JP2007256330A - 光学素子、表示装置、及び端末装置 - Google Patents

光学素子、表示装置、及び端末装置 Download PDF

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Abstract

【課題】指向性が高く、モアレを低減して高い透過率を有する光学素子、前記光学素子を組み込み優れた表示品質を有する表示装置、前記表示装置を備えた端末装置を提供する。
【解決手段】表示装置の表示パネルには、複数の画素71がx軸方向及びy軸方向に周期配列されており、各画素においては、開口部以外は遮光されているため、表示パネルは2次元格子構造を有する。画素は長方形であり、x方向の長辺の長さPxは、y方向の短辺の長さPyより大きい。表示パネル上には、透明領域112aと不透明領域112bとを1次元方向に周期配列してなるルーバ112が配置され、ルーバ112の有する1次元周期方向とx軸とのなす角度を45度以下、好ましくは10度以下とする。
【選択図】図13

Description

本発明は、モアレを低減して優れた表示品質を実現する表示装置に関する。
近時の技術進展により、表示パネルは、モニタ及びテレビ等の大型端末装置から、ノートPC(Personal Computer)、キャッシュディスペンサ、及び自動販売機等の中型端末装置、並びにパーソナルTV(Television)、PDA(Personal Digital Assistant:個人用情報端末)、携帯電話、及び携帯ゲーム機等の小型の端末装置にまで搭載され、様々な場所で使用されている。特に、液晶を使用した液晶表示装置は、薄型、軽量、小型、及び低消費電力等の利点を有するため、多くの端末装置に搭載されている。
これらの端末装置のうち、特に中小型の端末装置はその性格上、秘密保持が厳重になされた密室の中だけでなく公共の場でも使用されている。このとき、プライバシー情報及び秘密情報の表示に対しては、第三者の目に触れない秘密保持が必要となる。特に、近時の端末装置の技術進展に伴い、プライバシー情報及び秘密情報を表示する機会が増加し、覗き見防止技術への要望が強まっている。そこで、表示を視認できる角度範囲を狭くすることにより、正面など特定方向に位置する使用者のみが表示を視認でき、それ以外の方向からは覗き見をできなくした表示装置、及びこの表示装置に適用するための覗き見防止用の光学部材が提案されている。
図25は、特許文献1に記載の従来の覗き見防止体を模式的に示す断面図である。図25に示すように、従来の覗き見防止体は、薄い防眩層1101と、この防眩層1101の裏面に接着される高透光性で薄い貼着層1110と、防眩層1101の表面に透光性のシリコーン接着層1120を介して一体接着される薄い透光層1130とを備えている。また、防眩層1101、貼着層1110、及び透光層1130は、夫々可撓性を有するシート状又はフィルム状とする。
防眩層1101は、複数の透明シリコーンゴムシート1102と着色シリコーンゴムシート1103とを横方向に互い違いに重ねて一体化することにより形成されており、透明シリコーンゴムシート1102と着色シリコーンゴムシート1103との接合面は相互に平行となっている。また、貼着層1110は、図示されない情報表示体の液晶ディスプレイ上に着脱自在に粘着され、この貼着層1110の貼り付け面は、鏡面状で平滑な透光性粘着面1111により形成されている。
透明シリコーンゴムシート1102及び着色シリコーンゴムシート1103の幅(図25の横方向の厚さ)は、防眩層1101の透明性及び平行光線透過率が両者の幅の比率で決定されること、更には、可視角の範囲が透明シリコーンゴムシート1102の屈折率及び幅並びに覗き見防止体の厚さにより決定されること、に鑑みて選択される。具体的には、透明シリコーンゴムシート1102の幅は、100乃至200μm、好ましくは120乃至150μmに形成される。また、着色シリコーンゴムシート1103の幅は、10乃至50μm、好ましくは10乃至30μmに形成される。透明シリコーンゴムシート1102及び着色シリコーンゴムシート1103の幅をこのような数値とすれば、防眩層1101を透明性で平行光線透過率が略80%以上、最大85%以上、可視角の範囲を90乃至120度に形成することができる。
この従来の情報表示体用の覗き見防止体は、可視角の範囲、透光性、及び取扱性に鑑み、0.15乃至0.5mm程度の厚さに形成される。より好ましくは、小型で薄い携帯電話等の液晶ディスプレイに粘着する関係上、0.15乃至0.3mm程度の厚さに形成される。
上記構成によれば、覗き見防止体に対して斜め方向に入射する光は、着色シリコーンゴムシート1103にて構成されるルーバ構造により吸収されるため、覗き見防止体から出射しない。即ち、防眩層1101が覗き見防止効果を奏し、例え本人の傍らに第三者が存在する場合でも、情報表示体の液晶ディスプレイに覗き見防止体を装着することにより、表示される各種の情報を第三者が横から覗き見て読み取ることが不可能になるか、又は極めて困難になる。従って、第三者に情報が漏洩することがなく、覗き見を気にすることなく、安心して情報を把握し又は発信することができる。
図27は、特許文献2に記載の従来の覗き見防止用の方向光学フィルタを備えた表示装置を模式的に示す斜視図であり、図26は表示装置の表示面に対する方向光学フィルタの配置を示した上面図である。図27に示すように、従来の方向光学フィルタを備えた表示装置は、方向光学フィルタ2141と、シャドーマスクCRT(Cathodo Ray Tube:陰極線管)2147とから構成され、更に、方向光学フィルタ2141は、内部に複数の光吸収面を有する透明フィルタシート2143、2145を有している。また、透明フィルタシート2143、2145に構造的な強さを与えるために、1対の付加的な透明シート2151、2152が透明フィルタシート2143、2145を挟み込んでいる。
透明フィルタシート2143、2145は内部に複数の光吸収面を有し、これらの光吸収面は、ある一定角度以上で透明フィルタシート2143、2145に入射する光を遮断するように配置されている。更に、透明フィルタシート2143、2145の光吸収軸は、互いに直交するように配置されている。
図26に示すように、シャドーマスクCRTの表示面には複数の画素が配置されており、画素はシャドーマスクとけい光物質コーティングによって定まるけい光ドット2113である。けい光ドット2113は、複数の水平列2117、2118、2119に沿って互いに等間隔で配列されており、この水平列のグループが規則的に繰り返し配列されている。また、けい光ドット2113は、各々が等距離だけ離隔した3ドットからなる複数のグループを構成しており、各グループ内のけい光ドット2113の中心は正三角形の頂点を形成する。3ドットの各々は、赤、緑、青のような異なった原色光を表示する。従って、水平列2117、2118、2119におけるけい光ドットの配置関係は、けい光ドット間で水平に引いた水平線2123に対して60度の角度で傾斜した線2121が生じるようになっている。透明シート2143の光吸収軸は水平線2123に対して15度の角度で傾斜した線2131に設定され、また、透明シート2145の光吸収軸は水平線2123に対して75度の角度で傾斜した線2133に設定されている。
上記構成の方向光学フィルタを備えた表示装置においては、水平線2123に対して45度の角度で傾斜した線2125は、水平列2117の一つのけい光ドット2113を通過し、けい光ドットが垂直方向で整列している次の列2119のけい光ドット2113の真中を横切る。同じことは垂直線2127についてもいえる。同様にして、ある特定のグループのけい光ドット2113を通過する線に平行な線は、いずれも必ず各ドットの同じ箇所を横切ることになる。従って、けい光ドット2113からの、線2121乃至2127のいずれかに平行な線に沿う光が遮断される場合には、光遮断の規則的なパターンがその線に沿って構成される。これに対し、透明シート2143の光吸収軸は水平線2123に対して15度の角度で傾斜した線2131に設定され、透明シート2145の光吸収軸は水平線2123に対して75度の角度で傾斜した線2133に設定されているため、光遮断の規則的なパターンは発生しない。これによりCRTの表示面にモアレパターンが発生するのを抑制できる。
以上のように、上記構成の方向光学フィルタを備えた表示装置においては、画素の配列方向に対して方向光学フィルタの構造方向を傾斜配置することにより、モアレを低減して表示品質を向上している。
図28は、特許文献3に記載の従来のライト(光)コントロールフィルムを備えたラスター表示装置を模式的に示す構成図であり、図29は、表示装置の表示面に対するライトコントロールフィルムの配置を示した上面図であり、図30は、表示装置のラスターとライトコントロールフィルムのストライプとのなす角度βと、モアレ縞のピッチpとの関係を示すグラフである。
図28に示すように、従来のライトコントロールフィルムを備えたラスター表示装置は、一例として車載情報表示システムに搭載され、この車載情報表示システムは、車両状態検出手段3101と、ピッチがaとなるように並設されたラスターを有するCRT表示器等のラスター表示器3102と、検出された車両状態に基づいて表示用のビデオ信号を発生する情報表示コントローラ3103と、入射光を制御しラスター表示器3102の前面に配置されたライトコントロールフィルム3104と、操作入力手段3106とから構成される。なお、3105は使用者である。
ライトコントロールフィルム3104は、光を透過する部分と光を遮蔽する部分とが交互に所定ピッチでストライプ状に配置され、入射した光を制御するものである。そして、ストライプの延長線の方向がラスター表示器のラスターの並び方向に対して、所定角度β、例えば10度程度、傾斜するように配置されている。ここで、ラスターのピッチaに対して、ストライプのピッチをa*kとする。図29に示すように、ラスター表示器3102及びライトコントロールフィルム3104を正面から見たときのラスター(直線A)とストライプ(直線B)との交点によって、ピッチがpのモアレ縞が生じ、このモアレ縞を点線Cで示している。モアレ縞のピッチpは、ラスターの伸びる方向とストライプの延長線とのなす角度βが比較的小さい場合には、下記数式1に従って算出できる。
Figure 2007256330
図30は、βを変数、kをパラメータとしたときのモアレ縞のピッチp(mm)の演算結果の一例である。図30に示すように、kの大小に係わらず、角度βの増加につれてモアレ縞のピッチpは減少する。一方、モアレ縞のピッチpをラスターのピッチと同程度、又はそれ以下にすれば、使用者はモアレ縞が気にならなくなる。ラスターのピッチaを例えば0.数mm〜数mmとすると、p<数mmとするには、角度に対してβ>3度程度が要求される。但し、ライトコントロールフィルムを斜めに切り出す必要があるため、あまり角度βを大きくすると、製造工程の面から効率が悪くなる。
このように、複数の画素が二次元・周期的に配置され、任意の画像が表示される画像表示器、及びこの画像表示器の表示面に設けられ、光を透過する部分と遮蔽する部分とを交互に所定ピッチでストライプ状に配置してなるコントロールフィルムを備えた情報表示装置において、コントロールフィルムのストライプの延長方向を画像表示器の画素の並び方向に対して3度以上傾斜するように構成することにより、モアレ縞のピッチを減少させることができ、使用者は違和感がなく良好な視認性を維持したままで表示パターンを視認することができる。
図31は、特許文献4に記載の従来の視野角制御型液晶表示装置を模式的に示す断面図であり、図32は、特許文献4の従来の視野角制御型液晶表示装置に使用される照明装置を模式的に示す斜視図である。また、図33は、特許文献4に記載の従来の視野角制御型液晶表示装置を模式的に示す斜視図である。
図32に示すように、従来の視野角制御型液晶表示装置4101は、液晶表示素子4102と、散乱性制御素子(散乱性制御手段)4103と、照明装置(バックライト)4104とから構成されている。散乱性制御素子4103は、液晶表示素子4102と照明装置4104との間に配置されている。図32に示すように、照明装置4104は、散乱性制御素子4103の下方に配置され、遮光スリット付シート(透光性シート体)4120、及び照射部4121を備えている。照射部4121には、蛍光管等の光源4122が設けられており、光源4122からの光を出射させて遮光スリット付シート4120に導くための光出射面4123、及び光出射面4123と対向する面に配置され光源4122からの光を反射させるための反射シート4124が設けられている。遮光スリット付シート4120は、透光性を有するシートの一方の面に遮光材が互いに平行に多数配置されている。遮光材が延設される方向は、表示部の垂直方向に一致している。このように、従来の視野角制御型液晶表示装置4101においては、液晶表示素子4102と遮光スリット付シート(透光性シート体)4120との間に散乱性制御素子4103が配置された構成となっている(図33参照)。
このように構成された特許文献4に記載の従来の視野角制御型液晶表示装置においては、光源4122から発した光は、照射部4121の光出射面4123から出射され、遮光スリット付シート4120を介して散乱性制御素子4103に照射される。遮光スリット付シート4120は、光出射面4123より出射する光がこの遮光スリット付シート4120を透過するときに、透過光の平行度を高めるために、光入射面に対し大きく傾斜した方向から入射する光を遮断する。即ち、この遮光スリット付シート4120の面と垂直な方向に平行度の高い透過光が得られる。次に、照明装置4104から出射された光は、散乱性制御素子4103に入射する。散乱性制御素子4103は、印加電圧の有無に応じて入射した光線の散乱性を制御する。散乱制御素子4103が散乱状態にある場合には、照明装置4104からの光は散乱制御素子4103により散乱され、散乱制御素子4103が透明状態にある場合には、照明装置4104からの光は散乱されない。
上記構成の視野角制御型液晶表示装置4101においては、散乱性制御素子4103が散乱状態であるとき、照明装置4104から出射した平行度の高い光は、散乱性制御素子4103により散乱されて液晶表示素子4102に入射する。この結果、液晶表示素子4102を通過した光は、表示部の全視角方向に抜けて行き、表示部に正対する位置以外からも表示内容の認識が可能となる。これに対して、散乱性制御素子4103が透明状態であるとき、照明装置4104から出射した平行度の高い光は、散乱性制御素子4103によって散乱されず、平行度の高い光のまま液晶表示素子4102に入射する。この結果、表示部を水平方向の左右より斜めに見る位置からでは、光が透過せず真っ暗になり、表示内容の認識が不可能となる。換言すれば、表示部に正対する観察者だけが表示内容を認識できる。
このように、従来の視野角制御型液晶表示装置4101は、散乱性制御素子4103によって光の散乱性を制御できるため、表示内容の視野角特性を制御できる。更に、照明装置4104によって平行度の高い光を液晶表示素子4102に向けて出射することができるため、散乱性制御素子4103が透明状態におかれるとき、表示部に正対する観察者だけが表示内容を認識できる視野角特性を確実に得ることができる。従って、表示特性の視野角依存性が少なく、全視角方向に亘って表示特性が均一に保たれる状態と、表示画面に正対する位置からのみ表示内容を認識できる状態とを任意に切り換えることが可能な液晶表示装置を得ることができる。
特開2003−131202号公報 特開昭60−159702号公報 特許2622762号公報 特開平9−244018号公報 ネイル・エイ・ドズソン(Neil A. Dodgson)著、「バリエーション エクストリーマ オブ ヒューマン インタープピラリ ディスタンス(Variation extrema of human interpupillary distance)」、プロク.エスピーアイイー(Proc. SPIE)5291巻
しかしながら、上述の従来技術には以下に示すような問題点がある。
即ち、特許文献1に記載の従来の覗き見防止体を備えた表示装置においては、光線方向規制素子である覗き見防止体を構成する着色シリコーンゴムシートと表示装置の画素によりモアレが大きく発生し、表示品質が大幅に低下するという問題点がある。
このように、高指向性ディスプレイの従来技術としては、透明部と遮光部とが1次元的に配列された構造のルーバを表示パネルに装着したものがあるが、ルーバ構造と画素構造に起因したモアレが発生し、画質が低下するという問題点があった。モアレを低減するためには、表示パネルのルーバ構造が配列する方向において、画素構造の周期より小さなピッチのルーバを適用するのが有効である。しかしながら、従来の表示パネルは縦ストライプ構造を有するため、画素構造の周期は小さい。結果として、ルーバのピッチを小さくする必要があるが、遮光部の厚みに下限があるため、ルーバに占める遮光部の割合が増加して、透過率が低下してしまうという問題点があった。
これに対し、特許文献2に記載の従来の方向光学フィルタを備えた表示装置においては、光線方向規制素子として作用する方向光学フィルタの光吸収面を画素配列に対して傾斜配置することにより、モアレを低減して表示品質を向上している。この光線方向規制素子を表示装置の画素配列に対して傾斜配置する点では、特許文献3に記載の従来のライトコントロールフィルタを備えた表示装置も同様であり、モアレを低減して表示品質を向上できる。しかしながら、特許文献3にも記載されているように、光線方向規制素子を斜めに切り出す必要があるため、傾斜配置の角度が大きくなると、製造工程上効率が低下するという問題点がある。また、角度を大きくすると、覗き見を防止する方向も上下左右方向から傾くため、使用者に違和感を与えてしまう。これらの理由から、大きな角度で傾斜配置するのは実際には不可能であり、このときモアレを十分に低減することはできない。更に、図30に示すように、光線方向規制素子の遮光層のピッチが、表示装置の画素ピッチと近い場合には、モアレの周期は大きくなるため、傾斜配置しても十分にモアレを低減できない。
同様の問題は、光を透過する透明領域と光を吸収する吸収領域とが、その光規制方向に垂直の方向に交互になるように形成された光線方向規制素子を構成要素として有する表示装置において、必ず発生する問題である。即ち、特許文献4に記載の従来の視野角制御型液晶表示装置においても同様な問題が発生する。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたものであって、指向性が高く、モアレを低減して高い透過率を有する光学素子、前記光学素子を組み込み優れた表示品質を有する表示装置、前記表示装置を備えた端末装置を提供することを目的とする。
本発明に係る光学素子は、第1の方向及び第1の方向と交差する第2の方向に透明領域と不透明領域とが交互に周期配列して構成される2次元格子シートと、前記2次元格子シートに重ね合わされ前記2次元格子シートの面に平行な第3の方向に透明領域と不透明領域とが交互に周期配列して構成される光線方向規制素子と、を有し、前記2次元格子シートの前記第1の方向の最小周期は前記第2の方向の最小周期よりも大きく、前記2次元格子シートの前記第1の方向の最小周期を大きさとする前記第1の方向の第1の基本並進ベクトルと、前記2次元格子シートの前記第2の方向の最小周期を大きさとする前記第2の方向の第2の基本並進ベクトルと、前記光線方向規制素子の前記第3の方向の最小周期を大きさとする前記第3の方向の第3の基本並進ベクトルとの関係は、前記第3の基本並進ベクトルと前記第1の基本並進ベクトルとのなす角度が、前記第1の基本並進ベクトルと前記第2の基本並進ベクトルとのなす角度の半分以下であることを特徴とする。
前記光線方向規制素子は、前記第3の方向に交差し前記2次元格子シートの面に平行な第4の方向に透明領域と不透明領域とが交互に配列する周期性を有し、前記光線方向規制素子の前記第4の方向の最小周期は前記第3の方向の最小周期よりも大きく、前記光線方向規制素子の前記第4の方向の最小周期を大きさとする前記第4の方向の第4の基本並進ベクトルと前記第2の基本並進ベクトルとのなす角度は、前記第1の基本並進ベクトルと前記第2の基本並進ベクトルとのなす角度の半分以下であってもよい。
本発明に係る表示装置は、前記光学素子を有し、前記2次元格子シートは表示パネルであり、前記光線方向規制素子はルーバであることを特徴とする。
表示パネルは、表示面内に2次元的に周期配列する複数の画素を有し、各画素においては、開口部以外は遮光されているため、画素の典型的な構成は2次元格子として扱うことができる。本願発明の表示装置により、モアレ縞が低減し、且つ、高い透過率又は高い輝度を維持することができる。更に、ルーバにより表示パネルから出射又は反射された光の指向性を高めることができるため、覗き見防止効果が得られる。
前記表示パネルは、反射型の液晶パネル又は自発光型の表示パネルであってもよい。また、表示装置は、観察者側から、前記ルーバ、前記表示パネルの順に配置されていてもよい。これにより、ルーバを表示面上に簡易的に配置すればよいため、組立や製造が容易である。また、バックライト等が必要でないため、薄型化が可能である。
前記表示装置はバックライトを有し、前記表示パネルは、透過型又は半透過型の液晶パネルであってもよい。また、表示装置は、観察者側から、前記ルーバ、前記表示パネルの順に配置されていてもよい。これにより、ルーバを表示面上に簡易的に配置すればよいため、組立や製造が容易である。また、観察者側から、前記表示パネル、前記ルーバ、前記バックライトの順に配置されていてもよい。これにより、表示パネルの背面側にルーバを配置するため、ルーバを表示パネルの前面側に配置する場合に比べて、ルーバの厚み分だけ画像表示が奥に感じられる違和感を低減できる。
前記表示パネルは画素がマトリクス状に配置されてなる表示領域を有し、前記2次元格子シートの前記透明領域は画素の開口部であり、前記不透明領域は前記画素に形成され遮光性を有するブラックマトリクスであってもよい。
前記表示パネルは表示面内にカラーフィルタを有するサブ画素から構成され、前記カラーフィルタには配色がストライプ状になされ、前記サブ画素により格子状に区画された前記表示パネルは前記サブ画素の長辺及び短辺を周期とする2次元並進対称性を有し、この2次元並進対称性の2本の基本並進ベクトルに対して、基本並進ベクトルの大きさが大きい方のベクトルと、前記ストライプパターンの周期配列方向とのなす角度が80乃至100度であると好適である。また、前記基本並進ベクトルの大きさが大きい方のベクトルと、前記ストライプパターンの周期配列方向とが直交するとより好適である。1画素は、カラーフィルタの配色数に応じて分割された複数のサブ画素からなり、各サブ画素は開口部と遮光部とから構成されるため、サブ画素の典型的な構成は2次元格子として扱うことができる。また、基本並進ベクトルの大きさが大きい方のベクトルと、カラーフィルタのストライプパターンの周期配列方向とがほぼ直交している。これにより、ルーバの透明・不透明領域の1次元周期配列と、カラーフィルタの2次元色配列によって発生する色モアレ縞が抑制され、且つ、高い透過率又は高い輝度を維持することができる。
前記表示パネルの画素は、4色以上のサブ画素から構成されていてもよい。例えば、正方形の画素を4分割したレッド(R)、グリーン(G)、ブルー(B)、ホワイト(W)からなる4色のストライプパターンに適用できる。この場合、分割されたサブ画素の形状は、正方形を平行線で4等分に分割した長方形である。従って、サブ画素から構成される2次元格子の2本の基本並進ベクトルの大きさは互いに異なる。特に、白色のホワイト(W)画素を適用することにより、パネルの透過率を向上し、輝度を高くすることができるため、バックライトの消費電力を低減することができる。
前記表示パネルは表示面内に3色以上から構成されるカラーフィルタを有し、1画素の中に配置された1種類の色に対して2つ以上のサブ画素が設けられ、各サブ画素は独立した表示信号により個別に制御されてもよい。これにより、カラーフィルタの色を直接増やすことなく階調を向上できるため、コストが低減され、より多くの色調が表現可能な優れた表示装置を実現できる。
前記表示パネルは液晶パネルであり、画素の開口部には液晶を分割配向させるために周期的に配列された構造物を有し、この周期配列方向と前記第3の方向とのなす角度が80乃至100度であると好適である。このような構造物は広視野角型液晶表示装置の画素に配置されることがあるが、画素内に配置された構造物の間隔は、サブ画素サイズより小さいのが普通であるため、新たな短周期が生じ、表示パネルをルーバと積層した場合には、新たなモアレ縞が生じることがある。上記構成により、この新たなモアレ縞を低減し、優れた表示品質を提供することができる。
前記表示パネルは横電界方式の液晶パネルであり、画素の開口部には横電界又は斜め電界を発生するための電極が周期的に設けられ、この周期配列方向と前記第3の方向とのなす角度が80乃至100度であると好適である。画素開口部に周期的に設けられた電極により、画素内に新たな短周期が生じ、表示パネルをルーバと積層した場合には、新たなモアレ縞が生じることがある。上記構成により、この新たなモアレを低減し、優れた表示品質を提供することができる。
前記表示装置は、入射する光を透過する状態と散乱する状態とに切替可能な透明・散乱切替素子を有していてもよい。透明・散乱切替素子を透明状態と散乱状態とに切り替えることにより、表示を視認できる範囲を可変とすることができ、視野角切替型の表示装置を実現すると供に、特に透明状態でのモアレ縞を低減でき、優れた表示品質が実現できる。
また、表示装置は透過型又は半透過型の液晶表示装置であって、観察者側から、前記表示パネル、前記透明・散乱切替素子、前記ルーバ、前記バックライトの順に配置されていてもよい。これにより、表示パネルの背面側に透明・散乱切替素子を配置するため、透明・散乱切替素子を表示パネルの前面側に配置する場合に比べて、透明・散乱切替素子の厚み分だけ画像表示が奥に感じられる違和感を低減できる。
本発明に係る端末装置は、前記表示装置を有することを特徴とする。本発明は、高い透過率を維持したまま、モアレ縞を低減し、更に覗き見防止効果があることから、重要な情報を取り扱う端末装置に好適に適用できる。
前記光線方向規制素子の光線を規制する方向は、観察者の両眼を結ぶ直線と平行、又は観察者の両眼を結ぶ直線とのなす角度が10度以下であることが好ましい。これにより、観察者の両脇である左右方向に位置する第三者からの覗き見防止効果を実現することができる。
前記端末装置は、携帯電話、個人用情報端末、ゲーム機、デジタルカメラ、ビデオカメラ、ビデオプレーヤ、ノート型パーソナルコンピュータ、キャッシュディスペンサ、又は自動販売機であってもよい。
本発明によれば、透明領域と不透明領域とが面内で交互に1次元的又は2次元的に周期配列する光線方向規制素子と、透明領域と不透明領域とが交互に2次元的に周期配列する2次元格子シートとを重ね合わせた光学素子において、この光学素子を通過する光に発生するモアレ縞を低減し、高い透過率又は高い輝度を維持することができる。このため、本発明の光学素子を組み込んだ表示装置は、モアレ縞の少ない優れた表示品質を有する。更に、光線方向規制素子により光の指向性を高めることができるため、表示装置は覗き見防止効果を有する。
本発明の実施形態に係る光学素子、表示装置、及び端末装置について添付の図面を参照して具体的に説明する。先ず、本発明の第1の実施形態に係る光学素子について、その原理を中心に詳細に説明する。
本発明の第1の実施形態に係る光学素子は、透明領域と不透明領域とが面内で交互に1次元的に周期配列する光線方向規制素子と、透明領域と不透明領域とが2次元的に周期配列する2次元格子シートとを有し、一方が他方に重ね合わされて構成される。光線方向規制素子は1次元周期構造により1次元並進対称性を有し、2次元格子シートは2次元格子構造により2次元並進対称性を有する。並進対称性を保存する並進移動は、基本並進ベクトルの任意の線形結合により生成される。即ち、基本並進ベクトルは周期性の基本単位であり、隣接する格子点を結ぶ互いに線形独立なベクトルからなる。本発明の第1の実施形態に係る光学素子においては、光線方向規制素子と、2次元格子シートとの重ね合わせ方に特徴を有し、2次元格子における2つの基本並進ベクトルの大きさは互いに異なり、光線方向規制素子における基本並進ベクトルと2次元格子における大きさの大きい方の基本並進ベクトルとのなす角度が、2次元格子における2つの基本並進ベクトルのなす角度の半分以下であることを特徴とする。換言すれば、光線方向規制素子における基本並進ベクトルを、2次元格子における大きさの大きい方の基本並進ベクトルに射影した成分が、大きさの小さい方の基本並進ベクトルに射影した成分よりも大きいことを特徴とする。
2次元格子シートは、例えば、表示パネルである。表示パネルには、表示面内に複数の画素が2次元的に周期配列しており、各画素において開口部以外は遮光されているため、表示パネルの典型的な構成は2次元格子として扱うことができる。また、光線方向規制素子は、例えば、ルーバであり、透明材料と不透明材料とが1次元方向に周期的に配列したシート状であり、表示面垂直方向に厚みを有する構成となっている。
以下、本実施形態の構成、動作、及び効果を、本実施形態の構成とは異なる構成と比較して詳細に説明する。図1(a)は、光線方向規制素子を模式的に示す平面図であり、実空間上の1次元格子をxy平面に示す模式図である。図1(a)に示すように、光線方向規制素子は、帯状に延伸する複数の透明領域112a及び不透明領域112bを交互に互いに平行に配置して構成され、1次元的な周期構造、又は1次元格子が形成され、周期方向はx軸の正の方向に対して角度αをなす方向である。この1次元格子(以下、ストライプ状パターンともいう)は、下記数式2に示される並進ベクトルTにより表現することができる。
Figure 2007256330
ここで、nは任意の整数であり、ベクトルalは1次元周期に対応する基本並進ベクトルである(以下、基本並進ベクトルalという)。基本並進ベクトルalはx軸の正の方向から角度α回転している。また、以下、基本並進ベクトルalの大きさをPと記す。Pは透明領域と不透明領域の幅の和である。なお、本明細書中におけるベクトルの表記法として、本文中では矢印を付さず、例えばベクトルalと表記するのに対して、数式中ではalに矢印を付して表記するものとする。
図1(b)は、2次元格子シートを示す平面図であり、実空間上の2次元格子をxy平面に示す模式図である。図1(b)に示すように、2次元格子シートにおいては、不透明領域113bが2次元格子状に配置されており、この不透明領域に囲まれた領域は透明領域113aであり、透明領域及び不透明領域が2次元的に周期配列している。この2次元格子は、大きさが異なり互いに直交する基本並進ベクトルa、aにより特徴付けられる。基本並進ベクトルa、aの大きさを夫々P、Pと記すと、図1(b)では、P<Pとなっている。2次元格子は、基本並進ベクトルa、aを用いて、下記数式3に示される並進ベクトルTにより表現することができる。
Figure 2007256330
ここで、l、mは任意の整数であり、基本並進ベクトルaはx方向の基本並進ベクトルであり、また、基本並進ベクトルaはy方向の基本並進ベクトルである。
同様に、図1(c)は、2次元格子シートを示す平面図であり、実空間上の2次元格子をxy平面に示す模式図である。図1(b)との違いは、P>Pである点である。従って、2次元格子は数式3の並進ベクトルTにより表現される。なお、特許文献4との対応においては、光線方向規制素子が遮光スリット付シートに、2次元格子シートが液晶表示素子に対応する。
次に、図1(a)、(b)、及び(c)の各格子に対応する波数空間上の逆格子について記述する。先ず、図1(d)は、図1(a)に示す1次元格子(ストライプ状パターン)に対応する逆格子を波数空間上に示した図であり、u軸、v軸は、実空間におけるx軸、y軸に対応する波数空間の座標軸である。
図1(d)に示すように、ベクトルfはu軸の正方向に対して角度αをなしており、実空間上の基本並進ベクトルaに対応する波数空間上のベクトルである(以下、波数ベクトルfという)。波数ベクトルfの大きさは1/Pであるため、ベクトルfは下記数式4により表すことができる。
Figure 2007256330
従って、図1(a)に示す1次元格子に対応する波数空間上の並進ベクトルKは、下記数式5により表すことができる。
Figure 2007256330
ここで、nは任意の整数である。
次に、図1(b)及び(c)に示す2次元格子に対応する逆格子について説明する。図1(e)及び(f)は、夫々図1(b)及び(c)の2次元格子に対応する逆格子を波数空間上に示した図である。2次元格子の基本並進ベクトルa、aに対応する波数空間上のベクトルf、f(以下、波数ベクトルf、fという)は、下記数式6により表すことができる。
Figure 2007256330
即ち、波数ベクトルfは、大きさが1/Pのu軸方向のベクトルであり、波数ベクトルfは、大きさが1/Pのv軸方向のベクトルである。従って、図1(b)及び(c)に示す2次元格子に対応する波数空間上の並進ベクトルKは、下記数式7により表すことができる。
Figure 2007256330
ここで、(l、m)は任意の整数であるため、波数空間上には(l、m)に対応する格子点36(以下、逆格子点という)が多数存在する。
次に、1次元格子(ストライプ状パターン)から構成される光線方向規制素子と、2次元格子シートとを、重ね合わせた場合を考える。2つの周期的なパターンを有する平面が互いに重なり合う空間では、2つの幾何学模様が干渉し合うことによりモアレ縞が発生する。特許文献4においては、遮光スリット付シートの遮光材延設方向は、液晶表示素子の画素配列方向と一致している。しかしながら、実際には、このような配置ではモアレ縞が発生しやすい。このため、通常、遮光スリットを面内で角度α回転させて配置するのが一般的である。しかし、視野角制御方向が画面左右方向であることが実用上求められるため、αは10度以下であることが望ましい。そこで、以下では、傾斜角度を角度αに設定し、更に、αが10度以下の場合について考える。なお、モアレ縞は周期的な模様であるため、モアレの周期の大きさを、以下、モアレ周期Tという。
光線方向規制素子と2次元格子シートとを重ね合わせた場合のモアレ周期Tは、以下のようにして算出される。モアレ縞の波数空間上のベクトルf=(f、f)は、波数空間上における1次元、及び2次元格子の並進ベクトルK、Kを合成したベクトルで表すことができる。以下、ベクトルfを、モアレの波数ベクトルという。従って、モアレの波数ベクトルfは、数式5、数式6により、2次元格子の波数ベクトルf、f、及び1次元格子の波数ベクトルfの重ね合わせにより下記数式8のように表現される。
Figure 2007256330
ここで、l、m、nは任意の整数である。モアレ周期Tは、モアレの波数ベクトルfの大きさ|f|の逆数で与えられるため、下記数式9により表される。
Figure 2007256330
なお、モアレ縞の周期方向とu軸の正方向とのなす角度βは下記数式10のように求まる。
Figure 2007256330
以上のようにして、発生するモアレ縞の周期及び縞方向を算出することができる。また、数式8に示すように、モアレの波数ベクトルにおいては、整数(l、m、n)は任意の組み合わせから成り立っており、その組み合わせにより多数のモアレ周期が生じる。これら多数のモアレ周期Tを大きい順に並べれば、T1、T2、T3、・・・と書くことができる。
実用上、モアレ周期Tが十分小さければ人間が視認することができないため、問題とならない。しかし、モアレ周期Tが大きくなれば、モアレ縞は人間の目に視認されるため、画面の表示品質が低下する。従って、実用上、最大となるモアレ周期T1が視認できるかどうかが大きな問題となる。数式8、数式9からわかるようにl、m、nが小さいとき、モアレ周期Tが大きくなる。従って、l、m、nが小さいときを考えれば十分なことがわかる。
モアレ周期Tは、モアレの波数ベクトルfの大きさ|f|の逆数で与えられるため(T=1/|f|)、|f|が最も小さくなる整数の組(l、m、n)が、実空間においてモアレ周期Tが最大となる条件である。特に、積層する格子の大きさが同じ程度で、回転角度αが小さい場合には、モアレの波数ベクトルfの大きさ|f|は、各整数が±1、0をとる組み合わせの場合に最小となる。従って、この条件のときに、モアレ周期Tは最大となる。そこで、以下では簡単のため、(l、m、n)=(1、0、−1)の場合に発生するモアレ縞について説明する。しかしながら、以下の説明は、この整数の組み合わせに限られることなく、他の組み合わせにも成立する。
図2(a)は、図1(a)の光線方向規制素子と、図1(b)の2次元格子シートとを重ね合わせた場合に相当する平面図である。図2(a)に示すように、光線方向規制素子の不透明領域112b及び2次元格子シートの不透明領域113bが図示されており、上述の、1次元格子の基本並進ベクトルa13、及び2次元格子の基本並進ベクトルa11、a12との関係が図示されている。図2(b)は、図2(a)を波数空間で表現した図である。
同様に、図3(a)は、図1(a)の光線方向規制素子と、図1(c)の2次元格子シートとを重ね合わせた場合に相当する平面図であり、図3(b)は、図3(a)を波数空間で表現した図である。そのため、図2と同一の構成物には同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
なお、図2(b)、図3(b)に示す波数空間においては、横軸は基本並進ベクトルaに対応する座標軸uであり、縦軸は基本並進ベクトルaに対応する座標軸vであり、波数空間上における逆格子点36として任意の整数(l、m)の組み合わせをプロットしている。そして、原点から逆格子点36へ向けたベクトルは、2次元逆格子における並進ベクトルを表す。また、u軸の正方向に対して角度α(〜10度)傾斜した直線上には、1次元周期配列パターンにおける逆格子点36が並んでおり、原点からその逆格子点へのベクトルは1次元周期方向の並進ベクトルを表す。
次に、図2のP>Pを特徴とする2次元格子と、図3のP>Pを特徴とする2次元格子とを比較する。なお、同じ大きさのモアレ周期T=1/|f|が発生する条件を比較するため、図2(b)、図3(b)においては、半径|f|の円を同時に図示した。
図2(b)においては、v方向の逆格子点の間隔に比べ、u方向の逆格子点の間隔が大きい。また、上述のように、モアレ周期Tの最大値を求めるためには、波数ベクトルf34と波数ベクトル−f33との和で与えられる波数ベクトルf42を求めればよく、波数ベクトルf35は考慮する必要はない。その結果、波数ベクトルf42が円周上に位置するには、波数ベクトル−f33の大きさ|f|を大きくとらなければならないことがわかる。これは、モアレ周期Tに対し、実空間上における1次元周期パターンの周期の大きさが小さくなることを意味する。
一方、図3(b)においては、v方向の逆格子点の間隔に比べ、u方向の逆格子点の間隔が小さい。その結果、|f|を、図2(b)と比較して小さくできることがわかる。これは、モアレ周期Tに対し、実空間上における1次元周期パターンの周期の大きさが、図2(b)の場合と比較して、大きくなることを意味する。従って、同じモアレ周期Tのモアレを発生する条件下では、P>Pの2次元格子より、P<Pの2次元格子の方が、1次元格子の構造周期を大きくとることが可能である。
本発明で用いる透明領域と透明領域とが交互に並ぶ光線方向規制素子においては、透過率が高いことが望ましい。一方、加工上の問題から、不透明領域の幅には下限が存在する。従って、光線方向規制素子の配列周期が大きくなれば、透過率を向上させることができる。このため、図2(b)と図3(b)とを比較した場合に、図3(b)の方が|f|を小さくとることができるため、単位面積あたりに占める不透明領域の割合が少なく、光線方向規制素子の透過率が高いことがわかる。本実施形態の光学素子は、図3の構成に従う。
なお、図3においては、2次元格子が直交格子の場合について説明したが、同様の結論は、2次元格子が直交していない斜方格子の場合にも得られる。そこで、波数ベクトルf、fが直交していない場合を考える。図4(a)は、図3(b)における波数ベクトルfとfとのなす角度が90度未満の場合の図であり、図4(b)は、図2(b)における波数ベクトルfとfとのなす角度が90度未満の場合の図である。そのため、図3(b)及び図2(b)と同一の構成物には同一の符号を付してその詳細な説明は省略する。図4(a)においては、波数ベクトルfの方向はu軸の正方向に設定したため、モアレの波数ベクトルfは、図3(b)の場合と同様に、波数ベクトルfの成分を含まない。また、図4(b)においても、波数ベクトルfの方向はu軸の正方向に設定したため、モアレの波数ベクトルfは、図2(b)の場合と同様に、波数ベクトルfの成分を含まない。このため、基本並進ベクトルa、aが互いに直交しない条件下でも、αの角度範囲が小さい場合には、モアレ周期Tの大きさに対し、基本並進ベクトルaに対する成分が支配的になるので、基本並進ベクトルa、aが互いに直交する場合と同様な議論ができる。従って、斜方格子上においても、図4(a)の波数ベクトルfは、図4(b)の波数ベクトルfより小さく設定することができる。この結果、図4(a)の構成においては、同様に高い透過率を得ることができる。
次に、1次元格子の基本並進ベクトルaを、2次元格子の2つの基本並進ベクトルa、aに夫々射影した成分を比較する。図3(a)に示すように、基本並進ベクトルaの基本並進ベクトルa方向への射影成分aexは、基本並進ベクトルaの基本並進ベクトルa方向への射影成分aeyより大きい。即ち、ベクトルの大きさに関して、大きい方(基本並進ベクトルa)への射影成分aexは、小さい方(基本並進ベクトルa)への射影成分aeyより大きいことを特徴とする。また、これは、基本並進ベクトルaと基本並進ベクトルaとのなす角度が、45度以下であることを意味する。一方、図2(a)に示すように、基本並進ベクトルaの基本並進ベクトルa方向への射影成分aexは、基本並進ベクトルaの基本並進ベクトルa方向への射影成分aeyより小さい。同様の特徴は斜方格子の場合にも成り立ち、図4(a)に相当する実空間においては、基本並進ベクトルaの基本並進ベクトルa方向への射影成分aexは、基本並進ベクトルaの基本並進ベクトルa方向への射影成分aeyより大きい。これは、基本並進ベクトルaと基本並進ベクトルaとのなす角度が、基本並進ベクトルaと基本並進ベクトルaとのなす角度の半部以下であることを意味する。なお、角度αは、実用上10度以下が望ましいが、a、aのなす角度の半分以下(例えば、a、aが直交している場合には45度以下)であれば、図3の構成においては、以上説明したような透過率向上効果がある。
以上から、本実施形態に係る光学素子を用いることにより、モアレを低減し、高い透過率を実現できることがわかる。
次に、本実施形態の光学素子を、正面方向だけからではなく斜め方向から観察した場合について説明し、モアレ周期Tの視角依存性が低減する効果を説明する。図5は、光学素子を斜め方向から観察する場合の視点と2次元格子ベクトルとの関係を示す斜視図である。ここで、便宜上、以下のように座標系を設定する。図5に示すように、2次元格子の基本並進ベクトルa、aのなす2次元平面(xy平面)に対して垂直な方向をz方向とし、視認者側の方向を+z方向、その反対方向を−z方向とする。視点からxy平面に垂直に降ろした垂線とxy平面との交点をP点とし、原点とP点とを結ぶ直線とx軸とのなす角度をθとする。なお、基本並進ベクトルaはx軸上のベクトルであり、基本並進ベクトルaはy軸上のベクトルである。また、原点とP点とを結ぶ直線と、原点と視点とを結ぶ直線とのなす角度をφとする。以下、φを見込み角という。
図6は、θ=0度、見込み角φにおける視点から、x軸上を観察する場合の模式図である。図6に示すように、みかけのx方向の周期は、sinφに比例して小さくなる。同様にして、x軸より角度θ回転した方向の1次元の周期においては、角度θが小さい範囲ではx方向の成分が大きく効くため、みかけのPの大きさは小さくなる。
このように、見かけ上の構造周期が小さくなるため、対応する波数空間上においては、ベクトルのu軸方向の成分の絶対値が大きくなる。図7は、図3(b)の構成において、波数ベクトルの見込み角φ依存性を示す図であり、図8は、図2(b)の構成において、波数ベクトルの見込み角φ依存性を示す図である。前述のように、図7は、本実施形態の構成に対応する。図7及び図8に示すように、見込み角φが90度から90度未満の値φ’に変化すると、各逆格子点は、n>0の範囲ではu軸の正の方向へ変位し、n<0の範囲ではu軸の負の方向へ変位する。このため、2次元格子の波数ベクトルf、1次元格子の波数ベクトルfは、夫々波数ベクトルf’、波数ベクトルf’に変化し、夫々大きさは大きくなり、モアレ周期Tに対応するモアレの波数ベクトルfの大きさ|f|が大きくなる(波数ベクトルfは波数ベクトルf’に変化する)。このとき、モアレの波数ベクトルfの大きさ|f|の変位量は、見込み角φ以外に、波数ベクトルf、fの大きさにも依存する。変位量は波数ベクトルf、fの大きさに比例するため、大きさが小さければ、見込み角φに対する変化量は小さくなる。従って、f、fが小さい図7の方が図8に比較して、モアレの波数ベクトルfの変化量が小さい。
更に、図7及び図8より明らかなように、モアレの波数ベクトルfとu軸とのなす角度β(<90度)に関して、図7の角度βの方が、図8の角度βより小さくとることができる。このため、図7では、波数ベクトルf、fが図8に比べて小さいことに加え、角度βが小さいため、図8と比較して波数ベクトルf、fを合成したモアレの波数ベクトルfの大きさ|f|の変位量が非常に小さい。即ち、図8の場合には、正面でモアレを視認できなくとも、斜めから見込むことにより、モアレが生じる可能性が高くなる。一方、図7の場合には、見込み角φが変化してもモアレに対応するベクトル変化が小さく、モアレを生じる可能性が低い。従って、表示面左右方向から視認した場合、モアレ周期Tの視角依存性が低減されるため、高品質表示を実現できる。
なお、モアレ周期Tの視覚依存性が低減する効果は、aとaが直交していない斜方格子にも適用できる。基本並進ベクトルa、aの大きさP、PがP>Pを満たし、1次元周期パターンの基本並進ベクトルaを夫々a、a方向に射影して、aへの射影成分が大きくなっていればよい。好ましくは、aとaのなす角度α(1次元周期の回転角度)が小さいこと、例えば、−10度<α<10度であることが望ましい。
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。本発明の第2の実施形態に係る光学素子は、透明領域と不透明領域とが面内で交互に2次元的に周期配列する光線方向規制素子と、透明領域と不透明領域とが2次元的に周期配列する2次元格子シートとを有し、一方が他方に重ね合わされて構成される。光線方向規制素子は2次元周期構造により2次元並進対称性を有し、2次元格子シートは2次元格子構造により2次元並進対称性を有する。並進対称性を保存する並進移動は、基本並進ベクトルの任意の線形結合により生成される。本発明の第2の実施形態に係る光学素子においては、光線方向規制素子と、2次元格子シートとの重ね合わせ方に特徴を有し、2次元格子シートにおける2つの基本並進ベクトルa、aの大きさは互いに異なり(基本並進ベクトルaの大きさ>基本並進ベクトルaの大きさ)、光線方向規制素子における2つの基本並進ベクトルb、bの大きさは互いに異なり(基本並進ベクトルbの大きさ<基本並進ベクトルbの大きさ)、基本並進ベクトルbを基本並進ベクトルaの方向に射影した成分は、基本並進ベクトルbを基本並進ベクトルaの方向に射影した成分より大きく、基本並進ベクトルbを基本並進ベクトルaの方向に射影した成分は、基本並進ベクトルbを基本並進ベクトルaの方向に射影した成分より大きいことを特徴とする。これは、基本並進ベクトルbと基本並進ベクトルaとのなす角度は、基本並進ベクトルaと基本並進ベクトルaとのなす角度の半分以下であり、また、基本並進ベクトルbと基本並進ベクトルaとのなす角度は、基本並進ベクトルaと基本並進ベクトルaとのなす角度の半分以下であることを意味する。
基本並進ベクトルa、aと基本並進ベクトルbとの関係、及び基本並進ベクトb、bと基本並進ベクトルaとの関係は、互いに2次元格子と1次元格子の関係になっており、夫々第1の実施形態と同様の構成となっている。従って、第1の実施形態と同様の動作、効果が得られるが、これに加えて、2次元格子と2次元格子とが重ね合わされているため、視線左右方向だけでなく、上下方向に対しても同様の効果が得られる。
次に、本発明の第3の実施形態に係る表示装置について説明する。図11は、本実施形態に係る表示装置を示す斜視図であり、図12は、本実施形態に使用されるルーバを示す上面図であり、図13は、本実施形態における画素とルーバとの配置関係を示す上面図である。
図11に示すように、本実施形態に係る表示装置2においては、自発光型の表示パネル6が設けられており、自発光型の表示パネル6の上には光線方向規制素子であるルーバ112が設けられている。ルーバ112は、透明材料と不透明材料とが1次元方向に周期的に配列したシートであり、表示面垂直方向に厚みを有する。自発光型のパネル6としては、一例として、有機EL(Electroluminescence)パネルを適用することができる。表示パネル6は、表示面内に2次元的に周期配列する複数の画素を有し、各画素には、光漏れを防ぎ、コントラストを向上するためのブラックマトリクス(図示せず)が設けてある。このブラックマトリクスを除いて、光源からの光を遮断する構造物は存在しない。従って、表示面の上方から観察した場合、ブラックマトリクスにより構成される格子がマトリクス状に多数周期配列しており、ブラックマトリクス以外の各開口部から調光された光が出射され、情報を表示することができる。
なお、本実施形態においては、便宜上、以下のようにxyz直交座標系を設定する。図11に示すように、表示パネル6は長方形であり、表示面に平行に且つ表示パネル長手方向にy軸をとる。このy軸に沿って紙面奥に向かう方向を+y方向とし、その反対方向を−y方向とする。+y方向及び−y方向を総称してy軸方向という。x軸は表示面内でy軸と直交し、紙面右手に向かう方向を+x方向とし、その反対方向を−x方向とする。+x方向及び−x方向を総称してx軸方向という。更に、x軸方向及びy軸方向の双方に直交する方向をz軸方向とし、このz軸方向のうち、紙面上方に位置する観察者に向かう方向を+z方向とし、その反対方向を−z方向とする。座標系は右手座標系とし、人の右手の親指を+x方向、人差指を+y方向に向けたとき、中指は+z方向を向くようにする。
図12に示すように、ルーバ112は、光を透過する透明領域112aと、光を吸収する不透明領域112bとが、ルーバ112の表面に平行な1次元方向に交互に配置されて形成されている。なお、図12に示すように、+x方向は紙面の右手に向かう方向、+y方向は紙面の上方に向かう方向となっている。本実施形態においては、不透明領域112bは完全に光を吸収する層としている。また、透明領域112aと不透明領域112bとの界面の方向は、xy平面において、y軸の正の方向から時計回りに角度α傾斜した方向に設定されている。即ち、透明領域112aと不透明領域112bとの配列方向は、x軸の正の方向から時計回りに角度α傾いた方向であって、この方向に沿って透明領域112aと不透明領域112bとの和で表される配列ピッチは一定である。本実施形態では、一例として、角度αは10度に設定されている。また、吸収領域の幅は10μm、透明領域の幅は50μmであり、従って、その合計である配列ピッチは60μmに設定されている。
次に、表示パネルの画素とルーバとの配置関係について述べる。図13は、画素71とルーバ112との配置関係を、ルーバ112の光出射面43側から見た上面図である。図13に示すように、画素71は長方形であり、長辺はx軸と平行であり、短辺はy軸と平行である。なお、xy座標は図12と同様に設定されている。本実施形態においては、一例として、x軸方向の画素ピッチPは141μmであり、y軸方向の画素ピッチPは47μmであり、x方向に配列する構造周期が、y方向に比べて3倍大きくなっている。
ルーバ112の透明領域112aと不透明領域112bとの界面は、xy平面内において、+y方向より時計回りに10度傾いているため、ルーバ112の透明領域112aと不透明領域112bとが交互に配列する周期方向は、+x方向より時計回りに10度傾いている。また、この周期方向に沿ったルーバ112の配列ピッチをPとする。図13に示すように、ルーバ112の1次元周期方向は、画素71の2次元配列の周期方向であるx軸方向及びy軸方向とは異なった方向となっている。
本実施形態においては、x軸方向の画素ピッチPは、y軸方向の画素ピッチPよりも大きく設定されている。このため、ルーバ112の1次元周期配列方向の1周期分を単位とする基本並進ベクトルaをx軸方向に射影したときの大きさaexは、基本並進ベクトルaをy軸方向に射影したときの大きさaeyよりも大きくなるように設定されている。従って、本実施形態における画素とルーバとの配置関係は、第1の実施形態の光学素子の構成と同じである。
次に、上述の如く構成された本実施形態の動作について、図11乃至13を用いて説明する。表示装置2の表示状態においては、自発光型の表示パネル6から発した光は画素開口部から出射し、ルーバ112に入射する。ルーバ112に入射した光のうち、透明領域112aと吸収領域112bとが交互に周期的に配列する方向へ大きく傾いた光線、即ち、z軸の正の方向からルーバ112の周期配列方向へ大きく傾いた光線成分はルーバ112の不透明領域112bにより吸収される。一方、ルーバ112の不透明領域112bによって吸収されることなく透明領域112aを透過した光は、そのまま出射される。従って、ルーバ112から出射される光は、指向性が高められた状態となる。また、画素開口部から出射された光はブラックマトリクスによりx軸方向及びy軸方向に周期的な分布を有するため、ルーバの透明・不透明領域の周期構造と干渉し、モアレ縞が発生する。しかしながら、第1の実施形態と同様に、本実施形態の構成によりモアレ縞は低減される。
このモアレ縞が発生する原理、及び周期の大きさを計算する方法は既に述べた通りであるが、ここで改めて簡単にモアレ周期Tの算出方法について述べる。モアレ周期Tは、画素ピッチ(P、P)、ルーバピッチP、及びルーバ傾斜角度αを用いて、波数空間上におけるモアレの波数ベクトルの合成により算出できる。画素71はマトリクス状に多数配列された2次元配列であり、一方、ルーバ112は透明領域112aと、吸収領域112bとが1次元的に配列した構造である。従って、画素71のx方向、y方向の周期性とルーバ112の周期性は、波数空間上において下記数式11のように表すことができる。
Figure 2007256330
ここで、波数ベクトルf、fは、夫々画素71のx、y方向の基本並進ベクトルに対応し、波数ベクトルfはルーバ112の1次元周期性の基本並進ベクトルに対応する。また、座標成分は、波数空間におけるu、v座標成分とする。そして、これらの波数ベクトルを下記数式12に従って合成し、更に、下記数式13を用いてモアレ周期Tを求めることができる。
Figure 2007256330
Figure 2007256330
ここで、(l、m、n)は任意の整数の組である。また、モアレの波数ベクトルのu軸方向からの回転角度βは下記数式14により計算される。
Figure 2007256330
これらの式に本実施形態の構成を適用し、モアレ周期Tを算出する。本実施形態においては、ルーバ112のピッチPは60μm、画素ピッチPは141μm、画素ピッチPは47μm、ルーバの回転角度αは10度である。これから、モアレ周期Tの最大周期は、176μmと算出される。
次に、本実施形態の効果について説明する。本実施形態によれば、第1の実施形態と同様の効果が得られ、モアレを低減した上で、高い透過率又は高い輝度を維持でき、更に、ルーバにより表示パネルから出射した光は指向性の高い光となり、覗き見防止効果が得られる。
更に、本実施形態の効果を具体的に説明するために、本実施形態とは異なる比較例と比較して説明する。比較対象は、画素ピッチPは47μm、画素ピッチPは141μmとする画素に適用した場合である。この画素は、P:P=1:3となっており、画素の面積は本実施形態の画素と同じである。従って、この比較のための画素(以下、比較用画素という)は、ルーバのピッチPとして60μm、画素ピッチPは47μm、Pは141μm、ルーバの傾斜角度αは10度であり、これを上記数式に代入し計算すると、モアレの最大周期は、273μmと算出される。従って、本実施形態におけるモアレ周期Tは、比較用画素におけるモアレ周期の64%に低減されている。
ルーバピッチを大きくとるとモアレ縞の周期が大きくなるが、本実施形態においては、ルーバピッチを100μmとした場合であっても、比較用画素と同じ程度のモアレ周期で済む。ルーバ表面に占める透明領域の割合(以下、開口率という)は、ピッチ60μmで83%であり、ピッチ100μmで90%である。従って、開口率を大きくとることができるため、モアレ縞を低減し、高透過率を確保することができる。
更に、前述のように、ルーバのピッチを大きくとることにより、以下の効果が期待できる。通常、視野角範囲内で斜め方向から覗いた場合、見かけのピッチが変化することにより、モアレ周期Tが変化するため、視角依存性が発生し、画質が低下する。本実施形態においては、横方向の構造周期を大きくとることにより、モアレ周期Tの変化を低減することができ、表示品質を向上することができる。
なお、本実施形態におけるルーバの吸収領域のピッチ、ルーバの傾斜角度、及び画素ピッチは、上記の数値に限定されるものではなく、同様の効果を有する範囲において適宜変更することができる。
次に、本発明の第4の実施形態について説明する。図14は、本実施形態の表示装置を示す斜視図であり、図12は、本実施形態に使用されるルーバを示す上面図である。
図14に示すように、本実施形態に係る表示装置2においては、光源装置1が設けられており、この光源装置1の上には透過型液晶パネル7が設けられている。光源装置1は、導光板3と、この導光板3の側面に設けられた光源51と、この導光板3の前面側、即ち、+z方向の観察者側に配置された光線方向規制素子であるルーバ112とから構成される。光源51は、一例では、LED(light Emitting Diode:発光ダイオード)である。
なお、本実施形態においては、便宜上、以下のようにxyz直交座標系を設定する。光源51から導光板3に向かう方向を+y方向とし、その反対方向を−y方向とする。+y方向及び−y方向を総称してy軸方向という。また、導光板3のルーバ側の面である光出射面に平行な方向のうち、y軸方向に直交する方向をx軸方向とする。更に、x軸方向及びy軸方向の双方に直交する方向をz軸方向とし、このz軸方向のうち、導光板3からルーバ112に向かう方向を+z方向とし、その反対方向を−z方向とする。+z方向は前方、即ち、観察者に向かう方向である。そして、+x方向は、右手座標系が成立する方向とする。即ち、人の右手の親指を+x方向、人差指を+y方向に向けたとき、中指は+z方向を向くようにする。
透過型液晶パネル7は、観察者側から見て液晶パネルの背面側に設置された光源装置1の発する光を利用して情報を表示するものであり、透過表示領域を有する画素がx方向及びy方向にマトリクス状に多数配列されている。本実施形態における透過型液晶パネルはTN(Twisted Nematic)方式であり、画素中にはブラックマトリクスを除いて、光源からの光を遮断する構造物は存在しない。本実施形態における画素構造は、第3の実施形態における構成と同様であり、図13に示すように、長方形の格子形状である。そして、画素中の開口部以外はブラックマトリクスで覆われており、ブラックマトリクスの幅は、例えば、10μmである。また、画素71の配列ピッチは、一例として、x方向に141μmであり、y方向に47μmである。
本実施形態におけるルーバは、第2の実施形態におけるルーバと同様の構成であり、図12に示すように、ルーバ112は、例えば光を透過する透明領域112aと、光を吸収する吸収領域112bとが、ルーバ112表面に平行な方向に交互に配置されて形成されている。
ルーバ112の透明領域112aと不透明領域112bとの界面は、xy平面内において、y軸の+y方向より時計回りに10度傾いているため、ルーバの透明領域と不透明領域とが交互に配列する周期方向は、x軸の+x方向より時計回りに10度傾いている。従って、ルーバの透明領域と不透明領域とが交互に配列する周期方向と、画素構造の周期方向であるx軸方向、及びy軸方向は互いに異なった方向となる。本実施形態では、x軸方向の画素ピッチの方が大きく設定されているため、ルーバの透明・不透明領域の周期配列方向の1周期分のベクトルは、画素のy軸方向に射影したときの大きさよりも、x軸方向に射影したときの大きさの方が大きく設定される。上記以外の構成は、前述の第3の実施形態と同様である。
次に、本実施形態の動作について説明する。光源51が発した光は導光板3に入射し、導光板3内を伝搬した後反射して、ルーバ112側の面である光出射面から出射する。導光板3から出射した光は拡散光であるが、ルーバ112に入射することにより、光規制方向に広がった光はルーバ112の不透明領域112bに吸収され、ルーバ112から出射する光は、指向性の高い分布の光となる。この指向性の高い分布の光は、透過型液晶パネル7を透過し、表示が行われる。また、画素開口部から出射された光はブラックマトリクスによりx軸方向及びy軸方向に周期的な分布を有するため、ルーバの透明・不透明領域の周期構造と干渉し、モアレ縞が発生する。しかしながら、第1の実施形態と同様に、本実施形態の構成によりモアレ縞は低減される。
次に、本実施形態の効果について説明する。本実施形態は、第3の実施形態と同様の効果を奏し、モアレを低減した上で、高い透過率又は高い輝度を維持でき、ルーバにより表示パネルから出射した光は指向性の高い光となり、覗き見防止効果が得られる。更に、表示パネルを最も観察者側に配置できるので、表示装置の最表面に対して表示パネルの前面に設けられた部材の厚み分だけ表示が奥に感じられる違和感を低減できる。
本実施形態においては、+z方向、即ち、観察者側から見て、透過型液晶パネル、ルーバの順に配置されるものとして説明したが、必ずしもこの順に限定されるものではなく、同様の効果を有する範囲において適宜順序を変更して配置してもよい。この配置の例としては、上記順序の他に、ルーバ、透過型液晶パネルの順序等が挙げられる。特に、透過型液晶パネルを観察者側に配置した場合には、それ以外の場合と比較して、表示装置の最表面に対して表示パネルの前面に設けられた部材の厚み分だけ表示が奥に感じられる違和感を低減できる。
本実施形態の光源装置と組み合わせて使用する表示パネルは、透過型液晶パネルに限定されず、光源装置を使用する表示パネルであれば使用可能である。また、液晶パネルは透過型に限定されず、各画素に透過領域を有するパネルであれば使用可能であり、各画素の一部に反射領域を有する半透過型液晶パネル、微透過型液晶パネル、微反射型液晶パネルでも使用可能である。
本発明における表示装置は、携帯電話等の携帯端末装置に好適に適用することができる。携帯端末装置としては携帯電話のみならず、PDA、ゲーム機、デジタルカメラ及びデジタルビデオカメラ等の各種の携帯端末装置に適用することができる。また、携帯端末装置のみならず、ノートPC、キャッシュディスペンサ、自動販売機等の各種の端末装置に適用することができる。
なお、光線方向規制素子の光線を規制する方向は、使用者の両眼を結ぶ直線と平行、又は使用者の両眼を結ぶ直線とのなす角度が10度以下であることが好ましい。公共の場で端末装置を使用する場合、すぐ隣に位置する第三者から覗かれる場合が多い。即ち、表示画面の上下方向よりも左右方向から覗き見を防止するほうがセキュリティー上有効である。従って、観察者の両脇に位置する第三者から覗き見を防止するためには、光線方向規制素子を端末使用者の両眼を結ぶ直線と平行に光線方向を規制するのが望ましい。
次に、本発明の第5の実施形態に係る表示装置について説明する。本実施形態に係る表示装置は、透過型の液晶表示パネルを備えた液晶表示装置であり、液晶表示パネルはカラーフィルタを有する。図15は、本実施形態に係る表示装置に使用される光線方向規制素子であるルーバと表示パネルの画素配列を示す上面図である。
図15に示すように、本実施形態の表示装置2においては、表示パネルの+z側である観察者側の表面にカラーフィルタ50が設けられている。表示パネルの各画素は、カラーフィルタの配色数に応じて分割された複数のサブ画素から構成され、サブ画素は長方形の形状を有する。また、長方形の長辺はx軸に平行であり、長方形の短辺はy軸に平行になっている。なお、xy座標系の設定は、図13と同様であり、+z方向はxy軸に垂直な紙面上方である。カラーフィルタ50はストライプ状に配列しており、ストライプの周期配列方向20は、画素を構成する格子の長辺と垂直な方向、即ち、y方向である。本実施形態における配色は、R(レッド、赤)G(グリーン、緑)B(ブルー、青)の3色であり、RGBの順序で配列している。従って、1画素は、3分割されたサブ画素からなる。このサブ画素は開口部と遮光部とから構成されており、サブ画素の典型的な構成を2次元格子として扱うことができる。そのため、サブ画素は、実施形態1乃至4における画素と同様に、並進対称性を有する。特に、サブ画素はx軸及びy軸に夫々平行な2つの基本並進ベクトルを有し、その大きさは互いに異なっている。基本並進ベクトルの大きさの大きい方のベクトルは、ストライプの周期配列方向20と直交している。上記以外の構成は、前述の第4の実施形態の構成と同様である。
ルーバ112の透明領域112aと不透明領域112bとが周期配列する方向は、x軸の正の方向に対して時計回りに角度α=10度傾斜しており、ルーバ112の有する周期配列方向はカラーフィルタ50のストライプの周期配列方向20と100度の角度をなす。カラーフィルタ50のRGB配列は1次元状のストライプであり、一方、ルーバ112の透明領域112aと不透明領域112bとが配列する方向も1次元配列であるため、これらの周期構造により新たなモアレ縞(以下、色モアレ縞という)が生じ、表示品質を低下させることがある。しかしながら、その周期方向が互いに80度乃至100度であれば、発生する色モアレ縞の大きさは、人間の目で視認できないほど小さくすることができる。特に、ルーバ112の周期方向と、カラーフィルタ50のストライプパターンの周期方向とのなす角度が90度となり、夫々の周期方向が直交していれば互いに干渉することがないため、色モアレ縞は発生しない。前述のように、本実施形態においては、ルーバ112の有する周期配列方向はカラーフィルタ50のストライプの周期配列方向20と100度の角度をなし、ルーバ112の透明領域112aと不透明領域112bとの周期配列と、カラーフィルタ50の配色ストライプとが互いに干渉することなく、色モアレが低減したカラー表示することができ、優れた表示品質を実現できる。
次に、本発明の第6の実施形態に係る表示装置について説明する。図16は、本実施形態に係る横電界方式の液晶表示装置における画素構造を示す上面図である。また、図10(a)及び(b)は、画素の開口部に設けられた櫛歯状の電極を模式的に示す平面図である。
先ず、図10(a)及び(b)を用いて、横電界方式の液晶表示装置において発生するモアレについて説明する。図10(a)及び(b)は、表示パネルの画素構造を示しており、表示パネルはブラックマトリクス8により格子状に区画された複数の画素からなり(図面では6つ)、遮光性を有するブラックマトリックス8以外の画素領域が開口部となっている。各画素の形状は長方形であり、画素の図面横方向の長さは図面縦方向の長さより大きくなっている。このように、表示パネルは2次元格子構造を有しており、この表示パネルに周期配列構造を有する光線方向規制素子が積層された構造となっている。更に、図10(a)及び(b)においては、この光線方向規制素子の透明領域と不透明領域との界面41が示されており、各画素には複数の櫛歯状の電極10が形成されている。横電界モードにおいては、これらの櫛歯状の電極10により、表示面に略平行な方向に電界を発生させる。即ち、櫛歯状の電極10の延伸方向に交差するようにして櫛歯間に横電界又は斜め電界が発生し、液晶分子が表示面内で回転するため、広視野角表示が可能となる。
このとき、櫛歯状の電極10は光源から出射される光を遮光する。また、櫛歯状の電極10が透明な材料により構成される場合であっても、電極上の液晶分子は表示面内の回転が弱いため、その部分の透過率は小さくなり、電極上と電極間においては明るさが異なる。通常、櫛歯電極における電極端部は、配向不良又はディスクリネーションの発生により画質が低下するため、ブラックマトリクス等の遮光材により遮光される。従って、図10(a)及び(b)に示すように、画素開口部には、周期的に配列する電極が視認される。この周期は、画素の構成による2次元周期構造の周期よりも小さい。その結果、画素の開口部内に設けられた電極による新たな短周期により、新たなモアレ縞が生じ、表示品質が大きく低下することがある。
ここで、櫛歯状の電極10が短周期で配列する方向の基本並進ベクトルを基本並進ベクトルbとする。また、光線方向規制素子の透明・不透明領域が周期的に配列する方向(基本並進ベクトルa)と、基本並進ベクトルbとがなす角度をωとする。基本並進ベクトルaは、光線方向規制素子における透明・不透明領域の界面41に直交する。また、画素を構成する格子の基本並進ベクトルを基本並進ベクトルa、aとする。図10(a)及び(b)に示すように、基本並進ベクトルaは図面横方向のベクトルであり、基本並進ベクトルaは基本並進ベクトルaに直交する図面縦方向のベクトルである。
図10(b)においては、櫛歯状の電極の延伸方向は基本並進ベクトルaに平行な方向であり、基本並進ベクトルbは基本並進ベクトルaに平行である。そのため、櫛歯状の電極10が短周期に配列する方向と、光線方向規制素子の透明・不透明領域が周期的に配列する方向とがほぼ同じ方向であり、この場合、大きな周期のモアレ縞が発生する。一方、図10(a)においては、櫛歯状の電極の延伸方向は基本並進ベクトルaに平行な方向であり、基本並進ベクトルbは基本並進ベクトルaに直交する。そのため、櫛歯状電極が短周期に配列する方向と、光線方向規制素子の透明・不透明領域が周期的に配列する方向とのなす角度ωが大きく、人間の目に対し違和感がない程十分にモアレ縞は低減される。この角度は、好ましくは80乃至100度である。特に、角度ωが90度の場合は、光線方向規制素子の構造周期と電極の構造周期とが直交するため、互いに干渉することがなく、モアレ縞は発生しない。また、光線方向規制素子の表示面に対して垂直な方向(法線方向)の幅を変えることにより、可視角範囲を使用目的に応じて自由に設定できる。
次に、図16(a)及び(b)を用いて、本実施形態の構成について説明する。本実施形態においては、表示パネルはIPS(インプレイン・スイッチング)方式の透過型液晶パネルであり、画素開口部内に液晶を制御するための電極10が櫛歯状に形成されている。
本実施形態においては、1画素は、横141μm、縦141μmのサイズであり、1画素はRGBの3色で分割されたサブ画素により3分割されている。従って、サブ画素の大きさは横141μm、縦47μmである。櫛歯状の電極10は、サブ画素中に少なくとも1本以上設けられている。また、3色のカラーフィルタは、図面に垂直な方向である+z方向側、即ち、表示パネルの観察者側に設けてある。また、カラーフィルタのストライプパターンの方向は、画素の長辺に対して垂直な方向にストライプ状に周期配列している。カラーフィルタのストライプパターンにおける配色の順序は、+y方向に向かって例えばR、G、Bの配色順序となっている。なお、座標系の設定は図12と同様であり、紙面横方向にx座標が、これに直交するように紙面縦方向にy座標が設定されている。
IPS方式の液晶パネルは、開口率を向上させるため、画素の長辺に平行な方向に櫛歯電極を形成する。図16(a)に示すように、各サブ画素の開口部には、画素の長辺を形成するブラックマトリクスと平行な方向に1.5μm幅の櫛歯状の電極が3本設けられている。櫛歯電極の端部及び屈曲部は、液晶分子の配向不良又はディスクリネーションの発生により透過率が低下し、光漏れ等の原因となるため、ブラックマトリクス8により遮光されている。そのため、+z方向から観察すると、開口部にはx軸と平行な画素電極のみがy軸方向に周期配列しているように見える。
このように画素には櫛歯状の電極が形成されているため、櫛歯状の電極10の延伸方向と直交する方向に、電極による新たな短周期が形成される。この短周期の基本並進ベクトルをbiとする。表示パネルには、透明領域と不透明領域とが交互に配置され1次元周期構造を有するルーバが積層されている。ルーバの周期方向は、透明領域と不透明領域との界面41に直交する方向(基本並進ベクトルa方向)であり、x軸方向と角度αをなす。図16(a)に示すように、本実施形態においては、櫛歯状の電極10の短周期配列方向(基本並進ベクトルをbi方向)と、ルーバの周期配列方向(基本並進ベクトルa方向)とが、直交するように配列されている。上記以外の構成は、前述の第4の実施形態の構成と同様である。
次に、本実施形態の動作、及び効果について説明する。本実施形態においては、櫛歯状の電極の短周期配列方向と、ルーバの透明領域と不透明領域とが配列する方向とが直交しているため、互いに干渉することなく、これらに起因するモアレ縞は発生しない。
IPS方式のような広視野角表示可能な表示パネルは、使用の目的により最適な視野角角度の要求は変わる。例えば、携帯電話等では、野外、公共など不特定多数の人が多い場所で使用する機会が多く、他人から覗かれるのを防止する必要がある。このとき、特定方向の視野角度を小さくしたほうが良い場合がある。従って、本実施形態によれば、不透明領域を遮光体で構成することによりある一定の視野角度以上で確実に視認不可能にすることができる。また、ルーバの構成により視野角度範囲を使用目的に応じて自由に設定できる。更に、高透過率を維持し、モアレを低減でき、視野角を制御しない方向の表示品質を向上することができるため、優れた表示品質を実現できる。
また、本実施形態の変形例として、図16(b)に示すように、櫛歯状の電極は、くの字型に屈曲して形成されていてもよい。この場合、積層するルーバの透明領域と不透明領域とが配列する方向は、櫛歯の延伸方向に略平行に、図面左右方向に沿って配置される。電極がくの字型に屈曲しているため、屈曲部を境界に左右に延伸する電極の傾斜角度は互いに異なり、このため、これらの傾斜角度の異なる電極部の配列による2つの短周期方向が存在する。これらの2つの短周期に対応する基本並進ベクトルを夫々基本並進ベクトルbi、bi’とする。基本並進ベクトルbiは、ルーバの構造周期方向である基本並進ベクトルaと直交する構成となっている。一方、基本並進ベクトルbi’は、基本並進ベクトルbiに対して15度以内の角度をなすように、櫛歯状の電極のくの字が形成されている。このような構成においては、櫛歯電極の短周期方向とルーバの透明・不透明領域の周期方向は、75度から105度の範囲に配置される。従って、櫛歯状の電極の短周期とルーバの構造周期によるモアレ縞は低減される。特に、くの字型に屈曲することにより、液晶の配向方向が2分割されるため、分割された各方向への視角領域が均一化される。その結果、視野角領域に異方性がなく、優れた表示装置を実現できる。
次に、本発明の第7の実施形態に係る表示装置について説明する。本実施形態に係る表示装置は液晶分子の垂直配向モードを適用した液晶表示装置であり、図9(a)及び(b)は、液晶表示素子の画素構造を模式的に示す平面図であり、画素の開口部に配設された液晶を配向させるための構造物を示す模式図である。なお、図9(a)の構成が本実施形態の構成に相当し、(b)は比較例である。
垂直配向モードにおいては、画素開口部に立体的な突起物を設けることにより液晶配向を分割し、広視野角表示を実現できる。液晶を配向分割するための突起物は、周囲の液晶と透過率が異なるため、光源から出射された光を吸収し、画素開口部内で周期的な透過率分布を発生させる。その結果、光線方向規制素子の周期性と、突起物の短周期性に起因するモアレ縞が発生する。この画素内に発生する周期的な透過率分布は、画素の並進周期とは異なるため、分けて考える必要がある。
図9(a)及び(b)に示すように、表示パネルはブラックマトリクス8により格子状に区画された複数の画素からなり(図面では6つ)、遮光性を有するブラックマトリックス8以外の画素領域が開口部となっている。各画素の形状は長方形であり、画素の図面横方向の長さは図面縦方向の長さより大きくなっている。このように、表示パネルは2次元格子構造を有しており、この表示パネルに周期配列構造を有する光線方向規制素子が積層された構造となっている。光線方向規制素子は、例えば、図12に示す構成のルーバである。図9(a)及び(b)においては、この光線方向規制素子の透明領域と不透明領域との界面41が示されている。
更に、図9(a)及び(b)に示すように、各画素の開口部には、複数の突起物9が設けられており、これらの突起物9は図面縦方向に沿って画素の周期よりも短い周期で配列されている。この短周期で配列する突起物9の基本周期単位である基本並進ベクトルを基本並進ベクトルbとする。また、光線方向規制素子の透明・不透明領域の界面41に直交する1次元配列方向(基本並進ベクトルa方向)と、突起物9が周期的に配列する方向(基本並進ベクトルb方向)とのなす角度をωとする。また、画素を構成する2次元格子の基本並進ベクトルを基本並進ベクトルa、aとする。図9(a)及び(b)に示すように、基本並進ベクトルaは図面横方向のベクトルであり、基本並進ベクトルaは基本並進ベクトルaに直交する図面縦方向のベクトルである。
光線方向規制素子の透明・不透明領域の1次元配列方向(基本並進ベクトルa方向)と、透過率分布の周期方向(基本並進ベクトルb方向)とが同じ方向の場合、即ち、ω=0度の場合には、光線方向規制素子の構造周期と突起物の構造周期は互いに干渉するため、大きな周期のモアレ縞が発生する。図9(b)はこのような場合に相当し、ω=10度の場合であり、大きな周期のモアレ縞が発生する。一方、図9(a)においてはω=80度であり、このようにωが大きい場合、好ましくはωが80度乃至100度であれば、人間の目に対し違和感がない程度十分にモアレ縞は低減される。特に、角度ωが90度となり、光線方向規制素子の構造周期方向と突起物の構造周期方向とが直交していれば、互いに干渉することがないため、モアレ縞は発生しない。本実施形態の構成は図9(a)に従う。
広視野角表示可能な表示パネルは、使用の目的により最適な視野角角度の要求は変わる。例えば、携帯電話等では、野外、公共など不特定多数の人が多い場所で使用する機会が多く、他人から覗かれるのを防止する必要がある。このとき、特定方向の視野角度を小さくしたほうが良い場合がある。従って、本実施形態によれば、不透明領域を遮光体で構成することによりある一定の視野角度以上で確実に視認不可能にすることができる。また、光線方向規制素子の構成により、視野角度範囲を使用目的に応じて自由に設定できる。特に、本実施形態においては、高透過率を維持し、モアレを低減でき、更に、視野角を制御しない方向の表示品質を向上することができるため、優れた表示品質を実現できる。
なお、本実施形態は、内部に光を遮蔽又は異方的に変調させる構造物を有する構成に好適に使用することができ、周期的に配列する構造物とルーバの吸収領域と透過領域との周期的配列に起因するモアレを低減できる。
以上のような液晶パネルのモードの例としては、横電界モードではIPS(インプレイン・スイッチング)方式、FFS(フリンジ・フィールド・スイッチング)方式、AFFS(アドヴァンスト・フリンジ・フィールド・スイッチング)方式等が挙げられる。また、垂直配向モードではマルチドメイン化され視野角依存性が低減されたMVA(マルチドメイン・ヴァーティカル・アライメント)方式、PVA(パターンド・ヴァーティカル・アライメント)方式、ASV(アドヴァンスト・スーパー・ヴイ)方式等が挙げられる。更に、フィルム補償TNモードの液晶表示パネルにも好適に使用することができる。
図20に示すように、本発明の表示装置2は、例えば、携帯電話30に搭載される。携帯電話のディスプレイは使用に応じて、横向きに使用する場合もある。この場合、本発明における表示装置2を90度回転し、配置してもよい。携帯電話は、モバイル向けの端末としての機能を果たすことがある。従って、人の多いところで使用する場合があり、プライバシー、セキュリティーの点から、他人からの覗き見を防止できることは大変有用である。
次に、本発明の第8の実施形態に係る表示装置について説明する。図17(a)は、本実施形態における透過型液晶パネルの画素配列を示す上面図である。なお、便宜上、図12と同様の座標系を用いて説明する。即ち、紙面横方向にx軸を、このx軸に直交するように紙面縦方向にy軸を設定して説明する。
図17(a)に示すように、表示面内には複数(図面では4つ)の画素が設けられており、1画素は、4分割され、透過用の赤色(レッド、R)21、緑色(グリーン、G)22、青色(ブルー、B)23、白色(ホワイト、W)24のカラーフィルタを有する4つのサブ画素が設けられている。サブ画素間は、遮光性を有するブラックマトリクス8により仕切られている。サブ画素は長方形であり、正方形の画素をx軸に平行な線で4等分に分割して得られる。サブ画素は、x方向の構造周期がy方向に比べて大きく、各サブ画素の大きさは均等である。また、R、G、B、Wの4色のサブ画素は、長方形の長辺に対して垂直な方向にストライプ状に周期配列する。即ち、ストライプの周期配列方向20はy軸に平行な方向である。本実施形態においては、横140μm、縦140μmの画素に対し、横140μm、縦35μmのサブ画素がy方向に4分割されている。
一方、ルーバは表示パネル上に重ね合わされ、ルーバの透明・不透明領域が1次元的に配列する方向と、カラーフィルタのストライプパターンが周期的に配列する方向とが、直交、又は、80乃至100度で交わるように配置される。上記以外の構成は、前述の第5の実施形態と同様である。
次に、本実施形態の動作及び効果について説明する。本実施形態においては、カラーフィルタのストライプパターンの周期配列方向と、ルーバの透明・不透明領域の周期配列方向とがほぼ直交しており、互いに干渉しないため、カラーフィルタにより発生する色モアレ縞を低減できる。特に、白色の画素を適用することにより、パネルの透過率を向上し、輝度を高くすることができるため、バックライトの消費電力を低減することができる。
通常、サブ画素を4分割する場合には、開口率を高くするため、図34に示すように、田型の構造にするのが普通である。しかしながら、この構造に対してルーバを配置する場合には、大きなモアレが発生し易い。本実施形態においては、横方向の構造周期を大きくとることができ、更に、モアレを低減することができる。なお、図34においては、図17(a)と同一の構成物には同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
なお、本実施形態の透過型表示パネルは、4分割以上に分割したサブ画素に適用することができ、そのサブ画素のW配色は、任意の割合で使用できる。好ましくは、R:G:B:Wの比が1:2:2:1である。これは人間の視覚特性に応じた適当な値である。特に、白色画素の効果により、透過率を大きくとることができ、優れた表示品質を実現できる。なお、本実施形態においては、表示パネルが、レッド(R)、グリーン(G)、ブルー(B)、ホワイト(W)の4色の画素から構成される場合について述べたが、これに限定されるものではなく、これら以外の4色に対しても同様に適用可能である。また、4色以外の色数に対しても同様に適用可能である。更にまた、サブ画素の順序は、+y方向より−y方向へ順にR、G、B、Wの順序で配列しているが、この順序に限定されず、RGBWの4色に分割されていれば配列順序は任意でよい。
次に、第8の実施形態の第1の変形例について述べる。本変形例においては、1画素は3分割され、レッド(R)、グリーン(G)、ブルー(B)の3色のカラーフィルタを有するサブ画素が設けられており、各サブ画素の中には、外部からの光を反射することのできる反射領域が存在することを特徴とする。図17(b)に示すように、本変形例の画素は、正方形の画素領域をx軸方向に平行な直線により3等分した3つのサブ画素からなり、+y方向より−y方向へ順に夫々レッド(R)、グリーン(G)、ブルー(B)のカラーフィルタが配置されている。各サブ画素は長方形であり、x軸方向の長さがy軸方向の長さより大きい。そして、画素は、各サブ画素の3分の1の領域に反射特性を有する構成である。例えば、レッド(R)が配置された図面最上段のサブ画素においては、反射領域には反射用の赤色(レッド、R)25のカラーフィルタが配置され、透過領域には透過用の赤色(レッド、R)21のカラーフィルタが配置されており、夫々の領域の面積比は1:2となっている。また、グリーン(G)、ブルー(B)のカラーフィルタを有するサブ画素についても同様である。本変形例においては、TFT(Thin Film Transistor:薄膜トランジスタ)基板側に透明及び反射特性を有する領域が存在し、その上にカラーフィルタが積層されている。なお、上述の反射領域の面積は、使用目的に応じて変更することが望ましい。
なお、本変形例においては、カラーフィルタはレッド(R)、グリーン(G)、ブルー(B)の3色を使用したが、カラーフィルタの各色は、透過領域と反射領域とで色純度の異なるフィルタにしてもよい。透過領域から出射された光と反射領域から出射された光を比較した場合、輝度及びコントラストが互いに異なる。そのため、同系の色であっても透過光と反射光は別の種類の色として取り扱うことができる。従って、本変形例においては、透過用の赤色(レッド、R)21、緑色(グリーン、G)22、青色(ブルー、B)23と、反射用の赤色(レッド、R)25、緑色(グリーン、G)26、青色(ブルー、B)27を夫々別の色として分けて取り扱う。これにより、本変形例における表示装置は、透過用の赤色(レッド、R)21、緑色(グリーン、G)22、青色(ブルー、B)23と反射用の赤色(レッド、R)25、緑色(グリーン、G)26、青色(ブルー、B)27の計6色が適用される構成である。上記以外の構成は、前述の第5の実施形態と同様である。
本発明の第8の実施形態における第1の変形例によれば、ルーバの透明・不透明領域の配列とカラーフィルタの色配列によって発生する色モアレ縞を低減し、第3の実施形態と同様に高い透過率を維持できる。特に、反射領域が設けられているため、外光の光が強い環境でも視認性が良い。
次に、第8の実施形態の第2の変形例について述べる。本変形例における表示パネルは、上述の第1の変形例の構成に加え、ホワイト(W)の反射領域を有することを特徴とする。図17(c)に示すように、1画素は3分割され、レッド(R)、グリーン(G)、ブルー(B)の3色のサブ画素が設けられている。画素及びサブ画素の形状は第1の変形例と同様である。各サブ画素の中には、透過領域及び反射領域が設けられている。本実施例においては、透過領域と反射領域の割合は2:1とした。例えば、レッド色が配置された図面最上段のサブ画素においては、透過領域には透過用の赤色(レッド、R)21が配置され、反射領域には反射用の赤色(レッド、R)25が配置され、領域の面積比は2:1となっている。他の、色に対しても同様である。更に、反射領域には、レッド(R)、グリーン(G)、ブルー(B)いずれの色にも反射用の白色(ホワイト、W)が設けられている。ホワイト(W)の面積は、使用に応じて任意に変更可能であるが、本実施例においては、ブルー(B)の領域が最も大きくなっている。上記以外の構成は、前述の第5の実施形態と同様である。
本変形例によれば、ルーバの透明・不透明領域の配列とカラーフィルタの色配列によって発生する色モアレ縞を低減し、第3の実施形態と同様に高い透過率を維持でき、外光の光が強い環境でも視認性が良い。特に、ホワイト(W)の反射領域を有するため、反射領域による表示画面の輝度低下を抑制し、明るい表示が可能である。なお、ブルー(B)は人間の目に対し暗く感じやいため、ホワイト(W)の反射領域は、レッド(R)、グリーン(G)に比べ大きくすることが有効である。
次に、本発明の第9の実施形態に係る表示装置について説明する。図18は、本実施形態で使用する透明・散乱切替素子の断面図であり、図19は、本実施形態に係る表示装置を示す斜視図である。
図19に示すように、本実施形態の表示装置2は、本発明の第4の実施形態と比較して、ルーバ112と透過型液晶パネル7との間に、透明・散乱切替素子122が設けられている。即ち、光源装置1は、導光板3と、この導光板3の側面に設けられた光源51と、この導光板3の前面側、即ち、観察者側に配置された光線方向規制素子であるルーバ112と、ルーバ112の前面側の観察者側に配置された透明・散乱切替素子122と、から構成されている。本実施形態の表示装置は、透明・散乱切替素子122の透明・散乱切替により、表示を視認できる角度範囲を狭くして覗き見を防止した表示モードと、表示を視認できる角度範囲を広くして複数人で同時に鑑賞し他人と情報を共有する表示モードとを切替可能にしている点を特徴とする。
図18に示すように、透明・散乱切替素子122においては、透明基板109が設けられ、この透明基板109の表面を覆うように電極110が設けられており、この電極110の上には高分子マトリクス111aの中に液晶分子111bが分散してなるPDLC(Polymer Dispersed Liquid Crystal)層111が設けられている。更に、PDLC層111の上には、電極110が設けられており、この電極110の上には透明基板109が設けられている。これらの1対の電極110によって、その間に挟まれているPDLC層111に電圧を印加して、PDLC層の中の液晶分子の配向状態が変化する。PDLC層111は、例えば光硬化性樹脂と液晶材料の混合物を露光して硬化させることにより形成される。透明・散乱切替素子122は、入射された光をそのまま透過するか又は散乱して透過型液晶パネル7に出射する。本実施形態における上記以外の構成は、前述の第8の実施形態と同様である。
次に、上述の如く構成された本実施形態の表示装置2の動作について説明する。光源51が発した光は導光板51に入射し、導光板51内を伝搬した後反射して、ルーバ112に入射する。ルーバ112は、図12に示すような構成となっている。ルーバ112に入射した光のうち、透明領域112aと不透明領域112bとが交互に周期配置されている方向において、z軸方向からの角度が大きい成分の光線はルーバ112の不透明領域112bにより吸収される。この結果、ルーバ112の表面から出射される光は、指向性が高められた状態の光である。次に、ルーバ112から出射した光は透明・散乱切替素子122に入射される。なお、図19における座標系の設定は、図14と同様である。
ここで、先ず、広視野角表示の場合について説明する。広視野角表示の場合においては、PDLC層111に電圧は印加されない。そのため、PDLC層111は、高分子マトリクス111aの中に液晶分子111bがランダムに分散した状態であり、入射された光は散乱される。従って、高指向性の光はPDLC層111によって均一に散乱されて、広い角度範囲に分散される。即ち、ルーバ112によって指向性が高くなった光は、透明・散乱切替素子122によって散乱されて指向性が低下し、広角の光となる。この広範囲に広がった分布の光は、透過型液晶パネル7に入射し、広角の光のまま出射する。このようにして、広視野角で画像が表示される。
次に、狭視野角表示の場合について説明する。狭視野角表示の場合においても、光が透明・散乱切替素子122に入射されるまでは、広視野角表示の場合と同様である。狭視野角表示の場合においては、PDLC層111に所定の電圧が印加される。これによりPDLC層111は、高分子マトリクス111aの中に分散された液晶分子111bが配向して透明状態になる。即ち、入射された指向性の高い光をそのまま透過するようになる。従って、ルーバ112によってy方向の指向性が高められた光は、高指向性を保った分布の状態で透明・散乱切替素子122から出射される。この指向性の高い分布の光は、透過型液晶パネル7に入射し、高指向性のまま出射する。このようにして、狭視野角で画像が表示される。
上述の如く構成された本実施形態においては、ルーバの構造周期と透過型液晶表示パネルの構造周期によるモアレを低減し、高透過率を維持し、表示品質を向上することができる。更に、視認角度範囲が広く複数人で同時に鑑賞できる表示と、視認角度範囲が狭く使用者のみが視認できる表示とを切り替えできる。
なお、本実施形態においては、観察者側から順に、透過型液晶パネル、透明・散乱切替素子、ルーバと配置されるものとして説明したが、必ずしもこの順に限定されるものではなく、同様の効果を有する範囲において適宜順序を変更して配置してもよい。例えば、観察者側から順に、透明・散乱切替素子、ルーバ、透過型液晶パネルの配置でも良い。また、ルーバと透明・散乱切替素子が異方性散乱粘着層により固定されていてもよい。
なお、本実施形態の光源装置と組み合わせて使用する液晶パネルは、視野角依存性の少ないものを好適に使用することができ、広視野角表示時の階調反転を抑制できる。このような液晶パネルのモードの例としては、横電界モードではIPS(インプレイン・スイッチング)方式、FFS(フリンジ・フィールド・スイッチング)方式、AFFS(アドヴァンスト・フリンジ・フィールド・スイッチング)方式等が挙げられる。また、垂直配向モードではマルチドメイン化され視野角依存性が低減されたMVA(マルチドメイン・ヴァーティカル・アライメント)方式、PVA(パターンド・ヴァーティカル・アライメント)方式、ASV(アドヴァンスト・スーパー・ヴイ)方式等が挙げられる。更に、フィルム補償TNモードの液晶表示パネルも好適に使用することができる。
本実施形態の光源装置と組み合わせて使用する透明・散乱切替素子は、PDLC層を有するものに限定されず、透明状態と散乱状態とをスイッチングできる素子であれば好適に使用できる。一例として、ポリマーネットワーク液晶(PNLC)を使用した素子、及びダイナミック・スキャッタリング(DS)を使用した素子を挙げることができる。また、前述のPDLC層においては、電圧を印加していないときは散乱状態であり、電圧印加時には透明状態であるものを使用している。これにより、前記透明・散乱切替素子は、入射された光を散乱する状態のときに電力を消費しないため、バックライト光源にその分の電力を割り当てられるため、散乱状態時の光源装置の明るさを向上できる。また、電圧を印加していないときは透明状態であり、電圧印加時には散乱状態であるPDLC層を使用してもよい。このようなPDLC層は、電圧を印加しながら露光して硬化させることにより得られる。これにより、携帯情報端末において、使用頻度が高い狭視野表示においては、PDLC層に電圧を印加する必要がなく、電力消費を抑制することができる。また、PDLC層に使用する液晶分子としてコレステリック液晶又は強誘電性液晶等を用いてもよい。これらの液晶は、印加電圧をオフにしても電圧を印加していたときの配向状態を保持するメモリー性がある。このようなPDLC層を使用することにより、消費電力を低減することが可能となる。
次に、本発明の第10の実施形態に係る表示装置について説明する。図21は、本実施形態の表示パネルに配列する画素を示す上面図である。
図21に示すように、1画素は、(2×3)個のサブ画素から構成され、サブ画素は、ブラックマトリクス8により区画されている。本実施形態においては、横141μm、縦141μmの画素に対し、サブ画素は横70.5μm、縦47μmの長方形で構成し、各画素は夫々均等な大きさに分割されている。即ち、通常の横ストライプ型の画素が、横方向に2倍の密度のサブ画素で構成されている。サブ画素の長辺はx軸に平行であり、短辺はy軸に平行である。その結果、x軸方向の構造周期はy軸方向の構造周期より大きくなっている。なお、xy座標の設定は、図12と同様であり、x軸は紙面横方向に設定されており、y軸はx軸に直交するように紙面縦方向に設定されている。また、y軸の正の方向は紙面の上手方向とし、x軸の正の方向は紙面の右手方向とする。
画素の色は、レッド(R)、グリーン(G)、ブルー(B)の3色で色分けされ、サブ画素の長辺に垂直な方向にストライプ状に周期配列している。本実施形態においては、一例として、y軸の正の方向からレッド(R)、グリーン(G)、ブルー(B)の順に配色されている。本実施形態においては、6分割されたサブ画素には、個別に表示信号を送る配線が設けてあるため、夫々個別に駆動することが可能である。即ち、1種類の色に対して、個別に制御可能なサブ画素が2つ設けられている。図21に示すように、レッド(R)のサブ画素は、赤色サブ画素311、312により構成され、グリーン(G)のサブ画素は、緑色サブ画素321、322により構成され、また、ブルー(B)のサブ画素は、青色サブ画素331、332により構成される。そして、これらの6つのサブ画素は個別に駆動可能となっている。また、画素上には、ルーバ112の透明領域と不透明領域との界面が図示されている。上記以外の構成は、第3の実施形態と同様である。
従って、本実施形態においては、サブ画素を構成する格子とルーバ、及びカラーフィルタのストライプとルーバに起因するモアレ縞を低減し、高い透過率又は高い輝度を維持でき、更に、分割駆動可能なサブ画素により、多くの色調を表現することができる。なお、カラーフィルタは3色のみで構成されるため、通常のカラーフィルタが使用可能であり、コストを低減することができる。
なお、本実施形態においては、サブ画素の順序は、+y方向から順にレッド(R)、グリーン(G)、ブルー(B)としたが、この順序に限定されず、RGBの3色に分割され、周期配列していれば順序は任意でよい。
また、3色以上(N色)であっても、(2×N)個のサブ画素に分割されていればよく、カラーフィルタはサブ画素の長辺に垂直な方向にストライプ状に周期配列していればよい。その結果、色の種類を3色以上にすることにより、更に多くの色表現及び階調を向上できる。
また、表示パネルは自発光型の表示パネルに限らず、反射型表示パネル、バックライトを備えた透過型表示パネル、半透過型表示パネルにも適用できる。半透過型表示パネルにおいては、透過部と反射部の割合は任意でよく、その割合により微反射型表示パネルと呼ばれることがある。
次に、第10の実施形態の第1の変形例について述べる。図22は、第10の実施形態の第1の変形例に係る表示装置の画素を示す上面図である。
図22に示すように、1画素は、(1×6)個のサブ画素から構成されている。本変形例においては、横141μm、縦141μmの画素に対し、サブ画素は横141μm、縦23.5μmの長方形で構成し、各画素は夫々均等な大きさに分割されている。そして、サブ画素の長辺はx軸に平行であり、短辺はy方向に平行である。その結果、x軸方向の構造周期はy軸方向の構造周期より大きくなっている。なお、xy座標系は、図12と同様に設定されているものとする。
画素の色は、レッド(R)、グリーン(G)、ブルー(B)の3色で色分けされ、サブ画素の長辺に垂直な方向にストライプ状に周期配列している。本変形例においては、一例として、y軸の正の方向からレッド(R)、レッド(R)、グリーン(G)、グリーン(G)、ブルー(B)、ブルー(B)の順に配列している。これらの6分割されたサブ画素には、個別に表示信号を送る配線が設けてあるため、夫々個別に駆動することが可能である。上記以外の構成は、図21と同様であるため、同一の構成物には同一の符号を付して説明を省略する。
従って、本変形例においては、前述と同様に、通常のカラーフィルタによりコストを抑えると供に、分割駆動可能なサブ画素により、多くの色調を表現することができる。特に、x軸方向の構造周期を最大にとっているため、第10の実施形態と比較して、更にモアレ縞を低減でき、その結果、ルーバのピッチを大きくとることができる。従って、表示装置の開口率を大きくとることができ、パネル全体の輝度を向上できるので、その分、消費電力を低減できる。更に、ルーバのピッチを大きくとることにより、第1の実施形態において述べたように、モアレ縞の視角依存性を低減することができる。
なお、本変形例においては、サブ画素の順序は、+y方向から順にレッド(R)、レッド(R)、グリーン(G)、グリーン(G)、ブルー(B)、ブルー(B)の順序で配列しているが、この順序に限定されず、RGBの3色いずれかに分割され、周期配列していれば順序は任意でよい。
また、3色以上(N色)であっても、(1×2N)個のサブ画素に分割されていればよく、カラーフィルタはサブ画素の長辺に垂直な方向にストライプ状に周期配列していればよい。その結果、色の種類を3色以上にすることにより、更に多くの色表現及び階調を向上できる。
次に、本発明の第10の実施形態の第2の変形例について説明する。図23は、本変形例に係る立体画像表示装置を示す斜視図であり、図24は、図23におけるA−A線による立体画像表示装置の断面を示す光学モデル図である。
図23に示すように、本変形例に係る立体画像表示装置46においては、前述の第10実施形態における表示装置上に、シリンドリカルレンズ44が配置される。即ち、z軸正方向に向かって、表示パネル6、ルーバ112、シリンドリカルレンズ44の順に積層されており、シリンドリカルレンズ44の上方には観察者が位置する。なお、xyz座標系の設定は、図14と同様である。
表示パネル6の画素の構成は、図21に示す画素の構成と同じである。画素は、(2×3)個のサブ画素から構成され、画素の色は、レッド(R)、グリーン(G)、ブルー(B)の3色で色分けされ、サブ画素の長辺に垂直な方向にストライプ状に周期配列している。この周期配列方向はy方向である。図23に示すように、サブ画素は、赤色サブ画素401、402、緑色サブ画素405、406、及び青色サブ画素411、412からなり、各サブ画素は個別に表示制御可能となっている。シリンドリカルレンズ44は、観察者側の面が円柱の一部のような形のレンズであり、各画素上に配置され、表示画面上にマトリクス状に配列している。このように、マトリクス状に配列されたシリンドリカルレンズ44は、1次元状の周期構造になっており、その周期配列方向はカラーフィルタのストライプの配列方向と直交している。
図24に示すように、画素から出射された光はルーバ112に入射する。このとき、広がった光はルーバの不透明領域に吸収されるため、透明領域を通過した光は高い指向性を得て出射される。次に、ルーバ112から出射された光は、シリンドリカルレンズ44に入射する。シリンドリカルレンズ44に入射した光は、レンズ内を透過し、レンズの曲率に応じて屈折し、出射される。このとき、レンズにより屈折された光は、以下のように偏向される。図面左側のRGBサブ画素と図面右側のRGBサブ画素から出射された光は、シリンドリカルレンズ44により、夫々観察者の右目47の方向、左目48の方向に偏向し、出射される。これにより、右目と左目には異なる情報が送られる。従って、右目と左目の情報に視差を加えることができ、画像の立体視が可能である。1つの画素の拡大投影幅をeとし、観察者の両眼間隔をYとする。なお、成人男子の両眼間隔の平均値は65mm、標準偏差は±3.7mmであり、成人女子の両目の間隔の平均値は62mm、標準偏差は±3.6mmである(非特許文献1参照)。従って、本変形例に係る立体画像表示装置を、一般成人用に設計する場合には、両眼間隔Yの値を62乃至65mmの範囲に設定することが適当であり、一例では、Y=63mmとする。
本変形例においては、1つの画素内において同色の画素を1つのサブ画素として制御することにより、通常の2次元的な表示ができる。従って、通常の2次元的な表示と、立体的な画像表示を必要に応じて切り替えることができる。更に、表示画面内で部分的に立体表示することが可能であるため、観察者へ向けて部分的に強調でき、より多彩な画像表現を実現できる。なお、図23に示すように、サブ画素が通常の倍の密度で構成され、立体画像を表示する場合と2次元画像を表示する場合の解像度に差がないため、表示を切り替えるときの違和感を低減できる。
従来、画素から出射された光が広がっている場合、画素直上のシリンドリカルレンズ以外、すなわち隣接するシリンドリカルレンズに漏れた光が入ってしまい、立体画像を表示するモードにおいて立体画像の画質が低下する問題があった。本変形例においては、ルーバの効果により指向性を制御した光がレンズ面に入射され、隣接するレンズへ光が漏れることない。また、ルーバにより指向性を制御するのは容易なため、精度良く設計でき、優れた立体画像表示を実現できる。
(a)光線方向規制素子を模式的に示す平面図、(b)2次元格子シートを示す平面図であり、実空間上の2次元格子をxy平面に示す模式図、(c)2次元格子シートを示す平面図であり、実空間上の2次元格子をxy平面に示す模式図、(d)(a)に示す1次元格子に対応する逆格子を波数空間上に示した図、(e)(b)の2次元格子に対応する逆格子を波数空間上に示した図、(f)(c)の2次元格子に対応する逆格子を波数空間上に示した図である。 (a)図1(a)の光線方向規制素子と、図1(b)の2次元格子シートとを重ねた場合に相当する平面図、(b)(a)を波数空間で表現した図である。 (a)図1(a)の光線方向規制素子と、図1(c)の2次元格子シートとを重ねた場合に相当する平面図、(b)(a)を波数空間で表現した図である。 (a)図3(b)における波数ベクトルfとfとのなす角度が90度未満の場合の図、(b)図2(b)における波数ベクトルfとfとのなす角度が90度未満の場合の図である。 光学素子を斜め方向から観察する場合の視点と2次元格子ベクトルとの関係を示す斜視図である。 θ=0度、見込み角φにおける視点からx軸上を観察する場合の模式図である。 図3(b)において、波数ベクトルの見込み角φ依存性を示す図である。 図2(b)において、波数ベクトルの見込み角φ依存性を示す図である。 本発明の第7の実施形態における液晶表示素子の画素構造を模式的に示す平面図である。 画素の開口部に設けられた櫛歯状の電極を模式的に示す平面図である。 本発明の第3の実施形態に係る表示装置を示す斜視図である。 第3の実施形態に使用されるルーバを示す上面図である。 第3の実施形態における画素とルーバとの配置関係を示す上面図である。 本発明の第4の実施形態に係る表示装置を示す斜視図である。 本発明の第5の実施形態に係る表示装置に使用される光線方向規制素子であるルーバと表示パネルの画素配列を示す上面図である。 本発明の第6の実施形態に係る横電界方式の液晶表示装置における画素構造を示す上面図である。 本発明の第8の実施形態に係る表示装置における画素配列を示す上面図である。 本発明の第9の実施形態で使用する透明・散乱切替素子の断面図である。 本発明の第9の実施形態に係る表示装置を示す斜視図である。 本発明の表示装置を搭載した携帯電話を示す斜視図である。 本発明の第10の実施形態の表示パネルに配列する画素を示す上面図である。 本発明の第10の実施形態の第1の変形例に係る表示装置の画素を示す上面図である。 本発明の第10の実施形態の第2の変形例に係る立体画像表示装置を示す斜視図である。 図23におけるA−A線による立体画像表示装置の断面を示す光学モデル図である。 特許文献1に記載の従来の覗き見防止体を模式的に示す断面図である。 特許文献2に記載の表示装置の表示面に対する方向光学フィルタの配置を示した上面図である。 特許文献2に記載の従来の覗き見防止用の方向光学フィルタを備えた表示装置を模式的に示す斜視図である。 特許文献3に記載の従来のライト(光)コントロールフィルムを備えたラスター表示装置を模式的に示す構成図である。 表示装置の表示面に対するライトコントロールフィルムの配置を示した上面図である。 表示装置のラスターとライトコントロールフィルムのストライプとのなす角度βと、モアレ縞のピッチpとの関係を示すグラフである。 特許文献4に記載の従来の視野角制御型液晶表示装置を模式的に示す断面図である。 特許文献4に記載の従来の視野角制御型液晶表示装置に使用される照明装置を模式的に示す斜視図である。 特許文献4に記載の従来の視野角制御型液晶表示装置を模式的に示す斜視図である。 従来から適用されている4色のサブ画素を有する画素構成を模式的に示す上面図である。
符号の説明
1;光源装置
2;表示装置
3;導光板
43;光出射面
51;光源
6;表示パネル
7;透過型表示パネル
71;画素
8;ブラックマトリクス
9;構造物
10;電極
11;基本並進ベクトルa
12;基本並進ベクトルa
13;基本並進ベクトルa
14;射影ベクトルaex
15;射影ベクトルaey
20;ストライプの周期配列方向
21;透過用の赤色(レッド、R)
22;透過用の緑色(グリーン、G)
23;透過用の青色(ブルー、B)
24;透過用の白色(ホワイト、W)
25;反射用の赤色(レッド、R)
26;反射用の緑色(グリーン、G)
27;反射用の青色(ブルー、B)
28;反射用の白色(ホワイト、W)
30;携帯電話
33;波数ベクトルf
34;波数ベクトルf
35;波数ベクトルf
36;逆格子点
41;光線方向規制素子の透明領域と不透明領域との界面
42;モアレの波数ベクトルf
44;シリンドリカルレンズ
46;立体画像表示装置
47;右眼
48;左眼
50;カラーフィルタ
112、212、213;ルーバ
112a、113a;透明領域
112b、113b;不透明領域
109;透明基板
110;電極
111;PDLC層
111a;高分子マトリクス
111b;液晶分子
122、222;透明・散乱切替素子
311、312;赤色サブ画素
321、322;緑色サブ画素
331、332;青色サブ画素
401、402;赤色サブ画素
405、406;緑色サブ画素
411、412;青色サブ画素
1101;防眩層
1102;透明シリコーンゴムシート
1103;着色シリコーンゴムシート
1110;貼着層
1111;透光性粘着面
1120;シリコーン接着層
1130;透光層
2113;けい光ドット
2117、2118、2119;水平列
2123;水平線
2121;水平線に対して60度の角度で傾斜した線
2131;水平線に対して15度の角度で傾斜した線
2133;水平線に対して75度の角度で傾斜した線
2125;水平線に対して45度の角度で傾斜した線
2127;垂直線
2141;方向光学フィルタ
2147;シャドーマスクCRT
2143、2145;透明フィルタシート
2151、2152;透明シート
3101;車両状態検出手段
3102;ラスター表示器
3103;情報表示コントローラ
3104;ライトコントロールフィルム
3105;使用者
3106;操作入力手段
4101;視野角制御型液晶表示装置
4102;液晶表示素子
4103;散乱性制御素子
4104;照明装置(バックライト)
4120;遮光スリット付シート(透光性シート体)
4121;照射部
4122;光源
4123;光出射面
4124;反射シート

Claims (19)

  1. 第1の方向及び第1の方向と交差する第2の方向に透明領域と不透明領域とが交互に周期配列して構成される2次元格子シートと、前記2次元格子シートに重ね合わされ前記2次元格子シートの面に平行な第3の方向に透明領域と不透明領域とが交互に周期配列して構成される光線方向規制素子と、を有し、前記2次元格子シートの前記第1の方向の最小周期は前記第2の方向の最小周期よりも大きく、前記2次元格子シートの前記第1の方向の最小周期を大きさとする前記第1の方向の第1の基本並進ベクトルと、前記2次元格子シートの前記第2の方向の最小周期を大きさとする前記第2の方向の第2の基本並進ベクトルと、前記光線方向規制素子の前記第3の方向の最小周期を大きさとする前記第3の方向の第3の基本並進ベクトルとの関係は、前記第3の基本並進ベクトルと前記第1の基本並進ベクトルとのなす角度が、前記第1の基本並進ベクトルと前記第2の基本並進ベクトルとのなす角度の半分以下であることを特徴とする光学素子。
  2. 前記光線方向規制素子は、前記第3の方向に交差し前記2次元格子シートの面に平行な第4の方向に透明領域と不透明領域とが交互に配列する周期性を有し、前記光線方向規制素子の前記第4の方向の最小周期は前記第3の方向の最小周期よりも大きく、前記光線方向規制素子の前記第4の方向の最小周期を大きさとする前記第4の方向の第4の基本並進ベクトルと前記第2の基本並進ベクトルとのなす角度は、前記第1の基本並進ベクトルと前記第2の基本並進ベクトルとのなす角度の半分以下であることを特徴とする請求項1に記載の光学素子。
  3. 請求項1又は2に記載の光学素子を有し、前記2次元格子シートは表示パネルであり、前記光線方向規制素子はルーバであることを特徴とする表示装置。
  4. 前記表示パネルは、反射型の液晶パネル又は自発光型の表示パネルであることを特徴とする請求項3に記載の表示装置。
  5. 前記表示装置はバックライトを有し、前記表示パネルは、透過型又は半透過型の液晶パネルであることを特徴とする請求項3に記載の表示装置。
  6. 観察者側から、前記ルーバ、前記表示パネルの順に配置されていることを特徴とする請求項4又は5に記載の表示装置。
  7. 観察者側から、前記表示パネル、前記ルーバ、前記バックライトの順に配置されていることを特徴とする請求項5に記載の表示装置。
  8. 前記表示パネルは画素がマトリクス状に配置されてなる表示領域を有し、前記2次元格子シートの前記透明領域は画素の開口部であり、前記不透明領域は前記画素に形成された遮光性を有するブラックマトリクスであることを特徴とする請求項3乃至7のいずれか1項に記載の表示装置。
  9. 前記表示パネルは表示面内にカラーフィルタを有するサブ画素から構成され、前記カラーフィルタには配色がストライプ状になされ、前記サブ画素により格子状に区画された前記表示パネルは前記サブ画素の長辺及び短辺を周期とする2次元並進対称性を有し、この2次元並進対称性の2本の基本並進ベクトルに対して、基本並進ベクトルの大きさが大きい方のベクトルと、前記ストライプパターンの周期配列方向とのなす角度が80乃至100度であることを特徴とする請求項8に記載の表示装置。
  10. 前記基本並進ベクトルの大きさが大きい方のベクトルと、前記ストライプパターンの周期配列方向とが直交することを特徴とする請求項9に記載の表示装置。
  11. 前記表示パネルの画素は、4色以上のサブ画素から構成されることを特徴とする請求項9又は10に記載の表示装置。
  12. 前記表示パネルは表示面内に3色以上から構成されるカラーフィルタを有し、1画素の中に配置された1種類の色に対して2つ以上のサブ画素が設けられ、各サブ画素は独立した表示信号により個別に制御されることを特徴とする請求項9又は10に記載の表示装置。
  13. 前記表示パネルは液晶パネルであり、画素の開口部には液晶を分割配向させるために周期的に配列された構造物を有し、この周期配列方向と前記第3の方向とのなす角度が80乃至100度であることを特徴とする請求項3乃至12のいずれか1項に記載の表示装置。
  14. 前記表示パネルは横電界方式の液晶パネルであり、画素の開口部には横電界又は斜め電界を発生するための電極が周期的に設けられ、この周期配列方向と前記第3の方向とのなす角度が80乃至100度であることを特徴とする請求項3乃至12のいずれか1項に記載の表示装置。
  15. 入射される光を透過する状態と散乱する状態とに切替可能な透明・散乱切替素子を有することを特徴とする請求項3乃至14のいずれか1項に記載の表示装置。
  16. 透過型又は半透過型の液晶表示装置であって、観察者側から、前記表示パネル、前記透明・散乱切替素子、前記ルーバ、前記バックライトの順に配置されていることを特徴とする請求項15に記載の表示装置。
  17. 請求項3乃至16のいずれか1項に記載の表示装置を有することを特徴とする端末装置。
  18. 前記光線方向規制素子の光線を規制する方向は、観察者の両眼を結ぶ直線と平行、又は観察者の両眼を結ぶ直線とのなす角度が10度以下であることを特徴とする請求項17に記載の端末装置。
  19. 前記端末装置は、携帯電話、個人用情報端末、ゲーム機、デジタルカメラ、ビデオカメラ、ビデオプレーヤ、ノート型パーソナルコンピュータ、キャッシュディスペンサ、又は自動販売機であることを特徴とする請求項17又は19に記載の端末装置。



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