JP2007212914A - 液晶表示装置、及びその駆動方法、並びに電子機器 - Google Patents

液晶表示装置、及びその駆動方法、並びに電子機器 Download PDF

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Abstract

【課題】黒表示から白表示に切り替わるときにおいて液晶の動作性のよい液晶表示装置、及びその駆動方法、並びに電子機器を提供する。
【解決手段】液晶5を対向電極15と画素電極16で挟持して構成され、VA方式で駆動する液晶表示装置において、1つの画素14の画素電極16を第1の画素構成電極16a〜第4の画素構成電極16dで構成する。黒表示の時に第1の画素構成電極16a〜第4の画素構成電極16dの各電極に順次電圧が増加または減少するように電圧を印加する。そして、4つの電極の中で印加する電圧を順次切り換えて、液晶5を配向する。
【選択図】図8

Description

本発明は、液晶表示装置、及びその駆動方法、並びに電子機器に関するものである。
近年、例えばテレビジョン信号を映像として表示する表示装置として、液晶表示装置(LCD)やプラズマディスプレイなどのフラットパネルディスプレイが普及している。このうち、LCDは、視野角が狭いことが短所であったが、VA(Vertically Aligned)方式やIPS(In−Plane Switching)方式などが開発され、広視野角化が実現されている。
VA方式では、1画素の中に液晶の配向方向が異なる複数の領域(マルチドメインと称す)を形成することにより、広視野角化を達成している。マルチドメインを構成する為の液晶を配向する方法が特許文献1に開示されている。それによると、TFT(Thin Film Transistor)が配置されたTFTアレイ基板と、そのTFTアレイ基板に対向する対向基板との間に液晶が封入された液晶表示装置において、TFTアレイ基板または対向基板の表面に突状体を形成する方法と、電極にスリットを入れて等電位線を湾曲させる方法とが開示されている。現在は、液晶表示装置の表示を白黒反転したときの応答の確実性と応答速度の観点から、TFTアレイ基板と対向基板の両方に突状体を配置する方法と、TFTアレイ基板と対向基板とのどちらか一方の基板に突状体を配置して他方の基板には電極にスリットを入れる方法とが広く採用されている。
特開平11−242225号公報(14〜17頁、図9〜図12)
しかしながら、VA方式のネガ型液晶表示装置において、基板に突状体を配置し、電極間に電圧を印加して黒表示から白表示に切り換える時、突状体の上部の領域では、表面が平行になる部分が存在するので、その領域における液晶分子(以下液晶と称す)は電圧無印加時に傾斜しない。突状体の斜面における液晶は、突状体の上部から離れる方向へ傾斜しており、電圧印加時にはさらに突状体の上部から離れる方向へ傾斜することから、突状体の上部の領域の液晶は、電圧印加時にも隣接する液晶に押されて傾斜することがない。従って、突状体の上部の領域は、突状体以外の平坦な領域に比べて液晶が遮光状態(黒表示状態)から透過光状態(白表示状態)に切り替わりにくくなる為、特に、黒表示から白表示に切り替わる中間の中間電圧印加時では、突状体の上部の領域では液晶が傾斜せず、黒表示のまま残る現象が発生していた。その結果、中間電圧印加時では、その印加電圧に応じて動作する液晶の動作性が低下していた。
本発明は前記課題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、黒表示から白表示に切り換えるときにおいて、液晶の動作性を向上させた液晶表示装置、及びその駆動方法、並びに電子機器を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明の液晶表示装置の駆動方法によれば、第1基板と第2基板との間の対向面に電極が形成され、電圧無印加時に垂直配向を呈する液晶を第1基板と第2基板との間に挟持した液晶表示装置の駆動方法であって、第1基板は、表示単位を構成する1つの画素に対応して、複数の画素構成電極から形成される画素電極を備え、第2基板は、対向電極を備え、画素電極と対向電極との間に電圧を印加するとき、複数の画素構成電極のうち少なくとも一対の隣接する画素構成電極に異なる電圧を印加させ、一対の画素構成電極間毎の電圧差に対応させて、画素構成電極間の近傍の液晶を傾斜させることを特徴とする。
この液晶表示装置の駆動方法によれば、液晶表示装置は第1基板と第2基板を備え、これらの基板間に液晶が挟持されている。第1基板は表示単位を構成する1つの画素に対応して、複数の画素構成電極から形成される画素電極を備え、第2基板は、対向電極を備えている。画素電極と対向電極との間に電圧を印加するとき、複数の画素構成電極のうち少なくとも一対の隣接する画素構成電極に異なる電圧を印加させる。これにより、一対の画素構成電極間の電圧差に対応して、画素構成電極間の近傍の液晶を傾斜させる。
画素内は突状体がなく全て平坦に形成され、画素内の全液晶が対向する電極の電圧に応じて傾斜する。従って、黒表示から白表示に切り替わる電圧を印加するときにおいて液晶の動作性を向上させる液晶表示装置の駆動方法とすることができる。
本発明の液晶表示装置の駆動方法によれば、画素構成電極は、1つの画素に対応して、同心円状に配列して配置され、画素構成電極と対向電極との間に電圧を印加するとき、画素構成電極に対して印加する電圧は、配列の順に増加または減少させて印加させ、画素構成電極の電圧を、それぞれ隣接する画素構成電極の電圧に順次切り換えて、電圧を印加させ、画素構成電極間毎の電圧差に対応させて、画素構成電極間の近傍の液晶を傾斜させることを特徴とする。
この液晶表示装置の駆動方法によれば、画素構成電極は、1つの画素に対応して、同心円状に配列して配置される。画素構成電極と対向電極との間に電圧を印加するとき、画素構成電極に対して印加する電圧は、配列の順に増加または減少させて印加させ、画素構成電極の電圧を、それぞれ隣接する画素構成電極の電圧に順次切り換えて、電圧を印加させる。
従って、それぞれの画素構成電極にはそれぞれ異なる電圧が印加される。また、同心円状に配列して配置される電極には順次電圧が増加または減少するように電圧を印加した場合、画素構成電極が同心円状に配置されることから、画素構成電極の内で最も低い電圧が印加される電極と最も高い電圧が印加される電極とが隣接する。この2つの電極間は、画素電極の複数の電極のうち最も大きな電位差をもつ電場が形成される。
電圧無印加時に垂直配向を呈する液晶は、電場内で等電位線と平行になる方向に傾斜する性質があり、また、電位差に比例して傾斜する性質がある。従って、複数の画素構成電極の電極間の中で電位差が大きい電極間の近傍の液晶は、他の電極間の液晶より大きく傾斜する。
画素構成電極の電圧を、それぞれ隣接する画素構成電極の電圧に順次切り換えて、電圧を印加させることから、画素構成電極の電極間の近傍における液晶が傾斜するように作用する力が順次切り換わる。電極が同心円状に配置されるので、液晶を傾斜させる力が大きくかかる電極間を同心円状に移動させることで液晶が傾斜する方向が制御される。
画素内は突状体がなく全て平坦に形成され、画素内の全液晶が対向する電極の電圧に応じて傾斜する。従って、黒表示から白表示に切り替わる電圧を印加するときにおいて液晶の動作性を向上させる液晶表示装置の駆動方法とすることができる。
本発明の液晶表示装置の駆動方法によれば、対向電極は、1つの画素に対応して、複数の対向構成電極を備え、画素電極と対向電極との間に電圧を印加するとき、複数の対向構成電極のうち少なくとも一対の隣接する対向構成電極に、異なる電圧を印加させ、一対の対向構成電極間毎の電圧差に対応させて、対向構成電極間の近傍の液晶を傾斜させることを特徴とする。
この液晶表示装置の駆動方法によれば、第2基板に形成された対向電極は、1つの画素に対応して、複数の対向構成電極を備えている。画素電極と対向電極との間に電圧を印加するとき、複数の対向構成電極のうち少なくとも一対の隣接する対向構成電極に、異なる電圧を印加させ、一対の対向構成電極間に電圧差を持つ電場を形成させる。これにより、対向構成電極間の近傍の液晶を傾斜させる。
画素内の第2基板の液晶側の面には突状体がなく全て平坦に形成され、画素内の全液晶が対向する電極の電圧に応じて傾斜する。従って、黒表示から白表示に切り替わる電圧を印加するときにおいて液晶の動作性を向上させる液晶表示装置の駆動方法とすることができる。
本発明の液晶表示装置の駆動方法によれば、画素構成電極は、1つの画素に対応して、同心円状に配列して配置され、対向構成電極は、1つの画素に対応して、同心円状に配列して配置され、画素構成電極と対向構成電極との対をなす電極の間に電圧を印加するとき、画素構成電極に対して印加する電圧は、配列の順に増加または減少させて印加させ、対向構成電極に対して印加する電圧は、配列の順に増加または減少させて印加させ、画素構成電極間の近傍の液晶と、対向構成電極間の近傍の液晶とを傾斜させることを特徴とする。
この液晶表示装置の駆動方法によれば、画素構成電極は、1つの画素に対応して、同心円状に配列して配置され、対向構成電極は、1つの画素に対応して、同心円状に配列して配置される。画素構成電極と対向構成電極との対をなす電極の間に電圧を印加するとき、画素構成電極に対して印加する電圧は、配列の順に増加または減少させて印加させ、対向構成電極に対して印加する電圧は、配列の順に増加または減少させて印加させる。
このとき、それぞれの画素構成電極間には電圧差を持つ電場が形成され、それぞれの画素構成電極間の近傍の液晶は傾斜する。同様に、それぞれの対向構成電極間には電圧差を持つ電場が形成され、それぞれの対向構成電極間の近傍の液晶は傾斜する。
画素構成電極間の近傍の液晶と対向構成電極間の近傍の液晶とが傾斜することから、画素構成電極間の近傍の液晶と対向構成電極間の近傍の液晶との内一方の液晶が傾斜する場合に比べて、画素電極と対向電極との間の電圧差を上げると、短い時間で画素内の液晶は全体が隣接する液晶に押されて傾斜する。従って、画素内の表示を短い時間で黒表示から白表示に切り換えることができる。
本発明の液晶表示装置の駆動方法によれば、画素構成電極と対向構成電極との対をなす電極の間に電圧を印加するとき、画素構成電極に印加する電圧と、画素構成電極と対向する対向構成電極に隣接する対向構成電極に印加する電圧は、略同じ電圧を印加することを特徴とする。
この液晶表示装置の駆動方法によれば、画素構成電極に印加する電圧と対向電構成電極に印加する電圧とを1つの電極分ずらすことで、画素構成電極と対向構成電極間の等電位線が1つの電極分ずれた分布になり、等電位線を斜めにすることができる。
画素構成電極と対向構成電極間の等電位線を斜めに分布させることで、画素構成電極の電極間の近傍に位置する液晶及び対向電極の電極間の近傍に位置する液晶は電位差の影響を受けて傾斜する。このとき、斜めの等電位線に沿う方向に、画素構成電極間の近傍の液晶と対向構成電極間の近傍の液晶が傾斜する。そして、電極間の近傍の液晶が傾斜した状態で画素電極と対向電極との間の電圧差を上げると、画素構成電極と対向構成電極との間の液晶の傾斜角度が大きくなり、画素電極近傍の液晶と対向電極近傍の液晶は同じ方向に傾斜する。液晶の視角依存性は液晶の傾斜方向の影響を受けるが、液晶の傾斜方向が同じ方向に傾斜することから、対向する画素構成電極の近傍の液晶と対向構成電極の近傍の液晶は同じ方向に対する視角依存性を有する配置とすることができる。
本発明の液晶表示装置の駆動方法によれば、画素構成電極に印加する電圧は、それぞれ隣接する画素構成電極に印加されている電圧を順次切り換えて印加させ、対向構成電極に印加する電圧は、それぞれ隣接する対向構成電極に印加されている電圧を順次切り換えて印加させることを特徴とする。
この液晶表示装置の駆動方法によれば、画素構成電極に印加する電圧は、それぞれ隣接する画素構成電極に印加されている電圧を順次切り換えて印加させるので、画素構成電極間の近傍の液晶の傾斜角度が切り換わる。このとき、画素電極と対向電極との間に電圧を印加すると、画素構成電極間の近傍の液晶の傾斜角度は順次切り換わりながら傾斜角度が大きくなり、画素構成電極上の液晶は画素構成電極間の近傍の液晶に押されて傾斜する。従って、画素における画素構成電極上の液晶は全体的に傾斜するようになる。
同様に、対向構成電極に印加する電圧は、それぞれ隣接する対向構成電極に印加されている電圧を順次切り換えて印加させるので、対向構成電極間の近傍の液晶の傾斜角度が切り換わる。このとき、画素電極と対向電極との間に電圧を印加すると、対向構成電極間の近傍の液晶の傾斜角度は順次切り換わりながら傾斜角度が大きくなり、対向構成電極上の液晶は対向構成電極間の近傍の液晶に押されて傾斜する。従って、画素における対向構成電極上の液晶は全体的に傾斜するようになる。
本発明の液晶表示装置の駆動方法によれば、一つの画素に対応する画素電極と対向電極との間に電圧を印加させ、一つの画素内の液晶が傾斜した後、一つの画素内の画素構成電極に印加する電圧は同じ電圧にすることを特徴とする。
本発明の液晶表示装置の駆動方法によれば、一つの画素に対応する画素電極と対向電極との間に電圧を印加させ、一つの画素内の液晶が傾斜した後、一つの画素内の対向構成電極に印加する電圧は同じ電圧にすることを特徴とする。
この液晶表示装置の駆動方法によれば、画素電極と対向電極との間に、所定の電圧以上の電圧をかけるとき、画素における液晶は傾斜していることから、画素構成電極間の各電極及び対向構成電極間の各電極に電位差をつけて液晶を配向しなくても良い。また、電圧を順次切り換えるときは、液晶が微小振動し、光透過量が変動するが、画素内の液晶が全て傾斜した後は、電圧の切り換えをしないことで、光透過量の変動を抑えることができる。
上記課題を解決するために、本発明の液晶表示装置によれば、第1基板と第2基板との間の対向面に電極が形成され、電圧無印加時に垂直配向を呈する液晶を第1基板と第2基板との間に挟持した液晶表示装置の駆動方法であって、第1基板は、表示単位を構成する1つの画素に対応して、複数の画素構成電極から形成される画素電極を備え、第2基板は、対向電極を備え、画素電極と対向電極との間に電圧を印加するとき、複数の画素構成電極のうち少なくとも一対の隣接する画素構成電極に異なる電圧を印加させる制御を行なう制御回路とを備えたことを特徴とする。
この液晶表示装置によれば、液晶表示装置は第1基板と第2基板を備え、これらの基板の間に液晶が挟持されている。第1基板は表示単位を構成する1つの画素に対応して、複数の画素構成電極から形成される画素電極を備え、第2基板は、対向電極を備えている。画素電極と対向電極との間に電圧を印加するとき、複数の画素構成電極のうち少なくとも一対の隣接する画素構成電極に異なる電圧を印加させる。これにより、一対の画素構成電極間の電圧差に対応して、画素構成電極間の近傍の液晶を傾斜させる。
画素内は突状体がなく全て平坦に形成され、画素内の全液晶が対向する電極の電圧に応じて傾斜する。従って、黒表示から白表示に切り替わる電圧を印加するときにおいて液晶の動作性を向上した液晶表示装置とすることができる。
本発明の液晶表示装置によれば、画素構成電極は、1つの画素に対応して、同心円状に配列され、画素構成電極と対向電極との間に電圧を印加するとき、画素構成電極に印加する電圧は、配列された画素構成電極に対して増加または減少させて印加させ、画素構成電極の電圧を、それぞれ隣接する画素構成電極の電圧に順次切り換えて、電圧を印加させる制御を行なう制御回路とを備えたことを特徴とする。
この液晶表示装置によれば、画素構成電極は、1つの画素に対応して、同心円状に配列して配置される。画素構成電極と対向電極との間に電圧を印加するとき、画素構成電極に対して印加する電圧は、配列の順に増加または減少させて印加させる。また、画素構成電極の電圧を、それぞれ隣接する画素構成電極の電圧に順次切り換えて、電圧を印加させる。
従って、それぞれの画素構成電極にはそれぞれ異なる電圧が印加される。また、同心円状に配列して配置される電極には順次電圧が増加または減少するように電圧を印加した場合、画素構成電極が同心円状に配置されることから、画素構成電極の内で最も低い電圧が印加される電極と最も高い電圧が印加される電極とが隣接する。この2つの電極間は、画素電極の複数の電極のうち最も大きな電位差をもつ電場が形成される。
電圧無印加時に垂直配向を呈する液晶は、電場内で等電位線と平行になる方向に傾斜する性質があり、また、電位差に比例して傾斜する性質がある。従って、複数の画素構成電極の電極間の中で電位差が大きい電極間の近傍の液晶は、他の電極間の液晶より大きく傾斜する。
画素構成電極の電圧を、それぞれ隣接する画素構成電極の電圧に順次切り換えて、電圧を印加させることから、画素構成電極の電極間の近傍における液晶が傾斜する角度が順次切り換わる。
電極間の近傍における液晶が傾斜した状態で画素電極と対向電極との間の電圧差を上げると、液晶の傾斜角度が大きくなる。これにより、画素構成電極上における液晶は、電極間の近傍における液晶に押されて傾斜して、画素の光透過量が増大し白表示となる。このとき、画素電極及び対向電極が液晶と接する面は平面であり、画素内の液晶は全体が隣接する液晶に押されて傾斜する。
画素内は突状体がなく全て平坦に形成され、画素内の全液晶が対向する電極の電圧に応じて傾斜する。従って、黒表示から白表示に切り替わる電圧を印加するときにおいて、液晶の動作性が向上した液晶表示装置とすることができる。
本発明の液晶表示装置によれば、画素構成電極は、1つの画素の領域の略中心を基準として分割する領域に形成されたことを特徴とする。
この液晶表示装置によれば、画素構成電極は、画素の領域の略中心を基準として分割する領域に形成されている。各画素構成電極の電圧はそれぞれ隣接する画素構成電極に順次切り換えて印加されて、各画素構成電極間の近傍の液晶が配向される。画素電極は、1つの画素の領域を基準として分割される為、画素構成電極間の近傍の液晶は、画素の略中心のまわりにそれぞれ異なる複数の方向に配向される。液晶の傾斜方向と視角依存性には相関があり、複数の電極間の液晶はそれぞれ異なる画素の略中心を基準として各方向に傾斜する。画素の中心以外を基準としたとき、見易い視角が特定の方向に偏り易くなる。従って、画素の中心以外を基準としたときに比べて、画素の中心を基準としたときは、見易い視角が特定の方向に偏りが少ない特性をもつ液晶表示装置とすることができる。
本発明の液晶表示装置によれば、画素構成電極は、略四等分に分割する領域に形成されたことを特徴とする。
この液晶表示装置によれば、画素構成電極は、画素の領域の中心を基準として略四等分に分割する領域に形成されている。各画素構成電極の電圧はそれぞれ隣接する画素構成電極に順次切り換えて印加されて、各画素構成電極間の近傍の液晶が配向される。画素電極は、略四等分に分割される為、画素構成電極間の近傍の液晶は、それぞれ異なる四つの方向に配向される。液晶の傾斜方向と視角依存性には相関があり、4箇所の電極間の液晶はそれぞれ異なる方向に傾斜する。従って、広視野角な特性をもつ液晶表示装置とすることができる。
本発明の液晶表示装置によれば、対向電極は、1つの画素に対応して、複数の対向構成電極を備え、画素電極と対向電極との間に電圧を印加するとき、複数の対向構成電極のうち少なくとも一対の隣接する対向構成電極に、異なる電圧を印加させる制御を行なう制御回路を備えたことを特徴とする。
この液晶表示装置によれば、第2基板に形成された対向電極は、1つの画素に対応して、複数の対向構成電極を備えている。画素電極と対向電極との間に電圧を印加するとき、複数の対向構成電極のうち少なくとも一対の隣接する対向構成電極に、異なる電圧を印加させ、一対の対向構成電極間に電圧差を持つ電場を形成させる。これにより、対向構成電極間の近傍の液晶を傾斜させる。
画素内の第2基板の液晶側の面には突状体がなく全て平坦に形成され、画素内の全液晶が対向する電極の電圧に応じて傾斜する。従って、黒表示から白表示に切り替わる電圧を印加するときにおいて液晶の動作性を向上させる液晶表示装置とすることができる。
本発明の液晶表示装置によれば、複数の画素構成電極は、1つの画素に対応して、同心円状に配列して配置され、複数の対向構成電極は、1つの画素に対応して、同心円状に配列して配置され、画素電極と対向構成電極との対をなす電極の間に電圧を印加するとき、画素構成電極に対して印加する電圧は、増加または減少させて印加させ、対向構成電極に対して印加する電圧は、増加または減少させて印加させる制御を行なう制御回路を備えたことを特徴とする。
この液晶表示装置によれば、画素構成電極は、1つの画素に対応して、同心円状に配列して配置され、対向構成電極は、1つの画素に対応して、同心円状に配列して配置される。画素構成電極と対向構成電極との対をなす電極の間に電圧を印加するとき、画素構成電極に対して印加する電圧は、配列の順に増加または減少させて印加させ、対向構成電極に対して印加する電圧は、配列の順に増加または減少させて印加させる。
このとき、それぞれの画素構成電極間には電圧差を持つ電場が形成され、それぞれの画素構成電極間の近傍の液晶は傾斜する。同様に、それぞれの対向構成電極間には電圧差を持つ電場が形成され、それぞれの対向構成電極間の近傍の液晶は傾斜する。
画素構成電極間の近傍の液晶と対向構成電極間の近傍の液晶とが傾斜することから、画素構成電極間の近傍の液晶と対向構成電極間の近傍の液晶との内一方の液晶が傾斜する場合に比べて、画素電極と対向電極との間の電圧差を上げると、短い時間で画素内の液晶は全体が隣接する液晶に押されて傾斜する。従って、画素内の表示を短い時間で黒表示から白表示に切り換えられる液晶表示装置とすることができる。
本発明の液晶表示装置によれば、画素構成電極に印加する電圧は、それぞれ隣接する画素構成電極に印加されている電圧を順次切り換えて印加させ、対向構成電極に印加する電圧は、それぞれ隣接する対向構成電極に印加されている電圧を順次切り換えて印加させる制御を行なう制御回路を備えたことを特徴とする。
この液晶表示装置によれば、画素構成電極に印加する電圧は、それぞれ隣接する画素構成電極に印加されている電圧を順次切り換えて印加させるので、画素構成電極間の近傍の液晶の傾斜角度が切り換わる。このとき、画素電極と対向電極との間に電圧を印加すると、画素構成電極間の近傍の液晶の傾斜角度は順次切り換わりながら傾斜角度が大きくなり、画素構成電極上の液晶はその液晶に押されて傾斜する。従って、画素における画素構成電極上の液晶は全体的に傾斜するようになる。
同様に、対向構成電極に印加する電圧は、それぞれ隣接する対向構成電極に印加されている電圧を順次切り換えて印加させるので、対向構成電極間の近傍の液晶の傾斜角度が切り換わる。このとき、画素電極と対向電極との間に電圧を印加すると、対向構成電極間の近傍の液晶の傾斜角度は順次切り換わりながら傾斜角度が大きくなり、対向構成電極上の液晶はその液晶に押されて傾斜する。従って、画素における対向構成電極上の液晶は全体的に傾斜するようになる。
画素内において、画素構成電極上の液晶と対向構成電極上の液晶とが全体的に傾斜するようになる。従って、画素内の液晶が全体的に傾斜する液晶表示装置とすることができる。
本発明の液晶表示装置によれば、対向構成電極は、1つの画素の領域の略中心を基準として分割する領域に形成されたことを特徴とする。
この液晶表示装置によれば、対向構成電極は、画素の領域の略中心を基準として分割する領域に形成されている。各対向構成電極の電圧はそれぞれ隣接する対向構成電極に順次切り換えて印加されて、各対向構成電極間の近傍の液晶が配向される。対向構成電極は、1つの画素の領域を基準として分割される為、対向構成電極間の近傍の液晶は、画素の略中心のまわりにそれぞれ異なる複数の方向に配向される。液晶の傾斜方向と視角依存性には相関があり、複数の電極間の液晶はそれぞれ異なる画素の略中心を基準として各方向に傾斜する。画素の中心以外を基準としたとき、見易い視角が特定の方向に偏り易くなる。従って、画素の中心以外を基準としたときに比べて、画素の中心を基準としたときは、見易い視角が特定の方向に偏りが少ない特性をもつ液晶表示装置とすることができる。
本発明の液晶表示装置によれば、対向構成電極は、略四等分に分割する領域に形成されたことを特徴とする。
この液晶表示装置によれば、対向構成電極は、画素の領域の中心を基準として略四等分に分割する領域に形成されている。各対向構成電極の電圧はそれぞれ隣接する対向構成電極に順次切り換えて印加されて、各対向構成電極間の近傍の液晶が配向される。対向電極は、略四等分に分割される為、対向構成電極間の近傍の液晶は、それぞれ異なる四つの方向に配向される。液晶の傾斜方向と視角依存性には相関があり、4箇所の電極間の液晶はそれぞれ異なる方向に傾斜する。従って、広視野角な特性をもつ液晶表示装置とすることができる。
上記課題を解決するために、本発明の電子機器は上記の液晶表示装置を備えたことを特徴とする。
この電子機器によれば、本発明の電子機器は黒表示から白表示にかわる時において、電極面に突状体を備えた液晶表示装置に比べて、液晶の動作性の良い液晶表示装置を備えている。従って、黒表示から白表示にかわる電圧印加時において、液晶の動作性が向上した液晶表示装置を備えた電子機器とすることができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
尚、各図における各層や各部材は、各図面上で認識可能な程度の大きさとするため、各層や各部材毎に縮尺を異ならせて図示している。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態に係る液晶表示装置について、図1〜図7に従って説明する。
図1は、液晶表示装置の模式平面図であり、図2は、図1の液晶表示装置のH−H’線に沿う模式断面図である。
図1及び図2に示すように、本実施形態の電気光学装置としての液晶表示装置1は、第1基板としてのTFTアレイ基板2と第2基板としての対向基板3とが光硬化性の封止材であるシール材4によって貼り合わされている。シール材4によって枠形状に区画された領域内に液晶5が封入され、TFTアレイ基板2と対向基板3に液晶5が挟持されている。
シール材4の内側の領域には、遮光性材料で形成され、配線を隠すために枠形状の周辺見切り6が配置されている。シール材4の外側の領域には、データ線駆動回路7、制御回路8及び実装端子9がTFTアレイ基板2の一辺2a(図中下側の辺)に沿って形成されている。この一辺2aに隣接する2つの辺2b及び辺2c(図中左右の辺)に沿って走査線駆動回路10が形成されている。TFTアレイ基板2の残る辺2d(図中上側の辺)には、シール材4の両側に設けられた走査線駆動回路10の間を接続するための配線11が設けられている。また、対向基板3のコーナー部の4箇所には、TFTアレイ基板2と対向基板3との間で電気的導通をとるための基板間導通材12が配設されている。
また、液晶表示装置1はカラー表示用として構成しており、対向基板3において、対向基板3の周辺見切り6の内側の領域に、赤(R)、緑(G)、青(B)のカラーフィルタ13R,13G,13Bが保護膜とともに形成され、複数の画素14がm行n列のマトリクス状に構成されている。
図2に示すように、画像を表示する領域には、対向基板3のカラーフィルタ13R,13G,13Bの液晶5側に対向電極15が配置されている。TFTアレイ基板2には、カラーフィルタ13R,13G,13Bと対向して画素電極16が配置され、この画素電極16は、画像信号をスイッチングするTFT(スイッチング素子)のドレイン電極と電気的に接続されている。TFTのソース電極には、画像信号を供給するデータ用配線(ソース配線と称す)が電気的に接続され、TFTのゲート電極には、走査信号を供給する走査用配線(ゲート配線と称す)が電気的に接続されている。
画素電極16は、TFTのドレイン電極に電気的に接続されており、スイッチング素子であるTFTを一定期間だけオン状態とすることにより、データ線から供給される画像信号が各画素14の画素電極16に所定のタイミングで供給される。このようにして画素電極16を介して液晶に印加される画像信号の電圧レベルは、対向電極15との間で保持される。
液晶は、画素電極16及び対向電極15に電圧を印加すると、両電極間に挟まれる液晶(液晶分子)の傾き角度が変化する性質を持っており、TFTのスイッチング動作により、液晶にかける電圧をコントロールして液晶の傾き角度を制御し、画素14毎に光を透過させたり遮る動作を行う。それにより、光が液晶を透過した場合、透過した光は、画素14毎に相対して設置される赤(R)、緑(G)、青(B)の3色の色フィルタを有するカラーフィルタを透過することで、画素14毎に対応する各色フィルタの色を色光として透過する。また、光が液晶により遮られた場合、光が液晶により遮られた画素14に対応する色フィルタには光は入射しないため、黒色となる。このようにTFTのスイッチング動作により、液晶をシャッタとして動作させることにより、画素14毎に光の透過をコントロールし、画素14を明滅させることにより、カラー映像を表示させることができる。
図3は液晶表示装置の要部模式斜視図である。図3に示すように、略四角形の画素電極16は画素14の中心を通る線14aで略4等分に分割された略四角形の第1の画素構成電極16a〜第4の画素構成電極16dを備えている。画素電極16の電極の配置は画素14の中心を中心として右回りに第1の画素構成電極16a、第2の画素構成電極16b、第3の画素構成電極16c、第4の画素構成電極16dの順に同心円状に配置されている。第1の画素構成電極16a〜第4の画素構成電極16dの各電極のコーナー部には、TFT17が配置され、第1の画素構成電極16a〜第4の画素構成電極16dの各電極の外周辺部には、ゲート配線18とソース配線19が配置されて電気的に接続され、各電極毎に電圧が印加される構成になっている。
図4は液晶表示装置の要部模式断面図である。図4に示すように、TFTアレイ基板2はTFTベース板20を備えている。TFTベース板20の液晶5と反対側の面には位相差フィルム21が配置され、位相差フィルム21の液晶5と反対側の面には偏光フィルム22が配置されている。
TFTベース板20の液晶5側の面には、ゲート電極23と絶縁膜24が配置され、図3に示すようにゲート電極23はゲート配線18と電気的に接続されている。ゲート電極23と絶縁膜24の液晶5側の面には絶縁膜25が配置され、絶縁膜25の液晶5側の面でゲート電極23と対向する位置にはTFT17が配置されている。絶縁膜25上で、TFT17の両側には、ソース電極27とドレイン電極28が配置され、図3に示すようにソース電極27は、ソース配線19と電気的に接続されている。TFT17のスイッチング機能により、ゲート電極23に電圧が印加されたとき、ソース電極27からドレイン電極28へ電流が流れるようになっている。
TFT17、ソース電極27、ドレイン電極28の周囲及び液晶5側の面には絶縁膜29が配置され、絶縁膜29の液晶5側の面は平坦に形成されている。絶縁膜29の液晶5側の面には画素電極16が配置され、画素電極16はドレイン電極28とコンタクトホール30を介して電気的に接続されている。画素電極16の液晶5側の面には図示しない垂直配向膜が形成され、紡錘形状の液晶5が画素電極16に対して略垂直になるように配向され、いわゆるVA方式で駆動されるように配向されている。
対向基板3は対向ベース板31を備えている。対向ベース板31の液晶5と反対側の面には、位相差フィルム32が配置され、位相差フィルム32の液晶5と反対側の面には偏光フィルム33が配置されている。
対向ベース板31の液晶5側の面には、カラーフィルタ13R,13G,13Bとブラックマスク34が配置され、カラーフィルタ13R,13G,13Bからは液晶5を通過した光線が通過し、ブラックマスク34は光線を遮断するようになっている。カラーフィルタ13R,13G,13Bとブラックマスク34の液晶5側の面には対向電極15が配置され、対向電極15の液晶5側の面には図示しない垂直配向膜が形成され、液晶5が対向電極15に対して略垂直になるように配向されている。画素電極16と対向電極15との間に電圧を印加すると、電圧に対応して液晶5の傾きが変化し、偏光フィルム22と液晶5と偏光フィルム33とを通過する光透過量が変化するようになっている。
図5は液晶表示装置の電気ブロック図である。図5に示すように、液晶表示装置1は、入力される画像信号から、液晶5の動作を制御する制御信号を形成する制御回路8を備えている。制御回路8は、配線を介してデータ線駆動回路7及び走査線駆動回路10に制御信号を伝達する。データ線駆動回路7は、画素電極16に印加する電圧レベルを示す電圧信号を形成し、TFT17に伝達する。走査線駆動回路10は、TFT17をスイッチングするスイッチング信号を形成し、TFT17に伝達する。TFT17は第1の画素構成電極16a〜第4の画素構成電極16dの電極毎に配置され、スイッチング信号により選択された画素電極16に電圧信号を供給する。
次に画素電極16に印加する電圧とその電圧が液晶5に与える作用について、図6〜図8に従って説明する。図6は画素電極へ印加する電圧の動作を示すタイミングチャートである。
図6において、第1の画素構成電極16a〜第4の画素構成電極16dに印加する電圧を、それぞれ第1の電圧信号35a〜第4の電圧信号35dとする。この第1の電圧信号35a〜第4の電圧信号35dは図5に示す制御回路8で形成され、図2に示すデータ線駆動回路7及び図3に示すTFT17を介して第1の画素構成電極16a〜第4の画素構成電極16dに供給される。
タイミングt1において、各電極に印加する電圧は、高い方から低い順に並べたとき、第1の電圧信号35a、第2の電圧信号35b、第3の電圧信号35c、第4の電圧信号35dの順とする。このとき、第1の電圧信号35aと第4の電圧信号35dとの間の電圧差が最も大きくなる。第1の電圧信号35aと第2の電圧信号35bとの間の電圧差、第2の電圧信号35bと第3の電圧信号35cとの間の電圧差及び第3の電圧信号35cと第4の電圧信号35dとの間の電圧差は略同じ電圧差とする。
次に、タイミングt2において、各電極に印加される電圧は高い方から低い順に並べたとき、第4の電圧信号35d、第1の電圧信号35a、第2の電圧信号35b、第3の電圧信号35cの順とする。このとき、第4の電圧信号35dと第3の電圧信号35cとの間の電圧差を最も大きくする。次にタイミングt3において、第3の電圧信号35cと第2の電圧信号35bとの間の電圧差を最も大きくする。
最も電極間の電圧差が大きな電極の対を、タイミングt1では、第1の画素構成電極16aと第4の画素構成電極16dとの電極とし、タイミングt2では、第4の画素構成電極16dと第3の画素構成電極16cとの電極とする。最も電極間の電圧差が大きな電極の対を、タイミングt3では、第3の画素構成電極16cと第2の画素構成電極16bとの電極とし、タイミングt4では、第2の画素構成電極16bと第1の画素構成電極16aとの電極とする。つまり、電圧差が大きな電極の対をタイミングの切り換わりに合わせて、隣接する電極の対に順次移動する。
図7はタイミングt1における電極間の等電位線を示す模式図である。図7に示すように、タイミングt1の画素電極16において、第1の画素構成電極16aと対向電極15との電圧差が最も大きくなる。対向電極15との電圧差は、高い方から低い順に並べたとき、第1の画素構成電極16a、第2の画素構成電極16b、第3の画素構成電極16c、第4の画素構成電極16dの順になる。
等電位線36の密度については、第1の画素構成電極16aと第4の画素構成電極16dとの間の等電位線36の密度が最も高くなる。そして、第1の画素構成電極16aと第4の画素構成電極16dとの間の等電位線36が対向電極15の方向へ進むとき、等電位線36は第1の画素構成電極16a側に傾斜する。第1の画素構成電極16aと第2の画素構成電極16bとの間の等電位線の密度は、第2の画素構成電極16bと第3の画素構成電極16cの間の等電位線の密度、第3の画素構成電極16cと第4の画素構成電極16dとの間の等電位線の密度と略同じ密度となる。
第4の画素構成電極16d及び第1の画素構成電極16aの間の等電位線36が対向電極15の方向へ進むとき、等電位線36は第1の画素構成電極16a側に進み、第1の画素構成電極16a及び第2の画素構成電極16bの間の等電位線36が対向電極15の方向へ進むとき、等電位線36は第1の画素構成電極16a側に進む。続いて、第2の画素構成電極16b及び第3の画素構成電極16cとの間の等電位線36が対向電極15の方向へ進むとき、等電位線36は第2の画素構成電極16b側に進み、第3の画素構成電極16c及び第4の画素構成電極16dの間の等電位線36が対向電極15の方向へ進むとき、等電位線36は第3の画素構成電極16c側に進む。
液晶5は、等電位線36と平行となる方向に傾斜するように動作し、電位差が大きい領域程、液晶には傾斜させる力が大きく作用する。従って、タイミングt1において、第1の画素構成電極16aと第4の画素構成電極16dとの間の近傍の液晶5は、第1の画素構成電極16a側に傾斜させる力が作用する。第1の画素構成電極16a及び第2の画素構成電極16bの間の近傍の液晶5は、第1の画素構成電極16a側に、傾斜させる微小な力が作用する。同様に、第2の画素構成電極16b及び第3の画素構成電極16cの間の近傍の液晶5は、第2の画素構成電極16b側に、傾斜させる微小な力が作用する。第3の画素構成電極16c及び第4の画素構成電極16dの間の液晶5は、第3の画素構成電極16c側に、傾斜させる微小な力が作用する。
つまり、第1の画素構成電極16a〜第4の画素構成電極16dの隣接する電極間の近傍において、第1の画素構成電極16aと第4の画素構成電極16dとの間の領域は電位差が大きい領域となり、液晶5を傾斜させる力が作用する。他の3箇所において、電位差が小さい領域となり、液晶5が、第1の画素構成電極16aと第4の画素構成電極16dとの間の近傍の液晶5が傾斜した方向と逆方向に、傾斜させる微小な力が作用する。
第1の画素構成電極16a及び第4の画素構成電極16dの間の近傍の液晶5の動作は、次の様になる。タイミングt1において、液晶5は第1の画素構成電極16a側へ傾斜する。タイミングt2〜タイミングt4において、液晶5は、第4の画素構成電極16d側に微小な角度だけ傾斜が戻る。次のタイミングt5において、等電位線の状態はタイミングt1と同じ等電位線の状態になり、液晶5は第1の画素構成電極16a側へ傾斜する。従って、液晶5は、第1の画素構成電極16aへ傾斜して戻る動作を反復する。
第1の画素構成電極16a及び第2の画素構成電極16bの間の近傍と、第2の画素構成電極16b及び第3の画素構成電極16cの間の近傍と、第3の画素構成電極16c及び第4の画素構成電極16dの間の近傍とにおける液晶5の動作は、前述の第1の画素構成電極16a及び第4の画素構成電極16dの間の近傍の液晶5の動作と同じ動作をする。
図8は電極における液晶の動作を説明する図である。図8に示すように、第1の画素構成電極16aと第2の画素構成電極16bとの間の近傍の液晶5は、第2の画素構成電極16b側へ傾斜して戻る動作を反復し、第2の画素構成電極16bと第3の画素構成電極16cとの間の液晶5は、第3の画素構成電極16c側へ傾斜して戻る動作を反復する。同様に、第3の画素構成電極16cと第4の画素構成電極16dとの間の近傍の液晶5は、第4の画素構成電極16d側へ傾斜して戻る動作を反復する。第4の画素構成電極16dと第1の画素構成電極16aとの間の近傍の液晶5は、第1の画素構成電極16a側へ傾斜して戻る動作をそれぞれタイミングをずらしながら順次反復する。
黒表示から白表示に変える為に、画素電極16に印加する電圧を高くするとき、第1の画素構成電極16a〜第4の画素構成電極16dに印加する電圧の振幅は変えずに画素電極16と対向電極15間の電圧差を大きくする。すると、液晶5が傾斜して戻る動作において、液晶5は画素電極16の電極面に対して垂直方向まで戻らず傾斜した状態となる。画素電極16に印加する電圧が所定の電圧以上になり、液晶5が電極面に垂直の方向まで戻らないとき、画素電極16に印加する電圧の振幅を無くす。画素電極16に印加する電圧を上げることで液晶5は隣接する液晶5を押圧し、画素電極16上の液晶5は全体が傾斜する。第1の画素構成電極16a上の液晶5は、第4の画素構成電極16dと反対側に傾斜し、第2の画素構成電極16bは、第1の画素構成電極16aと反対側に傾斜する。同様に、第3の画素構成電極16c上の液晶5は、第2の画素構成電極16bと反対側に傾斜し、第4の画素構成電極16dは、第3の画素構成電極16cと反対側に傾斜する。つまり、液晶5は、4方向に傾斜する。
画素電極16に印加する平均電圧を所定の電圧より下げるとき、制御回路8は画素電極16に印加する電圧の振幅を大きくし、液晶5を所定の方向へ傾斜して戻る動作を反復させる。その後、制御回路8が画素電極16に印加する電圧を上げると、液晶5は所定の方向に傾斜する。
上述したように、本実施形態によれば、以下の効果を有する。
(1)本実施形態によれば、第1の画素構成電極16a〜第4の画素構成電極16dの各電極に異なる電圧を印加し、それぞれの画素構成電極の間の近傍の液晶を傾斜させた。画素電極16は平坦な面上に形成されており、電圧印加時に隣接する液晶5に押されて傾斜する。従って、黒表示から白表示に切り替わるときにおいて、突状体を用いて配向する方法に比べて、1つの画素内の液晶の動作性を向上させることができる。その結果、液晶の動作性が向上した液晶表示装置の駆動方法と、その方法を用いた液晶表示装置1を実現することができる。
(2)本実施形態によれば、第1の画素構成電極16a〜第4の画素構成電極16dの各電極に異なる電圧を印加し、隣接する電極に印加する電圧を順次移動した。画素構成電極に印加する電圧を、それぞれ隣接する画素構成電極の電圧に順次切り換えて、電圧を印加させることから、画素構成電極の電極間の近傍における液晶が傾斜するように作用する力が順次切り換わる。電極が同心円状に配置されるので、液晶を傾斜させる力が大きくかかる電極間を同心円状に移動させることで液晶が傾斜する方向を制御することができる。また、この方法を用いて液晶を駆動する液晶表示装置1を実現することができる。
(3)本実施形態によれば、第1の画素構成電極16a〜第4の画素構成電極16dの各電極間の近傍で傾斜する液晶5は、4箇所の電極間でそれぞれ異なる方向に傾斜する。液晶5の傾斜方向と視角依存性には相関があり、4箇所の電極間の液晶5は4方向に傾斜する。従って、広視野角な液晶表示装置の駆動方法と、その方法を用いた液晶表示装置1を実現することができる。
(4)本実施形態によれば、画素電極16に印加する電圧が所定の電圧以上のとき、第1の画素構成電極16a〜第4の画素構成電極16dの各電極に印加する電圧は同じ電圧にした。第1の画素構成電極16a〜第4の画素構成電極16dに印加する電圧を異なる電圧にし、タイミングをあわせて切り換えるときは、液晶5が微小振動する。一方、画素電極16に印加する電圧が所定の電圧以上のとき、第1の画素構成電極16a〜第4の画素構成電極16dの各電極に印加する電圧を同じ電圧にすることで、液晶5は微小振動しない。従って、液晶5が微小振動することで、光透過量が変動することのない液晶表示装置の駆動方法と、その方法を用いた液晶表示装置1を実現することができる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態に係る液晶表示装置について、図9〜図13に従って説明する。
この実施形態が第1の実施形態と異なるところは、図2に示した対向電極15が画素電極16に対応して複数配置される点にある。
図9は液晶表示装置40の模式断面図である。図9に示すように、本実施形態の液晶表示装置40は、対向基板41を備えている。TFTアレイ基板2と同様に、対向基板41は、画像信号を入力する実装端子42と、実装端子42と配線を介して接続される制御回路43とを備えている。さらに、対向基板41は、制御回路43により形成された制御信号から、画像信号を形成するデータ線駆動回路44及び走査信号を形成する図示しない走査線駆動回路を備えている。対向基板41は画素電極16と対向する領域に対向電極45を備え、走査信号のタイミングで画像信号が対向電極45に供給される。
図10は液晶表示装置40の要部模式斜視図である。図10に示すように、TFTアレイ基板2の第1の画素構成電極16a〜第4の画素構成電極16dに対向する対向基板41の領域に、第1の対向構成電極45a〜第4の対向構成電極45dが配置されている。第1の対向構成電極45a〜第4の対向構成電極45dは、画素電極16と同様に、画素14の中心を通る線14aで略4等分に分割された略四角形の電極形状となっている。
第1の対向構成電極45a〜第4の対向構成電極45dの各電極のコーナー部にはTFT46が配置され、第1の対向構成電極45a〜第4の対向構成電極45dの各電極の外周辺部にはゲート配線47とソース配線48とが配置されている。TFT46のゲート電極にはゲート配線47が電気的に接続され、TFT46のソース電極にはソース配線48が電気的に接続され、各電極毎に電圧が印加される構成となっている。
図11は液晶表示装置40の要部模式断面図である。図11において、TFTアレイ基板2は上記第1の実施形態と同じであり、説明を省略する。対向基板41は対向ベース板49を備えている。対向ベース板49の液晶5と反対側の面には位相差フィルム50が配置され、位相差フィルム50の液晶5と反対側の面には偏光フィルム51が配置されている。
対向ベース板49の液晶5側の面には、カラーフィルタ52R,52G,52Bとブラックマスク53が配置され、カラーフィルタ52R,52G,52Bからは液晶5を通過した光線が通過し、ブラックマスク53は光線を遮断するようになっている。ブラックマスク53の液晶5側の面にはゲート電極54が配置され、ゲート電極54の周囲には、絶縁膜55が配置される。図10に示すようにゲート電極54はゲート配線47と電気的に接続されている。ゲート電極54と絶縁膜55の液晶5側の面には絶縁膜56が配置され、絶縁膜56の液晶5側の面でゲート電極54と対向する位置にはスイッチング素子としてのTFT57が配置されている。絶縁膜56上で、TFT57の両側には、ソース電極58とドレイン電極59が配置され、図10に示すようにソース電極58は、ソース配線48と電気的に接続されている。TFT57のスイッチング機能により、ゲート電極54に電圧が印加されたとき、ソース電極58からドレイン電極59へ電流が流れるようになっている。
TFT57、ソース電極58、ドレイン電極59の周囲及び液晶5側の面には絶縁膜60が配置され、絶縁膜60の液晶5側の面は平坦に形成されている。絶縁膜60の液晶5側の面には対向電極45が配置され、対向電極45はドレイン電極59とコンタクトホール62を介して電気的に接続されている。対向電極45の液晶5側の面には図示しない垂直配向膜が形成され、紡錘形状の液晶5が対向電極45に対して略垂直になるように配向され、いわゆるVA方式で駆動されるように配向されている。
図12は液晶表示装置の電気ブロック図である。図12に示すように、TFTアレイ基板2の回路構成は上記第1の実施形態と同じ構成であり、説明を省略する。対向基板41の回路構成は、TFTアレイ基板2の回路構成と同様な回路構成となっている。異なる所の1つは、画像信号をTFTアレイ基板2の制御回路8に入力すると共に、対向基板41の制御回路43に入力する為に、TFTアレイ基板2の制御回路8と、対向基板41の制御回路43とが配線を介して接続されているところである。異なる所の1つは、TFTアレイ基板2の第1の画素構成電極16a〜第4の画素構成電極16dが、対向基板41では、第1の対向構成電極45a〜第4の対向構成電極45dに替わった所である。
対向基板41の回路の作用は、TFTアレイ基板2の回路の作用と略同等である。制御回路43は画像信号を基に制御信号を形成し、データ線駆動回路44及び走査線駆動回路63に供給する。データ線駆動回路44は、対向電極45に印加する電圧レベルを示す電圧信号を形成し、TFT26に伝達する。走査線駆動回路63は、対向電極45をスイッチングするスイッチング信号を形成し、TFT26に伝達する。TFT26は第1の対向構成電極45a〜第4の対向構成電極45dの各対向電極45毎に配置され、スイッチング信号により選択された対向電極45に電圧信号を供給する。
次に画素電極16及び対向電極45に印加する電圧とその電圧が液晶5に与える作用について、図13〜図15に従って説明する。図13は画素電極と対向電極へ印加する電圧の動作を示すタイミングチャートである。
図13において、第1の画素構成電極16a〜第4の画素構成電極16dに印加する電圧を、それぞれ第1の電圧信号35a〜第4の電圧信号35dとする。同様に、第1の対向構成電極45a〜第4の対向構成電極45dに印加する電圧を、それぞれ第5の電圧信号64a〜第8の電圧信号64dとする。
この第1の電圧信号35a〜第4の電圧信号35dは図12に示す制御回路8で形成され、データ線駆動回路7及びTFT17を介して第1の画素構成電極16a〜第4の画素構成電極16dに供給される。同様に、第5の電圧信号64a〜第8の電圧信号64dは制御回路43で形成され、データ線駆動回路44及びTFT26を介して第1の対向構成電極45a〜第4の対向構成電極45dに供給される。
尚、第1の電圧信号35a〜第4の電圧信号35dの信号の推移は上記の第1の実施形態と同じであり説明を省略する。
タイミングt1において、対向電極45の各電極に印加する電圧は、高い方から低い順に並べたとき、第6の電圧信号64b、第7の電圧信号64c、第8の電圧信号64d、第5の電圧信号64aの順とする。このとき、対向する画素電極16及び対向電極45の対の中において、第1の電圧信号35aと第5の電圧信号64aとの間の電圧差が最も大きくなる。第2の電圧信号35bと第6の電圧信号64bとの間の電圧差、第3の電圧信号35cと第7の電圧信号64cとの間の電圧差及び第4の電圧信号35dと第8の電圧信号64dとの間の電圧差は略同じ電圧差とする。
つまり、第1の画素構成電極16aと第1の対向構成電極45aとの間の電圧が他の対向する電極間の電圧より高い電圧が印加され、他の対向する電極の対の電極間の電圧差は略同じ電圧にする。
次に、タイミングt2において、第4の電圧信号35dと第8の電圧信号64dとの間の電圧差を他より高くする。これにより、第4の画素構成電極16dと第4の対向構成電極45dとの間の電圧が他の対向する電極間の電圧より高くなる。次にタイミングt3において、第3の電圧信号35cと第7の電圧信号64cとの間の電圧差を他より高くする。これにより、第3の画素構成電極16cと第3の対向構成電極45cとの間の電圧が他の対向する電極間の電圧より高くなる。次にタイミングt4において、第2の電圧信号35bと第6の電圧信号64bとの間の電圧差を他より高くする。これにより、第2の画素構成電極16bと第2の対向構成電極45bとの間の電圧が他の対向する電極間の電圧より高くなる。タイミングt5において、電圧信号はタイミングt1と同じにし、タイミングt1〜タイミングt4の電圧信号を順次繰り返す。
つまり、4つの対向する画素電極16と対向電極45との対の中で、他より電圧差の高い電極の対を1つ形成する。そして、タイミングの切り換わりに合わせて、他より電圧差の高い電極の対を隣接する電極の対に順次移動する。
図14はタイミングt1における電極間の等電位線を示す模式図である。図14に示すように、タイミングt1の画素電極16と対向電極45との電極の対において、第1の画素構成電極16aと第1の対向構成電極45aとの間の電圧差が最も大きく、第1の対向構成電極45aの電圧と第2の画素構成電極16bとの電圧が略同じ電圧となる。また、第4の対向構成電極45dと第1の画素構成電極16aの電圧との電圧が略同じ電圧となる。従って、第1の画素構成電極16aと第2の画素構成電極16bとの間の領域の等電位線36は、第4の対向構成電極45dと第1の対向構成電極45aとの間の領域に接続する。
液晶5は、等電位線36と平行になる方向に傾斜する性質がある。従って、第1の画素構成電極16aと第2の画素構成電極16bの間の近傍の液晶5は、第1の対向構成電極45a側に傾斜する。同様に、第4の対向構成電極45dと第1の対向構成電極45aとの間の近傍の液晶5は、第1の画素構成電極16a側に傾斜する。
第2の画素構成電極16bと第1の対向構成電極45aとが略同じ電圧であり、第3の画素構成電極16cと第2の対向構成電極45bとが略同じ電圧である為、第2の画素構成電極16bと第3の画素構成電極16cとの間の領域の等電位線36は、第1の対向構成電極45aと第2の対向構成電極45bとの間の領域に接続する。従って、第2の画素構成電極16bと第3の画素構成電極16cとの間の近傍の液晶5は、第2の対向構成電極45b側に傾斜する。同様に、第1の対向構成電極45aと第2の対向構成電極45bとの間の近傍の液晶5は、第2の画素構成電極16b側に傾斜する。
同様に、第3の画素構成電極16cと第4の画素構成電極16dとの間の領域の等電位線36は、第2の対向構成電極45bと第3の対向構成電極45cとの間の領域に接続する。そして、第3の画素構成電極16cと第4の画素構成電極16dとの間の近傍の液晶5は第3の対向構成電極45c側に傾斜する。さらに、第2の対向構成電極45bと第3の対向構成電極45cとの間の近傍の液晶5は第3の画素構成電極16c側に傾斜する。
第4の画素構成電極16dと第1の画素構成電極16aとの間の領域の等電位線36は、第3の対向構成電極45cと第4の対向構成電極45dとの間の領域に接続する。そして、第4の画素構成電極16dと第1の画素構成電極16aとの間の近傍の液晶5は第4の対向構成電極45d側に傾斜する。さらに、第3の対向構成電極45cと第4の対向構成電極45dとの間の近傍の液晶5は、第4の画素構成電極16d側に傾斜する。
タイミングt1からタイミングt2に移行すると、それぞれの電極に印加される電圧は隣接する電極の電圧に切り換わり、等電位線36も切り換わる。このとき、隣接する画素電極16間の領域の等電位線36は、タイミングt1において接続した対向電極45間の領域と同じ領域に接続する。そして、隣接する画素電極16間の近傍の液晶5及び、隣接する対向電極45間の近傍の液晶5の傾斜方向はタイミングt1と変わらず同じ方向に傾斜する。
タイミングt2からタイミングt3へと順次移行するとき、隣接する画素電極16の電極間の近傍の液晶5及び、隣接する対向電極45間の近傍の液晶5の傾斜方向は変わらない。
タイミングt1からタイミングt2、タイミングt2からタイミングt3へと順次切り換わるとき、タイミングの切り換わりに合わせて、他より電圧差の高い電極の対は、隣接する電極の対に順次移動する。そして、液晶5が他より大きく傾斜する領域が順次移動する。
図15は電極における液晶の動作を説明する図である。図15に示すように、第1の画素構成電極16aと第2の画素構成電極16bとの間の近傍の液晶5aは、第1の画素構成電極16a側へ傾斜し、第2の画素構成電極16bと第3の画素構成電極16cとの間の近傍の液晶5bは、第2の画素構成電極16b傾斜する。同様に、第3の画素構成電極16cと第4の画素構成電極16dとの間の近傍の液晶5cは、第3の画素構成電極16c側へ傾斜し、第4の画素構成電極16dと第1の画素構成電極16aとの間の近傍の液晶5dは、第4の画素構成電極16d側へ傾斜する。
そして、第1の対向構成電極45aと第2の対向構成電極45bとの間の近傍の液晶5eは、第2の対向構成電極45b側へ傾斜し、第2の対向構成電極45bと第3の対向構成電極45cとの間の近傍の液晶5fは、第3の対向構成電極45c側へ傾斜する。同様に、第3の対向構成電極45cと第4の対向構成電極45dとの間の近傍の液晶5gは、第4の対向構成電極45d側へ傾斜し、第4の対向構成電極45dと第1の対向構成電極45aとの間の近傍の液晶5hは、第1の対向構成電極45a側へ傾斜する。
黒表示から白表示に変える為に、画素電極16及び対向電極45に印加する電圧を切り換えて、画素電極16と対向電極45との間の電圧差を高くする。このとき、第1の画素構成電極16a〜第4の画素構成電極16dの間の電圧波形の振幅と第1の対向構成電極45a〜第4の対向構成電極45dの間の電圧波形の振幅とは変更しない。画素電極16に印加する電圧が所定の電圧以上になるとき、画素電極16及び対向電極45に印加する電圧波形の電圧振幅35v,64v(図13参照)を無くす。画素電極16と対向電極45との間に印加する電圧を上げることで液晶5は隣接する液晶5を押圧し、画素電極16上及び対向電極45上の液晶5は全体が傾斜する。
第1の画素構成電極16a上の液晶5は、第2の画素構成電極16bの逆側に傾斜し、第2の画素構成電極16b上の液晶5は、第3の画素構成電極16cの逆側に傾斜する。同様に、第3の画素構成電極16c上の液晶5は、第4の画素構成電極16dの逆側に傾斜し、第4の画素構成電極16d上の液晶5は、第1の画素構成電極16aの逆側に傾斜する。従って、画素電極16上の液晶5は、略直交する4方向に傾斜する。
第1の対向構成電極45a上の液晶5は、第4の対向構成電極45dの逆側に傾斜し、第2の対向構成電極45b上の液晶5は、第1の対向構成電極45aの逆側に傾斜する。そして、第3の対向構成電極45c上の液晶5は、第2の対向構成電極45bの逆側に傾斜し、第4の対向構成電極45d上の液晶5は、第3の対向構成電極45cの逆側に傾斜する。従って、対向電極45上の液晶5は、略直交する4方向に傾斜する。
画素電極16と対向電極45との間に印加する平均電圧を所定の電圧より下げるとき、制御回路8は画素電極16に印加する電圧波形の振幅を大きくし、制御回路43は対向電極45に印加する電圧波形の振幅を大きくする。そして、液晶5を所定の方向へ配向する。
上述したように、本実施形態によれば、上記の第1の実施形態の(1)〜(4)の効果に加え、以下の効果を有する。
(1)本実施形態によれば、第1の対向構成電極45a〜第4の対向構成電極45dの各電極に異なる電圧を印加し、それぞれの対向構成電極の間の近傍の液晶が傾斜された。対向電極45は平坦な面上に形成されており、電圧印加時に隣接する液晶5に押されて傾斜する。従って、黒表示から白表示に切り替わる時において、突状体により配向する方法に比べて、液晶の動作性の向上した液晶の表示装置の駆動方法と、その方法を用いた液晶表示装置40を実現することができる。
(2)本実施形態によれば、画素電極16の電極間の近傍の液晶5と、対向電極15の電極間の近傍の液晶とが配向される。画素電極16の電極間の近傍の液晶5と、対向電極15の電極間の近傍の液晶とのどちらか一方の液晶が配向されるときに比べて、短い時間で黒表示から白表示に切り換えることができる。従って、黒表示から白表示に切り換えるときの切り換え時間の短い液晶表示装置の駆動方法と、その方法を用いた液晶表示装置40を実現することができる。
(3)本実施形態によれば、画素電極16の各電極間の近傍の液晶5が傾斜する方向は、画素14の中心を中心とした円周方向の一方となる。同様に、対向電極45の各電極間の近傍の液晶5が傾斜する方向は、画素14の中心を中心とした円周方向の一方となる。
液晶5は規則的に円周方向の一方向に向かって配向するとき、画素電極16の近傍の液晶5と、対向電極15の近傍の液晶とが同一方向に傾斜する為、安定した配向となる液晶表示装置の駆動方法と、その方法を用いた液晶表示装置40を実現することができる。
(4)本実施形態によれば、第1の画素構成電極16aと第2の画素構成電極16bの間の領域の等電位線36が第4の対向構成電極45dと第1の対向構成電極45aとの間の領域に接続するように画素電極16と対向電極45とに電圧を印加した。液晶5は等電位線36と平行に傾斜する性質があることから、第1の画素構成電極16aと第2の画素構成電極16bの間の近傍の液晶5の向きと、第4の対向構成電極45dと第1の対向構成電極45aとの間の近傍の液晶5の向きは同じ方向を向くようになる。他の電極間の液晶5も同様の方向に向くように制御する為、画素電極16の近傍の液晶5と、対向電極15の近傍の液晶とが同一方向に傾斜する。従って、安定した配向となる液晶表示装置の駆動方法と、その方法を用いた液晶表示装置40を実現することができる。
(5)本実施形態によれば、第1の画素構成電極16a〜第4の画素構成電極16dと第1の対向電極45a〜第4の対向電極45dとの対向する電極の対の間で電圧差の高い電極の対が順次切り換わっている。従って、画素14内の画素電極と対向電極との対となる各電極上において、画素電極と対向電極間の電圧差を上げたときに、液晶5が傾斜する動作の速度は同じ程度になる。その結果、同一画素内の液晶5が傾斜する動作の速度のバラツキの少ない液晶表示装置の駆動方法と、その方法を用いた液晶表示装置40を実現することができる。
(6)本実施形態によれば、画素電極16と対向電極45との間に印加する電圧が所定の電圧以上のとき、第1の画素構成電極16a〜第4の画素構成電極16dの各電極には同じ電圧を印加した。同様に、第1の対向構成電極45a〜第4の対向構成電極45dの各電極には同じ電圧を印加した。
第1の画素構成電極16a〜第4の画素構成電極16dの各電極に印加する電圧、及び第1の対向構成電極45a〜第4の対向構成電極45dの各電極に印加する電圧を異なる電圧にし、タイミングをあわせて切り換えるときは、液晶5が微小振動する。一方、画素電極16と対向電極45との間に印加する電圧が所定の電圧以上のとき、第1の画素構成電極16a〜第4の画素構成電極16dの各電極に印加する電圧と第1の対向構成電極45a〜第4の対向構成電極45dの各電極に印加する電圧を同じ電圧にすることで、液晶5を微小振動させないようにした。従って、液晶5が微小振動し、光透過量が変動するのを防止する液晶表示装置の駆動方法と、その方法を用いた液晶表示装置40を実現することができる。
(7)本実施形態によれば、第1の画素構成電極16a〜第4の画素構成電極16dの各電極間の近傍で傾斜する液晶5は、4箇所の電極間でそれぞれ異なる方向に液晶5を傾斜する。同様に、第1の画素構成電極16a〜第4の画素構成電極16dの各電極間の近傍で傾斜する液晶5は、4箇所の電極間でそれぞれ異なる方向に液晶5を傾斜する。液晶5の傾斜方向と視角依存性には相関があり、4箇所の電極間の液晶5は4方向に傾斜する。従って、広視野角な液晶表示装置の駆動方法と、その方法を用いた液晶表示装置40を実現することができる。
(第3の実施形態)
次に、上記の第1及び第2の実施形態の液晶表示装置1,40を備えた電子機器について説明する。
図16は、パーソナルコンピュータに液晶表示装置を搭載した例を示す概略斜視図である。図16に示すように、電子機器としてのパーソナルコンピュータ70の本体は情報を表示する表示装置71を備えている。この表示装置71に、第1及び第2の実施形態により製造された液晶表示装置1,40が配設されている。パーソナルコンピュータ70に配置されている表示装置71は、上記の実施形態により製造された、黒表示から白表示に切り換わるとき液晶の動作性のよい液晶表示装置1,40を搭載しているので、表示部に黒表示から白表示に切り換わるとき液晶の動作性のよい液晶表示装置1,40を備えた電子機器となる。
尚、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、種々の変更や改良などを加えることも可能である。変形例を以下に述べる。
(変形例1)前記第1の実施形態において、画素電極16は4つの電極から構成されたが、5つ以上の電極から構成されてもよい。
(変形例2)前記第2の実施形態において、画素電極16及び対向電極45は各々4つの電極から構成されたが、各々5つ以上の電極から構成してもよい。電極間の領域が増える為、液晶5が配向される領域が増える。従って、液晶5の動作性をさらに良くすることができる。
(変形例3)前記第1及び第2の実施形態において、画素電極16はゲート配線18及びソース配線19と平行な線で区切られた電極を配置したが、これに限らない。画素電極16はゲート配線18及びソース配線19と平行でない線で区切られた電極を配置しても良い。また、曲線で区切られた電極としても良い。
(変形例4)前記第1及び第2の実施形態において、画素電極16は田の字形状に分割したが、対角線で4分割しても良い。同様の効果が得られる。
(変形例5)前記第2の実施形態において、対向電極15はゲート配線18及びソース配線19と平行な線で区切られた電極を配置したが、これに限らない。対向電極15はゲート配線18及びソース配線19と平行でない線で区切られた電極を配置しても良い。また、曲線で区切られた電極としても良い。
(変形例6)前記第3の実施形態で、電気光学装置としての液晶表示装置1,40をパーソナルコンピュータ70の表示部に用いたが、これに限定されない。例えば、電子ブック、携帯電話、ディジタルスチルカメラ、液晶テレビ、ビューファインダ型あるいはモニタ直視型のビデオテープレコーダ、カーナビゲーション装置、ページャ、電子手帳、電卓、ワードプロセッサ、ワークステーション、テレビ電話、POS端末、タッチパネル等の電子機器の画像表示手段として好適に用いることができる。いずれの場合でも、表示部に黒表示から白表示へ切り換わるとき、液晶5の動作性が良い液晶表示装置1,40を備えた電子機器を提供することができる。
第1の実施形態に係る液晶表示装置の模式平面図である。 液晶表示装置の模式断面図である。 液晶表示装置の要部模式斜視図である。 液晶表示装置の要部模式断面図である。 液晶表示装置の電気ブロック図である。 画素電極へ印加する電圧の動作を示すタイミングチャートである。 電極間の等電位線を示す模式図である。 電極における液晶の動作を説明する図である。 第2の実施形態に係る液晶表示装置の模式断面図である。 液晶表示装置の要部模式斜視図である。 液晶表示装置の要部模式断面図である。 液晶表示装置の電気ブロック図である。 画素電極と対向電極とへ印加する電圧の動作を示すタイミングチャートである。 電極間の等電位線を示す模式図である。 電極における液晶の動作を説明する図である。 第3の実施形態に係るパーソナルコンピュータを示す概略斜視図である。
符号の説明
1,40…液晶表示装置、2…第1基板としてのTFTアレイ基板、3…第2基板としての対向基板、5…液晶、8,43…制御回路、14…画素、15,45…対向電極、16…画素電極、16a…第1の画素構成電極、16b…第2の画素構成電極、16c…第3の画素構成電極、16d…第4の画素構成電極、45a…第1の対向構成電極、45b…第2の対向構成電極、45c…第3の対向構成電極、45d…第4の対向構成電極、70…電子機器としてのパーソナルコンピュータ。

Claims (18)

  1. 第1基板と第2基板との間の対向面に電極が形成され、電圧無印加時に垂直配向を呈する液晶を前記第1基板と前記第2基板との間に挟持した液晶表示装置の駆動方法であって、
    前記第1基板は、表示単位を構成する1つの画素に対応して、複数の画素構成電極から形成される画素電極を備え、
    前記第2基板は、対向電極を備え、
    前記画素電極と前記対向電極との間に電圧を印加するとき、
    複数の前記画素構成電極のうち少なくとも一対の隣接する前記画素構成電極に異なる電圧を印加させ、
    前記一対の前記画素構成電極間毎の電圧差に対応させて、前記画素構成電極間の近傍の液晶を傾斜させることを特徴とする液晶表示装置の駆動方法。
  2. 請求項1に記載の液晶表示装置の駆動方法であって、
    前記画素構成電極は、1つの前記画素に対応して、同心円状に配列して配置され、
    前記画素構成電極と前記対向電極との間に電圧を印加するとき、
    前記画素構成電極に対して印加する電圧は、配列の順に増加または減少させて印加させ、
    前記画素構成電極の電圧を、それぞれ隣接する前記画素構成電極の電圧に順次切り換えて、電圧を印加させ、
    前記画素構成電極間毎の電圧差に対応させて、前記画素構成電極間の近傍の液晶を傾斜させることを特徴とする液晶表示装置の駆動方法。
  3. 請求項1に記載の液晶表示装置の駆動方法であって、
    前記対向電極は、1つの前記画素に対応して、複数の対向構成電極を備え、
    前記画素電極と前記対向電極との間に電圧を印加するとき、
    複数の前記対向構成電極のうち少なくとも一対の隣接する前記対向構成電極に、異なる電圧を印加させ、
    前記一対の前記対向構成電極間毎の電圧差に対応させて、前記対向構成電極間の近傍の液晶を傾斜させることを特徴とする液晶表示装置の駆動方法。
  4. 請求項3に記載の液晶表示装置の駆動方法であって、
    前記画素構成電極は、1つの前記画素に対応して、同心円状に配列して配置され、
    前記対向構成電極は、1つの前記画素に対応して、同心円状に配列して配置され、
    前記画素構成電極と前記対向構成電極との対をなす前記電極の間に電圧を印加するとき、
    前記画素構成電極に対して印加する電圧は、配列の順に増加または減少させて印加させ、
    前記対向構成電極に対して印加する電圧は、配列の順に増加または減少させて印加させ、
    前記画素構成電極間の近傍の前記液晶と、前記対向構成電極間の近傍の前記液晶とを傾斜させることを特徴とする液晶表示装置の駆動方法。
  5. 請求項4に記載の液晶表示装置の駆動方法であって、
    前記画素構成電極と前記対向構成電極との対をなす前記電極の間に電圧を印加するとき、
    前記画素構成電極に印加する電圧と、前記画素構成電極と対向する前記対向構成電極に隣接する前記対向構成電極に印加する電圧は、略同じ電圧を印加することを特徴とする液晶表示装置の駆動方法。
  6. 請求項4に記載の液晶表示装置の駆動方法であって、
    前記画素構成電極に印加する電圧は、それぞれ隣接する前記画素構成電極に印加されている電圧を順次切り換えて印加させ、
    前記対向構成電極に印加する電圧は、それぞれ隣接する前記対向構成電極に印加されている電圧を順次切り換えて印加させることを特徴とする液晶表示装置の駆動方法。
  7. 請求項1〜6のいずれか一項に記載の液晶表示装置の駆動方法であって、
    前記一つの画素に対応する前記画素電極と前記対向電極との間に電圧を印加させ、
    前記一つの画素内の液晶が傾斜した後、
    前記一つの画素内の前記画素構成電極に印加する電圧は同じ電圧にすることを特徴とする液晶表示装置の駆動方法。
  8. 請求項3〜6のいずれか一項に記載の液晶表示装置の駆動方法であって、
    前記一つの画素に対応する前記画素電極と前記対向電極との間に電圧を印加させ、
    前記一つの画素内の液晶が傾斜した後、
    前記一つの画素内の前記対向構成電極に印加する電圧は同じ電圧にすることを特徴とする液晶表示装置の駆動方法。
  9. 第1基板と第2基板との間の対向面に電極が形成され、電圧無印加時に垂直配向を呈する液晶を前記第1基板と前記第2基板との間に挟持した液晶表示装置の駆動方法であって、
    前記第1基板は、表示単位を構成する1つの画素に対応して、複数の画素構成電極から形成される画素電極を備え、
    前記第2基板は、対向電極を備え、
    前記画素電極と前記対向電極との間に電圧を印加するとき、
    複数の前記画素構成電極のうち少なくとも一対の隣接する前記画素構成電極に異なる電圧を印加させる制御を行なう制御回路とを備えたことを特徴とする液晶表示装置。
  10. 請求項9に記載の液晶表示装置であって、
    前記画素構成電極は、1つの前記画素に対応して、同心円状に配列され、
    前記画素構成電極と前記対向電極との間に電圧を印加するとき、
    前記画素構成電極に印加する電圧は、配列された前記画素構成電極に対して増加または減少させて印加させ、
    前記画素構成電極の電圧を、それぞれ隣接する前記画素構成電極の電圧に順次切り換えて、電圧を印加させる制御を行なう制御回路とを備えたことを特徴とする液晶表示装置。
  11. 請求項10に記載の液晶表示装置であって、
    前記画素構成電極は、1つの前記画素の領域の略中心を基準として分割する領域に形成されたことを特徴とする液晶表示装置。
  12. 請求項11に記載の液晶表示装置であって、
    前記画素構成電極は、略四等分に分割する領域に形成されたことを特徴とする液晶表示装置。
  13. 請求項9に記載の液晶表示装置であって、
    前記対向電極は、1つの前記画素に対応して、複数の対向構成電極を備え、
    前記画素電極と前記対向電極との間に電圧を印加するとき、
    複数の前記対向構成電極のうち少なくとも一対の隣接する前記対向構成電極に、異なる電圧を印加させる制御を行なう制御回路を備えたことを特徴とする液晶表示装置。
  14. 請求項13に記載の液晶表示装置であって、
    複数の前記画素構成電極は、1つの前記画素に対応して、同心円状に配列して配置され、
    複数の前記対向構成電極は、1つの前記画素に対応して、同心円状に配列して配置され、
    前記画素電極と前記対向構成電極との対をなす前記電極の間に電圧を印加するとき、
    前記画素構成電極に対して印加する電圧は、増加または減少させて印加させ、
    前記対向構成電極に対して印加する電圧は、増加または減少させて印加させる制御を行なう制御回路を備えたことを特徴とする液晶表示装置。
  15. 請求項14に記載の液晶表示装置であって、
    前記画素構成電極に印加する電圧は、それぞれ隣接する前記画素構成電極に印加されている電圧を順次切り換えて印加させ、
    前記対向構成電極に印加する電圧は、それぞれ隣接する前記対向構成電極に印加されている電圧を順次切り換えて印加させる制御を行なう制御回路を備えたことを特徴とする液晶表示装置。
  16. 請求項13または14に記載の液晶表示装置であって、
    前記対向構成電極は、1つの前記画素の領域の略中心を基準として分割する領域に形成されたことを特徴とする液晶表示装置。
  17. 請求項16に記載の液晶表示装置であって、
    前記対向構成電極は、略四等分に分割する領域に形成されたことを特徴とする液晶表示装置。
  18. 請求項9〜17のいずれか一項に記載の液晶表示装置を備えたことを特徴とする電子機器。
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CN101581845B (zh) * 2008-05-16 2013-05-15 株式会社日本显示器西 电光装置、电子设备及接触检测方法
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