JP2007187961A - 液晶表示装置の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】液晶表示装置のセルギャップが均一に維持されるようにした平坦化膜を備えた液
晶表示装置の製造方法を提供すること。
【解決手段】大型の第1の母基板13の一方の面に、全面に設けられた平坦化膜を備える
とともに、マトリクス状に設けられた複数の画素電極及び前記画素電極駆動用のスイッチ
ング素子を備えるアレイ基板領域11を複数個形成した後、前記アレイ基板領域11の液
晶封入部分に所定のパターンに沿ってシール材27を塗布し、次いで、前記複数個のアレ
イ基板領域11の周縁部31に位置する前記平坦化膜の表面に所定の大きさの穴又は溝を
均一に分布するように複数個設けた後、前記大型の第1の母基板13の一方の面の全面に
わたって粒状スペーサ粒子を散布し、その後前記大型の第1の母基板13と対になる大型
の第2の母基板をシール材側から貼り合わせて所定の形状に切断する。
【選択図】図1

Description

本発明は大型の母基板からの平坦化膜を備えた液晶表示装置の製造方法に関し、特に大
型の母基板に複数のアレイ基板領域を形成した後、球状のスペーサ粒子が全面に均一に分
布するようにして、液晶表示装置のセルギャップが均一に維持されるようにした平坦化膜
を備えた液晶表示装置の製造方法に関する。
最も一般的な液晶表示装置の製造方法は、所定の大きさのアレイ基板領域を複数形成し
た後に、各アレイ基板領域の液晶封入部分に所定のパターンに沿ってシール材を塗布し、
球状のスペーサ粒子を全面に散布した後に対となる別の大型の母基板をシール材で貼り合
せ、その後、所定の大きさに切断して製造する方法であって、この製造方法は特許文献で
も多く紹介されている(例えば特許文献1参照)。
そこで以下において、従来例の液晶表示装置の製造方法を大型の母基板の模式的な平面
図である図7を用いて説明する。まず大型のガラス基板等からなる第1の母基板50を用
意し、この第1の母基板50の一方の表面上にそれぞれマトリクス状に設けられた走査線
、信号線、スイッチング素子としての薄膜トランジスタTFT(Thin Film Transistor)
、画素電極等(いずれも図示せず)を備えるアレイ基板領域51を複数個形成する。この
アレイ基板領域51の画素電極が設けられている領域が表示領域52となり、その周囲部
分が各種配線が設けられるいわゆる額縁部分53となる。なお、この額縁部分53にはス
イッチング素子を駆動するためのドライバ回路54が形成される場合もある。
このようにして表示領域52が形成された後に、表示領域52の周囲にシール材55が
所定のパターンに塗布され、その後、表示領域52内に均等に分布するようにスペーサ粒
子が散布される。このスペーサ粒子は、球状であっても方形状であっても良い。このスペ
ーサ粒子は液晶表示装置を形成する2枚の基板間距離、すなわちセルギャップが均一にな
るようにするために配置されるものである。
その後、シール材55の上面から対となる第2の母基板56(図8参照)、例えばカラ
ーフィルタ基板を載置し、シール材55が硬化した後に両基板ともにアレイ基板領域51
の境界部分で切断した後、表示領域52内に液晶を注入し、液晶注入孔を封止することに
より液晶表示装置が作製されている。
ところで、各画素の開口率をあげるために、画素電極と信号線とを重ねて配置すること
がある。このとき、画素電極と信号線とが重なった部分容量を減らすために、その間に厚
い層間絶縁膜を設けることがあり、この層間絶縁膜が平坦化膜の役割も果たすことがある
。また、近年に至り電場が印加されていないときに液晶分子が基板に対して垂直に配向す
る垂直配向型の液晶表示装置が多く使用されるようになってきたが、この垂直配向型の液
晶表示装置は、基板表面が平らでないと液晶分子の配向に乱れが生じ、表示画質の低下に
つながるため、一般的にアレイ基板全体にわたり平坦化膜が設けられる。
このような構成の液晶表示装置の製造に際しては、例えば図8の球状のスペーサ粒子部
分の拡大模式断面図に示したように、スペーサ粒子57は第1の母基板50の表面に設け
られた平坦化膜58上に第2の母基板56と挟まれた形で配置されることとなるが、平坦
化膜58及び第2の母基板56ともに表面が実質的に平らであるため、球状のスペーサ粒
子57は図7中矢印で示したように動くことができる。そのため、球状のスペーサ粒子5
7を散布した後にシール材55の上側から第2の母基板56を載置して均一な厚さとなる
ように押圧すると、第1ないし第2の母基板の長手方向側、例えば図9のドットで示した
領域59、あるいはこの領域59とはアレイ基板領域51を挟んだ反対側の領域に球状の
スペーサ粒子が密集してしまい、この密集部分の高さが高くなってしまうことがあり、更
には、密集領域59が形成されることから逆に第1の母基板50上にスペーサ粒子57が
存在しない領域が形成されることもあるため、得られた液晶表示装置のセルギャップのバ
ラツキが大きくなるという問題点が生じていた。
一方、下記特許文献2には、近年の液晶表示装置の小型高精度化の進展に伴って個々の
画素領域も小さくなってきたため、従来例のような表示領域にスペーサ粒子を配置すると
このスペーサ粒子が画素領域に占める割合が大きくなるので表示画質の低下が目立ってし
まうとして、平坦化膜を有する液晶表示領域内にはスペーサ粒子を配置せず、表示領域外
において平坦化膜とスペーサ粒子入りのシール材により液晶表示装置のセルギャップを規
定する液晶表示装置の発明が開示されている。
特開2002−365648号公報 特開2001−272663号公報
しかしながら、上記特許文献2に開示された液晶表示装置においては、球状のスペーサ
粒子の配置のバラツキという問題点を解決することができるが、液晶表示装置の表示領域
内には基板間のセルギャップを規定する物が存在していないため、より正確にセルギャッ
プを規定することは困難である。
本願の発明者は上述のような従来技術の問題点を解決すべく種々実験を重ねた結果、第
1の母基板50上のアレイ基板領域51以外の部分は切断されて破棄されてしまう部分で
あることから、この部分に球状のスペーサ粒子が移動しないようにするための手段を設け
ることにより、平坦化膜を有する液晶表示装置の表示画質に影響を与えることなく球状の
スペーサ粒子の分布状態を均一化することができることを見出し本発明を完成するに至っ
たのである。
すなわち、本発明は、大型の母基板に複数のアレイ基板領域を形成した後、球状のスペ
ーサ粒子が全面に均一に分布するようにして、液晶表示装置のセルギャップが均一に維持
されるようにした平坦化膜を備えた液晶表示装置の製造方法を提供することを目的とする
本発明の上記目的は以下の方法により達成し得る。すなわち、本願の請求項1に記載の
液晶表示装置の製造方法の発明は、以下の(1)〜(6)の工程を有することを特徴とす
る。
(1)大型の第1の母基板の一方の面に、全面に設けられた平坦化膜を備えるとともに、
マトリクス状に設けられた複数の画素電極及び前記画素電極駆動用のスイッチング素子を
備えるアレイ基板領域を複数個形成する工程、
(2)前記アレイ基板領域の液晶封入部分に所定のパターンに沿ってシール材を塗布する
工程、
(3)前記複数個のアレイ基板領域の周縁部に位置する前記平坦化膜の表面に所定の大き
さの穴又は溝を均一に分布するように複数個設ける工程、
(4)前記大型の第1の母基板の一方の面の全面にわたって粒状スペーサ粒子を散布する
工程、
(5)前記大型の第1の母基板と対になる大型の第2の母基板をシール材側から貼り合わ
せる工程、
(6)前記各大型の母基板を各アレイ基板領域の境界部で切断する工程。
また、請求項2に係る発明は、請求項1に記載の液晶表示装置において、前記穴又は溝
の最大開口寸法を前記球状のスペーサ粒子が1個のみ入る大きさとしたことを特徴とする
また、請求項3に係る発明は、請求項1又は2に記載の液晶表示装置の製造方法におい
て、前記平坦化膜を前記スイッチング素子の表面を被覆するように設けるとともに、前記
画素電極を前記平坦化膜の表面に設けたことを特徴とする。
また、請求項4に係る発明は、請求項1〜3のいずれかに記載の液晶表示装置の製造方
法において、前記穴又は溝を円形状又は方形状としたことを特徴とする。
更に、本願の請求項5に記載の液晶表示装置の製造方法の発明は、以下の(1)〜(6
)の工程を有することを特徴とする。
(1)大型の第1の母基板の一方の面に、全面に設けられた平坦化膜を備えるとともに、
マトリクス状に設けられた複数の画素電極、前記画素電極駆動用のスイッチング素子及び
前記スイッチング素子を駆動するためのドライバ回路を備えるアレイ基板領域を複数個形
成する工程、
(2)前記アレイ基板領域の液晶封入部分に所定のパターンに沿ってシール材を塗布する
工程、
(3)前記複数個のアレイ基板領域の周縁部に位置する前記平坦化膜の表面に所定の大き
さの穴又は溝を均一に分布するように複数個設ける工程、
(4)前記大型の第1の母基板の一方の面の全面にわたって粒状スペーサ粒子を散布する
工程、
(5)前記大型の第1の母基板と対になる大型の第2の母基板をシール材側から貼り合わ
せる工程、
(6)前記各大型の母基板を各アレイ基板領域の境界部で切断する工程。
また、請求項6に係る発明は、請求項5に記載の液晶表示装置の製造方法において、前
記穴又は溝の最大開口寸法を前記球状のスペーサ粒子が1個のみ入る大きさとしたことを
特徴とする。
また、請求項7に係る発明は、請求項5又は6に記載の液晶表示装置の製造方法におい
て、前記平坦化膜を前記スイッチング素子及び前記スイッチング素子を駆動するためのド
ライバ回路の表面を被覆するように設けるとともに、前記画素電極を前記平坦化膜の表面
に設けたことを特徴とする。
また、請求項8に係る発明は、請求項5〜7のいずれかに記載の液晶表示装置の製造方
法において、前記穴又は溝を円形状又は方形状としたことを特徴とする。
本発明は、上述の方法を備えることにより以下のような優れた効果を奏する。すなわち
、請求項1に記載の液晶表示装置の製造方法によれば、複数個のアレイ基板領域の周縁部
に位置する前記平坦化膜の表面に所定の大きさの穴又は溝を均一に分布するように複数個
設ける工程を有しているため、その後の工程で散布された球状のスペーサ粒子のうちこの
穴又は溝内に入り込んだものは動き難くなるので、従来例のような球状のスペーサ粒子が
移動して密集状態を形成したり、あるいはスペーサ粒子が存在しない領域を生じることが
なくなる。そのため、請求項1に係る発明によれば、セルギャップのバラツキが少なく、
表示画質の良好な液晶表示装置が得られる。
また、請求項2に係る発明によれば、平坦化膜の表面に設ける穴又は溝の最大開口寸法
が球状のスペーサ粒子が1個のみ入る範囲で選択されていれば、穴ないし溝内に複数個の
球状スペーサ粒子が入り込むことがなくなるため、より請求項1に係る発明の効果を奏す
ることができる液晶表示装置の製造方法が得られる。
また、請求項3に係る発明によれば、スイッチング素子の表面の凹凸も平坦化膜により
平坦化され、しかもこの平坦化膜の表面に画素電極が形成されているから、特に電界を印
加しないときに垂直に配向する液晶を使用した際には表示画質が極めて良好で、視野角が
広い液晶表示装置を製造することができるようになる。
また、請求項4に係る発明によれば、穴又は溝が円形状又は方形状であれば、正確に、
均質に、かつ、容易に形成することができるため、簡単にセルギャップのバラツキが少な
く表示画質が良好な液晶表示装置を製造することができるようになる。
更に、請求項5に係る発明によれば、ドライバ回路は液晶表示装置の額縁部分に低温ポ
リシリコン法(LTPS法:Low Temperature Poly Silicon法)により容易に製造でき、
また、液晶表示装置のスイッチング素子であるTFT製造時に同時に製造することができ
るため、容易にドライバ回路と一体化され、更に請求項1に係る発明の効果を奏すること
ができる液晶表示装置の製造方法が得られる。
また、請求項6に係る発明によれば、請求項5に係る発明の効果に加えて請求項2に係
る発明の効果を奏することができる液晶表示装置が得られる。
また、請求項7に係る発明によれば、ドライバ回路も平坦化膜で被覆されているため、
特にドライバ回路の表面を保護するための部材を設ける必要がなくなるとともに、この部
分に球状スペーサ粒子が入り込んでも得られる液晶表示装置のセルギャップに与える影響
は少なくなる。
また、請求項8に係る発明によれば、請求項5〜7に係る発明の効果を奏することがで
きるとともに請求項4に係る発明の効果も奏することができる液晶表示装置の製造方法が
得られる。
以下、本発明における好適な実施例として透過型液晶表示装置を例にとり、図面を参照
して本発明の最良の実施形態を説明する。ただし、以下に示す実施形態は、本発明の技術
思想を具体化するための透過型液晶表示装置の製造方法を例示するものであって、本発明
をこの透過型液晶表示装置の製造方法に特定することを意図するものではなく、特許請求
の範囲に含まれるその他の実施形態のものも等しく適応し得るものである。なお、図1は
実施例による透過型液晶表示装置の製造途中の大型の第1の母基板の平面図であり、図2
は図1の1個のアレイ基板領域の拡大図であり、図3は実施例で製造された透過型液晶表
示装置のカラーフィルタ基板を透視して表した1画素分の平面図であり、図4はカラーフ
ィルタ基板を含む図3のA−A断面図である。
この実施例で製造される透過型液晶表示装置は、その具体的完成図を図示はしないが、
液晶層を挟んで互いに対向するアレイ基板及びカラーフィルタ基板を備えている。これら
の基板のうち例えばアレイ基板は図1に示したような透明な絶縁性を有する大型のガラス
基板からなる第1の母基板13上に複数個まとめて同時に作製され、この第1の母基板1
3とカラーフィルタ基板に対応する第2の母基板が張り合わされた後に個別に切り出され
て製造されるものであるため、ここではその内の一つに代表させてその製造方法を説明す
る。
この1つのアレイ基板に対応するアレイ基板領域11は以下の製造方法によって第1の
母基板13上に作製される。すなわち、第1の母基板13上に、複数のアレイ基板領域1
1の表示領域14上にアルミニウムやモリブデン等の金属からなる複数の走査線17を等
間隔に平行になるように形成するとともに、表示領域14の周囲の額縁部15に設けられ
るドライバ回路配置部16との接続配線(図示せず)も同時に形成し、また、隣り合う走
査線17間の略中央に走査線17と同時に補助容量線18を平行になるように形成し、更
に走査線17からTFTのゲート電極Gを延設する。
更に、第1の母基板13の全面に走査線17、補助容量線18、ゲート電極Gを覆うよ
うにして窒化シリコンや酸化シリコンなどからなるゲート絶縁膜19を積層する。その後
、ゲート電極Gの上にゲート絶縁膜19を介して非晶質シリコンや多結晶シリコンなどか
らなる半導体層20を形成し、更に、またゲート絶縁膜19上にアルミニウムやモリブデ
ン等の金属からなる複数の信号線21を走査線17と直交するようにして形成するととも
に、表示領域14の周囲の額縁部15に設けられるドライバ回路配置部16への接続配線
も同時に形成し、この信号線21からTFTのソース電極Sを延設し、このソース電極S
を半導体層20と接触させる。更に、信号線21及びソース電極Sと同一の材料でかつ同
時形成されたドレイン電極Dをゲート絶縁膜19上に設け、このドレイン電極Dも半導体
層20と接触させる。
ここで、走査線17と信号線21とに囲まれた領域が1画素に相当する。そしてゲート
電極G、ゲート絶縁膜19、半導体層20、ソース電極S、ドレイン電極Dによってスイ
ッチング素子となるTFTが構成され、それぞれの画素にこのTFTが形成される。この
場合、ドレイン電極Dと補助容量線18によって各画素の補助容量を形成することになる
これらの信号線21、TFT、ゲート絶縁膜19を覆うようにして第1の母基板13の
全面にわたり例えば無機絶縁材料からなる保護絶縁膜22を積層し、この保護絶縁膜22
上に有機絶縁膜からなる平坦化膜23(層間膜ともいわれる)を第1の母基板13の全体
にわたり積層する。そして保護絶縁膜22と平坦化膜23には、TFTのドレイン電極D
に対応する位置にコンタクトホール24を形成するとともに、別途後述するように平坦化
膜23のアレイ基板領域11に対応する位置の周囲に穴又は溝25を均一に分布するよう
に多数個形成する。次いで、それぞれの画素において、コンタクトホール24及び平坦化
膜23の表面に例えばITO(Indium Tin Oxide)ないしIZO(Indium Zinc Oxide)
からなる画素電極26を形成し、画素電極26の表面に全ての画素を覆うように垂直配向
膜(図示せず)を積層する。
なお、LTPS法を採用することによりアレイ基板領域11のTFT製造時に同時にド
ライバ回路配置部16にドライバ回路を直接形成することも可能である。この場合には、
ドライバ回路の表面も平坦化膜で被覆され、平坦化膜は一種の保護膜としての作用も奏す
ることができる。
その後、図1に示したように、第1の母基板13の表示領域の境界部に沿って、例えば
一液性の熱硬化樹脂であるエポキシ樹脂あるいはフェノール樹脂等の熱硬化性樹脂からな
るシール材27を塗布する。このシール材27の塗布は、常法に従い、シルクスクリーン
印刷法やディスペンサによる塗布法を採用できる。次いで、第1の母基板13の表面に均
一に球状のスペーサ粒子を散布した後、別途カラーフィルタ層が形成された大型のガラス
基板からなる第2の母基板28をシール材27の表面に載置し、押圧して加熱した後、両
基板とも同時にアレイ基板領域11の境界部11'に沿って例えばスクライブ&ブレイク法
等により切断することにより、液晶が注入されていない液晶表示装置を得る。
なお、カラーフィルタ基板12は、別途透明な絶縁性を有する大型のガラス基板からな
る第2の母基板28の表示領域上に、前記アレイ基板領域11用の第1の母基板13に設
けられた複数個の表示領域14に対応する位置にそれぞれの画素に対応して例えば赤色(
R)、緑色(G)、青色(B)からなるカラーフィルタ層29がストライプ状に形成され
るように設けるとともに、このカラーフィルタ層29及の表面に共通電極及び配向膜(い
ずれも図示せず)を積層することにより製造される。
ここで、平坦化膜23のアレイ基板領域11に対応する位置の周囲に設けられる穴又は
溝25について図5及び図6を用いて説明する。なお、図5は穴の形状と穴の配置の一例
を示す模式的拡大平面図であり、図6は穴又は溝に球状のスペーサ粒子が入った状態の概
略拡大断面図である。
一般に球状のスペーサ粒子30としてはシリカ系セラミックスボールないしはプラスチ
ック系ボール等からなる直径R1が4〜5μmのものが使用され、また平坦化膜23の厚
さhは一般的に1〜2μmである。この実施例においては、一つの穴又は溝25内に一つ
のスペーサ粒子30しか入らないようにするため、穴又は溝25の最大開口寸法R2は、
一般に前記球状のスペーサ粒子30の直径R1と同じ程度が採用されるが、第2の母基板
28をシール材27の上から載置して押圧した際に球状のスペーサ粒子30が移動しなけ
ればよいので、スペーサ粒子30の直径R1よりもわずかに大きくても小さくてもよい。
この穴又は溝25の形状は、例えば図5に示したような方形状のものであっても、ある
いは円形状であってもよく、更には長方形状であっても良い。また、この穴又は溝25は
、平坦化膜23を貫通していても貫通していなくても良い。何れにしても、穴又は溝25
の形状及び大きさは、球状のスペーサ粒子30が1個のみ入る形状及び大きさを備えてい
ればよく、ここでは、球状スペーサ粒子30の直径R1が5μmのものを使用し、穴の形
状としては一辺が5μmの正方形状(最大開口径=約7μm)とした。また、穴又は溝2
5間距離は球状のスペーサ粒子30の直径R1の2倍程度の10μm程度とし、穴又は溝
25を高密度に設けると良い。
この第1の母基板13において、穴又は溝25が設けられている領域、すなわちアレイ
基板領域11に対応する部分の周縁部は、図1の符号31に対応するハッチングが付与さ
れた部分に相当する。この符号31の部分は、最終的には切り落とされて廃棄される。な
お、アレイ基板領域以外の全ての領域の穴又は溝を設けることでスペーサ粒子が一箇所に
集まることを確実に防止できるが、アレイ基板領域の周縁に沿って部分的に穴又は溝を設
ける場合でも、スペーサ粒子の移動を規制でき、不都合を解消することができる。このと
き、穴又は溝は配置された領域内において均等に配置される。
このような構成を採用することにより、球状のスペーサ粒子30を均一に散布した後に
は、表示領域14以外の部分に散布された球状のスペーサ粒子は穴又は溝25内に入って
固定されるため、複数のアレイ基板領域11が形成された第1の母基板13のシール材2
7上にカラーフィルタ層29が設けられた第2の母基板28を載置して押圧及び加熱して
も、その間に球状スペーサ粒子30は移動せず、両母基板13、28間の距離を実質的に
一定に保つことができ、得られた液晶表示装置のセルギャップをバラツキなく一定に維持
することができる。
このようにして、得られた液晶が注入されていない液晶表示装置の内部に液晶注入孔(
図示せず)から液晶を注入した後、この液晶注入孔を封止することにより、所定の透過型
液晶表示装置が得られる。
なお、上記実施例では透過型液晶表示装置を例にとり説明したが、これに限らず半透過
型液晶表示装置や反射型液晶表示装置に対しても適用可能である。すなわち、半透過型液
晶表示装置の場合であれば平坦化膜23と画素電極26の間のコンタクトホール24側に
部分的に反射板を設ければ良く、また、反射型液晶表示装置の場合であれば平坦化膜23
と画素電極26の間に全面的に反射板を設ければよい。
実施例による透過型液晶表示装置の製造途中の大型の母基板の平面図である。 図1の1個の液晶表示領域部分の拡大図である。 実施例で製造された透過型液晶表示装置のカラーフィルタ基板を透視して表した1画素分の平面図である。 カラーフィルタ基板を含む図3のA−A断面図である。 穴の形状と穴の配置の一例を示す模式的拡大平面図である。 穴又は溝に球状のスペーサ粒子が入った状態の概略拡大断面図である。 従来例の液晶表示装置の製造方法で使用される大型の母基板の模式的な平面図である。 従来例の球状のスペーサ粒子部分の模式的拡大断面図である。 図7に示した大型の母基板でスペーサ粒子が密集する領域を説明するための平面図である。
符号の説明
11 アレイ基板領域
11' アレイ基板領域の境界部
12 カラーフィルタ基板
13 第1の母基板
14 表示領域
15 額縁部
16 ドライバ回路配置部
17 走査線
18 補助容量線
19 ゲート絶縁膜
20 半導体層
21 信号線
22 保護絶縁膜
23 平坦化膜(層間膜)
24 コンタクトホール
25 穴又は溝
26 画素電極
27 シール材
28 第2の母基板
29 カラーフィルタ層
30 スペーサ粒子
31 周縁部

Claims (8)

  1. 以下の(1)〜(6)の工程を有することを特徴とする液晶表示装置の製造方法。
    (1)大型の第1の母基板の一方の面に、全面に設けられた平坦化膜を備えるとともに、
    マトリクス状に設けられた複数の画素電極及び前記画素電極駆動用のスイッチング素子を
    備えるアレイ基板領域を複数個形成する工程、
    (2)前記アレイ基板領域の液晶封入部分に所定のパターンに沿ってシール材を塗布する
    工程、
    (3)前記複数個のアレイ基板領域の周縁部に位置する前記平坦化膜の表面に所定の大き
    さの穴又は溝を均一に分布するように複数個設ける工程、
    (4)前記大型の第1の母基板の一方の面の全面にわたって粒状スペーサ粒子を散布する
    工程、
    (5)前記大型の第1の母基板と対になる大型の第2の母基板をシール材側から貼り合わ
    せる工程、
    (6)前記各大型の母基板を各アレイ基板領域の境界部で切断する工程。
  2. 前記穴又は溝の最大開口寸法を前記球状のスペーサ粒子が1個のみ入る大きさとしたこ
    とを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置の製造方法。
  3. 前記平坦化膜を前記スイッチング素子の表面を被覆するように設けるとともに、前記画
    素電極を前記平坦化膜の表面に設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載の液晶表示
    装置の製造方法。
  4. 前記穴又は溝を円形状又は方形状としたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記
    載の液晶表示装置の製造方法。
  5. 以下の(1)〜(6)の工程を有することを特徴とする液晶表示装置の製造方法。
    (1)大型の第1の母基板の一方の面に、全面に設けられた平坦化膜を備えるとともに、
    マトリクス状に設けられた複数の画素電極、前記画素電極駆動用のスイッチング素子及び
    前記スイッチング素子を駆動するためのドライバ回路を備えるアレイ基板領域を複数個形
    成する工程、
    (2)前記アレイ基板領域の液晶封入部分に所定のパターンに沿ってシール材を塗布する
    工程、
    (3)前記複数個のアレイ基板領域の周縁部に位置する前記平坦化膜の表面に所定の大き
    さの穴又は溝を均一に分布するように複数個設ける工程、
    (4)前記大型の第1の母基板の一方の面の全面にわたって粒状スペーサ粒子を散布する
    工程、
    (5)前記大型の第1の母基板と対になる大型の第2の母基板をシール材側から貼り合わ
    せる工程、
    (6)前記各大型の母基板を各アレイ基板領域の境界部で切断する工程。
  6. 前記穴又は溝の最大開口寸法を前記球状のスペーサ粒子が1個のみ入る大きさとしたこ
    とを特徴とする請求項5に記載の液晶表示装置の製造方法。
  7. 前記平坦化膜を前記スイッチング素子及び前記スイッチング素子を駆動するためのドラ
    イバ回路の表面を被覆するように設けるとともに、前記画素電極を前記平坦化膜の表面に
    設けたことを特徴とする請求項5又は6に記載の液晶表示装置の製造方法。
  8. 前記穴又は溝を円形状又は方形状としたことを特徴とする請求項5〜7のいずれかに記
    載の液晶表示装置の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104102051A (zh) * 2014-06-30 2014-10-15 京东方科技集团股份有限公司 一种液晶显示母板的对盒方法、非标准尺寸的液晶显示基板

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