JP2007186768A - 未焼成リング成形体の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】第1、第2板状体の重ね合わせ面を重ね合わせた閉状態で、貫通孔21cから収納空間12に貴金属粘土Wを配置した後に、板状押圧体13の先端部13aの両側面13e、13eを貫通孔の内周面に摺接させつつ収納空間に差し込みながら回転軸線Oを中心に回転させることによって、貴金属粘土のうち板状押圧体の前記回転により先端面13fがなす円形軌跡面に対向する部分を、板状押圧体の先端部で押圧しながら、収納空間の内周面側に向けて押し退けて未焼成リング成形体を形成した後に、板状押圧体の先端部を収納空間および貫通孔から抜き出し、その後、パッケージPに蓋体を取り付けて貫通孔を塞ぎ、パッケージに封入された未焼成リング成形体を形成する。
【選択図】図2
Description
以上より、接合部を有しない一体的な未焼成リング成形体が得られ、その全域に亙って均一な強度を有するとともに、高密度かつ表面欠陥のない高精度な未焼成リング成形体を形成することができる。また、未焼成リング成形体を切断や切削等することなく型成形により形成するので、このような未焼成リング成形体を歩留まりおよび生産効率を向上させて形成することができる。
さらに、以上のような成形をパッケージの収納空間内で行い、成形後に板状押圧体を収納空間および貫通孔から抜き出し、その後、蓋体をパッケージに取り付けて前記貫通孔を塞ぐことにより、パッケージに封入された未焼成リング成形体が得られることになるので、例えば成形後に未焼成リング成形体を成形型等から取り出して、この成形体をパッケージに封入するといった一連の工程を別途設ける必要がないため、生産効率をより一層向上させることができる。
さらにまた、前記パッケージに封入する工程を別途設ける必要がないことから、未焼成リング成形体を形成した後、パッケージに封入するまでの間に、その成分や物性がばらつくのを防ぐことが可能になり、高品質の未焼成リング成形体を形成することができる。
この場合、前記成形時に、型面と第2板状体の裏面との接触面積を大きくすることが可能になり、パッケージの配置位置を板状押圧体に対してさらに安定させることができる。
以上の固定型11および可動型14に形成された凹部11b、14b、および導入孔14dは全て平面視円形状とされ、それぞれの円形状の中心軸は後述する板状押圧体13の回転中心軸線Oに略一致している。
以上の各構成要素のうち、少なくとも貴金属粘土Wに接触する部分、すなわち板状押圧体13の先端部13aの外表面、固定型11の凹部11bの底面およびパッケージPは、摩擦係数の小さい離型性の優れた材質によりコーティング若しくは形成されている。このような材質として、例えば摩擦係数が約0.09とされた超高分子量ポリエチレンあるいはシリコン等が挙げられる。
まず、図1に示されるように、第1、第2板状体21、22の重ね合わせ面21b、22bを重ね合わせて閉じたパッケージPを、第2板状体22の裏面22dにおいて収納凹部22cと対応する膨出部分を固定金型面11aの凹部11b内に配置し、かつ孔P1に位置決めピン11cを挿入した状態で、この金型面11a上に載置する。
銀粉末としては、例えば平均粒径:2μm以下のAg微細粉末:15〜50質量%を含有し、残部が平均粒径:2μmを越え100μm以下のAg粉末からなる混合粉末で構成された第1の銀粉末、あるいは平均粒径:0.5〜1.5μmのAg微細粉末:15〜50質量%を含有し、残部が平均粒径:3〜20μmのAg粉末からなる混合粉末で構成された第2の銀粉末を採用することができる。そして、銀粘土としては、第1の銀粉末または第2の銀粉末:95〜99質量%、有機系バインダ−:0.8〜4.8質量%、油脂:0.1〜0.5質量%を含有する構成を採用することができる。
例えば、前記実施形態では、板状押圧体13に傾斜凹み部15を形成したが、この傾斜凹み部15は必ずしも形成しなくてもよい。すなわち、表裏面13b、13cの先端部13aが平坦面とされた板状押圧体13を採用してもよい。
さらに、前記実施形態では、いわゆる甲丸リング用の未焼成リング成形体W3を形成する装置10および方法について説明したが、この成形体の外周面形状は特に限定されるものではなく、例えば外周面が前記回転軸線Oと平行に延びる、いわゆる平打ちリング用の未焼成リング成形体を形成してもよい。
また、収納凹部22cを、第1、第2板状体21、22の裏面21d、22d側に膨出させたが、これに代えて、重ね合わせ面21b、22bに対して凹み、その裏面21d、22dは平坦面とされたパッケージPを採用してもよい。
さらにまた、前記実施形態では、貫通孔21cを第1板状体21のみならず第2板状体22にも形成したが、パッケージPのうち、板状押圧体13の先端面13aと対向する第1板状体21にのみ形成するようにしてもよい。
11a 固定金型面(型面)
12 収納空間
13 板状押圧体
13a 板状押圧体の先端部(一端部)
13b 板状押圧体の表面
13c 板状押圧体の裏面
13e 板状押圧体の側面
13f 板状押圧体の先端面(一端面)
14 可動型(一対の型)
14a 可動金型面(型面)
14d 導入孔
15 傾斜凹み部
21 第1板状体
21b、22b 重ね合わせ面
21c 貫通孔
21d 第1板状体の裏面
22 第2板状体
22c 収納凹部
22d 第2板状体の裏面
23 ヒンジ(連結部)
O 回転軸線
P パッケージ
W 貴金属粘土
W3 未焼成リング成形体
Claims (5)
- 貴金属粘土を成形して貴金属粉末がバインダーで固められたリング成形体を形成する未焼成リング成形体の製造方法であって、
第1板状体と第2板状体とがそれぞれの一端部に連結部を介して連結されて、これらの板状体の各重ね合わせ面が開閉可能とされ、これらの重ね合わせ面を重ね合わせた閉状態で両重ね合わせ面間に収納空間が形成され、少なくとも第1板状体には、前記収納空間に開口し、かつこの収納空間の内径よりも小径とされた貫通孔が形成される一方、第2板状体の重ね合わせ面には、前記収納空間を構成する収納凹部が形成されたパッケージを用い、
前記閉状態とされたパッケージの前記貫通孔から前記収納空間に貴金属粘土を配置した後に、
平面視矩形状の板状押圧体の長手方向における一端部の両側面を、前記貫通孔の内周面に摺接させつつ前記収納空間に差し込みながら、この板状押圧体を、前記長手方向と平行に延び、かつこの板状押圧体の幅方向中央部を通る回転軸線を中心に回転させることによって、前記貴金属粘土のうち板状押圧体の前記回転により前記一端部側の端面がなす円形軌跡面に対向する部分を、板状押圧体の一端部で押圧しながら、前記収納空間の内周面側に向けて押し退けて未焼成リング成形体を形成した後に、
前記板状押圧体の一端部を前記収納空間および前記貫通孔から抜き出し、その後、蓋体をパッケージに取り付けて前記貫通孔を塞ぎ、パッケージに封入された前記未焼成リング成形体を形成することを特徴とする未焼成リング成形体の製造方法。 - 請求項1記載の未焼成リング成形体の製造方法において、
前記板状押圧体は、前記回転軸線を中心として左回り若しくは右回りに回転可能に設けられ、前記板状押圧体の表面の平面視において前記一端部のうち前記回転中心軸線を基準として左側の部分若しくは右側の部分には、この部分に連なる板状押圧体の側面から前記回転軸線に向かうに従い漸次深さが浅くなる傾斜凹み部が形成されていることを特徴とする未焼成リング成形体の製造方法。 - 請求項1または2に記載の未焼成リング成形体の製造方法において、
前記閉状態のパッケージを、互いに接近離間可能に設けられた一対の型の型面により、第1、第2板状体における重ね合わせ面と反対側の裏面側からそれぞれ挟み込むとともに、前記型面のうち前記貫通孔の開口部と対向する位置に形成された導入孔を介して、前記貫通孔と外部とを連通させた状態で、前記導入孔および前記貫通孔を介して前記収納空間に貴金属粘土を配置し、その後、前記板状押圧体の一端部を、その両側面を前記導入孔および前記貫通孔の各内周面に摺接させつつ前記収納空間に差し込み、パッケージに封入された前記未焼成リング成形体を形成することを特徴とする未焼成リング成形体の製造方法。 - 請求項3記載の未焼成リング成形体の製造方法において、
前記収納凹部は、前記第2板状体において重ね合わせ面と反対側の裏面側に膨出して形成され、前記一対の型の型面により、前記パッケージを、第1、第2板状体の重ね合わせ面と反対側の裏面側からそれぞれ挟み込む際、前記第2板状体の裏面の前記膨出した部分を、前記型面に形成された凹部に収納することを特徴とする未焼成リング成形体の製造方法。 - 請求項1から4のいずれかに記載の未焼成リング成形体の製造方法において、
前記収納凹部は第1、第2板状体の各重ね合わせ面にそれぞれ形成され、前記閉状態で、これらの収納凹部が互いに対向することによって前記収納空間が形成されるパッケージを用いることを特徴とする未焼成リング成形体の製造方法。
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WO2009125512A1 (ja) * | 2008-04-10 | 2009-10-15 | レッキス工業株式会社 | 管クランプ装置 |
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