動シーケンスを用いて液体吐出ヘッド20を駆動する例について説明する。第1のシーケンス例で説明した部分と同様の説明は省略する。
以上、本発明の一例について述べたが、本発明は上述した構成に限定されるものではなく種々変更可能である。図7(a)に示すように、第1のヒータ32と各第2のヒータ33a、33bとの間に隙間が形成されていてもよい。また、図7(b)に示すように、第1のヒータ32a,32bと第2のヒータ33a,33bとがマトリクス状に配置されていてもよい。また、図7(c)に示すように、第1のヒータ32と第2のヒータ33とが同心円状に配置されていてもよい。
2、32 第1のヒータ
3、3a、3b、33 第2のヒータ
18 インク供給路
20 液体吐出ヘッド
29 液室
31 吐出口
Claims (7)
- 液体を吐出させるエネルギーを発生する複数のヒータが設けられた素子基板と、該素子基板上に設けられ、液体を吐出する吐出口を備えた複数の液室と、を有し、1つの前記液室に複数の前記ヒータが配置された液体吐出ヘッドを用い、前記複数のヒータのうちの一部のヒータの駆動と、他の一部のヒータの駆動と、を切替え可能とした液体吐出装置であって、
前記一部のヒータをメインヒータとして駆動させて液体を吐出し、前記他の一部のヒータを待機ヒータとして待機させる第1の動作と、
前記一部のヒータを待機ヒータとして待機させて、前記他の一部のヒータをメインヒータとして駆動させて液体を吐出する第2の動作と、
を切り替える手段を有し、
前記一部のヒータと前記他の一部のヒータとの前記素子基板面における重心の位置が一致し、
前記ヒータ表面が、金属、貴金属、およびそれらの合金のいずれかを含む耐キャビテーション膜で保護されていることを特徴とする液体吐出装置。 - 前記第1の動作から前記第2の動作への切替えが、前記第1の動作における前記メインヒータの駆動回数が予め定められた値に達したときに行われる、請求項1に記載の液体吐出装置。
- 前記第1の動作及び前記第2の動作の少なくとも一方の動作の途中に、前記待機ヒータを液体が吐出しない程度に駆動させる第3の動作を行う、請求項1または2に記載の液体吐出装置。
- 前記第3の動作は、発泡しきい値の電圧の85%以上105%以下の電圧で前記待機ヒータを駆動させる、請求項3に記載の液体吐出装置。
- 前記第3動作は、発泡しきい値のパルス時間の72%以上110%以下のパルス時間で前記待機ヒータを駆動させる、請求項3または4に記載の液体吐出装置。
- 前記耐キャビテーション膜は、Ta、Ir、Pt及びこれらの合金のいずれかを含む、請求項1ないし5のいずれか1項に記載の液体吐出装置。
- 液体を吐出させるエネルギーを発生する複数のヒータが設けられた素子基板と、該素子基板上に設けられ、液体を吐出する吐出口を備えた複数の液室と、を有し、1つの前記液室に複数の前記ヒータが配置された液体吐出ヘッドを用い、前記複数のヒータのうちの一部のヒータの駆動と、他の一部のヒータの駆動と、を切替え可能とした液体吐出ヘッドの駆動方法であって、
前記一部のヒータと前記他の一部のヒータとの前記素子基板面における重心の位置が一致し、前記ヒータ表面が、金属、貴金属、およびそれらの合金のいずれかを含む耐キャビテーション膜で保護されており、
前記一部のヒータをメインヒータとして駆動させて液体を吐出し、前記他の一部のヒータを待機ヒータとして待機させる第1の動作と、
前記一部のヒータを待機ヒータとして待機させて、前記他の一部のヒータをメインヒータとして駆動させて液体を吐出する第2の動作と、を有することを特徴とする液体吐出ヘッドの駆動方法。
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