JP2007240034A - 開閉蓋装置及びヒートポンプ式空調システム - Google Patents
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Abstract
【課題】ヒートポンプ式空調システムに具備される開放型の加熱塔(加熱塔として機能する冷却塔)内に備えられた排気ファンの回転翼が凍結して回転不能となる事態の発生を抑止するための技術を提案する。
【解決手段】ヒートポンプ式空調システム10に具備される熱交換塔11(冷却塔又は加熱塔)に設けられた上方開放の排気口50を、一辺を軸として回動可能に設けられた単数又は複数の薄板状の羽根体54・54・・・を備えて成る開閉蓋装置51にて、閉塞した。さらに、前記羽根体54・54・・・の回動範囲を、略水平方向から略鉛直方向までの略90度以内に規制する規制部材57を設けた。
【選択図】図1
【解決手段】ヒートポンプ式空調システム10に具備される熱交換塔11(冷却塔又は加熱塔)に設けられた上方開放の排気口50を、一辺を軸として回動可能に設けられた単数又は複数の薄板状の羽根体54・54・・・を備えて成る開閉蓋装置51にて、閉塞した。さらに、前記羽根体54・54・・・の回動範囲を、略水平方向から略鉛直方向までの略90度以内に規制する規制部材57を設けた。
【選択図】図1
Description
本発明は、冬季の外気温度で凍結しない不凍液をヒートポンプ装置の熱交換器(蒸発器)に通液して、ヒートポンプを暖房運転し、暖房運転によって冷却された不凍液を熱交換塔(加熱塔又は冷却塔)で外気により加熱するヒートポンプ式空調システム及び該ヒートポンプ式空調システムに具備される熱交換塔に設けられた排気口の開閉蓋装置に関する。
熱源水を建物内に配置されたヒートポンプ装置の水側熱交換器に循環させ、冷房運転時にはこの水側熱交換器を凝縮器として、暖房運転時には蒸発器として機能させることによって、冷暖房を行うヒートポンプ式空調システムが知られている。
このヒートポンプ式空調システムには、冷却塔が備えられ、冷房運転時には、加温された不凍液を該冷却塔で放熱し、暖房運転時には、冷却された不凍液を加熱塔(又は加熱塔として機能する冷却塔)で外気から採暖する。
このヒートポンプ式空調システムには、冷却塔が備えられ、冷房運転時には、加温された不凍液を該冷却塔で放熱し、暖房運転時には、冷却された不凍液を加熱塔(又は加熱塔として機能する冷却塔)で外気から採暖する。
ヒートポンプ式空調システムでは、冷却塔と加熱塔とをそれぞれ備えるものもあるが、空間やコストの削減のために、一つの冷却塔を備え、暖房運転時には該冷却塔を加熱塔として機能させるものが普及している。
上記のように、冷房運転時に使用されていた冷却塔を、暖房運転時に加熱塔として使用する方式においては、冷房運転時に外気と直接気液接触させる開放式の冷却塔が高効率であるために、広く採用されている。
このように暖房運転時に加熱塔として機能する冷却塔では、零度以下に冷却された不凍液を冬季の低温の外気に直接接触させて外気温度近傍まで昇温する場合に、不凍液中に外気中の水分が吸収され、該不凍液に含有される凍結防止剤の濃度が徐々に低くなり、不凍液が希釈されるという現象が生じる。
この凍結防止剤の濃度が低くなるという課題を解決するために、加熱塔(加熱塔として機能する冷却塔)では、不凍液中の水分を蒸発させている(特許文献1参照)。
このように暖房運転時に加熱塔として機能する冷却塔では、零度以下に冷却された不凍液を冬季の低温の外気に直接接触させて外気温度近傍まで昇温する場合に、不凍液中に外気中の水分が吸収され、該不凍液に含有される凍結防止剤の濃度が徐々に低くなり、不凍液が希釈されるという現象が生じる。
この凍結防止剤の濃度が低くなるという課題を解決するために、加熱塔(加熱塔として機能する冷却塔)では、不凍液中の水分を蒸発させている(特許文献1参照)。
蒸発した不凍液中の水分は、特に厳寒時には、加熱塔内で霜となって、加熱塔内部において、内壁や伝熱管、排気ファン等に固着する。
このように伝熱管に付着した霜によって、熱交換機能が低下してしまう。そこで、従来、伝熱管に付いた霜を除霜のための技術が提案されている(特許文献2参照)。
このように伝熱管に付着した霜によって、熱交換機能が低下してしまう。そこで、従来、伝熱管に付いた霜を除霜のための技術が提案されている(特許文献2参照)。
しかし、厳寒期においては、加熱塔内に備えられた排気ファンの回転翼が凍結して回転不能となり、ヒートポンプ式空調システムを運転することができないという事態が生じることがある。ヒートポンプ式空調システムを運転することができなければ、ヒートポンプ装置で発生させた温水を利用した除霜機能を作動させることはできず、別途設けた電熱器等を用いて、凍結を解除するしか術がなかった。
特開平4−90433号公報
特開平4−175号公報
本発明では、ヒートポンプ式空調システムに具備される開放型の加熱塔(加熱塔として機能する冷却塔)内に備えられた排気ファンの回転翼が凍結して回転不能となる事態の発生を抑止するための技術を提案する。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1においては、ヒートポンプ式空調システムに具備される冷却塔又は加熱塔に設けられた上方開放の排気口を閉塞可能であって、一辺を軸として回動可能に設けられた単数又は複数の薄板状の羽根体を備えて成る開閉蓋装置である。
請求項2においては、ヒートポンプ式空調システムに具備される冷却塔又は加熱塔に設けられた上方開放の排気口を閉塞可能であって、前記排気口を複数の小開口に分割するフレームと、前記小開口を閉塞可能な形状であって、前記フレームに一辺を軸として回動可能に設けられた複数の羽根体とを、備えて成る開閉蓋装置である。
請求項3においては、前記羽根体の回動範囲を、略水平方向から略鉛直方向までの略90度以内に規制する規制部材を設けるものである。
請求項4においては、前記羽根体を、前記冷却塔又は加熱塔内に備えられる排気ファンの軸心位置を円の略中心とする略扇形状とし、前記排気ファンの回転方向の上流側に該当する前記羽根体の一辺を該羽根体の回動の軸とするものである。
請求項5においては、請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載した開閉蓋装置を、加熱塔又は冷却塔に設けたヒートポンプ式空調システムである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
本発明によれば、ヒートポンプ式空調システムに具備される上方開放型の加熱塔(又は冷却塔)内の、運転停止時の温度低下を抑制し、該加熱塔(又は冷却塔)内に設けられる排気ファンの回転翼の凍結を防止することができる。よって、排気ファンの回転翼が凍結して回転不能となる事態の発生を抑止することができる。
次に、発明の実施の形態を説明する。
図1は本発明の実施例に係るヒートポンプ式空調システムの全体的な構成を示す図である。
図2は開閉蓋装置の斜視図、図3はフレームの平面図、図4は開閉蓋装置の平面図、図5はフレームの羽根体支承部の拡大図、図6はヒートポンプ式空調システムの運転時の開閉蓋装置の様子を示す図、図7は開閉蓋装置を通じた排気の流れを説明する図である。
図1は本発明の実施例に係るヒートポンプ式空調システムの全体的な構成を示す図である。
図2は開閉蓋装置の斜視図、図3はフレームの平面図、図4は開閉蓋装置の平面図、図5はフレームの羽根体支承部の拡大図、図6はヒートポンプ式空調システムの運転時の開閉蓋装置の様子を示す図、図7は開閉蓋装置を通じた排気の流れを説明する図である。
先ず、本発明の実施例に係るヒートポンプ式空調システム10の構成について説明する。
図1に示すように、ヒートポンプ式空調システム10は、交流式の上方開放型熱交換塔11を用いたヒートポンプ式空調システムである。
なお、上記『熱交換塔11』は、冷房運転時には冷却塔(クーリングタワー)として、暖房運転時には、加熱塔(ヒーティングタワー)として機能するものである。但し、ヒートポンプ式空調システム10は暖房運転専用であってもよく、この場合、熱交換塔11は加熱塔としてのみ機能する。
図1に示すように、ヒートポンプ式空調システム10は、交流式の上方開放型熱交換塔11を用いたヒートポンプ式空調システムである。
なお、上記『熱交換塔11』は、冷房運転時には冷却塔(クーリングタワー)として、暖房運転時には、加熱塔(ヒーティングタワー)として機能するものである。但し、ヒートポンプ式空調システム10は暖房運転専用であってもよく、この場合、熱交換塔11は加熱塔としてのみ機能する。
ヒートポンプ式空調システム10は、ヒートポンプ装置12と、熱交換塔11と、これらの間に不凍液を循環させる配管等とで構成される。
前記ヒートポンプ装置12には、水側熱交換器40や空気側熱交換器42等が具備される。
前記熱交換塔11の筐体の側面には、外部からの吸気口である外気取入口25が開口され、同じく筐体の上部には上方に向けて排気筒26が延設され、ここに排気口50が開口される。この熱交換塔11は、排気筒26の上面に排気口50が開口された、所謂、「上方開放型」のものである。但し、排気口50は、厳密に上方に開放されたものに限定されず、斜め上方に開放されたものなども含む。
また、前記熱交換塔11内には、空気が通過する充填物層22が配置され、この充填物層22に向けて散水装置23・47が配置され、散水装置23の上方に排気ファン24が設けられる。
さらに、熱交換塔11の下部には、不凍液が貯溜される水槽27が設けられる。該水槽27の不凍液は、ポンプ28によって、ヒートポンプ装置12を通じて散水装置23に循環される一方、ポンプ45によって、ヒーター46を通じて散水装置47にも循環される。
さらに、熱交換塔11の下部には、不凍液が貯溜される水槽27が設けられる。該水槽27の不凍液は、ポンプ28によって、ヒートポンプ装置12を通じて散水装置23に循環される一方、ポンプ45によって、ヒーター46を通じて散水装置47にも循環される。
上記熱交換塔11では、排気ファン24の駆動によって、外気取入口25から熱交換塔11内に吸引された外気は、充填物層22を上昇し、散水装置23から散水される不凍液と気液接触したうえで、排気筒26の排気口50を通じて外部に排気され、充填物層22を通過した不凍液は、熱交換塔11の下部に設けた水槽27に蓄えられる。
上述の構成のヒートポンプ式空調システム10にて、暖房運転を実施する場合には、ヒートポンプ装置12の水側熱交換器40を蒸発器として機能させ、また、空気側熱交換器42を凝縮器として機能させて、暖房用の温風を作る。
このヒートポンプ装置12の稼働により、蒸発器を通液するうちに冷却された低温の不凍液は、配管を通じて熱交換塔11に送水される。該不凍液は、熱交換塔11において、散水装置23から充填物層22に散液され、排気ファン24の駆動によって充填物層22を上昇する外気と直接的に接触して加熱され、下部水槽27に落下する。
このヒートポンプ装置12の稼働により、蒸発器を通液するうちに冷却された低温の不凍液は、配管を通じて熱交換塔11に送水される。該不凍液は、熱交換塔11において、散水装置23から充填物層22に散液され、排気ファン24の駆動によって充填物層22を上昇する外気と直接的に接触して加熱され、下部水槽27に落下する。
熱交換塔11内において、外気中の水分を吸収して不凍液は徐々に希釈される。そこで、希釈された不凍液を濃縮するために、下部水槽27内の不凍液はヒーター46において外気温度以上に加熱され、熱交換塔11内で外気と気液接触することにより、不凍液中の水分が外気に蒸発し、水蒸気となって外部へ放出される。
なお、上記ヒートポンプ式空調システム10にて冷房運転を実施する場合には、ヒートポンプ装置12の水側熱交換器40を凝縮器として機能させ、空気側熱交換器42を蒸発器として機能させて、冷風を作る。
ところで、ヒートポンプ式空調システム10の上述した構成は、一般的に広く使用されているヒートポンプ式空調システムと同様のものである。
本発明に係るヒートポンプ式空調システム10では、上述のような一般的な構成のヒートポンプ式空調システム10の熱交換塔11の排気口50に、開閉蓋装置51を設けたことを特徴とするものである。
本発明に係るヒートポンプ式空調システム10では、上述のような一般的な構成のヒートポンプ式空調システム10の熱交換塔11の排気口50に、開閉蓋装置51を設けたことを特徴とするものである。
熱交換塔11に開閉蓋装置51を設けることによれば、運転停止後の熱交換塔11の内部が保温され、該熱交換塔11内の温度低下が抑制されるため、排気ファン24の回転翼24aが凍結することを防止できる。よって、ヒートポンプ式空調システム10の運転を再開するときに、排気ファン24の排気ファンが凍結して回転不能となる事態の発生を抑止することができる。
次に、前記開閉蓋装置51の構造について説明する。
図1に示すように、前記開閉蓋装置51は、熱交換塔11の排気筒26の上方に、該熱交換塔11に対して着脱可能に備えられる。
このように開閉蓋装置51を、熱交換塔11に対して着脱可能とすることによれば、暖房運転時は、熱交換塔11に開閉蓋装置51を備え、冷房運転時は、該熱交換塔11(冷却塔)より開閉蓋装置51を取り外して、内部の放熱効率の良好な状態とすることができる。但し、暖房運転時・冷房運転時に拘わらず、常に開閉蓋装置51を熱交換塔11に備えることもできる。
このように開閉蓋装置51を、熱交換塔11に対して着脱可能とすることによれば、暖房運転時は、熱交換塔11に開閉蓋装置51を備え、冷房運転時は、該熱交換塔11(冷却塔)より開閉蓋装置51を取り外して、内部の放熱効率の良好な状態とすることができる。但し、暖房運転時・冷房運転時に拘わらず、常に開閉蓋装置51を熱交換塔11に備えることもできる。
前記開閉蓋装置51は、図2に示すように、ヒートポンプ式空調システムに具備される熱交換塔11の上方開放の排気口50を閉塞可能であって、その一辺を軸として回動可能に設けられた単数又は複数の薄板状の羽根体54・54・・・を少なくとも備えて成るものである。
本実施例においては、前記熱交換塔11の排気筒26の上方に連設された、該排気口50を複数の小開口53a・53a・・・に分割するフレーム55と、前記小開口53a・53a・・・を閉塞可能な形状であって前記フレーム55に一辺を軸として回動可能に設けられた複数の羽根体54・54・・・とで、開閉蓋装置51が構成される。
前記フレーム55は、図3にも示すように、排気口50を包囲するように排気筒26に連設される筒体53と、該筒体53の端面に固設された羽根体54・54・・・を支持するための支持杆52とで、形成される。
前記筒体53は、例えば、筒状に繋いだステンレス鋼板等で形成することができ、本実施例においては排気口50が円形状であるので該筒体53は円筒状に形成される。但し、例えば、排気口50が略矩形状であれば、筒体53はそれを包囲するように略矩形筒状に形成される。つまり、筒体53は、排気口50と羽根体54・54・・・との間を閉塞して繋ぎ、該排気口50を上方へ延長するように形成される。
また、前記支持杆52は、例えば、略L字アングル棒等で形成することができる。前記筒体53に支持杆52が固設されることによって、排気口50(厳密には、排気口50を延長する筒体53の上端開口)が複数の小開口53a・53a・・・に分割される。
本実施例において、前記熱交換塔11に備えられる排気ファン24と軸心と略同心となるように筒体53が配置され、該排気ファン24の軸心を略中心として放射状に支持杆52・52・・・が設けられる。
この支持杆52を備えるフレーム55により、排気口50(厳密には、排気口50を延長する筒体53の上端開口)は、排気ファン24の軸心を円の略中心とする略扇形状の小開口53a・53a・・・に分割される。
本実施例において、前記熱交換塔11に備えられる排気ファン24と軸心と略同心となるように筒体53が配置され、該排気ファン24の軸心を略中心として放射状に支持杆52・52・・・が設けられる。
この支持杆52を備えるフレーム55により、排気口50(厳密には、排気口50を延長する筒体53の上端開口)は、排気ファン24の軸心を円の略中心とする略扇形状の小開口53a・53a・・・に分割される。
なお、本実施例においては、排気口50を上方に延長する筒体53をフレーム55に備えているが、筒体53を熱交換塔11の排気筒26に嵌入可能な短筒状として、排気口50と羽根体54・54・・・とが接するように構成することもできる。また、フレーム55に筒体53を備えずに、支持杆52・52・・・とこれを連結する部材とでフレーム55を形成することもできる。
前記小開口53a・53a・・・は、図4に示すように、それぞれ一枚の羽根体54・54・・・で閉塞される。本実施例において、各羽根体54・54・・・は、前記熱交換塔11に備えられる排気ファン24の軸心を円の略中心とし、筒体53の上端面を略六等分割する略扇形状の薄板状体であり、これら6枚の羽根体54・54・・・にて筒体53の上面が覆われる。
なお、本実施例において、羽根体54は、筒体53の上端面を略六等分割する略扇形状に形成されているが、羽根体54の形状はこれに限定されるものではない。例えば、筒体53の上端面を略四分割や略八分割する略扇形状の羽根体を設けたり、筒体53の上端面に部分的に自由形状の羽根体を設けたりすることができる。この場合、羽根体54・54・・・の形状に合わせてフレーム55に小開口53a・53a・・・が形成される。
前記羽根体54は、その周縁部にて前記フレーム55に支持され、該羽根体54の扇形を形成している直線状の一辺が、前記フレーム55の支持杆52にヒンジ56を介して回動可能に固定される。図6に示すように、羽根体54が略水平な状態から上方へ回転することによって、排気口50が外部に対して開放された状態、つまり、開閉蓋装置51の蓋が開いた状態となる。
各羽根体54・54・・・は、略扇形を形成する直線状の二辺のうち同一側の一辺がフレーム55に支承される。
さらに、各羽根体54・54・・・は、排気ファン24の回転翼24aの回転方向Fの上流側に該当する一辺がフレーム55に支承される。つまり、開閉蓋装置51の各羽根体54・54・・・は、前記排気ファン24の回転方向Fの上流側に該当する該羽根体54・54・・・の一辺を回動の軸として揺動するように構成される。
さらに、各羽根体54・54・・・は、排気ファン24の回転翼24aの回転方向Fの上流側に該当する一辺がフレーム55に支承される。つまり、開閉蓋装置51の各羽根体54・54・・・は、前記排気ファン24の回転方向Fの上流側に該当する該羽根体54・54・・・の一辺を回動の軸として揺動するように構成される。
なお、図5に示すように、前記ヒンジ56には、羽根体54の回動角度θを、該羽根体54が略水平な状態から、略垂直な状態となるまでの略90度以内に規制する規制部材57を設けることができる。
このように、羽根体54の回動角度θを制限することによれば、強風などにより羽根体54が略90度よりも大きく回動して、他の羽根体54と当接したり重なり合ったりすることを防止できる。
このように、羽根体54の回動角度θを制限することによれば、強風などにより羽根体54が略90度よりも大きく回動して、他の羽根体54と当接したり重なり合ったりすることを防止できる。
図5に示す実施例では、前記規制部材57は、ヒンジ56の構成部材が当接するブロック体であって、該ブロック体にヒンジ56の構成部材が当接して羽根体54が略90度以上回動しないように規制される。
但し、規制部材57の構成は上記に限定されず、例えば、回動角が0〜90度であるヒンジを採用したり、フレーム55と羽根体54とを連結する適宜長さの紐状部材を規制部材57として設けたりすることができる。
但し、規制部材57の構成は上記に限定されず、例えば、回動角が0〜90度であるヒンジを採用したり、フレーム55と羽根体54とを連結する適宜長さの紐状部材を規制部材57として設けたりすることができる。
また、図5に示すように、フレーム55の、羽根体54の該フレーム55に支承されない周縁部と当接する部分に、緩衝材58を設けることができる。
このように、フレーム55の羽根体54との当接部に緩衝材58を設けることによれば、羽根体54とフレーム55との当接音を減少し、また、フレーム55と羽根体54との間の間隙を低減し、より密着した状態とすることができる。
このように、フレーム55の羽根体54との当接部に緩衝材58を設けることによれば、羽根体54とフレーム55との当接音を減少し、また、フレーム55と羽根体54との間の間隙を低減し、より密着した状態とすることができる。
ここで、前記開閉蓋装置51の動作について説明する。
ヒートポンプ式空調システム10の運転時には、前記排気ファン24の回転翼24aの回転により、熱交換塔11内の気体が排気口50を通じて強制排気されるため、該排気口50には上昇気流が発生する。
この排気気流の風圧(排気圧)によって、図6に示すように、各羽根体54は、ヒンジ56を中心として上方へ回動する。これにより、羽根体54とフレーム55との間に間隙が生じて排気口50が外部に開放され、熱交換塔11内の気体が外部へ排気される。
この排気気流の風圧(排気圧)によって、図6に示すように、各羽根体54は、ヒンジ56を中心として上方へ回動する。これにより、羽根体54とフレーム55との間に間隙が生じて排気口50が外部に開放され、熱交換塔11内の気体が外部へ排気される。
図7に示すように、回転翼24aの回転により生じる排気気流は、略鉛直方向から幾分の傾きを有する。一方、開閉蓋装置51の羽根体54は、回転翼24aの回転方向Fの上流側を軸として回動するように構成されているため、風圧を受けて羽根体54は気流の流れの傾きと略同方向に傾くこととなる。
従って、熱交換塔11の排気気流は、羽根体54にぶつかって乱れることなく、外部へ流れ出る。よって、効率的に熱交換塔11内を排気することができ、また、排気ファン24に余分な負荷を与えないようにすることができる。
従って、熱交換塔11の排気気流は、羽根体54にぶつかって乱れることなく、外部へ流れ出る。よって、効率的に熱交換塔11内を排気することができ、また、排気ファン24に余分な負荷を与えないようにすることができる。
一方、ヒートポンプ式空調システム10の運転を停止して、排気ファン24の回転翼24aの回転が停止すれば、やがて、熱交換塔11内からの排気量が減少することによって風圧が低下し、羽根体54は自重により下方へ回動して、羽根体54の周囲がフレーム55に当接し、排気口50が閉塞される。
上述のように、開閉蓋装置51の羽根体54は排気ファン24により形成される排気気流の風圧を利用して、ヒートポンプ式空調システム10の運転状態に応じて開閉される。つまり、特別な駆動機構や制御機構等を要しない。従って、開閉蓋装置51は、メンテナンスが簡易であり、ランニングコストやイニシャルコストを抑えることができる。
上記のように排気口50が閉塞された状態では、該排気口50を通じた熱交換塔11内部と外部との気体の置換が行われない。よって、熱交換塔11の排気口50が開放されているときと比較して、運転によって温められた熱交換塔11内の気体は保温される。
熱交換塔11内が保温されることによって、熱交換塔11内の温度低下が抑制される。これにより、排気ファン24の回転翼24aの凍結を抑止することができる。従って、回転翼24aが凍結して回転不能となる事態の発生を抑止することができる。
また、運転再開時には、排気気流により羽根体54・54・・・を回動させる風圧が発生するまで開閉蓋装置51にて排気口50が閉塞された状態となるので、排気口50が開放されているときと比較して、速やかに熱交換塔11内の温度が上昇し、排気ファン24の回転翼24aが凍結していたとしても速やかに凍結解除されて回転を開始することができる。
熱交換塔11内が保温されることによって、熱交換塔11内の温度低下が抑制される。これにより、排気ファン24の回転翼24aの凍結を抑止することができる。従って、回転翼24aが凍結して回転不能となる事態の発生を抑止することができる。
また、運転再開時には、排気気流により羽根体54・54・・・を回動させる風圧が発生するまで開閉蓋装置51にて排気口50が閉塞された状態となるので、排気口50が開放されているときと比較して、速やかに熱交換塔11内の温度が上昇し、排気ファン24の回転翼24aが凍結していたとしても速やかに凍結解除されて回転を開始することができる。
上述のように、開閉蓋装置51によれば、簡易な構成で排気ファン24の回転翼24aの凍結の防止を実現することができる。
10 ヒートポンプ式空調システム
11 熱交換塔(加熱塔・冷却塔)
12 ヒートポンプ装置
24 排気ファン
24a 回転翼
26 排気筒
50 排気口
51 開閉蓋装置
52 支持杆
53 筒体
54 羽根体
55 フレーム
11 熱交換塔(加熱塔・冷却塔)
12 ヒートポンプ装置
24 排気ファン
24a 回転翼
26 排気筒
50 排気口
51 開閉蓋装置
52 支持杆
53 筒体
54 羽根体
55 フレーム
Claims (5)
- ヒートポンプ式空調システムに具備される冷却塔又は加熱塔に設けられた上方開放の排気口を閉塞可能であって、
一辺を軸として回動可能に設けられた単数又は複数の薄板状の羽根体を備えて成ることを特徴とする、
開閉蓋装置。 - ヒートポンプ式空調システムに具備される冷却塔又は加熱塔に設けられた上方開放の排気口を閉塞可能であって、
前記排気口を複数の小開口に分割するフレームと、
前記小開口を閉塞可能な形状であって、前記フレームに一辺を軸として回動可能に設けられた複数の羽根体とを、備えて成ることを特徴とする、
開閉蓋装置。 - 前記羽根体の回動範囲を、略水平方向から略鉛直方向までの略90度以内に規制する規制部材を設けることを特徴とする、
請求項1又は請求項2に記載の開閉蓋装置。 - 前記羽根体を、前記冷却塔又は加熱塔内に備えられる排気ファンの軸心位置を円の略中心とする略扇形状とし、
前記排気ファンの回転方向の上流側に該当する前記羽根体の一辺を該羽根体の回動の軸とすることを特徴とする、
請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の開閉蓋装置。 - 請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載した開閉蓋装置を、
加熱塔又は冷却塔に設けたことを特徴とする、ヒートポンプ式空調システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006060333A JP2007240034A (ja) | 2006-03-06 | 2006-03-06 | 開閉蓋装置及びヒートポンプ式空調システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2006060333A JP2007240034A (ja) | 2006-03-06 | 2006-03-06 | 開閉蓋装置及びヒートポンプ式空調システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007240034A true JP2007240034A (ja) | 2007-09-20 |
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ID=38585745
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
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Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2007240034A (ja) |
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
2006
- 2006-03-06 JP JP2006060333A patent/JP2007240034A/ja active Pending
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