JP2007147054A - ゆるみ止めテーパーリング - Google Patents

Abstract

【課題】 本発明は流体圧シリンダーのピストン５とピストン連結棒６の螺合部のゆるみ防止に関するものである。
【解決の手段】 リング１はピストン連結棒６に螺合装着し、ピストン５を規定トルクで締付ける。テーパー部２のクサビ効果で螺合部３がピストン連結棒６のオネジ斜面に押付けられ固着する。この固着力が付加されゆるみにくくなる。
【選択図】図１

Description

本発明は流体圧シリンダーのピストンとピストン連結棒の螺合部のゆるみ止め方法に関する。

流体圧シリンダーの多くはネジのゆるみ止め方法として、螺合部にタップ加工を行って六角穴付き止めネジを使用している。

六角穴付き止めネジによる方法は螺合部にタップ加工を行うので、切屑の発生とその除去に手間がかかり自動組立が難しい。

本発明は上述の問題に鑑み、使用者の要望である隙間の少ない所に装着でき、簡単でゆるみにくく、自動組立がし易い形状のネジのゆるみ止めテーパーリング（以下リングと言う）である。

その方法はピストン５の内側とピストン連結棒６の外側の隙間にリング１を螺合装着する。

本発明は隙間の少ないところでネジのゆるみ止めをしなければならない場合、とくに規格品の流体圧シリンダーのピストンとピストン連結棒の螺合部には、有効であり自動組立が容易にできる。

螺合部７をネジの規定トルクで締付けるとリング１は接触面８に押付けられ摩擦力が発生する。

また、テーパー部２（テーパー角度α）のクサビ効果により螺合部３はネジの斜面に固着する。

滑合部４にはピストン連結棒６の不完全ネジ部を回避するようにネジ山は無い。

螺合部７にはクサビ部の水平分力によりネジの進み方向と逆の力が働き、ネジの斜面に摩擦力が発生する。

従って、従来の接触面８の摩擦力とネジの斜面に働く摩擦力に加えて、リングのネジ斜面をつかむ固着力により一層ゆるみにくくなる。

リングのメネジ山形は三角形、台形、四角形、鋸刃形、半円山形などにできる。

ＩＳＯ規格など規格品の流体圧シリンダーのみでなく、一般のボルト、ナットの螺合に対しても適用できる。

本発明に係る、リングの正面断面図 リングの側面図 市販品のボルトの使用例

符号の説明

１ リング
２ テーパー部
３ 螺合部（リングとピストン連結棒の）
４ 滑合部（リングとピストン連結棒の）
５ ピストン
６ ピストン連結棒
７ 螺合部（ピストンとピストン連結棒の）
８ 接触面（リングとピストン連結棒の）
９ 溝
α テーパー角度

Claims (1)

1. 外径にテーパーを、内径に螺合するメネジを有し、かつ１ヶ所以上の溝により、テーパーの小径部をたわみ易くしたネジのゆるみ止めテーパーリング。

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