JP2007176445A - シートベルトカバー - Google Patents
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Abstract
【課題】シートベルトを挿通して被包する平筒体を含むシートベルトカバーであって、該シートベルトカバーをシートベルトに装着した場合、シートベルト非使用時、スルータングが平筒体内に収納されても、平筒体内の上端まで引き上げられないため、再びシートベルトを使用しようとしたとき、シートベルトカバーをシートベルトに装着したまま、平筒体の下部の開口からスルータングを平筒体の外へ容易に取り出すことができるシートベルトカバーを提供する。
【解決手段】上記平筒体を含むシートベルトカバーであって、該平筒体はその内部に平筒体の上端から下方に距離を置いて離れた位置にシートベルトは通すがスルータングは通さないスルータング停止手段を有し、シートベルト非使用時、シートベルトがリトラクターに巻き取られたとき、スルータングは下部の開口から平筒体内に入って平筒体内に収納され該スルータング停止手段の位置で停止するシートベルトカバー。
【選択図】図6
【解決手段】上記平筒体を含むシートベルトカバーであって、該平筒体はその内部に平筒体の上端から下方に距離を置いて離れた位置にシートベルトは通すがスルータングは通さないスルータング停止手段を有し、シートベルト非使用時、シートベルトがリトラクターに巻き取られたとき、スルータングは下部の開口から平筒体内に入って平筒体内に収納され該スルータング停止手段の位置で停止するシートベルトカバー。
【選択図】図6
Description
本発明は、自動車のシートベルトカバーに関する。
自動車のシートベルトは、自動車の衝突時に、乗員を座席に拘束して、乗員が慣性によりハンドル、インスツルメントパネルあるいは窓ガラス等に衝突するのを防いで、傷害の発生を防止又は軽減するためのものであり、走行時に装着することが義務づけられている。
ところが、乗員が特に運転手の場合には、運転操作のために身体を上下・前後・左右に動かすのでシートベルトはその動作に追随して伸縮し、胸や肩のところで衣服を擦るように動く。その時の摩擦により、シートベルトとの当接部、特に上着の肩や胸部にテカリや擦り切れ等が発生する。
これを防止するために、シートベルトの特に肩や胸等との当接部をシートベルトカバーで覆うことが行われている。従来、このシートベルトカバーは、単に平筒体になっていてシートベルトに装着されているので、シートベルト非使用時、シートベルトがリトラクターに巻き取られたとき、シートベルトカバーの上端がスリップガイドの入口で止まっても、スルータングはまだ引かれるので、シートベルトカバーに蛇腹状のたるみが生じたり、スルータングが所定の位置にまで達しなくて止まってしまったりした。その結果、シートベルトが非使用時に所定位置に正しく格納されず、また美観を損ねるものであった。
これらの問題を解決することができるシートベルトカバーとして、自動車のシートベルトを挿通して被包する平筒体からなるシートベルトカバーにおいて、この平筒体の下端にあるスリット状の開口の幅はスルータングの幅より大きくなっており、この平筒体の上端にあるスリット状の開口はシートベルトは通すがスルータングは通さない幅になっていることを特徴とするシートベルトカバーが公知である(特許文献1)。しかし、このシートベルトカバーをシートベルトに装着した場合、シートベルト非使用時、シートベルトが自動車の車体内に設けられたリトラクターに巻き取られたとき、スルータングが平筒体内に収納され平筒体内の上端まで引き上げられるため、再びシートベルトを装着しようとしたとき、シートベルトカバーをシートベルトに装着したまま、平筒体の下端からスルータングを取り出しにくく、取扱いに手間がかかる不利がある。
特許第3484430号公報
このような状況に鑑み、本発明の課題は、シートベルトを挿通して被包する平筒体を含むシートベルトカバーであって、該シートベルトカバーをシートベルトに装着した場合、シートベルト非使用時、スルータングが該平筒体内に収納されても、平筒体内の上端まで引き上げられないため、再びシートベルトを装着しようとしたとき、シートベルトカバーをシートベルトに装着したまま、平筒体の下部の開口からスルータングを平筒体の外へ容易に取り出すことができるシートベルトカバーを提供することにある。
本発明者は鋭意検討した結果、所定のスルータング停止手段を備えたシートベルトカバーにより上記課題が解決できるとの知見を得、本発明に到達した。
即ち、本発明は、
乗員を固定するための自動車のシートベルトシステムに用いられるシートベルトカバーであって、
該シートベルトカバーは、シートベルトを挿通して被包する平筒体を含み、
該平筒体は、上端と下端と長軸方向に伸びる二つの側縁とを有する全体が縦長の概ね平筒状であって、上部および下部にシートベルトが通過できる開口を有するものであり、
該平筒体は、乗員が該シートベルトカバーを装着したときに、乗員の身体側を向く内側帯状部材と、外側を向く外側帯状部材から構成されており、
該平筒体はその内部に平筒体の上端から下方に距離を置いて離れた位置にシートベルトは通すがスルータングは通さないスルータング停止手段を有し、
シートベルトが巻かれまたは巻き戻されるときに、シートベルトカバーはシートベルトに対して動くものであり、かつ、シートベルト非使用時、シートベルトがリトラクターに巻き取られたとき、スルータングは下部の開口から平筒体内に入って平筒体内に収納され該スルータング停止手段の位置で停止する
ことを特徴とするシートベルトカバーを提供する。
乗員を固定するための自動車のシートベルトシステムに用いられるシートベルトカバーであって、
該シートベルトカバーは、シートベルトを挿通して被包する平筒体を含み、
該平筒体は、上端と下端と長軸方向に伸びる二つの側縁とを有する全体が縦長の概ね平筒状であって、上部および下部にシートベルトが通過できる開口を有するものであり、
該平筒体は、乗員が該シートベルトカバーを装着したときに、乗員の身体側を向く内側帯状部材と、外側を向く外側帯状部材から構成されており、
該平筒体はその内部に平筒体の上端から下方に距離を置いて離れた位置にシートベルトは通すがスルータングは通さないスルータング停止手段を有し、
シートベルトが巻かれまたは巻き戻されるときに、シートベルトカバーはシートベルトに対して動くものであり、かつ、シートベルト非使用時、シートベルトがリトラクターに巻き取られたとき、スルータングは下部の開口から平筒体内に入って平筒体内に収納され該スルータング停止手段の位置で停止する
ことを特徴とするシートベルトカバーを提供する。
本発明のシートベルトカバーをシートベルトに装着した場合、シートベルト非使用時、シートベルトがリトラクターに巻き取られたとき、スルータングは、下部の開口から平筒体内に入って平筒体内に収納されるが、スルータング停止手段の位置で停止するので、平筒体内の上端まで引き上げられない。そのため、再びシートベルトを装着しようとしたとき、シートベルトカバーをシートベルトに装着したまま、シートベルトを前方に押し出すだけで平筒体の下部の開口からスルータングを平筒体の外へ容易に取り出すことができ、シートベルトの装着をスムーズに行うことができる。
また、本発明のシートベルトカバーによれば、特許第3484430号公報に開示されたシートベルトカバーにより得られる有利な効果を奏することもできる。すなわち、本発明のシートベルトカバーをシートベルトに装着すると、シートベルトと上着との摩擦を防止することができて、上着の肩や胸部にテカリや擦り切れが生じるのを防ぐことができる。また、シートベルト非使用時、シートベルトがリトラクターに巻き取られたとき、スルータングをシートベルトカバー内に収納することができ、シートベルトカバーに蛇腹状のたるみが生じたり、スルータングが所定の位置にまで達しなくて止まってしまったりすることがない。したがって、シートベルトは所定位置に正しく格納され、美観も損なわれない。
以下、本発明について詳細に説明する。
[シートベルトシステム]
上記のシートベルトシステムとしては、例えば、
その下端で自動車の車体に固定された一本のシートベルトと、
このシートベルトをその上端において格納可能に巻き上げもしくは巻き戻すために自動車の車体に設けられたリトラクターと、
シートベルトが自由に通過して動ける穴を有し、自動車の車体に取外し自在に固定されるスルータングを有してなるものが挙げられる。
上記のシートベルトシステムとしては、例えば、
その下端で自動車の車体に固定された一本のシートベルトと、
このシートベルトをその上端において格納可能に巻き上げもしくは巻き戻すために自動車の車体に設けられたリトラクターと、
シートベルトが自由に通過して動ける穴を有し、自動車の車体に取外し自在に固定されるスルータングを有してなるものが挙げられる。
[内側帯状部材および外側帯状部材]
上記の内側帯状部材および外側帯状部材はおのおの、上端と、長軸方向にこの上端から下方に距離を置いて位置している下端と、この上端または上端から下方に距離を置いて離れた位置(A)と下端または下端から上方に距離を置いて離れた位置(B)との間に延びており(ただし、位置Aは位置Bの上方にある)、互いに反対側に位置する第一および第二の側縁とを有する。内側帯状部材の第一の側縁と外側帯状部材の第一の側縁とは、接合側縁として接合されるか、もしくは一体化しており、または留め側縁として取り外し自在に留められて、平筒体の第一の側縁を形成する。また、内側帯状部材の第二の側縁と外側帯状部材の第二の側縁とは、接合側縁として接合されるか、もしくは一体化しており、または留め側縁として取り外し自在に留められて、平筒体の第二の側縁を形成する。
上記の内側帯状部材および外側帯状部材はおのおの、上端と、長軸方向にこの上端から下方に距離を置いて位置している下端と、この上端または上端から下方に距離を置いて離れた位置(A)と下端または下端から上方に距離を置いて離れた位置(B)との間に延びており(ただし、位置Aは位置Bの上方にある)、互いに反対側に位置する第一および第二の側縁とを有する。内側帯状部材の第一の側縁と外側帯状部材の第一の側縁とは、接合側縁として接合されるか、もしくは一体化しており、または留め側縁として取り外し自在に留められて、平筒体の第一の側縁を形成する。また、内側帯状部材の第二の側縁と外側帯状部材の第二の側縁とは、接合側縁として接合されるか、もしくは一体化しており、または留め側縁として取り外し自在に留められて、平筒体の第二の側縁を形成する。
シートベルトは、通常、使用時には乗員の肩や胸部の前面に傾斜させて装着される。よって、シートベルトカバーをシートベルトに装着した場合、シートベルト使用時には、シートベルトカバーの両側の側縁は、上側に位置する側縁(以下、「シートベルト使用時上側側縁」とする。)と下側に位置する側縁(以下、「シートベルト使用時下側側縁」とする。)とに分かれる。内側帯状部材および外側帯状部材の第一および第二の側縁は、シートベルトカバーをシートベルトに装着するときの向きによって、シートベルト使用時上側側縁にもシートベルト使用時下側側縁にもすることができる。
内側帯状部材および外側帯状部材のどちらにおいても、シートベルト使用時上側側縁となる一方の側縁は、内側帯状部材および外側帯状部材の上端から下方に延びていることが好ましい。これらの側縁がこのように延びていると、シートベルトは平筒体の上端において、平筒体内からはみ出しにくいので、上着の肩や胸部にテカリや擦り切れ等が生じにくい。これに対して、内側帯状部材および外側帯状部材のどちらにおいても、シートベルト使用時下側側縁となる他方の側縁は、内側帯状部材および外側帯状部材の上端から下方に延びていても、この上端から下方に距離を置いて離れた位置から下方に延びていてもよい。
内側帯状部材および外側帯状部材のどちらにおいても、シートベルト使用時下側側縁となる一方の側縁は、内側帯状部材および外側帯状部材の下端から上方に延びていることが好ましい。このとき、内側帯状部材および外側帯状部材の他方の側縁はシートベルト使用時上側側縁となるが、内側帯状部材の他方の側縁は、内側帯状部材の下端から上方に距離を置いて離れた位置から上方に延びていることが好ましく、外側帯状部材の他方の側縁は、外側帯状部材の下端から上方に延びていることが好ましい。これらの側縁がこのように延びていると、スルータングが平筒体の下部の開口から平筒体内に入りやすい。
内側帯状部材および外側帯状部材のどちらにおいても、シートベルト使用時上側側縁となる一方の側縁は、内側帯状部材および外側帯状部材の上端から下方に延びていることが好ましい。これらの側縁がこのように延びていると、シートベルトは平筒体の上端において、平筒体内からはみ出しにくいので、上着の肩や胸部にテカリや擦り切れ等が生じにくい。これに対して、内側帯状部材および外側帯状部材のどちらにおいても、シートベルト使用時下側側縁となる他方の側縁は、内側帯状部材および外側帯状部材の上端から下方に延びていても、この上端から下方に距離を置いて離れた位置から下方に延びていてもよい。
内側帯状部材および外側帯状部材のどちらにおいても、シートベルト使用時下側側縁となる一方の側縁は、内側帯状部材および外側帯状部材の下端から上方に延びていることが好ましい。このとき、内側帯状部材および外側帯状部材の他方の側縁はシートベルト使用時上側側縁となるが、内側帯状部材の他方の側縁は、内側帯状部材の下端から上方に距離を置いて離れた位置から上方に延びていることが好ましく、外側帯状部材の他方の側縁は、外側帯状部材の下端から上方に延びていることが好ましい。これらの側縁がこのように延びていると、スルータングが平筒体の下部の開口から平筒体内に入りやすい。
上記の内側帯状部材および外側帯状部材はおのおの、単一の部材からなるものであっても、複数の部材を含むものであってもよい。内側帯状部材および/または外側帯状部材は、複数の部材を含む場合、例えば、左側帯状サブ部材と右側帯状サブ部材とを有してなる。左側帯状サブ部材および右側帯状サブ部材のおのおのは、内側帯状部材および外側帯状部材と同様に、上端と、長軸方向にこの上端から下方に距離を置いて位置している下端と、この上端または上端から下方に距離を置いて離れた位置(C)と下端または下端から上方に距離を置いて離れた位置(D)との間に延びており(ただし、位置Cは位置Dの上方にある)、互いに反対側に位置する二つの側縁とを有する。例えば、内側帯状部材および外側帯状部材の一方の帯状部材が、左側帯状サブ部材と右側帯状サブ部材とを有してなる場合、左側帯状サブ部材の一方の側縁と他方の帯状部材の第一の側縁とは、接合側縁として接合されるか、もしくは一体化しており、または留め側縁として取り外し自在に留められ、右側帯状サブ部材の一方の側縁と他方の帯状部材の第二の側縁とは、接合側縁として接合されるか、もしくは一体化しており、または留め側縁として取り外し自在に留められ、左側帯状サブ部材および右側帯状サブ部材の残りの側縁は互いに接合側縁として接合されるか、もしくは一体化しており、または留め側縁として取り外し自在に留められる。
[スルータング停止手段を有するシートベルトカバー]
上記のスルータング停止手段は、前記平筒体内のシートベルトの通路の幅をシートベルトは通すがスルータングは通さない寸法にすることにより構成されていることが好ましい。このようなスルータング停止手段は、例えば、平筒体そのものの形状により、または、所定の連結手段を設けることにより構成することができる。なお、平筒体の上端からスルータング停止手段の位置までの距離は、平筒体の長軸方向にシートベルトカバーの全長の0%より大で49%以下であることが好ましく、3〜30%であることがより好ましく、5〜30%であることが更により好ましい。
上記のスルータング停止手段は、前記平筒体内のシートベルトの通路の幅をシートベルトは通すがスルータングは通さない寸法にすることにより構成されていることが好ましい。このようなスルータング停止手段は、例えば、平筒体そのものの形状により、または、所定の連結手段を設けることにより構成することができる。なお、平筒体の上端からスルータング停止手段の位置までの距離は、平筒体の長軸方向にシートベルトカバーの全長の0%より大で49%以下であることが好ましく、3〜30%であることがより好ましく、5〜30%であることが更により好ましい。
<平筒体そのものの形状により構成されるスルータング停止手段を有するシートベルトカバー>
平筒体そのものの形状により構成されるスルータング停止手段は、例えば、平筒体の前記二つの側縁の間の内幅を、前記スルータング停止手段が設けられる位置において、シートベルトは通すがスルータングは通さない寸法とすることにより構成することができる。
平筒体そのものの形状により構成されるスルータング停止手段は、例えば、平筒体の前記二つの側縁の間の内幅を、前記スルータング停止手段が設けられる位置において、シートベルトは通すがスルータングは通さない寸法とすることにより構成することができる。
図1は、平筒体そのものの形状により構成されるスルータング停止手段を有する本発明のシートベルトカバーの一例を示す内側展開図である。図1において、シートベルトカバー1の内側帯状部材2と外側帯状部材3とは接合側縁4において接合されるか、もしくは一体化している。平筒体は、接合側縁4を内側に折り、例えば、オープンタイプのファスナーまたは面ファスナーとして設けられた留め側縁5および5’を下端から上端にかけてまたは上端から下端にかけて係合させることにより形成することができる。平筒体内のシートベルトの通路の幅aは、スルータング停止手段の位置6aおよび6bにおける該通路の幅であり、シートベルトは通すがスルータングは通さない寸法となっている。下部開口の幅に相当する幅bはスルータングの幅より大きい寸法となっている。幅cの寸法は、シートベルトが通過できるものであれば特に制限されない。長さdは肩・胸等に当接する長さより長くなっており、身体、体形などに応じて、通常、30〜80cm程度が好ましい。
図2は、シートベルト7の非使用時において、図1に示すシートベルトカバー1内に収納されたスルータング8の状態を示す図である。シートベルト非使用時、シートベルト7は車体に設けられたリトラクター(図示せず)に巻き取られる。そのとき、スルータング8は、シートベルトカバー1内に収納されるが、スルータング停止手段の位置6a、6bで停止するので、平筒体の上端には到達しない。なお、このとき、平筒体の側縁4の内側の6a、6bに対応する位置にスルータング係止突起を任意であるが設けて、スルータングの停止をより確実にしてもよい。突起は、金具を取り付けることにより設けてもよく、側縁4を構成する材料を加工して設けてもよく、限定されない。
<連結手段を設けることにより構成されるスルータング停止手段を有するシートベルトカバー>
連結手段を設けることにより構成されるスルータング停止手段としては、例えば、平筒体の内側において対向する前記内側帯状部材と前記外側帯状部材のそれぞれの対応箇所に互いを連結する連結手段を備えており、該連結手段は該内側帯状部材と該外側帯状部材とを連結したときに、前記シートベルトの通路の幅をシートベルトは通すがスルータングは通さない幅とする位置に設けられているものが挙げられる。該連結手段としては、ボタンとボタンホールの組み合わせ、ホック、スナップ、リベット、ネジ、面ファスナー(例えば、マジックテープ(登録商標))、形状記憶樹脂(例えば、トランスポリイソプレン、ポリノルボルネン)の成形物、マグネット等が挙げられる。該連結手段は着脱自在であることが好ましい。
連結手段を設けることにより構成されるスルータング停止手段としては、例えば、平筒体の内側において対向する前記内側帯状部材と前記外側帯状部材のそれぞれの対応箇所に互いを連結する連結手段を備えており、該連結手段は該内側帯状部材と該外側帯状部材とを連結したときに、前記シートベルトの通路の幅をシートベルトは通すがスルータングは通さない幅とする位置に設けられているものが挙げられる。該連結手段としては、ボタンとボタンホールの組み合わせ、ホック、スナップ、リベット、ネジ、面ファスナー(例えば、マジックテープ(登録商標))、形状記憶樹脂(例えば、トランスポリイソプレン、ポリノルボルネン)の成形物、マグネット等が挙げられる。該連結手段は着脱自在であることが好ましい。
図3は、連結手段を設けることにより構成されるスルータング停止手段を有する本発明のシートベルトカバーの一例を示す内側展開図である。図3において、シートベルトカバー9の内側帯状部材10と外側帯状部材11とは接合側縁12において接合されるか、もしくは一体化している。平筒体は、接合側縁12を内側に折り、例えば、オープンタイプのファスナーまたは面ファスナーとして設けられた留め側縁13および13’を下端から上端にかけてまたは上端から下端にかけて係合させ、連結手段14aおよび14bを互いに連結させることにより形成することができる。平筒体内のシートベルトの通路の幅eは、連結手段14aおよび14bを互いに連結させたときの、スルータング停止手段の位置15aおよび15bにおける該通路の幅であり、シートベルトは通すがスルータングは通さない寸法となっている。下部開口の幅に相当する幅fはスルータングの幅より大きい寸法となっている。幅gの寸法は、シートベルトが通過できるものであれば特に制限されない。長さhは肩・胸等に当接する長さより長くなっており、身体、体形などに応じて、通常、30〜80cm程度が好ましい。
図4は、シートベルト16の非使用時において、図3に示すシートベルトカバー9内に収納されたスルータング17の状態を示す図である。シートベルト非使用時、シートベルト16は車体に設けられたリトラクター(図示せず)に巻き取られる。そのとき、スルータング17は、シートベルトカバー9内に収納されるが、連結手段14aおよび14bが互いに連結しているため、スルータング停止手段の位置15bで停止するので、平筒体の上端には到達しない。この実施形態でも、図1、2の実施形態の場合と同様に、側縁12上にスルータング係止突起を設けてもよい。
[平筒体上端からスルータング停止手段の位置にまで及ぶ開口を一側縁に有するシートベルトカバー]
本発明のシートベルトカバーは、平筒体上端からスルータング停止手段の位置にまで及ぶ開口を一側縁に有するシートベルトカバーであることが好ましい。その具体例としては、上記のシートベルトカバーであって、
前記内側帯状部材および前記外側帯状部材はおのおの、上端と、長軸方向にこの上端から下方に距離を置いて位置している下端と、この上端と下端または下端から上方に距離を置いて離れた位置(ただし、この位置は上端の下方にある)との間に延びている第一の側縁と、該第一の側縁とは反対側に位置し、長軸方向に上端から前記スルータング停止手段までの距離と同一の距離だけ上端から下方に距離を置いて離れた位置(E)と下端または下端から上方に距離を置いて離れた位置(F)との間に延びている第二の側縁とを有し(ただし、位置Eは位置Fの上方にある)、
該内側帯状部材の第一の側縁と該外側帯状部材の第一の側縁とが、接合側縁として接合されるか、もしくは一体化しており、または留め側縁として取り外し自在に留められ、平筒体の第一の側縁を形成し、
該内側帯状部材の第二の側縁と該外側帯状部材の第二の側縁とが、接合側縁として接合されるか、もしくは一体化しており、または留め側縁として取り外し自在に留められ、平筒体の第二の側縁を形成する
ことを特徴とするシートベルトカバーが挙げられる。このようなシートベルトカバーの中でも、
前記内側帯状部材の第一の側縁と前記外側帯状部材の第一の側縁とが、接合側縁として接合されるか、もしくは一体化しており、
前記内側帯状部材の第二の側縁と前記外側帯状部材の第二の側縁とが、留め側縁として取り外し自在に留められる
ことを特徴とするシートベルトカバーが挙げられる。
本発明のシートベルトカバーは、平筒体上端からスルータング停止手段の位置にまで及ぶ開口を一側縁に有するシートベルトカバーであることが好ましい。その具体例としては、上記のシートベルトカバーであって、
前記内側帯状部材および前記外側帯状部材はおのおの、上端と、長軸方向にこの上端から下方に距離を置いて位置している下端と、この上端と下端または下端から上方に距離を置いて離れた位置(ただし、この位置は上端の下方にある)との間に延びている第一の側縁と、該第一の側縁とは反対側に位置し、長軸方向に上端から前記スルータング停止手段までの距離と同一の距離だけ上端から下方に距離を置いて離れた位置(E)と下端または下端から上方に距離を置いて離れた位置(F)との間に延びている第二の側縁とを有し(ただし、位置Eは位置Fの上方にある)、
該内側帯状部材の第一の側縁と該外側帯状部材の第一の側縁とが、接合側縁として接合されるか、もしくは一体化しており、または留め側縁として取り外し自在に留められ、平筒体の第一の側縁を形成し、
該内側帯状部材の第二の側縁と該外側帯状部材の第二の側縁とが、接合側縁として接合されるか、もしくは一体化しており、または留め側縁として取り外し自在に留められ、平筒体の第二の側縁を形成する
ことを特徴とするシートベルトカバーが挙げられる。このようなシートベルトカバーの中でも、
前記内側帯状部材の第一の側縁と前記外側帯状部材の第一の側縁とが、接合側縁として接合されるか、もしくは一体化しており、
前記内側帯状部材の第二の側縁と前記外側帯状部材の第二の側縁とが、留め側縁として取り外し自在に留められる
ことを特徴とするシートベルトカバーが挙げられる。
図5は、平筒体上端からスルータング停止手段の位置にまで及ぶ開口を一側縁に有するシートベルトカバーの特に好ましい一例を示す内側展開図である。図5において、シートベルトカバー18の内側帯状部材19と外側帯状部材20とは接合側縁21において接合されるか、もしくは一体化している。平筒体は、接合側縁21を内側に折り、例えば、オープンタイプのファスナーまたは面ファスナーとして設けられた留め側縁22および22’を下端から上端にかけてまたは上端から下端にかけて係合させることにより形成することができる。なお、スルータングが平筒体の下部の開口から平筒体内に入りやすくなるように、内側帯状部材19の留め側縁22は内側帯状部材19の下端から上方に延び、外側帯状部材20の接合側縁21および留め側縁22’は外側帯状部材20の下端から上方に延びているが、内側帯状部材19の接合側縁21は内側帯状部材19の下端から上方に距離を置いて離れた位置23から上方に延びている。平筒体内のシートベルトの通路の幅は、スルータング停止手段の位置24aおよび24bにおいて図示の幅iと狭くなっており、シートベルトは通すがスルータングは通さない寸法となっている。下部開口の幅に相当する幅jはスルータングの幅より大きい寸法となっている。長さkは肩・胸等に当接する長さより長くなっており、身体、体形などに応じて、通常、30〜80cm程度が好ましい。
図6は、シートベルト25の非使用時において、図5に示すシートベルトカバー18内に収納されたスルータング26の状態を示す図である。シートベルト非使用時、シートベルト25は車体に設けられたリトラクター(図示せず)に巻き取られる。そのとき、スルータング26は、シートベルトカバー18内に収納されるが、スルータング停止手段の位置24bで停止するので、平筒体の上端には到達しない。シートベルトカバー18において、スルータング停止手段の位置24bから平筒体の上端にかけては、留め側縁22および22’が延びていないため、内側帯状部材19と外側帯状部材20とが留められてはおらず、上端から一側縁にわたる開口が形成されている。この実施形態でも、図1、2の実施形態の場合と同様に、側縁21上にスルータング係止突起を設けてもよい。
図7は、シートベルト非使用時のシートベルト25およびシートベルトカバー18の格納状態を示す概略図である。シートベルト非使用時、シートベルト25が前記リトラクター(図示せず)に巻き取られることにより、シートベルトカバー18の上端は通常設けられるスリップガイド27に到達するが、シートベルトカバー18は上端から一側縁にわたる開口を有するので、スリップガイド27はこれらの開口を通して平筒体内に入り込む。その結果、スルータング停止手段の位置24bがスリップガイド27に到達するまでシートベルトカバー18は更に引き上げられる。
シートベルトカバーに、上端における開口でなく、上端から一側縁にわたる開口を設けることで、次のような効果が得られる。例えば、平筒体の上端における開口だけが形成されたシートベルトカバーでは、その全長が長いと、平筒体の上端がスリップガイドに到達してシートベルトの引き上げが停止したときに、シートベルトカバーの下端と自動車のシートの座板部分などとの間にシートベルトが挟まり、シートベルトが巻き取られにくい場合がある。一方、平筒体の上端における開口でなく、上端から一側縁にわたる開口が形成されていると、平筒体の上端がスリップガイドに到達したあとも、平筒体の上端からスルータング停止手段の位置までの距離の分、シートベルトカバーは更に上がることができるので、シートベルトカバーの全長が長くても、シートベルトカバーの下端と自動車のシートの座板部分などとの間にシートベルトが挟まりにくく、シートベルトが巻き取られやすい。また、例えば、シートベルト非使用時にスルータングが下部の開口で引っかかってしまい該開口から平筒体内に入ることができなかった場合に、平筒体の上端がスリップガイドに到達しても、スルータングは、下部の開口でとどまったままであるため、所定の位置に達するまでシートベルトカバーを引き上げようとする。このとき、平筒体の上端における開口しか形成されていないと、シートベルトカバーは更に上がることはできないため、シートベルトカバーに蛇腹状のたるみが生じやすい。一方、平筒体の上端における開口でなく、上端から一側縁にわたる開口も形成されていると、平筒体の上端からスルータング停止手段の位置までの距離の分、シートベルトカバーは更に上がることができるので、シートベルトカバーに蛇腹状のたるみが生じにくい。
なお、下部の開口の具体的形状については、内側帯状部材および外側帯状部材がともに単一の部材からなるものであるときは、例えば、図5および6に示すとおり、内側帯状部材19の接合側縁21が内側帯状部材19の下端から上方に距離を置いて離れた位置23から上方に延びていることが好ましい。この場合、接合側縁21をシートベルト使用時上側側縁としてシートベルトカバー18を使用することで、スルータングを平筒体の下部の開口からスムーズに平筒体内に入れやすくなる。なお、平筒体の下端から上記位置23までの距離は、平筒体の長軸方向にシートベルトカバーの全長の10〜80%であることが好ましく、10〜70%であることがより好ましく、10〜51%であることが更により好ましく、10〜30%であることが更により好ましい。特に、平筒体の上端からスルータング停止手段の位置までの距離の上限が平筒体の長軸方向にシートベルトカバーの全長の30%であるとき、および49%であるときはそれぞれ、平筒体の長軸方向にシートベルトカバーの全長の10〜70%(より好ましくは10〜51%、更により好ましくは10〜30%)および10〜51%(より好ましくは10〜30%)であることが好ましい。
また、例えば、内側帯状部材が左側帯状サブ部材と右側帯状サブ部材とを有してなり、外側帯状部材が単一の部材からなるときは、図8および図9に示すとおりに下部の開口を形成させることができる。図8は、内側帯状部材が左側帯状サブ部材と右側帯状サブ部材とを有してなり、外側帯状部材が単一の部材からなるシートベルトカバーの下部の一例を示す内側展開図である。図8において、シートベルトカバー28の左側帯状サブ部材29および右側帯状サブ部材30は外側帯状部材31とそれぞれ接合側縁32および33において接合されるか、もしくは一体化している。平筒体は、接合側縁32および33を内側に折り、例えば、オープンタイプのファスナーまたは面ファスナーとして設けられた留め側縁34および34’を下端から上端にかけてまたは上端から下端にかけて係合させることにより形成することができる。スルータングが平筒体の下部の開口から平筒体内に入りやすくなるように、接合側縁32および33は左側帯状サブ部材29、右側帯状サブ部材30および外側帯状部材31の下端から上方に延びているが、留め側縁34および34’は左側帯状サブ部材29および右側帯状サブ部材30それぞれの下端から上方に距離を置いて離れた位置35および35’から上方に延びている。なお、平筒体の下端から上記位置35および35’までの距離は、平筒体の長軸方向にシートベルトカバーの全長の10〜80%であることが好ましく、10〜70%であることがより好ましく、10〜51%であることが更により好ましく、10〜30%であることが更により好ましい。特に、平筒体の上端からスルータング停止手段の位置までの距離の上限が平筒体の長軸方向にシートベルトカバーの全長の30%であるとき、および49%であるときはそれぞれ、平筒体の長軸方向にシートベルトカバーの全長の10〜70%(より好ましくは10〜51%、更により好ましくは10〜30%)および10〜51%(より好ましくは10〜30%)であることが好ましい。図9は、シートベルトカバー28の留め側縁34および34’を係合させた状態を示す図である。なお、右側帯状サブ部材30および外側帯状部材31の横幅は同一でも異なっていてもよい。
また、例えば、内側帯状部材が左側帯状サブ部材と右側帯状サブ部材とを有してなり、外側帯状部材が単一の部材からなるときは、図8および図9に示すとおりに下部の開口を形成させることができる。図8は、内側帯状部材が左側帯状サブ部材と右側帯状サブ部材とを有してなり、外側帯状部材が単一の部材からなるシートベルトカバーの下部の一例を示す内側展開図である。図8において、シートベルトカバー28の左側帯状サブ部材29および右側帯状サブ部材30は外側帯状部材31とそれぞれ接合側縁32および33において接合されるか、もしくは一体化している。平筒体は、接合側縁32および33を内側に折り、例えば、オープンタイプのファスナーまたは面ファスナーとして設けられた留め側縁34および34’を下端から上端にかけてまたは上端から下端にかけて係合させることにより形成することができる。スルータングが平筒体の下部の開口から平筒体内に入りやすくなるように、接合側縁32および33は左側帯状サブ部材29、右側帯状サブ部材30および外側帯状部材31の下端から上方に延びているが、留め側縁34および34’は左側帯状サブ部材29および右側帯状サブ部材30それぞれの下端から上方に距離を置いて離れた位置35および35’から上方に延びている。なお、平筒体の下端から上記位置35および35’までの距離は、平筒体の長軸方向にシートベルトカバーの全長の10〜80%であることが好ましく、10〜70%であることがより好ましく、10〜51%であることが更により好ましく、10〜30%であることが更により好ましい。特に、平筒体の上端からスルータング停止手段の位置までの距離の上限が平筒体の長軸方向にシートベルトカバーの全長の30%であるとき、および49%であるときはそれぞれ、平筒体の長軸方向にシートベルトカバーの全長の10〜70%(より好ましくは10〜51%、更により好ましくは10〜30%)および10〜51%(より好ましくは10〜30%)であることが好ましい。図9は、シートベルトカバー28の留め側縁34および34’を係合させた状態を示す図である。なお、右側帯状サブ部材30および外側帯状部材31の横幅は同一でも異なっていてもよい。
[使用形態・材質など]
本発明のシートベルトカバーはシートベルトに装着したままにしておいても、非使用時には取り外しておいてもよい。
本発明のシートベルトカバーはシートベルトに装着したままにしておいても、非使用時には取り外しておいてもよい。
シートベルトカバーの素材としてはスルータングを収納するときに形状を保持できて、非摩擦性のものであればよい。例えば、フェルト等の厚手の布、合成皮革、革、キルティング等が挙げられ、また、肩・胸等の当接側を非摩擦性の素材にして、非当接側を形状保持性のある素材にしてもよい。また、少なくとも当接側の帯状部材にはクッション材、例えばウレタンフォームなどを入れるとシートベルトを装着した際の装着感が良くなる。人により、特に女性の場合には、シートベルトを着用すると圧迫感を感じたり、夏季に肌が露出する衣服を着ていると肌がベルトと直接接触して不快感を感じたり、圧力で痛みを感じたりすることがある。しかし、シートベルトカバーは幅がシートベルトよりも広い上に上記のように中にクッション材が入っていると直接接触による不快感ばかりでなく、圧力が分散されるので圧迫感や痛みも著しく軽減される。
また、シートベルトカバーの外側の面には様々な意匠を凝らすことによりファッション性を高めることができる。
また、シートベルトカバーの外側の面には様々な意匠を凝らすことによりファッション性を高めることができる。
1:シートベルトカバー
2:内側帯状部材
3:外側帯状部材
4:接合側縁
5、5’:留め側縁
6a、6b:スルータング停止手段の位置
7:シートベルト
8:スルータング
9:シートベルトカバー
10:内側帯状部材
11:外側帯状部材
12:接合側縁
13、13’:留め側縁
14a、14b:連結手段
15a、15b:スルータング停止手段の位置
16::シートベルト
17:スルータング
18:シートベルトカバー
19:内側帯状部材
20:外側帯状部材
21:接合側縁
22、22’:留め側縁
23:内側帯状部材19の下端から上方に距離を置いて離れた位置
24a、24b:スルータング停止手段の位置
25:シートベルト
26:スルータング
27:スリップガイド
28:シートベルトカバー
29:左側帯状サブ部材
30:右側帯状サブ部材
31:外側帯状部材
32:接合側縁
33:接合側縁
34、34’:留め側縁
35:帯状サブ部材の下端から上方に距離を置いて離れた位置
2:内側帯状部材
3:外側帯状部材
4:接合側縁
5、5’:留め側縁
6a、6b:スルータング停止手段の位置
7:シートベルト
8:スルータング
9:シートベルトカバー
10:内側帯状部材
11:外側帯状部材
12:接合側縁
13、13’:留め側縁
14a、14b:連結手段
15a、15b:スルータング停止手段の位置
16::シートベルト
17:スルータング
18:シートベルトカバー
19:内側帯状部材
20:外側帯状部材
21:接合側縁
22、22’:留め側縁
23:内側帯状部材19の下端から上方に距離を置いて離れた位置
24a、24b:スルータング停止手段の位置
25:シートベルト
26:スルータング
27:スリップガイド
28:シートベルトカバー
29:左側帯状サブ部材
30:右側帯状サブ部材
31:外側帯状部材
32:接合側縁
33:接合側縁
34、34’:留め側縁
35:帯状サブ部材の下端から上方に距離を置いて離れた位置
Claims (7)
- 乗員を固定するための自動車のシートベルトシステムに用いられるシートベルトカバーであって、
該シートベルトカバーは、シートベルトを挿通して被包する平筒体を含み、
該平筒体は、上端と下端と長軸方向に伸びる二つの側縁とを有する全体が縦長の概ね平筒状であって、上部および下部にシートベルトが通過できる開口を有するものであり、
該平筒体は、乗員が該シートベルトカバーを装着したときに、乗員の身体側を向く内側帯状部材と、外側を向く外側帯状部材から構成されており、
該平筒体はその内部に平筒体の上端から下方に距離を置いて離れた位置にシートベルトは通すがスルータングは通さないスルータング停止手段を有し、
シートベルトが巻かれまたは巻き戻されるときに、シートベルトカバーはシートベルトに対して動くものであり、かつ、シートベルト非使用時、シートベルトがリトラクターに巻き取られたとき、スルータングは下部の開口から平筒体内に入って平筒体内に収納され該スルータング停止手段の位置で停止する
ことを特徴とするシートベルトカバー。 - 前記スルータング停止手段が、前記平筒体内のシートベルトの通路の幅をシートベルトは通すがスルータングは通さない寸法にすることにより構成されていることを特徴とする請求項1に係るシートベルトカバー。
- 請求項2に係るシートベルトカバーであって、
前記スルータング停止手段が、平筒体の前記二つの側縁の間の内幅を、前記スルータング停止手段が設けられる位置において、シートベルトは通すがスルータングは通さない寸法とすることにより構成されていることを特徴とするシートベルトカバー。 - 前記スルータング停止手段が、平筒体の内側において対向する前記内側帯状部材と前記外側帯状部材のそれぞれの対応箇所に互いを連結する連結手段を備えており、該連結手段は該内側帯状部材と該外側帯状部材とを連結したときに、前記シートベルトの通路の幅をシートベルトは通すがスルータングは通さない幅とする位置に設けられていることを特徴とする請求項2に係るシートベルトカバー。
- 前記連結手段が着脱自在であることを特徴とする請求項4に係るシートベルトカバー。
- 請求項1〜5のいずれか一項に係るシートベルトカバーであって、
前記内側帯状部材および前記外側帯状部材はおのおの、上端と、長軸方向にこの上端から下方に距離を置いて位置している下端と、この上端と下端または下端から上方に距離を置いて離れた位置との間に延びている第一の側縁と、該第一の側縁とは反対側に位置し、長軸方向に上端から前記スルータング停止手段までの距離と同一の距離だけ上端から下方に距離を置いて離れた位置と下端または下端から上方に距離を置いて離れた位置との間に延びている第二の側縁とを有し、
該内側帯状部材の第一の側縁と該外側帯状部材の第一の側縁とが、接合側縁として接合されるか、もしくは一体化しており、または留め側縁として取り外し自在に留められ、平筒体の第一の側縁を形成し、
該内側帯状部材の第二の側縁と該外側帯状部材の第二の側縁とが、接合側縁として接合されるか、もしくは一体化しており、または留め側縁として取り外し自在に留められ、平筒体の第二の側縁を形成する
ことを特徴とするシートベルトカバー。 - 前記内側帯状部材の第一の側縁と前記外側帯状部材の第一の側縁とが、接合側縁として接合されるか、もしくは一体化しており、
前記内側帯状部材の第二の側縁と前記外側帯状部材の第二の側縁とが、留め側縁として取り外し自在に留められる
ことを特徴とする請求項6に係るシートベルトカバー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005379762A JP2007176445A (ja) | 2005-12-28 | 2005-12-28 | シートベルトカバー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005379762A JP2007176445A (ja) | 2005-12-28 | 2005-12-28 | シートベルトカバー |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007176445A true JP2007176445A (ja) | 2007-07-12 |
Family
ID=38302025
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005379762A Pending JP2007176445A (ja) | 2005-12-28 | 2005-12-28 | シートベルトカバー |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2007176445A (ja) |
-
2005
- 2005-12-28 JP JP2005379762A patent/JP2007176445A/ja active Pending
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