JP2007160181A - フィルタプレス - Google Patents

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Abstract

【目的】濾板に対して濾布を走行自由にしてなるフィルタプレスにおいて前記濾布の保守点検作業、交換作業等を容易に行えるようにする。
【構成】前後の機枠(1,2)の上部間に上部バー(3)を渡し、各濾板(12)の吊設腕(21)を前後に摺動自由に掛止め吊設する一方、前記上部バー(3)には駆動軸(34)を併設し該軸と共に回転し且つ軸の長さ方向に自由に摺動する第1と第2のプーリ(33a,33b)を軸承する。これらのプーリには前記濾板の前後の面を被覆する濾布(29,30)の上端と下端に繋げる牽引ワイヤ(31,32)を個別に巻付ける。そして、開板時には濾板を前記上部バー(3)に沿って移動させ、開板させると共に、濾板の前記吊設腕(21)を介して前記第1、第2のプーリ(33a,33b)を前記駆動軸(34)に沿って移動させ、且つ該駆動軸の回転によって前記前後の濾布(29,30)を上下に走行するようにする。
【選択図】図5

Description

本発明は、フィルタプレスに関する。
フィルタプレスの基本的な構造は、表面に濾布を張った多数の濾板を接面状に並べて濾板と濾板との間に上記濾布を挟み付けると同時に、この濾板相互の間に密閉された濾過室を形成し、この濾過室に圧入される濾過の原液を前記濾布に通し、濾過した液を前記濾板に設ける集液孔を通して外に排出し、回収する構造になっている。
そして、この濾過作業を通して濾布の表面に付着し堆積したケーキを濾過作業の終了によって、乃至はケーキが堆積することによって濾過効率が低下したとき、濾板を開いて濾布の表面を露出させ、表面に付着するケーキを掻き取る等して除去し、また洗浄水を噴き付ける等して洗い流すことが行われている。
このフィルタプレスによる濾過作業の中で、濾布表面に堆積したケーキの除去作業は不可欠な作業となっているが、同時にこの作業は厄介な作業でもある。
ケーキの除去作業における困難は、ケーキに残る水分の除去に併せて開かれた濾板と濾板の間の狭い空間での作業となること、そして多数枚の濾板の間で行われることにあり、全てのケーキを除去するには相当な時間を要し、この間濾過作業が止まることになる。
この様なことから、フィルタプレスにおけるケーキの除去に関しては従来から数多くの提案があり、その実用例も多数ある。その中で開板後濾板の表面に張られた濾布を表面に沿って移動させ、濾板の下端において濾布を折り返すことで表面に付着したケーキを剥離し、落下除去する方法、つまり濾布を走行させることで除去する濾布走行型のフィルタプレスが効率的であることから現在主流となっている。例えば特許文献1乃至3に記載のフィルタプレスがその一例である。
特公昭52−14860号公報。 特公昭55−18528号公報。 特開平2ー261509号公報。
特許文献1及び2に記載のフィルタプレスは、濾板3を機枠1,1の間に渡す左右の案内杆2,2に架け渡して複数枚の濾板を前後方向に摺動自由に支持する一方、この濾板相互の間に各濾板の表面に張る濾布を介挿し、その上端を上の取付けバー11に、また下端を下の取付けバー12に各固定して両取付けバー11,12に接続するチェーン20,20を駆動軸26の回転によって回転されるスプロケットホイール19に巻付け、これを上下させることによって濾布を上下に走行するようにしたものである。
このフィルタプレスにおけるケーキの除去は、濾板3を開いて空隙を作ったのち、前記駆動軸26を回転させて従動軸18を回転し、これに軸承される前記スプロケットホイール19を回転させ、前記取付けバー11に接続するチェーン20を下げ、他方の取付けバー12のチェーン20を引き上げて濾布3を下に向けて走行させると同時に、濾板3の下端に渡す折り返しの案内ローラ13,14に通して引き上げ方向に折り返し、この折り返し点を通過することで濾布A,Bの表面に付着し、堆積するケーキを剥離し、落下させるものとなっている。
この特許文献1及び2に開示されるフィルタプレスは、油圧シリンダ10の収縮により上下部のリンク6,7による連結によって全ての濾板が開板されるものとなっており、またこの開板ののち駆動軸26を回転させることで全てのスプロケットホイール19を回転させ、各濾板3の表面を被っていた全ての濾布A,Bを下向きに走行させて案内ローラ13,14において折り返し、濾布に付着したケーキを一斉に剥離し、落下させることから極めて効率的にケーキを除去できるものとなっている。
しかし、この特許文献1,2に記載される従来の濾布走行型のフィルタプレスは、濾布を一斉に走行させるための駆動機構、即ち駆動軸26を始めとする従動軸18、この従動軸18の端部に嵌着する傘歯車24、この傘歯車24に噛合する駆動軸26に嵌着される
傘歯車25等の部品が複雑に組合って構成されるものとなっており、このため製造性が悪く、故障の危険性も高いものとなっている。
ことに、動力の伝達のため介挿された傘歯車24,25は、それ自体の幅が濾板の厚みを超えるため、歯車同士の衝突を回避する上から一枚おきに左右に配置を替える必要があり、このため各濾板に対して従動軸18なるものを配置しなければならないものとなっている。
また、この様な駆動機構の問題に加え、従来のフィルタプレスは濾板の左右両側部を機枠の間に渡す2本の案内杆、つまり所謂サイドバーに架け渡し支持する構造に係ることから、濾板の両側がこのサイドバーによって遮られた状態になり、この結果、開板したのちケーキの除去に当ってケーキ詰りを生じたり、濾布の走行に支障を生じたとき、このサイドバーが作業の障害となる問題がある。ことに、濾布に支障を生じたとき、更には各濾板に張設した濾布を交換するとき、濾板の左右からの作業となるためサイドバーの存在は極めて邪魔なものとなる。
一方、特許文献3に記載のフィルタプレスも上記特許文献1,2に記載のフィルタプレスと同様に濾布を走行させることによってケーキを剥離落下させるタイプの装置であるが、この特許文献3のフィルタプレスは駆動機構を変えたものであり、各濾板1の上部に設ける支持ブラケット13に一本の駆動軸14を渡し、この軸に濾板毎に巻取滑車17を軸着して濾布の上端に接続する第3のワイヤーロープ22と、下端の左右に接続する第1,第2のワイヤーロープ20,21とを正逆方向にして一緒に巻取ることで濾布を上下に走行することができるものとしたものである。
この特許文献3のフィルタプレスは、駆動軸14を一本にすることと、一つの巻取滑車17によって上下のワイヤーロープ22と20,21とを同時に巻取ることによって前記
特許文献1,2における構造の複雑さを解消するものとしている。
しかし、部品数を減すことで簡素化されてはいるが、この装置も濾板1を固定フレーム2とシリンダフレーム3との間に渡す主梁4、つまりサイドバーに架け渡し支持する点で前記のフィルタプレスと同じであり、全く同じ欠陥を有している。
しかも、この特許文献3のフィルタプレスは、各濾板1の上部に立ち上げるそれぞれの支持ブラケット13の軸受部13Aに一本の駆動軸14を貫き通すことでこの軸14を支持する構造を採ることから、濾板を開閉するため主梁4に沿って順次濾板を前後に摺動させたとき、濾板単体において多少でも前後に揺れて傾くと、軸受部13Aの軸心がこれに伴って傾くことから駆動軸14との噛み合いが生じて円滑な移動が妨げられる問題がある。
この問題は前記特許文献1,2のフィルタプレスにおいてもブラケット17と駆動軸26との間で同様の状態が発生することから、同じ問題を起すものとなっている。
本発明は、上述従来のフィルタプレスにおける問題に鑑みこれを改善すべく開発されたものであり、濾板の表面に張設する濾布を上下方向に走行させ、その間に濾板の下部において濾布を折り返すことを通して濾布の表面に付着,堆積するケーキを剥離し除去する濾布走行型のフィルタプレスにあって、濾板を支持するバーを濾板の側方から取り除き、濾板の両側を解放してケーキの除去作業において発生するトラブルや濾布の交換時の作業を容易に、且つ迅速に対応できるようにしたフィルタプレスを提案せんとするものである。
また、本発明は上記濾板の支持の変更に併せて、この支持手段となるバーの設置に関連付けて各濾板に張設する濾布を走行させる駆動機構を改善し、濾布を牽引するワイヤを巻取る巻取プーリを回転させる駆動軸を安定した状態に支持し、しかも濾板の開閉作業に当って濾板と共に移動することになる上記巻取プーリを、濾板の傾きに影響されることなく常に安定した状態で前記駆動軸に沿って円滑に移動するようにしたフィルタプレスを提供せんとするものである。
本発明は、上記目的を達成するため、前後に対設する機枠の上部間に上部バーを渡し、これに各濾板の上縁部から延設する吊設腕を掛止めて吊設する一方、上記上部バーに駆動軸を併設し、この駆動軸に各濾板の表面に張設する濾布を走行させるための牽引ワイヤを巻取る巻取プーリを軸方向に摺動自由となるように軸承し、且つ該巻取プーリに前記吊設腕を滑合して濾板の開閉操作時に濾板の移動に伴わせて軸方向に移動させること、そして、その一方前記駆動軸の回転駆動によって前記牽引ワイヤを巻取プーリに巻取り、前記濾布を濾板の表面に沿って上下に走行させ、濾板下端部における案内バーを折り返し通過する際に濾布の表面に付着するケーキを剥離落下させるようにしたフィルタプレスを提供することにある。
更に詳述すると、本発明は、対設する前後の機枠の上部間に上部バーを渡し、濾板の上縁部から延設する吊設腕を掛け止めて複数枚の濾板を上記上部バーの長さ方向に摺動自由に吊設支持する。そして、前記後の機枠に備える油圧シリンダの伸縮操作により前記前の機枠との間において圧締して閉板し、或は引き離しによって開板可能にする一方、前記上部バーには前記各濾板の吊設腕に隣接させて左右一対の駆動軸を回転自由に併設し、該各駆動軸に前記各濾板に対応させて第1,第2のプーリからなる巻取プーリをそれぞれ軸承し、該駆動軸の正逆方向の回転に伴わせて正逆の方向に回転するよう支持する。そして同時に、上記各巻取プーリとこれに対応する前記吊設腕とを滑合連結し、前記濾板の摺動と共に前記駆動軸の長さ方向に沿って摺動自由に支持し、また前記第1のプーリと第2のプーリには前記濾板の前後の面に沿って張設する前後の濾布の上下両端にそれぞれ一端を止着する一対の牽引ワイヤのそれぞれの他端を互いに逆向きとなるように止着し、前記左右の駆動軸の正逆方向の回転操作によって前記第1,第2のプーリの繰り出しと巻上げを同時に行って前記濾板に張設する前後の濾布を濾板の下端に設ける案内バーを折返し点に上下に走行させるようにしたフィルタプレスを提供することにある。
また本発明は、前記巻取プーリについて、第1のプーリと,第2のプーリの間に所定幅の空隙を円周方向に沿って設け、該空隙に濾板を吊る吊設腕の一部を侵入滑合させて連結し、常に該巻取プーリを回転自由に支持すると共に、上部バーに沿って移動する前記濾板の移動に伴わせて該巻取プーリを前記上部バーに併設する駆動軸に沿って移動するようにしたフィルタプレスを提供することにある。
上記本発明において、上部バーは前後に対設する機枠の上部の中央部間に渡し、その両側縁部には長さ方向に沿って濾板を吊設し、自由に走行させる案内レールが付設される。
濾板は、上記上部バーの左右の案内レールに対応して上縁部の左右に一対の吊設腕を起立延設し、この吊設腕にはそれぞれ内向きに滑合部を突設して上記案内レールに掛止め、吊り下げて案内レールに沿って前後方向に自由に摺動するように支持することになる。
一方、前記駆動軸は、断面が多角形である軸にして前記上部バーに対してその左右の側縁部に備える軸受部に回転自由に軸承し、上部バーの左右に2本が並行するように設けられる。
この2本の駆動軸は、上記上部バーに並行した状態で付設されると同時に、前記濾板を吊設する左右の吊設腕に隣接した状態で前後方向に伸びるようにする。そして、この駆動軸に上記上部バーに吊設される各濾板に対応させて巻取プーリを軸着する。
上記巻取プーリは溝付きの第1,第2のプーリからなる。それぞれのプーリには濾板の表面に張設する濾布の上端と下端にそれぞれ一端を止着する一対の牽引ワイヤの各他端が正逆方向から巻付くように固定し、前記駆動軸の回転によって一方の牽引ワイヤの巻き解きと、他方の牽引ワイヤの巻き取りが同時に行われ、これにより濾布を濾板の表面に沿って上下に走行させることができるようにしてある。
この巻取プーリは、軸穴を多角形に形成することで前記駆動軸の断面形状に一致させ、この軸の回転に伴って一体に回転するようにしてあり、同時に、この駆動軸に対して軸方向に自由に摺動し、移動ができるようにしてある。
そして、この巻取プーリは前記濾板を吊設する吊設腕に滑合させて前記駆動軸の回転時にはこの回転に伴って回転する一方、濾板の移動時には吊設腕の移動に伴って該駆動軸の長手方向に自由に移動し、それぞれの巻取プーリがそれぞれ対応する濾板に追随して移動するようにしてあるのである。
前記濾布は、各濾板において前後の面を被うように張設される。この濾布は上端部と下端部に緊張するための取付バーを固定し、それぞれには前述した牽引ワイヤの一端を止着し接続するようにしてある。
この濾布は、濾板の前後の面を被ったとき、この前後の面を被う2枚の濾布の下端同士を下の取付バーに止着して連結し、また該前後の面の2枚の濾布の上端は前後に隣接する濾板に張られる濾布の上端と一緒に上の取付バーに止着して一体に連結するようにしてあり、これによって各濾板に張られる全ての濾布が隣接するもの同士において上端同士、そして下端同士を連結することで一連に連続し、帯状に繋がるようになっている。
つまり、各濾板に張られる濾布は、濾板の側方から見たとき前後の濾板の間にジグザグに折れ曲がって入り込み、これが連続する状態で連結されるのである。
ところで、この様にして濾板の前後の面に張られる濾布は、各濾板の下端部に左右方向に並行に渡される2本の案内バーにその下端部を掛け回し、これを基点に折り返し、この折り返った端部に前記下の取付バーを固定する。つまり、上記案内バーに対して前後の濾布は、それぞれ案内バーに対して外側から内側に向けて掛け回し、2本の案内バーの間を通して折り返し、この折り返された端部に下の取付バーを固定するのである。これによって各濾布がこの案内バーを通過するとき、その表面側の面が外側に向いて折り返されるようにしてあるのである。
本発明のフィルタプレスは、後部の機枠に設置する油圧シリンダを操作し、ロッドを伸長させ、上部バーに吊設支持する濾板群の端の濾板をこれに対設する可動板を押圧することで濾板相互を圧締し、濾過に備えることになる。そして、前部の機枠の送液管を通して各濾板に形成され上記圧締によって相互に連通する送液孔に濾過原液を送り込み、各濾板の表面に張られる前後の濾布の間に供給することによって濾過が行われることになる。
濾板は、前後の面の中央部を窪ませて凹部としてあり、前記前後の濾板の圧締によってこの凹部同士を閉じ合せ濾過空間、つまり濾過室を形成することになる。前記濾布はこの空間内に張られることになり、前後に向き合う濾布の間に圧入される原液はそれぞれの濾布を通して濾板の表面側に向けて透過し、この表面に形成される液誘導溝を通して各濾板に形成する集液孔に集められ、外部に排出されることになる。
この濾過作業の結果、濾布の表面に付着し堆積したケーキは開板後の濾布の走行を通して除去さることになる。
濾板の開板は、前記油圧シリンダの収縮により可動板を後の機枠に引き寄せることによって行われる。
上記可動板及び各濾板相互はリンク部材によって連結し、可動板の移動に伴わせて各濾板を引き出すことができ、この引き出しによって各リンク部材の長さ分の間隔をおいて濾板相互を開くことになる。
この開板作業によって濾布を露出させたのち、上部バーに並設する左右の駆動軸を回転駆動し、これに軸承した全ての巻取プーリを同時回転させる。
上記巻取プーリは前記開板作業時、濾板の移動に伴って移動する吊設腕によって駆動軸に沿って移動し、各巻取プーリはそれぞれの濾板に追随する。そして、常にその直上に位置することになる。
上記駆動軸は、最初に巻取プーリの第2プーリに止着して下の取付バーに接続する牽引ワイヤを巻取る方向に回転され、これを巻上げて下の取付バーを引き上げ、これと同時に、第1プーリに巻込んだ上の取付バーに接続する牽引ワイヤを解き、上の取付バーを下降させることになる。
尚、一つの巻取プーリの回転で2本の牽引ワイヤの巻き解きと巻上げを同時に行うためには、例えば巻取プーリの下方に補助プーリを併設し、これに第2プーリに止着される牽引ワイヤを掛け回してこの第2プーリに対して逆向きに巻付け、駆動軸の一方向の回転によって第1,第2のプーリが正逆方向から巻付け、また巻き解くことができるようにすればよい。
上記上下の取付バーの下向きと上向きの動きによって、これに支持される濾布は濾板の表面に沿って下降し、前後の面のそれぞれの濾布は濾板の下部に横架される各案内バーに外側から内側に向けて掛け回され、折り返されることによって各濾布の表面に付着したケーキをこの濾布の折り返しを契機にして剥離し落下することになる。
濾板の前後の面に張られた濾布は、その下端同士を合せて下の取付バーに止着され、この下の取付バーの上昇に伴って濾板の上部に達したとき、前記駆動軸の回転が止められ巻取プーリによる牽引ワイヤの巻取りが止められることになる。、この間にそれぞれの濾布は全面が前記案内バーを折り返し通過することになる結果、濾布全体のケーキはここで落されることになる。
この濾布の下降によるケーキの剥離が行われたのち、前記駆動軸を逆回転させて巻取プーリの第1プーリで上の取付バーを引き上げ、第2プーリに巻込んだ牽引ワイヤを解いて下の取付バーを下降させ、再び2枚の濾布を濾板の前後の面に添わせ、セットされる。
勿論、上記ケーキの剥離のための濾布の走行は1回に限られるものではない。複数回繰り返して確実な除去操作が行われることもあり、この反覆操作は濾過原液の粘性等を考慮して任意選択されることになる。
この濾布の走行によるケーキの剥離作業が終了する際には、最終的に濾板の下方に設置する洗浄装置によって圧力水を濾布表面に噴射し洗浄することは従来一般に行われている場合と同様である。この洗浄作業の後、再び油圧シリンダを操作して各濾板を圧締し、次の濾過作業に備えることになる。
ところで、本発明においては、前後の機枠の上部の間に渡す上部バーに各濾板を吊設腕を介して吊り下げ、支持するのに併せて、この上部バーの左右に沿って2本の駆動軸を併設し、この駆動軸に軸承する濾布を走行させるための巻取プーリを前記吊設腕に滑合させ、濾板の開閉時にこの濾板と共に上部バーに沿って移動するこの吊設腕によって上記巻取プーリを移動させ濾板の移動に追随させる構成としたことから、濾板と巻取プーリとが両者間に介在する吊設腕を介して常に一体となって移動することになる。
このため、濾板とこれに付随する巻取プーリとが円滑に移動することができるものとなっている。
また、この巻取プーリを軸承する左右の駆動軸は、前記上部バーを足場にして回転自由に支持されることから安定した状態で配置することができ、またこの駆動軸は上部バーを足場に支持されることから濾板全体の移動範囲に合せてこの範囲をカバーできる長さとすることができ、従って、例えば前後の機枠を足場に軸架される構造のものに比較して短尺な軸にして撓みを最小にすることが可能となる。
以上の如く構成から本発明によれば、濾板の開閉に伴って各濾板に対応して備えられる濾布走行用の巻取プーリを安定して且つ円滑に移動させることができる。
また同時に、本発明フィルタプレスにおいては上部バーに濾板を吊設することによって濾板の両側方には障害物がなく解放する構造となることから、濾布の交換作業を始めとしてその保守点検作業を容易に行うことができることになる。
そして、この濾板の両側方の解放は、ケーキの除去、濾布の洗浄作業においても濾板の上下に亘って作業員が自由に手を差し延べられるため作業効率が向上し、従ってフィルタプレスの稼働率を高めることもできることになる。
次に、本発明に係るフィルタプレスにつき、図面に示す実施の形態に従って詳述し、本発明を明らかにすると共に、併せてその他の特徴を明らかにする。
図1は、本発明に係るフィルタプレスの濾板を開いた状態の正面図であり、図2は同じく平面図、図3は同じく左側面図、図4は同じく右側面図であり、図5は同じく斜視図である。
図面において、符号1は前の機枠、2は後の機枠であり、3,3は上記前後の機枠1,2の上部中央部間に並行に渡した上部バーであり、4,4は同様に前後の機枠1,2の下部左右に並行に渡した下部バーである。
後の機枠2には中央部を貫くように後述する濾板を圧締するための油圧シリンダ5が固定され、伸縮するピストンロッド6の先端に濾板を押圧するための可動板7が連結されている。
上記可動板7は左右上端部から上端に内向にローラ8を備える吊腕9を左右対称形に延設し、前記上部バー3,3の左右方向に向けて張り出すレール部10に上記ローラ8を掛け止め、吊設支持し、このレール部10に沿って前後方向に移動が自由にしてある。
11は、上記可動板7に対向して前の機枠1の内面側に設けた固定板であり、12‥はこの可動板7と固定板11との間に介挿される濾板を示す。
濾板12は、ポリプロピレンを材料にしてやゝ肉厚の矩形の板に形成してあり、前後の面の中央部を窪ませて凹部を形成し、後述する濾過室を形成できるようにしてあり、この窪ませた一方の凹部の表面部には表面に濾液を誘導する液誘導溝13を形成するゴム素材からなるダイアフラム14が張られる。また他方の凹部の表面部には表面に上記同様の液誘導溝13を形成するゴム板15が張られる。
この濾板12の上部左右には濾板相互において連通する送液孔16を形成し、上記凹部の上方に開設する出口16aに板の内部において連通するようにしてある。そして、下部の左右には耳部17,17を形成し、この耳部の上方に濾液の出口18,18を、そして下方に前記ダイアフラム14を膨張させる圧搾水を入れる入口19と出口20とを形成している。
図中、21は上記濾板12を前記上部バー3に吊下げるための吊設腕である。
吊設腕21は、各濾板において上縁部の左右に対称状に一対宛備えてあり、ここでは所要厚みをもった金属板を主体にして、この主体の下端に門形に形成した取付部22を備え、この取付部22を濾板12の上縁部の左右、つまり左右の肩の上部に隆起させる台部23に連結軸24を貫通させて揺動自由に連結し、濾板に取付けてある。
この連結軸24による連結によって後述するように濾板が開閉操作される際に前後方向に振られることがあったとき、この振れを吸収し、吊設腕21の前後の振れを防止することができる。また濾板12の交換の際、この連結軸24を引き抜くことで吊設腕21を外すことなく濾板本体部分のみを着脱し、交換作業を容易に行うことができるものとなる。
25,26は上記左右吊設腕21,21の内側の縁から内向きに突き出すように設けた滑合部である。この滑合部は前記上部バー3,3の外に向けて張り出すレール部10,10に掛止め滑合させるもので、前記濾板12を上部バー3,3に吊設支持することになる。
尚、上記各滑合部25,26はレール部10に沿っての移動を容易にするため滑合部分に樹脂製のシュー27を取付けてあり、一方のシュー27の滑合面にはレール部10を嵌め込む溝28を設けてこの嵌め合せによって濾板の左右方向の移動を止め、常に定位置で上部バー3,3に吊り下り、レールの長さ方向に沿って移動ができるようにしてある。
図中、29,30は濾板12の前後の面に張設する濾布である。31,32はこの濾布を吊設支持すると共に濾板の表面に沿って上下方向に走行させるための牽引ワイヤであり、33はこの2本の牽引ワイヤ31,32を同時に巻取り、巻解く第1,第2のプーリ33a,33bを備えた巻取プーリであり、34,34は濾布12を走行させる際に上記巻取プーリ33を回転させるための駆動軸である。
濾布29,30は濾板12の前後の面の全面を被う大きさに形成してあり、1つの濾板の前面側の濾布29はその前方に隣接する他の濾板の後面側に張られる濾布30とともにその各上端縁を共通する上の取付バー35に固定する。そして、この前面側の濾布29の下端縁を下の取付バー36に固定すると共に、この下の取付バー36には濾板の後面側に張られる濾布30の下端縁を一緒に固定し、これら上下の取付バー35,36によって前後の濾布を濾板12の前後の面に緊張した状態で張ることができるようにしてある。
そして、この上下の取付バー35,36に対する固定によって前後に隣接する濾板12,12に張られる濾布29,30同士を連続させ、この連続を通して上部バー3,3に吊られる全ての濾板12に張られる濾布29,30が全て連続し、濾過に備える状態においては濾板と濾板の間にジグザグに入り込んで、前後に向き合う濾板の前後の面に対面することになるようにしてある。
図中、37,38は上記濾板12の下端に間隔を置いて左右方向に並行して横架した案内バーである。この案内バー37,38は濾板12の前後の面に張った濾布29,30の各下端部を外側から内側に向けて掛け回し、この案内バーを基点にして濾布を折り返すようにしてあり、この折り返しを通して濾布の表面に付着し、堆積するケーキを剥離するものとなっている。
更に言えば、前記上の取付バー35が最上位置にあるとき、前後の濾布29,30はそれぞれの下端部を案内バー37,38に対して外側から巻き付けて両案内バー37,38の間に通し、ここからやゝ上昇した位置に置き、ここで2枚の濾布29,30の下端部同士を下の取付バー36に纏めて固定してあるのである(図12参照)。
従って、牽引ワイヤ31を下し、同時に牽引ワイヤ32を引き上げて濾板12の前後に張る濾布29,30を下げると、この下がるのに伴って濾布29,30は前後の各案内バー37,38を外側から回り込むようにして折り返し、濾板の反対側において下端部が下の取付バー36の上昇に伴って上昇することになる(図13参照)。
そして更に上昇すると、濾布29,30の全面がこの案内バー37,38を通過し折り返されることになる(図14参照)。
この濾布29,30の下降は、上端部分が最下降位置に達したとき、停止することになる(図14参照)。その後、次に牽引ワイヤ31の引き上げと、牽引ワイヤ32の引き降しによって元の張設位置、つまり図12の上昇位置に戻されることになる。
尚、この濾布の下降と上昇を繰り返すことによってケーキの剥離が実行され、より確実なものとなる。
図中39は濾板12の前記送液孔16を通してその出口16aから流出する原液を前後の濾布29,30の間、つまり両濾布の表面側に送り出す分配器である。濾布29,30が定位置に張設されたとき上記出口16aに対応する濾布の上部に固定されて内部に形成する通路39aを出口16aに連通させ、これより送り出される原液を下向きに開口する出口39bから濾布29,30の間に放出できるようにしてある。
さて、前記巻取プーリ33は連設する第1,第2のプーリ33a,33bの各周面に牽引ワイヤ31,32を巻取るための溝を周面に設けると共に、この2つのプーリの間に空隙を設けて円周方向に溝40を形成し、この溝40に前記吊設腕21に形成する円弧状の切欠き滑合部41を嵌め入れて滑合させ、連結している。
この巻取プーリ33は、各濾板12に対して左右に一個宛配設され、それぞれは濾板12の上縁部左右の端に沿って配置される左右の駆動軸34に軸承されるようになっている。
駆動軸34は、断面多角形(ここでは六角形)の軸からなっており、前記2本の上部バー3,3の外側面に沿わせることで、この上部バーに吊設支持される濾板に近接した状態で配置される。
この駆動軸34と上部バー3,3との関係は図1の正面図及び図2の平面図において明らかにされるが、図15はこの駆動軸34と駆動源となる減速機付きのモータ42と関係を図示したものである。
上記モータ42は左右の上部バー3,3の間に渡す取付基板43に設置してチェーン44を介して連動軸45を回転させ、この連動軸45の左右両端のウオーム減速機46,46によって左右の駆動軸34,34を回転できるようにしてあり、両駆動軸は逆向きに回転するよう接続してある。
取付基板43に固定されるモータ42は、左右の上部バー3,3の中間に位置し、このモータによって回転される連動軸45を上部バー3,3の縦の壁部を貫いた左右に突き出し、取付基板43の左右両端部に設けるウオーム減速機46,46に接続するようにしてあり、このウオーム減速機46,46に接続する左右の駆動軸34,34は上部バー3,3に前後間隔を置いて設ける軸受部47,48に回転自由に軸承させて、上部バーの側面に沿って前後方向に並行するようにしてある。
ところで、上記駆動軸34,34を多角形断面形の軸としているのはこの軸の回転によって前記巻取プーリ33を同時に回転させることと、この軸の長さ方向にこの巻取プーリ33を自由に移動できるようにするためで、そのため巻取プーリ33は駆動軸34と同一断面形の多角形の軸受孔を開設し、これに駆動軸34を摺動自由に挿通して軸承するようにしてある。
以上、本発明に係るフィルタプレスの前後の機枠1,2と上部バー3,3を中心とした本体部分と、上部バー3,3に吊設支持される濾板12‥の集りと、この濾板12の表面に張設される濾布29,30、そしてこの濾布を支持する牽引ワイヤ31,32と、この牽引ワイヤを巻取る巻取ワイヤを回転する駆動機構の全体を、相互の関係を明らかにしつつ説明したが、これら各部の関係をフィルタプレスの作業手順に従ってさらに説明することにする。
濾過作業の開始に当っては、先ず濾布29,30を支持する上の取付バー35を最上昇位置(図12を参照)に、下の取付バー36を濾板12の下端に置いて前後2枚の濾布29,30を濾板12の前後の面に添わせ、これを被覆した状態に保つ。このとき、原液の分配器39を濾板12の前後の面の上部左右に形成する凹部49,49に対面した状態に置く。
各濾板12について上記の如く濾布29,30をセットしたのち、油圧シリンダ5を操作してロッド6を伸長させ、可動板7を固定板11側に押し出し、開放した状態にある各濾板12を次々と接面させながら前進させ、固定板11との間で挟み込むようにする。そして、所定の圧力を以て濾板相互を圧締し、原液の送り込みに備える。
この油圧シリンダ5の操作によりロッド6が伸長し、前の機枠1側に押出された各濾板12は、左右の吊設腕21,21の各滑合部25,26を上部バー3,3の左右のレール10,10に沿って滑らせ、移動し、この移動に伴って上記吊設腕21,21に滑合する巻取プーリ33,33を駆動軸34,34を案内にしてそれぞれの濾板12と共に移動させる。
油圧シリンダ5による濾板の圧締が完了した時点で前の機枠1に設ける原液入口50,50からの送液が可能となり、送り込まれる原液は前後の濾板12相互が蜜締されることによって連通する各濾板の送液孔16,16を通して、ここから濾板の内部に入り濾板表面に形成される凹部に開口する出口16a,16aに達することになる。そして、この出口16a,16aに臨む濾布29,30に設けた分配器39に送られてその出口39bから前後に向き合う濾布29,30の間に供給されることになる。
上記ルートを通して圧入される原液は、濾布29,30を透過して濾過され、濾液はダイヤフラム14、ゴム板15の表面の液誘導溝13を導かれて濾液の出口18を通して前の機枠1に設ける集液管51,51に集められ機外に放出され、この濾過作業の継続によって出来るケーキは前記濾布29,30の表面に付着し、堆積することになる。
上記付着乃至堆積したケーキの除去は、水分を多量に含んだケーキを圧縮して水分の絞り出しから始められる。
この水分を除去する行程は、フィルタプレス一般において実施されている場合と同じであり、前の機枠1に設ける圧搾水入口52から圧力水を入れて各濾板12に設ける水路の入口19を通してダイヤフラム14の背後に供給し、このダイヤフラムを膨張させて濾板間に張られる前後の濾布29,30を他方の濾板に張られるゴム板15に押付け、濾布に付着したケーキを圧迫することで絞り出し、この水分を濾布を通して濾液の出口18から集液管51に送り出すことになる。
そして、上記脱水処理が終了し、ケーキの水分が却去されたところで、前記供給した圧搾水を濾板の出口20から排水管53を通して排水し、その後濾板の開板作業が行われることになる。
開板作業は油圧シリンダ5を操作し、ピストンロッド6を収縮する作業によって行われる。
ピストンロッド6の収縮によって可動板7が後の機枠2側に後退すると、これに伴ってこの可動板7と濾板12、そして濾板同士を連結するリンク部材54を介して後方に牽引され、このリンク部材54の長さを限度に上記可動板7と濾板12、そして濾板相互の間が開き、濾板相互の間に形成される濾過室を開放し、同時に、この間に張られた前後の濾布29,30を露出することになる。
上記リンク部材54は、濾板12の左右において上下2個宛備えてある。各リンク部材54は金属板を山形に形成したもので、左右の一端に軸丸孔を、他端に上記一端側に向けて長さを有する長孔を穿ってあり、濾板12の吊設腕21と耳部17に突設する軸55及び軸56に対して一つのリンク部材54は上記軸丸孔を、他のリンク部材52は上記長孔を嵌め付けるようにして1本の軸53、そして軸54に対してそれぞれ2個のリンク部材が軸承するようにしてあり、更にこの軸承させた2個のリンク部材54の1つづつを前後に隣接する濾板12の同じ軸55、軸56に対して空いている方の軸丸孔又は長孔を嵌め付けて軸承させ、これによって前後の濾板同士を、そして最後端の濾板と可動板7とを連結させているのである。
前述したように濾板同士の開きは、上記リンク部材54の長さを限界に開くことになるが、実際には前記長孔の長さを限界に開くことになり、開いたとき長孔を軸承する軸55又は軸56は長孔の先端側の端に、濾板が閉じたときには長孔の内側の端に移動することになっている。
このリンク部材54が各濾板12の左右の上下に4個備えられることにより吊設腕21によって吊り下る濾板12は、開閉する際に向きがばら付くことがなく、各対面した状態で開閉し、ことに開いたとき濾板間に一定の作業空隙を確保することができるようになっている。
尚、軸55,56の先端には上記リンク部材54の脱落を防止する割ピン57が差し込まれる。
上記濾板の開板が行われたのち、モータ42を駆動し、チェーン44、連動軸45、左右のウオーム減速機46,46を介して左右の駆動軸34,34を回転し、各濾板に対して備えた左右の巻取プーリ33,33を回転して、各濾板に張設した濾布29,30を板面に沿って上下に走行させることになる。
前述したように図12は、濾板を開いた直後の濾布29,30を張設したまゝにおける濾布の状態を示したもの、つまり開板直後の上昇位置を示し、図13は駆動軸34によって巻取プーリ33を回転させて濾布29,30を濾板の高さの途中まで降ろした状態の中間位置を示し、図14は濾布29,30を最下点に降し切った最降下位置を示したものである。次に、開板後のケーキを除去するための濾布の走行をこれらの図面に従って説明することにする。
図12に示す濾布29,30が上昇位置にあるとき、巻取プーリ33の第1プーリ33aには上の取付バー35に接続する牽引ワイヤ31が巻込まれ、第2プーリ33bには下の取付バー36に接続する牽引ワイヤ32の全てが解かれて延び出すことになる。
このとき、上の取付バー35に上端を固定した前後の濾布29,30は濾板の前後の面を被う状態にあり、分配器39は濾板の凹部49に向い合った状態にある。
この状態において左右の駆動軸34,34がそれぞれ外方向に回転し、これによって巻取プーリ33が回転すると、第1プーリ33aに巻取られた牽引ワイヤ31が解かれ、同時に第2プーリ33bに牽引ワイヤ32が巻込まれることになり、上の取付バー35が下って下の取付バー36が上昇し、それぞれの濾布29,30が下に向けて移動することになる。
尚、同一の駆動軸34の回転によって巻取プーリ33の第1,第2のプーリ33a,33bが巻き解きと巻取りを同時に行うため、第2プーリ33bには補助プーリ58を下の取付バー36との間に介挿し、牽引ワイヤ32をこの補助プーリ58を経由させて牽引ワイヤ31とは逆向きに巻込むようにしてある。
上記下降する濾布のうち、前面側の濾布29は並行する前方の案内バー37を外側から内側に巻付くようにして折り返され、下の取付バー36の上昇に誘導されて緊張した状態を保って下端を引き上げ、また後面側の濾布30も後方の案内バー38を外側から回り込んで折り返され、下端を引き上げることになる。この前後2枚の濾布29,30は上記案内バー37,38を折り返す時点で、濾布の表面に付着し、堆積するケーキを剥離し、落下除去することになる。
濾布29,30は上端の上の取付バー35を濾板の下端に下げたところでその全面を案内バー37,38上を通過させたことになり(図14)、下降位置に達する。
次に、前記駆動軸34,34を逆回転することで、第2のプーリ33bに巻取った牽引ワイヤ32を解き、第1のプーリ33aに牽引ワイヤ31を巻取ることで再び上昇位置に戻り、濾板に対するセットが行われる。
この濾布29,30の上下動は、ケーキの剥離状態によって1回の場合も、また数回繰り返す場合もある。そして、ケーキの剥離作業を終了した時点で濾板の下方に設置する洗浄装置59を操作して濾布の表面に圧力水を噴射し、付着するケーキを洗い落すことになる。
洗浄装置59は、吊設される濾板12の下方に前後方向に並行して付設されるレール60にローラ61を滑合させて前後方向に移動自由に設置される台車62を備え、この台車に複数個のノズル63を上向きに備える複数本の噴射管64を設置したものとなっている。前記濾板12を開板し、ケーキを前記の如く落したのち、濾板の直下に移動させ、送水パイプ65を通して圧送する圧力水を各噴射管64のノズル63から噴き上げ開板によって開いた前後の濾布29,30の表面に向け噴射し洗浄することになる。
上記噴射管64は、開板時に濾板と濾板の間に向けて洗浄水を噴き込めるように、開板時の間隔に合せて並行状に並設してあり、台車62に設置する噴射管64による噴き付け範囲、つまり1ブロックの洗浄が終了したとき、次のブロックのため前後方向にレール60に沿って移動し、ここで再び洗浄作業を行い、つぎつぎに繰り返して開板した全ての濾板の濾布29,30を洗浄することになる。
尚、台車62の噴射管64は1本でもよいが、効率的な作業を行うため上述したように複数本の組とすることが効率的である。そして、好ましくは濾板の開板時に濾板が後退しない範囲、つまり可動板7と後の機枠2との間の空間に収まる本数であることが適当である。
この可動板7と機枠2との空間は濾板が達しない空間であって剥離されるケーキが落下しない領域でもあるため、洗浄装置59の格納空間として好ましく、従って、本実施の態様では噴射管64及び台車62がこの空間内に収まる大きさにして開板時に剥離されて落下するケーキがこの台車62上に積ることがないようにしてある。
濾布29,30の洗浄処理が終了したのち、駆動軸34,34の駆動によって濾布の上の取付バー35を引き上げて上昇位置に戻し、濾布を所定の位置にセットしたところで、再び油圧シリンダ5を操作し、ピストンロッド6の伸長によって可動板7を前進させ、これによって再び固定板11との間に各濾板を挟んで圧締し、濾過する原液の供給に備えることになる。
そして、上記可動板7の前進に当っては、その押付けによって後端側の濾板から順次接面させながら前進させ、この前進に伴わせて各濾板の吊設腕21,21の滑合部25,26をレール10,10に沿って移動させると同時に、この 吊設腕21,21に滑合させた巻取プーリ33,33を駆動軸34,34に沿って軸方向に移動させ、濾板の移動に追随させるようにしてある。そして、これにより濾布を吊る牽引ワイヤ31,32等に無用の負荷が作用しないようにしている。
本発明フィルタプレスは、上述の如く構成から前後の機枠1,2の上部間に渡す上部バー3,3に各濾板12の吊設腕21,21を掛け止めて吊設支持し、この上部バー3,3を案内に各濾板12を前後に移動自由にすると同時に、この上部バー3,3に巻取プーリ33,33の駆動軸34,34を軸受を介して直接軸承させて並設し、且つ同時に上記
巻取プーリ33,33を前記濾板の吊設腕21,21に滑合させて濾板の移動時に上記駆動軸34,34に沿って移動するものとなる。
従って、上部バー3,3を中心にして濾板を支持する構成体と、この濾板の前後の面に沿って張られる濾布の支持手段、そしてこの濾布をケーキの剥離時、洗浄時に走行させる走行のための手段とを相互に隣接して設け、この全体を前後の機枠1,2の上部間を繋ぐ上部バーに沿って配置する構造にしてあることから濾板と濾板に張られる濾布の走行手段とが近接し、円滑な連動関係が作られると同時に、濾板の支持と濾布の走行手段が濾板の上方に位置し、濾板の両側方が解放されて障害物がなくなることから、ケーキの除去作業時、或は濾布の保守点検時、交換作業時に円滑且つ迅速な作業が行えることになる。
勿論、濾板12を支持する上部バー3,3に駆動軸34,34を支持し並設することから、この駆動軸を安定的に配置することができるもので、更にはこの駆動軸34,34の軸受41,42を上部バーの任意の位置に設置することができることからこの駆動軸を濾板の移動範囲に合せた長さとすることができる。従って、従来の前後の機枠間に渡す程の長さにする必要がなくなる利点がある。
また、濾板を吊設する吊設腕21を巻取プーリ33に直接滑合させて、濾板の移動と共に移動する吊設腕によって巻取プーリ33を一体的に移動する構造としたことから無理なく連動させることができ、円滑な濾板の開閉操作を行うことができる利点がある。
本発明に係るフィルタプレスの開板時における正面図。 本発明に係るフィルタプレスの開板時における平面図。 本発明に係るフィルタプレスの左側面図。 本発明に係るフィルタプレスの右側面図。 本発明に係るフィルタプレスの開板時における斜視図。 濾布を上昇させ張設した状態における濾板の正面図。 図6の背面図。 濾布を下降させた状態における濾板の正面図。 図8の背面図。 濾板と濾布を走行させる駆動軸、巻取プーリとの関係を説明する斜視図。 濾板の吊設腕と巻取プーリとの関係を説明する一部欠截する拡大斜視図。 上昇位置にある濾布と濾板との関係を説明する一部断面とした拡大側面図。 上昇位置から下降位置に移動する途中の濾布と濾板との関係を説明する一部断面とした拡大側面図。 下降位置にある濾布と濾板との関係を説明する一部断面とした拡大側面図。 駆動軸とモータとの関係を説明する平面図である。
符号の説明
1 前の機枠
2 後の機枠
3 上部バー
5 油圧シリンダ
6 ピストンロッド
7 可動板
10 上部バーに付設したレール
11 固定板
12 濾板
14 ダイヤフラム
15 ゴム板
16 送液孔
18 濾液の出口
19 圧搾水の入口
20 圧搾水の出口
21 吊設腕
25,26 滑合部
29 前面側の濾布
30 後面側の濾布
31,32 牽引ワイヤ
33 巻取プーリ
33a 第1のプーリ
33b 第2のプーリ
34 駆動軸
35 上の取付バー
36 下の取付バー
37,38 案内バー
39 分配器
42 駆動軸を駆動するモータ
43 取付基板
47,48 駆動軸の軸受
51 集液管
52 圧搾水の入口
53 排水管
54 リンク部材
55,56 リンク部材の支持用の軸
58 補助プーリ
59 洗浄装置
62 台車
63 ノズル
64 噴射管

Claims (2)

  1. 対設する前後の機枠の上部間に上部バーを渡し、濾板の上縁部の左右から延設する一対の吊設腕を掛け止め、複数枚の濾板を上部バーの長さ方向に摺動自由に吊設支持すると共に、前記後の機枠に備える油圧シリンダの伸縮操作により前記前の機枠との間において圧締し閉板し、若しくは引き離しによって開板可能にする一方、前記上部バーには前記各濾板の左右の吊設腕に隣接させて左右一対の駆動軸を回転自由に併設し、該各駆動軸に前記各濾板に対応させて第1,第2のプーリからなる左右の巻取プーリを軸承し、該駆動軸の正逆の回転に伴わせて正逆の方向に回転するよう支持すると同時に、該各巻取プーリとこれに対応する前記吊設腕とを滑合連結し、前記濾板の摺動と共に前記駆動軸の長さ方向に沿って摺動自由に支持し、その一方前記第1のプーリと第2のプーリには前記濾板の前後の面に沿って張設する前後の濾布の上下両端にそれぞれ一端を止着する一対の牽引ワイヤのそれぞれの他端を互いに逆向きとなるように止着し、前記左右の駆動軸の正逆方向の回転操作によって前記第1,第2のプーリの繰り出しと巻上げを同時に行って前記濾板に張設する前後の濾布を濾板の下端に設ける案内バーを折返し点に上下に走行させるようにしてなることを特徴としたフィルタプレス。
  2. 請求項1の記載において、巻取プーリは第1のプーリと,第2のプーリの間に所定幅の空隙を円周方向に沿って設け、該空隙に濾板を吊る吊設腕の一部を侵入滑合させて連結し、常に該巻取プーリを回転自由に支持すると共に、上部バーに沿って移動する前記濾板の移動に伴わせて該巻取プーリを前記上部バーに並行する駆動軸に沿って移動するようにしてなることを特徴としたフィルタプレス。
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