JP2007217552A - ジョイントシート - Google Patents
ジョイントシート Download PDFInfo
- Publication number
- JP2007217552A JP2007217552A JP2006039338A JP2006039338A JP2007217552A JP 2007217552 A JP2007217552 A JP 2007217552A JP 2006039338 A JP2006039338 A JP 2006039338A JP 2006039338 A JP2006039338 A JP 2006039338A JP 2007217552 A JP2007217552 A JP 2007217552A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fiber
- polyketone
- joint sheet
- weight
- salt
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Gasket Seals (AREA)
- Sealing Material Composition (AREA)
Abstract
【解決手段】 主たる繰り返し単位が1−オキソトリメチレン単位から構成され、比表面積値が1〜20m2/g、ろ水度が150〜800ml/minにフィブリル化されたポリケトン繊維を、基材繊維として含むジョイントシート。
【選択図】なし
Description
(1)基材繊維、充填材、および結合材としてのゴム成分を含むジョイントシートであって、該基材繊維として、主たる繰り返し単位が1−オキソトリメチレン単位で構成され、比表面積値が1〜20m2/g、ろ水度が150〜800ml/minになるようにフィブリル化された、ポリケトン繊維を含むことを特徴とするジョイントシート。
‖
O
なお、ポリケトン繊維は、全繰り返し単位の5モル%未満で1−オキソトリメチレン以外の繰り返し単位を含有していてもよい。1−オキソトリメチレン以外の繰り返し単位としては、例えば上記式(1)においてRがエチレン以外の1〜30の有機基、例えばプロピレン、ブチレン、1−フェニルエチレン等の繰り返し単位が例示される。またこれらの水素原子の一部または全部が、ハロゲン基、エステル基、アミド基、水酸基、エーテル基で置換されていてもよい。もちろん、Rは2種以上であってもよく、例えば、プロピレンと1−フェニルエチレンが混在していてもよい。ただし、高度な耐摩耗性、機械特性が達成可能で、耐熱性が優れるという観点では、全繰り返し単位の97モル%以上が1−オキソトリメチレンであるポリケトンであることが好ましく、より好ましくは99モル%以上、最も好ましくは100モル%である。
これらのポリケトン繊維には必要に応じて、酸化防止剤、ラジカル抑制剤、他のポリマー、艶消し剤、紫外線吸収剤、難燃剤、金属石鹸等の添加剤を含んでいてもよい。
基材繊維、充填剤およびゴム薬品の混合物に、あらかじめトルエンを加えて溶解させたゴムを加えて混合し、さらに必要に応じてエタノールを加えて混合し、ジョイントシート用コンパウンドを得る。得られたジョイントシート用コンパウンドを熱ロールと冷ロールからなるジョイントシート製造用カレンダーロールに供給し、熱ロール表面に巻き付かせて積層形成させ、加硫させた後、シートを切り出してジョイントシートを得る。
ポリケトン長繊維を短繊維化する方法は特に限定されないが、例えば一方向に引き揃えたポリケトン繊維束を水で湿らせた状態でせん断方式の裁断機で裁断するなどの方法が挙げられる。
このゲル状繊維から溶剤を除去し、延伸すると、緻密でかつ均質な延伸糸となり、単糸膠着率も低くなって、耐磨耗性、機械特性に非常に優れた、本発明の目的を達成するポリケトン繊維となる。
ここで、塩を溶解する溶媒は、上記で説明した水、メタノール等の重量であり、ポリケトンの重量は含まれない。
ポリマー濃度(重量%)=
ポリマーの重量/(ポリマーの重量+ポリケトン溶媒の重量)×100
ここで、ポリケトン溶媒の重量は、金属塩を有する場合、金属塩と金属塩を溶解する溶媒(水等)の総量を指す。
その第一は、塩化亜鉛と塩化カルシウムの複合塩からなる水溶液(金属塩の重量比が29/71〜44/56、金属塩水溶液の塩濃度は59〜64重量%)であり、更に好ましくは、その重量比が32/68〜39/61(塩化亜鉛/塩化カルシウム)で、塩濃度が60〜63重量%である。
実施例の説明中に用いられる各測定値の測定方法は次の通りである。
極限粘度[η]は次の定義式に基づいて求められる値である。
[η]=lim(T−t)/(t・C) [g/dl]
C→0
定義式中のt及びTはヘキサフルオロイソプロパノールに溶解したポリケトンの希釈溶液の60℃での粘度管の流過時間である。またCは、上記溶液100ml中のグラム単位による溶質重量値である。
(2)繊維強度、伸度、弾性率
JIS−L−1013に準じて測定した。
(3)比表面積値
B.E.T.法により測定した。
(4)ろ水度
JIS−P−8121(パルプのろ水度試験方法)に従い、測定した。
塩濃度62重量%の塩化カルシウム、塩化亜鉛と塩化リチウムの混合塩(塩化カルシウム/塩化亜鉛/塩化リチウムの重量比は48.4/35.5/16.1)水溶液に、極限粘度5.5dl/gのポリ(1−オキソトリメチレン)を7.5重量%となるように30℃で混合し、1.3kPaまで減圧した。泡の発生が無くなった後減圧のまま密閉し、これを85℃で2時間攪拌することにより均一で透明なポリケトン溶液を得た(相分離温度は47℃である)。得られたポリケトン溶液を20μmのフィルターを通過させた後、直径0.15mmの穴が50個ある紡口口金からプランジャー型押出機を用いて、80℃、5m/分の速度で押し出し、エアギャップ長10mmを通過させ、そのまま2℃の水である凝固浴中を通した後、6m/分の速度でネルソンロールを用いて引き上げた。次いでそのネルソンロール上で水を吹きかけて洗浄し、更に1%の塩酸浴を通して6m/分の速度でネルソンロールを用いて引き上げた後、そのネルソンロール上で水を吹きかけて洗浄し、220℃のホットプレート上を通して乾燥後、5.4m/分で巻き取った。この繊維を225℃、240℃、250℃、257℃で徐々に温度を高くしながら4段延伸を行った後、仕上げ油剤を付与して巻き取った。この繊維の引っ張り強度は22cN/dtex、引っ張り弾性率は450cN/dtex、密度は1.315g/cm3であり、この繊維の断面を光学顕微鏡と走査型電子顕微鏡で観察したところ、スキンコア構造を示さず、均質な構造であった。
比表面積値9.5m2/g、ろ水度400ml/minのポリケトンパルプ(ポリケトンフィブリル繊維(2))を用いて表2に示す3種の配合比のジョイントシートコンパウンドを作成した。
得られたジョイントシート用コンパウンドを実施例1〜3と同じ要領で成形しジョイントシートを得た。得られたジョイントシートの常態(20℃×65%)での強度をJIS−R3453に準拠した方法に従って求めた。次にジョイントシートをオートクレーブで水蒸気1.0MPa(約180℃)雰囲気下に96時間保持した後、100℃±2℃に保った高温槽に入れ、3時間保持した後取り出し、デシケ−タ中で室温まで放冷した後、常態(20℃×65%)でJIS−R3453に準拠した方法によって強度を求めた。結果を表5に示す。
市販のアラミドフィブリル繊維を用いて表3に示す配合比のジョイントシート用コンパウンドを調整した。
得られたジョイントシート用コンパウンドを実施例1〜3と同じ要領で成形しジョイントシートを得た。得られたジョイントシートの常態(20℃×65%)での強度をJIS−R3453に準拠した方法に従って求めた。次にジョイントシートをオートクレーブで水蒸気1.0MPa(約180℃)雰囲気下に96時間保持した後、100℃±2℃に保った高温槽に入れ、3時間保持した後取り出し、デシケータ中で室温まで放冷した後、常態(20℃×65%)でJIS−R3453に準拠した方法によって強度を求めた。結果を表6に示す。
市販のポリパラフエニレンベンゾビスオキサゾールパルプ繊維を用いて表4に示す3種の配合比のジョイントシート用コンパウンドを調整した。
得られたジョイントシート用コンパウンドを実施例1〜3と同じ要領で成形しジョイントシートを得た。得られたジョイントシートの常態(20℃×65%)での強度をJIS−R3453に準拠した方法に従って求めた。次にジョイントシートをオートクレーブで水蒸気1.0MPa(約180℃)雰囲気下に96時間保持した後、100℃±2℃に保った高温槽に入れ、3時間保持した後取り出し、デシケータ中で室温まで放冷しした後、常態(20℃×65%)でJIS−R3453に準拠した方法によって強度を求めた。結果を表6に示す。
ポリケトンパルプを用いたジョイントシートはオートクレーブでの水蒸気処理(1.0MPa(約180℃)、96時間)で、強度低下はほとんど見られなかった。
Claims (3)
- 基材繊維、充填材、および結合材としてのゴム成分を含むジョイントシートであって、該基材繊維として、主たる繰り返し単位が1−オキソトリメチレン単位で構成され、比表面積値が1〜20m2/g、ろ水度が150〜800ml/minになるようにフィブリル化された、ポリケトン繊維を含むことを特徴とするジョイントシート。
- 前記フィブリル化ポリケトン繊維の原糸の引張り強度が5〜30cN/dtex、引張弾性率が100〜1000cN/dtexであることを特徴とする請求項1に記載のジョイントシート。
- 前記フィブリル化ポリケトン繊維の配合量がジョイントシート全体の1〜30重量%であることを特徴とする請求項1または2に記載のジョイントシート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006039338A JP2007217552A (ja) | 2006-02-16 | 2006-02-16 | ジョイントシート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006039338A JP2007217552A (ja) | 2006-02-16 | 2006-02-16 | ジョイントシート |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007217552A true JP2007217552A (ja) | 2007-08-30 |
Family
ID=38495173
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006039338A Pending JP2007217552A (ja) | 2006-02-16 | 2006-02-16 | ジョイントシート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2007217552A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010249267A (ja) * | 2009-04-17 | 2010-11-04 | Tokyo Gas Co Ltd | ガスケット |
Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001207335A (ja) * | 2000-01-27 | 2001-08-03 | Asahi Kasei Corp | フィブリル状物及びその製造方法 |
JP2002194330A (ja) * | 2000-12-26 | 2002-07-10 | Ask Technica Corp | ジョイントシート形成用組成物 |
JP2002201459A (ja) * | 2000-12-28 | 2002-07-19 | Nichias Corp | ジョイントシート |
JP2003027333A (ja) * | 2001-07-19 | 2003-01-29 | Asahi Kasei Corp | ポリケトン繊維 |
JP2003089954A (ja) * | 2001-09-14 | 2003-03-28 | Asahi Kasei Corp | 音響振動部材 |
JP2003155470A (ja) * | 2001-11-21 | 2003-05-30 | Toyobo Co Ltd | ジョイントシート形成用組成物及びジョイントシート |
JP2004051893A (ja) * | 2002-07-23 | 2004-02-19 | Nippon Valqua Ind Ltd | 非石綿系ジョイントシート |
-
2006
- 2006-02-16 JP JP2006039338A patent/JP2007217552A/ja active Pending
Patent Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001207335A (ja) * | 2000-01-27 | 2001-08-03 | Asahi Kasei Corp | フィブリル状物及びその製造方法 |
JP2002194330A (ja) * | 2000-12-26 | 2002-07-10 | Ask Technica Corp | ジョイントシート形成用組成物 |
JP2002201459A (ja) * | 2000-12-28 | 2002-07-19 | Nichias Corp | ジョイントシート |
JP2003027333A (ja) * | 2001-07-19 | 2003-01-29 | Asahi Kasei Corp | ポリケトン繊維 |
JP2003089954A (ja) * | 2001-09-14 | 2003-03-28 | Asahi Kasei Corp | 音響振動部材 |
JP2003155470A (ja) * | 2001-11-21 | 2003-05-30 | Toyobo Co Ltd | ジョイントシート形成用組成物及びジョイントシート |
JP2004051893A (ja) * | 2002-07-23 | 2004-02-19 | Nippon Valqua Ind Ltd | 非石綿系ジョイントシート |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010249267A (ja) * | 2009-04-17 | 2010-11-04 | Tokyo Gas Co Ltd | ガスケット |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN110080036B (zh) | 一种含微纤化纤维素的纤维复合材料及其制备方法 | |
JP2007239901A (ja) | シート状ガスケットの製造方法 | |
JP2015098576A (ja) | ゴム組成物の製造方法及びゴム組成物 | |
US20060166580A1 (en) | Non-asbestos gasket sheet | |
EP0523339A2 (en) | Asbestos-free composition for gaskets | |
JP2007217552A (ja) | ジョイントシート | |
JP3946032B2 (ja) | ジョイントシート形成用組成物及びジョイントシート | |
JP2007246590A (ja) | 摩擦材 | |
JP4852328B2 (ja) | ビーターシートガスケット | |
JP2014227525A (ja) | 微細セルロース繊維複合体の製造方法 | |
JPS5986683A (ja) | シ−ル材料 | |
JP2008503660A (ja) | アクリルおよびパラ−アラミドパルプならびにその製造方法 | |
JP2007254915A (ja) | 難燃性に優れたメタ型芳香族ポリアミド繊維 | |
JP2010229297A (ja) | 層状粘土鉱物含有全芳香族ポリアミドドープの製造方法、およびこれより得られる層状粘土鉱物含有全芳香族ポリアミド繊維 | |
JP2006070161A (ja) | ジョイントシート | |
JP2002194331A (ja) | ガスケット | |
JP3719884B2 (ja) | ポリケトン繊維の製造方法 | |
JP6046428B2 (ja) | 放射線遮蔽性シート | |
JP2007113122A (ja) | 編物 | |
JP4949331B2 (ja) | 非石綿系ジョイントシートの製造方法 | |
JPS62149908A (ja) | 高性能アクリル系フイブリル化繊維 | |
JP2010229590A (ja) | 難燃性全芳香族ポリアミド繊維 | |
JP2015183307A (ja) | ポリビニルアルコール系繊維 | |
JP2007247086A (ja) | 低収縮性メタ型全芳香族ポリアミド繊維 | |
JP7283667B2 (ja) | ナノセルロースマスターバッチ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Effective date: 20071203 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 |
|
A621 | Written request for application examination |
Effective date: 20090206 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20110831 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20110906 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20120124 |