JP2007231500A - フィルター用不織布およびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】粉塵を除去する止めのエアーフィルター、あるいは液体フィルターの材料として種々の不織布が提案されている。その中で粉塵の捕集性能に優れ、さらに圧力損失が低い上に、機械的特性や剛性に優れるフィルター用不織布およびそのような不織布の製造方法を提供するものである。
【解決手段】フィルター用不織布は、熱可塑性連続フィラメントからなる部分的に熱圧着された長繊維不織布であって、QF値(Pa−1)が0.02〜0.08で、剛軟度が2〜80mNであるフィルター用不織布である。
【選択図】図2

Description

本発明は、粉塵の捕集性能に優れ、さらに圧力損失が低い上に、機械的特性や剛性に優れるフィルター用不織布、およびそのような不織布の製造方法に関するものである。
従来より、粉塵を除去するためのエアーフィルター、あるいは液体フィルターの材料として種々の不織布が提案されている。特に近年では、剛性に優れる熱圧着タイプの長繊維不織布がプリーツ形状のフィルターとして好適に使用されている。プリーツ形状のフィルター材を使用すると濾過面積を広く取れるため濾過風速を低減することが可能であり、粉塵の捕集能力の向上や機械圧損の低減を図れるという利点がある。
しかしながら、従来ある熱圧着タイプの長繊維不織布は、粉塵の捕集性能と圧力損失のバランスに優れ、かつプリーツ加工するのに十分な剛性を有するものではなかった。すなわち、従来の技術では、不織布を構成する繊維の繊維径は細くても10μm程度であり、この繊維の細さによる目開き具合によってのみ、不織布の粉塵捕集性能や圧力損失を制御しようという設計思想をもつものであったためである。
例えば、特許文献1には異形繊維からなるフィルター用複合長繊維不織布が提案されている。当該技術によれば、フィルター用不織布の機械的特性や寸法安定性の向上が可能であるとのことであるが、不織布を構成する繊維の繊維径は2〜15デシテックス、すなわち細くても13μm程度である。また当該技術は、繊維断面を異形化することにより、繊維の単位重量当たりの表面積を増大させ、粉塵との接触面積を大きくして捕集性能を向上させるものである。溶融紡糸において異形繊維を採用した場合、一般的には、溶融押し出し時のポリマーの流動により繊維の異形度はそれほど高くならない。そのため、大幅な表面積の増大が期待できるものでもなく、粒径数μm以下の粉塵を十分に捕集出来るものではなかった。
さらに特許文献2には複数の不織布を積層したフィルター用の不織布が提案されている。当該技術によれば目付の高いフィルター用不織布の製造も容易であり、通気性にも優れたフィルター用不織布を得ることができるものと思われる。しかしながら、当該技術で提案された不織布は、繊維径が7〜20μmの不織布と繊維径20〜50μmの不織布等を積層一体化させたものであり、特許文献1のもの同様、粒径数μm以下の粉塵を十分に捕集出来るものではなかった。さらに複数枚の不織布を一旦製造した後、積層、一体化加工を別途実施する必要があり、生産性の高いものではなかった。
また特許文献3には、部分的に熱圧接した長繊維不織布にバインダー樹脂を付着してなるフィルター用不織布が提案されている。当該技術によれば、プリーツ加工性に優れ、毛羽立ちの発生しにくいフィルター用不織布を得ることができると思われるが、バインダー樹脂付与加工が必要なため、加工コストは非常に高いものとなる。さらにはバインダー樹脂が構成繊維間の空隙を埋めてしまうため、粉塵の捕集性能は低下し、圧力損失が上昇してしまうものであった。
さらにまた特許文献4には、部分的に熱圧接した長繊維不織布の表層部の繊維を融着させてなるフィルター用不織布が提案されている。当該技術によれば、長期に亘る使用によっても毛羽発生の少ないフィルター用不織布を得ることができるとのことであるが、一般に、表層部の構成繊維の熱融着を促進させると融着部が増え、繊維の表面積が減少した場合には粉塵との接触面積が減少して捕集性能は低下するものである。さらに該製造工程ではエンボスロールで部分的熱圧着処理をしたのちフラットロールにて表層部の繊維を融着させるものであるが、このような融着繊維が増えると、捕集するための繊維表面積の減少、および圧損上昇が問題となる。また先に部分的熱圧着処理をする場合は、一度でシートを部分的熱圧着させるため高温、高線圧でないと接着は困難であり、そのような場合は、シートが潰れ、フィルターとして好ましい形態の不織布は得られない。また繊維が融着し、繊維間の空隙が少なくなると圧力損失が上昇してしまうという問題もあり、捕集性能や圧力損失に優れたものではなかった。
特開2001−276529号公報 特開2004−124317号公報 特開2005−111337号公報 特開2005−7268号公報
本発明は、上記従来技術の問題点に鑑み、粉塵の捕集性能と圧力損失のバランスに優れ、かつ機械的強度や剛性に優れたフィルター用不織布を提供せんとするものである。またさらにそのようなフィルター用不織布の製造方法を提供せんとするものである。
本発明は、かかる課題を解決するために、次のような手段を採用するものである。
すなわち、
(1)熱可塑性連続フィラメントからなる部分的に熱圧着された長繊維不織布であって、QF値(Pa−1)が0.02〜0.08で、剛軟度が2〜80mNであることを特徴とするフィルター用不織布。
(2)さらに剛軟度が2〜25mNであることを特徴とする前記(1)に記載のフィルター用不織布。
(3)前記熱可塑性連続フィラメントが、ポリエステル系高融点重合体の周りにポリエステル系低融点重合体を配した複合型フィラメントにて構成されていることを特徴とする前記(1)または(2)記載のフィルター用不織布。
(4)前記熱可塑性連続フィラメントが、ポリエステル系高融点重合体からなるフィラメントとポリエステル系低融点重合体からなるフィラメントの混繊型フィラメントにて構成されていることを特徴とする前記(1)または(2)記載のフィルター用不織布。
(5)圧着面積率が5〜30%で部分的に熱圧着されたことを特徴とする前記(1)〜(4)のいずれかに記載のフィルター用不織布。
(6)プリーツ形状に加工されてなることを特徴とする前記(1)〜(5)のいずれかに記載のフィルター用不織布。
(7)熱可塑性重合体を紡糸口金から溶融押し出し後、これをエアサッカーにより牽引、延伸して熱可塑性連続フィラメントとし、これを帯電開繊し移動捕集面上に堆積させて繊維ウェブを形成し、この繊維ウェブをフラットロールにて圧接処理した後に熱エンボスロールにて部分的熱圧着を施すことにより長繊維不織布を形成することを特徴とするフィルター用不織布の製造方法。
(8)前記熱可塑性連続フィラメントがポリエステル系高融点重合体の周りにポリエステル系低融点重合体を配した複合型フィラメントであることを特徴とする前記(7)記載のフィルター用不織布の製造方法。
(9)前記熱可塑性連続フィラメントがポリエステル系高融点重合体からなるフィラメントとポリエステル系低融点重合体からなる混繊型フィラメントであることを特徴とする前記(7)記載のフィルター用不織布の製造方法。
(10)前記フラットロールによる圧接処理が、前記繊維ウェブを一対のフラットロールにより加熱圧接して不織布を形成し、この不織布を加熱圧接部から連続的にフラットロールに接触させるものであることを特徴とする前記(7)〜(9)いずれかに記載のフィルター用不織布の製造方法。
本発明によれば、粉塵の捕集性能と圧力損失のバランスに優れ、かつ機械的強度や剛性に優れたフィルター用不織布を提供することができる。またそのようなフィルター用不織布の製造方法を提供することができる。
本発明のフィルター用不織布は、熱可塑性連続フィラメントが部分的に熱圧着されて一体化した不織布である。
前記熱可塑性連続フィラメントの原料樹脂としては、ポリエステル系重合体、ポリアミド系重合体、ポリオレフィン系重合体あるいはこれらの混合物が挙げられる。最も好ましいものは、融点が高いため耐熱性に優れ、かつ剛性にも優れるポリエステル系重合体である。なお前記熱可塑性連続フィラメントには、本発明の効果を損なわない範囲で、結晶核剤や艶消し剤、顔料、防カビ剤、抗菌剤、難燃剤、親水剤等を添加してもよい。
これら熱可塑性連続フィラメントにより不織布を構成する、すなわち、本発明の不織布は長繊維不織布であるが、熱可塑性連続フィラメントには適度に切断ヶ所があってもよい。
また、ポリエステル系高融点重合体とポリエステル系低融点重合体をそれぞれ溶融紡糸し、混繊型フィラメントとして、長繊維不織布とすることも好ましい形態である。またさらにポリエステル系高融点重合体の周りにポリエステル系低融点重合体を配した複合型フィラメントとして長繊維不織布とすることは最も好ましい形態である。ここでポリエステル系高融点重合体とポリエステル系低融点重合体との含有比率は、重量比で30:70〜95:5の範囲が好ましく、40:60〜90:10の範囲がより好ましい。またさらに前記ポリエステル系高融点重合体としては、ポリエチレンテレフタレートを含んでなるものが好ましく、ポリエチレンテレフタレートを主成分として含むものがさらに好ましい。ここで主成分としての含有率は、50重量%以上であることが好ましく、70重量%以上であることがより好ましく、90重量%以上であることがさらに好ましいものである。また前記ポリエステル系低融点重合体としては共重合ポリエステルまたはポリブチレンテレフタレートを含んでなるものが好ましく、共重合ポリエステルまたはポリブチレンテレフタレートを主成分として含むものがさらに好ましい。ここで主成分としての含有率は、50重量%以上であることが好ましく、70重量%以上であることがより好ましく、90重量%以上であることがさらに好ましいものである。前記ポリエステル系低融点重合体として最も好ましいものは共重合ポリエステルを主成分として含むものである。さらに前記共重合ポリエステルの共重合成分としてはイソフタル酸、アジピン酸が特に好ましい。
また、前記ポリエステル系高融点重合体とポリエステル系低融点重合体の融点の差は、15℃以上であることが好ましく、20℃以上であることがより好ましい。なお本発明における重合体の融点は、示差走査型熱量計を用い、昇温速度20℃/分の条件で測定し、得られた融解吸熱曲線において極値を与える温度とする。また示差走査型熱量計において融解吸熱曲線が極値を示さない重合体については、ホットプレート上で加熱し、顕微鏡観察により樹脂が溶融した温度を融点とする。
本発明においてポリエステル系高融点重合体の周りにポリエステル系低融点重合体を配した複合型フィラメントは、高融点重合体の周りを低融点重合体が完全に被覆してなるもの、および高融点重合体の周りに低融点重合体を断続的に配してなるものが好ましい形態である。
本発明において、前記不織布を構成する熱可塑性連続フィラメントの単繊維繊度は1〜10デシテックスが好ましい範囲である。熱可塑性連続フィラメントの繊度が1デシテックスを下回る場合は、不織布の圧力損失が高くなる傾向であり、さらに生産時に糸切れが生じやすいなど生産安定性の面からも好ましくない。また、熱可塑性連続フィラメントの繊度が10デシテックスを上回る場合は、不織布の捕集性能が低下する傾向であり、さらに生産時にフィラメントの冷却不良による糸切れが生じやすいなど生産安定性の面からも好ましくない。より好ましい単繊維繊度の範囲は、1〜8デシテックスの範囲である。なお、ここでいう単繊維繊度は、次のようにして求めた値を言う。すなわち、不織布からランダムに小片サンプル10個を採取し、走査型電子顕微鏡等で500〜3000倍の写真を撮影し、各サンプルから10本ずつ、計100本の繊維を任意に選び出して、その太さを測定する。繊維は断面が円形と仮定し、太さを繊維径とする。それらの平均値の小数点以下第一位を四捨五入して算出した繊維径とポリマーの密度から繊度を算出し、小数点第一位を四捨五入して求める。また、複数種類の繊維が混繊されている場合は、それぞれの繊維の単繊維繊度が上記範囲内であればよい。
さらに前記熱可塑性連続フィラメントの断面形状は何ら制限されるものではないが、円形、中空丸形、楕円形、扁平型、あるいはX型、Y型等の異形型、多角型、多葉型等が好ましい形態である。ポリエステル系高融点重合体の周りにポリエステル系低融点重合体を配した複合型フィラメントでX型、Y型等の異形型、多角型、多葉型等の断面形状を採用する場合は、不織布の熱圧着を容易にするため、ポリエステル系低融点重合体成分が熱圧着に寄与できるように繊維断面の外周部近傍に存在するのが好ましい。
本発明のフィルター用不織布は、QF値(Pa−1)が0.02〜0.08の範囲にあるものである。QF値(Pa−1)が0.02を下回る場合は、捕集性能、圧力損失が十分でなく好ましくない。また、フィルター用不織布においては、不織布の目付や一体化の方法を考慮すると0.08を上回るようなQF値(Pa−1)を得ることは困難である。より好ましいQF値(Pa−1)は0.03〜0.08である。なお、本発明におけるQF値は以下の式により算出し、小数点以下第三位を四捨五入したものである。
QF値(Pa−1)=−[ln(1−[捕集性能(%)]/100)]/[圧力損失(Pa)]
前記式における捕集性能と圧力損失は以下の測定方法、あるいはこれと同等の結果が得られる測定方法で測定されるものである。すなわち不織布の任意の部分から、15cm×15cmのサンプルを3個採取し、それぞれのサンプルについて、図1に示す捕集性能測定装置で捕集性能と圧力損失を測定するものである。この捕集性能測定装置は、測定サンプルMをセットするサンプルホルダー1の上流側にダスト収納箱2を連結し、下流側に流量計3、流量調整バルブ4、ブロワ5を連結した構成となっている。また、サンプルホルダー1にパーティクルカウンター6を接続し、切替コック7を介して、測定サンプルMの上流側のダスト個数と下流側のダスト個数をそれぞれ測定することができる。捕集効率の測定にあたっては、ポリスチレン粒子を含む溶液(例えばナカライテック製0.309Uポリスチレン10重量%溶液)を蒸留水で希釈し(例えばナカライテック製0.309Uの場合は200倍まで希釈)、ダスト収納箱2に充填する。次にサンプルMをホルダー1にセットし、風量をフィルター通過速度が3.0m/minになるように流量調整バルブ4で調整し、ダスト濃度を2万〜7万個/(2.83×10−4(0.01ft))の範囲で安定させ、サンプルMの上流のダスト個数D2および下流のダスト個数D1をパーティクルカウンター6(例えばリオン社製、KC−01D)でダスト粒径0.3〜0.5μmの範囲についてそれぞれ測定し、下記計算式にて求めた数値の小数点以下第1位を四捨五入した値を捕集性能(%)とするものである。
捕集性能(%)=〔1−(D1/D2)〕×100
ここで、D1:下流のダスト個数(3回の合計)
D2:上流のダスト個数(3回の合計)
また、圧力損失(Pa)は上記捕集性能測定時のサンプルMの上流と下流の静圧差を圧力計8で読み取り、3サンプルの平均値の小数点以下第一位を四捨五入して算出するものである。
本発明のフィルター用不織布は2〜80mNの剛軟度を有することが必要である。剛軟度が2mNを下回る場合は、不織布の強度や形態保持性が低くなる傾向であり好ましくない。特にプリーツ加工性が低下するため好ましくない。剛軟度については不織布の目付や一体化の方法を考慮すると、フィルター用不織布においては、前記QF値を満たしつつ80mNを上回る値とするのは困難である。より好ましい剛軟度は2〜35mNであり、さらに好ましい剛軟度は2〜25mNであり、一層好ましくは5〜25mNである。ここで本発明における剛軟度の測定は、JIS−L1085(1998年版)の6.10.3(a)に記載のガーレ試験機(例えば株式会社東洋精機製作所製ガーレ・柔軟度試験機)にて実施するものである。ガーレ試験機での剛軟度は以下の方法により求められる。すなわち、試料から長さL=38.1mm(有効試料長25.4mm)、幅d25.4mmの試験片を試料の任意の20点から採取する。ここで長繊維不織布においては、不織布の長手方向を試料の長さ方向とする。採取した試験片をそれぞれチャックに取り付け、可動アームA上の目盛り1−1/2”(1.5インチ=38.1mm)に合わせてチャックを固定する。この場合、試料長の1/2”(0.5インチ=12.7mm)はチャックに1/4”(0.25インチ=6.35mm)、試料の自由端にて振子の先端に1/4”(0.25インチ=6.35mm)、がかかるため測定にかかる有効試料長は試験片長さLから1/2”(0.5インチ=12.7mm)差し引いたものとなる。次に振り子Bの支点から下部のおもり取付孔a、b、c(mm)に適当なおもりW、W、W(g)を取り付けて可動アームAを定速回転させ、試験片が振り子Bから離れるときの目盛りRG(mgf)を読む。目盛りは小数点以下第一位の桁で読む。ここでおもり取付孔に取り付けるおもりは適宜選択できるものであるが、目盛りRGが4〜6になるよう設定するのが好ましい。測定は試験片20点につき表裏各5回、合計200回実施する。得られた目盛りRGの値から下記式を用いて剛軟度の値を小数点以下第二位を四捨五入してそれぞれ求める。試料の剛軟度(mN)は、200回の測定の平均値を、小数点以下第一位を四捨五入して算出するものである。
Br=RG×(aW+bW+cW)×(((L−12.7))/d)×3.375×10−5
本発明のフィルター用不織布は部分的に熱圧着されたものであるが、部分的に熱圧着する方法は特に限定されるものではない。熱エンボスロールによる接着、あるいは超音波発振装置とエンボスロールとの組み合わせによる接着が好ましいものである。特に熱エンボスロールによる接着は、不織布の強度を向上させる点から最も好ましいものである。熱エンボスロールによる熱接着の温度は、不織布の繊維表面に存在する最も融点の低いポリマーの融点より5〜60℃低いことが好ましく、10〜50℃低いことがより好ましい。熱エンボスロールによる熱接着の温度と、不織布の繊維表面に存在する最も融点の低いポリマーの融点の温度差が5℃を下回る場合は、熱接着が強くなり過ぎる傾向であり、好ましくない。60℃を上回る場合は熱接着が不十分となる場合があり好ましくない。
本発明のフィルター用不織布の部分的な熱圧着の圧着面積率は、熱圧着部の不織布全体の面積に占める割合のことであり、不織布全面積に対して5〜30%が好ましい範囲である。前記圧着面積率が5%以上であれば、不織布の強度が十分に得られ、さらに表面が毛羽立ちやすくなることがない。圧着面積率が30%以下であれば、繊維間の空隙が少なくなって圧力損失が上昇し、捕集性能が低下することもない。より好ましい圧着面積率は6〜20%であり、最も好ましい圧着面積率は8〜13%である。
熱圧着部はくぼみを形成しており、不織布を構成する熱可塑性連続フィラメント同士が熱と圧力によって融着して形成されている。すなわち、他の部分に比べて熱可塑性連続フィラメントが融着して凝集している部分が熱圧着部である。熱圧着する方法として熱エンボスロールによる接着を採用した場合には、エンボスロールの凸部により熱可塑性連続フィラメントが融着して凝集している部分が熱圧着部となる。例えば、上側または下側のみに所定のパターンの凹凸を有するロールを用いて、他のロールは凹凸の無いフラットロールを用いる場合においては、熱圧着部とは凹凸を有するロールの凸部とフラットロールとで熱圧着されて不織布の熱可塑性連続フィラメントが凝集された部分をいう。また、例えば、表面に複数の平行に配置された直線的溝が形成されている一対の上側ロールと下側ロールからなり、その上側ロールの溝とその下側ロールの溝とがある角度で交叉するように設けられているエンボスロールを用いる場合、熱圧着部とは上側ロールの凸部と下側ロールの凸部とで熱圧着されて不織布の熱可塑性連続フィラメントが凝集された部分をいう。この場合、上側の凸部と下側の凹部あるいは上側の凹部と下側の凸部とで圧接される部分はここでいう熱圧着部には含まれない。
本発明のフィルター用不織布における熱圧着部の形状は特に規定されるものではなく、上側または下側のみに所定のパターンの凹凸を有するロールを用いて、他のロールは凹凸の無いフラットロールを用いる場合や表面に複数の平行に配置された直線的溝が形成されている一対の上側ロールと下側ロールからなり、その上側ロールの溝とその下側ロールの溝とがある角度で交叉するように設けられているエンボスロールにおいて、上側ロールの凸部と下側ロールの凸部とで熱圧着された場合においても、その熱圧着部の形状は円形、三角形、四角形、平行四辺形、楕円形、菱形などでもよい。これらの熱圧着部分の配列は、特に規定されるものではなく、等間隔に規則的に配されたもの、ランダムに配されたもの、異なる形状が混在したものでもよい。なかでも、不織布の均一性の点から、熱圧着部分が等間隔に配されるものが好ましい。さらに不織布を剥離することなく部分的な熱圧着をする点で、表面に複数の平行に配置された直線的溝が形成されている一対の上側ロールと下側ロールからなり、その上側ロールの溝とその下側ロールの溝とがある角度で交叉するように設けられているエンボスロールを用い、上側ロールの凸部と下側ロールの凸部とで熱圧着され形成される平行四辺形の熱圧着部が好ましい。
本発明のフィルター用不織布の目付は90〜350g/mの範囲が好ましい。目付が90g/m以上であると、剛性が得られ捕集性能が低下する傾向がない。目付が350g/m以下であれば、目付が高すぎて圧力損失が上昇する可能性が低く、さらにはコスト面からも好ましい。より好ましい目付の範囲は100〜320g/mである。さらに好ましくは150〜260g/mである。ここでいう目付は、縦50cm×横50cmのサイズの試料を3個採取して各重量をそれぞれ測定し、得られた値の平均値を単位面積当たりに換算、小数点以下第一位を四捨五入することで求められる。
次に本発明のフィルター用不織布の製造方法について説明する。
本発明のフィルター用不織布は長繊維不織布であることが好ましく、この長繊維不織布はスパンボンド法にて製造されるものが好ましい。本発明のフィルター用不織布の製造方法の好ましい形態は、熱可塑性重合体を紡糸口金から溶融押し出し後、これをエアサッカーにより牽引、延伸して熱可塑性連続フィラメントとし、これを帯電開繊し移動捕集面上に堆積させて繊維ウェブを形成し、この繊維ウェブをフラットロールにて圧接処理した後に熱エンボスロールにて部分的熱圧着を施すことにより不織布を形成するものである。
前記熱可塑性連続フィラメントとしては、ポリエステル系高融点重合体からなるフィラメントとポリエステル系低融点重合体からなる混繊型フィラメント、あるいはポリエステル系高融点重合体の周りにポリエステル系低融点重合体を配した複合型フィラメントが好ましい形態であり、最も好ましくはポリエステル系高融点重合体の周りにポリエステル系低融点重合体を配した複合型フィラメントを採用する方法である。ポリエステル系高融点重合体の周りにポリエステル系低融点重合体を配した複合型フィラメントは、熱エンボスロールによって部分的に熱圧着する時に低融点重合体成分の溶融変形により不織布が一体化され、高融点重合体成分が熱的なダメージを受けにくいため、不織布の一体化が容易であり、好ましいものである。
本発明において熱可塑性連続フィラメントは、熱可塑性重合体を紡糸口金から溶融押し出しした後に、エアサッカーにより牽引、延伸して得る方法が好ましい。
前記熱可塑性連続フィラメントを帯電開繊した後に繊維ウエブとすることにより、束状の繊維が少なくなり、単位重量当たりの繊維の表面積が広くなり、不織布とした際の捕集性能が向上するものである。前記熱可塑性連続フィラメントの帯電方法は何ら制限されるものではないが、コロナ放電法による帯電や、金属との摩擦帯電による帯電が好ましいものである。コロナ放電法においては、−10〜−50kVの電圧で帯電させることが好ましい。
本発明のフィルター用不織布の製造方法におけるフラットロールによる圧接処理はフラットロールを繊維ウェブに接触させるものであれば何ら制限されるものではないが、加熱したフラットロールを繊維ウェブに接触させる熱処理加工が好ましい。加熱したフラットロールにより熱処理する際のフラットロールの表面温度は、繊維ウェブの繊維表面に存在する最も融点の低い樹脂の融点Tmより50〜180℃低いことが好ましい。すなわち、フラットロールの表面温度は(Tm−50)℃〜(Tm−180)℃が好ましく、(Tm−60)℃〜(Tm−170)℃がより好ましく、(Tm−70)℃〜(Tm−130)℃が最も好ましい。熱処理の温度が、(Tm−180)℃よりも低い場合は、繊維ウェブの熱処理が不十分となって、捕集性能向上効果が十分でなくなる場合があり、好ましくない。また、熱処理の温度が(Tm−50)℃よりも高い場合には、熱処理が強くなりすぎ、表層部の構成繊維の熱融着を促進させると融着部が増えて、繊維の表面積が減少した場合には粉塵との接触面積が減少して捕集性能は低下するものである。また繊維が融着し、繊維間の空隙が少なくなると圧力損失が上昇してしまい好ましくない。
フラットロールによる圧接処理により、繊維同士の過度の融着を防ぐことが出来、繊維の表面積が減少し、粉塵との接触面積が減少して捕集性能が低下することを防ぐ効果が得られ、熱処理による捕集性能の向上が十分となる。
またフラットロールを繊維ウェブに接触させて熱処理する時間は、0.1〜200秒が好ましい範囲である。熱処理する時間が0.1秒以上であれば、不織布の熱処理効果が十分に得られ、捕集性能向上効果が十分となる。また熱処理の時間が200秒以下であれば、熱処理が強くなりすぎることがなく、圧力損失も高くなりすぎる場合もない。より好ましい熱処理時間は1〜100秒である。さらに好ましい熱処理時間は2〜50秒である。
また、本発明のフィルター用不織布の製造方法における、前記フラットロールによる圧接処理は、前記繊維ウェブを一対のフラットロールにより加熱圧接して不織布を形成し、この不織布を加熱圧接部から連続的にフラットロールに接触させる方法が最も好ましい。すなわち、一対のフラットロールにより繊維ウェブを加熱圧接して不織布を形成し、この不織布の片面を、前記一対のフラットロールの一方のロールに加熱圧接部から連続的に接触させ、熱処理する方法が好ましいものである。接触させる方法としては、図2に示した方法が一般的であるが、図3、図4に示したように、一対のフラットロールにS字型、逆S字型に巻き付ける様な方法であっても、前記一対のフラットロールの一方のロールに加熱圧接部から連続的に接触させ、熱処理することが可能であればよい。一対のフラットロールにより圧接する際の線圧は、1〜100kg/cmの範囲が好ましく、より好ましくは2〜80kg/cmの範囲である。線圧が1kg/cm以上の場合であれは、シート形成に十分な線圧が得られる。線圧が100kg/cm以下の場合には、不織布の接着が強くなり過ぎることなく、したがって圧力損失が高くなりすぎることもない。
またさらに、前記不織布の加熱圧接部からの連続的なフラットロールによる接触は、不織布の走行方向に5〜200N/mの張力をかけた状態で実施することが好ましい。張力が5N/m以上であれば、フラットロールに不織布が巻き付いたりする傾向が少なくなり好ましい。張力が200N/m以下であれば、不織布の切断が発生しにくくなり、好ましい方向である。より好ましい張力の範囲は8〜180N/mである。
さらにまた、前記不織布を加熱圧接部から連続的にフラットロールに接触させるにおいて、その接触距離は、2〜250cmの範囲が好ましい。接触距離が2cm以上であると熱処理効果が十分となり、捕集性能が十分に得られる。接触距離が250cm以下であれば、熱処理が強くなり過ぎて圧力損失が高くなることがない。より好ましい接触距離は4〜200cmの範囲である。
本発明のフィルター用不織布は剛性に優れているため、プリーツ形状への加工も容易であり、またプリーツ形態の保持性にも優れている。従って、本発明のフィルター用不織布はプリーツ形状のフィルターとして使用するのが好ましい。
本発明のフィルター用不織布の使用用途は何ら制限されるものではないが、機械的強度や剛性に優れ、かつ粉塵の捕集性能に優れることから、工業用のフィルターとして好ましく使用される。特に好ましくは、プリーツ形状の円筒型ユニットとして、集塵機等のバグフィルターや放電加工機等の液体フィルター用途に使用されるもの、さらにはガスタービンや自動車エンジン等の吸気エアーを清浄にするために用いられる吸気用フィルターに使用されるものである。中でも特に集塵機用のバグフィルターにおいては、使用中にフィルター表層に堆積した粉塵を除去するため、逆洗エアーによる払い落とし処理を実施するため、強度に優れる本発明の不織布は好ましいものである。
以下、実施例に基づき本発明につき具体的に説明するが、本発明はこれら実施例によって限定されるものではない。なお、下記実施例における各特性値は、次の方法で測定したものである。
(1)融点(℃)
パーキンエルマ社製示差走査型熱量計DSC−2型を用い、昇温速度20℃/分の条件で測定し、得られた融解吸熱曲線において極値を与える温度を融点とした。また示差走査型熱量計において融解吸熱曲線が極値を示さない樹脂については、ホットプレート上で加熱し、顕微鏡観察により樹脂が溶融した温度を融点とした。
(2)固有粘度IV
ポリエステルの固有粘度は以下の方法で測定した。
オルソクロロフェノール100mlに対し試料8gを溶解し、温度25℃においてオストワルド粘度計を用いて相対粘度ηを下記式により求めた。
η=η/η=(t×d)/(t×d
ここで、η:ポリマー溶液の粘度
η:オルソクロロフェノールの粘度
t:溶液の落下時間(秒)
d:溶液の密度(g/cm
:オルソクロロフェノールの落下時間(秒)
:オルソクロロフェノールの密度(g/cm
ついで、相対粘度ηから下記式により固有粘度IVを算出した。
IV=0.0242η+0.2634
(3)繊度(デシテックス)
不織布からランダムに小片サンプル10個を採取し、走査型電子顕微鏡で500〜3000倍の写真を撮影し、各サンプルから10本ずつ、計100本の繊維を任意に選び出し、その太さを測定する。繊維は断面が円形と仮定し、太さを繊維径とする。それらの平均値の小数点以下第一位を四捨五入して算出した繊維径とポリマーの密度から繊度を算出し、小数点第一位を四捨五入して求める。
(4)目付(g/m
縦方向50cm×横方向50cmの試料を3個採取して、各試料の重量をそれぞれ測定し、得られた値の平均値を単位面積当たりに換算し、小数点以下第一位を四捨五入した。
(5)引張強力(N/5cm)
サンプルサイズ5cm×30cmの試料をつかみ間隔20cm、引張速度10cm/minの条件でシート縦方向、横方向とも3個のサンプルについて定速伸長型引張試験機にて引張試験を行い、サンプルが破断するまで引っ張ったときの最大強力を引張強力とした。シート縦方向、横方向それぞれの平均値について小数点以下第一位を四捨五入して算出した。
(6)捕集性能(%)、圧力損失(Pa)、QF値(Pa−1
粉塵の捕集性能は、以下の方法で測定した。
不織布の任意の部分から、15cm×15cmのサンプルを3個採取し、それぞれのサンプルについて、図1に示す捕集性能測定装置で捕集性能を測定した。この捕集性能測定装置は、測定サンプルMをセットするサンプルホルダー1の上流側にダスト収納箱2を連結し、下流側に流量計3、流量調整バルブ4、ブロワ5を連結した構成となっている。また、サンプルホルダー1にパーティクルカウンター6を接続し、切替コック7を介して、測定サンプルMの上流側のダスト個数と下流側のダスト個数をそれぞれ測定することができる。捕集効率の測定にあたっては、ポリスチレン0.309U 10重量%溶液(ナカライテック製)を蒸留水で200倍まで希釈し、ダスト収納箱2に充填する。次にサンプルMをホルダー1にセットし、風量をフィルター通過速度が3.0m/minになるように流量調整バルブ4で調整し、ダスト濃度を2万〜7万個/(2.83×10−4(0.01ft))の範囲で安定させ、サンプルMの上流のダスト個数D2および下流のダスト個数D1をパーティクルカウンター6(リオン社製、KC−01D)でダスト粒径0.3〜0.5μmの範囲についてそれぞれ測定し、下記計算式にて求めた数値の小数点以下第1位を四捨五入し捕集効率(%)を求めた。
捕集効率(%)=〔1−(D1/D2)〕×100
ここで、D1:下流のダスト個数(3回の合計)
D2:上流のダスト個数(3回の合計)
また圧力損失(Pa)は上記捕集性能測定時のサンプルMの上流と下流の静圧差を圧力計8で読み取り、3サンプルの平均値の小数点以下第一位を四捨五入して算出した。
さらにQF値は上記の方法で求めた捕集性能と圧力損失の値を用いて以下の式、
QF値(Pa−1)=−[ln(1−[捕集性能(%)]/100)]/[圧力損失(Pa)]
により算出し、小数点以下第三位を四捨五入したものである。
(7)剛軟度(mN)
剛軟度の測定は、JIS−L1085(1998年版)の6.10.3(a)に記載のガーレ試験機(株式会社東洋精機製作所製ガーレ・柔軟度試験機)にて実施した。ガーレ試験機での剛軟度は以下の方法により求めた。すなわち、試料から長さL38.1mm(有効試料長25.4mm)、幅d25.4mmの試験片を試料の任意の20点から採取する。ここで長繊維不織布においては、不織布の長手方向を試料の長さ方向とする。採取した試験片をそれぞれチャックに取り付け、可動アームA上の目盛り1−1/2”(1.5インチ=38.1mm)に合わせてチャックを固定する。この場合、試料長の1/2”(0.5インチ=12.7mm)はチャックに1/4”(0.25インチ=6.35mm)、試料の自由端にて振子の先端に1/4”(0.25インチ=6.35mm)、がかかるため測定にかかる有効試料長は試験片長さLから1/2”(0.5インチ=12.7mm)差し引いたものとなる。次に振り子Bの支点から下部のおもり取付孔a、b、c(mm)に適当なおもりW、W、W(g)を取り付けて可動アームAを定速回転させ、試験片が振り子Bから離れるときの目盛りRG(mgf)を読む。目盛りは小数点以下第一位の桁で読む。ここでおもり取付孔に取り付けるおもりは、目盛りRGが4〜6になるよう設定した。測定は試験片20点につき表裏各5回、合計200回実施する。得られた目盛りRGの値から下記式、
Br=RG×(aW+bW+cW)×(((L−12.7))/d)×3.375×10−5
を用いて剛軟度の値を小数点以下第二位を四捨五入してそれぞれ求める。試料の剛軟度(mN)は、200回の測定の平均値を、小数点以下第一位を四捨五入して算出する。
実施例1
水分率50重量ppm以下に乾燥した固有粘度IV0.65、融点260℃のポリエチレンテレフタレート(PET)と、水分率50重量ppm以下に乾燥した固有粘度IV0.66、イソフタル酸共重合率11モル%で融点230℃の共重合ポリエステル(CO−PET)を、それぞれ295℃と280℃で溶融し、ポリエチレンテレフタレートを芯成分、共重合ポリエステルを鞘成分とし、口金温度300℃、芯:鞘=80:20の重量比率で細孔より紡出した後、エアサッカーにより紡糸速度4300m/分で円形断面形状のフィラメントを紡糸し、コロナ放電法により−30kVの電圧で繊維を帯電して開繊させ、移動するネットコンベアー上に繊維ウェブとして捕集した。捕集した繊維ウェブを、ネットコンベア上のフラットロールで温度80℃、線圧10kg/cmで加熱圧接し連続してシートをフラットロールに4cm接触させた後、表面に複数の平行に配置された直線的溝が形成されている一対の上側ロールと下側ロールからなり、その上側ロールの溝とその下側ロールの溝とがある角度で交叉するように設けられているエンボスロールにおいて、上側ロールの凸部と下側ロールの凸部とで熱圧着され、その圧着面積率が10%となるよう調整したエンボスロールで、温度180℃、線圧70kg/cmの条件で熱圧着し、繊度2デシテックス、目付260g/mのスパンボンド不織布を得た。
実施例2
水分率50重量ppm以下に乾燥した固有粘度IV0.65、融点260℃のポリエチレンテレフタレート(PET)と、水分率50重量ppm以下に乾燥した固有粘度IV0.66、イソフタル酸共重合率11モル%で融点230℃の共重合ポリエステル(CO−PET)を、それぞれ295℃と280℃で溶融し、それぞれを別の吐出孔から吐出されるように吐出孔を配置した混繊用紡糸口金(ポリエチレンテレフタレート:共重合ポリエステル=8:2の割合となる口金孔数)で、口金温度295℃にて紡出した後、エアサッカーにより紡糸速度4500m/分で円形断面形状のフィラメントを紡糸し、コロナ放電法により−30kVの電圧で繊維を帯電して開繊させ、移動するネットコンベアー上に繊維ウェブとして捕集した。捕集した繊維ウェブを、一対のフラットロールで温度130℃、線圧60kg/cmで加熱圧接し、連続してシートをフラットロールに120cm接触させた後、表面に複数の平行に配置された直線的溝が形成されている一対の上側ロールと下側ロールからなり、その上側ロールの溝とその下側ロールの溝とがある角度で交叉するように設けられているエンボスロールにおいて、上側ロールの凸部と下側ロールの凸部とで熱圧着され、その圧着面積率が10%となるよう調整したエンボスロールで、温度190℃、線圧80kg/cmの条件で熱圧着し、繊度3デシテックス、目付260g/mのスパンボンド不織布を得た。
実施例3
目付を200g/mとした以外は実施例1と同様の方法でスパンボンド不織布を得た。
実施例4
水分率50重量ppm以下に乾燥した固有粘度IV0.65、融点260℃のポリエチレンテレフタレート(PET)と、水分率50重量ppm以下に乾燥した固有粘度IV0.66、イソフタル酸共重合率11モル%で融点230℃の共重合ポリエステル(CO−PET)を、それぞれ295℃と280℃で溶融し、ポリエチレンテレフタレートを芯成分、共重合ポリエステルを鞘成分とし、口金温度300℃、芯:鞘=80:20の重量比率で細孔より紡出した後、エアサッカーにより紡糸速度4300m/分で円形断面形状のフィラメントを紡糸し、エアサッカー出口に設置された金属衝突板へフィラメントを衝突させ、摩擦帯電により繊維を帯電して開繊させ、移動するネットコンベアー上に繊維ウェブとして捕集した。捕集した繊維ウェブを、ネットコンベア上のフラットロールで温度120℃、線圧50kg/cmで加熱圧接し連続してシートをフラットロールに120cm接触させた後、表面に複数の平行に配置された直線的溝が形成されている一対の上側ロールと下側ロールからなり、その上側ロールの溝とその下側ロールの溝とが一定の角度で交叉するように設けられているエンボスロールにおいて、上側ロールの凸部と下側ロールの凸部とで熱圧着され、その圧着面積率が10%となるよう調整したエンボスロールで、温度200℃、線圧70kg/cmの条件で熱圧着し、繊度3デシテックス、目付260g/mのスパンボンド不織布を得た。
Figure 2007231500
得られた不織布の特性は表1に示した通りであるが、実施例1、2、3、4の不織布はいずれも引張強力、剛軟度に優れたものであった。また捕集性能と圧力損失にも優れているため、QF値(Pa−1)はそれぞれ、0.03、0.04、0.05、0.04と良好であった。
比較例1
水分率50重量ppm以下に乾燥した固有粘度IV0.65、融点260℃のポリエチレンテレフタレート(PET)を295℃で溶融し、口金温度300℃で細孔より紡出した後、エアサッカーにより紡糸速度4400m/分で円形断面形状のフィラメントを紡糸し、コロナ放電法により−30kVの電圧で繊維を帯電して開繊させ、移動するネットコンベアー上に繊維ウェブとして捕集した。捕集した繊維ウェブを、上側に円形の凸部を有するロールを用い、下側に凹凸の無いフラットロールを用い、圧着面積率が16%となるよう調整したエンボスロールで、温度240℃、線圧60kg/cmの条件で熱圧着し、繊度2デシテックス、目付260g/mのスパンボンド不織布を得た。
比較例2
水分率50重量ppm以下に乾燥した固有粘度IV0.65、融点260℃のポリエチレンテレフタレート(PET)と、水分率50重量ppm以下に乾燥した固有粘度IV0.66、イソフタル酸共重合率11モル%で融点230℃の共重合ポリエステル(CO−PET)を、それぞれ295℃と280℃で溶融し、ポリエチレンテレフタレートを芯成分、共重合ポリエステルを鞘成分とし、口金温度300℃、芯:鞘=80:20の重量比率で細孔より紡出した後、エアサッカーにより紡糸速度4300m/分で円形断面形状のフィラメントを紡糸し、移動するネットコンベアー上に繊維ウェブとして捕集した。捕集した繊維ウェブを、上側に円形の凸部を有するロールを用い、下側に凹凸の無いフラットロールを用い、圧着面積率が18%となるよう調整したエンボスロールで、温度200℃、線圧70kg/cmの条件で熱圧着し、繊度2デシテックス、目付260g/mのスパンボンド不織布を得た。
比較例3
水分率50重量ppm以下に乾燥した固有粘度IV0.65、融点260℃のポリエチレンテレフタレート(PET)を295℃で溶融し、口金温度300℃で細孔より紡出した後、エアサッカーにより紡糸速度4400m/分で円形断面形状のフィラメントを紡糸し、移動するネットコンベアー上に繊維ウェブとして捕集した。捕集した繊維ウェブを、上側に円形の凸部を有するロールを用い、下側に凹凸の無いフラットロールを用い、圧着面積率が3%となるよう調整したエンボスロールで、温度180℃、線圧30kg/cmの条件で熱圧着し、繊度3デシテックス、目付200g/mのスパンボンド不織布を得た。
比較例4
水分率50重量ppm以下に乾燥した固有粘度IV0.65、融点260℃のポリエチレンテレフタレート(PET)と、水分率50重量ppm以下に乾燥した固有粘度IV0.66、イソフタル酸共重合率11モル%で融点230℃の共重合ポリエステル(CO−PET)を、それぞれ295℃と280℃で溶融し、ポリエチレンテレフタレートを芯成分、共重合ポリエステルを鞘成分とし、口金温度300℃、芯:鞘=20:80の重量比率で細孔より紡出した後、エアサッカーにより紡糸速度4300m/分で円形断面形状のフィラメントを紡糸し、移動するネットコンベアー上に繊維ウェブとして捕集した。捕集した繊維ウェブを、上側に円形の凸部を有するロールを用い、下側に凹凸の無いフラットロールを用い、圧着面積率が50%となるよう調整したエンボスロールで、温度200℃、線圧70kg/cmの条件で熱圧着し、繊度2デシテックス、目付260g/mのスパンボンド不織布を得た。
比較例5
水分率50重量ppm以下に乾燥した固有粘度IV0.65、融点260℃のポリエチレンテレフタレート(PET)と、水分率50重量ppm以下に乾燥した固有粘度IV0.66、イソフタル酸共重合率11モル%で融点230℃の共重合ポリエステル(CO−PET)を、それぞれ295℃と280℃で溶融し、ポリエチレンテレフタレートを芯成分、共重合ポリエステルを鞘成分とし、口金温度300℃、芯:鞘=80:20の重量比率で細孔より紡出した後、エアサッカーにより紡糸速度4400m/分で円形断面形状のフィラメントを紡糸し、コロナ放電法により−30kVの電圧で繊維を帯電して開繊させ、移動するネットコンベアー上に繊維ウェブとして捕集した。捕集した繊維ウェブを、上側に円形の凸部を有するロールを用い、下側に凹凸の無いフラットロールを用い、圧着面積率が16%となるよう調整したエンボスロールで、温度240℃、線圧60kg/cmの条件で熱圧着した後、一対のフラットロールで温度205℃、線圧50kg/cmで加熱圧接し、連続してシートをフラットロールに120cm接触させ、繊度2デシテックス、目付260g/mのスパンボンド不織布を得た。
得られた不織布の特性は表1に示した通りであるが、比較例1、2、4、5の不織布はいずれも引張強力、剛軟度に優れるものであった。しかしながら捕集性能と圧力損失から求められるQF値(Pa−1)はいずれも0.01であり、フィルターとしての性能に劣るものであった。また比較例3の不織布は熱接着が不十分であり、引張強力が弱く、剛軟度も低いものであった。さらにQF値(Pa−1)も0.01と低く、フィルターとしての性能にも劣るものであった。
本発明のフィルター用不織布は粉塵の捕集性能に優れ、さらに圧力損失が低い上に、機械的特性や剛性に優れることから、特に工業用のエアフィルターや液体フィルターとして好適に使用することができる。
捕集性能測定装置の概略図である。 一対のフラットロールにより繊維ウェブを熱処理する一例の概略図である。 一対のフラットロールにより繊維ウェブを熱処理する一例の概略図である。 一対のフラットロールにより繊維ウェブを熱処理する一例の概略図である。
符号の説明
1 サンプルホルダー
2 ダスト収納箱
3 流量計
4 流量調整バルブ
5 ブロワ
6 パーティクルカウンター
7 切替コック
8 圧力計
M 測定サンプル
9 フラットロール
10 繊維ウェブ(不織布)
11 加熱圧接部
12 不織布とフラットロールの接触部

Claims (10)

  1. 熱可塑性連続フィラメントからなる部分的に熱圧着された長繊維不織布であって、QF値(Pa−1)が0.02〜0.08で、剛軟度が2〜80mNであることを特徴とするフィルター用不織布。
  2. 剛軟度が2〜25mNであることを特徴とする請求項1に記載のフィルター用不織布。
  3. 前記熱可塑性連続フィラメントが、ポリエステル系高融点重合体の周りにポリエステル系低融点重合体を配した複合型フィラメントにて構成されていることを特徴とする請求項1または2記載のフィルター用不織布。
  4. 前記熱可塑性連続フィラメントが、ポリエステル系高融点重合体からなるフィラメントとポリエステル系低融点重合体からなるフィラメントの混繊型フィラメントにて構成されていることを特徴とする請求項1または2記載のフィルター用不織布。
  5. 圧着面積率が5〜30%で部分的に熱圧着されたことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のフィルター用不織布。
  6. プリーツ形状に加工されてなることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のフィルター用不織布。
  7. 熱可塑性重合体を紡糸口金から溶融押し出し後、これをエアサッカーにより牽引、延伸して熱可塑性連続フィラメントとし、これを帯電開繊し移動捕集面上に堆積させて繊維ウェブを形成し、この繊維ウェブをフラットロールにて圧接処理した後に熱エンボスロールにて部分的熱圧着を施すことにより長繊維不織布を形成することを特徴とするフィルター用不織布の製造方法。
  8. 前記熱可塑性連続フィラメントがポリエステル系高融点重合体の周りにポリエステル系低融点重合体を配した複合型フィラメントであることを特徴とする請求項7記載のフィルター用不織布の製造方法。
  9. 前記熱可塑性連続フィラメントがポリエステル系高融点重合体からなるフィラメントとポリエステル系低融点重合体からなる混繊型フィラメントであることを特徴とする請求項7記載のフィルター用不織布の製造方法。
  10. 前記フラットロールによる圧接処理が、前記繊維ウェブを一対のフラットロールにより加熱圧接して不織布を形成し、この不織布を加熱圧接部から連続的にフラットロールに接触させるものであることを特徴とする請求項7〜9いずれかに記載のフィルター用不織布の製造方法。
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