JP2007176357A - 燃料タンク用逆止弁 - Google Patents

燃料タンク用逆止弁 Download PDF

Info

Publication number
JP2007176357A
JP2007176357A JP2005378016A JP2005378016A JP2007176357A JP 2007176357 A JP2007176357 A JP 2007176357A JP 2005378016 A JP2005378016 A JP 2005378016A JP 2005378016 A JP2005378016 A JP 2005378016A JP 2007176357 A JP2007176357 A JP 2007176357A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
valve
fuel
fuel tank
valve body
case
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2005378016A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigeo Oi
茂雄 大井
Naohito Nonoyama
尚仁 野々山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Togo Seisakusho Corp
Original Assignee
Togo Seisakusho Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Togo Seisakusho Corp filed Critical Togo Seisakusho Corp
Priority to JP2005378016A priority Critical patent/JP2007176357A/ja
Publication of JP2007176357A publication Critical patent/JP2007176357A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)

Abstract

【課題】 構造を簡素化しながらも、閉弁時のシール性を向上することのできる燃料タンク用逆止弁を提供する。
【解決手段】 燃料タンク用逆止弁19は、燃料タンク10の燃料導入路17に設けられる。弁座27を有する弁ケース20と、弁ケース20の弁座27を開閉可能なシール面31を有し、弁座27を開いたときは燃料タンク10内へ燃料を導入させかつ弁座27を閉じたときは燃料タンク10内の燃料の逆流を阻止する弁体30と、弁体30を閉じる方向に付勢する引張ばね40とを備える。弁体30のシール面31を、弁ケース20の弁座27に対して傾いた状態でも着座可能な球面形状に形成する。弁体30に、燃料タンク10内の燃料を受入可能な凹部32を設ける。
【選択図】 図2

Description

本発明は、主に自動車等の車両に搭載される燃料タンクの燃料の逆流を阻止する燃料タンク用逆止弁に関する。
従来、自動車等における燃料タンク内の燃料の逆流を阻止するために、燃料タンクの燃料導入路に逆止弁が設けられている(例えば、特許文献1等参照。)。
前記特許文献1における逆止弁は、図10に断面図で示すように、燃料タンクと連結する燃料供給管の下端部に接続されるハウジング101と、ハウジング101内にスライド可能に支承されて燃料タンク内への燃料の導入を許容しかつ燃料の逆流を阻止するスライド式の弁体121と、ハウジング101の燃料タンク内に臨む端部(図10において下端部)に取付けられるキャップ141と、弁体121を上流方向へ付勢するコイルスプリング151とを備えている。コイルスプリング151の付勢力により弁体121が押し上げられて、弁体121側のフランジ127で弾性シール部材123のシールリップ部128がハウジング101側の張り出し鍔108に密着されることにより、燃料タンク内の燃料の逆流を阻止する閉弁状態となる。また、弁体121がコイルスプリング151の付勢に抗して押し下げられることにより、燃料が燃料タンク内に導入される開弁状態となる(図10中、二点鎖線121参照。)。
特開平11−78549号公報
前記特許文献1における逆止弁(図10参照。)では、ハウジング101側の弁座となる張り出し鍔108に対して、弾性シール部材123のシールリップ部128を介して弁体121側のフランジ127が、ハウジング101の軸線に直交する平面をもって密着される。このため、弁体121がハウジング101の軸線に対して傾いた姿勢では、閉弁時のシール性が低下しやすくなる。このシール性の低下を防止するため、前記特許文献1のものでは、図10に示すように、弁体121にハウジング101の内壁面に摺接する複数のガイド突起126を設け、開閉時の弁体121の傾きを規制している。しかしながら、弁体121にガイド突起126等のガイド部材を設ける対策では、構造の複雑化を招くという問題があった。
本発明が解決しようとする課題は、構造を簡素化しながらも、閉弁時のシール性を向上することのできる燃料タンク用逆止弁を提供することにある。
前記した課題は、特許請求の範囲の欄に記載された構成を要旨とする燃料タンク用逆止弁により解決することができる。
すなわち、特許請求の範囲の請求項1にかかる燃料タンク用逆止弁は、燃料タンクの燃料導入路に設けられる燃料タンク用逆止弁であって、弁座を有する弁ケースと、前記弁ケースの弁座を開閉可能なシール面を有し、弁座を開いたときは前記燃料タンク内へ燃料を導入させかつ弁座を閉じたときは前記燃料タンク内の燃料の逆流を阻止する弁体と、前記弁体を閉じる方向に付勢する弾性部材とを備えている。そして、前記弁体のシール面を、前記弁ケースの弁座に対して傾いた状態でも着座可能な球面形状に形成したものである。
このように構成すると、弾性部材により閉じ方向に付勢された弁体のシール面が弁ケースの弁座に着座することにより、燃料タンク内の燃料の逆流が阻止される。また、弁体が弾性部材の付勢に抗して押されて、弁体のシール面が弁ケースの弁座から離れて弁体が開かれることにより、燃料タンク内に燃料が導入される。
ところで、前記弁体のシール面を、前記弁ケースの弁座に対して傾いた状態でも着座可能な球面形状に形成したことにより、閉弁時のシール性を向上することができる。したがって、従来(例えば、特許文献1参照。)に必要とされたガイド部材を省略することができるので、構造を簡素化しながらも、閉弁時のシール性を向上することができる。
また、特許請求の範囲の請求項2にかかる燃料タンク用逆止弁は、請求項1に記載の燃料タンク用逆止弁において、前記弾性部材を、前記弁体を引張方向に付勢する引張ばねとしたものである。
このように構成すると、弁体を引張ばねにより引張方向に付勢することにより、弁体のシール面を弁ケースの弁座に着座させることができる。
また、特許請求の範囲の請求項3にかかる燃料タンク用逆止弁は、請求項1又は2に記載の燃料タンク用逆止弁において、前記弁体に、前記燃料タンク内の燃料を受入可能な凹部を設けたものである。
このように構成すると、弁体の凹部に燃料タンクの燃料すなわち逆流しようとする燃料を受入れることにより、開弁時にあっては弁体を素早く閉じることができ、また閉弁時にあっては弁体を弁座に強く押付けてシール性を一層向上することができる。
本発明の燃料タンク用逆止弁によれば、従来(例えば、特許文献1参照。)に必要とされたガイド部材を省略することにより、構造を簡素化しながらも、閉弁時のシール性を向上することができる。
次に、本発明を実施するための最良の形態について実施例を参照して説明する。
本発明の一実施例を説明する。なお、燃料タンク用逆止弁を説明する前に、自動車用燃料タンクの概要について説明しておく。図1は燃料タンク用逆止弁を備えた燃料タンクを示す側断面図である。
図1に示すように、燃料タンク10は、その上半部を形成する金属製のアッパタンク部11と、その下半分を形成する金属製のロアタンク部12とを備えている。両タンク部11,12の対向する開口縁部に形成されたフランジ部11a,12aが溶接により相互に結合されている。アッパタンク部11の側面部には、金属製の丸パイプ材からなるフィラーロアパイプ13が貫通状態で溶接により結合されている。なお、フィラーロアパイプ13の外端部には、バルジ加工により外周上に膨出する断面円弧状のバルジ部13aが形成されている。
また、前記フィラーロアパイプ13と対をなすフィラーアッパパイプ14は、金属製の丸パイプ材により、その下半部を垂直状にかつその上半部を斜め側方に折り曲げた屈曲管状に形成されている。フィラーアッパパイプ14の上端部は、給油口14aとして形成されており、自動車の車両ボデー15に支持されている。フィラーアッパパイプ14の下端部とフィラーロアパイプ13の外端部とは、ゴム製のインレットホース16によって接続されている。フィラーアッパパイプ14とインレットホース16とフィラーロアパイプ13とは、給油口14aから燃料タンク10内に燃料を導入する燃料導入路17を形成している。給油口14aは、通常、タンクキャップ18により閉じられている。なお、図示しないが、インレットホース16の両端部は、ホースクリップ、ホースクランプ、ホースバンド等のホース締付具により各パイプ13,14に締付けられている。
前記フィラーロアパイプ13内には、燃料タンク用逆止弁(単に、「逆止弁」という。)19が設けられている。逆止弁19は、燃料タンク10内の燃料の逆流を阻止するとともに、燃料タンク外への燃料蒸気の放出を阻止するためのものである。以下、逆止弁19について詳しく説明する。なお、図2は逆止弁を示す断面図、図3は同じく弁体の傾き状態で示す断面図、図4は同じく構成部品を示す分解斜視図である。また、図2〜図4は、便宜上、逆止弁19が縦向きにして表わされている。
図4に示すように、前記逆止弁19は、弁ケース20と弁体30と引張ばね40とを備えて構成されている。
弁ケース20は、樹脂製で、前記フィラーロアパイプ13内に嵌挿可能な円筒状のケース本体21を主体として形成されている。ケース本体21内の中空部が、前記燃料導入路17を連通する燃料通路22になっている。また、フィラーロアパイプ13に対するケース本体21の反挿入側となる端部(図4において上端部)の外周面には、全周に亘って鍔部23が形成されている。鍔部23は、前記フィラーロアパイプ13のバルジ部13aの開口側端部に当接可能に形成されている。また、ケース本体21の反挿入側の端部内には、径方向に横切るバー状のばね掛止部24が架設されている。
前記ケース本体21の反挿入側の端部(図4において上端部)の近くには、適数本(本例では2本を示す。)の抜止片25が周方向に等間隔すなわち約180°間隔で形成されている。抜止片25は、ケース本体21にほぼU字状の溝部26を形成することにより、ケース本体21の反挿入側へ向けて突出されかつケース本体21の径方向内方へ弾性変形いわゆる撓み変形可能(図2中、二点鎖線25参照)な突片状に形成されている。また、抜止片25の外側には、径方向が外方へ向けて突出する抜止爪部25aが形成されている。抜止爪部25aは、抜止片25の基端部から先端部に向かって次第に突出量を大きくする山形状に形成されている。抜止爪部25aは、前記フィラーロアパイプ13のバルジ部13a内に係合可能に形成されている(図2参照)。したがって、抜止片25の抜止爪部25aがフィラーロアパイプ13のバルジ部13a内に係合することにより、フィラーロアパイプ13に弁ケース20が抜止めされる。
図2に示すように、前記ケース本体21の挿入側の端部(図2において下端部)が弁座27になっている。弁座27には、ゴム状弾性体からなるシール材28がその弁座27周りを取巻くように樹脂成形されている。シール材28は、弁ケース20がフィラーロアパイプ13内に挿入されたときに、ケース本体21とフィラーロアパイプ13との間を弾性的にシールするとともに、閉弁時の弁体30と弁座27との間を弾性的にシールする。
図4に示すように、前記弁体30は、例えばポリアセタール樹脂等の樹脂製で、ほぼ半球状に形成されている。弁体30の最大外径は、前記弁ケース20の弁座27の外径よりも大きくかつ前記フィラーロアパイプ13の内径よりも小さく設定されている(図2参照。)。弁体30の外表面には、前記弁ケース20の弁座27に対して傾いた状態(図3参照。)でも着座可能な球面形状のシール面31が形成されている。シール面31は、ゴム状弾性体からなる軟質層(図示しない。)により形成されており、弁ケース20のケース本体21の弁座27(詳しくは、シール材28)との密着性が向上されている。図2に示すように、弁体30には、平坦面を開口する凹型球面状の凹部32が形成されている。凹部32は、燃料タンク10内の燃料を受入可能となっている。また、弁体30の頂上部には、逆U字状のばね掛止部33が形成されている(図4参照。)。
図4に示すように、前記引張ばね40は、金属製のコイルばねにより形成されている。引張ばね40の両端部には、フック部41,42が形成されている。図2に示すように、一方のフック部41は、前記弁ケース20のばね掛止部24に掛装されている。また、他方のフック部42は、前記弁体30のばね掛止部33に掛装されている。これにより、引張ばね40は、弁体30を閉じる方向すなわち弁ケース20の弁座27に弁体30のシール面31が着座する方向(図2において上方)に付勢している。弁体30が、引張ばね40の付勢に抗して押動されたときは、弁ケース20の弁座27からシール面31が離れることにより、弁ケース20内の燃料通路22が開かれる(図2中、二点鎖線30参照。)。すなわち、弁ケース20及びフィラーロアパイプ13と弁体30との間に、燃料が流通可能な隙間が形成される。なお、引張ばね40は、本明細書でいう「弾性部材」に相当する。
上記した逆止弁19は、次のようにしてフィラーロアパイプ13に装着される(図2参照。)。なお、予め、燃料タンク10のアッパタンク部11にはフィラーロアパイプ13が溶接により結合されているものとする。なお、アッパタンク部11のパイプ取付口(符号省略。)の口縁部には、外側(図2において上側)に張り出す円筒状に取付片11cが形成されている。したがって、アッパタンク部11のパイプ取付口(符号省略。)にフィラーロアパイプ13の挿入側の端部が挿入された状態で、取付片11cとフィラーロアパイプ13とが溶接(図2における溶接部11d参照。)されている。
燃料タンク10のフィラーロアパイプ13内に、その外部(図2において上方)から逆止弁19の弁ケース20を挿入する。このとき、シール材28の外周部が、フィラーロアパイプ13の内周面に弾性変形を利用して摺動接触していき、最終的に弁ケース20とフィラーロアパイプ13との間を弾性的にシールする。また、フィラーロアパイプ13に対する弁ケース20の挿入完了手前になると、フィラーロアパイプ13のバルジ部13aの開口端に、弁ケース20の各抜止片25の抜止爪部25aが当接しかつ摺動していくことにより、各抜止片25が内方へ弾性変形される(図2中、二点鎖線25参照)。そして、バルジ部13aの開口端を各抜止爪部25aが乗り越えると、抜止片25が弾性復元して各抜止爪部25aがバルジ部13a内に係合することにより、弁ケース20がフィラーロアパイプ13に抜止めされる。これとともに、弁ケース20の鍔部23が、フィラーロアパイプ13のバルジ部13aの開口端に当接することにより、それ以上の弁ケース20の挿入が規制される。これにより、フィラーロアパイプ13に対して弁ケース20が、軸方向の移動が制限された状態で位置決めされる。上記のようにして、フィラーロアパイプ13に対する逆止弁19の装着が完了する(図2参照。)。なお、その後、図1に示すように、自動車の車両ボデー15に設けたフィラーアッパパイプ14の給油口14aと燃料タンク10のフィラーロアパイプ13とがインレットホース16により接続されることにより、給油口14aから弁ケース20内の燃料通路22を通じて燃料タンク10内に燃料を導入するための燃料導入路17が形成される。
上記したように、燃料タンク10の燃料導入路17に設けられた逆止弁19は、通常、弁体30が引張ばね40の付勢力によって引き上げられており、弁体30のシール面31が弁ケース20の弁座27(詳しくは、シール材28)にリング状に線接触する状態で密着することにより閉弁状態にある(図2参照。)。したがって、燃料タンク10内の燃料の燃料導入路17への逆流、及び、燃料蒸気のタンク外への放出を阻止することができる。
前記逆止弁19の閉弁状態において、タンクキャップ18(図1参照。)を外したフィラーアッパパイプ14の給油口14aから燃料タンク10内に燃料が給油される。このとき、燃料導入路17を通じて燃料タンク10内へ流れる燃料の圧力により、弁体30が引張ばね40の付勢力に抗して押動されると、弁体30のシール面31が弁ケース20の弁座27から離れることにより、燃料通路22が開かれた状態いわゆる開弁状態となる(図2中、二点鎖線30参照。)。これにより、弁ケース20及びフィラーロアパイプ13と弁体30との間に、燃料が流通可能な隙間が形成される。したがって、燃料導入路17内の燃料が弁ケース20内の燃料通路22(前記隙間を含む。)を通じて燃料タンク10内へ燃料を導入することができる(図1中、矢印Y参照。)。
また、燃料の給油を停止すると、弁体30に対する燃料の圧力すなわち押動力が低下する。すると、弁体30が引張ばね40の付勢力によって引き上げられることにより、逆止弁19が閉弁状態に戻る。ところで、弁体30のシール面31を、弁ケース20の弁座27に対して傾いた状態(図3参照。)でも着座可能な球面形状に形成したことにより、閉弁時のシール性を向上することができる。したがって、従来(例えば、特許文献1参照。)に必要とされたガイド部材(図10中、ガイド突起126参照。)を省略することができるので、構造を簡素化しながらも、閉弁時のシール性を向上することができる。
また、弁体30を閉じる方向に付勢する弾性部材を引張ばね40としたので、弁体30を引張ばね40により引張方向(図2において上方)に付勢することにより、弁体30のシール面31を弁ケース20の弁座27に着座させることができる。
また、弁体30の凹部32に燃料タンク10の燃料すなわち逆流しようとする燃料を受入れることにより、開弁時にあっては弁体30を素早く閉じることができ、また閉弁時にあっては弁体30を弁座27に強く押付けてシール性を一層向上することができる。
また、フィラーロアパイプ13に対して逆止弁19を燃料タンク10の外部から装着するようにしたから、その装着後に何らかの不良が見つかった場合でも、逆止弁19をフィラーロアパイプ13に対して容易に脱着交換することができる。このため、フィラーロアパイプ13に対して逆止弁19を燃料タンク10の内部から装着するものに比べて、逆止弁19の組付性及びサービス性を向上することができる。
また、前記弁ケース20のばね掛止部24は、前記実施例のものに限定されるものではなく、適宜変更することができる。次に、ばね掛止部24の変更例について説明する。なお、図5は逆止弁を示す断面図、図6は図5のVI−VI線矢視断面図である。
本例は、図5に示すように、弁ケース20のケース本体21の反挿入側の端部に相互に平行をなす切込溝21aを形成して、その切込溝21aの間に形成される突片状部分をばね掛止部24Aとしたものである。ばね掛止部24Aに、引張ばね40の一方のフック部41が掛装されている(図5及び図6参照。)。本例のばね掛止部24Aによると、前記一実施例のケース本体21を径方向に横切るばね掛止部24に比べて、コンパクトに構成することができる。
また、前記弁体30は、前記実施例のものに限定されるものではなく、適宜変更することができる。次に、弁体30の変更例1〜4について図7〜図9を参照して説明する。図7〜図9は各変更例にかかる燃料タンク用逆止弁を示す断面図である。なお、前記実施例と同一部位には同一符号を付すことにより重複する説明を省略する。
[変更例1]
変更例1の弁体(符号、50を付す。)は、図7に示すように、前記実施例における弁体30の頂部に、軸線に直行する平坦面50aを形成し、その平坦面50a上にばね掛止部33を形成したものである。本例の場合、シール面51が球帯状を呈する。
[変更例2]
変更例2の弁体(符号、70を付す。)は、図8に示すように、前記実施例における弁体30の大径部の外周部に、開口側に向かって次第に広がる円錐筒状のスカート部76を形成し、スカート部76より凹部32内に燃料タンク10内から逆流する燃料を受入れやすくしたものである。
この変形例2によると、燃料が逆流した際、燃料が弁体30の凹部32内に受入れられる。そのとき、弁体30にスカート部76が形成されているので、前記実施例のものに比べ、凹部32内により多くの燃料を受入れることができる。そのことにより、逆流する燃料の流れが弁体30を押す力が大きくなるので、開弁状態の弁体30をより素早く閉じることができ、また、閉弁状態の弁体30をよりしっかりと閉じることができる。これとともに、逆流する燃料の流れによって、弁体30がシール材28により強く密着するので、シール性を一層向上することができる。
[変更例3]
変更例3の弁体(符号、80を付す。)は、図9に示すように、球面形状のシール面81を有する球状の本体部84と、その本体部84の外周部に形成された円錐筒状のスカート部86とを一体に有しており、本体部84とスカート部86との間に形成される隅角部分を凹部82としたものである。
本発明は、前記実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更が可能である。例えば、弾性部材としては、引張ばね40を形成するコイルばねに限らず、ゴム状弾性体を用いることができる。また、前記実施例においては、弁体30と弾性部材(引張ばね40)とをそれぞれ別部材で設けたが、弁体30と弾性部材とを同一材質の弾性材(例えば、ゴム状弾性体)で一体形成することもできる。また、凹部32は、必要に応じて設けるものであり、本発明の要旨を限定するものではない。また、前記実施例では、逆止弁19を金属製の燃料タンク10のフィラーロアパイプ13に装着したが、樹脂製の燃料タンク10のフィラーロアパイプ13に逆止弁19を装着することもできる。また、フィラーロアパイプ13は、金属製に限らず、樹脂製でもよい。逆止弁19は、フィラーロアパイプ13に対して燃料タンク10の外部から装着するものに限らず、フィラーロアパイプ13に対して燃料タンク10の内部から装着することができる。また、弁体30のシール面31と弁ケース20の弁座27との間は相互の密着時にシール性を確保することができればよく、シール材28を弁体30のシール面31に設けてもよいし、弁座27のシール材28を省略してもよい。例えば、弁体30をゴム状弾性体で形成した場合は、弁体30自体がシール材28の機能を兼ねるので、弁座27のシール材28を省略することができる。また、前記実施例では、弁座27を弁ケース20の端部に形成したが、弁座27を弁ケース20の内周部に形成することができる。
本発明の一実施例にかかる燃料タンク用逆止弁を備えた燃料タンクを示す側断面図である。 燃料タンク用逆止弁を示す断面図である。 燃料タンク用逆止弁を弁体の傾き状態で示す断面図である。 燃料タンク用逆止弁の構成部品を示す分解斜視図である。 弁ケースのばね掛止部の変更例にかかる燃料タンク用逆止弁を示す断面図である。 図5のVI−VI線矢視断面図である。 弁体の変更例1にかかる燃料タンク用逆止弁を示す断面図である。 弁体の変更例2にかかる燃料タンク用逆止弁を示す断面図である。 弁体の変更例3にかかる燃料タンク用逆止弁を示す断面図である。 燃料タンク用逆止弁の従来例を示す断面図である。
符号の説明
10 燃料タンク
17 燃料導入路
19 逆止弁
20 弁ケース
27 弁座
30 弁体
31 シール面
32 凹部
40 引張ばね(弾性部材)
50 弁体
51 シール面
60 弁体
61 シール面
70 弁体
80 弁体
81 シール面
82 凹部

Claims (3)

  1. 燃料タンクの燃料導入路に設けられる燃料タンク用逆止弁であって、
    弁座を有する弁ケースと、
    前記弁ケースの弁座を開閉可能なシール面を有し、弁座を開いたときは前記燃料タンク内へ燃料を導入させかつ弁座を閉じたときは前記燃料タンク内の燃料の逆流を阻止する弁体と、
    前記弁体を閉じる方向に付勢する弾性部材と
    を備え、
    前記弁体のシール面を、前記弁ケースの弁座に対して傾いた状態でも着座可能な球面形状に形成した
    ことを特徴とする燃料タンク用逆止弁。
  2. 請求項1に記載の燃料タンク用逆止弁であって、
    前記弾性部材を、前記弁体を引張方向に付勢する引張ばねとしたことを特徴とする燃料タンク用逆止弁。
  3. 請求項1又は2に記載の燃料タンク用逆止弁であって、
    前記弁体に、前記燃料タンク内の燃料を受入可能な凹部を設けたことを特徴とする燃料タンク用逆止弁。

JP2005378016A 2005-12-28 2005-12-28 燃料タンク用逆止弁 Pending JP2007176357A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005378016A JP2007176357A (ja) 2005-12-28 2005-12-28 燃料タンク用逆止弁

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005378016A JP2007176357A (ja) 2005-12-28 2005-12-28 燃料タンク用逆止弁

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007176357A true JP2007176357A (ja) 2007-07-12

Family

ID=38301956

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005378016A Pending JP2007176357A (ja) 2005-12-28 2005-12-28 燃料タンク用逆止弁

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2007176357A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015116901A (ja) * 2013-12-18 2015-06-25 三菱自動車工業株式会社 フィラーパイプと燃料タンクとの結合構造

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5861627U (ja) * 1981-10-22 1983-04-26 平田重工業株式会社 燃料タンクの燃料流出防止装置
JPS6388529U (ja) * 1986-11-29 1988-06-09
JPH02197420A (ja) * 1989-01-25 1990-08-06 Mazda Motor Corp 車両のフューエルタンク
JP2002274199A (ja) * 2001-03-22 2002-09-25 Nifco Inc フィラーホースの連結具
JP2005023938A (ja) * 2003-07-02 2005-01-27 Eaton Corp 給油中の燃料蒸発ガスの再循環制御システム及び方法
JP2005082013A (ja) * 2003-09-09 2005-03-31 Yachiyo Industry Co Ltd 樹脂製燃料タンクにおける構成部品の取り付け構造

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5861627U (ja) * 1981-10-22 1983-04-26 平田重工業株式会社 燃料タンクの燃料流出防止装置
JPS6388529U (ja) * 1986-11-29 1988-06-09
JPH02197420A (ja) * 1989-01-25 1990-08-06 Mazda Motor Corp 車両のフューエルタンク
JP2002274199A (ja) * 2001-03-22 2002-09-25 Nifco Inc フィラーホースの連結具
JP2005023938A (ja) * 2003-07-02 2005-01-27 Eaton Corp 給油中の燃料蒸発ガスの再循環制御システム及び方法
JP2005082013A (ja) * 2003-09-09 2005-03-31 Yachiyo Industry Co Ltd 樹脂製燃料タンクにおける構成部品の取り付け構造

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015116901A (ja) * 2013-12-18 2015-06-25 三菱自動車工業株式会社 フィラーパイプと燃料タンクとの結合構造

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6293297B2 (ja) フラップ弁装置
JP3750572B2 (ja) バルブ付き接続部材及び接続構造体
JP4103049B2 (ja) フィラーチューブ用の逆止め弁のアセンブリと、この弁の形成方法
JP4621084B2 (ja) 燃料逆流防止弁
JP2010125947A (ja) 燃料タンク用逆止弁
JP6200097B2 (ja) 弁ケースの取付構造
JP5367465B2 (ja) フラップ弁装置
JP4719176B2 (ja) 管継手
JP2007176357A (ja) 燃料タンク用逆止弁
JP3853122B2 (ja) 給油管の逆流防止装置
JP2005053479A (ja) フィラーチューブ用の弁アセンブリと、該弁の形成方法
JP4253620B2 (ja) 樹脂燃料タンク取付け用バルブ
JP2010281259A (ja) 逆流防止弁
KR101493438B1 (ko) 연료 탱크용 파이프 조인트
JP5085500B2 (ja) 燃料逆流防止弁
JP4660156B2 (ja) 燃料逆流防止バルブ
JP2011025854A (ja) 燃料タンク用管接続体
JP2006009850A (ja) 樹脂タンク用シャッターバルブ取付け構造
JP2010132117A (ja) 燃料タンク用逆止弁
JPH10267143A (ja) 逆止弁
JP4769856B2 (ja) バルブ
JP4914433B2 (ja) バルブ
JP2010228481A (ja) 燃料タンク用溶着部品
JP2005221043A (ja) 燃料タンクにおけるバルブのシール構造
JP7222774B2 (ja) 逆流防止装置の取付構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Effective date: 20080612

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100924

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20101005

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A02 Decision of refusal

Effective date: 20110222

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02