JP2007204710A - 衣料用洗剤組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】粘土鉱物を用いた洗剤組成物において、繊維製品等の被洗浄物の洗浄と同時に、洗浄物に優れた柔軟性を付与し得る衣料用洗剤組成物を提供する。
【解決手段】(a)粘土鉱物5〜30質量%、及び(b)炭素数1〜4のカルボン酸及び/又はその塩0.0001〜3質量%、(c)陰イオン界面活性剤5〜30質量%、(d)非イオン界面活性剤0.1〜12質量%、及び(e)炭酸ナトリウム塩及び炭酸カリウム塩を含み、炭酸ナトリウム塩/炭酸カリウム塩の質量比が10/0〜4/6である炭酸アルカリ金属塩5〜40質量%を含有する衣料用洗剤組成物。
【選択図】なし

Description

本発明は、柔軟化基剤として粘土鉱物を用いた衣料用洗剤組成物、及び衣料に柔軟性を付与できる洗濯方法に関する。
従来から、洗浄後の繊維製品が、繊維処理剤の脱落や塩類の付着等によって、柔らかさを失い、ごわごわした感触になるのを防止するために、洗浄剤に柔軟化剤を配合することが検討されてきた。繊維表面に沈着して、繊維製品の風合いに柔軟性を付与する柔軟化剤として、従来、スメクタイト等の粘土鉱物(例えば特許文献1参照。)、ジアルキル型第4級アンモニウム塩等の陽イオン界面活性剤(例えば非特許文献1参照。)、ポリ(ジメチルシロキサン)等のシリコーン(例えば特許文献2参照。)、等が用いられてきた。
近年、配合の容易性、環境対応等の点から、粘土鉱物の柔軟効果増強方法の検討がなされている。例えば、ベントナイトとペンタエリトリトール化合物との併用(例えば特許文献3参照。)、粘土鉱物と凝集剤との併用(例えば特許文献4参照。)、ベントナイトと可溶性カリウム塩との併用(例えば特許文献5、非特許文献1参照。)等が知られている。
特開昭49−85102号公報 特開2002−249799号公報 特開平5−140869号公報 特表2002−541342号公報 特表平8−506843号公報 周知・慣用技術集(衣料用粉末洗剤)、特許庁公報、平成10(1998).3.26 発行
粘土鉱物を用いることは、配合の容易性、環境対応等の点から利点があるが、未だに通常の洗浄工程の中で十分な柔軟性を付与するには至っていない。
本発明の課題は、粘土鉱物を用いた洗剤組成物において、繊維製品等の被洗浄物の洗浄と同時に、洗浄物に優れた柔軟性を付与し得る衣料用洗剤組成物、該衣料用洗剤組成物を用いた洗濯方法を提供することにある。
本発明は、(a)粘土鉱物5〜30質量%、(b)炭素数1〜4のカルボン酸及び/又はその塩0.0001〜3質量%、及び界面活性剤を含有する衣料用洗剤組成物に関する。
また、本発明は、(a)粘土鉱物〔以下、(a)成分という〕5〜30質量%、(b)炭素数1〜4のカルボン酸及び/又はその塩〔以下、(b)成分という〕0.0001〜3質量%、及び界面活性剤を含有する衣料用洗剤組成物を、衣料1kg当たり5〜15g使用する、衣料に柔軟性を付与できる洗濯方法に関する。
本発明によれば、衣料等の繊維製品に対する柔軟性付与効果に優れ、且つ洗浄力にも優れた衣料用洗剤組成物が提供される。この組成物を用いて衣料等を洗濯することにより、洗浄と共に柔軟性付与のための処理を行うことができる。
本発明の衣料用洗剤組成物は洗浄性能、損傷性の観点で、JIS K 3362:1998記載の20℃で測定する0.1質量%水溶液のpHが8〜12であることが好ましく、9〜11.5がより好ましく、9.5〜11が更に好ましく、10〜11が特に好ましい。pH調整剤によりこのような範囲になるように調整することが好ましく、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカリ金属水酸化物、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等のアルカリ金属炭酸塩、珪酸ナトリウム、珪酸カリウム等のアルカリ金属珪酸塩等を用いることができる。
本発明の衣料用洗剤組成物は、粉末形態で用いる場合には、溶解性の観点で、JIS K 3362:1998により規定された方法で測定する見掛け密度は1600g/L以下が好ましく、1300g/L以下がより好ましく、1000g/L以下が更に好ましい。また、利便性や廃棄物(例えば箱等)低減の観点で、見掛け密度は300g/L以上であることが好ましく、600g/L以上がより好ましく、700g/L以上が更に好ましい。溶解性の観点で、JIS Z 8801の標準篩を用いて5分間振動させた後、篩目のサイズによる質量分率から求める洗剤組成物の平均粒径は150〜1000μmが好ましく、より好ましくは150〜800μm、更に好ましくは180〜600μmである。また、利便性の点で、更に圧縮して錠剤形態にしても良いし、1回の使用量を水溶性或いは水不溶性の容器に収納することができる。
柔軟性効果の観点から、本発明の衣料用洗剤組成物は被洗浄物、すなわち衣料1kgに対して、5〜15g用いることが好ましく、6〜12gがより好ましく、7〜10gが更に好ましい。
<(a)成分>
本発明の洗剤組成物は(a)成分として粘土鉱物を5〜30質量%含有する。柔軟性効果、洗浄性能の観点から7〜25質量%が好ましく、9〜20質量%がより好ましく、11〜16質量%が更に好ましい。
(a)成分としては、タルク、パイロフィライト、スメクタイト(サポナイト、ヘクトライト、ソーコナイト、スティーブンサイト、モンモリロナイト、バイデライト、ノントロナイト等)、バーミキュライト、雲母(金雲母、黒雲母、チンワルド雲母、白雲母、パラゴナイト、セラドナイト、海緑石等)、緑泥石(クリノクロア、シャモサイト、ニマイト、ペナンタイト、スドーアイト、ドンバサイト等)、脆雲母(クリントナイト、マーガライト等)、スーライト、蛇紋石鉱物(アンチゴライト、リザーダイト、クリソタイル、アメサイト、クロンステダイト、バーチェリン、グリーナライト、ガーニエライト等)、カオリン鉱物(カオリナイト、ディッカイト、ナクライト、ハロイサイト等)等が挙げられる。移染防止効果、褪色防止効果の観点からスメクタイト型粘土鉱物が好ましく、中でも下記一般式(I)で表されるスメクタイト型粘土鉱物が好ましい。
[Si8(MgaAlb)O20(OH)4x-・Mex+ (I)
(式中、0<a≦6、0<b≦4、x=12−2a−3b、MeはNa、K、Li、Ca1/2、Mg1/2およびNH4の少なくとも1種である。但し、Na/Caのモル比が1.0以上である。)
更に、式中、Na/Caのモル比が1.5以上であることがより好ましく、2以上が更に好ましい。
Na/Caのモル比が高い粘土鉱物を得る方法として、天然品であれば、産地を選択すればよいし、または、例えば粘土造粒物を製造する際に、Na塩等を添加して調整することも可能である。また、合成品であれば公知の方法にて任意に調整が可能である。
Na/Caのモル比が高い粘土造粒物を製造する方法として、次の製法が有用である。水分を20%以上含む原料粘土鉱石に粉末の炭酸ナトリウム等のNa塩を添加した後に乾燥する工程を含む製法、または、パウダー状に粉砕した粘土鉱物を造粒機を用いて造粒する際に炭酸ナトリウム等のNa塩の粉末や水溶液を添加する工程を含む製法である。
粘土造粒物中のNaとCaのモル比は、粘土造粒物を乳鉢で粉砕し、目開き125μmの篩を通過した試料0.1gをマイクロウェーブ湿式灰化装置(自動)で硫酸−過酸化水素分解したのち、メスフラスコにて50mLにメスアップして、ICP発光分析装置で測定してNaとCa量を定量して計算することができる。
<(b)成分>
本発明の衣料用洗剤組成物は(b)成分として炭素数1〜4のカルボン酸及び/又はその塩を0.0001〜3質量%含有する。柔軟性効果、洗浄性能の観点から0.0005〜2質量%が好ましく、0.0001〜1.5質量%がより好ましく、0.0005〜1質量%が更に好ましい。
(b)成分としては、酢酸、ヒドロキシ酢酸、プロピオン酸、ヒドロキシプロピオン酸、α−ケトプロピオン酸、クエン酸、酪酸、吉草酸、コハク酸、酒石酸、リンゴ酸、フマル酸、アジピン酸、ギ酸及びこれらの塩が挙げられる。塩としては、アルカリ金属塩又はアルカリ土類金属塩を用いることができる。中でも、柔軟性効果の観点からギ酸及び/又はギ酸塩が好ましい。
本発明の衣料用洗剤組成物は、界面活性剤を含有する。界面活性剤としては、陰イオン界面活性剤や非イオン界面活性剤などを挙げることができる。
<(c)成分>
本発明の衣料用洗剤組成物は(c)成分として陰イオン界面活性剤を5〜30質量%含有することが好ましい。柔軟性効果、洗浄性能の観点から10〜28質量%が好ましく、13〜26質量%がより好ましく、16〜24質量%が更に好ましい。
(c)成分としては、炭素数10〜18のアルコールの硫酸エステル塩、炭素数8〜20のアルコールのアルコキシル化物の硫酸エステル塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、パラフィンスルホン酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、α−スルホ脂肪酸塩、α−スルホ脂肪酸アルキルエステル塩又は脂肪酸塩が好ましい。対イオンとしては、アルカリ金属塩やアミン類が好ましく、特にナトリウム及び/又はカリウム、モノエタノールアミン、ジエタノールアミンが好ましい。
柔軟性効果、洗浄性能の観点から(c)成分として少なくともα−スルホ脂肪酸アルキルエステル塩を衣料用洗剤組成物中に2〜20質量%含有することが好ましく、3〜16質量%がより好ましく、3〜12質量%が更に好ましく、4〜10質量%が特に好ましい。
柔軟性効果、洗浄性能の観点から、α−スルホ脂肪酸アルキルエステル塩としては、炭素数8〜20(好ましくは炭素数12〜18、より好ましくは炭素数14〜16)の飽和又は不飽和α−スルホ脂肪酸のメチル、エチルもしくはプロピルエステル塩が好ましく、特に炭素数12〜18(好ましくは炭素数14〜16)の飽和又は不飽和α−スルホ脂肪酸のメチルエステル塩が好ましい。
柔軟性効果、洗浄性能の観点から、α−スルホ脂肪酸アルキルエステル塩中、α−スルホミリスチン酸アルキルエステル塩及びα−パルミチン酸アルキルエステル塩の合計量が80質量%が好ましく、90質量%以上がより好ましく、95質量%以上が更に好ましく、98質量%以上が特に好ましい。
柔軟性効果、洗浄性能の観点から、α−スルホミリスチン酸アルキルエステル塩/α−パルミチン酸アルキルエステル塩の質量比は1/9〜3/7が好ましく、12/88〜28/72がより好ましく、15/85〜25/75が更に好ましい。
柔軟性効果、洗浄性能の観点から、α−スルホ脂肪酸アルキルエステル塩のナトリウム塩/カリウム塩の質量比は、100/0〜50/50が好ましく、95/5〜60/40がより好ましく、90/10〜70/30が更に好ましい。
柔軟性効果の観点から、(a)成分/α−スルホ脂肪酸アルキルエステル塩の質量比が5/1〜5/6が好ましく、4/1〜1/1がより好ましく、3/1〜6/5が更に好ましい。
柔軟性効果の観点から、(c)成分として脂肪酸塩、特に炭素数12〜18の脂肪酸塩を含有することが好ましく、衣料用洗剤組成物中に2〜20質量%含有することが好ましく、3〜16質量%がより好ましく、3〜12質量%が更に好ましく、4〜10質量%が特に好ましい。
柔軟性効果の観点から、α−スルホ脂肪酸アルキルエステル塩/脂肪酸塩の質量比は2/1〜1/3がより好ましく、1/1〜2/5が更に好ましく、4/5〜1/2が特に好ましい。
<(d)成分>
本発明の衣料用洗剤組成物は(d)成分として非イオン界面活性剤を0.1〜12質量%含有することが好ましい。。柔軟性効果、洗浄性能の観点から0.5〜10質量%が好ましく、1〜8質量%がより好ましく、2〜7質量%が更に好ましい。
(d)成分としては、ポリオキシアルキレンアルキル(炭素数8〜20)エーテル、アルキルポリグリコシド、ポリオキシアルキレンアルキル(炭素数8〜20)フェニルエーテル、ポリオキシアルキレンソルビタン脂肪酸(炭素数8〜22)エステル、ポリオキシアルキレングリコール脂肪酸(炭素数8〜22)エステル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックポリマーが挙げられる。中でも、下記一般式(II)で示される非イオン界面活性剤が好ましい。
1−X−[(EO)n/(PO)m]−R2 (II)
(式中、R1は炭素数8〜20の疎水基、−X−は、−O−、−COO−、−CONH−を表わす。EOはエチレンオキサイド、POはプロピレンオキサイド、n及びmは平均付加モル数を表わし、nは3〜20、好ましくは5〜15、mは0〜6、好ましくは0〜3である。なお、EO群とPO群の付加形態はブロックでもランダムでもよい。R2は水素原子又は炭素数1〜6の炭化水素基、好ましくはアルキル基又はアルケニル基である。)
式中、R1は炭素数12〜18が好ましく、疎水基は炭化水素基が好ましく、アルキル基又はアルケニル基が好ましく、−X−は、−O−が好ましく、mは0が好ましく、R2は水素原子が好ましい。
<(e)成分>
柔軟性効果、洗浄性能の観点から、本発明の洗剤組成物は、(e)成分として、炭酸アルカリ金属塩5〜40質量%含有することが好ましく、10〜38質量%がより好ましく、20〜36質量%が更に好ましい。
(e)成分としては、炭酸ナトリウム、炭酸カリウムが挙げられる。中でも、炭酸ナトリウム塩及び炭酸カリウム塩を含むことが好ましい。炭酸ナトリウム塩/炭酸カリウム塩の質量比が10/0〜4/6が好ましく、9/1〜3/4がより好ましく、8/1〜1/1が更に好ましく、7/1〜2/1が特に好ましく、6/1〜4/1が最も好ましい。(e)成分中、炭酸ナトリウム塩及び炭酸カリウム塩の合計量は5質量%以上、更に10質量%以上が好ましい。
<その他成分>
本発明の衣料用洗剤組成物は、衣料用洗浄剤の分野で公知の他の界面活性剤、ビルダー、再汚染防止剤(カルボキシメチルセルロース等)、柔軟化剤、漂白剤(過炭酸塩、過ホウ酸塩等)、漂白活性化剤、蛍光増白剤、抑泡剤(シリコーン等)、酵素(セルラーゼ、プロテアーゼ、アミラーゼ等)、還元剤(亜硫酸塩等)、着色剤、香料等を含有させることができる。
(e)成分以外のビルダーとしては、洗剤・洗浄の事典、(株)朝倉書店、1990年11月25日初版第1刷、奥山春彦、皆川基編集、56頁〜74頁記載のビルダーが挙げられる。中でも無機系ビルダーとしては、ゼオライト、非晶質アルミノ珪酸塩、結晶性珪酸塩、トリポリリン酸ナトリウム、ピロリン酸ナトリウム、珪酸塩、が好ましく、有機系ビルダーとしては、アミノカルボン酸塩、ヒドロキシアミノカルボン酸塩、ヒドロキシカルボン酸塩、シクロカルボン酸塩、エーテルカルボン酸塩、有機カルボン酸(塩)ポリマー、が好ましい。特に無機系ビルダーとしては、ゼオライト、珪酸塩、が好ましく、有機系ビルダーとしては、有機カルボン酸(塩)ポリマー、が好ましい。
洗剤粒子の流動性及び耐ケーキング性の観点から、表面改質を行っても良い。表面改質剤としては、例えば、アルミノケイ酸塩、ケイ酸カルシウム、二酸化ケイ素、粘土鉱物、非晶質シリカ誘導体、結晶性シリケート化合物等のシリケート化合物、金属石鹸等の微粉体が挙げられる。より好ましくはアルミノ珪酸塩、結晶性シリケートであり、更に好ましくはアルミノ珪酸塩である。表面改質剤の含量は保存安定性の点で、本発明の洗剤組成物中の20質量%以下が好ましく、15質量%以下がより好ましく、10質量%以下が更に好ましい。また、表面改質の点で、本発明の洗剤組成物中の1質量%以上が好ましく、3質量%以上がより好ましく、5質量%以上が更に好ましい。
表1に示した洗剤組成物を製造し、柔軟性効果、洗浄性能を以下の方法で評価した。なお、表1の組成物は、JIS K 3362:1998記載の20℃で測定する0.1質量%水溶液のpHは何れも10〜11であった。また、JIS K 3362:1998により規定された方法で測定する見掛け密度は何れも700〜1000g/Lであった。また、JIS Z 8801の標準篩を用いて5分間振動させた後、篩目のサイズによる質量分率から求める洗剤組成物の平均粒径は何れも180〜600μmであった。
〔柔軟性効果の評価方法〕
(評価用タオルの調製)
市販の綿タオル(綿100%)をミニ洗濯機(National Panasonic Matsushita Electric製「N−BK2」)を用いて、前処理剤により前処理した。その際の前処理剤には、(X)非イオン界面活性剤(炭素数12の1級アルコールにエチレンオキサイドを平均6モル付加させたもの)、(Y)結晶性シリケート(「プリフィード顆粒品」)、(Z)炭酸ナトリウムを、(X):(Y):(Z)=1:1:3(質量比)で混合した混合物を0.5g/Lで使用した。前処理は、水温20℃で7分洗浄後、遠心脱水、3分ためすすぎ、脱水、3分ためすすぎ、脱水するサイクルを合計5回繰り返し、前処理剤を除去したものを評価用タオル(前処理タオル)として使用した。
(洗浄条件及び評価方法)
(洗浄条件及び評価方法)
20℃の水7Lに表1の洗剤組成物3.5gを溶解し、綿タオル0.4kg(70cm×30cmで4枚)を投入し、7分間洗った。脱水後、タオルを水7Lで3分ためすすぎ、脱水、3分ためすすぎ、脱水して風乾した。
洗剤組成物で洗った綿タオルと前処理タオルとを一対として5人の判定者が手触りの柔らかさを官能評価した。差がない場合及び洗浄タオルの方が前処理タオルより硬くなる場合を0点、わずかに柔らかくなる場合を1点、少し柔らかくなる場合を2点、明らかに柔らかくなる場合を3点とし、5人の合計点を以下のように示した。A、B、Cは柔軟効果を有する。
評価基準
A:合計10点以上
B:合計8点以上9点以下
C:合計5点以上7点以下
D:合計4点以下
〔洗浄性能の評価方法〕
JIS K3362:1998記載の襟あか布を調製し、これを用いて、JIS K 3362:1998記載の衣料用合成洗剤の洗浄力評価方法に準じ、表1の洗剤組成物と洗浄力判定用指標洗剤の洗浄力(汚れ落ち)を比較した。表1の洗剤組成物の使用濃度を0.5g/Lとした。但し、使用水に用いた塩化カルシウム・二水和物は270mg/Lとした。以下の基準で判定した。
◎:指標洗剤より汚れ落ちが勝る
○:指標洗剤と汚れ落ちが同等
×:指標洗剤より汚れ落ちが劣る
Figure 2007204710
表中の成分は以下のものである。なお、EOはエチレンオキサイド、POはプロピレンオキサイドの略である。
・粘土鉱物1:ラウンドロジルDGA(ズッドケミー社製、Na/Caモル比=2.5)
・粘土鉱物2:ラウンドロジルDG(ズッドケミー社製、Na/Caモル比=0.01)
・α−SFE−Na1:α−スルホラウリン酸メチルエステルナトリウム
・α−SFE−Na2:α−スルホミリスチン酸メチルエステルナトリウム
・α−SFE−Na3:α−スルホパルミチン酸メチルエステルナトリウム
・α−SFE−Na4:α−スルホステアリン酸メチルエステルナトリウム
・α−SFE−K:α−スルホ脂肪酸メチルエステルカリウム(炭素数14の脂肪酸/炭素数16の脂肪酸=20/80、質量比)
・石鹸:パーム核油脂肪酸ナトリウム
・LAS−Na:アルキル基の炭素数が10〜14のアルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム
・非イオン界面活性剤1:炭素数12〜14の直鎖第1級アルコールに、EOを平均7モル付加した非イオン界面活性剤
・非イオン界面活性剤2:炭素数12〜14の第2級アルコールに、EOを平均7モル付加した非イオン界面活性剤(株式会社日本触媒、ソフタノール70H)
・非イオン界面活性剤3:炭素数12〜14の直鎖第1級アルコールに、EOを平均5モル、POを平均2モル、EOを平均3モルの順にブロック付加した非イオン界面活性剤
・PEG:ポリエチレングリコール(重量平均分子量13000)
・AA/MAポリマー:アクリル酸−マレイン酸コポリマー(ナトリウム塩(70モル%中和)であり、モノマー比はアクリル酸/マレイン酸=3/7(モル比)、平均分子量70000)
・蛍光染料:チノパールCBS−X(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製)
・酵素:セルラーゼK(特開昭63−264699号公報記載)、リポラーゼ100T(ノボ社製)を3:1の質量比で混合したもの
・漂白剤:炭酸ナトリウム・過酸化水素付加物(過炭酸ナトリウム);特開2000−256699号公報の段落0019に記載の漂白剤粒子)
・漂白活性化剤:ラウロイルオキシベンゼンスルホン酸ナトリウム造粒物(特開2000−256699号公報の段落0018記載の漂白剤粒子)

Claims (10)

  1. (a)粘土鉱物5〜30質量%、(b)炭素数1〜4のカルボン酸及び/又はその塩0.0001〜3質量%、及び界面活性剤を含有する衣料用洗剤組成物。
  2. (c)陰イオン界面活性剤を5〜30質量%含有する請求項1記載の衣料用洗剤組成物。
  3. (d)非イオン界面活性剤を0.1〜12質量%含有する請求項1又は2何れか記載の衣料用洗剤組成物。
  4. (e)炭酸ナトリウム塩及び炭酸カリウム塩を含む炭酸アルカリ金属塩5〜40質量%を含有し、炭酸ナトリウム塩/炭酸カリウム塩の質量比が10/0〜4/6である請求項1〜3何れか記載の衣料用洗剤組成物。
  5. (a)成分が、下記一般式(I)で表されるスメクタイト型粘土鉱物(但し、Na/Caの質量比が1.0以上である)である請求項1〜4何れか記載の衣料用洗剤組成物。
    [Si8(MgaAlb)O20(OH)4x-・Mex+ (I)
    (式中、0<a≦6、0<b≦4、x=12−2a−3b、MeはNa、K、Li、Ca1/2、Mg1/2およびNH4の少なくとも1種である。)
  6. (b)成分がギ酸及び/又はその塩である請求項1〜5何れか記載の衣料用洗剤組成物。
  7. (c)成分として少なくともα−スルホ脂肪酸アルキルエステル塩を2〜20質量%含有する請求項1〜6何れか記載の衣料用洗剤組成物。
  8. (c)成分として少なくとも脂肪酸塩を2〜20質量%含有する請求項1〜7何れか記載の衣料用洗剤組成物。
  9. (d)成分が、下記一般式(II)で示される非イオン界面活性剤である請求項1〜8何れか記載の衣料用洗剤組成物。
    1−X−[(EO)n/(PO)m]−R2 (II)
    (式中、R1は炭素数8〜20の疎水基、−X−は−O−、−COO−、−CONH−を表わす。EOはエチレンオキサイド、POはプロピレンオキサイド、n及びmは平均付加モル数を表わし、nは3〜20、mは0〜6である。なお、EO群とPO群の付加形態はブロックでもランダムでもよい。R2は水素原子又は炭素数1〜6の炭化水素基である。)
  10. (a)粘土鉱物5〜30質量%、(b)炭素数1〜4のカルボン酸及び/又はその塩0.0001〜3質量%、及び界面活性剤を含有する衣料用洗剤組成物を、衣料1kg当たり5〜15g使用する洗濯方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009249511A (ja) * 2008-04-07 2009-10-29 Kao Corp 洗剤粒子
JP2010001421A (ja) * 2008-06-23 2010-01-07 Kao Corp 洗剤組成物
JP2013035924A (ja) * 2011-08-05 2013-02-21 Miura Co Ltd 界面活性剤組成物
JP2014108278A (ja) * 2012-12-03 2014-06-12 Kao Corp 被洗浄物の洗浄方法

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