JP2007162397A - 非常進入用クレセント錠を備えた開口部装置 - Google Patents

非常進入用クレセント錠を備えた開口部装置 Download PDF

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Abstract

【課題】動作の信頼性が高い解錠機構を有するクレセント錠を備えた開口部装置を提供する。
【解決手段】建物開口部の4辺に沿って取り付けられた枠体と、該枠体の内側に配置された障子20、30と、該障子の一対の召し合わせ框23、34に取り付けられたクレセント錠40とを備えた開口部装置1であって、クレセント錠が一対の召し合わせ框の一方の召し合わせ框34を障子の開閉方向に室内外に貫通した板状の部材であるクレセント受け60と、クレセント受けの室内側端部と係合離脱可能に他方の召し合わせ框に取り付けられたクレセント50と、クレセント受けの室外側端部に設けられ、該クレセント受けと一方の召し合わせ框との係合離脱を可能とする室外側解錠装置70と、室外側解錠装置の全部をその内側に包含し、取り外し可能に一方の召し合わせ框に取り付けられたカバー71とを備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、オフィスビルやマンション、戸建、公共施設等の建物の開口部に配置されるクレセント錠を備えた開口部装置に関し、詳しくは、火災等の緊急時に室外側から解錠することのできるクレセント錠を備えた開口部装置に関する。
現在、高層建物やその他特殊な建物に関しては消防法により、火災等の緊急時に室外から室内へ進入するための手段が講じられていることを要する。これは消防及び救出活動を円滑に行うためである。従来においてはその手段として例えば窓の局部を破壊し、その部分から手を入れて室内側の施錠装置を解錠することができる構造としておく等があった。
ところが、近年における窓に対する、例えば断熱性や遮音性向上等の要求により、窓の局部を破壊することができる構造とすることが困難な場合が生じてきた。断熱性や遮音性を向上させるために窓のパネルを厚くしたり、2重にしたりすることがその原因として挙げられる。
かかる問題を解決するため、クレセント錠を備えた施錠装置では、室外側からの操作でクレセント受けを召し合わせ框から離脱可能にすることにより室外側からクレセント錠を解錠する構造が特許文献1〜3に開示されている。特許文献1は、クレセント錠の施錠状態において、室外側に露出して配置されたピンを押し込むことによりクレセント受けが召し合わせ框から離脱可能となり、その状態で窓の障子を操作することにより障子を解放することができるクレセント錠を開示している。
特許文献2は、クレセント錠の施錠状態において室外側に露出して配置された抜き止め用部材を引き抜くことによりクレセント受けが召し合わせ框から離脱可能となり、結果として解錠状態となるクレセント錠を開示している。
また、特許文献3はクレセント錠の施錠状態において室外側に露出して配置されたビスの端部をハンマー等で叩いて該ビスを破壊することによりクレセント受けが召し合わせ框と離脱可能となり、結果として解錠状態となるクレセント錠を開示している。
実開平5−96348号公報 実用新案登録第2559898号公報 特開平9−25747号公報
しかし、特許文献1〜3のクレセント錠ではいずれも室外側の操作部が室外に露出しているため、緊急時でないときに例えば不注意やいたずらによって操作されてクレセント受けが召し合わせ框から離脱してしまい、解錠状態となる問題があった。これに加え、操作部が露出した部位から雨水が浸入して劣化し、機構が動作しない虞もあった。
また、特許文献1〜3に記載されたクレセント錠では、該クレセント錠を召し合わせ框から容易に離脱させることを目的としているために、クレセント受けと召し合わせ框とを離脱状態にするためのピン等とクレセント受けとの係合が弱い問題があった。これは、施錠状態でいずれかの理由により障子の開閉方向に大きな力がかけられた場合に、当該係合が弱いことにより、通常時においてもクレセント受けが召し合わせ框から離脱してしまう虞を生じるものであった。
さらに、開口部装置の施工時にクレセントとクレセント受けとの位置関係の調整をすることができない構造となっている問題があった。
また、特許文献3に記載のクレセント錠にあっては、一度ビスを破壊してしまうと復旧に多くの時間と費用がかかる問題もあった。
そこで本発明は動作の信頼性が高い解錠機構を有するクレセント錠を備えた開口部装置を提供することを課題とする。
以下、本発明について説明する。なお、本発明の理解を容易にするために添付図面の参照符号を括弧書きにて付記するが、それにより本発明が図示の形態に限定されるものではない。
請求項1に記載の発明は、建物開口部の4辺に沿って取り付けられた枠体(10)と、該枠体の内側に配置された障子(20、30)と、該障子の一対の召し合わせ框(23、34)に取り付けられたクレセント錠(40)とを備えた開口部装置(1)であって、クレセント錠が一対の召し合わせ框の一方の召し合わせ框(34)を障子の開閉方向に室内外に貫通した板状の部材であるクレセント受け(60)と、クレセント受けの室内側端部と係合離脱可能に他方の召し合わせ框に取り付けられたクレセント(50)と、クレセント受けの室外側端部に設けられ、該クレセント受けと一方の召し合わせ框との係合離脱を可能とする室外側解錠装置(70)と、室外側解錠装置の全部をその内側に包含し、取り外し可能に一方の召し合わせ框に取り付けられたカバー(71)とを備える開口部装置を提供することにより前記課題を解決する。
ここで、開口部装置の形態は、クレセント錠が備えられるものであれば特に限定されるものではない。これには例えば引き違い窓等を挙げることができるが、窓が上下にスライドする形態であっても良い。いずれにおいてもクレセント錠を備えるあらゆる形態の開口部装置を本発明の開口部装置とすることができる。
また、障子1枚から構成されている窓であってもクレセント錠が設けられるものであれば本発明の開口部装置とすることができる。この場合にはクレセント受けは必ずしも召し合わせ框ではなく、壁の端部等に取り付けられる場合もあるが、本発明の開口部装置ではかかる場合も含むものとする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の開口部装置(1)のカバー(71)がコの字型断面を有し、室外側解錠装置(70)の全部、及びクレセント受け(60)の室外側端部をカバーの内側に包含するとともに、コの字型断面の開口部を前記一方の召し合わせ框(34)で塞ぐように取り付けられることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の開口部装置(1)のクレセント受け(60)が、室外側端部に室内外方向に貫通した貫通孔(62b)を有し、室外側解錠装置(70)が貫通孔、及び一方の召し合わせ框(34)の一部に設けられた貫通孔である框孔にその回動の姿勢により貫通が許容又は禁止される回動自在に配設された軸(72)を備え、通常時には、軸の一端が貫通孔、及び框孔を貫き、該軸によりクレセント受けと一方の召し合わせ框とが係合状態とされ、非常時には、カバー(71)を取り外すとともに軸を室外側から回動操作することにより、貫通孔及び框孔から該軸が離脱し、クレセント受けと一方の召し合わせ框とが離脱状態とされることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の開口部装置(1)のクレセント受け(60)が障子(20、30)の開閉方向に分割された2つのクレセント受け(61、62)を有し、クレセント受けの室内側端部が障子の開閉方向に移動可能に取り付けられていることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、クレセント受けが、クレセントが備えられていない側からも解錠をすることができる構造とされている。そしてその操作部は通常時においてカバーの内側に収められているので、誤って操作されることもない。よって信頼性の高いクレセント錠を有する開口部装置を提供することができる。
請求項2に記載の発明によれば、クレセント受けの操作部及びクレセント受けの端部の全てがカバーの内側に含まれ、さらにカバーの開口部が框によって塞がれるので、気密水密に優れた開口部装置を提供することができる。また、これにより、雨水の侵入を防止し、カバーの内側に配置された軸やクレセント受けの劣化を防ぎ、非常時において確実に動作可能な開口部装置を提供することができる。
請求項3に記載の発明によれば、通常時においてクレセント受けは軸によって直接的に框と係合しているので、係合する力を向上させることができ、障子の開閉方向にいずれかの理由により大きな力がかけられた場合でも係合がはずれる虞がなく、信頼性の高い開口部装置を提供することができる。また、非常時には、カバーをはずし、軸を回転させるのみで容易にクレセント受けを召し合わせ框から離脱することができ、操作性に優れた開口部装置とすることができる。
さらには、非常事態の解消後に開口部装置の復旧をする際にも再度軸をクレセント受け及び召し合わせ框に係合させれば良く、すぐに施錠装置としての機能を復旧させることができる。かかる観点からも利便性に優れた開口部装置を提供することが可能である。
請求項4の発明によれば、さらにクレセント受けとクレセントとの位置関係を施工後においても微調整することができ、施工性に優れた開口部装置を提供することができる。
本発明のこのような作用及び利得は、次に説明する発明を実施するための最良の形態から明らかにされる。
以下本発明を図面に示す実施形態に基づき説明する。
図1は、1つの実施形態にかかる本発明の開口部装置1を室内側から見た斜視図である。開口部装置1は、建物開口部の4辺に沿って取り付けられた枠体10と、該枠体10の内側に配置される障子20、30と、該障子20、30に取り付けられたクレセント錠40とを備えている。さらに詳しくは、枠体10は、横枠11、12と縦枠13、14とが組み合わされて形成されている。また、障子20、30は、それぞれガラスパネル25、35と、該ガラスパネル25、35の4辺に取り付けられた框21、22、23、24、31、32、33、34とを備えている。さらに障子20、30は引き違い窓を形成し、框23と框34とは一対の召し合わせ框とされている(以降、該一対の召し合わせ框のそれぞれは「框23」及び「框34」と記載する。)。
そしてクレセント錠40は框23、34に取り付けられ、開口部装置1の施解錠状態を決める。クレセント錠40の構造については後で詳しく説明する。
開口部装置1の施解錠は通常時には、室内側からクレセント錠40を操作することにより行う。よってこのときには室外側からクレセント錠40を操作することはないが、非常時には後述するクレセント錠40の構造により室外側からも解錠することができる。これによって非常時において例えば消防隊等が円滑に室内に進入することができ、人命救助活動等をすることができる。
本実施形態では、2枚の障子20、30を有する開口部装置1としているが、これが4枚の障子から構成されている開口部装置でも良い。この場合は4枚の障子が2対以上の召し合わせ框を有するときには少なくとも1対の召し合わせ框で室外側から解錠することができればよい。また、左右にスライドする形式の開口部装置ではなく、上下にスライドする開口部装置でも本発明の開口部装置とすることができる。いずれにおいてもスライド形式の窓であり、クレセント錠を備えた開口部装置であれば本発明の開口部装置とすることができる。
図2は、図1におけるクレセント錠40を含み、該クレセント錠40の周辺に注目して示した開口部装置1の水平断面図である。図2では、クレセント錠40が施錠状態にある場合を示し、紙面上が室外側、紙面下が室内側である。また、見易さのためクレセント錠40のみを実線で表し、他の部材は破線で表している。
クレセント錠40は、室内側に配置されたクレセント50と、障子20、30の開閉方向に框34を室内外に貫通して配置されたクレセント受け60と、室外側に配置された室外側解錠装置70とを備えている。施錠状態において、クレセント50及び室外側解錠装置70は、クレセント受け60の両端にそれぞれ係合している。各部材の配置については後で詳しく説明する。
クレセント50は、通常のクレセント錠に使用されるクレセントと同様、掛止部51と基部52とを備えている。基部52は框23に固定して取り付けられ、その内側には掛止部51の回動軸、掛止部51の回動を禁止する機構等を有している。掛止部51は、基部52から障子20の開閉方向に延在する軸を中心に回動することができる部材であり、回動の姿勢により掛止部51の掛止片51aがクレセント受け60に係合又は離脱し、室内側からの施解錠を可能としている。
クレセント受け60は、板状の部材で室内側受け61と室外側受け62とを備え、該2つの受けが固定部材63により互いに固定されている。図3にクレセント受け60の正面図及び上面図を示した。図3(a)が正面図で室内側から見たものである。図3(b)が上面図である。図3ではわかり易さのため固定部材63は省略している。室内側受け61は、室外側受け62に近い側の端部に上下に配置された2つの貫通孔61a、61aを備えている。また、該貫通孔61a、61aとは反対側の端部には、返し部61bが設けられている。
一方、室外側受け62には、図3からわかるように室内側受け61に近い側の端部に水平方向を長軸とした長孔62a、62aが設けられている。該長孔62a、62aは上述の室内側受け61の貫通孔61a、61aに対応する位置に配置されている。また、長孔62a、62aが設けられた端部とは反対側の端部には垂直方向を長軸とする長孔62bが1つ設けられている。
室内側受け61と室外側受け62とは、貫通孔61a、61a及び長孔62a、62aを貫通した固定部材63、63(図2参照)により固定される。このとき長孔62a、62aは水平方向に長軸を有しているので、室内側受け61と室外側受け62とは固定部材63、63の固定する力を緩めることにより相対的に左右方向に移動することができる。これによりクレセント受け60が框34に取り付けられた後でも室内側受け61を障子20、30の開閉方向に移動することができ、クレセント50との位置関係を微調整することができる。これにより、施工時においてその場で容易に当該微調整をすることができるので施工性を向上させることが可能となる。
また、図2からわかるように固定部材63は框34の外側に設けられ、室内側に露出するように配置されているので、さらに容易に当該微調整をすることができる。
次に室外側解錠装置70について説明する。図4に図2における室外側解錠装置70の部分を拡大して示した。また、図5には図4にI−Iで示した線における断面図、図6には図4にII−IIで示した線で切断し、紙面上側から見た図を示した。以下、図4〜図6及び適宜示した図を参照しつつ室外側解錠装置70について説明する。
室外側解錠装置70は、カバー71と、係合軸72と、レバー73と、弾性部材74と、リング75、76とを備えている。各部材の構成を説明する。カバー71は、断面がコの字型の部材で一方向が開口した箱体により形成されている。図7にカバー71を示した。図7(a)は上面図、図7(b)は正面図、図7(c)は側面図である。カバー71は図7(a)における紙面左側の面が開口された箱体であり、他の5つの面は壁面を有している。よって該箱体の内側に部材を収めることが可能となる。
また、カバー71は図7(b)からもわかるように、1つの面に貫通孔71cと、該貫通孔71cを囲むように刻設された環状の溝71dが設けられている。図8に貫通孔71c及び溝71dの部分におけるカバー71の断面を示した。このように溝71dはV字型の断面を有している。これによりカバー71にいずれかの衝撃を与えたときに溝71dの部位から破壊され易くなる。
カバー71には、通常時には室外側解錠装置70の各部材を保護し、非常時には叩くこと等により容易に破壊される材質を使用することができる。かかる性質を有する材料であれば特に限定されるものではない。これには汎用性やコストの観点から例えばポリスチレン(GPPS)を挙げることができる。これにより後述するように室外側から叩く等して溝71dの部位を破壊し、容易にカバー71を取り外すことができ、円滑な救助活動をすることができる開口部装置1を提供することが可能となる。
次に係合軸72について説明する。図9に係合軸72を示した。図9(a)が正面図、図9(b)が側面図である。このように係合軸72は、全体として円形断面を有する軸状の部材である。より詳しくは、係合軸72は一部が切り欠かれた円板状部材である係合部72aと、円柱状の部位である円柱部72b、72dと、該円柱部72b、72dに沿って刻設された溝72cとを備えている。
係合部72aは係合軸72の一端に設けられ、図9(a)からわかるように正面視で図3(a)に示した長孔62bと略同一の形状を有している。そしてその大きさは、該長孔62bより若干小さく形成されている。また、図9(b)からわかるように係合部72aは一部が円柱部72bより大きく形成されている。この構成により、係合部72aが長孔62bと同じ方向に配置されたときには係合軸72は、長孔62bの内側を貫通して出入り自由となり、逆に係合部72aが長孔62bとが異なる方向に配置されたときには係合軸72は長孔62bの内側を貫通して出入りすることができない。
次に図4〜図6を参照しつつ、室外側解錠装置70における各部材の配置について説明する。ここでは、室外側解錠装置70がクレセント受け60及び框34に係合している場合の配置を説明する。係合軸72は、係合部72aを室内側に向けて室内外方向に平行とされる。そして係合部72aは框34の一部である延設部34a及びクレセント受け60の長孔62bを貫通して室内側に配置される。このとき長孔62bと係合部72aとは向きが一致しないように角度を有して配置される。これにより係合軸72は上述のように、長孔62bの内側を通り抜けることができず、室外側へ抜けることなく取り付けられる。また、かかる構成により、軸状の部材が直接的にクレセント受け60及び框34に強く係合しているので、施錠時においてクレセント受け60に障子20、30の開閉方向に力が負荷された場合にも離脱することがない。よって信頼性の高い開口部装置1とすることが可能となる。
さらに框34の延設部34aの室外側で、係合軸72の溝72cにはリング75、76が嵌めこまれている。そして該リング75、76と延設部34aとの間に弾性部材74が室内外方向に広がるように付勢されつつ取り付けられている。かかる構成により、係合軸72は通常時、室外側に付勢されているが、係合部72aがクレセント受け60と係合していることによりこの姿勢を保持している。そして、係合軸72がクレセント受け60から離脱可能となると、弾性部材74の付勢により該係合軸72が室外側に自動に移動される。よって、操作者は、係合軸72を室外側に引き抜く必要がなく操作が容易である。
加えて係合軸72の室外側端部にはレバー73が取り付けられている。レバー73は図6からわかるように下方に延設された把手73aを有している。操作者は該把手73aを掴み、回動させることにより操作することができるので円滑に係合軸72を長孔62bから離脱させることができ、円滑な救助活動をすることが可能となる。
以上のように取り付けられた、係合軸72、レバー73、及びクレセント受け60の端部を覆うようにカバー71が取り付けられる。このときカバー71の開口部を框34により塞ぐようにする。そしてカバー71の固定はカバー71に設けられた貫通孔71cを貫通したねじ等の固定部材71b(図4参照)を框34の延設部34aに取り付けることにより行われる。
カバー71のかかる配置により係合軸72、レバー73、及びクレセント受け60の端部がカバー71の内側に収まり、通常時に誤って操作されることを防止することができる。また、カバー71の開口部は框34で塞がれるように配置されているので、気密水密が保持され、雨水等の浸入による部材の劣化等を防止することができる。これにより信頼性を向上させることが可能である。さらには、気密が優れることにより快適な室内空間が維持される。
また、一度室外側からクレセント錠40が解錠された場合にも、再び係合軸72をクレセント受け60及び框34に係合すれば良く、解錠状態を係合状態に容易に戻すことができる。これにより非常事態が解消された後にもすぐに通常状態に復旧することができ、利便性の高い開口部装置1を提供することが可能である。
以上のように本発明の開口部装置1に備えられた室外側解錠装置70により、該開口部装置1は操作性、信頼性、快適性及び利便性に優れたものとなる。
次にクレセント50、クレセント受け60及び室外側解錠装置70の配置について図2を参照しつつ説明する。クレセント受け60は上述のように框34を障子20、30の開閉方向に室内外に貫通して配置されている。この状態ではクレセント受け60は框34に固定されていない。クレセント受け60の框34への固定は、上述のように室外側解錠装置70の係合軸72によって行われ、この部位によってのみクレセント受け60と框34とは固定されている。これにより、室外側解錠装置70を操作するのみで、クレセント錠40を解錠することができ、他の部位を外す等の操作を必要としないので、円滑な救助活動をすることができる。
一方、室内側にはクレセント50が設けられる。これにより通常時には一般的な通常のクレセント錠と同様の操作で障子の施解錠をすることができる。
次にクレセント錠40が室外側から解錠される手順の一例を説明する。該説明は図2を参照しつつ、適宜示した図により行う。図2のように室内側のクレセント50が施錠状態、室外側解錠装置70も係合状態にある場合において、非常時に室外側からクレセント錠40を解錠する。この場合初めに操作者は室外側からカバー71を叩く等してカバー71を破壊して取り外す。このときカバー71には上述のように溝71dが刻設されているので、この部位から壊れ易くされている。これにより円滑な操作が可能となる。
次にカバー71を取り外したことにより室外側に露出したレバー73(図6参照)の把手73aを掴み、時計方向に回動させる。これにより上述したように係合軸72の係合部72aとクレセント受け60の長孔62bの方向が一致し、弾性部材74の作用により係合軸72がクレセント受け60から離脱する。そしてクレセント受け60と框34とは係合状態を脱し、障子20、30を解放することができる。
また、非常事態が解消した後には、上述した手順を遡るように操作することにより再びクレセント受け60と框34とを固定することができる。
このように本発明の開口部装置1により円滑な救助活動をすることができ、非常事態の解消後にもすぐに施錠装置として使用することが可能である。
以上、現時点において、最も、実践的であり、かつ、好ましいと思われる実施形態に関連して本発明を説明したが、本発明は、本願明細書中に開示された実施形態に限定されるものではなく、請求の範囲及び明細書全体から読み取れる発明の要旨或いは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴う開口部装置も本発明の技術的範囲に包含されるものとして理解されなければならない。
本発明の1つの実施形態にかかる開口部装置の室内側斜視図である。 本発明の開口部装置におけるクレセント錠の部位に注目して示した水平断面図である。 クレセント受けの正面図及び上面図である。 図2で示した断面図の室外側解錠装置部分を拡大して示した図である。 図4のI−I線における断面図である。 図4のII−II線で切断して図4の紙面上方側から見た図である。 カバーの上面図、正面図及び側面図である。 カバーの貫通孔及び溝の断面図である。 係合軸の正面図及び側面図である。
符号の説明
1 開口部装置
10 枠体
20 障子
21 框
22 框
23 框
24 框
25 ガラスパネル
30 障子
31 框
32 框
33 框
34 框
35 ガラスパネル
40 クレセント錠
50 クレセント
60 クレセント受け
70 室外側解錠装置
71 カバー
72 係合軸
73 レバー
74 弾性部材
75 リング
76 リング

Claims (4)

  1. 建物開口部の4辺に沿って取り付けられた枠体と、該枠体の内側に配置された障子と、該障子の一対の召し合わせ框に取り付けられたクレセント錠とを備えた開口部装置であって、
    前記クレセント錠が、
    前記一対の召し合わせ框の一方の召し合わせ框を前記障子の開閉方向に室内外に貫通した板状の部材であるクレセント受けと、
    前記クレセント受けの室内側端部と係合離脱可能に他方の召し合わせ框に取り付けられたクレセントと、
    前記クレセント受けの室外側端部に設けられ、該クレセント受けと前記一方の召し合わせ框との係合離脱を可能とする室外側解錠装置と、
    前記室外側解錠装置の全部をその内側に包含し、取り外し可能に前記一方の召し合わせ框に取り付けられたカバーと、を備える開口部装置。
  2. 前記カバーが、コの字型断面を有し、
    前記室外側解錠装置の全部、及び前記クレセント受けの室外側端部を前記カバーの内側に包含するとともに、前記コの字型断面の開口部を前記一方の召し合わせ框で塞ぐように取り付けられることを特徴とする請求項1に記載の開口部装置。
  3. 前記クレセント受けが、室外側端部に室内外方向に貫通した貫通孔を有し、
    前記室外側解錠装置が、前記貫通孔、及び前記一方の召し合わせ框の一部に設けられた貫通孔である框孔にその回動の姿勢により貫通が許容又は禁止される回動自在に配設された軸を備え、
    通常時には、前記軸の一端が前記貫通孔、及び前記框孔を貫き、該軸により前記クレセント受けと前記一方の召し合わせ框とが係合状態とされ、
    非常時には、前記カバーを取り外すとともに前記軸を室外側から回動操作することにより、前記貫通孔及び前記框孔から該軸が離脱し、前記クレセント受けと前記一方の召し合わせ框とが離脱状態とされることを特徴とする請求項1又は2に記載の開口部装置。
  4. 前記クレセント受けが前記障子の開閉方向に分割された2つのクレセント受けを有し、
    前記クレセント受けの室内側端部が前記障子の開閉方向に移動可能に取り付けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の開口部装置。
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