JP2007271728A - 光ファイバ素線保持具 - Google Patents

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和宏 安田
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Abstract

【課題】光ファイバ素線に許容された範囲の光ファイバ曲り部を形成し、その光ファイバ曲り部を把持することにより、確実に光ファイバ素線の保持を可能とした光ファイバ素線保持具を提供する。
【解決手段】素線保持部材2と押え蓋3との間に光ファイバ素線Pを挟み、光ファイバ素線Pを保持する光ファイバ素線保持具である。素線保持部材2と押え蓋3の挟持部位には、光ファイバ曲り形成用凸部7と光ファイバ曲り形成用凸部7に対応した形状を有した光ファイバ曲り形成用凹部8の何れかが形成される。光ファイバ曲り形成用凸部7と光ファイバ曲り形成用凹部8間に光ファイバ素線Pを挟み込むことにより、光ファイバ素線Pに光ファイバ曲り部MBを形成して、光ファイバ素線Pを保持する。
【選択図】図1

Description

本発明は、光ファイバ素線を屋内に配線する際に使用する光ファイバ素線保持具に関し、特に光ファイバ素線に光ファイバ曲り部を形成して、その光ファイバ曲り部を良好に保持するようにした光ファイバ素線保持具に関する。
従来、一般に使用されている光ファイバケーブルは、光ファイバ素線と補強用の金属線を共に合成樹脂の厚い被覆層で被覆してケーブル状に形成されており、このような光ファイバケーブルを屋内の壁、柱、梁などに沿って配線する場合、通常、下記特許文献1に記載されるような構造の光ファイバ線保持具が使用されている。この種の従来の光ファイバ保持具は、基本的には、光ファイバケーブルを直線状態で保持する構造であり、配線保持部材上に形成された溝状の保持用凹部内に光ファイバケーブルを直線状態で挿入し、その上に押え蓋部を被せ、押え蓋部の弾性押え部により光ファイバケーブルを押圧して保持するように使用される。
特開2003ー270451号公報
一方、近年、光ファイバ技術の改良により、強度及び性能共に優れた光ファイバ素線(コアとクラッドを有した光ファイバの外側に薄い被覆層を形成した外径約0.5〜1.2mmの細い素線)が開発されており、この種の光ファイバ素線をそのまま屋内配線として使用することが可能となりつつある。
しかしながら、この種の非常に細い光ファイバ素線を、従来の配線保持具を用いて保持する場合、配線保持部材の保持用凹部に挿入し、その上から押え蓋部の弾性押え部により押圧したとしても、光ファイバ素線の線径があまりに細いために、素線が軸方向に移動しやすく、確実に保持することが難しいという課題があった。
本発明は、上述の課題を解決するものであり、光ファイバ素線に許容された範囲の光ファイバ曲り部を形成し、その光ファイバ曲り部を把持することにより、確実に光ファイバ素線の保持を可能とした光ファイバ素線保持具を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の請求項1の光ファイバ素線保持具は、素線保持部材と押え蓋との間に光ファイバ素線を挟み、光ファイバ素線を保持する光ファイバ素線保持具において、素線保持部材と押え蓋の挟持部位には、光ファイバ曲り形成用凸部と該光ファイバ曲り形成用凸部に対応した形状を有した光ファイバ曲り形成用凹部の何れかが形成され、該光ファイバ曲り形成用凸部と該光ファイバ曲り形成用凹部間に光ファイバ素線を挟み込むことにより、該光ファイバ素線に光ファイバ曲り部を形成して、該光ファイバ素線を保持することを特徴とする。
ここで、光ファイバ曲り部とは、光ファイバ素線を任意の小曲率半径で曲げたとき、光ファイバ素線の光伝送損失が約0.1dB以下であって、光伝送性能に悪影響を及ぼさない範囲での曲率の小さい曲げ部分を意味する。
また、請求項2の光ファイバ素線保持具は、素線保持部材と押え蓋との間に光ファイバ素線を挟み、光ファイバ素線を保持する光ファイバ素線保持具において、素線保持部材に対しヒンジ部を介して押え蓋が開閉可能に形成されると共に、押え蓋を素線保持部材に対し閉鎖して係止するための係止フックと係止部が設けられ、素線保持部材の挟持部位に溝状の光ファイバ曲り形成用凹部が形成され、押え蓋の対応位置に該光ファイバ曲り形成用凹部に対応した形状の光ファイバ曲り形成用凸部が形成され、該光ファイバ曲り形成用凸部の先端面と該光ファイバ曲り形成用凹部の底面には、光ファイバ素線に光ファイバ曲り部を形成するための曲線部が光ファイバ素線の軸方向に沿って形成されていることを特徴とする。
また、請求項3の光ファイバ素線保持具は、素線保持部材と押え蓋との間に光ファイバ素線を挟み、光ファイバ素線を保持する光ファイバ素線保持具において、素線保持部材に対し押え蓋が挟持方向及び反挟持方向にスライド可能に嵌合され、素線保持部材の挟持部位に光ファイバ曲り形成用凸部が形成され、該押え蓋の先端位置に該光ファイバ曲り形成用凸部に対応した形状の光ファイバ曲り形成用凹部が形成され、該光ファイバ曲り形成用凸部の先端面と該光ファイバ曲り形成用凹部の底面には、光ファイバ素線に光ファイバ曲り部を形成するための曲線部が光ファイバ素線の軸方向に沿って形成されていることを特徴とする。
また、請求項4の光ファイバ素線保持具は、素線保持部材と押え蓋との間に光ファイバ素線を挟み、光ファイバ素線を保持する光ファイバ素線保持具において、素線保持部材に対し押え蓋が枢軸を介して回動可能に且つ挟持部位を閉鎖・開放可能に嵌合され、素線保持部材の挟持部位に光ファイバ曲り形成用凹部が形成され、該押え蓋の内側に該光ファイバ曲り形成用凹部に対応した形状の光ファイバ曲り形成用凸部が形成され、該光ファイバ曲り形成用凹部の底面と該光ファイバ曲り形成用凸部の先端面に、光ファイバ素線に光ファイバ曲り部を形成するための曲線部が光ファイバ素線の軸方向に沿って形成されていることを特徴とする。
上記構成の光ファイバ素線保持具によれば、素線保持部材と押え蓋の挟持部位に光ファイバ曲り形成用凸部と光ファイバ曲り形成用凹部を設け、この光ファイバ曲り形成用凸部と光ファイバ曲り形成用凹部間に光ファイバ素線を挟み込むことにより、光ファイバ素線に光ファイバ曲り部を形成して、光ファイバ素線を把持するから、光ファイバ曲り形成用凹部内に光ファイバ素線を挿入し、押え蓋を閉じるのみの簡単な操作により、光ファイバ素線を把持することができ、これによって、光ファイバ素線の軸方向への移動を阻止して、確実に安定して光ファイバ素線を保持することができる。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1〜図9は第1実施形態の光ファイバ素線保持具を示している。この光ファイバ素線保持具は、基本的には、素線保持部材2に対しヒンジ部4を介して押え蓋3が開閉可能に形成され、素線保持部材2と押え蓋3との間に光ファイバ素線Pを挟み込み、光ファイバ素線Pを保持するように構成される。
押え蓋3の端部には押え蓋3を閉鎖して係止するための係止フック5が設けられ、素線保持部材2の端部の対応位置には、係止フック5が係止可能な係止部6が設けられる。素線保持部材2の内側面つまり光ファイバ素線Pを通して挟持する挟持部位には、溝状の光ファイバ曲り形成用凹部8が、ヒンジ部4と平行(横方向)に形成されている。
この光ファイバ曲り形成用凹部8は、細い溝形に形成されると共に、図2、図3に示すように、その深さ方向に波形に形成され、波形底面8aが溝の底部に形成されている。その波形底面8aの曲線部の曲率半径は、光ファイバ素線Pに許容された曲率半径の曲線部、つまり光ファイバ曲り部MBとなるように形成されている。
例えば、フォトニック結晶ファイバを用いた所謂ホーリーファイバのように、コアの周囲のクラッド部に空孔を形成することにより、光ファイバを小さい曲率で曲げた場合でも光伝送損失が増大しない構造の光ファイバを使用した光ファイバ素線の場合、上記のように、光ファイバを例えば半径2.5mmの曲率(光ファイバ曲り)で曲げたときの光伝送損失が0.1dB以下であり、その曲率の曲線部は、光伝送性能に悪影響を及ぼさない範囲での曲げとすることができる。この場合、光ファイバ曲り形成用凹部8の波形底面8aの曲線部の曲率半径は、例えば約2.5mmと設定され、その波形底面の曲線部分は、図3bに示すように、山、谷、山と3個の曲線部が連続して波形に形成される。
また、この光ファイバ曲り形成用凹部8には、押え蓋3側の光ファイバ曲り形成用凸部7が上から嵌合されるが、光ファイバ曲り形成用凹部8の谷部はその山部より幅広に形成され、光ファイバ曲り形成用凸部7の山部が光ファイバ曲り形成用凹部8の谷部に嵌入しやすくしている。また、光ファイバ曲り形成用凹部8の波形底面8aには、図3に示すように、非常に小さい小爪8bが複数個間隔をおいて突設されている。さらに、素線保持部材2の上面には、光ファイバ曲り形成用凸部7の近傍の4箇所に嵌合凸部2aが突設され、押え蓋3を閉じたとき、押え蓋3の内側に穿設した4個の嵌合孔3cに、これらの嵌合凸部2aが嵌合して嵌着されるようにしている。
一方、押え蓋3の内側面には、光ファイバ曲り形成用凸部7が、素線保持部材2側の光ファイバ曲り形成用凹部8に対応した位置に、光ファイバ曲り形成用凹部8に嵌入可能に、設けられる。この光ファイバ曲り形成用凸部7は、図1などに示すように、ヒンジ部4と平行に押え蓋3の内側に突設され、図3aに示すように、光ファイバ曲り形成用凹部8の波形底面8aに対応した波形先端形状を有し、その波形の先端面には波形溝7aが形成されている。
この波形先端形状の曲線部分は図3bに示すように、下向きの山、谷、山からなる3個の曲線部が連続して形成され、その曲線部は光ファイバ曲り形成用凹部8の波形に対応した形状であり、上記と同様に、光ファイバ曲り形成用凸部7の波形先端形状の曲線部の曲率半径は、例えば約2.5mmに形成され、半径約2.5mmの光ファイバ曲り部を形成する構造となっている。また、押え蓋3の内側の光ファイバ曲り形成用凸部7の近傍には4個の嵌合孔3cが設けられている。
上記構成の光ファイバ素線保持具は、その全体つまり素線保持部材2、押え蓋3、ヒンジ部4、係止フック5などが、ポリカーボネート、ポリプロピレンなどの透明合成樹脂により一体成形される。この光ファイバ素線保持具は、透明材料で形成すると共に、非常に小型に形成することにより、室内に装着した場合に、極めて目立たない、違和感のない保持具とすることができる。
素線保持部材2の略中央には、釘、木ねじなどの止め具10を挿通させるための止め具挿入孔9が形成されており、その挿入孔9に対応した押え蓋3の内側略中央部分には、凹部3aが止め具10の頭部を入れるために設けられる。また、押え蓋3における係止フック5の元部近傍には、係止フック5の係止を外す際に使用する角孔3bが形成されている。
上記のように構成される光ファイバ素線保持具は、屋内配線用の光ファイバ素線Pを、壁面、柱、天井などに沿って敷設する際に使用される。この光ファイバ素線Pは、上述の如く、例えばフォトニック結晶ファイバのように、コアの周囲のクラッド部に、結晶格子の整然とならんだ空孔を形成することにより、光ファイバを小さい曲率で曲げて光ファイバ曲り部MBを形成した場合でも、光伝送損失が増大しない構造の光ファイバを有し、その外側に薄い被覆層を形成して例えば約0.5mm〜1.2mmの外径を持つ光ファイバ素線として形成される。
光ファイバ素線Pを敷設する場合、先ず、光ファイバ素線保持具の押え蓋3を開いた状態で、素線保持部材2の止め具挿入孔9に、釘、木ねじなどの止め具10を挿入し、その止め具10を壁面などのケーブル敷設位置に打ち付けるなどして固定する。
次に、素線保持部材2の光ファイバ曲り形成用凹部8内に光ファイバ素線Pを入れ、その上に押え蓋3を閉じるようにヒンジ部4を介して回動させ、押え蓋3の内側の光ファイバ曲り形成用凸部7を、素線保持部材2の光ファイバ曲り形成用凹部8内に嵌入させる状態として、押え蓋3の係止フック5を素線保持部材2側の係止部6に係止させる。
このとき、光ファイバ曲り形成用凹部8内に光ファイバ素線Pは、光ファイバ曲り形成用凸部7の波形溝7aに保持されながら、溝形状の凹部8内に押し込まれて、凹部8内の波形底面8aに押し付けられ、これによって、光ファイバ曲り形成用凹部8内の光ファイバ素線Pには、波形底面8aに沿った波形つまり光ファイバ曲り部MBが形成される。この光ファイバ曲り部MBは、上記のように、半径2.5mmの山、谷、山を連続した形状の曲線部分であり、この光ファイバ曲り部MBが素線保持部材2内で形成されることにより、光ファイバ素線Pは強力な抜け耐力を持って保持具内で把持されることになる。また、素線保持部材2と押え蓋3は、その内側の嵌合凸部2aと嵌合孔3cの嵌合により位置ずれを生じることなく強固に嵌合され、光ファイバ素線を安定して保持する。
このように、光ファイバ曲り形成用凹部8内に光ファイバ素線Pを挿入し、押え蓋3を閉じるのみの簡単な操作により、光ファイバ素線Pの軸方向への移動を阻止して確実に安定して光ファイバ素線を保持することができる。また、光ファイバ曲り形成用凹部8の波形底面の曲線部分が、山、谷、山と3個の曲線部が連続して形成されることで、光ファイバ素線Pと壁面などとの隙間が無くなり、美観に優れた配線を行なうことができる。
一方、光ファイバ素線Pを保持具から外す場合は、押え蓋3の角孔3bにドライバ先端などを差し込んで、係止フック5の係止を外し、押え蓋3を開けば、比較的簡単に光ファイバ素線Pを保持具から取り外すことができる。
第2実施形態
図10〜図16は第2実施形態の光ファイバ素線保持具を示している。この光ファイバ素線保持具は、素線保持部材22に対し押え蓋23がスライド可能に嵌合され、素線保持部材22と押え蓋23との間に光ファイバ素線Pを挟み込み、光ファイバ素線Pを保持するように構成される。この光ファイバ素線保持具は、上記と同様に、その素線保持部材22及び押え蓋23が、ポリカーボネート、ポリプロピレンなどの透明合成樹脂により成形される。
素線保持部材22は、図12、図13に示すように、上部に光ファイバ曲り形成用凸部27を設け、その下側に光ファイバ素線Pを挿入するための開口部25を横方向に形成し、開口部25から下部にかけて摺動保持部24がその内側に押え蓋23を上下に摺動可能に保持するように形成される。摺動保持部24はその内側に板状の押え蓋23を収容して上下に摺動可能するように形成され、その中央正面側にスリット26が縦に形成され、スリット26には押え蓋23の凸条部23bが挿入され、上下にガイドされて摺動する。また、摺動保持部24の内側に、嵌合孔22aが形成され、押え蓋23が光ファイバ素線Pを保持する位置まで押し上げられたとき、押え蓋23の嵌合凸部23aがこの嵌合孔22aに嵌合して押え蓋23がその位置に保持可能となっている。
押え蓋23は、図14に示すように、摺動保持部24内に嵌め込まれて上下に摺動可能となるように板状に形成され、その上端部には、光ファイバ曲り形成用凹部28が形成される。また、押え蓋23の正面には凸条部23bが形成され、素線保持部材22に正面に形成されたスリット26に嵌合し上下摺動可能に保持される。また、押え蓋23の凸条部23bの両側には、押え蓋23を保持位置で嵌合固定するための凸部23aが突設され、この凸部23aは押え蓋23が光ファイバ素線を保持する位置まで押し込まれたとき、素線保持部材22側の嵌合孔22aに嵌合して停止する。
素線保持部材22の上部には、釘、木ねじなどの止め具を挿入するための止め具挿入孔29が形成されその孔の下側に、光ファイバ素線Pを通して挟持するための光ファイバ曲り形成用凸部27が、横方向に形成されている。この光ファイバ曲り形成用凸部27は、その下面に波形面27aが山部を下方に向けた形状に形成され、この波形面27aに光ファイバ素線Pが押え蓋23によって押し付けられ、保持される。このために、図14に示すように、押え蓋23の上端部には光ファイバ曲り形成用凸部27に対応して波形形状の光ファイバ曲り形成用凹部28が形成されている。
光ファイバ曲り形成用凹部28の先端部には、その波形に沿って細い波形溝28aが光ファイバ素線Pを保持可能に形成されている。その波形溝28aが形成される光ファイバ曲り形成用凹部28の先端部の谷部(曲線部)の曲率半径は、光ファイバ素線Pの許容された曲率半径、つまり光ファイバ曲り部MBとなるように形成されている。上述のごとく、フォトニック結晶ファイバを用いた所謂ホーリーファイバに本保持具を使用する場合、約2.5mmの曲率半径までファイバを曲げることが可能であり、そのために、光ファイバ曲り形成用凹部28の波形曲線部の谷部の曲率半径と、その波形に対応した素線保持部材22の光ファイバ曲り形成用凸部27における波形の山部の曲率半径は、約2.5mmに設定される。
上記構成される光ファイバ素線保持具は、屋内配線用の光ファイバ素線Pを、壁面、柱、天井などに沿って敷設する際に使用される。ここで適用される光ファイバ素線Pは、上記と同様に、フォトニック結晶ファイバを用いた所謂ホーリーファイバである。ホーリーファイバは、曲率半径約2.5mmの光ファイバ曲り部MBを形成した場合でも、光伝送損失が増大しない光ファイバであり、そこに被覆層を形成して、約0.5mm〜1.2mmの外径を持つ光ファイバ素線Pとしている。
光ファイバ素線Pを敷設する場合、先ず、図15、図16のように、素線保持部材22の摺動保持部24内に押え蓋23を嵌合した状態で、その止め具挿入孔29に、釘、木ねじなどの止め具10を挿入し、その止め具10を壁面などのケーブル敷設位置に打ち付けるなどして固定する。
次に、素線保持部材22の開口部25つまり光ファイバ曲り形成用凸部27の下側に光ファイバ素線Pを入れ、押え蓋23を上方に押して摺動させる。このとき、押え蓋23の上端の光ファイバ曲り形成用凹部28が、光ファイバ素線Pを、素線保持部材22側の光ファイバ曲り形成用凸部27の波形面27aに押し付け、素線保持部材22の摺動保持部24内の嵌合孔22aに押え蓋23側の嵌合凸部23aが嵌入し、押え蓋23は光ファイバ素線Pを押えた状態で、素線保持部材22に対しロックされる。
このとき、光ファイバ素線Pは、光ファイバ曲り形成用凹部28の波形溝28aに押されて光ファイバ曲り形成用凸部27の波形面27aに押し付けられ、これによって、光ファイバ素線Pには、波形面27aに沿った波形曲線部つまり光ファイバ曲り部MBが形成される。この光ファイバ曲り部MBは、上記のように、曲率半径2.5mmの曲線部分であり、この光ファイバ曲り部MBが素線保持部材22内で形成されることにより、光ファイバ素線Pは充分な抜け耐力を持って保持具内で把持されることになる。また、素線保持部材22と押え蓋23は、その内側の嵌合凸部23aと嵌合孔22aの嵌合により位置ずれを生じることなく堅固に固定され、光ファイバ素線Pを安定して保持する。
このように、素線保持部材22の開口部25に光ファイバ素線Pを挿入し、光ファイバ曲り形成用凹部28と光ファイバ曲り形成用凸部27間で光ファイバ素線Pを挟み込むという簡単な操作により、光ファイバ素線Pの軸方向への移動を阻止して確実に安定して光ファイバ素線を保持することができる。
第3実施形態
図17〜図25は第3実施形態の光ファイバ素線保持具を示している。この光ファイバ素線保持具は、素線保持部材32に対し押え蓋33が枢軸34を介して回動可能に嵌合され、押え蓋33を回動することにより、素線保持部材32と押え蓋33との間に光ファイバ素線Pを挟み込み、光ファイバ素線Pを保持するように構成される。この光ファイバ素線保持具は、上記と同様に、その素線保持部材32及び押え蓋33が、ポリカーボネート、ポリプロピレンなどの透明合成樹脂により成形される。
素線保持部材32は、図19に示すように、上部に軸孔35が形成され、軸孔35に下側に止め具挿入孔39が形成され、さらに、その下部に、光ファイバ素線Pを挿入するために、溝状の光ファイバ曲り形成用凹部38が形成されている。軸孔35は、押え蓋33の枢軸34を回動可能に嵌合するように内周部に段差を付けて形成される。
素線保持部材32の正面下部に形成される、光ファイバ素線Pを挿入するための光ファイバ曲り形成用凹部38は、横方向に且つ溝状に形成され、溝状の光ファイバ曲り形成用凹部38内には、その中央部を谷部とする形態の波形底面38aが形成されている。この光ファイバ曲り形成用凹部38内に挿入された光ファイバ素線Pは、素線保持部材32上の押え蓋33を回動して閉じ、これによって、その波形底面38aに沿って押し付けられ保持される。
このために、押え蓋33の下部には、光ファイバ曲り形成用凹部38に嵌合する光ファイバ曲り形成用凸部37が形成される。押え蓋33は、図21に示すように、素線保持部材32と同様な正面形状を持って形成され、その上部内側に枢軸34が突設される。枢軸34は素線保持部材32の軸孔35に回動可能に嵌着されるように、段差をつけて先端部を大径とする形態に形成され、枢軸34を軸孔35に嵌合させた押え蓋33は、素線保持部材32に対し図23のように開放した重ね合わせ状態から、図17のような閉鎖した重ね合わせ状態まで適度な摩擦抵抗をもって回動可能である。
押え蓋33の内側下部には、図17のように、素線保持部材32の上に完全に重ね合わせた状態で、その光ファイバ曲り形成用凹部38に嵌合する光ファイバ曲り形成用凸部37が形成される。光ファイバ曲り形成用凸部37は、図21に示すように、光ファイバ曲り形成用凹部38中央谷部の波形底面38aに対応した形状、つまり下向きの山形曲線部として形成されている。押え蓋33の外側(正面)には、凸状取手36が突設されている。
光ファイバ曲り形成用凹部38の波形底面38aと光ファイバ曲り形成用凸部37の山部の曲率半径は、上記と同様、光ファイバ素線Pに許容された曲線部分の曲率半径、つまり光ファイバ曲り部MBとなるように形成されている。上述のように、フォトニック結晶ファイバを用いた所謂ホーリーファイバに本保持具を使用する場合、約2.5mmの曲率半径までファイバを曲げることが可能であり、そのために、光ファイバ曲り形成用凹部38の波形底面の谷形曲線部の曲率半径と、その波形曲線部に対応した押え蓋33の光ファイバ曲り形成用凸部37の山形曲線部の曲率半径は、約2.5mmに設定される。
上記構成の光ファイバ素線保持具は、屋内配線用の光ファイバ素線Pを、壁面、柱、天井などに沿って敷設する際に使用される。ここで適用される光ファイバ素線Pは、上記と同様に、フォトニック結晶ファイバを用いた所謂ホーリーファイバであり、曲率半径を約2.5mmとする光ファイバ曲り部MBを形成した場合でも、光伝送損失が増大しない光ファイバが使用され、被覆層を設けて約0.5mm〜1.2mmの外径を持つ光ファイバ素線Pとなっている。
光ファイバ素線Pを敷設する場合、先ず、素線保持部材32上の押え蓋33を90°以上回動して、光ファイバ曲り形成用凹部38を開いた状態で、素線保持部材32の止め具挿入孔39に、釘、木ねじなどの止め具10を挿入し、その止め具10を壁面などのケーブル敷設位置に打ち付けるなどして固定する。
次に、図23のように、素線保持部材32の光ファイバ曲り形成用凹部38内に光ファイバ素線Pを入れ、押え蓋33を素線保持部材32に合わせて閉じるように回動させる。このとき、押え蓋33の内側の光ファイバ曲り形成用凸部37が、光ファイバ素線Pを、素線保持部材32の光ファイバ曲り形成用凹部38の波形底面38aに押し付け、押え蓋33は光ファイバ素線Pを押えた状態で、素線保持部材32に対しロックされる。
このとき、光ファイバ素線Pは、図24、図25のように、光ファイバ曲り形成用凸部37の山部に押されて光ファイバ曲り形成用凹部38の波形底面38aに押し付けられ、これによって、光ファイバ素線Pには、波形底面に沿った波形の曲線部つまり光ファイバ曲り部MBが形成される。この光ファイバ曲り部MBは、上記のように、曲率半径約2.5mmの曲線部分であり、この光ファイバ曲り部MBが素線保持部材32と押え蓋33間で挟持されることにより、光ファイバ素線Pは充分な抜け耐力を持って保持具内で把持される。また、素線保持部材32と押え蓋33は、位置ずれを生じることなく嵌着され、光ファイバ素線は安定して保持される。
このように、素線保持部材32の光ファイバ曲り形成用凹部38に光ファイバ素線Pを挿入し、押え蓋33の光ファイバ曲り形成用凸部37を閉じるように回動させて光ファイバ素線Pを挟み込み、素線に光ファイバ曲り部MBを形成するという簡単な操作により、光ファイバ素線Pの軸方向への移動を阻止して確実に安定して光ファイバ素線を保持することができる。
本発明の第1実施形態の光ファイバ素線保持具の開放状態の正面図(a)と背面図(b)である。 同光ファイバ素線保持具の平面図(a)と底面図(b)である。 図1のIIIaーIIIa断面図(a)とIIIbーIIIb断面図(b)である。 光ファイバ素線保持具の開放状態の右側面図である。 同開放状態の光ファイバ素線保持具の断面図である。 押え蓋を閉鎖した状態の右側面図である。 使用状態における押え蓋を閉鎖する際の右側面図である。 使用状態における押え蓋を閉鎖する際の断面図である。 光ファイバ素線保持具の使用状態を示す断面図である。 第2実施形態の光ファイバ素線保持具の正面図である。 同光ファイバ素線保持具の右側面図(a)と底面図(b)である。 素線保持部材22の正面図(a)と背面図(b)である。 同素線保持部材22の右側面図(a)、断面図(b)及び底面図(c)である。 押え蓋23の正面図(a)、右側面図(b)、断面図(c)、平面図(d)及び底面図(e)である。 光ファイバ素線保持具の使用状態を示す正面図である。 光ファイバ素線保持具の使用状態を示す断面図である。 第3実施形態の光ファイバ素線保持具の正面図である。 同光ファイバ素線保持具の右側面図である。 素線保持部材32の正面図(a)と背面図(b)である。 同素線保持部材32の右側面図(a)、断面図(b)及び底面図(c)である。 押え蓋33の正面図(a)と背面図(b)である。 押え蓋33の右側面図(a)、断面図(b)、底面図(c)である。 光ファイバ素線保持具の使用状態を示す正面図である。 光ファイバ素線保持具の使用状態を示す断面図である。 光ファイバ素線保持具の使用状態を示す断面図である。
符号の説明
2 素線保持部材
3 押え蓋
4 ヒンジ部
7 光ファイバ曲り形成用凸部
7a 波形溝
8 光ファイバ曲り形成用凹部
8a 波形底面
9 止め具挿入孔
P 光ファイバ素線
MB 光ファイバ曲り部

Claims (4)

  1. 素線保持部材と押え蓋との間に光ファイバ素線を挟み、該光ファイバ素線を保持する光ファイバ素線保持具において、
    該素線保持部材と該押え蓋の挟持部位には、光ファイバ曲り形成用凸部と該光ファイバ曲り形成用凸部に対応した形状を有した光ファイバ曲り形成用凹部の何れかが形成され、該光ファイバ曲り形成用凸部と該光ファイバ曲り形成用凹部間に光ファイバ素線を挟み込むことにより、該光ファイバ素線に光ファイバ曲り部を形成して、該光ファイバ素線を保持することを特徴とする光ファイバ素線保持具。
  2. 素線保持部材と押え蓋との間に光ファイバ素線を挟み、該光ファイバ素線を保持する光ファイバ素線保持具において、
    該素線保持部材に対しヒンジ部を介して押え蓋が開閉可能に形成されると共に、該押え蓋を該素線保持部材に対し閉鎖して係止するための係止フックと係止部が設けられ、該素線保持部材の挟持部位に溝状の光ファイバ曲り形成用凹部が形成され、該押え蓋の対応位置に該光ファイバ曲り形成用凹部に対応した形状の光ファイバ曲り形成用凸部が形成され、該光ファイバ曲り形成用凸部の先端面と該光ファイバ曲り形成用凹部の底面には、光ファイバ素線に光ファイバ曲り部を形成するための曲線部が該光ファイバ素線の軸方向に沿って形成されていることを特徴とする光ファイバ素線保持具。
  3. 素線保持部材と押え蓋との間に光ファイバ素線を挟み、該光ファイバ素線を保持する光ファイバ素線保持具において、
    該素線保持部材に対し該押え蓋が挟持方向及び反挟持方向にスライド可能に嵌合され、該素線保持部材の挟持部位に光ファイバ曲り形成用凸部が形成され、該押え蓋の先端位置に該光ファイバ曲り形成用凸部に対応した形状の光ファイバ曲り形成用凹部が形成され、該光ファイバ曲り形成用凸部の先端面と該光ファイバ曲り形成用凹部の底面に、光ファイバ素線に光ファイバ曲り部を形成するための曲線部が光ファイバ素線の軸方向に沿って形成されていることを特徴とする光ファイバ素線保持具。
  4. 素線保持部材と押え蓋との間に光ファイバ素線を挟み、光ファイバ素線を保持する光ファイバ素線保持具において、
    該素線保持部材に対し該押え蓋が枢軸を介して回動可能に且つ挟持部位を閉鎖・開放可能に嵌合され、該素線保持部材の挟持部位に光ファイバ曲り形成用凹部が形成され、該押え蓋の内側に該光ファイバ曲り形成用凹部に対応した形状の光ファイバ曲り形成用凸部が形成され、該光ファイバ曲り形成用凹部の底面と該光ファイバ曲り形成用凸部の先端面に、光ファイバ素線に光ファイバ曲り部を形成するための曲線部が光ファイバ素線の軸方向に沿って形成されていることを特徴とする光ファイバ素線保持具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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