JP2007177162A - ポリアミド樹脂組成物及びコネクター成形品 - Google Patents

ポリアミド樹脂組成物及びコネクター成形品 Download PDF

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Abstract

【課題】 ポリアミド樹脂に高分子量型臭素化エポキシ、三酸化アンチモンにエポキシ基およびアルコキシ基を有するシランカップリング剤を同時に配合することでポリアミドが有する高い難燃性、機械強度を損なうことなく、高い荷重たわみ温度を実現し、かつ滞留安定性に優れた難燃ポリアミド樹脂組成物を提供する。
【解決手段】(a)ポリアミド樹脂100重量部に対して、(b)重量平均分子量が30,000以上の高分子量型臭素化エポキシ20〜60重量部、(c)三酸化アンチモン5〜20重量部、(d)エポキシ基およびアルコキシ基を有するシランカップリング剤0.1〜1.5重量部を含有することを特徴とするポリアミド樹脂組成物。
【選択図】なし

Description

本発明は優れた難燃性、機械物性、電気特性、成形性を有し、同時に高い荷重たわみ温度かつ滞留安定性を有する難燃性ポリアミド樹脂組成物、ならびに難燃性コネクターに関する。
ポリアミド樹脂は、靭性、耐衝撃性に優れ、電気電子分野ではコネクター、コイルボビン、ファスナー等電気電子部品や自動車部品に広く用いられている。電気電子部品については、環境問題への対応から、端子や基盤に用いられる半田の鉛フリー化が進んでいる。鉛フリー半田は従来の半田に比べて融点が20〜30℃高いために、コネクターに用いられるナイロン樹脂組成物についても、その端子を保持するために、高い荷重たわみ温度が要求されるようになってきている。
このような要求に対して、たとえば特許文献1では、高融点を持つポリアミド46、特許文献2では、テレフタル酸成分を持つ高融点ポリアミドによる耐熱性向上が提案されているが、その成形温度の高さから難燃剤成分の分解を誘発するため、滞留安定性が低いという欠点があった。また、特許文献3ではナイロン樹脂に臭素化エポキシを配合する技術が提案されているが、ナイロン樹脂と臭素化エポキシの相溶性が悪く、充分な滞留安定性が得られないという欠点があった。特許文献4ではナイロン樹脂と臭素化エポキシ、硝子繊維、エポキシ化合物を配合しているが、ガラス繊維の自己洗浄性により滞留物の蓄積を抑制できるが、ガラス繊維を配合しない非強化系では滞留安定性に劣る技術であり、また、本発明に使用されるエポキシ化合物とは異なるものである。特許文献5ではノボラック型エポキシ化合物による滞留安定性の向上が検討されているが、本発明に使用されるエポキシ化合物とは全く異なる物である。
特開平7−207149号号公報 特開2003−176408号公報 特開平4−96970号公報 特開平4−4257号公報 特開平10−231423号公報
本発明は、ポリアミドが有する高い難燃性、機械強度を損なうことなく、高い荷重たわみ温度を実現し、かつ滞留安定性に優れた難燃ポリアミド樹脂組成物を提供することを目的とする。
そこで本発明者らは上記の課題を解決すべく鋭意検討した結果、前記目的を達成し得ることを見いだし本発明に到達した。
すなわち本発明は、
(1)(a)ポリアミド樹脂100重量部に対して、(b)重量平均分子量が30,000以上の高分子量型臭素化エポキシ20〜60重量部、(c)三酸化アンチモン5〜20重量部、および(d)エポキシ基およびアルコキシ基を有するシランカップリング剤0.1〜1.5重量部を含有するポリアミド樹脂組成物、
(2)(a)ポリアミド樹脂がナイロン6、ナイロン66、ナイロン6/66共重合体、およびこれらの混合物から選ばれる少なくとも1種類以上である(1)記載のポリアミド樹脂組成物、
(3)(a)ポリアミド樹脂がナイロン66である(1)または(2)記載のポリアミド樹脂組成物、
(4)(1)〜(3)のいずれか記載のポリアミド樹脂組成物からなる成形品、
(5)(4)記載の成形品からなるコネクター、
により構成される。
本発明のポリアミド樹脂組成物は、ポリアミド樹脂に高分子量型臭素化エポキシ、三酸化アンチモンにエポキシ基およびアルコキシ基を有するシランカップリング剤を同時に配合することでポリアミドが有する高い難燃性、機械強度を損なうことなく、高い荷重たわみ温度を実現し、滞留安定性に優れるため、本発明のポリアミド樹脂組成物を用いた成形品は鉛フリー半田を用いた加工に対応可能であり、特にコネクターにて優れた特性を発現する。
以下、本発明の実施の形態を説明する。本発明において「重量」とは「質量」を意味する。
本発明で用いられる(a)ポリアミド樹脂とは、アミノ酸、ラクタムあるいはジアミンとジカルボン酸を主たる構成成分とするポリアミドである。その主要構成成分の代表例としては、6−アミノカプロン酸、11−アミノウンデカン酸、12−アミノドデカン酸、パラアミノメチル安息香酸などのアミノ酸、ε−カプロラクタム、ω−ラウロラクタムなどのラクタム、テトラメチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、2−メチルペンタメチレンジアミン、ノナメチレンジアミン、ウンデカメチレンジアミン、ドデカメチレンジアミン、2,2,4−/2,4,4−トリメチルヘキサメチレンジアミン、5−メチルノナメチレンジアミン、メタキシレンジアミン、パラキシレンジアミン、1,3−ビス(アミノメチル)シクロヘキサン、1,4−ビス(アミノメチル)シクロヘキサン、1−アミノ−3−アミノメチル−3,5,5−トリメチルシクをロヘキサン、ビス(4−アミノシクロヘキシル)メタン、ビス(3−メチル−4−アミノシクロヘキシル)メタン、2,2−ビス(4−アミノシクロヘキシル)プロパン、ビス(アミノプロピル)ピペラジン、アミノエチルピペラジンなどの脂肪族、脂環族、芳香族のジアミン、およびアジピン酸、スペリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ドデカン二酸、テレフタル酸、イソフタル酸、2−クロロテレフタル酸、2−メチルテレフタル酸、5−メチルイソフタル酸、5−ナトリウムスルホイソフタル酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、ヘキサヒドロテレフタル酸、ヘキサヒドロイソフタル酸などの脂肪族、脂環族、芳香族のジカルボン酸が挙げられ、本発明においては、これらの原料から誘導されるナイロンホモポリマーまたはコポリマーを各々単独または混合物の形で用いることができる。
本発明において、特に有用なポリアミド樹脂は、150℃以上の融点を有する耐熱性や強度に優れたポリアミド樹脂であり、具体的な例としてはポリカプロアミド(ナイロン6)、ポリヘキサメチレンアジパミド(ナイロン66)、ポリテトラメチレンアジパミド(ナイロン46)、ポリヘキサメチレンセバカミド(ナイロン610)、ポリヘキサメチレンドデカミド(ナイロン612)、ポリウンデカンアミド(ナイロン11)、ポリドデカンアミド(ナイロン12)、ポリカプロアミド/ポリヘキサメチレンアジパミドコポリマー(ナイロン6/66)、ポリカプロアミド/ポリヘキサメチレンテレフタルアミドコポリマー(ナイロン6/6T)、ポリヘキサメチレンアジパミド/ポリヘキサメチレンイソフタルアミドコポリマー(ナイロン66/6I)、ポリヘキサメチレンテレフタルアミド/ポリヘキサメチレンイソフタルアミドコポリマー(ナイロン6T/6I)、ポリヘキサメチレンテレフタルアミド/ポリドデカンアミドコポリマー(ナイロン6T/12)、ポリヘキサメチレンアジパミド/ポリヘキサメチレンテレフタルアミド/ポリヘキサメチレンイソフタルアミドコポリマー(ナイロン66/6T/6I)、ポリキシリレンアジパミド(ナイロンXD6)、ポリヘキサメチレンテレフタルアミド/ポリ−2−メチルペンタメチレンテレフタルアミドコポリマー(ナイロン6T/M5T)、ポリノメチレンテレフタルアミド(ナイロン9T)およびこれらの混合物などが挙げられる。
とりわけ好ましいポリアミド樹脂としては、ナイロン6、ナイロン66、ナイロン6/66コポリマーなどのヘキサメチレンテレフタルアミド単位を有する共重合体を挙げることができ、更にこれらのポリアミド樹脂を耐衝撃性、成形加工性、相溶性などの必要特性に応じて混合物として用いることも実用上好適である。更に好ましくは、ナイロン66である。
これらポリアミド樹脂の重合度には特に制限がないが、サンプル濃度0.01g/mlの98%濃硫酸溶液中、25℃で測定した相対粘度としては、1.5〜7.0の範囲のものが実用上好ましく、特に2.0〜6.0の範囲が好ましい。
本発明の(b)高分子量型臭素化エポキシは、テトラブロモビスフェノールAを出発原料とする高分子量型臭素系難燃剤であり、その分子末端にエポキシ基を有することが特徴であり、オリゴマータイプ、ポリマータイプがある。発明者らの検討の結果、高分子量型臭素化エポキシの重量平均分子量を30,000以上とすることで高い荷重たわみ温度を実現できたものである。本発明においては高分子量型臭素化エポキシの重量平均分子量は30,000以上であることが必要である。重量平均分子量が30,000を下回ると、樹脂組成物の荷重たわみ温度向上効果が十分でない。好ましくは50,000以上である。重量平均分子量の上限については特に制限はないが、成形時の流動性の観点から80,000以下が好ましい。また、高分子量型臭素化エポキシの配合量は(a)ポリアミド樹脂100重量部に対し、20〜60重量部であること必要である。配合量が20重量部を下回ると、十分な難燃性を得ることができず、60重量部を越えると機械強度を大きく損なう。
本発明に用いる(c)三酸化アンチモンは、高分子量型臭素化エポキシとの相乗効果により、ポリアミド樹脂組成物や電子部品の難燃性を高めるもので、三酸化アンチモンの他に、五酸化アンチモン、アンチモン酸ナトリウム、ホウ酸亜鉛などを併用してもよい。これらの難燃助剤は難燃剤(b)高分子量型臭素化エポキシの臭素原子2〜5に対しアンチモン原子1の割合にあるときが適当である。三酸化アンチモンの配合量が5重量部を下回ると、十分な難燃性を得ることができず、20重量部を越えると機械強度を損なう。
本発明に用いる(d)エポキシ基およびアルコキシ基を有するシランカップリング剤は2−(3,4エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、3−グリシドキシプロピルメチルシエトキシシラン、3−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン等が上げられ、好ましくは、2−(3,4エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシランである。配合量は0.1〜1.5重量部であることが必要である。配合量が0.1重量部以下では滞留安定性に劣り、1.5重量部を越えると引張強度が低下する。好ましい添加量は0.3〜1.2重量部である。
また、本発明のポリアミド樹脂組成物には、さらに本発明の目的を損なわない範囲で銅系熱安定剤、ヒンダードフェノール系、リン系、イオウ系などの酸化防止剤、紫外線吸収剤、滑剤、離型剤、帯電防止剤、および染料・顔料を含む着色剤などの通常の添加剤を1種以上添加することができる。
通常これらの配合成分はより均一に分散させることが好ましく、その全部もしくは一部を同時にあるいは別々に例えばブレンダー、ニーダー、ロール、押出機等の混合機で混合し、均質化させる方法や、混紡部分の一部を同時にあるいは別々にブレンダー、ニーダー、ロール、押出機で混合し、更に残りの成分をこれらの混合機あるいは押出機で混合し均質化させる方法を用いることができる。更に、予めドライブレンドされた組成物を押出機で溶融混練して均一化したあと針金状に押出し、ついで所用の長さに粒状化する方法がある。
このようにして得られた成型用ペレットは、射出成形、押出成形、ブロー成形のいずれかの方法によってコネクター、ブレーカー、スイッチ、コイルボビン、ホルダー、プラグ、リレー、ターミナル等の電気電子部品または自動車用各種成形品に成形品に成形される。なかでも近年、コネクター用途においてはコネクター端子に使用されるハンダの鉛フリー化が進み、その温度が上昇しているため、過熱環境下での高い端子保持力、すなわち高い荷重たわみ温度が要求されている。また、コネクター成形品は小型であるため、それを成形する成形機も小型であり、その分シリンダ内のデッドスペースが増えるため、滞留安定性が求められる。従って、本発明のポリアミド樹脂組成物は、特に高い荷重たわみ温度かつ滞留安定性を有しており、コネクターに好ましく適用される。
以下、実施例を挙げてさらに本発明を詳細に説明するが、本発明はこれらにより限定されるものではない。実施例および比較例に用いた測定方法を以下に示す。
(1)難燃性
UL94(米国Under Writer Laboratories Incで定められた規格)の方法に従って測定した。
(2)材料強度
以下の標準方法に従って測定した。
引張強度 :ISO527―1、―2
Charpy衝撃強度 :ISO179
荷重たわみ温度 :ISO75−2
(3)滞留安定性
射出成形機(東芝機械(株)製IS80)を用いて、80mm×80mm×1mmtの角板状成形品をシリンダー温度290℃で連続して射出成形、発生する異物の有無を目視で観察し、発生までの連続成形数を確認した。判断基準は下記の通りである。
○:500個以上射出成形しても異物が発生しない。
△:51〜499個射出成形した場合に異物が発生する。
×:50個以内射出成形した場合に異物が発生する。
実施例1
(a)ポリアミド樹脂としてポリアミド6樹脂(東レ(株)製:アミランCM1017)100重量部に対して、(b)高分子量型臭素化エポキシ(阪本薬品工業(株)製:商品名T20000、重量平均分子量60,000)27.1重量部、(c)三酸化アンチモン(日本精鉱(株)製:PATOX−MK)8.3重量部、(d)エポキシ基およびアルコキシ基を有するシランカップリング剤(信越化学(株)製:KBM303)0.7重量部 を2軸押出機(東芝機械社製:TEM58)を用いてシリンダー設定温度280℃、スクリュー回転数200rpmの条件下で(a)ポリアミド樹脂と(b)高分子量型臭素化エポキシ、(c)三酸化アンチモン、(d)シランカップリング剤をトップフィード(基込めフィード)して混練、ストランド状のガットを成形し、冷バスにて冷却後カッターで造粒しペレットを得た。得られたペレットを前記の測定方法によって諸特性を調べた。その結果を表1に示す。
実施例2、3、7、8
(b)高分子量型臭素化エポキシ、(c)三酸化アンチモン、(d)シランカップリング剤の配合量が表1、2に示す重量比である以外は実施例1と同様にしてペレットを得て諸特性を調べた。その結果を表1、2に示す。
実施例4
(a)ポリアミド樹脂としてナイロン66樹脂(東レ(株)製:アミランCM3007)を用いた以外は実施例1と同様にしてペレットを得て諸特性を調べた。その結果を表1、2に示す。
実施例5、6、9、10
(b)高分子量型臭素化エポキシ、(c)三酸化アンチモン、(d)シランカップリング剤の配合量が表1に示す重量比である以外は実施例4と同様にしてペレットを得て諸特性を調べた。その結果を表1、2に示す。
実施例11
(a)ポリアミド樹脂としてナイロン6/66樹脂(東レ(株)製:アミランCM3301)を用いた以外は実施例1と同様にしてペレットを得て諸特性を調べた。その結果を表2に示す。
実施例12
(a)ポリアミド樹脂としてナイロン6樹脂(東レ(株)製:アミランCM1017)およびポリアミド66樹脂(東レ(株)製:アミランCM3007)を併用した以外は実施例1と同様にしてペレットを得て諸特性を調べた。その結果を表2に示す。
実施例1〜12により、ポリアミド樹脂に高分子量型臭素化エポキシ、三酸化アンチモンにエポキシ基およびアルコキシ基を有するシランカップリング剤を所定の重量比率にて配合することでポリアミドが有する高い難燃性、機械強度を損なうことなく、高い荷重たわみ温度を実現し、かつ滞留安定性に優れた難燃ポリアミド樹脂組成物を得られることを確認した。
比較例1
(b)高分子量型臭素化エポキシ、(c)三酸化アンチモン、(d)シランカップリング剤の配合量が表3に示す重量比である以外は実施例1と同様にしてペレットを得て諸特性を調べた。その結果を表3に示す。難燃剤、難燃助剤の配合量が11.5、3.4重量部と少なく、難燃性が不十分であった。
比較例2
(b)高分子量型臭素化エポキシ、(c)三酸化アンチモン、(d)シランカップリング剤の配合量が表3に示す重量比である以外は実施例1と同様にしてペレットを得て諸特性を調べた。その結果を表3に示す。難燃剤、難燃助剤の配合量が83.7、25.5重量部と多く、滞留安定性及び機械強度が低下し不十分であった。
比較例3、
(b)高分子量型臭素化エポキシ、(c)三酸化アンチモン、(d)シランカップリング剤の配合量が表3、に示す重量比である以外は実施例4と同様にしてペレットを得て諸特性を調べた。その結果を表3に示す。難燃剤、難燃助剤の配合量が11.5、3.4重量部と少なく、難燃性が不十分であった。
比較例4
(b)高分子量型臭素化エポキシ、(c)三酸化アンチモン、(d)シランカップリング剤の配合量が表3に示す重量比である以外は実施例4と同様にしてペレットを得て諸特性を調べた。その結果を表3に示す。難燃剤、難燃助剤の配合量が83.7、25.5重量部と多く、滞留安定性及び機械強度が低下し不十分であった。
比較例5
(d)シランカップリング剤の配合量が表4に示す重量比である以外は実施例2と同様にしてペレットを得て諸特性を調べた。その結果を表4に示す。シランカップリング剤の配合がなく、滞留安定性が不十分であった。
比較例6
(d)シランカップリング剤の配合量が表4に示す重量比である以外は実施例2と同様にしてペレットを得て諸特性を調べた。その結果を表4に示す。シランカップリング剤の配合量が2.1重量部と多く、機械強度が不十分であった。
比較例7
(d)シランカップリング剤の配合量が表4に示す重量比である以外は実施例5と同様にしてペレットを得て諸特性を調べた。その結果を表4に示す。シランカップリング剤の配合が無く、滞留安定性が不十分であった。
比較例8
シランカップリング剤の配合量が表4に示す重量比である以外は実施例4と同様にしてペレットを得て諸特性を調べた。その結果を表4に示す。シランカップリング剤の配合量が2.1重量部と多く、機械強度が不十分であった。
比較例9
(b)高分子量型臭素化エポキシの重量平均分子量が30,000以上の高分子量型臭素化エポキシの代わりに重量平均分子量20,000の臭素化エポキシ(阪本薬品工業(株)製:商品名T5000、重量平均分子量20,000)を用いた以外は実施例2と同様にしてペレットを得た。その結果を表5に示す。実施例2と比較し、荷重たわみ温度が低下しており、耐熱性が不十分であった。
比較例10
(a)ポリアミド樹脂としてナイロン66樹脂を用いた以外は比較例9と同様にしてペレットを得た。その結果を表5に示す。実施例5と比較し、荷重たわみ温度が低下しており、耐熱性が不十分であった。
比較例11
(b)高分子量型臭素化エポキシの代わりに臭素化ポリスチレン(アルベマール日本(株)製:商品名HP7010G)を用い、配合量が表1に示す重量比である以外は実施例2と同様にしてペレットを得た。その結果を表5に示す。実施例2と比較し、荷重たわみ温度が低下しており、耐熱性が不十分であった。
比較例12
(a)ポリアミド樹脂としてナイロン66樹脂(東レ(株)製:アミランCM3007)を用いた以外は比較例11と同様にしてペレットを得た。その結果を表5に示す。実施例5と比較し、荷重たわみ温度が低下しており、耐熱性が不十分であった。
Figure 2007177162
Figure 2007177162
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Figure 2007177162
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Claims (5)

  1. (a)ポリアミド樹脂100重量部に対して、(b)重量平均分子量が30,000以上の高分子量型臭素化エポキシ20〜60重量部、(c)三酸化アンチモン5〜20重量部、および(d)エポキシ基およびアルコキシ基を有するシランカップリング剤0.1〜1.5重量部を含有するポリアミド樹脂組成物。
  2. (a)ポリアミド樹脂がナイロン6、ナイロン66、ナイロン6/66共重合体、およびこれらの混合物から選ばれる少なくとも1種類以上である請求項1記載のポリアミド樹脂組成物。
  3. (a)ポリアミド樹脂がナイロン66である請求項1または2記載のポリアミド樹脂組成物。
  4. 請求項1〜3のいずれか記載のポリアミド樹脂組成物からなる成形品。
  5. 請求項4記載の成形品からなるコネクター。
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