JP2007256313A - カラーフィルタの製造方法 - Google Patents
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Abstract
本発明はインクジェット方式におけるカラーフィルタの製造方法において、画素平坦性が悪化する問題を解決することを課題とする。またカラーフィルタにおいて画素平坦性の悪化により生じる色ムラを防止することを課題とする。
【解決手段】
透明基板上に複数の開口部を有する隔壁を形成する工程と、前記隔壁の開口部にインクジェット印刷装置により着色インクを付与する工程と、前記着色インクを硬化させる工程とを含み、前記着色インクが、少なくとも、着色顔料とバインダー樹脂と溶媒とを含み、
前記着色インクに含まれる着色顔料とバインダー樹脂の重量比が3:7〜5:5であることを特徴とするカラーフィルタの製造方法により課題を解決する。
【選択図】図1
Description
そして、フォトリソグラフィ方式の上記問題は、基板の大型化に伴い顕著となり、コスト、環境面ともに問題を呈するようになった。この問題を克服する方法として、印刷方式により光学素子を製造する方式が注目されている。例えば、インクジェット法よって有機EL素子を製造する場合には、R、G、Bの3色の有機発光材料を含むインキを用い、各色を同時に一度の工程で印刷することができる。このため、フォトリソグラフィと比べインキ材料の無駄もほとんど発生せず、また、同時に3色画素の形成工程が短縮されるため、環境負荷の低減と大幅なコストダウンが期待できる。
また、隔壁をフォトリソグラフィ方式で作製する場合、基板上に撥インキ剤を含む感光性樹脂組成物を塗布し、これを露光現像して隔壁とする際に、隔壁開口部内に存在する撥インキ剤が現像液により充分に除去されず、画素内に撥インキ剤が残存した場合にも、白抜けが発生する。
(a)透明基板上に複数の開口部を有する隔壁を形成する工程と、
(b)前記隔壁の開口部にインクジェット印刷装置により着色インクを付与する工程と、(c)前記着色インクを硬化させる工程とを含み、
前記着色インクが、少なくとも、着色顔料とバインダー樹脂と溶媒とを含み、
前記着色インクに含まれる着色顔料とバインダー樹脂の重量比が3:7〜5:5であることを特徴とするカラーフィルタの製造方法である。
さらに、上記着色インクの粘度が25℃において30mPa・sの範囲内にあることによって、開口部にインクを付与してから画素が硬化形成される間のレベリング効果が向上し、すなわち第1の発明による平滑性改善効果をより促進させるものである。
図1は、本発明によるカラーフィルタの製造方法の一実施例を説明する工程図である。図1(a)は透明基板1上にブラックマトリクス2が形成された状態を示したものである。まず、透明基板1上に隔壁としてのブラックマトリクス2を選択的に形成する。これにより、ブラックマトリクス2の開口部に後述の着色インクを付与する凹部が形成される。
赤色顔料としては、C.I. Pigment Violet 19、C.I. Pigment Violet 23 、C.I. Pigment Violet 29、 C.I. Pigment Violet 30、 C.I. Pigment Violet 37、 C.I. Pigment Violet 40、 C.I. Pigment Violet 50、C.I. Pigment Red 7、C.I. Pigment Red 9、C.I. Pigment Red 14、C.I. Pigment Red 41、C.I. Pigment Red 48:1、C.I. Pigment Red 48:2、C.I. Pigment Red 48:3、C.I. Pigment Red 48:4、C.I. Pigment Red 97、C.I. Pigment Red 122、C.I. Pigment Red 123、C.I. Pigment Red 146、C.I. Pigment Red 149、C.I. Pigment Red 177、C.I. Pigment Red 178、C.I. Pigment Red 180、C.I. Pigment Red 184、C.I. Pigment Red 185、C.I. Pigment Red 187、C.I. Pigment Red 192、C.I. Pigment Red 200、C.I. Pigment Red 202、C.I. Pigment Red 208、C.I. Pigment Red 210、C.I. Pigment Red 216、C.I. Pigment Red 220、C.I. Pigment Red 221、C.I. Pigment Red 223、C.I. Pigment Red 226、C.I. Pigment Red 227、C.I. Pigment Red 240、C.I. Pigment Red 246、C.I. Pigment Red 255、C.I. Pigment Red 264、C.I. Pigment Red 272等が挙げられる。さらには、C.I. Pigment Red 254とC.I. Pigment Red 177の混合物を用いることができる。
(実施例1)
(ブラックマトリクスの形成)
無アルカリガラス(コーニング社製「#1737」)上にカーボンブラックを含有したレジスト材(新日鉄化学社製ブラックマトリクス用ネガ型レジストインキ「V−259 BK739P」)に感光性シリコン化合物(例えばジメチルポリシラン)を10%添加したものを膜厚2.0mmとなるようにスピンコートし、プリベークをおこなった。その後、露光、現像、ポストベーク処理をおこなってブラックマトリクスを形成した。
メタクリル酸20部、メチルメタクリレート10部、ブチルメタクリレート55部、ヒドロキシエチルメタクリレート15部を乳酸ブチル300gに溶解し、窒素雰囲気下でアゾビスイソブチルニトリル0.75部を加え70℃にて5時間の反応によりアクリル共重合樹脂を得た。得られたアクリル共重合樹脂を樹脂濃度が10%になるようにプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートで希釈しアクリル共重合樹脂の希釈液とした。この希釈液とRGB各顔料、溶剤を用い、顔料/樹脂比が3:7になるように配合し、RGB着色インクを得た。このインクの組成およびこれに用いる顔料を以下に示す。
(使用顔料)
レッド顔料:C.I.Pigment Red 254 (チバスペシャルティケミカルズ社製「イルガフォー RED B−CF」)
グリーン顔料:C.I.Pigment Green 36 (東洋インキ製造社製「リオノールグリーン6YK」)
ブルー顔料:C.I.Pigment Blue 15 : 6 (東洋インキ製造社製「リオノールブルーE」)
(インク組成)
上記RGBのいずれかから選択した着色顔料 9重量部
上記アクリル共重合樹脂 21重量部
プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート 70重量部
上記成分を混合し、1時間攪拌した後にフィルタで濾過し、不純物を除去し、顔料/樹脂比が3:7になるようなRGB着色インクを得た。このときのRGB着色インクの25℃における粘度は25mPa・sであった。
インクジェット印刷装置により、上記ブラックマトリクスの開口部に上記着色インクを適量付与し、180℃で30分乾燥させ、赤色(R)、緑色(G)、青色(B)各々のパターン状の画素部を形成した。
実施例1と同様の樹脂希釈液、RGB各顔料、溶剤を用い、顔料/樹脂比が5:5になるように配合し、RGB着色インクを得た。このインクの組成および使用顔料を以下に示す。
(使用顔料)
レッド顔料:C.I.Pigment Red 254 (チバスペシャルティケミカルズ社製「イルガフォー RED B−CF」)
グリーン顔料:C.I.Pigment Green 36 (東洋インキ製造社製「リオノールグリーン6YK」)
ブルー顔料:C.I.Pigment Blue 15 : 6 (東洋インキ製造社製「リオノールブルーE」)
(インク組成)
上記RGBのいずれかから選択した着色顔料 15重量部
上記アクリル共重合樹脂 15重量部
プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート 70重量部
上記成分を混合し、1時間攪拌した後にフィルタで濾過し、不純物を除去し、顔料/樹脂比が5:5になるようなRGB着色インクを得た。このときのRGB着色インクの25℃における粘度は20mPa・sであった。
上記インクを用い、実施例1と同様に形成した画素部を観察したところ、隣接画素間での混色は観察されなかった。また、画素の断面形状を測定したところ、画素の中央部と周辺部での最大膜厚差は0.3μm以下であり、色差で5以下のカラーフィルタを得た。
実施例1と同様の操作で、顔料/樹脂比が2:8になるように配合し、RGB着色インクを得た。その組成および使用顔料を以下に示す。
(使用顔料)
レッド顔料:C.I.Pigment Red 254 (チバスペシャルティケミカルズ社製「イルガフォー RED B−CF」)
グリーン顔料:C.I.Pigment Green 36 (東洋インキ製造社製「リオノールグリーン6YK」)
ブルー顔料:C.I.Pigment Blue 15 : 6 (東洋インキ製造社製「リオノールブルーE」)
(インク組成)
上記RGBのいずれかから選択した着色顔料 6重量部
上記アクリル共重合体 24重量部
プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート 70重量部
上記成分を混合し、1時間攪拌した後にフィルタで濾過し、不純物を除去し、顔料/樹脂比が2:8になるようなRGB着色インクを得た。このときのRGB着色インクの25℃における粘度は38mPa・sであった。
上記インクを用い、インクジェット印刷装置により、画素部形成を試みたところ、インクジェットヘッドからのインクの吐出が困難であり、画素部を形成することができなかった。
実施例1と同様の操作で、顔料/樹脂比が7:3になるように配合し、RGB着色インクを得た。その組成および含まれる顔料を以下に示す。
レッド顔料:C.I.Pigment Red 254 (チバスペシャルティケミカルズ社製「イルガフォー RED B−CF」)
グリーン顔料:C.I.Pigment Green 36 (東洋インキ製造社製「リオノールグリーン6YK」)
ブルー顔料:C.I.Pigment Blue 15 : 6 (東洋インキ製造社製「リオノールブルーE」)
上記RGBのいずれかから選択した着色顔料 21重量部
上記アクリル共重合体 9重量部
プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート 70重量部
上記成分を混合し、1時間攪拌した後にフィルタで濾過し、不純物を除去し、顔料/樹脂比が7:3になるようなRGB着色インクを得た。このときのRGB着色インクの25℃における粘度は30mPa・sであった。
上記インクを用い、実施例1と同様に形成した画素部を観察したところ、隣接画素間での混色は観察されなかったが、画素中央部と周辺部での最大膜厚差が0.3μm以上あり、色差が5以上であり、色ムラの大きいカラーフィルタであった。
2… ブラックマトリクス
3… 画素部
4… 保護層
Claims (6)
- インクジェット方式を用いたカラーフィルタの製造方法において、
(a)透明基板上に複数の開口部を有する隔壁を形成する工程と、
(b)前記隔壁の開口部にインクジェット印刷装置により着色インクを付与する工程と、(c)前記着色インクを硬化させる工程とを含み、
前記着色インクが、少なくとも、着色顔料とバインダー樹脂と溶媒とを含み、
前記着色インクに含まれる着色顔料とバインダー樹脂の重量比が3:7〜5:5であることを特徴とするカラーフィルタの製造方法。 - 前記着色インクの粘度が25℃において15〜30mPa・sであることを特徴とする請求項1に記載のカラーフィルタの製造方法。
- 前記隔壁が黒色顔料を含むブラックマトリクスであることを特徴とする請求項1に記載のカラーフィルタの製造方法。
- 前記ブラックマトリクスが、樹脂と撥インク成分を含むことを特徴とする請求項3に記載のカラーフィルタの製造方法。
- 前記撥インク成分がフッ素系高分子化合物であることを特徴とする請求項4に記載のカラーフィルタの製造方法。
- 前記撥インク成分がケイ素系高分子化合物であることを特徴とする請求項4に記載のカラーフィルタの製造方法。
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