JP2007201561A - アンテナ - Google Patents

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Abstract

【課題】建物等の壁面に適したアンテナを提供する。
【解決手段】放射導体と反射導体を備えたアンテナにおいて,前記放射導体は左右方向に第1の所定角度で揺動自在に固着されている。該反射導体は略四角形状であり,連結部材を介して左側と右側に反射導体部が配置されており,放射導体の方向調整に対応して,一方側の反射導体部の左右方向軸線に対して,他方側の反射導体部の左右方向軸線が,アンテナの前方向に向かって左右方向に第1の所定角度だけ連結部材において折り曲げ自在となるように形成されている。放射導体と反射導体を配置した状態で,放射導体を左向きにすれば,前記反射導体は,該反射導体の中心点と前記放射導体の中心点とを結ぶ方向線に対して,一方側の反射導体部の左右方向軸線が直交するように取付けられ,前記放射導体はその左右方向軸線が,前記他方側の反射導体部の左右方向軸線と平行になるよう傾けて取付けられる。

【選択図】 図6

Description

本発明は,テレビを受信するアンテナに関し,特に建築物の壁面に取付けて使う,地上デジタル放送を受信するアンテナに関する。
長波や中波の地上波信号を受信する地上放送受信アンテナとしては,棒状の給電素子に平行に前方に導波器,後方に反射器を設けた八木・宇田式アンテナが広く利用されている。
しかしながら新しく始まった地上デジタル放送は,周波数帯が,従来のアナログ放送のUHF周波数帯の低域側を使用しているにも拘わらず,アナログ信号のように電波の強度に応じて受信状態が変化することがなく,受信さえできれば鮮明な映像を提供できるため,その受信アンテナはある一定レベルの電波を受信できればよく,従来のアンテナに比べて小型で扱いやすい形状のアンテナであっても充分である場合が考えられる。
(例えば,特許文献1参照)
特開2005−117137号公報
しかし,八木・宇田式アンテナは,受信波長で決まる各素子の長さや形状等を大きく変更することはできず,相変わらず細長い導体棒を複数使用しなければならない。特に受信電波方向である前後方向が長く大きなものとなっている。また,素子数も多いため組み立てが面倒であり,各導体棒の端部が尖っているため取り扱い難い。そのため,設置作業も面倒であり,風圧荷重も大きく台風等で破損することが多かった。
また,例えば,地上デジタル放送用に作られた小型のUHFアンテナは,設置の容易性を鑑みてベランダなどにでも設置できるように構成されることが考えられる。ところがベランダは生活空間の一部にもなっており,既にBSなどの衛星アンテナなどが取付けられているとすれば,地上デジタル放送用UHFアンテナを取付ける為のスペースを確保する必要が生じ,たとえ設置できたとしても,布団干しなどの邪魔になると言った問題があった。
また,ベランダに地上デジタル用のUHFアンテナを設置した場合は,もともとこのアンテナが小型で利得が低いことに加えて,アンテナを屋根上に設置した場合に比べて設置位置が低いことから受信レベルも低くなり,受信がうまく行かない場合が発生すると言った問題があった。
これに対して,建物の壁面にアンテナ支柱を備えた取付金具をボルト等で固着し,このアンテナ支柱にアンテナを取付ける方法も考えられるのであるが,アンテナ自体の前後方向の寸法に加えて,アンテナの方向調整時に,反射器などが壁面と接触しないようにするため十分な取付空間を必要とすることから,アンテナが壁面から外方向に突出する寸法が大きくなり,延いては,壁面への取付強度を強くする必要があり工事が大変に成るといった問題があった。
更には,2011年に地上アナログ放送が終了したあとで,屋根上に設置されたアナログ放送用のアンテナを撤去することを考えれば,屋根上に地上デジタル放送用のアンテナを上げる事はできないのである。
そのため,本発明は上記問題点に鑑み,小型で組み立てが容易であって,突起部位が無く扱いやすいアンテナを提供することを課題とする。
そこで本願においては,こうした問題点を解決するためになされたものであり,
その目的は,建物の壁面に取付けてテレビを受信するためのアンテナを提供する事に有る。
他の目的は,小型であっても特性のよいアンテナを提供する事に有る。
他の目的は,建物の壁面に取付けて地上デジタル放送を受信するためのアンテナを提供する事に有る。
上記課題を解決するために,請求項1の発明は,少なくとも,放射導体と反射導体を備えたアンテナにおいて,該反射導体は略四角形状であり,その左右方向軸線と直交する上下方向線を折曲部として,この折曲部より両側に位置する反射導体部が,一方側の反射導体部の左右方向軸線に対して,他方側の反射導体部の左右方向軸線を,アンテナの前方向に向かって第1の所定角度だけ傾けた略く字状となるように形成されており,前記放射導体と前記反射導体を所定位置に配置した状態で,前記反射導体は,該反射導体の中心点と前記放射導体の中心点とを結ぶ方向線に対して,一方側の反射導体部の左右方向軸線が略直交するように取付けられ,前記放射導体は,その左右方向軸線が前記他方側の反射導体部の左右方向軸線と略平行になるよう傾けて取付けられるように構成される。
請求項2の発明は,請求項1に記載のアンテナにおいて,前記放射導体は,該放射導体の中心点から該放射導体の一方側先端部へ向かう軸線が,前記反射導体の中心点と前記放射導体の中心点とを結ぶ方向線に対し,直交する位置から前方向及び後方向に,夫々第1の所定角度の範囲で遥動できるように構成されており,前記反射導体は,左右方向に並列配置された2つの反射導体部が,連結部材を介して折り曲げ自在に連結されており,該放射導体の一方側先端部を前記反射導体の中心点と前記放射導体の中心点とを結ぶ方向線に対して略直交する位置にしたときは,一方側の反射導体部の左右方向軸線と他方側の反射導体部の左右方向軸線が前記放射導体の左右方向軸線と略平行の一直線状となり,
該放射導体の一方側先端部を前方向に第1の所定角度だけ変可したときは,前記反射導体は前記連結部材において,一方側の反射導体部の左右方向軸線が前記放射導体の左右方向軸線と略平行で,他方側の反射導体部の左右方向軸線が前記反射導体の中心点と前記放射導体の中心点とを結ぶ方向線に略直交するような略く字状となり,前記放射導体の一方側先端部を後方向に第1の所定角度だけ変可したときは,前記反射導体は前記連結部材において,他方側の反射導体部の左右方向軸線が前記放射導体の左右方向軸線と略平行で,一方側の反射導体部の左右方向軸線が前記反射導体の中心点と前記放射導体の中心点とを結ぶ方向線に略直交するような略く字状となる,ように,前記可動手段によって放射導体と反射導体の取付方向の調整ができるように構成される。
請求項3の発明は,請求項1又は請求項2に記載のアンテナにおいて,前記放射導体は,電波放射面が略四角形状であり,略中央部には左右方向に延びた開口窓を有し,該開口窓の左右壁部の略中央部から該放射導体の中心点に向けて突出した突出先端部に給電点が形成されて成る。
請求項4の発明は,請求項3に記載のアンテナにおいて,受信或いは送信波長をλとすると,放射導体の左右方向の幅が0.25λ〜0.62λ,高さが0.21λ〜0.52λであり,放射導体と反射導体の間隔が0.07λ〜0.19λであるように構成される。
請求項5の発明は,請求項1乃至請求項4の何れか一項に記載のアンテナにおいて,前記反射導体の背部に,取付対象物に対する取付手段を備え,該取付手段は,前記反射導体の中心点と前記放射導体の中心点とを結ぶ方向線が,取付対象物に直交する方向線と同一方向から左右方向に第2の所定角度となるまで連続的に可変して固着できるように構成した。
請求項6の発明は,請求項1乃至請求項5の何れか一項に記載のアンテナにおいて,少なくとも,前記放射導体と前記反射導体を収納するレドームを備えるように構成される。
請求項7の発明によれば,希望波到来方向に面した建築物の壁面に取付けて使う壁面用のアンテナにおいて,
該アンテナは請求項1乃至請求項6の何れか一項に記載のアンテナから構成した。
請求項1乃至請求項7の何れか一項に記載のアンテナは地上デジタル放送用であるように構成した。
請求項1の発明によれば,少なくとも,放射導体と反射導体を備えたアンテナにおいて,該反射導体は略四角形状であり,その左右方向軸線と直交する上下方向線を折曲部として,この折曲部より両側に位置する反射導体部が,一方側の反射導体部の左右方向軸線に対して,他方側の反射導体部の左右方向軸線を,アンテナの前方向に向かって第1の所定角度だけ傾けた略く字状となるように形成されており,前記放射導体と前記反射導体を所定位置に配置した状態で,前記反射導体は,該反射導体の中心点と前記放射導体の中心点とを結ぶ方向線に対して,一方側の反射導体部の左右方向軸線が略直交するように取付けられ,前記放射導体は,その左右方向軸線が前記他方側の反射導体部の左右方向軸線と略平行になるよう傾けて取付けられるように構成したので,
アンテナの放射導体と反射導体の取付角度を所定角度傾けて方向調整してアンテナ自体にビームチルトを有するように構成しても,反射導体を略く字状に折り曲げたことで,アンテナ全体の前方向への突出寸法が短くて済むので,アンテナ支柱やベランダばかりでなく,ベランダ等が設置されていない建物などの壁面への設置に目立たずスッキリと配設できるアンテナとなるのである。
また,これらのアンテナは上下逆さにして取付けられるように構成すれことによって,アンテナ自体が有するビームチルトの形成方向を反対方向に向けることができ,更に広範囲な電波到来方向に対応可能な汎用性を有する。また,前記壁面取付金具と組み合わせることによって,更に幅広い電波到来方向に対応することができる。
請求項2の発明によれば,請求項1に記載のアンテナにおいて,前記放射導体は,該放射導体の中心点から該放射導体の一方側先端部へ向かう軸線が,前記反射導体の中心点と前記放射導体の中心点とを結ぶ方向線に対し,直交する位置から前方向及び後方向に,夫々第1の所定角度の範囲で遥動できるように構成されており,前記反射導体は,左右方向に並列配置された2つの反射導体部が,連結部材を介して折り曲げ自在に連結されており,該放射導体の一方側先端部を前記反射導体の中心点と前記放射導体の中心点とを結ぶ方向線に対して略直交する位置にしたときは,一方側の反射導体部の左右方向軸線と他方側の反射導体部の左右方向軸線が前記放射導体の左右方向軸線と略平行の一直線状となり,該放射導体の一方側先端部を前方向に第1の所定角度だけ変可したときは,前記反射導体は前記連結部材において,一方側の反射導体部の左右方向軸線が前記放射導体の左右方向軸線と略平行で,他方側の反射導体部の左右方向軸線が前記反射導体の中心点と前記放射導体の中心点とを結ぶ方向線に略直交するような略く字状となり,前記放射導体の一方側先端部を後方向に第1の所定角度だけ変可したときは,前記反射導体は前記連結部材において,他方側の反射導体部の左右方向軸線が前記放射導体の左右方向軸線と略平行で,一方側の反射導体部の左右方向軸線が前記反射導体の中心点と前記放射導体の中心点とを結ぶ方向線に略直交するような略く字状となる,ように,前記可動手段によって放射導体と反射導体の取付方向の調整ができるように構成したので,
建物の壁面に正対する方向からくる電波に対しても,所定範囲内の左右方向からくる電波に対してもアンテナの方向調整を簡単に対応させることができ,例えばこのアンテナがUHF帯用のアンテナとすると,ビームチルトを形成した状態でもビームチルトを形成しなくても,ch13(470MHz)〜ch62(770MHz)の広帯域において,それぞれ良好な特性を得られるので,アンテナ支柱やベランダばかりでなく,建物などの壁面用に好適なアンテナが提供できるのである。
また,ビームチルト形成するのに,放射導体の取付方向に対応して反射導体の半分を傾斜させるだけでよく,アンテナ全体を電波到来方向に向けるように構成されたアンテナに比べて,アンテナ支柱やベランダ,壁面から突設する寸法が短くて済み,取付け安く,且つ,目立たないアンテナが提供できるのである。
請求項3の発明によれば,請求項1又は請求項2に記載のアンテナにおいて,前記放射導体は,電波放射面が略四角形状であり,略中央部には左右方向に延びた開口窓を有し,該開口窓の左右壁部の略中央部から該放射導体の中心点に向けて突出した突出先端部に給電点が形成されて成るので,
突起部のない横長の直方体形状板体で構成することができるため,八木・宇田式アンテナのように細径のエレメントのような突起部位が無く,組み立てが容易と成る。
請求項4の発明によれば,請求項3に記載のアンテナにおいて,受信或いは送信波長をλとすると,放射導体の左右方向の幅が0.25λ〜0.62λ,高さが0.21λ〜0.52λであり,放射導体と反射導体の間隔が0.07λ〜0.19λであるように構成したので,
少なくとも放射導体が板材を金型等を打ち抜き加工するだけで簡単にでき,組み立てが簡単になる。
請求項5の発明によれば,請求項1乃至請求項4の何れか一項に記載のアンテナにおいて,前記反射導体の背部に,取付対象物に対する取付手段を備え,該取付手段は,前記反射導体の中心点と前記放射導体の中心点とを結ぶ方向線が,取付対象物に直交する方向線と同一方向から左右方向に第2の所定角度となるまで連続的に可変して固着できるように構成した。
アンテナ支持柱やベランダばかりでなく,建物等の壁面に対してアンテナの取付が容易となると共に,アンテナ自体が有するビームチルトに加えて,アンテナの取付方向の適応範囲が広くなり,幅広い電波到来方向に対して最適な受信が出来るようになる。
請求項6の発明によれば,請求項1乃至請求項5の何れか一項に記載のアンテナにおいて,少なくとも,前記放射導体と前記反射導体を収納するレドームを備えるように構成したので,
耐久性が向上するばかりでなく,アンテナ支柱やベランダに取付けても,取付対象の建物等の壁面に取付けても目立たないアンテナとすることができる。
請求項7の発明によれば,希望波到来方向に面した建築物の壁面に取付けて使う壁面用のアンテナにおいて,
該アンテナは請求項1乃至請求項6の何れか一項に記載のアンテナから構成したので,
アンテナの前方向の突出寸法が短く,且つ,広範囲な電波到来方向に対応できるので壁面取付用のアンテナとして優れている。
請求項1乃至請求項7の何れか一項に記載のアンテナは地上デジタル放送用であるように構成したので,
デジタル放送の特性を活かし,簡単且つ確実に地上デジタル放送を受信できるアンテナを提供できる。
以下,本発明の実施形態について,図面に基づいて詳細に説明するのであるが,以下の説明では本発明の好適な例としてUHF帯のアンテナを使って説明する。図1は本発明に係るUHFアンテナの第1実施形態を示す概略説明のための斜視図である。図2は本発明にかかる放射導体の正面図である。図3は図1の上面図である。図4は第1実施形態の具体例を示す斜視図であり,(a)は壁面取付部材を備えた斜視図であり,(b)はレドームを備えた場合の斜視図である。図5は第1実施形態において反射導体の背面に壁面取付金具を備えた場合の斜視図を示す。図6は本発明にかかる第2実施形態の具体例を示す斜視図であり,図7は図6の放射導体と反射導体の角度を変更する方法を示す説明するための模式図であり,(a)は左方向に略20°のビームチルトを形成したときの状態を示し,(b)はビームチルトを形成しないときの状態を示し,(c)は右方向に略20°のビームチルトを形成したときの状態を示す。図8は第2実施形態において,反射導体の背面に壁面取付金具を備えた場合の(a)は上面図であり,(b)は側面図である。図9は図7(a)の状態におけるアンテナの特性を示し,(a)は動作利得,(b)はVSWR,(c)は前後比,(d)は半値角度を示す。図10は図7(b)の状態のアンテナの特性を示し,(a)は動作利得,(b)はVSWR,(c)は前後比,(d)は半値角度を示す。図11はch13における水平偏波水平面指向性能図であり,(a)は図7(a)のアンテナ,(b)は図7(b)のアンテナの性能である。図12はch38における水平偏波水平面指向性能図であり,(a)は図7(a)のアンテナ,(b)は図7(b)のアンテナの性能である。図13はch62における水平偏波水平面指向性能図であり,(a)は図7(a)のアンテナ,(b)は図7(b)のアンテナの性能である。
図1は本発明にかかるUHFアンテナの第1実施形態を説明するための概略斜視図である。尚,以下の説明では特にその方向について明記しない限り,反射導体2の中心点と前記放射導体1の中心点とを結ぶ方向線(図におけるA−A線。以下,A−A線と記載する。)を基準とし,放射導体1側が前,A−A線に対する水平方向が左右で示される。
第1実施形態に示す放射導体1は,長方形状で電波を送信或いは受信するアンテナ本体であり,中央部左右軸線方向(図におけるB−B線。以下,B−B線と記載する。)に長い窓3が打ち抜き形成され,その開口窓3の左右壁部の略中央部から該放射導体の中心点に向けて突出した突出先端部に給電点4aが形成されている。
図2に各部の寸法の一例を示す。本発明の実施形態によれば,例えば放射導体の幅Wが200mm,高さHが170mmであり,窓の高さL1は110mm,幅L2は160mmである。また,給電点4aの突起部4は,幅が50mmであり,長さが75mmである。尚,これらの寸法は受信或いは送信周波数をλとすると,幅Wを0.25λ〜0.62λ,高さHを0.21λ〜0.52λ,窓の長さL1を0.15λ〜0.3λ,窓の幅L2を0.2λ〜0.5λとすると良い。ここではλをUHF帯の全帯域である470MHz〜770MHzとした寸法を示している。
尚,この実施形態に示す放射導体1は1実施形態を示すものであり,この放射導体1が板材を金型等を打ち抜き加工するだけで簡単に形成できるものであれば,特に実施例に限定されるものではない。
反射導体2は放射導体1より大きい略四角形状に形成され,放射導体1の後方に中心点が略同一軸線上となるように配設されている。更に反射導体1は,左右方向線と直交する上下方向線を折曲部20として,この折曲部20より両側に位置する反射導体部21・22から構成されている。この反射導体部21・22は折曲部20において,一方側の反射導体部21の左右方向軸線(図におけるD−D線。以下,D−D線と記載する。)に対して,他方側の反射導体部22の左右方向軸線(図におけるE−E線。以下,E−E線と記載する。)が,アンテナの前方向に向かって第1の所定角度θ1だけ略く字状となるように折り曲げ形成されている。
その大きさは,例えば高さが250mm,幅が350mmである。尚,これらの寸法は受信或いは送信周波数をλとすると,高さを0.31λ〜0.77λ,幅を0.44λ〜1.08λとすると良い。そして,放射導体1と反射導体2は0.07λ〜0.19λ,例えば60mmの間隔を開けて配置されている。
そして図3の前記放射導体1と前記反射導体2の取付状態の上面図によく示されるように,前記放射導体1と前記反射導体2を配置した状態で,前記反射導体2は,前記反射導体2の中心点と前記放射導体1の中心点とを結ぶA−A線に対して,一方側の反射導体部21のD−D線が直交するように取付けられており,前記放射導体1は,その左右方向軸線であるB−B線が,他方側の反射導体部22の左右方向軸線であるE−E線と平行になるよう傾けて(即ち,A−A線に直交するC−C線に対してB−B線がθ1となるように傾けて)取付けられているのである。
前記放射導体1及び前記反射導体2の作成は,本発明では導電性シートを誘電体支持材に貼着した後,窓を貫通孔として打ち抜き形成しているが,アルミ板等の金属板や金属メッシュ板に窓を打ち抜き等で形成したものであっても良い。またこのように形成された放射導体1や反射導体2は,樹脂製からなる放射導体1と反射導体2などを収納するレドームに固定しても良いし,放射導体1の中心点と反射導体2の中心点と貫通させ,該放射導体1や反射導体2を支持するための支持杆に固定して形成しても良いなど特にその支持方法を限定するものではない。また,樹脂製箱体を金属メッキして,放射導体1,反射導体2を直接形成することもできる。更に,回路形成用等の基板にスリット状の窓をパターン形成して,支持材に固定することでもできる。
図4(a)は上述のように構成されたアンテナの反射導体2の後方に,壁面取付部材5を備えたアンテナ101の例を示している。この壁面取付部材5は例えば合成樹脂や金属体から成る剛性を有する板体状に形成されており,建物などの壁面にアンテナを取付けるための部材である。本発明の実施例では,この壁面取付部材5の略中央部から前方向に突設させた支持杆10に前記放射導体1と前記反射導体2とが所定の間隔を置いて配列されるような構成と成っている。尚,アンテナ給電点4aに接続される図には示されていない給電線は,この支持杆10内部を通して壁面取付部材の後方から引き出すように構成しても良いなど,特にその方法は限定されるものではない。また,壁面への取付に際しては,図には示されていないネジ棒をネジ孔5a・・・を介して壁面に螺合する事によって,アンテナを取付固定するように構成しても良いなど特に実施例に限定されるものではない。
また図4(b)に示すように,少なくとも,前記放射導体1と前記反射導体2を覆うようなレドーム8を,前記壁面取付部材5に着脱自在に固着できるようなアンテナ102にしてもよい。
図5(a)には,反射導体2の後方に壁面取付金具15を備えたアンテナ103の例を示す。この壁面取付金具15は取付け対象の壁面40に取付固定するための基体16と,反射導体2の後方に突設した摺動金具19とから成る。基体16の中央部の上下端部には,基体16と一体的に反射導体2方向に折り曲げ形成され折曲片17が形成されており,該折曲片17と前記摺動金具19を装着し,摺動金具19(即ち,アンテナ)が,図5(b)に示されるように,左右方向に夫々第2の所定角度であるθ2だけ連続的に揺動可能なように,回転軸及び固着手段としてのネジ棒18を上下方向に貫通させることによって,取付角度を可変自在に固着できるように構成されている。14は壁面取付金具15を壁面に固着するためのネジ棒である。
尚,この実施例に示される壁面取付金具15が請求孔に記載の取付手段であり,この取付手段は特に実施例に限定されるものではなく,その他の方法で実現してもよい。また,図4に示す壁面取付部材5の後方に,この実施例に示す壁面取付金具15を備えさせるように構成しても良い事は言うまでも無い。
このように,構成されたアンテナの指向特性は,前記放射導体1の中心点と前記反射導体2の中心点とを結ぶA−A線に対して略θ1だけビームが傾いたビームチルト特性を有したアンテナが構成される。つまりこのアンテナは,突起部のない2枚の横長の直方体形状板体で構成することができるため,八木・宇田式アンテナのように細径のエレメントのような突起部位が無く,組み立てが容易と成ると共に,ビームチルトを有するように構成されたものであっても前方向への突出寸法が短くて済むので,アンテナ支柱やベランダばかりでなく,ベランダ等が設置されていない建物などの壁面への設置に目立たずスッキリと配設できる,壁面設置に適したアンテナとなるのである。
更には,壁面取付金具15を備えさせることによって,アンテナ自体が持つビームチルトθ1に加えて,壁面取付金具15の角度調整範囲である第2の所定角度θ2の調整ができることになり,建物などの壁面に設置しても電波到来方向に最適にアンテナの設置方向をあわせることができる。
加えて,これらのアンテナは上下逆さにして取付けられるように構成すれば,アンテナ自体が有するビームチルトがA−A線に対して今までとは反対方向にθ1傾いたものとなるので,更に広範囲な電波到来方向に対応可能な汎用性を有する。また,前記壁面取付金具15と組み合わせることによって,更に幅広い電波到来方向に対応できるのである。
次に本発明のアンテナの第2の実施形態として図6を参照して説明する。尚,以下の説明では,上記第1実施形態のアンテナと同様の構成要素については同一符号を付与し,詳細な説明は省略する。
図6において105は第2実施形態のアンテナの概略を示す斜視図である。この実施形態では,放射導体1を,前記A−A線に直交するC−C線に対して左右方向に第1の所定角度θ1の範囲で取付方向を遥動可能に固着すると共に,その遥動に対応して,反射導体2を構成する反射導体部21若しくは反射導体部22の取付方向を可変して,夫々の左右方向軸線がなす角度を変化できるように構成し,更にはこの角度調整を行うための可動手段をアンテナに備えさせることによって,アンテナの指向性に所定角度のビームチルトを形成することができるように構成したものである。
ここで図7を用いて可動手段の詳細と,この可動手段によって放射導体1と反射導体2の取付方向を操作する様子を説明する。この実施例では,反射導体2はその中央部において導電材から成る1若しくは複数の連結部材35によって連結された反射導体部21と反射導体部22とから構成されており,該反射導体部21と反射導体部22は前記連結部材35において,水平に配列した状態から,略く字状となるように折り曲げ自在に連結されている。放射導体1は,放射導体1の中心軸1aを回転軸として揺動可能に構成されており,この図によく示されるように,放射導体1の両先端部11・12と反射導体2の反射導体部21,22とは,夫々連結手段31及び32で連結されている。
尚,前記連結部材の例として蝶番があるが,弾性を有する導電材で構成してもよい。また,例えば反射導体2を構成する反射導体部が,導電材を備えた屈曲自在のフィルム状の弾性材から一体的に構成されたときは,夫々の反射導体部を連結する連結部材は弾性材自体で構成され,この場合,弾性材自体が連結部材であり反射導体部を略く字状に折り曲げるための折曲部となる。
図7(a)では放射導体1の右側先端部12が,アンテナの前方側に第1の所定角度θ1だけ傾いた状態にあるときの上面側から見た概略断面図である。
ここで先ず連結手段32について説明する。連結手段32は略中央部32aにおいて,該中央部32aが内側方向になるように折り曲げ自在に枢着されており,図に示されるように最大に開いた状態では略く字形となるように構成されている。この連結手段32は,一方端部が前記放射導体先端部12に対して回転可能に枢着されていると共に,他方端部は反射導体部22に形成された挿通孔22bを介して,反射導体部22の裏面側の枢着点22aに枢着可能に固着されている。一方,反射導体部22の背面側と壁面取付部材5との間には,弾性部材からなるバネ38が介設されており,このバネ38の付勢力によって反射導体部22は壁面取付部材5に付勢されている構成と成っている。即ち,放射導体1を,その先端部12がアンテナの前方向に成るように傾けると,反射導体部22はバネ38によって壁面取付部材5方向に付勢されつつ,連結手段32によってアンテナの前方向に引き寄せられる。このとき放射導体1の左右方向軸線B−B線と反射導体部22の左右方向の軸線E−E線は略平行になるように連結手段32の長さが決められている。
連結手段31も全く同様な構成であり説明を簡単にするためにその詳細は省略するが,図7(a)では連結部材35は閉じた状態に有り,反射導体部21はバネ37の付勢力で壁面取付部材5方向に引き付けられている。
次に,図7(b)では放射導体1は壁面取付部材5に略平行である場合の上面側から見た概略断面図であり,放射導体1を図7(a)の状態から壁面取付部材5と略平行となる位置に戻している。これに伴い反射導体部22は,バネ38の付勢力によって壁面取付部材5側に引戻される。ところで,図に示されるように壁面取付部材5の内面には,該取付部材5から突設させた当付部52が形成されており,反射導体部22は当付部の先端に当付た状態まで引戻される。この当付部52は,反射導体部22が当接した状態で,壁面取付部材5に対して略平行配置されるよう,壁面取付部材5から前方向に突出するように形成されている。
一方,放射導体1の揺動によって,他方の先端部11は前方向に移動することになるので,折れ曲がった状態の連結手段31は,前方向に引っ張られながら徐々に開かれていき,図の状態において最大に開いた状態となる。この状態では放射導体1と反射導体2と壁面取付部材5とは略平行に配置された状態,即ち,ビームチルトを形成しないアンテナとなるのである。
次に,図7(c)では放射導体1の左側先端部11が前方側に第1の所定角度θ1だけ傾いた状態にあるときの上面側から見た概略断面図である。
放射導体1の左側先端部11が更に前方向に移動すると,連結手段31は最大に開いた状態にあるので,この連結手段31によって反射導体部21は,バネ37の付勢力に抗して前方向に引き付けられ,放射導体1が傾いた所定角度だけ前方向に傾く。また,放射導体1の右側先端部12は反射導体部22側に移動するものの,連結手段32は略中央部32aにおいて閉じられて,放射導体1の揺動の制限をする事はないのである。このようにして,第2実施形態の構成では,ビームチルトを形成しない状態とビームチルトを形成した状態の2様の状態を有するアンテナを提供できるのである。
尚,本発明の第2実施形態においては,少なくとも,前記連結手段31,32及と前記バネ37,38とで請求孔に記載の可動手段を構成しており,この可動手段は放射導体1と反射導体2の方向調整を連続的に行うようにしても良いし段階的に方向調整するようにしてもよい。また,図8に示されるように,第2実施形態においても,反射導体の背面に壁面取付金具15を備えさせてもよい。この図において(a)は壁面に取付けたときの上面図であり,(b)は壁面に取付けたときの側面図であり,これに示される9は前記可動手段を操作するための操作ツマミである。また,この第2実施形態において,前記連結部材35はバネ性を有する弾性材で構成しても良く,この場合は,反射導体部にはバネによる付勢力に加えて連結部材による付勢力も付加されることになる。
ここで,この第2実施形態におけるアンテナの特性を図9〜図13に示す。図9は図7(a)に示す左方向に略20°のビームチルトを形成した場合の周波数特性であり,(a)は動作利得,(b)は定在波比,(c)は前後比,(d)は半値角度の各特性を示している。また,図10は図7(b)に示すビームチルトを形成しない場合の周波数特性であり,(a)は動作利得,(b)は定在波比,(c)は前後比,(d)は半値角度の各特性を示している。更に,図11乃至図13は夫々ch13,ch38,ch62における水平偏波水平面指向性能図であり,図11(a),図12(a),図13(a)は図7(a)の左方向に略20°のビームチルトを形成した場合の水平偏波水平面指向性能図であり,図11(b),図12(b),図13(b)は図7(b)のビームチルトを形成しない場合の水平偏波水平面指向性能図である。
このように,図6に示す第2実施形態のアンテナによれば,放射導体1の揺動と,この放射導体1の揺動に対応して,反射導体2を構成する何れか一方の反射導体部の取付角度を可変できるように構成することによって,建物の壁面に正対する方向からくる電波に対しても,左右方向の所定範囲ずれた方向からくる電波に対しても簡単に対応可能で,且つ,ch13(470MHz)〜ch62(770MHz)の広帯域において,ビームチルトを形成しても形成しなくても,それぞれ良好な特性を有することができるので,アンテナ支柱やベランダばかりでなく,建物などの壁面用に好適なアンテナが提供できるのである。
また,ビームチルトを形成するのに,放射導体1の揺動に対応して,反射導体2の半分だけを傾斜させるように構成したことによって,アンテナ自体の全てを電波到来方向に向けるように構成されたアンテナに比べて,壁面から突設する寸法が短くて済むため,壁面に取付け安く,且つ,目立たない壁面取付用のアンテナが提供できるのである。
更に,図8によく示されるように,アンテナの背面に壁面取付金具15を装着することで建築物の壁面40に容易に取付けできるばかりでなく,壁面取付金具15によって方向調整(左右方向にθ2)ができるように構成すれば,アンテナが更に広範囲の電波到来方向に対応可能になる。
尚,本発明は上記第1及び第2実施形態に限定されるものではなく,以下に例示するように,その構成は実施例に限定されるものではない。
上記実施例では,本発明の実施形態の好適な例として地上デジタル放送受信用のUHFアンテナに対する具体的な例を示したが,特にUHF帯の電波を受信するアンテナに限定されるものではなく,他の周波数帯のアンテナに応用してもよい。
また,壁面取付部材5と壁面取付金具15を個別に備えた例を示したが,壁面取付部材と壁面取付金具の一部を共有し,1つの部材として構成してもよい。
また,図に示されるように,放射導体1は支持杆10の先端部に取付けられているが,特にこの実施例に限定されるものではなく,例えば壁面取付部材5などの上下端部から前方向に折返し成形された図には示されていない支持片に取付けるようにしてもよく,放射導体1と反射導体2とが所定の間隔で配設されるように構成されればよい。
また,本発明の第2実施形態では,可動手段を使って放射導体1と反射導体2を連動させ,取付方向の調整をする方法を述べたが,放射導体1と反射導体2の夫々に可動手段を備えさせ,夫々連動することなく個別に取付角度を可動可能に構成してもよいなど,本発明の趣旨を逸脱しない範囲で各部の構成を適宜に変更して実施することも可能である。
本発明に係るアンテナの第1実施形態を示す概略説明のための斜視図である。 本発明にかかる放射導体の正面図である。 図1の上面図である。 第1実施形態の具体例を示す斜視図であり,(a)は壁面取付部材を備えた斜視図であり,(b)はレドームを備えた場合の斜視図である。 (a)は第1実施形態において反射導体の背面に壁面取付金具を備えた場合の斜視図を示す。(b)は壁面取付金具による方向調整範囲(第2の所定角度θ2)を示すための上面図である。 本発明にかかる第2実施形態の具体例を示す斜視図でる。 放射導体と反射導体の角度を変更する方法を示す説明するための模式図であり,(a)は左方向に略20°のビームチルトを形成したときの状態を示し,(b)はビームチルトを形成しないときの状態を示し,(c)は右方向に略20°のビームチルトを形成したときの状態を示す。 第2実施形態において,反射導体の背面に壁面取付金具を備えた場合の(a)は上面図であり,(b)は側面図である。 図7(a)の状態におけるアンテナの特性を示し,(a)は動作利得,(b)はVSWR,(c)は前後比,(d)は半値角度を示す。 図7(b)の状態のアンテナの特性を示し,(a)は動作利得,(b)はVSWR,(c)は前後比,(d)は半値角度を示す。 ch13における水平偏波水平面指向性能図であり,(a)は図7(a)のアンテナ,(b)は図7(b)のアンテナの性能である。 ch38における水平偏波水平面指向性能図であり,(a)は図7(a)のアンテナ,(b)は図7(b)のアンテナの性能である。 ch62における水平偏波水平面指向性能図であり,(a)は図7(a)のアンテナ,(b)は図7(b)のアンテナの性能である。
符号の説明
1…放射導体,1a…中心軸,2…反射導体,3…開口窓,4…突起部,4a…給電点,5…壁面取付部材,5a…挿通孔,8…レドーム,9…操作ツマミ,10…支持杆,11・12…先端部,14…ネジ棒,15…壁面取付金具,16…基体,17…折曲片,18…ネジ棒,19…摺動金具,20…折曲部,21…一方の反射導体部,22…他方の反射導体部,21a・22a…枢着部,21b・22b…挿通孔,31・32…連結手段,31a・32a…中央部,35…連結部材,37・38…バネ,40…壁面,51・52…当付部,101・102・103・105…アンテナ

Claims (8)

  1. 少なくとも,放射導体と反射導体を備えたアンテナにおいて,
    該反射導体は略四角形状であり,その左右方向軸線と直交する上下方向線を折曲部として,この折曲部より両側に位置する反射導体部が,一方側の反射導体部の左右方向軸線に対して,他方側の反射導体部の左右方向軸線を,アンテナの前方向に向かって第1の所定角度だけ傾けた略く字状となるように形成されており,
    前記放射導体と前記反射導体を所定位置に配置した状態で,前記反射導体は,該反射導体の中心点と前記放射導体の中心点とを結ぶ方向線に対して,一方側の反射導体部の左右方向軸線が略直交するように取付けられ,前記放射導体は,その左右方向軸線が前記他方側の反射導体部の左右方向軸線と略平行になるよう傾けて取付けられた,
    ことを特徴としたアンテナ。
  2. 前記放射導体は,該放射導体の中心点から該放射導体の一方側先端部へ向かう軸線が,前記反射導体の中心点と前記放射導体の中心点とを結ぶ方向線に対し,直交する位置から前方向及び後方向に,夫々第1の所定角度の範囲で遥動できるように構成されており,
    前記反射導体は,左右方向に並列配置された2つの反射導体部が,連結部材を介して折り曲げ自在に連結されており,
    該放射導体の一方側先端部を前記反射導体の中心点と前記放射導体の中心点とを結ぶ方向線に対して略直交する位置にしたときは,一方側の反射導体部の左右方向軸線と他方側の反射導体部の左右方向軸線が前記放射導体の左右方向軸線と略平行の一直線状となり,
    該放射導体の一方側先端部を前方向に第1の所定角度だけ変可したときは,前記反射導体は前記連結部材において,一方側の反射導体部の左右方向軸線が前記放射導体の左右方向軸線と略平行で,他方側の反射導体部の左右方向軸線が前記反射導体の中心点と前記放射導体の中心点とを結ぶ方向線に略直交するような略く字状となり,
    前記放射導体の一方側先端部を後方向に第1の所定角度だけ変可したときは,前記反射導体は前記連結部材において,他方側の反射導体部の左右方向軸線が前記放射導体の左右方向軸線と略平行で,一方側の反射導体部の左右方向軸線が前記反射導体の中心点と前記放射導体の中心点とを結ぶ方向線に略直交するような略く字状となる,
    ように,前記可動手段によって放射導体と反射導体の取付方向の調整ができることを特徴とした請求項1に記載のアンテナ。
  3. 前記放射導体は,電波放射面が略四角形状であり,略中央部には左右方向に延びた開口窓を有し,該開口窓の左右壁部の略中央部から該放射導体の中心点に向けて突出した突出先端部に給電点が形成されて成ることを特徴とした請求項1又は請求項2に記載のアンテナ。
  4. 受信或いは送信波長をλとすると,放射導体の左右方向の幅が0.25λ〜0.62λ,高さが0.21λ〜0.52λであり,放射導体と反射導体の間隔が0.07λ〜0.19λである請求項3に記載のアンテナ。
  5. 前記反射導体の背部に,取付対象物に対する取付手段を備え,該取付手段は,前記反射導体の中心点と前記放射導体の中心点とを結ぶ方向線が,取付対象物に直交する方向線と同一方向から左右方向に第2の所定角度の範囲で連続的に可変して固着できるように構成したことを特徴とした請求項1乃至請求項4の何れか一項に記載のアンテナ。
  6. 少なくとも,前記放射導体と前記反射導体を収納するレドームを備えたことを特徴とした請求項1乃至請求項5の何れか一項に記載のアンテナ。
  7. 希望波到来方向に面した建築物の壁面に取付けて使う壁面用のアンテナにおいて,
    該壁面用のアンテナは請求項1乃至請求項6の何れか一項に記載のアンテナから成ることを特徴とした壁面用のアンテナ。
  8. 請求項1乃至請求項7の何れか一項に記載のアンテナは地上デジタル放送用であることを特徴としたアンテナ。
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