JP2007231732A - Hollow concrete pole reinforcing structure and hollow concrete pole reinforcing method - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は中空のコンクリートポールを補強する技術に関し、特に、中空コンクリートポールを内部から補強する技術に関する。 The present invention relates to a technique for reinforcing a hollow concrete pole, and more particularly to a technique for reinforcing a hollow concrete pole from the inside.
電柱などの中空のコンクリートポールは、長年にわたって野外に晒されるため、風雨等の影響を受け劣化する。このような中空コンクリートポールはそのままにしておくと倒壊など事故が生じるために補強をする必要がある。補強の方法として、広く用いられるのは、特許文献７に例示されるように中空コンクリートポールの外周に補強部材を巻いて固定する方法である。しかし、このように外周を補強する場合、地面に埋まっている部分の補強が困難であり、また、外見も変わってしまい景観を損ねることもある。これに対応するものとして、下記特許文献１、２には、中空コンクリートポールの上面の蓋を取り去り、上方から鉄筋などを挿入してモルタルにより硬化する工法が示され、また、下記特許文献３〜６には、中空コンクリートポールの側面に穴を開け、この穴から棒状の補強部材を挿入して立設し、その後、モルタルにより硬化する工法が示されている。
しかし、上記特許文献１、２に記載の工法のように、中空コンクリートポールの上面の開口部を通じて行う作業は、高所作業となり、また、電線類が近くにあることから危険な作業となり、また、高所作業者が必要となるなど作業も大掛かりなものとなってしまう。一方、特許文献３〜６に記載の工法では、中空コンクリートポールの側面に穴を開けて、この穴から作業を行うので、比較的安全であり、また、作業も簡易である。しかし、特許文献３〜６に記載の工法では、穴を開けた位置から下しか補強をすることができず、上方の劣化に対応できないという問題がある。
以上の問題に鑑み、本発明は、中空のコンクリートポールの補強を側面の穴から行いつつ、側面の穴よりも上方部分の補強も行えるようにすることを課題とする。
However, as in the construction methods described in Patent Documents 1 and 2 above, the work performed through the opening on the top surface of the hollow concrete pole is a work at a high place, and because the wires are nearby, it is a dangerous work. In addition, the work becomes large, such as requiring an operator at high altitude. On the other hand, in the construction methods described in Patent Documents 3 to 6, since a hole is made in the side surface of the hollow concrete pole and the work is performed from this hole, it is relatively safe and the work is easy. However, in the construction methods described in Patent Documents 3 to 6, there is a problem that reinforcement can be performed only from the position where the hole is made, and it is not possible to cope with deterioration above.
In view of the above problems, an object of the present invention is to make it possible to reinforce a hollow concrete pole from a side hole and also to reinforce a portion above the side hole.
上記課題を解決するために、本発明は次のような構成を有する。 In order to solve the above problems, the present invention has the following configuration.
請求項１に記載の発明は、高強度繊維シートを筒状に形成するとともに、上部および下部を封止することで袋状に形成し、内部に連通する管体である第一連通管を設けた中空コンクリートポール用内壁補強シートである。なお、高強度繊維としては、炭素繊維，アラミド繊維，ガラス繊維、ポリエチレン、ビニロンなどが例示される。
請求項２に記載の発明は、前記中空コンクリートポール用内壁補強シートにおいて、前記第一連通管を上部もしくは下部に設けるとともに、上部もしくは下部の前記第一連通管を設けていない方に、内部に連通する管体である第二連通管を設けたものである。
請求項３に記載の発明は、高強度繊維シートを筒状に形成するとともに、上部および下部を封止することで袋状に形成し、内部に連通する管体であるモルタル注入管を設け、さらに、側面に長手方向に沿って複数の内部に貫通する孔であるストレーナ孔を形成した中空コンクリートポール用筒状補強部材である。
請求項４に記載の発明は、筒状に形成されるとともに、上部および下部を封止することで袋状に形成され、内部に連通する管体である気体注入管が設けられ、さらに、側面に高強度繊維シートが巻きつけられた中空コンクリートポール用内部内部型枠である。
請求項５に記載の発明は、着脱可能な線材と、前記線材を通じて操作されることにより側方に広がる、所定の内径を有する中空コンクリートポールの側面に係止する突っ張り部と、ワイヤーを移動可能に保持するワイヤー保持部とを有する中空コンクリートポール用固定装置である。なお、突っ張り部は、線材を回動させたり、押し入れることで、機械的な力を線材の先端に伝達させたり、線材の先端側に電気駆動部を設け線材を通じて電気信号を流すことで電気的に当該電気駆動部を操作したり、線材をパイプ状のものとして、油圧や液圧を送ることにより先端側に駆動力を伝達したりすることで先端側の側方に広がる部分を操作するものが例示され、側方に広がる部分としてはジャッキのように機械的構造により側方に広がるものや、風船などの膨張により側方に広がるものなど種々の構造を採用することができる。また、突っ張り部の係止には、内壁面を押圧することで摩擦力により係止する場合のほか、接着剤により係止する場合が含まれる。接着剤により係止する場合には、係止後側方に広がる部分のみを線材とともに外部に排出することが可能である。
請求項６に記載の発明は、請求項５に記載の中空コンクリートポール用固定装置において、前記線材はフレキシブルパイプであって、前記突っ張り部は当該フレキシブルパイプから供給される液圧又は気圧によって側方に広がるように形成されるものである。
According to the first aspect of the present invention, the high-strength fiber sheet is formed into a cylindrical shape, and the upper and lower portions are sealed to form a bag shape. It is the provided inner wall reinforcement sheet for hollow concrete poles. Examples of the high-strength fiber include carbon fiber, aramid fiber, glass fiber, polyethylene, and vinylon.
The invention according to claim 2, in the inner wall reinforcing sheet for hollow concrete poles, the first series pipe is provided in the upper part or the lower part, and the upper or lower part of the first series pipe is not provided, A second communication pipe which is a pipe body communicating with the inside is provided.
The invention according to claim 3 forms a high-strength fiber sheet into a cylindrical shape, forms a bag shape by sealing the upper and lower portions, and provides a mortar injection tube which is a tubular body communicating with the inside, Furthermore, it is the cylindrical reinforcement member for hollow concrete poles which formed the strainer hole which is a hole which penetrates a some inside along a longitudinal direction on the side surface.
The invention according to claim 4 is formed in a cylindrical shape, is formed in a bag shape by sealing the upper and lower portions, and is provided with a gas injection tube which is a tubular body communicating with the inside. An internal formwork for a hollow concrete pole in which a high-strength fiber sheet is wound around.
The invention according to
According to a sixth aspect of the present invention, in the fixing device for a hollow concrete pole according to the fifth aspect, the wire is a flexible pipe, and the projecting portion is laterally driven by hydraulic pressure or atmospheric pressure supplied from the flexible pipe. It is formed to spread.
請求項７に記載の発明は、次の（７０１）から（７０７）までの要件を備える中空コンクリートポールにおける固定装置固定工法である。
（７０１）中空コンクリートポールの側面に内部に連通する孔であるステップ孔を設けるステップ孔形成工程を有する。
（７０２）前記ステップ孔を通ることができる請求項１１又は１２に記載の中空コンクリートポール用固定装置を頭部固定装置として用いる。
（７０３）前記ステップ孔を通ることができる請求項１１又は１２に記載の中空コンクリートポール用固定装置を底部固定装置として用いる。
（７０４）前記頭部固定装置を、前記ワイヤー保持部にワイヤーの中間部を保持させた状態で前記ステップ孔から差し入れ、ワイヤーの両端が前記ステップ孔から出た状態を維持しながら前記線材を押し入れることで中空コンクリートポールの内壁上部に位置づける頭部固定装置配置工程を有する。
（７０５）前記頭部固定装置を前記線材を通じて操作することで前記係合手段を広げて前記頭部固定装置を中空コンクリートポールの内壁に固定し、その後、当該線材を取り去る頭部固定装置固定工程を有する。
（７０６）前記底部固定装置を、前記ワイヤー保持部に前記ワイヤーと同一又は異なるワイヤーの中間部を保持させた状態で前記ステップ孔から差し入れ、ワイヤーの両端が前記ステップ孔から出た状態を維持しながら前記線材を押し入れることで中空コンクリートポールの内壁下部に位置づける底部固定装置配置工程を有する。
（７０７）前記底部固定装置を前記線材を通じて操作することで前記係合手段を広げて前記底部固定装置を中空コンクリートポールの内壁に固定し、その後、当該線材を取り去る底部固定装置固定工程を有する。
The invention according to claim 7 is a fixing device fixing method in a hollow concrete pole having the following requirements (701) to (707).
(701) A step hole forming step of providing a step hole which is a hole communicating with the inside of the side surface of the hollow concrete pole is provided.
(702) The hollow concrete pole fixing device according to
(703) The hollow concrete pole fixing device according to
(704) Insert the head fixing device from the step hole with the wire holding part holding the intermediate part of the wire, and push the wire while maintaining both ends of the wire from the step hole. It has the head fixing device arrangement | positioning process positioned on the inner wall upper part of a hollow concrete pole by putting.
(705) A head fixing device fixing step of expanding the engaging means by operating the head fixing device through the wire, fixing the head fixing device to the inner wall of the hollow concrete pole, and then removing the wire. Have
(706) The bottom fixing device is inserted from the step hole with the wire holding part holding an intermediate part of the same or different wire as the wire, and the both ends of the wire are kept out of the step hole. However, it has a bottom fixing device arrangement step of positioning the wire rod in the lower part of the inner wall of the hollow concrete pole by pushing it in.
(707) A bottom fixing device fixing step of expanding the engaging means by operating the bottom fixing device through the wire to fix the bottom fixing device to the inner wall of the hollow concrete pole, and then removing the wire.
請求項８に記載の発明は、請求項１又は２に記載の中空コンクリートポール用内壁補強シートを中空コンクリートポールの内壁に固定する、以下の（８０１）〜（８１２）に記載の要件を備える中空コンクリートポールにおける内壁補強シート固定工法である。
（８０１） 当該内壁補強シート固定工法は、中空コンクリートポールの内部上下に請求項１１又は１２に記載の固定装置が固定された後に行われる。
（８０２）前記中空コンクリートポール用内壁補強シートの上端には上部係合部材が設けられるとともに、下端には下部係合部材が設けられる。
（８０３）前記頭部固定装置には、頭部固定装置に保持されるワイヤーに引かれて移動する前記上部係合部材が係合する上部被係合部材が設けられる。
（８０４）前記底部固定装置には、底部固定装置に保持されるワイヤーに引かれて移動する前記下部係合部材が係合する下部被係合部材が設けられる。
（８０５）側方に液体を噴射する所定形状を有する、液体を供給する管体に接続された塗布ノズルを用いる。
（８０６）前記頭部固定装置もしくは前記底部固定装置の少なくとも一方のワイヤー保持部は、前記塗布ノズルを通すことができる。
（８０７）前記頭部固定装置及び前記底部固定装置に保持されるワイヤーは同一の一本のワイヤーであり、前記頭部固定装置のワイヤー保持部と前記底部固定装置のワイヤー保持部の間を通っている。
（８０８）前記ワイヤーの一部に前記塗布ノズルが適正な方向を向くように取り付け、ワイヤーを引くことで前記塗布ノズルを移動させ、前記塗布ノズルを前記中空コンクリートポール内で上下に移動可能な状態とする塗布ノズル設定工程を有する。
（８０９）前記塗布ノズルに接続された管体から接着剤を供給して前記塗布ノズルから噴射させるとともに、前記ワイヤー又は前記管体を引くことで前記塗布ノズルを上下に沿って移動させて接着剤を中空コンクリートポール内壁に塗布する接着剤塗布工程を有する。
（８１０）前記ワイヤーの一部に前記中空コンクリートポール用内壁補強シートの上端側を連結し、ワイヤーを引っ張ることで当該上部係合部材を前記頭部固定装置の被係合部材に移動させ係合させる上部係合部材係合工程を有する。
（８１１）前記ワイヤーの一部に前記中空コンクリートポール用内壁補強シートの下端側を連結し、ワイヤーを引っ張ることで当該下部係合部材を前記底部固定装置の被係合部材に移動させ係合させる下部係合部材係合工程を有する。
（８１２）前記中空コンクリートポール用内壁補強シートの第一連通管から気体を流入させることで中空コンクリートポール用内壁補強シートを膨らませ、中空コンクリートポール用内壁補強シートを中空コンクリートポールの内壁に押し付けて接着する接着工程を有する。
The invention described in claim 8 is a hollow having the requirements described in (801) to (812) below, which fixes the inner wall reinforcing sheet for hollow concrete pole according to claim 1 or 2 to the inner wall of the hollow concrete pole. This is an inner wall reinforcing sheet fixing method for a concrete pole.
(801) The inner wall reinforcing sheet fixing method is performed after the fixing device according to
(802) An upper engagement member is provided at the upper end of the hollow concrete pole inner wall reinforcing sheet, and a lower engagement member is provided at the lower end.
(803) The head fixing device is provided with an upper engaged member that engages with the upper engaging member that moves by being pulled by a wire held by the head fixing device.
(804) The bottom fixing device is provided with a lower engaged member that engages with the lower engaging member that is pulled and moved by the wire held by the bottom fixing device.
(805) A coating nozzle having a predetermined shape for ejecting liquid to the side and connected to a liquid supply pipe is used.
(806) At least one wire holding part of the head fixing device or the bottom fixing device can pass the application nozzle.
(807) The wire held by the head fixing device and the bottom fixing device is the same wire, and passes between the wire holding portion of the head fixing device and the wire holding portion of the bottom fixing device. ing.
(808) A state in which the coating nozzle is attached to a part of the wire so that the coating nozzle faces an appropriate direction, the coating nozzle is moved by pulling the wire, and the coating nozzle is movable up and down in the hollow concrete pole. A coating nozzle setting step.
(809) Adhesive is supplied from a pipe connected to the application nozzle and sprayed from the application nozzle, and the application nozzle is moved up and down by pulling the wire or the pipe. Has an adhesive application step of applying to the inner wall of the hollow concrete pole.
(810) The upper end side of the inner wall reinforcing sheet for hollow concrete pole is connected to a part of the wire, and the upper engaging member is moved to the engaged member of the head fixing device by pulling the wire to engage. An upper engaging member engaging step.
(811) The lower end side of the hollow concrete pole inner wall reinforcing sheet is connected to a part of the wire, and the lower engaging member is moved and engaged with the engaged member of the bottom fixing device by pulling the wire. A lower engaging member engaging step;
(812) Inflating the hollow concrete pole inner wall reinforcing sheet by injecting gas from the first continuous pipe of the hollow concrete pole inner wall reinforcing sheet, and pressing the hollow concrete pole inner wall reinforcing sheet against the inner wall of the hollow concrete pole It has a bonding process for bonding.
請求項９に記載の発明は、請求項８に記載の内壁補強シート固定工法において、前記中空コンクリートポール用内壁補強シートは請求項２に記載の中空コンクリートポール用内壁補強シートであって、（８０６）〜（８０９）（８１４）に記載の要件に代えて、以下の（９０１）〜（９０５）い記載の要件を備える中空コンクリートポールにおける内壁補強シート固定工法である。
（９０１） 上部係合部材係合工程及び下部係合部材係合工程の後に前記中空コンクリートポール用内壁補強シートの第一連通管から気体を流入させることで中空コンクリートポール用内壁補強シートを膨らませる膨張行程を有する。
（９０２） 前記第一連通管から前記中空コンクリートポール用内壁補強シート内部を経由し、前記第二連通管内部に至るノズル用ワイヤーが予め設けられている。
（９０３） 前記第一連通管もしくは前記第二連通管の少なくとも一方は、前記塗布ノズルを通すことができる。
（９０４） 前記ノズル用ワイヤーの一部に前記塗布ノズルが適正な方向を向くように取り付け、ノズル用ワイヤーを引くことで前記塗布ノズルを移動させ、前記塗布ノズルを前記中空コンクリートポール用内壁補強シート内で上下に移動可能な状態とする塗布ノズル補強シート内設定工程を有する。
（９０５） 前記膨張工程の後に、前記塗布ノズルに接続された管体から接着剤を供給して前記塗布ノズルから噴射させるとともに、前記ワイヤー又は前記管体を引くことで前記塗布ノズルを上下に沿って移動させて接着剤を中空コンクリートポール用内壁補強シート内に塗布する補強シート接着剤塗布工程を有する。
請求項１０に記載の発明は、請求項９に記載の内壁補強シート固定工程において、さらに（１００１）、（１００２）の工程を備える中空コンクリートポールにおける内壁補強シート固定工程である。
（１００１）側方にモルタル液を噴射する所定形状を有する、モルタル液を供給するモルタル管体に接続されたモルタル噴射ノズルを用いる。
（１００２）前記頭部固定装置もしくは前記底部固定装置の少なくとも一方のワイヤー保持部は、前記モルタル噴射ノズルを通すことができる。
（１００３）前記補強シート接着剤塗布工程の後に、前記ノズル用ワイヤーを引くことで前記塗布ノズルを取り出して、ノズル用ワイヤーから取り外し、前記モルタル噴射ノズルが適正な方向を向くように前記モルタル噴射ノズルを取り付けた後に、ノズル用ワイヤーを引くことで前記モルタル噴射ノズルを移動させ、前記モルタル噴射ノズルを前記中空コンクリートポール用内壁補強シート内で上下に移動可能な状態とするモルタル噴射ノズル補強シート内設定工程を有する。
（１００４）前記モルタル噴射ノズルに接続された管体からモルタル液を供給して前記モルタル噴射ノズルから噴射させるとともに、前記ノズル用ワイヤー又は前記モルタル管体を引くことで前記塗布ノズルを上下に沿って移動させてモルタル液を中空コンクリートポール用内壁補強シート内に塗布する補強シートモルタル液塗布工程を有する。
請求項１１に記載の発明は、請求項９又は１０に記載の内壁補強シート固定工法において、以下の（１００１）に記載の要件を備える中空コンクリートポールにおける内壁補強シート固定工法である。
（１００１）接着剤又はモルタル液の付いた中空コンクリートポール用内壁補強シートに対して、第一連通管から、筒状かつ袋状の風船からなる内部型枠を挿入し、内部型枠を膨らませることで中空コンクリートポール用内壁補強シートを中空コンクリートポールの内壁に押し付ける内壁補強シート接着工程を有する。
なお、本内壁補強シート固定工法において、第一連通管から、気体を挿入して中空コンクリートポール用内壁補強シートを膨らませることで中空コンクリートポール用内壁補強シートを中空コンクリートポールの内壁に押し付ける工程を含むことが可能である。
The invention according to claim 9 is the inner wall reinforcing sheet fixing method according to claim 8, wherein the inner wall reinforcing sheet for hollow concrete pole is the inner wall reinforcing sheet for hollow concrete pole according to claim 2, ) To (809) In place of the requirements described in (814), this is an inner wall reinforcing sheet fixing method in a hollow concrete pole having the requirements described in (901) to (905) below.
(901) After the upper engaging member engaging step and the lower engaging member engaging step, the inner wall reinforcing sheet for hollow concrete poles is inflated by injecting gas from the first continuous pipe of the inner wall reinforcing sheet for hollow concrete poles. Has an expansion stroke.
(902) A nozzle wire is provided in advance from the first series pipe through the inside of the hollow concrete pole inner wall reinforcing sheet to the inside of the second communication pipe.
(903) At least one of the first continuous pipe or the second communication pipe can pass the application nozzle.
(904) The coating nozzle is attached to a part of the nozzle wire so that the coating nozzle faces in an appropriate direction, the coating nozzle is moved by pulling the nozzle wire, and the coating nozzle is moved to the hollow concrete pole inner wall reinforcing sheet. A setting step in the application nozzle reinforcing sheet that is movable up and down.
(905) After the expansion step, an adhesive is supplied from the tube connected to the coating nozzle and sprayed from the coating nozzle, and the coating nozzle is moved up and down by pulling the wire or the tube. A reinforcing sheet adhesive application step of applying the adhesive into the hollow concrete pole inner wall reinforcing sheet.
The invention according to
(1001) A mortar injection nozzle connected to a mortar tube body that supplies a mortar liquid, having a predetermined shape for injecting the mortar liquid to the side is used.
(1002) At least one wire holding part of the head fixing device or the bottom fixing device can pass the mortar spray nozzle.
(1003) After the reinforcing sheet adhesive application step, the application nozzle is taken out by pulling the nozzle wire, removed from the nozzle wire, and the mortar injection nozzle so that the mortar injection nozzle faces an appropriate direction. In the mortar injection nozzle reinforcing sheet setting, the mortar injection nozzle is moved by pulling the nozzle wire, and the mortar injection nozzle is movable up and down in the hollow concrete pole inner wall reinforcing sheet. Process.
(1004) While supplying a mortar liquid from the pipe connected to the mortar injection nozzle and injecting it from the mortar injection nozzle, pulling the wire for nozzle or the mortar pipe along the coating nozzle vertically. There is a reinforcing sheet mortar liquid application step of moving and applying the mortar liquid into the inner wall reinforcing sheet for the hollow concrete pole.
The invention described in
(1001) Insert an internal formwork consisting of a cylindrical and bag-like balloon from the first series of pipes into the inner wall reinforcing sheet for hollow concrete pole with adhesive or mortar liquid, and inflate the internal formwork Thus, an inner wall reinforcing sheet adhering step for pressing the inner wall reinforcing sheet for the hollow concrete pole against the inner wall of the hollow concrete pole is provided.
In this inner wall reinforcing sheet fixing method, the process of pressing the inner wall reinforcing sheet for hollow concrete pole against the inner wall of the hollow concrete pole by inserting gas from the first series of pipes and inflating the inner wall reinforcing sheet for hollow concrete pole Can be included.
請求項１２に記載の発明は、請求項８に記載の内壁補強シート固定工法において、さらに、以下の（１２０１）（１２０２）に記載された要件を満たすものである。
（１２０１）塗布ノズル設定工程と接着剤塗布工程の間に、前記塗布ノズルに接続された管体から洗浄液を供給して前記塗布ノズルから噴射させるとともに、前記ワイヤー又は前記管体を引くことで前記塗布ノズルを上下に沿って移動させることで洗浄液を中空コンクリートポール内壁に吹き付ける洗浄工程を有する。
（１２０２）洗浄工程の後に、コンクリートポールの底に溜まった洗浄液を吸い出す洗浄液吸出し工程を有する。
請求項１３に記載の発明は、請求項９から１１のいずれかに記載の内壁補強シート固定工法において、さらに、以下の（１３０１）〜（１３０４）に記載の要件を満たすものである。
（１３０１）前記頭部固定装置もしくは前記底部固定装置の少なくとも一方のワイヤー保持部は、前記塗布ノズルを通すことができる。
（１３０２）前記頭部固定装置及び前記底部固定装置に保持されるワイヤーは同一の一本のワイヤーであり、前記頭部固定装置のワイヤー保持部と前記底部固定装置のワイヤー保持部の間を通っている。
（１３０３）上部係合部材係合工程及び下部係合部材係合工程の前に、前記ワイヤーの一部に前記塗布ノズルが適正な方向を向くように取り付け、ワイヤーを引くことで前記塗布ノズルを移動させ、前記塗布ノズルを前記中空コンクリートポール内で上下に移動可能な状態とする塗布ノズル設定工程を有する。
（１３０４）塗布ノズル設定工程により設定された塗布ノズルを用いて、前記塗布ノズルに接続された管体から接着剤用プライマーを供給して前記塗布ノズルから噴射させるとともに、前記ワイヤー又は前記管体を引くことで前記塗布ノズルを上下に沿って移動させて接着剤用プライマーを中空コンクリートポール内壁に塗布するプライマー塗布工程を有する。
The invention described in
(1201) Between the coating nozzle setting step and the adhesive coating step, the cleaning liquid is supplied from the tube connected to the coating nozzle and sprayed from the coating nozzle, and the wire or the tube is pulled to draw the wire. There is a cleaning step of spraying the cleaning liquid onto the inner wall of the hollow concrete pole by moving the coating nozzle along the top and bottom.
(1202) It has the washing | cleaning liquid suction process which sucks out the washing | cleaning liquid collected on the bottom of the concrete pole after the washing | cleaning process.
The invention described in claim 13 satisfies the requirements described in the following (1301) to (1304) in the inner wall reinforcing sheet fixing method according to any one of claims 9 to 11.
(1301) At least one wire holding part of the head fixing device or the bottom fixing device can pass the application nozzle.
(1302) The wires held by the head fixing device and the bottom fixing device are the same wire, and pass between the wire holding portion of the head fixing device and the wire holding portion of the bottom fixing device. ing.
(1303) Prior to the upper engagement member engagement step and the lower engagement member engagement step, the application nozzle is attached to a part of the wire so that the application nozzle faces in an appropriate direction, and the wire is pulled to set the application nozzle. A coating nozzle setting step of moving the coating nozzle so as to move up and down within the hollow concrete pole;
(1304) Using the application nozzle set by the application nozzle setting step, an adhesive primer is supplied from the tube connected to the application nozzle and sprayed from the application nozzle, and the wire or the tube is It has a primer application step of applying the primer for adhesive to the inner wall of the hollow concrete pole by moving the application nozzle up and down by pulling.
請求項１４に記載の発明は、請求項１２に記載の内壁補強シート固定工法において、 さらに、以下の（１４０１）（１４０２）に記載された要件を満たすものである。
（１４０１）塗布ノズル設定工程とプライマー塗布工程の間に、前記塗布ノズルに接続された管体から洗浄液を供給して前記塗布ノズルから噴射させるとともに、前記ワイヤー又は前記管体を引くことで前記塗布ノズルを上下に沿って移動させることで洗浄液を中空コンクリートポール内壁に吹き付ける洗浄工程を有する。
（１４０２）洗浄工程の後に、コンクリートポールの底に溜まった洗浄液を吸い出す洗浄液吸出し工程を有する。
請求項１５に記載の発明は、請求項１２又は１４に記載の内壁補強シート固定工法において、さらに、前記洗浄工程の後に、前記塗布ノズルに接続された管体から空気を供給して前記塗布ノズルから噴射させることで空気を中空コンクリートポール内壁に吹き付ける乾燥工程を有するものである。
The invention described in claim 14 is the inner wall reinforcing sheet fixing method according to
(1401) Between the coating nozzle setting step and the primer coating step, a cleaning liquid is supplied from the tube connected to the coating nozzle and sprayed from the coating nozzle, and the coating is performed by pulling the wire or the tube. There is a cleaning step of spraying the cleaning liquid onto the inner wall of the hollow concrete pole by moving the nozzle along the top and bottom.
(1402) It has the washing | cleaning liquid suction process which sucks out the washing | cleaning liquid collected on the bottom of the concrete pole after the washing | cleaning process.
The invention according to a fifteenth aspect is the inner wall reinforcing sheet fixing method according to the twelfth or fourteenth aspect, further comprising supplying air from a tube connected to the coating nozzle after the cleaning step. It has the drying process which sprays air on the hollow concrete pole inner wall by injecting from.
請求項１６に記載の発明は、請求項３に記載の中空コンクリートポール用筒状補強部材を中空コンクリートポール内に敷設してモルタルを打設する工法であって、以下の（１６０１）〜（１６１０）に記載の要件を備える中空コンクリートポールにおける内部モルタル打設工法である。
（１６０１）請求項８、９、１２のいずれかに記載の中空コンクリートポールにおける内壁補強シート固定工法の後に行われる。
（１６０２）前記中空コンクリートポール用内壁補強シートは請求項２に記載の中空コンクリートポール用内壁補強シートである。
（１６０３）前記中空コンクリートポール用内壁補強シートの内部の前記第一連通管又は前記第二連通管に連通する位置には、前記中空コンクリートポール用筒状補強部材が通ることができる係合孔を有する係合孔部材が設けられる。
（１６０４）前記中空コンクリートポール用筒状補強部材のモルタル注入管の端部側には前記係合孔部材の係合孔を塞ぐように外方に張り出すフランジ部が形成されている。
（１６０５）第一連通管内部から前記前記中空コンクリートポール用内壁補強シート内部を経由し係合孔を通って第二連通管内部に至る第二ワイヤーが予め設けられている。
（１６０６）前記中空コンクリートポール用筒状補強部材のモルタル注入管が設けられていない側の端部には第二係合部材が設けられる。
（１６０７）前記中空コンクリートポール用内壁補強シートの内部の前記第一連通管又は前記第二連通管のうちの前記係合孔部材が設けられていない側に連通する位置には第二ワイヤーに引かれて移動する前記第二係合部材に係合する第二被係合部材が設けられる。
（１６０８）第二係合部材が第二被係合部材に係合した状態で、前記モルタル注入管に設けられるフランジ部が前記係合部材の係合孔を塞ぐような長さを前記中空コンクリートポール用筒状補強部材は有する。
（１６０９）前記中空コンクリートポール用筒状補強部材の第二係合部材が設けられている部分を前記第二ワイヤーの一部と連結し、第二ワイヤーを引くことで、前記中空コンクリートポール用筒状補強部材を前記係合孔部材を通して、第二係合部材を第二被係合部材に係合固定するとともに、前記中空コンクリートポール用筒状補強部材のモルタル注入管に設けられるフランジ部により前記係合孔部材の係合孔を塞ぐ中空コンクリートポール用筒状補強部材固定工程を有する。
（１６１０）前記第一連通管及び前記第二連通管のうち前記係合孔部材が設けられるほうからモルタルを注入して、中空コンクリートポール用筒状補強部材内及び前記中空コンクリートポール用内壁補強シート内部にモルタルを充填させ、その後、硬化させるモルタル硬化工程を有する。
The invention described in claim 16 is a construction method in which the cylindrical reinforcing member for hollow concrete pole according to claim 3 is laid in the hollow concrete pole and mortar is placed, and the following (1601) to (1610) This is an internal mortar placing method in a hollow concrete pole having the requirements described in (1).
(1601) Performed after the inner wall reinforcing sheet fixing method in the hollow concrete pole according to any one of
(1602) The hollow concrete pole inner wall reinforcing sheet is a hollow concrete pole inner wall reinforcing sheet according to claim 2.
(1603) An engagement hole through which the tubular reinforcing member for hollow concrete pole can pass at a position communicating with the first continuous pipe or the second communicating pipe inside the inner wall reinforcing sheet for hollow concrete pole An engagement hole member is provided.
(1604) A flange portion projecting outward is formed on the end side of the mortar injection pipe of the cylindrical reinforcing member for hollow concrete pole so as to close the engagement hole of the engagement hole member.
(1605) A second wire is provided in advance from the inside of the first series pipe to the inside of the second communicating pipe through the engagement hole through the inside of the hollow concrete pole inner wall reinforcing sheet.
(1606) A second engagement member is provided at the end of the cylindrical reinforcing member for hollow concrete pole where the mortar injection pipe is not provided.
(1607) A second wire is provided at a position communicating with the side where the engagement hole member is not provided in the first continuous pipe or the second communication pipe in the inner wall reinforcing sheet for the hollow concrete pole. A second engaged member that engages with the second engaging member that is pulled and moved is provided.
(1608) The hollow concrete has a length such that a flange portion provided in the mortar injection pipe closes the engagement hole of the engagement member in a state where the second engagement member is engaged with the second engagement member. The pole cylindrical reinforcing member has.
(1609) The hollow concrete pole tube is formed by connecting a portion of the cylindrical reinforcing member for hollow concrete pole provided with the second engagement member to a part of the second wire and pulling the second wire. The second reinforcing member is engaged and fixed to the second engaged member through the engaging hole member through the engaging hole member, and the flange portion provided in the mortar injection pipe of the cylindrical reinforcing member for the hollow concrete pole It has a cylindrical reinforcing member fixing step for a hollow concrete pole that closes the engaging hole of the engaging hole member.
(1610) The mortar is injected from the first continuous pipe and the second communication pipe where the engagement hole member is provided to reinforce the hollow concrete pole tubular reinforcing member and the hollow concrete pole inner wall. The sheet has a mortar curing step in which mortar is filled in the sheet and then cured.
請求項１７に記載の発明は、請求項１６に記載の内部モルタル打設工法において、さらに、以下の（１７０１）から（１７０５）に記載の要件を備えるものである。
（１７０１）前記中空コンクリートポール用筒状補強部材は２以上設けられるものである。
（１７０２）前記中空コンクリートポール用内壁補強シートの少なくとも一端に複数の前記中空コンクリートポール用筒状補強部材を中空コンクリートポールの中心軸に対称に配置するように保持する支持枠を有する支持フレームが設けられる。
（１７０３）前記第二係合部材及び前記係合孔は前記中空コンクリートポール用筒状補強部材の数だけ設けられる。
（１７０４）前記第二ワイヤーは前記中空コンクリートポール用筒状補強部材の数だけ設けられ、それぞれが支持フレームの各支持枠、係合孔部材の各係合孔を通り、各第二被係合部に各第二係合部を導くようにを予め通されている。
（１７０５）前記中空コンクリートポール用筒状補強部材固定工程がすべての中空コンクリートポール用筒状補強部材に関して完了した後に、モルタル硬化工程が行われる。
請求項１８に記載の発明は、請求項１７に記載の内部モルタル打設工法において、前記支持フレームは開閉自在であり、前記中空コンクリートポール用筒状補強部材が通ることにより開くように形成されているものである。
請求項１９に記載の発明は、請求項１７に記載の内部モルタル打設工法において、前記支持フレームは、第一係合部材から第二係合部材に至る支持フレームの数だけ設けられる紐体と、前記各紐体を互いに等距離になるように連結する連結体と、紐体に固定される支持枠となるリング体とから形成されるものである。
The invention described in claim 17 is the internal mortar placing method according to claim 16, further comprising the requirements described in the following (1701) to (1705).
(1701) Two or more cylindrical reinforcing members for hollow concrete poles are provided.
(1702) At least one end of the hollow concrete pole inner wall reinforcing sheet is provided with a support frame having a support frame that holds the plurality of hollow concrete pole tubular reinforcing members so as to be arranged symmetrically with respect to the central axis of the hollow concrete pole. It is done.
(1703) The second engagement members and the engagement holes are provided in the number corresponding to the number of the hollow concrete pole tubular reinforcing members.
(1704) The second wires are provided by the number of the cylindrical reinforcing members for the hollow concrete pole, and each of the second wires passes through each support frame of the support frame and each engagement hole of the engagement hole member, and each second engaged object. In order to guide each second engagement portion to the portion, it is passed in advance.
(1705) After the hollow concrete pole tubular reinforcing member fixing step is completed for all the hollow concrete pole tubular reinforcing members, a mortar curing step is performed.
The invention according to claim 18 is the internal mortar placing method according to claim 17, wherein the support frame is openable and closable, and is formed to open when the cylindrical reinforcing member for the hollow concrete pole passes. It is what.
The invention according to claim 19 is the internal mortar placing method according to claim 17, wherein the support frame is provided with a string body provided by the number of support frames from the first engagement member to the second engagement member. The connecting body for connecting the respective string bodies so as to be equidistant from each other, and a ring body serving as a support frame fixed to the string body.
請求項２０に記載の発明は、請求項１６から１９のいずれか１項に記載の内部モルタル打設工法において、さらに、以下の（２００１）から（２００９）に記載の要件を備えるものである。
（２００１）筒状に形成されるとともに、上部および下部を封止することで袋状に形成され、端部に内部に連通する管体である気体注入管が設けられた中空コンクリートポール用内部型枠が用いられる。
（２００２）前記係合孔部材は、前記中空コンクリートポール用内部型枠が通ることができる第二係合孔を有する。
（２００３）前記中空コンクリートポール用内部型枠の空気注入管が設けられる端部には第二係合孔を通ることができない係合突起が設けられる。
（２００４）第一連通管内部から前記前記中空コンクリートポール用内壁補強シート内部を経由し第二係合孔を通って第二連通管内部に至る第三ワイヤーが予め設けられている。
（２００５）前記中空コンクリートポール用内部型枠の係合突起が設けられていない端部には第三係合部材が設けられる。
（２００６）前記中空コンクリートポール用内壁補強シートの内部の前記第二被係合部材が存する位置には第三ワイヤーに引かれて移動する前記第三係合部材に係合する第三被係合部材が設けられる。
（２００７）第三係合部材が第三被係合部材に係合した状態で、前記係合突起が第二係合孔に係合するような長さを前記中空コンクリートポール用内部型枠は有する。
（２００８）モルタル硬化工程前に、前記中空コンクリートポール用内部型枠の第三係合部材が設けられている部分を前記第三ワイヤーの一部と連結し、第三ワイヤーを引くことで、前記中空コンクリートポール用内部型枠を前記第二係合孔部材を通して、第三係合部材を第三被係合部材に固定するとともに、前記中空コンクリートポール用内部型枠の前記係合突起を前記係合孔部材の前記第二係合孔に係合させる内部型枠固定工程を有する。
（２００９）内部型枠固定工程の後、モルタル硬化工程前に前記中空コンクリートポール用内部型枠の気体注入管を通じて前記中空コンクリートポール用内部型枠内部に気体を送り込んで前記中空コンクリートポール用内部型枠を膨らませる内部型枠膨張行程を有する。
請求項２１に記載の発明は、請求項２０に記載の内部モルタル打設工法において、前記中空コンクリートポール用内部型枠の側面には、高強度繊維シートが巻きつけられているものである。
The invention described in
(2001) An internal mold for a hollow concrete pole that is formed in a cylindrical shape, is formed into a bag shape by sealing the upper and lower portions, and is provided with a gas injection tube that is a tubular body communicating with the inside at the end portion A frame is used.
(2002) The engagement hole member has a second engagement hole through which the hollow concrete pole internal mold can pass.
(2003) An engagement protrusion which cannot pass through the second engagement hole is provided at an end portion where the air injection pipe of the internal mold for hollow concrete pole is provided.
(2004) A third wire is provided in advance from the inside of the first series pipe through the inside of the inner wall reinforcing sheet for hollow concrete pole through the second engagement hole to the inside of the second pipe.
(2005) A third engagement member is provided at an end portion of the hollow concrete pole internal mold where no engagement protrusion is provided.
(2006) A third engaged member that engages with the third engaging member that moves by being pulled by a third wire at a position where the second engaged member exists in the inner wall reinforcing sheet for the hollow concrete pole. A member is provided.
(2007) In a state where the third engagement member is engaged with the third engaged member, the internal formwork for the hollow concrete pole has a length such that the engagement protrusion engages with the second engagement hole. Have.
(2008) Prior to the mortar curing step, by connecting a portion of the internal mold for hollow concrete pole provided with the third engagement member with a part of the third wire, and pulling the third wire, A hollow concrete pole internal mold is fixed to a third engaged member through the second engagement hole member, and the engagement protrusion of the hollow concrete pole internal mold is engaged with the engagement. An internal mold fixing step of engaging with the second engagement hole of the joint hole member
(2009) After the internal mold fixing step and before the mortar hardening step, gas is fed into the hollow concrete pole internal mold through the gas injection pipe of the hollow concrete pole internal mold, and the hollow concrete pole internal mold It has an internal mold expansion process to expand the frame.
A twenty-first aspect of the invention is the internal mortar placing method according to the twentieth aspect, wherein a high-strength fiber sheet is wound around a side surface of the hollow concrete pole inner mold.
請求項２２に記載の発明は、請求項７に記載の中空コンクリートポールにおける固定装置固定工法と、請求項８から１５のいずれかに記載の中空コンクリートポールにおける内壁補強シート固定工法とからなる中空コンクリートポール補強工法である。
請求項２３に記載の発明は、請求項７に記載の中空コンクリートポールにおける固定装置固定工法と、請求項８、９、１２のいずれかに記載の中空コンクリートポールにおける内壁補強シート固定工法と請求項１６から２１のいずれかに記載の中空コンクリートポールにおける内部モルタル打設工法とからなる中空コンクリートポール補強工法である。
The invention according to
The invention described in
請求項２４に記載の発明は、請求項８、９、１０、１１のいずれかに記載の中空コンクリートポールにおける内壁補強シート固定工法により形成される、コンクリートポール内壁に貼り付けられる請求項１又は２に記載の中空コンクリートポール用内壁補強シートを有する中空コンクリートポール補強構造である。
請求項２５に記載の発明は、請求項８、９、１２のいずれかに記載の中空コンクリートポールにおける内壁補強シート固定工法と請求項１６から２１のいずれかに記載の中空コンクリートポールにおける内部モルタル打設工法とにより形成される、コンクリートポール内壁に貼り付けられる請求項１又は２に記載の中空コンクリートポール用内壁補強シート内にモルタルを充填した中空コンクリートポール内壁補強構造である。
請求項２６に記載の発明は、請求項３に記載のコンクリートポール用筒状補強部材と、
一以上の前記コンクリートポール用筒状補強部材の上部及び下部を支持し、コンクリートポール用筒状補強部材を中空コンクリートポール内部に上下方向に沿って固定する補強部材固定体と、コンクリートポール用筒状補強部材内部および中空コンクリートポール内部に充填されるモルタルとを有する中空コンクリートポールの補強構造である。
請求項２７に記載の発明は、請求項２５又は２６に記載の中空コンクリートポールの補強構造において、中空コンクリートポールの中央部に筒状かつ袋状の風船からなる内部型枠が配置されるものである。
請求項２８に記載の発明は、請求項２４に記載の中空コンクリートポールの補強構造において、中空コンクリートポールの中央部に筒状かつ袋状の風船からなる内部型枠が配置され、当該内部型枠は内壁補強シートを内部から押圧するものである。
請求項２９に記載の発明は、請求項２７又は２８に記載の中空コンクリートポールの補強構造において、前記内部型枠の外周には高強度繊維シートが巻きつけられているものである。
Invention of
The invention described in claim 25 is the inner wall reinforcing sheet fixing method in the hollow concrete pole according to any of
The invention according to claim 26 is a tubular reinforcing member for concrete poles according to claim 3,
A reinforcing member fixing body for supporting the upper and lower portions of the one or more cylindrical reinforcing members for the concrete pole, and fixing the cylindrical reinforcing member for the concrete pole along the vertical direction inside the hollow concrete pole; and a cylindrical shape for the concrete pole A reinforcing structure for a hollow concrete pole having a reinforcing member and a mortar filled in the hollow concrete pole.
According to a twenty-seventh aspect of the present invention, in the reinforcing structure for a hollow concrete pole according to the twenty-fifth or twenty-sixth aspect, an internal formwork made of a cylindrical and bag-like balloon is arranged at the center of the hollow concrete pole. is there.
The invention according to claim 28 is the reinforcing structure for a hollow concrete pole according to
A twenty-ninth aspect of the present invention is the hollow concrete pole reinforcing structure according to the twenty-seventh or twenty-eighth aspect, wherein a high-strength fiber sheet is wound around the outer periphery of the internal mold.
請求項１に記載の発明は、筒状の高強度繊維シートから構成され、細くすることでき、かつ、自在に曲がるので、中空コンクリートポールの側面に設けた穴から挿入して、中空コンクリートポール中空部のほぼ全長に渡って設置することができ、補強作業を簡易かつ安全に行うことができる。また、穴から表出させた第一連通管から空気などを送り込むことで中空コンクリートポール内で膨らませることで内部で形状を変えることができる。
請求項２に記載の発明は、上下に第一連通管および第二連通管を設けることで、内壁補強シート内に上下方向からワイヤーなどを通して、内壁補強シート内に種々の操作を行うことができる。
請求項３に記載の発明は、筒状の高強度繊維シートから構成される筒状補強部材も、細くすることができ、かつ、自在に曲がるので、中空コンクリートポールの側面に設けた穴から挿入して、中空コンクリートポール中空部のほぼ全長に渡って設置することができ、補強作業を簡易かつ安全に行うことができる。そして、モルタル注入管からモルタルを注入することで、筒状補強部材の形状を変えることができるとともに、ストレーナ孔からモルタルを流れださせることで、外部にもモルタルを注入することができる。
請求項４に記載の発明は、筒状かつ袋状の風船からなるので、やはり、細くすることができ、かつ、自在に曲がるので、中空コンクリート側面から設けた穴から容易に設置することができるので、補強作業を簡易かつ安全に行うことができ、また、高強度繊維シートを巻きつけることで強度を高めることができる。
請求項５に記載の発明は、中空コンクリートポール内部で広がる構成を有するので、中空コンクリートポール側面に、当該中空コンクリートポール用固定装置が通ることができる穴を空けることで、中空コンクリートポール内に挿入することができ、さらに、内部で側方に広げることで中空コンクリートポール内に固定することができる。また、操作のための線材を取り外すことで、線材が内部で邪魔になることがなく、さらに、ワイヤー保持部にワイヤーを掛けることで、中空コンクリートポール内でワイヤーを通じた作業を行うことができる。
請求項６に記載の発明は、液圧もしくは気圧によって突っ張り部を操作するので、外部から大きな力を比較的用に伝えることができる。
The invention described in claim 1 is composed of a cylindrical high-strength fiber sheet, can be thinned, and bends freely. Therefore, the hollow concrete pole hollow is inserted through a hole provided in the side surface of the hollow concrete pole. It can be installed over almost the entire length of the part, and the reinforcement work can be performed simply and safely. Moreover, the shape can be changed inside by inflating in the hollow concrete pole by sending air or the like from the first series of pipes exposed from the hole.
In the invention according to claim 2, by providing the first continuous pipe and the second communication pipe at the top and bottom, various operations can be performed in the inner wall reinforcing sheet through a wire or the like from the vertical direction in the inner wall reinforcing sheet. it can.
In the invention according to claim 3, the cylindrical reinforcing member formed of the cylindrical high-strength fiber sheet can also be made thin and can be bent freely, so that it can be inserted from the hole provided in the side surface of the hollow concrete pole. Thus, it can be installed over almost the entire length of the hollow portion of the hollow concrete pole, and the reinforcement work can be performed easily and safely. Then, by injecting mortar from the mortar injection tube, the shape of the cylindrical reinforcing member can be changed, and mortar can be injected outside by flowing the mortar out of the strainer hole.
Since the invention according to claim 4 is composed of a cylindrical and bag-shaped balloon, it can be made thin and can be bent freely, so that it can be easily installed from the hole provided from the side of the hollow concrete. Therefore, the reinforcing work can be performed easily and safely, and the strength can be increased by winding the high-strength fiber sheet.
Since the invention according to
According to the sixth aspect of the present invention, since the strut is operated by the hydraulic pressure or the atmospheric pressure, a large force can be transmitted from the outside relatively.
請求項７に記載の発明は、中空コンクリートポールの側面に設けた穴から中空コンクリートポール内部の上部及び下部にワイヤーを支持する固定装置を固定することができるので、この固定装置を基礎として、中空コンクリート側面の穴からに表出するワイヤーを用い中空コンクリートポール内のほぼ全長に渡って、種々の作業を行うことが可能となる。
請求項８に記載の発明は、中空コンクリートポールの側方に設けた穴から、中空コンクリートポール内部のほぼ全長に渡って内壁補強シートを接着固定することができる。
請求項９に記載の発明は、内壁補強シートが繊維により形成され接着剤が染み込むことができるので、内壁補強シート内部から接着剤を塗布することで内壁補強シートを中空コンクリートポールに接着することに加えて、接着剤により内壁補強シートを強化することができる。
請求項１０に記載の発明は、接着剤により中空コンクリートポール内壁に固定されて内壁補強シートをさらにモルタル層で固めることで、さらに補強することができる。
請求項１１に記載の発明は、内壁補強シートの内部から内部型枠で外方へ押圧することで、確実かつ強固に内壁補強シートをコンクリートポール内部に接着固定することができる。
請求項１２、１４に記載の発明は、内壁補強シートを接着固定する前に中空コンクリートポール内壁を洗浄するので、接着をより適切に行うことができる。
請求項１３に記載の発明は、内壁補強シートの内部から接着剤を塗布する際にプライマーを塗布しておくことで、内壁補強シートが中空コンクリートポールに密着しやすくなり、より確実に接着をすることができる。
請求項１５に記載の発明は、洗浄をした後に空気を吹き付けて乾燥させるので、自然乾燥に比較して作業を迅速に行うことができる。
According to the seventh aspect of the present invention, since the fixing device for supporting the wire can be fixed to the upper and lower portions inside the hollow concrete pole from the hole provided on the side surface of the hollow concrete pole. Various operations can be performed over almost the entire length of the hollow concrete pole using the wire exposed from the hole on the side of the concrete.
According to the eighth aspect of the present invention, the inner wall reinforcing sheet can be bonded and fixed over almost the entire length inside the hollow concrete pole from the hole provided on the side of the hollow concrete pole.
In the ninth aspect of the invention, since the inner wall reinforcing sheet is formed of fibers and the adhesive can penetrate, the inner wall reinforcing sheet is bonded to the hollow concrete pole by applying the adhesive from the inside of the inner wall reinforcing sheet. In addition, the inner wall reinforcing sheet can be reinforced by the adhesive.
The invention according to claim 10 can be further reinforced by fixing to the inner wall of the hollow concrete pole with an adhesive and further solidifying the inner wall reinforcing sheet with a mortar layer.
In the invention described in
In the inventions according to
In the invention according to claim 13, by applying a primer when applying an adhesive from the inside of the inner wall reinforcing sheet, the inner wall reinforcing sheet is easily adhered to the hollow concrete pole, and more reliably adheres. be able to.
According to the fifteenth aspect of the present invention, air is blown and dried after cleaning, so that the operation can be performed more quickly than natural drying.
請求項１６に記載の発明は、中空コンクリートポールの側面に設けた穴から内壁補強シート内に筒状補強部材を上下に敷設し、内部にモルタルを打設することができる。
請求項１７に記載の発明は、筒状補強部材を複数、対称に配列することができる。
請求項１８に記載の発明は、支持フレームが開閉自在であることによりコンクリートポール側面の穴を閉じた状態で通ることができ、内部で広がることで筒状補強部材同士の間隔を広げて配置することができる。
請求項１９に記載の発明は、支持フレームが紐体と連結体とリング体とから形成されるので、機械的構造がないため故障する可能性を低減することができる。
請求項２０に記載の発明は、内部型枠を内壁補強シート内に設置したのちにモルタルを打設することで、打設するモルタルを少なくすることができる。
請求項２１に記載の発明は、内部型枠に高強度繊維シートを巻きつけることで、より補強の強度を高めることができる。
According to the sixteenth aspect of the present invention, the cylindrical reinforcing member can be laid up and down in the inner wall reinforcing sheet from the hole provided in the side surface of the hollow concrete pole, and the mortar can be placed therein.
In the invention described in claim 17, a plurality of cylindrical reinforcing members can be arranged symmetrically.
In the invention described in claim 18, the support frame is openable and closable so that the hole on the side surface of the concrete pole can be closed, and the space between the cylindrical reinforcing members is widened by being spread inside. be able to.
According to the nineteenth aspect of the present invention, since the support frame is formed of the string body, the coupling body, and the ring body, there is no mechanical structure, so the possibility of failure can be reduced.
In the invention according to
According to the twenty-first aspect of the present invention, the strength of reinforcement can be further increased by winding a high-strength fiber sheet around the internal mold.
請求項２２に記載の発明は、やはり、中空コンクリートポールの側方に設けた穴から、中空コンクリートポール内部のほぼ全長に渡って内壁補強シートを接着固定することができる。
請求項２３に記載の発明は、やはり、中空コンクリートポールの側面に設けた穴から中空コンクリートポール内部の全長の渡って内壁補強シートを固定し、この内部に筒状補強部材を上下に敷設し、内部にモルタルを打設することができる。
According to the twenty-second aspect of the present invention, the inner wall reinforcing sheet can be bonded and fixed over almost the entire length of the hollow concrete pole from the hole provided on the side of the hollow concrete pole.
The invention according to claim 23 also fixes the inner wall reinforcing sheet over the entire length inside the hollow concrete pole from the hole provided in the side surface of the hollow concrete pole, and lays the cylindrical reinforcing member vertically inside this, Mortar can be placed inside.
請求項２４に記載の発明は、筒状の高強度繊維シートから構成される内壁補強シートは、細くすることでき、かつ、自在に曲がるので、中空コンクリートポールの側面に設けた穴から挿入して、中空コンクリートポール中空部のほぼ全長に渡って設置することができ、補強作業を簡易かつ安全に行うことができる。また、中空コンクリートポールの横方向のせん断破壊に対し効果的に補強をすることができる。
請求項２５に記載の発明は、内壁シート内をモルタルで硬化することでさらに強固に補強をすることができる。
請求項２６に記載の発明は、筒状の高強度繊維シートから構成される筒状補強部材も、細くすることができ、かつ、自在に曲がり、補強部材固定部は中空コンクリートポール内に上下のみに設置されればよいので容積を取ることがないので、中空コンクリート側面から設けた穴を用いて、それぞれを比較的容易に設置でき、これらをモルタルで硬化することで補強が完了するので、やはり、補強作業を簡易かつ安全に行うことができる。
請求項２７に記載の発明は、内部型枠は筒状かつ袋状の風船からなるので、やはり、細くすることができ、かつ、自在に曲がるので、中空コンクリート側面から設けた穴から容易に設置することができるので、補強作業を簡易かつ安全に行うことができる。また、内部型枠の大きさを調整することで中空コンクリートポール内に打設するモルタルの量を適宜調整することができる。さらに、モルタルの内部に中空部分が長手方向に形成されることとなるので、内部に電線などを通すことができる。
請求項２８に記載の発明は、内壁補強シートを内部型枠で内側から押圧することで内壁補強シートをしっかりとコンクリートポール内壁に固定することができる。
請求項２９に記載の発明は、前記内部型枠の外周に高強度繊維シートを巻きつけることで、硬化するモルタルの内部側を強化することができる。
In the invention described in
In the invention according to claim 25, the inner wall sheet can be further reinforced by hardening with mortar.
In the invention described in claim 26, the cylindrical reinforcing member composed of the cylindrical high-strength fiber sheet can also be thinned and bends freely, and the reinforcing member fixing portion is only vertically located in the hollow concrete pole. Since it does not take up volume because it only has to be installed in each other, it can be installed relatively easily using the holes provided from the side of the hollow concrete, and the reinforcement is completed by curing these with mortar. The reinforcement work can be performed easily and safely.
In the invention described in claim 27, since the internal mold is formed of a cylindrical and bag-shaped balloon, it can be made thin and can be bent freely, so that it can be easily installed from the hole provided from the side of the hollow concrete. Therefore, the reinforcement work can be performed easily and safely. Moreover, the amount of mortar to be placed in the hollow concrete pole can be appropriately adjusted by adjusting the size of the internal mold. Furthermore, since a hollow part will be formed in a longitudinal direction inside a mortar, an electric wire etc. can be passed through the inside.
In the invention according to claim 28, the inner wall reinforcing sheet can be firmly fixed to the inner wall of the concrete pole by pressing the inner wall reinforcing sheet from the inside with the inner mold.
In the invention described in claim 29, the inner side of the mortar to be cured can be reinforced by winding a high-strength fiber sheet around the outer periphery of the internal mold.
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。本実施形態においては、中空コンクリートポールとして電柱が用いられる。
（実施形態１）
まず、実施形態１に係る中空コンクリートポールの補強工法の概要について説明する。本実施形態に係る中空コンクリートポールの補強工法は、（１）ステップ孔形成工程、（２）頭部固定装置設置工程、（３）底部固定装置設置工程、（４）洗浄工程、（５）接着剤塗布工程、（６）内壁補強シート固定工程、（７）筒状補強部材設置工程、（８）内部型枠設置工程、（９）モルタル打設工程、（１０）足場ボルト受け口復旧工程からなる。
（１）ステップ孔形成工程は、補強する中空コンクリートポールの側面の昇降用足場ボルト受け口部分から内部に至る孔を空ける工程である。（２）頭部固定装置設置工程は、中空コンクリートポールの内壁上部に頭部固定装置を設置する工程である。（３）底部固定装置設置工程は中空コンクリートポールの内壁底部に底部固定装置を設置する工程である。（４）洗浄工程は中空コンクリートポール内壁を洗浄する工程である。（５）接着剤塗布工程は中空コンクリートポールの内壁に接着剤を塗布する工程である。（６）内壁補強シート固定工程は中空コンクリートポールの内壁に筒状の内壁補強シートを固定する工程である。（７）筒状補強部材設置工程は内壁補強シートの内側に筒状補強部材を配列し固定する工程である。（８）内部型枠設置工程は内壁補強シートの中心に中空の筒状の型枠を設置する工程である。（９）モルタル打設工程は筒状補強部材および内壁補強シートの内部にモルタルを充填し硬化させる工程である。（１０）足場ボルト受け口復旧工程は、足場ボルト受け口を復旧する工程である。以下、各工程について詳述する。
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings. In this embodiment, a utility pole is used as a hollow concrete pole.
(Embodiment 1)
First, the outline | summary of the reinforcement construction method of the hollow concrete pole which concerns on Embodiment 1 is demonstrated. The hollow concrete pole reinforcing method according to the present embodiment includes (1) step hole forming step, (2) head fixing device installation step, (3) bottom fixing device installation step, (4) cleaning step, and (5) adhesion. Agent coating step, (6) inner wall reinforcing sheet fixing step, (7) cylindrical reinforcing member installation step, (8) internal formwork installation step, (9) mortar placing step, and (10) scaffold bolt receptacle restoration step. .
(1) The step hole forming step is a step of forming a hole extending from a lifting bolt receiving portion for lifting on the side of the hollow concrete pole to be reinforced to the inside. (2) The head fixing device installation step is a step of installing the head fixing device on the inner wall upper part of the hollow concrete pole. (3) The bottom fixing device installation step is a step of installing a bottom fixing device on the bottom of the inner wall of the hollow concrete pole. (4) The cleaning step is a step of cleaning the inner wall of the hollow concrete pole. (5) The adhesive application step is a step of applying an adhesive to the inner wall of the hollow concrete pole. (6) The inner wall reinforcing sheet fixing step is a step of fixing the cylindrical inner wall reinforcing sheet to the inner wall of the hollow concrete pole. (7) The cylindrical reinforcing member installation step is a step of arranging and fixing the cylindrical reinforcing members inside the inner wall reinforcing sheet. (8) The internal mold installation step is a step of installing a hollow cylindrical mold in the center of the inner wall reinforcing sheet. (9) The mortar placing step is a step of filling and hardening the mortar inside the cylindrical reinforcing member and the inner wall reinforcing sheet. (10) The scaffold bolt receptacle restoration step is a step of restoring the scaffold bolt receptacle. Hereinafter, each process is explained in full detail.
（１）ステップ孔形成工程
まず、電柱としてのコンクリートポール側面に形成される昇降用足場ボルト受け口の一箇所を使用して、地面から2.0m以内の地上部に表面から内部に至る貫通孔であるパイロット孔を形成する。具体的には、図１（ａ）に示すように、コンクリートポールP側面に形成される昇降用足場ボルト受け口Nの位置に電動ドリルＤを使用して外径5 m/m程度のキリを上向きに貫通させ、次に、図１（ｂ）に示すようにキリを下向きに貫通させることで、パイロット孔１１を２つ形成する。次に、図２（ａ）（ｂ）に示すように中央先端に、５ m/m程度のキリを取り付けた外径５０ m/mの特殊ダイヤモンドコアーを、電動ドリルに取り付け、中央先端のキリをまず上向きのパイロット孔に挿入して、上向きに穿孔を行い貫通させる。次に、図２（ｃ）に示すように下向きのパイロット孔に中央先端のキリを挿入して下向きに穿孔を行い貫通させる。これにより、図３に示すようなステップ孔１２が形成される。
(1) Step hole formation process First, it is a through hole that extends from the surface to the ground part within 2.0m above the ground using one place for lifting bolts for lifting and lowering formed on the side of the concrete pole as a utility pole. Form pilot holes. Specifically, as shown in Fig. 1 (a), using an electric drill D at the position of the lifting and lowering scaffolding bolt opening N formed on the side surface of the concrete pole P, point the drill with an outer diameter of about 5 m / m upward Then, two
（２）頭部固定装置設置工程
（２−１）頭部固定装置の構造
図４に頭部固定装置２０の正面図を示す。頭部固定装置２０は、リンク機構により側方の四方に張り出すように稼動する突っ張り部を形成するジャッキ２１と、ジャッキ２１を稼動させるようにリンクの一端を下から押し上げる力を供給するピストンシリンダー２２と、ピストンシリンダー２２に連結され油圧を供給する耐圧ホース２３と、ワイヤーを移動可能に保持するワイヤー保持部となる滑車２４とから構成される。ピストンシリンダー２２の側面にはピン２２ａが立設されており、ジャッキ２１の下端に設けられる筒状の係合筒部２１ａの下縁に形成されるＬ型の切り欠き２１ａａにこのピン２２ａが係合固定している。これにより、耐圧ホース２３を所定方向に回すと、耐圧ホース２３に連結されているピストンシリンダー２２が回ってピン２２ａが切り欠き２１ａａから外れ、ピストンシリンダー２２と耐圧ホース２３は脱落する。なお、ジャッキ２１はピストンシリンダー２２が外れても位置を維持するように形成されている。また、ジャッキ２１の最も外側に突出する角部には摩擦を強化するためのゴム足２１ｂが設けられている。さらに、係合筒部２１ａは両側面に長方形状の孔が形成されて下縁側がリング状となっている。そして、滑車２４にはワイヤーが脱落しないように弾性体からなる滑落防止部材２４ａが設けられている。
(2) Head Fixing Device Installation Step (2-1) Structure of Head Fixing Device FIG. 4 is a front view of the
（２−２）頭部固定装置設置工法
まず、地上部で、耐圧ホース２３、ピストンシリンダー２２をはずした状態で、頭部固定装置２０の上部に取り付けられた滑車２４に、ピアノ線（親線Ｗ１）を掛けて、どちらか一端側を頭部固定装置２０の下部に取り付けられた係合筒部２１ａの下面の孔と側面の孔を通過させる。この親線Ｗ１の係合筒部２１ａに通っている側の端部を上部親線Ｗ１ａ、逆側の端部を底部親線Ｗ１ｂと称する。また、別のピアノ線（帯筋線ｗ）を滑車２４に掛ける。この帯筋線ｗのそれぞれの端部を上部帯筋線ｗａ、下部帯筋線ｗｂと称する。この状態で、ホースドラムに巻かれた耐圧ホース２３及びピストンシリンダー２２を係合筒部２１ａに接続する。なお、耐圧ホース２３の後端は油圧ポンプと接続されており、また、耐圧ホース２３には長さを測定するための目盛がつけてある。そして、図５（ａ）に示すようにステップ孔１２から頭部固定装置２０を上方に向って差し入れ、図５（ｂ）に示すように耐圧ホース２３を押し込むことで頭部固定装置２０を上方へと押し上げる。耐圧ホースの目盛を確認しながら頂上近傍の所定の位置に至った所で挿入をやめ、図５（ｃ）に示すように地上部の油圧ポンプを作動させて、シリンダ内のピストンを押し出しジャッキに連動させて、頭部固定装置２０をコンクリートポールＰの頭部で固定する。その後、図５（ｄ）に示すように耐圧ホース２３を所定方向に回動させてピストンシリンダー２２と筒状係合部２１ａとの係合を解いて取り外し、耐圧ホース２３及びピストンシリンダー２２をステップ孔１２から取り出して作業は完了する。なお、ピアノ線の親線Ｗ１の上部親線Ｗ１ａ、底部親線Ｗ１ｂ、帯筋線ｗの上部帯筋線ｗｃ、下部帯筋線ｗｄは頭部固定装置２０の滑車２４を経由してステップ孔１２から表出している状態となる。
(2-2) Head Fixing Device Installation Method First, on the ground, with the
（３）底部固定装置設置工程
（３−１）底部固定装置の構造
図６に底部固定装置３０の正面図を示す。底部固定装置３０の構造は、頭部固定装置２０の構造とほぼ同じであり、頭部固定装置２０を上下逆さまにした構造を有する。即ち底部固定装置３０は、突っ張り部を構成するジャッキ３１と、ピストンシリンダー２２と、耐圧ホース２３と、ワイヤー保持部を構成する滑車３４とから構成され、ピストンシリンダー２２はジャッキ３１の上端に設けられる筒状の係合筒部３１ａの上縁に係合するとともに、所定方向の回動により脱落するように形成されている。なお、後述するようにピストンシリンダー２２と耐圧ホース２３は、頭部固定装置２０を構成するものをそのまま利用する。
(3) Bottom Fixing Device Installation Step (3-1) Structure of Bottom Fixing Device FIG. 6 shows a front view of the
（３−２）底部固定装置設置工法
底部固定装置３０の設置方法は頭部固定装置２０の設置方法とほぼ同じである。相違するのは、滑車３４に掛けるピアノ線が１本である点である。即ち、まず、地上部で、耐圧ホース３３、ピストンシリンダー３２をはずした状態で、底部固定装置３０の下部に取り付けられた滑車３４に、頭部固定装置２０を経由してステップ孔１２から表出している底部親線Ｗ１ｂを掛けて底部固定装置３０の上部に取り付けられた係合筒部３１ａの上面の孔と側面の孔を通過させる。この状態で、頭部固定装置２０から取り外した耐圧ホース２３に連結されたピストンシリンダー２２を係合筒部３１ａに接続し、ステップ孔から底部固定装置３０を下方に向って差し入れ（図７（ａ））、耐圧ホース２３を押し込むことで底部固定装置３０を下方へと押し下げる（図７（ｂ））。耐圧ホース２３の目盛を確認しながら底面近傍の所定の位置に至った所で挿入をやめ、地上部の油圧ポンプを作動させて、シリンダ内のピストンを押し出しジャッキに連動させて、底部固定装置３０をコンクリートポールの底部で固定する（図７（ｃ））。その後、耐圧ホース２３を所定方向に回動させて筒状係合部３１ａとの係合を解いて取り外し（図７（ｄ））、耐圧ホース２３及びピストンシリンダー２２をステップ孔１２から取り出して作業は完了する。なお、ピアノ線の親線Ｗ１は、上部親線Ｗ１ａがステップ孔１２から表出し、これが頭部固定装置２０の係合筒部２１ａ内から滑車２４を経由して、中空コンクリートポールＰ内を通って底部固定装置３０の滑車３４から係合筒部３１ａを通ってステップ孔１２から底部親線Ｗ１ｂとして表出する状態となる。
(3-2) Bottom Fixing Device Installation Method The installation method of the
（４）洗浄工程
洗浄工程においては、小型の逆噴射ノズルを塗布ノズルとして使用する。逆噴射ノズルは、噴射液の供給方向を前方として後斜め方向の全周に渡って円錐側面を形成するように噴射液を噴射する構造を有する。また、逆噴射ノズルは底部固定装置３０の滑車３４と弾性体３４ａを通ることができる程度の大きさである。
まず、図８（ａ）に示すように液体を供給する管体となるホースｈに接続された逆噴射ノズルＧの先端をステップ孔１２から表出する底部固定装置３０を通った底部親線Ｗ１ｂと結束する。そして、図８（ｂ）に示すように頭部固定装置２０を通った頭部親線Ｗ１ａを引っ張って、逆噴射ノズルＧを中空コンクリートポール内へ導き、さらに、底部固定装置３０の滑車３４を通過させ、底部固定装置３０と頭部固定装置３０との間に逆噴射ノズルＧを位置付ける。これにより、逆噴射ノズルＧは、親線Ｗ１を移動させることで中空コンクリートポール内を上下動することが可能となる。また、ホースｈは滑車３４に掛かり滑らかに移動する太さを有する。
この状態で、ホースｈに水ポンプと、空気を圧縮するためのコンプレッサーを接続して、清水と圧縮空気を送り込む。これにより、逆噴射ノズルＧから空気が混合された清水が噴射されることとなる。この状態で、図８（ｃ）に示すように、頭部親線Ｗ１ａを引っ張ることで、逆噴射ノズルＧは中空コンクリートポール内を上昇させ、また、ホースｈを引っ張ることで逆噴射ノズルＧは中空コンクリートポール内を下降させることで、噴射液を中空コンクリートポール内壁に渡って噴きつけて洗浄を行う。
洗浄が完了した後は、図８（ｄ）に示すように水ポンプを停止させて圧縮空気のみを逆噴射ノズルＧから噴射させることにより、中空コンクリートポール内壁を乾燥させる。さらに、図８（ｅ）に示すように、排水ポンプにより底の溜まった先浄水をバキュームポンプBにより排出し、作業を完了する。
(4) Cleaning process In the cleaning process, a small reverse spray nozzle is used as the application nozzle. The reverse injection nozzle has a structure in which the injection liquid is injected so as to form a conical side surface over the entire circumference in the rear oblique direction with the supply direction of the injection liquid as the front. The reverse injection nozzle is large enough to pass through the
First, as shown in FIG. 8 (a), the bottom parent line W1b that has passed through the
In this state, a water pump and a compressor for compressing air are connected to the hose h, and fresh water and compressed air are fed. As a result, fresh water mixed with air is jetted from the reverse jet nozzle G. In this state, as shown in FIG. 8 (c), the reverse injection nozzle G is raised in the hollow concrete pole by pulling the head head line W1a, and the reverse injection nozzle G is pulled by pulling the hose h. By lowering the inside of the hollow concrete pole, cleaning is performed by spraying the spray liquid over the inner wall of the hollow concrete pole.
After the cleaning is completed, the inner wall of the hollow concrete pole is dried by stopping the water pump and injecting only compressed air from the reverse injection nozzle G as shown in FIG. Furthermore, as shown in FIG.8 (e), the pre-purified water which the bottom collected by the drainage pump is discharged | emitted by the vacuum pump B, and work is completed.
（５）接着剤塗布工程
接着剤塗布工程は、洗浄工程に用いた逆噴射ノズルGをそのまま利用する。まず、接着剤の塗布を行う前に、下地処理としてプライマーを中空コンクリートポール内壁に噴き付ける。プライマーは、硬化剤と主剤の２液に分かれており、２液を別々に攪拌装置で練り合わされて、２液定量ポンプで圧送され分流器により２液が合流した状態で、ホースｈに圧縮空気とともに供給されることで混合される。プライマーはコンクリートポール内壁に付着して流れ落ちないように、粘着性を高めた添加剤が配合されている。このプライマーを図８（ｆ）に示すようにホースｈを通じてプライマーが混合され供給される逆噴射ノズルGを上下動させることで中空コンクリート内壁に吹き付ける。
次に、接着剤を吹き付けることで塗布する。接着剤も、プライマーと同様に硬化剤と主剤の２液に分かれており、２液を別々に攪拌装置で練り合わされて、２液定量ポンプで圧送され分流器により２液が合流した状態で、ホースｈに圧縮空気とともに供給されることで混合される。接着剤もコンクリートポール内壁に付着して流れ落ちないように、粘着性を高めた添加剤が配合されている。このような接着剤を、プライマーと同様に図８（ｆ）に示すようにホースｈを通じて接着剤が混合され供給される逆噴射ノズルGを上下動させることで中空コンクリート内壁に吹き付け作業が完了する。なお、作業完了後は、ホースｈを引き抜くことで、噴射ノズルを中空コンクリートポール内から地上部に回収し、さらに、噴射ノズルに連結される底部親線Ｗ１ｂを引き抜いて親線Ｗ１を回収する。
(5) Adhesive application process The adhesive application process uses the reverse injection nozzle G used in the cleaning process as it is. First, before applying the adhesive, a primer is sprayed on the inner wall of the hollow concrete pole as a base treatment. The primer is divided into two liquids, a curing agent and a main agent. The two liquids are kneaded separately with a stirrer, pumped with a two-liquid metering pump, and the two liquids merged with a flow divider, and compressed air is supplied to the hose h. It is mixed by being supplied with. The primer is blended with an additive with increased adhesion so that it does not adhere to the inner wall of the concrete pole and run off. As shown in FIG. 8 (f), this primer is sprayed onto the inner wall of the hollow concrete by moving up and down a reverse injection nozzle G to which the primer is mixed and supplied through a hose h.
Next, it is applied by spraying an adhesive. As with the primer, the adhesive is also divided into two liquids, a curing agent and a main agent. The two liquids are kneaded separately with a stirrer, pumped with a two-liquid metering pump, and the two liquids merged with a flow divider. The hose h is mixed by being supplied with compressed air. Additives with increased tackiness are blended so that the adhesive does not adhere to the inner wall of the concrete pole and run off. As shown in FIG. 8 (f), such an adhesive is sprayed onto the inner wall of the hollow concrete by vertically moving the reverse injection nozzle G to which the adhesive is mixed and supplied through the hose h as shown in FIG. 8 (f). . After the work is completed, the hose h is pulled out to recover the injection nozzle from the hollow concrete pole to the ground, and the bottom parent line W1b connected to the injection nozzle is further extracted to recover the parent line W1.
（６）内壁補強シート固定工程
（６−１）内壁補強シートの構造
図９Ａに内壁補強シート４０の正面図を示す。内壁補強シートは、高強度繊維シートをコンクリートポール内壁に合致する円筒形状とし、上端部と下端部を閉じての袋状に形成した本体部４１と、本体部４１の上端部に設けられる合成樹脂性の円筒体から構成される上部係合部材４２と、本体部４１の下端部に設けられる合成樹脂性の円筒体から構成される下部係合部材４３と、上部係合体４２の上部の孔から本体１０内部に連通するように設けられるフレキシブルな管体から構成される第一連通管となるエアーホース４４、下部係合部材４３の下部の孔から本体１０内部に連通するように設けられるフレキシブルな管体により構成される第二連通管となるサクションホース４５とから構成される。図９Ｂに本体部４１の接合部近傍の拡大横断面図を示す。本体部４１の接合部は円筒状に形成した端部同士を２０ｃｍほど重ねるとともに、内部及び外部に形成される端縁４１ｂ1、４１ｂ２のそれぞれの位置に、ポリウレタンシートなどの弾性体繊維から形成される帯状体４１ｃ1、４１ｃ2を縫い合わせることにより固定されている。このように弾性体繊維の帯状体４１ｃ1、４１ｃ2により固定することで、本体部４１に弾性を持たせることができ、これにより、凹凸があるコンクリートポール内壁面に沿ってうまく変形させることができる。本体部４１のほぼ中央位置には、10m/ｍ程度のＯリング４１ａが編みこまれている。また、上部係合体４２の外径は、前記頭部固定装置２０の係合筒部２１ａの内径にほぼ嵌る大きさであり、上部係合体４２の外周には、バネにより外方に付勢される側面外方が上方から下方に広がるような傾斜が設けられた係合凸部４２ａが設けられており、係合凸部４２ａが係合筒部２１ａの下方に形成されるリング状部分に係合するようになっている。即ち、係合筒部２１ａは上部被係合部を構成する。同じように、下部係合体４３の外径は、前記底部固定装置３０の係合筒部３１ａの内径にほぼ嵌る大きさであり、下部係合体４３の外周には、バネにより外方に付勢される側面外方が下方から上方に広がるような傾斜が設けられた係合凸部４３ａが設けられており、この係合凸部４３が係合筒部３１ａの上方に形成されるリング状部分に係合するようになっている。即ち、係合筒部３１ａは下部被係合部を構成する。なお、内壁補強シート４０の内部、上部係合体４２の下端側には、後述する頭部配列装置と底部配列装置とからなる筒状補強部材配列装置が設けられるとともに、これらを通る第二ワイヤー及び第三ワイヤーが設けられており、内壁補強シート４０の下端側には、底部配列装置が係合する底部配列装置被係合部が設けられているが、これらについては後述する。
(6) Inner wall reinforcing sheet fixing step (6-1) Structure of inner wall reinforcing sheet FIG. 9A is a front view of the inner
（６−２）内壁補強シート固定工法
内壁補強シート４０は、本体部４１がステップ孔１２を通ることができるように、幅方向を円筒型に巻いた形状として挿入する。まず、図１０（ａ）に示すように親線Ｗ１の頭部固定装置２０から底部固定装置３０に至る部分を鉤の付いた棒で引っ掛けて、ステップ孔１２から引き出し、図１０（ｂ）に示すように引き出した部分を切断する。切断したそれぞれの端部について、頭部親線Ｗ１ａに連結している方を頭部切断線Ｗ１aa、底部親線Ｗ１ｂに連結している方を底部切断線Ｗ1bbと称する。
次に、図１０（ｂ）に示すように頭部親線Ｗ１ａを、内壁補強シート４０のエアーホース４４先端と結束して、頭部切断線Ｗ１aaを引っ張ることにより、エアーホース４４先端を、中空コンクリートポールＰ内へと挿入する。エアーホース４４は、図１０（ｃ）に示すように頭部固定装置２０の係合筒部２１ａ内を通過して、上部の滑車２４で折り返し下降する。また、エアーホースに連結された本体部４１も内部へ挿入されて行く。本体部４１の中央部に編みこまれたＯリング４１ａを確認して、頭部切断線Ｗ１aaを仮固定する。次に、Ｏリング４１ａ内に、下部帯筋線ｗｂを通し、Ｏリング４１ａを中心にして、底部側に、Ｏリングで引っ掛かるためのピンボール４１ｂを取り付ける。ピンボール４１ｂは、Ｏリングよりも大きな外径を有する鉛製球体であり、下部帯筋線ｗｂに係合できるような溝が形成されており、溝に下部帯筋線ｗｂが嵌った状態で溝をつぶすことで固定される。この状態で、上部帯筋線ｗａを引っ張ると、ピンボール４１ｂが、Ｏリング４１ａに引っ掛かり、図１０（ｄ）に示すようにＯリング４１ａが編みこまれた本体部４１の中央部が、中空コンクリートポールＰ内へ挿入されて行く。さらに、ある程度、本体部４１が内部に挿入されるとサクションホース４５も内部へと挿入される。この挿入の途中で、サクションホース４５の先端を確認したら、底部親線Ｗ１ｂとサクションホース４５先端とを結束する。この状態で、さらに上部帯筋線ｗａを引っ張ると、底部親線Ｗ１ｂに連結されたサクションホース先端が、中空コンクリートポール内へ引き込まれるので、この状態で上部帯筋線ｗａを仮固定する。
(6-2) Inner Wall Reinforcement Sheet Fixing Method The inner
Next, as shown in FIG. 10 (b), the head parent wire W1a is tied to the tip of the
次に、仮固定してあった頭部切断線Ｗ１aaを引っ張り、エアーホース４４の先端をステップ孔１２から表出させる。そして、さらにエアホース４４を引き出すと図１１（ｅ）に示すようにエアーホース４４に連結された上部係合部材４２が、頭部固定装置２０の係合筒部２１ａ内に挿入され、係合凸部４２ａにより係合筒部２１ａに係合する。これにより、内壁補強シート４０の上端が、中空コンクリートポールＰ内壁上部に固定されることとなる。
次に、底部切断線Ｗ１bbを引っ張ると、サクションホース４５の先端が移動し、底部固定装置３０の筒状係合部３１ａ内を通り、滑車３４で折り返して、上昇しステップ孔１２より外部へ引き出される。 サクションホース４５をさらに外部へ引張出すと、図１１（ｆ）に示すようにサクションホース４５に連結された下部係合部材４３が、底部固定装置３０の係合筒部３１ａ内に挿入され、係合凸部４３ａにより係合筒部３１ａに係合する。これにより、内壁補強シート４０の下端が、中空コンクリートポールＰ内壁底部に固定されることとなる。その後、図１１（ｇ）に示すように、下部帯筋線ｗｂを引き抜くことにより、本体部４１の中央部に付いたピンボール４１ｂ及び上部帯筋線ｗａを取り出して回収し、サクションホース４５およびエアホース４４からピアノ線を取り外す。
内壁補強シート４０の上端および下端が固定されたら、サクションホース先端をコンプレッサーから延長した耐圧ホースと接続し、圧縮空気を本体４１内に送って、図１１（ｈ）に示すように本体４１を膨張させ、コンクリートポール内壁に付着した接着剤と本体４１の側面とを密着させる。エアーホース４４内から圧縮空気が排出されたら、サクションホース４５先端と耐圧ホースとを切り離す。これにより、内壁補強シート４０の本体４１の側面は中空コンクリートポールの内壁に接着固定されることとなる。なお、内壁補強シート４０は、長さを調整することが出来るため、補強範囲に合わせて施工が可能であり、コンクリートポールの頭部と底部とが、同じ外径（ノーテーパー型）のコンクリートポールにも適用可能である。
Next, the temporarily cut head cutting line W1aa is pulled, and the tip of the
Next, when the bottom cutting line W1bb is pulled, the tip of the
When the upper and lower ends of the inner
（７）筒状補強部材設置工程
（７−１）筒状補強部材配列装置の構造
内壁補強シート４０の上部係合体４２の下端側には、補強部材固定体となる筒状補強部材配列装置が設けられている。筒状補強部材配列装置は頭部配列装置５０と、底部配列装置６０とから構成される。図１２に現時点の中空コンクリートポール上端の拡大断面図を示す。なお、図において頭部固定装置２０、頭部配列装置５０、底部配列装置６０は便宜上断面ではない。頭部配列装置５０は、内壁補強シート４０の上部係合体４１に固定されており、底部配列装置６０は、頭部配列装置５０の下部に仮止めされている。
頭部配列装置５０は、筒状体で外周に第二被係合部となる円形の係合穴５１が８つ設けられている。また、頭部配列装置５０の下端側には、線材により形成される、放射状に広がる８つの枠を支持枠とする支持フレームを構成する頭部配列部材５２が形成されている。頭部配列部材５２を形成する８つの枠は、下方から上方に同じ角度を持って連動するように回動可能に形成されており水平状態まで広がるようになっている。さらに、頭部配列部材５２の内側下部には、筒状体の側面に穴を開けることで下縁がリング状に形成された第三被係合部５３が形成されている。
(7) Cylindrical reinforcing member installation step (7-1) Structure of cylindrical reinforcing member arranging device At the lower end side of the upper engaging
The
底部配列装置６０は、係合穴部材を構成し、筒状体で外周に円形の係合穴６１が８つ設けられている。また、底部配列装置６０の上端側には、放射状に広がる棒体の先端に８つの円形の枠が支持枠としてが形成された支持フレームとなる下部配列部材６２が形成されている。下部配列部材６２を構成する棒体は、下方から上方に回動可能に形成されており水平状態まで広がるようになっている。また、底部配列装置６０の上端には頭部配列装置５０の底部配列装置固定部５３のリング状部分に係合する仮係合片６３が設けられている。仮係合片６３は、内側に没入可能で内部から外側に向かってバネで付勢されており、外縁が上方から下方に向かって内側に傾斜している。これにより、底部配列装置６０を一定以上の力で下方に引っ張ると仮係合片６３の係合が解けて、底部配列装置６０は頭部配列装置５０から脱落することができる。また、底部配列装置６０の上端には、円筒体に穴を開けることで上端をリング状に形成した第二被係合部となる内部型枠被係合部６６が形成され、さらに、底部配列装置６０の下端近傍の側面には、底部配列装置係合片６５が出没可能に形成されている。底部配列装置係合片６５は、内側からバネで外側に付勢されるとともに、下方に向かって内側に向うように傾斜が形成されている。この底部配列装置係合片６５は、内壁補強シート４０の下端に形成される底部配列装置被係合部と係合する。底部配列装置被係合部は、底部配列装置６０がほぼ収まる大きさの筒状であって、側面に切り欠きが形成されることで、上縁にリング状部分が形成されている。また、後述する底部配列装置６０の下端内部にはワイヤー結束具６４が設けられている。
The
これらの頭部配列装置５０および底部配列装置６０には、内壁補強シート４０のエアーホース４４、サクションホース４５より外部に表出する第二ワイヤーＷ２及び第三ワイヤーＷ３の２種類のワイヤーが通されている。第三ワイヤーＷ３は、エアーホース４４の端部からエアーホース内を通り頭部配列装置５０の中心及び底部配列装置６０の中心を抜けて、内壁補強シート４０内に至り、内壁補強シートを抜けてサクションホース４５内を通り、サクションホース４５端部から表出する。第二ワイヤーＷ２は８本あり、それぞれのワイヤーが、エアーホース４４端部からエアーホース４４内を通って頭部配列装置５０に至り、それぞれが異なる頭部配列装置５０の係合穴５１を内側から外側に抜け、さらに、それぞれが頭部配列部材５２の異なる枠を上方から下方へと通り、それぞれが底部配列装置６０の下部配列部材６２の異なる枠を上方から下方に抜け、底部配列装置６０の係合穴を外側から内側に入り、底部配列装置６０内で第三ワイヤーＷ３と連結されているワイヤー結束具６４によって束ねられる。図１３にワイヤー結束具６４を示す底部配列装置６０の下端部分の断面図を示す。ワイヤー結束具６４は、下方が開放したコの字状の結束枠６４ａと、２枚のカムから成る作動片６４ｂとから構成される。結束枠６４ａの上面は、第二ワイヤーＷ２の端部が固定されるとともに、第三ワイヤーＷ３の一部が固定されている。作動片６４ｂは、互いに回動可能に連結されており、下方に結束枠６４ａの横幅よりも広い接触縁６４ｂａと、上方に底部配列装置６０の下縁近傍の側面に設けられる穴に係合する係合鉤６４ｂｂとを有し、バネ６４ｂｃにより係合鉤６４ｂｂが係合する方向に付勢されている。そして、結束枠６４ａがぎりぎり通ることができる大きさの通路を通ると、接触縁６４ｂａが内側に押し入れられる結果、係合鉤６４ｂｂも移動し、底部配列装置６０との係合が解けるようになっている。
Two types of wires, the second wire W2 and the third wire W3 that are exposed to the outside through the
（７−２）筒状補強部材の構造
筒状補強部材の正面図を図１４に示す。筒状補強部材７０は、筒状の高強度繊維シートを上部および下部を封止することで袋状に形成したものであり、ここでは補強する長さが補強延長を１６mとして、頭部の外径が２０m/m程度で、底部の外径が５０m/m程度に形成している。筒状補強部材７０の上端には筒状補強部材７０の内部に連通するゴムチューブ７１が設けられる。ゴムチューブ７１の先端には、頭部配列装置５０の係合穴５１に係合する第二係合部７１ａが設けられている。第二係合部７１ａは、上端が絞られた円筒体の左右に出没可能に形成されるバネにより外方に付勢される出没片を有し、出没片は上方から下方に向かって外側に広がるような傾斜が設けられることで、係合穴５１に入って出没片が入りきったところで広がり係合するようになっている。また、筒状補強部材７０の下端は内部に連通するゴムチューブからなるモルタル注入管７２が設けられる。モルタル注入管７２の下端部には、底部配列装置６０の係合穴６１を塞ぐ大きさを有する外方に張り出すゴムリングからなるフランジ部７２ａが設けられている。さらに、筒状補強部材７０の側面には、等間隔で、内部に連通する貫通孔であるストレーナ孔７３が形成されている。筒状補強部材７０のゴムチューブ７１の基端部にはリング状の上部リング部材７４が設けられ、モルタル注入管７２の上端部にもリング状の下部リング部材７５が設けられている。上部リング部材７４は、底部配列装置６０の下部配列部材６２の枠を通ることができるが、頭部配列装置５０の頭部配列部材５２の枠を通ることができない大きさに形成され、下部リング７５は下部配列装置６２の枠を通ることができない大きさに形成されている。さらに、筒状補強部材７０の内部にはゴムチューブ７１の端部からモルタル注入管７２の端部に至る連結ワイヤー７６が通っている。連結ワイヤー７６には、ゴムチューブ７１の第二係合部７１ａの上部を抜けることができないピンボール７６ａが固定されており、これにより、連結ワイヤー７６はゴムチューブ７１側からは抜けないが、モルタル注入管７２側からは抜けるようになっている。なお、連結ワイヤー７６はモルタル注入管７２から十分な長さ表出しているものとする。
(7-2) Structure of cylindrical reinforcing member A front view of the cylindrical reinforcing member is shown in FIG. The cylindrical reinforcing
（７−３）筒状補強部材配列工法
最初に底部配列装置６０を内壁補強シート４０の下端側に移動させて固定する。そのために、まず、エアーホース４４から表出する第三ワイヤーＷ３と、第二ワイヤーを構成するピアノ線を接続延長する。次に、図１５（ａ）に示すように、サクションホース内の第三ワイヤーを引っ張ることで、ワイヤー結束器具６４に係合している底部固定装置６０を下方に引っ張る。一定以上の力で引っ張ると、底部固定装置６０と頭部固定装置５０との係合が解けて、底部固定装置６０のみが図１５（ｂ）に示すように下降移動する。この際、ワイヤー結束具６４に結束されている第二ワイヤーＷ２も第三ワイヤーＷ３とともにエアーホース４４内へと繰り入れられる。やがて、底部固定装置６０が内壁補助シート４０の下端に達すると、底部固定装置６０の下端近傍に設けられた底部固定装置係合片６５と内壁補助シート４０の下端に設けられた底部固定装置被係合部４７とが係合する。図１６（ａ）（ｂ）に底部固定装置係合片６５と底部固定装置被係合部４７とが係合する様子を示す。そして、さらに第三ワイヤーＷ３を引っ張ると、ワイヤー結束具６４が底部固定装置６０から外れる。具体的には、図１６（ａ）（ｂ）に示すように、サクションホース４５の基端内部に、ワイヤー結束具６４の結束枠６４ａがぎりぎり通ることができる通路が設けられており、これにより、ワイヤー結束具６４の作動片６４ｂが作動して、係合鉤６４ｂｂが内側に移動し、底部配列装置６０との係合が解かれる。これにより、ワイヤー結束具６４のみがサクションホース４５内を通ることとなる。このまま、第三ワイヤーＷ３を引っ張ると、図１５（ｃ）に示すように、やがてワイヤー結束具６４とこれに連なる８本の第二ワイヤーＷ２の端部がサクションホース４５の端部から外部へ排出される。その後、図１５（ｄ）に示すように、ワイヤー結束器具６４から第二ワイヤーＷ２および第三ワイヤーＷ３を取り外して、底部配列装置６０の固定が完了する。この状態で、第二ワイヤーＷ２及び第三ワイヤーＷ３は、エアーホース、内壁補強シート、サクションホースを通っていることとなる。
(7-3) Cylindrical reinforcing member array method First, the
次に、筒状補強部材７０を配置していく。筒状補強部材７０はサクションホース４５を通ることができるように幅方向にロ−ル状に巻いている。現時点における内壁補強シート４０の下端の様子を図１７に、同上端の様子を図１８に示す。図に示すように、第二ワイヤーＷ２は、サクションホース内を通って底部配列装置６０の係合穴６１から内壁補強シート４０内に至り下部配列部材６２の枠を内側から外側に抜け、内壁補強シート４０の本体４１内部を通って、頭部配列装置５０の頭部配列部材５２の枠体を下から上に抜けて、頭部配列装置５０の係合穴５１を入りエアーホース４４に至っている。
そこで、まず、図１９（ａ）に示すように、ステップ孔１２から出ているサクションホース４５の先端から表出する第二ワイヤーＷ２の一本を筒状補強部材７０のゴムチューブ７１先端から表出する連結ワイヤー７６の先端と結合し、ステップ孔１２から出ているエアーホース４４から表出するこの第二ワイヤーＷ２の他端を引っ張ることで、筒状補強部材７０をサクションホース４５内へと入れていく。第二ワイヤーＷ２をさらに引っ張ると図１９（ｂ）に示すように筒状補強部材７０の先端は底部配列装置６０に至り、底部配列装置６０の係合穴６１から底部配列装置６０の下部配列部材６２の枠内を通って上昇する。やがて、筒状補強部材７０のモルタル注入管７２の上端部に設けられる下部リング部材７５が下部配列部材６２の枠に至ると、当該下部リング部材７５はこの枠を抜けることができないので、枠が下部リング部材７５により押し上げられる結果、下部配列部材６２を構成する棒体が下方から上方に回動し、水平状態にまで広がる。同様に、筒状補強部材７０のゴムチューブ７１の基端に設けられる上部リング部材７４が頭部配列装置５０の頭部配列部材５２に至ると、当該上部リング部材７４は頭部配列部材５２の枠を抜けることができないので、枠を押し上げることとなり、頭部配列装置５２の枠が下方から上方に向って回動してほぼ水平状態にまで広がる。ゴムチューブ７１先端に設けられる第二係合部７１ａが頭部配列装置５０の係合穴５１内に入ると、第二係合部７１ａの出没片が係合穴５１に係合して固定される。一方、底部係合装置６０側においては、筒状補強部材７０のモルタル注入管７２下端部に設けられるフランジ部７２ａが係合穴６１に至って係合穴６１を塞ぐ状態となる。これにより図１９（ｃ）に示すように、筒状補強部材７０の上端と下端が固定されるとともに、頭部配列装置５０の頭部配列部材５２の一つの枠および底部配列装置６０の下部配列部材６２の一つの枠がほぼ水平状態に広がって筒状補強部材７０を保持することとなる。
最後に、図１９（ｄ）に示すように筒状補強部材７０の連結ワイヤー７６をサクションホース４５側から引き抜くことで、連結ワイヤー７６とこれに連なる第二ワイヤーＷ２を取り出して一つの筒状補強部材７０の固定が完了する。以下、全ての筒状補強部材７０に関して同様の作業を行う。図２０に、この状態における頭部配列装置５０近傍の状態を示し、図２１（ａ）に底部配列装置６０部分の横断面図を、図２１（ｂ）に頭部配列装置５０部分の横断面図を示す。図に示すように、筒状補強部材７０は頭部配列装置５０、底部配列装置６０により、ほぼ対称に中空コンクリートポール内に放射状に配列されることとなる。
Next, the
Therefore, first, as shown in FIG. 19A, one of the second wires W2 exposed from the tip of the
Finally, as shown in FIG. 19 (d), the connecting
（８）内部型枠設置工程
（８―１）内部型枠の構造
図２２に内部型枠８０の正面図を示す。内部型枠８０は、円筒柱状の塩化ビニールの上端及び下端を閉じて袋状に加工したものであり、外周部に高強度繊維シート８１を巻きつけている。内部型枠８０の上端には第三係合部８２が設けられている。第三係合部８２は基部が円柱状で上部が円錐台状ととなった部材であり内部に上端側に絞られた貫通孔が設けられ、外径が頭部配列装置５０の下端に形成される底部配列装置固定部５３の内径よりやや小さく形成され、側面に出没可能に形成され外方にバネにより付勢される係合凸部８２ａが設けられている。係合凸部８２ａは上方から下方に向かって外方に向かうように傾斜しており、これにより、頭部配列装置５０の底部配列装置固定部５３に第三係合部８２は係合凸部８２ａが没入しながら挿入できるとともに、係合凸部８２ａが底部配列装置固定部５３のリング状部分を越えたところで拡がり、これにより第三係合部８２は頭部配列装置５０の底部配列装置固定部５３に係合固定される。内部型枠８０の下端には下部内部型枠係合部８３が形成されている。下部内部型枠係合部８３は、円筒体で内部型枠８０内部と外部とを連通させており、外径は、底部配列装置６０の内部型枠被係合部６６の内径よりやや小さく形成されている。下部内部型枠係合部８３には側面に出没可能に形成され外方にバネにより付勢される係合突起８３ａが設けられており、底部配列装置６０の内部型枠被係合部６６のリング状部分に係合するようになっている。さらに、下部内部型枠係合部８３の中心の穴には気体注入管となる耐圧ホース８４が連結されており、内部型枠８０内部へ圧縮空気を入れることができるようになっている。また、内部型枠８０の内部には第三係合部８２の端部から耐圧ホース８４の端部に至る連結ワイヤー８６が通っている。連結ワイヤー８６には、第三係合部８２の上部を抜けることができないピンボール８６ａが固定されており、これにより、連結ワイヤー８６は第三係合部８２側からは抜けないが、耐圧ホース８４側からは抜けるようになっている。なお、連結ワイヤー８６は耐圧ホース８４から十分な長さ表出しているものとする。
(8) Internal formwork installation step (8-1) Structure of internal formwork FIG. 22 is a front view of the
（８―２）内部型枠設置工法
内部型枠８０は、サクションホース４５内へ挿入できるように、幅方向をロ−ル状に圧縮縮小しておく。まず、図２３（ａ）に示すように、内部型枠８０の先端から表出する連結ワイヤー８６とサクションホース４５内の第三ワイヤーＷ３と結合して、次に、エアーホース４４の先端から表出する第三ワイヤーＷ３を引っ張ることにより、内部型枠８０を先端からサクションホース４５内へと導く。やがて、内部型枠８０の先端は図２３（ｂ）に示すように、底部配列装置６０の内部型枠被係合部６６の中心を通過して、頭部配列装置５０の底部配列措置固定部５３の中心に向って上昇する。内部型枠８０が上昇すると、まず下部内部型枠係合部８３が底部配列装置６０の内部型枠被係合部６６のリング状部分に係合する。それから、頭部配列装置５０に内部型枠８０の先端が至ると、第三係合部８２と頭部配列装置５０の底部配列装置固定部５３とが係合する。これにより、図２３（ｃ）に示すように、内部型枠８０の上端と下端とが固定されることとなる。その後、サクションホース４５から表出する連結ワイヤー８６を引き抜くことで、連結ワイヤー
８６及び第三ワイヤーＷ３を取り出す。最後に、サクションホース４５の端部から表出する耐圧ホース８４を図２４に示すような二重管継手に接続し、図２５（ｄ）に示すように内部型枠８０内に圧縮空気を充填して、エアー型枠を膨張させて作業が完了する。なお、内部型枠８０は、適宜補強長と補強厚を設定することができ、ノーテーパー型のコンクリートポールにも適用可能である。
(8-2) Internal formwork installation method The
（９）モルタル打設工程
補強剤の速硬性樹脂モルタルは、硬化剤と主剤との２液に分かれており、攪拌装置で２液を別々に練り合わせ、２液定量モルタルポンプ（注入ポンプ）で、分流器へ送り図２４に示す二重継手によりサクションホース４５に連結される注入ホースＳへと圧送する。また、エアーホース４４先端にコックＣを取り付けておく。各液は、サクションホース４５内でミキシングされ、底部配列装置６０の係合孔６１ａから各円筒補強部材７０内へと充填されて行く。円筒補強部材７０には、ストレーナー孔７３が形成されているので、ストレーナー孔７３から速硬性樹脂モルタルが外部に流出して、内壁補強シート１０内部と内部型枠８０の外部との間の空隙も埋めながら、上昇して充填されて行く。上端にまでモルタルが達すると、さらに、頭部固定装置５０内に入り、エアーホース４４を通じて地上部へと流出する。速硬性樹脂モルタルの流出を確認すると、エアーホース４４先端に設けたコックＣを閉めて、同時に、注入ポンプを停止して、モルタルの充填作業が完了する。充填完了後は、速硬性樹脂モルタルの硬化確認をエアーホース４４先端のコックＣを開けることで行い、硬化確認後に二重管継手に布設されたエア用のコックを開いて内部型枠８０内の圧縮空気を開放する。なお、二重管継手の構造を替えて、硬化時間が長い補強剤の充填も、施工可能であり、ノーテーパー型のコンクリートポールにも適用可能である。
(9) Mortar placing step The fast-curing resin mortar of the reinforcing agent is divided into two liquids, a curing agent and a main agent, and the two liquids are kneaded separately with a stirrer, and a two-liquid quantitative mortar pump (infusion pump). It sends to a flow divider, and it pumps by pressure to the injection hose S connected with the
（１０）足場ボルト受け口復旧工程
まず、図２５に（ａ）に示すステップ孔１２からはみ出した３本のホースを、図２５（ｂ）に示すようにコンクリートポール側面で、鉛直方向に切断する。なお、モルタルは高強度繊維シートにより構成される内部補強シート４０を透過して、ステップ孔１２内部に至っている。次に、図２５（ｃ）に示すようにステップ孔１２の設置時に使用した同型のコアードリルを使用して、水平方向に、奥行き５０m/m程度まで削孔を行い、削孔口を形成する。それから、削孔口内を清掃してプライマーを散布し、速硬性接着剤をカートリッジガンにより充填して、図２５（ｄ）に示すように、新品の昇降用足場ボルト受け口Ｎを差込み固定する。接着剤硬化後に、削孔口周囲の清掃行い作業が完了する。
以上の全ての工程の完了により補強工事が完了する。これにより、図２６（ａ）（ｂ）に示すように中空コンクリートポール内壁には、内部補強シート４０が接着され、内部補強シート４０の内側と内部型枠８０の外側との間は、内部補強部材７０が均等に配列された状態でモルタルにより補強されることとなる。
(10) Scaffolding bolt receiving step First, the three hoses protruding from the
The reinforcement work is completed by completing all the above steps. Accordingly, as shown in FIGS. 26 (a) and 26 (b), the inner reinforcing
（補足）車上プラント
上記の工法は、一台のトラックに載置される車上プラントのみで行うことが可能である。車上プラントの荷台寸法は、全長４.３００m/m×横幅１.７００m/m程度の平ボディートラックを使用して、補強作業で使用する機材を１台のトラックに搭載したものである。図２６に車上プラントの概要を表す平面図を示す。車上プラントＸは、発電機ＤＭ、物置Ｂ、モルタル材料置き場Ｍ、コンプレッサーＣＰ、ギヤーポンプＧＰ、接着剤主剤槽Ｔ１Ａ、接着剤硬化剤相槽Ｔ１Ｂ、プライマー主剤槽Ｔ２Ａ、プライマー硬化剤槽Ｔ２Ｂ、モルタル主剤攪拌槽ＭＡ、モルタル硬化剤攪拌層ＭＢ、グラウト流量計Ｆ、注水ポンプＷ、ロッドドラムＬＲ、ホースドラムＨＲを載置している。車上プラントの後方に載置されるホースドラムには、補強を行うコンクリートポールまで補強材料を圧送するためのホースが、ホースドラムに収納されている。ホースの種類は、水や補強剤などの液体の圧送には、耐圧性能を高めた注入ホースと、圧縮空気を圧送するための耐圧ホースとは別々に、ホースドラムに収納されている。また、補強材料の内壁補強シート４０と筒状補強部材７０と内部型枠８０は、ロール状に圧縮縮小加工されてダクトホース内に内蔵され、ホースドラムに収納されている。補強作業時は、補強を行うコンクリートポールまで、ダクトホースを延長して施工する。グラウト流量計Ｆは、補強材を充填する際の充填量と充填圧力を管理して、記録に残す形式になっている。さらに、車上プラントＸにおいて、コンクリートポール中空部に、超小型カメラを挿入して、地上部と車上プラントで作業状況をモニターで確認しながら施工を行い、記録に残すようにしてもよい。
(Supplement) On-board plant The above construction method can be performed only on the on-board plant placed on one truck. The size of the loading platform of the onboard plant is a flat body truck with a total length of 4.300 m / m x width of about 1.700 m / m, and equipment used for reinforcement work is mounted on one truck. FIG. 26 is a plan view showing the outline of the on-board plant. On-board plant X includes generator DM, storage B, mortar material storage M, compressor CP, gear pump GP, adhesive main agent tank T1A, adhesive hardener phase tank T1B, primer main agent tank T2A, primer hardener tank T2B, and mortar. The main agent stirring tank MA, the mortar hardener stirring layer MB, the grout flow meter F, the water injection pump W, the rod drum LR, and the hose drum HR are placed. In the hose drum placed behind the on-board plant, a hose for pumping a reinforcing material to a concrete pole for reinforcement is housed in the hose drum. As for the type of hose, an injection hose with improved pressure resistance and a pressure hose for pumping compressed air are housed in a hose drum separately for pumping liquids such as water and reinforcing agents. Further, the inner
（実施形態２）
次に、実施形態２に係る中空コンクリートポールの補強工法について説明する。実施形態２に係る中空コンクリートポール補強工法の概要は、（１）ステップ孔形成工程、（２）頭部固定装置設置工程、（３）底部固定装置設置工程、（４）洗浄工程、（５）第１接着剤塗布工程、（６）内壁補強シート固定工程、（７）第２接着剤塗布工程、（８）内部型枠設置工程、（９）足場ボルト受け口復旧工程からなる。実施形態２に係る中空コンクリートポール補強工程は、第２接着剤塗布工程が内壁補強シート固定工程の後に行われる点、筒状補強部材接地工程、モルタル打設工程を有しない点において、実施形態１に係る中空コンクリートポール補強工程と異なる。以下、各工程に関し実施形態１に係る中空コンクリートポール補強工法との相違点を中心に説明する。
(Embodiment 2)
Next, a reinforcing method for a hollow concrete pole according to Embodiment 2 will be described. The outline of the hollow concrete pole reinforcing method according to the second embodiment is as follows: (1) Step hole forming step, (2) Head fixing device installation step, (3) Bottom fixing device installation step, (4) Cleaning step, (5) It comprises a first adhesive application step, (6) an inner wall reinforcing sheet fixing step, (7) a second adhesive application step, (8) an internal mold installation step, and (9) a scaffold bolt receiving restoration step. The hollow concrete pole reinforcing step according to the second embodiment is different from the first embodiment in that the second adhesive applying step is performed after the inner wall reinforcing sheet fixing step, the cylindrical reinforcing member grounding step, and the mortar placing step. It differs from the hollow concrete pole reinforcement process which concerns on. Hereinafter, each process will be described focusing on differences from the hollow concrete pole reinforcing method according to the first embodiment.
（１）ステップ孔形成工程、（２）頭部固定装置設置工程、（３）底部固定装置設置工程は実施形態１に係るステップ孔形成工程、頭部固定装置設置工程、底部固定装置設置工程とほぼ同様である。ただし、頭部固定装置設置工程および底部固定装置設置工程において使用する頭部固定装置１２０及び底部固定装置１３０は、それぞれ、図２８、図２９に示すようにジャッキに代えてゴム製の風船からなるバルーン１２１、１３１が設けられ、耐圧ホースからは油圧でなくエアが供給されるものが使用される。このような構成により、エアにより膨張するバルーン１２１、１３１によって中空コンクリートポール内に固定できるようになっている。また、頭部固定装置１２０の滑車には帯筋線ｗは掛けられておらず、親線Ｗ１のみが掛けられている。
（４）洗浄工程は実施形態１に係る洗浄工程とほぼ同様である。
（５）第１接着剤塗布工程は、実施形態１における接着剤塗布工程において接着剤は塗布しないものであり、逆噴射ノズルＧによってプライマー液をのみを内壁に塗布するものである。
(1) Step hole forming step, (2) Head fixing device installation step, (3) Bottom fixing device installation step are step hole forming step, head fixing device installation step, bottom fixing device installation step according to the first embodiment. It is almost the same. However, the
(4) The cleaning process is substantially the same as the cleaning process according to the first embodiment.
(5) In the first adhesive application step, the adhesive is not applied in the adhesive application step in the first embodiment, and only the primer solution is applied to the inner wall by the reverse injection nozzle G.
（６）内壁補強シート固定工程は、内壁補強シート１４０及び内壁補強シート固定工法が異なる。内壁補強シート１４０は実施形態１に係る内壁補強シート４０とほぼ同様の構成を有し本体部１４１、上部係合部１４２、下部係合部１４３、エアホース１４４、サクションホース１４５を有するが、Ｏリング４１ａは編み込まれていない。また、内壁補強シート１４０内には、頭部配列装置と底部配列装置とからなる筒状補強部材配列装置は設けられておらず、第三ワイヤーＷ３のみが通っている。
また、内壁補強シート固定工法は、実施形態１に係る内壁補強シート固定工法とは異なり、親線Ｗ１を切断することなく、図３０（ａ）に示すように、親線Ｗ１の底部固定装置１３０側に繋がる端部Ｗ１ｂに内壁補強シート１４０のエアーホース１４４を取り付けて、親線の頭部固定装置１２０側に繋がる端部Ｗ１ａを引くことで、内壁補強シート１４０を中空コンクリートポールＰ内へ引張り入れる。これにより、図３０（ｂ）に示すようにエアホース１４４は、底部固定装置１３０の筒状係合部を通って上昇し、頭部固定装置１２０の係合筒部を通って外部へ表出する。そして、図３０（ｃ）に示すように、内壁補強シート１４０の上部係合部１４２は頭部固定装置１２０に係合し、下部係合部１４３は底部固定装置１３０に係合することで、内壁補強シート１４０が固定される。その後、図３０（ｄ）に示すようにサクションホース１４５から空気を送り込み、内壁補強シート１４０を膨張させる。
(6) The inner wall reinforcing sheet fixing step is different in the inner
Also, the inner wall reinforcing sheet fixing method is different from the inner wall reinforcing sheet fixing method according to the first embodiment, as shown in FIG. 30 (a), without cutting the parent line W1. The inner
（７）第２接着剤塗布工程は、内壁補強シート１４０内に対して行われる。即ち、図３０（ａ）に示すように内壁補強シート１４０を膨らませた後に、図３０（ｂ）に示すように、逆噴射ノズルＧを第３ワイヤーＷ３を利用して内壁補強シート１４０内に挿入して内壁補強シート内に、逆噴射ノズルＧを介してエポキシ樹脂接着剤を塗布する。エポキシ樹脂接着剤は、速硬化型で硬化剤と本剤に分かれたものを使用する。内壁補強シート１４０は繊維により形成されているので、塗布した接着剤が浸透し、中空コンクリートポール内壁に接する面にまで達することができるので、これにより内壁補強シート１４０を中空コンクリートポール内壁に接着することができる。また、接着剤の塗布量により、接着剤が硬化のちの強度を上げることができる。
（８）内部型枠設置工程は（７）第２接着剤塗布工程の直ぐ後に行われるものであり、使用される内部型枠１８０の大きさは内壁補強シート１４０とほぼ同じ大きさに設定されている。内部型枠１８０は図３０（ｃ）に示すように頭部固定装置１２０、底部固定装置１３０に上下を固定された後に、内部に加熱空気を吹き込むことにより、内壁補強シート１４０を中空コンクリートポール内壁に押し付けるとともに、内壁補強シート１４０全体に染み込んだエポキシ接着剤を過熱して早期に硬化させる。
以上のような工程により、図３１の破断斜視図に示すように中空コンクリートポール内壁に内部補強シート１４０、高強度繊維シート１８１を外周に有する内部型枠１８０が固定されこれより中空コンクリートポールの縦横せん断力が強化されることとなる。
(7) The second adhesive application step is performed on the inside of the inner
(8) The internal mold installation process is performed immediately after the (7) second adhesive application process, and the size of the
Through the above process, as shown in the broken perspective view of FIG. 31, the
（実施形態１に対する変形例）
［１］筒状補強部材配列装置の変形例
［１-１］フレキシブル筒状補強部材配列装置
図３３に筒状補強部材配列装置の変形例である、フレキシブル筒状補強部材配列装置２５０を示す。フレキシブル筒状補強部材配列装置２５０は、頭部配列部２５１、底部配列装置２５２、中間支持枠２５３とから構成される。頭部配列装置２５１は、筒状体で外周に第二被係合部となる円形の係合穴２５１ａが８つ設けられている。また、円筒体の下部には側面に穴を開けることで下縁がリング状に形成された第三被係合部２５１ｂが形成されている。また、円筒体の上部には、バネにより外方に付勢される側面外方が上方から下方に広がるような傾斜が設けられた内壁補強シート係合部２５１ｃが設けられている。また、頭部配列装置２５１の上面の穴は本体を構成する筒状体の内径よりもやや小さく形成されている。
底部配列装置２５２は、筒状体で外周に第二被係合部となる円形の係合穴２５２ａが８つ設けられている。また、円筒体の上部には側面に穴を開けることで上縁がリング状に形成された内部型枠被係合部２５１ｂが形成されている。また、円筒体の下部には、引張りコイルバネ２５２ｃが取り付けられ、引張コイルバネ２５２ｃ下端には内壁補強シート４０内に入れない大きさを有するドーナツ状のフランジ体２５２ｄが設けられている。
中間支持枠２５３は、頭部配列装置２５１の円形の下縁から底部配列装置２５２の円形の上縁に両端部を固定される帯紐からなる８本の縦枠２５３ａと、隣接する縦枠２５３ａ同士を等距離で連結する紐体からなる複数の横枠２５３ｂと、縦枠２５３ａの外面側に一定間隔で配列される筒状補強部材の外周径とほぼ同じ内径をもつリング体からなる筒状補強部材保持リング２５３ｃとから構成される。縦枠２５３ａの長さは、頭部配列装置２５１の内壁補強シート係合部２５１と、底部配列装置２５２のフラン自体２５２ｄがともに内壁補強シートに係合した状態で、内部型枠の外面にほぼ接する程度の長さに設定される。また、横枠２５３ｂの長さは、内部型枠を膨らませた状態で、内部型枠の外面に緊張状態で接する程度の長さに設定される。
(Modification to Embodiment 1)
[1] Modified Example of Cylindrical Reinforcement Member Arrangement Device [1-1] Flexible Cylindrical Reinforcement Member Arrangement Device FIG. 33 shows a flexible tubular reinforcing
The
The
フレキシブル筒状補強部材配列装置２５０の内部には第二ワイヤーＷ２及び仮第三ワイヤーＷ３ａの２種類のワイヤーが通される。仮第三ワイヤーＷ３は、頭部固定装置２５１の上面から内部を通って底部固定装置２５２の上面から内部を通って下面から表出する。仮第三ワイヤーＷ３の途中、頭部固定装置２５１上面内部には頭部固定装置の上面の穴を通ることができないピンボールＷ３ａが固定されている。
第二ワイヤーＷ２は８本あり、それぞれのワイヤーが、頭部配列装置２５１の上面から内部を通って、それぞれが異なる頭部配列装置２５１の係合穴２５１ａを内側から外側に抜け、さらに、それぞれが中間支持枠２５３の異なる縦枠２５３ａに設けられた筒状補強部材保持リング２５３ｃを上方から下方へと通り、さらに、それぞれが底部配列装置２５２の係合穴２５２ａを外側から内側に入り、底部配列装置２５２の下面から表出する。 第二ワイヤーＷ２と第三ワイヤーＷ３とは、上端側及び下端側の位置で結束具により一体となっている。
Two types of wires, the second wire W2 and the temporary third wire W3a, are passed through the flexible cylindrical reinforcing
There are eight second wires W2, and each wire passes from the upper surface of the
［１-２］フレキシブル筒状補強部材配列装置の固定工法
このような構成を有するフレキシブル筒状補強部材配列装置２５０は、内壁補強シートを固定した後から挿入固定するものであり、内壁補強シート４０内に予め固定されているものではない。フレキシブル筒状補強部材配列装置２５０を挿入するための内壁補強シート内には第三ワイヤーのみが通っているとともに、内側上部には、フレキシブル筒状補強部材配列装置２５０の内壁補強シート係合部２５１ｃが係合するリング状部材が設けられ、また、下端側には、フレキシブル筒状補強部材配列装置２５０のフランジ体２５２ｃが通ることができない穴が設けられている。
フレキシブル筒状補強部材配列装置２５０の固定に際しては、内壁補強シートのサクションホース側に繋がる第三ワイヤーの端部に、筒状補強部材配列装置２５０の上部側に繋がる仮第三ワイヤーＷ３ｘを繋げて、内壁補強シートのエアホース側に繋がる第三ワイヤーを引っ張ることで、フレキシブル筒状補強部材配列装置２５０はピンボールＷ３ｘａによって仮第三ワイヤーＷ３ｘに引っ張られ、内壁補強シートのサクションホースを通り、内壁補強シート内部を上昇し、やがて、フレキシブル筒状補強部材配列装置２５０の内壁補強シート係合部２５１ｃが内壁補強シートの内側上部に設けられるリング状部材に係合する。この際、中間支持枠２５３の縦枠２５３ａの長さが適切に定められているので、底部固定装置２５２のフランジ体２５２ｄは内壁補強シートの内側下部のフランジ体２５２ｃが通ることができない穴に引っ掛かる。これにより、上下でフレキシブル筒状補強部材配列装置２５０は内部補強シートに固定されることとなる。この状態において第２ワイヤーＷ２は、中空コンクリートポールＰの外部に表出し、第二ワイヤーＷ２と仮第三ワイヤーＷ３ｘとをまとめる結束具も表出するように長さを設定しておく。これにより、結束具による結束を解いて、第二ワイヤーＷ２と仮第三ワイヤーＷ３ｘとを分離することができる。分離後、第三ワイヤーをサクションホース側から引っ張ると、仮第三ワイヤーＷ３に固定されているピンボールＷ３ｘａは下方側には移動できるので、ピンボールＷ３ａの付いた仮第三ワイヤーＷ３ｘを取り出し、第三ワイヤーのみを残すことができる。
その後の工程は、上記実施形態１で示したものと同様となる。フレキシブル筒状補強部材配列装置２５０の中間支持枠２５３は内部型枠が膨張した状態において、内部型枠の外周に緊張状態で接する篭状となるのでフレキシブルな素材により形成されているが、安定した位置を保つことができる。
[1-2] Fixing Method of Flexible Cylindrical Reinforcement Member Arranging Device The flexible cylindrical reinforcing
When fixing the flexible cylindrical reinforcing
The subsequent steps are the same as those shown in the first embodiment. The
［２］その他の変形例
［２-１］頭部固定装置、底部固定装置を実施形態２で使用した頭部固定装置、底部固定装置に代えてもよい。
［２-２］内壁補強シート固定工程において、内壁補強シートを頭部固定装置及び底部固定装置に固定する際に、内壁補強シートを中間部で折りたたむことなく、実施形態２で示したようにエアホースを親線に連結して真直ぐに引っ張り上げることで固定してもよい。
［２-３］内壁補強シート固定工程において、内壁補強シートの接着は、実施形態２に示す方法で接着剤を内部から浸透させるようにすることで行ってもよい。この場合、筒状補強部材配列装置を予め挿入しておくことができないので、上述したフレキシブル筒状補強部材配列装置を利用することとなる。
［２-４］モルタル打設工程において、モルタルをサクションホース４５に連通される注入ホースＳから注入しているが、筒状内部補強部材を上下逆に挿入するようにし注入ホースＳをエアホースに連通してモルタルを上方から筒状内部補強部材内部へ注入するようにしてもよい。
[2] Other Modifications [2-1] The head fixing device and the bottom fixing device may be replaced with the head fixing device and the bottom fixing device used in the second embodiment.
[2-2] In the inner wall reinforcing sheet fixing step, when the inner wall reinforcing sheet is fixed to the head fixing device and the bottom fixing device, the inner wall reinforcing sheet is not folded at the intermediate portion and the air hose as shown in the second embodiment. May be fixed by connecting to the parent line and pulling straight up.
[2-3] In the inner wall reinforcing sheet fixing step, the inner wall reinforcing sheet may be adhered by allowing the adhesive to penetrate from the inside by the method shown in the second embodiment. In this case, since the tubular reinforcing member arranging device cannot be inserted in advance, the above-described flexible tubular reinforcing member arranging device is used.
[2-4] In the mortar placing step, the mortar is injected from the injection hose S communicated with the
（実施形態２に対する変形例）
［１］モルタル塗布工程の追加
第２接着剤塗布工程と、内部型枠設置工程との間にモルタル塗布工程を設けてもよい。モルタル塗布工程では、まず、第２接着剤塗布工程において使用した逆噴射ノズルＧを第三ワイヤーを引っ張って外部に取り出し、モルタル液を供給する管体に接続されたモルタル液噴射用の逆噴射ノズルと交換する。そして、再び第三ワイヤーを逆に引っ張って、中空コンクリートポールＰ内部に位置づけ、第三ワイヤーを操作して逆噴射ノズルを上下させながら管体からモルタル液を供給することで、内壁補強シート１４０内部にモルタル液を吹き付ける。以上でモルタル塗布工程は完了する。内部型枠設置工程は、モルタル塗布工程完了後直ちに行われる。
［２］その他の変形例
［２-１］第２接着剤塗布工程やモルタル塗布工程の後に、逆噴射ノズルから熱風を送り込むことで接着剤やモルタルの乾燥を促進してもよい。
［２-２］内部型枠設置工程を省略し、内壁補強シートもしくは内壁補強シートとモルタル塗布工程で吹き付けられるモルタル層のみで補強するようにしてもよい。
(Modification to Embodiment 2)
[1] Addition of mortar application process A mortar application process may be provided between the second adhesive application process and the internal mold installation process. In the mortar application step, first, the reverse injection nozzle G used in the second adhesive application step is pulled out to the outside by pulling the third wire, and the reverse injection nozzle for mortar liquid injection connected to the pipe for supplying the mortar liquid Replace with. Then, the third wire is pulled again in the opposite direction, positioned inside the hollow concrete pole P, the mortar liquid is supplied from the pipe body while operating the third wire and moving the reverse injection nozzle up and down, so that the inside of the inner
[2] Other Modifications [2-1] Drying of the adhesive and mortar may be promoted by sending hot air from the reverse spray nozzle after the second adhesive application step and the mortar application step.
[2-2] The inner mold installation step may be omitted and the inner wall reinforcing sheet or the inner wall reinforcing sheet and the mortar layer sprayed in the mortar coating step may be used for reinforcement.
Ｐ 中空コンクリートポール
Ｘ 車上プラント
Ｗ１ 親線
Ｗ２ 第２ワイヤー
Ｗ３ 第３ワイヤー
１２ ステップ孔
２０ 頭部固定装置
２１ ジャッキ
２１ａ 筒状係合部
２２ ピストンシリンダー
２３ 耐圧ホース
２４ 滑車
３０ 底部固定装置
３１ ジャッキ
３１ａ 筒状係合部
３４ 滑車
４０ 内壁補強シート
４２ 上部係合体
４３ 下部係合体
４４ エアーホース
４５ サクションホース
５０ 頭部配列装置
５１ 係合孔
５２ 頭部配列部材
５３ 底部配列装置固定部
６０ 底部配列装置
６１ 係合孔
６２ 下部配列部材
６６ 内部型枠被係合部
７０ 筒状補強部材
７１ａ 第二係合部
７２ モルタル注入管
７２ａ フランジ部７２ａ
７３ ストレーナー孔
８０ 内部型枠
８１ 高強度繊維シート
８３ａ 第三係合部
８４ 耐圧ホース
１２０ 頭部固定装置
１３０ 底部固定装置
１４０ 内壁補強シート
１８０ 内部型枠
２５０ フレキシブル筒状補強部材配列装置
２５３ａ 縦枠
２５３ｂ 横枠
２５３ｄ 筒状補強部材保持リング
P hollow concrete pole X plant W1 parent line W2 second wire W3
73
Claims (29)
前記線材を通じて操作されることにより側方に広がる、所定の内径を有する中空コンクリートポールの内側面に係止する突っ張り部と、
ワイヤーを移動可能に保持するワイヤー保持部と
を有する中空コンクリートポール用固定装置。 Removable wire,
Stretched to the side of a hollow concrete pole having a predetermined inner diameter that spreads laterally by being operated through the wire,
The fixing device for hollow concrete poles which has a wire holding part which hold | maintains a wire so that a movement is possible.
請求項５に記載の中空コンクリートポール用固定装置。 6. The fixing device for a hollow concrete pole according to claim 5, wherein the wire is a flexible pipe, and the projecting portion is formed to spread laterally by a hydraulic pressure or an atmospheric pressure supplied from the flexible pipe.
（７０１）中空コンクリートポールの側面に内部に連通する孔であるステップ孔を設けるステップ孔形成工程を有する。
（７０２）前記ステップ孔を通ることができる請求項５又は６に記載の中空コンクリートポール用固定装置を頭部固定装置として用いる。
（７０３）前記ステップ孔を通ることができる請求項５又は６に記載の中空コンクリートポール用固定装置を底部固定装置として用いる。
（７０４）前記頭部固定装置を、前記ワイヤー保持部にワイヤーの中間部を保持させた状態で前記ステップ孔から差し入れ、ワイヤーの両端が前記ステップ孔から出た状態を維持しながら前記線材を押し入れることで中空コンクリートポールの内壁上部に位置づける頭部固定装置配置工程を有する。
（７０５）前記頭部固定装置を前記線材を通じて操作することで前記係合手段を広げて前記頭部固定装置を中空コンクリートポールの内壁に固定し、その後、当該線材を取り去る頭部固定装置固定工程を有する。
（７０６）前記底部固定装置を、前記ワイヤー保持部に前記ワイヤーと同一又は異なるワイヤーの中間部を保持させた状態で前記ステップ孔から差し入れ、ワイヤーの両端が前記ステップ孔から出た状態を維持しながら前記線材を押し入れることで中空コンクリートポールの内壁下部に位置づける底部固定装置配置工程を有する。
（７０７）前記底部固定装置を前記線材を通じて操作することで前記係合手段を広げて前記底部固定装置を中空コンクリートポールの内壁に固定し、その後、当該線材を取り去る底部固定装置固定工程を有する。 A fixing device fixing method for a hollow concrete pole having the following requirements (701) to (707).
(701) A step hole forming step of providing a step hole which is a hole communicating with the inside of the side surface of the hollow concrete pole is provided.
(702) The hollow concrete pole fixing device according to claim 5 or 6 capable of passing through the step hole is used as a head fixing device.
(703) The hollow concrete pole fixing device according to claim 5 or 6, which can pass through the step hole, is used as a bottom fixing device.
(704) Insert the head fixing device from the step hole with the wire holding part holding the intermediate part of the wire, and push the wire while maintaining both ends of the wire from the step hole. It has the head fixing device arrangement | positioning process positioned on the inner wall upper part of a hollow concrete pole by putting.
(705) A head fixing device fixing step of expanding the engaging means by operating the head fixing device through the wire, fixing the head fixing device to the inner wall of the hollow concrete pole, and then removing the wire. Have
(706) The bottom fixing device is inserted from the step hole with the wire holding part holding an intermediate part of the same or different wire as the wire, and the both ends of the wire are kept out of the step hole. However, it has a bottom fixing device arrangement step of positioning the wire rod in the lower part of the inner wall of the hollow concrete pole by pushing it in.
(707) A bottom fixing device fixing step of expanding the engaging means by operating the bottom fixing device through the wire to fix the bottom fixing device to the inner wall of the hollow concrete pole, and then removing the wire.
（８０１） 当該内壁補強シート固定工法は、中空コンクリートポールの内部上下に請求項５又は６に記載の固定装置が固定された後に行われる。
（８０２）前記中空コンクリートポール用内壁補強シートの上端には上部係合部材が設けられるとともに、下端には下部係合部材が設けられる。
（８０３）前記頭部固定装置には、頭部固定装置に保持されるワイヤーに引かれて移動する前記上部係合部材が係合する上部被係合部材が設けられる。
（８０４）前記底部固定装置には、底部固定装置に保持されるワイヤーに引かれて移動する前記下部係合部材が係合する下部被係合部材が設けられる。
（８０５）側方に液体を噴射する所定形状を有する、液体を供給する管体に接続された塗布ノズルを用いる。
（８０６）前記頭部固定装置もしくは前記底部固定装置の少なくとも一方のワイヤー保持部は、前記塗布ノズルを通すことができる。
（８０７）前記頭部固定装置及び前記底部固定装置に保持されるワイヤーは同一の一本のワイヤーであり、前記頭部固定装置のワイヤー保持部と前記底部固定装置のワイヤー保持部の間を通っている。
（８０８）前記ワイヤーの一部に前記塗布ノズルが適正な方向を向くように取り付け、ワイヤーを引くことで前記塗布ノズルを移動させ、前記塗布ノズルを前記中空コンクリートポール内で上下に移動可能な状態とする塗布ノズル設定工程を有する。
（８０９）前記塗布ノズルに接続された管体から接着剤を供給して前記塗布ノズルから噴射させるとともに、前記ワイヤー又は前記管体を引くことで前記塗布ノズルを上下に沿って移動させて接着剤を中空コンクリートポール内壁に塗布する接着剤塗布工程を有する。
（８１０）前記ワイヤーの一部に前記中空コンクリートポール用内壁補強シートの上端側を連結し、ワイヤーを引っ張ることで当該上部係合部材を前記頭部固定装置の被係合部材に移動させ係合させる上部係合部材係合工程を有する。
（８１１）前記ワイヤーの一部に前記中空コンクリートポール用内壁補強シートの下端側を連結し、ワイヤーを引っ張ることで当該下部係合部材を前記底部固定装置の被係合部材に移動させ係合させる下部係合部材係合工程を有する。
（８１２）上部係合部材係合工程及び下部係合部材係合工程の後に前記中空コンクリートポール用内壁補強シートの第一連通管から気体を流入させることで中空コンクリートポール用内壁補強シートを膨らませ、中空コンクリートポール用内壁補強シートを中空コンクリートポールの内壁に押し付けて接着する接着工程を有する。 A method for fixing an inner wall reinforcing sheet in a hollow concrete pole having the requirements described in the following (801) to (812), wherein the inner wall reinforcing sheet for a hollow concrete pole according to claim 1 or 2 is fixed to an inner wall of the hollow concrete pole.
(801) The inner wall reinforcing sheet fixing method is performed after the fixing device according to claim 5 or 6 is fixed above and below the hollow concrete pole.
(802) An upper engagement member is provided at the upper end of the hollow concrete pole inner wall reinforcing sheet, and a lower engagement member is provided at the lower end.
(803) The head fixing device is provided with an upper engaged member that engages with the upper engaging member that moves by being pulled by a wire held by the head fixing device.
(804) The bottom fixing device is provided with a lower engaged member that engages with the lower engaging member that is pulled and moved by the wire held by the bottom fixing device.
(805) A coating nozzle having a predetermined shape for ejecting liquid to the side and connected to a liquid supply pipe is used.
(806) At least one wire holding part of the head fixing device or the bottom fixing device can pass the application nozzle.
(807) The wire held by the head fixing device and the bottom fixing device is the same wire, and passes between the wire holding portion of the head fixing device and the wire holding portion of the bottom fixing device. ing.
(808) A state in which the coating nozzle is attached to a part of the wire so that the coating nozzle faces an appropriate direction, the coating nozzle is moved by pulling the wire, and the coating nozzle is movable up and down in the hollow concrete pole. A coating nozzle setting step.
(809) Adhesive is supplied from a pipe connected to the application nozzle and sprayed from the application nozzle, and the application nozzle is moved up and down by pulling the wire or the pipe. Has an adhesive application step of applying to the inner wall of the hollow concrete pole.
(810) The upper end side of the inner wall reinforcing sheet for hollow concrete pole is connected to a part of the wire, and the upper engaging member is moved to the engaged member of the head fixing device by pulling the wire to engage. An upper engaging member engaging step.
(811) The lower end side of the hollow concrete pole inner wall reinforcing sheet is connected to a part of the wire, and the lower engaging member is moved and engaged with the engaged member of the bottom fixing device by pulling the wire. A lower engaging member engaging step;
(812) After the upper engaging member engaging step and the lower engaging member engaging step, the inner wall reinforcing sheet for hollow concrete poles is inflated by injecting gas from the first continuous pipe of the inner wall reinforcing sheet for hollow concrete poles. And a bonding step of pressing and bonding the inner wall reinforcing sheet for the hollow concrete pole against the inner wall of the hollow concrete pole.
（９０１） 上部係合部材係合工程及び下部係合部材係合工程の後に前記中空コンクリートポール用内壁補強シートの第一連通管から気体を流入させることで中空コンクリートポール用内壁補強シートを膨らませる膨張行程を有する。
（９０２） 前記第一連通管から前記中空コンクリートポール用内壁補強シート内部を経由し、前記第二連通管内部に至るノズル用ワイヤーが予め設けられている。
（９０３） 前記第一連通管もしくは前記第二連通管の少なくとも一方は、前記塗布ノズルを通すことができる。
（９０４） 前記ノズル用ワイヤーの一部に前記塗布ノズルが適正な方向を向くように取り付け、ノズル用ワイヤーを引くことで前記塗布ノズルを移動させ、前記塗布ノズルを前記中空コンクリートポール用内壁補強シート内で上下に移動可能な状態とする塗布ノズル補強シート内設定工程を有する。
（９０５） 前記膨張工程の後に、前記塗布ノズルに接続された管体から接着剤を供給して前記塗布ノズルから噴射させるとともに、前記ノズル用ワイヤー又は前記管体を引くことで前記塗布ノズルを上下に沿って移動させて接着剤を中空コンクリートポール用内壁補強シート内に塗布する補強シート接着剤塗布工程を有する。 The inner wall reinforcing sheet fixing method according to claim 8, wherein the inner wall reinforcing sheet for a hollow concrete pole is the inner wall reinforcing sheet for a hollow concrete pole according to claim 2, wherein (806) to (809) (814) Instead of the described requirements, an inner wall reinforcing sheet fixing method in a hollow concrete pole having the following requirements (901) to (905).
(901) After the upper engaging member engaging step and the lower engaging member engaging step, the inner wall reinforcing sheet for hollow concrete poles is inflated by injecting gas from the first continuous pipe of the inner wall reinforcing sheet for hollow concrete poles. Has an expansion stroke.
(902) A nozzle wire is provided in advance from the first series pipe through the inside of the hollow concrete pole inner wall reinforcing sheet to the inside of the second communication pipe.
(903) At least one of the first continuous pipe or the second communication pipe can pass the application nozzle.
(904) The coating nozzle is attached to a part of the nozzle wire so that the coating nozzle faces in an appropriate direction, the coating nozzle is moved by pulling the nozzle wire, and the coating nozzle is moved to the hollow concrete pole inner wall reinforcing sheet. A setting step in the application nozzle reinforcing sheet that is movable up and down.
(905) After the expansion step, an adhesive is supplied from a tube connected to the application nozzle and sprayed from the application nozzle, and the application nozzle is moved up and down by pulling the nozzle wire or the tube. And a reinforcing sheet adhesive applying step of applying the adhesive into the hollow concrete pole inner wall reinforcing sheet.
（１００１）側方にモルタル液を噴射する所定形状を有する、モルタル液を供給するモルタル管体に接続されたモルタル噴射ノズルを用いる。
（１００２）前記頭部固定装置もしくは前記底部固定装置の少なくとも一方のワイヤー保持部は、前記モルタル噴射ノズルを通すことができる。
（１００３）前記補強シート接着剤塗布工程の後に、前記ノズル用ワイヤーを引くことで前記塗布ノズルを取り出して、ノズル用ワイヤーから取り外し、前記モルタル噴射ノズルが適正な方向を向くように前記モルタル噴射ノズルを取り付けた後に、ノズル用ワイヤーを引くことで前記モルタル噴射ノズルを移動させ、前記モルタル噴射ノズルを前記中空コンクリートポール用内壁補強シート内で上下に移動可能な状態とするモルタル噴射ノズル補強シート内設定工程を有する。
（１００４）前記モルタル噴射ノズルに接続された管体からモルタル液を供給して前記モルタル噴射ノズルから噴射させるとともに、前記ノズル用ワイヤー又は前記モルタル管体を引くことで前記塗布ノズルを上下に沿って移動させてモルタル液を中空コンクリートポール用内壁補強シート内に塗布する補強シートモルタル液塗布工程を有する。 The inner wall reinforcing sheet fixing step according to claim 9, further comprising steps (1001) and (1002).
(1001) A mortar injection nozzle connected to a mortar tube body that supplies a mortar liquid, having a predetermined shape for injecting the mortar liquid to the side is used.
(1002) At least one wire holding part of the head fixing device or the bottom fixing device can pass the mortar spray nozzle.
(1003) After the reinforcing sheet adhesive application step, the application nozzle is taken out by pulling the nozzle wire, removed from the nozzle wire, and the mortar injection nozzle so that the mortar injection nozzle faces an appropriate direction. In the mortar injection nozzle reinforcing sheet setting, the mortar injection nozzle is moved by pulling the nozzle wire, and the mortar injection nozzle is movable up and down in the hollow concrete pole inner wall reinforcing sheet. Process.
(1004) While supplying a mortar liquid from the pipe connected to the mortar injection nozzle and injecting it from the mortar injection nozzle, pulling the wire for nozzle or the mortar pipe along the coating nozzle vertically. There is a reinforcing sheet mortar liquid application step of moving and applying the mortar liquid into the inner wall reinforcing sheet for the hollow concrete pole.
（１１０１）接着剤又はモルタル液の付いた中空コンクリートポール用内壁補強シートに対して、第一連通管から、筒状かつ袋状の風船からなる内部型枠を挿入し、内部型枠を膨らませることで中空コンクリートポール用内壁補強シートを中空コンクリートポールの内壁に押し付ける内壁補強シート押圧工程を有する。 The inner wall reinforcing sheet fixing method according to claim 9 or 10, wherein the inner wall reinforcing sheet fixing method in a hollow concrete pole is provided with the following requirements (1101).
(1101) Insert an internal formwork consisting of a cylindrical and bag-like balloon from the first series of pipes into the inner wall reinforcing sheet for hollow concrete pole with adhesive or mortar liquid, and inflate the internal formwork Thus, the inner wall reinforcing sheet pressing step for pressing the inner wall reinforcing sheet for the hollow concrete pole against the inner wall of the hollow concrete pole is provided.
（１２０１）塗布ノズル設定工程と接着剤塗布工程の間に、前記塗布ノズルに接続された管体から洗浄液を供給して前記塗布ノズルから噴射させるとともに、前記ワイヤー又は前記管体を引くことで前記塗布ノズルを上下に沿って移動させることで洗浄液を中空コンクリートポール内壁に吹き付ける洗浄工程を有する。
（１２０２）洗浄工程の後に、コンクリートポールの底に溜まった洗浄液を吸い出す洗浄液吸出し工程を有する。 Furthermore, the inner wall reinforcement sheet | seat fixing method of Claim 8 which satisfy | fills the requirements described in the following (1201) (1202).
(1201) Between the coating nozzle setting step and the adhesive coating step, the cleaning liquid is supplied from the tube connected to the coating nozzle and sprayed from the coating nozzle, and the wire or the tube is pulled to draw the wire. There is a cleaning step of spraying the cleaning liquid onto the inner wall of the hollow concrete pole by moving the coating nozzle along the top and bottom.
(1202) It has the washing | cleaning liquid suction process which sucks out the washing | cleaning liquid collected on the bottom of the concrete pole after the washing | cleaning process.
（１３０１）前記頭部固定装置もしくは前記底部固定装置の少なくとも一方のワイヤー保持部は、前記塗布ノズルを通すことができる。
（１３０２）前記頭部固定装置及び前記底部固定装置に保持されるワイヤーは同一の一本のワイヤーであり、前記頭部固定装置のワイヤー保持部と前記底部固定装置のワイヤー保持部の間を通っている。
（１３０３）上部係合部材係合工程及び下部係合部材係合工程の前に、前記ワイヤーの一部に前記塗布ノズルが適正な方向を向くように取り付け、ワイヤーを引くことで前記塗布ノズルを移動させ、前記塗布ノズルを前記中空コンクリートポール内で上下に移動可能な状態とする塗布ノズル設定工程を有する。
（１３０４）塗布ノズル設定工程により設定された塗布ノズルを用いて、前記塗布ノズルに接続された管体から接着剤用プライマーを供給して前記塗布ノズルから噴射させるとともに、前記ワイヤー又は前記管体を引くことで前記塗布ノズルを上下に沿って移動させて接着剤用プライマーを中空コンクリートポール内壁に塗布するプライマー塗布工程を有する。 Furthermore, the inner wall reinforcement sheet | seat fixing method of any one of Claim 9 to 11 which satisfy | fills the requirements as described in the following (1301)-(1304).
(1301) At least one wire holding part of the head fixing device or the bottom fixing device can pass the application nozzle.
(1302) The wires held by the head fixing device and the bottom fixing device are the same wire, and pass between the wire holding portion of the head fixing device and the wire holding portion of the bottom fixing device. ing.
(1303) Prior to the upper engagement member engagement step and the lower engagement member engagement step, the application nozzle is attached to a part of the wire so that the application nozzle faces in an appropriate direction, and the wire is pulled to set the application nozzle. A coating nozzle setting step of moving the coating nozzle so as to move up and down within the hollow concrete pole;
(1304) Using the application nozzle set by the application nozzle setting step, an adhesive primer is supplied from the tube connected to the application nozzle and sprayed from the application nozzle, and the wire or the tube is It has a primer application step of applying the primer for adhesive to the inner wall of the hollow concrete pole by moving the application nozzle up and down by pulling.
（１４０１）塗布ノズル設定工程とプライマー塗布工程の間に、前記塗布ノズルに接続された管体から洗浄液を供給して前記塗布ノズルから噴射させるとともに、前記ワイヤー又は前記管体を引くことで前記塗布ノズルを上下に沿って移動させることで洗浄液を中空コンクリートポール内壁に吹き付ける洗浄工程を有する。
（１４０２）洗浄工程の後に、コンクリートポールの底に溜まった洗浄液を吸い出す洗浄液吸出し工程を有する。 Furthermore, the inner wall reinforcement sheet fixing method of Claim 13 which satisfy | fills the requirements described in the following (1401) (1402).
(1401) Between the coating nozzle setting step and the primer coating step, a cleaning liquid is supplied from the tube connected to the coating nozzle and sprayed from the coating nozzle, and the coating is performed by pulling the wire or the tube. There is a cleaning step of spraying the cleaning liquid onto the inner wall of the hollow concrete pole by moving the nozzle along the top and bottom.
(1402) It has the washing | cleaning liquid suction process which sucks out the washing | cleaning liquid collected on the bottom of the concrete pole after the washing | cleaning process.
（１６０１）請求項８、９、１２のいずれかに記載の中空コンクリートポールにおける内壁補強シート固定工法の後に行われる。
（１６０２）前記中空コンクリートポール用内壁補強シートは請求項２に記載の中空コンクリートポール用内壁補強シートである。
（１６０３）前記中空コンクリートポール用内壁補強シートの内部の前記第一連通管又は前記第二連通管に連通する位置には、前記中空コンクリートポール用筒状補強部材が通ることができる係合孔を有する係合孔部材が設けられる。
（１６０４）前記中空コンクリートポール用筒状補強部材のモルタル注入管の端部側には前記係合孔部材の係合孔を塞ぐように外方に張り出すフランジ部が形成されている。
（１６０５）第一連通管内部から前記前記中空コンクリートポール用内壁補強シート内部を経由し係合孔を通って第二連通管内部に至る第二ワイヤーが予め設けられている。
（１６０６）前記中空コンクリートポール用筒状補強部材のモルタル注入管が設けられていない側の端部には第二係合部材が設けられる。
（１６０７）前記中空コンクリートポール用内壁補強シートの内部の前記第一連通管又は前記第二連通管のうちの前記係合孔部材が設けられていない側に連通する位置には第二ワイヤーに引かれて移動する前記第二係合部材に係合する第二被係合部材が設けられる。
（１６０８）第二係合部材が第二被係合部材に係合した状態で、前記モルタル注入管に設けられるフランジ部が前記係合部材の係合孔を塞ぐような長さを前記中空コンクリートポール用筒状補強部材は有する。
（１６０９）前記中空コンクリートポール用筒状補強部材の第二係合部材が設けられている部分を前記第二ワイヤーの一部と連結し、第二ワイヤーを引くことで、前記中空コンクリートポール用筒状補強部材を前記係合孔部材を通して、第二係合部材を第二被係合部材に係合固定するとともに、前記中空コンクリートポール用筒状補強部材のモルタル注入管に設けられるフランジ部により前記係合孔部材の係合孔を塞ぐ中空コンクリートポール用筒状補強部材固定工程を有する。
（１６１０）中空コンクリートポール用筒状補強部材固定工程の後に、前記第一連通管及び前記第二連通管のうち前記係合孔部材が設けられるほうからモルタルを注入して、中空コンクリートポール用筒状補強部材内及び前記中空コンクリートポール用内壁補強シート内部にモルタルを充填させ、その後、硬化させるモルタル硬化工程を有する。 A hollow concrete having a cylindrical reinforcing member for hollow concrete poles according to claim 3 laid in the hollow concrete pole and placing mortar, the hollow concrete having the requirements described in (1601) to (1610) below Internal mortar placing method in pole.
(1601) Performed after the inner wall reinforcing sheet fixing method in the hollow concrete pole according to any one of claims 8, 9, and 12.
(1602) The hollow concrete pole inner wall reinforcing sheet is a hollow concrete pole inner wall reinforcing sheet according to claim 2.
(1603) An engagement hole through which the tubular reinforcing member for hollow concrete pole can pass at a position communicating with the first continuous pipe or the second communicating pipe inside the inner wall reinforcing sheet for hollow concrete pole An engagement hole member is provided.
(1604) A flange portion projecting outward is formed on the end side of the mortar injection pipe of the cylindrical reinforcing member for hollow concrete pole so as to close the engagement hole of the engagement hole member.
(1605) A second wire is provided in advance from the inside of the first series pipe to the inside of the second communicating pipe through the engagement hole through the inside of the hollow concrete pole inner wall reinforcing sheet.
(1606) A second engagement member is provided at the end of the cylindrical reinforcing member for hollow concrete pole where the mortar injection pipe is not provided.
(1607) A second wire is provided at a position communicating with the side where the engagement hole member is not provided in the first continuous pipe or the second communication pipe in the inner wall reinforcing sheet for the hollow concrete pole. A second engaged member that engages with the second engaging member that is pulled and moved is provided.
(1608) The hollow concrete has a length such that a flange portion provided in the mortar injection pipe closes the engagement hole of the engagement member in a state where the second engagement member is engaged with the second engagement member. The pole cylindrical reinforcing member has.
(1609) The hollow concrete pole tube is formed by connecting a portion of the cylindrical reinforcing member for hollow concrete pole provided with the second engagement member to a part of the second wire and pulling the second wire. The second reinforcing member is engaged and fixed to the second engaged member through the engaging hole member through the engaging hole member, and the flange portion provided in the mortar injection pipe of the cylindrical reinforcing member for the hollow concrete pole It has a cylindrical reinforcing member fixing step for a hollow concrete pole that closes the engaging hole of the engaging hole member.
(1610) After the step of fixing the cylindrical reinforcing member for the hollow concrete pole, mortar is injected from the one of the first continuous pipe and the second communicating pipe where the engagement hole member is provided, and for the hollow concrete pole There is a mortar curing step in which mortar is filled in the cylindrical reinforcing member and the inner wall reinforcing sheet for the hollow concrete pole and then cured.
（１７０１）前記中空コンクリートポール用筒状補強部材は２以上設けられるものである。
（１７０２）前記中空コンクリートポール用内壁補強シートの少なくとも一端に複数の前記中空コンクリートポール用筒状補強部材を中空コンクリートポールの中心軸に対称に配置するように保持する支持枠を有する支持フレームが設けられる。
（１７０３）前記第二係合部材及び前記係合孔は前記中空コンクリートポール用筒状補強部材の数だけ設けられる。
（１７０４）前記第二ワイヤーは前記中空コンクリートポール用筒状補強部材の数だけ設けられ、それぞれが支持フレームの各支持枠、係合孔部材の各係合孔を通り、各第二被係合部に各第二係合部を導くようにを予め通されている。
（１７０５）前記中空コンクリートポール用筒状補強部材固定工程がすべての中空コンクリートポール用筒状補強部材に関して完了した後に、前記モルタル硬化工程が行われる。 Furthermore, the internal mortar placing construction method of Claim 16 provided with the requirements as described in the following (1701) to (1705).
(1701) Two or more cylindrical reinforcing members for hollow concrete poles are provided.
(1702) At least one end of the hollow concrete pole inner wall reinforcing sheet is provided with a support frame having a support frame that holds the plurality of hollow concrete pole tubular reinforcing members so as to be arranged symmetrically with respect to the central axis of the hollow concrete pole. It is done.
(1703) The second engagement members and the engagement holes are provided in the number corresponding to the number of the hollow concrete pole tubular reinforcing members.
(1704) The second wires are provided by the number of the cylindrical reinforcing members for the hollow concrete pole, and each of the second wires passes through each support frame of the support frame and each engagement hole of the engagement hole member, and each second engaged object. In order to guide each second engagement portion to the portion, it is passed in advance.
(1705) After the hollow concrete pole tubular reinforcing member fixing step is completed for all hollow concrete pole tubular reinforcing members, the mortar curing step is performed.
（２００１）筒状に形成されるとともに、上部および下部を封止することで袋状に形成され、端部に内部に連通する管体である気体注入管が設けられた中空コンクリートポール用内部型枠が用いられる。
（２００２）前記係合孔部材は、前記中空コンクリートポール用内部型枠が通ることができる第二係合孔を有する。
（２００３）前記中空コンクリートポール用内部型枠の空気注入管が設けられる端部には第二係合孔を通ることができない係合突起が設けられる。
（２００４）第一連通管内部から前記前記中空コンクリートポール用内壁補強シート内部を経由し第二係合孔を通って第二連通管内部に至る第三ワイヤーが予め設けられている。
（２００５）前記中空コンクリートポール用内部型枠の係合突起が設けられていない端部には第三係合部材が設けられる。
（２００６）前記中空コンクリートポール用内壁補強シートの内部の前記第二被係合部材が存する位置には第三ワイヤーに引かれて移動する前記第三係合部材に係合する第三被係合部材が設けられる。
（２００７）第三係合部材が第三被係合部材に係合した状態で、前記係合突起が第二係合孔に係合するような長さを前記中空コンクリートポール用内部型枠は有する。
（２００８）前記モルタル硬化工程前に、前記中空コンクリートポール用内部型枠の第三係合部材が設けられている部分を前記第三ワイヤーの一部と連結し、第三ワイヤーを引くことで、前記中空コンクリートポール用内部型枠を前記第二係合孔部材を通して、第三係合部材を第三被係合部材に固定するとともに、前記中空コンクリートポール用内部型枠の前記係合突起を前記係合孔部材の前記第二係合孔に係合させる内部型枠固定工程を有する。
（２００９）内部型枠固定工程の後、モルタル硬化工程前に前記中空コンクリートポール用内部型枠の気体注入管を通じて前記中空コンクリートポール用内部型枠内部に気体を送り込んで前記中空コンクリートポール用内部型枠を膨らませる内部型枠膨張行程を有する。 Furthermore, the internal mortar placing construction method of any one of Claims 16-19 provided with the requirements as described in the following (2001) to (2009).
(2001) An internal mold for a hollow concrete pole that is formed in a cylindrical shape, is formed into a bag shape by sealing the upper and lower portions, and is provided with a gas injection tube that is a tubular body communicating with the inside at the end portion A frame is used.
(2002) The engagement hole member has a second engagement hole through which the hollow concrete pole internal mold can pass.
(2003) An engagement protrusion which cannot pass through the second engagement hole is provided at an end portion where the air injection pipe of the internal mold for hollow concrete pole is provided.
(2004) A third wire is provided in advance from the inside of the first series pipe through the inside of the inner wall reinforcing sheet for hollow concrete pole through the second engagement hole to the inside of the second pipe.
(2005) A third engagement member is provided at an end portion of the hollow concrete pole internal mold where no engagement protrusion is provided.
(2006) A third engaged member that engages with the third engaging member that moves by being pulled by a third wire at a position where the second engaged member exists in the inner wall reinforcing sheet for the hollow concrete pole. A member is provided.
(2007) In a state where the third engagement member is engaged with the third engaged member, the internal formwork for the hollow concrete pole has a length such that the engagement protrusion engages with the second engagement hole. Have.
(2008) Prior to the mortar curing step, by connecting a portion of the hollow concrete pole internal mold for which the third engagement member is provided with a part of the third wire, and pulling the third wire, The hollow concrete pole internal mold is passed through the second engagement hole member, the third engagement member is fixed to the third engaged member, and the engagement protrusions of the hollow concrete pole internal mold are An internal mold fixing step for engaging with the second engagement hole of the engagement hole member;
(2009) After the internal mold fixing step and before the mortar hardening step, gas is fed into the hollow concrete pole internal mold through the gas injection pipe of the hollow concrete pole internal mold, and the hollow concrete pole internal mold It has an internal mold expansion process to expand the frame.
一以上の前記コンクリートポール用筒状補強部材の上部及び下部を支持し、コンクリートポール用筒状補強部材を中空コンクリートポール内部に上下方向に沿って固定する補強部材固定体と、
コンクリートポール用筒状補強部材内部および中空コンクリートポール内部に充填されるモルタルと
を有する中空コンクリートポールの補強構造。 A cylindrical reinforcing member for a concrete pole according to claim 3,
A reinforcing member fixing body that supports upper and lower portions of the one or more cylindrical reinforcing members for concrete poles, and fixes the cylindrical reinforcing members for concrete poles in the hollow concrete poles along the vertical direction;
A reinforcing structure of a hollow concrete pole having a cylindrical reinforcing member for a concrete pole and a mortar filled in the hollow concrete pole.
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